JP6495827B2 - 嚢混濁を阻止し、嚢を安定させるためのカプセルエキスパンダーデバイス、システム、および方法 - Google Patents

嚢混濁を阻止し、嚢を安定させるためのカプセルエキスパンダーデバイス、システム、および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6495827B2
JP6495827B2 JP2015547537A JP2015547537A JP6495827B2 JP 6495827 B2 JP6495827 B2 JP 6495827B2 JP 2015547537 A JP2015547537 A JP 2015547537A JP 2015547537 A JP2015547537 A JP 2015547537A JP 6495827 B2 JP6495827 B2 JP 6495827B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capsule
expander device
capsule expander
peripheral portion
capsular bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015547537A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016500291A (ja
Inventor
キュ リ スン
キュ リ スン
トルン トラン ソン
トルン トラン ソン
マーク ルウェレン ケビン
マーク ルウェレン ケビン
Original Assignee
ノバルティス アーゲー
ノバルティス アーゲー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ノバルティス アーゲー, ノバルティス アーゲー filed Critical ノバルティス アーゲー
Publication of JP2016500291A publication Critical patent/JP2016500291A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6495827B2 publication Critical patent/JP6495827B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/14Eye parts, e.g. lenses, corneal implants; Implanting instruments specially adapted therefor; Artificial eyes
    • A61F2/16Intraocular lenses
    • A61F2/1694Capsular bag spreaders therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/14Eye parts, e.g. lenses, corneal implants; Implanting instruments specially adapted therefor; Artificial eyes
    • A61F2/15Implant having one or more holes, e.g. for nutrient transport, for facilitating handling
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2210/00Particular material properties of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof
    • A61F2210/0014Particular material properties of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof using shape memory or superelastic materials, e.g. nitinol

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Prostheses (AREA)

Description

背景
視覚障害のある白内障または水晶体混濁は、世界中で予防可能な失明の主な原因である。現在、白内障は、罹患した水晶体の外科的除去および人工眼内レンズ(「IOL」)による置換によって治療される。白内障摘出は、世界中で最も一般的に実施される手術の1つである。
図1は、白内障の外科的除去およびIOLの移植に関連した解剖学的構造のいくつかを示す眼10の図である。眼10は、混濁した水晶体12、光学的に透明な角膜14、および虹彩16を含む。眼10の虹彩16の後方に位置する水晶体嚢(lens capsule)または水晶体嚢(capsular bag)18は、混濁した水晶体12を含有し、それは、前嚢部分または前嚢20と後嚢部分または後嚢22との間に位置する。前嚢20および後嚢22は、水晶体嚢18の赤道領域23で交わる。眼10はまた、虹彩16の前に位置する前房24、および虹彩16と水晶体嚢18との間に位置する後房26を含む。
白内障手術の一般的な技術は、白内障嚢外摘出術(「ECCE」)であり、それは、混濁した水晶体12が除去される、角膜14の外縁付近の切開および前嚢20の開口(すなわち、前嚢切開)の作成を伴う。水晶体12は、水晶体超音波乳化吸引術を含む種々の既知の方法によって除去され得、水晶体を水晶体嚢18から迅速に吸引される小片に砕くために、超音波エネルギーが水晶体に適用される。したがって、水晶体12へのアクセスを得るために除去される前嚢20の部分を除いて、水晶体嚢18は、ECCE全体を通して実質的に無傷のままである。無傷の後嚢22は、IOLに対する支持を提供し、後房26内の硝子体液に対する障壁としての機能を果たす。混濁した水晶体12の除去後に、人工IOLは、典型的には、健康な水晶体の透明性および屈曲機能を模倣するために、前嚢20の開口を通して水晶体嚢18内に移植される。IOLには、水晶体嚢18の周辺を包囲する毛様体28および付着した小帯30によってもたらされる毛様小帯の力が作用してもよい。毛様体28および小帯30は、水晶体嚢18を定位置に固定し、像の距離が変化するにつれて、眼10が像に対する明確な焦点を維持するための屈折力を変化させるプロセスである、調節を容易にする。外傷または疾病から損傷した小帯を有する患者において、水晶体嚢18の位置は、不安定になり得、それは、水晶体嚢の変形、効果のない調節、困難な水晶体の除去、および/または困難なIOLの移植をもたらす可能性がある。
ECCEおよび他の形態の白内障手術の高頻度の合併症は、後嚢22の混濁である。後嚢混濁(「PCO」)は、水晶体の「赤道」領域から後嚢22の中心に向かった残存水晶体上皮細胞の移動に起因する。PCOの発生に寄与する一要因は、IOLと後嚢22の表面との間の接触である。ECCE後に、水晶体上皮細胞は、IOLと後嚢22の表面との間で増殖し、通常透明な後嚢22のしわおよび混濁をもたらす可能性がある。水晶体後嚢22の混濁が視軸内で生じる場合、患者は、視力の低下を経験し、患者の視力を矯正するために、さらなる手術を必要とする可能性がある。
PCOの視軸をきれいにするための幅広く利用されている手順はネオジム:イットリウム−アルミニウム−ガーネット(「Nd:YAG」)レーザー嚢切開であり、混濁した後嚢の中心に開口を作成するために、レーザービームが使用される。しかしながら、Nd:YAGレーザー嚢切開は、網膜剥離、瞳孔閉鎖緑内障(papillary block glaucoma)、虹彩出血、ブドウ膜炎/硝子体炎、および類嚢胞黄斑浮腫などの有意な視力障害または喪失を引き起こす可能性がある重度の合併症のリスクに患者をさらす。さらに、レーザーエネルギーは通常、IOLを通して方向付けられ、それは、インプラントの光学を損傷し、水晶体嚢内のその配置に支障をきたす可能性がある。また、レーザー嚢切開は、水晶体インプラントの調節能力を損なう可能性がある。したがって、IOLの移植の後日にPCOを治療するよりもむしろ、PCOの発生を防止する必要性がある。これは特に、毛様体収縮に反応して調節することができ、最適に機能するために無傷の後嚢を必要とする新世代のIOL(すなわち、調節性IOL)に望ましい。
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、従来技術の欠点のうちの1つ以上を克服する。
概要
1つの例示的な態様では、本開示は、埋め込み型カプセルエキスパンダーデバイスに関する。一態様では、本開示は、患者の眼の水晶体嚢内の挿入のための埋め込み型カプセルエキスパンダーデバイスに関する。埋め込み型カプセルエキスパンダーデバイスは、弓形中心部分と、最外周辺部分と、受容部分とを備える。一態様では、弓形中心部分は、第1および第2のリムを含み、第1の高さを有する。一態様では、最外周辺部分は、第1の高さ未満である第2の高さを含み、中心部分および最外周辺部分は、水晶体嚢内でカプセルエキスパンダーデバイスを安定させるように、かつ水晶体嚢を拡張するように構成される。一態様では、受容部分は、人工眼内レンズを受容するようにサイズ決定される。一態様では、受容部分は、第1および第2のリムの間に形成される。
一態様では、周辺部分は、周辺部分の周囲で円周方向に離間した、複数の開口部を備える。
