JP6492796B2 - 光学装置及び光学装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光学装置及び光学装置の製造方法に関する。
光導波路を有する基板の、その光導波路に、光ファイバを光学的に接続する技術が知られている。このような技術に関し、基板の光導波路に回折格子(グレーティング結合器)を設け、回折格子の対向位置に、回折格子からの出射角度に合わせた角度で光ファイバを立てて固定し、光導波路の回折格子と光ファイバとを光学的に接続する手法が知られている。
特開2013−243649号公報
回折格子が設けられた光導波路を有する基板を用いる場合、上記のように回折格子の出射角度に合わせて光ファイバを基板に立てて配置するため、光ファイバを立てた基板或いはそれを含む光学装置の高さ方向のサイズが大きくなってしまう。また、光ファイバを立てた基板上には、その立てた光ファイバが障害となって、別部品を搭載することが難しくなる場合がある。
本発明の一観点によれば、第1面に設けられた第1光導波路と、前記第1光導波路に設けられた第1回折格子とを有する第1基板と、前記第1面上に接合され、前記第1面に対向する第2面に設けられ前記第1回折格子と光学的に接続された第2光導波路と、前記第2光導波路端側に設けられ側端面に達する第2凹部とを有する第2基板と、前記第2凹部の底面に沿って設けられ、前記第2光導波路と光学的に接続された光ファイバとを含み、前記第1基板は、接合される前記第2基板の前記第2凹部との対向位置から前記第2凹部の外方まで延在された第1凹部を有する光学装置が提供される。
また、本発明の一観点によれば、上記のような光学装置の製造方法が提供される。
開示の技術によれば、回折格子が設けられた光導波路を光ファイバと光学的に接続した低背の光学装置を実現することが可能になる。
光トランシーバと光ファイバとの接続構造の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る光学装置の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る光トランシーバ及びその周辺部の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る第1光導波路基板の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る第2光導波路基板の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る第1光導波路基板と第2光導波路基板との接合体の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る光ファイバの接続構造の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る第2光導波路基板の一例を示す図である。 第3の実施の形態に係る第2光導波路基板の第1例を示す図である。 第3の実施の形態に係る第2光導波路基板の第2例を示す図である。 第3の実施の形態に係る第2光導波路基板の第3例を示す図である。 第4の実施の形態に係る第1光導波路基板の一例を示す図である。 第4の実施の形態に係る第2光導波路基板の一例を示す図である。 第4の実施の形態に係る第1光導波路基板と第2光導波路基板との接合体の一例を示す図である。 第4の実施の形態に係る第1光ファイバ接続工程の一例を示す図である。 第4の実施の形態に係る第2光ファイバ接続工程の一例を示す図である。 第5の実施の形態に係る光学装置の一例を示す図である。 第5の実施の形態に係る光学装置の別例を示す図である。 第6の実施の形態に係る光学装置の一例を示す図である。 第7の実施の形態に係る第2光導波路基板の一例を示す図である。
まず、光学装置の一例について述べる。
例えば、サーバやスーパーコンピュータ等の分野では、LSI(Large Scale Integration)等の半導体素子間のデータ伝送方法として、電気信号を伝送する電気配線に替えて、光信号を伝送する光配線を用いる光インターコネクトの必要性が高まっている。高周波帯域の信号伝送においては、電気配線では損失やクロストークによる波形劣化のため、長距離伝送が徐々に困難になってきており、将来的には高速電気配線はパッケージ上の距離に限定されることが予測される。光インターコネクトでは、光トランシーバと呼ばれる、電気信号を光信号に変換する、或いは、光信号を電気信号に変換する、光学モジュールが用いられる。近い将来の光インターコネクトでは、微小の光トランシーバをLSIの近傍に配置し、光電変換して送受信する形態になるものと予測される。
光トランシーバには、例えば、シリコンフォトニクスと呼ばれる、シリコン(Si)基板上への微小の光学要素部品を半導体装置製造プロセスで形成する技術が用いられる。シリコンフォトニクス技術を用いて形成される光学要素部品としては、光変調器、光検出器、光導波路(細線光導波路)のほか、外部光配線として用いられる光ファイバを光学的に接続するための光インタフェース(光入出力部)等がある。例えば、このような光学要素部品の1つである光インタフェースとして、光導波路に回折格子を設けたものが知られている。
ここで、回折格子の光インタフェースを有する光トランシーバと、外部光配線となる光ファイバとの接続構造の一例を図1に示す。図1には、光トランシーバと光ファイバとの接続構造の一例の要部断面を模式的に図示している。
光トランシーバ1000は、シリコン基板等の基板1100(ベンチ)の表面1100aに設けられた光導波路1200を有する。光導波路1200の端部には、回折格子1210が設けられる。このような光導波路1200は、例えば、シリコンフォトニクス技術を用いて形成される。基板1100の表面1100aには、回折格子1210を設けた光導波路1200を被覆する保護層1300が設けられる。
光ファイバ2000は、その先端部に設けられたファイバホルダ2100(フェルール)を用いて、光トランシーバ1000に接続される。光ファイバ2000とファイバホルダ2100とは、接着剤3100で接着される。光ファイバ2000は、光トランシーバ1000の回折格子1210に対応する位置に、回折格子1210の回折角度に合わせて、光トランシーバ1000上に配置される。光ファイバ2000が回折格子1210の回折角度に合わせて配置されるように、ファイバホルダ2100の先端面2100aの角度が調整され、角度が調整されたファイバホルダ2100が、光トランシーバ1000上に接着剤3000で接着される。
このように光ファイバ2000を、回折格子1210の回折角度に合わせて、光トランシーバ1000に立てて接続すると、光トランシーバ1000と光ファイバ2000の接続体、或いはそれを含む光学装置の高さ方向のサイズが大きくなる。このように高さ方向のサイズが大きくなると、光トランシーバ1000及び光ファイバ2000を含む機器の大型化を招く可能性がある。
また、このように光ファイバ2000を立てて接続すると、その立てた光ファイバ2000が障害となって、光トランシーバ1000の上に別部品を搭載することが難しくなる場合がある。例えば、光トランシーバ1000をLSI近傍に配置する場合、高精度な光信号伝送のためには、動作に伴って発熱するLSI上のほか、LSI近傍の光トランシーバ1000上にも、ヒートシンクやクーリングプレートといった冷却部材を設けることが好ましい。しかし、光トランシーバ1000に立てて光ファイバ2000を接続していると、光トランシーバ1000上にそのような冷却部材を設けることができなくなることが起こり得る。
そこで、光トランシーバと光ファイバの接続に、以下の実施の形態に示すような構成を採用する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図2は第1の実施の形態に係る光学装置の一例を示す図である。ここで、図2(A)は第1の実施の形態に係る光学装置の一例の要部平面模式図、図2(B)及び図2(C)はそれぞれ図2(A)のL1−L1断面模式図の一例である。
図2(A)〜図2(C)に示す光学装置1は、ボード100、パッケージ基板200、半導体装置300、光トランシーバ400、光ファイバ500及び冷却部材600を含む。尚、図2(A)では、図2(B)及び図2(C)に示すような冷却部材600の図示を省略している。
ボード100は、例えば、その表面100a及び内部に、所定の導体パターン(配線、ビア等)が設けられたプリント板等の回路基板である。
パッケージ基板200は、例えば、その表面200a、裏面200b及び内部に、所定の導体パターン(配線、ビア等)が設けられたプリント板等の回路基板(インターポーザ)である。パッケージ基板200上に、半導体装置300及び光インターコネクト用の光トランシーバ400が実装される。
半導体装置300は、例えば、LSI等の半導体チップ、又は、LSI等の半導体チップをパッケージ基板に実装した半導体パッケージである。ここでは一例として、パッケージ基板200上に、1つの半導体装置300が実装された構成を図示している。
光トランシーバ400は、例えば、パッケージ基板200上の半導体装置300の周囲に複数(ここでは一例として8個)、設けられる。光トランシーバ400は、図2(A)〜図2(C)では図示を省略するが、例えば、光変調器、光検出器及び光導波路を含む。光変調器、光検出器及び光導波路は、例えば、シリコンフォトニクス技術を用いて実現することができる。光トランシーバ400の構成例については後述する。
