JP6482305B2 - アース接続用配索体 - Google Patents

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JP6482305B2 JP2015021270A JP2015021270A JP6482305B2 JP 6482305 B2 JP6482305 B2 JP 6482305B2 JP 2015021270 A JP2015021270 A JP 2015021270A JP 2015021270 A JP2015021270 A JP 2015021270A JP 6482305 B2 JP6482305 B2 JP 6482305B2
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Description

本発明は、車体上に配索されて車載機器のアース線が接続されるアース接続用配索体に関する。
従来、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)のような電気を通し難い素材で車体が形成されている車両では、図13に示すように、車体100の両側部に、車体100の前後方向に沿ってアース接続用配索体110を配索しておいて、複数の車載機器121,122からのアース線121a,122aをアース接続用配索体110に接続することが知られている。
図13において、車体100はセダンタイプの乗用車用のもので、エンジンルーム101、車室102、トランクルーム103と、を備えている。
アース接続用配索体110は、太い丸形配索体であり、車体100の右側縁に配索される第1の配索体111と、この第1の配索体111から分岐して車体100の左側縁に配索される第2の配索体112と、を備えている。
第1の配索体111は、エンジンルーム101内の車載機器からのアース線を接続可能なエンジンルーム配索部111aと、車室102内の車載機器からのアース線を接続可能な車室配索部111bと、トランクルーム103内の車載機器からのアース線を接続可能なトランクルーム配索部111cと、を備えている。
第2の配索体112は、第1の配索体111の車室配索部111bから分岐して車室102内の左側縁に配索されて車室102内の車載機器からのアース線を接続可能な車室配索部112bと、トランクルーム103内の車載機器からのアース線を接続可能なトランクルーム配索部112cと、を備えている。
図13では、車室102内の2つの車載機器121,122は、いずれも、車室配索部112bにアース接続されている。
また、近年では、下記特許文献1,2に示すように、車体に配索する配索体として、薄板状の導電体層の両面を絶縁性の被覆層で挟んだフラット回路体(フレキシブル配線基板)を使用することが増えていて、上記アース接続用配索体110にフラット回路体を使用することも研究されている。
特開平9−134623号公報 特開2010−278132号公報
ところが、図13に示したアース線の接続構造では、図14に示すように2つの車載機器121,122の接続位置の間隔L1が長い場合、車載機器122には、車載機器121の影響で電圧降下が生じて、車載機器122が動作不良を起こすおそれがあった。このような不都合を防止するためには、アース接続用配索体110上でのアース線の接続位置を、適切に設定することが必要になり、車載機器が多い場合は、アース線の接続位置の選定が困難になるおそれがあった。
一方、アース接続用配索体110として、フラット回路体を使用する場合であるが、従来のフラット回路体は、接続する車載機器毎に独立した複数の導電体層を装備しておいて、車載機器ごとに専用の導電体層に接続する場合が多く、接続する車載機器が増えた場合に、接続可能な導電体層が不足して、対応することができなくなる等の不都合が発生するおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、アース線の接続位置による他の車載機器の影響で電圧降下が生じることを抑止することができて、車載機器を接続するアース回路設計を容易にすることができ、また、接続する車載機器の増減に対して柔軟に対応することのできるアース接続用配索体を提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1) 車体上に配索されて、複数の車載機器のアース線が接続されるアース接続用配