別の例示的な態様では、本開示は、カプセルエキスパンダーシステムに関する。一態様では、本開示は、患者の眼の水晶体嚢内にカプセルエキスパンダーを挿入するためのカプセルエキスパンダーシステムに関する。カプセルエキスパンダーシステムは、環状カプセルエキスパンダーと、眼の中にカプセルエキスパンダーを位置付けるように構成される送達器具とを備える。一態様では、環状カプセルエキスパンダーは、拡張状態にあるとき、水晶体嚢内で安定し、水晶体嚢を拡張するように構成される。一態様では、カプセルエキスパンダーは、カプセルエキスパンダーの中心部分が第1の高さを含み、カプセルエキスパンダーの最外周辺部分が、第1の高さ未満である第2の高さを含む、円周方向に先細になった形状を備える。一態様では、カプセルエキスパンダーは、外側凸面と、内側凹面とを備える。一態様では、内側表面は、カプセルエキスパンダー内でIOLを安定させ、中心に配置するように形状決定および構成される、IOL係合特徴を含む。一態様では、送達器具は、縦軸を有する管腔と、管腔中に縦方向に配置されるプランジャーとを備える。一態様では、管腔は、非拡張状態のカプセルエキスパンダーを受容するようにサイズ決定される。一態様では、プランジャーは、管腔からカプセルエキスパンダーを移動させるために、管腔内で縦方向に移動するように構成される。
一態様では、カプセルエキスパンダーは、最外周辺部分から離れて角度が付けられ、水晶体嚢と接触するように構成される、中心部分における隆起リム部分を備える。
一態様では、隆起リム部分は、周辺部分と直角をなす接触面を含む。
別の例示的な態様では、本開示は、眼の水晶体嚢を安定させ、水晶体嚢の混濁を阻止するための方法に関する。一態様では、方法は、カプセルエキスパンダーを受容するようにサイズ決定された送達器具の管腔中に、非拡張状態のカプセルエキスパンダーを挿入することを含み、カプセルエキスパンダーは、拡張状態で円周方向に先細になった形状を有し、送達器具は、管腔内で縦方向に配置されたプランジャーを備える。一態様では、方法はさらに、カプセルエキスパンダーを送達器具の管腔から水晶体嚢中に移動させ、カプセルエキスパンダーが拡張状態をとることを可能にするために、管腔の縦軸に沿って、送達器具の遠位端に向かって、プランジャーを移動させることを含む。一態様では、方法はさらに、カプセルエキスパンダーが水晶体嚢内の中心に配置され、カプセルエキスパンダーが水晶体嚢の前嚢および後嚢を分離するように、水晶体嚢の赤道領域に対して、カプセルエキスパンダーを位置付けることを含む。
上記の〔発明の概要〕および以下の〔発明を実施するための形態〕の両方が、本質的に例示的かつ説明的であり、本開示の範囲を制限することなく、本開示の理解を提供することを目的とすることを理解されたい。その関連で、本開示のさらなる態様、特徴、および利点が、以下の〔発明を実施するための形態〕から当業者には明らかとなるであろう。
添付の図面は、本明細書に開示されるデバイスおよび方法の実施形態を示し、〔発明を実施するための形態〕と共に、本開示の原理を説明するのに役立つ。
眼の断面側面図である。 本開示の原理と一致した一実施形態に従った、例示的なカプセルエキスパンダーデバイスの斜視図を示す。 図2aに示される例示的なカプセルエキスパンダーデバイスの側面図を示す。 本開示の原理と一致した別の実施形態に従った、例示的なカプセルエキスパンダーデバイスの斜視図を示す。 本開示の原理と一致した別の実施形態に従った、例示的なカプセルエキスパンダーデバイスの斜視図を示す。 図3bに示される例示的なカプセルエキスパンダーデバイスの側面図を示す。 図3bに示される例示的なカプセルエキスパンダーデバイスの断面側面図を示す。 本開示の原理と一致した別の実施形態に従った、例示的なカプセルエキスパンダーデバイスの斜視図を示す。 図3eに示される例示的なカプセルエキスパンダーデバイスの側面図を示す。 図3eに示される例示的なカプセルエキスパンダーデバイスの断面側面図を示す。 長円形の穴を有する例示的なカプセルエキスパンダーデバイスの2つの図を示す。 メッシュ状の穴を有する例示的なカプセルエキスパンダーデバイスの2つの図を示す。 図2aに示される例示的なカプセルエキスパンダーデバイスの上部平面図を示す。 図2aに示される例示的なカプセルエキスパンダーデバイスの断面側面図を示す。 本開示の原理と一致した一実施形態に従った、図2aに示される例示的なカプセルエキスパンダーデバイス内に配置される例示的なIOLの斜視図を示す。 本開示の1つの例示的な実施形態に従った、例示的な送達器具から取り出され、眼に挿入された、図2aに示される例示的なカプセルエキスパンダーデバイスの側面図を示す。 本開示の原理に従った、眼内に位置付けられた、図2aに示されるカプセルエキスパンダーデバイスの側面図を示す。 本開示の原理に従った、眼内に位置付けられた、図2aに示されるカプセルエキスパンダーデバイス内に配置された、図6に示される例示的なIOLの側面図を示す。
詳細な説明
本開示の原理の理解を容易にする目的で、ここで、図面に示される実施形態への参照が行われ、特定の用語が同じものを説明するために使用される。それにもかかわらず、本開示の範囲の限定が意図されないことが理解されるであろう。記載されたデバイス、器具、方法への任意の変更およびさらなる修正、ならびに本開示の原理の任意のさらなる適用が、本開示が関連する当業者には通常想到されるように、十分に考えられる。具体的には、一実施形態に関して記載される特徴、構成要素、および/またはステップが、本開示の他の実施形態に関して記載される特徴、構成要素、および/またはステップと組み合わされてもよいことが十分に考えられる。しかしながら、簡潔にするために、これらの組み合わせの多くの反復が別々に記載されない。単純にするために、場合によっては、同一または同様の部分を指すために、同一の参照番号が図面全体を通して使用される。
本開示は、概して、後嚢混濁(「PCO」)、前嚢混濁(「ACO」)、および水晶体嚢の不安定化などの眼疾患を含む、医学的状態を阻止および/または軽減するのに使用されるデバイス、システム、および方法に関する。場合によっては、本開示の実施形態は、混濁した水晶体の摘出後および眼内水晶体インプラント(「IOL」)の挿入前の水晶体上皮細胞の移動を阻止することによって、水晶体摘出後のACOおよび/またはPCOの発生を低減するように構成される、カプセルエキスパンダーデバイスを備える。場合によっては、本開示の実施形態は、眼内手術中および後に、後眼房内で水晶体嚢18を安定させるように構成される、カプセルエキスパンダーデバイスを備える。場合によっては、本明細書に記載されるカプセルエキスパンダーデバイスは、IOLの効率的な除去、交換、および/または置換を容易にする。
本明細書に開示される例示的な実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイスは、水晶体嚢中に移植されたときに水晶体嚢18を拡張させるように、かつ前嚢20が後嚢22に接触することを防ぎ、その結果として、赤道領域から前嚢20および後嚢22の表面にわたる水晶体上皮細胞の増殖を最小限に抑えるように構成される、環状および可撓性リングを備える。いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイスは、水晶体嚢18に隣接し、前嚢20および後嚢22の表面にわたる水晶体上皮細胞の増殖を阻止するように構成される、正方形の前縁および後縁を備える。
いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイスは、IOLを受容および取り付けるように構成され、IOLおよび/またはさらなる眼内デバイスの触覚部を受容するように構成される円形溝を含んでもよい。場合によっては、カプセルエキスパンダーは、IOLが前嚢20または後嚢22のいずれかと接触することを防いでもよい。いくつかの実施形態では、IOLは、カプセルエキスパンダーデバイスを挿入するために使用されたものと同じ切開を通して、眼科手術中に眼内に挿入されてもよい。加えて、カプセルエキスパンダーデバイスは、房水がデバイスを通って、IOLの周囲、および水晶体嚢18内を効果的に循環することを可能にする、リングの周囲で離間した周囲の穴を備える。
1つの例示的な態様では、本開示は、形状記憶特徴を有するカプセルエキスパンダーデバイスを提供する。カプセルエキスパンダーデバイスは、最初の切開を通した眼内への無傷挿入および眼からの除去を容易にするために、非拡張状態をとってもよく、眼内で所定の拡張状態をとることができる。一実施形態では、その拡張状態において、カプセルエキスパンダーデバイスは、実質的に円形のトロイドまたはリングを備える。いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイスは、水晶体嚢18の内側におけるカプセルエキスパンダーデバイスの安定化を容易にするために、その周辺に向かって先細になるリングを備える。これは、カプセルエキスパンダーデバイスが眼内で自己安定型または自己保持型であることを可能にし得る(すなわち、縫合、タック、または手動で保持される器具の使用なしで)。したがって、本明細書に開示されるカプセルエキスパンダーデバイス、システム、および方法は、水晶体嚢18も他の眼細胞も不注意に損傷することなく、後房内で水晶体嚢を安定させ、嚢混濁を予防的に処置する。
図2aは、本開示の1つの例示的な実施形態に従った、拡張状態のカプセルエキスパンダーデバイス100を示す。図2aに示されるカプセルエキスパンダーデバイス100は眼内での使用のために構成されるが、カプセルエキスパンダーデバイスは、非限定的な例として、胃腸系、呼吸器系、および心臓血管系を含む、他の解剖学的システムで使用されてもよい。カプセルエキスパンダーデバイス100は、中央開口115を有する可撓性支持部材110を備える。カプセルエキスパンダーデバイス100は、支持部材110の周辺で円周方向に配置された複数の開口部120を含む。図示された実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイス100は、支持部材110から一体的に延在する2つの隆起リム部分125を備える。説明を簡単にするために、本実施形態では、本明細書に記載される差を除いて、隆起リム部分が実質的に同一であることが理解されるべきである。