半導体装置300及び光トランシーバ400は、例えば、半田等のバンプ700を用いてパッケージ基板200に実装される。これにより、半導体装置300及び光トランシーバ400がそれぞれ、バンプ700を介して、パッケージ基板200に電気的に接続される。また、半導体装置300と光トランシーバ400とが、バンプ700及びパッケージ基板200を介して、電気的に接続される。
半導体装置300及び光トランシーバ400が実装されたパッケージ基板200は、例えば、半田等のバンプ800を用いてボード100の表面100aに実装され、ボード100と電気的に接続される。
光ファイバ500は、光信号の伝送路となる光配線であって、そのコアが光導波路となる。光ファイバ500には、例えば、4本のシングルモードファイバを含むテープファイバが用いられる。光ファイバ500は、その一端が、図2(A)〜図2(C)に示す光トランシーバ400に光学的に接続される。光ファイバ500の他端は、他の光トランシーバに光学的に接続される。その光トランシーバには、他の半導体装置、或いは、メモリやストレージが電気的に接続される。光トランシーバ400は、半導体装置300から受信した電気信号を光信号に変換し、光ファイバ500を通じて他の装置に伝送する。或いは、光トランシーバ400は、他の装置から光ファイバ500を通じて伝送される光信号を電気信号に変換し、半導体装置300に送信する。
冷却部材600は、半導体装置300上及び光トランシーバ400上にそれぞれ設けられる。尚、冷却部材600は、半導体装置300上及び光トランシーバ400上に跨る一部材で構成されてもよい。冷却部材600は、ここでは図示を省略するが、例えば、TIM(Thermal Interface Material)、サーマルグリース、導電性ペースト等、一定の熱伝導性を示す熱伝導材を介して、半導体装置300及び光トランシーバ400の上に接合される。これにより、冷却部材600と、半導体装置300及び光トランシーバ400とが、熱的に接続される。
冷却部材600は、空冷式の場合には、図2(B)に示すような、多数のフィン610a(ピン状やプレート状)を設けたヒートシンク610とすることができる。また、液冷式の場合には、図2(C)に示すような、冷媒(冷却水)が循環する配管620aを設けたクーリングプレート620とすることができる。
上記のような光学装置1に用いられる光トランシーバ400、及び光トランシーバ400と光ファイバ500との接続について、以下、図3〜図7を参照して説明する。
図3は第1の実施の形態に係る光トランシーバ及びその周辺部の一例を示す図である。ここで、図3(A)は第1の実施の形態に係る光トランシーバ及びその周辺部の一例の要部平面模式図、図3(B)は図3(A)のL2−L2断面模式図である。
光トランシーバ400は、半導体装置300と共に、バンプ700を用いてパッケージ基板200上に実装される。
光トランシーバ400は、パッケージ基板410、並びに、パッケージ基板410上に実装された第1光導波路基板420及び回路チップ430を有する。回路チップ430は、第1光導波路基板420を制御するドライバ回路と、トランスインピーダンスアンプ(TransInpedance Amplifier;TIA)等のアンプ回路とを含む。第1光導波路基板420及び回路チップ430は、バンプ440を通じてパッケージ基板410と電気的に接続される。パッケージ基板410上には、図3(A)に示すように、更に光源450が実装される。光源450は、光ファイバ等(図示せず)が用いられて第1光導波路基板420に光学的に接続される。
第1光導波路基板420は、シリコン基板等の基板421の表面421aに設けられた光導波路422(ここでは一例として4本(図3(A)))を有する。第1光導波路基板420は更に、光導波路422を伝送される光の位相を変調する光変調器、及び光導波路422を伝送される光を検出する光検出器を含む素子領域423を有する。光導波路422、並びに、素子領域423の光変調器及び光検出器は、例えば、シリコンフォトニクス技術を用いて形成される。
第1光導波路基板420とパッケージ基板410との電気的な接続は、例えば、第1光導波路基板420の基板421にTSV(Through Silicon Via)技術等を用いて形成した導体部と、それに接続したバンプ440とを通じて、行われる。或いは、ここでは図示を省略するが、第1光導波路基板420の表面421aに形成した端子と、パッケージ基板410上に形成した端子とが、ワイヤで接続され、第1光導波路基板420とパッケージ基板410とが電気的に接続されてもよい。
第1光導波路基板420の素子領域423に含まれる光変調器及び光検出器は、第1光導波路基板420と共にパッケージ基板410上に実装される回路チップ430と、例えばパッケージ基板410及びバンプ440等を介して、電気的に接続される。第1光導波路基板420の光導波路422に入力され、素子領域423の光検出器部分で検出されて光電変換された電気信号は、第1光導波路基板420からパッケージ基板410等を介して回路チップ430に伝送される。第1光導波路基板420と光源450とは、別途光ファイバ等を用いて光学的に接続される。光源450から出力される光(例えば連続光)が、第1光導波路基板420の素子領域423の光変調器部分に伝送され、回路チップ430からパッケージ基板410等を介して第1光導波路基板420に入力される電気信号によって、変調される。
光トランシーバ400では、第1光導波路基板420の表面421a側に更に、第2光導波路基板460が設けられる。第2光導波路基板460は、ここでは図示を省略するが、第1光導波路基板420の光導波路422が設けられる表面421aと対向する面側に、光導波路を有する。第2光導波路基板460の構成例については後述する。
光ファイバ500は、パッケージ基板410上に設けられる支持部材470で支持されて、第1光導波路基板420上に接合された第2光導波路基板460の光導波路に光学的に接続される。支持部材470には、一定の弾性を有する材料、例えば、POM(ポリオキシメチレン)、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)等の材料が用いられる。支持部材470は、接着、嵌合、係止等の方法でパッケージ基板410上に固定される。
光トランシーバ400の第1光導波路基板420及び第2光導波路基板460について、より詳細に説明する。
まず、第1光導波路基板420について説明する。
図4は第1の実施の形態に係る第1光導波路基板の一例を示す図である。ここで、図4(A)は第1の実施の形態に係る第1光導波路基板の一例の要部平面模式図、図4(B)は図4(A)のL3−L3断面模式図、図4(C)は図4(A)の右側面模式図である。
第1光導波路基板420は、図4(A)〜図4(C)に示すように、シリコン基板等の基板421と、一例としてその表面421aに所定の間隔で並設された4本の光導波路422とを有する。
図4(A)〜図4(C)に示すように、各光導波路422の、素子領域423(図4(A)〜図4(C)では図示を省略)側の端部と反対側の端部に、素子領域423の光変調器及び光検出器との光インタフェースとして、回折格子422bが設けられる。図4(B)で説明すれば、第1光導波路基板420では、回折格子422bから或る角度で斜め上方に光が出力され、或いは、回折格子422bに或る角度で斜め上方から光が入力される。例えば、このような回折格子422bを含む光導波路422が、素子領域423の光変調器及び光検出器と共に、シリコンフォトニクス技術を用いて形成される。
図4(A)〜図4(C)に示すように、基板421の表面421aには、回折格子422bを設けた光導波路422を被覆する保護層424が設けられる。保護層424は、光導波路422を伝送される光の波長に対して透明な材料、例えば、赤外光が伝送される場合であれば酸化シリコン(SiO2)等の材料を用いて、形成される。保護層424は、例えば、スパッタ法等を用いて所定の材料を基板421の表面421a上に堆積し、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等で平坦化することで、形成される。一例として、本発明で使用される光の波長は1.55μmとする。
図4(A)及び図4(C)に示すように、第1光導波路基板420の保護層424上には、第2光導波路基板460との接合に用いられるメタル層425が設けられる。ここでは一例として、図4(A)に示すように、平面視で保護層424上の2箇所に、メタル層425を設けた場合を図示している。
メタル層425には、例えば、第1光導波路基板420をパッケージ基板410にバンプ440で接合する際の温度、光トランシーバ400をパッケージ基板200にバンプ700で接合する際の温度、パッケージ基板200をボード100にバンプ800で接合する際の温度で劣化しないような材料が用いられる。メタル層425は、例えば、金(Au)層又はスズ(Sn)層とすることができる。また、保護層424上にスズ層、チタン(Ti)層、ニッケル(Ni)層、クロム(Cr)層のいずれか1層、又はこれらのうちの少なくとも2層を含む積層体を設け、その最表面に金層又はスズ層を設けてもよい。メタル層425の平面サイズは、例えば、0.5mm×2mmとすることができる。メタル層425の膜厚は、例えば、0.1μmとすることができる。メタル層425は、例えば、リフトオフプロセスを用いて、所定の平面サイズ及び膜厚で保護層424上に形成される。
