JP6491022B2 - 超音波プローブのコネクタを接続可能な装置 - Google Patents

超音波プローブのコネクタを接続可能な装置 Download PDF

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Description

本発明の一態様は、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置に関する。
医用分野では、超音波プローブの複数の振動子(圧電振動子)を用いて発生させた超音波を利用して、被検体内部を画像化する超音波診断装置が使用されている。超音波診断装置は、超音波診断装置に接続された超音波プローブから被検体内に超音波を送信させ、被検体内部で音響インピーダンスの不整合によって生じる反射波を超音波プローブで受信させる。超音波診断装置は、超音波プローブで受信された反射波に基づく受信信号を生成し、画像処理によって所望の超音波画像を得る。
ここで、超音波プローブの各振動子は、一般的に圧電セラミックス(例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT))によって構成される。各振動子は、被検体の方向とは反対の方向にも不要な超音波を発生し、この不要な音波は通常バッキングと呼ばれる音波吸収材により吸収し、熱に変換して放出する。
一方、近年の超音波プローブでは超音波の送受信素子を2次元アレイ状に配置することで、3次元立体画像をリアルタイムで見ることができるようになってきている。しかし、送受信素子を2次元アレイ状にすることで信号数が増加し、処理を行なう集積回路も大規模なものが必要になる。このため、超音波プローブ、特にプローブコネクタの内部に実装される集積回路の発熱が増加し、特に集積回路を多く実装するプローブコネクタの表面温度が高くなる問題が発生する。
この問題に対して、プローブコネクタの内部の半導体で発生した熱をプローブコネクタ内のダクトまでヒートパイプなどを用いて伝熱する構造を有する超音波プローブが開示される(例えば、特許文献1参照)。この構造により、ダクト内を流れる風によりプローブコネクタの冷却が行なわれる。
また、プローブコネクタの超音波診断装置と接続する部分にヒートシンクを設ける構造を有する超音波プローブが開示される(例えば、特許文献2参照)。この構造により、超音波診断装置の内部のダクトにヒートシンクを挿入することでプローブコネクタの冷却が行なわれる。
特開2007−244583号公報 特開2008−142221号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に記載の構造では信頼性や使い易さなど点で問題があった。具体的には、上記特許文献1に記載の構造では、プローブコネクタの筐体(ケース)に空気の取り入れ口を開けなければならないため、超音波プローブの使用時や滅菌時に薬品などの液体がプローブコネクタの内部に入る可能性があり故障の原因になる。
また、特許文献2に記載の構造では、プローブコネクタの構造が複雑になり超音波プローブ全体が重くなることで取り扱いが困難になる上に、検査の用途に対応した超音波プローブに交換する際の超音波診断装置へのプローブコネクタの脱着時にプローブコネクタが破損する可能性が高いという問題がある。
本実施形態に係る、超音波音波プローブのコネクタを接続可能な装置は、上述した課題を解決するために、筐体に設けられ、超音波プローブのコネクタを接続可能な被接続部と、前記被接続部に接続されている状態における前記コネクタの側面を囲む位置に設けられる壁部と、前記被接続部と前記壁部の間に設けられ、前記筐体の外部から内部へ通じる通気口と、を備えた。
本実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置は、上述した課題を解決するために、筐体に設けられ、超音波プローブのコネクタを接続可能な被接続部と、前記被接続部に接続されている状態における前記コネクタの側面を囲む位置に設けられる壁部と、前記壁部に設けられ、前記筐体の外部から内部へ通じる通気口と、を備えた。
第1実施形態に係る超音波診断装置の外観を示す斜視図。 第1実施形態に係る超音波診断装置の側面の外観を示す図。 装置コネクタ及び通気口の第1構造例を示す部分拡大図。 装置コネクタ及び通気口の第2構造例を示す部分拡大図。 第1及び第2実施形態に係る超音波診断装置の内部構成を示す概略図。 プローブコネクタが接続されている状態で、第1実施形態に係る超音波診断装置による空気の流れを説明するための図。 プローブコネクタが接続されている状態で、第1実施形態に係る超音波診断装置による空気の流れを説明するための図。 図6に示す状態におけるプローブコネクタの冷却効果を示す図。 第2実施形態に係る超音波診断装置の外観を示す斜視図。 第2実施形態に係る超音波診断装置の側面の外観を示す図。 装置コネクタ及び壁部の構造例を示す部分拡大図。 プローブコネクタが接続されている状態で、第2実施形態に係る超音波診断装置による空気の流れを説明するための図。 第3実施形態に係る超音波診断装置の外観を示す斜視図。 第3実施形態に係る超音波診断装置の側面の外観を示す図。 第3実施形態に係る超音波診断装置の内部構成を示す概略図。 プローブコネクタが接続されている状態で、第3実施形態に係る超音波診断装置による空気の流れを説明するための図。 第4実施形態に係る超音波診断装置の外観を示す斜視図。 第4実施形態に係る超音波診断装置の側面の外観を示す図。 プローブコネクタが接続されている状態で、第4実施形態に係る超音波診断装置による空気の流れを説明するための図。 第5実施形態に係る携帯型超音波診断装置の外観を示す斜視図。 第5実施形態に係る携帯型超音波診断装置の側面の外観を示す図。 第6実施形態に係る可搬装置の外観を示す斜視図。 第6実施形態に係る可搬装置の側面の外観を示す図。 図9及び図10に示す第2実施形態に係る超音波診断装置の変形例を示す図。
本実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置について、添付図面を参照して説明する。以下、超音波プローブのコネクタを単に「プローブコネクタ」と称する場合がある。
(第1実施形態)
図1〜図8を用いて、第1実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置について説明する。その際、第1実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置が超音波診断装置である場合を例にとって説明する。
1−1.第1実施形態に係る超音波診断装置の構造の説明
図1は、第1実施形態に係る超音波診断装置の外観を示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係る超音波診断装置の側面の外観を示す図である。
図1及び図2は、第1実施形態に係る超音波診断装置10を示す。超音波診断装置10の内部には、集積回路を実装した基板群や記憶部などが収納される。超音波診断装置10は、装置コネクタユニット11、風導管(エアダクト及びチューブなど)12、送風機(ファンなど)13、風速センサ14、表示部15、及び操作部16を備える。なお、風速センサ14は必須の構成ではない。
装置コネクタユニット11は、超音波診断装置10の筐体の側面、例えば前面側に備えられる。装置コネクタユニット11は、超音波プローブP(図5に図示)のプローブコネクタC(図5に図示)が接続可能な3個の装置コネクタ(被接続部)11a,11b,11cを有する。なお、装置コネクタは3個の場合に限定されることなく、1又は複数であればよい。また、複数の装置コネクタは、横方向に配列される場合に限定されるものではなく、縦方向や、横方向かつ縦方向に配列される場合であってもよい。
図3は、装置コネクタ及び通気口の第1構造例を示す部分拡大図である。図4は、装置コネクタ及び通気口の第2構造例を示す部分拡大図である。
