JP6492255B1 - 塗布工具 - Google Patents

塗布工具 Download PDF

Info

Publication number
JP6492255B1
JP6492255B1 JP2018140177A JP2018140177A JP6492255B1 JP 6492255 B1 JP6492255 B1 JP 6492255B1 JP 2018140177 A JP2018140177 A JP 2018140177A JP 2018140177 A JP2018140177 A JP 2018140177A JP 6492255 B1 JP6492255 B1 JP 6492255B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
manifold
block
liquid
main body
body block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018140177A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019217488A (ja
Inventor
浩貴 橘田
浩貴 橘田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tungaloy Corp
Original Assignee
Tungaloy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tungaloy Corp filed Critical Tungaloy Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6492255B1 publication Critical patent/JP6492255B1/ja
Priority to CN201910509065.1A priority Critical patent/CN110586412B/zh
Publication of JP2019217488A publication Critical patent/JP2019217488A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F33/00Other mixers; Mixing plants; Combinations of mixers
    • B01F33/50Movable or transportable mixing devices or plants
    • B01F33/501Movable mixing devices, i.e. readily shifted or displaced from one place to another, e.g. portable during use
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C11/00Component parts, details or accessories not specifically provided for in groups B05C1/00 - B05C9/00
    • B05C11/10Storage, supply or control of liquid or other fluent material; Recovery of excess liquid or other fluent material
    • B05C11/1002Means for controlling supply, i.e. flow or pressure, of liquid or other fluent material to the applying apparatus, e.g. valves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C5/00Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
    • B05C5/02Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work the liquid or other fluent material being discharged through an outlet orifice by pressure, e.g. from an outlet device in contact or almost in contact, with the work
    • B05C5/0254Coating heads with slot-shaped outlet
    • B05C5/0258Coating heads with slot-shaped outlet flow controlled, e.g. by a valve

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)

Abstract

【課題】マニホールド内に滞留部を生じさせず、なおかつ脈動を塗布液に与えることなく、均一な厚みの塗膜を付与できる塗布工具を提供すること。
【解決手段】本体ブロックと、円柱状の撹拌棒3と、を備え、本体ブロックは、その内部に液体を収容するためのマニホールド17と、本体ブロックの側面からマニホールド17にまで達する液体供給部18および液体流出部7と、を有し、撹拌棒3はマニホールド17の内側を通過し、なおかつその中心軸線周りに回転自在に本体ブロックに取り付けられている塗布工具10。
【選択図】図3