上記のような構成を有する第1光導波路基板420は、例えば、1枚のシリコン基板(ウェハ)に、シリコンフォトニクス技術等を用いて、複数の第1光導波路基板420となる構造部を形成し、当該各構造部をダイシングによって個片化することで、得られる。このようなウェハプロセスにおいて、第1光導波路基板420となる各構造部の光導波路422に回折格子422bが設けられていると、個片化前のウェハ状態で、各構造部を用いた検査が行えるという利点がある。即ち、各構造部の回折格子422bへのウェハ上方からの光入力が可能であるため、それによって光導波路422の検査、ウェハプロセスの不具合の有無、ウェハプロセスの最適条件の設定等が可能になる。また、個片化前のウェハ状態で各構造部の良又は不良を判別可能であるため、個片化後の第1光導波路基板420を用いる後述(図6)のような接合前に予め、不良品を除外することが可能になる。
続いて、第2光導波路基板460について説明する。
図5は第1の実施の形態に係る第2光導波路基板の一例を示す図である。ここで、図5(A)は第1の実施の形態に係る第2光導波路基板の一例の要部平面模式図、図5(B)は図5(A)のL4−L4断面模式図、図5(C)は図5(A)の右側面模式図である。
第2光導波路基板460は、図5(A)〜図5(C)に示すように、基板461と、一例としてその表面461aに所定の間隔で並設された4本の光導波路462とを有する。基板461には、例えば、シリコン基板が用いられる。
図5(A)〜図5(C)に示すように、各光導波路462の一端部には、第1光導波路基板420と同様に、回折格子462bが設けられる。図5(B)で説明すれば、第2光導波路基板460では、回折格子462bから或る角度で斜め上方に光が出力され、或いは、回折格子462bに或る角度で斜め上方から光が入力される。例えば、このような回折格子462bを含む光導波路462が、シリコンフォトニクス技術を用いて形成される。光導波路462は、例えば、その延在方向に直交する方向の切断面が0.3μm角となるサイズのシリコン細線光導波路である。
図5(A)〜図5(C)に示すように、各光導波路462の他端部には、スポットサイズコンバータ(Spot Size Converter;SSC)463が設けられる。SSC463は、光導波路462を伝送される光のモードフィールド径を、光ファイバ500のモードフィールド径、例えばシングルモードファイバのモードフィールド径(約10μm)に拡大する機能を有する。SSC463は、例えば、光導波路462上に酸化窒化シリコン(SiON)を厚さ3μmで堆積し、幅7μmにドライエッチングすることで、形成される。
図5(A)〜図5(C)に示すように、基板461の表面461aには、光導波路462の、回折格子462b側の端部を含む領域を被覆する保護層464が設けられる。保護層464は、上記第1光導波路基板420の保護層424と同様に、光導波路462を伝送される光の波長に対して透明な材料を用いて形成される。尚、保護層464は、後述のガイド溝466(凹部)の内面を除く基板461の表面461aに、光導波路462の全体を被覆するように設けられてもよい。
図5(A)及び図5(C)に示すように、第2光導波路基板460の保護層464上には、上記第1光導波路基板420のメタル層425に対応する位置に、第1光導波路基板420との接合に用いられるメタル層465が設けられる。メタル層465には、例えば、バンプ440、バンプ700、バンプ800を用いた接合時の温度で劣化しないような材料が用いられる。メタル層465は、例えば、スズ層又は金層とすることができる。また、保護層464上にスズ層、チタン層、ニッケル層、クロム層のいずれか1層、又はこれらのうちの少なくとも2層を含む積層体を設け、その最表面にスズ層又は金層を設けてもよい。メタル層465は、例えば、リフトオフプロセスを用いて、上記メタル層425と同様の平面サイズ及び膜厚で、保護層464上に形成される。
図5(A)〜図5(C)に示すように、基板461には、ガイド溝466が設けられる。ガイド溝466は、各光導波路462の、回折格子462b側と反対の、SSC463を設けた導波路端側に、基板461の側端面461bに達するように、設けられる。このガイド溝466内に、後述(図7)のように光ファイバ500が挿入される。図5(A)には、平面視で矩形状のガイド溝466を例示している。ガイド溝466は、例えば、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術を用いて、基板461に形成される。ガイド溝466は、例えば、幅W(図5(A))が125.5μmとされ、深さD(図5(B))が約62μmとされる。シングルモードファイバの外径が125μmであり、このようなシングルモードファイバの光ファイバ500がガイド溝466に挿入され、ガイドされることで、SSC463と光ファイバ500とが、ガイド溝466の精度で位置合わせされる。
上記のような構成を有する第2光導波路基板460は、例えば、1枚のシリコン基板(ウェハ)に、シリコンフォトニクス技術等を用いて、複数の第2光導波路基板460となる構造部を形成し、当該各構造部をダイシングによって個片化することで、得られる。このようなウェハプロセスにおいて、第2光導波路基板460となる各構造部の光導波路462に回折格子462bが設けられていると、個片化前のウェハ状態で、各構造部を用いた検査が行えるという利点がある。即ち、各構造部の回折格子462bへのウェハ上方からの光入力が可能であるため、ガイド溝466の位置で光検出を行えば、光導波路462の検査、ウェハプロセスの不具合の有無、ウェハプロセスの最適条件の設定等が可能になる。また、個片化前のウェハ状態で各構造部の良/不良を判別可能であるため、個片化後の第2光導波路基板460を用いる後述(図6)のような接合前に予め、不良品を除外することが可能になる。
続いて、第1光導波路基板420と第2光導波路基板460との接合について説明する。
図6は第1の実施の形態に係る第1光導波路基板と第2光導波路基板との接合体の一例を示す図である。ここで、図6(A)は第1の実施の形態に係る第1光導波路基板と第2光導波路基板との接合体の一例の要部平面模式図、図6(B)は図6(A)のL5−L5断面模式図である。
上記図4(A)〜図4(C)に示したような第1光導波路基板420と、上記図5(A)〜図5(C)に示したような第2光導波路基板460とが、図6(A)及び図6(B)に示すように、対向され、接合される。
その際は、第1光導波路基板420の、光導波路422及び保護層424が設けられている側の面と、第2光導波路基板460の、光導波路462及び保護層464が設けられている側の面とが対向される。そして、第1光導波路基板420の保護層424上に設けられたメタル層425(図4(A)及び図4(C))と、第2光導波路基板460の保護層464上に設けられたメタル層465(図5(A)及び図5(C))とが、位置合わせされ、接合される。即ち、金層同士、スズ層同士、或いは金層とスズ層とが接合される。メタル層425とメタル層465との接合は、例えば、第2光導波路基板460を第1光導波路基板420側に加圧しながら加熱することで、行われる。このようなメタル層425とメタル層465とを介した第1光導波路基板420と第2光導波路基板460との接合は、例えば、フリップチップボンダーを用いて行われる。フリップチップボンダーを用いると、一定精度で効率的に第1光導波路基板420と第2光導波路基板460との接合を行うことができる。
このように第1光導波路基板420と第2光導波路基板460とが接合されることで、互いの光導波路422と光導波路462とが光学的に接続された接合体480が得られる。光導波路422と光導波路462との光学的な接続は、互いの端部に設けられた回折格子422bと回折格子462bとが、両者の間で光伝送が行われるような位置に配置されることで、実現される。接合した時にこのような光学的な接続が実現されるように、第1光導波路基板420にメタル層425、光導波路422及び回折格子422bが形成され、第2光導波路基板460にメタル層465、光導波路462及び回折格子462bが形成される。
第1光導波路基板420の光導波路422と、第2光導波路基板460の光導波路462とは、互いの回折格子422bと回折格子462bとが用いられて、光学的に接続される。接合時には、たとえ第1光導波路基板420と第2光導波路基板460の間に1μm〜2μm程度の位置ずれが生じても、回折格子422b及び回折格子462bでモードフィールド径が広げられるため、十分許容範囲で接続可能である。
続いて、光ファイバ500の接続について説明する。
図7は第1の実施の形態に係る光ファイバの接続構造の一例を示す図である。ここで、図7(A)は第1の実施の形態に係る光ファイバ接続構造の一例の要部平面模式図、図7(B)は図7(A)のL6−L6断面模式図である。
