JP6496224B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関し、例えば、媒体を画像形成用に加熱するヒータが設けられたカラー用電子写真式プリンタに適用して好適なものである。
従来の画像形成装置は、商用交流電源にトライアック(双方向サイリスタ)を介して定着器のヒータが接続されている。そして画像形成装置は、商用交流電源から供給される交流電圧をトライアックの位相制御によるオン動作に応じてヒータに印加して、該ヒータの発熱温度を制御していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−235107号公報
ところで商用交流電源としては、電源電圧値の異なる種々のものがある。しかしながら、トライアックのように商用交流電源を直接オンオフする素子を用いた場合、画像形成装置は、電源電圧値に応じて異なる定着器を用意しなければならなかった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、機能性を向上し得るカラープリンタを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の画像形成装置においては、商用交流電源から供給される所定の入力交流電圧範囲の商用交流電圧の電源電圧値を検出する電源電圧検出部と、商用交流電圧の電源周期を検出する電源周期検出部と、商用交流電圧をスイッチングして、該商用交流電圧を、媒体を加熱する定着器における定格入力電圧値が商用交流電源の入力交流電圧範囲の下限よりも低いヒータに印加するヒータ用交流電圧に変換する電圧変換部と、電源電圧検出部により検出された電源電圧値と、電源周期検出部により検出された電源周期とに応じて、商用交流電圧の実効値から降圧され且つ電源周期に同期したヒータ用交流電圧を生成するように電圧変換部を制御する制御部と、ヒータに流れるヒータ用交流電流のヒータ用交流電流値を検出する出力電流検出部とを設け、制御部は、印刷動作を開始する際、電圧変換部におけるスイッチングのデューティ比を徐々に大きくすることにより、ヒータ用交流電圧の電圧値であるヒータ用交流電圧値を徐々に大きくすると共に、ヒータ用交流電流値が所定の電流リミット値を超えた場合、電圧変換部におけるデューティ比の増加を待機することにより、ヒータの冷却を待機するようにした。
これにより本発明は、商用交流電源の商用交流電圧によらずに同一の定着器を使用できる。
本発明によれば、商用交流電源の商用交流電圧によらずに同一の定着器を使用でき、かくして機能性を向上し得るカラープリンタを実現できる。
カラープリンタの内部構成を示す側面図である。 第1の実施の形態によるカラープリンタの回路構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態による電源部の回路構成を示すブロック図である。 入力交流電圧、ゼロクロス検出信号、入力電圧検出信号及びゲート信号を示すタイミングチャートである。 初期状態における入力交流電圧及びゲート信号を示すタイミングチャートである。 印刷動作状態における入力交流電圧及びゲート信号を示すタイミングチャートである。 デッドタイムを示す波形図である。 ゲート信号SA及びゲート信号SBのデューティ比及びオフ時間を示す波形図である。 入力交流電圧、出力交流電圧、電圧検出手段第1入力電圧及び電圧検出手段第2入力電圧を示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態によるヒータ駆動処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態によるカラープリンタの回路構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態による電源部の回路構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態によるヒータ駆動処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態による電源部の回路構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態によるカラープリンタの回路構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態による電源部の回路構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態によるヒータ駆動処理手順を示すフローチャートである。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.カラープリンタの内部構成]
図1に示すように、カラープリンタ1は、一次転写方式のプリンタであり、箱型のプリンタ筐体2を有している。このカラープリンタ1は、印刷画像の形成に用いられる記録紙やフィルム等の印刷媒体Pの表面に該印刷画像を形成するものであり、プリンタ筐体2の上面の前端部に、種々の情報を表示する表示部3が配置される。プリンタ筐体2内には、印刷媒体Pの表面に印刷画像を形成するための画像形成部4が中央部に配置されると共に、複数の印刷媒体Pが装填される用紙カセット5と、該用紙カセット5から印刷媒体Pを1枚ずつ繰り出すホッピングローラ6とが配置されている。画像形成部4は、画像形成ユニット10(10K、10Y、10M及び10C)と、転写ユニット11と、定着器12とを有している。画像形成ユニット10K、10Y、10M及び10Cは、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の4色のトナーを互いに重複しないように1色分用いて、印刷画像の元になるトナー画像を形成する。転写ユニット11は、ベルト駆動ローラ14及び従動ローラ15に無端状の転写ベルト16が張架され、転写ローラ17(ブラック転写ローラ17K、イエロー転写ローラ17Y、マゼンタ転写ローラ17M及びシアン転写ローラ17C)の表面を、転写ベルト16を介して感光ドラム22(22K、22Y、22M及び22C)に押し付けることにより、印刷媒体Pの表面に画像形成ユニット10の表面のトナー画像を転写する。定着器12は、中空パイプ状の加熱ローラ18内にハロゲンヒータであるヒータ20が挿通されると共に、加圧ローラ19の表面を加熱ローラ18の表面に押し付けることにより、印刷媒体Pの表面にトナー画像を加熱及び加圧して印刷画像として定着させる。
画像形成ユニット10(10K、10Y、10M及び10C)は、感光ドラム22(22K、22Y、22M及び22C)の表面に、帯電ローラ23(23K、23Y、23M及び23C)を介して帯電させたうえでLED(Light Emitting Diode)ヘッド24(ブラックLEDヘッド24K、イエローLEDヘッド24Y、マゼンタLEDヘッド24M及びシアンLEDヘッド24C)により露光して静電潜像を形成し、その静電潜像を、現像ローラ及び給電ローラを有する現像部25(ブラック現像部25K、イエロー現像部25Y、マゼンタ現像部25M及びシアン現像部25C)により、対応する単色のトナーによって現像してトナー画像を形成する。画像形成ユニット10(10K、10Y、10M及び10C)は、互いに同様に構成されている。
