JP6495521B1 - エアー加圧装具 - Google Patents

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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61H1/00Apparatus for passive exercising; Vibrating apparatus ; Chiropractic devices, e.g. body impacting devices, external devices for briefly extending or aligning unbroken bones
    • A61H1/02Stretching or bending or torsioning apparatus for exercising

Abstract

【課題】身体に装着し易く且つ使用時の安定性に優れた痙性予防を目的としたエアー加圧装具を提供する。
【解決手段】手首及び手指を含む肢体に装着する装具であって、空気の給排気により膨張又は収縮する円筒形状の袋体11から構成され、袋体11は合成樹脂製シートで形成された気密な空気袋であり、袋体11の内側中心孔には両側開口部16に連通する加圧部が形成され、装着する際は膨張させた円筒形状の袋体11の開口部16から肢体を挿入して該円筒形状の袋体11の内側中心孔を身体に接触させて挿入又は引抜方向に回転させながら移動させて所望位置に保持し、その状態で患部を加圧抑制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、痙性予防を目的としたエアー加圧装具、特に手首及び手指を含む肢体が拘縮により関節可動域制限のある方を対象としたエアー加圧装具に関するものである。
従来から、リハビリテーション医学において、脳血管障害、脳外傷、脳性麻痺、脊髄損傷などの中枢神経系の疾患および障害ならびに末梢神経障害、関節、筋肉の障害に伴う肢体の機能障害に対して、その機能を改善させるため様々な研究開発が進められている。
例えば、特公平6−20477号公報(特許文献1)には、腕関節・手・手指の機能を改善させるための手指等の機能改善器に関し、手先で圧縮空気の流量を変えられなかった点並びに圧縮空気を供給したまま圧縮空気の供給源と患者とを分離できなかった点を解決してより効果的に自動運動を誘発できるようにする「手指等の機能改善器」が提案されている。
また、特表2002−513299号公報(特許文献2)には、患者の関節可動域をより自然な状態に戻すために関節を受動的に運動させる受動運動装置を提供することを目的とし、この装置は弾力性のある発泡部分と発泡部分を封入して密封室とするケーシングとを含み、患者の関節は適切な保持器によって密封室に対して保持され、真空ポンプが密封室に接続され、例えば大気圧以下に密封室を減圧し及びその減圧を解除することによって、発泡部分が収縮し、関節に力を及ぼし関節を所定位置から動かし又は曲げるようにした「受動関節運動装置及びそれを用いた方法」が提案されている。
また、特許第4716456号特開号公報(特許文献3)には、容易に装着できるとともに、関節ごとに十分な関節運動を支援することを目的とし、所定対象物の関節運動を支援する関節運動支援装置であって、伸縮自在なベローズと配管と伝達部材と拘束部材と装着部とを備えた「関節運動支援装置」が提案されている。
しかし、上記の従来技術では、装置又は器具自体の構造が複雑且つ高価であり、自宅等でリハビリを行うのは困難であるという問題を有している。
一方、リハビリは、長期間に亘って辛抱強く行わねばならないところ、病院に毎回出向くのがおっくうとなり、時間的都合がつかない等の理由によって、途中で挫折し、後で取り返しのつかない事態に至る場合も考えられる。
そこで、自宅等においてリハビリが容易に行える装置又は器具として、以下に示すような先行技術が提案されている。
例えば、特開平9−47477号公報(特許文献4)には、空気の圧入によって膨張し、空気の排気によって収縮する膨張体と、膨張体内に空気を圧入するためのポンプと、ポンプによる膨張体内への空気の圧入および膨張体内からの空気の排気を制御するための制御器とを備え、制御器により膨張体内への空気の圧入および膨張体内からの空気の排気を制御することによって、掌に強制的に開閉動作を行わせることを特徴とする「掌用リハビリ装置」が提案されている。
また、特開平8−294522号公報(特許文献5)には、内部に圧力を加えることで膨張する袋部材と、袋部材が人体の関節部に接するように袋部材を保持し、かつ人体に装着するための装着部材と、圧力を与えるための圧力供給部材と、圧力供給部材によって与えられた圧力を調整し、その調整された圧力を袋部材の内部に加える圧力調整部材とを備えた「人体装着用運動器」が提案されている。
