JP6498516B2 - 医用画像処理装置及びx線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明の一態様としての実施形態は、医用画像処理装置及びX線CT(computed tomography)装置に関する。
CTの画像再構成法としては、コンボリューション補正逆投影(CBP:convolution back projection)法やフィルタ補正逆投影(FBP:filtered back projection)法に代表される解析的手法と、代数的手法とが知られている。代数的手法は一般に反復法を用いて再構成画像を求めることから、逐次近似再構成(IR:iterative reconstruction)法と呼ばれる。
フィルタ補正逆投影法を用いると、比較的短時間でCT画像が得られる。しかしながら、フィルタ補正逆投影法は、ノイズ成分を多く含む再構成方法であるため、ノイズ低減のためにスキャン時にある程度の線量を担保として必要とする。一方で、逐次近似再構成法では、低線量に基づくデータであってもノイズ成分を大幅に低減できるとともに、外乱やアーチファクトの影響を受けにくい。
なお、核医学画像上に関心領域を設定し、関心領域における詳細画像を再構成する際に用いられる繰り返し回数(逐次近似回数)を変える技術が開示される(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−99716号公報
逐次近似再構成法を用いる場合は繰り返し計算が必要となるため、解析的手法を用いる場合と比較して大量の計算時間が必要となる。よって、逐次近似再構成法を用いる場合は臨床スループットの低下を招いてしまう。
一方で、代数的手法を用いる場合は、アーチファクトの影響を受けやすく、ノイズ低減のためにスキャン時にある程度の線量を必要としてしまう。
本実施形態に係る医用画像処理装置は、上述した課題を解決するために、第1の投影データに基づいて第1の再構成を行なって第1のCT画像を生成する第1再構成手段と、前記第1のCT画像のうち形態領域を抽出する形態領域抽出手段と、前記形態領域に係る第2の投影データを生成する投影データ生成手段と、前記第2の投影データに基づいて逐次近似再構成法を用いて第2の再構成を行なって第2のCT画像を生成する第2再構成手段と、前記第1のCT画像と前記第2のCT画像とに基づいて画像を合成する画像合成手段と、を有する。
本実施形態に係るX線CT装置は、上述した課題を解決するために、X線を曝射するX線管と、複数のX線検出素子を有し、前記X線を検出するX線検出器と、前記X線管及び前記X線検出器を制御してスキャンを実行するスキャン実行手段と、前記スキャン実行手段によって収集された第1の投影データに基づいて第1の再構成を行なって第1のCT画像を生成する第1再構成手段と、前記第1のCT画像のうち形態領域を抽出する形態領域抽出手段と、前記形態領域に係る第2の投影データを生成する投影データ生成手段と、前記第2の投影データに基づいて逐次近似再構成法を用いて第2の再構成を行なって第2のCT画像を生成する第2再構成手段と、前記第1のCT画像と前記第2のCT画像とに基づいて画像を合成する画像合成手段と、を有する。
第1実施形態に係る医用画像処理装置のハードウェア構成を示す概略図。 第1実施形態に係る医用画像処理装置の機能を示すブロック図。 心臓を含む全体画像の一例を示す図。 注目形態(冠動脈)に係る形態画像の一例を示す図。 心臓を含む合成画像の一例を示す図。 第1実施形態に係る医用画像処理装置10の動作を示すフローチャート。 第2実施形態に係るX線CT装置のハードウェア構成を示す概略図。 第2実施形態に係るX線CT装置の機能を示すブロック図。
本実施形態に係る医用画像処理装置及びX線CT装置について、添付図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る医用画像処理装置のハードウェア構成を示す概略図である。
図1は、第1実施形態に係る医用画像処理装置10を示す。なお、医用画像処理装置10は、図示しない医用画像生成装置(医用画像診断装置)や、図示しない医用画像管理装置(画像サーバ)や、図示しない読影端末等、各種装置がネットワークを介して接続された医用画像システム上に設けられてもよい。医用画像生成装置は、医用画像データを生成する装置である。医用画像管理装置は、医用画像データを保存・管理する装置である。読影端末は、医師の読影に付すため、医用画像管理装置に保存された医用画像データを受信して表示部に表示する装置である。
また、医用画像処理装置10単体が後述する機能を実現する場合を例にとって説明するが、後述する機能を、医用画像システムを構成する各装置に分散させて医用画像システム全体が実現するようにしてもよい。