プリンタ筐体2内には、前下端部に、用紙カセット5から繰り出される印刷媒体Pを画像形成部4へ搬送するための媒体供給用搬送路を形成する用紙供給用搬送部27が配置されると共に、後上端部に、定着器12から繰り出される印刷媒体Pを排紙トレイ29へ搬送するための媒体排出用搬送路を形成する用紙排出用搬送部28が配置されている。用紙供給用搬送部27は、媒体供給用搬送路の途中に一対のレジストローラ30が配置されている。レジストローラ30は、印刷媒体Pの媒体搬送方向に位置する先端をプリンタ左右方向と平行にして搬送姿勢を矯正しつつ、画像形成ユニット10によるトナー画像の形成開始のタイミングを制御するまたプリンタ筐体2内には、用紙供給用搬送部27と画像形成部4との間に用紙検出センサ31が配置されている。用紙検出センサ31は、用紙供給用搬送部27から画像形成部4へ搬送される印刷媒体Pの通過の有無を、接触又は非接触で検出する。このカラープリンタ1は、入力される交流電圧の実効値である入力交流電圧実効値が100[V]の場合は、全体の定格消費電力値が1500[W]、定格電流値が10[A]であり、入力交流電圧実効値が200[V]の場合は、全体の定格消費電力値が2000[W]、定格電流値が10[A]となっている。
[1−2.カラープリンタの回路構成]
図2に示すように、カラープリンタ1は、例えば、マイクロプロセッサ構成のプリンタエンジン制御部32、外部の図示しないホストコンピュータと通信するホストインタフェース部33、該ホストコンピュータから送信された制御コマンドや印刷データをホストインタフェース部33を介して取り込んで所定の処理を施すコマンド/画像処理部34等を有している。
プリンタエンジン制御部32は、例えば、内部のメモリに予め記憶された基本プログラムや、画像形成処理プログラムのようなアプリケーションプログラム等の各種プログラムに従って、印刷媒体Pに対する画像形成用にカラープリンタ1全体を制御すると共に、所定の演算処理等の各種処理や表示部3に種々の情報を表示する表示処理等の各種処理を実行する。これによりプリンタエンジン制御部32は、ホストコンピュータから例えば、印刷画像の形成を指示する画像形成指示コマンドと、印刷画像を形成すべき印刷媒体Pのサイズを指示するサイズ指示コマンドと、PDL(Page Description Language)のようなページ記述言語で記述された印刷対象のカラー画像を示す印刷データとが送信されると、これらをホストインタフェース部33で受信してコマンド/画像処理部34に取り込む。そしてプリンタエンジン制御部32は、コマンド/画像処理部34から印刷指示コマンド及びサイズ指示コマンドが与えられると、これに応じて印刷媒体Pの表面に印刷画像を形成するための印刷画像形成処理を実行する。この際、プリンタエンジン制御部32は、定着器モータ35を動作させて、定着器12において加熱ローラ18を一回転方向へ回転させると共に、その回転に連動させて加圧ローラ19を他回転方向へ回転させる。またプリンタエンジン制御部32は、定着器12のヒータ20のうち、サイズ指示コマンドが示す印刷媒体Pのサイズに対応するヒータ20を制御対象とする。
そしてプリンタエンジン制御部32は、定着器12に設けられたサーミスタ36により加熱ローラ18の表面温度を検出し、その検出結果に応じて電源部45を制御する。電源部45のAC−ACコンバータ38は、電源電圧値が100〜230[V]の入力交流電圧範囲の商用交流電圧を発生する商用交流電源46の何れも接続可能であり、任意に選定された商用交流電源46が接続されている。また低圧電源37は、電源部45とは別個に構成されており、電源部45を介して商用交流電源46から供給される商用交流電圧からAC−DCコンバータにより電圧値が例えば24[V]や5[V]の直流電圧を生成し、動作電圧としてカラープリンタ1内の各部に供給する。これによりプリンタエンジン制御部32は、制御対象のヒータ20を発熱させるための交流電圧であるヒータ用交流電圧をAC−ACコンバータ38により生成すると共に、生成したヒータ用交流電圧を定着器12における制御対象のヒータ20に印加する。このようにしてプリンタエンジン制御部32は、定着器12において、制御対象のヒータ20を発熱させて加熱ローラ18を加熱し、該加熱ローラ18の表面温度を所望の温度にする。
この状態でプリンタエンジン制御部32は、ドラムモータ39を動作させて、画像形成ユニット10において感光ドラム22を一回転方向へ回転させると共に、その回転に連動させて現像部25の現像ローラ及び給電ローラを他回転方向へ回転させる。またプリンタエンジン制御部32は、ベルトモータ40を動作させて、転写ユニット11においてベルト駆動ローラ14を他回転方向へ回転させると共に、これに応じて従動ローラ15と共に転写ベルト16も他回転方向へ回転させる。さらにプリンタエンジン制御部32は、高電圧発生部41によりプラスやマイナスの種々の高電圧を発生させて、対応する帯電ローラ23、現像部25、転写ローラ17に印加する。これによりプリンタエンジン制御部32は、画像形成ユニット10において帯電ローラ23により感光ドラム22の表面を所定電位に帯電させると共に、現像部25の供給ローラにより現像ローラの表面にトナーを供給して担持させる。そのうえでプリンタエンジン制御部32は、図示しない搬送モータを動作させて、用紙供給用搬送部27及び用紙排出用搬送部28の複数の搬送ローラを一回転方向や他回転方向へ回転させると共に、ホッピングモータ42を動作させてホッピングローラ6を他回転方向へ回転させることで、そのホッピングローラ6により用紙カセット5から印刷媒体Pを1枚ずつ繰り出して媒体供給用搬送路を介して画像形成部4へ搬送する。プリンタエンジン制御部32は、この際、例えば一対のレジストローラ30の回転を停止させて印刷媒体Pの先端を突き当てることで搬送姿勢を矯正した後、レジストモータ43を動作させて該一対のレジストローラ30を互いに逆向きの一回転方向及び他回転方向へ回転させて印刷媒体Pを再び画像形成部4へ搬送する。
この際、プリンタエンジン制御部32は、コマンド/画像処理部34により印刷データを、印刷対象のカラー画像のブラック、イエロー、マゼンタ及びシアン毎の色成分を表すビットマップデータに変換してLEDヘッドインタフェース部44に送出する。そしてプリンタエンジン制御部32は、一対のレジストローラ30により印刷媒体Pを再び搬送し始めたタイミングでLEDヘッドインタフェース部44からブラックに対応するビットマップデータをブラックLEDヘッド24Kに送出し始めた後、イエロー、マゼンタ、シアンに対応するビットマップデータも順に所定のタイミングでイエローLEDヘッド24Y、マゼンタLEDヘッド24M及びシアンLEDヘッド24Cに送出し始めて、これらビットマップデータに基づいてLEDヘッド24を感光ドラム22の表面の露光用にオンオフ制御する。これによりプリンタエンジン制御部32は、画像形成ユニット10に対しトナー画像の形成を順次開始させ、上述したように感光ドラム22の表面にトナー画像を形成する。またプリンタエンジン制御部32は、媒体供給用搬送路を介して搬送した印刷媒体Pを感光ドラム22と転写ベルト16との間に挟み込むようにして搬送しながら、これら感光ドラム22の表面のトナー画像を転写ローラ17により印刷媒体Pの表面に順に重ねるように転写する。さらにプリンタエンジン制御部32は、引き続き定着器12において加熱ローラ18及び加圧ローラ19により印刷媒体Pを挟み込むようにして搬送しながら加熱及び加圧して該印刷媒体Pの表面にカラーの印刷画像を形成した後、その印刷媒体Pを、媒体排出用搬送路を介して搬送して排紙トレイ29へ排出する。このようにしてプリンタエンジン制御部32は、種々のサイズの印刷媒体Pの表面にカラーの印刷画像を形成する。
[1−3.電源部の回路構成]
図3に示すように、電源部45はAC−ACコンバータ38を有しており、例えばマイクロコンピュータ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のロジック集積回路である制御手段48が全体を制御する。制御手段48は、低圧電源37(図2)から動作電圧を供給され動作する。
