JP6487196B2 - 電源システム、及び基地局システム - Google Patents
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Description
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態による基地局システム1の一例を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態による基地局システム1は、電源システム10と、基地局装置8とを備えている。
電源システム10は、基地局装置8が備える交流負荷80に電源電力を供給する電源システムであって、商用電力系統を利用せずに交流負荷80に電源電力を供給する。電源システム10は、例えば、太陽光発電装置2と、風力発電装置3と、整流装置4と、双方向チョッパ装置5と、蓄電装置6と、インバータ装置7と、制御装置11とを備えている。
日射計23は、太陽電池パネル21が設置されている場所の日射量を測定する。
なお、太陽光発電装置2は、DC/DC変換器22を利用して、MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御を行い、太陽電池パネル21が発電した電力を最大限に利用するようにしてもよい。
風車31は、風を受けて回転し、風力に応じた回転運動に変換する。
発電機33は、例えば、風車31の回転軸と連結されている同期又誘導発電機である。発電機33は、風車31の回転運動により交流電力を発電し、発電した交流電力を整流装置4に出力する。
なお、蓄電装置6の容量は、電力に不足を補うとともに、例えば、太陽光発電装置2又は風力発電装置3に何等かのトラブルが発生した場合に、復旧対応の作業員を派遣して復旧させるのに十分な容量である。
図2は、本実施形態におけるインバータ装置7及び双方向チョッパ装置5の制御の一例を示すフローチャートである。
図3は、本実施形態における整流装置4の制御の一例を示すフローチャートである。
この図に示すように、制御装置11は、まず、風力発電が所定の発電量以上であるか否かを判定する(ステップS201)。制御装置11は、例えば、風力発電装置3の風力計32から風力値を取得し、取得した風力値に基づいて、風力発電装置3の発電量を推定する。制御装置11は、推定した風力発電装置3の発電量が所定の発電量以上であるか否かを判定する。制御装置11は、風力発電が所定の発電量以上である場合(ステップS201:YES)に、処理をステップS202に進める。また、制御装置11は、風力発電が所定の発電量未満である場合(ステップS201:NO)に、処理をステップS203に進める。
このように、制御装置11は、定期的に、風力計32から風力値を取得して、整流装置4の制御を実行する。
また、本実施形態による電源システム10は、商用電力系統からの電力を利用していないため、商用電力系統から電力を供給するための工事や商用電力系統側でのトラブル発生時の電力供給の遮断処理が不要であり、商用電力系統側のトラブルによる電圧/周波数変動を考慮する必要がない。また、本実施形態による電源システム10は、商用電力系統からの電力を利用していないため、電力料金が生じることがない。
これにより、本実施形態による基地局システム1は、上述した電源システム10と同様に、商用電力系統からの電力を利用せずに、基地局に好適に電力を供給することができる。また、本実施形態による基地局システム1は、例えば、僻地や過疎地などに基地局を設置することが可能になる。
次に、第2の実施形態による電源システム及び基地局システムについて、図面を参照して説明する。
図4は、本実施形態による基地局システム1aの一例を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態による基地局システム1aは、電源システム10aと、基地局装置8とを備えている。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、切替器12の切り替え制御は、制御装置11によって制御されるものとする。
なお、本実施形態におけるインバータ装置7及び双方向チョッパ装置5の制御と、整流装置4の制御とは、第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
図5は、本実施形態における切替器12の制御の一例を示すフローチャートである。
このように、制御装置11は、定期的に、日射計23から日射量を取得して、切替器12の制御を実行する。
また、本実施形態による電源システム10a及び基地局システム1aは、第1の実施形態と同様に、電源電力が余剰する場合に蓄電装置6を充電し、電源電力が不足する場合に、蓄電装置6に蓄電した電力から不足分を補充して交流負荷80を動作させることができる。よって、本実施形態による電源システム10a及び基地局システム1aは、商用電力系統からの電力を利用せずに、第1の実施形態と同様に、基地局に好適に電力を供給することができる。
次に、第3の実施形態による電源システム及び基地局システムについて、図面を参照して説明する。
図6は、本実施形態による基地局システム1bの一例を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態による基地局システム1bは、電源システム10bと、基地局装置8とを備えている。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、この図において、蓄電装置61〜6Nは、同一の構成であり、電源システム10bが備える任意の蓄電装置を示す場合、又は特に区別しない場合には蓄電装置6として説明する。
本実施形態による電源システム10bの動作は、上述した複数の蓄電装置6の蓄電率が均等になるように、複数の蓄電装置6のそれぞれの第1の変換、及び第2の変換を切り替えて制御する点を除いて、第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
