JP6493423B2 - 亜鉛の分離方法、亜鉛材料の製造方法および鉄材料の製造方法 - Google Patents

亜鉛の分離方法、亜鉛材料の製造方法および鉄材料の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6493423B2
JP6493423B2 JP2017013582A JP2017013582A JP6493423B2 JP 6493423 B2 JP6493423 B2 JP 6493423B2 JP 2017013582 A JP2017013582 A JP 2017013582A JP 2017013582 A JP2017013582 A JP 2017013582A JP 6493423 B2 JP6493423 B2 JP 6493423B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zinc
iron
solid
leaching
liquid separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017013582A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017137578A (ja
Inventor
万里子 篠田
万里子 篠田
山口 東洋司
東洋司 山口
村井 亮太
亮太 村井
鷲見 郁宏
郁宏 鷲見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Publication of JP2017137578A publication Critical patent/JP2017137578A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6493423B2 publication Critical patent/JP6493423B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

本発明は、亜鉛の分離方法、亜鉛材料の製造方法および鉄材料の製造方法に関する。
代表的なベースメタルである鉄は、多様な産業分野で用いられている。鉄は、レアメタルと呼ばれる希少金属に比べると資源量は潤沢なものの、新興国の台頭に伴い、需給バランスが急激に変化している。その結果、良質な鉄鉱石資源が枯渇し、品位の劣る鉱石を使わざるを得ない状況になりつつある。
このような状況を鑑み、鉄鉱石を精錬するのみならず、鉄を含む多成分の金属で構成される産業廃棄物や製鉄所副生成物等を、鉄源として再資源化する試みがなされている。例えば、高炉ダスト、転炉ダスト、電炉ダスト等の製鉄ダストには鉄、亜鉛、炭素等が含まれ、製鉄原料として再資源化されている。しかし、製鉄ダスト中の亜鉛は高炉内で付着物を形成し、高炉操業に悪影響を及ぼすため、製鉄ダストの再資源化量は制限されてきた。
上記問題を解決するために、製鉄ダストから亜鉛を分離回収する技術が求められており、このような技術は乾式法と湿式法に大別される。ここで、乾式法は、製鉄ダストを高温で還元し、亜鉛を揮発させて分離回収する技術である(例えば、特許文献1参照)。
これに対して、湿式法による亜鉛の分離回収方法では、製鉄ダストを酸で処理した後、マグネシウム系アルカリで中和して亜鉛を回収する方法が行われている(例えば、特許文献2参照)。また、特許文献3では、酸で処理した製鉄ダストを磁力により磁着物および非磁着物に分離した後、非磁着物に含まれる亜鉛をアルカリで回収する方法が記載されている。
特開昭52−61108号公報 特開平7-216470号公報 特開2010−001524号公報
特許文献1をはじめとする乾式法による亜鉛の分離回収では、大規模な高温還元装置が必要であり、亜鉛の含有量が数%程度の高炉ダストや転炉ダストでは、経済的に成立しないという課題があった。
また、特許文献2の亜鉛回収方法は、浸出した亜鉛を回収する際に、水酸化ナトリウムや水酸化カルシウム等に比べ高価であるマグネシウム系アルカリを使用する必要があり、コストの面で問題がある。
さらに、特許文献3の亜鉛回収方法は、磁力による選別が必要で処理工程が煩雑であることや、水硫化ナトリウムの薬剤費用が高価なことから、この方法でもコストの面で問題がある。また、水硫化ナトリウムは使用に際して硫化水素が発生するおそれがあり、安全性の確保にも課題がある。
そこで、本発明の目的は、簡便かつ低コストで製鉄ダストから亜鉛を分離することができる亜鉛の分離方法、亜鉛の製造方法および鉄材料の製造方法を提案することにある。
