JP6488691B2 - 無線中継装置、制御システムおよびコンピュータープログラム - Google Patents

無線中継装置、制御システムおよびコンピュータープログラム Download PDF

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Description

本発明は、携帯通信端末を用いた制御対象装置の遠隔制御に関する。
家庭内に配置されているテレビ受像機や空気調和(以下、単に「空調」とも呼ぶ)装置といった各種電化製品を遠隔制御するためのコントローラーとして、いわゆるスマートフォンやタブレットコンピューター等の携帯通信端末を用いる制御システムが提案されている(特許文献1参照)。
特開2013−198100号公報
例えば、ホテルやコンドミニアム等においては、宿泊客がチェックインしてからチェックアウトするまでの限られた期間のみ、かかる宿泊客の携帯通信端末を、照明装置や空調装置等の客室内の装置のリモートコントローラーとして使用させたいという要請があった。しかしながら、上記特許文献1の方法では、チェックアウトした後においても宿泊客の携帯通信端末はリモートコントローラーとして動作し得るため、例えば、次の宿泊客がチェックインした後において、宿泊客の意図とは異なる制御が客室内の装置に対して実行されるおそれがあった。そのため、携帯通信端末をリモートコントローラーとして一時的に使用可能とする技術が望まれていた。かかる課題は、宿泊施設に限らず、テーマパークや遊技場などで、ユーザの携帯通信端末をコントローラーとして使用しようとする場合にも生じ得る。その他、従来の制御システムにおいては、その小型化や、低コスト化や、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]制御対象装置を制御するための制御システムに用いられる無線中継装置であって、
前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末との間で、近接無線通信である第1の通信を行なう第1通信インターフェイスと、
前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行なう第2通信インターフェイスと、
前記制御対象装置との間で第3の通信を行なう第3通信インターフェイスと、
アクセスキーを記憶するアクセスキー格納部と、
前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信するアクセスキー送信部と、
前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記アクセスキー格納部に記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信しない制御コマンド中継部と、
前記アクセスキー格納部に記憶されている前記アクセスキーを変更するアクセスキー設定部と、
前記制御コマンド中継部により前記アクセスキーが受信されるよりも前に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信して、該受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定するアクセスキー受信部と、
該受信されたアクセスキーが正当である場合に、前記制御対象装置の制御に用いられる装置制御情報を、前記第2の通信により前記携帯通信端末に送信する装置制御情報送信部と、
を備える、無線中継装置。
[形態2]制御対象装置を制御するための制御システムであって、
前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末と、
複数の無線中継装置であって、それぞれ
前記携帯通信端末との間で近接無線通信である第1の通信を行い、
前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行い、
前記制御対象装置との間で第3の通信を行い、
アクセスキーを記憶する、複数の無線中継装置と、
を備え、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信し、
前記携帯通信端末は、前記第2の通信により前記アクセスキーと前記制御コマンドとを前記無線中継装置に送信し、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信せず、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記記憶されている前記アクセスキーを変更可能に構成されており、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ互いに異なる前記制御対象装置を制御するために用いられ、
前記複数の無線中継装置には、それぞれ互いに異なる種類の前記アクセスキーが割り当てられており、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ各前記無線中継装置と各前記無線中継装置に割り当てられている前記アクセスキーとを対応付けて記憶し、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記複数の無線中継装置のうちの他の無線中継装置との間で第5の通信を行なうことが可能であり、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ、前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている各アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、
前記受信されたアクセスキーが正当であり、かつ、該アクセスキーが自らに割り当てられているアクセスキーである場合に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、
前記受信されたアクセスキーが正当であり、かつ、該アクセスキーが前記他の無線中継装置に対応付けられているアクセスキーである場合に、前記受信される制御コマンドを、前記第5の通信により、該他の無線中継装置に送信し、
前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置および前記他の無線中継装置に送信しない、制御システム。
(1)本発明の一形態によれば、制御対象装置を制御するための制御システムに用いられる無線中継装置が提供される。この無線中継装置は、前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末との間で、近接無線通信である第1の通信を行なう第1通信インターフェイスと;前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行なう第2通信インターフェイスと;前記制御対象装置との間で第3の通信を行なう第3通信インターフェイスと;アクセスキーを記憶するアクセスキー格納部と、;前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信するアクセスキー送信部と;前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記アクセスキー格納部に記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信しない制御コマンド中継部と;前記アクセスキー格納部に記憶されている前記アクセスキーを変更するアクセスキー設定部と;を備える。この無線中継装置によれば、携帯通信端末から受信したアクセスキーが正当でない限り、携帯通信端末から受信した制御コマンドは、制御対象装置に送信(中継)されない。したがって、アクセスキーによって制御対象装置の制御の可否を制御することができる。加えて、無線中継装置は、アクセスキー格納部に記憶されているアクセスキーを変更するアクセスキー設定部を備えているので、アクセスキーを変更することにより、携帯通信端末を、制御対象装置のリモートコントローラーとして一時的に使用可能とすることができる。また、携帯通信端末は、近接無線通信により無線中継装置からアクセスキーを受信するので、ユーザは、携帯通信端末を無線中継装置に近接させることにより、簡易に携帯通信端末を制御対象装置のリモートコントローラーとして利用することができる。
(2)上記形態の無線中継装置において、さらに、前記制御システムに含まれる管理装置との間で第4の通信を行なう第4通信インターフェイスを備え、前記アクセスキー設定部は、前記第4の通信により前記管理装置から受信した指示に応じて、前記アクセスキー格納部に記憶されている前記アクセスキーを変更してもよい。この形態の無線中継装置によれば、第4の通信によって管理装置から無線中継装置に指示を送信することにより、無線中継装置に記憶されているアクセスキーを変更できる。このため、管理装置によって、携帯通信端末のリモートコントローラーとしての使用の可否を制御できる。
(3)上記形態の無線中継装置において、さらに、前記制御コマンド中継部により前記アクセスキーが受信されるよりも前に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信して、該受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定するアクセスキー受信部と;該受信されたアクセスキーが正当である場合に、前記制御対象装置の制御に用いられる装置制御情報を、前記第2の通信により前記携帯通信端末に送信する装置制御情報送信部と;を備えてもよい。この形態の無線中継装置によれば、無線中継装置は、第2の通信により受信したアクセスキーが正当である場合に、かかるアクセスキーの送信元の携帯通信端末に装置制御情報を送信できる。このため、ユーザによって無線中継装置に近接され、ユーザがリモートコントローラーとしての使用を意図する携帯通信端末のみに装置制御情報を送信することができる。換言すると、ユーザがリモートコントローラーとしての使用を意図しない携帯通信端末に装置制御情報が送信されることを抑制できる。
(4)上記形態の無線中継装置において、前記アクセスキー受信部は、複数の前記携帯通信端末から少なくとも2つの種類の前記アクセスキーを受信し、複数の前記携帯通信端末に送信される前記装置制御情報は、前記アクセスキーの種類に応じて互いに異なってもよい。この形態の無線中継装置によれば、複数の携帯通信端末をリモートコントローラーとして利用する場合に、アクセスキーの種類に応じた装置制御情報を送信することができる。このため、複数の携帯通信端末においてアクセスキーの種類を異ならせることにより、例えば、携帯通信端末が制御対象とする装置の種類や制御項目等を異ならせることができる。また、アクセスキーを一致させることにより、制御対象とする装置の種類や制御項目等を一致させることができる。
(5)上記形態の無線中継装置において、前記装置制御情報は、前記制御対象装置の機種情報と、前記制御対象装置における制御可能な項目を示す情報と、前記項目の設定可能範囲を示す情報と、のうち、少なくとも1つを含んでもよい。この形態の無線中継装置によれば、制御対象装置の機種情報と、制御対象装置における制御可能な項目を示す情報と、制御対象装置における制御可能な項目の設定可能範囲を示す情報と、のうち、少なくとも1つを、携帯通信端末に送信できる。このため、携帯通信端末において、受信した情報に基づき、制御対象装置の機種と、制御可能な項目と、設定可能範囲とのうち、少なくとも1つを特定し、特定された情報に基づき制御対象装置の制御を実行できる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
例えば、本発明の一形態は、第1通信インターフェイスと、第2通信インターフェイスと、第3通信インターフェイスと、アクセスキー格納部と、アクセスキー送信部と、制御コマンド中継部と、アクセスキー設定部とを備える装置として実現可能である。第1通信インターフェイスは、制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末との間で近接無線通信である第1の通信を行なう第1通信インターフェイスとして構成されてもよい。第2通信インターフェイスは、携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行なう第2通信インターフェイスとして構成されてもよい。第3通信インターフェイスは、制御対象装置との間で第3の通信を行なう第3通信インターフェイスとして構成されてもよい。アクセスキー格納部は、アクセスキーを記憶するアクセスキー格納部として構成されてもよい。アクセスキー送信部は、第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信するアクセスキー送信部として構成されてもよい。制御コマンド中継部は、第2の通信により、携帯通信端末からアクセスキーを受信すると、アクセスキー格納部に記憶されているアクセスキーに基づき、受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、受信されたアクセスキーが正当であると、第2の通信により携帯通信端末から受信される制御コマンドを第3の通信により制御対象装置に送信し、受信されたアクセスキーが正当でないと、受信される制御コマンドを制御対象装置に送信しない制御コマンド中継部として構成されてもよい。アクセスキー設定部は、アクセスキー格納部に記憶されているアクセスキーを変更するアクセスキー設定部として構成されてもよい。こうした装置は、例えば、無線中継装置として実現できるが、無線中継装置に代えて、制御システムとしても実現可能である。このような形態によれば、装置の小型化や、低コスト化、省資源化、省電力化、製造の容易化、使い勝手の向上等の種々の課題の少なくとも一つを解決することができる。前述した無線中継装置の各形態の技術的特徴の一部又は全部は、いずれもこの装置に適用することが可能である。
本発明は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、制御システムや、制御システムを用いて制御対象装置を制御する方法や、無線中継装置の機能を実現するコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての制御システムの概略構成を示す説明図である。 図1に示す無線中継装置100の詳細構成を示すブロック図である。 照明装置400aおよび空調装置400bの装置制御情報の一例を模式的に示す説明図である。 図1に示す携帯通信端末200の詳細構成を示すブロック図である。 図1に示す管理装置300の詳細構成を示すブロック図である。 第1実施形態における遠隔制御処理の手順を示すシーケンス図である。 ステップS135において生成される操作用画面の一例を示す説明図である。 第1実施形態におけるアクセスキー変更処理の手順を示すシーケンス図である。 第2実施形態における装置制御情報の一例を模式的に示す説明図である。 第2実施形態における遠隔制御処理の手順を示すシーケンス図である。 第2実施形態における操作用画面の一例を示す説明図である。 第3実施形態の遠隔制御処理における携帯通信端末200の処理手順を示すフローチャートである。 図12に示すステップS117においてタッチパネル230に表示されるパスワード入力画面W21の一例を示す説明図である。 第4実施形態における制御システム10aの概略構成を示す説明図である。 第4実施形態の遠隔制御処理における2台の無線LANリピータ151,152の処理手順を示すフローチャートである。 第5実施形態の遠隔制御処理における2台の無線LANリピータ151,152の処理手順を示すフローチャートである。 第5実施形態の遠隔制御処理における無線中継装置100の処理手順を示すフローチャートである。