Description

本発明は、本体ブロック内に形成されたマニホールドに供給された塗布液を、このマニホールドから液体流出部を通じて被塗布物に向って塗布する塗布工具に関するものである。
従来、塗布工具としては、特許文献1に開示されているように、一対のヘッド部材が隣接配置され、これらヘッド部材同士の間に形成されたマニホールド、及び該マニホールドに連通するとともにヘッド部材の先端側に向けて開口されたスリットを通して、被塗布物に塗布液を塗布する構成のスロットダイが知られている。
特開2014-168735号公報
一般に、チキソトロピックス性を有する流体は速度が低下すると粘度が上昇し、粘性抵抗が高まる。粘性抵抗が高まると、そのことでさらに流体の速度が低下して、最終的に流れの無い領域(以下、「滞留部分」という)が形成される。そのため、スロットダイでチキソトロピックス性を有する塗布液を用いると、マニホールド内における滞留部分でスラリーに含まれる固形分が沈降してしまうという問題や、増粘して塗布液がゲル化してしまうなどの問題が発生することがある。
特許文献1が開示する塗布工具においては、マニホールドの内側にスクリュー部を有する軸体を配置し、その軸体を回転させることで塗布液を動かし、滞留部分が生じることを防いでいる。
しかしながら、上述した方法の場合、ポンプによる脈動や給液における圧力勾配を緩和する為のバッファー内において、塗工直前に塗膜の膜圧に羽根車により発生した脈動が転写される。その結果、厚みが不均一な塗膜が被塗布物に形成される。本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、マニホールド内に滞留部を生じさせず、なおかつ均一な厚みの塗膜を付与できる塗布工具を提供することを目的としている。
本発明の塗布工具は、マニホールドの内側を通過するように円筒状の撹拌棒をその中心軸線周りに回転可能に取り付けたものである。
詳細には、本発明は、本体ブロックと、円柱状の撹拌棒と、を備え、前記本体ブロックが、その内部に液体を収容するためのマニホールドと、前記本体ブロックの側面から前記マニホールドにまで達する液体供給部および液体流出部と、を有し、前記撹拌棒が前記マニホールドの内側を通過し、なおかつその中心軸線周りに回転自在に前記本体ブロックに取り付けられている、塗布工具である。
撹拌棒の表面粗さはRz25以下であることが好ましい。
また、本開示の他の側面に係る塗布工具は、本体ブロックと、撹拌棒と、を備え、本体ブロックには、内部に液体を収容するためのマニホールドと、本体ブロックの表面及びマニホールドに連通する液体供給部と、本体ブロックの表面及びマニホールドに連通する液体流出部と、が形成され、撹拌棒は、所定の領域にわたり、円形断面を有するように形成される。撹拌棒は、マニホールドをなす空間内に、回転自在に支持される。
ここで、撹拌棒が円形断面を有するように形成される所定の領域は、マニホールド内の撹拌棒の長さの過半以上にわたる必要がある。ただし、液体の進行への影響が限定的な場合は、端部などで異なる断面形状を有してもよい。
また、マニホールドは、半円形、楕円形など、直線と曲線からなる断面形状を有するように形成してもよい。また、マニホールドは、ブロックの長手方向において同一の断面形状を有することが好ましい。
また、マニホールドの壁面の一部と、液体流出部の壁面の一部が面一となるように構成してもよい。
マニホールド内に設置された撹拌棒が円筒状であることで、マニホールド内の塗布液に従来のような脈動を生じさせることが無くなり、均一な塗膜を被塗布物に付与できる。
図1は本発明の一実施形態に係る塗布工具の斜視図である。 図2は図1のA拡大図である。 図3は図1の実施形態に係る塗布工具の分解斜視図である。 図4は図1の実施形態に係る塗布工具の六面図であり、(a)は正面図であり、(b)は平面図であり、(c)は底面図であり、(d)は左側面図であり、(e)は右側面図である。 図5は図1の実施形態に係る塗布工具において、マニホールドと撹拌棒との位置関係を示す説明図である。 図6は図1に実施形態に係る塗布工具の、液体供給部18を通過し、かつ、塗布工具の長手方向に垂直な断面における断面図
以下、本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。本実施形態の塗布工具10は、第1のブロック1と、第2のブロック2と、円筒状の撹拌棒3と、二つの側面シール体4と、二つのオイルシール5と、二つのオイルシール封入体6と、を備える。第1のブロック1と第2のブロック2とで、塗布工具10の本体ブロックを構成している。
第1のブロック1は第1の側面11と、第1の側面に対向する第2の側面12と、第1の側面11および第2の側面12に接合される第3の側面13および第4の側面14と、第3の側面13に対向する第5の側面15と、第4の側面14に対向する第6の側面16と、を有する。本実施形態において、第1のブロック1の第2の側面12は、長手方向に細長い矩形(図1)に形成される。
また、第1の側面11は、第2の側面12と反対方向を向き、かつ、後述するように、第2の側面12と平行な、長手方向に細長い矩形からなる2つの平面と、この2つの平面に挟まれ、長手方向を軸とする半円筒面を有するように形成される。