本発明者らは、上記課題を解決する方途について鋭意検討した。その結果、亜鉛を酸に浸出させる亜鉛浸出工程において、製鉄ダストを含む前記酸のpHを1.0以上に調整し、上記亜鉛浸出工程と、酸に浸出した亜鉛を沈殿させる亜鉛沈殿工程との間に、鉄を沈殿させる鉄沈殿工程を行うことが極めて有効であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明の要旨構成は以下の通りである。
(1)製鉄所で発生する製鉄ダストに酸を添加して前記製鉄ダストを含む前記酸のpHを1.0以上に調整し、前記製鉄ダストに含まれる亜鉛を前記酸に浸出させる亜鉛浸出工程と、該亜鉛浸出工程で得られた第1処理液に第1アルカリを添加して鉄を沈殿させる鉄沈殿工程と、該鉄沈殿工程で得られた第2処理液を固液分離する第1固液分離工程と、該第1固液分離工程で得られた第3処理液に第2アルカリを添加して亜鉛を沈殿させる亜鉛沈殿工程と、該亜鉛沈殿工程で得られた第4処理液を固液分離する第2固液分離工程とを含み、前記製鉄ダストは高炉ダストであり、前記亜鉛浸出工程と前記第1固液分離工程との間に、前記第1処理液を固液分離する第3固液分離工程をさらに含み、前記鉄沈殿工程は、前記第3固液分離工程で得られた第5処理液に含まれる鉄を沈殿させ、前記第1アルカリおよび前記第2アルカリの少なくとも一方が、水酸化カルシウムまたは水酸化ナトリウムであることを特徴とする亜鉛の分離方法。

(2)前記亜鉛浸出工程は、前記製鉄ダストを含む前記酸のpHを2.0以上3.0以下に調整して行う。前記(1)に記載の亜鉛の分離方法。
(3)前記亜鉛浸出工程における、前記製鉄ダストに含まれる亜鉛を前記酸に浸出させる時間を15分以上120分以下とする、前記(1)または(2)に記載の亜鉛の分離方法。
(4)前記鉄沈殿工程は、前記第1アルカリが添加された前記第1処理液のpHを4.0以上6.0以下に調整して行う、前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の亜鉛の分離方法。
(5)前記鉄沈殿工程は、前記第1アルカリが添加された前記第1処理液のpHに応じて、酸化還元電位を制御して行う、前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の亜鉛の分離方法。
(6)前記亜鉛沈殿工程は、前記第2アルカリが添加された前記第3処理液のpHを8.0以上12.0以下に調整して行う、前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の亜鉛の分離方法。
(7)前記第1固液分離工程で得られた鉄を回収する第1鉄回収工程、または/および前記第2固液分離工程で分離された亜鉛を回収する亜鉛回収工程をさらに含む、前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の亜鉛の分離方法。
(8)前記第3固液分離工程で得られた鉄を回収する第2鉄回収工程をさらに含む、前記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の亜鉛の分離方法。
(9)製鉄ダストから、前記(1)〜(8)のいずれか一項に記載の亜鉛の分離方法に
より亜鉛を分離して回収することを特徴とする亜鉛材料の製造方法。
(10)製鉄ダストから、前記(1)〜(8)のいずれか一項に記載の亜鉛の分離方法に
より鉄を分離して回収することを特徴とする鉄材料の製造方法。
本発明によれば、簡便かつ低コストで製鉄ダストから亜鉛を分離することができる。
本発明の一実施形態による亜鉛の分離方法のフローチャートを示す図である。 走査型電子顕微鏡による高炉ダストの観察画像、並びに亜鉛および鉄の元素マッピングを示す図である。 25℃の水溶液中における鉄の酸化還元電位とpHの状態図である。 25℃の水溶液中における亜鉛の酸化還元電位とpHの状態図である。 pHと亜鉛の溶解度との関係を示す図である。 本発明の別の実施形態による亜鉛の分離方法のフローチャートを示す図である。 硫酸のpHと鉄および亜鉛の浸出率との関係を示す図である。 硫酸浸出前後の亜鉛化合物の割合を示す図である。 浸出時間と亜鉛浸出率との関係を示す図である。 浸出時間と鉄浸出率との関係を示す図である。 比較例の亜鉛の分離方法のフローチャートを示す図である。 鉄沈殿工程における鉄および亜鉛の沈殿率を示す図である。
(亜鉛の分離方法)
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による亜鉛の分離方法のフローチャートを示している。本発明による亜鉛の分離方法は、製鉄所で発生する製鉄ダストに酸を添加して前記製鉄ダストを含む前記酸のpHを1.0以上に調整し、製鉄ダストに含まれる亜鉛を前記酸に浸出させる亜鉛浸出工程(ステップS1)と、該亜鉛浸出工程で得られた第1処理液に第1アルカリを添加して鉄を沈殿させる鉄沈殿工程(ステップS2)と、該鉄沈殿工程で得られた第2処理液を固液分離する第1固液分離工程(ステップS3)と、該第1固液分離工程で得られた第3処理液に第2アルカリを添加して亜鉛を沈殿させる亜鉛沈殿工程(ステップS4)と、該亜鉛沈殿工程で得られた第4処理液を固液分離する第2固液分離工程(ステップS5)とを含むことを特徴とする。