索体であって、
配索体として、薄板状の導電体層と該導電体層の両面を覆う絶縁性の被覆層とで平面状
に形成されるフラット回路体を使用し、
前記アース線の接続のために前記導電体層に装備する複数の接点部は、前記導電体層に分散配置され
前記フラット回路体は、幅方向に折り畳むか巻回することで、当該フラット回路体が複数層に積層した構造に成形され、複数の前記接点部が互いに異なる層に装備されたことを特徴とするアース接続用配索体。
) 異なる層の前記接点部の位置が、当該フラット回路体の長さ方向の特定位置に
集まるように、前記各接点部の位置を設定したことを特徴とする上記()に記載のアー
ス接続用配索体。
) 一部の層の前記フラット回路体は、前記接点部が装備されている領域の両側が
隣接する他の層から切り離され、前記接点部が装備されている領域を当該フラット回路体
の長さ方向に折り返すことで、前記接点部を当該フラット回路体の長さ方向の前記特定位
置に位置させたことを特徴とする上記()に記載のアース接続用配索体。
) 重なり合う層の前記フラット回路体相互は、前記導電体層同士が直接密着状態
に重なるように前記被覆層が除去され、複数の前記フラット回路体の前記導電体層が積層
されて一体化されることで、長さ方向の一部に導体抵抗値が下がった導体合体部が形成さ
れたことを特徴とする上記()〜()の何れかに記載のアース接続用配索体。
上記(1)の構成によれば、車体に配索されるフラット回路体の導電体層に装備する複数の接点部は、接点部相互間の前記導電体層の沿面での離間距離が車載機器同士の影響による電圧降下を最小にする影響回避離間寸法以上となるように、導電体層に分散配置される。
そのため、アース線の接続位置の近接による他の車載機器の影響で電圧降下が生じることを抑止することができる。
また、十分に広い面積のアース接続用配索体を用いることにより、影響回避離間寸法以上となる複数の接点部の配置の選定が容易になり、車載機器を接続するアース回路設計を容易にすることができる。
また、アース線を接続する接点部を、導電体層の広い面積の上で、接点部相互間の離間距離が影響回避離間寸法以上となるように分散配置することで、例えば、縦横のいずれか一方の方向に対する離間距離が影響回避離間寸法以上となれば、同一の導電体層上に複数の接点部を設定することができる。言い換えれば、接点部の装備数が、フラット回路体に装備する導電体層の極数に制限されないため、接続する車載機器の増減に対して柔軟に対応することができる。
また、上記(1)の構成によれば、導電体層が、厚みが一定の膜状となるため、表皮効果を抑止することもできる。
上記()の構成によれば、アース接続用配索体は、フラット回路体を幅方向に折り畳
むか巻回することで、フラット回路体が複数層に積層した構造に成形される。そのため、
フラット回路体の元の幅が大きくとも、配索時の幅寸法は小さく抑えることができ、車体
へ省スペースで配索することができる。ここで、フラット回路体を幅方向に折り畳むか巻
回するとは、フラット回路体の幅を小さくするように折り畳むか巻回することを意味する
また、アース接続用配索体を省スペースで配索することができるため、車体のフロアに配索する場合でも、例えばフロアの側縁部、座席の下部などの搭乗者が踏みつけ難い領域に配索することで、踏みつけによるフラット回路体の破損を防止することができる。
また、上記()の構成によれば、複数の車載機器をアース接続するための複数の接点
部が、層間の沿面距離が前記影響回避離間寸法以上となる互いに異なる層のフラット回路
体に装備される。そのため、これらの接点部同士が、配索体の長手方向に沿って近接して
いても、これらの接点部間の導電路としての沿面距離が、影響回避離間寸法より大きな一
定以上の値に確保される。そのため、機器同士が影響しあって電圧降下を招くことがなく
、電圧降下によって車載機器が動作不良を起こすおそれがない。そのため、各層における
接点部の位置は、フラット回路体の長さ方向の任意位置に設定することができ、接点部の
配置の選定を容易にすることができる。
上記()の構成によれば、異なる層の接点部の位置が、当該フラット回路体の長さ方
向の特定位置に集まるため、接点部へのアース線の接続を前記特定位置で集中して効率良