支持部材110は、水晶体嚢が赤道領域23を通して前頭面で分割されるとき、水晶体嚢18の実質的に円形の断面形状(図1に示される)と一致するように構成される、実質的に円形の形状を有する環状リングを備える。支持部材110は、カプセルエキスパンダーデバイス100が眼内に位置付けられるとき、水晶体嚢18の自然の円形の輪郭を維持するように、かつ損なわれた毛様小帯の完全性の存在下で水晶体嚢を安定させるように形状決定および構成される。図示された実施形態では、支持部材110は、リム部分125から周辺部分127に向かって先細になる。周辺部分127は、カプセルエキスパンダーデバイス100の最外円周領域を備える。いくつかの実施形態では、リム部分125から周辺部分127に向かったテーパー角は、水晶体嚢18中の赤道領域23の角度と実質的に一致するように選択され、それにより、眼内のカプセルエキスパンダーデバイス100の自己安定化を容易にする。
カプセルエキスパンダーデバイス100は、水晶体嚢18を拡張し、前嚢20が後嚢22と接触することを防ぎ、水晶体嚢内の房水の循環を可能にする(それらの両方が水晶体上皮細胞の増殖を阻止し得る)ように形状決定および構成される。支持部材110は、外側表面130および内側表面135を含む。外側表面130は、外方に湾曲し、凸形であり、内側表面135は凹形である。内側表面135の湾曲角度は、外側表面130の湾曲角度と実質的に一致する。いくつかの実施形態では、外側表面130(および具体的には周辺部分127)は、赤道領域23付近の水晶体嚢18(図1に示される)の内側表面の湾曲と実質的に一致するように形状決定および輪郭形成され、それにより、眼内のカプセルエキスパンダーデバイス100の自己安定化を容易にする。内側表面135の凹形状は、IOLの縁部もしくは部分またはその触覚部を受容してもよい受容部分129である。いくつかの実施形態では、外側表面130は、赤道領域23付近の水晶体嚢18の内側表面に対して適合するように構成される。
図示された実施形態では、凹形受容部分129は、内側表面135上にIOL係合特徴140を含む。IOL係合特徴140は、IOL、およびいくつかの実施形態では、IOLの触覚部を受容および収容するように形状決定およびサイズ決定される。図示された実施形態では、IOL係合特徴140は、内側表面135に沿って円周方向に延在する溝を備える。IOL係合特徴140は、内側表面135の周囲に延在するリング状のくぼみとして形状決定される。他の実施形態では、支持部材110は、IOL係合特徴の任意の数、種類、および配列を含んでもよい。例えば、IOL係合特徴は、突起、陥没、フック、ループ、戻り止め、スナップ部材、および/または接着剤が挙げられるがこれらに限定されない、種々の係合特徴のいずれかを備えてもよい。いくつかの実施形態では、IOL係合特徴は、複数のIOLおよび/または他の眼内デバイスを受容および収容するように形状決定およびサイズ決定される。この関連で、いくつかの実施形態は、複数のIOL係合特徴を含んでもよい。IOL係合特徴140は、図5および6に関して以下にさらに記載される。
中央開口115および開口部120を含む、カプセルエキスパンダーデバイス100の構造は、水晶体嚢内の房水の自由な循環を可能にし、それは、水晶体上皮細胞の増殖を阻止し得る。図2aに示される図示された実施形態では、支持部材110は、支持部材の周囲で対称的なパターンで配設される、10個の開口部120を含む。図2aおよび2bに示されるように、開口部120は、支持部材110に沿って均一に離間している。開口部120は、カプセルエキスパンダーデバイス100を通る房水の流動を容易にするために、支持部材110の周囲で形状決定、サイズ決定、および配置される。図示された実施形態では、開口部120は、支持部材110の周辺を通して、概して卵形または長円形の穴として形状決定される。他の実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイスは、カプセルエキスパンダーデバイスを通る房水の十分な流動を可能にするために、開口部の任意の形状、数、および配列を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、開口部は、概して円形の形状を有してもよい。図示された実施形態では、開口部120は、同一の大きな穴からなる。いくつかの実施形態では、開口部は、長円形状を有してもよい(例えば、図3hで見られるような)。他の実施形態では、開口部は、メッシュ状の構成を形成する、複数の小さな穴からなってもよい(例えば、図3iを参照されたい)。いくつかの実施形態では、開口部は、支持部材110に沿って不均一に離間していてもよい。開口部120の数および配列は、数ある要因の中でも特に、治療される状態の種類、患者の特定の生体構造、またはカプセルエキスパンダーデバイス内に配置されるIOLの種類を考慮して選択されてもよい。開口部120は、カプセルエキスパンダーデバイス100の全体積を低下させる。いくつかの実施形態では、開口部120は、カプセルエキスパンダーデバイス100の可撓性、収縮性、および拡張性を増加させる。
図2aおよび2bに示されるように、支持部材110から一体的に延在する2つの隆起リム部分125(例えば、前方および後方の隆起リム部分)は、正方形の前縁および後縁145を備える。縁145は、支持部材110に対して直角またはほぼ直角をなす。リム部分125は、リム部分を越えた水晶体嚢18(図1に示される)にわたる水晶体上皮細胞の増殖および移動に対する円周の360度の障壁を作成するように形状決定および構成される。いくつかの実施形態では、リム部分125は、リム部分を越えた前嚢20(図1に示される)にわたる水晶体上皮細胞の増殖および移動に対する円周の360度の障壁を作成するように形状決定および構成され、それにより、ACOを阻止する。いくつかの実施形態では、リム部分125は、リム部分を越えた後嚢22(図1に示される)にわたる水晶体上皮細胞の増殖および移動に対する円周の360度の障壁を作成するように形状決定および構成され、それにより、PCOを阻止する。いくつかの実施形態では、リム部分125は、リム部分を越えた前嚢20および後嚢22(図1に示される)にわたる水晶体上皮細胞の増殖および移動に対する円周の360度の障壁を作成するように形状決定および構成され、それにより、ACOおよびPCOの両方を阻止する。
図2aに示されるように、リム部分125はまた、前方および後方の接触面150を備え、それらは、水晶体前嚢および後嚢20、22の内側表面と接触するように形状決定および構成される。図示された実施形態では、接触面150は、実質的に平坦である。種々の実施形態では、接触面150は、曲面を含むがこれに限定されない、水晶体嚢18にわたる水晶体上皮細胞の増殖および移動を遮断するために、水晶体前嚢20および水晶体後嚢22の内側表面に係合するように設計される種々の形状のいずれかを有してもよい。いくつかの実施形態では、接触面は、水晶体嚢18の内側表面の湾曲に実質的に対応する湾曲を有し、リム部分は、水晶体嚢と接触するように設計される。図示された実施形態では、接触面150は、実質的に円滑である。他の実施形態では、接触面は、粗くてもよい。
図3aに示されるように、いくつかの実施形態は、隆起リム部分125がなくてもよい。図3aに示されるカプセルエキスパンダーデバイス200は、本明細書で述べられる違いを除いて、カプセルエキスパンダーデバイス100と実質的に同様である。すなわち、カプセルエキスパンダーデバイス200は、隆起リム部分125がない。カプセルエキスパンダーデバイス200は、支持部材204の内周を画定する、前方および後方のリムまたは縁202を含む。縁202は、カプセルエキスパンダーデバイス200の外側表面から実質的に隆起していない。図示された実施形態では、縁202は、支持部材204の残部から鋭角であり、縁202を越えた水晶体上皮細胞の移動に対する障壁(例えば、正方形の縁または90度の障壁)を形成してもよい。
他の実施形態では、縁は、円形または外側表面に対して他の角度であってもよい。例えば、図3b〜3d中、本明細書で述べられる違いを除いて、カプセルエキスパンダーデバイス100と実質的に同様である、カプセルエキスパンダーデバイス206が示される。すなわち、カプセルエキスパンダーデバイス206は、隆起リム部分125がなく、代わりに、支持部材210の内周を画定する、前方および後方のリムまたは縁208を含む。縁208は、隆起リム部分125がカプセルエキスパンダーデバイス100の外側表面130から隆起するよりも、カプセルエキスパンダーデバイス206の外側表面212から隆起している。図3cでよりよく示されるように、縁208は、支持部材210の残部から離れて緩やかに傾斜し、そこから徐々に角度が付けられ、縁208を越えた水晶体上皮細胞の移動に対する障壁(例えば、正方形の縁または90度の障壁)を形成する。
図3e〜3g中、本明細書で述べられる違いを除いて、カプセルエキスパンダーデバイス100と実質的に同様である、カプセルエキスパンダーデバイス214が示される。すなわち、カプセルエキスパンダーデバイス214は、前方の隆起リム部分125がなく、代わりに、支持部材218の後方内周を画定する、後方のリムまたは縁216のみを含む。縁216は、カプセルエキスパンダーデバイス100の後方の隆起リム部分125と実質的に同様である。図3fおよび3gによりよく示されるように、縁216は、支持部材218の残部から鋭角であり、縁216を越えた後嚢表面上での水晶体上皮細胞の移動に対する障壁(例えば、正方形の縁または90度の障壁)を形成する。