医用画像処理装置10は、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、及び通信部15を備える。
制御部11は、処理回路(processing circuitry)としてのCPU(central processing unit)、RAM(random access memory)等によって構成される。制御部11は、記憶部12に格納されている各種制御プログラムを読み出して各種演算を行なうと共に、各部12乃至15における処理動作を統括的に制御する。
記憶部12は、メモリやHDD(hard disc drive)等によって構成される。記憶部12は、制御部11において用いられる制御プログラムの実行に必要なデータや、X線CT装置などの医用画像生成装置や医用画像管理装置(ともに図示しない)等から通信部15又はリムーバブルメディア(removable media)を介して受信されたデータや、制御部11によって生成されたデータを記憶する。
操作部13は、キーボードやマウス等によって構成される。操作者により操作部13が操作されると、操作部13はその操作に応じた操作信号を生成して制御部11に出力する。なお、表示部14におけるディスプレイと一体に構成したタッチパネルを備えてもよい。
表示部14は、LCD(liquid crystal display)等の表示手段によって構成される。表示部14は、制御部11からの指示に応じて、各種操作画面や、制御部11によって生成されたデータ等の各種表示情報を表示させる。
通信部15は、パラレル接続仕様やシリアル接続仕様に合わせたコネクタ等によって構成される。通信部15は、ネットワーク上の外部装置と情報の送受信を行なう。例えば、通信部15は、データを医用画像生成装置や医用画像管理装置(ともに図示しない)などから受信したり、制御部11によって生成されたデータを医用画像生成装置や読影端末(ともに図示しない)に送信したりして、外部装置と通信動作を行なう。
図2は、第1実施形態に係る医用画像処理装置10の機能を示すブロック図である。
制御部11がプログラムを実行することによって、医用画像処理装置10は、操作支援手段111、データ取得(読み出し)手段112、全体再構成手段113、注目形態決定手段114、形態領域抽出手段115、形態投影データ生成手段116、形態再構成手段117、及び画像合成手段118として機能する。
なお、医用画像処理装置10の手段111乃至118は、ソフトウェア的に機能する場合を例に挙げて説明するが、それら手段111乃至118の一部又は全部は、医用画像処理装置10にハードウェア的にそれぞれ設けられるものであってもよい。
操作支援手段111は、操作者に対する情報の表示部14への表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を操作部13によって行なうことができるGUI(graphical user interface)等のユーザインターフェースである。
データ取得手段112は、記憶部12に記憶された、投影データを取得する(読み出す)。記憶部12には、医用情報の標準通信規格であるDICOM(digita imaging and communication in medicine)にて医用画像管理装置(図示しない)から転送された投影データが記憶されている。
全体再構成手段113は、データ取得手段112によって取得された投影データに基づいて、コンボリューション補正逆投影(CBP)法やフィルタ補正逆投影(FBP)法に代表される解析的手法を用いて第1の再構成を行なって全体(FOV:field of view)のCT画像(以下、「全体画像」という)を生成する。全体再構成手段113は、部分的に範囲を絞ることはなく、操作者が指定したFOVで再構成を行なう。ここで、全体再構成手段113は、全体画像を2次元画像又は3次元画像(ボリュームデータ)として生成する。なお、全体再構成手段113は、複数時相(複数心拍時相)の時相ごとに投影データが取得された場合、時相ごとに全体画像を生成する。
図3は、心臓を含む全体画像の一例を示す図である。
図3は、心臓を含む全体画像(3次元画像)を示す。図3に示す全体画像は、解析的手法を用いた再構成に基づくものなので、比較的ノイズ成分を多く含み、アーチファクトの影響を受ける。また、図3に示す全体画像は、逐次近似再構成法を用いる場合と比較して低画質である。
図2の説明に戻って、注目形態決定手段114は、全体再構成手段113によって生成された全体画像のうち、逐次近似再構成を行なう部分的な形態、例えば、器官(organ)、組織(tissue)、及び病巣のうち少なくとも1を注目形態として決定する。異なった性質の細胞群が組み合わせられることで形成されるものが組織であり、複数の組織が組み合わさって一定の働きを持つまとまりをなしたものが器官(臓器)である。