A.第1実施形態:
A−1.システム構成:
図1は、本発明の一実施形態としての制御システムの概略構成を示す説明図である。第1実施形態の制御システム10は、ホテルに配置されており、各部屋に配置されている電化製品(後述する照明装置400aおよび空調装置400b)を、宿泊客の携帯通信端末を用いて制御させるためのシステムである。図1の例では、連続する2つの部屋R1,R2が表わされている。なお、各部屋の構成はほぼ同一であるので、以下、部屋R1を代表して説明する。
部屋R1には、照明装置400aと、空調装置400bとが配置されている。照明装置400aは、無線通信部410aと、主制御部420aと、主機能部430aとを備えている。無線通信部410aは、後述する無線中継装置100との間で無線通信を実行する。かかる無線通信としては、例えば、Z−Wave(登録商標)や、Zigbee(登録商標)や、Bluetooth(登録商標)や、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11に規定されている各種無線LAN(Local Area Network)などの標準化された通信方式の他、標準化されていない任意の通信方式の無線通信を採用することができる。なお、上述した無線通信部410aと無線中継装置100との間の無線通信の通信方式としては、ECONET Liteに準拠した通信方式が好ましい。主制御部420aは、無線通信部410aおよび主機能部430aと接続されており、照明装置400a全体を制御する。主機能部430aは、照明装置400aの主機能である照明機能を実現するための機能部である。空調装置400bは、無線通信部410bと、主制御部420bと、主機能部430bとを備えている。無線通信部410bは、前述の無線通信部410aと同様であるので、詳細な説明を省略する。主制御部420bは、無線通信部410bおよび主機能部430bと接続されており、空調装置400b全体を制御する。主機能部430bは、空調装置400bの主機能である空気調和機能を実現するための機能部である。
制御システム10は、各部屋に配置されている無線中継装置100と、各部屋の滞在者が所持する携帯通信端末200と、管理装置300と、ホテル内LAN15とを備えている。無線中継装置100は、前述の照明装置400aおよび空調装置400bとそれぞれ無線通信(上述したZ−Wave(登録商標)やZigbee(登録商標)等)が可能であると共に、携帯通信端末200との間で無線通信が可能であり、また、ホテル内LAN15を介して管理装置300と通信可能である。携帯通信端末200は、本実施形態では、いわゆるスマートフォンであり、部屋R1にチェックインした宿泊客が所持している。携帯通信端末200は、無線中継装置100との間で無線通信が可能である。管理装置300は、ホテル内LAN15を介して各部屋の無線中継装置100と通信することができる。ホテル内LAN15は、本実施形態では、有線LANであり、例えば、IEEE802.3規格群に規定されている各種有線LANを採用することができる。なお、IEEE802.3規格群で規定された各種有線LANに代えて、PLC(Power Line Communication)を採用してもよい。
図2は、図1に示す無線中継装置100の詳細構成を示すブロック図である。無線中継装置100は、近接無線通信制御回路41と、無線LAN通信制御回路42と、無線通信制御回路43と、有線LAN通信制御回路44と、CPU(Central Processing Unit)20と、メモリ30とを備えている。
近接無線通信制御回路41は、変調器やアンプ、アンテナを有し、通信距離が数十メートル以下である無線通信を実行する。本実施形態では、かかる無線通信として、ISO/IEC18092に規定されているNFC(Near Field Communication)を採用する。なお、ISO/IEC18092に代えて、ISO/IEC21481やISO/IEC14443(MIFARE(登録商標))や、TransferJet(登録商標)や、Felica(登録商標)や、ISO/IEC15693等に規定されるRFID(Radio Frequency IDentification)など、最大通信距離が比較的短い任意の無線通信を採用してもよい。
無線LAN通信制御回路42は、変調器やアンプ、アンテナを有し、例えばIEEE802.11a/b/g/n/acに準拠した無線LANアクセスポイントとして、無線LANステーションと無線通信を行なう。
無線通信制御回路43は、前述の照明装置400aの無線通信部410aおよび空調装置400bの無線通信部410bと同様な機能を有するので、詳細な説明は省略する。
有線LAN通信制御回路44は、ネットワークケーブルが接続されるポートを備え、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.3に準拠したフレームの送受信を行う。無線中継装置100は、有線LAN通信制御回路44によりホテル内LAN15に接続されている。
CPU20は、メモリ30に記憶されている制御プログラムを実行することにより、フレーム中継部20a、制御コマンド中継部20b、アクセスキー送信部20c、アクセスキー受信部20d、アクセスキー設定部20e、装置制御情報送信部20f、および指示受信部20gとして機能する。
フレーム中継部20aは、上述した各通信制御回路41〜44を介して受信したフレーム(OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルにおけるレイヤ2のフレーム)を中継する。例えば、無線通信制御回路43が無線通信としてZ−Wave(登録商標)やZigbee(登録商標)といった、無線LAN(IEEE802.11規格群で規定される無線LAN)とは異なる方式(プロトコル)の無線通信を実行する場合、フレーム中継部20aは、無線通信制御回路43と無線LAN通信制御回路42との間においてプロトコル変換を行い、無線中継装置100は、ゲートウェイとして動作する。また、例えば、無線通信制御回路43が無線通信として無線LAN通信を実行する場合、フレーム中継部20aは、無線通信制御回路43と無線LAN通信制御回路42との間においてレイヤ2フレームの中継を行い、無線中継装置100は、いわゆるブリッジとして動作する。制御コマンド中継部20bは、照明装置400aおよび空調装置400bを制御するための制御コマンドの中継を制御する。アクセスキー送信部20cは、照明装置400aおよび空調装置400bを制御するために用いられるアクセスキーを、近接無線通信制御回路41を介して携帯通信端末200へ送信する。アクセスキーとは、携帯通信端末200から制御コマンドと共に出力され得る情報であり、照明装置400aまたは空調装置400bへの制御コマンドの中継の可否を判定するために用いられる情報である。後述するように、無線中継装置100は、無線LAN通信制御回路42を介して携帯通信端末200から受信したアクセスキーが正当であれば、制御コマンドを、無線通信制御回路43を介して照明装置400aまたは空調装置400bに中継する。本実施形態では、アクセスキーとして、所定桁数の数字および文字からなる情報を採用する。アクセスキー受信部20dは、無線LAN通信制御回路42を介してアクセスキーを受信すると共に、受信したアクセスキーの正当性を判定する。アクセスキー設定部20eは、後述するアクセスキー格納部30aに記憶されているアクセスキーを変更する。装置制御情報送信部20fは、後述する装置制御情報格納部30bに記憶されている装置制御情報を携帯通信端末200に送信する。指示受信部20gは、管理装置300から出力される指示を受信する。
メモリ30は、アクセスキー格納部30aと、装置制御情報格納部30bと、無線接続プロファイル格納部30cとを備えている。アクセスキー格納部30aは、アクセスキーを格納する。アクセスキー格納部30aには、予めアクセスキーが格納されており、宿泊客がチェックアウトすると、かかるアクセスキーは変更される。装置制御情報格納部30bは、照明装置400aおよび空調装置400bの装置制御情報を格納する。装置制御情報とは、照明装置400aおよび空調装置400bの制御に用いられる情報である。
上記のCPU20,メモリ30で扱われるアクセスキーは、携帯通信端末200から制御コマンドと共に出力され得る情報であり、照明装置400aまたは空調装置400bへの制御コマンドの中継の可否を判定するために用いられる情報である。後述するように、無線中継装置100は、無線LAN通信制御回路42を介して携帯通信端末200から受信したアクセスキーが正当であれば、制御コマンドを、無線通信制御回路43を介して照明装置400aまたは空調装置400bに中継する。本実施形態では、アクセスキーとして、所定桁数の数字および文字からなる情報を採用する。なお、アクセスキーの桁数は固定でも良いし、可変桁数としても良い。
図3は、照明装置400aおよび空調装置400bの装置制御情報の一例を模式的に示す説明図である。図3において、No.1は、照明装置400aの装置制御情報を示し、No.2は、空調装置400bの装置制御情報を示す。図3に示すように、装置制御情報は、装置種別と、型番と、制御項目と、設定範囲と、制御コマンドを含む。装置種別は、制御対象装置の種類を示す情報であり、照明装置400aには「照明装置」が、空調装置400bには「空調装置」がそれぞれ設定されている。型番とは、制御対象装置の型番を示す情報であり、照明装置400aには「AAAAA」が、空調装置400bには「BBBBB」がそれぞれ設定されている。制御項目とは、制御対象装置における制御可能な項目を示す情報であり、照明装置400aには「動作」が、空調装置400bには「動作」と「運転モード」と「目標温度」とがそれぞれ設定されている。設定範囲とは、制御可能な項目において、設定可能な値または値の範囲を示す情報である。図3に示すように、照明装置400aの制御項目「動作」に対しては、「ON」と「OFF」とが設定されている。これは、照明装置400aの動作として、ONまたはOFFを設定できることを意味する。なお、空調装置400bの制御項目「動作」に対しても、「ON」と「OFF」とが設定されている。空調装置400bの制御項目「運転モード」に対しては、「冷房」と「暖房」と「除湿」とが設定されている。これは、空調装置400bの運転モードとして、冷房モードと暖房モードと除湿モードとを選択して設定できることを意味する。空調装置400bの制御項目「目標温度」に対しては、「15℃〜30℃」が設定されている。これは、空調装置400bの目標温度として、15℃から30℃の範囲の任意の温度を設定できることを意味する。制御コマンドとは、各制御対象装置(照明装置400aおよび空調装置400b)において制御項目を制御するためのコマンドを示す情報である。なお、かかる制御コマンドでは、設定範囲を指定することができる。図3に示すように、照明装置400aの制御項目「動作」に対して、制御コマンド「aaaa」が設定されている。空調装置400bの制御項目「動作」に対して、制御コマンド「bbbb」が設定されている。また、空調装置400bの制御項目「運転モード」に対して制御コマンド「cccc」が、空調装置400bの制御項目「目標温度」に対して制御コマンド「dddd」が、それぞれ設定されている。上述した照明装置400aおよび空調装置400bの装置制御情報は、予めシステム管理者により装置制御情報格納部30bに格納されている。
図2に示す無線接続プロファイル格納部30cには、無線LAN通信制御回路42や無線通信制御回路43による無線通信において用いられる各種情報(無線接続プロファイル)が予め格納されている。具体的には、無線接続プロファイル格納部30cには、ESSID(Extended Service Set Identifier)や、暗号化方式を示す情報や、暗号鍵などの情報が、予め格納されている。
図4は、図1に示す携帯通信端末200の詳細構成を示すブロック図である。図4に示すように、携帯通信端末200は、タッチパネル230と、近接無線通信制御回路241と、無線LAN通信制御回路242と、移動体通信制御回路243と、音声入出力部251と、操作部252と、CPU210と、メモリ220とを備えている。
タッチパネル230としては、抵抗膜方式や静電容量方式など、任意の動作方式のタッチパネルを採用することができる。近接無線通信制御回路241は、図2に示す無線中継装置100の近接無線通信制御回路41と同様な構成を有するので、詳細な説明を省略する。同様に、無線LAN通信制御回路242は、図2に示す無線中継装置100の無線LAN通信制御回路42と同様な構成を有するので、詳細な説明を省略する。移動体通信制御回路243は、変調器やアンプ、アンテナを含み、例えば3G/HSPA(High Speed Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、およびWimax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などの規格に準拠した無線データ通信を実行する移動体通信端末として、移動体通信網の基地局と無線通信を行う。音声入出力部251は、マイク及びスピーカを備え、音声の入力及び出力を行う。操作部252は、各種メニューを選択するための操作ボタン、音量を調整するための操作ボタン、番号や文字列を入力するためのボタンなどを備えている。
CPU210は、メモリ220に記憶されている制御プログラムを実行することにより、アクセスキー制御部211および通話制御部212として機能する。アクセスキー制御部211は、近接無線通信制御回路241を介して無線中継装置100からアクセスキーおよび無線通信プロファイルを受信する。通話制御部212は、移動体通信制御回路243を介した音声通話における呼制御を実行する。CPU210は、携帯通信端末200の電源がオンした際に、上述したアクセスキー制御部211および通話制御部212として機能する。また、CPU210は、携帯通信端末200の電源がオンした後であり、かつ、後述する遠隔制御処理においてリモートコントローラーアプリケーションが実行されると、リモートコントローラー部213および画面生成部214として機能する。リモートコントローラー部213は、照明装置400aおよび空調装置400bを遠隔制御する。画面生成部214は、照明装置400aおよび空調装置400bを遠隔制御するための操作用画面を生成してタッチパネル230に表示させる。
