JP6492488B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録部において画像が記録されるシートに当接部材を当接させて当該シートの浮き上がりを抑制する構成の画像記録装置に関する。
従来より、記録部に設けられたノズルから、記録用紙等のシートにインク滴を吐出して画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置では、記録部と対向する位置に、シートを支持するプラテン(シート支持部材)が設けられている。記録部は、シートの搬送向きの上流側および下流側のそれぞれに設けられ、シートの搬送向きと直交する幅方向に沿って延びる一対のガイドレール上にスライド可能に支持されている。
プラテン上にシートが搬送されると、記録部は、一対のガイドレール上を、シートの搬送向きとは直交する幅方向に移動しつつ、プラテン上のシートにインク滴を選択的に吐出する。これにより、シートに画像が記録される。
前述されたインクジェット記録装置では、インクが付着したシートの一部分が膨潤してプラテンから浮き上がる現象(コックリング)が発生することがある。コックリングが発生すると、プラテンから浮きあがったシート部分が、記録部に接触したり、プラテンへシートを案内するガイド部材と接触したりすることにより、画像が乱れたり、紙詰まりが生じたりするおそれがある。
このような問題を解決するために、特許文献1には、シートの搬送向きの上流側のガイドレールに取り付けられた当接部材によって、プラテン上を搬送されるシートをプラテンに押し付ける構成が開示されている。当接部材は、ガイドレールの下面に当接した取付部と、取付部からシートの搬送向きの下流側の下方に向かって湾曲状態で延出する湾曲部と、湾曲部の下端からシートの搬送向きの下流側に向かって延出する平板状の当接部とを有している。
当接部材の取付部は、上流側および下流側にそれぞれ一対ずつ設けられた4つの係合部によってガイドレールに取り付けられている。各係合部は、ガイドレールを上下方向に貫通する開口内を通過して、ガイドレールの上面に係止している。
湾曲部は、取付部から垂れ下がった状態になっており、当接部は、搬送されるシートに当接すると、シートによって上方に押し上げられる。このときの当接部からの反力により、シートはプラテン上に押し付けられる。これにより、シートがプラテンから浮き上がることを防止することができる。
特開2013−136225号公報
特許文献1では、当接部がシートに当接することによって上方に移動できるように、当接部材の係合部は、ガイドレールとは隙間(遊び)が形成された状態で係合している。また、当接部は、シートに当接していない状態では、シート搬送向きの下流側に位置する先端が、最下側になるように傾斜した状態になっている。
このような構成において、当接部がシートとの当接によって上方に押し上げられると、取付部は、シートの搬送向きの上流側の一対の係合部を中心として回動する。その後、当接部が、シートに適切な押圧力が加わる位置まで上方に押し上げられると、その位置において当接部が移動しないように、取付部がガイドレールに規制される。
このように、取付部がガイドレールに規制されると、当接部が位置決めされるが、当接部からシートに加わる押圧力は、湾曲部および当接部のそれぞれの重さにも影響される。このために、シートの位置が変化しないような適切な押圧力がシートに加わるように、当接部の上下方向位置を調整することは容易でないという問題がある。
また、画像記録装置では、プラテン上に搬送されたシートが紙詰まり(JAM)状態になると、紙詰まりを解消するために、シートの搬送向きとは反対向きにシートを引き出すように構成される場合がある。この場合、当接部は、先端が最も下側に位置するように傾斜しているために、シートの搬送向きと反対向きに引き出されるシートに当接部の先端が突き刺さって、シートが破損したりJAM状態になるおそれがある。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、記録部によって画像が記録されるシートに対して、当接部材の当接部を適切に当接させることができる画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、シートを搬送向きに搬送する搬送部と、上記搬送部によって搬送されるシートに画像を記録する記録部と、上記記録部を支持する第1面を有する支持部材と、上記第1面と係合する係合部、及び、当該係合部よりも上記シートの搬送向きの下流側において上記シートに当接する当接部を有する当接部材と、上記シートの搬送向きにおける上記当接部と上記係合部との間において、上記支持部材における上記第1面とは反対側の第2面に上記当接部材を付勢して当該当接部材を上記第2面に当接させる付勢部材と、を有する。
このような構成により、支持部材の第2面に対する当接部の位置を付勢部材によって容易に調整することができる。
(2) 好ましくは、搬送されるシートをガイドするガイド部材を備え、上記付勢部材は上記ガイド部材と一体成型されている。これにより、付勢部材及びガイド部材を配置するためのスペースを小さくでき、また、付勢部材及びガイド部材を組み付ける作業も不要になる。
(3) 好ましくは、搬送されるシートをガイドするガイド部材を備え、上記付勢部材は、上記ガイド部材と上記当接部材との間に設けられており、当該当接部材を上記ガイド部材から離間する方向に付勢している。これにより、コンパクトな構成にできる。
(4) 上記ガイド部材は、上記搬送部よりも上記搬送向きの上流側に配置されている。これにより、シートを円滑に搬送できる。
(5) 好ましくは、上記搬送部は、搬送ローラと、当該搬送ローラに対向して配置された従動ローラと、上記従動ローラを回転可能に保持するローラホルダと、を備え、上記ローラホルダは、上記支持部材に支持されており、上記付勢部材は、上記ローラホルダを付勢して、上記従動ローラを上記搬送ローラ側へ付勢する。これにより、従動ローラを付勢するための部材が不要になり、部品点数を削減できる。