く実施することができる。そのため、アース線の接続作業を容易にすることができる。
上記()の構成によれば、実際のフラット回路体上における接点部の配置は、当該フ
ラット回路体の長さ方向の特定位置からずれていても、接点部を装備している層の折り返
しによって、接点部を他の接点部が設定されている長さ方向の特定位置に修正することが
できる。従って、各層における接点部の配置を、後から特定位置に修正することができ、
接点部の配置をより柔軟に設定することができる。
上記()の構成によれば、配索体の長さ方向の途中に形成される導体合体部は、その
前後の通常の導電体層と比較して、電路としての横断面積が大きくなって導体抵抗値が下
がる。言い換えると、アース接続する車載機器の特性に応じて、局所的に最適な導体抵抗
値を設定することができ、アース回路として安定した性能を発揮できるようになる。
本発明によるアース接続用配索体によれば、アース線の不適切な位置での接続による他の車載機器の影響で電圧降下が生じることを抑止することができて、車載機器を接続するアース回路設計を容易にすることができ、また、接続する車載機器の増減に対して柔軟に対応することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は本発明に係るアース接続用配索体の第1実施形態の車体に配索した状態の平面図である。 図2は図1に示した第1実施形態のアース接続用配索体に複数の接点部が配置された状態の回路構造を示す概略図である。 図3は本発明の第1実施形態のアース接続用配索体の概略構成を示す平面図である。 図4は本発明に係るにアース接続用配索体における導電体層の形状の変形例の平面図である。 図5は本発明に係るにアース接続用配索体における導電体層の形状の更に別の変形例の平面図である。 図6は本発明の第2実施形態のアース接続用配索体の車体に配索した状態の平面図である。 図7は図6に示したアース接続用配索体の斜視図である。 図8は本発明の第3実施形態のアース接続用配索体の斜視図である。 図9は本発明の第4実施形態のアース接続用配索体の斜視図である。 図10は本発明の第5実施形態のアース接続用配索体の斜視図である。 図11は本発明の第6実施形態のアース接続用配索体の斜視図である。 図12は本発明の第7実施形態のアース接続用配索体の斜視図である。 図13は従来のアース接続用配索体の車体への配索状態を示す平面図である。 図14は図13に示したアース接続状態で一方の車載機器に電圧効果が発生する状況の説明図である。
以下、本発明に係るアース接続用配索体の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1〜図3は本発明に係るアース接続用配索体の第1実施形態を示したもので、図1は本発明の第1実施形態のアース接続用配索体の車体に配索した状態の平面図、図2は図1に示した第1実施形態のアース接続用配索体に複数の接点部が配置された状態の回路構造を示す概略図、図3は本発明の第1実施形態のアース接続用配索体の概略構成を示す平面図である。
この第1実施形態のアース接続用配索体2は、車体100上に配索されて複数の車載機器31〜36のアース線31G〜36Gが接続される配索体である。
車体100は、図13に示した車体100と同一のもので、図13の車体100と同番号を付して説明を省略する。
この第1実施形態のアース接続用配索体2は、図3に示すように、薄板状の導電体層21と、この導電体層21の両面を覆う絶縁性の被覆層22,23とで平面状に形成されたフラット回路体20と、該フラット回路体20の導電体層21の上の複数箇所(図2では、6箇所)に装備された接点部21p1〜21p6とで、構成されている。接点部21p1〜21p6は、アース線31G〜36Gを接続する接点で、アース接続用配索体2の表面又は裏面を覆っている被覆層22又は被覆層23を切除して、露出した導電体層21の上に装備されている。
また、本実施形態の場合、導電体層21は、図3に示すように、複数の横導電体211と、これらの横導電体211と直交する複数の縦導電体212とで、格子状(メッシュ構造)に形成されている。
複数の横導電体211は、配索体の幅方向に延在する帯状の導電体であり、配索体の長手方向(図3における矢印Y1方向)に所定の間隔で設けられている。