図3及び図4に示すように、装置コネクタユニット11の装置コネクタ11a(装置コネクタ11b,11cについても同様)は、プローブコネクタC(図6及び図7に図示)の接続部(ピン)が接続可能な被接続部であり、装置コネクタ11aを介してプローブコネクタCとの電気的接続がとられる。また、装置コネクタ11a(装置コネクタ11b,11cについても同様)の周囲部分、すなわち、装置コネクタ11aの外側には、1又は複数の通気口Hが形成される。通気口Hは、図3に示す円形状であっても、図4に示すスリットであっても同等の効果が得られる。
なお、通気口Hは、通気口Hを介して内部に引き込まれる空気中のダストを遮蔽するダストフィルタと、プローブコネクタCが放射する電磁波を遮蔽する電磁シールド(金属メッシュ)とのうち少なくとも1つを備えてもよい。
図1及び図2の説明に戻って、風導管12は、超音波診断装置10の内部に備えられる。風導管12は、超音波診断装置10の前面の通気口Hと超音波診断装置10の背面との間に空気の経路を形成し、通気口Hを介して、超音波診断装置10の筐体の内部の空気を外部に誘導し、又は、超音波診断装置10の筐体の外部の空気を内部に誘導する誘導部である。
送風機13は、風導管12によって形成される空気の経路内、例えば、超音波診断装置10の背面であって空気の経路の端部に備えられ、風導管12内に空気の流れを発生させる。送風機13は、超音波診断装置10の前面外部の空気を通気口Hから内部に吸い込み(図2に示す矢印)、内部に吸い込まれた空気を風導管12を介して超音波診断装置10の背面まで導き、背面まで導かれた空気を超音波診断装置10の背面外部に吹き出す能力を有する。又は、送風機13は、超音波診断装置10の背面外部の空気を内部に吸い込み、内部に吸い込まれた空気を風導管12を介して超音波診断装置10の前面まで導き、前面まで導かれた空気を通気口Hから超音波診断装置10の前面外部に吹き出す能力を有する。
風速センサ14は、風導管12に設置され、送風機13の動作によって風導管12内部を流れる空気の風速を検知する。
なお、図1及び図2では、3個の装置コネクタ11a,11b,11cに1個の風導管12及び1個の送風機13が対応する構成を示す。しかしながら、3個の装置コネクタ11a,11b,11cのそれぞれに、1個の風導管12及び1個の送風機13が対応する構成であってもよい。
1−2.第1実施形態に係る超音波診断装置の内部構成の説明
図5は、第1実施形態に係る超音波診断装置10の内部構成を示す概略図である。
図5は、超音波プローブPと、第1実施形態に係る超音波診断装置10とを示す。なお、超音波プローブP及び超音波診断装置10を合わせて超音波診断装置と称する場合もある。
超音波診断装置10に接続された超音波プローブPは、超音波診断装置10による制御に従って、被検体に対して超音波の送受波を行なう。超音波プローブPは、被検体の表面に対してその前面を接触させ超音波の送受波を行なうものであり、1次元又は2次元に配列された複数の振動子(圧電振動子)をその先端部に有している。各振動子は電気音響変換素子であり、送信時には電気パルスを超音波パルス(送信超音波)に変換し、又、受信時には超音波反射波(受信超音波)を電気信号(受信信号)に変換する機能を有する。
超音波プローブPは小型、軽量に構成されており、ケーブル(図示しない)を介して送受信部23の送信部231及び受信部232に接続される。超音波プローブPにはセクタ走査対応、リニア走査対応、コンベックス走査対応等があり、診断部位に応じて任意に選択される。以下では心機能計測を目的としたセクタ走査用の超音波プローブPを用いた場合について述べるが、この方法に限定されるものではなく、リニア走査対応あるいはコンベックス走査対応であっても構わない。
超音波診断装置10は、装置コネクタユニット11、送風機13、風速センサ14、表示部15、操作部16、システム制御部21、基準信号発生部22、送受信部23、データ収集部24、及び画像生成部25を備える。
送風機13は、システム制御部21からの制御信号に従って動作する。
風速センサ14は、風導管12内部を流れる空気の風速を検知してシステム制御部21に送信する。
表示部15は、画像生成部25によって生成された画像データを表示する。表示部15は、図示しない変換回路及び表示部(ディスプレイ)を備える。変換回路は、画像生成部25によって生成された画像データに対してD/A変換とテレビフォーマット変換を行なって映像信号を生成しディスプレイに表示する。
操作部16は、操作者からの各種指示、条件、関心領域(ROI)の設定指示、種々の画質条件設定指示等を超音波診断装置10に取り込むための各種スイッチ、ボタン、トラックボール、マウス、及びキーボード等によって構成される。
システム制御部21は、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを備える。システム制御部21は、超音波プローブPや超音波診断装置10の各ユニットを統括的に制御する。ここで、送風機13の故障などにより風導管12(図1及び図2に図示)内部の空気が流れなくなると、風速センサ14が閾値以下の風速を検知することになる。その場合に、システム制御部21は、超音波プローブPの動作を停止する信号を送信するように構成されてもよい。
基準信号発生部22は、システム制御部21からの制御信号に従って、送受信部23及びデータ収集部24に対して、例えば、超音波パルスの中心周波数とほぼ等しい周波数の連続波又は矩形波を発生する。
送受信部23は、システム制御部21からの制御信号に従って、装置コネクタユニット11及びプローブコネクタCを介して超音波プローブPに対して送受信を行なわせる。送受信部23は、超音波プローブPから送信超音波を放射させるための駆動信号を生成する送信部231と、超音波プローブPからの受信信号に対して整相加算を行なう受信部232を備える。
送信部231は、図示しない、レートパルス発生器、送信遅延回路、及びパルサを備える。レートパルス発生器は、送信超音波の繰り返し周期を決定するレートパルスを、基準信号発生部22から供給される連続波又は矩形波を分周することによって生成し、このレートパルスを送信遅延回路に供給する。送信遅延回路は、送信に使用される振動子と同数(Nチャンネル)の独立な遅延回路から構成されており、送信において細いビーム幅を得るために所定の深さに送信超音波を収束するための遅延時間と所定の方向に送信超音波を放射するための遅延時間をレートパルスに与え、このレートパルスをパルサに供給する。パルサは、Nチャンネルの独立な駆動回路を有し、超音波プローブPに内蔵された振動子を駆動するための駆動パルスを前記レートパルスに基づいて生成する。
送受信部23の受信部232は、図示しないプリアンプ、A/D(Analog to Digital)変換器、受信遅延回路、及び加算器を備える。プリアンプは、Nチャンネルから構成され、振動子によって電気的な受信信号に変換された微小信号を増幅して十分なS/Nを確保する。プリアンプにおいて所定の大きさに増幅されたNチャンネルの受信信号は、A/D変換器にてデジタル信号に変換され、受信遅延回路に送られる。受信遅延回路は、所定の深さからの超音波反射波を集束するための集束用遅延時間と、所定方向に対して受信指向性を設定するための偏向用遅延時間をA/D変換器から出力されるNチャンネルの受信信号の各々に与える。加算器は、受信遅延回路からの受信信号を整相加算(所定の方向から得られた受信信号の位相を合わせて加算)する。
データ収集部24は、システム制御部21からの制御信号に従って、送受信部23から得られた受信信号に基づいてBモードデータ、カラードプラデータ、及びドプラスペクトラムのうち少なくとも1を収集する。データ収集部24は、Bモードデータ生成部241、ドプラ信号検出部242、カラードプラデータ生成部243、及びスペクトラム生成部244を備える。Bモードデータ生成部241は、受信部232の加算器から出力された受信信号に対してBモードデータを生成する。Bモードデータ生成部241は、図示しない包絡線検波器及び対数変換器を備える。包絡線検波器は、受信部232の加算器から供給された整相加算後の受信信号を包絡線検波し、この包絡線検波信号は対数変換器によってその振幅が対数変換される。