本発明者らは、製鉄ダストに含まれる亜鉛を簡便かつ低コストで分離できる方途について鋭意検討した。そのためにまず、製鉄ダストに含まれる亜鉛について詳細に調査した。図2は、走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope、SEM)による高炉ダストの観察画像、並びに亜鉛および鉄の元素マッピングを示している。この図において、上の3つの画像は、径が1μm程度までの高炉ダスト粒子について、下の3つの図は、20μm径程度の高炉ダスト粒子についてそれぞれ示している。
これらの図から、亜鉛は、高炉ダスト微粒子または高炉ダスト粒子の内部にはほとんど存在せず、表面に濃化して分散していることが分かる。また、特開平10−267910号公報に記載された方法に基づき、ダストを塩化鉄(III)溶液とクエン酸の混合溶液中で撹拌し、溶解した亜鉛を定量することによりZnOの割合を求めた結果、亜鉛の70%程度がZnO態の酸化亜鉛として存在することが判明した。このZnO態の酸化亜鉛は、フェライトに含まれる亜鉛を溶かす場合に比べて弱い酸で溶かすことができる。
後の実施例で示すように、亜鉛の浸出率は、酸のpHの低下とともに上昇し、pH=2で70%に達し、ZnO態の酸化亜鉛のほぼ全ての亜鉛が浸出する。また、pHが1の場合にも浸出率は増加せず、亜鉛の浸出率はpH=2で飽和する。こうした傾向は、転炉ダストの場合も同様であった。
また、上述のように、特許文献2に記載された技術においては、酸に浸出した亜鉛を沈殿させる際に、高価なマグネシウム系のアルカリを添加することにより、酸を効率よく中和して亜鉛を沈殿させている。本発明者らは、上述のような高価なアルカリを用いることなく、効率よく亜鉛を沈殿させる方途について鋭意検討した。その結果、亜鉛浸出工程の後に、処理液に含まれる鉄を沈殿させる鉄沈殿工程を行うことにより、その後の亜鉛沈殿工程において水酸化ナトリウム等の安価なアルカリを使用でき、しかも亜鉛を資源として再利用するのに十分な濃度に高めて分離できることを見出した。
すなわち、亜鉛浸出工程においては、亜鉛を酸に浸出させることを目的としているが、鉄の浸出を完全に防ぐことは困難であり、製鉄ダストに酸を添加して得られた第1処理液には、亜鉛イオンのみならず鉄イオンも含まれる。そこで、亜鉛浸出工程に続いて、第1処理液に含まれる鉄イオンを沈殿させることにより、第1固液分離工程で得られた第3処理液に含まれる鉄イオン濃度を低下させることができる。その結果、その後の亜鉛沈殿工程で沈殿した亜鉛中に鉄が混入することを抑制できるため、水酸化ナトリウム等の安価なアルカリを使用することができるようになるのである。
このように、本発明者らは、製鉄ダストに酸を添加して製鉄ダストを含む酸のpHを1.0以上に調整し、亜鉛浸出工程と亜鉛沈殿工程との間に鉄を沈殿させる鉄沈殿工程を行うことにより、簡便かつ低コストに亜鉛を分離できることを見出し、本発明を完成させたのである。以下、各工程について説明する。
まず、ステップS1において、製鉄所で発生する製鉄ダストに酸を添加して製鉄ダストを含む酸のpHを1.0以上に調整し、製鉄ダストに含まれる亜鉛を上記酸に浸出させる亜鉛浸出工程を行う。本工程は、鉄および亜鉛を含有する原料物質である製鉄ダストから酸により亜鉛のみを選択的に浸出する工程である。この際、鉄の浸出をできる限り抑制しつつ、亜鉛のみを選択的に浸出させることが肝要である。
本発明における製鉄ダストは、高炉、転炉、電炉等から発生した製鉄ダストである。中でも、転炉ダストまたは高炉ダストを用いることが好ましい。これらは、亜鉛の含有率が数質量%と低いが、鉄の表面に分散した亜鉛のうち、約70%程度がZnO態の酸化鉄として存在し、上述のように、pHが2以上の弱い酸で亜鉛を浸出させることができ、しかも亜鉛含有率が低いにもかかわらず、亜鉛沈殿工程において得られた亜鉛の含有率は、原料として再利用可能な程度の高純度なものとすることができる。
また、亜鉛の浸出のために使用する酸は、亜鉛を浸出させることができれば特に限定されない。例えば、塩酸、硫酸、硝酸等の一般的な酸を用いることができる。
浸出時の酸のpHは1.0以上に調整する。pHが1.0を下回る場合には、鉄の浸出が増加してしまい、また薬剤の消費量が増加して処理コストが増加するためである。また、後述する実施例の図7に示すように、亜鉛の浸出率は、pHが2.0で飽和して2.0を下回っても増加せず、薬剤の消費量のみが増加する。そこで、pHは2.0以上とすることが好ましい。一方、pHが5.0を上回ると、亜鉛が浸出しにくくなるため、5.0以下とすることが好ましい。また、3.0以下であれば、浸出率は60%程度となり、原料として再利用するのに十分な濃度の亜鉛を浸出させることができる。そこで、亜鉛の浸出率と処理コストの点で、酸のpHを2.0以上3.0以下に調整することが特に好ましい。また、製鉄ダストと水分の固液比は、均一な混合ができれば任意の比率とすることができる。