商用交流電源46は、図4(A)に示すようなAC100〜230[V]の範囲の電圧をAC−ACコンバータ38へ入力交流電圧として出力する。ヒータ20は、定格入力電圧値が80[V]である。例えば定格入力電圧値がAC80[V]で定格消費電力値が800[W]のヒータである場合、ヒータ用交流電圧の値であるヒータ用交流電圧値の実効値であるヒータ用交流電圧実効値が80[V]であれば実効値10[A]の電流が流れヒータ20が発熱する。電源部45は、商用交流電源46から入力される電圧値に関わらず、ヒータ20の定格入力電圧値である80[V]のヒータ用交流電圧実効値のヒータ用交流電圧を出力交流電圧として出力し該ヒータ20へ印加する。
商用交流電源46から商用交流電圧が入力交流電圧として印加されると、該入力交流電圧は、ブリッジダイオードであるダイオード49、50、51及び52により全波整流され、入力電圧検出手段53に入力される。入力電圧検出手段53は、全波整流された入力交流電圧を降圧して図4(C)に示す入力電圧検出信号S1を生成し制御手段48のADコンバータへ出力する。制御手段48は、入力電圧検出信号S1を所定時間でサンプリングし、リアルタイムの電圧値と、電源周期である交流周期毎の平均値とを演算して、入力交流電圧の電圧実効値である入力交流電圧実効値を取得する。なお、制御手段48は、入力交流電圧を検出して演算により算出する方法に限らず、回路で抵抗とコンデンサとを用いて入力交流電圧を平滑化し、平滑化した電圧を検出することより、入力交流電圧実効値を取得しても良い。
ゼロクロス検出手段54は、全波整流された入力交流電圧の電圧波形から、交流のゼロクロスタイミングに同期したパルスである、図4(B)に示すゼロクロス検出信号S2を生成し制御手段48へ出力する。制御手段48は、ゼロクロス検出信号S2から入力交流電圧のゼロクロス点を検出する。なおゼロクロス検出手段54の回路構成によっては遅延等を生じる場合もあるが、制御手段48内でカウンタ等を用いて適宜タイミングを調整しても良い。
全波整流回路55は、ブリッジダイオードの一端及び他端並びに制御手段48と接続されており、ダイオード56及び57、ゲートドライブ回路58C及び58D並びに窒化ガリウムパワーデバイス59C及び59Dにより構成され、入力交流電圧を全波整流する。ゲートドライブ回路58C及び58Dは、制御手段48からそれぞれゲート信号SC及びSDを供給されることにより制御される。
フルブリッジ回路60は、コンデンサ61、インダクタ62、コンデンサ63及び制御手段48と接続されており、ゲートドライブ回路58A及び58B、窒化ガリウムパワーデバイス59A及び59B、ゲートドライブ回路58C及び58D並びに窒化ガリウムパワーデバイス59C及び59Dにより構成され、入力交流電圧をスイッチングする。このフルブリッジ回路60は、ゲートドライブ回路58C及び58D並びに窒化ガリウムパワーデバイス59C及び59Dを全波整流回路55と共用している。ゲートドライブ回路58A及び58Bは、制御手段48からそれぞれゲート信号SA及びSBを供給されることにより制御される。以下ではゲート信号SA、SB、SC及びSDをまとめてゲート信号とも呼ぶ。
インダクタ62及びコンデンサ63は、LCフィルタを構成している。出力電圧検出手段64は、ヒータ20と接続される出力端子と接続されており、ヒータ用交流電圧を検出し、検出結果を制御手段48へ出力する。
制御手段48は、入力電圧検出信号S1が所定閾値(例えば入力交流電圧値が85[V])を超えると、図4のタイミングチャートに示すように、ゲートドライブ回路58C及び58Dに、ヒータ用交流電圧の周波数の制御用として、図4(D)及び(E)に示すパルス信号であるゲート信号SC及びSDそれぞれを出力する。ゲートドライブ回路58C及び58Dは、ゲート信号SC及びSDをフォトカプラ等の絶縁された信号伝達回路で伝達し、それぞれ窒化ガリウムパワーデバイス59C及び59Dのゲート駆動に必要な電圧振幅のパルスを出力する。これにより全波整流回路55は、入力交流電圧に従って交互に窒化ガリウムパワーデバイス59C及び59Dをスイッチングし、フルブリッジ回路60における窒化ガリウムパワーデバイス59Aのドレインと窒化ガリウムパワーデバイス59Bのソースとの間でありコンデンサ61の両端に、全波整流された電圧を印加する。
また制御手段48は、ゲート信号SC及びSDの論理レベルの変化により窒化ガリウムパワーデバイス59C及び59Dが同時にオンして貫通電流が流れることのないように、これらゲート信号SC及びSDを、一方の波形に対し他方の波形が反転した関係となる一対の反転信号として生成している。
また制御手段48は、ゲート信号SC及びSDの論理「H」レベルの期間と論理「L」レベルの期間とをそれぞれ正確に1/2周期にすると、仮に、これらゲート信号SC及びSDの一方に対し他方が遅延した場合、両方同時に「H」レベルに変化して窒化ガリウムパワーデバイス59C及び59Dが同時にオンする時間が生じるため、図7に、図4において破線で囲った領域の拡大図を示すように、ゲート信号SC及びSDの一方における論理レベルの切換箇所に両方とも「L」レベルにする期間であるデッドタイムTdを設けることにより、これら窒化ガリウムパワーデバイス59C及び59Dが同時にオンすることを回避している。図7においては、ゲート信号SCが「L」レベルから「H」レベルに、ゲート信号SDが「H」レベルから「L」レベルに切り換わる状態について図示したが、ゲート信号SCが「H」レベルから「L」レベルに、ゲート信号SDが「L」レベルから「H」レベルに切り換わる状態についても同様である。
次にフルブリッジ回路60の動作を図5及び図6を用いて説明する。制御手段48は、ゲートドライブ回路58C及び58Dの駆動開始に同期してゲートドライブ回路58A及び58Bの駆動を開始する。図5に、カラープリンタ1が印刷動作を開始していない印刷初期状態のタイミングチャートを示すように、初期状態では制御手段48は、電源周期に同期して、ローサイド対(ゲートドライブ回路58D及び58B)、ハイサイド対(ゲートドライブ回路58C及び58A)を同時にオン制御する。ここで、制御手段48は、ゲート信号SA及びSBの論理レベルの変化により窒化ガリウムパワーデバイス59A及び59Bが同時にオンして貫通電流が流れることのないように、これらゲート信号SA及びSBを、一方の波形に対し他方の波形が反転した関係となる一対の反転信号として生成している。ゲート信号SA及びSDが共に「H」レベルであり且つゲート信号SC及びSDが共に「L」レベルである場合か、ゲート信号SB及びSCが共に「H」レベルであり且つゲート信号SA及びSDが共に「L」レベルである場合にのみ、ヒータ20にはヒータ用交流電圧が印加されるため、図5に示す初期状態においては該ヒータ20にはヒータ用交流電圧が印加されていない。
その後カラープリンタ1が印刷動作を開始すると、所定のタイミングでプリンタエンジン制御部32がヒータオン信号を制御手段48へ供給する。制御手段48は、ヒータオン信号に従ってヒータ20へ電圧印加を行う。プリンタエンジン制御部32は、サーミスタ36で検出される温度に従って制御手段48ヘヒータオン信号のオンオフを伝達する。