ドプラ信号検出部242は、前記受信信号に対して直交検波を行なってドプラ信号の検出を行なう。ドプラ信号検出部242は、図示しないπ/2移相器、ミキサ、及びLPF(低域通過フィルタ)を備え、受信部232の加算器から供給される受信信号に対し直交位相検波を行なってドプラ信号を検出する。
カラードプラデータ生成部243は、検出されたドプラ信号に基づいてカラードプラデータの生成を行なう。カラードプラデータ生成部243は、図示しないドプラ信号記憶部、MTI(moving target indicator)フィルタ、及び自己相関演算器を備える。ドプラ信号検出部242のドプラ信号はドプラ信号記憶部(図示しない)に一旦保存される。高域通過用のデジタルフィルタであるMTIフィルタは、ドプラ信号記憶部に保存されたドプラ信号を読み出し、このドプラ信号に対して臓器の呼吸性移動や拍動性移動などに起因するドプラ成分(クラッタ成分)を除去する。自己相関演算器は、MTIフィルタによって血流情報のみが抽出されたドプラ信号に対して自己相関値を算出し、更に、この自己相関値に基づいて血流の平均流速値や分散値などを算出する。
スペクトラム生成部244は、ドプラ信号検出部242において得られたドプラ信号に対してFFT分析を行ない、ドプラ信号の周波数スペクトラム(ドプラスペクトラム)を生成する。スペクトラム生成部244は、図示しないSH(サンプルホールド)回路、LPF(低域通過フィルタ)、FFT(Fast−Fourie−Transform)分析器を備える。なお、SH回路及びLPFは何れも2チャンネルで構成され、それぞれのチャンネルにはドプラ信号検出部242から出力されるドプラ信号の複素成分、即ち実成分(I成分)と虚成分(Q成分)が供給される。SH回路には、ドプラ信号検出部242のLPFから出力されたドプラ信号と、システム制御部21が基準信号発生部22の基準信号を分周して生成したサンプリングパルス(レンジゲートパルス)が供給される。SH回路には、サンプリングパルスによって所望の深さからのドプラ信号がサンプルホールドされる。
なお、このサンプリングパルスは、送信超音波が放射されるタイミングを決定するレートパルスから遅延時間後に発生し、この遅延時間は任意に設定可能である。LPFは、SH回路から出力された深さのドプラ信号に重畳した階段状のノイズ成分を除去する。FFT分析器は、供給された、平滑化されたドプラ信号に基づいてドプラスペクトラムを生成する。FFT分析器は、図示しない演算回路と記憶回路を備える。LPFから出力されるドプラ信号は記憶回路に一旦保存される。演算回路は、記憶回路に保存された一連のドプラ信号の所定期間においてFFT分析を行なってドプラスペクトラムを生成する。
画像生成部25は、システム制御部21からの制御信号に従って、データ収集部24によって得られたBモードデータ及びカラードプラデータを走査方向に対応させて保存することで、超音波画像としてのBモード画像及びカラードプラ画像をデータとして生成すると共に、所定走査方向に対して得られたドプラスペクトラム及びBモードデータを時系列的に保存することで、超音波画像としてのドプラスペクトラム画像及びMモード画像をデータとして生成する。
画像生成部25は、例えば、走査方向に対する超音波送受信によって得られた受信信号に基づいてデータ収集部24が生成した走査方向単位のBモードデータやカラードプラデータを順次保存してBモード画像及びカラードプラ画像を生成する。さらに、画像生成部25は、所望の走査方向に対する複数回の超音波送受信によって得られたBモードデータを時系列的に保存してMモード画像を生成し、同様な超音波送受信により走査方向の距離から得られる受信信号に基づくドプラスペクトラムを時系列的に保存してドプラスペクトラム画像を生成する。すなわち、画像生成部25の画像データ記憶領域において複数枚のBモード画像及びカラードプラ画像が保存され、時系列データ記憶領域においてMモード画像及びドプラスペクトラム画像が保存される。
なお、超音波診断装置10は、図示しない記憶部を備える。記憶部は、磁気ディスク(ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM,DVD等)、半導体メモリ等の記録媒体、及びこれらの媒体に記録された情報を読み出す装置である。記憶部には、送信条件、所定のスキャンシーケンス、画像生成、表示処理を実行するための制御プログラム、診断情報(患者ID、医師の所見等)、診断プロトコル、各種信号データや画像データ、その他のデータ群が保管されている。記憶部内のデータは、外部装置(図示しない)に転送することも可能である。
1−3.第1実施形態に係る超音波診断装置による空気の流れ説明
図6及び図7は、プローブコネクタCが接続されている状態で、第1実施形態に係る超音波診断装置10による空気の流れを説明するための図である。
図6は、図4に示す装置コネクタユニット11の装置コネクタ11a,11bのうち、装置コネクタ11aに、1個のプローブコネクタCが接続されている状態を示す。
図6に示すプローブコネクタCは、装置コネクタユニット11の装置コネクタ11aに接続される。送風機13(図1及び図2に図示)の動作によって、超音波診断装置10の前面外部の空気は、プローブコネクタCの表面周辺を流れながら熱伝達によりプローブコネクタCの表面から熱を奪い、装置コネクタ11aの周囲の通気口Hにそれぞれ吸い込まれる(図6に示す矢印)。そして、超音波診断装置10の内部に吸い込まれた空気は、風導管12(図1及び図2に図示)を介して送風機13(図1及び図2に図示)から背面外部に吹き出される。
一方、送風機13(図1及び図2に図示)の動作によって、超音波診断装置10(図1及び図2に図示)の前面外部の空気は、装置コネクタ11bの周囲の通気口Hにそれぞれ吸い込まれる(図6に示す矢印)。そして、超音波診断装置10の内部に吸い込まれた空気は、風導管12(図1及び図2に図示)を介して送風機13(図1及び図2に図示)から背面外部に吹き出される。
図7は、図4に示す装置コネクタユニット11の装置コネクタ11aと、装置コネクタ11bとに、2個のプローブコネクタCがそれぞれ接続されている状態を示す。
図7に示すプローブコネクタCは、装置コネクタユニット11の装置コネクタ11a,11bに接続される。送風機13(図1及び図2に図示)の動作によって、超音波診断装置10の前面外部の空気は、プローブコネクタCの表面周辺を流れながら熱伝達によりプローブコネクタCの表面から熱を奪い、装置コネクタ11a,11bの周囲の通気口Hにそれぞれ吸い込まれる(図7に示す矢印)。そして、超音波診断装置10の内部に吸い込まれた空気は、風導管12(図1及び図2に図示)を介して送風機13(図1及び図2に図示)から背面外部に吹き出される。
また、装置コネクタ11bに接続されている状態のプローブコネクタCは、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの表面右側の空気を整流する整流板としても機能する。よって、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの冷却効果は図6に示す状態と比較して高い。同様に、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCは、装置コネクタ11bに接続されている状態のプローブコネクタCの表面左側の空気を整流する整流板としても機能する。よって、装置コネクタ11bに接続されている状態のプローブコネクタCの冷却効果は図6に示す状態と比較して高い。なお、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの冷却効果を高めるために、装置コネクタ11bにプローブコネクタCが接続されていない場合に装置コネクタ11bにプローブコネクタCと同等の形状の部材(ダミー)が接続される構成としてもよい。