(6) 好ましくは、上記付勢部材は、上記当接部材を上記第2面における上記搬送向きの下流側の端部に当接させる。これにより、支持部材の第2面に対する当接部材の位置の調整が容易になる。
(7) 好ましくは、上記支持部材の第1面は、上記記録部をシートの搬送向きと交差する方向に移動可能に支持する。これにより、当接部材を取り付けるための特別な部材を設ける必要がない。
(8) 好ましくは、上記支持部材は、上記第1面から上記第2面にわたって貫通する開口を有し、上記係合部は、上記開口内を通過する支柱部と、当該支柱部から延びて上記第1面に当接する係止部とを有する。これにより、支持部材に対して係合部を容易に係合させることができる。
(9) 好ましくは、上記当接部材は、上記幅方向に間隔を空けて複数設けられている。これにより、搬送されるシートを幅方向に沿って押圧することができる。
(10) 好ましくは、上記記録部に対向して配置されており、上記搬送部から搬送されるシートを保持するプラテンを有し、上記プラテンは、隣り合う上記当接部の間に対応する位置に設けられたリブを有し、当該リブが当該当接部のそれぞれと協働してシートに波形状を付与する。これにより、シートを幅方向に沿って波打った状態にすることができる。
(11) 好ましくは、上記当接部は、平板状に構成されており、搬送されるシートに平行又はシート搬送向きに沿って上向き傾斜になっている。これにより、当接部が当接したシートが、上記搬送向きとは反対向きに移動した場合に、当接部によってシートが破損することを防止できる。
(12) 好ましくは、上記記録部は、ノズルからインク滴を吐出することによってシートに画像を記録するものである。これにより、インク滴によって形成される画像の画質が向上する。
本発明によれば、記録部によって画像が記録されるシートに対して、当接部材の当接部を適切に当接させることができる。
図1は、本発明の実施形態の一例である複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の構成を示す模式図である。 図3は、プリンタ部11における記録部24、第1ガイドレール56、第2ガイドレール57の周辺を示す斜視図である。 図4は、第1ガイドレール56及びコルゲート部80の周辺の斜視図である。 図5は、第1ガイドレール56、コルゲート部80、付勢部材90を分解して示す斜視図である。 図6(A)及び(B)は、それぞれ、第1ガイドレール56及びコルゲート部80の横断面図である。 図7(A)は付勢部材90の上側からの斜視図、図7(B)は、付勢部材90の下側からの斜視図である。 図8は、本発明の変形例における第1ガイドレール56及びコルゲート部80と、第1搬送ローラ対59の断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、複合機10の正面側を前側として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面側)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
図1に示される複合機10(本発明の画像記録装置の一例)は、ファクシミリ機能、プリント機能等の各種の機能を有している。複合機10は、概ね薄型の直方体形状に構成された筐体14と、筐体14内の下部内に装着された給送トレイ20とを有している。給送トレイ20は、筐体14から前向きに引き出し可能になっている。
筐体14の内部には、装着された給送トレイ20の前側部分の上側に、記録用紙12がプリントアウトされる排出用空間13が設けられている。排出用空間13は前側に開口している。排出用空間13の下側には、プリントアウトされるシートの一例である記録用紙12(図2参照)が載置される排出トレイ21が設けられている。排出トレイ21は、給送トレイ20上に支持されている。
図2に示されるように、筐体14内における後側の上部にはプリンタ部11が設けられている。プリンタ部11は、インクジェット方式で記録用紙12等の被記録媒体に画像を記録する。給送トレイ20には、複数枚の記録用紙12が上下方向に積み重ねられる支持面22が設けられている。複合機10は、給送トレイ20の支持面22上に積み重ねられた記録用紙12の片面に画像を記録する機能及び記録用紙12の両面に画像を記録する機能を有している。また、複合機10は、CD−ROM、DVD−ROMなどの記録メディアの盤面上に画像を記録する機能も有している。
プリンタ部11の下側には、給送トレイ20内の記録用紙12をプリンタ部11に給送する給送部16が設けられている。給送部16は、給送トレイ20内の最上部の記録用紙12に当接して後側上方に向けて繰り出す給送ローラ25を有している。給送ローラ25は、支持アーム26によって、給送トレイ20内の最上部の記録用紙12に当接する位置と、記録用紙12から上側に離間した位置とに回動可能に支持されている。給送ローラ25には、動力伝達機構27によって図示しないモータの動力が伝達される。
筐体14における後部には、給送部16によって給送トレイ20から繰り出される記録用紙12を上方に向けて搬送する第1搬送経路33が設けられている。第1搬送経路33は、後側に位置する外周ガイド部材33Aと、前側に位置する内周ガイド部材33Bとによって、後側に突出した円弧状に構成されている。第1搬送経路33内を搬送される記録用紙12は、第1搬送経路33の幅方向の中心が、記録用紙12における搬送向きとは直交する幅方向の中心にほぼ一致した中央基準で搬送される。
給送トレイ20から繰り出される記録用紙12は、第1搬送経路33の下端部から第1搬送経路33内に進入し、第1搬送経路33の上端部から前向きに排出される。プリンタ部11の上部には、第1搬送経路33を搬送された記録用紙12が前向きに搬送される第2搬送経路34が前後方向8に沿って設けられている。第2搬送経路34は、第1搬送経路33の上端部から、排出トレイ21の後端部の上側にまで達している。