カラープリンタ1が印刷動作状態へ移行し、ヒータ20への通電を行う場合、図6に印刷動作状態のタイミングチャートを示すように、制御手段48は、入力交流電圧が正の半周期においては、ゲート信号SDを「H」レベルとし、且つ所定のデューティ比でゲート信号SAを「H」レベルとする。一方制御手段48は、入力交流電圧が負の半周期においては、ゲート信号SCを「H」レベルとし、且つ所定のデューティ比でゲート信号SBを「H」レベルとする。上述したように、ゲート信号SA及びSBは互いに波形が反転し、ゲート信号SC及びSDは互いに波形が反転している。このため入力交流電圧が正の半周期においては、ダイオード56に電流が流れ、窒化ガリウムパワーデバイス59Aがスイッチングされることにより該窒化ガリウムパワーデバイス59Aに電流が流れ、インダクタ62を介してヒータ20に電流が流れる。ヒータ20を通った電流は商用交流電源46へ戻る。この時、窒化ガリウムパワーデバイス59Aがターンオフした時に、窒化ガリウムパワーデバイス59Bがターンオンし、インダクタ62に流れる還流電流が窒化ガリウムパワーデバイス59Bを通って商用交流電源46へ供給される。この環流電流は、半周期の間、オンを保持される窒化ガリウムパワーデバイス59Dを経由して商用交流電源46へ供給される。一方入力交流電圧が負の周期においては、ダイオード57に電流が流れ、窒化ガリウムパワーデバイス59Bがスイッチングされることにより該窒化ガリウムパワーデバイス59Bに電流が流れ、入力交流電圧が正の周期に対し反転してヒータ20に電流が流れる。この時、窒化ガリウムパワーデバイス59Bがターンオフした時に、窒化ガリウムパワーデバイス59Aがターンオンし、インダクタ62に流れる還流電流が窒化ガリウムパワーデバイス59Aを通って商用交流電源46へ供給される。この環流電流は、半周期の間、オンを保持される窒化ガリウムパワーデバイス59Cを経由して商用交流電源46へ供給される。
ここで、ゲート信号SA及びSBが「H」レベルでオンとなるデューティ比は、図6において破線で囲った領域の拡大図を図8に示すように、約80%に設定されている。これにより電源部45は、入力交流電圧実効値が100[V]の時に、出力交流電圧の実効値である出力交流電圧実効値の80[V]をヒータ20へ出力する。また、ゲート信号SA及びSBのPWM(Pulse Width Modulation)の周波数は100〜200[kHz]程度であり、制御手段48は、図6(A)に実線で示す入力交流電圧の各ゼロクロス点において、図8に示す、ゲート信号SA及びSBを一定時間だけオフに保つ所定のオフ時間を設けることにより、位相のずれを解消する。これにより図6(A)に破線で示す出力交流電圧は、入力交流電圧の各ゼロクロス点の前後において、オフ期間に相当する時間だけ0[V]となっている。
また、インダクタ62の還流電流を流すためにゲート信号SA及びSBは互いに反転しており、上述したゲート信号SC及びSDと同様に、貫通電流が流れないように、論理レベルの切換箇所に所定の時間のデッドタイムが設けられている。電源部45においては窒化ガリウムパワーデバイスを用いたため100〜200[kHz]のスイッチング周波数としたが、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等を用いる場合には、損失が大きくなるので20〜40[kHz]程度となる。また窒化ガリウムパワーデバイスはゲートオンでドレインソース間にどちらの向きにも電流が流れるが、IGBTは逆方向に電流が流れる様にボディダイオード内蔵タイプか並列にダイオードを実装する。
ここで、ゲート信号SA及びSBにおけるデューティ比は、入力交流電圧実効値が100[V]であり且つヒータ20の定格入力電圧値が80[V](すなわち出力交流電圧実効値が80[V])の場合に80%程度となる。しかしながら、ハロゲンヒータであるヒータ20は、初期通電時である冷間時の抵抗値が低いため、80[V]の出力交流電圧実効値を印加開始電圧として該ヒータ20に印加されると、該ヒータ20に数10[A]の大きな突入電流が流れてしまう。これに対し制御手段48は、印刷動作状態へ移行する際、デューティ比を20%から80%まで0.5〜1秒の時間を掛けて徐々に増加させ、突入電流を抑える制御であるヒータ駆動処理を行う。
図9(C)及び図9(D)に、出力電圧検出手段64の第1電圧検出入力端子64A及び第2電圧検出入力端子64Bそれぞれに入力される電圧検出手段第1入力電圧及び電圧検出手段第2入力電圧の電圧波形を示す。出力電圧検出手段64は、2系統の入力から入力される電圧の差の絶対値を演算する回路であり、所定の比率に降圧した差電圧を制御手段48へ出力する。制御手段48は、出力電圧検出手段64から供給された電圧をAD変換することにより、ヒータ20に印加されるヒータ用交流電圧(図8(B))を検出する。ここで、入力交流電圧実効値が100[V]の入力交流電圧(図8(A))を80%のデューティ比でスイッチングすることにより、理論上は出力交流電圧実効値の80[V]が出力交流電圧として出力されることになるが、ヒータ20に流れる電流によってフルブリッジ回路60の損失が変化する。このため制御手段48は、検出したヒータ用交流電圧値に基づきデューティ比を増減させるようフィードバック制御を行う、具体的に制御手段48は、ヒータ用交流電圧が、目標である80[V]より高い場合はデューティ比を減少させる一方、80[V]より低い場合はデューティ比を増加させることにより、安定的に80[V]の出力交流電圧をヒータ20に印加する。また、入力交流電圧の入力交流電圧実効値が230[V]である場合は、デューティ比は35%程度となる。その場合制御手段48は、入力交流電圧が100[V]の際には20%から80%に向かって上昇させたデューティ比の変化率を、35/80に減じることにより、8.75%から約35%へ上昇させる。
[1−4.ヒータ駆動処理]
カラープリンタ1による電源部45におけるヒータ駆動処理の具体的な処理手順について、図10のフローチャートを用いて説明する。制御手段48は、メモリからヒータ駆動処理プログラムを読み出して実行することによりヒータ駆動処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。
ステップSP1において制御手段48は、入力電圧検出手段53を介し入力交流電圧実効値を取得することにより、商用交流電源46が100V系か200V系かを判別し、ステップSP2へ移る。ステップSP2において制御手段48は、デューティ比を初期デューティ比である20%(100V系)又は8.75%(200V系)に設定することにより、初期の出力交流電圧を入力交流電圧の20%とし、ステップSP3へ移る。これにより、入力交流電圧実効値が100[V]の場合は出力交流電圧実効値が20[V]となり、入力交流電圧実効値が230[V]の場合は出力交流電圧実効値が20[V]となる。ステップSP3において制御手段48は、図6に示したゲート信号SA、SB、SC及びSDを出力することにより、入力交流電圧のゼロクロスタイミングに合わせて出力交流電圧の出力を開始し、ステップSP4へ移る。
ステップSP4において制御手段48は、増加デューティ比を現在のデューティ比に加算することにより、出力交流電圧実効値を現在の値よりも増加させ、ステップSP5へ移る。この増加デューティ比は、0.01×定格入力電圧値/入力交流電圧実効値により求められる。例えば入力交流電圧実効値が100[V]、ヒータ20の定格入力電圧値が80[V]である場合、増加デューティ比は0.8%となり、入力交流電圧実効値が230[V]、ヒータ20の定格入力電圧値が80[V]である場合、増加デューティ比は約0.35%となる。
ステップSP5において制御手段48は、現在の出力交流電圧実効値が定格入力電圧値(80[V])未満であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、徐々に増加させている出力交流電圧実効値が定格入力電圧値に未だ到達していないことを表し、このとき制御手段48は、ステップSP4へ戻り、増加デューティ比を現在のデューティ比にさらに加算していく。このように制御手段48は、デューティ比を、初期デューティ比である20%から、入力交流電圧実効値が100[V]の場合は増加デューティ比の分だけ0.8%ずつ、入力交流電圧実効値が230[V]の場合は増加デューティ比の分だけ0.35%ずつ、徐々に増加させることにより、出力交流電圧実効値を徐々に上昇させる電圧可変制御を行う。
