JP6488111B2 - 軸流水車発電装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施の形態は、軸流水車発電装置に関する。
近年、発電時に温室効果ガスを排出しないクリーンなエネルギー源として、さまざまな発電手法が提案されている。黒潮等に代表される海流のエネルギーを利用する海流発電もそれらの中のひとつであり、積極的に研究開発がなされている。
このような発電装置は、海流の運動エネルギーを回転エネルギーに変換する水平軸揚力型ランナを備えている。一般的にランナの軸端における出力は次式で表され、高効率で直径の大きい翼を採用する場合には大きな出力が得られる。
軸端出力=(1/2)×密度×流速×翼効率×π×(翼直径/2)
翼効率には、ベッツ限界と呼ばれる理論限界(16/27=0.5925)が存在する。この値を算出する際には考慮されないが、実際の翼では、(1)翼の後流における損失、(2)翼断面の抵抗による損失、(3)翼端渦による損失等が生じることが多く、これらの損失を考慮すると翼効率は0.5程度となる。
欧州特許出願公開第1152148号明細書
しかしながら、このような水平軸揚力型ランナを水流中で稼動する場合には、水流中で稼動することが原因となって翼効率が低下し、上述した翼効率を得ることが困難になる。このため、水流中で稼動するランナの効率の低下を抑制して、所望する出力を得ることができるランナの開発が望まれる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、水流中で稼動するランナから所望の出力を得ることができ、ランナの出力を向上させることができる軸流水車発電装置を提供することを目的とする。
実施の形態による軸流水車発電装置は、筒状体と、筒状体に回転自在に設けられ、ランナ翼を有し、水流の運動エネルギーを回転エネルギーに変換するランナと、筒状体に内蔵され、ランナの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、を備えている。ランナ翼の翼弦長は、翼素運動量理論から求まる翼弦長理論値の1.0倍より大きく、3.0倍以下となっている。
また、実施の形態による軸流水車発電装置は、筒状体と、筒状体に回転自在に設けられ、ランナ翼を有し、水流の運動エネルギーを回転エネルギーに変換するランナと、筒状体に内蔵され、ランナの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、を備えている。ランナ翼は、第1の捻り角で形成されており、第1の捻り角は、幾何学的に決定される捻り角理論値の0.8倍以上1.0倍未満となっている。
また、実施の形態による軸流水車発電装置は、筒状体と、筒状体に回転自在に設けられ、ランナ翼を有し、水流の運動エネルギーを回転エネルギーに変換するランナと、筒状体に内蔵され、ランナの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、を備えている。ランナ翼は、筒状体内に埋め込まれた円筒表面を有する埋込部分と、筒状体の半径方向外側に設けられ、翼型形状を有する翼本体部分と、埋込部分と翼本体部分との間に設けられ、埋込部分の円筒表面から前記翼本体部分の翼型形状に遷移する外表面を有する遷移部分と、を含んでいる。遷移部分の半径方向長さは、ランナの半径の25%以下となっている。
さらに、実施の形態による軸流水車発電装置は、筒状体と、筒状体に回転自在に設けられ、ランナ翼を有し、水流の運動エネルギーを回転エネルギーに変換するランナと、筒状体に内蔵され、ランナの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、を備えている。ランナ翼の先端は、当該ランナ翼の基端よりも上流側に位置付けられている。
図1は、第1の実施の形態において、軸流水車発電装置を示す概略図である。 図2は、上流側から見た図1のランナ翼を示す図である。 図3は、図2のA−A線断面図である。 図4は、第1の実施の形態におけるランナ翼の作用を説明するためのグラフである。 図5は、第2の実施の形態において、上流側から見たランナ翼と各半径位置におけるランナ翼の断面とを示す図である。 図6は、図5のランナ翼を示す、図3と同様の断面図である。 図7は、第2の実施の形態におけるランナ翼の作用を説明するためのグラフである。 図8は、第3の実施の形態において、上流側から見たランナ翼を示す図である。 図9は、図8のB矢視図である。 図10は、第3の実施の形態におけるランナ翼の作用を説明するためのグラフである。 図11は、第4の実施の形態において、側方から見たランナ翼を示す図である。 図12は、図11の変形例を示す図である。 図13は、第5の実施の形態において、ランナ翼を示す、図3と同様の断面図である。 図14は、停止時における図13のランナ翼の形状を示す、図9と同様の図である。 図15は、図14のランナ翼の運転時における形状を示す図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