また、浸出時間は、15分以上120分以下とすることが好ましい。ここで、浸出時間を15分以上とすることにより、亜鉛を十分に浸出させることができる。一方、浸出時間を120分以下とすることにより、鉄の浸出量を抑制しつつ亜鉛の浸出を効果的に行うことができる。後の実施例に示すように、特に好適な浸出時間は30分以上90分以下である。なお、反応温度については、水が凝固あるいは蒸発しない温度域で任意に設定することができる。
次いで、ステップS2において、上記亜鉛浸出工程で得られた第1処理液にアルカリ(第1アルカリ)を添加して鉄を沈殿させる鉄沈殿工程を行う。ステップS1での亜鉛浸出工程は、酸に亜鉛を浸出させることを目的としているが、一部の鉄が浸出するのを防止することは困難である。そのため、第1処理液には、亜鉛イオン以外に鉄イオンも含まれ、酸に亜鉛を浸出させた残渣に含まれる鉄の含有率が低下し、製鉄原料としての再資源化率も低下する。また、上記第1処理液に第1アルカリを添加し亜鉛を回収すると、亜鉛だけでなく鉄も同時に沈殿するため、鉄の混入により亜鉛原料としての価値が下がり、非経済的である点も課題である。
そこで、本発明においては、亜鉛浸出工程の後に、第1処理液に含まれる鉄を沈殿させる鉄沈殿工程を行う。この工程により、第1処理液から鉄を分離できるのみでなく、上述のように、後の亜鉛沈殿工程において、水酸化ナトリウム等の安価なアルカリを用いて亜鉛を沈殿させることができ、しかも資源として再利用するのに十分な純度の亜鉛を分離することができる。
本発明者らは、上記第1処理液から鉄のみを沈殿して分離させる条件について鋭意検討した結果、pHが4.0以上6.0以下かつ酸化的条件とすることにより、第1処理液に浸出した鉄のみを沈殿させることができることを見出した。以下、上記知見を得るに至った詳細について説明する。
図3は、25℃の水溶液中における鉄の酸化還元電位(ORP)とpHの状態図を示している。また、図4は、亜鉛に関する状態図を示している。また、図3における網掛け部分は、鉄が沈殿する領域を示しており、図4における網掛け部分は亜鉛が沈殿する領域を示している。
図3および図4から、鉄が沈殿する領域と亜鉛が沈殿する領域はある程度重複しており、図3の太線で囲った領域以外では、鉄以外に亜鉛も沈殿してしまうことが分かる。しかしながら、本発明者らは、pHが低く、ORPが酸化的条件下にある、図3の太線で囲った領域に、主に鉄が沈殿する領域が存在することに着目した。そして、鉄および亜鉛を含有する上記第1処理液のpHとORPを、図3の太線で囲った領域のpHとORPに調整することにより、鉄のみを沈殿させることができることに想到した。
本発明者らはさらに検討を進め、鉄沈殿工程における第1処理液の好適なpHは4.0以上6.0以下であることを見出した。ここで、pHを4.0以上とすることにより、鉄を効率的に沈殿させることができる。また、pHを6.0以下とすることにより、亜鉛を沈殿させることなく鉄のみを効率的に沈殿させることができる。
また、図3から明らかなように、鉄沈殿工程は、第1アルカリが添加された前記第1処理液のpHに応じて、酸化還元電位を制御して行うことが好ましい。第1処理液中の鉄は、一般に2価の鉄イオンで存在するのに対し、pH調整により鉄イオンを沈殿させるためには、浸出液のORPを上昇させ(酸化的雰囲気にさせ)、鉄イオンを3価にする必要があるためである。
第1処理液を酸化的雰囲気にする方法は、空気酸化あるいは酸化剤の添加等、処理コストを鑑みて任意の方法を選択することができる。空気酸化における空気の吹き込み量や酸化剤の最適添加量は、第1処理液のpHにより変動することから、第1処理液のpHに応じた適切な量を実験的に調べて規定することが好ましい。
また、第1処理液に添加する第1アルカリについては、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム等の一般的なアルカリを使用することができる。こうしたアルカリは安価に入手できるため、処理コストを低減することができる。
反応温度については、第1処理液が凝固あるいは蒸発しない温度域で任意に設定することができる。反応時間については、鉄の沈殿形成時間と処理効率とを鑑み、15分以上120分以下とすることが好ましい。
続いて、ステップS3において、鉄沈殿工程で得られた第2処理液を固液分離する第1固液分離工程を行う。本工程は、主に亜鉛イオンを含むろ液と、亜鉛浸出工程における亜鉛浸出残渣および鉄沈殿工程において沈殿した固形分(鉄沈殿物)とを固液分離する工程である。
