JP6486245B2 - 風力発電設備及び第2制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、風力発電設備に関する。
特許文献1に、支柱と、該支柱に対して旋回するナセルと、支柱に設けられた旋回歯車と、旋回歯車に噛合する旋回ピニオンを有し旋回ピニオンの回転を制動することによって前記旋回歯車を介してナセルの旋回を駆動・制動する4台のヨーユニットと、を備えた風力発電設備が開示されている。
特許文献1では、図11に示されるように、旋回歯車920を介さずにナセル916の旋回を制動する制動装置として、滑り軸受918を用いた構成を開示している。具体的には、この制動機能付きの滑り軸受918は、支柱914側に固定された軸受板919を取り囲むように第1〜第3滑り軸受材921A〜921Cが設けられており、(該滑り軸受918の滑り抵抗の設定により)ナセル916の旋回に対して所定の制動力を得ている。
特許文献1では、強風下の停電時には、ヨーユニット924の制動力を弱めて、ナセル916が旋回できるように構成している。
特開2011−127551号公報(図4)
特許文献1では、強風下の停電時には、制動力を弱めて、ナセルが旋回できるように構成している。しかしながら、なお、ヨーユニットの破損を十分に防止できず、ときに破損に至ってしまうことがある、というのが実情であった。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであって、風力発電設備の構成部材の破損、特にヨーユニットの破損を、より低減することをその課題としている。
本発明は、支柱と、該支柱に対して旋回するナセルと、前記支柱に設けられた旋回歯車と、該旋回歯車を介さずに前記ナセルの旋回を制動する第1制動装置と、前記旋回歯車に噛合する旋回ピニオンを有し当該旋回ピニオンの回転を制動することによって前記旋回歯車を介して前記ナセルの旋回を制動するn(nは2以上の整数)台の第2制動装置と、を備えた風力発電設備であって、前記n台の第2制動装置は、所定値以上のトルクが掛かったときに滑り出すトルクリミッタを有し、前記ナセルを旋回させようとする外力の想定最大値をA、前記第1制動装置の制動力をB、前記所定値に相当するトルクリミッタの作動開始トルクをX、該トルクリミッタが作動した後に伝達する作動後トルクをY、としたときに、
(A−B)−(n−1)Y<X
が成立している構成とすることにより、上記課題を解決したものである。
本発明者らは、実際にヨーユニットの破損のメカニズムを吟味・検証した結果、これまでの設計思想では対応できない(従来の設計概念とは異なる)新たな知見を得た。上記構成は、この知見に基づくものである(後に詳述)。
本発明は、この知見に基づき、n台の第2制動装置に、所定値以上のトルクが掛かったときに滑り出すトルクリミッタを装備する。そして、外力の想定最大値A、第1制動装置の制動力B、第2制動装置の台数n、第2制動装置のトルクリミッタの作動開始トルクX、作動後トルクYに着目し、(A−B)−(n−1)Y<Xが成立するように構成する。
これにより、従来の発想では対応し切れない風力発電設備の構成部材の破損、特にヨーユニットの破損をより低減することができるようになる。
なお、本発明は、支柱と、該支柱に対して旋回するナセルと、前記支柱に設けられた旋回歯車と、該旋回歯車を介さずに前記ナセルの旋回を制動する第1制動装置と、前記旋回歯車に噛合する旋回ピニオンを有し当該旋回ピニオンの回転を制動することによって前記旋回歯車を介して前記ナセルの旋回を制動するn(nは2以上の整数)台の第2制動装置と、を備えた風力発電設備であって、前記n台の第2制動装置は、所定値以上のトルクが掛かったときに滑り出すトルクリミッタを有し、前記ナセルを旋回させようとする外力の想定最大値をA、前記第1制動装置の制動力をB、前記所定値に相当する各トルクリミッタの作動開始トルクをX1、X2、…、Xn、各トルクリミッタが作動した後に伝達する作動後トルクをY1、Y2、…、Yn、各作動開始トルクX1、X2、…、Xnの中で最小の作動開始トルクをXmin、各作動後トルクY1、Y2、…、Ynの中で最大の作動後トルクをYmax、としたときに、
(A−B)−[(Y1+Y2+ … +Yn)−Ymax]<Xmin
が成立していることを特徴とする風力発電設備と捉えることもできる。
本発明によれば、風力発電設備の構成部材の破損、特にヨーユニットの破損を、より低減することができる。
本発明の実施形態の一例に係る風力発電設備のヨーユニットの構成例を示す断面図 図1のヨーユニットの要部拡大図 図1の実施形態における旋回歯車と旋回ピニオンの配置関係を示す概略平面図 図1のヨーユニットのトルクリミッタの作動態様を示す模式図 図1のヨーユニットの図4の後のトルクリミッタの作動態様を示す模式図 図1のヨーユニットの図5の後のトルクリミッタの作動態様を示す模式図 図1のヨーユニットの図6の後のトルクリミッタの作動態様を示す模式図 図1のヨーユニットの図7の後のトルクリミッタの作動態様を示す模式図 本発明の実施形態の他の例に係る風力発電設備のヨーユニットのトルクリミッタの作動態様を示す模式図 図1の風力発電設備の全体を示す概略側面図 従来の風力発電設備のヨーユニットと旋回歯車の近傍の構成を示す要部概略断面図
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の一例に係る風力発電設備を詳細に説明する。
先ず、この風力発電設備12の概略構成から説明する。
図10は、本風力発電設備12の全体を示す概略側面図である。また、図1は、本発明の実施形態の一例に係る風力発電設備12のヨーユニットYUの構成例を示す断面図、図2は、その要部拡大図、図3は、当該風力発電設備12における旋回歯車20(軸心C20)と旋回ピニオンRP(RP1〜RP4)の配置関係を示す概略平面図である。