やがて出力交流電圧実効値が定格入力電圧値に到達すると、ステップSP5において制御手段48は否定結果を得て、ステップSP6へ移る。このとき、入力交流電圧実効値が100[V]の場合はデューティ比が目標デューティ比である80%となり、入力交流電圧実効値が230[V]の場合はデューティ比が目標デューティ比である約35%となる。その後制御手段48は、出力交流電圧実効値に基づきデューティ比を増減させるようフィードバック制御を行うことにより、出力交流電圧実効値が定格入力電圧値であるよう保つ。このとき制御手段48は、入力交流電圧値が一時的に低下してしまい、デューティ比を目標デューティ比よりも上昇させる場合であっても、デューティ比を100%までは上昇させないようにすることにより、AC−ACコンバータ38を保護する。
ステップSP6において制御手段48は、ヒータオフ信号をプリンタエンジン制御部32から受信するまで待ち受け、該ヒータオフ信号を受信すると、ステップSP7へ移る。ステップSP7において制御手段48は、図5に示したゲート信号SA、SB、SC及びSDを出力することにより、出力交流電圧の出力を停止し、ステップSP8へ移り、ヒータ駆動処理を終了する。
[1−5.効果等]
以上の構成においてカラープリンタ1は、商用交流電源46の商用交流電圧をAC−ACコンバータ38で降圧してヒータ用交流電圧を生成し、定着器12のヒータ20へ供給するようにした。このためカラープリンタ1は、商用交流電源46の電圧によらずに同一のヒータを使用することができる。またヒータ20として特にハロゲンヒータを用いる場合、該ハロゲンヒータは、定格入力電圧値に対して低い電圧を印加し続けるとハロゲンサイクルが成立せずに寿命が短くなると共に、定格入力電圧値に対して高い電圧を印加し続けても寿命が短くなってしまった。これに対しカラープリンタ1は、商用交流電圧をAC−ACコンバータ38で降圧してヒータ用交流電圧を生成するようにしたため、商用交流電圧が変動しても安定したヒータ用交流電圧でヒータ20を駆動でき、ヒータ用交流電圧の変動によるヒータ20の寿命の低下を防ぐことができる。
また従来、幅の狭い例えば用紙幅A5サイズ以下のプリンタにハロゲンヒータを利用しようとした場合、抵抗値を高めるために短い長さでフィラメントを多く巻く必要があり、狭い幅で230[V]等の高い電圧の商用交流電圧に対応させるヒータを作成することが困難であった。これに対しカラープリンタ1は、AC−ACコンバータ38により商用交流電圧を降圧したヒータ用交流電圧をヒータ20に印加するため、ハロゲンヒータであるヒータ20の定格入力電圧値を下げることができる。このためカラープリンタ1は、幅の狭いハロゲンヒータを作成可能にできる。
またカラープリンタ1は、ゲート信号SA及びSBのデューティ比を制御し、印刷動作状態に移行すると、デューティ比を徐々に増加させることにより、ヒータ用交流電圧を徐々に上昇させるようにした。これによりカラープリンタ1は、ヒータ20への突入電流を抑えることができる。ここで、ハロゲンヒータであるヒータ20は、ヒータ用交流電圧の印加が中止されると該ヒータ20が速やかに冷却し、抵抗値が低下していく。このため、その後ヒータ20にヒータ用交流電圧が再度印加されると、突入電流が流れやすい。このようにハロゲンヒータは、カラープリンタ1の使用時に印刷動作が行われる際に突入電流が流れやすい傾向にある。このため、ヒータ20としてハロゲンヒータを用いたカラープリンタ1の場合、デューティ比の制御により突入電流を防止する効果を顕著に奏する。
また従来のカラープリンタのように、トライアックで商用交流電圧を位相制御する場合、商用交流電圧の波形とヒータ用交流電圧の波形とは相似ではなくなるため、力率が低下する傾向にある。これに対しカラープリンタ1は、商用交流電圧を位相制御せず、デューティ比を制御して該商用交流電圧のゼロクロスタイミングに同期させてヒータ用交流電圧を生成するようにした。このためカラープリンタ1は、商用交流電圧の波形とヒータ用交流電圧の波形とを相似にできるため、力率を改善できる。
またカラープリンタ1は、初期デューティ比を0%ではなく20%とした。これによりカラープリンタ1は、突入電流が実用上問題とならない範囲において、速やかにヒータ20を加熱させることができる。
またカラープリンタ1は、電源周期に同期して商用交流電圧の整流を行う全波整流回路55の一部と、商用交流電圧をスイッチングし降圧するフルブリッジ回路60の一部とを共用するようにした。これによりカラープリンタ1は、部材点数を削減できる。
以上の構成によればカラープリンタ1は、商用交流電源46から供給される所定の入力交流電圧範囲の商用交流電圧の電源電圧値を検出する入力電圧検出手段53と、商用交流電圧の電源周期を検出するゼロクロス検出手段54と、商用交流電圧をスイッチングして、該商用交流電圧を、印刷媒体Pを加熱する定着器12における定格入力電圧値が商用交流電源46の入力交流電圧範囲の下限よりも低いヒータ20に印加するヒータ用交流電圧に変換するAC−ACコンバータ38と、入力電圧検出手段53により検出された電源電圧値と、ゼロクロス検出手段54により検出された電源周期とに応じて、商用交流電圧の実効値から降圧され且つ電源周期に同期したヒータ用交流電圧を生成するようにAC−ACコンバータ38を制御する制御手段48とを設けるようにした。これによりカラープリンタ1は、商用交流電源46の商用交流電圧によらずに同一のヒータを使用できるため、商用交流電源46が変更されても、カラープリンタを改めて導入させることなく、変更された商用交流電源46に接続させて使用させ続けることができる。
[2.第2の実施の形態]
[2−1.カラープリンタの内部構成]
図1と、図2と対応する部材に同一符号を付した図11とに示すように、第2の実施の形態によるカラープリンタ101は、第1の実施の形態によるカラープリンタ1と比べて、電源部145が電源部45と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。電源部145には、低圧電源137が内蔵されている。
[2−2.電源部の回路構成]
図3と対応する部材に同一符号を付した図12に示すように、電源部145は、電源部45と比べて、AC−ACコンバータ138がAC−ACコンバータ38と異なっていると共に、低圧電源137が追加されている。AC−ACコンバータ138は、AC−ACコンバータ38と比べて、全波整流回路155が全波整流回路55と異なっていると共に、昇圧回路275が追加されている。また電源部145は、電源部45におけるスイッチングデバイスである窒化ガリウムパワーデバイス59A、59B、59C及び59Dに代えて、FET(Field Effect Transistor)68A、68B、68C及び68Dが設けられている。このFETには、還流ボディダイオードが内蔵されている。
商用交流電圧が入力交流電圧として印加されると、ダイオード56及び57とFET68C及び68Dとの内蔵ダイオードにより、コンデンサ61の両端に全波整流された電圧が発生する。続いてインダクタ69を介してダイオード70に流れる電流が電解コンデンサ72にチャージされ、該電解コンデンサ72の両端に整流された電圧が発生する。DC−DCコンバータ73は、制御手段48に供給する電圧を生成する。
