JP5721997B2 - 風力発電設備に使用する減速装置及び風力発電設備のヨー駆動装置 - Google Patents
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Description
(1)通常時に駆動系の一部としてモータ22からの回転を減速する減速機構として機能すると共に、過大な風力負荷が旋回内歯歯車28側から入力されてきたときに滑りが発生して所定のトルク以上の伝達が遮断される;という基本的な特性が得られる上に、
(2)各ローラ40、44、46に滑りが発生しても、滑り始めたときのトルクとほぼ同一のトルク伝達をなお維持することができるため、ナセル12や風車ブレード20の制御が不能になる恐れがない;
(3)滑りによって風力負荷のエネルギの一部が熱に変換されても、完全密閉空間P1内に封入されたトラクション油によって適正な冷却が可能である;
(4)完全密閉空間P1内に封入されたトラクション油の中で作動するため、暴風雨等の悪条件下でも動作が安定しており、電源を必要とするセンサや制御回路も不要であり、作用の再現性が高い、というメリットがある。
(2F)過大入力によって一度転動体に滑りが発生すると、伝達トルクが急激に低下してしまい、ナセル12や風車ブレード20の制御がほとんどできない状態が生じてしまう;
(3F)滑りによって吸収される風力負荷のエネルギの一部が熱に変換されたときに、発生された熱の発散あるいは放散が困難(減速機構周りが非常に高温になってしまう);
(4F)巨大な風力負荷が入力されてくるような暴風雨等の悪条件下では、摩擦ローラ間に雨水やゴミ等が進入したりすることが考えられ、安定した(意図した)特性を維持するのが困難、という事情があるためである。
・自動調心ころ軸受88の基本静定格荷重(JIS B1519)…CoA
・ころ軸受86の基本静定格荷重(JIS B1519)…CoB
・自動調心ころ軸受88の軸方向中心から、出力ピニオン24の軸方向中心までの距離…L1
・自動調心ころ軸受88の軸方向中心からころ軸受86の軸方向中心までの距離…L2
・出力ピニオン24に作用する荷重…Fp
・自動調心ころ軸受88の反力…RA
・ころ軸受86の反力…RB
・出力ピニオン24のピッチ円直径…Dp
・単純遊星ローラ減速機構32の後段の揺動内接噛合遊星減速機構34の減速比…Zp
※このZpは、減速比の分母である(例えば減速比が1/50なら50)
・旋回内歯歯車28の噛合圧力角…α
・荷重についての安全率(サービスファクタ)…SF
とすると、以下のような関係式が成立する。
RA=Fp+RB=(1+L1/L2)Fp …(1)
RB=(L1/L2)Fp …(2)
RA<CoA、かつ、RB<CoB …(3)
が成立しなければならない。一般には、自動調心ころ軸受88の方がコスト高となるため、事実上、
RA<CoA …(4)
が、減速装置G1が破損しないための制約条件となる。
RA=(1+1/3)Fp 〜(1+1/1.5)Fp
=(1.33〜1.67)Fp …(5)
と書き替えることができ、ここに(4)式を適用すると、
(1.33〜1.67)Fp<CoA …(6)
が導かれる。よって、
Fp<CoA/(1.33〜1.67) …(7)
Fp<(0.6〜0.75)CoA …(7’)
これが、出力ピニオン24に作用する最大のピーク荷重Fpの目安となる。
Pt=Fp・cos α・Dp/2 …(8)
となる。
(7’)式を踏まえて(8)式を変形すると、
Pt=(cos α/2)Fp・Dp
=(cos α/2)・(0.6〜0.75)CoA・Dp
=(0.3〜0.375)・cos α・CoA・Dp …(9)
となるため、(9)式の値を後段の揺動内接噛合遊星減速機構34の減速比Zp及び安全率(サービスファクタ)SFで割った値が、単純遊星ローラ減速機構32が遅くとも滑り出さなければならない限界トルクTDpということになる。なお、安全率SFについては後に触れる。
TDp=(0.3〜0.375)・cos α・CoA・Dp/(SF・Zp) …(10)
TDn=(0.15〜0.1875)・cos α・CoA・Dp/(SF・Zp) …(11)
程度が妥当な下限となり、(10)式と(11)式から、結局、
TD≒(0.15〜0.375)・cos α・CoA・Dp/(SF・Zp) …(12)