第3の側面13は、第1のブロック1の長手方向の一端部において、第1の側面11及び第2の側面12の短辺とそれぞれ接続するように形成される。同様に、第5の側面15は、第1のブロック1の長手方向の他端部において、第1の側面11及び第2の側面12の短辺とそれぞれ接続するように形成される。図4及び図5から示されるように、第1の側面11及び第2の側面12と、第3の側面13は、垂直であり、また、第1の側面11及び第2の側面12と、第5の側面15は、垂直である。
第4の側面14(図5)は、第1の側面11の一方の長辺及び第2の側面12の一方の長辺と接続するように長手方向に細長い矩形に形成される。第6の側面16は、第1の側面11に近づくほど第4の側面14から離れるように傾斜して、第1の側面11の他方の長辺及び第2の側面12の他方の長辺と接続するように形成される。
第1の側面11にはその幅方向(長手方向)全体に渡って形成される断面が半円形状の窪み17(以下、「マニホールド17」と呼称する)が形成される。マニホールド17は第3の側面13および第5の側面15にまで達しており、それぞれの一部を切り欠いている。すなわち、マニホールド17は第3の側面13から第5の側面15までを貫くように形成されている。撹拌棒3が支持された状態における第3の側面13を含む断面を示す図5のとおり、本体ブロックの長手方向端部から見たときに、撹拌棒3は、マニホールド17の内壁と離間してマニホールド17内に支持される。また、本体ブロックの長手方向端部のみならず、本体ブロックの長手方向に垂直な断面における断面図である図6に示されるとおり、本体ブロックの長手方向一端部から他端部にわたって、撹拌棒3とマニホールド17は、図5に示される位置関係を有する。
第1の側面11はマニホールド17を挟んで二つの部分に区別される。以下、マニホールド17を基準にして第6の側面16に近い側の部分を「上側部分11a」と呼称し、もう一つの第4の側面14に近い側の部分を「下側部分11b」と呼称する。第6の側面16の長辺に接続する上側部分11aは、第2の側面12と平行に、長手方向に細長い矩形に形成される。第4の側面14の長辺に接続する下側部分11bは、上側部分11a及び第2の側面12と平行に、長手方向に細長い矩形に形成される。ただし、上側部分11aと下側部分11bは面一に形成されていない。具体的には、第1の側面11の上側部分11aは、図5に示すように、第1の側面11の下側部分11bよりも、第2の側面側12に引っ込んで形成されている。言いかえると、第1の側面11の上側部分11aと第2の側面12との距離は、第1の側面11の下側部分11bと第2の側面12との距離よりも近い。このように、上側部分11aは、下側部分11bよりも、その面の垂直方向にわずかに第2の側面12側に変位して形成されている。このため、第1の側面11の下側部分11bが第2のブロック2との当接面として構成し、一方で、第2のブロック2に当接しない上側部分11aが、第2のブロック2の対向する面との間で塗布液を排出するための流路を構成することが可能になる。
第2の側面12には塗布液をマニホールド17へと供給するために、一端が第2の側面12に開口し、他端がマニホールド17の円弧部分に開口する、断面が円形等の穴18(以下、「液体供給部18」と呼称する)が形成されている。つまり、液体供給部18の開口部から塗布液が流入し、液体供給部18の内部を通って塗布液はマニホールド17へと流れ込む。第1の側面11の高さ方向の長さは第2の側面12のそれよりも長く、そのため第6の側面16は傾斜している。
第2のブロック2は第1のブロック1と殆ど同じ形状をしているが、マニホールド17が形成されていないこと、第1のブロック1の第1の側面11に相当する側面が面一であること、及び、液体供給部18が形成されていないこと、が異なる。第2のブロック2において、この第1のブロック1の第1の側面11に相当する側面が第1のブロック1との当接面になる。
第1のブロック1と第2のブロック2とを接合すると、第1のブロック1の下側部分11bは、第2のブロック2の当接面と接触する。一方で、第1のブロック1の上側部分11aは、第2のブロック2の当接面と当接せずに、わずかに離間して平行に向かい合う。また、上側部分11aと下側部分11bの間の半円筒をなす内壁面も、第2のブロック2の当接面と離間して対向する。
その結果、第1の側面11の上側部分11aと第2のブロック2との間に細長い隙間(スリット状)が形成され、この隙間7(以下、「液体流出部7」と呼称する)から塗布液が吐出される。すなわち、塗布液の進行方向に垂直な断面において、液体流出部7は、本体ブロックの長手方向と同一の長さを有する平行な二つの長辺と、上側部分11aと下側部分11bとの法線方向の距離を有する平行な二つの短辺で囲まれる細長い矩形の流路断面を有する。図2には、このような矩形の流路断面を有する液体流出部7が、本体ブロックの表面に開口している様子が示されている。
また、図5及び図6に示されるように、塗布液の進行方向にほぼ平行な断面、すなわち、本体ブロックの長手方向に垂直な断面において、液体流出部7は、マニホールド17の直径部分を構成する直線を延長して本体ブロックの表面に接続する直線と、この直線部に平行に、マニホールド17の円弧部から本体ブロックの表面に接続する直線から形成される細長い流路を有する。