複数の縦導電体212は、配索体の長手方向に沿って延在する帯状の導電体であり、配索体の幅方向(図3における矢印X1方向)に所定の間隔で設けられている。
そして、本実施形態の場合、導電体層21上における各接点部21p1〜21p6の配置は、隣接する接点部相互間の離間距離が影響回避離間寸法以上となるように、配置されている。この影響回避離間寸法は、隣接する車載機器3同士の影響による電圧降下を最小にすることのできる離間寸法の最小値である。
以上に説明した第1実施形態のアース接続用配索体2では、車体に配索されるフラット回路体20の導電体層21に装備する複数の接点部21p1〜21p6は、隣接する接点部21p1〜21p6相互間の導電体層21の沿面での離間距離が影響回避離間寸法以上となるように、導電体層21に分散配置されている。
そのため、アース線31G〜36Gの接続位置の近接による他の車載機器31〜36の影響で電圧降下が生じることを抑止することができる。
また、十分に広い面積のアース接続用配索体を用いることにより、影響回避離間寸法以上となる複数の接点部21p1〜21p6の配置の選定が容易になり、車載機器31〜36を接続するアース回路設計を容易にすることができる。
また、アース線31G〜36Gを接続する接点部21p1〜21p6を、導電体層21の広い面積の上で、隣接する接点部相互間の離間距離が影響回避離間寸法以上となるように分散配置することで、例えば、縦横のいずれか一方の方向に対する離間距離が影響回避離間寸法以上となれば、同一の導電体層21上に複数の接点部21p1〜21p6を設定することができる。言い換えれば、接点部21p1〜21p6の装備数が、フラット回路体20に装備する導電体層21の極数に制限されないため、接続する車載機器31〜36の増減に対して柔軟に対応することができる。
[導電体層の変形例]
図4及び図5は、本発明において使用するフラット回路体20における導電体層21の変形例を示したものである。
図4に示したフラット回路体20における導電体層21は、一枚の平面状である。また、図5に示したフラット回路体20における導電体層21は、互いに独立した特殊形状の複数の導電体層213〜216で構成されている。
図4及び図5のいずれに示したフラット回路体20も、本発明のフラット回路体として使用することができる。
[第2実施形態]
図6及び図7は本発明の第2実施形態のアース接続用電線を示したもので、図6は本発明の第2実施形態のアース接続用配索体の車体に配索した状態の平面図、図7は図6に示したアース接続用配索体の斜視図である。
この第2実施形態のアース接続用配索体2Aは、図3〜図5の何れか1つに示した形態のフラット回路体20を、図7に示すように幅方向にジグザグ状に複数回折り畳むことで、当該フラット回路体20が複数層に積層した細幅の構造に成形して、車体100のフロアに配索したものである。図示はしていないが、複数の接点部21p1〜21p6は、層間の沿面距離が前記影響回避離間寸法以上となる互いに異なる層に装備する。
この第2実施形態のアース接続用配索体2Aは、フラット回路体20を幅方向に折り畳むことで、フラット回路体20が複数層に積層した構造に成形される。そのため、フラット回路体20の元の幅が大きくとも、配索時の幅寸法W3(図6及び図7参照)は小さく抑えることができ、車体へ省スペースで配索することができる。
また、アース接続用配索体を省スペースで配索することができるため、車体のフロアに配索する場合でも、例えばフロアの側縁部、座席の下部などの搭乗者が踏みつけ難い領域に配索することで、踏みつけによるフラット回路体20の破損を防止することができる。
また、第2実施形態のアース接続用配索体2Aは、複数の車載機器31〜36をアース接続するための複数の接点部が、層間の沿面距離が前記影響回避離間寸法以上となる互いに異なる層のフラット回路体20に装備される。
そのため、これらの接点部同士が、配索体の長手方向に沿って近接していても、これらの接点部間の導電路としての沿面距離が、影響回避離間寸法より大きな一定以上の値に確保される。そのため、機器同士が影響しあって電圧降下を招くことがなく、電圧降下によって車載機器31〜36が動作不良を起こすおそれがない。そのため、各層における接点部の位置は、フラット回路体20の長さ方向の任意位置に設定することができ、接点部の配置の選定を容易にすることができる。
[第3実施形態]
図8は、本発明の第3実施形態のアース接続用配索体の斜視図である。