第2搬送経路34には、前後方向8の前向きに、第1搬送ローラ対59(請求項1の「搬送部に相当」)と、プラテン42と、第2搬送ローラ対44と、経路切換部36と、反転ローラ対45とが順番に設けられており、それぞれが第2搬送経路34の一部を形成している。記録用紙12は、第2搬送経路34においても、中央基準で搬送される。
第1搬送ローラ対59は、上側に配置された第1搬送ローラ60と、下側に配置されたピンチローラ61とを備えている。第1搬送ローラ対59は、第2搬送経路34を記録用紙12が搬送される場合には、第1搬送ローラ60とピンチローラ61とが相互に圧接された状態とされて、第1搬送ローラ60が回転駆動される。
第1搬送ローラ対59と第2搬送ローラ対44との間に配置されたプラテン42は、第2搬送経路34を搬送される記録用紙12を前後方向8に沿った状態で支持する。プラテン42の上側には、プラテン42にて支持された記録用紙12に画像を記録する記録部24が設けられている。
記録部24は、プラテン42の上側において前後方向8に所定の間隔をあけた状態でそれぞれが左右方向9に沿って配置された第1ガイドレール56及び第2ガイドレール57によって支持されている。記録部24は、第1ガイドレール56及び第2ガイドレール57にスライド可能に支持されたキャリッジ40と、キャリッジ40の下部に配置された記録ヘッド38とを有している。記録ヘッド38には、複数の吐出口から下方に向かってインクを吐出するノズル39が設けられている。ノズル39には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録部24は、中央基準で搬送されたプラテン42上の記録用紙12に対して、幅方向の中央位置を基準として画像を形成する。
プラテン42の前側に配置された第2搬送ローラ対44は、下側の第2搬送ローラ62と、上側の対向ローラ(従動ローラ)63とを備えている。第2搬送ローラ対44は、記録用紙12が搬送される場合には、第2搬送ローラ62が対向ローラ63に圧接されて回転駆動される。
経路切換部36は、第2搬送ローラ対44によって搬送される記録用紙12が当接すると、当該記録用紙12が経路切換部36の上方を通過する状態になる。また、後述されるように、経路切換部36にて反転ローラ対45へ案内された記録用紙12が搬送方向を反転されて後向きに搬送されると、経路切換部36に当該記録用紙12が当接することによって、当該記録用紙12は経路切換部36の下側へ案内される。
反転ローラ対45は、下側に配置された反転ローラ67と、上側に配置された反転対向ローラ(従動ローラ)68とを備えている。反転ローラ67は、正逆回転可能である。反転対向ローラ68は、反転ローラ67に圧接した状態では、反転ローラ67の回転に追従して回転する。
反転ローラ67が回転する向きは、記録用紙12が前向きに搬送される場合を正転と称し、記録用紙12が後向きに搬送される場合を逆転と称する。記録用紙12の片面にのみ画像が記録される場合には、反転ローラ67が正転され、反転ローラ対45により搬送される記録用紙12が排出トレイ21上に排出される。
記録用紙12の両面に画像が記録される場合には、反転ローラ67が正転されて、片面に画像が記録された記録用紙12の後端部が反転ローラ対45を通過する直前まで搬送された後に、反転ローラ67が逆転される。これにより、記録用紙12は、経路切換部36に向かって後向きに搬送されて、経路切換部36の下側へ案内される。経路切換部36の下方には、反転ローラ対45から第1搬送経路33の下端部に達する分岐搬送ガイド71が設けられており、分岐搬送ガイド71によって第3搬送経路73が形成されている。分岐搬送ガイド71に沿って搬送される記録用紙12は、中間搬送ローラ対72によって第1搬送経路33の下端部へ搬送される。
[プリンタ部11]
図3に示されるように、プリンタ部11は、筐体14の後部における左右の両側に設けられた左側面フレーム47及び右側面フレーム48によって支持されている。左側面フレーム47及び右側面フレーム48は、それぞれ前後方向8及び上下方向7に沿って広がっている。
左側面フレーム47及び右側面フレーム48には、第1ガイドレール56及び第2ガイドレール57がそれぞれ架設状態で支持されている。第1ガイドレール56及び第2ガイドフレーム57には、記録部24におけるキャリッジ40の前側部分及び後側部分のそれぞれがスライド可能に支持されている。キャリッジ40は、第1ガイドレール56の上面56Eにおける前側部分を摺動する。
左側面フレーム47及び右側面フレーム48には、第2ガイドレール57の前側において、左右方向9に沿って長くなった帯板状のローラ支持フレーム66が支持されている。ローラ支持フレーム66の下側には、反転ローラ対45における上側の反転対向ローラ68(図2参照)が取り付けられている。
図5に示されるように、第1ガイドレール56の下側には、搬送される記録用紙12を左右方向9に沿って波打った状態に湾曲させるコルゲート部80が設けられている。コルゲート部80は、左右方向9の中央部に設けられた第1当接部材80Aと、第1当接部材80Aの左右の両側にそれぞれ設けられた第2当接部材80Bと、を有している。第1ガイドレール56の下側には、第1当接部材80A及び第2当接部材80Bのそれぞれを第1ガイドレール56に押し付ける付勢部材90が設けられている。コルゲート部80及び付勢部材90の構成については後述する。
図4に示されるように、左側面フレーム47及び右側面フレーム48には、第1搬送ローラ対59における上側の第1搬送ローラ60のローラ軸60A(図2参照)を回転可能に支持する切り欠き部47A及び48Aがそれぞれ設けられている。第1搬送ローラ60のローラ軸60Aが切り欠き部47A及び48Aに回転可能に支持されることにより、第1搬送ローラ60は図3に示された状態になる。