第1例として、注目形態決定手段114は、データ取得手段112によって取得された投影データに係る、検査内容を特定する検査情報に基づいて注目形態を決定する。検査情報は、検査種別、検査手法、及び検査部位などの情報を含む。注目形態決定手段114は、投影データに付帯された当該投影データに係る検査種別(CT検査及びPET(positron emission tomography)−CT検査など)、検査手法(造影、非造影、及び心電同期など)、及び検査部位(頭部、胸部、及び腹部など)のうち少なくとも1に基づいて注目形態を決定する。
例えば、注目形態決定手段114は、検査種別「CT検査」、検査手法「心電同期+造影検査+Cardiac CTA(CT angiography)」、検査部位「胸部」である場合、当該投影データの診断目的が冠動脈(coronary artery)造影検査であると判断し、注目形態(器官)として冠動脈を決定することができる。また、例えば、注目形態決定手段114は、検査情報に基づいて、脳動脈などの血管、気管支、骨、肺、腫瘍(組織塊)、及びスリガラス結節(GGO:ground−glass opacity)などのうち少なくとも1を決定してもよい。
なお、注目形態決定手段114は、投影データに付帯された検査情報ではなく、ワークリストを管理するワークリスト管理装置(図示しない)等から送信されるワークリストに含まれる検査情報を用いて注目形態を決定することもできる。ワークリストは、診療を行なう医師の端末や受け付けの端末などから登録される検査オーダ(検査依頼)に基づく、患者情報及び検査情報を含む情報である。
第2例として、注目形態決定手段114は、表示部14に表示された全体画像上で、操作部13から操作支援手段111を介して入力された指示に従って注目決定を決定する。
形態領域抽出手段115は、全体再構成手段113によって生成された全体画像の部分であって、注目形態決定手段114によって決定された注目形態に係る領域を形態領域として抽出する。形態領域の抽出方法は一般的に知られている技術によればよい。なお、形態領域抽出手段115は、複数時相の時相ごとに全体画像が生成された場合、時相ごとに形態領域を抽出する。
注目形態決定手段114によって決定された注目形態が冠動脈である場合、形態領域抽出手段115は、まず、全体画像から芯線の抽出を行なう。芯線を抽出する方法としてベッセルトラッキング法(例:Onno Wink, Wiro J.Niessen, “Fast Delineation and Visualization of Vessel in 3-D Angiographic Images”, IEEE Trans.Med.Imag.Vol.19, No.4, 2000参照。)などが有るが、管腔臓器の内部領域を細線化する方法(例:G. D. Rubin, D. S. Paik, P. C. Johnston, S. Napel, “Measurement of the Aorta and Its Branches with Helical CT,” Radiology, Vol.206, No.3, pp.823-9, Mar., 1998.参照。)を用いてもよい。
芯線が抽出されると、形態領域抽出手段115は、抽出された芯線から芯線周辺領域を分類(セグメンテーション)して形態領域としての冠動脈領域を抽出する。セグメンテーションする方法として、領域拡張方法などを使ってもよいし、ある定数値で拡張してもよい。領域拡張を用いる場合、環状構造物の内腔ギリギリの範囲で抽出するのではなく、ある一定領域の分、余分に拡張させた領域を生成することが好適である。
形態投影データ生成手段116は、形態領域抽出手段115によって抽出された形態領域(冠動脈領域)に基づいて形態投影データを生成する。第1例として、形態投影データ生成手段116は、全体画像のうち形態領域を再投影することで形態投影データを生成する。再投影として、逐次近似再構成で用いられているような再投影方法を用いてもよい。第2例として、形態投影データ生成手段116は、形態領域を再投影することで形態領域に係る中間投影データを生成し、中間投影データに対応する、データ取得手段112によって取得されたオリジナルの投影データの部分データを形態投影データとする。なお、形態投影データ生成手段116は、複数時相の時相ごとに形態領域が抽出された場合、時相ごとに形態投影データを生成する。
形態再構成手段117は、形態投影データ生成手段116によって生成された形態投影データに基づいて、代数的手法(逐次近似再構成法:IR法)を用いて第2の再構成を行なって形態領域のCT画像(以下、「形態画像」という)を生成する。なお、形態再構成手段117は、複数時相の時相ごとに形態投影データが生成された場合、時相ごとに形態画像を生成する。