本実施形態の風力発電設備12は、図10に示されるように、支柱14と、該支柱14に対して旋回自在に組み付けられたナセル16と、を備えている。ナセル16は、制動機能を有する滑り軸受18を介して支柱14に旋回可能に組み付けられている。
この滑り軸受18が、本実施形態における「第1制動装置」に相当している。ここで、第1制動装置とは、「旋回歯車を介さずにナセルの旋回を制動する制動装置」を意味している。
第1制動装置として、「制動機能を有する滑り軸受18」を採用する場合、具体的には例えば、図11を用いて既に説明した特許文献1に記載の構成を採用できる。発生される制動力は、軸受板(919)や第1〜第3滑り軸受材(921A〜921C)の素材の選定等によって調整可能である。また、例えば、ばねの圧縮量を調整することで、滑り軸受材の軸受板に対する押付力を調整し、制動力を可変とする機構を設けてもよい。滑り軸受18によって発生される制動力は、ナセル16の旋回時、制動時(静止時)を問わず、常時作用することになる。
なお、ナセル16の支持機構は、必ずしも滑り軸受で構成する必要はなく、例えば、転がり軸受で構成してもよい。転がり軸受であっても、必ず、旋回抵抗はあるため、「旋回歯車を介さずにナセルの旋回を制動する第1制動装置」として機能し得る。
支柱14には、旋回歯車20が設けられ、ナセル16には、図1、図2に示されるようなヨーユニットYUが組み込まれている。ヨーユニットYUは、本実施形態での「第2制動装置」に相当している。ここで、第2制動装置とは、「旋回歯車に噛合する旋回ピニオンを有し当該旋回ピニオンの回転を制動することによって旋回歯車を介してナセルの旋回を制動する装置」を意味している。
図3に示されるように、本風力発電設備12では、旋回歯車20に対してヨーユニットYUが4台(YU1〜YU4)設けられている。つまり、n=4である。nは、2以上の整数である。4台のヨーユニットYUは、全て同一の構成を有している。ヨーユニットYUは、旋回歯車20に外接噛合する旋回ピニオンRPを有している(内接噛合でもよい)。
図3に示されるように、4台のヨーユニットYUは、周方向に等間隔ではない。もっとも、ヨーユニットYUの配置は、必ずしもこの図3の配置には限定されず、例えば、ヨーユニットYU同士の周方向の間隔が同一となるように配置してもよいし、全てのヨーユニットYU1〜YU4をナセル16の後方側(反ブレード17側)に集めて配置するようにしてもよい。
以下、図1、図2を参照して、ヨーユニットYUの具体的な構成を説明する。
各ヨーユニットYUは、モータ2と、減速機構4と、制動機構6と、を有し、減速機構4の出力軸(具体的には後述する後段出力軸51)に旋回ピニオンRPが設けられている。ヨーユニットYUは、ナセル16を旋回駆動すると共にナセル16の制動が可能である。ヨーユニットYUは、さらに、所定値以上のトルクが掛かったときに滑り出すトルクリミッタTLを有している。
ヨーユニットYUのモータ2は、本実施形態においては、3相の誘導モータである。誘導モータは、本質的に「滑り」を有しているため、4台のヨーユニットYUのモータ2を同時に駆動することにより、自動的にトルクの等配が行われ、4台のモータ2がほぼ同一の負荷を受け持って旋回ピニオンRPを駆動できる。なお、モータは、ブレーキ付きのサーボモータであってもよい。
ヨーユニットYUの制動機構6は、この風力発電設備12では、モータ2のモータ軸12Aの反負荷側に設けられている。制動機構6は、モータケーシング22に固定されたコイル24と、モータケーシング22と周方向に固定されると共に、軸方向に移動可能に組み込まれた可動板26と、該可動板26を反コイル側に付勢するスプリング28と、モータ軸12Aとキー66を介して一体化されたブレーキハブ32と、モータケーシング22側に固定されたプレート34と、を備えている。
可動板26は、モータ2の非駆動時(コイル24の非通電時)は、スプリング28によってブレーキハブ32側に押し付けられ、プレート34と共にブレーキハブ32を強く挟持することでモータ軸12Aの回転を拘束している(制動している)。可動板26は、モータ2の駆動時に、コイル24に吸引され、この結果、制動が解放され、モータ軸12Aの回転が許容される。
制動機構6による制動は、モータ軸12Aの駆動と連動してオン−オフ的に行われる。すなわち、この制動機構6は、モータ2を積極的に稼働してナセル16を旋回させるとき以外は、モータ軸12Aの回転を拘束する無励磁作動型の制動装置である。モータ軸12Aは、旋回ピニオンRPと動力伝達可能にリンクされているため、モータ軸12Aを制動することにより旋回ピニオンRPの制動が可能である。
ヨーユニットYUの減速機構4は、ハイポイドギヤセット40および平行軸ギヤセット42で構成される2段型の前段減速機構44と、1段で高減速比を得ることのできる偏心揺動型の後段減速機構46(具体的構成は図示略)と、を備えている。
ヨーユニットYUのトルクリミッタTLは、前段減速機構44の前段出力軸50と一体化された継軸52と、後段減速機構46の後段入力軸56との間に介在されている。
トルクリミッタTLは、継軸52(第1軸)と一体に回転する支持部材58(第1部材)と、後段減速機構46の後段入力軸56(第2軸)と一体に回転する摩擦板部材60(第2部材)と、支持部材58と摩擦板部材60とを押し付ける押し付け機構62と、該押し付け機構62による押付力を調整する調整機構64と、を有する。
より具体的には、継軸52と一体に回転する支持部材58は、継軸52に外嵌された円筒部58Aと該円筒部58Aの後段入力軸56側の端部から径方向外側に一体的に延在された延在プレート部58Bと、を有している。