なお、図6及び図7において、超音波診断装置10の前面外部から通気口Hを介して空気を吸い込んで背面外部に空気を導く構造として説明したが、超音波診断装置10の背面外部から前面外部に空気を導いて通気口Hを介して前面外部に吹き出す構造であってもよい。また、超音波診断装置10は、超音波診断装置10の前面外部から吸い込まれた空気を、風導管12(図1及び図2に図示)が超音波診断装置10の内部に吹き出す構成としてもよい。その場合、超音波診断装置10の内部に吹き出された空気は、超音波診断装置10に形成される構造上の隙間から超音波診断装置10の外部に吹き出される。
図8は、図6に示す状態におけるプローブコネクタの冷却効果を示す図である。
図8に示す横軸は経過時間を示し、縦軸は、図6に示す、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの表面(ケース)温度(表面の複数点のうち最高温度)を示す。スキャンを開始したTA時点で送風機13(図1及び図2に図示)の動作をオフにして、表面温度の変化が測定された。そして、表面温度が上がりきった時点(TB点)で送風機13の動作をオンして、風導管12(図1及び図2に図示)内部に0.1[m/s]程度の弱い空気の流れをつくって通気口Hを介して空気を吸い込ませることで、表面温度の変化が測定された。
図8に示す表面温度の変化によると、送風機13の動作がオフの間、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの表面温度が上昇し、表面温度が48℃を大きく超えてしまう。しかしながら、送風機13の動作をオンにすることで、0.1[m/s]程度の弱い空気の流れであっても、表面温度が48℃にまで十分に冷却され、当該温度未満の温度に収束することがわかる。この結果から、超音波診断装置10によってプローブコネクタCの冷却効果が優れていることがわかる。なお、プローブコネクタの表面温度(表面の複数点のうち最高温度)の48℃は、IEC(international electrotechnical commission)規格によって定められる上限値である。
プローブコネクタCの内部に実装される集積回路の配置から、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの表面のうち側表面が最高温度となることが一般的に知られている。超音波診断装置10は、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの側表面の冷却効果について、特に優れている。
第1実施形態に係る超音波診断装置10によると、プローブコネクタCに特別な冷却構造を用いなくてもプローブコネクタCの熱を十分に放熱できる構造を提供できるので、操作者は超音波プローブPを安全に使用することができる。
(第2実施形態)
図9〜図12を用いて、第2実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置について説明する。その際、第2実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置が超音波診断装置である場合を例にとって説明する。
上述の第1実施形態に係る超音波診断装置10に対して、第2実施形態に係る超音波診断装置は、装置コネクタ11aに接続されている状態におけるプローブコネクタの側面を囲む位置に、整流板として機能する壁部を備えるものである。
2−1.第2実施形態に係る超音波診断装置の構造の説明
図9は、第2実施形態に係る超音波診断装置の外観を示す斜視図である。図10は、第2実施形態に係る超音波診断装置の側面の外観を示す図である。
図9及び図10は、第2実施形態に係る超音波診断装置10Aを示す。超音波診断装置10Aの内部には、集積回路を実装した基板群や記憶部などが収納される。超音波診断装置10Aは、装置コネクタユニット11、風導管12、送風機13、風速センサ14、表示部15、操作部16、及びコネクタカバー17Aを備える。なお、風速センサ14は必須の構成ではない。
図9及び図10に示す超音波診断装置10Aにおいて、図1及び図2に示す超音波診断装置10と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
コネクタカバー17Aは、装置コネクタユニット11を覆うように取り付けられる。コネクタカバー17Aは、プローブコネクタC(図12に図示)が装置コネクタ11a,11b,11cにそれぞれ接続可能な接続開口Uを形成するための壁部(側壁及び上下壁)Wを備える。そして、接続開口Uを形成する、コネクタカバー17Aの壁部Wと、装置コネクタ11a,11b,11cに接続されている状態のプローブコネクタCとの間に適切な幅の隙間が空けられる。接続開口Uを形成する壁部Wは、装置コネクタ11a,11b,11cに接続されている状態のプローブコネクタCの表面周辺(隙間)の空気を整流する整流板として機能する。
なお、図9及び図10では、3個の装置コネクタ11a,11b,11cに1個の風導管12及び1個の送風機13が対応する構成を示す。しかしながら、3個の装置コネクタ11a,11b,11cのそれぞれに、1個の風導管12及び1個の送風機13が対応する構成であってもよい。
図11は、壁部及び装置コネクタの構造例を示す部分拡大図である。
図11は、装置コネクタユニット11の装置コネクタ11a(装置コネクタ11b,11cについても同様)と、壁部Wとを示す。図11に示すように、装置コネクタユニット11の装置コネクタ11aは、プローブコネクタC(図12に図示)の接続部(ピン)が接続可能な被接続部であり、装置コネクタ11aを介してプローブコネクタCとの電気的接続がとられる。また、装置コネクタ11a(装置コネクタ11b,11cについても同様)の周囲部分、すなわち、装置コネクタ11aの外側には、通気口Hが形成される。
壁部Wは、装置コネクタ11aに接続されている状態におけるプローブコネクタC(図12に図示)の側面を囲む位置に設けられる。通気口Hは、装置コネクタ11aと壁部Wの間に設けられ、超音波診断装置の外部から内部へ通じる。
図9及び図10の説明に戻って、風導管12は、超音波診断装置10Aの内部に備えられる。風導管12は、超音波診断装置10Aの前面の通気口Hと超音波診断装置10Aの背面との間に空気の経路を形成する。
送風機13は、風導管12によって形成される空気の経路内、例えば、超音波診断装置10Aの背面であって空気の経路の端部に備えられ、風導管12内に空気の流れを発生させる。送風機13は、超音波診断装置10Aの前面外部(接続開口U)の空気を通気口Hから内部に吸い込み(図10に示す矢印)、内部に吸い込まれた空気を風導管12を介して超音波診断装置10Aの背面まで導き、背面まで導かれた空気を超音波診断装置10Aの背面外部に吹き出す能力を有する。又は、送風機13は、超音波診断装置10Aの背面外部の空気を内部に吸い込み、内部に吸い込まれた空気を風導管12を介して超音波診断装置10Aの前面まで導き、前面まで導かれた空気を通気口Hから超音波診断装置10Aの前面外部(接続開口U)に吹き出す能力を有する。
2−2.第2実施形態に係る超音波診断装置の内部構成の説明
第2実施形態に係る超音波診断装置10Aの内部構成は、図5に示す第1実施形態に係る超音波診断装置10の内部構成と同様であるので、説明を省略する。
2−3.第2実施形態に係る超音波診断装置による空気の流れの説明
図12は、プローブコネクタCが接続されている状態で、第2実施形態に係る超音波診断装置10Aによる空気の流れを説明するための図である。
図12は、図4に示す装置コネクタユニット11の装置コネクタ11a,11bのうち、装置コネクタ11aに、1個のプローブコネクタCが接続されている状態を示す図である。