まず、図1乃至図4を用いて、本発明の第1の実施の形態における軸流水車発電装置について説明する。軸流水車発電装置は、さまざまな発電手法に適用することが可能であるが、例えば、海中に設置されて海流発電(または潮流発電)に好適に適用することができる。
図1に示すように、軸流水車発電装置1は、ナセルとも称される内筒(筒状体)2と、内筒2に回転自在に設けられ、水流の運動エネルギーを回転エネルギーに変換するランナ3と、内筒2に内蔵され、ランナ3の回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機4と、を備えている。このうちランナ3は、水流の主流方向に沿う回転軸線Xを中心に回転する水平軸揚力型ランナとして構成されている。図1に示すRは、ランナ3の半径(翼半径)を示している。発電機4は、内筒2に内蔵された連結軸5を介してランナ3に連結されている。これにより、ランナ3の回転が連結軸5を介して発電機4に伝達され、発電機4が、ランナ3の回転により発電を行うように構成されている。軸流水車発電装置1を海流発電に適用する場合には、図1に示すように、内筒2は、係留ロープRを介して海底Bにアンカ(係留)される。
ランナ3は、周方向に互いに離間した複数のランナ翼10を有している。図2に示すように、各ランナ翼10は、内筒2に埋め込まれた埋込部分11と、内筒2の半径方向外側に設けられ、翼型形状を有する翼本体部分12と、埋込部分11と翼本体部分12との間に設けられた遷移部分13と、を含んでいる。このうち埋込部分11は、半径方向に延びる軸を中心として形成された円筒表面11aを有しており、ランナ翼10は当該軸を中心に回動可能になっている(ピッチコントロール機能)。このようにして、本実施の形態によるランナ翼10は、非常時にランナ翼10に付加される流体力を軽減するためにランナ翼10を回動可能になっている(フェザリング機能)。また、埋込部分11が円筒表面11aを有していることにより、内筒2との取合い構造の簡素化を図っている。なお、埋込部分11、遷移部分13および翼本体部分12を含むランナ翼10は、中実状に形成されていることが好ましいが、ランナ翼10としての所望の強度を確保可能であれば、中空状に形成されていてもよい。
翼本体部分12は、水流の運動エネルギーを回転エネルギーに変換する主要な部分を意味する。より具体的には、翼本体部分12は、各半径位置における翼型の輪郭が相似形をなして漸次変化するように形成されている。翼型の輪郭は、各半径位置において互いに相似形をなすように形成されていてもよく、あるいは、翼本体部分12を半径方向に複数の領域に分割して、各領域における翼型の輪郭が互いに相似形をなすように形成されていてもよい。
遷移部分13は、埋込部分11の円筒表面11aから翼本体部分12の翼型形状に遷移する外表面13aを有している。このようにして、遷移部分13は、埋込部分11から翼本体部分12に向って漸次変形し、埋込部分11の円筒表面11aと翼本体部分12の外表面13aとを、滑らかに連続する形状で接続している。
図3に、半径方向内側に向って見たときの、ある半径位置におけるランナ翼10の断面を示す。ここには、ランナ翼10に流入する流れの速度ベクトルも示されている。uはランナ3の周速度、vは水流の絶対速度、wは、周速度uと絶対速度vとを合成した相対速度を示している。
ランナ翼10の翼弦長(コード長)は、図3に示すように、ランナ翼10の前端と後端との距離を示しており、前端と後端とを結ぶ翼弦線Lと、水流の相対速度wで示すベクトルとがなす角度が迎え角αとなる。この迎え角αを所望の角度とするために、ランナ翼10は、ランナ3の回転軸線Xに対して捻り角βで捻られている。なお、ランナ翼10は、翼弦長が半径方向外側に向って一定の割合で減少するように形成されることが一般的である。
ところで、風車に代表されるような気流中で動作する水平軸揚力型ランナは、所定の周速比(ランナの周速度/無限遠方流速)に対して所定の最適翼弦長を持ち、両者の間には、質素運動量理論によって下記の関係があるとされている(例えば、牛山泉著、「風力エネルギーの基礎」、第1版、オーム社、2005年7月)。
opt/R×λ×CLdes×r/R≒16/9×π/n・・・(1)
ここで、Coptは最適な翼弦長、Rはランナ3の半径(ランナ直径の1/2)、λは設計周速比、CLdesは設計揚力係数、rはランナ3の任意の半径位置、nは翼枚数を示している。なお、設計揚力係数は、翼型(翼断面形状)の揚抗比(揚力/抗力)が最大となる迎え角における揚力係数であり、選定する翼型とレイノルズ数Reで決まる。レイノルズ数Reは、各半径位置における相対流入速度をw、翼弦長をCopt、密度をρ、粘性係数をμとしたときに、次式で表される。