支持部材58の円筒部58Aは、キー66を介して継軸52と周方向に一体化されている。円筒部58Aは、座金68およびボルト70により、継軸52に対して軸方向後段入力軸56側へ移動することが規制されている。円筒部58Aは、軸方向反後段入力軸側の端部58A1が、前段出力軸50の後段入力軸56側の端部50Eと当接し、継軸52に対して軸方向反後段入力軸側へ移動することが規制されている。
一方、後段減速機構46の後段入力軸56は、スプライン72を介してベースプレート74と一体化されている。ベースプレート74は、円板状のプレート部74Aと該プレート部74Aの外周部から継軸52側に曲折された立ち上がり部74Bと、を有する。
前記摩擦板部材60は、この立ち上がり部74Bにおいてベースプレート74とボルト76を介して一体化されている。これにより、摩擦板部材60は、ベースプレート74を介して後段減速機構46の後段入力軸56と一体に回転する。摩擦板部材60は、支持部材58の延在プレート部58Bの軸方向反後段入力軸側に位置し、継軸52と一体に回転する支持部材58と対向している。
支持部材58と摩擦板部材60とを押し付ける押し付け機構62は、継軸52の軸方向に沿って移動して摩擦板部材60を押し付け可能な可動プレート80と、該可動プレート80を軸方向反摩擦板部材側から押し付ける皿ばね82と、該皿ばね82の押付力の反力を受ける受け部材84を備える。摩擦板部材60は、支持部材58の延在プレート部58Bと可動プレート80との間に挟持され、該支持部材58および可動プレート80と摩擦接触している。
押し付け機構62による押付力を調整する調整機構64は、受け部材84の軸方向位置を調整可能な調整ボルト86と、該調整ボルト86が螺合される雌ねじ88Aを有する固定プレート88を備える。調整ボルト86の雌ねじ88Aに対する螺合位置を調整することにより受け部材84の軸方向位置を調整し、押し付け機構62の皿ばね82の押付力を調整することができる。これにより、トルクリミッタTLが作動を開始する(滑り出す)作動開始トルクXを調整することができる。また、作動開始トルクXの調整と連動してトルクリミッタTLが作動した後に伝達する作動後トルクYを間接的に調整することができる。
ヨーユニットYUの旋回ピニオンRPは、後段減速機構46の後段出力軸51に、スプライン53、ボルト55、およびプレート57を介して設けられており、支柱14側に固定された旋回歯車20と噛合している(図1、図3参照)。
次に、ヨーユニットYUのケーシングについて説明する。
モータ2のモータケーシング22は、継ケーシング90を介して前段減速機構44の前段ケーシング92と連結されている。継ケーシング90と前段ケーシング92との間にはOリング93が配置されている。
前段減速機構44の前段ケーシング92は、側面に開口部94Aを有する有底円筒状の本体部94と、該開口部94Aを閉塞する蓋体部96とで構成されている。前段ケーシング92の本体部94と蓋体部96は、ボルト98によって連結されている。本体部94と蓋体部96の間は、Oリング100で封止されている。本体部94および蓋体部96によって前段減速機構44の前段収容空間SP1が形成されている。本体部94および蓋体部96は、前段減速機構44の前記前段出力軸50が貫通している。前段出力軸50と本体部94の間にはオイルシール102が配置され、前段出力軸50と蓋体部96との間には、オイルシール103が配置されている。前段収容空間SP1は、本体部94および蓋体部96、前段出力軸50、Oリング93、100、オイルシール102、103によって密封されている。
前段減速機構44の本体部94および蓋体部96は、通しボルト104によって第1継プレート106に連結されている。第1継プレート106は、継ボルト108を介してトルクリミッタTLのリミッタケーシング110と連結されている。
リミッタケーシング110は、トルクリミッタTLのリミッタ収容空間SP3を形成している。リミッタケーシング110は、連結ボルト112によって第2継プレート114と連結されている。第2継プレート114は、後段ボルト116を介して後段減速機構46の後段ケーシング118と連結されている。後段ケーシング118の内部に、後段減速機構46の後段収容空間(SP2)が形成されている。
後段ケーシング118は、後段減速機構46の後段入力軸56が貫通している。後段ケーシング118と後段入力軸56との間は、ブッシュ120およびオイルシール122が介在されている。後段減速機構46の後段収容空間SP2は、後段ケーシング118、後段入力軸56、ブッシュ120、およびオイルシール122等によって密封されている。
前段減速機構44の前段収容空間SP1とトルクリミッタTLのリミッタ収容空間SP3は、前段減速機構44の本体部94と前段出力軸50との間に配置されたオイルシール102によって仕切られている。トルクリミッタTLのリミッタ収容空間SP3と後段減速機構46の後段収容空間SP2は、後段ケーシング118、後段入力軸56、ブッシュ120、およびオイルシール122によって仕切られている。
前段収容空間SP1と後段収容空間SP2には潤滑剤が封入されているが、リミッタ収容空間SP3には潤滑剤は封入されていない。つまり、このトルクリミッタTLは、乾式のトルクリミッタである。
本実施形態に係る風力発電設備12は、実際にヨーユニットYUの破損のメカニズムを吟味・検証した結果、新たに得られた知見に基づいて設計されている。
この知見は、纏めると、概略以下のようになる。
[知見1]各ヨーユニットYUが、モータ2の駆動力によって旋回ピニオンRPを駆動し、ナセル16を旋回させるときには、各ヨーユニットYUの旋回ピニオンRPが旋回歯車20に対してトルクを伝達する方向は一致している。各ヨーユニットYUの該トルクのばらつきは小さく、各ヨーユニットYUは、共同してナセル16の旋回に寄与する。
[知見2]しかしながら、モータ2が停止してヨーユニットYUが制動状態に入ると、各ヨーユニットYUには風力によってナセル16側から外力(風力)が入力されるようになる。このとき、各ヨーユニットYUが負担する負荷は、ナセル16をモータ2で旋回させているときと比べて、大きくばらつく傾向がある。