亜鉛浸出工程において生じた亜鉛浸出残渣の主な成分は鉄であり、第1処理液中に亜鉛が浸出したことから、焼結工程を経て製鉄原料として資源として再利用することができる。また、鉄沈殿工程において生じた固形分についても、高純度の鉄を含んでおり、亜鉛浸出残渣と同様に、焼結工程を経て製鉄原料として資源として再利用することができる。そこで、上記第1固液分離工程で分離した鉄(鉄沈殿物)を回収する第1鉄回収工程を行うことにより、分離した鉄を資源として再利用することができる。
固液分離手法については特に限定されず、例えば重力沈降分離、ろ過、遠心分離、フィルタプレス等の任意の手法を選択できる。
次に、ステップS4において、上記第1固液分離工程で得られた第3処理液に第2アルカリを添加して亜鉛を沈殿させる亜鉛沈殿工程を行う。本工程は、第1固液分離工程において得られたろ液である第3処理液にアルカリ(第2アルカリ)を添加し、亜鉛を沈殿させる工程である。
上述のように、本発明においては、亜鉛浸出工程の後に鉄沈殿工程を行い、沈殿した鉄を第1固液分離工程で分離しているため、上記第2アルカリについては、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム等の入手が容易な一般的なアルカリを使用することができる。
第3処理液のpHについては、8.0以上12.0以下とすることが好ましい。ここで、pHを8.0以上とすることにより、亜鉛を効率的に沈殿させることができる。また、pHを12.0以下とすることにより、一度沈殿した亜鉛を再度第3処理液に溶解させることなく、亜鉛を沈殿させることができる。
また、『「新・公害防止の技術と法規2016 水質編−3−技術編」、公害防止の技術と法規編集委員会編、産業管理協会』に基づく事実より、pHとZnの溶解度との関係は図5のように示される。図5から明らかなように、Zn2+として溶液に存在する亜鉛量はpHが9付近で最少となる一方、HZnO2 -として溶液に存在する亜鉛量はpHが9以上で徐々に増加することから、亜鉛を効率よく沈殿させるのに特に好適なpHは9.0以上11以下である。
また、反応温度については、第3処理液が凝固あるいは蒸発しない温度域で任意に設定することができる。さらに、反応時間については、亜鉛の沈殿形成時間と処理効率を鑑み、15分以上120分以下とすることが好ましい。
最後に、ステップS5において、亜鉛沈殿工程で得られた第4処理液を固液分離する第2固液分離工程を行う。本工程は、亜鉛沈殿工程で得られた第4処理液と固形分(亜鉛沈殿物)を固液分離する工程である。第1固液分離工程と同様に、固液分離手法については特に限定されず、例えば重力沈降分離、ろ過、遠心分離、フィルタプレス等の任意の手法を選択できる。
こうして製鉄ダストから簡便かつ低コストで亜鉛を分離することができる。分離された亜鉛沈殿物は、亜鉛を40%以上の高濃度で含有しており、亜鉛原料として価値が高い。そこで、上記第2固液分離工程で分離された亜鉛を回収する亜鉛回収工程を行うことにより、亜鉛製錬等を経て亜鉛原料として再資源化可能である。
なお、上記第1固液分離工程においては、亜鉛浸出工程で生じた亜鉛浸出残渣および鉄沈殿工程で生じた固形物を同時に固液分離しているが、図6に示すように、亜鉛浸出工程後に、亜鉛浸出残渣を固液分離する第3固液分離工程(ステップS11)を行い、第1固液分離工程においては、鉄沈殿工程において生じた固形分のみを固液分離するように構成してもよい。その際の固液分離方法は、第1固液分離工程の場合と同様に、特に限定されず、重力沈降分離、ろ過、遠心分離、フィルタプレス等の任意の手法を選択できる。
第3固液分離工程を行う場合、第3固液分離工程で得られた鉄(亜鉛浸出残渣)を回収する第2鉄回収工程を行うことにより、亜鉛浸出残渣に対して焼結工程を行い、製鉄原料として資源として再利用することができる。
(亜鉛材料の製造方法)
本発明による亜鉛材料の製造方法は、製鉄ダストから、上記亜鉛の分離方法により亜鉛を分離して回収することを特徴とする。これにより、製鉄ダストに含まれる亜鉛を濃縮して、亜鉛含有率40%以上の亜鉛材料を製造することができる。製造された亜鉛材料は、上記本発明による亜鉛の分離方法の第2固液分離工程において分離された固体の材料であり、例えば水酸化亜鉛、酸化亜鉛のいずれか、または両方を含む材料である。
(鉄材料の製造方法)
本発明による鉄材料の製造方法は、製鉄ダストから、上記亜鉛の分離方法により鉄を分離して回収することを特徴とする。これにより、製鉄ダストに含まれる鉄の全てを回収して再資源化することができる。製造された鉄材料は、上記本発明による亜鉛の分離方法の第1または第3固液分離工程において分離された固体の材料であり、例えば酸化鉄、金属鉄、水酸化鉄のいずれか、または2つ以上の成分を含む材料である。