なお、全体再構成手段113は、解析的手法の代わりに、形態画像の再構成における繰り返し回数より少ない繰り返し回数による逐次近似再構成法を用いて再構成を行なって全体画像を生成してもよい。その場合、形態再構成手段117は、形態投影データ生成手段116によって生成された形態投影データに基づいて、全体画像の再構成における繰り返し回数より多い(十分な画質の形態画像を得るための)繰り返し回数による逐次近似再構成法を用いて再構成を行なって形態画像を生成する。このように、医用画像処理装置10は、全体画像及び形態画像の再構成法としてともに逐次近似再構成法を用いながら、低画質の全体画像を短時間で生成するとともに高画質の形態画像を長時間かけて生成することができる。
図4は、注目形態(冠動脈)に係る形態画像の一例を示す図である。
図4は、図3に示す心臓のうち冠動脈(注目形態)に係る形態画像(3次元画像)を示す。図4に示す形態画像は、逐次近似再構成法を用いた再構成に基づくものなので、図3に示す全体画像のうちの冠動脈領域(形態領域)と比較してノイズ成分が低減され、アーチファクトの影響をほとんど受けていない。また、図4に示す形態画像は、図3に示す代数的手法を用いて再構成された全体画像のうちの冠動脈領域と比較して高画質である。
図2の説明に戻って、画像合成手段118は、全体再構成手段113によって生成された全体画像と、形態再構成手段117によって生成された形態画像とに基づいて、画像を合成(足し合わせ)する。画像合成手段118は、繋ぎ目の領域を違和感なく繋ぐFeatheringなどの画像合成技術を用いることが好適である。なお、画像合成手段118は、複数時相の時相ごとに形態画像が生成された場合、全体画像と、同一時相の形態画像とに基づいて、時相ごとに合成画像を生成する。
画像合成手段118は、合成画像を、操作支援手段111を介して表示部14に表示させる。
図5は、心臓を含む合成画像の一例を示す図である。
図5は、心臓を含む合成画像(3次元画像)を示す。図5に示す合成画像は、図3に示す全体画像のうちの注目形態(冠動脈)の部分に、図4に示す形態画像が合成された画像である。図5に示す合成画像のうちの冠動脈領域(形態領域)Cは、逐次近似再構成法を用いた再構成に基づくものなので、図3に示す全体画像のうちの冠動脈領域と比較してノイズ成分が低減され、アーチファクトの影響をほとんど受けていない。また、図5に示す合成画像のうちの冠動脈領域Cは、図3に示す代数的手法を用いて再構成された全体画像のうちの冠動脈領域と比較して高画質である。
このように、図2に示す医用画像処理装置10は、全部画像の一部を逐次近似再構成法に基づく高精細かつ低ノイズの形態画像に置き換えるものであり、複数時相のうち特定時相を高精細かつ低ノイズのCT画像とする一方でその他の時相を解析的手法に基づくCT画像とするものではない。
図6は、第1実施形態に係る医用画像処理装置10の動作を示すフローチャートである。
医用画像処理装置10は、記憶部12に記憶された、投影データを取得する(ステップST1)。医用画像処理装置10は、ステップST1によって取得された投影データに基づいて、コンボリューション補正逆投影(CBP)法やフィルタ補正逆投影(FBP)法に代表される解析的手法を用いて再構成(第1の再構成)を行なって、第1のCT画像として、全体画像(図3に図示)を生成する(ステップST2)。
医用画像処理装置10は、ステップST2によって生成された全体画像のうち、逐次近似再構成を行なう部分的な注目形態を決定する(ステップST3)。医用画像処理装置10は、ステップST2によって生成された全体画像の部分であって、ステップST3によって決定された注目形態に係る領域(形態領域)を抽出する(ステップST4)。
医用画像処理装置10は、ステップST4によって抽出された形態領域に基づいて形態投影データを生成する(ステップST5)。医用画像処理装置10は、ステップST5によって生成された形態投影データに基づいて、代数的手法(逐次近似再構成法:IR法)を用いて再構成(第2の再構成)を行なって、第2のCT画像として、形態領域に係る形態画像(図4に図示)を生成する(ステップST6)。
医用画像処理装置10は、ステップST2によって生成された全体画像と、ステップST6によって生成された形態画像とに基づいて、合成画像(図5に図示)を生成し(ステップST7)、表示部14に表示させる。