また、特開2003−235915号公報(特許文献6)には、円筒状の袋に該袋を膨張させるためのエアポンプが連結されており、袋を膨脹させ、その後急激に空気圧を減じ、袋を萎ませるように制御されている「関節の拘縮した患者のリハビリ用器具」が提案されている。
しかし、特許文献4に記載の掌用リハビリ装置では、掌の機能回復を図るためのものであるため、手首その他関節のリハビリには使用することができない。また、特許文献5に記載の人体装着用運動器では、空気袋の着脱手段として面ファスナーを用いるため、使用時の安定性に問題を有している。また、特許文献6に記載のリハビリ用器具では、円筒状の袋の表面に四肢に固定するためのベルトを必要とするため、一人で装着するのは難しく且つ使用時の安定性に問題を有している。
さらに、特開昭53−10579号公報(特許文献7)には、空気の給排気により膨張又は収縮する円筒形状の袋体から構成され、袋体は柔軟なシート素材からできている周壁構成用気密シートで形成された気密な空気袋であり、袋体の空洞部に両側開口部に連通する加圧部が形成され、上肢に装着する「四肢圧迫治療器具」が提案されている。
特公平6−20477号公報 特表2002−513299号公報 特許第4716456号特開号公報 特開平9−47477号公報 特開平8−294522号公報 特開2003−235915号公報 特開昭53−10579号公報
しかし、特許文献7の発明の「袋体」の構成は、「透明シート」及び「透明部」について記載や示唆がなく、使用時における外部からの視認性、身体の装着性及び安定性に問題を有している。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みて本願発明者が鋭意開発したものであり、
拘縮により関節可動域制限のある方が自宅等においてリハビリが容易に行え、
簡単な構造でありながら身体に装着し易く且つ使用時の安定性に優れた痙性予防を目的としたエアー加圧装具を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、手首及び手指を含む肢体に装着する装具であって、空気の給排気により膨張又は収縮する円筒形状の袋体から構成され、前記袋体は本体シートと透明シートの2種類の合成樹脂製シートで形成された気密な空気袋であり、前記袋体の内側中心孔には両側開口部に連通する加圧部が形成され、前記袋体の本体シートの外側表面には内側裏面よりも摩擦係数が大きいエンボス加工を施した滑り止めが形成され、装着する際は膨張させた前記円筒形状の袋体の前記両側開口部の片側から肢体を挿入して該円筒形状の袋体の内側中心孔を身体に接触させて挿入又は引抜方向に回転させながら移動させて所望位置に保持し、その状態で患部を加圧抑制し、前記袋体の装着する際の挿入又は引抜の回転移動方向に沿った長手方向に前記透明シートを前記円筒形状の袋体の外側から内側まで不連続な環状に形成した帯状透明部が設けられ、前記帯状透明部が連続していない領域で、且つ長手方向に直交する方向に沿って前記円筒形状の袋体の溶着部が配置され、前記袋体の回転とともに同方向に回転する前記帯状透明部を通して常に内側に挿入している手指又は腕の位置を確認できることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の前記帯状透明部の対向する各端部の形状を半円弧状に形成することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の前記帯状透明部の幅が前記袋体の幅に対して正面視40%以下であることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、空気の給排気により膨張又は収縮する円筒形状の袋体から構成されており、装着時に膨張させた円筒形状の袋体の内部に肢体を挿入して手の平でぐるぐると挿入方向に回転(ロールアップ)又は引抜方向に回転(ロールダウン)させながら移動させて所望位置に保持できるので、簡単な構造でありながら一人でも身体に装着し易く且つ使用時の安定性に優れている。このため、手首及び手指を含む肢体が拘縮により関節可動域制限のある方が、自宅等においてリハビリを容易に行うことができる。また、本発明の使用の効果としては、筋や関節組織の血行高めて、筋緊張の緩和や筋・腱の伸張性増大、関節可動域の維持改善から、ADL(日常生活動作)の向上が期待できる。
また、袋体の合成樹脂製シートの外側表面にエンボス加工を施した滑り止めが形成されることにより、身体と接触するシート外側表面において摩擦力が高まり、円筒形状の袋体を手の平でぐるぐると挿入方向に回転(ロールアップ)又は引抜方向に回転(ロールダウン)する際に滑り難くなるため、身体の装着性がより一層向上する。
また、袋体の挿入方向に回転(ロールアップ)又は引抜方向に回転(ロールダウン)の方向に沿った長手方向に袋体の外側から内側まで連続又は不連続な環状に形成した帯状透明部が設けられることにより、袋体の回転とともに同方向に回転する帯状透明部を通して常に内側に挿入している手指又は腕の位置を確認できるため、ロールアップ又はロールダウンの動作がし易くなり、装着性も更に向上する。