これにより、本実施形態による電源システム10b及び基地局システム1bは、双方向チョッパ装置5aにより複数の蓄電装置6(61〜6N)を切り替えて制御するので、複数の蓄電装置6の充電率を正確に制御することができる。そのため、本実施形態による電源システム10b及び基地局システム1bは、蓄電装置6の寿命を延ばすことが可能になる。
次に、第4の実施形態による電源システム及び基地局システムについて、図面を参照して説明する。
図7は、本実施形態による基地局システム1cの一例を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態による基地局システム1cは、電源システム10cと、基地局装置8とを備えている。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態による電源システム10cの動作は、上述した発電量が十分であるか否かの制御が異なる点を除いて、第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
これにより、本実施形態による電源システム10c及び基地局システム1cは、双方向チョッパ装置5を介して直流供給線L1に接続される蓄電装置6の電池セル60を低減することができる。また、本実施形態による電源システム10c及び基地局システム1cは、蓄電装置9を直流供給線L1に直接接続することにより、直流供給線L1に供給される余剰電力を効率良く蓄電装置9に蓄電することができる。また、本実施形態による電源システム10c及び基地局システム1cは、上述した第1の実施形態と同様に、商用電力系統からの電力を利用せずに、基地局に好適に電力を供給することができる。
次に、第5の実施形態による電源システム及び基地局システムについて、図面を参照して説明する。
図8は、本実施形態による基地局システム1dの一例を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態による基地局システム1dは、電源システム10dと、基地局装置8とを備えている。
なお、この図において、図1及び図6に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
また、蓄電装置6及び蓄電装置9の数は、例えば、太陽光発電装置2又は風力発電装置3に何等かのトラブルが発生した場合に、復旧対応の作業員を派遣して復旧させるのに十分な数に定められている。
なお、本実施形態による電源システム10dの動作は、上述した第3の実施形態及び第4の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
これにより、本実施形態による電源システム10d及び基地局システム1dは、蓄電装置6により交流負荷80を動作させることが可能な時間を延ばすことができるとともに、蓄電装置6の寿命をさらに延ばすことが可能になる。
次に、第6の実施形態による電源システム及び基地局システムについて、図面を参照して説明する。
図9は、本実施形態による基地局システム1eの一例を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態による基地局システム1eは、電源システム10eと、基地局装置8とを備えている。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
このように、本実施形態による電源システム10eは、双方向チョッパ装置5と蓄電装置6との組を複数組備えている。
図10は、本実施形態におけるインバータ装置7及び双方向チョッパ装置(5A、5B)の制御の一例を示すフローチャートである。
これにより、本実施形態による電源システム10e及び基地局システム1eは、蓄電装置(6A、6B)により交流負荷80を動作させることが可能な時間を延ばすことができるとともに、蓄電装置(6A、6B)の寿命をさらに延ばすことが可能になる。
また、本実施形態では、例えば、蓄電装置6Aと蓄電装置6Bとの間で電力を融通しあうこともできるので、本実施形態による電源システム10e及び基地局システム1eは、効率良く蓄電装置6A及び蓄電装置6Bを充放電することができる。
次に、第7の実施形態による電源システム及び基地局システムについて、図面を参照して説明する。
図11は、本実施形態による基地局システム1fの一例を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態による基地局システム1fは、複数の携帯基地局100(100A〜100D)と、監視装置14とを備えている。
ここで、携帯基地局100A〜100Dは、同一の構成であり、基地局システム1fが備える任意の携帯基地局を示す場合、又は特に区別しない場合には携帯基地局100として説明する。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
また、電源システム10fは、太陽光発電装置2と、風力発電装置3と、整流装置4と、双方向チョッパ装置5と、蓄電装置6と、インバータ装置7と、制御装置11と、開閉器13とを備えている。なお、本実施形態の電源システム10fは、開閉器13を備える点が、上述した第1の実施形態と異なる。
ここで、ネットワーク直流供給線L2は、直流電力を各携帯基地局100の間で融通し合うための電力ネットワークを構成している。ネットワーク直流供給線L2は、複数の電源システム10fのそれぞれの直流供給線L1が接続可能な電力ネットワークである。
ここで、ネットワークNTは、例えば、イーサネット(登録商標)などのネットワークである。
このように、基地局システム1fは、電源システム10fと基地局装置8との複数の組と、ネットワーク直流供給線L2(電力ネットワーク)と、監視装置14とを備えている。
これにより、本実施形態による電源システム10f及び基地局システム1fは、他の携帯基地局100との間において、電源電力を融通し合うことができるので、商用電力系統からの電力を利用せずに、携帯基地局100に好適に電力を供給することができる。