<亜鉛および鉄の浸出率>
表1に示す組成を有する高炉ダストに水を加えて、高炉ダスト:水=1:10(重量比)になるように調整した後、3mol/Lの硫酸をpH=1、2、3、4、5になるように添加し、60分間撹拌した後、鉄および亜鉛の浸出率を調査した。なお、実験中の反応pHは、pHコントローラにより一定になるように制御した。
図7に、硫酸のpHと鉄および亜鉛の浸出率との関係を示す。図7から、鉄および亜鉛の浸出率は、硫酸のpHの低下とともに上昇し、pH=2でそれぞれ7%、70%に達することが分かる。図8に、硫酸浸出前後の亜鉛化合物の割合を示す。一般に、亜鉛、酸化亜鉛、硫化亜鉛、亜鉛-鉄複合酸化物(ZnFe24)のうち、酸に可溶な物質は、亜鉛および酸化亜鉛であるが、酸浸出後に高炉ダスト中の酸化亜鉛の割合が大きく減少し、ほぼ全量溶解した。したがって、特に好適なpHは2.0以上3.0以下であることが分かる。
pH=2で浸出後、固液分離工程(第3固液分離工程)を行って得られた亜鉛浸出残渣の成分分析結果を表2に示す。この表に示すように、亜鉛の含有率は、一般に製鉄原料として再資源化可能といわれる0.4%を下回っていることから、製鉄原料として全量再資源化可能であることが分かる。
<浸出時間>
表1に示す組成を有する高炉ダストに水を加えて、高炉ダスト:水=1:10(重量比)になるように調整した後、3mol/Lの硫酸をpH=2になるように添加した。浸出時間を15分、30分、60分、90分、120分間とし、鉄および亜鉛の浸出率を比較した。なお、実験中の反応pHは、pHコントローラにより一定になるように制御した。
図9に浸出時間と亜鉛浸出率との関係、図10に浸出時間と鉄浸出率との関係をそれぞれ示す。図9より、亜鉛は浸出開始から30分後以降は浸出率にほとんど変化がないことが分かる。一方、図10より、鉄は浸出開始から時間の経過とともに徐々に浸出率が上昇していることが分かる。したがって、鉄の浸出を抑制しつつ亜鉛を選択的に溶解させるのに特に好適な浸出時間は30分以上90分以内であることが分かった。
(発明例)
図6に示したフローに従って高炉ダストから亜鉛を分離した。すなわち、まず、表1に示した組成を有する高炉ダストに水を加えて、高炉ダスト:水=1:10(重量比)になるように調整した後、3mol/Lの硫酸をpH=2.0に調整し、高炉ダストに含まれる亜鉛を浸出させた(ステップS1)。次いで、亜鉛浸出工程で得られた第1処理液に対して、第3固液分離工程を行った(ステップS11)。続いて、第3固液分離工程により得られた第5処理液に対して、鉄沈殿工程を行い、2.5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液をpH=5.0になるように添加し、その後、過酸化水素水を添加して、第5処理液に含まれる鉄を沈殿させた(ステップS2)。過酸化水素水の添加量は、第5処理液中の鉄濃度をあらかじめ定量し、全ての鉄イオンと反応するだけの量を添加し、60分間撹拌した。その後、第1固液分離工程を行い、鉄沈殿工程で得られた第2処理液を固液分離した(ステップS3)。得られた第3処理液に、亜鉛沈殿工程を行い、2.5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液をpH=9.0になるように添加し、第3処理液に含まれる亜鉛を沈殿させた(ステップS4)。最後に、亜鉛沈殿工程で得られた第4処理液を固液分離する第2固液分離工程を行い、沈殿した亜鉛を分離した(ステップS5)。
(比較例)
発明例と同様に高炉ダストから亜鉛を分離した。ただし、図11に示すフローで処理を行い、鉄沈殿工程を行わなかった。図11に示したフローにおいて、ステップS21、S22、S23およびS24は、図1に示したフローにおけるステップS1、S3、S4およびS5にそれぞれ対応している。その他の処理は発明例と全て同じである。
<鉄および亜鉛の沈殿率>
鉄沈殿工程における鉄および亜鉛の沈殿率を図12に示す。図12に示すように、亜鉛をほとんど沈殿させることなく、鉄を完全に沈殿させて除去できることが分かる。
<亜鉛含有率>
また、第2固液分離工程で得られたろ液に、2.5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液をpH=9.0になるように添加し、60分間撹拌して、亜鉛沈殿工程で沈殿した沈殿物の成分分析を行った。成分分析結果を表3に示す。表3から、得られた沈殿物は、亜鉛が42.6%まで濃縮されており、亜鉛原料としての回収価値が高いとされる亜鉛含有率40%を上回っており、製鉄ダストより分離した亜鉛を亜鉛原料として再資源化できることが分かる。