第1実施形態に係る医用画像処理装置10によると、逐次近似再構成法を用いて全体画像のうち形態領域を再構成するので、逐次近似再構成法を用いて全体画像を再構成する場合と比較して、臨床スループットを向上させることができる。また、第1実施形態に係る医用画像処理装置10によると、全体画像のうち形態領域において、アーチファクトの影響をほとんど受けずノイズ成分が大幅に低減された高画質の合成画像を生成することができるので、逐次近似再構成法を用いて全体画像を再構成する場合と比較しても、操作者による診断精度が低下することはない。
第1実施形態に係る医用画像処理装置10によると、全体画像のうち形態領域において、アーチファクトの影響をほとんど受けずノイズ成分が大幅に低減された高画質の合成画像を生成することができるので、代数的手法を用いて全体画像を再構成する場合と比較して、操作者による診断精度を向上させることができる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係るX線CT装置のハードウェア構成を示す概略図である。
なお、第2実施形態に係るX線CT装置には、X線管と検出器とが1体として被検体の周囲を回転する回転/回転(ROTATE/ROTATE)タイプと、リング状に多数の検出素子がアレイされ、X線管のみが被検体の周囲を回転する固定/回転(STATIONARY/ROTATE)タイプ等様々なタイプがあり、いずれのタイプでも本発明を適用可能である。本実施形態では、現在、主流を占めている回転/回転タイプとして説明する。
図7は、第2実施形態に係るX線CT装置20を示す。X線CT装置20は、大きくは、スキャナ装置21及び医用画像処理装置(コンソール)22によって構成される。X線CT装置20のスキャナ装置21は、通常は検査室に設置され、被検体Oに関するX線の透過データを生成するために構成される。一方、医用画像処理装置22は、通常は検査室に隣接する制御室に設置され、透過データを基に投影データを生成して再構成画像の生成及び表示を行なうために構成される。
X線CT装置20のスキャナ装置21は、架台装置31、寝台装置32、及びコントローラ33を備える。
スキャナ装置21の架台装置31は、土台部(図示しない)に固定された固定架台41と、回転架台42とを備える。
固定架台41は、回転駆動機構51を備える。回転駆動機構51は、コントローラ33による制御によって、回転架台42がその位置関係を維持した状態で回転中心を含む開口部の周りを回転するように回転架台42を固定架台41に対して回転させる機構を有する。
回転架台42は、X線源(X線管)61、絞り62、X線検出器63、DAS(data acquisition system)64、高電圧発生装置65、及び絞り駆動機構66を一体として保持する。回転架台42は、X線管61とX線検出器63とを対向させた状態で、X線管61、絞り62、X線検出器63、DAS64、高電圧発生装置65、及び絞り駆動機構66を一体として被検体Oの周りに回転できるように構成されている。なお、回転架台42の回転中心軸と平行な方向をz軸方向、そのz軸方向に直交する平面をx軸方向、y軸方向で定義する。
X線管61は、高電圧発生装置65から供給された管電圧に応じて金属製のターゲットに電子線を衝突させることでX線を発生させ、X線検出器63に向かって照射する。X線管61から照射されるX線によって、ファンビームX線やコーンビームX線が形成される。X線管61は、高電圧発生装置65を介したコントローラ33による制御によって、X線の照射に必要な電力が供給される。
絞り62は、絞り駆動機構66によって、X線管61から照射されるX線の照射範囲(照射野)を調整する。すなわち、絞り駆動機構66によって絞り62の開口を調整することによって、スライス方向のX線照射範囲を変更できる。
X線検出器63は、チャンネル方向に複数、及び列(スライス)方向に単数の検出素子を有する1次元アレイ型の検出器である。又は、X線検出器63は、マトリクス状、すなわち、チャンネル方向に複数、及びスライス方向に複数の検出素子を有する2次元アレイ型の検出器(マルチスライス型検出器ともいう。)である。X線検出器63がマルチスライス型検出器である場合、1回転のスキャンで列方向に幅を有する3次元の撮影領域を撮影することができる(ボリュームスキャン)。X線検出器63は、コントローラ33による制御によって、X線管61から照射されたX線を検出する。
DAS64は、X線検出器63の各検出素子が検出する透過データ(X線検出データ)の信号を増幅してデジタル信号に変換する。DAS64の出力データは、スキャナ装置21のコントローラ33を介して医用画像処理装置22に供給される。
高電圧発生装置65は、コントローラ33による制御によって、スキャンを実行するために必要な電力をX線管61に供給する。
絞り駆動機構66は、コントローラ33による制御によって、絞り62におけるX線のスライス方向の照射範囲を調整する機構を有する。
スキャナ装置21の寝台装置32は、天板71及び天板駆動機構72を備える。天板71は、被検体Oを載置可能である。