図4に示されるように、支持部材110は、眼科学的処置の間、他の手術器具および/または外科医の手に対する妨げを制限するのに十分小さいままでありながら、水晶体嚢内で、拡張状態のカプセルエキスパンダーデバイス100の十分な安定化を提供するようにサイズ決定される。一実施形態では、支持部材110は、10mmの外径D1を有する。他の実施形態では、支持部材110は、例えば、拡張状態でわずか約6〜11mmの範囲の外径D1を有してもよい。他の直径範囲も考慮される。
支持部材110もまた、拡張状態のカプセルエキスパンダーデバイス100の中央開口115内で、拡張状態のIOLの十分な安定化を提供するようにサイズ決定される。内径D2は、中央開口115にわたって部分的に延在し、隆起リム部分125の内側辺縁215の片側から、隆起リム部分125の内側辺縁215の反対側までの距離に及ぶ。一実施形態では、支持部材110は、7.5mmの内径D2を有する。他の実施形態では、支持部材110は、例えば、拡張状態でわずか約6〜10.8mmの範囲の内径D2を有してもよい。
支持部材110は、隆起リム部分125外側辺縁220の片側から、隆起リム部分125外側辺縁220の反対側まで延在する、直径D3を含む。直径D3は、支持部材110の弓形中心部分230にわたって延在する。一実施形態では、支持部材110は、8.1mmの内径D3を有する。他の実施形態では、支持部材110は、例えば、拡張状態でわずか約6〜11mmの範囲の内径D3を有してもよい。したがって、いくつかの実施形態では、内径D3は、外径D1に等しく、支持部材110の外側表面130が実質的に真っすぐな壁になることを可能にしてもよい。
図5に示されるように、支持部材110は、カプセルエキスパンダーデバイスが拡張状態にあるとき、中央開口115にわたって延在し、IOL係合特徴140の片側から、IOL係合特徴140の反対側までの距離に及ぶ、内径D4を含む。2つ以上のIOL係合特徴または不連続なIOL係合特徴を有する実施形態では、内径D4は、中央開口115にわたって延在し、1つのIOL係合特徴140から、内側表面135の反対側にあるIOL係合特徴のいずれかまでの距離に及ぶ。IOL係合特徴がない実施形態では、内径D4は、内側表面135の片側から、内側表面135の正反対の側まで延在する。一実施形態では、支持部材110は、9.5mmの内径D4を有する。他の実施形態では、支持部材110は、例えば、拡張状態でわずか約6.5〜11.5mmの範囲の内径D4を有してもよい。
カプセルエキスパンダーデバイス100は、カプセルエキスパンダーデバイスが拡張状態にあるとき、隆起リム部分125の外側表面の間に延在する高さH1を含む。一実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイスは、2.2mmの高さH1を有する。他の実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイス100は、例えば、拡張状態でわずか約0.5〜3mmの範囲の高さH1を有してもよい。他の高さも考慮される。
カプセルエキスパンダーデバイス100は、カプセルエキスパンダーデバイスが拡張状態にあるとき、周辺部分127の外側表面の間に延在する高さH2を含む。一実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイスは、1.253mmの高さH2を有する。他の実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイス100は、例えば、拡張状態でわずか約0.1〜3mmの範囲の高さH2を有してもよい。他の高さも考慮される。
カプセルエキスパンダーデバイス100の隆起リム部分125は、隆起リム部分の外側表面130から内側表面135まで延在する厚さT1を含む。一実施形態では、各隆起リム部分125は、0.32mmの厚さT1を有する。他の実施形態では、各隆起リム部分125は、例えば、拡張状態でわずか約0.1〜0.5mmの範囲の厚さT1を有してもよい。他の厚さも考慮される。カプセルエキスパンダーデバイス100の隆起リム部分125は、サイズおよび断面形状が実質的に同じであるが、他の実施形態は、異なるサイズおよび形状の隆起リム部分を含んでもよい(例えば、前方の隆起リム部分が後方の隆起リム部分とは異なる)。
カプセルエキスパンダーデバイス100は、小さい切開を通した眼10内の挿入、ならびに水晶体嚢18(図1に示される)内での自己安定化を可能にするように形状決定および構成される。いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイスは、直径が2.4mm未満の切開を通して、非拡張状態で挿入可能であるように形状決定および構成される。カプセルエキスパンダーデバイス100は、非拡張状態から所定の形状構成を有する拡張状態まで拡張可能である。例えば、図2aに示される実施形態では、拡張状態のカプセルエキスパンダーデバイス100は、平均的なヒトの水晶体嚢の形状(すなわち、冠状断面上の平均的なヒトの水晶体嚢の中心の断面形状)に実質的に対応する、所定の円形形状を有する、連続的な閉鎖した環状リングを備える。他の実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイスは、卵形、長円形、または楕円形の形状が挙げられるがこれらに限定されない、拡張状態の種々の所定の形状のいずれかを有してもよい。他の実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイスは、開放リングまたはC字形リングを備える。
カプセルエキスパンダーデバイス100は、その完全性を損なうことなく、弾性的または塑性的に変形することができる、構造的に変形可能な生体適合性材料から構成される。カプセルエキスパンダーデバイス100は、ニチノール、もしくはAcrySofもしくはシリコーンなどの弾性ポリマーなどの自己拡張型生体適合性材料、または弾性的に圧縮されるスプリングテンパー生体適合性材料から作製されてもよい。特定の金属合金など、形状記憶特徴を有する他の材料もまた使用され得る。形状記憶材料は、支持部材が眼内への送達中に薄型の構成で抑制されること、かつ送達プロセス後に生体内でその拡張された形状をとり、維持することを可能にする。カプセルエキスパンダーデバイス100の材料組成は、カプセルエキスパンダーデバイス100を拡張状態に向かって弾性的に付勢する。具体的に、本実施例では、カプセルエキスパンダーデバイス100は、カプセルエキスパンダーデバイスが、小さい切開を通した(例えば、管状送達器具を通した)送達を容易にするために、非拡張状態に弾性的に変形し、それが眼内に入ると拡張状態に跳ね返ることを可能にする、弾性材料から形成される。他の実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイスは、拡張構成の記憶形状を有する形状記憶合金から作製される。いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーは、室温でより剛性であり、体温に曝露されるにつれて徐々に拡張する材料から作製される。
カプセルエキスパンダーデバイスは、眼内手術で使用するための弾力性、可撓性、拡張性、および適合性の必要な特性を有する、種々の生体適合性材料のいずれかから形成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持部材110および隆起リム部分125を含む、カプセルエキスパンダーデバイス100の個々の構成要素は、様々な柔軟性を有する異なる生体適合性材料から作製されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、支持部材110は、水晶体嚢18の表面への接触損傷または外傷を最小限に抑えるために、隆起リム部分125よりも可撓性かつ柔軟性の材料から形成されてもよい。他の実施形態では、逆の関係も存在し得る。カプセルエキスパンダーデバイス100は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が挙げられるがこれに限定されない、種々の生体適合性材料のいずれかでコーティングされてもよい。
カプセルエキスパンダーデバイス100は、限定されない例として、下層組織、血管、気泡、および/または出血を観察するために、それを通した視覚化を提供するのに十分透明であるように形状決定および構成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持部材110および/または隆起リム部分125は、眼科手術中に明確に視認できるように、半透明または不透明であってもよい。
図6は、支持部材110の中央開口115内に例示的なIOL300を含有する、カプセルエキスパンダーデバイス100の斜視図を示す。IOL300は、カプセルエキスパンダーデバイス100内で自己保持型である。具体的には、IOL300は、触覚部305を含み、それらは、カプセルエキスパンダーデバイス100の凹形受容部分129内でIOL300を取り外し可能に固定するように形状決定および構成される。触覚部305は、IOL300の本体310から外向きに延在する、実質的に柔軟で、湾曲した、細長い部材を備える。触覚部305は、支持部材110の内側表面135上のIOL係合特徴140中へと拡張するように形状決定および構成される。上記の通り、図示された実施形態のIOL係合特徴140は、内側表面135に沿って円周方向に延在する溝を備える。いくつかの実施形態では、IOL係合特徴140は、IOL300の触覚部305を受容し、かつ取り外し可能に固定するように形状決定および構成される。いくつかの実施形態では、IOL300の形状に応じて、IOL300は、眼内に移植されたときに、IOL300が前嚢20または後嚢22(図1に示されるような)のいずれにも接触しないように、カプセルエキスパンダーデバイス100内で受容され、取り外し可能に固定される。水晶体嚢18を開放および拡張した状態で、かつIOLと直接接触していない状態で維持することによって、カプセルエキスパンダーデバイス100は、IOL300がより容易に移植され、かつより容易に外植されることを可能にする。したがって、カプセルエキスパンダーデバイス100は、(現行の眼科学的処置の間または後のいずれかに)患者を治療するために、必要に応じて、水晶体の置換または交換を容易にし得る。