メモリ220は、アクセスキー格納部221と、装置制御情報格納部222と、無線接続プロファイル格納部223とを備えている。アクセスキー格納部221は、アクセスキーを格納する。装置制御情報格納部222は、装置制御情報を格納する。無線接続プロファイル格納部223は、無線接続プロファイルを格納する。なお、チェックインした直後の携帯通信端末200には、各格納部221〜223には、情報が格納されていない。後述する遠隔制御処理において、各格納部221〜223に情報が格納される。本実施形態では、携帯通信端末200は無線通信により照明装置400aなどを制御するので、これを「遠隔制御(リモートコントロール)」と呼ぶ。実際には、携帯通信端末200は、照明装置400aや空調装置400bに対して、近接して用いられても良く、空調装置400bやその他の家庭電化製品(例えばテレビやオーディオ機器)などに用意されたドックに設置して、装置をコントロールするような使い方をすることも差し支えない。
図5は、図1に示す管理装置300の詳細構成を示すブロック図である。管理装置300は、ノート型パーソナルコンピューター(PC)により構成されており、筐体301内に配置されているCPU310、メモリ320、ハードディスク330、有線LAN制御回路340、表示部351、キーボード352、および入出力インターフェイス部360を備えている。
CPU310は、メモリ320に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより、宿泊管理部311およびアクセスキー更新制御部312として機能する。宿泊管理部311は、各部屋のチェックインおよびチェックアウトを管理すると共に、各部屋の清算等の管理を行なう。アクセスキー更新制御部312は、後述するアクセスキー変更処理を実行する。
ハードディスク330は、アクセスキー格納部331を備えている。アクセスキー格納部331には、各部屋に割り当てられているアクセスキーが格納されている。有線LAN制御回路340は、図2に示す無線中継装置100の有線LAN通信制御回路44と同様な構成であるので、詳細な説明を省略する。表示部351は例えば、液晶パネルを用いて構成することができる。入出力インターフェイス部360は、表示部351又はキーボード352と、CPU310又はメモリ320との間におけるデータの入出力を制御する。
上述した無線中継装置100の近接無線通信制御回路41は、請求項における第1通信インターフェイスに相当する。また、無線LAN通信制御回路42は請求項における第2通信インターフェイスに、無線通信制御回路43は請求項における第3通信インターフェイスに、有線LAN通信制御回路44は請求項における第4通信インターフェイスに、それぞれ相当する。
A−2.遠隔制御処理:
宿泊客が図1に示す部屋R1にチェックインし、所持している携帯通信端末200を無線中継装置100に近接させると、携帯通信端末200の近接無線通信制御回路241と無線中継装置100の近接無線通信制御回路41とが近接通信を行なうことにより、携帯通信端末200と無線中継装置100との間でNFCの通信路が確立されると共に、携帯通信端末200によって照明装置400aおよび空調装置400bを遠隔制御する処理(以下、「遠隔制御処理」と呼ぶ)が開始される。
図6は、第1実施形態における遠隔制御処理の手順を示すシーケンス図である。図6において、左側は携帯通信端末200における処理手順を示し、右側は無線中継装置100における処理手順を示す。無線中継装置100のアクセスキー送信部20cは、携帯通信端末200とのNFCの通信経路が確立されると、部屋R1用のアクセスキーと、無線中継装置100との間の無線LAN接続に用いられる無線接続プロファイルとを、NFCを利用して携帯通信端末200に送信する(ステップS205)。
携帯通信端末200のアクセスキー制御部211は、遠隔制御処理が開始されると、アクセスキーおよび無線接続プロファイルを受信するまで待機しており(ステップS105)、アクセスキーおよび無線接続プロファイルを受信すると(ステップS105:YES)、受信したアクセスキーをアクセスキー格納部221に格納すると共に、受信した無線接続プロファイルを無線接続プロファイル格納部223に格納する(ステップS110)。なお、アクセスキーおよび無線接続プロファイルの送受信が完了して、携帯通信端末200が無線中継装置100から遠ざかると、NFCによる通信経路は切断される。
携帯通信端末200では、CPU20は、アクセスキーおよび無線接続プロファイルを格納した後(ステップS110)、リモートコントローラーアプリケーションを起動させ(ステップS115)、図4に示すリモートコントローラー部213および画面生成部214として機能させる。リモートコントローラー部213は、無線中継装置100から受信したアクセスキーを、無線LAN通信制御回路242を介して無線中継装置100に送信する(ステップS120)。
携帯通信端末200とNFCの通信経路を確立し、前述のステップS205を実行した後、無線中継装置100は、アクセスキー受信部20dにより、無線LAN通信制御回路42を介してアクセスキーを受信するまで待機している(ステップS210)。無線中継装置100は、アクセスキーを受信すると(ステップS210:YES)、受信したアクセスキーが正当であるか否かを判定する(ステップS215)。かかる判定は、具体的には、受信したアクセスキーと、無線中継装置100のアクセスキー格納部30aに格納されているアクセスキーとを比較して、両者が一致した場合に正当であると判定され、一致しない場合に正当ではないと判定される。なお、アクセスキーが正当なものか否かの判断は、本実施形態では、無線中継装置100で行なうものとしたが、他の機器、例えば、管理装置300で行なうものとして良い。この場合、無線中継装置100が携帯通信端末200から受け取ったアクセスキーを、管理装置300に送信し、管理装置300で正当か否かの判断を行ない、その結果を無線中継装置100に返信するものとすれば良い。
前述のステップS215において、受信したアクセスキーが正当でないと判定されると(ステップS215:NO)、前述のステップS210が実行される。これに対して、受信したアクセスキーが正当であると判定されると(ステップS215:YES)、無線中継装置100の装置制御情報送信部20fは、装置制御情報格納部30bに格納されている、照明装置400aの装置制御情報および空調装置400bの装置制御情報を、無線LAN通信制御回路42を介して携帯通信端末200に送信する(ステップS220)。
携帯通信端末200において、リモートコントローラー部213は、前述のステップS120が実行された後、装置制御情報を受信するまで待機しており(ステップS125)、装置制御情報を受信すると(ステップS125:YES)、受信した装置制御情報を装置制御情報格納部222に格納する(ステップS130)。
携帯通信端末200において、画面生成部214は、ステップS130において、装置制御情報格納部222に格納された装置制御情報に基づき、照明装置400aおよび空調装置400bの操作用画面を生成してタッチパネル230に表示させる(ステップS135)。
図7は、ステップS135において生成される操作用画面の一例を示す説明図である。操作用画面W1には、「操作対象装置を選択してください」との文字列が表わされていると共に、2つの対象装置選択ボタンB1,B2と、OKボタンB3と、キャンセルボタンB4とが表示されている。対象装置選択ボタンB1は、照明装置400aを選択するためのボタンであり、対象装置選択ボタンB2は、空調装置400bを選択するためのボタンである。図7の例では、対象装置選択ボタンB1が選択されており、この状態でOKボタンB3が押下されると、照明装置400a用の制御画面W2がタッチパネル230に表示される。制御画面W2には、制御対象装置である照明装置400aの装置種別(照明装置)および型番(AAAAA)が表示されている。また、制御画面W2には、図3に示す照明装置の制御項目である「動作」の設定範囲である「ON」および「OFF」を指定する2つのボタンB11,B12が表示されている。
図6に示すように、携帯通信端末200において、リモートコントローラー部213は、前述のステップS135が実行された後、操作用画面を用いた制御操作が発生するまで待機しており(ステップS140)、制御操作が発生すると(ステップS140:YES)、操作内容に従った制御コマンドと共にアクセスキー格納部221に格納されているアクセスキーを、無線LAN通信制御回路242を介して無線中継装置100に送信する(ステップS145)。例えば、図7に示す制御画面W2において、宿泊客がボタンB11を押下すると、リモートコントローラー部213は、照明装置400aの電源をオンにするための制御コマンドと共にアクセスキーを、無線中継装置100に送信する。こうして制御画面W2を用いた操作が完了すると、タッチパネル230の表示は操作用画面W1に戻される。
無線中継装置100において、制御コマンド中継部20bは、前述のステップS220が実行された後、アクセスキーおよび制御コマンドを受信するまで待機しており(ステップS225)、アクセスキーおよび制御コマンドを受信すると(ステップS225:YES)、受信したアクセスキーが正当であるか否かを判定する(ステップS230)。ステップS230は、前述のステップS215と同じであるので、詳細な説明を省略する。
前述のステップS230において、受信したアクセスキーが正当であると判定されると(ステップS230:YES)、制御コマンド中継部20bは、受信したアクセスキーおよび制御コマンドのうちの制御コマンドのみを、無線通信制御回路43を介して照明装置400aまたは空調装置400bに送信する(ステップS235)。その後、制御コマンド中継部20bは、無線LAN通信制御回路42を介して制御完了報告を携帯通信端末200に送信する(ステップS240)。これに対して、前述のステップS230において、受信したアクセスキーが正当でないと判定されると(ステップS230:NO)、制御コマンド中継部20bは、無線LAN通信制御回路42を介してエラー報告を携帯通信端末200に送信する(ステップS245)。前述のステップS240またはS245が実行された後、無線中継装置100において遠隔制御処理は終了する。
携帯通信端末200において、リモートコントローラー部213は、前述のステップS145が実行された後、操作結果を受信するまで待機しており(ステップS150)、操作結果(制御完了報告またはエラー報告)を受信すると(ステップS150:YES)、受信した操作結果を示す情報を、タッチパネル230に表示させる(ステップS155)。ステップS155において表示させる情報としては、例えば、制御完了報告を受信した場合には、操作用画面W1に「操作完了」の文字列を、エラー報告を受信した場合には、操作用画面W1に「エラー」の文字列を、それぞれ採用してもよい。「○」「×」などの記号や、装置の動作状態を示すイラスト等を表示しても良い。
携帯通信端末200において、リモートコントローラー部213は、宿泊客によるリモートコントローラーアプリケーションの終了操作が有ったか否かを判定し(ステップS160)、終了操作が有ったと判定された場合には(ステップS160:YES)、携帯通信端末200において、遠隔制御処理は終了する。なお、本実施形態では、終了操作とは、図7に示すキャンセルボタンB4の押下を意味する。これに対して、ステップS160において、終了操作が無いと判定された場合には(ステップS160:NO)、前述のステップS135に戻る。
第1実施形態によれば、同一の部屋R1の宿泊客が同時に複数(例えば、夫婦や親子)存在する場合、各携帯通信端末200を照明装置400aおよび空調装置400bのリモートコントローラーとして利用することができる。宿泊客ごとに自らが所有する携帯通信端末200を無線中継装置100に近接させると、同じアクセスキーと装置制御情報とが、各携帯通信端末200に送信される。各人の携帯通信端末200のそれぞれは、同じアクセスキーと装置制御情報とを用いて、図6に示した遠隔制御処理を実行することにより、照明装置400aなどを制御することが可能となる。
A−3.アクセスキー変更処理:
管理装置300および無線中継装置100において、それぞれ、電源がオンされると、アクセスキー変更処理が開始される。アクセスキー変更処理とは、無線中継装置100のアクセスキー格納部30aに格納されているアクセスキーを変更する処理を意味する。
図8は、第1実施形態におけるアクセスキー変更処理の手順を示すシーケンス図である。図8において、左側は管理装置300における処理手順を示し、右側は無線中継装置100における処理手順を示す。
管理装置300において、アクセスキー更新制御部312は、宿泊管理部311によるチェックアウト処理が実行されるまで待機しており(ステップS305)、チェックアウト処理が実行されて完了すると(ステップS305:YES)、チェックアウトされた部屋に割り当てられているアクセスキーを変更してアクセスキー格納部331に格納すると共に、変更後の新たなアクセスキーを含むアクセスキー変更命令を、有線LAN制御回路340を介して、チェックアウトされた部屋の無線中継装置100に送信する(ステップS310)。なお、アクセスキーの格納は、省略しても良い。
無線中継装置100において、アクセスキー設定部20eは、有線LAN通信制御回路44を介してアクセスキー変更命令を受信するまで待機しており(ステップS405)、アクセスキー変更命令を受信すると(ステップS405:YES)、アクセスキー格納部30aに格納されているアクセスキーを、受信したアクセスキー変更命令に含まれている新たなアクセスキーに更新する(ステップS410)。
以上説明した第1実施形態の制御システム10によると、無線中継装置100において、携帯通信端末200から受信したアクセスキーが正当でない限り、携帯通信端末200から受信した制御コマンドは、照明装置400aまたは空調装置400bに送信(中継)されない。したがって、アクセスキーによって照明装置400aおよび空調装置400bの制御の可否を制御することができる。そして、制御システム10では、宿泊客がチェックアウトして宿泊管理部311によりチェックアウト処理が実行されると、無線中継装置100のアクセスキー格納部30aに格納されているアクセスキーが更新される。このため、宿泊客が、チェックアウト後においても継続して照明装置400aおよび空調装置400bを制御可能となることを抑制できる。したがって、携帯通信端末200を照明装置400aおよび空調装置400bのリモートコントローラーとして、利用可能な期間を限定して利用者に利用させることができる。また、利用可能な期間の終了を、管理装置300によって制御できる。