上記図6(A)及び図6(B)のように接合された第1光導波路基板420と第2光導波路基板460との接合体480は、バンプ440を用いてパッケージ基板410上の所定の位置に実装される。これにより、第2光導波路基板460を接合した第1光導波路基板460が、バンプ440を通じてパッケージ基板410と電気的に接続される。ここで、図7(B)に例示するように、第1光導波路基板420の基板421の裏面421cには、バンプ440が電気的に接続される端子427が設けられている。端子427は、基板421内に形成された導体部428(1つを図示)に接続されている。導体部428は、素子領域423と電気的に接続されている。接合体480の第1光導波路基板420は、その裏面421cに設けられた端子427と、それに接続されるバンプ440を通じて、パッケージ基板410の端子412に電気的に接続される。
このようにパッケージ基板410上に実装された接合体480の、第2光導波路基板460の近傍に、図7(A)及び図7(B)に示すように、支持部材470が配置される。支持部材470は、例えば、接着剤(図示せず)が用いられてパッケージ基板410上の所定の位置に接着され、固定される。このほか、例えば、支持部材470のパッケージ基板410との対向面に突起を設け、パッケージ基板410には、その突起に対応する穴を設けて、支持部材470の突起をパッケージ基板410の穴に嵌合し、支持部材470を固定してもよい。また、このように支持部材470をパッケージ基板410に嵌合したうえで、支持部材470をパッケージ基板410に接着剤を用いて接着してもよい。
光ファイバ500は、予め先端部の被覆が除去され、先端がファイバカッターで切断される。このように処理された光ファイバ500が、図7(A)及び図7(B)に示すように、接合体480の外側から、支持部材470の上を通って、第2光導波路基板460のガイド溝466に挿入される。光ファイバ500をガイド溝466に挿入する際は、光ファイバ500を支持部材470上に沿わせるようにしてガイド溝466に押し込む。光ファイバ500は、ガイド溝466の内面にガイドされながら、光導波路462側へと押し込まれる。ガイド溝466に押し込まれた光ファイバ500は、自身の弾性と、支持部材470による下からの支持或いは押圧によって、ガイド溝466の底面466a(図7(B))に押し付けられ、底面466aに沿ってガイド溝466内に延在される。
支持部材470は、このように光ファイバ500をガイド溝466に挿入可能な高さで、光ファイバ500がガイド溝466に挿入された時に、光ファイバ500がガイド溝466の底面466aに沿って延在され、底面466aに押し付けられる高さとされる。
ガイド溝466は、光ファイバ500の外径に合わせたサイズ(幅及び深さ)とされ、光ファイバ500が挿入され、底面466aに押し付けられた時に、光ファイバ500と光導波路462とが所定の結合効率で光学的に接続されるサイズとされる。
上記のように支持部材470を利用して光ファイバ500を第2光導波路基板460のガイド溝466に挿入することで、光ファイバ500は、光導波路462と所定の結合効率で光結合される位置に配置される。
尚、第2光導波路基板460のガイド溝466及び光導波路462(SSC463及び回折格子462bを含む)は、用いる光ファイバ500の間隔に合わせた位置に形成される。このガイド溝466及び光導波路462に合わせた位置に、第1光導波路基板420の光導波路422(回折格子422bを含む)が形成される。そして、第1光導波路基板420と第2光導波路基板460とを、メタル層425,465を用いて接合した時に、光導波路422と光導波路462とが光学的に接続されるように、第1光導波路基板420及び第2光導波路基板460の各要素が形成される。
また、接合体480が実装されたパッケージ基板410は、例えば、上記図7(A)及び図7(B)に示したような接合体480への光ファイバ500の接続前に、バンプ700が用いられてパッケージ基板200上に実装される。パッケージ基板410が実装されたパッケージ基板200は、例えば、パッケージ基板410上に実装された接合体480への光ファイバ500の接続前に、バンプ800が用いられてボード100上に実装される。
以上、第1の実施の形態によれば、パッケージ基板410上に実装した第1光導波路基板420と第2光導波路基板460との接合体480に、光ファイバ500をパッケージ基板410の平面方向に寝かせて光学的に接続することができる。これにより、接合体480と光ファイバ500との低背の接続構造を実現することができ、このような接合体480と光ファイバ500を備える低背の光学装置1を実現することができる。また、接合体480に光ファイバ500を寝かせて光学的に接続することで、接合体480上にヒートシンク610やクーリングプレート620といった冷却部材600を搭載し易くすることができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
ここでは、上記のような第1光導波路基板420上に接合され光ファイバ500が光学的に接続される第2光導波路基板の別例を、第2の実施の形態として説明する。
図8は第2の実施の形態に係る第2光導波路基板の一例を示す図である。ここで、図8(A)は第2の実施の形態に係る第2光導波路基板の一例の要部平面模式図、図8(B)は図8(A)のL7−L7断面模式図、図8(C)は図8(A)の右側面模式図である。
図8(A)〜図8(C)に示す第2光導波路基板460Aは、光導波路として、シングルモード光導波路462Aが設けられている点で、上記第1の実施の形態に係る第2光導波路基板460(図5)と相違する。
シングルモード光導波路462Aは、その延在方向に直交する方向の切断面が10μm角となるサイズとされ、図8(A)に示すように、一端部が幅広になるような形状とされる。この幅広の部位に、回折格子462Abが設けられる。尚、回折格子462Abの凹凸は、シングルモード光導波路462Aの内部や表面に設けられる。シングルモード光導波路462Aの、回折格子462Abと反対側の他端部は、基板461上に切り立った端面形状とされる。
シングルモード光導波路462Aには、伝送される光の波長に対して透明な材料が用いられる。例えば、赤外光が伝送される場合であれば、シングルモード光導波路462Aには、フッ素化ポリイミド等のフッ素化樹脂が用いられる。シングルモード光導波路462Aは、所定の材料を基板461上に設け、それを図8(A)のような一端部が幅広となる形状にパターニングし、その一端部に回折格子462Abを形成することで、得られる。シングルモード光導波路462Aの材料に感光性のものを用いると、基板461上に設けた後、露光及び現像を行うことによって、図8(A)のような形状にパターニングすることができる。回折格子462Abは、例えば、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術を用いて形成される。
図8(A)〜図8(C)に示すように、シングルモード光導波路462Aの、回折格子462Abと反対側の導波路端側に、基板461の側端面461bに達するように、ガイド溝466が設けられる。
図8(A)及び図8(C)に示すように、第2光導波路基板460Aの基板461上には、上記第1光導波路基板420のメタル層425に対応する位置に、第1光導波路基板420との接合に用いられるメタル層465Aが設けられる。メタル層465Aには、上記メタル層465と同様に、例えば、スズ層又は金層が用いられる。メタル層465Aは、例えば、リフトオフプロセスを用いて形成される。第2光導波路基板460Aでは、シングルモード光導波路462Aよりも高くなるような厚みで、メタル層465Aが設けられる。メタル層465Aの平面サイズは、第2光導波路基板460Aを接合する第1光導波路基板420のメタル層425と同様の平面サイズとされる。
図8(A)及び図8(C)に示すような第2光導波路基板460Aが、上記図6(A)及び図6(B)の例に従い、第1光導波路基板420上に接合される。その際は、第2光導波路基板460Aのメタル層465Aと、第1光導波路基板420のメタル層425とが接合される。そして、上記図7(A)及び図7(B)の例に従い、第1光導波路基板420と第2光導波路基板460Aとの接合体が、パッケージ基板410上に実装され、その接合体近傍に支持部材470が配置される。光ファイバ500は、支持部材470上からガイド溝466にその内面にガイドされながら挿入され、自身の弾性と支持部材470の支持によって底面466aに押し付けられる。光ファイバ500は、底面466aに沿ってガイド溝466内に延在され、シングルモード光導波路462Aと光学的に接続される。
尚、第1光導波路基板420と第2光導波路基板460Aとの接合体が実装されたパッケージ基板410は、例えば、その接合体への光ファイバ500の接続前に、バンプ700が用いられてパッケージ基板200上に実装される。パッケージ基板410が実装されたパッケージ基板200は、例えば、パッケージ基板410上の第1光導波路基板420と第2光導波路基板460Aとの接合体への光ファイバ500の接続前に、バンプ800が用いられてボード100上に実装される。
第2の実施の形態で述べたような第2光導波路基板460Aを用いても、低背の光ファイバ500の接続構造、光ファイバ500の接続構造を含む低背の光学装置を実現することができる。
次に、第3の実施の形態について説明する。
ここでは、第2光導波路基板に設けるガイド溝の変形例を、第3の実施の形態として説明する。
図9は第3の実施の形態に係る第2光導波路基板の第1例を示す図である。ここで、図9(A)は第3の実施の形態に係る第2光導波路基板の第1例の要部平面模式図、図9(B)は図9(A)の右側面模式図である。