これにより、本実施形態による基地局システム1fは、複数の携帯基地局100との間で電源電力を融通し合うことができるので、より安定して交流負荷80を動作させることができる。また、本実施形態による基地局システム1fは、例えば、太陽光発電装置2又は風力発電装置3に何等かのトラブルが発生した場合に、交流負荷80を動作させることが可能な時間を延ばすことができる。そのため、本実施形態による基地局システム1fは、トラブルから復旧するまでの時間を稼ぐことができる。
例えば、上記の各実施形態は、単独で実施される例を説明したが、上記の各実施形態のうちの複数を組み合わせて実施するようにしてもよい。
2 太陽光発電装置
3 風力発電装置
4 整流装置
5、5a、5A、5B 双方向チョッパ装置
6、61、6A、6B、6N、9、91、9N 蓄電装置
7 インバータ装置
8 基地局装置
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f 電源システム
11 制御装置
12 切替器
13 開閉器
14 監視装置
21 太陽電池パネル
22 DC/DC変換器
23 日射計
31 風車
32 風力計
33 発電機
60、90 電池セル
80 交流負荷
100、100A、100B、100C、100D 携帯基地局
L1 直流供給線
L2 ネットワーク直流供給線
NT ネットワーク
Claims (9)
- 基地局装置が備える交流負荷に電源電力を供給する電源システムであって、
直流電力を発電し、発電した当該直流電力を直流供給線に供給する太陽光発電装置と、
前記直流供給線に供給された直流電力を交流電力に変換し、変換した当該交流電力を前記電源電力として前記交流負荷に供給する第1電力変換装置と、
交流電力を発電する発電装置と、
前記発電装置が発電した交流電力を直流電力に変換し、変換した当該直流電力を前記直流供給線に供給する第2電力変換装置と、
電力を蓄電する第1蓄電装置と、
前記第1蓄電装置と直列に接続され、前記直流供給線から供給された直流電力を前記第1蓄電装置に充電する直流電力に変換する第1の変換と、前記第1蓄電装置が出力する直流電力を前記直流供給線に供給する直流電力に変換する第2の変換とを切り替えて双方向に変換する第3電力変換装置と、
前記交流負荷に対して供給される前記電源電力が不足する場合に、前記第3電力変換装置に前記第2の変換を実行させ、前記電源電力が余剰する場合に、前記第3電力変換装置に前記第1の変換を実行させる制御を行う制御部とを備え、
商用電力系統を利用せずに前記交流負荷に前記電源電力を供給し、
前記制御部は、前記太陽光発電装置の日射計から取得した日射量に基づいて、前記太陽光発電装置の発電量を推定し、交流電力を発電する前記発電装置の発電量を推定し、推定した前記太陽光発電装置の発電量及び前記発電装置の発電量の合算値が、前記交流負荷によって消費される電力量以上であるか否かによって、前記電源電力が余剰するか否かを判定する
ことを特徴とする電源システム。 - 前記太陽光発電装置が出力する直流電力と、前記太陽光発電装置とは異なる供給源から供給される直流電力とを前記直流供給線に供給可能な切替器を備え、
前記制御部は、
前記太陽光発電装置が所定の電力以上の発電をしている場合に、前記太陽光発電装置が出力する直流電力を前記直流供給線に供給するように前記切替器を制御し、前記太陽光発電装置が所定の電力以上の発電をしていない場合に、前記異なる供給源から供給される直流電力を前記直流供給線に供給するように前記切替器を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の電源システム。 - 前記異なる供給源には、前記第2電力変換装置が含まれ、
前記切替器は、前記太陽光発電装置が出力する直流電力と、前記太陽光発電装置とは異なる供給源から供給される直流電力とを切り替えて前記直流供給線に供給する
ことを特徴とする請求項2に記載の電源システム。 - 前記異なる供給源には、他の基地局において前記電源電力を供給する直流電力が供給されているネットワーク直流供給線が含まれる
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電源システム。 - それぞれが前記第3電力変換装置と直列に接続されている複数の前記第1蓄電装置を備え、
前記制御部は、
前記複数の第1蓄電装置の蓄電率が均等になるように、前記複数の第1蓄電装置のそれぞれの前記第1の変換、及び前記第2の変換を切り替えて制御する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電源システム。 - 前記直流供給線に接続され、前記直流供給線に供給される所定の電圧を出力可能な第2蓄電装置を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電源システム。 - 前記第3電力変換装置と前記第1蓄電装置との組を複数組備える
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電源システム。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電源システムと、
前記電源システムが供給する前記電源電力により動作する前記交流負荷を備える前記基地局装置とを備える
ことを特徴とする基地局システム。 - 前記電源システムと前記基地局装置との複数の組と、
前記複数の電源システムのそれぞれの前記直流供給線が接続可能な電力ネットワークと、
前記複数の電源システムのうち、前記電源電力が不足した前記電源システムに、不足した前記電源電力を他の前記電源システムから前記電力ネットワークを介して供給するように制御する管理装置とを備える
ことを特徴とする請求項8に記載の基地局システム。
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