JP6486664B2 - ショベル - Google Patents

ショベル Download PDF

Info

Publication number
JP6486664B2
JP6486664B2 JP2014237051A JP2014237051A JP6486664B2 JP 6486664 B2 JP6486664 B2 JP 6486664B2 JP 2014237051 A JP2014237051 A JP 2014237051A JP 2014237051 A JP2014237051 A JP 2014237051A JP 6486664 B2 JP6486664 B2 JP 6486664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
turning
value
operation amount
limit value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014237051A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016098576A (ja
Inventor
誠 柳澤
誠 柳澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2014237051A priority Critical patent/JP6486664B2/ja
Publication of JP2016098576A publication Critical patent/JP2016098576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6486664B2 publication Critical patent/JP6486664B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Description

本発明は旋回用電動機を搭載するショベルに関する。
旋回押し付け作業において旋回操作レバーのレバー操作量(以下、「旋回操作量」とする。)に応じた角速度指令値と旋回角速度の現在値との偏差に基いて生成される旋回トルクが大きくなりすぎないようにその旋回トルクを制限し、一方で、傾斜地での旋回作業において旋回操作量が零速度指令領域にある場合に機体の自重によるずり落ちを防止するための旋回トルクを生成するショベルが知られている(特許文献1参照。)。
特開2010−150898号公報
しかしながら、上述のショベルは、旋回操作量が零速度指令領域にある場合と零速度指令領域にない場合とでトルク指令値の生成方法を切り替える。そのため、切り替えの際にトルク指令値が不連続となるおそれがある。また、零速度指令領域では、旋回操作量にかかわらず旋回角速度がゼロとなるようにトルク指令値が制御されるため、微小な旋回操作量での操作性が悪い。
上述の点に鑑み、傾斜地での旋回操作をより行い易くするショベルの提供が望まれる。
本発明の実施例に係るショベルは、下部走行体と、前記下部走行体に搭載される上部旋回体と、前記上部旋回体に設けられる傾斜センサと、前記上部旋回体を旋回させる旋回用電動機と、前記旋回用電動機が生成する旋回トルクを制御するコントローラと、を有し、前記コントローラは、前記傾斜センサによって検出される前記上部旋回体の傾斜角に基づいて外部トルクを推定し、旋回操作量と前記推定した外部トルクの値とに基づいて加速トルク制限値を決定する

上述の手段により、傾斜地での旋回操作をより行い易くするショベルが提供される。
本発明の実施例に係るショベルの側面図である。 図1のショベルの駆動系の構成例を示す図である。 図1のショベルに搭載されるコントローラの構成例を示す機能ブロック図である。 傾斜角と外部トルク推定値の関係の一例を示す図である。 旋回操作量と加速トルク制限値との対応関係の一例を示す参照テーブルである。 旋回操作量と加速トルク制限値との対応関係の別の一例を示す参照テーブルである。
最初に、図1を参照し、本発明の実施例に係る建設機械の全体構成について説明する。なお、図1は本発明の実施例に係る建設機械としてのショベルの構成例を示す側面図である。但し、本発明は、ショベルに限らず、旋回用電動機を搭載するものであれば、他の建設機械にも適用することができる。
図1に示すショベルの下部走行体1には旋回機構2を介して上部旋回体3が搭載される。上部旋回体3にはブーム4が取り付けられる。ブーム4の先端にはアーム5が取り付けられ、アーム5の先端にはバケット6が取り付けられる。