Re=ρ×w×Copt/μ・・・(2)
定格流速と定格回転速度が定まれば、各半径位置における翼弦長理論値(Copt)は、上述した式(1)を用いて翼素運動量理論により求めることができる。しかしながら、水中で動作する水平軸揚力型ランナでは、気流中で動作する風車と比較して流速が遅く、ランナ3の回転速度も遅くなる。このため、風車用に開発された同程度の大きさの高性能翼型を水車に使用する場合、レイノルズ数Reが低くなる。一般的に、翼型の性能は、レイノルズ数Reが大きくなるにつれて向上する傾向にあるが、レイノルズ数Reが10を境にクリティカルな性能変化を示す場合が多く、ランナ3の各半径位置においてレイノルズ数Reが10を下回る箇所が多ければ、所望の性能を満たすことが困難になる。
水車のランナ3の出力を向上させるためには、より高性能な翼型を用いるか、あるいは翼弦長を長くすることが効果的と考えられる。しかしながら、前者に飛躍的な性能向上を求めることは困難である。一方、後者はランナ翼10に作用する力を大きくすることができるため出力向上が期待できる。しかしながら、翼弦長を極端に増大させると、翼弦長の増大を起因とする抗力が増大するため、ランナ3の回転数が低下する。加えて、ランナ翼10に作用する流体力(揚力と抗力)が増大するが、増大した流体力に耐えるためにランナ翼10を高強度化した場合には、製作上の問題や、コスト増を招く懸念が生じる。
そこで本実施の形態では、ランナ翼10の翼本体部分12の翼弦長を、各半径位置において、翼素運動量理論から求まる翼弦長理論値の1.0倍より大きく、3.0倍以下としている。すなわち、翼弦長を翼弦長理論値の1.0倍より大きくすることにより、ランナ翼10の翼本体部分12に作用する水流の流体力を大きくすることができ、ランナ3の出力向上を図ることができる。一方、翼弦長を翼弦長理論値の3.0倍以下とすることにより、翼弦長の増大を起因とする流体力の増大によってランナ3の回転数が低下することを抑制できるとともに、製作性の確保やコスト増の回避を図っている。
図4に、翼弦長とランナ3の出力との関係を示す。図4の横軸は翼弦長(Cdes)/翼弦長理論値(Copt)を示し、縦軸は出力(Pdes)/定格出力(Prated)を示している。図4には、比較として気流中で稼動した場合の翼弦長とランナ3の出力との関係が破線で示されているが、この場合には、図示されているように、翼弦長が翼弦長理論値となる場合(翼弦長/翼弦長理論値=1となる場合)に、ランナ3の出力が最も高くなることがかわる。
これに対して本実施の形態の軸流水車発電装置1では、図4の実線で示すように、翼弦長/翼弦長理論値が1.0よりも大きく3.0以下となる範囲において、ランナ3の出力を定格出力の60%以上とすることができる。この場合、翼素運動量理論を水車に適用したことによるランナ3の出力の低下分を補うことができる。また、翼弦長/翼弦長理論値が2.2以上2.5以下となる範囲において、ランナ3の出力を定格出力にほぼ等しくすることができ、ランナ3の出力をより一層向上させることができる。図4に示す例では、翼弦長/翼弦長理論値が、2.3前後となる場合にランナ3の出力が最も高くなっている。
このように本実施の形態によれば、ランナ翼10の翼弦長が、翼素運動量理論から求まる翼弦長理論値の1.0倍より大きく、3.0倍以下となっている。このことにより、翼素運動量理論から求まる気流中での稼動の場合に最適な翼弦長理論値から、水流中で稼動するランナ翼10として好適な翼弦長を得ることができ、ランナ3の出力を増大させることができる。このため、水流中で稼動するランナ3から所望の出力を得ることができ、ランナ3の出力を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、図5乃至図7を用いて、本発明の第2の実施の形態における軸流水車発電装置について説明する。
図5乃至図7に示す第2の実施の形態においては、ランナ翼は、第1の捻り角で形成されており、第1の捻り角が、幾何学的に求まる捻り角理論値の0.8倍以上1.0倍未満である点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図5乃至図7において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5には、図2と同様に上流側から見たランナ翼10が上側に示されており、そのランナ翼10の各半径位置における断面が下側に示されている。ランナ翼10の断面は、ここでは、半径方向外側に向って見たときの断面として示されており、ランナ翼10の捻り角βが各半径位置において異なる様子が示されている。
