JP6493971B2 - ハンドル用帯電防止金具 - Google Patents
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Description
この文献1のハンドルは所謂L型ハンドルで、座面の中心部の周囲に一対の回り止め用の凸起を有する座部、及び座部の中心部を貫通して延び、先端側の外周面にねじを有する軸筒からなる受け座と、軸筒内に回転可能に挿通される駆動軸と、駆動軸に作動連結され、軸筒の基端部に連結されるハンドルレバーと、駆動軸の先端に取り付けられる止め金とを備えて構成される。
このハンドルを扉に取り付けるときは、扉のハンドル取付位置にハンドルの軸筒を挿通可能な取付孔と、ハンドルの座部の一対の回り止め用の凸起を嵌挿可能な一対の回り止め用の穴をそれぞれ形成し、ハンドルの軸筒を先端から扉の取付穴に通すとともに、座部の各回り止め用の凸起を扉の各回り止め用の穴に嵌め込んで座部の座面を扉の正面に当接し、この状態から、扉の背面側で軸筒に歯付き座金を介して六角ナットを締結する。そして、駆動軸の先端に止め金を取付ねじにより取り付け、キャビネット又はケースの固定枠に受け金を取り付ける。
このようにしてハンドルを取り付けて、ハンドルレバーを回動操作することにより、駆動軸を回転し、止め金を回動して固定枠側の受け金に係脱するようになっている。
座面中心部の周囲に回り止め用の凸起を有する座部、及び前記座部の中心部を貫通して延び、先端側の外周面にねじを有する軸筒からなる受け座と、前記軸筒内に回転可能に挿通される駆動軸と、前記駆動軸に作動連結され、前記軸筒の基端部に連結されるハンドルレバーとを備え、前記受け座の前記軸筒を扉に穿設する取付穴に通すとともに、前記受け座の前記回り止め用の凸起を扉の取付穴の周囲に穿設する回り止め用の穴に嵌め込み、扉の背面側で前記軸筒にナットを締結して、扉に取り付ける形式の金属製のハンドルに装着され、前記ハンドルの帯電を防止するハンドル用帯電防止金具であって、
(イ)金属材からなり、
(ロ)前記受け座の前記軸筒を挿通可能に形成されるリング状の本体と、
(ハ)前記リング状の本体の一部に形成され、扉の回り止め用の穴に係合可能に突出される係止部と、
(ニ)前記リング状の本体の一部に形成され、扉の背面に食い込み可能に突出される突起と、
を備え、
前記ハンドルを扉に取り付ける際に、扉の背面側で前記リング状の本体を前記軸筒の周囲に取り付けて扉の背面と前記ナットとの間に介装し、
前記ナットの締め込みにより前記リング状の本体を扉の背面に圧接することにより、前記突起を扉の背面に食い込み接触させて、扉にアースを取る、
ことを要旨とする。
(1)突起はリング状の本体の外周縁部又は一方の面又は内周縁部に設けられる。
(2)突起はリング状の本体に対称的に対にして設けられる。
(3)突起はリング状の本体に切り起しにより形成される。
図1にハンドル用帯電防止金具をその適用対象の一例となるハンドル及びその付属部品とともに示している。なお、図1中、Dは扉で、この扉Dのパネルには絶縁性を有する塗装が施されている。
図1に示すように、ハンドルHはL型ハンドルで、受け座30と、駆動軸40と、ハンドルレバー50とを備えて構成される。
受け座30は大径の座部10と小径の軸筒20とからなり、座部10は座面101の中心部の周囲に一対の回り止め用の凸起102を有し、軸筒20は座部10の中心部を貫通して座部10の正面、背面(座面101)から延び、座部10(の座面101)から延びる先端側の外周面にねじ201が形成される。この場合、受け座30は座部10が座面101を円形の平坦面とする円盤状に形成され、一対の回り止め用の凸起102は座面101の中心部の上下に対称的に設けられる。軸筒20は断面円形の長い円筒状に形成されて、座部10の正面、背面から所定の長さに延ばされ、座部10の座面(背面)101から延びる先端側の外周面にのみねじ201が切られる。駆動軸40はこの受け座30の軸筒20内に回転可能に挿通され、ハンドルレバー50はこの駆動軸40に作動連結されて、軸筒20の基端部に連結される。
このハンドルHを扉Dに取り付けるときは、扉Dのパネルのハンドル取付位置にハンドルHの軸筒20を挿通可能な取付穴d10と、ハンドルHの座部10の一対の回り止め用の凸起102をそれぞれ嵌挿可能な一対の回り止め用の孔d20とを穿設する。この場合、ハンドルHの座部1の各回り止め用の凸起102は座面101の中心部の上下に対称的に設けられているので、これに対応して、扉Dのパネルには一対の回り止め用の穴d20を取付穴d10の上下に対称的に穿つ。扉Dに取付穴d10、一対の回り止め用の穴d20を形成したら、ハンドルHの軸筒20を先端から扉Dの取付穴d10に通すとともに、座部10の各回り止め用の凸起102を扉Dの各回り止め用の穴d20に嵌め込んで座部10の座面101を扉Dのパネルの正面に当接させ、この状態から、扉Dのパネルの背面側で、軸筒20に座金60、この場合、歯付き座金60を介して六角ナット70を締結する。そして、駆動軸40の先端に止め金(図示省略)を取付ねじ(図示省略)により取り付け、キャビネット又はケースなどの固定枠に受け金(図示省略)を取り付ける。