ブーム4、アーム5、及びバケット6は、アタッチメントの一例である掘削アタッチメントを構成し、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。また、ブーム4にはブーム角度センサS1が取り付けられ、アーム5にはアーム角度センサS2が取り付けられ、バケットリンクにはバケット角度センサS3が取り付けられる。
ブーム角度センサS1は、ブーム4の回動角度を検出するセンサである。本実施例では、水平面に対するブーム4の傾斜角(以下、「ブーム角度」とする。)を検出するポテンショメータである。具体的には、ブーム角度センサS1は上部旋回体3とブーム4とを連結するブームフートピン回りのブーム4の回動角度をブーム角度として検出する。
アーム角度センサS2は、アーム5の回動角度を検出するセンサである。本実施例では、水平面に対するアーム5の傾斜角(以下、「アーム角度」とする。)を検出するポテンショメータである。具体的には、アーム角度センサS2はブーム4とアーム5とを連結するアームピン回りのアーム5の回動角度をアーム角度として検出する。
バケット角度センサS3は、バケット6の回動角度を検出するセンサである。本実施例では、水平面に対するバケット6の傾斜角(以下、「バケット角度」とする。)を検出するポテンショメータである。具体的には、バケット角度センサS3はアーム5とバケット6を連結するバケットピン回りのバケット6の回動角度をバケット角度として検出する。
なお、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、及びバケット角度センサS3の少なくとも1つは、加速度センサ、対応する油圧シリンダのストローク量を検出するストロークセンサ、連結ピン回りの回動角度を検出するロータリエンコーダ等であってもよい。
また、上部旋回体3にはキャビン10が設けられ且つ機体傾斜センサS4が取り付けられる。
機体傾斜センサS4は、ショベルの機体の姿勢を検出する機体姿勢検出器の一例である。本実施例では、機体傾斜センサS4は加速度センサであり、水平面に対する上部旋回体3の傾斜角を検出する。具体的には、重力加速度を検出することで上部旋回体3の前後軸の水平面に対する傾斜角(以下、「機体ピッチ角度」とする。)、及び、上部旋回体3の左右軸の水平面に対する傾斜角(以下、「機体ロール角度」とする。)を検出する。
図2は図1に示すショベルの駆動系の構成例を示す図である。図2において、機械的動力系は二重線、高圧油圧ラインは太実線、パイロットラインは破線、電気駆動・制御系は細実線でそれぞれ示される。
エンジン11と電動発電機12は減速機13の2つの入力軸にそれぞれ接続される。減速機13の出力軸には油圧ポンプとしてのメインポンプ14及びパイロットポンプ15が接続される。メインポンプ14には高圧油圧ライン16を介してコントロールバルブ17が接続される。また、パイロットポンプ15にはパイロットライン25を介して操作装置26が接続される。
コントロールバルブ17はショベルにおける油圧系の制御を行う油圧制御装置である。本実施例では、コントロールバルブ17は高圧油圧ラインを介して右側走行用油圧モータ2A、左側走行用油圧モータ2B、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9等の各種油圧アクチュエータに接続される。
蓄電系120は、蓄電装置19と、昇降圧コンバータ19aと、DCバス19bとを含む。蓄電装置19は例えばキャパシタであり、昇降圧コンバータ19a、DCバス19b、及びインバータ18を介して電動発電機12に接続される。また、蓄電装置19は、昇降圧コンバータ19a、DCバス19b、及びインバータ20を介して旋回用電動機21に接続される。昇降圧コンバータ19aは、蓄電装置19とDCバス19bとの間に配置され、電動発電機12及び旋回用電動機21の運転状態に応じてDCバス19bの電圧レベルが一定の範囲内に収まるように昇圧動作と降圧動作を切り替える制御を行う。DCバス19bは、昇降圧コンバータ19aとインバータ18及びインバータ20のそれぞれとの間に配置され、蓄電装置19、電動発電機12、及び旋回用電動機21の間での電力の授受を可能にする。
インバータ18は、コントローラ30からのトルク指令値に応じてモータ駆動電流を電動発電機12に対して出力する。また、インバータ20は、コントローラ30からのトルク指令値に応じてモータ駆動電流を旋回用電動機21に対して出力する。
旋回用電動機21の出力軸21Aには、レゾルバ22、メカニカルブレーキ23、及び旋回減速機24が接続される。