[知見3]全てのヨーユニットYUのトルクリミッタTLが作動して(滑って)ナセル16が連続的な旋回を開始するときは、各ヨーユニットYUが受ける負荷は、特に大きくばらつく。それだけではなく、全てのトルクリミッタTLが滑り出した直後(ナセル16が連続的な旋回を開始した直後)では、それぞれのヨーユニットYUの受ける荷重の方向さえばらばらになったり、特定のヨーユニットYUにおいて、静止していたときより大きな荷重が掛かってしまうこともある。
[知見4]ナセル16の旋回歯車20側から各ヨーユニットYUに入力される外力(風力)のトータルの荷重は、もし、全てのヨーユニットYUが均等に当該荷重を受けたならば、耐え得るレベルである(全てのヨーユニットYUが均等に荷重を受けても耐え得ないほど大きいことは殆どない)。
上記[知見3]は、従来の知見の概念とは全く異なる概念である。
従来は、上記特許文献1に見られるように、例えば、強風下の停電時にそれまで止まっていたナセル16の旋回を許容するように構成すると、ヨーユニットYUの負荷は下がるものと考えられていた。
しかしながら、本発明者らが、実際のヨーユニットYUの破損のメカニズムを吟味・検証したところ、この従来の知見は妥当とは言えず、ナセル16が連続的な旋回を開始するときには、負荷が却って大きくなるヨーユニットYUが生じてしまうことがある、という[知見3]の事象を確認できた。
この[知見3]の事象が生じる理由は、必ずしも明らかではないが、ナセル16の旋回が制動によって拘束されているときは、ナセル16と支柱14はほぼ一体化されている状態であるが、それまで制動によって止められていたナセル16が、風に煽られながら「旋回を開始」しようとすると、ナセル16の支持機構のがたつきの影響で旋回歯車20と旋回ピニオンRPの位置関係に衝撃的なずれが生じるためではないかと推察される。
ナセル16の質量は巨大であるため、当該ナセル16の支持機構のがたつきが、旋回歯車20と旋回ピニオンRPとの噛合に与える影響は大きいと考えられる。そのため、ナセル16の回転開始時に、各ヨーユニットYUにおいて受ける荷重がばらついたり、特定のヨーユニットYUに極端に大きな荷重が発生したりしてしまうのではないかと解される。
このような知見から、本発明者らは、以下の見解を有するに至った。
[知見3]を考慮した対策として、制動時には、全ヨーユニットYUの制動機構6が均等に外力を受け持つことができる状態とする必要がある。そうであるならば、旋回歯車20に対する旋回ピニオンRPの噛合状態を均等化する(バックラッシの差を解消する)ために、ヨーユニットYUのトルクリミッタTLを滑らすのは有効である。
しかし、この場合でも、少なくとも1つのトルクリミッタTLは、滑ることなく非作動状態を維持すべきである。つまり、全てのトルクリミッタTLが同時に滑り出す状態(ナセル16が連続的な旋回を始める状態)を生じさせてはならない。そのためには、各トルクリミッタTLは、作動した後も、高い伝達トルク(作動後トルクY)を保持する必要がある。
[知見4]を考慮すると、この各トルクリミッタTLの作動開始トルクXと作動後トルクYの設定が適正であれば、少なくとも1つのヨーユニットYUのトルクリミッタTLは作動せずに済み、「各ヨーユニットYUが均等に荷重を負担した状態で、ナセル16が連続的な旋回に入らない状態に維持する」ことが可能になる。これにより、ヨーユニットYUの大半の破損は防止できる。
そこで、本実施形態では、ナセル16を旋回させようとする外力の想定最大値Aと、旋回歯車20を介さずにナセル16の旋回を制動する第1制動装置の制動力Bと、第2制動装置であるヨーユニットYUの台数nと、トルクリミッタTLが作動を開始する作動開始トルクXと、該トルクリミッタTLが作動した後に伝達する作動後トルクYと、を管理すべきパラメータとして捉え、
(A−B)−(n−1)Y<X …(1)
が成立するように構成している。
この(1)式は、全てのヨーユニットYUの構造(特性)が同一であることを前提としている。この実施形態に係る風力発電設備12では、ヨーユニットYUの台数は4(n=4)であるから、具体的には上記(1)式は、(A−B)−3Y<Xとなる。
なお、(1)式のA、B、X、Yは、旋回ピニオンRPの位置での換算値である。すなわち、各値は、動力伝達系におけるトルクリミッタTLや制動機構6等の配置位置と、旋回ピニオンRPの位置との間の減速比を考慮して、旋回ピニオンRPの位置での大きさに換算した値である。
(1)式の(A−B)は、ナセル16を旋回させようとする外力(風力)の想定最大値Aから、常時掛かっている第1制動装置での制動力Bをマイナスした分、つまり、第2制動装置で受け持たなければならない制動力に相当する。
(1)式の(n−1)Yは、n台のうち最後の1台を除く第2制動装置が全て滑ったときに得られる作動後トルクYの合計である。
上記(1)式は、第2制動装置で受け持たなければならない制動力(A−B)から、滑っている(n−1)台分の作動後トルクYの合計(n−1)Yを引いた値が、滑っていない最後の1台の第2制動装置の作動開始トルクXよりも小さければ、この最後の1台は滑らない状態を保持できる、という趣旨に基づいている。これにより、ナセル16を(連続的に)旋回させることなく静止状態に保持することができる。
[知見4]より、想定最大値Aは、n・Xよりも小さい現実的な値を想定可能である。また、常時掛かっている第1制動装置での制動力Bは、ほぼ任意に大きく設定できる値である。したがって、(A−B)は、ほぼ任意に小さく設定できる値である。そのため、(1)式は、設計次第で、必ず実現できる。
ここで、上記(1)式に関して、若干、補足しておく。