図9(A)及び図9(B)に示す第2光導波路基板460Bは、断面V字形状のガイド溝466B(凹部)を有する点で、上記第1の実施の形態に係る第2光導波路基板460(図5)と相違する。
第2光導波路基板460Bのガイド溝466Bは、挿入される光ファイバ500の延在方向と直交する方向の切断面がV字形状となるように設けられる。断面V字形状のガイド溝466Bは、例えば、基板461にシリコン基板を用い、そのシリコンの結晶面を利用して形成したり、ダイシングソーやレーザー等を用いた機械加工で形成したりすることができる。このほか、断面V字形状のガイド溝466Bを有する基板461を、射出成型等で形成することもできる。
上記のような断面V字形状のガイド溝466Bを有する第2光導波路基板460Bが、上記図6(A)及び図6(B)の例に従い、第1光導波路基板420と接合される。そして、上記図7(A)及び図7(B)の例に従い、第1光導波路基板420と第2光導波路基板460Bとの接合体が、パッケージ基板410上に実装され、その接合体近傍に支持部材470が配置される。光ファイバ500は、支持部材470上から図9(A)及び図9(B)のような断面V字形状のガイド溝466Bにその内面にガイドされながら挿入され、自身の弾性と支持部材470の支持によってガイド溝466BのV字状の2側面466Baに押し付けられる。光ファイバ500は、2側面466Baに沿ってガイド溝466B内に延在され、光導波路462と光学的に接続される。
図9(A)及び図9(B)のような断面V字形状のガイド溝466Bは、このように2側面466Baに光ファイバ500が押し付けられた時に、光ファイバ500と光導波路462とが所定の光結合効率で接続されるように、予め形成される。このようなガイド溝466Bにより、そこに挿入される光ファイバ500を、光導波路462と所定の結合効率で光結合される位置に、精度良く配置することが可能になる。
尚、ここでは断面V字形状のガイド溝466Bを示したが、断面形状はV字形状に限定されるものではない。挿入される光ファイバ500の延在方向と直交する方向の切断面が、基板461の表面461aから溝底に向かって幅の狭くなるような部位を含む形状のガイド溝、例えば断面U字形状や断面台形状のガイド溝等であっても、上記同様の効果を得ることができる。
図10は第3の実施の形態に係る第2光導波路基板の第2例を示す図である。ここで、図10(A)は第3の実施の形態に係る第2光導波路基板の第2例の要部平面模式図、図10(B)は図10(A)の右側面模式図である。
図10(A)及び図10(B)に示す第2光導波路基板460Cは、基板461の側端面461bから光導波路462の端部に向かって幅が狭くなる部位を含む形状のガイド溝466C(凹部)を有する。この点で、第2光導波路基板460Cは、上記第1の実施の形態に係る第2光導波路基板460(図5)と相違する。
第2光導波路基板460Cにおけるガイド溝466Cの、光導波路462に近い側の部位の幅W1は、挿入される光ファイバ500の外径に合わせた幅とされる。例えば、光ファイバ500に外径125μmのシングルモードファイバを用いる場合であれば、上記第1の実施の形態で述べたガイド溝466と同様に、その幅W1を125.5μmとすることができる。ガイド溝466Cの、基板461の側端面461bに近い側の部位の幅W2は、挿入される光ファイバ500の外径よりも大きな幅とされ、光導波路462に近い側の部位の幅W1よりも広い幅とされる。
尚、ガイド溝466Cの、光導波路462に近い側の部位の深さと、基板461の側端面461bに近い側の部位の深さとは、同じにすることができる。このほか、光導波路462に近い側の部位の深さは、挿入された光ファイバ500が底面466Caに押し付けられた時に光導波路462と光学的に接続される深さとし、基板461の側端面461bに近い側の部位の深さは、それよりも深くするようにしてもよい。
上記のような形状のガイド溝466Cを有する第2光導波路基板460Cが、上記図6(A)及び図6(B)の例に従い、第1光導波路基板420と接合される。そして、上記図7(A)及び図7(B)の例に従い、第1光導波路基板420と第2光導波路基板460Cとの接合体が、パッケージ基板410上に実装され、その接合体近傍に支持部材470が配置される。光ファイバ500は、支持部材470上から図10(A)及び図10(B)のような形状とされたガイド溝466Cに挿入される。
ガイド溝466Cは、基板461の側端面461bに近い側の部位の幅W2を比較的広くしているため、光ファイバ500を挿入する間口が広く、光ファイバ500を容易にガイド溝466C内へ進入させることができる。ガイド溝466C内に進入した光ファイバ500は、更に押し込まれると、ガイド溝466Cの内面にガイドされて光導波路462に近い側の幅W1の部位に達する。この幅W1の部位は、光ファイバ500の外径に合わせられており、この部位まで挿入され、自身の弾性と支持部材470の支持によって底面466Caに押し付けられた光ファイバ500は、光導波路462と所定の光結合効率で接続される位置に配置される。
図10(A)及び図10(B)のような形状のガイド溝466Cにより、そこに挿入される光ファイバ500を精度良く配置することが可能になる。
尚、この第2変形例のようなガイド溝466Cの、少なくとも光導波路462に近い側の幅W1の部位を、上記第1変形例のように、断面V字形状とすることもできる。
図11は第3の実施の形態に係る第2光導波路基板の第3例を示す図である。ここで、図11(A)は第3の実施の形態に係る第2光導波路基板の第3例の要部平面模式図、図11(B)は図11(A)の右側面模式図である。
図11(A)及び図11(B)に示す第2光導波路基板460Dは、挿入される隣接光ファイバ500間の位置に突起466Dbを設けたガイド溝466D(凹部)を有する点で、上記第1の実施の形態に係る第2光導波路基板460(図5)と相違する。
ガイド溝466Dの突起466Dbは、例えば、図11(B)に示すように、その上端が基板461の表面461aよりも低い位置になるような高さ(底面466Daからの高さ)で、設けられる。突起466Dbは、ガイド溝466Dに挿入される複数本の光ファイバ500の、隣接する光ファイバ500間の位置であって、その隣接する光ファイバ500間のピッチを所定のピッチに規定する位置に、設けられる。
このようなガイド溝466Dを有する第2光導波路基板460Dが、上記図6(A)及び図6(B)の例に従い、第1光導波路基板420と接合される。そして、上記図7(A)及び図7(B)の例に従い、第1光導波路基板420と第2光導波路基板460Dとの接合体が、パッケージ基板410上に実装され、その接合体近傍に支持部材470が配置される。光ファイバ500は、支持部材470上から図11(A)及び図11(B)のようなガイド溝466Dにその内面及び突起466Dbにガイドされながら挿入され、自身の弾性と支持部材470の支持によってガイド溝466Dの底面466Daに押し付けられる。光ファイバ500は、底面466Daに沿ってガイド溝466D内に延在され、光導波路462と光学的に接続される。ガイド溝466Dに挿入された、隣接する光ファイバ500間のピッチは、ガイド溝466D内の所定の位置に設けられた突起466Dbによって、所定のピッチに規定される。
このような突起466Dbを設けたガイド溝466Dによっても、そこに挿入される光ファイバ500を、光導波路462と所定の結合効率で光結合される位置に、精度良く配置することができる。
尚、この第3の実施の形態において第1〜第3例として述べたガイド溝466B、ガイド溝466C、ガイド溝466Dは、上記第2の実施の形態で述べたシングルモード光導波路462Aを設ける第2光導波路基板460Aにも同様に適用することができる。
次に、第4の実施の形態について説明する。
以下、第4の実施の形態に係る第1光導波路基板及び第2光導波路基板の構成例、並びに、それらの接合及び光ファイバの接続について、図12〜図16を参照して説明する。
まず、第4の実施の形態に係る第1光導波路基板について説明する。
図12は第4の実施の形態に係る第1光導波路基板の一例を示す図である。ここで、図12(A)は第4の実施の形態に係る第1光導波路基板の一例の要部平面模式図、図12(B)は図12(A)のL8−L8断面模式図、図12(C)は図12(A)の右側面模式図である。
第4の実施の形態に係る第1光導波路基板420Eは、基板421の、光導波路422の回折格子422b側の端部に、側端面421bに達するガイド溝426E(凹部)が設けられている点で、上記第1の実施の形態に係る第1光導波路基板420(図4)と相違する。
ガイド溝426Eは、第1光導波路基板420Eに接合される、後述の第2光導波路基板460E(図13)が備えるガイド溝466Eに対応する位置に、設けられる。ガイド溝426Eは、例えば、平面視で、側端面421b側の比較的幅広の部位と、その部位に連通し側壁が回折格子422b側に向かってテーパ状に狭まる部位と、更にその部位に連通する回折格子422b側の比較的幅狭の部位とを有する。これらの部位のうち、少なくとも側端面421b側の比較的幅広の部位は、光ファイバ500が容易に挿入可能な幅とされる。尚、ガイド溝426Eは、このような平面形状のほか、平面矩形状とすることもできる。また、ガイド溝426Eは、断面V字形状や断面U字形状等としてもよい。