なお、この実施の形態では、ハンドルHの座部10の各回り止め用の凸起102が軸筒20の外周面から離間された位置に別体として突設されているため、扉Dのパネルに各回り止め用の穴d20を取付穴d10から少し離れた位置に別の穴として穿設したが、回り止め用の凸起が軸筒の外周面上に一体的に突設される場合には、扉のパネルに回り止め用の穴を取付穴の(縁部の)一部に一体的に形成する。
このようにしてハンドルHは扉Dに取り付けられ、ハンドルレバー50を回動操作することにより、駆動軸40を回転し、止め金を回動して固定枠側の受け金に係脱する形式になっている。
この帯電防止金具A1では、図2に示すように、リング状の本体1が略円形の平板からなり、内周は円形に、外周は略円形で、上部、下部にそれぞれ、係止部11が断面略L字形の突出形状で適宜の突出長さに形成される。なお、この場合、リング状の本体1の外周は各係止部11の両側が少し直線的に形成され、各係止部11の先端縁と略平行になっている。そして、突起12は、リング状の本体1の外周(縁部)で各係止部11間中央にそれぞれ、切り起しにより対称的に対にして形成される。この場合、一方の突起12は、図3に示すように、リング状の本体1の外周に切り込み120が上部の係止部11に向けて上方斜めに設けられて、刃先121側が係止部11の突出方向と同じ側に扉Dのパネルの背面に対して食い込みに適した適宜の角度に切り起され、他方の突起12は、リング状の本体1の外周に切り込み120が下部の係止部11に向けて下方斜めに設けられて、刃先121側が係止部11の突出方向と同じ側に扉Dのパネルの背面に対して食い込みに適した適宜の角度に切り起される。
この帯電防止金具A1においては、リング状の本体1の上下部の各係止部11が扉Dの取付孔d10の上下の各回り止め用の穴d20に差し込み係止された状態から、六角ナット70をハンドルHの軸筒20に締め込むので、六角ナット70の締め込みの間、帯電防止金具A1が六角ナット70とともに回ることがなく、帯電防止金具A1が空回りして各突起12が扉Dのパネルの背面を傷付けるようなことがない。
そして、六角ナット70がハンドルHの軸筒20に締め込まれて、ハンドルHが扉Dに取り付けられ、リング状の本体1が扉Dのパネルの背面に圧接されて、この本体1の扉Dのパネルの背面への圧接により各突起12が扉Dのパネルの背面に食い込み接触されて、突起12の刃先121が扉Dのパネル表面の塗装の膜を突き破り、扉Dのパネルの金属部分に達して、ハンドルHから扉Dへのアースが確保される。これにより、ハンドルHの帯電が防止され、ユーザーが扉Dを開閉するため、手でハンドルレバー50を触っても、ハンドルHの静電気がユーザーの人体に放電され電気ショック(痛み)を受けることがない。
また、この帯電防止金具A1は、扉に新規にハンドルを取り付ける場合や扉の既存のハンドルを交換する場合に、ハンドルの扉への取り付けとともにハンドルに取り付けて、ハンドルの帯電を防止することができ、また、既存のハンドルにも後付けで取り付けて、ハンドルの帯電を防止することができる。
また、この実施の形態では、各突起12をリング状の本体1の外周(縁部)に設けたが、リング状の本体1の一方の面若しくは内周(縁部)に設けてもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
10 座部
101 座面
102 回り止め用の凸起
20 軸筒
201 ねじ
30 受け座
40 駆動軸
50 ハンドルレバー
60 座金(歯付き座金)
70 ナット(六角ナット)
D 扉
d10 取付穴
d20 回り止め用の穴
A1、A2 ハンドル用帯電防止金具
1 リング状の本体
11 係止部
12 突起
120 切り込み
121 刃先
Claims (4)
- 座面中心部の周囲に回り止め用の凸起を有する座部、及び前記座部の中心部を貫通して延び、先端側の外周面にねじを有する軸筒からなる受け座と、前記軸筒内に回転可能に挿通される駆動軸と、前記駆動軸に作動連結され、前記軸筒の基端部に連結されるハンドルレバーとを備え、前記受け座の前記軸筒を扉に穿設する取付穴に通すとともに、前記受け座の前記回り止め用の凸起を扉の取付穴の周囲に穿設する回り止め用の穴に嵌め込み、扉の背面側で前記軸筒にナットを締結して、扉に取り付ける形式の金属製のハンドルに装着され、前記ハンドルの帯電を防止するハンドル用帯電防止金具であって、
金属材からなり、
前記受け座の前記軸筒を挿通可能に形成されるリング状の本体と、
前記リング状の本体の一部に形成され、扉の回り止め用の穴に係合可能に突出される係止部と、
前記リング状の本体の一部に形成され、扉の背面に食い込み可能に突出される突起と、
を備え、
前記ハンドルを扉に取り付ける際に、扉の背面側で前記リング状の本体を前記軸筒の周囲に取り付けて扉の背面と前記ナットとの間に介装し、
前記ナットの締め込みにより前記リング状の本体を扉の背面に圧接することにより、前記突起を扉の背面に食い込み接触させて、扉にアースを取る、
ことを特徴とするハンドル用帯電防止金具。 - 突起はリング状の本体の外周縁部又は一方の面又は内周縁部に設けられる請求項1に記載のハンドル用帯電防止金具。
- 突起はリング状の本体に対称的に対にして設けられる請求項1又は2に記載のハンドル用帯電防止金具。
- 突起はリング状の本体に切り起しにより形成される請求項1乃至3のいずれかに記載のハンドル用帯電防止金具。
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