この第3実施形態のアース接続用配索体2Bは、第2実施形態に示したアース接続用配索体2Aと同様に、フラット回路体20を幅方向にジグザグ状に複数回折り畳むことで、当該フラット回路体20が複数層に積層した細幅の構造に成形している。
更に、本実施形態では、異なる層の接点部21p7,21p8の位置が、当該フラット回路体20の長さ方向の特定位置に集まるように、各接点部21p7,21p8の位置を設定している。
本実施形態の場合、各接点部を装備する長さ方向の特定位置は、フラット回路体20の長さ方向の一端部から距離L1だけ離れた位置である。
この第3実施形態のアース接続用配索体2Bでは、異なる層の接点部21p7,21p8の位置が、当該フラット回路体20の長さ方向の特定位置に集まるため、接点部21p7,21p8へのアース線37G、38Gの接続を前記特定位置で集中して効率良く実施することができる。そのため、アース線31G〜36Gの接続作業を容易にすることができる。
[第4実施形態]
図9は本発明の第4実施形態のアース接続用配索体の斜視図である。
この第4実施形態のアース接続用配索体2Cは、一部の層のフラット回路体20は、接点部21p9が装備されている領域の両側が隣接する他の層から切り離され、接点部21p9が装備されている領域を図9に矢印R1で示すように、当該フラット回路体20の長さ方向に折り返すことで、接点部21p9を当該フラット回路体20の長さ方向の特定位置に位置させている。
この第4実施形態のアース接続用配索体2Cでは、実際のフラット回路体20上における接点部21p9の配置は、当該フラット回路体20の長さ方向の特定位置からずれていても、接点部21p9を装備している層の折り返しによって、接点部21p9を、他の層の接点部21p7が設定されている長さ方向の特定位置に修正することができる。従って、各層における接点部の配置を、後から特定位置に修正することができ、接点部の配置をより柔軟に設定することができる。
[第5実施形態]
図10は本発明の第5実施形態のアース接続用配索体の斜視図である。
この第5実施形態のアース接続用配索体2Dでは、重なり合う層のフラット回路体20相互は、導電体層21同士が直接密着状態に重なるように被覆層22,23の一部を除去してある。複数のフラット回路体20の導電体層21が積層して一体化することで、長さ方向の一部に導体抵抗値が下がった導体合体部20K1,20K2を形成している。
図10に示した一方の導体合体部20K1は、積層した6層の導電体層21が一体化した構造である。また、他方の導体合体部20K2は、積層した4層の導電体層21が一体化した構造である。
この第5実施形態のアース接続用配索体2Dでは、配索体の長さ方向の途中に形成される導体合体部20K1,20K2は、その前後の通常の導電体層21と比較して、電路としての横断面積が増大して導体抵抗値が下がる。言い換えると、アース接続する車載機器の特性に応じて、局所的に最適な導体抵抗値を設定することができ、アース回路として安定した性能を発揮できるようになる。
[第6実施形態]
図11は本発明の第6実施形態のアース接続用配索体の斜視図である。
この第6実施形態のアース接続用配索体2Eは、フラット回路体20Eをその幅方向に巻回してロール状に成形することで、細幅の配索体に仕上げている。
幅方向に巻回することで、複数層にフラット回路体20が積層した構造を形成しており、互いに異なる層に、車載機器31〜33のアース線31G〜33Gを接続する接点部21p1、21P2,21P3を装備している。
即ち、本発明のアース接続用配索体では、フラット回路体20が複数層に積層した構造は、折り畳むだけでなく、巻回によっても得ることが可能である。
[第7実施形態]
図12は、本発明の第7実施形態のアース接続用配索体2Fの斜視図である。
この第7実施形態のアース接続用配索体2Fは、フラット回路体20を観音折りに折り畳んで、フラット回路体20が複数層に積層する構造に形成される。図中の符号G1,G2は、山折りの折り畳み箇所である。
即ち、本発明のアース接続用配索体では、フラット回路体20を幅方向に折り畳む場合に、ジグザグ状に折り重ねるだけでなく、図12に示したように、観音折りにすることもできる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るアース接続用配索体の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 車体上に配索されて、複数の車載機器(31〜36)のアース線(31G〜36G)が接続されるアース接続用配索体(2)であって、
