JP6485318B2 - 電力変換装置および電力変換装置の製造方法 - Google Patents

電力変換装置および電力変換装置の製造方法 Download PDF

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本発明は、電力変換装置および電力変換装置の製造方法に関するものである。
特許文献1の移動体用空調機器のインバータ装置においては、ダイキャストヒートシンクの上にダイキャストケース、蓋を配置し、ヒートシンクの上面に部品(IC)を固定する技術が開示されている。
特開平10−213366号公報
ところで、特許文献1に開示の装置のようにプレート部材に設けられたボスやねじ孔等の固定部は、その分だけ装置全体の大型化に繋がる。また、一体物からなる有底箱状のケースの底面に部品を配置しようとすると、底壁から延びる縦壁が邪魔になり部品と縦壁との間にスペースを確保する必要がある。このスペースはデッドスペースになり、大型化に繋がる。例えば、図11に示すように、アルミ製のケース200に部品201,202,203を組付ける。このとき、ケース200にボス200bを設け、部品202の上方において部品203をボス200bで支持して部品202,203を立体配置している(高低差を付けて配置している)。この場合、部品202,203の間の高さH1の空間が無駄になる。また、ケース200の縦壁200aが邪魔になり、部品201,202と縦壁200aの間に指を入れるスペースを確保する必要がある。結果的に製品としてデッドスペースとなる。また、多層構成(立体的配置)にする場合、ケース200内において部品203の固定のためのボス200bを形成するため、床面積が効率的に使えない。つまり、ケース200の底面部で効率的に部品搭載ができていない。
本発明の目的は、大型化を抑制することができる電力変換装置および電力変換装置の製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、ケースと、前記ケースに収容される基板と、前記ケースに収容される電子部品と、を備える電力変換装置であって、前記ケースは、金属製の枠体と、前記枠体の開口部を塞ぐ金属製のプレート部材とを有し、前記枠体は前記枠体の内側に設けられたねじ孔と繋がっており、前記プレート部材には前記電子部品が固定されており、前記電子部品に電気的に接続される前記基板が前記枠体のねじ孔に螺合するねじで締結されており、前記電子部品、前記基板及び前記ねじ孔は平面視において重なっていることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、プレート部材には電子部品が配置され、電子部品に電気的に接続される基板が枠体のねじ孔に螺合するねじで締結され、電子部品、基板及びねじ孔は平面視において重なっている。よって、プレート部材には、基板を締結するためのねじ孔を設けておらず、大型化を抑制することができる。また、プレート部材に電子部品が配置されるとともに枠体に部品としての基板が配置されるので、部品を立体的に配置でき、大型化を抑制することができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の電力変換装置において、前記ケースに収容される他の電子部品を更に備え、前記プレート部材には前記他の電子部品が配置され、前記他の電子部品と前記電子部品とは隣り合っているとともに互いに電気的に接続され、前記他の電子部品と前記基板とは平面視において重なっているとよい。
請求項3に記載のように、請求項1または2に記載の電力変換装置において、前記基板は制御基板であるとよい。
請求項4に記載の発明では、金属製の枠体と前記枠体の開口部を塞ぐ金属製のプレート部材とを有するケースと、前記ケースに収容される基板と、前記ケースに収容される電子部品と、を備える電力変換装置の製造方法であって、前記プレート部材に前記電子部品を配置する第1工程と、前記電子部品が電気的に接続される前記基板を、前記枠体のねじ孔にねじで締結して前記電子部品、前記基板及び前記ねじ孔を平面視において重ねて配置する第2工程と、を有することを要旨とする。
これにより、請求項1に記載の電力変換装置を製造することができる。