また、帯状透明部が連続していない領域で、且つ長手方向に直交する方向に沿って袋体の溶着部が配置され、帯状透明部の対向する各端部の形状を半円弧状に形成することにより、溶着強度が向上し耐久性がアップするとともに、使用時の安定性が良くなる。
本発明にかかるエアー加圧装具の第1実施例を示す説明図である。 図1のエアー加圧装具の袋体に空気を注入した状態を示す斜視図である。 図1のエアー加圧装具の袋体に空気を注入した状態を示す側面図である。 図3のA−A線における横断面図及び一部拡大断面図である。 図1のエアー加圧装具の袋体に空気を注入した状態を示す平面図である。 本発明にかかるエアー加圧装具の使い方の手順(1)を示す図面の代用写真である。 本発明にかかるエアー加圧装具の使い方の手順(2)を示す図面の代用写真である。 本発明にかかるエアー加圧装具の使い方の手順(3)を示す図面の代用写真である。 本発明にかかるエアー加圧装具の使い方の手順(4)を示す図面の代用写真である。 図9のエアー加圧装具を手指側から見た図面の代用写真である。 本発明にかかるエアー加圧装具の第1実施例の使用状態を表わす説明図である。 本発明にかかるエアー加圧装具の第2実施例を示す説明図である。 図12のエアー加圧装具の袋体に空気を注入した状態を示す斜視図である。 図12のエアー加圧装具の袋体に空気を注入した状態を示す右側面図である。 図12のエアー加圧装具の袋体に空気を注入した状態を示す左側面図である。 図12のエアー加圧装具の袋体に空気を注入し1/4回転した状態を示す正面図である。 図12のエアー加圧装具の袋体に空気を注入し1/4回転した状態を示す右側面図である。 図12のエアー加圧装具の袋体に空気を注入し1/4回転した状態を示す左側面図である。 本発明にかかるエアー加圧装具の第2実施例の使用状態を表わす説明図である。
以下、本発明の実施の一形態について図面を参酌しながら説明する。なお、本発明にかかるエアー加圧装具の各構成については、以下の実施例に限定されるものではなく、使用状況によって適宜変更することができる。また、本発明にかかるエアー加圧装具は、手首及び手指を含む肢体が拘縮により関節可動域制限のある方の痙性予防を目的としている。
図1は、本発明にかかるエアー加圧装具の第1実施例を示す説明図である。
図1に示すように、エアー加圧装具10の袋体11は、合成樹脂製シートからなる本体シート12と透明シート13を用いて円筒形状の空気袋が形成されている。図1は袋体11を収縮させている状態を示しており、使用前は嵩張らず袋体11をコンパクトに収納でき、持ち運びが容易になる。
また、図1に示すように、袋体11の給排気口14に給排気栓15が設けられ、袋体11からの空気の排出を阻止する逆止弁(図示省略)が取り付けられている。エアー加圧装具10の袋体11に空気を注入する手段として、ポンプ20を備えている。この空気を注入する手段は、図示するフットポンプに限定されず、ハンドポンプや呼気により袋体11を膨張させてもよい。
図2は図1のエアー加圧装具の袋体に空気を注入した状態を示す斜視図、図3はその側面図、図5はその平面図である。また、図4は図3のA−A線における横断面図及び一部拡大断面図である。
図2乃至図5に示すように、円筒形状の袋体11の両端部に一対の開口部16が形成されており、使用する際は後述するように一方の開口部16から手首及び手指を含む肢体を挿入する。また、図4に示すように、円筒形状の袋体11の内側中心孔には、一対の開口部16に連通する加圧部17が形成されており、内側空間18に充填された空気圧により関節可動域制限のある患部を均一に加圧抑制することができる。
また、袋体11の合成樹脂製シートからなる本体シート12の外側表面に、内側裏面よりも摩擦係数が大きい滑り止め(図示省略)を形成する。滑り止めは、例えば、身体に接触するシート外側表面にエンボス加工を施してシート素材に凹凸による起伏面を得ることができる。このような凹凸を設けることにより、摩擦力又は接合力が向上するため、身体の装着性がより一層向上する。
また、袋体11の合成樹脂製シートの材質は、ポリ塩化ビニルを採用するのが好ましい。また、ポリ塩化ビニルの重合度が1300〜3000のものを用いることが好ましい。また、より好ましくは、重合度を2500に設定する。これにより、強度が高くなるため、使用時の安定性がより一層向上する。
また、図2乃至図5に示すように、袋体11の装着する際の挿入又は引抜の回転移動方向に沿った長手方向に透明シート13を円筒形状の袋体11の外側から内側まで連続する環状に形成した帯状透明部が設けられており、袋体11の回転とともに同方向に回転する帯状透明部を通して常に内側に挿入している手指又は腕の位置を確認できる。
ここで、袋体11の合成樹脂製シートの材質及び製品寸法の試作例について説明する。