図4に示されるように、左側面フレーム47及び右側面フレーム48には、第2搬送ローラ対44の下側の第2搬送ローラ62のローラ軸62Aの両側の端部がそれぞれ支持されている。第2搬送ローラ62のローラ軸62Aは、左側面フレーム47及び右側面フレーム48に設けられた支持孔部(図示せず)に、上下方向に移動可能な状態で回転可能に支持されている。第2搬送ローラ対44における上側の対向ローラ63(図2参照)は、第2ガイドレール57(図3参照)の下側に取り付けられている。
図4に示されるように、左側面フレーム47及び右側面フレーム48には、反転ローラ対45における下側の反転ローラ67のローラ軸67Aの両側の各端部を支持する支持孔部47D及び48Dがそれぞれ設けられている。反転ローラ67のローラ軸67Aは、支持孔部47D及び48Dに、上下方向に移動可能な状態で回転可能に支持されている。第1搬送ローラ対59と第2搬送ローラ対44との間に設けられたプラテン42は、第2搬送ローラ62のローラ軸62Aに支持されている。
<プラテン42>
図4に示されるように、プラテン42は、左右方向9に沿って長くなった帯板状になっており、前側の側縁部が第2搬送ローラ62のローラ軸62Aに回動可能に支持されている。プラテン42における後部上面には、コルゲート部80における各当接部81Aがそれぞれ当接する当接領域42Fが設けられている。各当接領域42Fは、平板状の当接部81Aにおける下面の全体が当接できる平坦面になっている。また、プラテン42の上面には、前後方向8に沿って上方に突出する複数のリブ(突出部)42Eが左右方向9に適当な間隔を空けて設けられている。各リブ42Eは、当接領域42F以外の領域において、プラテン42の後側の側縁から前後方向8の中程までにわたって設けられている。
<コルゲート部80>
図5に示されるように、第1当接部材80Aは、第1ガイドレール(支持部材)56における左右方向9の中央部に取り付けられており、左右の各第2当接部材80Bは、第1当接部材80Aに対して左右の両側に所定の間隔を空けた状態で第1ガイドレール56に取り付けられている。第1当接部材80Aと、それぞれの第2当接部材80Bとの間隔は等しくなっている。
第1当接部材80Aは、左右方向9に間隔を空けて配置された3個の当接本体81と、隣り合う当接本体81同士を連結する第1連結部82とを備えている。
各当接本体81は、第1ガイドレール56の下面56Fに対向するベース部81Bと、ベース部81Bの前端部(記録用紙12の搬送向きの下流側端部)に設けられた接続部81Kと、接続部81Kの前端部から前方且つ下方に湾曲状態で突出した湾曲部81Cと、湾曲部81Cの下端部(先端部)に設けられた当接部81Aとを有している。
ベース部81Bは、平面視で長方形状の平板状をしており、それぞれの後端部には、第1ガイドレール56に係合する一対の係合部81Dが設けられている。各係合部81Dは、ベース部81Bの左右の両側から上方に向かって突出した支柱部81Eと、支柱部81Eの先端部において後方に向かって延びる係止部81Fとを有している。支柱部81Eは、前後方向8(記録用紙12の搬送向き)および左右方向9に沿った長さがそれぞれ一定になった断面長方形状になっている。
第1ガイドレール56には、各ベース部81Bの係合部81Dが挿入される開口56Aが設けられている。各開口56Aは、第1ガイドレール56における後部、すなわち、第1ガイドレール56におけるキャリッジ40の摺動位置よりも後側に設けられている。開口56Aは、ベース部81Bにおける係止部81Fが貫通する大きさの貫通部56Bと、貫通部56Bの前側部分から右側方向に延びるスライド部56Cとを有している。スライド部56Cにおける前後方向8に沿った長さは、支柱部81Eが貫通可能であって、係止部81Fが貫通しないようになっている。
当接本体81におけるベース部81Bの各係合部81Dは、第1ガイドレール56の開口56Aにおける貫通部56B内に係止部81Fがそれぞれ下方から挿入されて、第1ガイドレール56の上側に位置される。このような状態で、支柱部81Eが開口56Aのスライド部56Cに沿って右側方向にスライドされて、係合部81Dの係止部81Fがスライド部56Cの右側端部の上側に位置される。このような状態になると、係止部81Fは第1ガイドレール59の上面56Eに係止して開口56Aから抜け止めされる。
左右方向9の中央に位置する当接本体81のベース部81Bには、左右方向9の中央部に、前後方向8に沿った帯板状の板バネ部81Gが設けられている。板バネ部81Gは、ベース部81Bに切り込みを形成することによってベース部81Bの一部に形成された帯板状部分によって構成されている。ベース部81Bにおける前側の先端部には、上方に突出したボス部81Hが設けられている。ボス部81Hは、ベース部81Bの各係合部81Dが第1ガイドレール56に係合した状態では、第1ガイドレール56に設けられた開口56Gに嵌合する。他の2つの当接本体81のベース部81Bには、このような板バネ部は設けられていない。
図5に示されるように、ベース部81Bと湾曲部81Cとの間に設けられた接続部81Kは、ベース部81Bの前面における左右方向9に一定の間隔あけた位置から前方に突出する3つの接続本体81Mと、全ての接続本体81Mの前端部において上下方向7に沿って支持された平板状の取付部81Nとを有している。接続本体81Mにおける後部には、第1ガイドレール56の下面56Fに当接するように上方に突出した突部81P(図6(B)参照)が設けられている。取付部81Nは、上下方向及び左右方向9に沿った状態で、上下方向の中程が、各接続本体81Mの先端に支持されている。取付部81Nにおける各接続本体81Mよりも上側の部分は、第1ガイドレール56における前側の側縁に沿った状態になっている。
湾曲部81Cは、接続部81Kの取付部81Nにおける前面の下部に上端部が取り付けられている。湾曲部81Cは、左右方向9に沿った長さがほぼ一定であって、第1搬送ローラ対59の前側の外周部分に沿った形状になっている。湾曲部81Cは、上下方向及び前後方向8に移動し得る可撓性を有している。