本発明によれば、大型化を抑制することができる。
実施形態における車載用充電器の斜視図。 車載用充電器の分解斜視図。 一方のプレートを取り外した状態での車載用充電器の平面図。 一方のプレートおよび枠体を取り外した状態での車載用充電器の平面図。 車載用充電器の回路図。 図3のA−A線に対応する部位での車載用充電器の一部断面図。 車載用充電器の一部断面図。 図3のA−A線に対応する部位での車載用充電器の一部断面図。 図3のB−B線に対応する部位での車載用充電器の一部断面図。 車載用充電器の一部断面図。 装置の一部断面図。 装置の一部断面図。 装置の一部断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図5に示すように、電力変換装置を構成する車載用充電器10は車載のバッテリ12を充電するための装置であり、例えば、乗用車の室内における座席の下に配置される。
車載用充電器10は、交流電源接続部11を介して外部の商用の交流電源に接続されるとともにバッテリ12に接続される。車載用充電器10は、AC入力部13と、力率改善回路(PFC回路)14と、コンバータ回路15と、充電電流・電圧検出部16と、高圧バッテリ側フィルタ部17とを備えている。そして、交流入力側(AC側)から、バッテリ12への高圧出力側(バッテリ高圧側)に対し、順に、AC入力部13、力率改善回路14、コンバータ回路15、充電電流・電圧検出部16、高圧バッテリ側フィルタ部17が接続されている。バッテリ12の電圧は交流電源の電圧(例えば、100V)より高い電圧である。
AC入力部13は、スイッチ18とコンデンサ19,20,21を有している。交流電源接続部11の端子11a,11bに例えば90〜264Vの交流電源電圧が入力される。交流電源接続部11の端子11a,11bにスイッチ18を介してコンデンサ19,20,21が接続されている。詳しくは、スイッチ18を閉路した状態において交流電源接続部11の端子11aとグランド間にコンデンサ19が接続されるとともに端子11bとグランド間にコンデンサ21が接続され、さらに端子11a,11b間にコンデンサ20が接続される。そして、交流電源接続部11の端子11a,11bからスイッチ18を介して交流電源電圧を入力し、入力した交流電源電圧におけるノイズ成分がコンデンサ19,20,21により低減される。
力率改善回路14は、AC入力部13の後段に設けられた昇圧チョッパ回路22と、ドライブ回路23とを備えている。入力した交流電源電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路22は、第1のHブリッジ回路24とコイル25,26とコンデンサ27と出力電圧検出回路(電圧センサ)28と電流センサ29とを備えている。第1のHブリッジ回路24は、4つのダイオードD1,D2,D3,D4と2つのスイッチング素子S1,S2からなり、各スイッチング素子S1,S2として絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ(IGBT)が使用されている。各スイッチング素子S1,S2のコレクタとエミッタ間には、ダイオードD2,D4が、カソードがコレクタにアノードがエミッタに対応する状態で逆並列に接続されている。
ダイオードD1はカソードが正側配線に接続され、アノードがスイッチング素子S1のコレクタに接続されている。スイッチング素子S1のエミッタは負側配線に接続され、ダイオードD1のアノードとスイッチング素子S1のコレクタとの中点がコイル25の第1端部に接続されている。ダイオードD3はカソードが正側配線に接続され、アノードがスイッチング素子S2のコレクタに接続されている。スイッチング素子S2のエミッタは負側配線に接続され、ダイオードD3のアノードとスイッチング素子S2のコレクタとの中点がコイル26の第1端部に接続されている。コイル25の第2端子が電流センサ29を介してAC入力部13における正側配線(電源接続部11の端子11a側)と接続されている。コイル26の第2端子がAC入力部13における負側配線(電源接続部11の端子11b側)と接続されている。電流センサ29は入力する交流電源電流値を検出する。コンデンサ27は第1のHブリッジ回路24の出力側の正側配線と負側配線との間に接続されている。出力電圧検出回路28はコンデンサ27の両端電圧、即ち、力率改善回路14(Hブリッジ回路24)の出力電圧VHを検出する。