操作装置26は、各種油圧アクチュエータを操作するための装置であり、操作量、操作方向等の操作内容に応じたパイロット圧を発生させる。また、操作装置26は、油圧ライン27を介してコントロールバルブ17に接続される。コントロールバルブ17は、操作装置26が発生させたパイロット圧に応じて各種油圧アクチュエータに対応するスプール弁を動かし、メインポンプ14が吐出する作動油を各種油圧アクチュエータに供給する。また、操作装置26は、油圧ライン28を介して圧力センサ29に接続される。圧力センサ29は、操作装置26が発生させたパイロット圧を電気信号に変換し、変換した電気信号をコントローラ30に対して出力する。
コントローラ30は、ショベルの駆動制御を行う制御装置である。本実施例では、コントローラ30は、CPU及び内部メモリを含む演算処理装置である。具体的には、コントローラ30は、内部メモリに格納された駆動制御用のプログラムをCPUに実行させて各種機能を実現する。
次に、図3を参照し、コントローラ30の機能について説明する。なお、図3は、コントローラ30の機能ブロック図であり、旋回用電動機21の加速駆動制御を行う際に用いられる機能要素を含む。本実施例では、コントローラ30は、主に、角速度指令生成部31、減算器33、PI制御部34、トルク制限部35、外部トルク推定部36、及び加速トルク制限値生成部37を有する。
角速度指令生成部31は旋回操作量に基づいて角速度指令値を生成する。本実施例では、角速度指令生成部31は、旋回操作量を表す圧力センサ29からの電気信号に基づいて角速度指令値を生成し、生成した角速度指令値を減算器33に対して出力する。
減算器33は角速度指令値と旋回角速度の現在値(以下、「実旋回角速度」とする。)との偏差を導き出す。本実施例では、減算器33は角速度指令生成部31が生成する角速度指令値と実旋回角速度との偏差をPI制御部34に対して出力する。実旋回角速度は例えば旋回角速度検出器としてのレゾルバ22の検出値から導き出される。
PI制御部34は角速度指令値と実旋回角速度との偏差に基づいてPI制御を実行する。本実施例では、PI制御部34は減算器33が出力する偏差に基づいてPI制御を実行し、実旋回角速度が角速度指令値に近づくようにトルク目標値を生成する。そして、PI制御部34は、生成したトルク目標値をトルク制限部35に対して出力する。
トルク制限部35はトルク指令値をトルク制限値以下に制限する。本実施例では、トルク制限部35はPI制御部34が出力するトルク目標値を加速トルク制限値以下に制限する。なお、加速トルク制限値は加速トルク制限値生成部37が生成する旋回加速操作中のトルク制限値である。具体的には、トルク制限部35はトルク目標値が加速トルク制限値以上であれば加速トルク制限値をトルク指令値としてインバータ20に対して出力する。また、トルク制限部35はトルク目標値が加速トルク制限値未満であればそのトルク目標値をトルク指令値としてインバータ20に対して出力する。
トルク指令値を受けたインバータ20はそのトルク指令値に応じてPWM信号を生成する。そして、インバータ20は、生成したPWM信号でトランジスタ等のスイッチング素子を動作させてモータ駆動電流を生成し、そのモータ駆動電流を旋回用電動機21に対して出力する。なお、インバータ20は、トルク指令値とモータ駆動電流の現在値との偏差を極小化するようにトルク指令値をフィードバック制御してもよい。
外部トルク推定部36は上部旋回体3を旋回させようとする外部トルクを推定する。外部トルクは、上部旋回体3を旋回させようとするトルクのうち、旋回用電動機21による旋回トルク以外のトルクである。具体的には、外部トルクは、ショベルの旋回軸回りの外力のモーメントであり、上部旋回体3の重心と旋回中心との間の距離と、その重心に作用する外力との積で表される。本実施例では、外部トルク推定部36は、機体傾斜センサS4が出力する上部旋回体3の傾斜角に基づいて外部トルクを推定する。上部旋回体3の傾斜角は、例えば、機体ロール角度である。
図4は、傾斜角と外部トルクの推定値(以下、「外部トルク推定値」とする。)の関係の一例を示す図である。具体的には、図4は、上部旋回体3の重心位置が不変、すなわち、掘削アタッチメントの姿勢が不変であり、且つ、バケット6に土砂等が積載されていない場合の関係を示す。また、図4の関係は、正弦曲線を用いて表され、傾斜角がθ1のときの外部トルク推定値がτであることを示す。