図7〜9は、本開示の一実施形態に従って、水晶体嚢18を拡張させ、IOL300を保持するために、眼10の水晶体嚢18中でカプセルエキスパンダーデバイス100を挿入し、位置付ける方法を示す。簡単にするために、前嚢切開後の水晶体嚢18が示される(すなわち、自然の水晶体の除去、ならびに/またはカプセルエキスパンダーデバイス100および場合によってはIOL300の挿入を容易にするために、前嚢20の一部分が除去された後)。
図7を参照すると、1.8〜4mmの切開400が角膜14中に加えられた後、前房24は、角膜14が崩壊するのを阻止するために、かつ後続の手術器具の挿入のための潤滑および支持を提供するために、粘弾性流体を用いた従来の方法で充填される。場合によっては、切開400は、透明角膜切開を含む。他の場合においては、切開400は、強膜405または縁410で加えられてもよい。場合によっては、切開400は、自然の水晶体が眼10から除去されたものと同じ切開であってもよい。縦軸を有する送達器具415は、切開400を通して、前房24を通して、後房26中へと挿入される。送達器具415は、非拡張状態のカプセルエキスパンダーデバイス100を受容するようにサイズ決定された管腔420を含み、切開400を容易に通過するようにサイズ決定された外径を有する。送達器具415は、管腔420内に縦方向に配置されたプランジャー425を含み、プランジャーは、カプセルエキスパンダーデバイス100を管腔から外すために、管腔内で縦方向に移動するように構成される。
図7に示されるように、カプセルエキスパンダーデバイス100が送達器具415の管腔420を通されるとき、カプセルエキスパンダーデバイス100は、非拡張状態である。具体的には、支持部材110が非拡張状態である。いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイス100は、切開400を通した自然の水晶体および/またはすでに移植されたIOLの除去後に、眼10内に送達され、送達器具415は、自然の水晶体および/またはIOLを除去するために使用されたものと同じ器具である。他の実施形態では、送達器具415は、水晶体および/またはすでに移植されたIOLを除去するために使用されたものとは異なる器具である。1つの例示的な方法では、使用者は、カプセルエキスパンダーデバイス100を眼10内に押すために、管腔420を通して図5の矢印の方向にプランジャー425を前進させることによって、送達器具415からカプセルエキスパンダーデバイス100を前進させてもよい。
図7に示されるように、カプセルエキスパンダーデバイス100が送達器具415の遠位端430から出てくるとき、カプセルエキスパンダーデバイス100は、非拡張構成から実質的に円形の形状を有する拡張構成に移行する。いくつかの実施形態では、使用者は、眼10内のカプセルエキスパンダーデバイス100を、水晶体嚢18の赤道領域23に向かって方向付けてもよく、赤道領域23は、前嚢20と後嚢22との間の接合部を含む。1つの例示的な方法では、使用者は、支持部材110の周辺部分127を赤道領域23に対して係合させるために、水晶体嚢18中にカプセルエキスパンダーデバイス100を前進させてもよい。
図7および8に示されるように、支持部材110の周辺部分127が赤道領域23に対して係合した後、使用者は、送達器具415から眼10の水晶体嚢18中に、カプセルエキスパンダーデバイス100の残部を前進させてもよい。プランジャー425は、眼10の赤道領域23内にカプセルエキスパンダーデバイスをしっかりと位置付けるように、カプセルエキスパンダーデバイス100を操作するために利用されてもよい。
図8は、水晶体嚢の元の解剖学的形状を模倣する実質的に円形の形状で水晶体嚢を拡張させるために水晶体嚢18内に位置付けられた、カプセルエキスパンダーデバイス100を示す。カプセルエキスパンダーデバイス100は、前嚢20を後嚢22から分離するために、拡張状態で水晶体嚢18を維持することができる。いくつかの実施形態では、支持部材110は、赤道領域23で水晶体嚢18の内側表面に対して圧縮力を印加してもよく、それにより、水晶体嚢の内側表面に対して、カプセルエキスパンダーデバイス100を安定させる。カプセルエキスパンダーデバイス100は、赤道領域23からの水晶体上皮細胞の増殖を阻止するために、カプセルエキスパンダーデバイスの隆起リム部分125が前嚢20および後嚢22と接触するように、水晶体嚢18内に位置付けられる。カプセルエキスパンダーデバイス100は、視軸を遮らないように位置付けられる。
図8に示されるように、カプセルエキスパンダーデバイス100は、眼内の優れた自己保持を提供し、それにより器具のないカプセルエキスパンダーデバイス100の使用を可能にするように構成される。換言すれば、カプセルエキスパンダーデバイス100を水晶体嚢18内の定位置に保持するための別々のデバイスが必要とされない。いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーデバイス100は、赤道領域23中に位置すると、水晶体嚢18内で自立する。支持部材110の形状および輪郭によって提供される、カプセルエキスパンダーデバイス100の自己保持性は、カプセルエキスパンダーデバイス100の縫合または保持の必要性を排除する。
カプセルエキスパンダーデバイス100が眼10内に移植された後、外科医は次いで、カプセルエキスパンダーデバイス100を挿入するために使用されたものと同じ切開400を通して、IOL(例えば、図6に示されるIOL300)を移植し、図6に関連した上記の通り、カプセルエキスパンダーデバイス100内に位置するように、IOLを操作することができる。いくつかの実施形態では、IOLは、カプセルエキスパンダーデバイス100が切開400を通して眼10内に送達された後に、眼10内に送達され、使用される送達器具は、IOLの挿入の直前に眼10内にカプセルエキスパンダーデバイス100を送達するために使用されたものと同じ送達器具415である。他の実施形態では、送達器具は、カプセルエキスパンダーデバイス100を送達するために使用されたものとは異なる送達器具である。
いくつかの実施形態では、IOLは、カプセルエキスパンダーデバイスと共に眼10内に挿入されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、IOLおよびカプセルエキスパンダーデバイスは、それらが送達器具から一緒に出て、すでに一緒に結合しているように、単一のカートリッジ中に予め装填されていてもよい。
図9は、水晶体嚢18内にしっかりと位置付けられているカプセルエキスパンダーデバイス100内に位置付けられた、IOL300を示す。図9に示されるように、触覚部305は、IOL係合特徴140に対して位置付けられ、それにより、縫合またはステープルの必要なく、カプセルエキスパンダーデバイス100内で、かつ眼10の内側で、IOL300を安定させる。触覚部305は、カプセルエキスパンダーデバイス100内でIOL300を中心に配置するのを補助し得る。カプセルエキスパンダーデバイス100は、水晶体嚢18内で中心にしっかりと位置付けられているが、水晶体嚢(lens capsule)または水晶体嚢(capsular bag)内で、IOL300を中心に配置するのを補助する。
場合によっては、水晶体嚢18は、IOLを形作るか、または形状決定し、IOLの屈折を制御するために構造的に寄与してもよい。上記の通り、IOLには、水晶体嚢18の周辺を包囲する小帯30および毛様体28によってもたらされる毛様小帯の力が作用してもよい。毛様体28および小帯30は、IOL300を定位置に固定し、像の距離が変化するにつれて、眼10が像に対する明確な焦点を維持するための屈折力を変化させるプロセスである、調節を容易にする。カプセルエキスパンダーデバイス100は、後房内で水晶体嚢18を安定させ、再び中心に配置し、それにより、小帯30および/または毛様体28の機能性および安定性を増加させてもよい。したがって、本明細書に記載されるデバイス、システム、および方法は、嚢の適合性も完全性も犠牲にすることなくACOとPCOを阻害することによって、調節性IOL(例えば、焦点を変化させ、視力を調節するように構成されるIOL)に対する受容的な環境を供給し得る。さらに、本開示に従った実施形態は、IOLが水晶体嚢の内側表面430と接触することを防止する、IOLに対する安定した環境を提供することによって、水晶体嚢18からのIOLの挿入および/または除去を容易にする。