従って、第2のブロック2の平面からなる当接面は、その一部は、第1のブロック1と接触し、他の一部は、マニホールド17の壁面の一部をなし、更に他の一部は、液体流出部7の壁面の一部をなす。また、第1のブロック1の第1の側面11は、下側部分11bが第2のブロック2の当接面と接触し、上側部分11aが第2のブロック2の当接面との間で液体流出部7を形成し、上側部分11aと下側部分11bとの間に形成される半円筒面が、第2のブロックの当接面との間でマニホールド17を形成する。
図3に示されるように、本実施形態における撹拌棒3は、細長い円筒状に形成される。図5に示されるように、撹拌棒3がマニホールド17内に支持されるとき、撹拌棒3とマニホールド17の円弧部との間には間隙が設けられ、かつ、撹拌棒3とマニホールド17の直線部との間には異なる間隙が設けられる。また、図5及び図6に示されるとおり、マニホールド17の半円形断面の中心と、撹拌棒3の円形断面の中心は、第4の側面14を基準として同じ高さに設けられる。すなわち、マニホールド17の半円形断面を等分する平面上に、撹拌棒3の中心軸が存在するように撹拌棒3は支持されている。このため、本体ブロック及びマニホールド17の長手方向、又は、これと平行に支持される撹拌棒3の中心軸の垂直断面において、マニホールド17及び撹拌棒3は、同一の直線に対してそれぞれ線対称をなす。
更に、図3に示されるように、本実施形態において、液体供給部18の端部は、マニホールド17の円弧部の中心、すなわち、マニホールド17の円弧部のうち、撹拌棒3との距離が最小となる部分に開口する。換言すると、本体ブロック及びマニホールド17の長手方向、又は、これと平行に支持される撹拌棒3の中心軸の垂直断面において、マニホールド17が線対称をなす直線は、撹拌棒3及び液体供給部18のマニホールド17への開口部を通過する。
第1のブロック1および第2のブロック2は、第3の側面13と第5の側面15とに取り付けられる側面シール体4によって一体となる。側面シール体4には貫通穴41が形成されており、撹拌棒3はその貫通穴41に通される。オイルシール5は円盤状で中央部に貫通穴51が形成されており、撹拌棒3はその貫通穴51に通される。オイルシール5は後述するオイルシール封入体6に組み込まれて、オイルシール封入体6と共に側面シール体4に固定される。
オイルシール封入体6は板状であり、側面シール体4に接合される。オイルシール封入体6の一つの側面にオイルシール5と同形状の窪みがあり、オイルシール封入体6が側面シール体4に接合されたとき、オイルシール5はその窪みに収容される。オイルシール封入体6には上述した窪みに連続して軸受が設けられており、撹拌棒3はその軸受に通されて支持される。撹拌棒3はマニホールド17の内側に配置され、その中心軸線周りに回転自在に取り付けられる。図4に示される撹拌棒3の両端は、オイルシール封入体6から突出する。オイルシール封入体6から大きく突出する撹拌棒3の一端をモータ等の駆動源(不図示)に接続することによって、撹拌棒3を軸回りに回転させることができる。
(第1実施形態に係る塗布工具10の動作及び効果)
次に、上記実施形態の効果について説明する。まず、ポンプ(不図示)を液体供給部18に接続し、塗布液の塗布工具10への供給を開始する。なお、図1に示されるように、本実施形態に係る塗布工具10は、液体供給部18と、エア抜き用の穴19を有している。塗布液の供給を継続すると、やがて、マニホールド17、マニホールド17に塗布液を供給するための流路である液体供給部18並びにマニホールド17から塗布液を排出するための液体流出部7は、塗布液で満たされる。また、エア抜き用の穴19からは、マニホールド17内を満たしていたエア並びにマニホールド17内に残存していたゴミが塗布液とともに排出され、その後、バルブやプラグで、穴19は、ふさがれる。同時に、撹拌棒3を、図5において、時計回りに回転させる。円筒状で回転自在な撹拌棒3がマニホールド17の内側に配置されているため、外部の駆動源によって撹拌棒3が回転するとマニホールド17内の塗布液を撹拌することができる。このため、速度低下に伴う粘度増加を抑制し、液体がマニホールド内に滞留することを抑制することができる。
ポンプによって液体供給部18から供給される塗布液は、マニホールド17の円弧部からマニホールド17内に流入する。
撹拌棒3は、図5において時計回りに回転しているため、マニホールド17内でも、塗布液は同様に時計回りに移動する。
具体的には、撹拌棒3の中心軸に向かって、液体供給部18内を進行し、マニホールド17内に流入した塗布液は、まず、円弧部に沿って液体流出部7から離れる方向(図5における紙面下方向)に進行する。
ここで、液体供給部18は、円弧部の中央部分、すなわち、撹拌棒3と最も近接した位置に開口しているので、撹拌棒3に起因する流れの影響を受けやすい。
また、液体供給部18内における塗布液は、撹拌棒3の中心軸に向かって進行するから、回転接線方向である液体流出部7から離れる方向(図5における紙面下方向)への塗布液の進行を促進することができる。
また、本実施形態に係るマニホールド17及び液体流出部7の主要部は、本体ブロックの長手方向の位置によらず同一の形状を有するから、長手方向への塗布液の移動は限定的である。