当接部81Aは、湾曲部81Cの下端部から前方に向かって突出しており、平面視で、前側になるにつれて左右方向9に沿った長さが順次短くなった三角形状になっている。当接部81Aは、記録部24におけるノズル39よりも記録用紙12の搬送向き上流側に位置しており、記録用紙12が搬送されない状態では、プラテン42における後部上面の当接領域42Fに当接している。当接部81Aは、記録用紙12が搬送されると、当該記録用紙12に当接する。
平板状の当接部81Aは、当接本体81における記録用紙12の搬送向きの下流側の先端部が、搬送される記録用紙12にほぼ平行な状態になっている。なお、当接部81Aはこのような構成に限らず、記録用紙12の搬送向きに沿って上向き傾斜(搬送向きの下流側になるにつれて上側に位置するように傾斜)した状態になっていてもよい。
第1連結部82は、隣接する当接部材本体81のベース部81B同士を連結する一対の繋ぎ部82Aを有している。一対の繋ぎ部82Aは、それぞれが左右方向9に沿って延びており、前後方向8に沿った長さ(幅)が一定になった線材で構成されている。一対の第1連結部82の間には、前後方向8に沿った長さが一定の孔82Bが形成されている。この孔82Bは、一対の繋ぎ部82A及び隣り合うベース部81Bによって区画された長孔になっている。ベース部81Bが第1ガイドレール56に取り付けられた状態では、繋ぎ部82Aの上面は、第1ガイドレール56の下面とは上下方向7に沿った間隙を有している。繋ぎ部82Aの前後方向8の長さは、ベース部81Bに設けられた係合部81Dにおける支柱部81Eの前後方向8の長さよりも短くなっている。
このような構成の第1連結部82は、両側のベース部81Bよりも、左右方向9に沿った軸線を中心として捻れやすい。例えば、いずれか1つのベース部81Bに、第1連結部82における前後方向8の中央位置を通る左右方向9に沿った軸線6を中心とした回転力が加わった場合に、第1連結部82はその回転力により軸線6を中心として容易に捻れ、隣りに位置する他のベース部81Bに、軸線6を中心とした回転力の伝達が抑制される。
第1当接部材80Aは、合成樹脂(例えばポリアセタール(POM))によって、3個の当接本体81及び2個の第1連結部82が一体として成形されている。
図5に示されるように、第2当接部材80Bは、2個の当接本体81と、当接本体81同士を連結する第2連結部83とを有している。第2当接部材80Bにおいて左側に位置する当接本体81は、第1当接部材80Aにおける中央部に位置する当接本体81とほぼ同様の構成になっているが、ベース部81Bに設けられた板バネ部81Gの形状のみが異なっている。すなわち、第2当接部材80Bにおける板バネ部81Gは、前側の端部が右側方向に延びており、その先端部にボス部81Hが設けられている。第2当接部材80Bにおいて右側に位置する当接本体81は、第1当接部材80Aにおける左右の両側に位置する当接本体81と同様の構成になっている。
第2当接部材80Bにおける2個の当接本体81の左右方向9に沿った間隔は、第1当接部材80Aにおける相互に隣り合う2個の当接本体81の左右方向9に沿った間隔よりも短くなっている。第2当接部材80Bの第2連結部83は、一対の繋ぎ部83Aを有しているが、それぞれの繋ぎ部83Aの長さが、第1当接部材80Aの第1連結部82における繋ぎ部82Aよりも短くなっていること以外は、第1当接部材80Aの第1連結部82と同様の構成になっている。従って、第2当接部材80Bの第2連結部83にも、一対の繋ぎ部83A及び一対のベース部81Bによって区画された孔83Bが設けられており、この孔83Bの左右方向9に沿った長さは、第1当接部材80Aの第1連結部82における孔82Bよりも短くなっている。
このような構成の第2連結部83も、両側のベース部81Bよりも軸線6を中心として捻れやすい。例えば、いずれか一方のベース部81Bに、第2連結部83に軸線6を中心とした回転力が加わった場合に、第2連結部83が、その回転力により軸線6を中心として容易に捻れ、軸線6を中心とした回転力が他方のベース部81Bに伝達されることが抑制される。
第2当接部材80Bも、合成樹脂(例えばポリアセタール(POM))により、2個の当接本体81及び1個の第2連結部83が一体として成形されている。なお、第1当接部材80A及び第2当接部材80Bのそれぞれは、一体成型された構成に限らず、複数の部材が嵌合等によって組み合わせられた構成であってもよい。
<付勢部材>
図5に示されるように、第1当接部材80A及び第2当接部材80Bは、ガイドレール56に支持された状態において、付勢部材90によって下方から押圧されている。付勢部材90は、左右方向9に沿って長くなった前側壁91及び後側壁92を有する概ね箱形状に構成されており、上側が開放された状態になっている。
図7(A)に示されるように、前側壁91の上側縁部には、複数の付勢部91Aが左右方向9に間隔をあけて設けられている。各付勢部91Aは、第1当接部材80A及び第2当接部材80Bにおける各当接本体81のベース部81Bの下側にそれぞれ位置しており、それぞれが、左右方向9に沿って延びる板バネ形状に形成されている。各付勢部91Aにおける長手方向の一方の端部は、前側壁91と一体となっており、従って、付勢部91Aにおける長手方向の他方の端部(先端部)の外側および付勢部91Aの下側には空間91Cが形成されている。このような構成により、それぞれの付勢部91Aは、先端部が上下方向に変位可能な可撓性を有している。
各付勢部91Aの先端部には上方に向かって突出した押圧部91Bが設けられている。各押圧部91Bは、当接本体81のベース部81Bの前部における左右方向9の中央部にそれぞれ当接して、ベース部81Bにおける前部を上方に押し上げている。
図7(A)に示されるように、付勢部材90には、当該付勢部材90を第1ガイドレール56に支持するための4つの支持部材93が設けられている。各支持部材93は、付勢部材90の底板94における前後方向8の中程であって左右方向9に一定の間隔を空けた位置から、上方に向かって突出している。支持部材93の上端部には、前向きに延びる係合部93Aが設けられている。なお、支持部材93の個数は4個に限らない。