本開示に従った実施形態は、水晶体嚢18の内側表面435(すなわち、前嚢および後嚢の両方の内側表面)にわたった水晶体上皮細胞の増殖および移動を遮断し、後嚢も他の眼細胞も不注意に吸引、穿刺、または別様に損傷することなく、安定した水晶体嚢を提供するために、PCOを予防的に処置する、無傷ツールを使用者に提供する。したがって、本開示の実施形態は、後嚢切開と関連した術後合併症を防止する。さらに、本開示の実施形態は、IOLを通してエネルギーを印加することなく、水晶体上皮細胞の破壊を可能にし、それによりレーザー治療中のPCOの治療中に生じ得るIOLの損傷を防止する。加えて、本開示の実施形態は、初期の白内障摘出手術中のACOおよびPCOの予防的治療を可能にし、それにより、患者がそうでなければ受けなければならなかったであろう外科手術の回数および費用を低減する。また、本開示の実施形態は、従来のECCEによる水晶体の除去後のPCOを防止するために、別個のハンドピースおよび/または手術システムの必要性を排除する。したがって、本開示の実施形態は、IOLの交換、ACOの低減、およびPCOの低減を容易にする。
本明細書に開示されるように、いくつかの実施形態では、患者の眼の水晶体嚢内にカプセルエキスパンダーを挿入するためのカプセルエキスパンダーシステムは、(a)拡張状態であるときに、水晶体嚢内で安定し、水晶体嚢を拡張させるように構成される、環状カプセルエキスパンダーであって、カプセルエキスパンダーは、円周方向に先細になった形状を備え、カプセルエキスパンダーの中心部分は、第1の高さを含み、カプセルエキスパンダーの最外周辺部分は、第1の高さ未満である第2の高さを含み、カプセルエキスパンダーは、外側凸面と、内側凹面とを備え、内側表面は、カプセルエキスパンダー内でIOLを安定させ、中心に配置するように形状決定および構成される、IOL係合特徴を含む、環状カプセルエキスパンダーと、(b)眼内にカプセルエキスパンダーを位置付けるように構成される、送達器具と、を含んでもよい。送達器具は、(a)縦軸を有する管腔であって、非拡張状態のカプセルエキスパンダーを受容するようにサイズ決定される、管腔と、(b)管腔内で縦方向に配置される、プランジャーであって、管腔からカプセルエキスパンダーを移動させるために、管腔内で縦方向に移動するように構成される、プランジャーと、を含んでもよい。いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーは、閉鎖弓形形状および開放弓形形状を含む群から選択される、所定の形状構成を含む。いくつかの実施形態では、拡張状態のカプセルエキスパンダーは、前嚢が水晶体嚢の後嚢と接触することを防止するように構成される。いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーは、自己拡張型生体適合性材料を含む。いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーは、形状記憶を有する材料を含む。いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーは、カプセルエキスパンダーの周囲で円周方向に離間した、複数の開口部を備える。いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーは、最外周辺部分から離れて角度が付けられ、水晶体嚢と接触するように構成される、中心部分における隆起リム部分を備える。いくつかの実施形態では、隆起リム部分は、周辺部分と直角をなす接触面を含む。いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーは、眼内の水晶体嚢の赤道領域の内径に一致するようにサイズ決定される、外径を含む。いくつかの実施形態では、外側表面は、眼の赤道領域の内側表面に対して適合するように構成される。いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーは、送達器具から出てくると、自己拡張するように形状決定および構成される。
本明細書にさらに開示されるように、いくつかの実施形態では、眼の水晶体嚢を安定させ、水晶体嚢の混濁を阻止するための方法は、(a)カプセルエキスパンダーを受容するようにサイズ決定された送達器具の管腔中に、非拡張状態のカプセルエキスパンダーを挿入することであって、カプセルエキスパンダーは、拡張状態の円周方向に先細になった形状を有し、送達器具は、管腔内で縦方向に配置されたプランジャーを備える、送達器具の管腔中に、非拡張状態のカプセルエキスパンダーを挿入することと、(b)カプセルエキスパンダーを送達器具の管腔から水晶体嚢中に移動させ、カプセルエキスパンダーが拡張状態をとることを可能にするために、送達器具の遠位端に向かって、管腔の縦軸に沿ってプランジャーを移動させることと、(c)カプセルエキスパンダーが水晶体嚢内で中心に配置され、カプセルエキスパンダーが水晶体嚢の前嚢および後嚢を分離するように、水晶体嚢の赤道領域に対してカプセルエキスパンダーを位置付けることと、を含んでもよい。いくつかの実施形態では、カプセルエキスパンダーは、隆起リム部分を備え、水晶体嚢の赤道領域に対してカプセルエキスパンダーを位置付けることは、水晶体嚢の内側表面に対して隆起リム部分を位置付けることを含む。いくつかの実施形態では、方法は、隆起リム部分を越えた水晶体嚢の内側表面にわたった水晶体上皮細胞の移動を阻止することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、方法は、カプセルエキスパンダー内にIOLを挿入することをさらに含んでもよい。
当業者は、本開示によって包含される実施形態が、上記の特定の例示的な実施形態に限定されないことを理解するであろう。その関連で、例示的な実施形態が図示および記載されてきたが、上記の開示において幅広い修正、変更、および置き換えが考慮される。本開示の範囲から逸脱することなく、そのような変更が上記に行われてもよいことが理解される。したがって、添付の特許請求の範囲が、広く、かつ本開示と一致した方法で解釈されることが適切である。

Claims (20)

  1. 患者の眼の水晶体嚢内の挿入のための埋め込み型カプセルエキスパンダーデバイスであって、
    第1および第2の環状リムを含み、第1の高さを有する、弓形中心部分であって、第1の環状リムが水晶体嚢の内側面に接触するように構成された環状の隆起接触面を含む、弓形中心部分と、
    前記第1の高さ未満である第2の高さを含む、最外周辺部分であって、前記中心部分および前記最外周辺部分は、前記水晶体嚢内で前記カプセルエキスパンダーデバイスを安定させるように、かつ前記水晶体嚢を拡張するように構成される、最外周辺部分と、
    人工眼内レンズを受容するようにサイズ決定される、受容部分であって、前記第1および第2のリムの間に形成される、受容部分と、
    を備え、
    前記最外周辺部分が、当該周辺部分の内側面から外面まで延在するメッシュ状の構成を有する開口部を含み、当該開口部は当該周辺部分の周囲に配置され、第1のリムから第のリムまで離間している、デバイス。
  2. 前記周辺部分は、複数の開口部が水晶体嚢の内側面と接触するように位置付けされるように、周辺部分の周囲に位置付けられた複数の開口部を含む、請求項1に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  3. 前記中心部分は、開放弓形形状の所定の形状構成を含む、請求項1に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  4. 前記中心部分、前記周辺部分、および前記受容部分のうちの少なくとも1つは、自己拡張型生体適合性材料を含む、請求項1に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  5. 前記中心部分、前記周辺部分、および前記受容部分のうちの少なくとも1つは、形状記憶を有する材料を含む、請求項1に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  6. 前記周辺部分は、前記周辺部分の周囲で円周方向に離間した複数の開口部を備える、請求項1に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  7. 前記複数の開口部は、前記周辺部分の周囲で対称的または非対称的に離間している、請求項6に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  8. 前記第1および第2のリムは、前記周辺部分から離れて角度が付けられ、第2のリムは前記水晶体嚢と接触するように構成された環状の隆起接触面を有する、請求項1に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  9. 前記第1および第2のリムの隆起接触面は、前記周辺部分と直角をなす接触面を形成する、請求項8に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  10. 前記第1および第2のリムの環状の隆起接触面は粗い、請求項8に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  11. 前記第1のリムの隆起接触面は、前記水晶体嚢の内側面の湾曲に対応する湾曲を有する、請求項1に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  12. 前記周辺部分は、眼の水晶体嚢の赤道領域の内径に一致するようにサイズ決定される外径を含む、請求項1に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  13. 外側凸面と、内側凹面とをさらに備え、前記受容部分は、前記内側凹面上に位置付けられる、請求項1に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  14. 前記内側面の前記受容部分上にIOL係合特徴をさらに備え、前記IOL係合特徴は、前記カプセルエキスパンダーデバイス内でIOLを安定させ、中心に配置するように形状決定および構成される、請求項13に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  15. 前記外側面は、眼の赤道領域の内側凹面に対して適合するように構成される、請求項13に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  16. 前記外側面は、第1の屈曲角度を含み、前記内側面は、第2の屈曲角度を含み、前記第1の屈曲角度は、前記第2の屈曲角度と実質的に一致する、請求項13に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  17. 前記受容部分は、2つ以上の人工眼内レンズを受容するようにサイズ決定される、請求項1に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  18. 前記最外周辺部分は、当該最外周辺部分の周辺に延在する複数の長円形の開口部を含み、長円形の開口部のそれぞれは対称的である、請求項1に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