第1光導波路基板420Eの基板421上に設けられた光導波路422及び回折格子422b等は、保護層424で被覆され、保護層424上には、第2光導波路基板460Eとの接合に用いられるメタル層425が設けられる。
続いて、第4の実施の形態に係る第2光導波路基板について説明する。
図13は第4の実施の形態に係る第2光導波路基板の一例を示す図である。ここで、図13(A)は第4の実施の形態に係る第2光導波路基板の一例の要部平面模式図、図13(B)は図13(A)のL9−L9断面模式図、図13(C)は図13(A)の右側面模式図である。
第4の実施の形態に係る第2光導波路基板460Eは、基板461上の光導波路462Eの長さが短縮されている。SSC463側に設けられるガイド溝466E(凹部)は、基板461の側端面461bから光導波路462Eに向かって幅が狭くなる部位を含む形状とされている。このような点で、第2光導波路基板460Eは、上記第1の実施の形態に係る第2光導波路基板460(図5)と相違する。
第2光導波路基板460Eでは、光導波路462Eの長さの短縮に伴い、基板461の長さ(光導波路462Eの延在方向の長さ)も短縮される。例えば、基板461は、後述(図14)のように第1光導波路基板420Eに第2光導波路基板460Eを接合した時に、第1光導波路基板420Eのガイド溝426Eの比較的幅広の部位が、第2光導波路基板460E側から見て露出するような長さとされる。
ガイド溝466Eは、上記図10に示したガイド溝466Cと同様に、光導波路462E側の比較的幅狭の部位が光ファイバ500の外径に合わせた幅とされ、基板461の側端面461b側の比較的幅広の部位が光ファイバ500の外径よりも大きな幅とされる。尚、ガイド溝466Eは、平面矩形状(図5)、断面V字形状(図9)又は断面U字形状等としたり、光ファイバ500のピッチに合わせて突起を設けたもの(図11)としたりすることもできる。
第2光導波路基板460Eの基板461上に設けられた光導波路462E、回折格子462b及びSSC463等は、保護層464で被覆され、保護層464上には、第1光導波路基板420Eとの接合に用いられるメタル層465が設けられる。
続いて、第4の実施の形態に係る第1光導波路基板420Eと第2光導波路基板460Eとの接合について説明する。
図14は第4の実施の形態に係る第1光導波路基板と第2光導波路基板との接合体の一例を示す図である。ここで、図14(A)は第4の実施の形態に係る第1光導波路基板と第2光導波路基板との接合体の一例の要部平面模式図、図14(B)は図14(A)のL10−L10断面模式図、図14(C)は図14(A)の右側面模式図である。
上記図12(A)〜図12(C)に示したような第1光導波路基板420Eと、上記図13(A)〜図13(C)に示したような第2光導波路基板460Eとが、図14(A)〜図14(C)に示すように、対向され、接合される。例えばフリップチップボンダーが用いられ、第1光導波路基板420Eの保護層424側の面と、第2光導波路基板460Eの保護層464側の面とが対向され、位置合わせされたメタル層425とメタル層465とが加圧及び加熱によって接合される。
このように第1光導波路基板420Eと第2光導波路基板460Eとが接合されることで、互いの回折格子422bと回折格子462bとが、両者の間で光伝送が行われるような位置に配置され、光導波路422と光導波路462Eとが光学的に接続される。
第2光導波路基板460Eは、その光導波路462Eの長さを短縮し、基板461の長さを短縮している。このような第2光導波路基板460Eが第1光導波路基板420Eに接合されると、第2光導波路基板460E側から見て、第1光導波路基板420Eが第2光導波路基板460Eの側方に突き出た接合体480Eが得られる。このように第1光導波路基板420Eが第2光導波路基板460Eの側方に突き出た接合体480Eでは、第1光導波路基板420Eのガイド溝426Eの少なくとも比較的幅広の部位(間口)が、第2光導波路基板460E側から見えるようになる。
続いて、第4の実施の形態に係る光ファイバ500の接続について説明する。
図15は第4の実施の形態に係る第1光ファイバ接続工程の一例を示す図、図16は第4の実施の形態に係る第2光ファイバ接続工程の一例を示す図である。ここで、図15(A)は第4の実施の形態に係る第1光ファイバ接続工程の一例の要部平面模式図、図15(B)は図15(A)のL11−L11断面模式図である。図16(A)は第4の実施の形態に係る第2光ファイバ接続工程の一例の要部平面模式図、図16(B)は図16(A)のL12−L12断面模式図である。
上記図14(A)〜図14(C)のように接合された第1光導波路基板420Eと第2光導波路基板460Eとの接合体480Eは、図15(A)及び図15(B)に示すように、バンプ440を用いてパッケージ基板410上に実装される。ここで、図15(B)に例示するように、第1光導波路基板420Eの基板421の裏面421cには、バンプ440が電気的に接続される端子427が設けられている。端子427は、素子領域423と電気的に接続されるように基板421内に形成された導体部428(1つを図示)に接続されている。接合体480の第1光導波路基板420は、その裏面421cに設けられた端子427と、それに接続されるバンプ440を通じて、パッケージ基板410の端子412に電気的に接続される。尚、図16(B)では、端子427、導体部428、端子412の図示を省略している。
パッケージ基板410上の接合体480E(その第1光導波路基板420E)の近傍には、接着、嵌合、係止等の方法を用いて、支持部材470が配置される。支持部材470は、後述のように光ファイバ500をガイド溝466Eに挿入可能な高さで、ガイド溝466Eに挿入された光ファイバ500が、ガイド溝466Eの内面466Eaに沿って延在され、内面466Eaに押し付けられる高さとされる。
このように近傍に支持部材470が配置された、パッケージ基板410上の接合体480Eに、光ファイバ500が接続される。
光ファイバ500は、予め先端部の被覆が除去され、先端がファイバカッターで切断される。このように処理された光ファイバ500が、まず、図15(A)及び図15(B)に示すように、接合体480Eの下側に位置する第1光導波路基板420Eのガイド溝426Eに、支持部材470に沿わせながら、斜め上方から挿入される。接合体480Eは、第1光導波路基板420Eのガイド溝426Eの比較的幅広の部位(間口)が、上側に位置する第2光導波路基板460E側から見える構造となっているため、光ファイバ500をガイド溝426Eに比較的容易に挿入することができる。第1光導波路基板420Eのガイド溝426Eの比較的幅広の部位に挿入された光ファイバ500は、そこから更に押し込まれると、ガイド溝426Eのテーパ状に狭まった部位、その部位に連通する比較的幅狭の部位へと挿入される。
第1光導波路基板420Eの斜め上方からそのガイド溝426Eに挿入された光ファイバ500は、支持部材470側(第1光導波路基板420E側)に寝かせられる。支持部材470側に寝かせられた光ファイバ500は、図16(A)及び図16(B)に示すように、自身の弾性と支持部材470の支持によって、接合体480Eの上側に位置する第2光導波路基板460Eのガイド溝466Eの内面466Eaに押し付けられる。ガイド溝466Eの内面466Eaに押し付けられた光ファイバ500は、その押し付けられた位置によっては、更に光導波路462E側に押し込まれてよい。
これにより、光ファイバ500が、第2光導波路基板460Eのガイド溝466E内にその内面466Eaに沿って延在され、光導波路462Eと光学的に接続された状態が得られる。光ファイバ500は、第2光導波路基板460Eのガイド溝466E内に挿入され、その内面466Eaに沿って延在されることで、光導波路462Eと所定の結合効率で光結合される位置に、精度良く配置される。
光ファイバ500は、パッケージ基板410の平面方向に寝かせられて接合体480Eに接続される。これにより、接合体480Eと光ファイバ500との低背の接続構造を実現することができ、接合体480Eと光ファイバ500を備える低背の光学装置を実現することができる。
第4の実施の形態では、光ファイバ500を接続する際、光ファイバ500が挿入される第2光導波路基板460Eのガイド溝466Eが、上方(第2光導波路基板460E側)から見え難くても、比較的容易にガイド溝466Eに光ファイバ500を挿入することができる。即ち、第1光導波路基板420Eの、ガイド溝426Eを設けた側の端部が、第2光導波路基板460Eの側方に突き出た接合体480Eを用いる(図14(A)〜図14(C))。そして、まず上方から容易に認識できる第1光導波路基板420Eのガイド溝426Eに光ファイバ500を挿入する(図15(A)及び図15(B))。これを寝かせて押し込むことで、第2光導波路基板460Eのガイド溝466Eに光ファイバ500を挿入する(図16(A)及び図16(B))。このようにすることで、比較的容易に第2光導波路基板460Eのガイド溝466E内に、寝かせた光ファイバ500を配置することができる。
次に、第5の実施の形態について説明する。
図17は第5の実施の形態に係る光学装置の一例を示す図である。ここで、図17(A)は第5の実施の形態に係る光学装置の光トランシーバ及びその周辺部の一例の要部平面模式図、図17(B)は図17(A)のL13−L13断面模式図である。