次に制御手段48は、ゼロクロス検出手段54のゼロクロス検出信号S2に同期してゼロクロスタイミングから所定のスイッチング周波数でゲートドライブ回路58Gを駆動する。具体的に制御手段48は、抵抗等により構成された電流検出手段71で検出される電流値と、電圧検出手段74で検出される電圧値とに応じて、ゲートドライブ回路58Gを駆動するゲート信号のデューティ比を制御し、電圧検出手段74で検出される電圧が所定の電圧、例えばDC390[V]になるようにゲートドライブ回路58Gの駆動を調整する。このような制御手段48、電圧検出手段74及び昇圧回路275によりPFC(Power Factor Correction)回路である力率改善昇圧回路が構成されており、該力率改善昇圧回路は、連続モードで動作する。DC−DCコンバータ73は、トランス等を用いたスイッチング電源により構成されている。DC−DCコンバータ73は、入力される電圧が初期状態のコンデンサインプット整流電圧から昇圧されたDC390[V]に変化すると、カラープリンタ1の動作に必要な高い電圧である24V出力の回路も動作させる。
電流検出手段66及び67は、カレントトランスで構成されており、ダイオード56に流れる電流及びダイオード57に流れる電流と等しい電流をトランスの一次側に流され、トランスの二次側の抵抗にターン数比で減じられた電流を流すことにより、電流を電圧に変換する。この電流検出手段66及び67におけるトランスの巻数比は、一次:二次が1:200程度である。これにより電流検出手段66及び67は、ヒータ20に流すヒータ用交流電流としての出力交流電流を検出し、検出結果をヒータ用交流電流値として制御手段48に供給する。出力交流電流は、電流検出手段66及び67に半周期毎に流れるため、制御手段48は電流検出手段66及び67双方の検出値を加算した結果を用いる。また出力電流値は、ヒータ20に供給する電流に限らず、昇圧回路275等に流れる電流も含むものとなるため、制御手段48は、電流検出手段66及び67により、カラープリンタ101のトータルの消費電流を検出できる。
上述したようにカラープリンタ1においてはAC−ACコンバータ38のデューティ比を入力交流電圧実効値が100[V]の場合時には20〜80%、入力交流電圧実効値が230[V]の場合には8.75〜35%と0.5〜1秒で増加させるヒータ駆動処理を行ったが、カラープリンタ101においては、電流検出手段66及び67で検出される電流値に応じてデューティ比を変化させるヒータ駆動処理を行う。例えば定格入力電圧値が80[V]で定格消費電力値が1200[W]のヒータ20を用いる場合、80[V]が印加された際に15[A]の電流が該ヒータ20に流れることとなる。また、ハロゲンヒータの初期通電時にはヒータ20の抵抗値が低く、突入電流が流れてしまうため、カラープリンタ101は、入力交流電圧実効値が100[V]時には15[A]の出力交流電流実効値を上限である電流リミット値として、ヒータ用交流電圧を上昇させる。
[2−3.ヒータ駆動処理]
カラープリンタ101による電源部145におけるヒータ駆動処理の具体的な処理手順について、図10と対応するステップに同一符号を付した図13のフローチャートを用いて説明する。制御手段48は、メモリからヒータ駆動処理プログラムを読み出して実行することによりヒータ駆動処理手順RT101を開始し、ステップSP1へ移る。ヒータ駆動処理手順RT101は、ヒータ駆動処理手順RT1(図10)と比べて、ステップSP101及びSP102が追加されている。
ステップSP1及びSP2を経てステップSP101において制御手段48は、電流リミット値を15×100/入力交流電圧実効値に設定し、ステップSP3へ移る。これにより、入力交流電圧実効値が100[V]の場合は電流リミット値が15[A]となり、入力交流電圧実効値が200[V]の場合は電流リミット値が7.5[A]となる。ここでは消費電力値を1500[W]に制限した場合の電流値を算出している。
ステップSP3を経てステップSP102において制御手段48は、出力交流電流実効値が電流リミット値以下であるか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことはヒータ20に大きな突入電流が流れるため出力交流電圧を現在の値より増加させない方が良いことを表し、このとき制御手段48は、ステップSP102において、出力交流電流実効値が電流リミット値以下になるまで待機する。一方ステップSP102において肯定結果が得られると、このことはヒータ20に大きな突入電流が流れるおそれがないため出力交流電圧を現在の値より増加させても良いことを表し、このとき制御手段48は、ステップSP4へ移り、以降はヒータ駆動処理手順RT1と同様の処理を行う。
このようにカラープリンタ101は、出力交流電流実効値を検出し、該出力交流電流実効値が電流リミット値を超えている場合は出力交流電圧実効値を現在の値より増加させないにする一方、該出力交流電流実効値が電流リミット値以下の場合は出力交流電圧実効値を徐々に増加させるようにした。このためカラープリンタ101は、カラープリンタ1と比べて、ヒータ20に流れてしまう突入電流をより一層確実に防止できる。その他カラープリンタ101は、カラープリンタ1と同様の作用効果を奏する。
[3.第3の実施の形態]
[3−1.カラープリンタの内部構成]
図1に示すように、第3の実施の形態によるカラープリンタ201は、第1の実施の形態によるカラープリンタ1と比べて、電源部245が電源部45と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[3−2.電源部の回路構成]
図3と対応する部材に同一符号を付した図14に示すように、電源部245は、電源部45と比べて、AC−ACコンバータ238がAC−ACコンバータ38と異なっている。AC−ACコンバータ238は、AC−ACコンバータ38と比べて、全波整流回路255が全波整流回路55と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。全波整流回路255は、全波整流回路55におけるダイオード56に代えてゲートドライブ回路58E及び窒化ガリウムパワーデバイス59Eが、ダイオード57に代えてゲートドライブ回路58F及び窒化ガリウムパワーデバイス59Fがそれぞれ設けられている。
この電源部245は、窒化ガリウムパワーデバイス59E及び59Fのドレインソース間のオン電圧が、電源部45におけるダイオード56及び57の順方向電圧に対して十分小さくなる。これにより電源部245は、電源部45と比べて、ダイオード56及び57の順方向電圧が小さくなるため、効率が改善する。その他カラープリンタ201は、カラープリンタ1と同様の作用効果を奏する。
[4.第4の実施の形態]
[4−1.カラープリンタの内部構成]
図1と、図11及び図12と対応する部材に同一符号を付した図15及び図16とに示すように、第4の実施の形態によるカラープリンタ301は、第2の実施の形態によるカラープリンタ1と比べて、電源部345が電源部145と異なっていると共に、定着器312が定着器12と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。定着器312は、定着器12と比べて、ヒータ320がヒータ20の1本からヒータ320A、320B及び320Cの3本に増加している。
[4−2.電源部の回路構成]
図16に示すように、電源部345は、電源部145と比べて、低圧電源337が低圧電源137(図12)と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。低圧電源337は、低圧電源137と比べて、昇圧回路375が昇圧回路275と異なっている。昇圧回路375は、昇圧回路275と比べて、インダクタ69に代えて補助巻線を有するインダクタ80が設けられていると共に、抵抗81が追加されている。制御手段48、電圧検出手段74及び昇圧回路375によりPFC回路である力率改善昇圧回路が構成されており、該力率改善昇圧回路は、臨界モードで動作する。昇圧回路375の出力は、抵抗81を介して制御手段48へ入力される。それにより、インダクタ電流がゼロになるタイミング、すなわちFET68Gがターンオフしてダイオード76に電流が流れ、その電流がゼロとなるタイミングで、インダクタ80の補助巻線の電圧が変化するため、制御手段48は、コンパレータ等によりそのエッジを検出し、次のFET68Gのオンタイミングを決定する。