前記外力の想定最大値Aは、有限の値ではあるが、自然環境下の風の力に関する値であるため、本来、特定の値に一義的に定まっているものではない。そこで、本実施形態では、この外力の想定最大値Aとして、「組み込んでいる全ヨーユニットYUのモータ2の定格出力トルク×旋回ピニオンRP位置までの減速機構4の減速比の合算値」と定義した値を採用している。
本実施形態では4台のヨーユニットYUは、全て同一の構成を有しているので、当該想定最大値Aは、組み込んでいるヨーユニットYUのモータ2の定格出力トルク×減速機構4の減速比×4となる。もし、異なる定格出力トルクのモータや異なる減速比の減速機構を有するヨーユニットが混在するときは、それぞれのヨーユニットの合算値を採用することになる。
ヨーユニットYUのモータ2の定格出力トルクは、強い風が吹く状況であっても風に抗して数分〜10数分掛けてナセル16を一周させる能力があるように選定される。この意味で、ナセル16を旋回させようとする外力の想定最大値Aを、モータ2の定格出力トルクと関連づけて確定するのは合理的である。この定義によれば、外力の想定最大値Aは、一義的に定まる。
一方、トルクリミッタTLが作動を開始する作動開始トルクXは、当該トルクリミッタTLが滑り出す直前の最大伝達トルクである。トルクリミッタTLは、上流側から入力されて来る伝達トルクが作動開始トルクXを上回ると作動し(滑り出し)、それ以上のトルクを下流側に伝達しない。具体的には、トルクリミッタTLの支持部材58の延在プレート部58Bと可動プレート80との間に摩擦接触で挟持されている摩擦板部材60が滑り出し、それ以上のトルクが下流側に伝達されない状態となる。
これに対し、トルクリミッタTLが作動後に伝達する作動後トルクYは、当該トルクリミッタTLが現に作動しているときに(滑っているときに)、伝達可能なトルクである。この作動後トルクYは、特に考慮した設計がなされていないトルクリミッタの場合には、通常、作動開始トルクXよりもかなり低くなるのが一般的である。しかし、本発明では、作動後トルクYも、積極的に制動に寄与させるため、できるだけ作動開始トルクXに近い特性を有するトルクリミッタを採用するのが好ましい。
より具体的には、作動後トルクYは、作動開始トルクXの80%以上であることが好ましく、さらに好ましくは、作動開始トルクXの90%以上を確保できると一層よい。既に説明した本実施形態に係る前記乾式のトルクリミッタTLでは、作動後トルクYとして、作動開始トルクXの85%以上確保することができている。
なお、搭載されているヨーユニットYUの台数nが多いときは、ばらつきがより平準化されるため、作動後トルクYが多少低くても、より許容できる傾向となる。具体的には、トルクリミッタTLは、作動後トルクYが、作動開始トルクXの[100−5(n−1)]%以上であると、本発明をより効果的に実現することができる。
次に、この風力発電設備12の作用を設明する。
各ヨーユニットYUのモータ2を稼働させると、前段減速機構44、トルクリミッタTL、後段減速機構46を介して旋回ピニオンRPが回転する。その結果、旋回ピニオンRPは、旋回歯車20から噛合反力を受けて旋回歯車20の軸心(支柱14の軸心)の周りを公転する。これにより、ヨーユニットYU全体が旋回歯車20の軸心の周りを公転し、ナセル16は支柱14に対して旋回することができる。
ナセル16を静止させるときは、各ヨーユニットYUの制動機構6を作動させて旋回ピニオンRPの回転を制動する。これにより、旋回歯車20を介さずにナセル16の旋回を制動する滑り軸受18の制動力と、旋回ピニオンRPの回転を制動することによって旋回歯車20を介してナセル16の旋回を制動するヨーユニットYUの制動力との総和によって、支柱14に対するナセル16の旋回を制動することができる。
本風力発電設備12では、ナセル16の旋回を旋回歯車20を介することなく直接制動する第1制動装置として、ナセル16を滑り軸受18によって支持する構造を採用しているため、この滑り軸受18による制動力の分、第2制動装置としてのヨーユニットYUの制動機構6の容量を低減できる(制動機構6の制動能力を同一に維持するならば、それだけ余裕を持ってナセル16を制動できる)。
図4〜図8を参照しつつ、本風力発電設備12の4台のヨーユニットYUによるナセル16の制動作用について、詳細に説明する。図4〜図8は、本風力発電設備12のヨーユニットYUによるナセル16の制動態様の一例を模式的に示したものである。
図4〜図8において、白い三角印は、各ヨーユニットYUn(YU1〜YU4)のトルクリミッタTLn(TL1〜TL4)が作動を開始する作動開始トルクXn(X1〜X4)をそれぞれ示している。黒い三角印は、その時点で現に当該ヨーユニットが伝達している伝達トルクT(T1〜T4)を示している。なお、「T」の文字の次の小文字a〜eは、時間の経過と共に変化する値を区別するために付されたものである。
通常、ナセル16は、モータ2によって旋回されて静止した直後は、全てのヨーユニットYUが旋回歯車20に対してほぼ同様の接触状態(バックラッシ0の状態)にある([知見1])。しかし、この状態から時間が経過すると、ナセル16は、風に煽られ、旋回歯車20と旋回ピニオンRPのバックラッシ、あるいはナセル16の支持系のがた等により支柱14に対して微小に動いたり傾いたりする。このため、各ヨーユニットYUの旋回歯車20に対するバックラッシは、異なる状態になってしまう。
図4は、この状態で、突風等が発生し、該突風にナセル16が煽られ、ナセル16を旋回させようとする外力が、旋回歯車20を介して旋回ピニオンRP側からヨーユニットYUに逆入力されてきた状況を示している。
図4の状態では、旋回歯車20に対して、その時点でたまたまバックラッシ0で強く接触していたヨーユニットYU2に、トルクリミッタTL2の作動開始トルクX2を上回る伝達トルクが掛かった状態が示されている。トルクリミッタTL2は作動を開始するため(滑り出すため)、伝達トルクTa2は、作動開始トルクX2を超えて上昇することはない。