が、単純遊星ローラ減速機構32が滑り出すべきトルク(閾値)TDの適切な設計範囲ということになる。単純遊星ローラ減速機構32の滑り出しは、これより早すぎるとモータ22からの通常のトルク伝達に支障が出る恐れがあり、これより遅すぎると減速装置G1の耐久性上好ましくない。
TD≒(0.075〜0.375)・cos α・CoA・Dp/Zp …(13)
TD≒(0.05〜0.4)・CoA・Dp/Zp …(14)
と理解して良い。
11…円筒支柱
12…ナセル(発電室)
14…ヨー駆動装置
16…ピッチ駆動装置
18…ノーズコーン
20…風車ブレード
22…モータ
24…出力ピニオン
30…ウォーム減速機構
32…単純遊星ローラ減速機構(トラクション減速機構)
34…揺動内接噛合遊星減速機構
P1…完全密閉空間
Claims (10)
- 出力軸にピニオンが設けられ、該ピニオンが風力発電設備側に設けられた歯車と噛み合う構成とされた風力発電設備に使用する減速装置において、
該減速装置の駆動源であるモータと該減速装置の出力軸との間に、トラクションドライブによって動力伝達を行うトラクション減速機構を配置した
ことを特徴とする風力発電設備に使用する減速装置。 - 請求項1において、
前記トラクション減速機構が、単純遊星ローラ減速機構である
ことを特徴とする風力発電設備に使用する減速装置。 - 請求項1又は2において、
前記減速装置は、ウォーム減速機構を備えており、前記トラクション減速機構が、該ウォーム減速機構よりも後段に配置されている
ことを特徴とする風力発電設備に使用する減速装置。 - 請求項3において、
前記ウォーム減速機構の減速比が、20以上に設定され、且つ、当該減速装置に、ブレーキ機構が設けられていない
ことを特徴とする風力発電設備に使用する減速装置。 - 請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記減速装置は、ブレーキ機構を備えており、かつ、該ブレーキ機構によって発生し得るブレーキトルクが、減速装置の駆動源であるモータの定格トルクの少なくとも2倍以上確保されている
ことを特徴とする風力発電設備に使用する減速装置。 - 請求項1〜5のいずれかにおいて、
前記トラクション減速機構が滑り始める閾値トルクTDを、
当該減速装置の出力軸を支持する軸受の基本静定格荷重をCoA、
該出力軸に形成または組み込まれている出力ピニオンのピッチ円直径をDp、
当該減速装置の前記トラクション減速機構よりも後段側の減速機構の減速比をZp、
風力発電設備側に設けられた歯車の噛合圧力角をα、
荷重についての安全率をSF、としたときに、
0.15・cos α・CoA・Dp/(SF・Zp)より大きく、かつ、0.375・cos α・CoA・Dp/(SF・Zp)よりも小さい範囲に設定した
ことを特徴とする風力発電設備に使用する減速装置。 - 請求項6において、
前記閾値トルクTDを、
0.075・cos α・CoA・Dp/Zpよりも大きく、0.375・cos α・CoA・Dp/Zpよりも小さい範囲に設定した
ことを特徴とする風力発電設備に使用する減速装置。 - 請求項7において、
前記閾値トルクTDを、
0.05・CoA・Dp/Zpよりも大きく、0.4・CoA・Dp/Zpよりも小さい範囲に設定した
ことを特徴とする風力発電設備に使用する減速装置。 - 風力発電設備のナセルをヨー駆動するために使用される風力発電設備のヨー駆動装置において、
当該ヨー駆動装置の減速装置として、請求項1〜8のいずれかに記載された減速装置を複数備え、
当該複数の減速装置のそれぞれの出力ピニオンが、単一の旋回歯車に同時に噛合している
ことを特徴とする風力発電設備のヨー駆動装置。 - 風力発電設備のナセルをヨー駆動するために使用される風力発電設備のヨー駆動装置において、
当該ヨー駆動装置の減速装置として、請求項3または4に記載された減速装置を複数備え、
当該複数の減速装置のそれぞれの出力ピニオンが、単一の旋回歯車に同時に噛合しており、かつ、
当該減速装置のみならず風力発電設備側にも外部からの風力負荷に対するブレーキ機構が設けられていない
ことを特徴とする風力発電設備のヨー駆動装置。
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