なお、外部トルク推定部36は上部旋回体3の慣性モーメントの変化を追加的に考慮して外部トルクを推定してもよい。具体的には、上部旋回体3の重心位置の変化を追加的に考慮して外部トルクを推定してもよい。外部トルクの推定精度を向上させるためである。この場合、外部トルク推定部36は、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、及びバケット角度センサS3のそれぞれの出力に基づいて導き出される掘削アタッチメントの姿勢から上部旋回体3の重心位置を導き出す。その上で、外部トルク推定部36は上部旋回体3の重心位置と傾斜角とに基づいて外部トルク推定値を導き出す。
また、外部トルク推定部36はバケット6内にある積載物の重量を追加的に考慮して外部トルクを推定してもよい。外部トルクの推定精度を向上させるためである。この場合、外部トルク推定部36は図示しないブームボトム圧センサ等の荷重センサの出力から積載物の重量を導き出す。その上で、外部トルク推定部36は上部旋回体3の重心位置と傾斜角と積載物の重量とに基づいて外部トルク推定値を導き出す。
加速トルク制限値生成部37は加速トルク制限値を生成する。本実施例では、加速トルク制限値生成部37は、圧力センサ29が出力する旋回操作量と、外部トルク推定部36が出力する外部トルク推定値とに基づいて加速トルク制限値を生成する。
具体的には、加速トルク制限値生成部37は圧力センサ29が出力する旋回操作量に基づいて旋回加速操作中であるかを判定する。例えば、加速トルク制限値生成部37は前回の制御周期における旋回操作量と今回の制御周期における旋回操作量との差がゼロ以上の場合、すなわち旋回操作量が減少していない場合に旋回加速操作中であると判定する。なお、加速トルク制限値生成部37はその差がゼロより大きい場合、すなわち旋回操作量が増加している場合に旋回加速操作中であると判定してもよい。
そして、旋回加速操作中であると判定した場合、加速トルク制限値生成部37は、旋回トルクの向きと外部トルクの向きが互いに逆向きであるかを判定する。例えば、加速トルク制限値生成部37は、外部トルク推定部36が推定した外部トルク推定値の符号と旋回操作量の符号とが異なる場合に旋回トルクの向きと外部トルクの向きが互いに逆向きであると判定する。なお、外部トルク推定値及び旋回操作量は、例えば、左旋回に関する場合に正値となり、右旋回に関する場合に負値となる。
そして、旋回トルクの向きと外部トルクの向きが互いに逆向きであると判定した場合、加速トルク制限値生成部37は、旋回操作量と加速トルク制限値との対応関係を示す参照テーブルを参照して現在の旋回操作量に対応する加速トルク制限値を導き出す。
図5は、旋回操作量と加速トルク制限値との対応関係の一例を示す参照テーブルである。具体的には、図5の実線は外部トルク推定値がτの場合(例えばショベルが傾斜地にある場合)の対応関係を示し、点線は外部トルク推定値がゼロの場合(例えばショベルが平坦地にある場合)の対応関係を示す。
図5の参照テーブルでは、加速トルク制限値は、旋回操作量の大きさにかかわらず、常に外部トルク推定値以上となるように設定される。また、加速トルク制限値は、旋回操作量が大きいほど大きくなるように設定される。具体的には、外部トルク推定値がτの場合、加速トルク制限値は、図5の実線で示すように、旋回操作量がゼロのときに外部トルク推定値と同じ値であるτに設定され、旋回操作量の増加とともに増加する。また、外部トルク推定値がゼロの場合、加速トルク制限値は、図5の点線で示すように、旋回操作量がゼロのときに外部トルク推定値と同じ値であるゼロに設定され、旋回操作量の増加とともに増加する。
言い換えれば、外部トルク推定値がτの場合の加速トルク制限値は、基準加速トルク制限値に外部トルク推定値τを加算した値となる。なお、基準加速トルク制限値は上部旋回体3に作用する外部トルクの値をゼロとしたときの加速トルク制限値であり、ショベルの仕様に応じて予め設定される。また、図5の点線は基準加速トルク制限値の推移に相当する。
そして、加速トルク制限値生成部37は、このようにして導き出した加速トルク制限値をトルク制限部35に対して出力する。加速トルク制限値を受けたトルク制限部35は、PI制御部34が出力するトルク目標値を加速トルク制限値以下に制限する。具体的には、トルク制限部35はトルク目標値が加速トルク制限値以上であれば加速トルク制限値をトルク指令値としてインバータ20に対して出力する。また、トルク制限部35はトルク目標値が加速トルク制限値未満であればそのトルク目標値をトルク指令値としてインバータ20に対して出力する。
なお、旋回加速操作中でないと判定した場合、加速トルク制限値生成部37はトルク制限部35に対して加速トルク制限値を出力しない。この場合、コントローラ30は、図示しない別の機能要素を用いながら必要に応じてトルク制限部35にトルク制限値が入力されるようにしてもよい。例えば、コントローラ30は、旋回減速操作中であると判定した場合には、旋回トルクが過度に制限されることがないよう、比較的大きいトルク制限値がトルク制限部35に入力されるようにしてもよい。