加えて、携帯通信端末200を無線中継装置100に近接させるだけで、携帯通信端末200を照明装置400aおよび空調装置400bのリモートコントローラーとして利用させることができる。このため、宿泊客は、簡易に携帯通信端末200をリモートコントローラーとして利用することができる。また、携帯通信端末200を無線中継装置100に近接させることで、制御対象装置(照明装置400aおよび空調装置400b)の制御に必要な装置制御情報を携帯通信端末200に渡すことができる。したがって、ユーザによって無線中継装置100に近接され、ユーザがリモートコントローラーとしての使用を意図する携帯通信端末200のみに装置制御情報を送信することができる。換言すると、ユーザがリモートコントローラーとしての使用を意図しない携帯通信端末に装置制御情報が送信されることを抑制できる。
B.第2実施形態:
図9は、第2実施形態における装置制御情報の一例を模式的に示す説明図である。図10は、第2実施形態における遠隔制御処理の手順を示すシーケンス図である。第2実施形態の制御システムは、装置制御情報として管理される内容と、管理装置300および無線中継装置100において、アクセスキーと共にパスワードが設定(格納)される点と、遠隔制御処理の具体的な手順とにおいて、第1実施形態の制御システム10と異なる。第2実施形態の制御システムにおける他の構成およびアクセスキー変更処理の手順は、第1実施形態と同じであるので、同一の構成要素および手順については、第1実施形態と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、図示は省略するが、第2実施形態の部屋R1には、照明装置400aおよび空調装置400bと共に、テレビ受像機が配置されており、かかるテレビ受像機も携帯通信端末200により制御可能となり得る。
第1実施形態の制御システム10では、同一の部屋R1の宿泊客が同時に複数存在する場合、いずれの宿泊客の携帯通信端末200による制御対象装置は同じであった。これに対して、第2実施形態の制御システムでは、異なる宿泊客の携帯通信端末200による制御対象装置を互いに異ならせることができる。
図9に示すように、第2実施形態の装置制御情報には、No.3として、テレビ受像機の装置制御情報が設定されている。具体的には、装置種別として「テレビ受像機」が、型番として「CCCCC」が、制御項目として「動作、チャンネル、および音量」が、それぞれ設定されている。また、制御項目「動作」対しては設定範囲として「ON」と「OFF」とが設定され、制御項目「チャンネル」に対しては設定範囲として「1〜15」が設定され、制御項目「音量」に対しては設定範囲として「1〜30」が設定されている。また、TV受像機の制御項目「動作」に対しては制御コマンド「eeee」が設定され、TV受像機の制御項目「チャンネル」に対しては制御コマンド「ffff」が設定され、TV受像機の制御項目「音量」に対しては制御コマンド「gggg」が設定されている。加えて、図9に示すように、第2実施形態における装置制御情報には、「制御端末」との情報が含まれている。この「制御端末」とは、各装置を制御可能な携帯通信端末を指定する情報である。図9に示すように、No.1(照明装置400a)およびNo.2(空調装置400b)に対しては、制御端末として「ALL(全て)」が設定されている。制御端末が「ALL(全て)」とは、いずれの携帯通信端末も、照明装置400aおよび空調装置400bを制御可能となり得ることを意味する。他方、No.3(テレビ受像機)に対しては、「プライマリ」が設定されている。制御端末が「プライマリ」とは、プライマリとして承認された携帯通信端末のみがテレビ受像機を制御可能であることを意味する。後述するように、携帯通信端末200は、前述のアクセスキーに加えてパスワードが正当であると認められた場合に、プライマリとして承認される。
管理装置300のアクセスキー格納部331には、各部屋のアクセスキーと共にパスワードが予め格納されている。同様に、無線中継装置100のアクセスキー格納部30aには、アクセスキーと共にパスワードが予め格納されている。なお、図8に示すアクセスキー変更処理では、アクセスキーのみが更新され、パスワードは更新されない。
図10に示す第2実施形態の遠隔制御処理は、無線中継装置100においてステップS202およびS205aを実行する点と、無線中継装置100においてステップS215に代えてステップS215aを実行する点と、無線中継装置100においてステップS220に代えてステップS220aを実行する点と、無線中継装置100においてステップS230に代えてステップS230aを実行する点と、携帯通信端末200においてステップS110に代えてステップS110aを実行する点と、携帯通信端末200においてステップS120に代えてステップS120aを実行する点と、携帯通信端末200においてステップS145に代えてステップS145aを実行する点とにおいて、図6に示す第1実施形態の遠隔制御処理と異なる。第2実施形態の遠隔制御処理における他の手順は、第1実施形態の遠隔制御処理と同じであるので、同一の手順については、第1実施形態と同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
無線中継装置100において、アクセスキー送信部20cは、携帯通信端末200との間で確立されたNFCの通信経路が、アクセスキーの変更(リセット)後において最初に確立された通信経路であるか否かを判定する(ステップS202)。ステップS202において、リセット後に最初に確立された通信経路であると判定されると(ステップS202:YES)、アクセスキー送信部20cは、アクセスキー、パスワードおよび無線接続プロファイルを、NFCを利用して携帯通信端末200に送信する(ステップS205a)。これに対して、ステップS202において、リセット後に最初に確立された通信経路でないと判定されると(ステップS202:NO)、前述のステップS205が実行される。すなわち、アクセスキー送信部20cは、アクセスキーおよび無線接続プロファイルを、NFCを利用して携帯通信端末200に送信する(ステップS205)。
携帯通信端末200において、アクセスキー制御部211は、アクセスキー、パスワードおよび無線接続プロファイルを受信すると、アクセスキーおよびパスワードをアクセスキー格納部221に格納すると共に、無線接続プロファイルを無線接続プロファイル格納部223に格納する(ステップS110a)。また、アクセスキー制御部211は、パスワードを受信せずアクセスキーおよび無線接続プロファイルを受信すると、アクセスキーをアクセスキー格納部221に格納すると共に、無線接続プロファイルを無線接続プロファイル格納部223に格納する(ステップS110a)。
携帯通信端末200において、リモートコントローラー部213は、ステップS115が実行された後、受信したアクセスキーまたは受信したアクセスキーおよびパスワードを、無線LAN通信制御回路242を介して無線中継装置100に送信する(ステップS120a)。なお、前述のステップS205が実行された場合(すなわち、アクセスキーおよび無線接続プロファイルが携帯通信端末200に送信され、パスワードが携帯通信端末200に送信されなかった場合)、前述のステップS120aでは、受信したアクセスキーが送信される。これに対して、前述のステップS205aが実行された場合(すなわち、アクセスキー、無線接続プロファイルおよびパスワードが携帯通信端末200に送信された場合)、前述のステップS120aでは、受信したアクセスキーおよびパスワードが送信される。
無線中継装置100において、アクセスキー受信部20dは、ステップS210が実行された後、受信したアクセスキーまたは受信したアクセスキーおよびパスワードが正当であるか否かを判定する(ステップS215a)。前述のとおり、無線中継装置100のアクセスキー格納部30aには、アクセスキーと共にパスワードが格納されているので、アクセスキー受信部20dは、かかるパスワードと一致するか否かにより、受信したパスワードが正当であるか否かを判定できる。
前述のステップS215aにおいて、受信したアクセスキーまたは受信したアクセスキーおよびパスワードが正当であると判定されると(ステップS215a:YES)、無線中継装置100の装置制御情報送信部20fは、パスワードの受信の有無に応じた装置制御情報を、携帯通信端末200に送信する(ステップS220a)。上述したように、NFCの通信経路がアクセスキーのリセット後における最初に確立された通信経路である場合、携帯通信端末200は、無線中継装置100からアクセスキーおよびパスワードを受信するので、ステップS120aにおいてパスワードが送信される。これに対して、NFCの通信経路がアクセスキーのリセット後における2番目以降に確立された通信経路である場合、携帯通信端末200は、無線中継装置100からアクセスキーのみを受信してパスワードを受信しないので、ステップS120aにおいてアクセスキーのみが送信されてパスワードは送信されない。そして、装置制御情報送信部20fは、アクセスキーと共にパスワードを受信すると、対応する携帯通信端末200はプライマリであると承認し、「制御端末」として「ALL」および「プライマリ」と設定されている装置制御情報を、携帯通信端末200に送信する。例えば、図9に示す例では、No.1(照明装置400a)、No.2(空調装置400b)およびNo.3(テレビ受像機)のすべての装置制御情報が、プライマリであると承認された携帯通信端末200に対して送信される。これに対して、パスワードを受信せずにアクセスキーのみを受信すると、装置制御情報送信部20fは、対応する携帯通信端末200はプライマリではないと承認し、「制御端末」として「ALL」と設定されている装置制御情報のみを、携帯通信端末200に送信する。例えば、図9に示す例では、No.1(照明装置400a)およびNo.2(空調装置400b)の装置制御情報が、プライマリではないと承認された携帯通信端末200に対して送信される。
このように、プライマリであると承認された携帯通信端末200と、プライマリではないと承認された携帯通信端末200とで、無線中継装置100から受信する装置制御情報が異なるため、ステップS135においてタッチパネル230に表示される操作用画面も互いに異なることとなる。
図11は、第2実施形態における操作用画面の一例を示す説明図である。図11(a)は、プライマリであると承認された携帯通信端末200において表示される操作用画面W11の一例を示す。図11(b)は、プライマリではないと承認された携帯通信端末200において表示される操作用画面W1の一例を示す。なお、図11(b)に示す操作用画面W1は、図7に示す第1実施形態の操作用画面W1と同じであるので、同一の構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11(a)に示す操作用画面W11は、対象装置選択ボタンB5を備えている点において、図11(b)に示す操作用画面W1と異なり、他の構成は操作用画面W1と同じであるので、同一の構成については、操作用画面W1と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。対象装置選択ボタンB5は、テレビ受像機を選択するためのボタンである。宿泊客がかかる対象装置選択ボタンB5を押下すると、テレビ受像機用の制御画面(図示省略)が表示される。この制御画面では、図9に示すテレビ受像機の制御項目である「動作」、「チャンネル」、「音量」をそれぞれ設定するためのボタン等が表示される。
以上説明した第2実施形態の制御システムは、第1実施形態の制御システム10と同様な効果を有する。加えて、第2実施形態の制御システムでは、アクセスキーのリセット後に最初に無線中継装置100とNFCの通信経路を確立した携帯通信端末200と、その他の携帯通信端末200とで、制御対象装置を異ならせることができる。したがって、同一の部屋R1の宿泊客が同時に複数存在する場合、そのうちの1人の携帯通信端末200のみを、テレビ受像機用のリモートコントローラーとして利用させると共に、他の宿泊客の携帯通信端末200のテレビ受像機用のリモートコントローラーとしての利用を制限することができる。
C.第3実施形態:
図12は、第3実施形態の遠隔制御処理における携帯通信端末200の処理手順を示すフローチャートである。第3実施形態の制御システムは、遠隔制御処理における携帯通信端末200の処理手順において、第2実施形態の制御システムと異なり、システム構成、遠隔制御処理における無線中継装置100の処理手順、およびアクセスキー変更処理の手順は、第2実施形態の制御システムと同じである。
第2実施形態の制御システムでは、アクセスキーのリセット後に最初に無線中継装置100との間でNFCの通信経路が確立された携帯通信端末200のみが、プライマリとして承認されていた。これに対して、第3実施形態の制御システムでは、アクセスキーのリセット後において2番目以降に無線中継装置100との間でNFCの通信経路が確立された携帯通信端末200も、プライマリとして承認され得る。
図12に示すように、携帯通信端末200において、ステップS115が実行された後、リモートコントローラー部213は、NFCの通信経路を介してパスワードを受信したか否かを判定する(ステップS116)。ステップS116において、パスワードを受信していないと判定されると(ステップS116:NO)、リモートコントローラー部213は、画面生成部214を制御して、パスワード入力画面を生成してタッチパネル230に表示させる(ステップS117)。
図13は、図12に示すステップS117においてタッチパネル230に表示されるパスワード入力画面W21の一例を示す説明図である。図13に示すように、パスワード入力画面W21には、「パスワードを入力してください」との文字列が表わされていると共に、パスワード入力欄B10と、OKボタンB11と、キャンセルボタンB12とが表示されている。
上述した第2実施形態において説明したとおり、アクセスキーのリセット後に最初に無線中継装置100との間でNFCの通信経路が確立された携帯通信端末200のみが、無線中継装置100からパスワードを受信し、2番目以降に無線中継装置100との間でNFCの通信経路が確立された携帯通信端末200は、無線中継装置100からパスワードを受信しない。しかしながら、チェックインの際またはチェックインよりも前に、プライマリの携帯通信端末200を所持する宿泊客(以下、便宜上「プライマリ客」と呼ぶ)に対してパスワードが通知されていると、プライマリ客は、プライマリの携帯通信端末200とは異なる携帯通信端末200を所持する宿泊客(以下、便宜上「セカンダリ客」と呼ぶ)に対して、パスワードを通知することができる。このようにして、プライマリ客からパスワードを通知されたセカンダリ客は、図13のパスワード入力画面W21において、通知されたパスワードを入力することができる。もちろん、プライマリ客はセカンダリ客にパスワードを通知しないこともでき、この場合、セカンダリ客は、パスワード入力画面W21においてパスワードを入力できない。