さらに、発明例および比較例について、亜鉛浸出工程における亜鉛浸出率、鉄再資源化率(処理前の高炉ダスト中の鉄に対する、亜鉛浸出残渣および鉄沈殿工程での沈殿物中の鉄の割合)、亜鉛沈殿工程での沈殿物中の亜鉛の含有率、総処理費用の観点で比較した。得られた結果を表4に示す。
<発明例と比較例との比較>
亜鉛の浸出率については、発明例および比較例のいずれも70%と同じであった。しかし、比較例については、亜鉛浸出工程で浸出した鉄を回収することができないため、鉄の再資源化率が発明例に比べ低下した。また、比較例については、亜鉛沈殿工程で得られる沈殿物中の亜鉛含有率は、亜鉛原料として回収価値が高いとされる40%を大きく下回っており、亜鉛原料としての価値は小さいことが分かった。この場合、亜鉛沈殿工程で得られた沈殿物は、産業廃棄物としての処理を余儀なくされるため、発明例に比して処理費用が1.5倍程度必要であり、比較例のような処理フローは経済的でない。このように、本発明により、製鉄ダストから簡便かつ低コストで亜鉛を分離することが可能となった。
本発明によれば、簡便かつ低コストで製鉄ダストから亜鉛を分離することができるため、製鉄業において有用である。

Claims (10)

  1. 製鉄所で発生する製鉄ダストに酸を添加して前記製鉄ダストを含む前記酸のpHを1.0以上に調整し、前記製鉄ダストに含まれる亜鉛を前記酸に浸出させる亜鉛浸出工程と、該亜鉛浸出工程で得られた第1処理液に第1アルカリを添加して鉄を沈殿させる鉄沈殿工程と、該鉄沈殿工程で得られた第2処理液を固液分離する第1固液分離工程と、該第1固液分離工程で得られた第3処理液に第2アルカリを添加して亜鉛を沈殿させる亜鉛沈殿工程と、該亜鉛沈殿工程で得られた第4処理液を固液分離する第2固液分離工程とを含み、
    前記製鉄ダストは高炉ダストであり、
    前記亜鉛浸出工程と前記第1固液分離工程との間に、前記第1処理液を固液分離する第3固液分離工程をさらに含み、前記鉄沈殿工程は、前記第3固液分離工程で得られた第5処理液に含まれる鉄を沈殿させ
    前記第1アルカリおよび前記第2アルカリの少なくとも一方が、水酸化カルシウムまたは水酸化ナトリウムであることを特徴とする亜鉛の分離方法。
  2. 前記亜鉛浸出工程は、前記製鉄ダストを含む前記酸のpHを2.0以上3.0以下に調整して行う。請求項1に記載の亜鉛の分離方法。
  3. 前記亜鉛浸出工程における、前記製鉄ダストに含まれる亜鉛を前記酸に浸出させる時間を15分以上120分以下とする、請求項1または2に記載の亜鉛の分離方法。
  4. 前記鉄沈殿工程は、前記第1アルカリが添加された前記第1処理液のpHを4.0以上6.0以下に調整して行う、請求項1〜3のいずれか一項に記載の亜鉛の分離方法。
  5. 前記鉄沈殿工程は、前記第1アルカリが添加された前記第1処理液のpHに応じて、酸化還元電位を制御して行う、請求項1〜4のいずれか一項に記載の亜鉛の分離方法。
  6. 前記亜鉛沈殿工程は、前記第2アルカリが添加された前記第3処理液のpHを8.0以上12.0以下に調整して行う、請求項1〜5のいずれか一項に記載の亜鉛の分離方法。
  7. 前記第1固液分離工程で得られた鉄を回収する第1鉄回収工程、または/および前記第2固液分離工程で分離された亜鉛を回収する亜鉛回収工程をさらに含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の亜鉛の分離方法。
  8. 前記第3固液分離工程で得られた鉄を回収する第2鉄回収工程をさらに含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の亜鉛の分離方法。
  9. 製鉄ダストから、請求項1〜8のいずれか一項に記載の亜鉛の分離方法により亜鉛を分離して回収することを特徴とする亜鉛材料の製造方法。
  10. 製鉄ダストから、請求項1〜8のいずれか一項に記載の亜鉛の分離方法により鉄を分離して回収することを特徴とする鉄材料の製造方法。
JP2017013582A 2016-02-02 2017-01-27 亜鉛の分離方法、亜鉛材料の製造方法および鉄材料の製造方法 Active JP6493423B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016018057 2016-02-02
JP2016018057 2016-02-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017137578A JP2017137578A (ja) 2017-08-10