一般的に、ランナ翼10の捻り角βは、半径方向外側に向って見たとき(すなわち図5に示す状態)の反時計回りの方向に、半径方向外側に向うにつれて徐々に捻られて、徐々に小さくなっている。言い換えると、捻り角βは、半径方向内側に向って見たときの時計回りの方向に徐々に捻られている。
このようなランナ翼10の捻り角βは、各半径位置において所望の抑え角α(図3参照)が得られるように決定され、より具体的には、定格流速と定格回転数によって幾何学的に決定される。以下に、幾何学的に捻り角βを決定する方法についてより詳細に説明する。
ランナ翼10に流入する流れの絶対速度vと相対速度をwとがなす角度γは、以下のように表される。
tanγ=(3×r×λ)/(2×R)・・・(3)
ここで、rはランナ3の任意の半径位置、Rはランナ3の半径(ランナ直径の1/2)であり、λは設計周速比であって、ランナ3の角速度をωとすると、以下のように表される。
λ=(ω×R)/v・・・(4)
式(3)により得られたγを用いると、捻り角βは以下のように表され、これにより、ランナ翼10の捻り角βが幾何学的に決定される。
β=90°−γ−α・・・(5)
しかしながら、水流中で動作する水平軸揚力型ランナでは、上述したように、気流中で動作する風車と比較して流速が遅く、ランナ3の回転速度も遅くなる。このため、風車用に開発された同程度の大きさの高性能翼型を水流中で動作させる場合であっても、レイノルズ数Reが低くなり、所望のランナ3の出力が得られない傾向にある。
水車のランナ3の出力を向上させるためには、定格回転速度よりも大きな周速比を設定して高速でランナ3を回転させることにより、レイノルズ数Reを大きくすることが効果的と考えられる。しかしながら、周速比を極端に増大させると、翼に作用する抗力が増大するため、ランナ3の回転数が低下し、トルク不足となって出力が低下し得る。
そこで本実施の形態では、図6に示すように、ランナ翼10の翼本体部分12は、各半径位置において、第1の捻り角βdesで形成されており、第1の捻り角βdesが、幾何学的に決定される捻り角理論値βoptの0.8倍以上1.0倍未満となっている。言い換えると、ランナ翼10は、半径方向内側に向って見たときの時計回りの方向に、捻り角理論値βoptの位置から所定の角度捻られて、第1の捻り角βdesで形成されている。ここでの所定の角度(βoptとβdesとの差)は、0(ゼロ)より大きく、捻り角理論値βoptの20%以下となっている。
第1の捻り角βdesを捻り角理論値βoptの1.0倍未満とすることにより、周速比を大きくし、ランナ3の出力向上を図ることができる。一方、第1の捻り角βdesを捻り角理論値βoptの0.8倍以上とすることにより、周速比の増大を起因とする抗力が増大してランナ3の回転数が低下することを抑制できる。
図7に、捻り角とランナ3の出力との関係を示す。図7の横軸は捻り角(βdes)/捻り角理論値(βopt)を示し、縦軸は出力(Pdes)/定格出力(Prated)を示している。図7に示されているように、捻り角/捻り角理論値が0.8以上1.0未満となる範囲でランナ3の出力を高めることができる。この場合、水車に適用したことによるランナ3の出力の低下分を補うことができる。図7に示す例では、捻り角/捻り角理論値が、0.9前後となる場合にランナ3の出力が最も高くなっている。
このように本実施の形態によれば、ランナ翼10が、第1の捻り角で形成されており、第1の捻り角が、幾何学的に求まる捻り角理論値の0.8倍以上1.0倍未満となっている。このことにより、幾何学的に求まる気流中での稼動の場合に最適な捻り角理論値から、水流中で稼動するランナ翼10として好適な捻り角を得ることができ、ランナ3の出力を増大させることができる。このため、水流中で稼動するランナ3から所望の出力を得ることができ、ランナ3の出力を向上させることができる。なお、本実施の形態による上述した効果は、第1の実施の形態とは独立して得ることができる。
(第3の実施の形態)
次に、図8乃至図10を用いて、本発明の第3の実施の形態における軸流水車発電装置について説明する。
図8乃至図10に示す第3の実施の形態においては、ランナ翼の遷移部分の半径方向長さが、ランナの半径の25%以下である点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図8乃至図10において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示すように、遷移部分13の外表面13aは、埋込部分11から翼本体部分12に向って漸次変形し、埋込部分11の円筒表面11aと翼本体部分12の翼型形状とを滑らかに連続する形状となっている。図9には、図8においてランナ翼10の先端10a(図11参照)から半径方向内側に向って見たときのランナ翼10の翼型形状が示されている。ここでは、種々の半径位置におけるランナ翼10の輪郭が示されており、このうち二点鎖線で示されている輪郭が各半径位置における翼本体部分12の輪郭を示し、実線で示されている輪郭が各半径位置における遷移部分13の輪郭を示している。図8および図9に示すように、遷移部分13は、埋込部分11と翼本体部分12とを滑らかに連続的に接続している。なお、図8の縦線は、図9に示す輪郭線と対応しており、図9に示す輪郭線の半径方向位置を示している。また、図8は、図9を紙面の上方から見た図になっている。