図12に示すように、前述のステップS117が実行された後、リモートコントローラー部213は、パスワード入力画面W21においてパスワードの入力が有ったか否かを判定する(ステップS118)。ステップS118においてパスワードの入力が無かったと判定されると(ステップS118:NO)、前述のステップS120が実行される。つまり、リモートコントローラー部213は、無線中継装置100から受信したアクセスキーを、無線LAN通信制御回路242を介して無線中継装置100に送信する。これに対して、ステップS118においてパスワードの入力が有ったと判定されると(ステップS118:YES)、リモートコントローラー部213は、無線LAN通信制御回路242を介してアクセスキーとパスワードとを無線中継装置100に送信する(ステップS120b)。なお、前述のステップS116においてパスワードを受信していると判定された場合も(ステップS116:YES)、前述のステップS120bが実行される。
ステップS120またはステップS120bが実行された後、携帯通信端末200では、上述したステップS125〜S160が実行される。したがって、パスワード入力画面W21からパスワードが入力された携帯通信端末200(セカンダリ客の携帯通信端末200)は、無線中継装置100においてプライマリとして承認される。このため、セカンダリ客の携帯通信端末200においても、図11の上段に示す操作用画面W11が表示され、セカンダリ客は、テレビ受像機を制御することができる。
以上説明した第3実施形態の制御システムは、第2実施形態の制御システムと同様の効果を有する。また、第3実施形態の制御システムでは、アクセスキーのリセット後において2番目以降に無線中継装置100との間でNFCの通信経路が確立された携帯通信端末200(セカンダリ客の携帯通信端末200)において、パスワード入力画面W21を表示し、かかるパスワード入力画面W21にパスワードが入力された場合には、かかるパスワードをアクセスキーと共に無線中継装置100に送信する。このため、セカンダリ客の携帯通信端末200の制御対象装置を、プライマリ客の携帯通信端末200の制御対象装置と同じにすることができる。
D.第4実施形態:
図14は、第4実施形態における制御システム10aの概略構成を示す説明図である。制御システム10aは、2台の無線LANリピータ151,152を備えている点において、第1実施形態の制御システム10と異なり、他の構成は、第1実施形態の制御システム10と同じである。2台の無線LANリピータ151,152は、いずれも、有線LAN通信制御回路44を備えていない点において、図2に示す無線中継装置100と異なり、他の構成は、無線中継装置100と同じである。2台の無線LANリピータ151,152および無線中継装置100は、いずれもWDS(Wireless Distribution System)機能を有しており、無線LANリピータ151と無線中継装置100との間、および無線LANリピータ152と無線中継装置100との間において、それぞれ互いに無線通信を行なうことができる。制御システム10aでは、2台の無線LANリピータ151,152は、無線中継装置100と同様に、それぞれ遠隔制御処理およびアクセスキー変更処理を実行する。第4実施形態のアクセスキー変更処理では、2台の無線LANリピータ151,152は、ホテル内LAN15および無線中継装置100を介して、管理装置300からアクセスキー変更命令を受信する。
図14の例では、ホテルの或る部屋R100に1台の無線中継装置100と2台の無線LANリピータ151,152とが配置されている。より具体的には、部屋R100は、リビングルームR10と、第1の小部屋R11と、第2の小部屋R12とから構成されており、無線中継装置100はリビングルームR10に配置されており、無線LANリピータ151は第1の小部屋R11に配置されており、無線LANリピータ152は第2の小部屋R12に配置されている。リビングルームR10には、第1実施形態の部屋R1に配置されていた照明装置400aおよび空調装置400bと同じ照明装置400aおよび空調装置400bが配置されている。第1の小部屋R11には、照明装置400cが配置されている。また、第2の小部屋R12には、照明装置400dが配置されている。これら2つの照明装置400c,400dは、いずれもリビングルームR10の照明装置400aと同じ構成を有するので、詳細な説明を省略する。
第4実施形態では、部屋R100に複数の宿泊客がチェックインした場合、リビングルームR10の照明装置400aおよび空調装置400bは、すべての宿泊客の携帯通信端末により遠隔制御が可能となり、2つの小部屋R11,R12の照明装置400c,400dは、プライマリと承認された携帯通信端末のみにより遠隔制御可能となる。より具体的には、図14の例では、リビングルームR10の照明装置400aおよび空調装置400bは、部屋R100にチェックインした3名の宿泊客の3台の携帯通信端末200,201,202により制御可能となる。これに対して、第1の小部屋R11の照明装置400cは、無線LANリピータ151に最初に近接させてプライマリとして承認された携帯通信端末201のみにより制御可能となる。また、第2の小部屋R12の照明装置400dは、無線LANリピータ152に最初に近接させてプライマリとして承認された携帯通信端末202のみにより制御可能となる。すなわち、携帯通信端末201のユーザは、携帯通信端末201を無線中継装置100に近接させることにより、携帯通信端末201をリビングルームR10の制御対象装置(照明装置400aおよび空調装置400b)用のリモコンとして利用することができ、また、携帯通信端末201を無線LANリピータ151に最初に近接させることにより、携帯通信端末201を第1の小部屋R11の制御対象装置(照明装置400c)用のリモコンとして利用することができる。同様に、携帯通信端末202のユーザは、携帯通信端末202を無線中継装置100に近接させることにより、携帯通信端末202をリビングルームR10の制御対象装置(照明装置400aおよび空調装置400b)用のリモコンとして利用することができ、また、携帯通信端末202を無線LANリピータ152に最初に近接させることにより、携帯通信端末202を第2の小部屋R12の制御対象装置(照明装置400d)用のリモコンとして利用することができる。なお、3台の携帯通信端末200,201,202は、いずれも第1実施形態の携帯通信端末200と同じ構成を有し、同様のリモートコントローラーアプリケーションを動作させるので、詳細な説明を省略する。
図15は、第4実施形態の遠隔制御処理における2台の無線LANリピータ151,152の処理手順を示すフローチャートである。無線中継装置100および携帯通信端末200により実行される遠隔制御処理の手順は、図6に示す第1実施形態における手順と同じであるので、詳細な説明を省略する。また、遠隔制御処理における2台の携帯通信端末201,202の処理手順は、図6に示す第1実施形態における携帯通信端末200の処理手順と同じであるので、詳細な説明を省略する。
図15に示す第4実施形態における2台の無線LANリピータ151,152の処理手順は、ステップS202を実行する点において、図6に示す第1実施形態における無線中継装置100の処理手順と異なる。2台の無線LANリピータ151,152におけるその他の処理手順は、図6に示す第1実施形態における無線中継装置100の処理手順と同じであるので、同一の処理手順については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、2台の無線LANリピータ151,152の処理手順は、互いに同じであるので、以下では、無線LANリピータ151を代表して説明する。
無線LANリピータ151において、アクセスキー送信部20cは、携帯通信端末201との間で確立されたNFCの通信経路が、アクセスキーの変更(リセット)後において最初に確立された通信経路であるか否かを判定する(ステップS202)。ステップS202においてリセット後に最初に確立された通信経路であると判定されると(ステップS202:YES)、前述のステップS205〜S240が実行される。これに対して、ステップS202において、リセット後に最初に確立された通信経路でないと判定されると(ステップS202:NO)、遠隔制御処理は終了する。したがって、第1の小部屋R11においては、無線LANリピータ151との間で最初にNFCの通信経路を確立した携帯通信端末201のみが、照明装置400cのリモートコントローラーとして利用可能となる。同様に、第2の小部屋R12においては、無線LANリピータ152との間で最初にNFCの通信経路を確立した携帯通信端末202のみが、照明装置400dのリモートコントローラーとして利用可能となる。
以上説明した第4実施形態の制御システム10aは、第1実施形態の制御システム10と同様の効果を有する。加えて、第4実施形態の制御システム10aによると、同じ部屋R100において、リビングルームR10では、すべての携帯通信端末200,201,202をリモートコントローラーとして利用することができ、2つの小部屋R11,R12では、それぞれ1台の携帯通信端末(携帯通信端末201または携帯通信端末202)のみをリモートコントローラーとして利用することができる。したがって、部屋R100の利用シーンに応じて、リモートコントローラーとして利用できる携帯通信端末を制限することができる。
E.第5実施形態:
図16は、第5実施形態の遠隔制御処理における2台の無線LANリピータ151,152の処理手順を示すフローチャートである。図17は、第5実施形態の遠隔制御処理における無線中継装置100の処理手順を示すフローチャートである。第5実施形態の制御システムのシステム構成は、上述した第4実施形態の制御システム10aのシステム構成と同じであるので、同一の構成には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した第4実施形態では、携帯通信端末201または携帯通信端末202によりリビングルームR10内の制御対象装置(照明装置400aおよび空調装置400b)を制御する場合、携帯通信端末201または携帯通信端末202から出力されたアクセスキーおよび制御コマンドは、無線中継装置100が直接受信していた。また、携帯通信端末201により第1の小部屋R11内の照明装置400cを制御する場合、携帯通信端末201から出力されたアクセスキーおよび制御コマンドは、無線LANリピータ151が直接受信していた。同様に、携帯通信端末202により第2の小部屋R12内の照明装置400dを制御する場合、携帯通信端末202から出力されたアクセスキーおよび制御コマンドは、無線LANリピータ152が直接受信していた。これに対して、第5実施形態では、無線中継装置100は、携帯通信端末201または携帯通信端末202から出力されたアクセスキーおよび制御コマンドを、無線LANリピータ151または無線LANリピータ152を介して受信することができる。また、無線LANリピータ151または無線LANリピータ152は、携帯通信端末201または携帯通信端末202から出力されたアクセスキーおよび制御コマンドを、無線中継装置100を介して受信することができる。例えば、携帯通信端末201のユーザが第1の小部屋R11において、リビングルームR10の空調装置400bを制御するために携帯通信端末201を操作すると、空調装置400bを制御するための制御コマンドとアクセスキーとが、無線LANリピータ151を介して無線中継装置100に送信される。
以降では、無線LANリピータ151および無線LANリピータ152がNFCを利用して送信するアクセスキー(第1の小部屋R11用のアクセスキーおよび第2の小部屋R12用のアクセスキー)をそれぞれ「個別キー」と呼び、無線中継装置100がNFCを利用して送信するアクセスキー(リビングルームR10用のアクセスキー)を「共通キー」と呼ぶ。本実施形態では、無線中継装置100および2台の無線LANリピータ151,152には、いずれも、第1の小部屋R11用の個別キーと、第2の小部屋R12用の個別キーと、リビングルームR10用の共通キーとが予めそれぞれの装置に対応付けて記憶されている。
図16に示すフローチャートは、ステップS231、S232、S233、およびS234が追加して実行される点において、図15に示す第4実施形態のフローチャートと異なる。他の手順については、第4実施形態のフローチャートと同じであるので、同一の手順には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
2台の無線LANリピータ151,152においてアクセスキーおよび制御コマンドを受信する場合として、上述したように、携帯通信端末201または携帯通信端末202から直接受信する場合と、無線中継装置100を介して(無線中継装置100により中継されて)受信する場合とが存在する。したがって、ステップS225では、上述の2つの場合のいずれにおいても、受信された(ステップS225:YES)と判定される。また、上述のように、2台の無線LANリピータ151,152には、予め各個別キーおよび共通キーが記憶されているので、ステップS230では、ステップS225において受信したアクセスキーが正当であるか否かを、記憶されているキーと対照することにより判定される。
受信したアクセスキーが正当であると判定されると(ステップS230:YES)、制御コマンド中継部20bは、受信したアクセスキーが自らの部屋用の個別キーであるか否かを判定する(ステップS231)。受信したアクセスキーが自らの部屋用の個別キーであると判定されると(ステップS231:YES)、上述したステップS235,S240が実行される。なお、アクセスキーおよび制御コマンドが無線中継装置100から中継されて受信している場合には、ステップS240における制御完了報告の送信は、携帯通信端末201または携帯通信端末202を宛先とせず、無線中継装置100を宛先とする。同様に、ステップS245におけるエラー報告の送信も、携帯通信端末201または携帯通信端末202を宛先とせず、無線中継装置100を宛先とする。
上述のステップS231において、受信したアクセスキーが自らの部屋用の個別キーでないと判定されると(ステップS231:NO)、制御コマンド中継部20bは、受信したアクセスキーおよび制御コマンドを無線中継装置100に中継する(ステップS232)。無線中継装置100では、後述するように、無線LANリピータ151または無線LANリピータ152により中継されるアクセスキーおよび制御コマンドを受信すると、ステップS235〜S245が実行される。その結果、無線中継装置100は、制御完了報告またはエラー報告を、アクセスキーおよび制御コマンドの送信元である無線LANリピータ151または無線LANリピータ152に送信する。
上述のステップS232の実行後、制御コマンド中継部20bは、無線中継装置100から制御完了報告またはエラー報告を受信するまで待機し(ステップS233)、制御完了報告またはエラー報告を受信すると(ステップS233:YES)、受信した報告を、アクセスキーおよび制御コマンドの送信元である携帯通信端末201または携帯通信端末202に送信する(ステップS234)。このようにして、携帯通信端末201および携帯通信端末202からリビングルームR10の照明装置400aおよび空調装置400bを制御する際に、アクセスキー(共通キー)および制御コマンドは無線LANリピータ151または無線LANリピータ152により中継されて無線中継装置100に届き、無線中継装置100から照明装置400aおよび空調装置400bに届く。また、無線中継装置100から出力された制御完了報告またはエラー報告は、無線LANリピータ151または無線LANリピータ152により中継されて携帯通信端末201および携帯通信端末202に届く。