JP6493423B2 true JP6493423B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=59565741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017013582A Active JP6493423B2 (ja) 2016-02-02 2017-01-27 亜鉛の分離方法、亜鉛材料の製造方法および鉄材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6493423B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101889680B1 (ko) 2018-02-01 2018-08-17 고려아연 주식회사 황산아연 용액으로부터 철을 회수하는 방법
JP7396340B2 (ja) 2021-01-05 2023-12-12 Jfeスチール株式会社 亜鉛の分離方法、亜鉛材料の製造方法および鉄材料の製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS553415B2 (ja) * 1971-11-18 1980-01-25
JPH0797638A (ja) * 1993-09-29 1995-04-11 Nisshin Steel Co Ltd 製鉄所で発生するダスト類の処理方法
JPH07316679A (ja) * 1994-05-31 1995-12-05 Nikko Aen Kk 亜鉛及びフッ素含有原料の処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017137578A (ja) 2017-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Binnemans et al. Hydrometallurgical processes for the recovery of metals from steel industry by-products: a critical review
CN103526024B (zh) 一种清洁环保的高铟高铁锌精矿综合回收新工艺
He et al. Pressure leaching of high silica Pb–Zn oxide ore in sulfuric acid medium
JP6219325B2 (ja) 金属マンガンの製造方法
JP6125458B2 (ja) 廃乾電池からの資源の回収方法および分離、回収設備
JP6070898B2 (ja) 廃乾電池からの有価成分の回収方法および回収設備
Zhang et al. Extracting antimony from high arsenic and gold-containing stibnite ore using slurry electrolysis
CN111647754A (zh) 一种钢铁厂含锌尘泥的综合利用方法
CN105129839A (zh) 一种以高氟氯次氧化锌为原料生产微米级氧化锌的方法
JP6648674B2 (ja) 金属マンガンの製造方法
TW201315817A (zh) 自錳渣提取有價金屬之方法
JP2011021219A (ja) 含銅鉄物からの銅回収方法
Sheng et al. Preparation of electronic grade manganese sulfate from leaching solution of ferromanganese slag
Liu et al. Selective leaching of cobalt and iron from cobalt white alloy in sulfuric acid solution with catalyst
JP6493423B2 (ja) 亜鉛の分離方法、亜鉛材料の製造方法および鉄材料の製造方法
CN105200242A (zh) 一种从含砷炼铅氧气底吹炉烟灰中回收镉的方法
JP4962078B2 (ja) ニッケル硫化物の塩素浸出方法
TWI631220B (zh) 減少含鐵(Fe)材料中鋅(Zn)及鉛(Pb)之量的方法
JP6591675B2 (ja) 金属マンガンの製造方法
CN1361295A (zh) 协同浸出和协同溶剂萃取分离相耦合直接浸出硫化锌精矿的方法
JP6743858B2 (ja) 亜鉛の分離方法、亜鉛材料の製造方法および鉄材料の製造方法
JPH0797638A (ja) 製鉄所で発生するダスト類の処理方法
JP7396340B2 (ja) 亜鉛の分離方法、亜鉛材料の製造方法および鉄材料の製造方法
JP6127902B2 (ja) 混合硫化物からのニッケル及びコバルトの浸出方法
JP6411001B1 (ja) 金属マンガンの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6493423

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250