天板駆動機構72は、コントローラ33による制御によって、天板71をy軸方向に沿って昇降動させると共に、z軸方向に沿って進入/退避動させる機構を有する。天板駆動機構72は、回転架台42の回転中心を含む開口部に向けて天板71に載置された被検体Oを挿入させ、開口部から天板71に載置された被検体Oを退避させる。
スキャナ装置21のコントローラ33は、図示しない制御回路としてのCPU及びメモリ等を備える。コントローラ33は、医用画像処理装置22からの指示によって、架台装置31の回転駆動機構51、X線検出器63、DAS64、高電圧発生装置65、及び絞り駆動機構66や、寝台装置32の天板駆動機構72等の制御を行なってスキャンを実行させる。
X線CT装置20の医用画像処理装置22は、コンピュータをベースとして構成されており、ネットワーク(local area network)Nと相互通信可能である。医用画像処理装置22は、大きくは、制御部81、記憶部82、操作部83、表示部84、及び通信部85等の基本的なハードウェアから構成される。制御部81は、共通信号伝送路としてのバスを介して、医用画像処理装置22を構成する各ハードウェア構成要素に相互接続されている。
制御部81は、図1に示す制御部11と同一の構成を有する。制御部81は、記憶部82に格納されている各種制御プログラムを読み出して各種演算を行なうと共に、各部82乃至85における処理動作を統括的に制御する。また、制御部81は、コントローラ33を介してスキャナ装置21にスキャンを実行させる。
記憶部82は、図1に示す記憶部12と同一の構成を有する。記憶部82は、制御部81において用いられる制御プログラムの実行に必要なデータや、医用画像管理装置(図示しない)等から通信部85又はリムーバブルメディアを介して受信されたデータや、制御部81によって生成されたデータを記憶する。
操作部83は、図1に示す操作部33と同一の構成を有する。操作者により操作部83が操作されると、操作部83はその操作に応じた操作信号を生成して制御部81に出力する。
表示部84は、図1に示す表示部34と同一の構成を有する。表示部84は、制御部81からの指示に応じて、各種操作画面や、制御部81によって生成されたデータ等の各種表示情報を表示させる。
通信部85は、図1に示す通信部35と同一の構成を有する。通信部85は、ネットワーク上の外部装置と情報の送受信を行なう。例えば、通信部85は、制御部81によって生成されたデータを医用画像管理装置や読影端末(ともに図示しない)に送信する等して、外部装置と通信動作を行なう。
医用画像処理装置22は、スキャナ装置21のDAS64から入力された生データに対して対数変換処理や、X線強度補正等の補正処理(前処理)を行なって投影データを生成して記憶部82に記憶させる。医用画像処理装置22は、投影データに基づいて被検体Oに関するCT画像を生成して記憶部82に記憶させたり、表示部84に表示させたりする。
図8は、第2実施形態に係るX線CT装置20の機能を示すブロック図である。
医用画像処理装置22の制御部81がプログラムを実行することによって、X線CT装置20は、図8に示すように、操作支援手段111、データ取得(読み出し)手段112、全体再構成手段113、注目形態決定手段114、形態領域抽出手段115、形態投影データ生成手段116、形態再構成手段117、画像合成手段118、及びスキャン実行手段119として機能する。なお、手段111〜119の全部又は一部は、医用画像処理装置22にハードウェアとして備えられるものであってもよい。また、手段111〜119の全部又は一部は、医用画像処理装置22のみならず、コントローラ33に備えられるものであってもよい。
図8に示すX線CT装置20において、図2に示す医用画像処理装置10と同一手段には同一符号を付して説明を省略する。
スキャン実行手段119は、管電圧、管電流、収集スライス厚、及び視野(FOV)等の撮像条件に従ってコントローラ33を制御して、被検体Oのスキャン(ボリュームスキャン)を実行する。スキャンによって収集された投影データは、検査情報が付帯された上で記憶部82に記憶される。
第2実施形態に係るX線CT装置20によると、逐次近似再構成法を用いて全体画像のうち形態領域を再構成するので、逐次近似再構成法を用いて全体画像を再構成する場合と比較して、臨床スループットを向上させることができる。また、第2実施形態に係るX線CT装置20によると、全体画像のうち形態領域において、アーチファクトの影響をほとんど受けずノイズ成分が大幅に低減された高画質の合成画像を生成することができるので、逐次近似再構成法を用いて全体画像を再構成する場合と比較しても、操作者による診断精度が低下することはない。