図17に示す無線中継装置100における遠隔制御処理の手順は、ステップS231に代えてステップS231aが実行される点と、ステップS232に代えてステップS232aが実行される点とにおいて、図16に示す2台の無線LANリピータ151,152における遠隔制御処理の手順と異なる。他の手順は、図16に示す手順と同じであるので、同一の手順には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
なお、ステップS225において、アクセスキーおよび制御コマンドを受信する場合として、携帯通信端末200,201,202から直接受信する場合と、無線LANリピータ151または無線LANリピータ152を介して(無線LANリピータ151または無線LANリピータ152により中継されて)受信する場合とが存在する。したがって、ステップS225では、上述の2つの場合のいずれにおいても、受信された(ステップS225:YES)と判定される。また、上述のように、無線中継装置100には、予め各個別キーおよび共通キーが記憶されているので、ステップS230では、ステップS225において受信したアクセスキーが正当であるか否かを、記憶されているキーと対照することにより判定される。
受信したアクセスキーが正当であると判定されると(ステップS230:YES)、制御コマンド中継部20bは、受信したアクセスキーがリビングルームR10用の共通キーであるか否かを判定する(ステップS231a)。受信したアクセスキーがリビングルームR10用の共通キーであると判定されると(ステップS231a:YES)、上述のステップS235,S240が実行される。なお、アクセスキーおよび制御コマンドが無線LANリピータ151または無線LANリピータ152から中継されて受信している場合には、ステップS240における制御完了報告の送信は、携帯通信端末200,201,202を宛先とせず、アクセスキーおよび制御コマンドの送信元である無線LANリピータ151または無線LANリピータ152を宛先とする。同様に、ステップS245におけるエラー報告の送信も、携帯通信端末200,201,202を宛先とせず、アクセスキーおよび制御コマンドの送信元である無線LANリピータ151または無線LANリピータ152を宛先とする。
上述のステップS231aにおいて、受信したアクセスキーがリビングルームR10用の共通キーでないと判定されると(ステップS231a:NO)、制御コマンド中継部20bは、受信したアクセスキーおよび制御コマンドを無線LANリピータ151または無線LANリピータ152に中継する(ステップS232a)。ステップS230においてアクセスキーの正当性を判定した際に、判定対象のアクセスキーが個別キーであると判定されると、その個別キーがどの無線LANリピータに対応付けられているかを特定する。そして、ステップS232aでは、この特定された無線LANリピータに対して、アクセスキーおよび制御コマンドを中継する。
上述のように、無線LANリピータ151および無線LANリピータ152では、無線中継装置100経由でアクセスキーおよび制御コマンドを受信した場合、制御完了報告またはエラー報告を無線中継装置100に送信する。したがって、ステップS233では、無線中継装置100の制御コマンド中継部20bは、かかる制御完了報告またはエラー報告を受信するまで待機して、受信した場合には、上述のステップS234を実行する。このようにして、携帯通信端末201から第1の小部屋R11内の照明装置400cを制御する際に、アクセスキー(個別キー)および制御コマンドは無線中継装置100により中継されて無線LANリピータ151に届き、無線LANリピータ151から照明装置400cに届く。同様に、携帯通信端末202から第2の小部屋R12内の照明装置400dを制御する際に、アクセスキー(個別キー)および制御コマンドは無線中継装置100により中継されて無線LANリピータ152に届き、無線LANリピータ152から照明装置400dに届く。また、無線LANリピータ151または無線LANリピータ152から出力された制御完了報告またはエラー報告は、無線中継装置100により中継されて携帯通信端末201および携帯通信端末202に届く。
以上説明した第5実施形態の制御システム10aは、第4実施形態の制御システム10aと同様の効果を有する。加えて、2台の無線LANリピータ151,152と無線中継装置100との間において、アクセスキーおよび制御コマンドの双方向の中継が行なわれるので、例えば、携帯通信端末201が第1の小部屋R11内に存在し、携帯通信端末201と無線中継装置100との間の無線接続は不可能であるが、携帯通信端末201と無線LANリピータ151との間の無線接続は可能である状況において、携帯通信端末201を用いてリビングルームR10内の制御対象装置(照明装置400aおよび空調装置400b)を制御することができる。
F.変形例:
F−1.変形例1:
上述した各実施形態における制御システム10,10aの構成は、あくまでも一例であり、種々変更可能である。例えば、各実施形態において、ホテル内LAN15は、有線LANであったが、有線LANに代えて、無線LANであってもよい。また、各実施形態において、無線中継装置100と携帯通信端末200との間、携帯通信端末201と無線LANリピータ151との間、および携帯通信端末202と無線LANリピータ152との間の通信は、NFCを利用した近接無線通信であったが、近接無線通信に代えて、近接無線通信よりも最大通信距離が若干長い(最大100m程度の)近距離無線通信を採用してもよい。このような無線通信として、例えば、Bluetooth(登録商標)を採用してもよい。また、各実施形態において、無線中継装置100と、照明装置400a,400c,400dや空調装置400bとの間の通信は、無線通信であったが、有線通信としてもよい。具体的には、例えば、IEEE802.3規格群で規定されている各種有線LANや、Ethernet(登録商標)や、PLCなどの通信方式の有線通信を採用してもよい。この構成においても、ECONET Liteに準拠した通信方式が好ましい。また、各実施形態において、携帯通信端末200は、いわゆるスマートフォンであったが、スマートフォンに代えて、タブレットPCや、ノート型PCや、携帯ゲーム機などの通信機能を備えた任意の携帯端末であってもよい。また、管理装置300は、ノート型PCにより構成されていたが、デスクトップ型PCや、専用コンピューターであってもよい。また、無線LAN通信制御回路42,242は、IEEE802.11a/b/g/n/acに準拠した無線LANに限らず、将来的に利用可能となる無線LAN一般により無線通信を行う無線通信インターフェイスであるとしてもよい。また、移動体通信制御回路243は、3G/HSPAに準拠した移動体通信に限らず、例えばLTE(Long Term Evolution)や次世代モバイルWiMAX(IEEE802.16m)、次世代PHS(XGP:eXtended Global Platform)といった将来的に利用可能となる移動体通信一般により無線通信を行う無線通信インターフェイスであるとしてもよい。
F−2.変形例2:
第1,4実施形態における制御対象装置は、照明装置および空調装置であり、第2,3実施形態における制御対象装置は、照明装置、空調装置およびテレビ受像機であったが、これらの装置に限らず、冷蔵庫や、ラジオ受信機や、DVDプレーヤー等の各種メディアプレーヤーなど、遠隔制御可能な任意の装置を、制御対象装置としてもよい。また、各実施形態における制御対象装置の制御項目および設定範囲も、図3または図9に記載の制御項目および設定範囲に限定されるものではない。
F−3.変形例3:
各実施形態において無線中継装置100と携帯通信端末200との間における制御コマンドのやりとりは、無線LANを介して実行されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ホテル内LAN15を、図示しないゲートウェイ装置を介して通信事業者のネットワークに接続させ、かかるネットワークと、携帯通信端末200の移動体通信制御回路243が接続可能な移動体通信事業者のネットワークとを介して、制御コマンドのやりとりを実行してもよい。こうすれば、ネットワーク越しに各装置を制御することが可能となる。
F−4.変形例4:
各実施形態のアクセスキー変更処理では、管理装置300から無線中継装置100に新たなアクセスキーを送っていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、管理装置300から無線中継装置100にアクセスキー変更命令のみを送信し、無線中継装置100において所定のルールにしたがって、新たなアクセスキーを生成して更新してもよい。この構成においては、無線中継装置100から管理装置300に更新後の新たなアクセスキーを送信し、管理装置300においてアクセスキー格納部331に格納されているアクセスキーを更新してもよい。
F−5.変形例5:
第3実施形態では、プライマリ客は、チェックインの際またはチェックインとは異なるタイミングでパスワードが通知されていたが、本発明は、これに限定されるものではない。プライマリと承認された携帯通信端末200において、無線中継装置100からアクセスキーおよび無線通信プロファイルと共にパスワードを受信すると、受信したパスワードをタッチパネル230に表示させてもよい。この構成では、プライマリ客は、タッチパネル230を見ることによりパスワードを知ることができるので、かかるパスワードをセカンダリ客に教えることができる。したがって、この構成においては、チェックインの際またはチェックインとは異なるタイミングで、プライマリ客にパスワードを通知することを要しない。
F−6.変形例6:
第1実施形態の遠隔制御処理において、無線中継装置100におけるアクセスキーの正当性の判定(ステップS215)は、携帯通信端末200から受信したアクセスキーとアクセスキー格納部30aに格納されているアクセスキーとを比較することにより実行されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、以下のような構成を採用してもよい。すなわち、携帯通信端末200と無線中継装置100とに予め共通の演算式を設定しておき、携帯通信端末200では、NFCにより無線中継装置100から受信したアクセスキーを用いて前述の演算式により演算を行なって得られた値を無線中継装置100に送信する。無線中継装置100では、携帯通信端末200に送信したアクセスキーを用いて前述の演算式により演算を行なって得られた値と、携帯通信端末200から受信した値とを比較することにより、携帯通信端末200の有するアクセスキーの正当性を判定してもよい。このような構成により、悪意者が電波の盗聴等により不正にアクセスキーを入手しても、かかる悪意者に制御対象装置の制御を行なわせないようにすることができる。
F−7.変形例7:
第1,4実施形態において、装置制御情報は、装置種別と、型番と、制御項目と、設定範囲と、制御コマンドから構成されていた。また、第2,3実施形態において、装置制御情報は、制御端末と、装置種別と、型番と、制御項目と、設定範囲と、制御コマンドから構成されていた。しかしながら、本発明における装置制御情報は、これらの情報に限定されるものではない。例えば、携帯通信端末200,201,202のリモートコントローラーアプリケーションに、予め、装置種別および型番に対応付けて、他の情報(例えば、第1,4実施形態における制御項目、設定範囲、および制御コマンド)を記憶させておくことにより、装置制御情報を装置種別および型番のみにより構成できる。この構成では、近接無線通信により無線中継装置100から携帯通信端末200,201,202に、装置種別および型番が通知されることにより、携帯通信端末200,201,202では、制御対象装置を特定できると共に、かかる制御対象装置を制御する際に用いるべき制御コマンドを特定できる。また、例えば、制御システム10,10aにおいて制御対象装置の設定項目が1種類であり、かつ、制御コマンドも1種類であれば、装置制御情報から、装置種別、制御項目、および制御コマンドを省略できる。また、制御項目に対して1種類の制御コマンドしか存在しない場合には、制御項目と制御コマンドとのうち、いずれか一方を省略できる。なお、かかる構成において、制御項目を省略する場合には、装置制御情報に含まれる制御コマンドは、請求項における「制御対象装置における制御可能な項目を示す情報」に相当する。すなわち、一般には、装置種別と、制御項目と、設定範囲とのうちの少なくとも1つを含む任意の情報を、装置制御情報に採用してもよい。
F−8.変形例8:
各実施形態において、管理装置300を省略してもよい。この場合、無線中継装置100、無線LANリピータ151、および無線LANリピータ152において、アクセスキー設定部20eが自律的にアクセスキーを変更する構成を採用することが好ましい。具体的には、例えば、アクセスキー設定部20eが毎日正午に日付データを暗号化したデータを含む情報を、新たなアクセスキーとして生成してアクセスキー格納部30aに記憶(上書き)する構成を採用してもよい。このようにすることで、正午以降にチェックインした次の宿泊客の携帯通信端末200,201,202に対して、前の宿泊客の携帯通信端末200,201,202に設定したアクセスキーとは異なるアクセスキーを設定することができる。こうした自律的なアクセスの変更は、例えばNFCの通信経路が確立される度に行なうものとしても良い。
F−9.変形例9:
各実施形態において、アクセスキーは、所定桁数の数字および文字からなる情報であったが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、変形例8において上述した日付のほか、時刻や部屋番号といったアクセスキーの有効期限や有効範囲を制限するための任意の情報を、アクセスキーに含めてもよい。また、アクセスキーとして、RC4やAES等の暗号化方法により暗号化された情報を採用してもよい。
F−10.変形例10:
各実施例において、無線中継装置100および無線LANリピータ151,152の装置制御情報格納部30bには、予め照明装置400a等の制御対象装置の装置制御情報が、システム管理者により格納されていたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、予め管理装置300において、各部屋に設置されている制御対象装置に関する情報と、該当の制御対象装置を制御するための制御コマンドとが設定されており、各部屋に無線中継装置100が設置された際に、管理装置300から無線中継装置100に、制御対象装置に関する情報と制御コマンドとを送信し、無線中継装置100において受信した情報を、装置制御情報として格納する構成を採用してもよい。なお、上記構成において、管理装置300は、制御対象装置を制御するための制御コマンドを、インターネット上のサーバ装置から取得してもよい。また、装置制御情報は、制御対象である照明装置400aなどから、赤外通信や無線通信などにより、携帯通信端末200が、直接取得するものとしても良い。