また、旋回トルクの向きと外部トルクの向きが互いに逆向きでないと判定した場合にも加速トルク制限値生成部37はトルク制限部35に対して加速トルク制限値を出力しない。この場合もコントローラ30は、図示しない別の機能要素を用いながら必要に応じてトルク制限部35にトルク制限値が入力されるようにしてもよい。例えば、コントローラ30は、旋回トルクの向きと外部トルクの向きが同じであると判定した場合には、外部トルク推定値の大きさにかかわらず、基準加速トルク制限値がトルク制限部35に入力されるようにしてもよい。
この構成により、コントローラ30は、旋回操作量の増加と共に加速トルク制限値を増加させることができる。そのため、操作者は、旋回操作量を調整することで押し付けトルクの大きさを制御できる。なお、押し付けトルクは掘削アタッチメントの側面を重量物に押し付ける際に旋回用電動機21が発生させるトルクである。
また、コントローラ30は、旋回操作量の大きさにかかわらず、加速トルク制限値を外部トルク推定値以上の値に設定できる。そのため、コントローラ30は、傾斜地で操作者が外部トルクの向きとは逆向きに上部旋回体3を旋回させる場合、旋回操作量が小さいときであっても外部トルク以上の旋回トルクを発生させることができる。すなわち、コントローラ30は、推定した外部トルクを減ずる方向に旋回用電動機21による旋回トルクを補償することで、操作者の意図した旋回方向とは逆の方向への上部旋回体3の旋回(以下、「逆旋回」とする。)が発生するのを防止できる。
このように、コントローラ30は、同じ1つの制御方法で、押し付けトルクの制御と傾斜地での操作性の向上とを両立できる。具体的には、比較的小さい旋回操作量による(旋回操作量に見合った)比較的小さい押し付けトルクの生成と、比較的小さい旋回操作量による(逆旋回を防止するための)比較的大きい旋回トルクの生成という目的の異なる2つの処理を同じ1つの制御方法で実現できる。そのため、操作者は、傾斜地での逆旋回を防止するために旋回操作量を過度に増加させる必要はなく、傾斜地であっても平坦地での操作と同様にショベルを操作できる。例えば、操作者は、傾斜地での旋回操作レバーの微操作を躊躇せずに実行できるため、傾斜地であっても上部旋回体3を低速で且つ安定的に旋回させることができる。また、旋回操作量の大きさ及び傾斜角の大きさにかかわらず同じ1つの制御方法でトルク指令値を生成するためトルク指令値が不連続となるおそれもない。そのため、傾斜地での旋回動作をより安定化させることができる。
次に、図6を参照し、旋回操作量と加速トルク制限値との対応関係の別の一例について説明する。なお、図6は、旋回操作量と加速トルク制限値との対応関係の別の一例を示す参照テーブルであり図5に対応する。具体的には、図6の実線は外部トルク推定値がτの場合(例えばショベルが傾斜地にある場合)の対応関係を示し、点線は外部トルク推定値がゼロの場合(例えばショベルが平坦地にある場合)の対応関係を示す。
図6の参照テーブルでは、加速トルク制限値は、図5の参照テーブルの場合と同様、旋回操作量の大きさにかかわらず、常に外部トルク推定値以上となるように設定される。但し、図6の参照テーブルでは、加速トルク制限値は基準加速トルク制限値と外部トルク推定値のうちの最大値となるように設定される。
具体的には、外部トルク推定値がτの場合、加速トルク制限値は、図6の実線で示すように、旋回操作量がLaに達するまでは外部トルク推定値と同じ値であるτに設定され、旋回操作量がLaを超えると旋回操作量の増加とともに増加する。なお、旋回操作量Laは、基準加速トルク制限値が外部トルク推定値と同じ値であるτとなるときの旋回操作量に相当する。また、外部トルク推定値がゼロの場合、加速トルク制限値は、図6の点線で示すように、旋回操作量がゼロのときに外部トルク推定値と同じ値であるゼロに設定され、旋回操作量の増加とともに増加する。旋回操作量Laがゼロとなるためである。
言い換えれば、外部トルク推定値がτの場合の加速トルク制限値は、旋回操作量がLaに達するまでは外部トルク推定値と同じ値であるτで一定に推移し、旋回操作量がLaを超えると基準加速トルク制限値と同じ推移を辿る。なお、図6の点線は基準加速トルク制限値の推移に相当する。
この構成により、図6の参照テーブルを採用するコントローラ30は、図5の参照テーブルを採用するコントローラ30と同様の効果を実現できる。