本実施の形態においては、図8に示すように、遷移部分13の半径方向長さLは、ランナ3の半径Rの25%以下となっている。すなわち、遷移部分13の半径方向長さLは、所定の範囲で形成することができるが、長さLの上限値は、ランナ3の半径Rの25%とすることが好適である。一方、遷移部分13の半径方向長さLの下限値は、遷移部分13の製造性によって定められる。より具体的には、遷移部分13は、円筒表面11aを有する埋込部分11と、翼型形状を有する翼本体部分12とを接続するために3次元的に複雑な形状となり得るが、遷移部分13の半径方向長さLを過度に小さくすると、複雑な形状の遷移部分13を製造することが困難になる。このため、遷移部分13の下限値は、製造性を確保できれば、特に限られることはない。例えば、製造性を確保できれば、遷移部分13の長さは0より大きい範囲で実現可能であるが、より好適には、製造性によって下限値が定められる。
図10に、遷移部分13の半径方向長さとランナ3の出力との関係を示す。図9の横軸は遷移部分13の半径方向長さ(L)/ランナ3の半径(R)を示し、縦軸は出力(Pdes)/定格出力(Prated)を示している。図10に示されているように、遷移部分13の半径方向長さが小さくなるに従ってランナ3の出力が高められることが示されている。そして、遷移部分13の半径方向長さ/ランナ3の半径が25%以下となる範囲では、25%より大きい範囲よりも、出力/定格出力の上昇の程度が小さくなっている。このことにより、遷移部分13の半径方向長さ/ランナ3の半径が25%以下となる範囲において、ランナ3の出力を効果的に高めることができる。
また、遷移部分13の半径方向長さが小さくなるにつれて、出力の上昇の程度は小さくなっている。一方、遷移部分13の半径方向長さが小さくなるにつれて、遷移部分13の製造性が低下する。これにより、遷移部分13の半径方向長さがある程度小さくなれば、出力の上昇という効果よりも、製造性の困難さが増すという影響が大きくなり得る。このため、遷移部分13の半径方向長さは、過度に小さくならないことが好ましいと言える。例えば、製造性の点で、繊維部分13の半径方向長さ/ランナ3の半径が10%以上であることが好ましい。
以上により、遷移部分13の半径方向長さ/ランナ3の半径は25%以下とすることにより、ランナ3の出力を効果的に高めると共に、製造性が低下することを抑制できる。
このように本実施の形態によれば、ランナ翼10の遷移部分13の半径方向長さが、ランナ3の半径の25%以下となっている。このことにより、翼本体部分12の長さを確保して水流の運動エネルギーから変換される回転エネルギーを高めることができ、ランナ3の出力を増大させることができる。このため、水流中で稼動するランナ3から所望の出力を得ることができ、ランナ3の出力を向上させることができる。なお、本実施の形態による上述した効果は、第1の実施の形態とは独立して得ることができる。
(第4の実施の形態)
次に、図11を用いて、本発明の第4の実施の形態における軸流水車発電装置について説明する。
図11に示す第4の実施の形態においては、ランナ翼の先端が、ランナ翼の基端よりも上流側に位置付けられている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図11において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
水流から流体力を受けるランナ翼10は、気流中で動作するランナ3とは異なり、大きな流体力を受ける。このことにより、ランナ翼10は、水流から流体力を受けている間、スラスト力を受けて下流側に撓むように変形し得る。このため、ランナ翼10は、流体力を受けない状態において最適な形状となっていたとしても、この変形によって、効率が最も良くなる姿勢から下流側に撓むように変形し、効率が低下してランナ3の出力が低下し得る。このような流体力による変形を防止するためにはランナ翼10の剛性を高めることが対策として考えられるが、剛性を高めるランナ翼10は、技術的な観点とコストの観点とから製造が困難となり得る。