(試作例1)
使用生地A:PVC(ポリ塩化ビニル、黒) 厚さ:0.25mm
製品寸法:円筒形状の袋体(正面視) 長さ300mm/幅250mm
評価:「袋体を手の平でぐるぐると上に回しながら上げられる(ロールアップ)。生地が薄く、柔らかいため、腕が曲がってしまう。」

(試作例2)
使用生地B:PVC(ポリ塩化ビニル、シルバー) 厚さ:0.45mm
製品寸法:円筒形状の袋体(正面視) 長さ350mm/幅250mm
評価:「試作例1より生地の厚みが増したため、腕が曲がりにくくなった(固定感UP)。長さも良い(肘用と手指用の併用可)。ぐるぐる回すときに手が滑り、上に上げにくい。」

(試作例3)
使用生地B:PVC(ポリ塩化ビニル、シルバー) 厚さ:0.45mm
使用生地C:PVC(ポリ塩化ビニル、透明) 厚さ:0.3mm
製品寸法:円筒形状の袋体(正面視) 長さ350mm/幅250mm
袋体の透明部分(正面視) 長さ350mm/幅 60mm
袋体の幅に対する透明部分の幅の割合 (正面視)24%
評価:「試作例2と比べて透明部分があることで、手でロールアップしやすくなった。一部が透明のため、腕の様子を見ることができる。」

(試作例4)
使用生地B:PVC(ポリ塩化ビニル、シルバー) 厚さ:0.45mm
使用生地C:PVC(ポリ塩化ビニル、透明) 厚さ:0.3mm
製品寸法:円筒形状の袋体(正面視) 長さ350mm/幅250mm
袋体の透明部分(正面視) 長さ350mm/幅100mm
袋体の幅に対する透明部分の幅の割合 (正面視)40%
評価:「試作例3より透明部分の幅を広げてもロールアップのしやすさは変わらない。内側にシワがより腕に不規則な圧がかかる。」