具体的には、コントローラ30は、旋回操作量がLaを超えると、旋回操作量の増加と共に加速トルク制限値を増加させることができる。そのため、操作者は、旋回操作量をLaより大きい領域で調整することで押し付けトルクの大きさを制御できる。
また、コントローラ30は、旋回操作量がLa未満の場合には外部トルク推定値を加速トルク制限値とする。そのため、コントローラ30は、傾斜地で操作者が外部トルクの向きとは逆向きに上部旋回体3を旋回させる場合であっても、旋回操作量がLa未満のときには、操作者の意図した旋回方向への上部旋回体3の旋回(以下、「順旋回」とする。)及び逆旋回の双方を防止する。その結果、コントローラ30は、外部トルクが旋回トルクよりも大きいことを操作者に伝えることができる。また、上部旋回体3のこの動きは旋回用油圧モータを用いた場合の動きと同様であるため、旋回用油圧モータを搭載するショベルを使い慣れた操作者に使い易さを感じさせることができる。
また、コントローラ30は、旋回操作量の大きさにかかわらず、加速トルク制限値を外部トルク推定値以上の値に設定できる。そのため、コントローラ30は、傾斜地で操作者が外部トルクの向きとは逆向きに上部旋回体3を旋回させる場合、旋回操作量が小さいときであっても外部トルク以上の旋回トルクを発生させることができる。すなわち、コントローラ30は、旋回操作量がLa未満の場合には、推定した外部トルクを減ずる方向に旋回用電動機21による旋回トルクを補償することで、上部旋回体3の逆旋回が発生するのを防止できる。
以上の構成により、コントローラ30は、旋回操作量の変化に応じて加速トルク制限値が変化する旋回操作量の領域(例えば、図5の全領域又は図6における旋回操作量がLaを上回る領域)では、旋回操作量に依存せずに、推定した外部トルクを減ずる方向に旋回トルクを補償する。そのため、上部旋回体3の逆旋回が発生するのを確実に防止できる。
また、コントローラ30は、推定した外部トルクが、旋回操作量に基づいて生成される逆向きの旋回トルクより大きい場合には、その推定した外部トルクに等しい大きさの逆向きの旋回トルクを発生させるトルク指令値を生成する。具体的には、図6に示すように、外部トルク推定値τが、旋回操作量に基づいて生成されるトルク指令値の最大値である加速トルク制限値より大きい場合、すなわち、旋回操作量がLaより小さい場合には、外部トルク推定値τを加速トルク制限値とする。そして、その外部トルクに等しい大きさの逆向きの旋回トルクを発生させるトルク指令値を生成する。また、コントローラ30は、推定した外部トルクが、旋回操作量に基づいて生成される逆向きの旋回トルク以下の場合には、その旋回トルクを発生させるトルク指令を生成する。具体的には、図6に示すように、外部トルク推定値τが、旋回操作量に基づいて生成されるトルク指令値の最大値である加速トルク制限値以下の場合、すなわち、旋回操作量がLa以上の場合には、その加速トルク制限値をそのまま利用する。そして、その外部トルク以上の大きさの逆向きの旋回トルクを発生させるトルク指令値を生成する。そのため、旋回用油圧モータを用いた場合の動きと同様の動きを実現しながら上部旋回体3の逆旋回が発生するのを防止できる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例では、コントローラ30は、上部旋回体3の傾斜角に基づいて上部旋回体3を旋回させようとする外部トルクを推定し、推定した外部トルクを減ずる方向に旋回用電動機21による旋回トルクを補償する。しかしながら、コントローラ30は、上部旋回体3の傾斜角に基づいて上部旋回体3を旋回させようとする外力、すなわち、上部旋回体3の重心に作用する外力を推定し、その上で、推定した外力から外部トルクを推定してもよい。
1・・・下部走行体 2A、2B・・・走行用油圧モータ 2・・・旋回機構 3・・・上部旋回体 4・・・ブーム 5・・・アーム 6・・・バケット 7・・・ブームシリンダ 8・・・アームシリンダ 9・・・バケットシリンダ 10・・・キャビン 11・・・エンジン 12・・・電動発電機 13・・・減速機 14・・・メインポンプ 15・・・パイロットポンプ 16・・・高圧油圧ライン 17・・・コントロールバルブ 18・・・インバータ 19・・・蓄電装置 19a・・・昇降圧コンバータ 19b・・・DCバス 20・・・インバータ 21・・・旋回用電動機 21A・・・出力軸 22・・・レゾルバ 23・・・メカニカルブレーキ 24・・・旋回減速機 25・・・パイロットライン 26・・・操作装置 27、28・・・油圧ライン 29・・・圧力センサ 30・・・コントローラ 31・・・角速度指令生成部 33・・・減算器 34・・・PI制御部 35・・・トルク制限部 36・・・外部トルク推定部 37・・・加速トルク制限値生成部 120・・・蓄電系 S1・・・ブーム角度センサ S2・・・アーム角度センサ S3・・・バケット角度センサ S4・・・機体傾斜センサ