  19. 患者の眼の水晶体嚢内の挿入のための埋め込み型カプセルエキスパンダーデバイスであって、
    第1および第2の環状リムを含み、第1の高さを有する、弓形中心部分であって、第1の環状リムが水晶体嚢の内側面に接触するように構成された環状の隆起接触面を含む、弓形中心部分と、
    前記第1の高さ未満である第2の高さを含む、最外周辺部分であって、前記中心部分および前記最外周辺部分は、前記水晶体嚢内で前記カプセルエキスパンダーデバイスを安定させるように、かつ前記水晶体嚢を拡張するように構成される、最外周辺部分と、
    人工眼内レンズを受容するようにサイズ決定される、受容部分であって、前記第1および第2のリムの間に形成され、埋め込み型カプセルエキスパンダーデバイスが、第1および第2のリムの平行面について対称的であり、第1のリムと第2のリムとの間に位置付けされる、受容部分と
    を備える、デバイス。
  20. 前記外側凸面が前記周辺部分の外側面であり、前記内側凹面が前記周辺部分の内側面である、請求項13に記載のカプセルエキスパンダーデバイス。
JP2015547537A 2012-12-17 2013-12-12 嚢混濁を阻止し、嚢を安定させるためのカプセルエキスパンダーデバイス、システム、および方法 Active JP6495827B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261738165P 2012-12-17 2012-12-17
US61/738,165 2012-12-17
US14/102,563 US9339375B2 (en) 2012-12-17 2013-12-11 Capsule expander devices, systems, and methods for inhibiting capsular opacification and stabilizing the capsule
US14/102,563 2013-12-11
PCT/US2013/074647 WO2014099604A1 (en) 2012-12-17 2013-12-12 Capsule expander devices, systems, and methods for inhibiting capsular opacification and stabilizing the capsule

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016500291A JP2016500291A (ja) 2016-01-12
JP6495827B2 true JP6495827B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=50931804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015547537A Active JP6495827B2 (ja) 2012-12-17 2013-12-12 嚢混濁を阻止し、嚢を安定させるためのカプセルエキスパンダーデバイス、システム、および方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9339375B2 (ja)
EP (1) EP2906146B1 (ja)
JP (1) JP6495827B2 (ja)
CN (1) CN104936553B (ja)
AU (1) AU2013363325B2 (ja)
CA (1) CA2891426A1 (ja)
WO (1) WO2014099604A1 (ja)

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6270739B2 (ja) 2012-01-24 2018-01-31 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ コロラド, ア ボディー コーポレイトTHE REGENTS OF THE UNIVERSITY OF COLORADO, a body corporate モジュール式眼内レンズの設計および方法
US8900300B1 (en) 2012-02-22 2014-12-02 Omega Ophthalmics Llc Prosthetic capsular bag and method of inserting the same
EP3062742B1 (en) 2013-11-01 2021-12-01 Lensgen, Inc. Two-part accommodating intraocular lens device
CA3184269A1 (en) 2014-02-18 2015-08-27 Alcon, Inc. Modular intraocular lens designs, tools and methods
JP6573973B2 (ja) 2014-06-19 2019-09-11 オメガ オフサルミックス エルエルシーOmega Ophthalmics Llc 人工カプセルデバイス、システム、および方法
US10004596B2 (en) 2014-07-31 2018-06-26 Lensgen, Inc. Accommodating intraocular lens device
US20160367397A1 (en) * 2014-08-12 2016-12-22 Katalyst Surgical, Llc Multi-function capsulorhexis guide
EP3250152A1 (en) 2015-01-30 2017-12-06 Clarvista Medical, Inc. Modular intraocular lens designs
WO2016126286A1 (en) * 2015-02-04 2016-08-11 Novartis Ag Asymmetric capsular ring for inhibiting capsular opacification
US9358103B1 (en) 2015-02-10 2016-06-07 Omega Ophthalmics Llc Prosthetic capsular devices, systems, and methods
US10561493B2 (en) * 2015-04-03 2020-02-18 The Regents Of The University Of Colorado, A Body Corporate Lens capsule tension devices
JP6820271B2 (ja) 2015-04-03 2021-01-27 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ コロラド,ア ボディー コーポレイトTHE REGENTS OF THE UNIVERSITY OF COLORADO,a body corporate 眼球レンズ嚢の安定化ならびに白内障手術後の人工眼内レンズインプラントの回転を防ぐためのデバイスおよび方法
US10702377B2 (en) * 2015-05-28 2020-07-07 Page Surgical Innovations, Llc Capsular tension ring inserter and method
KR101718075B1 (ko) * 2015-05-29 2017-04-04 주식회사 로섹 안구내 렌즈 조립체
US10799340B2 (en) * 2015-08-10 2020-10-13 Alcon Inc. Intraocular lens having a capsular ring for inhibiting capsular opacification
JP6993328B2 (ja) * 2015-11-04 2022-01-13 クラービスタ メディカル,インコーポレイテッド モジュール式眼内レンズシステム
AU2016362384B2 (en) 2015-12-01 2021-10-07 Lensgen, Inc. Accommodating intraocular lens device
US11045309B2 (en) * 2016-05-05 2021-06-29 The Regents Of The University Of Colorado Intraocular lens designs for improved stability