そこで、本実施の形態では、図11に示すように、ランナ翼10の先端10aが、当該ランナ翼10の基端10bよりも上流側に位置付けられている。ここで、ランナ翼10の基端10bとは、内筒2の外周面付近のランナ翼10の部分を意味し、ランナ翼10の先端10aとは、ランナ翼10の半径方向外側の部分(図11における上部)を意味している。
図11に示す形態では、ランナ翼10が、ランナ3の回転軸線Xに垂直な垂直面に対して傾斜しており、これによりランナ翼10の先端10aが、ランナ翼10の基端10bより上流側に位置付けられている。ランナ翼10の傾斜している領域は、ランナ翼10の遷移部分13から翼本体部分12にわたっている。そして、上記垂直面とランナ翼10とが、傾斜角θで傾斜していることが示されている。傾斜角θは、水流から流体力を受けた場合(とりわけ定格流速時)に、流体力によって変形してランナ翼10の効率が最も良くなる姿勢(例えば、図11に二点鎖線で示すようにランナ3の回転軸線Xに垂直な姿勢)に近づけられるような角度とすることが望ましい。このため、傾斜角θを過度に大きくすることは、流体力によってランナ翼10の効率が最も良くなる姿勢にまで変形することが難しくなり、好ましくない。より具体的には、傾斜角θは、ランナ翼10の材料や形状によって決まる強度に依存するが、例えば、4.5°〜6.5°程度とすることができる。なお、図11に示すようにランナ翼10を傾斜させる形態は、比較的小型の軸流水車発電装置1に好適に適用できる。
このように本実施の形態によれば、ランナ翼10の先端10aが、当該ランナ翼10の基端10bよりも上流側に位置付けられている。このことにより、水流から流体力を受けて変形した場合にランナ翼10の先端10aを、効率が最も良くなる姿勢に近づけることができる。すなわち、ランナ翼10のうちランナ3の出力増大に寄与し得る部分である先端を、効率が最も良くなる位置に近づけることができるため、ランナ3の出力を効果的に増大させることができる。このため、水流中で稼動するランナ3から所望の出力を得ることができ、ランナ3の出力を向上させることができる。なお、本実施の形態による上述した効果は、第1の実施の形態とは独立して得ることができる。
また、本実施の形態によれば、ランナ翼10は、ランナ3の回転軸線Xに垂直な垂直面に対して傾斜している。このことにより、水流から流体力を受けて変形した場合に、ランナ翼10の多くの領域を効率が最も良くなる姿勢に近づけることができ、ランナ3の出力をより一層増大させることができる。
なお、上述した本実施の形態においては、ランナ翼10の傾斜している領域がランナ翼10の遷移部分13から翼本体部分12にわたっている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、例えば、ランナ翼10の傾斜している領域は、ランナ翼10の先端10aから、半径方向内側にランナ3の半径Rの30%の距離までの範囲、すなわち、ランナ翼10のうち先端側の30%の領域であってもよい。この場合、ランナ翼10のうちランナ3の出力増大に寄与し得る領域を、効率が最も良くなる姿勢に近づけることができる。このことにより、ランナ3の出力を効果的に増大させることができる。
また、上述した本実施の形態においては、ランナ翼10が、ランナ3の回転軸線Xに垂直な垂直面に対して傾斜している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、例えば図12示すように、ランナ翼10は湾曲していてもよい。図12に示す形態では、より具体的には、ランナ翼10は下流側に向って凸となるように湾曲し、これにより、ランナ翼10の先端10aが、ランナ翼10の基端10bより上流側に位置付けられている。この場合、水流から流体力を受けて変形した場合に、ランナ翼10の多くの領域を効率が最も良くなる姿勢に近づけることができ、ランナ3の出力をより一層増大させることができる。なお、ランナ翼10の湾曲している領域は、上述したランナ翼10の傾斜している領域と同様とすることができ、例えば、ランナ翼10の遷移部分13から翼本体部分12にわたって湾曲させるようにしてもよく、あるいは、ランナ翼10の先端10aから、半径方向内側にランナ3の半径Rの30%の距離までの範囲、すなわち、ランナ翼10のうち先端側の30%の領域としてもよい。なお、図12に示すようにランナ翼10を湾曲させる形態は、比較的大型の軸流水車発電装置1に好適に適用できる。
(第5の実施の形態)
次に、図13乃至図15を用いて、本発明の第5の実施の形態における軸流水車発電装置について説明する。
図13乃至図15に示す第5の実施の形態においては、ランナ翼は、第2の捻り角で形成されており、第2の捻り角が、第1の捻り角の0.8倍以上1.0倍未満である点が主に異なり、他の構成は、図5乃至図7に示す第2の実施の形態と略同一である。なお、図13乃至図15において、図5乃至図7に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