図5に示されるように、第1ガイドレール56における前後方向の中程であって、キャリッジ40の摺動位置の後側には、4個の係合孔56Dが左右方向9に沿って形成されている。各係合孔56Dは、各支持部材93のそれぞれに対応した位置に設けられている。係合孔56Dの左側部分は、支持部材93の上端部に設けられた係合部93Aが貫通し得る大きさになっており、係合孔56Dの右側部分は、係合部93Aは貫通できないが、係合部93Aの下側部分が貫通できる大きさに形成されている。従って、支持部材93の係合部93Aを、係合孔56Dの左側部分に挿入して第1ガイドレール56の上側に位置された後に右側方向にスライドさせることによって、係合部93Aは、第1ガイドレール56の上面56Eに係合させることができる。全ての支持部材93の係合部93Aが第1ガイドレール56の上面56Eに係合されることにより、付勢部材90は第1ガイドレール56に支持される。
付勢部材90が第1ガイドレールに支持された状態になると、前側壁91に設けられた各付勢部91Aの押圧部91Bが、当接本体81におけるベース部81Bの前部に圧接される。これにより、当接本体81における接続部81Kの突部81Pが第1ガイドレール56の下面56Fにおける下流側の端部に押し付けられて当接している。押し付けられる。当接本体81は、ベース部81Bの後部に設けられた係合部81Dが第1ガイドレール56に係合されているために、ベース部81Bの前側に位置する接続部81Kの突部81Pが第1ガイドレール56の下面56Fにおける下流側の端部に押し付けられることにより、湾曲部81Cは、下端部の当接部81Aが上方に持ち上げられるように撓む。その結果、当接部81Aの先端部が上方に変位し、当接部81Aは、搬送される記録用紙12にほぼ平行な状態、或いは、搬送向きに沿って上向き傾斜した状態とされる。
図7(B)に示されるように、付勢部材90における後側壁92の下部には、後方に向かって突出する複数の第1ガイド部材95が前後方向8に沿って設けられている。各第1ガイド部材95は、左右方向9に間隔をあけた状態で配置されている。第1ガイド部材95における後側の側縁部は、後側になるにつれて上側に位置するように傾斜しており、後端部が、後側壁92における上下方向の中程の高さになっている。第1ガイド部材95は、第1搬送経路33から搬送される記録用紙12を、付勢部材90における底板94の下方に案内する。
底板94の下面には、第1ガイド部材95にて案内される記録用紙12を第1搬送ローラ対59へ案内する第2ガイド部材96が設けられている。付勢部材90は、樹脂によって一体に成型されており、従って、後側壁92及び第1ガイド部材95、底板94及び第2ガイド部材96は一体に形成されている。
<コルゲート部80及び付勢部材90の作用>
給送トレイ20の記録用紙12は、第1搬送経路33から第1搬送ローラ対59へ中央基準で搬送されると、付勢部材90の第1ガイド部材95及び第2ガイド部材96に案内されてプラテン42上に搬送される。このとき、第1搬送ローラ対59によって搬送される記録用紙12が、第1当接部材80Aにおける各当接本体81の当接部81Aに当接すると、当接部81Aが当接した記録用紙12は、プラテン本体42Aにおける当接領域42Fに押し付けられる。各当接領域42Fの左右の両側には、前後方向8に沿ったリブ42Eがそれぞれ設けられているために、記録用紙12における当接部81Aが当接した部分は、リブ42Eにおける記録用紙12の当接部分よりも、記録部24から離れた下側になる。これにより、当接部81Aによって当接領域42Fに押し付けられた記録用紙12の部分は、下側に突出するように湾曲する。
この場合、第1当接部材80Aにおける各当接本体81の各当接部81Aには、記録用紙12からの反力が加わる。この反力により、当接部81Aは上方へ移動し、湾曲部81Cが上方に変位した状態になる。これにより、ベース部81Bも、前側の端部が上方に変位する。このとき、隣り合う当接本体81同士を連結する第1連結部82は、両者の間に孔82Bが形成された一対の繋ぎ部82Aによって連結されているために、いずれか一方または両方の当接本体81において変形が生じても、中央線6を中心として回転するように捻れることになる。これにより、第1連結体82の両側の当接本体81のいずれか一方の変位により、他方の当接本体81が変位することが抑制される。従って、一方の当接本体81の変位によって、他方の当接本体81の当接部81Aにおける記録用紙12に対する押圧力が変化することが抑制される。
第2当接部材80Bにおいても同様であり、当接部81Aが記録用紙12に当接すると、記録用紙12における当接部81Aの当接部分が、プラテン42における当接領域42Fに押し付けられて湾曲した状態になる。この場合にも、第2連結体83の両側のいずれか一方の当接本体81が変位しても、他方の当接本体81が変位することが、第2連結体83によって抑制される。
このように、プラテン42における当接領域42Fと、当接領域42Fにおける左右の両側の各リブ42Eと、当該当接領域42Fに対向する当接部81Aとの協働により、記録用紙12は湾曲状態とされる。その結果、記録用紙12は、左右方向9に沿って波打った状態とされる。その後、記録用紙12の波打った部分がプラテン42の所定位置において停止されて、記録部24により画像が記録される。この場合、記録用紙12が波打った状態になっていることにより、インク滴によって画像が形成される記録用紙12のコックリングの発生を抑制することができる。
第1当接部材80Aおよび第2当接部材80Bのそれぞれは、付勢部材90によって第1ガイドレール56の下面56Fに付勢されている。具体的には、付勢部材90における前側壁91の上縁部に形成された付勢部91Aの押圧部91Bが、各当接本体81における接続部81Kを押圧している。これにより、接続部81Kの突部81Pが、第1ガイドレール56の下面56Fに押し付けられる。