以上のように試作例1〜4の検証の結果では、試作例3の使用生地及び製品寸法が最適である。また、透明部分の幅は袋体の幅に対して正面視40%以下が適しており、好ましくは正面視24%程度が最適である。そこで、図1乃至図5に示すエアー加圧装具10の袋体11は、試作例3の仕様に基づき本体シート12と透明シート13の2種類のシートから構成されている。また、袋体11は、本体シート12と透明シート13の両長辺部を溶着するとともに、本体シート12と透明シート13の短辺部の一方を折り返して他方に溶着して円筒形状の空気袋が形成されている。
次に、本発明にかかるエアー加圧装具の使い方の手順について説明する。
図6は本発明にかかるエアー加圧装具の使い方の手順(1)を示す図面の代用写真である。
エアー加圧装具の袋体11に空気を注入して張りのある固さにした後、図6に示すように、一方の開口部16に手首及び手指を挿入する(図11(a)参照)。
図7は本発明にかかるエアー加圧装具の使い方の手順(2)を示す図面の代用写真である。
次に、袋体11の開口部16から内側中心孔(図4に示す加圧部17)に沿って手首及び手指を挿入していく。このとき、円筒形状の袋体11を手の平でぐるぐると挿入方向に回転(ロールアップ)させながら移動させる。
図8は本発明にかかるエアー加圧装具の使い方の手順(3)を示す図面の代用写真である。
次に、円筒形状の袋体11を挿入方向に回転(ロールアップ)させながら手首を通過させる(図11(b)参照)。
図9は本発明にかかるエアー加圧装具の使い方の手順(4)を示す図面の代用写真である。図10は手指側から見た図面の代用写真である。
次に、拘縮した手指を伸ばした状態にして、円筒形状の袋体11を手の平でぐるぐると引抜方向に回転(ロールダウン)させながら移動させ、手指が内側中心孔(図4に示す加圧部17)の位置で止める(図11(c)参照)。このとき、袋体11の回転とともに同方向に回転する透明シート13を通して常に外部から手指等の位置を確認しながら装着する。使用時間は、10分〜15分程度。
以上のように、本発明にかかるエアー加圧装具は一人でも身体に装着し易く且つ使用時の安定性に優れている。本発明の使用の効果としては、筋や関節組織の血行高めて、筋緊張の緩和や筋・腱の伸張性増大、関節可動域の維持改善から、ADL(日常生活動作)の向上が期待できる。
図12は、本発明にかかるエアー加圧装具の第2実施例を示す説明図である。
図12に示すように、エアー加圧装具30の袋体31は、上述した第1実施例と同様に合成樹脂製シートからなる本体シート32と透明シート33を用いて円筒形状の空気袋が形成されている。図12は袋体31を収縮させている状態を示しており、使用前は嵩張らず袋体31をコンパクトに収納でき、持ち運びが容易になる。
また、図12に示すように、袋体31の給排気口34に給排気栓35が設けられ、袋体31からの空気の排出を阻止する逆止弁(図示省略)が取り付けられている。エアー加圧装具30の袋体31に空気を注入する手段として、上述した第1実施例と同様にポンプ(図示省略)等を備えている。
図13は図12のエアー加圧装具の袋体に空気を注入した状態を示す斜視図、図14はその右側面図、図15はその左側面図である。
図13乃至図15に示すように、円筒形状の袋体31の両端部に一対の開口部36が形成されており、使用する際は一方の開口部36から手首及び手指を含む肢体を挿入する。また、上述した第1実施例と同様に円筒形状の袋体31の内側中心孔には、一対の開口部36に連通する加圧部38が形成されており、内側空間に充填された空気圧により関節可動域制限のある患部を均一に加圧抑制することができる。
また、袋体31の合成樹脂製シートからなる本体シート32の外側表面に、上述した第1実施例と同様に内側裏面よりも摩擦係数が大きい滑り止め(図示省略)を形成する。滑り止めは、例えば、身体に接触するシート外側表面にエンボス加工を施してシート素材に凹凸による起伏面を得ることができる。このような凹凸を設けることにより、摩擦力又は接合力が向上するため、身体の装着性がより一層向上する。
また、袋体31の合成樹脂製シートの材質は、ポリ塩化ビニルを採用するのが好ましい。また、ポリ塩化ビニルの重合度が1300〜3000のものを用いることが好ましい。また、より好ましくは、重合度を2500に設定する。これにより、強度が高くなるため、使用時の安定性がより一層向上する。
また、図12乃至図15に示すように、袋体31の装着する際の挿入又は引抜の回転移動方向に沿った長手方向に透明シート33を円筒形状の袋体31の外側から内側まで不連続な環状に形成した帯状透明部331が設けられており、袋体31の回転とともに同方向に回転する帯状透明部331を通して常に内側に挿入している手指又は腕の位置を確認できる。
図16は図12のエアー加圧装具の袋体に空気を注入し1/4回転した状態を示す正面図、図17はその右側面図、図18はその左側面図である。
図16に示すように、帯状透明部331が連続していない領域で、且つ長手方向に直交する方向に沿って円筒形状の袋体31の溶着部37が配置されている。さらに、帯状透明部331の対向する各端部332、333の形状を半円弧状に形成する。このように、上述した第1実施例と異なり帯状透明部331を形成する透明シート33を本体シート32に溶着し、帯状透明部331の透明シート33の部分を避けて本体シート32を溶着して袋体31を形成することにより、溶着強度が向上し耐久性がアップする。尚、袋体31の材質及び製品寸法については、上述した第1実施例と同様である。
エアー加圧装具30の使い方の手順は、上述した第1実施例と同様である。
エアー加圧装具30の袋体31に空気を注入して張りのある固さにした後、一方の開口部36に手首及び手指を挿入する(図19(a)参照)。
次に、袋体31の開口部36から内側中心孔に沿って手首及び手指を挿入していく。このとき、円筒形状の袋体31を手の平でぐるぐると挿入方向に回転(ロールアップ)させながら移動させる。
次に、円筒形状の袋体31を挿入方向に回転(ロールアップ)させながら手首を通過させる(図19(b)参照)。
次に、拘縮した手指を伸ばした状態にして、円筒形状の袋体31を手の平でぐるぐると引抜方向に回転(ロールダウン)させながら移動させ、手指が内側中心孔の位置で止める(図19(c)参照)。このとき、袋体31の回転とともに同方向に回転する帯状透明部331の透明シート33を通して常に外部から手指等の位置を確認しながら装着する。使用時間は、10分〜15分程度。
10 エアー加圧装具
11 袋体
12 本体シート
13 透明シート
14 給排気口
15 給排気栓
16 開口部
17 加圧部
18 内側空間
20 ポンプ
30 エアー加圧装具
31 袋体
32 本体シート
33 透明シート
331 帯状透明部
332 端部
333 端部
34 給排気口
35 給排気栓
36 開口部
37 溶着部
38 加圧部