水流から流体力を受けるランナ翼10は、気流中で動作するランナ3とは異なり、大きな流体力を受ける。このことにより、ランナ翼10は、水流から流体力を受けている間、捻りトルクを受けて捻り角が大きくなる方向(図13における反時計回り方向)に捻られるように変形し得る。このため、ランナ翼10は、流体力を受けない状態において最適な形状となっていたとしても、この変形によって、効率が最も良くなる姿勢から捻られるように変形し、効率が低下してランナ3の出力が低下し得る。このような流体力による変形を防止するためにはランナ翼10の剛性を高めることが対策として考えられるが、剛性を高めるランナ翼10は、技術的な観点とコストの観点とから製造が困難となり得る。
そこで、本実施の形態では、図13に示すように、ランナ翼10の翼本体部分12は、第1の捻り角βdesよりも小さい第2の捻り角βdes’で形成されている。言い換えると、ランナ翼10は、半径方向に向って見たときの時計回りの方向に、第1の捻り角βdesの位置から第2の所定の角度捻られて、第2の捻り角βdes’で形成されている。
第2の所定の角度は、水流から流体力を受けた場合(とりわけ定格流速時)に、流体力によって変形してランナ翼10の効率が最も良くなる姿勢(例えば、第1の捻り角βdesの姿勢)に近づけられるような角度とすることが望ましい。なお、第2の所定の角度を過度に大きくすることは、流体力によってランナ翼10の効率が最も良くなる姿勢にまで変形することが難しくなり、好ましくない。
そこで本実施の形態では、第2の捻り角βdes’が、第1の捻り角βdesの0.8倍以上1.0倍未満となっている。この場合、第2の所定の角度(βdesとβdes’との差)は、0(ゼロ)より大きく、第1の捻り角βdesの20%以下となる。また、この場合、第2の捻り角βdes’は、幾何学的に決定される捻り角理論値optの0.64倍以上1.0倍未満となる。
ランナ翼10のうち第2の捻り角で形成する領域は、図14に示すように、翼本体部分12の全体にわたり、翼本体部分12の各半径位置が第2の捻り角で形成されていてもよい。そして、図14に示すランナ翼10は、翼本体部分12の各半径位置において、第2の所定の角度を一定にして捻るように形成されている。
図14に示すランナ翼10は、水流から流体力を受けて変形した場合に、ランナ翼10の多くの領域を効率が最も良くなる姿勢に近づけることができ、ランナ3の出力をより一層増大させることができる。そして、水流から流体力を受けた場合に、捻りトルクを受けて捻り角が大きくなる方向(図13、図14における反時計回り方向)に捻られるように変形し、図15に示すような姿勢となる。この図15に示す姿勢が、ランナ翼10の効率が最も良くなる姿勢(例えば、第1の捻り角で形成された姿勢)を示している。
このように本実施の形態によれば、ランナ翼10が、第2の捻り角で形成されており、第2の捻り角が、第1の捻り角の0.8倍以上1.0倍未満となっている。このことにより、水流から流体力を受けて変形した場合にランナ翼10を、効率が最も良くなる姿勢に近づけることができる。このため、ランナ3の出力を増大させることができ、水流中で稼動するランナ3から所望の出力を得ることができ、ランナ3の出力を向上させることができる。
なお、上述した本実施の形態においては、ランナ翼10の翼本体部分12の各半径位置において、ランナ翼10が一定の第2の所定の角度で第1の捻り角度から捻られるように形成されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、例えば、第2の所定の角度は半径方向内側に向って徐々に小さくするようにし、翼本体部分12の根元における第2の所定の角度は0と(すなわち、当該根元においては第1の捻り角で形成されるように)してもよい。この場合、ランナ翼10のうちランナ3の出力増大に寄与し得る領域を、効率が最も良くなる姿勢に近づけることができ、ランナ3の出力を効果的に増大させることができる。
また、上述した本実施の形態においては、ランナ翼10のうち第2の捻り角で形成する領域が、翼本体部分12の全体にわたっている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、ランナ翼10が第2の捻り角で形成される領域は、ランナ翼10の先端10aから、半径方向内側にランナ3の半径の30%の距離までの範囲、すなわち、ランナ翼10のうち先端側の30%の領域であってもよい。この場合においても、ランナ翼10のうちランナ3の出力増大に寄与し得る領域を、効率が最も良くなる姿勢に近づけることができ、ランナ3の出力を効果的に増大させることができる。さらに言えば、ランナ翼10の少なくとも先端10aが第2の捻り角で形成されていればよい。