ドライブ回路23はスイッチング素子S1,S2のゲートと接続され、ドライブ回路23はスイッチング素子S1,S2をデューティ制御、即ち、一定周期中のオン時間を調整して入力される交流電圧を直流電圧に変換する。また、ドライブ回路23には出力電圧検出回路28および電流センサ29が接続され、出力電圧検出回路28による検出電圧値および電流センサ29による検出電流値がドライブ回路23に取り込まれる。
コンバータ回路15は、力率改善回路14の後段に設けられた絶縁形DC−DCコンバータ30と、絶縁形DC−DCコンバータ用ドライブ回路31とを有している。絶縁形DC−DCコンバータ30は、トランス32と、トランス32の一次側回路を構成する第2のHブリッジ回路33と、トランス32の二次側回路を構成する整流回路34とを有している。
第2のHブリッジ回路33は、4つのスイッチング素子S3,S4,S5,S6と4つのダイオードD5,D6,D7,D8からなり、各スイッチング素子S3〜S6として絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ(IGBT)が使用されている。各スイッチング素子S3〜S6のコレクタとエミッタ間には、ダイオードD5,D6,D7,D8が、カソードがコレクタにアノードがエミッタに対応する状態で逆並列に接続されている。スイッチング素子S3は、コレクタが正側配線に接続され、エミッタがスイッチング素子S4のコレクタに接続されている。スイッチング素子S4のエミッタは負側配線に接続され、スイッチング素子S3のエミッタとスイッチング素子S4のコレクタとの中点がトランス32の一次巻線32aの第1端部に接続されている。スイッチング素子S5は、コレクタが正側配線に接続され、エミッタがスイッチング素子S6のコレクタに接続されている。スイッチング素子S6のエミッタは負側配線に接続され、スイッチング素子S5のエミッタとスイッチング素子S6のコレクタとの中点がトランス32の一次巻線32aの第2端部に接続されている。
整流回路34はHブリッジ回路により構成され、4つのダイオードD9,D10,D11,D12からなる。ダイオードD11はカソードが正側配線に接続され、アノードがダイオードD12のカソードに接続されている。ダイオードD12のアノードは負側配線に接続され、ダイオードD11のアノードとダイオードD12のカソードとの中点がトランス32の二次巻線32bの第1端子に接続されている。ダイオードD9はカソードが正側配線に接続され、アノードがダイオードD10のカソードに接続されている。ダイオードD10のアノードは負側配線に接続され、ダイオードD9のアノードとダイオードD10のカソードとの中点がトランス32の二次巻線32bの第2端子に接続されている。
絶縁形DC−DCコンバータ用ドライブ回路31はスイッチング素子S3,S4,S5,S6のゲートと接続されている。また、絶縁形DC−DCコンバータ用ドライブ回路31には出力電圧検出回路28の検出信号が取り込まれる。絶縁形DC−DCコンバータ用ドライブ回路31はスイッチング素子S3,S4,S5,S6をオン・オフ制御するとともにその周波数も変更することができるようになっている。
充電電流・電圧検出部16は、整流回路34の後段に設けられ、バッテリ電圧検出回路35と電流センサ36を備えている。バッテリ電圧検出回路35は整流回路(Hブリッジ回路)34の出力電圧である正側配線と負側配線の間の電圧を検出する。電流センサ36は整流回路(Hブリッジ回路)34の出力側の負側配線に流れる電流を検出する。電流センサ36の検出信号及びバッテリ電圧検出回路35の検出信号は絶縁素子(図示略)を介してドライブ回路23に取り込まれる。