F−11.変形例11:
各実施形態の遠隔制御処理では、制御コマンドを照明装置400a等の制御対象装置に送信した後(ステップS235の後)に、(自動的に)制御完了報告を携帯通信端末200,201,202に送信していたが(ステップS240)、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、ステップS235の後に照明装置400a或いは空調装置400bから肯定応答(ACK)を受信した場合にステップS240を実行し、ステップS235実行してから所定期間内に肯定応答を受信しない場合又は否定応答(NACK)を受信した場合には、ステップS235に代えて、上述のステップS245(エラー報告の送信)を実行してもよい。なお、エラー報告では、アクセスキーが正当でない場合と、制御対象装置から所定期間内にACKを受信しない場合およびNACKを受信した場合とで、異なる内容を報告してもよい。このようにすることで、ステップS155において、携帯通信端末200,201,202において、エラー原因を識別可能にタッチパネル230に表示させることができる。
F−12.変形例12:
第2実施形態では、アクセスキー、パスワードおよび無線接続プロファイルを、NFCを利用して携帯通信端末200に送信するか否かは、NFCの通信経路が、アクセスキーの変更後に最初に確立された通信経路であるか否かの判定結果に応じて決定していたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、ホテルのフロントにおいて、宿泊客(グループ)がチェックインする際に、代表者の携帯通信端末200をプライマリとして管理装置300に登録し、かかる携帯通信端末200の固有識別番号を、ホテル内LAN15経由で、宿泊する予定の部屋の無線中継装置100に予め送信しておく。その後、部屋に入った宿泊客の携帯通信端末200が、無線中継装置100に近接された際に、当該携帯通信端末200の固有識別番号が、予め受信している代表者の携帯通信端末200の固有識別番号と一致するか否かを判定する。そして、固有識別番号が一致した場合に、アクセスキー、パスワードおよび無線接続プロファイルを、NFCを利用して携帯通信端末200に送信し、一致しない場合には、アクセスキー等を送信しない構成(または、アクセスキーおよび無線接続プロファイルのみ送信する構成)としてもよい。
F−13.変形例13:
第4実施形態では、携帯通信端末201は、無線中継装置100に近接することにより、リビングルームR10の制御対象装置(照明装置400aおよび空調装置400b)用のリモコンとして動作し、無線LANリピータ151に最初に近接することにより、第1の小部屋R11の制御対象装置(照明装置400c)用のリモコンとして動作していたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、以下のような構成を採用してもよい。まず、予め無線LANリピータ151に、第1の小部屋R11の制御対象装置(照明装置400c)の装置制御情報と、リビングルームR10の制御対象装置(照明装置400aおよび空調装置400b)の装置制御情報とを、互いに識別可能に格納しておく。そして、無線LANリピータ151に最初に近接した(プライマリの)携帯通信端末201に対しては、無線LANリピータ151に格納されているすべての装置制御情報を、NFCを利用して送信する。これに対して、無線LANリピータ151に2番目以降に近接した携帯通信端末に対しては、リビングルームR10の制御対象装置(照明装置400aおよび空調装置400b)の装置制御情報のみを、NFCを利用して送信する。同様に、無線LANリピータ152にも、予め、第2の小部屋R12の制御対象装置(照明装置400d)の装置制御情報と、リビングルームR10の制御対象装置の装置制御情報とを、互いに識別可能に格納しておき、上述した携帯通信端末201に関する動作と同様な動作を行わせる。以上の構成においても、プライマリとして認証された携帯通信端末のみを、2つの小部屋R11,R12の制御対象装置(照明装置400cおよび照明装置400d)を制御なリモコンとして動作させることができる。加えて、ユーザは、携帯通信端末201を無線LANリピータ151に近接させることで、携帯通信端末201を、リビングルームR10の照明装置400aおよび空調装置400b用のリモコンとして動作させることができる。したがって、携帯通信端末201をリビングルームR10の照明装置400aおよび空調装置400b用のリモコンとして動作させるために、無線中継装置100に近接させる作業を省略できる。同様な理由により、携帯通信端末202をリビングルームR10の照明装置400aおよび空調装置400b用のリモコンとして動作させるために、無線中継装置100に近接させる作業を省略できる。
F−14.変形例14:
上記第2実施形態では、プライマリとして認証された携帯通信端末200と、その他の携帯通信端末200とで、制御対象装置(制御対象装置の種類)を異ならせていたが、制御対象装置に代えて、制御項目や設定範囲などを異ならせることもできる。具体的には、例えば、プライマリの携帯通信端末200については、空調装置400bの制御項目のうち、図9に示す全ての制御項目(動作、運転モード、目標温度)のいずれも制御可能とし、プライマリ以外の携帯通信端末200については、空調装置400bの制御項目のうち、「動作」のみを制御可能としてもよい。また、例えば、プライマリの携帯通信端末200については、テレビ受像機の制御項目「チャンネル」の設定範囲のうち、図9に示す全ての設定範囲(1〜15)を設定(制御)可能とし、プライマリ以外の携帯通信端末200については、テレビ受像機の制御項目「チャンネル」の設定範囲のうち、制限された範囲(例えば、1〜5)を設定(制御)可能としてもよい。これらの例は、例えば、装置制御情報として、図9に示すように制御端末と装置種別とを対応付けるだけでなく、制御端末と制御項目とを対応付けることにより、または、制御端末と設定範囲とを対応付けることにより、ステップS220aにおいて各携帯通信端末200に送信する装置制御情報の内容を制御することによって実現できる。
F−15.変形例15:
各実施形態では、ステップS145において、アクセスキー(およびパスワード)と制御コマンドとを同時に無線中継装置100に送信していたが、本発明はこれに限定されるものではない。アクセスキー(およびパスワード)を送信した後に、制御コマンドを送信してもよい。さらに、この構成においては、無線中継装置100において、受信されたアクセスキー(およびパスワード)の正当性が判断された後(ステップS230,S230aが実行された後)に、制御コマンドが無線中継装置100に送信されてもよい。また、携帯通信端末200から送信する制御コマンドは、照明装置400aを直接動作させるコマンド自体でなくても差し支えない。例えば、携帯通信端末200からは、「明るくする」「暗くする」といった制御情報を制御コマンドとして送信し、これを受け取った無線中継装置100が、かかる制御情報を解釈し、照明装置400aに適したコマンドに変換して、照明装置400aに送信する構成としても良い。こうすれば、携帯通信端末200におけるアプリケーションプログラムでは、制御対象装置の直接的なコマンドから切り離された概念的な操作が可能となる。例えば、携帯通信端末200側で「もっと柔らかい光に」という制御コマンドを選択した場合、実際には、無線中継装置100が、照明の発光色を調整するコマンドと光量を変更するコマンドとを組を合わせて、照明装置400aに送信するといった対応が可能となる。
また、各実施形態では、携帯通信端末200,201,201と無線中継装置100との間におけるアクセスキー(およびパスワード)のやりとりは、ステップS120(S120a)と、ステップS145(S145a)との合計2回であったが、3回以上行なってもよい。この構成においては、時間的により前のやりとりにより、無線中継装置100において受信されたアクセスキー(およびパスワード)が正当であれば、携帯通信端末200,201,202に装置制御情報を送信し、時間的により後のやりとりにより、無線中継装置100において受信されたアクセスキー(およびパスワード)が正当であれば、制御コマンドを、制御対象装置(照明装置400等)に送信することが好ましい。
F−16.変形例16:
各実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピューター読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピューター内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピューターに固定されている外部記憶装置も含んでいる。すなわち、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、データを一時的ではなく固定可能な任意の記録媒体を含む広い意味を有している。
F−17.変形例17:
第5実施形態の遠隔制御処理において、場合によってはステップS230を省略することもできる。具体的には、例えば、無線LANリピータ151において、無線中継装置100からアクセスキーおよび制御コマンドを受信した場合(図16のステップS225:YES)には、無線中継装置100において、既に図17におけるステップS225が実行され、アクセスキーが正当であると判定されている。したがって、この場合、ステップS230を省略して、ステップS231を実行することができる。更に、この場合には、無線中継装置100は、受信したアクセスキーに対応付けられている無線LANリピータに対して、アクセスキーおよび制御コマンドを中継している。このため、無線LANリピータ151が無線中継装置100から受信するアクセスキーは、第1の小部屋R11用のアクセスキーである。したがって、ステップS231を省略して、ステップS235,S240を実行してもよい。なお、無線LANリピータ152において実行されるステップS230,S231も同様に省略できる。また、無線中継装置100において実行されるステップS230,S231aも同様に省略できる。
F−18.変形例18:
第5実施形態では、無線LANリピータ151と無線中継装置100との間、および無線LANリピータ152と無線中継装置100との間のように、2台の装置間でのみアクセスキーおよび制御コマンドが中継されていた。換言すると、1つのリンクのみを介してアクセスキーおよび制御コマンドが中継されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。2つのリンクを介してアクセスキーおよび制御コマンドが中継されてもよい。具体的には、無線LANリピータ151と無線中継装置100との間の第1のリンクと、無線中継装置100と無線LANリピータ152との間の第2のリンクとを介して、アクセスキーおよび制御コマンドが中継されてもよい。例えば、携帯通信端末202が第1の小部屋R11内に存在する状況において、ユーザが第2の小部屋R12の照明装置400dを制御するための操作を行なった場合、携帯通信端末201から出力されるアクセスキーおよび制御コマンドが、無線LANリピータ151で受信され、その後、第1のリンク(無線LANリピータ151〜無線中継装置100)を介して無線中継装置100に中継され、続いて、第2のリンク(無線中継装置100〜無線LANリピータ152)を介して無線LANリピータ152に中継される構成としてもよい。そして、無線LANリピータ152から照明装置400dに対して制御コマンドが送信される構成としてもよい。このような構成によれば、携帯通信端末200,201,202が部屋R100内のいずれの場所にいても、任意の部屋(リビングルームR10、第1の小部屋R11、および第2の小部屋R12)の装置を制御することができる。
なお、第5実施形態において、さらに多くの無線LANリピータが存在する場合には、2つりのリンクに限らず3以上のリンクを介してアクセスキーおよび制御コマンドが中継されてもよい。この構成においては、複数の無線LANリピータのうち、少なくとも1つの無線LANリピータは、制御対象装置を制御せず、換言すると、制御対象装置用の制御コマンドを制御対象装置に対して出力せず、単にアクセスキーおよび制御コマンドを中継するに過ぎない装置であってもよい。
さらに、第5実施形態において、無線LANリピータ151,152のうちの少なくとも1つを、制御対象装置を制御せず、換言すると、制御対象装置用の制御コマンドを制御対象装置に対して出力せず、単にアクセスキーおよび制御コマンドを中継するに過ぎない装置としてもよい。この構成では、例えば、携帯通信端末200は、第1の小部屋R11内において、リビングルームR10内の照明装置400aを制御するためにアクセスキーおよび制御コマンドを無線LANリピータ151に送信し、無線LANリピータ151はアクセスキーおよび制御コマンドを単に無線中継装置100に中継してもよい。
F−19.変形例19:
無線中継装置100をルータとして動作させてもよい。ルータとして動作させることにより、ユーザは、ホテル内LAN15の外部から(例えば、インターネットを介して)無線中継装置100にアクセスできるので、照明装置400aおよび空調装置400bを遠隔制御できる。
F−20.変形例20:
本発明は、ホテルなどの宿泊施設だけでなく、様々な店舗やイベント会場などにも適用可能である。例えば、イベント会場に設置されたゲーム機などにおいて、利用者が自分の携帯通信端末をコントローラーとして利用するケースが想定される。こうした場合に、携帯通信端末は、NFCの通信によりアクセスキーを受取り、これを無線中継装置に送信し、認証を受ける。認証を受けた携帯通信端末は、ゲーム機のコントローラーとして動作し、その動きを、ゲーム機に対する制御コマンドとして出力する。ゲームを終えて、次のプレーヤーに交代するとき、アクセスキーを変更すれば、前のプレーヤーがその携帯通信端末を持ったまま、イベント会場にいても、ゲーム機が影響を受けることはない。
アクセスキーの変更は、例えばゲーム開始からの経過時間が所定時間に達した時に行なっても良いし、ゲームオーバーとなった回数が所定回数に達したときに変更するものとしても良い。また、第2、第3実施形態で説明したように、複数の携帯通信端末200をそれぞれゲームのコントローラーとして使用することは容易なので、複数プレーヤーによるゲーム機などに適用することも容易である。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10,10a…制御システム
15…ホテル内LAN
20…CPU
20a…フレーム中継部
20b…制御コマンド中継部
20c…アクセスキー送信部
20d…アクセスキー受信部
20e…アクセスキー設定部
20f…装置制御情報送信部
20g…指示受信部
30…メモリ
30a…アクセスキー格納部
30b…装置制御情報格納部
30c…無線接続プロファイル格納部
41…近接無線通信制御回路
42…無線LAN通信制御回路