以上述べた実施の形態によれば、水流中で稼動するランナから所望の出力を得ることができ、ランナの出力を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、これらの実施の形態を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
1 軸流水車発電装置
2 内筒
3 ランナ
4 発電機
10 ランナ翼
10a 先端
10b 基端
11 埋込部分
11a 円筒表面
12 翼本体部分
13 遷移部分
13a 外表面

Claims (7)

  1. 筒状体と、
    前記筒状体に回転自在に設けられ、ランナ翼を有し、水流の運動エネルギーを回転エネルギーに変換するランナと、
    前記筒状体に内蔵され、前記ランナの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、を備え、
    前記ランナ翼の翼弦長は、翼素運動量理論から求まる翼弦長理論値の1.0倍より大きく、3.0倍以下であることを特徴とする軸流水車発電装置。
  2. 前記ランナ翼は、第1の捻り角で形成されており、
    前記第1の捻り角は、幾何学的に決定される捻り角理論値の0.8倍以上1.0倍未満であり、
    前記捻り角理論値β opt は、前記ランナ翼に流入する流れの絶対速度をv、前記絶対速度vと前記ランナ翼に流入する流れの相対速度とがなす角度をγ、前記ランナの任意の半径位置をr、前記ランナの半径をR、設計周速比をλ、前記ランナの角速度をω、前記ランナ翼の前端と後端とを結ぶ翼弦線と前記相対速度で示すベクトルとがなす迎え角をαとすると、
    tanγ=(3×r×λ)/(2×R)
    λ=(ω×R)/v
    β opt =90°−γ−α
    で決定されることを特徴とする請求項1に記載の軸流水車発電装置。
  3. 前記ランナ翼の少なくとも先端は、第2の捻り角で形成されており、
    前記第2の捻り角は、前記第1の捻り角の0.8倍以上1.0倍未満であることを特徴とする請求項2に記載の軸流水車発電装置。
  4. 前記ランナ翼の捻り角は、幾何学的に決定される捻り角理論値の0.64倍以上1.0倍未満り、
    前記捻り角理論値β opt は、前記ランナ翼に流入する流れの絶対速度をv、前記絶対速度vと前記ランナ翼に流入する流れの相対速度とがなす角度をγ、前記ランナの任意の半径位置をr、前記ランナの半径をR、設計周速比をλ、前記ランナの角速度をω、前記ランナ翼の前端と後端とを結ぶ翼弦線と前記相対速度で示すベクトルとがなす迎え角をαとすると、
    tanγ=(3×r×λ)/(2×R)
    λ=(ω×R)/v
    β opt =90°−γ−α
    で決定されることを特徴とする請求項1に記載の軸流水車発電装置。
  5. 前記ランナ翼は、前記筒状体内に埋め込まれた円筒表面を有する埋込部分と、前記筒状体の半径方向外側に設けられ、翼型形状を有する翼本体部分と、前記埋込部分と前記翼本体部分との間に設けられ、前記埋込部分の円筒表面から前記翼本体部分の翼型形状に遷移する外表面を有する遷移部分と、を含み、
    前記遷移部分の半径方向長さは、前記ランナの半径の25%以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の軸流水車発電装置。
  6. 前記ランナ翼の先端は、当該ランナ翼の基端よりも上流側に位置付けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の軸流水車発電装置。
  7. 筒状体と、
    前記筒状体に回転自在に設けられ、ランナ翼を有し、水流の運動エネルギーを回転エネルギーに変換するランナと、
    前記筒状体に内蔵され、前記ランナの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、を備え、
    前記ランナ翼は、第1の捻り角で形成されており、
    前記第1の捻り角は、幾何学的に決定される捻り角理論値の0.8倍以上1.0倍未満であり、
    前記捻り角理論値β opt は、前記ランナ翼に流入する流れの絶対速度をv、前記絶対速度vと前記ランナ翼に流入する流れの相対速度とがなす角度をγ、前記ランナの任意の半径位置をr、前記ランナの半径をR、設計周速比をλ、前記ランナの角速度をω、前記ランナ翼の前端と後端とを結ぶ翼弦線と前記相対速度で示すベクトルとがなす迎え角をαとすると、
    tanγ=(3×r×λ)/(2×R)
    λ=(ω×R)/v
    β opt =90°−γ−α
    で決定されることを特徴とする軸流水車発電装置。
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