JP6481764B2 - ガス濃度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス濃度検出装置に関する。
流動する測定対象ガスに含まれる特定ガスの濃度を測定可能なガス濃度検出装置が開示された文献として、たとえば特開2002−350380号公報(特許文献1)が挙げられる。
特許文献1に開示のガス濃度検出装置は、ガスセンサを搭載する回路基板を収容するガス検知部と、これに接続される導入管部とを備える。ガスセンサは、導入管部がガス検知部に接続される接続孔に対向するように配置される。ガス検知部内において、ガスセンサの周囲は、導入管部に連通する筒状の断熱シールゴムによって囲まれている。導入管部側に位置する断熱シールゴムの開口部近傍には、不織布が設けられている。導入管部の内部には、仕切板が設けられている。
仕切板によって導入管内を2分割することにより、所定の方向に流動する測定対象ガスの流速が導入管部の前方で速くなった場合であっても、仕切板で測定対象ガスが2分されて導入されるため、ガスセンサ近傍での測定対象ガスの流速の増加を抑制し、ガスセンサの検出感度の変化を抑制することができる。
特開2002−350380号公報
所定の方向に測定対象ガスが流動する環境下に導入管部を設置した場合には、導入管部から見て風向上流側が正圧となり、導入管部から見て風向下流側が負圧となる。このように、導入管部の風向上流側と風向下流側にて差圧が生じるため、導入管部の内部を仕切板にて2分割した場合には、2分された導入管部のうち風向上流側に近い一方側から測定対象ガスが導入され、2分された導入管部のうち風向下流側に近い他方側から測定対象ガスが導出される。
特許文献1に開示のガス濃度検出装置にあっては、導入管部の軸方向における仕切板の一端は、導入管部の先端を通る開口面と同一平面上に位置し、導入管部の軸方向における仕切板の他端は、導入管の根元を通る開口面よりも内側に位置する。このため、仕切部の他端とガスセンサとの間には、相当程度広い空間が形成され、この空間を介して2分された導入管部のうちの一方側から導入された測定対象ガスの大部分が、2分された導入管部のうちの他方側に流れて込んでしまう。
これにより、ガス検知部に導入された測定対象ガスをガス検知部内にまんべんなく周回させることが困難となり、測定対象ガスに含まれる特定ガスの正確な濃度を測定することが困難であった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ハウジング内において測定対象ガスを効率よく周回させることができるガス濃度検出装置を提供することにある。
本発明に基づくガス濃度検出装置は、流動する測定対象ガスを取り込んで上記測定対象ガスに含まれる特定ガスの濃度を測定するものであって、上記特定ガスの濃度を測定するガス濃度検出器と、上記ガス濃度検出器を内部に収容するハウジングと、上記ハウジングの底部から外部に向けて突出するように設けられ、外部から上記ハウジングの内部に上記測定対象ガスを導入し、かつ、上記ハウジングから外部に向けて上記測定対象ガスを導出するための風向案内板部と、を備え、上記ハウジングは、上記測定対象ガスが導入される導入孔と、上記測定対象ガスが導出される導出孔とを含み、上記導入孔および上記導出孔は、上記風向案内板部を挟み込むように上記ハウジングの底部に設けられ、上記ガス濃度検出器は、少なくとも一部が上記風向案内板部に対向するとともに、上記ハウジングの上記底部に対向するように上記ハウジングの上記底部から所定の距離を持って配置され、上記ガス濃度検出器と上記ハウジングの上記底部との間に形成される空間を、上記導入孔側の空間と上記導出孔側の空間とに仕切る仕切部が設けられている。
上記本発明に基づくガス濃度検出装置にあっては、上記仕切部は、上記風向案内板部から連続して延在するように設けられていてもよい。
上記本発明に基づくガス濃度検出装置にあっては、上記仕切部は、上記ガス濃度検出器に当接していてもよい。
上記本発明に基づくガス濃度検出装置にあっては、上記ガス濃度検出器は、上記風向案内板部に向けて突出する突出部を有していてもよく、上記仕切部は、上記突出部を含んでいてもよい。
上記本発明に基づくガス濃度検出装置は、上記導入孔および上記導出孔に連通するとともに、上記ハウジングの上記底部から外部に向けて突出する管状部材をさらに備えていてもよい。この場合には、上記風向案内板部は、管状部材の内部を通じ、上記ハウジングが位置する側とは反対側に位置する上記管状部材の一端よりも外部に向けて突出するように設けられていることが好ましい。