高圧バッテリ側フィルタ部17は、コイル37,38とコンデンサ39,40,41,42,43,44,45を備えている。コンデンサ39が整流回路(Hブリッジ回路)34の出力側の正側配線と負側配線との間に接続されている。コイル37はコンデンサ39の正側端子と整流回路34のダイオードD9,D11のカソードとの間に接続されている。バッテリ12とコンデンサ39との間においてコモンモードチョークコイル38が接続されている。コモンモードチョークコイル38とコンデンサ39との間においてコンデンサ40が正側配線・グランド間に、コンデンサ41が正側配線・負側配線間に、コンデンサ42が負側配線・グランド間に接続されている。コモンモードチョークコイル38とバッテリ12との間においてコンデンサ45が正側配線・グランド間に、コンデンサ43が正側配線・負側配線間に、コンデンサ44が負側配線・グランド間に接続されている。この高圧バッテリ側フィルタ部17により絶縁形DC−DCコンバータ30でのスイッチング素子S3〜S6のスイッチング周波数の変化に伴う電圧の変動の影響がバッテリ12側に出ないようにすることができる。
ここで、絶縁形DC−DCコンバータ30のトランス32の二次側回路として、整流回路34、充電電流・電圧検出部16、高圧バッテリ側フィルタ部17が接続され、これらは、トランス32の二次側出力により二次電池であるバッテリ12を充電するための回路であって出力電圧が可変である。そして、充電当初は出力電圧が例えば160Vであり、その後充電に伴い出力電圧が例えば300Vにまで上昇される。
なお、バッテリ12には車両の走行に必要な図示しない負荷(走行用モータ、補機)が接続されており、負荷で電力が消費されるようになっている。
以下、具体的構造について説明する。
図1に示すように、車載用充電器10はケース50を備えている。ケース50は、図2に示すように、上下が開口する四角枠状の枠体51と、四角板状のプレート52と、四角板状のプレート53よりなる。枠体51およびプレート52は、アルミダイカスト製である。プレート53は、鉄製である。四角枠状の枠体51における上面開口部はプレート52で塞がれる。四角枠状の枠体51における下面開口部はプレート53で塞がれる。
組み付け時には、図2に示すように、プレート52の上に枠体51を配置した後に枠体51の上にプレート53を配置する。
図2に示すように、12本のねじSc1が、プレート53および枠体51を貫通してプレート52に螺入されることにより、枠体51、プレート53、プレート52が締結固定される。ケース50の内部には、第1基板54、第2基板55、第3基板56が配置されている。各基板54,55,56には部品(図示略)が搭載されている。第1基板54は枠体51に、ねじSc2(図2,3参照)により固定されている。第2基板55は枠体51に、ねじSc3(図2,3参照)により固定されている。第3基板56はプレート52に、ねじSc4(図2,4参照)により固定されている。基板54,55,55および基板実装部品は軽い部品であり、基板54,55が枠体51に配置される。
図2に示すように、ケース50の内部には、図5のコンバータ回路15を構成する半導体モジュール57および磁性部材58が配置されている。磁性部材58は、図5のトランス32であり、半導体モジュール57は、図5のトランス32以外のコンバータ回路15の構成部品である。半導体モジュール57および磁性部材58は、プレート52(図2,4参照)に隣り合って配置されている。半導体モジュール57と磁性部材58とはバスバー等により電気的に接続されている。半導体モジュール57および磁性部材58は、重い部品であり、これらがプレート52に配置される。
図1,2に示すように、四角枠状の枠体51における左側の側壁には、電力出力ライン(DC出力ライン)用の第1コネクタ60および電力入力ライン(AC入力ライン)用の第2コネクタ61が設けられている。図3に示すように、第1コネクタ60は、有底四角筒状の樹脂製の本体部材60aと、本体部材60aの筒部内を延び底部を貫通する状態で支持された複数本(2本)の端子60bからなる。端子60bはバスバー(金属製の帯板)よりなる。第1コネクタ60の本体部材60aが、ねじSc5により枠体51に固定されている。端子60bは、ねじSc6により第2基板55に電気的に接続されている。第2コネクタ61は、有底四角筒状の樹脂製の本体部材61aと、本体部材61aの筒部内を延び底部を貫通する状態で支持された複数本(2本)の端子61bからなる。端子61bはバスバー(金属製の帯板)よりなる。第2コネクタ61の本体部材61aが、ねじSc7により枠体51に固定されている。第2コネクタ61の端子61bは、ねじSc8により第3基板56に電気的に接続されている。