因みに、このとき、ヨーユニットYU1は、トルクリミッタTL1の作動開始トルクX1未満の伝達トルクTa1しか受けておらず(Ta1<X1)、ヨーユニットYU4では、さらに小さな伝達トルクTa4(Ta4<X4)しか受けていない。ヨーユニットY3は、たまたま旋回歯車20と大きなバックラッシを有し、旋回歯車20と全く接触していなかったことから、旋回歯車20側から伝達トルクを全く受けていない(Ta3=0<X3)。
すなわち、図4の状態では、ヨーユニットYU2のトルクリミッタTL2のみが作動し(滑り出し)、他のトルクリミッタTL1、TL3、TL4は作動しない(滑り出さない)。よって、ヨーユニットYU1、YU3、YU4の旋回ピニオンRP1、RP3、RP4は静止した状態を維持し、ナセル16は旋回しない(静止状態を維持する)。
ヨーユニットYU2のトルクリミッタTL2が作動したことに伴い、風力発電設備12は、図5の状態に移行する。
図5の状態では、トルクリミッタTL2の伝達トルクTb2は、作動開始トルクX2から作動後トルクY2にまで低下している(Ta2=X2 → Tb2=Y2)。図5の段階では、未だヨーユニットYU4が作動していないため、ナセル16は旋回を開始していない。このため、ヨーユニットYU3の旋回ピニオンRP3と旋回歯車20との間には、依然としてバックラッシ(隙間)が形成されたままであり、ヨーユニットYU3のトルクリミッタTL3の伝達トルクTb3は0のままである。
一方、トルクリミッタTL2の伝達トルクTb2が作動後トルクY2にまで減少した結果、ヨーユニットYU1、YU4のトルクリミッタTL1、TL4の伝達トルクTb1、Tb4は上昇する。その結果、例えば、Tb1≧X1となった場合は、トルクリミッタTL1が作動する状態となり、図6に移行する。
図6では、ヨーユニットYU1の伝達トルクTc1が、作動後トルクY1に低減した結果、ヨーユニットYU4の伝達トルクTc4が増大する。その結果、Tc4≧X4となった場合は、トルクリミッタTL4も作動する状態となり、図7に移行する。
図7では、トルクリミッタTL2、TL1、TL4が作動した状態であり、それぞれが作動後トルクY2、Y1、Y4に相当する伝達トルクTd2、Td1、Td4を伝達する状態となっている。つまり、1台のヨーユニットYU3のトルクリミッタTL3を残して他のヨーユニットYU2、YU1、YU4のトルクリミッタTL2、TL1、TL4が全て滑るため、この時点で旋回歯車20は、ヨーユニットYU3の旋回ピニオンRP3と旋回歯車20とのバックラッシ分だけ、微小に旋回する(ナセル16もその分、微小に旋回する)。その結果、これまで荷重の掛かっていなかったヨーユニットYU3に溢れた分の伝達トルクTd3が掛かるようになる。
しかし、本風力発電設備12は前記(1)式、つまり、[(A−B)−3Y<X]を満足するように設計されているため、このときヨーユニットYU3に掛かる伝達トルクTd3がヨーユニットYU3の作動開始トルクX3を上回ることはない。それは、[(A−B)−3Y]=Td3であり、Td3<X3であるからである。したがって、ヨーユニットYU3のトルクリミッタTL3が作動する(滑り出す)ことはないため、ナセル16も当該ヨーユニットYU3の旋回ピニオンRP3と旋回歯車20との微小のバックラッシを詰めた分以上に旋回することはない(旋回を開始しない)。そのため、ナセル16の旋回の開始時に特定のヨーユニットYUに非常に大きな負荷が掛かってしまうような現象が発生するのを未然に防止できる。
なお、各トルクリミッタTL1、TL2、TL4の作動(滑り)は、トルクリミッタTL3が、良好に伝達トルクTd3を受け得るようになることから、程なく収まる(非作動状態となる)。そのため、結局、図8に示されるように、全てのトルクリミッタTLは、ほぼ均等に伝達トルクTe1〜Te4を受ける態様となり、改めてそれぞれの作動開始トルクX1〜X4までの伝達トルクTe1〜Te4を受け得る状態に転換する。
これにより、4台のヨーユニットYUが全て有効に機能し、非常に効果的な制動を行うことができるようになる。
なお、本実施形態では、第1制動装置として、滑り軸受自体の制動機能を活用するようにしていた。しかしながら、本発明に係る第1制動装置の構成は、要は、旋回歯車を介さずにナセルの旋回を制動できる構成であればよく、この構成に限定されるものではない。
例えば、前述したように、滑り軸受の抵抗(すなわち制動力)をボルト等の締付け手段で積極的に調整できるものは、本発明の第1制動装置として、より有効である。
また、当然に、第1制動装置を滑り軸受で代用するのではなく、専用の制動装置として備えるようにしてもよい。例えば、ナセルの台座の一部に、支柱の軸心と同軸で回転する円筒部(や円板部)を形成し、この円筒部に、支柱側に設けたブレーキシュー部材をばねや油圧等の付勢力で押し当て、摩擦力によってナセルの旋回を制動する構成を採用してもよい。なお、回転と制動は相対的な関係にあるため、支柱側に円筒部(や円板部)を設け、ナセル側にブレーキシュー部材を設ける構成とすることも可能である。
このような専用の第1制動装置を設けることにより、(1)式の(A−B)の値をより小さくできるので、第2制動装置側の負担をより低減することができる。
また、上記実施形態においては、全てのヨーユニットを、同一のヨーユニットで構成していた。しかし、本発明は、必ずしも全てのヨーユニットを同一とする必要はない。台数も4台(n=4)に限定されない。
図9に、その構成例を示す。
図9の風力発電設備212(全体は図示略)は、第1トルクリミッタTL101を有する1台の第1ヨーユニットYU101と、第2トルクリミッタTL102〜TL105を有する4台の第2ヨーユニットYU102〜YU105を備える。第2ヨーユニットYU102〜YU105は全て同一のヨーユニットである。