このように、当接本体81における係合部81Dと、当接部81Aとの間に位置する接続部81Kの突部81Pが、第1ガイドレール56の下面56Fに押し付けられると、当接部81Aの先端部は、付勢部材90によって付勢されていない場合よりも上方に変位した状態になる。これにより、当接部81Aは、第2搬送経路34を搬送される記録用紙12にほぼ平行な状態、或いは、先端部が記録用紙12の搬送向きの上側に位置するように傾斜した状態(上向き傾斜状態)になる。
当接部81Aがこのような状態になっていることにより、第2搬送経路34において記録用紙12がジャム状態になった場合に、第2搬送経路34内の記録用紙12を後側に引き抜く際に、記録用紙12が当接部81Aの先端部に突き刺さることが抑制される。これにより、記録用紙12が第2搬送経路から引き抜く際に記録用紙12が破損して適切に引き抜くことができなくなる可能性を低減できる。また、CD−ROM、DVD−ROMなどの記録メディアの盤面上に画像を記録するために、第2搬送経路34内に記録メディアが載せられたメディアトレイを前側から挿入する際に、各当接部81Aの先端部がトレイに接触することも抑制することができる。
さらには、第1ガイドレール56の下側から当接本体81に付勢部材90を当接させることによって、当接部81Aを所定の状態にしているために、第1ガイドレール56上のキャリッジ40の摺動に悪影響を及ぼすおそれがない。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、当接本体81を付勢部材90の付勢部91Aによって上方に付勢して、第1ガイドレール56の下面56Fに押し付けているために、当接部81Aを容易に所定の姿勢とすることができる。
付勢部材90には、第2搬送経路34を搬送される記録用紙12をプラテン42上にガイドする第1ガイド部材95及び第2ガイド部材96が設けられており、付勢部材90が樹脂によって一体に成型されている。これにより、第1ガイド部材95及び第2ガイド部材96を配置するためのスペースを小さくすることができ、また、それらを組み付ける作業も不要になる。
付勢部材90の底板94には、第2搬送経路34を搬送される記録用紙12をプラテン42上にガイドする第2ガイド部材96が設けられており、従って、付勢部材90が第2ガイド部材96と第1当接部材80A及び80Bとの間に設けられている。これにより、コンパクトな構成とすることができる。
付勢部材90及びコイルバネ65のそれぞれは、当接本体81を、第1ガイドレール56の下面56Fにおけるシート搬送向きの下流側の側部に当接させているために、第1ガイドレール56の下面56Fに対する当接本体81の位置の調整が容易になる。
第1ガイドレール56の上面56Eは、記録部24をシートの搬送向きと交差する方向に移動可能に支持していることから、第1当接部材80A及び第2当接部材80Bを取り付けるための特別な部材を設ける必要がない。
第1ガイドレール56は、上面56Eから下面56Fにわたって貫通する開口56Aを有し、当接本体81の係合部81Dは、開口56A内を通過する支柱部81Eと、支柱部81Eから延びて第1ガイドレール56の上面56Eに当接する係止部81Fとを有している。これにより、第1ガイドレール56に対して係合部81Dを容易に係合させることがで、第1ガイドレール56に対する当接本体81の取付が容易になる。
第1当接部材80A及び第2当接部材80Bが左右方向9に間隔を空けて設けられていることから、搬送される記録用紙12を左右方向9に沿って押圧することができる。
当接部81Aは、プラテン42に設けられた一対のリブ42E間の当接領域42Fに記録用紙12を押し付けており、当接部81Aは、一対のリブ42Eと協働してシートに波形状を付与している。これにより、記録用紙12を左右方向9に沿って波打った状態にすることができる。
当接部81Aは、平板状に構成されており、搬送される記録用紙12に平行、又は記録用紙12の搬送向きに沿って上向き傾斜になっている。これにより、当接部81Aに当接した記録用紙12が、搬送向きとは反対向きに移動した場合に、当接部81Aによって破損することを防止することができる。
記録部24は、ノズル39からインク滴を吐出することによって記録用紙12に画像を記録するものであるために、インク滴によって形成される画像の画質が向上する。
[変形例]
この変形例では、図8に示されるように、第1搬送ローラ対59の第1搬送ローラ60が第2搬送経路34における下側に設けられており、ピンチローラ(従動ローラ)61が上側に設けられている。ピンチローラ61のローラ軸61Aは、ローラホルダ64によって支持されている。ローラホルダ64は、ピンチローラ61の後側であって、第1ガイドレール56に支持されたホルダー本体64Aを有している。ピンチローラ61のローラ軸61Aは、ホルダー本体64Aから前方に突出したアーム部(図示せず)によって、回転可能に支持されている。
ホルダー本体64Aの後部は、第1ガイドレール56の後部を貫通して、第1ガイドレールの上面に回動可能に係止している。これにより、ピンチローラ61が第1搬送ローラ60に対して接離する方向に揺動可能になっている。
ローラホルダ64のホルダー本体64Aには、複数のコイルバネ(付勢部材)65が上下方向に沿った状態で支持されている。コイルバネ65は、第1当接部材80A及び第2当接部材80Bのそれぞれの当接本体81に対応して設けられており、各コイルバネ65の上端部は、各当接本体81のベース部81Bにおける前部(記録用紙12の搬送向きの下流側の端部)の下面に当接している。各コイルバネ65は、ホルダー本体64Aに支持された状態で、当接本体81のベース部81Bに当接していることにより、ピンチローラ61は第1搬送ローラ60に圧接される。
このような構成によっても、各当接本体81が下側のコイルバネ65によって上方に付勢されて、第1ガイドレール56の下面56Fに押し付けられている。従って、上記実施形態と同様の効果が得られる。また、ピンチローラ61を付勢するコイルバネ65により当接本体81を付勢することができるために、部品点数を削減できる。