その後、円弧部を形成する第1のブロック1の内壁面と、撹拌棒3の間隙を通過した塗布液は、第2のブロック2の当接面による抵抗を受けて、液体流出部7の方向に進行する。やがて塗布液は、第2のブロック2の当接面と撹拌棒3の間隙を通過する。ここで、第2のブロック2に最も近接する位置における撹拌棒3の回転接線方向は、液体流出部7内における塗布液の進行方向と一致する。すなわち、塗布液は、第2のブロック2の当接面と撹拌棒3の間隙を通るとき、撹拌棒3により当接面と平行に液体流出部7の方向に向かう力(図5における上向きの力)を受けやすい。その後、塗布液の少なくとも一部は、液体流出部7内に流入し、液体流出部7内を、当接面に平行に進行する。このとき、液体流出部7とマニホールド17の直線部は、第2のブロック2の面一な当接面で接続されている。このため、当接面に平行に塗布液が進行することを促進することができる。塗布液は、やがて外部に排出され、被加工物に塗布される。
本出願の発明者らは、羽などの突起等を有する部材で塗布液を撹拌すると脈動等が発生するために、時間的又は位置的な塗布液の圧力分布が大きくなり、塗布膜厚変動の要因となることに着目した。本実施形態に係る撹拌棒3に突起等が形成されていない円筒状に形成されているため、突起等が形成される撹拌棒を用いた場合と比較して、塗布液に対して過剰な流れを生じさせることが無い。その結果、従来と比較して、マニホールド17内に滞留部を生じさせずに、均一な厚みの塗膜を被塗布物に付与できる。撹拌棒の表面粗さはRz25以下であることが好ましい。表面粗さがこの値の範囲の場合、塗布液の脈動を一層抑制し、より均一な厚みの塗膜を形成することができる。
以上、本発明についてその一実施形態を例に説明した。本発明に係る塗布工具10を用いて、電池の正極となる銅箔や、負極となるアルミ箔を塗布することが可能となる。更に、積層セラミックコンデンサの製造プロセスにおける焼結時に溶解するフィルムを塗布する用途等、様々な用途に用いることができる。また、フィルムに塗布液を塗布した後に、乾燥させ、フィルムと分離することで、機能膜を製造することも可能である。特に、本願の発明者らは、塗布液として、スラリー(固形物粒子を液体(清水、海水、化学薬品等)と混合したり、または、分散・懸濁させたりしたもの)を用いる場合に、固形分が分離することを抑制する効果がある点を観取した。すなわち、高機能フィルム等の複雑な組成を持つスラリーは、固形分を多量に含んでいるため、十分に撹拌しない従来の塗布工具によると、固形分が液体と分離し、スリット状の流出口の位置ごとに、液体に含まれる固形分の比率がばらつき、粘土特性が変動するという問題があった。しかしながら、本実施形態に係る塗布工具によれば、液体内に固体粒子が含まれるスラリーを塗布液として用いる場合であっても、マニホールド内で塗布液を攪拌しながら、長手方向を有する流出口から塗布液を塗布することが可能になるため、従来よりも、長手方向の位置に応じた粘土特性のばらつきを抑制し、均一性の高い塗布を実現することができる。なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。すなわち本発明の、円筒状、又は、断面が円形の撹拌棒をマニホールド内に配置する、という基本的な技術思想から逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態においてマニホールド17は第1のブロック1と同じ幅に形成されていたが、マニホールドは第1のブロックの幅よりも短くてもよい。また、液体流出部の形状は狙いの塗膜の厚さや用いる塗布液の種類等に応じて適宜変更が可能であり、例えば上記実施形態のスリット形状以外の形状でも構わない。また、用途によっては、複数の液体流出部を形成してもよい。例えば、本体ブロックの長手方向にわたり、複数のスロット状の液体流出部を互いに離間して形成してもよい。このとき、少なくとも、液体流出部が形成されている領域については、同一の断面形状を有するようにマニホールドを形成することが好ましい。また、複数の液体供給部を形成してもよい。例えば、本体ブロックの長手方向の両端に、複数の液体供給部を形成し、長手方向の中央部にエア抜き用の穴をあけてもよい。
また、マニホールドの形状は種々変更することも可能である。例えば、円弧部分を、楕円、二次曲線、その他の曲線、又は、曲線と直線から形成してもよい。例えば、複数の断面形状についてシミュレーションを実施し、圧力変動等が最小になる断面形状を選択してもよい。ただし、液体流出部を形成する壁面と、これに接続するマニホールドの壁面の一部を、本実施形態に係る塗布工具10の第2のブロック2の当接面ように面一とし、かつ、一体的に形成し、更に、撹拌棒を近接させることにより、より安定的な塗布液の排出が可能になる。また、ワイヤ放電や、金型を用いて、本体ブロックを一体的に構成してもよい。また、攪拌棒等は、本体ブロックと着脱自在に構成しても、取り外し不可能に固定してもよい。また、液体供給部は、1つ(例えば長手方向の中央部)にして両端部にそれぞれエア抜き用の穴を設けてもよいし、または、3つ以上の液体供給部を設けてもよい。
1…第1のブロック
11…第1の側面
11a…第1の側面の上側部分
11b…第1の側面の下側部分
12…第2の側面
13…第3の側面
14…第4の側面
15…第5の側面
16…第6の側面
17…マニホールド
18…液体供給部
19…穴
2…第2のブロック
3…撹拌棒
4…側面シール体
5…オイルシール
6…オイルシール封入体
7…液体流出部