図3に示すように、四角枠状の枠体51における前側の側壁80にはコネクタ用開口部81が形成され、開口部81には、信号ライン(通信ライン)用の第3コネクタ62が設けられている。第3コネクタ62の信号端子は第1基板54に、はんだ付けにより接合されている。つまり、第3コネクタ62は第1基板54に直接接続されている(オンボードコネクタとなっている)。
第3コネクタ62には相手方のコネクタが嵌合され、相手方のコネクタから延びるケーブルには車載電子制御ユニット(車載ECU)が接続される。このようにして、第3コネクタ62を用いて、図5のドライブ回路23,31およびバッテリ電圧検出回路35と、車載ECUとが接続される。
第1基板54と第2基板55とはハーネス等により電気的に接続されている。また、第1基板54と第3基板56とはハーネス等により電気的に接続されている。さらに、第1基板54と半導体モジュール57とはハーネス等により電気的に接続されている。
このように、電力変換装置を構成する車載用充電器10は、図2,3,4に示すように、ケース50と、ケース50に収容される基板54と、ケース50に収容される電子部品としての半導体モジュール57と、を備える。図2に示すように、ケース50は、金属製の枠体51と、枠体51の開口部を塞ぐ金属製のプレート部材としてのプレート52とを有する。
図4に示すように、プレート52には半導体モジュール57が固定されている。
図3に示すように、半導体モジュール57に電気的に接続される基板54が枠体51にねじ締結されている。半導体モジュール57と基板54とは高さ方向(平面視)において重なっている。
図4に示すように、車載用充電器10は、ケース50に収容される他の電子部品としての磁性部材58を備える。プレート52には磁性部材58が配置されている。磁性部材58と半導体モジュール57とは隣り合っているとともに互いに電気的に接続されている。また、基板54は制御基板である。
図6に示すように、枠体51は、ねじ孔51cを有する。より詳しくは、枠体51は四角枠部内方において中間高さ位置に四角枠部内壁から水平方向に延びる平板部51aを有し、平板部51aの上面には円柱状のボス51bが複数上方に突出し、この各ボス51bには上面に開口するねじ孔(雌ねじ孔)51cが形成されている。枠体51は、枠体51の内側に設けられたねじ孔51cと繋がっている。そして、図8に示すように、基板54が、枠体51のねじ孔51cに螺合するねじSc2で締結されている。半導体モジュール57、基板54及びねじ孔51cは平面視において重なっている。磁性部材58と基板54とは高さ方向(平面視)において重なっている。
次に、作用について説明する。
製造工程を説明する。
図7に示すように、プレート52に半導体モジュール57を配置する。
その後、図8に示すように、半導体モジュール57が電気的に接続される基板54を、枠体51のねじ孔51cにねじSc2で締結して半導体モジュール57、基板54及びねじ孔51cを平面視において重ねて配置する。
ここで、プレート52に半導体モジュール57が配置されるとともに枠体51に基板54が配置され、このとき、半導体モジュール57と基板54とは高さ方向において重なっており、半導体モジュール57と基板54とが立体的に配置される。これにより、大型化が抑制される。
また、本実施形態では、図8に示すように、ケース50を、四角板状のプレート52と四角枠状の枠体51とに分割、即ち、2ピース化して部品を立体配置している。これにより、組付け用スペースと、固定ボス(図11で示したボス200b)の無駄を廃止している。
また、図6に示すように、ケース50は四角板状のプレート52と四角枠状の枠体51を組み合わせて使用される。よって、組み付け時において、図7に示すように、プレート52と四角枠状の枠体51とを分離してプレート52上に部品である半導体モジュール57を搭載することができ、この状態では、外壁がないので、部品である半導体モジュール57を指Fで挟んでプレート52上に配置する際に部品搭載時の制約がない。
さらに、図8に示すように、枠体51の内壁における中間高さ位置に平板部51aが突設されており、平板部51aの上面に形成されたボス51bの上に部品である基板54を配置してねじSc2をボス51bのねじ孔51cに螺入して固定することにより、固定ボス(図11で示したボス200b)の無駄を廃止している。