図17(A)及び図17(B)に示す光学装置1Eは、上記の第1光導波路基板420Eと第2光導波路基板460Eとの接合体480Eに接続する光ファイバ500を、光コネクタ510でパッケージ基板410に固定する構造を有する。
光コネクタ510は、パッケージ基板410と対向する面に、少なくとも1つの突起511を有する。光コネクタ510には、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、アクリル等の材料が用いられる。光コネクタ510は、例えば、射出成型で形成される。光ファイバ500は、例えば、接着剤520で光コネクタ510に接着され、取り付けられる。
パッケージ基板410には、光コネクタ510と対向する面に、光コネクタ510の突起511が挿入可能な穴411が設けられる。光コネクタ510の突起511は、パッケージ基板410の穴411に、接着、嵌合、係止等の方法で固定される。
光コネクタ510に取り付けられた光ファイバ500の、接合体480Eへの接続は、上記第4の実施の形態で述べたような方法(図15(A)及び図15(B)並びに図16(A)及び図16(B))で、行われる。光コネクタ510を用いると、光ファイバ500の取り扱いが比較的容易になり、光ファイバ500の接合体480Eへの接続工程が比較的容易になる。即ち、第1光導波路基板420Eのガイド溝426Eへの光ファイバ500の挿入、光ファイバ500を寝かせて押し込むことによる第2光導波路基板460Eのガイド溝466Eへの光ファイバ500の挿入を、比較的容易に行うことが可能になる。
光ファイバ500の接合体480Eへの接続では、第2光導波路基板460Eのガイド溝466Eに光ファイバ500が挿入されると共に、或いは挿入された後に、光コネクタ510の突起511がパッケージ基板410の穴411に挿入され、固定される。この状態で、光ファイバ500が、自身の弾性と支持部材470の支持によって、第2光導波路基板460Eのガイド溝466Eの内面466Eaに押し付けられ、光導波路462Eと光学的に接続される。光コネクタ510の突起511がパッケージ基板410の穴411に挿入され、固定されることで、光学装置1Eの外部からの衝撃等による光ファイバ500の位置ずれを抑制し、光ファイバ500と光導波路462Eとの安定な光結合を実現することができる。
図18は第5の実施の形態に係る光学装置の別例を示す図である。ここで、図18(A)は第5の実施の形態に係る光学装置の光トランシーバ及びその周辺部の別例の要部平面模式図、図18(B)は図18(A)のL14−L14断面模式図である。
図18(A)及び図18(B)に示す光学装置1Fは、上記図17(A)及び図17(B)のような光学装置1Eの光コネクタ510等を、接着剤900を用いてパッケージ基板410に接着し、固定した構造を有する。接着剤900は、光コネクタ510のほか、それに取り付けられている光ファイバ500、それを支持する支持部材470、第1光導波路基板420E、第2光導波路基板460E等の要素を部分的或いは全体的に被覆するように設けられてもよい。
光ファイバ500や光コネクタ510、接合体480E等の要素について、交換要求がない場合には、このように接着剤900で接着、固定することで、頑丈な光学装置1Fを実現することができる。
尚、第5の実施の形態で述べた光学装置1E及び光学装置1Fにおいて、光コネクタ510と支持部材470とを一体化し、光コネクタ510の一部位に支持部材470の機能を持たせてもよい。このようにしても、上記同様に光ファイバ500を接合体480Eに接続することができる。
また、ここでは上記第4の実施の形態で述べたような接合体480Eを例に、光コネクタ510に取り付けられた光ファイバ500の接続(図17(A)及び図17(B))、光コネクタ510等の接着剤900による接着(図18(A)及び図18(B))について説明した。このほか、上記第1〜第3の実施の形態で述べた接合体480等に、図17(A)及び図17(B)並びに図18(A)及び図18(B)の例に従い、光コネクタ510に取り付けられた光ファイバ500の接続、光コネクタ510等の接着剤900による接着を行うこともできる。
また、光コネクタ510を用いずに光ファイバ500を接合体480Eや接合体480等に接続した態様において、光ファイバ500等を、上記のような接着剤900を用いて固定してもよい。このようにしても、上記同様に頑丈な光学装置を実現することができる。
次に、第6の実施の形態について説明する。
図19は第6の実施の形態に係る光学装置の一例を示す図である。ここで、図19(A)は第6の実施の形態に係る光学装置の光トランシーバ及びその周辺部の一例の要部平面模式図、図19(B)は図19(A)のL15−L15断面模式図である。
図19(A)及び図19(B)に示す光学装置1Gは、第1光導波路基板420と第2光導波路基板460との接合体480を、その第1光導波路基板420の光導波路422の配設面側でパッケージ基板410に接合した構造を有する。
接合体480の第1光導波路基板420は、パッケージ基板410の端部に接合され、その第1光導波路基板420に接合された第2光導波路基板460は、パッケージ基板410の側方に位置する。第1光導波路基板420の光導波路422の配設面側(基板421の表面421a側)には、バンプ440が電気的に接続される端子427が設けられる。接合体480の第1光導波路基板420は、その光導波路422の配設面側に設けられた端子427と、それに接続されるバンプ440を通じて、パッケージ基板410の端子412に電気的に接続される。接合体480が実装されたパッケージ基板410の、端子412とは反対の面側に設けられた端子413が、バンプ700を用いてパッケージ基板200の端子210に電気的に接続され、パッケージ基板410がパッケージ基板200上に実装される。
第1光導波路基板420の光導波路422の配設面側に端子427を設ける構成では、基板421の裏面421cに引き出すような導体部(上記図7(B)の導体部428)を設けずに、素子領域423と電気的に接続される端子427を得ることができる。そのため、第1光導波路基板420の構造、製造工程の簡素化が図られる。また、素子領域423と端子427との間の配線距離の短縮化、素子領域423とパッケージ基板410及びそれに電気的に接続される他の要素との間の配線距離の短縮化、それによる信号伝送の高速化が図られる。
光ファイバ500は、例えば、突起511を有する光コネクタ510に固定される。この場合、パッケージ基板200には、光コネクタ510の突起511が挿入可能な穴211が設けられる。光ファイバ500の接合体480への接続では、第2光導波路基板460のガイド溝466に光ファイバ500が挿入されると共に、或いは挿入された後に、光コネクタ510の突起511がパッケージ基板200の穴211に挿入され、固定される。光ファイバ500は、自身の弾性と、光コネクタ510でパッケージ基板200側に引き寄せられることによって、第2光導波路基板460のガイド溝466の底面466aに押し付けられ、光導波路462と光学的に接続される。
光コネクタ510の突起511がパッケージ基板200の穴211に挿入され、固定されることで、光学装置1Gの外部からの衝撃等による光ファイバ500の位置ずれが抑制され、光ファイバ500と光導波路462との安定な光結合が実現される。
この第6の実施の形態で述べたような構成によっても、接合体480と光ファイバ500との低背の接続構造を実現することができ、接合体480と光ファイバ500を備える低背の光学装置1Gを実現することができる。
尚、光学装置1Gをより頑丈にするため、図18(A)及び図18(B)の例に従い、光コネクタ510等を、接着剤900を用いて固定してもよい。
次に、第7の実施の形態について説明する。
ここでは、第2光導波路基板の更に別の例を、第7の実施の形態として説明する。
図20は第7の実施の形態に係る第2光導波路基板の一例を示す図である。ここで、図20(A)は第7の実施の形態に係る第2光導波路基板の一例の要部平面模式図、図20(B)は図20(A)のL16−L16断面模式図、図20(C)は図20(A)の右側面模式図である。
図20(A)〜図20(C)に示す第2光導波路基板460Fは、光導波路として、シングルモード光導波路462Fが設けられ、第1光導波路基板420等の回折格子422bと光学的に接続される部位に、回折格子に替えて、ミラー462cが設けられている。このような点で、第2光導波路基板460Fは、上記第2の実施の形態に係る第2光導波路基板460A(図8)と相違する。
ミラー462cは、第2光導波路基板460Fと接合される第1光導波路基板420等の回折格子422bからの光がシングルモード光導波路462Fに入射され、シングルモード光導波路462Fからの光が回折格子422bに入射される角度で設けられる。ミラー462cは、例えば、シングルモード光導波路462Fに用いられる材料に応じ、角度を付けた反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching;RIE)や、露光及び現像の条件を調整したフォトリソグラフィ技術を用いて、形成することができる。シングルモード光導波路462Fを、その延在方向に直交する方向の切断面のサイズが10μm角になるような比較的厚いサイズとすると、回折格子422bの回折角度に合わせた角度のミラー462cを比較的形成し易い。