第1トルクリミッタTL101の第1作動開始トルクX101は、第2トルクリミッタTL102〜TL105の第2作動開始トルクX102〜X105よりも大きい。第2トルクリミッタTL102〜TL105の第2作動開始トルクX102〜X105と第2作動後トルクY102〜Y105の差D102〜D105は、第1トルクリミッタTL101の第1作動開始トルクX101と第1作動後トルクY101との差D101よりも小さい。
図9は、1台の第1ヨーユニットYU101のみ残して全ての第2ヨーユニットYU102〜YU105の第2トルクリミッタTL102〜TL105が作動している状態(先の実施形態の図7と類似する状態)を示している。
図9の風力発電設備212の構成の趣旨は、以下の通りである。
先ず、ヨーユニットYUの台数を増やす(n=4 → n=5)ことにより、よりばらつきが平準化された制動を可能としている。
次に、4台の第2ヨーユニットYU102〜YU105の第2トルクリミッタTL102〜TL105の第2作動開始トルクX102〜X105を、1台の第1ヨーユニットYU101の第1トルクリミッタTL101の第1作動開始トルクX101より低めに抑えてある(X102〜X105<X101)。そのため、第2トルクリミッタTL102〜TL105が、第1トルクリミッタTL101より先に作動し易い状況が形成されている。
あるトルクリミッタに滑りが発生すると、この滑りが発生したヨーユニットの旋回ピニオンは、旋回歯車とのバックラッシが詰められるため、以降、当該滑りが発生したヨーユニットは、本来の制動を確実に行うことが可能となる。
そして、第2トルクリミッタTL102〜TL105は、第2作動開始トルクX102〜X105と第2作動後トルクY102〜Y105の差D102〜D105が小さく設定されているため、滑った後においても、第2作動開始トルクX102〜X105に近い第2作動後トルクY102〜Y105を維持することができる。
もちろん、当初のバックラッシの状態や加わった外力の大きさ等に関係して必ずしも第1ヨーユニットYU101が最後まで滑らずに残るとは限らない。しかし、第1トルクリミッタTL101は、第1作動開始トルクX101が、第2トルクリミッタTL102〜TL105の第2作動開始トルクX102〜X105よりも大きいため、第1ヨーユニットYU101が最後まで滑らずに残る確率は高い。
そのため、確率的に、より容易に各ヨーユニットの受け持つ制動力を均等化することができ、かつ、より確実にナセル16が旋回を開始しないように維持することができる。
なお、このような構成を含め、ヨーユニットの(トルクリミッタ)の特性が1台1台異なる場合は、下記の(2)式が成立するように構成するとよい。
すなわち、ナセルを旋回させようとする外力の想定最大値をA、第1制動装置の制動力をB、各トルクリミッタが作動を開始する作動開始トルクをX1、X2、…、Xn、各トルクリミッタが作動した後に伝達する作動後トルクをY1、Y2、…、Ynとし、かつ、各作動開始トルクX1、X2、…、Xnの中で最小の作動開始トルクをXmin、各作動後トルクY1、Y2、…、Ynの中で最大の作動後トルクをYmaxとしたときに、
(A−B)−[(Y1+Y2+ … +Yn)−Ymax]<Xmin …(2)
が成立するように構成するとよい。
この(2)式は、以下の趣旨に基づいている。すなわち、トルクリミッタでは、作動開始トルクより作動後トルクの方が大きくなることはないため、ナセルの旋回を阻止するのに最も厳しい条件となるのは、1個のみを残して全てのヨーユニットのトルクリミッタが滑っている状態となることである。
そして、複数の第2制動装置(上記例ではヨーユニット)の中に、トルクリミッタの作動開始トルクXが1番小さくて、作動後トルクYが1番大きいというような特性の第2制動装置が存在した場合であって、且つ、最後に当該第2制動装置が滑らずに残ってしまったときが風力発電設備にとって最も厳しい状況となる。
しかし、この状況下でも、滑っているトルクリミッタだけで最低でも[(Y1+Y2+ … +Yn)−Ymax]の伝達トルクは得られている。したがって、最後まで滑らずに残った第2制動装置が、複数の第2制動装置の中で、たとえ最小の作動開始トルクXminしか保持できないトルクリミッタを備えた第2制動装置であったとしても、その作動開始トルクXminが、(A−B)−[(Y1+Y2+ … +Yn)−Ymax]より大きければ滑らないことになる。これにより、上記実施形態と同様に、ナセルを旋回させることなく、風力発電設備の構成部材の破損を、より低減することができる。
なお、この(2)式は(1)式の一般式に相当している。逆に言うならば、(2)式で、全ての第2制動装置が同一であるときの式が、(1)式である。因みに、図9の風力発電設備212の場合、YmaxはY102(=Y103〜Y105)、XminもX102(=X103〜X105)であるから、(2)式は、[(A−B)−(Y101+Y102+Y103+Y104+Y105)−Y102]< X102という式になる。これにより、第1ヨーユニットYU101が最後に残らない場合でも、ナセルは、旋回ピニオンと旋回歯車とのバックラッシ以上に旋回することはない。
なお、上記実施形態では、第2制動装置として、モータと、減速機構と、制動機構と、を有し、減速機構の出力軸に旋回ピニオンが設けられ、ナセルを旋回駆動すると共に制動が可能なヨーユニットが採用されていた。しかし、第2制動装置は、必ずしもヨーユニットである必要はなく、例えば、ヨーユニットからモータを省略した制動専用のユニットを採用してもよい。制動専用のユニットの採用は一部のみでもよい。
12…風力発電設備
14…支柱
16…ナセル
18…滑り軸受(第1制動装置)
20…旋回歯車
RP…旋回ピニオン
TL…トルクリミッタ
YU…ヨーユニット(第2制動装置)
A…外力の想定最大値
B…第1制動装置の制動力
X…作動開始トルク