図12,13は比較例である。
図12に示すように、一般的なケース構造(構成)として、3つのケース構成部品300,301,302を、各々の部品毎にねじSc10,Sc11を用いて固定(締結)を行う。ところが、ケース構成部品が増えれば、それに比例して、ねじおよびねじ締結部が増え、コストアップにつながる。また、ねじの部品費、ケースにおけるねじ加工費、ねじの組付け費が高くなる。
本実施形態では、図9に示すように、ロングねじSc1で、図12の3部品300,301,302(本実施形態での枠体51、プレート52、プレート53)を一括締結することにより、コストアップを抑制でき、さらにねじの締結品質向上が図られる。
詳しくは、図12では、ねじは2本である。これに対し図9の本実施形態では、ねじは1本であり、1本削減される。ねじの本数の低減によりコスト低減が図られる。
また、図12では、ねじ加工は2箇所である。これに対し図9の本実施形態では、ねじ加工は1箇所であり、1箇所削減される。ねじ加工の低減によりコスト低減が図られる。
さらに、図12では、ねじ組付けは2箇所である。これに対し図9の本実施形態では、ねじ組付けは1箇所であり、1箇所削減される。組付け費の低減によりコスト低減が図られる。
さらには、ねじの緩み対策ができ、品質アップが図られる。このねじ緩み対策について、詳しくは、図9,12に示すように、限界すべり量Lcは、ねじの頭部から螺合部までの距離であり、図12に比べ図9の本実施形態のように、Lcが長ければ、長いほど効果がある。また、図9のプレート53は鉄製であり、枠体51およびプレート52はアルミ製であり、熱膨張係数に差がある。それゆえ、温度変化により、ねじにはせん断方向(ねじの軸方向に直交する方向)のストレスが加わるが、図12に比べ図9の本実施形態では距離(限界すべり量Lc)が大きいのでねじが緩むのが抑制できる。
また、ねじの斜め組付け防止ができ、品質アップが図られる。この斜め組付け防止について、詳しくは、図13に示すごとく比較例では、部品(プレート)302の厚みt1が薄い(厚さt1は、0.5〜1.0mm程度)なので、ねじ入り口部に対して、斜めに差し込むことが可能となる。これに対し図10に示すごとく本実施形態では、枠体51におけるねじSc1が通る貫通孔85がガイドとなり、ねじSc10の斜め組付けが防止される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)電力変換装置を構成する車載用充電器10は、ケース50と、ケース50に収容される基板54と、ケース50に収容される電子部品としての半導体モジュール57と、を備える。ケース50は、金属製の枠体51と、枠体51の開口部を塞ぐ金属製のプレート部材としてのプレート52とを有する。枠体51は枠体51の内側に設けられたねじ孔51cに繋がっている。プレート52には半導体モジュール57が固定されている。半導体モジュール57に電気的に接続される基板54が枠体51のねじ孔51cに螺合するねじSc2で締結されている。半導体モジュール57、基板54及びねじ孔51cは平面視において重なっている。よって、プレート52には、基板54を締結するためのねじ孔を設けておらず、大型化を抑制することができる。また、プレート52に電子部品としての半導体モジュール57が配置されるとともに枠体51に部品としての基板54が配置されるので、部品を立体的に配置でき、大型化を抑制することができる。
(2)ケース50に収容される他の電子部品としての磁性部材58を更に備え、プレート52には磁性部材58が配置されている。磁性部材58と半導体モジュール57とは隣り合っているとともに互いに電気的に接続され、磁性部材58と基板54とは平面視において重なっている。
従って、他の電子部品(磁性部材58)が電子部品(半導体モジュール57)の近くに配置されている。即ち、電子部品(半導体モジュール57)と高さ方向に重なる基板54が他の電子部品(磁性部材58)とも高さ方向に重なるため、電子部品(半導体モジュール57)と他の電子部品(磁性部材58)とは隣り合いつつデッドスペースが生じないように近くに配置されている。これによって、ケース50が枠体51とプレート52とでできているため電子部品(半導体モジュール57)に対して他の電子部品(磁性部材58)を近くに配置できる。