図12に示すように、接続開口Uを形成する壁部Wは、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの表面周辺(隙間)の空気を整流する整流板として機能する。図12に示すプローブコネクタCは、接続開口Uを介して装置コネクタユニット11の装置コネクタ11aに接続される。送風機13(図9及び図10に図示)の動作によって、超音波診断装置10Aの前面外部の空気は、接続開口Uを形成する壁部WとプローブコネクタCとの間の隙間を伝ってプローブコネクタCの表面周辺を流れながら熱伝達によりプローブコネクタCから熱を奪い、装置コネクタ11aの周囲の通気口Hにそれぞれ吸い込まれる(図12に示す矢印)。そして、超音波診断装置10Aの内部に吸い込まれた空気は、背面外部に吹き出される。
また、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの表面周辺の空気の流れにおいて、接続開口Uを形成する壁部Wが整流板として機能するので、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの冷却効果は図6及び図7に示す状態と比較して高い。
なお、図12において、超音波診断装置10Aの前面外部から通気口Hを介して空気を吸い込んで背面外部に空気を導く構造として説明したが、超音波診断装置10Aの背面外部から前面外部に空気を導いて通気口Hを介して前面外部に吹き出す構造であってもよい。また、超音波診断装置10Aは、超音波診断装置10Aの前面外部から吸い込まれた空気を、風導管12(図9及び図10に図示)が超音波診断装置10Aの内部に吹き出す構成としてもよい。その場合、超音波診断装置10Aの内部に吹き出された空気は、超音波診断装置10Aに形成される構造上の隙間から超音波診断装置10Aの外部に吹き出される。
第2実施形態に係る超音波診断装置10Aによると、プローブコネクタCに特別な冷却構造を用いなくてもプローブコネクタCの熱を十分に放熱できる構造を提供できるので、操作者は超音波プローブPを安全に使用することができる。第2実施形態に係る超音波診断装置10Aによると、第1実施形態に係る超音波診断装置10と比較して、より大きなプローブコネクタCの冷却効果が得られる。
(第3実施形態)
図13〜図16を用いて、第3実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置について説明する。その際、第3実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置が超音波診断装置である場合を例にとって説明する。
上述の第1及び第2実施形態に係る超音波診断装置10,10Aは、装置コネクタと整流板として機能する壁部との間に通気口Hを設ける構造である。一方で、第3実施形態に係る超音波診断装置は、壁部に通気口を設けるものである。
3−1.第3実施形態に係る超音波診断装置の構造の説明
図13は、第3実施形態に係る超音波診断装置の外観を示す斜視図である。図14は、第3実施形態に係る超音波診断装置の側面の外観を示す図である。
図13及び図14は、第3実施形態に係る超音波診断装置10Bを示す。超音波診断装置10Bの内部には、集積回路を実装した基板群や記憶部などが収納される。超音波診断装置10Bは、装置コネクタユニット11、風導管(エアダクト及びチューブなど)12B、送風機(ファンなど)13B、風速センサ14、表示部15、操作部16、及びコネクタカバー17Bを備える。なお、風速センサ14は必須の構成ではない。
図13及び図14に示す超音波診断装置10Bにおいて、図9及び図10に示す超音波診断装置10Aと同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
装置コネクタユニット11は、超音波診断装置10Bの筐体の側面、例えば前面側に備えられる。装置コネクタユニット11は、超音波プローブP(図15に図示)のプローブコネクタC(図15に図示)が接続可能な3個の装置コネクタ11a,11b,11cを有する。なお、装置コネクタは3個の場合に限定されることなく、1又は複数であればよい。また、複数の装置コネクタは、横方向に配列される場合に限定されるものではなく、縦方向や、横方向かつ縦方向に配列される場合であってもよい。
コネクタカバー17Bは、装置コネクタユニット11を覆うように取り付けられる。コネクタカバー17Bには、プローブコネクタC(図16に図示)が装置コネクタ11a,11b,11cにそれぞれ接続可能な接続開口Uを形成するための壁部(側壁及び上下壁)Wを備える。そして、接続開口Uを形成する壁部Wと、装置コネクタ11a,11b,11cに接続されている状態のプローブコネクタCとの間に適切な幅の隙間が空けられる。接続開口Uを形成する壁部Wは、装置コネクタ11a,11b,11cに接続されている状態のプローブコネクタCの表面周辺(隙間)の空気を整流する整流板として機能する。
風導管12Bは、超音波診断装置10Bの内部に備えられる。風導管12Bは、超音波診断装置10Bの前面の通気口Hと超音波診断装置10Bの背面との間に空気の経路を形成する。
送風機13Bは、風導管12Bによって形成される空気の経路内、例えば、超音波診断装置10Bの背面であって空気の経路の端部に備えられ、風導管12B内に空気の流れを発生させる。送風機13Bは、超音波診断装置10Bの前面外部(接続開口U)の空気を通気口Hから内部に吸い込み(図14に示す矢印)、内部に吸い込まれた空気を風導管12Bを介して超音波診断装置10Bの背面まで導き、背面まで導かれた空気を超音波診断装置10Bの背面外部に吹き出す能力を有する。又は、送風機13Bは、超音波診断装置10Bの背面外部の空気を内部に吸い込み、内部に吸い込まれた空気を風導管12Bを介して超音波診断装置10Bの前面まで導き、前面まで導かれた空気を通気口Hから超音波診断装置10Bの前面外部(接続開口U)に吹き出す能力を有する。
なお、図13及び図14では、3個の装置コネクタ11a,11b,11cに1個の風導管12B及び1個の送風機13Bが対応する構成を示す。しかしながら、3個の装置コネクタ11a,11b,11cのそれぞれに、1個の風導管12B及び1個の送風機13Bが対応する構成であってもよい。
3−2.第3実施形態に係る超音波診断装置の内部構成の説明
図15は、第3実施形態に係る超音波診断装置10Bの内部構成を示す概略図である。
図15は、超音波プローブPと、第3実施形態に係る超音波診断装置10Bとを示す。なお、超音波プローブP及び超音波診断装置10Bを合わせて超音波診断装置と称する場合もある。
超音波診断装置10Bは、送風機13B、風速センサ14、表示部15、操作部16、システム制御部21、基準信号発生部22、送受信部23、データ収集部24、及び画像生成部25を備える。
図15に示す超音波診断装置10Bにおいて、図5に示す超音波診断装置10と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
送風機13Bの故障などにより風導管12B(図13及び図14に図示)内部の空気が流れなくなると、風速センサ14が閾値以下の風速を検知することになる。その場合に、システム制御部21は、超音波プローブPの動作を停止する信号を送信するように構成してもよい。
3−3.第3実施形態に係る超音波診断装置による空気の流れの説明
図16は、プローブコネクタCが接続されている状態で、第3実施形態に係る超音波診断装置10Bによる空気の流れを説明するための図である。
図16は、図11に示す装置コネクタユニット11の装置コネクタ11a,11bのうち、装置コネクタ11aに、1個のプローブコネクタCが接続されている状態を示す図である。
図16に示すように、接続開口Uを形成する壁部Wのうち上壁は、6個の通気口Hを有する。なお、接続開口Uを形成する上壁の通気口は6個の場合に限定されることなく、1又は複数であればよい。また、通気口Hは、図16に示す円形状であっても、スリットであっても同等の効果が得られる。さらに、通気口は、接続開口Uを形成する上壁に有される場合に限定されるものではなく、接続開口Uを形成する壁部Wのうち側壁や下壁や、それらの組み合わせの場合であってもよい。