Claims (8)

  1. 下部走行体と、
    前記下部走行体に搭載される上部旋回体と、
    前記上部旋回体に設けられる傾斜センサと、
    前記上部旋回体を旋回させる旋回用電動機と、
    前記旋回用電動機が生成する旋回トルクを制御するコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、前記傾斜センサによって検出される前記上部旋回体の傾斜角に基づいて外部トルクを推定し、旋回操作量と前記推定した外部トルクの値とに基づいて加速トルク制限値を決定する、
    ショベル。
  2. 前記コントローラは、旋回操作量に基づいてトルク指令値を生成し、該旋回操作量と前
    記推定した外部トルクの値とに基づいて加速トルク制限値を決定し、生成したトルク指令
    値を前記加速トルク制限値以下に制限し、制限したトルク指令値を用いて前記旋回用電動
    機が生成する旋回トルクを制御する、
    請求項1に記載のショベル。
  3. 前記加速トルク制限値は、前記推定した外部トルクの値以上であり、且つ、旋回操作量が大きいほど大きい、
    請求項に記載のショベル。
  4. 前記加速トルク制限値は、基準加速トルク制限値と前記推定した外部トルクの値のうちの最大値であり、
    前記基準加速トルク制限値は、前記上部旋回体に作用する外部トルクの値をゼロとしたときの加速トルク制限値であり、旋回操作量が大きいほど大きい、
    請求項に記載のショベル。
  5. 前記コントローラは、旋回操作量の変化に応じて加速トルク制限値が変化する旋回操作量の領域では、旋回操作量に依存せずに、前記推定した外部トルクを減ずる方向に前記旋回トルクを補償する、
    請求項1に記載のショベル。
  6. 前記コントローラは、
    前記推定した外部トルクが、旋回操作量に基づいて生成される逆向きの旋回トルクより大きい場合には、前記推定した外部トルクに等しい大きさの逆向きの旋回トルクを発生させるトルク指令値を生成し、
    前記推定した外部トルクが、旋回操作量に基づいて生成される逆向きの旋回トルク以下の場合には、該逆向きの旋回トルクを発生させるトルク指令値を生成する、
    請求項に記載のショベル。
  7. 前記コントローラは、掘削アタッチメントの姿勢から前記上部旋回体の重心位置を導き出す、
    請求項1乃至の何れか一項に記載のショベル。
  8. 前記コントローラは、前記上部旋回体の慣性モーメント、及び、前記上部旋回体における積載物の重量のうちの少なくとも1つを追加的に考慮して前記外部トルクを推定する、
    請求項に記載のショベル。
JP2014237051A 2014-11-21 2014-11-21 ショベル Active JP6486664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014237051A JP6486664B2 (ja) 2014-11-21 2014-11-21 ショベル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014237051A JP6486664B2 (ja) 2014-11-21 2014-11-21 ショベル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016098576A JP2016098576A (ja) 2016-05-30
JP6486664B2 true JP6486664B2 (ja) 2019-03-20

Family

ID=56076474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014237051A Active JP6486664B2 (ja) 2014-11-21 2014-11-21 ショベル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6486664B2 (ja)

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100674516B1 (ko) * 2002-05-09 2007-01-26 코벨코 겐키 가부시키가이샤 작업 기계의 선회 제어 장치