EP4147674A1 (en) 2016-06-06 2023-03-15 Omega Ophthalmics LLC Prosthetic capsular device
EP3954326A1 (en) 2016-10-21 2022-02-16 Omega Ophthalmics LLC Prosthetic capsular device
US10548719B2 (en) 2017-03-01 2020-02-04 Eye-Pcr B.V. Devices for reconstruction of a lens capsule after cataract surgery
US11382736B2 (en) 2017-06-27 2022-07-12 Alcon Inc. Injector, intraocular lens system, and related methods
CN109303625B (zh) * 2017-07-28 2022-07-26 东莞东阳光医疗智能器件研发有限公司 具有防止后囊膜混浊和眩光的人工晶体及其制备方法
EP3773334A4 (en) 2018-04-06 2021-12-29 Omega Ophthalmics LLC Prosthetic capsular devices, systems, and methods
KR102162649B1 (ko) * 2018-05-18 2020-10-07 연세대학교 산학협력단 연성 인공수정체낭 및 그 제조방법
CA3121803A1 (en) * 2018-12-20 2020-06-25 The Regents Of The University Of Colorado, A Body Corporate Lens capsule tension devices
EP3771453A1 (de) * 2019-08-02 2021-02-03 L.O.O. GmbH Intraokularlinse
US11759311B2 (en) 2020-02-09 2023-09-19 Jeffrey Whitsett Exchangeable lens platform
CA3198430A1 (en) 2020-10-12 2022-04-21 Omega Ophthalmics Llc Prosthetic capsular devices, systems, and methods
US11357620B1 (en) 2021-09-10 2022-06-14 California LASIK & Eye, Inc. Exchangeable optics and therapeutics

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4710194A (en) * 1986-10-20 1987-12-01 Kelman Charles D Intraocular lens with optic of expandable hydrophilic material
CS271606B1 (en) * 1988-04-11 1990-10-12 Sulc Jiri Intraocular optical system
FR2804860B1 (fr) 2000-02-16 2002-04-12 Humanoptics Ag Implant cristallinien accomodatif
US20050085907A1 (en) * 2000-02-16 2005-04-21 Humanoptics Ag Intraocular implant and an artificial lens device
US8048155B2 (en) * 2002-02-02 2011-11-01 Powervision, Inc. Intraocular implant devices
US7125422B2 (en) * 2002-10-25 2006-10-24 Quest Vision Technology, Inc. Accommodating intraocular lens implant
US20040082993A1 (en) * 2002-10-25 2004-04-29 Randall Woods Capsular intraocular lens implant having a refractive liquid therein
US7150760B2 (en) * 2004-03-22 2006-12-19 Alcon, Inc. Accommodative intraocular lens system
US20080051886A1 (en) * 2006-08-24 2008-02-28 Lin J T Method and device for vision correction via dual-optics accommodating intraocular lens
KR100807939B1 (ko) * 2007-03-08 2008-02-28 박경진 안구내렌즈 조립체
CN101795642B (zh) * 2007-07-23 2013-11-27 力景公司 植入后晶状体放大率修正
RU2501535C2 (ru) * 2007-11-14 2013-12-20 Алькон, Инк. Аккомодирующая система искусственного хрусталика
JP4308307B1 (ja) * 2008-05-30 2009-08-05 章弘 小栗 水晶体嚢構成体
US8685087B2 (en) * 2008-12-11 2014-04-01 Bausch & Lomb Incorporated Intraocular lens and method of making an intraocular lens
WO2010091420A1 (en) * 2009-02-09 2010-08-12 Whitsett Jeffrey C Exchangeable intraocular lens device and method of use
US20110082543A1 (en) 2009-10-06 2011-04-07 Cleo Cosmetic And Pharmaceutical Company, Llc Methods and Devices for Preventing or Delaying Posterior Capsule Opacification

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014099604A1 (en) 2014-06-26
AU2013363325B2 (en) 2018-04-19
EP2906146A4 (en) 2016-06-29
CN104936553A (zh) 2015-09-23
EP2906146A1 (en) 2015-08-19
US9339375B2 (en) 2016-05-17
US20140172089A1 (en) 2014-06-19
CN104936553B (zh) 2017-03-22
JP2016500291A (ja) 2016-01-12
CA2891426A1 (en) 2014-06-26
AU2013363325A1 (en) 2015-07-02
EP2906146B1 (en) 2022-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6495827B2 (ja) 嚢混濁を阻止し、嚢を安定させるためのカプセルエキスパンダーデバイス、システム、および方法
US11931248B2 (en) Intraocular lens having a capsular ring for inhibiting capsular opacification
JP2022081578A (ja) 眼内挿入用に構成された装置
JP2749205B2 (ja) 2つの360°ハプティックを有する眼内レンズ
US6881225B2 (en) Intraocular lenses with a groove for closing the opening of the posterior capsule
US4547914A (en) Intraocular posterior chamber lens
TWI651081B (zh) 用於抑制囊渾濁之非對稱囊環
EA030047B1 (ru) Система для имплантации в глаз и способ работы системы для имплантации в глаз
US9744030B2 (en) Capsular ring with improved fixation and centering
US20160030163A1 (en) Surgical Apparatus and Method Of Implanting The Same
US11026779B2 (en) Intraocular lens and methods for implanting the same
RU2684526C1 (ru) Интраокулярная линза
EP3424464B1 (en) Intraocular lens system for implantation into a lens capsule of an eye of human or animal being
JP2023549680A (ja) 毛様溝インプラント及び毛様溝インプラントを使用する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6495827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250