また、通気口Hは、通気口Hを介して内部に引き込まれる空気中のダストを遮蔽するダストフィルタと、プローブコネクタCが放射する電磁波を遮蔽する電磁シールドとのうち少なくとも1つを備えてもよい。
図16に示すように、接続開口Uを形成する壁部Wは、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの表面周辺(隙間)の空気を整流する整流板として機能する。図16に示すプローブコネクタCは、接続開口Uを介して装置コネクタユニット11の装置コネクタ11aに接続される。送風機13B(図13及び図14に図示)の動作によって、超音波診断装置10Bの前面外部の空気は、接続開口Uを形成する壁部WとプローブコネクタCとの間の隙間を伝ってプローブコネクタCの表面周辺を流れながら熱伝達によりプローブコネクタCから熱を奪い、通気口Hにそれぞれ吸い込まれる(図16に示す矢印)。そして、超音波診断装置10Bの内部に吸い込まれた空気は、背面外部に吹き出される。
また、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの表面周辺の空気の流れにおいて、接続開口Uを形成する壁部Wが整流板として機能するので、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの冷却効果は図6及び図7に示す状態と比較して高い。
なお、図16において、超音波診断装置10Bの前面外部から通気口Hを介して空気を吸い込んで背面外部に空気を導く構造として説明したが、超音波診断装置10Bの背面外部から前面外部に空気を導いて通気口Hを介して前面外部に吹き出す構造であってもよい。また、超音波診断装置10Bは、超音波診断装置10Bの前面外部から吸い込まれた空気を、風導管12B(図13及び図14に図示)が超音波診断装置10Bの内部に吹き出す構成としてもよい。その場合、超音波診断装置10Bの内部に吹き出された空気は、超音波診断装置10Bに形成される構造上の隙間から超音波診断装置10Bの外部に吹き出される。
第3実施形態に係る超音波診断装置10Bによると、プローブコネクタCに特別な冷却構造を用いなくてもプローブコネクタCの熱を十分に放熱できる構造を提供できるので、操作者は超音波プローブPを安全に使用することができる。第3実施形態に係る超音波診断装置10Bによると、第1実施形態に係る超音波診断装置10と比較して、より大きなプローブコネクタCの冷却効果が得られる。
(第4実施形態)
図17〜図19を用いて、第4実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置について説明する。その際、第4実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置が超音波診断装置である場合を例にとって説明する。
第4実施形態に係る超音波診断装置は、第3実施形態に係る超音波診断装置10Bの変形例である。
4−1.第4実施形態に係る超音波診断装置の構造の説明
図17は、第4実施形態に係る超音波診断装置の外観を示す斜視図である。図18は、第4実施形態に係る超音波診断装置の側面の外観を示す図である。
図17及び図18は、第4実施形態に係る超音波診断装置10Cを示す。超音波診断装置10Cの内部には、集積回路を実装した基板群や記憶部などが収納される。超音波診断装置10Cは、装置コネクタユニット11、風導管(エアダクト及びチューブなど)12C、送風機(ファンなど)13C、風速センサ14、表示部15、操作部16、及びコネクタカバー17Cを備える。なお、風速センサ14は必須の構成ではない。
図17及び図18に示す超音波診断装置10Cにおいて、図9及び図10に示す超音波診断装置10Aと同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
コネクタカバー17Cは、装置コネクタユニット11を覆うように取り付けられる。コネクタカバー17Cには、プローブコネクタC(図19に図示)が装置コネクタ11a,11b,11cにそれぞれ接続可能な接続開口Uを形成するための壁部(側壁及び上下壁)Wを備える。そして、接続開口Uを形成する、コネクタカバー17Cの壁部Wと、装置コネクタ11a,11b,11cに接続されている状態のプローブコネクタCとの間に適切な幅の隙間が空けられる。接続開口Uを形成する壁部Wは、装置コネクタ11a,11b,11cに接続されている状態のプローブコネクタCの表面周辺(隙間)の空気を整流する整流板として機能する。
コネクタカバー17Cは、接続開口Uを形成する、コネクタカバー17Cの壁部Wのうち上壁に、1個の通気口Hを有する。コネクタカバー17Cの上面は、1個の通気口Hに対応する1個の通気口Iを有する。なお、接続開口Uを形成する上壁の通気口は1個の場合に限定されることなく、1又は複数であればよい。また、通気口は、接続開口Uを形成する上壁に有される場合に限定されるものではなく、接続開口Uを形成する壁部Wのうち側壁や下壁や、それらの組み合わせの場合であってもよい。
また、通気口Hは、通気口Hを介して内部に引き込まれる空気中のダストを遮蔽するダストフィルタと、プローブコネクタCが放射する電磁波を遮蔽する電磁シールドとのうち少なくとも1つを備えてもよい。
風導管12Cは、超音波診断装置10Cのコネクタカバー17Cの内部に備えられる。風導管12Cは、接続開口Uを形成する壁部Wに設けられる通気口Hと、コネクタカバー17Cの表面の通気口Iとの間に空気の経路を形成する。
送風機13Cは、風導管12Cによって形成される空気の経路内に備えられ、風導管12C内に空気の流れを発生させる。送風機13Cは、超音波診断装置10Cの前面外部(接続開口U)の空気を通気口Hから内部に吸い込み(図18に示す矢印)、内部に吸い込まれた空気を風導管12Cを介して通気口Iまで導き、通気口Iまで導かれた空気を超音波診断装置10Cの前面外部(コネクタカバー17Cの上面外部)に吹き出す能力を有する。又は、送風機13Cは、超音波診断装置10Cの前面外部(コネクタカバー17Cの上面外部)の空気を通気口Iを介して内部に吸い込み、内部に吸い込まれた空気を風導管12Cを介して通気口Hまで導き、通気口Hまで導かれた空気を通気口Hから超音波診断装置10Cの前面外部(接続開口U)に吹き出す能力を有する。
なお、図17及び図18では、3個の装置コネクタ11a,11b,11cのそれぞれに1個の風導管12C及び1個の送風機13Cが対応する構成を示す。しかしながら、3個の装置コネクタ11a,11b,11cに、1個の風導管12C及び1個の送風機13Cが対応する構成であってもよい。
4−2.第4実施形態に係る超音波診断装置の内部構成の説明
第4実施形態に係る超音波診断装置10Cの内部構成は、図15に示す第3実施形態に係る超音波診断装置10Bの内部構成と同様であるので、説明を省略する。
4−3.第4実施形態に係る超音波診断装置による空気の流れの説明
図19は、プローブコネクタCが接続されている状態で、第4実施形態に係る超音波診断装置10Cによる空気の流れを説明するための図である。
図19は、図11に示す装置コネクタユニット11の装置コネクタ11a,11bのうち、装置コネクタ11aに、1個のプローブコネクタCが接続されている状態を示す図である。
図19に示すように、接続開口Uを形成する壁部Wのうち上壁は、1個の通気口Hを有する。なお、接続開口Uを形成する上壁の通気口は1個の場合に限定されることなく、複数であってもよい。また、通気口Hは、図19に示す円形状であっても、スリットであっても同等の効果が得られる。さらに、通気口は、接続開口Uを形成する上壁に有される場合に限定されるものではなく、接続開口Uを形成する壁部Wのうち側壁や下壁や、それらの組み合わせの場合であってもよい。
また、通気口Hは、通気口Hを介して内部に引き込まれる空気中のダストを遮蔽するダストフィルタと、プローブコネクタCが放射する電磁波を遮蔽する電磁シールドとのうち少なくとも1つを備えてもよい。