上記本発明に基づくガス濃度検出装置にあっては、上記風向案内板部は、上記管状部材に固定されていてもよい。この場合には、上記管状部材は、上記ハウジングに着脱可能に接続されることが好ましい。
上記本発明に基づくガス濃度検出装置にあっては、上記ガス濃度検出器は、内部に赤外線の光路を有するとともに上記光路と外部の空間とを連通させる連通部が設けられた光路部材と、上記光路に設置された赤外線照射素子と、赤外線受光素子と、を含み、上記連通部を介して上記光路に導入された上記測定対象ガスに上記赤外線照射素子を用いて赤外線を照射し、上記測定対象ガスに照射された赤外線を上記赤外線受光素子にて受光することにより、上記測定対象ガスに含まれる上記特定ガスの濃度を検出する非分散型赤外線吸収式のガス濃度検出器であることが好ましい。
上記本発明に基づくガス濃度検出装置にあっては、上記ガス濃度検出器は、上記光路部材が搭載されている基板部をさらに含んでいてもよく、上記ガス濃度検出器は、上記基板部における上記光路部材が搭載されていない側の主面が、上記ハウジングの上記底部に対向するように配置されていてもよい。
上記本発明に基づくガス濃度検出装置にあっては、上記ガス濃度検出器は、上記光路部材が搭載されている基板部をさらに含んでいてもよく、上記ガス濃度検出器は、上記基板部における上記光路部材が搭載されている側の主面が、上記ハウジングの上記底部に対向するように配置されていてもよい。
本発明によれば、ハウジング内において測定対象ガスを効率よく周回させることができるガス濃度検出装置を提供することができる。
実施の形態1に係るガス濃度検出装置の分解斜視図である。 実施の形態1に係るガス濃度検出装置をダクトに設置した設置状態を示す概略断面図である。 実施の形態1に係るガス濃度検出器の概略図である。 実施の形態1に係るガス濃度検出器の回路構成図である。 実施の形態1に係る風向案内板部および管状部材を先端側から見た斜視図である。 実施の形態1に係る風向案内板部および管状部材を根元側から見た斜視図である。 実施の形態1に係るガス濃度検出装置に測定対象ガスが導入される様子およびガス濃度検出装置から測定対象ガスが導出される様子を示す図である。 比較例におけるガス濃度検出装置に測定対象ガスが導入される様子およびガス濃度検出装置から測定対象ガスが導出される様子を示す図である。 実施の形態2に係るガス濃度検出装置をダクトに設置した設置状態を示す概略断面図である。 実施の形態3に係るガス濃度検出装置をダクトに設置した設置状態を示す概略断面図である。 実施の形態4に係るガス濃度検出装置をダクトに設置した設置状態を示す概略断面図である。 本発明の効果を検証するために行なった検証実験の条件および結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
(ガス濃度検出装置)
図1は、本実施の形態に係るガス濃度検出装置の分解斜視図である。図2は、本実施の形態に係るガス濃度検出装置をダクトに設置した設置状態を示す概略断面図である。図1および図2を参照して、本実施の形態に係るガス濃度検出装置1について説明する。
図1および図2に示すように、ガス濃度検出装置1は、流動する測定対象ガスを取り込んで測定対象ガスに含まれる特定ガスの濃度を測定する装置である。ガス濃度検出装置1は、たとえば、BEMS(Building Energy Management System)において二酸化炭素の濃度に基づく換気量の制御や、植物の栽培施設等において屋内の二酸化炭素の濃度を所定の範囲内に収める制御等に用いられる。
ガス濃度検出装置1は、ハウジング30、ガス濃度検出器40、管状部材80、風向案内板部91、および仕切部92を備える。
ハウジング30は、第1ハウジングおよび第2ハウジング20を含む。ガス濃度検出器40を内部に収容する。ハウジング30には、外部から測定対象ガスが導入される導入口15が設けられている。当該導入口15には、管状部材80が接続される。
第1ハウジング10は、一端10a側に位置するひとつの主面が開口した箱形状を有する。第1ハウジング10は、底部11と、底部11の周縁に接続される周壁部12と、開口部13と、周壁部12から外側に向けて突出する第1の係合部14を有する。
第2ハウジング20は、開口部13を開閉可能に閉塞する。第2ハウジング20は、本体部21と、当該本体部に設けられた第2の係合部23とを有する。
第2の係合部23は、着脱自在に第1ハウジング10の第1の係合部14に係合する。第2の係合部23が第1の係合部14に係合することにより、第1ハウジング10内が第2ハウジング20に密閉される。