第2実施形態に係るX線CT装置20によると、全体画像のうち形態領域において、アーチファクトの影響をほとんど受けずノイズ成分が大幅に低減された高画質の合成画像を生成することができるので、代数的手法を用いて全体画像を再構成する場合と比較して、低被曝で投影データを収集することができるともに、操作者による診断精度を向上させることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 医用画像処理装置
11 制御部
20 X線CT装置
21 スキャナ装置
22 医用画像処理装置(コンソール)
61 X線管
63 X線検出器
81 制御部
111 操作支援手段
112 データ取得(読み出し)手段
113 全体再構成手段
114 注目形態決定手段
115 形態領域抽出手段
116 形態投影データ生成手段
117 形態再構成手段
118 画像合成手段
119 スキャン実行手段

Claims (10)

  1. 第1の投影データに基づいて第1の再構成を行なって第1のCT画像を生成する第1再構成手段と、
    前記第1のCT画像のうち形態領域を抽出する形態領域抽出手段と、
    前記形態領域に係る第2の投影データを生成する投影データ生成手段と、
    前記第2の投影データに基づいて逐次近似再構成法を用いて第2の再構成を行なって第2のCT画像を生成する第2再構成手段と、
    前記第1のCT画像と前記第2のCT画像とに基づいて画像を合成する画像合成手段と、
    を有する医用画像処理装置。
  2. 前記第1再構成手段は、解析的手法を用いて前記第1の再構成を行なって前記第1のCT画像を生成する請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記第1再構成手段は、前記第2の再構成における繰り返し回数より少ない繰り返し回数による前記逐次近似再構成法を用いて前記第1の再構成を行なって前記第1のCT画像を生成し、
    前記第2再構成手段は、前記第1の再構成における繰り返し回数より多い繰り返し回数による前記逐次近似再構成法を用いて前記第2の再構成を行なって前記第2のCT画像を生成する請求項1に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記投影データ生成手段は、前記形態領域を再投影することで前記第2の投影データを生成する請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記投影データ生成手段は、前記形態領域を再投影することで前記形態領域に係る中間投影データを生成し、前記中間投影データに対応する、前記第1の投影データの部分データを前記第2の投影データとする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記第1のCT画像のうち注目形態を決定する注目形態決定手段をさらに有し、
    前記形態領域抽出手段は、前記注目形態に係る前記形態領域を抽出する請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記注目形態決定手段は、前記第1の投影データに係る検査情報に基づいて前記注目形態を決定する請求項6に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記注目形態決定手段は、前記第1の投影データに付帯された前記検査情報に基づいて前記注目形態を決定する請求項7に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記注目形態決定手段は、前記注目形態として、器官、組織、及び病巣のうち少なくとも1を決定する請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  10. X線を曝射するX線管と、
    複数のX線検出素子を有し、前記X線を検出するX線検出器と、
    前記X線管及び前記X線検出器を制御してスキャンを実行するスキャン実行手段と、
    前記スキャン実行手段によって収集された第1の投影データに基づいて第1の再構成を行なって第1のCT画像を生成する第1再構成手段と、
    前記第1のCT画像のうち形態領域を抽出する形態領域抽出手段と、
    前記形態領域に係る第2の投影データを生成する投影データ生成手段と、
    前記第2の投影データに基づいて逐次近似再構成法を用いて第2の再構成を行なって第2のCT画像を生成する第2再構成手段と、
    前記第1のCT画像と前記第2のCT画像とに基づいて画像を合成する画像合成手段と、
    を有するX線CT装置。
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