図19に示すように、接続開口Uを形成する壁部Wは、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの表面周辺(隙間)の空気を整流する整流板として機能する。図19に示すプローブコネクタCは、接続開口Uを介して装置コネクタユニット11の装置コネクタ11aに接続される。送風機13Cの動作によって、超音波診断装置10Cの前面外部の空気は、接続開口Uを形成する壁部WとプローブコネクタCとの間の隙間を伝ってプローブコネクタCの表面周辺を流れながら熱伝達によりプローブコネクタCから熱を奪い、コネクタカバー17Cの通気口Hに吸い込まれる(図19に示す矢印)。そして、コネクタカバー17Cの内部に吸い込まれた空気は、通気口Iから前面外部に吹き出される。
また、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの表面周辺の空気の流れにおいて、接続開口Uを形成する壁部Wが整流板として機能するので、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの冷却効果は図6及び図7に示す状態と比較して高い。
なお、図19において、超音波診断装置10Cの前面外部から通気口Hを介して空気を吸い込んで通気口Iに空気を導く構造として説明したが、超音波診断装置10Cの通気口Iから通気口Hに空気を導いて通気口Hを介して前面外部に吹き出す構造であってもよい。
第4実施形態に係る超音波診断装置10Cによると、プローブコネクタCに特別な冷却構造を用いなくてもプローブコネクタCの熱を十分に放熱できる構造を提供できるので、操作者は超音波プローブPを安全に使用することができる。第4実施形態に係る超音波診断装置10Cによると、第1実施形態に係る超音波診断装置10と比較して、より大きなプローブコネクタCの冷却効果が得られる。
(第5実施形態)
図20及び図21を用いて、第5実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置について説明する。その際、第5実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置が携帯型超音波診断装置(ラップトップPC)である場合を例にとって説明する。
図20は、第5実施形態に係る携帯型超音波診断装置の外観を示す斜視図である。図21は、第5実施形態に係る携帯型超音波診断装置の側面の外観を示す図である。
図20及び図21は、第5実施形態に係る携帯型超音波診断装置10Dを示す。携帯型超音波診断装置10Dの内部には、集積回路を実装した基板群や記憶部などが収納される。携帯型超音波診断装置10Dは、装置コネクタユニット11、風導管(エアダクト及びチューブなど)12、送風機(ファンなど)13、風速センサ14、表示部15、及び操作部16を備える。なお、風速センサ14は必須の構成ではない。
図20及び図21に示す携帯型超音波診断装置10Dにおいて、図9及び図10に示す超音波診断装置10Aと同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
装置コネクタユニット11は、携帯型超音波診断装置10Dの筐体の側面に備えられる。装置コネクタユニット11は、プローブコネクタC(図15に図示)が接続可能な2個の装置コネクタ11a,11bを有する。なお、装置コネクタは2個の場合に限定されることなく、1又は複数であればよい。
接続開口Uを形成する壁部Wは、図11及び図12を用いて説明したように、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの表面周辺(隙間)の空気を整流する整流板として機能する。送風機13の動作によって、携帯型音波診断装置10Dの側面の空気は、接続開口Uを形成する壁部WとプローブコネクタCとの間の隙間を伝ってプローブコネクタCの表面周辺を流れながら熱伝達によりプローブコネクタCから熱を奪い、装置コネクタ11aの周囲の通気口Hにそれぞれ吸い込まれる。そして、携帯型超音波診断装置10Dの内部に吸い込まれた空気は、背面外部に吹き出される。
なお、図20及び図21では、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置である携帯型超音波診断装置10Dが、図9及び図10に示す、接続開口Uを形成する超音波診断装置10Aと同等の構造である場合を説明するが、その場合に限定されるものではない。超音波プローブのコネクタを接続可能な装置である携帯型超音波診断装置10Dは、図13及び図14に示す、接続開口Uを形成する超音波診断装置10Bと同等の構造であってもよいし、図17及び図18に示す、接続開口Uを形成する超音波診断装置10Cと同等の構造であってもよい。
第5実施形態に係る携帯型超音波診断装置10Dによると、プローブコネクタCに特別な冷却構造を用いなくてもプローブコネクタCの熱を十分に放熱できる構造を提供できるので、操作者は超音波プローブPを安全に使用することができる。
(第6実施形態)
図22及び図23を用いて、第6実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置について説明する。その際、第6実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置が、携帯型超音波診断装置を載置可能な可搬装置(ドッキングカート)である場合を例にとって説明する。
可搬装置は、携帯型超音波診断装置の表示部とは別に、専用の表示部、操作部、及び信号処理装置を備え、携帯型超音波診断装置が取得した画像データを受け取って画像処理を施して、可搬装置の表示部に表示させる等の動作を行なう。
図22は、第6実施形態に係る可搬装置の外観を示す斜視図である。図23は、第6実施形態に係る可搬装置の側面の外観を示す図である。
図22及び図23は、携帯型超音波診断装置30と、第6実施形態に係る可搬装置10Eとを示す。可搬装置10Eの内部には、集積回路を実装した基板群や記憶部などが収納される。可搬装置10Eは、装置コネクタユニット11、風導管(エアダクト及びチューブなど)12、送風機(ファンなど)13、風速センサ14、表示部15、及び操作部16を備える。なお、風速センサ14は必須の構成ではない。
図22及び図23に示す可搬装置10Eにおいて、図9及び図10に示す超音波診断装置10Aと同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
また、可搬装置10Eは、携帯型超音波診断装置30を載置するための天板18と、増設ユニット19と、天板18及び増設ユニット19を支持して移動させるための車輪を含む天板支持部とを備える。
増設ユニット19の筐体の側面に、装置コネクタユニット11が備えられる。装置コネクタユニット11は、プローブコネクタC(図15に図示)が接続可能な2個の装置コネクタ11a,11bを有する。なお、装置コネクタは2個の場合に限定されることなく、1又は複数であればよい。
また、増設ユニット19には増設ケーブルKの一端が接続され、増設ケーブルKの他端には、増設コネクタLが備えられる。増設コネクタLは、携帯型超音波診断装置30のプローブ接続端子と接続される。これにより、増設ユニット19を介して、携帯型超音波診断装置30に複数のプローブコネクタCを接続することができる。
接続開口Uを形成する壁部Wは、図11及び図12を用いて説明したように、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの表面周辺(隙間)の空気を整流する整流板として機能する。送風機13の動作によって、可搬装置10Eの側面の空気は、接続開口Uを形成する壁部WとプローブコネクタCとの間の隙間を伝ってプローブコネクタCの表面周辺を流れながら熱伝達によりプローブコネクタCから熱を奪い、装置コネクタ11aの周囲の通気口Hにそれぞれ吸い込まれる。そして、可搬装置10Eの内部に吸い込まれた空気は、背面外部に吹き出される。