トライアック82A、82B及び82Cは、それぞれヒータ320A、320B及び320Cに接続されている。これらヒータ320A、320B及び320Cは、用紙サイズ毎に対応した輻方向の長さが異なる物が実装されており、3本のうち1本は名サイズ等非常に輻の狭い用紙に対応した、発光長が10cm以下となっている。このヒータ320A、320B及び320Cは、用紙サイズによって通電が切り替えられる。またヒータ320A、320B及び320Cは、互いに定格消費電力値が異なる組み合わせを設定可能となっている。プリンタエンジン制御部32は、画像形成条件に応じてトライアック82A、82B及び82Cを制御することにより、ヒータ用交流電圧を印加するか否かをヒータ320A、320B及び320C毎に制御する。
プリンタエンジン制御部32は、制御手段48にAC−ACコンバータ138からの出力交流電圧の出力を指示すると同時に、各トライアック82A、82B及び82Cのオンオフを選択する。制御手段48は、AC−ACコンバータ138により、出力交流電圧実効値を定格入力電圧値の80[V]まで上昇させた後、供給電流値としての出力交流電流実効値が電流リミット値を超えた場合、プリンタエンジン制御部32に出力電流値リミットオーバー信号のL/Hで通知する。プリンタエンジン制御部32は、出力交流電流実効値が電流リミット値を超えた場合は、一時的にトライアック82A、82B及び82Cのうちの一部をオフすることにより、ヒータ320A、320B及び320Cに流れる電流を抑制するヒータ駆動処理を行う。
[4−3.ヒータ駆動処理]
カラープリンタ301による電源部345におけるヒータ駆動処理の具体的な処理手順について、図13と対応するステップに同一符号を付した図17のフローチャートを用いて説明する。制御手段48は、メモリからヒータ駆動処理プログラムを読み出して実行することによりヒータ駆動処理手順RT301を開始し、ステップSP1へ移る。ヒータ駆動処理手順RT301は、ヒータ駆動処理手順RT101(図13)と比べて、ステップSP301、SP302及びSP303が追加されている。
ステップSP1、SP2、SP101、SP3、SP102、SP4及びSP5を経てステップSP301において制御手段48は、出力交流電流実効値が電流リミット値以下であるか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことはカラープリンタ301の現在の消費電力値が定格消費電力値以下に収まっていることを表し、このとき制御手段48は、ステップSP302に移る。ステップSP302において制御手段48は、プリンタエンジン制御部32にLレベルの出力電流値リミットオーバー信号を出力してステップSP6へ移り、以降はヒータ駆動処理手順RT101と同様の処理を行う。プリンタエンジン制御部32は、Lレベルの出力電流値リミットオーバー信号を取得すると、現在通電させているヒータ320を引き続き通電させる。
一方ステップSP301において肯定結果が得られると、このことはカラープリンタ301の現在の消費電力値が定格消費電力値を超えたことを表し、このとき制御手段48は、ステップSP303に移る。ステップSP303において制御手段48は、プリンタエンジン制御部32にHレベルの出力電流値リミットオーバー信号を出力してステップSP6へ移り、以降はヒータ駆動処理手順RT101と同様の処理を行う。プリンタエンジン制御部32は、Hレベルの出力電流値リミットオーバー信号を取得すると、現在通電させているヒータ320のうち所定のヒータ320への通電を停止させる。
その後プリンタエンジン制御部32は、Lレベルの出力電流値リミットオーバー信号を再度取得すると、先ほど通電を停止させたヒータ320への通電を再開させる。
このようにカラープリンタ301は、出力交流電圧実効値が定格入力電圧値に到達した後も出力交流電流実効値を検出し続け、該出力交流電流実効値が電流リミット値を超えている場合は、現在通電させているヒータ320のうち所定のヒータ320への通電を停止させるようにした。これによりカラープリンタ301は、消費電力値が定格消費電力値を長時間超えてしまうことを抑え、供給可能な電力内で該カラープリンタ301を動作させることができる。
またカラープリンタ301は、ヒータ320への通電を一旦停止させた後も出力交流電流実効値を検出し続け、該出力交流電流実効値が再び電流リミット値以下になった場合は、先ほど通電を停止させたヒータ320への通電を再開させるようにした。これによりカラープリンタ301は、消費電力値が定格消費電力値に収まる範囲内で、印刷動作に必要なヒータ320全てを加熱させることができる。その他カラープリンタ301は、カラープリンタ101と同様の作用効果を奏する。
[5.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、定着器12の定格入力電圧値が80「V」であるカラープリンタ1に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、定格入力電圧値が70「V」や90「V」等、種々の電圧のカラープリンタに本発明を適用しても良い。カラープリンタ1においては、入力電圧実効値の100[V]に対して±10%の変動とAC−ACコンバータ38の効率とを加味して、定着器12の定格入力電圧値を80[V]としたが、定着器の定格入力電圧値を90[V]として、入力交流電圧実効値が100[V]以上の場合には入力交流電圧を降圧して出力交流電圧実効値が90[V]となる出力交流電圧を出力し、入力交流電圧実効値が90〜100[V]の場合には入力交流電圧を降圧して出力交流電圧実効値が81〜90[V]となる出力交流電圧を出力するようにしても良い。例えばプリンタにおいては、商用交流電圧が100[V]の場合、定格電流値が15[A]で定格消費電力値が1500[W]という電源仕様がよく使用されるが、定着器の定格入力電圧値が90[V]として、入力交流電圧実効値が100[V]以上の場合には入力交流電圧を降圧して出力交流電圧実効値が90[V]となる出力交流電圧を出力し、入力交流電圧実効値が90[V]の場合には出力を10%落とすように制御すれば、定格消費電力値が1500[W]のプリンタの場合、入力交流電圧実効値が90[V]まで低下してもヒータへの電力供給も10%低下するため、定格電流値を15[A]以下に収めることができる。第2乃至第4の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第4の実施の形態においては、出力交流電圧実効値が80[V]の状態において、ヒータ320の通電のオンオフを切り替えることにより、消費電力値を定格消費電力値内に収める場合について述べた。本発明はこれに限らず、ハロゲンヒータは定格入力電圧値に対して±10%程度の印加電圧幅を持たせることが可能であるため、出力交流電流実効値が電流リミット値を超えた場合に、AC−ACコンバータ138のデューティ比を例えば10%減じて出力交流電圧実効値を72[V]にすることにより、消費電力値を定格消費電力値内に収めても良い。要は、消費電力値が定格消費電力値に収まっているか否かを、出力交流電流実効値が電流リミット値を超えたか否かを監視することにより判定し、消費電力値が定格消費電力値を超えた場合、消費電力値を抑えるようにすれば良い。