Y…作動後トルク
n…台数(2以上の整数)

Claims (8)

  1. 支柱と、該支柱に対して旋回するナセルと、前記支柱に設けられた旋回歯車と、該旋回歯車を介さずに前記ナセルの旋回を制動する第1制動装置と、前記旋回歯車に噛合する旋回ピニオンを有し当該旋回ピニオンの回転を制動することによって前記旋回歯車を介して前記ナセルの旋回を制動するn(nは2以上の整数)台の第2制動装置と、を備えた風力発電設備であって、
    前記n台の第2制動装置は、所定値以上のトルクが掛かったときに滑り出すトルクリミッタを有し、
    前記ナセルを旋回させようとする外力の想定最大値をA、
    前記第1制動装置の制動力をB、
    前記所定値に相当するトルクリミッタの作動開始トルクをX、
    該トルクリミッタが作動した後に伝達する作動後トルクをY、としたときに、
    (A−B)−(n−1)Y<X
    が成立している
    ことを特徴とする風力発電設備。
  2. 請求項1において、
    前記第2制動装置は、モータと、減速機構と、制動機構と、を有し、前記減速機構の出力軸に旋回ピニオンが設けられ、前記ナセルを旋回駆動すると共に制動が可能なヨーユニットである
    ことを特徴とする風力発電設備。
  3. 請求項2において、
    前記減速機構の収容空間と前記トルクリミッタの収容空間が仕切られており、前記トルクリミッタの収容空間には潤滑剤が封入されない
    ことを特徴とする風力発電設備。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記トルクリミッタは、前記作動後トルクYが、0超であり、かつ、前記作動開始トルクXの[100−5(n−1)]%以上である
    ことを特徴とする風力発電設備。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記第2制動装置は、第1軸と、前記トルクリミッタを介して該第1軸と連結される第2軸と、を有し、
    前記トルクリミッタは、前記第1軸と一体に回転する第1部材と、前記第2軸と一体に回転する第2部材と、該第1部材と第2部材とを押し付ける押付部材と、該押付部材による押付力を調整する調整機構と、を有する
    ことを特徴とする風力発電設備。
  6. 支柱と、該支柱に対して旋回するナセルと、前記支柱に設けられた旋回歯車と、該旋回歯車を介さずに前記ナセルの旋回を制動する第1制動装置と、前記旋回歯車に噛合する旋回ピニオンを有し当該旋回ピニオンの回転を制動することによって前記旋回歯車を介して前記ナセルの旋回を制動するn(nは2以上の整数)台の第2制動装置と、を備えた風力発電設備であって、
    前記n台の第2制動装置は、所定値以上のトルクが掛かったときに滑り出すトルクリミッタを有し、
    前記ナセルを旋回させようとする外力の想定最大値をA、
    前記第1制動装置の制動力をB、
    前記所定値に相当する各トルクリミッタの作動開始トルクをX1、X2、…、Xn、
    各トルクリミッタが作動した後に伝達する作動後トルクをY1、Y2、…、Yn、
    各作動開始トルクX1、X2、…、Xnの中で最小の作動開始トルクをXmin、
    各作動後トルクY1、Y2、…、Ynの中で最大の作動後トルクをYmax、としたときに、
    (A−B)−[(Y1+Y2+ … +Yn)−Ymax]<Xmin
    が成立している
    ことを特徴とする風力発電設備。
  7. 支柱と、該支柱に対して旋回するナセルと、前記支柱に設けられた旋回歯車と、該旋回歯車を介さずに前記ナセルの旋回を制動する第1制動装置と、を備えた風力発電設備に使用される第2制動装置であって、
    前記旋回歯車に噛合する旋回ピニオンを有し、当該旋回ピニオンの回転を制動することによって前記旋回歯車を介して前記ナセルの旋回を制動し、
    所定値以上のトルクが掛かったときに滑り出すトルクリミッタを有し、
    n(nは2以上の整数)台の第2制動装置が前記風力発電設備に搭載されるときに、
    前記ナセルを旋回させようとする外力の想定最大値をA、
    前記第1制動装置の制動力をB、
    前記所定値に相当するトルクリミッタの作動開始トルクをX、
    該トルクリミッタが作動した後に伝達する作動後トルクをY、としたときに、
    (A−B)−(n−1)Y<X
    が成立している
    ことを特徴とする第2制動装置。
  8. 支柱と、該支柱に対して旋回するナセルと、前記支柱に設けられた旋回歯車と、該旋回歯車を介さずに前記ナセルの旋回を制動する第1制動装置と、を備えた風力発電設備に使用される第2制動装置であって、
    前記旋回歯車に噛合する旋回ピニオンを有し、当該旋回ピニオンの回転を制動することによって前記旋回歯車を介して前記ナセルの旋回を制動し、
    所定値以上のトルクが掛かったときに滑り出すトルクリミッタを有し、
    n(nは2以上の整数)台の第2制動装置が前記風力発電設備に搭載されるときに、
    前記ナセルを旋回させようとする外力の想定最大値をA、
    前記第1制動装置の制動力をB、
    前記所定値に相当する各トルクリミッタの作動開始トルクをX1、X2、…、Xn、
    各トルクリミッタが作動した後に伝達する作動後トルクをY1、Y2、…、Yn、
    各作動開始トルクX1、X2、…、Xnの中で最小の作動開始トルクをXmin、
    各作動後トルクY1、Y2、…、Ynの中で最大の作動後トルクをYmax、としたときに、
    (A−B)−[(Y1+Y2+ … +Yn)−Ymax]<Xmin
    が成立している
    ことを特徴とする第2制動装置。
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