回折格子に替えて、ミラー462cを設けた第2光導波路基板460Fを用いても、ミラー462cと回折格子422bとを光学的に接続することができる。このような第2光導波路基板460Fを用い、低背の光ファイバ500の接続構造、光ファイバ500の接続構造を含む低背の光学装置を実現することもできる。
以上説明した実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 第1面に設けられた第1光導波路と、前記第1光導波路に設けられた第1回折格子とを有する第1基板と、
前記第1面上に接合され、前記第1面に対向する第2面に設けられ前記第1回折格子と光学的に接続された第2光導波路と、前記第2光導波路端側に設けられ側端面に達する第2凹部とを有する第2基板と、
前記第2凹部の底面に沿って設けられ、前記第2光導波路と光学的に接続された光ファイバと
を含むことを特徴とする光学装置。
(付記2) 前記第2基板は、前記第2光導波路に設けられ、前記第1回折格子と光学的に接続された第2回折格子を有することを特徴とする付記1に記載の光学装置。
(付記3) 前記第2基板は、前記第2光導波路に設けられ、前記第1回折格子と光学的に接続されたミラーを有することを特徴とする付記1に記載の光学装置。
(付記4) 前記第2基板は、前記第2光導波路端に設けられたスポットサイズコンバータを有することを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の光学装置。
(付記5) 前記第1基板と前記第2基板との接合体が搭載され、前記第1基板と電気的に接続された第3基板を更に含むことを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の光学装置。
(付記6) 前記第1基板は、前記第1面と反対の第3面が前記第3基板と対向し、前記第3面に設けられた端子で前記第3基板と電気的に接続されることを特徴とする付記5に記載の光学装置。
(付記7) 前記第1基板は、前記第1面が前記第3基板と対向し、前記第1面に設けられた端子で前記第3基板と電気的に接続されることを特徴とする付記5に記載の光学装置。
(付記8) 前記第2凹部の前記底面に沿って設けられる前記光ファイバを支持する支持部材を更に含むことを特徴とする付記1乃至7のいずれかに記載の光学装置。
(付記9) 前記第2凹部は、平面視で矩形状であることを特徴とする付記1乃至8のいずれかに記載の光学装置。
(付記10) 前記第2凹部は、平面視で、前記第2基板の前記側端面における幅が、前記第2光導波路の近傍における幅よりも広い形状であることを特徴とする付記1乃至8のいずれかに記載の光学装置。
(付記11) 前記第2凹部は、前記底面に沿って設けられる前記光ファイバの延在方向と直交する方向の切断面が、前記第2面から前記底面に向かって幅が狭くなる形状であることを特徴とする付記1乃至10のいずれかに記載の光学装置。
(付記12) 前記第1基板は、接合される前記第2基板の前記第2凹部との対向位置から前記第2凹部の外方まで延在された第1凹部を有することを特徴とする付記1乃至11のいずれかに記載の光学装置。
(付記13) 前記第1基板と前記第2基板との接合体上に設けられた冷却部材を更に含むことを特徴とする付記1乃至12のいずれかに記載の光学装置。
(付記14) 第1面に設けられた第1光導波路と、前記第1光導波路に設けられた第1回折格子とを有する第1基板の、前記第1面上に、前記第1面に対向する第2面に設けられ前記第1回折格子と光学的に接続された第2光導波路と、前記第2光導波路端側に設けられ側端面に達する第2凹部とを有する第2基板を接合する工程と、
光ファイバを、前記第2凹部の底面に沿って設け、前記第2光導波路と光学的に接続する工程と
を含むことを特徴とする光学装置の製造方法。
(付記15) 前記第1基板は、接合される前記第2基板の前記第2凹部との対向位置から前記第2凹部の外方まで延在された第1凹部を有し、
前記光ファイバを接続する工程は、
前記第1凹部の、前記第2凹部の外方まで延在された部位に、前記光ファイバを挿入する工程と、
挿入された前記光ファイバを、前記第1凹部と前記第2凹部の間の部位に押し込む工程と、
押し込まれた前記光ファイバを、前記第1基板側に寝かせ、前記第2凹部の前記底面に沿わせる工程と
を含むことを特徴とする付記14に記載の光学装置の製造方法。
(付記16) 前記光ファイバを接続する工程前に、前記第1基板と前記第2基板との接合体を第3基板に搭載し、前記第3基板と前記第1基板とを電気的に接続する工程を更に含むことを特徴とする付記14又は15に記載の光学装置の製造方法。
(付記17) 前記光ファイバを接続する工程は、前記光ファイバを、支持部材で支持して前記第2凹部の前記底面に沿わせる工程を含むことを特徴とする付記14乃至16のいずれかに記載の光学装置の製造方法。
1,1E,1F,1G 光学装置
100 ボード
100a,200a,421a,461a,1100a 表面
200,410 パッケージ基板
200b,421c 裏面
210,412,413,427 端子
211,411 穴
300 半導体装置
400,1000 光トランシーバ
420,420E 第1光導波路基板
421,461,1100 基板
421b,461b 側端面
422,462,462E,1200 光導波路
422b,462b,462Ab,1210 回折格子
423 素子領域
424,464,1300 保護層
425,465,465A メタル層
426E,466,466B,466C,466D,466E ガイド溝
428 導体部
430 回路チップ
440,700,800 バンプ
450 光源
460,460A,460B,460C,460D,460E,460F 第2光導波路基板
462A,462F シングルモード光導波路
462c ミラー
463 SSC
466a,466Ca,466Da 底面
466Ba 側面
466Db,511 突起
466Ea 内面
470 支持部材
480,480E 接合体
500,2000 光ファイバ
510 光コネクタ
520,900,3000,3100 接着剤
600 冷却部材
610 ヒートシンク
610a フィン
620 クーリングプレート
620a 配管
2100 ファイバホルダ
2100a 先端面

Claims (7)

  1. 第1面に設けられた第1光導波路と、前記第1光導波路に設けられた第1回折格子とを有する第1基板と、
    前記第1面上に接合され、前記第1面に対向する第2面に設けられ前記第1回折格子と光学的に接続された第2光導波路と、前記第2光導波路端側に設けられ側端面に達する第2凹部とを有する第2基板と、
    前記第2凹部の底面に沿って設けられ、前記第2光導波路と光学的に接続された光ファイバと
    を含み、
    前記第1基板は、接合される前記第2基板の前記第2凹部との対向位置から前記第2凹部の外方まで延在された第1凹部を有することを特徴とする光学装置。
  2. 前記第2基板は、前記第2光導波路に設けられ、前記第1回折格子と光学的に接続された第2回折格子を有することを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記第1基板と前記第2基板との接合体が搭載され、前記第1基板と電気的に接続された第3基板を更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学装置。
  4. 前記第2凹部の前記底面に沿って設けられる前記光ファイバを支持する支持部材を更に含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光学装置。
  5. 前記第1基板と前記第2基板との接合体上に設けられた冷却部材を更に含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の光学装置。
  6. 第1面に設けられた第1光導波路と、前記第1光導波路に設けられた第1回折格子とを有する第1基板の、前記第1面上に、前記第1面に対向する第2面に設けられ前記第1回折格子と光学的に接続された第2光導波路と、前記第2光導波路端側に設けられ側端面に達する第2凹部とを有する第2基板を接合する工程と、
    光ファイバを、前記第2凹部の底面に沿って設け、前記第2光導波路と光学的に接続する工程と
    を含み、
    前記第1基板は、接合される前記第2基板の前記第2凹部との対向位置から前記第2凹部の外方まで延在された第1凹部を有し、
    前記光ファイバを接続する工程は、
    前記第1凹部の、前記第2凹部の外方まで延在された部位に、前記光ファイバを挿入する工程と、
    挿入された前記光ファイバを、前記第1凹部と前記第2凹部の間の部位に押し込む工程と、
    押し込まれた前記光ファイバを、前記第1基板側に寝かせ、前記第2凹部の前記底面に沿わせる工程と
    を含むことを特徴とする光学装置の製造方法。
  7. 前記光ファイバを接続する工程は、前記光ファイバを、支持部材で支持して前記第2凹部の前記底面に沿わせる工程を含むことを特徴とする請求項に記載の光学装置の製造方法。
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