JP6490755B2 - フィルタリング部材 - Google Patents
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Description
日本薬局方に規定されている細菌や真菌数の主な計測方法は培養法である。
まず、実施例に係るフィルタリング部材を説明する。以下で説明するフィルタリング部材は、作業者や測定環境からの汚染の防止、サンプルの残留防止(交差汚染の防止)、濾過中の空気閉塞防止に加え、操作の容易さを提供する構造的特徴を有し、当該特徴により生物発光法による高感度・高精度な解析を実現可能とする。
図1−1は、フィルタユニット3010の構造例を示している。フィルタユニット3010は、例えば円筒形状のハウジング3040の一方の開口にフィルタ3020を固定した構造を有している。フィルタ3020は液体を濾過することができる。このフィルタ3020は、ハウジング3040の底部を形成し、ハウジング3040とフィルタ3020で囲まれた内空間に、液体を保持することができる。ハウジング3040の他方の開口部は、サンプル導入口3030として使用される。後述するように、アタッチメントインナー3500は、サンプル導入口3030からフィルタ3020の方向に装着される。なお、サンプル導入口3030付近のハウジング3040には、側面から外方に突き出た鍔部が形成されている。鍔部は、アタッチメントインナー3500をフィルタユニット3010に装着する際のストッパとして用いられる。
アタッチメントインナー3500は、構造例(1)に示すように、例えば円筒形状のハウジング3505を基本構造とする。本明細書では、円筒の一方の開口を第一の開口部と呼び、他方の開口を第二の開口部と呼ぶ。
図1−4は、フィルタユニット3010、アタッチメントカバー3100、アタッチメントインナー3500を組み立てたフィルタリング部材3700を濾過口3710に配置した状態を表している。なお、図1−4は、図1−1に示すフィルタユニット3010と、図1−2の構造例(5)に示すアタッチメントカバー3100と、図1−3の構造例(3)に示すアタッチメントインナー3500を組み立てた場合について表している。図1−4に示すように、濾液流路3430がテーパー状であるので、濾液流路3430を濾過口3710の内側に差し込むように取り付けることができる。
図3に、サンプル導入方法の一形態を示す。作業者は、任意に、フィルタリング部材3700、チューブ4040及びサンプル容器5020を持ち運ぶものとする。その際、作業者は、それらの部材に触ることになるが、フィルタ3020及びフィルタユニット3010を直接触ることはない。前述したように、フィルタ3020及びフィルタユニット3010の表面は、アタッチメントカバー3100とアタッチメントインナー3500で覆われているためである。よって、作業者及び測定環境から、フィルタ3020及びフィルタユニット3010が汚染される可能性は無い。
図4に、サンプル4030をフィルタリングする際の作業・処理の流れを示す。前述したように、サンプルのフィルタリングは、作業者による手作業によっても行うことができるが、不図示の駆動機構(例えば把持アーム、サンプル注入機構)や発光検出装置を制御部(コンピュータ)により制御することによっても実行可能である。なお、サンプルのフィルタリングに要する全てのステップを、手作業又は制御部による制御により実現する必要は無い。以下では、作業者による作業として説明する。
濾過の終了後、作業者は、フィルタユニット3010からアタッチメントインナー3500を取り除く(作業6030)。
図5に、実施例に係るフィルタリング部材3700を使用したサンプルのフィルタリング方法及びATP生物発光法の実施例を示す。ATP生物発光法では、例えば以下に示すように、サンプル中の生菌を計測する。前提作業として、まず、作業者は、無菌状態の環境内に、濾過口3710、ヒートブロック7010、把持アーム、ノズルを配置する。なお、把持アームやノズルは、殺菌又は滅菌済みのピンセットやチップ等により置き換え可能である。以下では、無菌状態の環境(例えば無菌室)内に、フィルタリング部材3700が設置され、制御部(コンピュータ)の自動制御の下に、フィルタリング動作が実行されるものとして説明する。
以上説明したように、本実施例に係る構造を有するフィルタリング部材3700を用いることにより、サンプル中の細胞を解析するための測定を高感度かつ高精度に実行することができる。また、前述したフィルタリング部材3700及びフィルタリング方法を用いることにより、生菌や死細胞、細菌や真菌(酵母・カビ等)、芽胞や胞子、非芽胞、好気性や嫌気性、グラム陰性やグラム陽性など複数種の細胞を直接、又はそれらを含むサンプルについて、作業者は、サンプルを簡便にフィルタリングすることができる。これにより、作業者とサンプル間の汚染だけでなく、サンプル間の交差汚染も防止し、汚染の心配無く細胞の解析を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものでなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、前述した複数の構造例を任意に組み合わせることも可能であり、また、不図示の部品を追加したり、不図示の部品で一部の部品を置換することもできる。
ここでは、比較例として、従来構造のフィルタリング部材を説明する。前述したように、従来構造のフィルタリング部材を生物発光法での測定に使用すると、外部由来の汚染(例えばATP汚染)が生じる問題がある。さらに、従来構造のフィルタリング部材を生物発光法の測定に使用すると、交差汚染と呼ばれる内部由来の汚染も問題となる。ここでは、交差汚染について説明する。
Claims (2)
- 液体を保持する容器の底部を形成するように設けられ液体を濾過するフィルタを有するフィルタユニットと、
第一の開口部と第二の開口部を有し、かつ、第一の開口部を介して前記フィルタユニットを内部空間に着脱可能であり、前記フィルタユニットの装着時には、その内側の面と前記フィルタユニットの外側の面とが気密性を保つように接した状態で前記フィルタによる濾過が可能であり、かつ、その濾液を第二の開口部を介して排出するアタッチメントカバーと
を有し、
前記アタッチメントカバーは、前記フィルタユニットの側面を全体的に覆うように、前記フィルタユニットを装着する
フィルタリング部材。 - 請求項1に記載のフィルタリング部材において、
前記アタッチメントカバーの第二の開口部は、濾過口への取り付け時に、前記濾過口の内側に挿入可能なテーパー形状を有する
ことを特徴とするフィルタリング部材。
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