(3)基板54は制御基板である。よって、実用的である。
(4)電力変換装置を構成する車載用充電器10の製造方法として、第1工程と第2工程とを有する。第1工程では、プレート部材としてのプレート52に電子部品としての半導体モジュール57を配置する。第2工程では、半導体モジュール57が電気的に接続される基板54を、枠体51のねじ孔51cにねじSc2で締結して半導体モジュール57、基板54及びねじ孔51cを平面視において重ねて配置する。これにより、上記(1)の電力変換装置を構成する車載用充電器10を製造することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・枠体51およびプレート52はアルミ製、プレート53は鉄製であったが、これに限ることなく、枠体51およびプレート52はアルミ以外の金属、プレート53は鉄以外の金属であってもよい。
10…車載用充電器、50…ケース、51…枠体、51c…ねじ孔、52…プレート、54…基板、57…半導体モジュール、58…磁性部材。

Claims (5)

  1. ケースと、
    前記ケースに収容される基板と、
    前記ケースに収容される電子部品と、
    を備える電力変換装置であって、
    前記ケースは、上下が開口する金属製の枠体と、前記枠体の一方の開口部を塞ぐ第1プレート部材と、前記枠体の他方の開口部を塞ぐ金属製の第2プレート部材とを有し、
    前記枠体は前記枠体の内側に前記枠体の内壁から水平方向に延びる平板部を有し、
    前記平板部の前記第1プレート部材側の面には、ねじ孔を有したボスが形成されており、
    前記第2プレート部材には前記電子部品が固定されており、
    前記電子部品に電気的に接続される前記基板が前記ねじ孔に螺合するねじで締結されており、
    前記平板部は、前記基板を介して前記第1プレート部材に対向するとともに、前記第2プレート部材に対向しており、
    前記電子部品、前記基板及び前記ねじ孔は平面視において重なっていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記ケースに収容される他の電子部品を更に備え、
    前記第2プレート部材には前記他の電子部品が配置され、前記他の電子部品と前記電子部品とは隣り合っているとともに互いに電気的に接続され、
    前記他の電子部品と前記基板とは平面視において重なっていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記基板は制御基板であることを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記枠体に形成された貫通孔に挿通され、前記第1プレート部材、前記枠体及び前記第2プレート部材を一括締結するねじを有することを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 上下が開口する金属製の枠体と前記枠体の一方の開口部を第1プレート部材と、前記枠体の他方の開口部を塞ぐ金属製の第2プレート部材とを有するケースと、
    前記ケースに収容される基板と、
    前記ケースに収容される電子部品と、
    を備える電力変換装置の製造方法であって、
    前記第2プレート部材に前記電子部品を配置する第1工程と、
    前記枠体の前記他方の開口部を前記第2プレート部材で覆うように前記枠体に前記第2プレート部材を配置するとともに、前記電子部品が電気的に接続される前記基板を、前記枠体の内壁から水平方向に延びる平板部の前記第1プレート部材側の面に形成されたボスのねじ孔にねじで締結して前記電子部品、前記基板及び前記ねじ孔を平面視において重ねて配置する第2工程と、
    前記基板の上面を前記第1プレート部材で覆うように前記枠体に前記第1プレート部材を配置する第3工程と、を有することを特徴とする電力変換装置の製造方法。
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