Claims (6)

  1. 本体ブロックと、
    円柱状の撹拌棒と、を備え、
    前記本体ブロックは、その内部に液体を収容するためのマニホールドと、前記本体ブロックの側面から前記マニホールドにまで達する液体供給部および液体流出部と、を有し、
    前記撹拌棒は前記マニホールドの内側を通過し、なおかつその中心軸線周りに回転自在に前記本体ブロックに取り付けられており、
    前記撹拌棒の表面粗さはRz25以下である、
    塗布工具。
  2. 前記撹拌棒は、前記液体供給部から前記液体流出部に向かう方向の反対方向に回転するように構成されている請求項1記載の塗布工具。
  3. 前記本体ブロックは第1のブロックと第2のブロックとで構成され、
    前記液体流出部は前記第1のブロックと前記第2のブロックとの接合部に形成され、
    前記液体供給部は前記第1のブロックに形成され、
    前記マニホールドは前記第1のブロックの側面のうち前記第2のブロックと当接する側面に、その幅方向全体に渡って形成される窪み部として形成され、
    前記撹拌棒を通すための貫通穴を有し、前記第1のブロックおよび前記第2のブロックに接合される側面シール体をさらに備え、
    前記撹拌棒の先端に、該撹拌棒の先端部が嵌る貫通穴もしくは窪みを有するオイルシールが取り付けられ、
    前記オイルシールが嵌るための該オイルシールの厚みと同じかそれよりも深い窪みと、前記撹拌棒を支持するための軸受と、を有し、前記側面シール体に接合されるオイルシール封入体をさらに備える請求項1又は2記載の塗布工具。
  4. 前記液体流出部が前記第1のブロック及び前記第2のブロックの幅方向全体に渡って形成されるスリット状である請求項3記載の塗布工具。
  5. 本体ブロックと、
    撹拌棒と、を備え、
    前記本体ブロックには、内部に液体を収容するためのマニホールドと、前記本体ブロックの表面及び前記マニホールドに連通する液体供給部と、前記本体ブロックの表面及び前記マニホールドに連通する液体流出部と、が形成され、
    前記撹拌棒は、所定の領域にわたり、円形断面を有するように形成され、かつ、前記マニホールドをなす空間内に、回転自在に支持可能に構成され
    前記撹拌棒の長手方向に垂直な断面において、
    前記マニホールドは、前記本体ブロックの内壁により半円形又は半楕円形に形成され、
    前記撹拌棒は、前記本体ブロックの内壁に離間する円形をなして前記マニホールド内に配設され、
    前記流体流出部は、前記本体ブロックの内壁により、前記半円形又は前記半楕円形の直径部分をなす直線を延長して前記本体ブロックの表面に連なる直線部と、前記直線部に平行かつ対向して前記半円形又は前記半楕円形の円弧部と前記本体ブロックの表面とを接続する直線部とから形成される、
    塗布工具。
  6. 前記撹拌棒の長手方向に垂直な断面において、
    前記液体供給部は、前記マニホールドの前記円弧部に開口し、
    前記撹拌棒は、前記円弧部から前記マニホールド内に供給される液体が、前記撹拌棒と前記直径部分との間隙を通過して前記液体流出部から外部に流出するように、前記直径部分に近接する位置における回転接線が、前記液体流出部における前記液体の進行方向と平行となるように回転可能に構成される請求項5記載の塗布工具。
JP2018140177A 2018-06-13 2018-07-26 塗布工具 Active JP6492255B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201910509065.1A CN110586412B (zh) 2018-06-13 2019-06-13 涂布工具