JP2004036303A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 作業機械の旋回制御装置
JP4455253B2 (ja) * 2004-09-30 2010-04-21 住友建機株式会社 建設機械の旋回制御装置
NZ555187A (en) * 2007-05-15 2010-01-29 Actronic Ltd Weight estimation for excavator payloads
JP4881280B2 (ja) * 2007-11-14 2012-02-22 住友建機株式会社 旋回制御装置
CN102046888B (zh) * 2008-05-27 2013-02-06 住友建机株式会社 回转驱动控制装置及包括其的施工机械
EP2287406B1 (en) * 2008-05-29 2018-05-09 Sumitomo (S.H.I.) Construction Machinery Co., Ltd. Swivel drive controller and construction machine including the same
JP2010095906A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械および旋回制御装置
JP2010150898A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd 旋回駆動制御装置及びこれを含む建設機械
JP5420324B2 (ja) * 2009-06-23 2014-02-19 住友建機株式会社 旋回駆動制御装置及びこれを含む建設機械
JP5925782B2 (ja) * 2011-08-09 2016-05-25 住友建機株式会社 旋回駆動装置
JP5968819B2 (ja) * 2013-03-28 2016-08-10 住友重機械工業株式会社 電動旋回制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016098576A (ja) 2016-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8190334B2 (en) Rotation control device and working machine therewith
JP4946733B2 (ja) 旋回制御装置及びこれを備えた作業機械
JP5453522B2 (ja) アクチュエータの制御装置およびこれを備えた作業機械
US9103093B2 (en) Rotation control device of working machine
CN106795706B (zh) 挖土机
JP5313193B2 (ja) 建設機械
JP5095361B2 (ja) 旋回駆動制御装置及びこれを含む建設機械
JP5844377B2 (ja) 建設機械及び旋回用電動機の制御方法
JP5913311B2 (ja) ハイブリッド式作業機械及びその制御方法
JP6529721B2 (ja) 建設機械
JP2010189864A (ja) ハイブリッド型建設機械
JP6279958B2 (ja) ショベル
JP2010150898A (ja) 旋回駆動制御装置及びこれを含む建設機械
JP6486664B2 (ja) ショベル
JP5968819B2 (ja) 電動旋回制御装置
JP6494268B2 (ja) ショベル
JP6532679B2 (ja) ショベル
JP6952659B2 (ja) 建設機械
JP5882385B2 (ja) ショベルの制御方法
JP6526410B2 (ja) ショベル
US9567730B2 (en) Work machine
JP6964054B2 (ja) 建設機械
JP6169596B2 (ja) ハイブリッドショベル及びハイブリッドショベルの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180810

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181211

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20181218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6486664

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150