[他の変形例]
第1当接部材80A及び第2当接部材80Bのそれぞれの当接本体81の当接部81Aは、記録用紙12を湾曲させる構成に限らず、記録用紙12の上側から当接して、プラテン42からの浮き上がりを抑制する構成であればよい。これにより、記録用紙12が記録部24における記録ヘッド38に当接することを防止できる。この場合には、プラテン42にリブ42Eを設けない構成、あるいは、当接部81Aを、プラテン42のリブ42Eの間の当接領域42Fよりも常時上側に位置する構成とされる。
第1当接部材80A及び第2当接部材80Bは、記録部24における記録用紙12の搬送向きの上流側に配置されていたが、記録部24における記録用紙12の搬送向きの下流側に配置する構成としてもよい。
また、コルゲート部80は、第1当接部材80A及び2つの第2当接部材80Bのそれぞれの当接本体81が個別に分離された構成であってもよい。
さらに、第1搬送経路33及び第2搬送経路34は、記録用紙12を中央基準で搬送し、記録部24も、中央基準で記録用紙12に画像を記録する構成であったが、第1搬送経路33及び第2搬送経路34のそれぞれにおいて、記録用紙12における搬送向きとは直交する幅方向のいずれか一方の側縁位置を基準とする片側基準で記録用紙12を搬送する構成としてもよい。この場合には、記録部24において、記録用紙12の幅方向の一方の側縁を基準とした片側基準で記録用紙12に画像が形成される。
10・・・・複合機
12・・・・記録用紙
24・・・・記録部
34・・・・第2搬送経路
39・・・・ノズル
42・・・・プラテン
42E・・・リブ(突出部)
56・・・・第1ガイドレール(支持部材)
56A・・・開口
56E・・・上面
56F・・・下面
59・・・・第1搬送ローラ対(搬送部)
60・・・・第1搬送ローラ
61・・・・ピンチローラ(従動ローラ)
64・・・・ローラホルダ
65・・・・コイルバネ(付勢部材)
80・・・・コルゲート部
80A・・・第1当接部材
80B・・・第2当接部材
81・・・・当接本体
81A・・・当接部
81D・・・係合部
81E・・・支柱部
90・・・・付勢部材
90A・・・付勢部
95・・・・第1ガイド部材
96・・・・第2ガイド部材

Claims (12)

  1. シートを搬送向きに搬送する搬送部と、
    上記搬送部によって搬送されるシートに画像を記録する記録部と、
    上記記録部を支持する第1面を有する支持部材と、
    上記第1面と係合する係合部、及び、上記支持部材の上記第1面とは反対側の第2面の側に位置しており、当該係合部よりも上記シートの搬送向きの下流側において上記シートに当接する当接部を有する当接部材と、
    上記シートの搬送向きにおける上記当接部と上記係合部との間において、上記支持部材における上記第2面に上記当接部材を付勢して当該当接部材を上記第2面に当接させる付勢部材と、
    を有する画像記録装置。
  2. 搬送されるシートをガイドするガイド部材を備え、
    上記付勢部材は上記ガイド部材と一体成型されている請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 搬送されるシートをガイドするガイド部材を備え、
    上記付勢部材は、上記ガイド部材と上記当接部材との間に設けられており、当該当接部材を上記ガイド部材から離間する方向に付勢している請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 上記ガイド部材は、上記搬送部よりも上記搬送向きの上流側に配置されている請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 上記搬送部は、搬送ローラと、当該搬送ローラに対して上記支持部材側に当該搬送ローラに対向して配置された従動ローラと、上記支持部材の上記第2面の側に位置しており、上記従動ローラを回転可能に保持するローラホルダと、を備え、
    上記ローラホルダは、上記支持部材に支持されており、
    上記付勢部材は、上記ローラホルダを付勢して、上記従動ローラを上記搬送ローラ側へ付勢する、請求項1に記載の画像記録装置。
  6. 上記付勢部材は、上記当接部材を上記第2面における上記搬送向きの下流側の端部に当接させる、請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. 上記支持部材の第1面は、上記記録部を上記搬送向きと交差する方向に移動可能に支持する、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  8. 上記支持部材は、上記第1面から上記第2面にわたって貫通する開口を有し、
    上記係合部は、上記開口内を通過する支柱部と、当該支柱部から延びて上記第1面に当接する係止部とを有する、請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置。
  9. 上記当接部材は、上記搬送向きと交差する幅方向に間隔を空けて複数設けられている、請求項1から8のいずれかに記載の画像記録装置。
  10. 上記記録部に対向して配置されており、上記搬送部から搬送されるシートを保持するプラテンを有し、
    上記プラテンは、隣り合う上記当接部の間に対応する位置に設けられたリブを有し、当該リブが当該当接部のそれぞれと協働してシートに波形状を付与する、請求項9に記載の画像記録装置。
  11. 上記当接部は、平板状に構成されており、搬送されるシートに平行又は上記搬送向きに沿って上向き傾斜状態になっている請求項1から10のいずれかに記載の画像記録装置。
  12. 上記記録部は、ノズルからインク滴を吐出することによってシートに画像を記録するものである請求項1から11のいずれかに記載の画像記録装置。
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