配索体として、薄板状の導電体層(21)と該導電体層(21)の両面を覆う絶縁性の被覆層(22,23)とで平面状に形成されるフラット回路体(20)を使用し、
前記アース線(31G〜36G)の接続のために前記導電体層(21)に装備する複数の接点部(21p1〜21p6)は、前記接点部(21p1〜21p6)相互間の前記導電体層(21)の沿面での離間距離が前記車載機器同士の影響による電圧降下を最小にする影響回避離間寸法以上となるように、前記導電体層(21)に分散配置されたことを特徴とするアース接続用配索体(2)。
[2] 前記フラット回路体(20)は、幅方向に折り畳むか巻回することで、当該フラット回路体(20)が複数層に積層した構造に成形され、複数の前記接点部(21p1〜21p6)が互いに異なる層に装備されたことを特徴とする上記[1]に記載のアース接続用配索体(2A)。
[3] 異なる層の前記接点部(21p7,21p8)の位置が、当該フラット回路体(20)の長さ方向の特定位置に集まるように、前記各接点部(21p7,21p8)の位置を設定したことを特徴とする上記[2]に記載のアース接続用配索体(2B)。
[4] 一部の層の前記フラット回路体(20)は、前記接点部(21p9)が装備されている領域の両側が隣接する他の層から切り離され、前記接点部(21p9)が装備されている領域を当該フラット回路体(20)の長さ方向に折り返すことで、前記接点部(21p9)を当該フラット回路体(20)の長さ方向の前記特定位置に位置させたことを特徴とする上記[3]に記載のアース接続用配索体(2C)。
[5] 重なり合う層の前記フラット回路体(20)相互は、前記導電体層同士が直接密着状態に重なるように前記被覆層(22,23)が除去され、複数の前記フラット回路体(20)の前記導電体層が積層されて一体化されることで、長さ方向の一部に導体抵抗値が下がった導体合体部(20K)が形成されたことを特徴とする上記[2]〜[4]の何れかに記載のアース接続用配索体(2D)。
2,2A,2C,2D.2E,2F アース接続用配索体
20 フラット回路体
21 導電体層
22,23 被覆層
20K1,20K2 導体合体部
21p1〜21p6,21p7,21p8,21p9 接点部
31〜36 車載機器
31G〜36G アース線

Claims (4)

  1. 車体上に配索されて、複数の車載機器のアース線が接続されるアース接続用配索体であ
    って、
    配索体として、薄板状の導電体層と該導電体層の両面を覆う絶縁性の被覆層とで平面状
    に形成されるフラット回路体を使用し、
    前記アース線の接続のために前記導電体層に装備する複数の接点部は、前記導電体層に分散配置され
    前記フラット回路体は、幅方向に折り畳むか巻回することで、当該フラット回路体が複
    数層に積層した構造に成形され、複数の前記接点部が互いに異なる層に装備されたことを特徴とするアース接続用配索体。
  2. 異なる層の前記接点部の位置が、当該フラット回路体の長さ方向の特定位置に集まるよ
    うに、前記各接点部の位置を設定したことを特徴とする請求項に記載のアース接続用配
    索体。
  3. 一部の層の前記フラット回路体は、前記接点部が装備されている領域の両側が隣接する
    他の層から切り離され、前記接点部が装備されている領域を当該フラット回路体の長さ方
    向に折り返すことで、前記接点部を当該フラット回路体の長さ方向の前記特定位置に位置
    させたことを特徴とする請求項に記載のアース接続用配索体。
  4. 重なり合う層の前記フラット回路体相互は、前記導電体層同士が直接密着状態に重なる
    ように前記被覆層を除去され、複数の前記フラット回路体の前記導電体層が積層されて一
    体化されることで、長さ方向の一部に導体抵抗値が下がった導体合体部が形成されたこと
    を特徴とする請求項の何れか一項に記載のアース接続用配索体。
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