43…無線通信制御回路
44…有線LAN通信制御回路
100…無線中継装置
151,152…無線LANリピータ
200,201,202…携帯通信端末
210…CPU
211…アクセスキー制御部
212…通話制御部
213…リモートコントローラー部
214…画面生成部
220…メモリ
221…アクセスキー格納部
222…装置制御情報格納部
223…無線接続プロファイル格納部
230…タッチパネル
241…近接無線通信制御回路
242…無線LAN通信制御回路
243…移動体通信制御回路
251…音声入出力部
252…操作部
300…管理装置
301…筐体
310…CPU
311…宿泊管理部
312…アクセスキー更新制御部
320…メモリ
330…ハードディスク
331…アクセスキー格納部
340…有線LAN制御回路
351…表示部
352…キーボード
360…入出力インターフェイス部
400a,400c,400d…照明装置
400b…空調装置
410a,410b…無線通信部
420a,420b…主制御部
430a,430b…主機能部
B1…対象装置選択ボタン
B2…対象装置選択ボタン
B3…OKボタン
B4…キャンセルボタン
B5…対象装置選択ボタン
B10…パスワード入力欄
B11…OKボタン
B12…キャンセルボタン
R1,R100…部屋
R10…リビングルーム
R11…第1の小部屋
R12…第2の小部屋
W1…操作用画面
W2…制御画面
W11…操作用画面
W21…パスワード入力画面

Claims (12)

  1. 制御対象装置を制御するための制御システムに用いられる無線中継装置であって、
    前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末との間で、近接無線通信である第1の通信を行なう第1通信インターフェイスと、
    前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行なう第2通信インターフェイスと、
    前記制御対象装置との間で第3の通信を行なう第3通信インターフェイスと、
    アクセスキーを記憶するアクセスキー格納部と、
    前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信するアクセスキー送信部と、
    前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記アクセスキー格納部に記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信しない制御コマンド中継部と、
    前記アクセスキー格納部に記憶されている前記アクセスキーを変更するアクセスキー設定部と、
    前記制御コマンド中継部により前記アクセスキーが受信されるよりも前に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信して、該受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定するアクセスキー受信部と、
    該受信されたアクセスキーが正当である場合に、前記制御対象装置の制御に用いられる装置制御情報を、前記第2の通信により前記携帯通信端末に送信する装置制御情報送信部と、
    を備える、無線中継装置。
  2. 請求項1に記載の無線中継装置において、さらに、
    前記制御システムに含まれる管理装置との間で第4の通信を行なう第4通信インターフェイスを備え、
    前記アクセスキー設定部は、前記第4の通信により前記管理装置から受信した指示に応じて、前記アクセスキー格納部に記憶されている前記アクセスキーを変更する、無線中継装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線中継装置において、
    前記アクセスキー受信部は、複数の前記携帯通信端末から少なくとも2つの種類の前記アクセスキーを受信し、
    複数の前記携帯通信端末に送信される前記装置制御情報は、前記アクセスキーの種類に応じて互いに異なる、無線中継装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の無線中継装置において、
    前記装置制御情報は、前記制御対象装置の機種情報と、前記制御対象装置における制御可能な項目を示す情報と、前記項目の設定可能範囲を示す情報と、のうち、少なくとも1つを含む、無線中継装置。
  5. 制御対象装置を制御するための制御システムであって、
    前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末と、
    無線中継装置であって、
    前記携帯通信端末との間で近接無線通信である第1の通信を行い、
    前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行い、
    前記制御対象装置との間で第3の通信を行い、
    アクセスキーを記憶する、無線中継装置と、
    を備え、
    前記無線中継装置は、前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信し、
    前記携帯通信端末は、前記第2の通信により前記アクセスキーと前記制御コマンドとを前記無線中継装置に送信し、
    前記無線中継装置は、前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信せず、
    前記無線中継装置は、前記記憶されている前記アクセスキーを変更可能に構成されており、
    前記無線中継装置は、
    前記アクセスキーが受信されるよりも前に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信して、該受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定し、
    該受信されたアクセスキーが正当である場合に、前記制御対象装置の制御に用いられる装置制御情報を、前記第2の通信により前記携帯通信端末に送信する、制御システム。
  6. 請求項に記載の制御システムにおいて、さらに、
    前記無線中継装置との間で第4の通信を行なって、前記アクセスキーの設定を指示する管理装置を備え、
    前記無線中継装置は、前記第4の通信により前記管理装置から受信した指示に応じて、記憶されている前記アクセスキーを変更する、制御システム。
  7. 請求項または請求項に記載の制御システムにおいて、
    前記携帯通信端末は、表示部を有し、
    前記携帯通信端末は、前記第2の通信により前記アクセスキーを前記無線中継装置に少なくとも2回送信し、
    前記無線中継装置は、
    前記少なくとも2回の前記アクセスキーの送信のうち、時間的により前に実行された前記アクセスキーの送信によって、前記アクセスキーを受信すると、該受信された前記アクセスキーが正当であるか否かを判定し、該受信されたアクセスキーが正当である場合に、前記制御対象装置の制御に用いられる装置制御情報を、前記第2の通信により前記携帯通信端末に送信し、
    前記少なくとも2回の前記アクセスキーの送信のうち、時間的により後に実行された前記アクセスキーの送信によって、前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている前記アクセスキーに基づき、該受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、該受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、該受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信せず、
    前記携帯通信端末は、前記無線中継装置から受信した前記装置制御情報に基づき前記制御対象装置の制御用画面を生成して、前記表示部に表示する、制御システム。
  8. 請求項に記載の制御システムにおいて、
    前記装置制御情報は、前記制御対象装置の機種情報と、前記制御対象装置における制御可能な項目を示す情報と、前記項目の設定可能範囲を示す情報と、のうち、少なくとも1つを含む、制御システム。
  9. 請求項から請求項までのいずれか一項に記載の制御システムにおいて、
    複数の部屋に、それぞれ少なくとも1つの前記無線中継装置が配置され、
    前記複数の部屋に、それぞれ少なくとも1つの前記制御対象装置が配置され、
    各部屋に配置されている前記無線中継装置は、それぞれ、互いに異なる前記アクセスキーを記憶している、制御システム。
  10. 制御対象装置を制御するための制御システムであって、
    前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末と、
    複数の無線中継装置であって、それぞれ
    前記携帯通信端末との間で近接無線通信である第1の通信を行い、
    前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行い、
    前記制御対象装置との間で第3の通信を行い、
    アクセスキーを記憶する、複数の無線中継装置と、
    を備え、
    前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信し、
    前記携帯通信端末は、前記第2の通信により前記アクセスキーと前記制御コマンドとを前記無線中継装置に送信し、
    前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信せず、
    前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記記憶されている前記アクセスキーを変更可能に構成されており、
    前記複数の無線中継装置は、それぞれ互いに異なる前記制御対象装置を制御するために用いられ、
    前記複数の無線中継装置には、それぞれ互いに異なる種類の前記アクセスキーが割り当てられており、
    前記複数の無線中継装置は、それぞれ各前記無線中継装置と各前記無線中継装置に割り当てられている前記アクセスキーとを対応付けて記憶し、
    前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記複数の無線中継装置のうちの他の無線中継装置との間で第5の通信を行なうことが可能であり、
    前記複数の無線中継装置は、それぞれ、前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている各アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、
    前記受信されたアクセスキーが正当であり、かつ、該アクセスキーが自らに割り当てられているアクセスキーである場合に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、
    前記受信されたアクセスキーが正当であり、かつ、該アクセスキーが前記他の無線中継装置に対応付けられているアクセスキーである場合に、前記受信される制御コマンドを、前記第5の通信により、該他の無線中継装置に送信し、
    前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置および前記他の無線中継装置に送信しない、制御システム。
  11. 制御システムを用いて制御対象装置を制御するための方法であって、
    前記制御システムは、前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末と、無線中継装置であって、
    前記携帯通信端末との間で近接無線通信である第1の通信を行い、
    前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行い、
    前記制御対象装置との間で第3の通信を行い、
    アクセスキーを記憶する、無線中継装置と、
    を有し、
    前記方法は、
    (a)前記無線中継装置において、前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信する工程と、
    (b)前記携帯通信端末において、前記第2の通信により、前記アクセスキーを前記無線中継装置に送信する工程と、
    (c)前記無線中継装置において、前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信しない工程と、
    (d)前記無線中継装置において、前記記憶されている前記アクセスキーを変更する工程と、
    (e)前記無線中継装置において、前記アクセスキーが受信されるよりも前に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信して、該受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定する工程と、
    (f)前記無線中継装置において、該受信されたアクセスキーが正当である場合に、前記制御対象装置の制御に用いられる装置制御情報を、前記第2の通信により前記携帯通信端末に送信する工程と、
    を備える、方法。
  12. 制御対象装置を制御するための制御システムに用いられる無線中継装置用のコンピュータープログラムであって、
    前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末との間で、近接無線通信である第1の通信を行なう機能と、
    前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行なう機能と、
    前記制御対象装置との間で第3の通信を行なう機能と、
    アクセスキーを記憶する機能と、
    前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信する機能と、
    前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信しない機能と、
    前記記憶されている前記アクセスキーを変更する機能と、
    前記アクセスキーが受信されるよりも前に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信して、該受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定する機能と、
    該受信されたアクセスキーが正当である場合に、前記制御対象装置の制御に用いられる装置制御情報を、前記第2の通信により前記携帯通信端末に送信する機能と、
    を前記無線中継装置が有するコンピューターに実現させるためのプログラム。
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