なお、図22及び図23では、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置である可搬装置10Eが、図9及び図10に示す、接続開口Uを形成する超音波診断装置10Aと同等の構造である場合を説明するが、その場合に限定されるものではない。超音波プローブのコネクタを接続可能な装置である可搬装置10Eは、図13及び図14に示す、接続開口Uを形成する超音波診断装置10Bと同等の構造であってもよいし、図17及び図18に示す、接続開口Uを形成する超音波診断装置10Cと同等の構造であってもよい。
第6実施形態に係る可搬装置10Eによると、プローブコネクタCに特別な冷却構造を用いなくてもプローブコネクタCの熱を十分に放熱できる構造を提供できるので、操作者は超音波プローブPを安全に使用することができる。
(変形例)
図24を用いて、第1〜第6実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置の変形例について説明する。その際、第2実施形態に係る超音波診断装置10Aの変形例を例にとって説明する。超音波診断装置10Aの変形例は、装置コネクタユニット11が、プローブコネクタに接続可能な1個の装置コネクタを有する。
図24は、図9及び図10に示す第2実施形態に係る超音波診断装置の変形例を示す図である。
図24は、第2実施形態に係る超音波診断装置10Aを示す。コネクタカバー17Aは、装置コネクタユニット11を覆うように取り付けられる。コネクタカバー17Aは、プローブコネクタC(図12に図示)が1個の装置コネクタ11aに接続可能な接続開口Uを形成するための壁部(側壁及び上下壁)Wを備える。そして、接続開口Uを形成する、コネクタカバー17Aの壁部Wと、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCとの間に適切な幅の隙間が空けられる。接続開口Uを形成する壁部Wは、装置コネクタ11aに接続されている状態のプローブコネクタCの表面周辺(隙間)の空気を整流する整流板として機能する。
風導管12は、超音波診断装置10Aの内部に備えられる。風導管12は、超音波診断装置10Aの前面の通気口Hと超音波診断装置10Aの背面との間に空気の経路を形成する。
送風機13は、風導管12によって形成される空気の経路内、例えば、超音波診断装置10Aの背面であって空気の経路の端部に備えられ、風導管12内に空気の流れを発生させる。送風機13は、超音波診断装置10Aの前面外部(接続開口U)の空気を通気口Hから内部に吸い込み、内部に吸い込まれた空気を風導管12を介して超音波診断装置10Aの背面まで導き、背面まで導かれた空気を超音波診断装置10Aの背面外部に吹き出す能力を有する。又は、送風機13は、超音波診断装置10Aの背面外部の空気を内部に吸い込み、内部に吸い込まれた空気を風導管12を介して超音波診断装置10Aの前面まで導き、前面まで導かれた空気を通気口Hから超音波診断装置10Aの前面外部(接続開口U)に吹き出す能力を有する。
第2〜第6実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置の変形例によると、プローブコネクタに特別な冷却構造を用いなくてもプローブコネクタの熱を十分に放熱できる構造を提供できるので、操作者は超音波プローブを安全に使用することができる。第2〜第6実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置の変形例によると、第1実施形態に係る、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置と比較して、より大きなプローブコネクタの冷却効果が得られる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10〜10E 超音波プローブのコネクタを接続可能な装置
11 装置コネクタユニット
11a,11b,11c 装置コネクタ(被接続部)
12,12B,12C 風導管
13,13B,13C 送風機
14 風速センサ
17A〜17C コネクタカバー
21 システム制御部
H 通気口
W 壁部

Claims (11)

  1. 筐体に設けられ、超音波プローブのコネクタを接続可能な被接続部と、
    前記被接続部に接続されている状態における前記コネクタの側面を囲む位置に設けられる壁部と、
    前記被接続部と前記壁部の間に設けられ、前記筐体の外部から内部へ通じる通気口と、
    を備えた、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置。
  2. 筐体に設けられ、超音波プローブのコネクタを接続可能な被接続部と、
    前記被接続部に接続されている状態における前記コネクタの側面を囲む位置に設けられる壁部と、
    前記壁部に設けられ、前記筐体の外部から内部へ通じる通気口と、
    を備えた、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置。
  3. 前記被接続部は、複数の被接続部であり、
    前記壁部は、前記複数の被接続部の各被接続部に接続されている状態における前記コネクタの側面を囲む位置に設けられ、
    前記通気口は、前記各被接続部と前記各被接続部の前記壁部との間に設けられた請求項1又は2に記載の、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置。
  4. 前記装置を超音波診断装置とする請求項1又は2に記載の、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置。
  5. 前記装置を、超音波診断装置に接続可能であり前記超音波診断装置を載置可能な装置とする請求項1又は2に記載の、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置。
  6. 前記通気口を介して前記筐体の外部の空気を内部へ誘導するための誘導部をさらに備えた請求項1又は2に記載の、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置。
  7. 前記通気口を介して前記筐体の内部の空気を外部へ誘導するための誘導部をさらに備えた請求項1又は2に記載の、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置。
  8. 前記通気口は、円形状の複数の通気口、又は、複数のスリットである請求項1又は2に記載の、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置。
  9. 前記筐体の内部の空気を導く誘導部と、
    前記誘導部内を流れる空気の風速を検知する風速センサと、
    前記風速センサが閾値以下の風速を検知すると、前記被接続部に接続された前記コネクタに係る前記超音波プローブの動作を停止するように制御する制御部と、
    をさらに備えた請求項1又は2に記載の、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置。
  10. 前記通気口は、空気中のダストを遮蔽するダストフィルタと、電磁波を遮蔽する電磁シールドのうち少なくとも1つを備えた請求項1又は2に記載の、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置。
  11. 前記筐体の内部の空気を導く誘導部と、
    前記通気口を介して前記筐体の外部から内部に空気を引き込むような、又は、前記通気口を介して前記筐体の内部から外部に空気を吹き出すような前記誘導部内の空気の流れを発生させる送風機と、
    をさらに備えた請求項1又は2に記載の、超音波プローブのコネクタを接続可能な装置。
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