Claims (3)

  1. 手首及び手指を含む肢体に装着する装具であって、空気の給排気により膨張又は収縮する円筒形状の袋体から構成され、前記袋体は本体シートと透明シートの2種類の合成樹脂製シートで形成された気密な空気袋であり、前記袋体の内側中心孔には両側開口部に連通する加圧部が形成され、
    前記袋体の本体シートの外側表面には内側裏面よりも摩擦係数が大きいエンボス加工を施した滑り止めが形成され、
    装着する際は膨張させた前記円筒形状の袋体の前記両側開口部の片側から肢体を挿入して該円筒形状の袋体の内側中心孔を身体に接触させて挿入又は引抜方向に回転させながら移動させて所望位置に保持し、その状態で患部を加圧抑制し、
    前記袋体の装着する際の挿入又は引抜の回転移動方向に沿った長手方向に前記透明シートを前記円筒形状の袋体の外側から内側まで不連続な環状に形成した帯状透明部が設けられ、前記帯状透明部が連続していない領域で、且つ長手方向に直交する方向に沿って前記円筒形状の袋体の溶着部が配置され、前記袋体の回転とともに同方向に回転する前記帯状透明部を通して常に内側に挿入している手指又は腕の位置を確認できることを特徴とするエアー加圧装具。
  2. 前記帯状透明部の対向する各端部の形状を半円弧状に形成することを特徴とする請求項1に記載のエアー加圧装具。
  3. 前記帯状透明部の幅が前記袋体の幅に対して正面視40%以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエアー加圧装具。
JP2018177975A 2017-12-15 2018-09-21 エアー加圧装具 Active JP6495521B1 (ja)

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