さらに上述した第4の実施の形態においては、3本のヒータ320のうち1本を、名サイズ等非常に輻の狭い用紙に対応した、発光長が10cm以下とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えばA3用紙サイズに対応したカラープリンタの場合、A4サイズに対応した1本のヒータを幅方向の中央部に設けると共に、該ヒータに対する幅方向の両側に1本ずつヒータを設ける等、種々長さ及び配置のヒータで良い。
さらに、第4の実施の形態におけるヒータ駆動処理手順RT301のステップSP301における電流リミット値を、入力交流電圧実効値に応じて可変にしても良い。例えば入力交流電圧実効値が100[V]のときの電流リミット値を15[A]に、入力交流電圧実効値が200[V]のときの電流リミット値を10[A]に設定すれば、入力交流電圧実効値が100[V]のときは消費電力値が定格消費電力値の1500[W]を超えないように、入力交流電圧実効値が200[V]のときは消費電力値が定格消費電力値の2000[W]を超えないように制御できる。
さらに上述した実施の形態においては、4色カラープリンタであるカラープリンタ1に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、特色を含む5色のカラープリンタや、モノクロのプリンタ等、種々のプリンタに本発明を適用しても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、電源電圧検出部としての入力電圧検出手段53と、電源周期検出部としてのゼロクロス検出手段54と、電圧変換部としてのAC−ACコンバータ38と、制御部としての制御手段48とによって、画像形成装置としてのカラープリンタ1を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる電源電圧検出部と、電源周期検出部と、電圧変換部と、出力電圧検出部と、制御部とによって、画像形成装置を構成しても良い。
本発明は、媒体を画像形成用に加熱するヒータが設けられたプリンタ等でも利用できる。
1、101、201、301……カラープリンタ、2……プリンタ筐体、3……表示部、4……画像形成部、5……用紙カセット、6……ホッピングローラ、10……画像形成ユニット、11……転写ユニット、12、312……定着器、14……ベルト駆動ローラ、15……従動ローラ、16……転写ベルト、17K……ブラック転写ローラ、17Y……イエロー転写ローラ、17M……マゼンタ転写ローラ、17C……シアン転写ローラ、18……加熱ローラ、19……加圧ローラ、20、320A、320B、320C……ヒータ、22……感光ドラム、23……帯電ローラ、24K……ブラックLEDヘッド、24Y……イエローLEDヘッド、24M……マゼンタLEDヘッド、24C……シアンLEDヘッド、25K……ブラック現像部、25Y……イエロー現像部、25M……マゼンタ現像部、25C……シアン現像部、27……用紙供給用搬送部、28……用紙排出用搬送部、29……排紙トレイ、30……レジストローラ、31……用紙検出センサ、32……プリンタエンジン制御部、33……ホストインタフェース部、34……コマンド/画像処理部、35……定着器モータ、36……サーミスタ、37、137、337……低圧電源、38、138、238……AC−ACコンバータ、39……ドラムモータ、40……ベルトモータ、41……高電圧発生部、42……ホッピングモータ、43……レジストモータ、44……LEDヘッドインタフェース部、45、145、245……電源部、46……商用交流電源、S1……入力電圧検出信号、S2……ゼロクロス検出信号、SA……ゲート信号、SB……ゲート信号、SC……ゲート信号、SD……ゲート信号、48……制御手段、49、50、51、52……ダイオード、53……入力電圧検出手段、54……ゼロクロス検出手段、55、155、255……全波整流回路、56、57……ダイオード、58A、58B、58C、58D、58E、58F、58G……ゲートドライブ回路、59A、59B、59C、59D、59E、59F……窒化ガリウムパワーデバイス、60……フルブリッジ回路、61……コンデンサ、62……インダクタ、63……コンデンサ、64……出力電圧検出手段、66、67……電流検出手段、68A、68B、68C、68D、68G……FET、69……インダクタ、70……ダイオード、71……電流検出手段、72……電解コンデンサ、73……DC−DCコンバータ、74……電圧検出手段、275、375……昇圧回路、80……インダクタ、81……抵抗、82A、82B、82C……トライアック、P……印刷媒体。

Claims (7)

  1. 商用交流電源から供給される所定の入力交流電圧範囲の商用交流電圧の電源電圧値を検出する電源電圧検出部と、
    前記商用交流電圧の電源周期を検出する電源周期検出部と、
    前記商用交流電圧をスイッチングして、該商用交流電圧を、媒体を加熱する定着器における定格入力電圧値が前記商用交流電源の前記入力交流電圧範囲の下限よりも低いヒータに印加するヒータ用交流電圧に変換する電圧変換部と、
    前記電源電圧検出部により検出された前記電源電圧値と、前記電源周期検出部により検出された前記電源周期とに応じて、前記商用交流電圧の実効値から降圧され且つ前記電源周期に同期した前記ヒータ用交流電圧を生成するように前記電圧変換部を制御する制御部と
    前記ヒータに流れるヒータ用交流電流のヒータ用交流電流値を検出する出力電流検出部と
    を有し、
    前記制御部は、印刷動作を開始する際、前記電圧変換部におけるスイッチングのデューティ比を徐々に大きくすることにより、前記ヒータ用交流電圧の電圧値であるヒータ用交流電圧値を徐々に大きくすると共に、前記ヒータ用交流電流値が所定の電流リミット値を超えた場合、前記電圧変換部における前記デューティ比の増加を待機することにより、前記ヒータの冷却を待機する
    画像形成装置。
  2. 前記ヒータ用交流電圧値を検出する出力電圧検出部をさらに有し、
    前記制御部は、前記ヒータ用交流電圧値が、前記ヒータの前記定格入力電圧値に到達するまで、前記デューティ比を徐々に大きくする
    請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置に供給される電流の電流値である供給電流値を検出する電源電流検出部をさらに有し、
    前記制御部は、前記供給電流値が所定の電流リミット値を超えた場合、前記ヒータに印加する電力を規制する
    請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記ヒータは複数個配され、
    前記制御部は、前記供給電流値が前記電流リミット値を超えた場合、複数個の前記ヒータのうちの所定の前記ヒータへの通電を停止させる
    請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記供給電流値が前記電流リミット値以下になった場合、通電を停止させた前記ヒータへの通電を再開させる
    請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記供給電流値が前記電流リミット値を超えた場合、前記デューティ比を低下させる
    請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記ヒータは、ハロゲンヒータである
    請求項に記載の画像形成装置。
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