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018112567 2018-06-13
JP2018112567 2018-06-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6492255B1 true JP6492255B1 (ja) 2019-04-03
JP2019217488A JP2019217488A (ja) 2019-12-26

Family

ID=65999084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018140177A Active JP6492255B1 (ja) 2018-06-13 2018-07-26 塗布工具

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6492255B1 (ja)
CN (1) CN110586412B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112516810B (zh) * 2020-11-11 2022-08-16 南京工业大学 一种纳滤膜的制造方法及装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0515829A (ja) * 1991-07-15 1993-01-26 Konica Corp 撹拌機付押出しコーター
JPH06262117A (ja) * 1993-03-12 1994-09-20 Sumitomo Metal Ind Ltd ノズルコ−タ型塗装装置
JPH0672668U (ja) * 1993-03-30 1994-10-11 中外炉工業株式会社 ダイコータの洗浄装置
US7344665B2 (en) * 2002-10-23 2008-03-18 3M Innovative Properties Company Coating die with expansible chamber device
JP2005152885A (ja) * 2003-10-27 2005-06-16 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd スリットノズル
JP2014168735A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Mitsubishi Materials Corp 塗布工具
JP2014180598A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Mitsubishi Materials Corp 塗布工具
JP6680647B2 (ja) * 2015-08-28 2020-04-15 京セラ株式会社 塗工用ダイヘッドおよび塗工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019217488A (ja) 2019-12-26
CN110586412A (zh) 2019-12-20
CN110586412B (zh) 2021-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6492255B1 (ja) 塗布工具
JP5802914B1 (ja) 流動体搬送装置
JP6470950B2 (ja) ペンジュラムスライダポンプ
KR101514526B1 (ko) 셀 도금장치
JP6579348B1 (ja) 塗布工具
KR102605788B1 (ko) 석션롤에 있어서의 씰 방법 및 장치
JP6038325B2 (ja) スロットダイコータ用部材、スロットダイコータ用可動部材、及びこれを適用した電極生産用スロットダイコータ
US8715479B2 (en) Electroosmotic movable device
JP2021098154A (ja) 塗布装置及び塗布方法
KR101270992B1 (ko) 기판 코터 장치의 약액 공급용 펌프
JP2011183340A (ja) ダイヘッド
KR20180133700A (ko) 코팅폭 조절이 가능한 슬롯다이장치
JP2014168735A (ja) 塗布工具
JP2018051482A (ja) ロールコータ
US10773225B2 (en) Apparatus and method for mixing components
JP6976134B2 (ja) 攪拌翼、攪拌機及び攪拌装置
JP2009541043A (ja) 多孔質カーテンガイド構造を用いたカーテンコータ、カーテンコータ用カーテンガイド構造及びカーテンガイド構造の製造方法
JP6649919B2 (ja) 塗工装置及び塗工膜の製造方法
KR101649791B1 (ko) 슬롯 다이 코터용 가동 부재 및 이를 적용한 전극 생산용 슬롯 다이 코터
KR20190097867A (ko) 전기삼투펌프
JP4773482B2 (ja) 潤滑装置を有するねじロッド
KR101355387B1 (ko) 정밀 유량 제어가 가능한 피스톤 펌프
JP2023098325A (ja) モータユニット
JPS6314891Y2 (ja)
JP4537881B2 (ja) 浸漬型媒体分散装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180726

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180824

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20181003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6492255

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250