ガス濃度検出器40は、非分散型赤外線吸収方式(NDIR方式)のガス濃度検出器である。ガス濃度検出器40による濃度の検出対象となる気体は、たとえば二酸化炭素である。
ガス濃度検出器40は、内部に赤外線の光路を有するとともに光路と外部の空間と連通させる連通部46が設けられた光路部材44と、光路に設置された赤外線照射素子としての光源50(図3参照)および赤外線受光素子として焦電センサ54(図3参照)とを備え、連通部46を介して光路に導入された測定対象ガスに光源50を用いて赤外線を照射し、測定対象ガスに照射された赤外線を焦電センサ54にて受光することにより、測定対象ガスに含まれる特定ガスの濃度を検出する。
ガス濃度検出器40は、基板部としての回路基板42をさらに含む。回路基板42は板状であり、光路部材44が搭載されている側の主面42bと、光路部材44が搭載されていない側の主面42aとを備える。ガス濃度検出器40は、回路基板42における光路部材44が搭載されていない側の主面42aが、第1ハウジング10の底部11に対向するように配置されている。ガス濃度検出器40は、第1ハウジング10の底部11から所定の距離を持って配置されている。なお、ガス濃度検出器40の詳細な構成については、図3および図4を用いて後述する。
管状部材80は、一端80aと他端80bとを備える筒状形状を有する。管状部材80は、ダクト100とハウジング30とを接続する。管状部材80は、着脱自在にダクト100に取り付けられるとともに、着脱自在にハウジング30に取り付けられる。なお、管状部材80は、射出成形等によりハウジング30と一体に成形されていてもよい。
管状部材80の一端80a側は、ダクト100の貫通孔101に接続される。管状部材80の一端80aは、ダクト100に接続された状態において、ダクト100の内部に向けて突出していてもよい。
管状部材80の他端80b側は、ハウジング30の導入口15に接続される。管状部材80は、ハウジング30に接続された状態において、第1ハウジング10の底部11から外部に向けて突出する。管状部材80の他端80bは、ハウジング30に接続された状態において、ハウジング30の内部に向けて突出していてもよい。
管状部材80は、径方向外側に向かって突出するフランジ部81を有する。フランジ部81は、管状部材80の一端80a側に設けられている。フランジ部81は、管状部材80がダクト100に接続された状態において、ダクト100の外周面に当接する。
風向案内板部91は、たとえば、板状形状を有する。風向案内板部91は、管状部材80の筒軸方向に沿って延在する。風向案内板部91は、第1ハウジング10の底部11から、管状部材80の内部を通じ、管状部材80の一端80aよりも外部に向けて突出するように設けられている。風向案内板部91は、外部からハウジング30の内部に測定対象ガスを導入し、かつ、ハウジング30の内部から外部に向けて測定対象ガスを導出するための部位である。
風向案内板部91における管状部材80の一端80aから外部に向けて突出している側の先端は、ダクト100の内部に位置する。
所定の方向に測定対象ガスが流動する環境下に、風向案内板部91を配置した場合には、風向案内板部91から見て風向上流側が正圧となり、風向案内板部91から見て風向下流側が負圧となる。風向案内板部91は、測定対象ガスの流動方向と交差するように設けられている。風向案内板部91から見て、風向上流側と風向下流側にて差圧が生じることにより、風向案内板部91は、管状部材80の内部を、測定対象ガスをハウジング30の内部に導入するための導入部82と、測定対象ガスをハウジング30の外部に導出するための導出部83とに区画する。
また、風向案内板部91は、導入口15を、測定対象ガスが導入される導入孔16と、測定対象ガスが導出される導出孔17とに区画する。導入孔16および導出孔17は、風向案内板部91を挟み込むように第1ハウジング10の底部11(ハウジング30の底部)に設けられる。導入孔16は、上述の導入部82に連通し、導出孔17は、上述の導出部83に連通する。
仕切部92は、ガス濃度検出器40とハウジング30の底部11との間に形成される空間を、導入孔16側の空間と導出孔17側の空間とに実質的に仕切る。仕切部92は、風向案内板部91から連続して延在するように設けられている。仕切部92は、回路基板42の主面42aに近接するように設けられることが好ましく、回路基板42の主面42aに当接するように設けられることがより好ましい。
風向案内板部91から見て風向上流側を流動する測定対象ガスの一部は、上記差圧によって管状部材80の導入部に引き込まれる。管状部材80の導入部に引き込まれた測定対象ガスは、導入孔16を通ってハウジング30内に導入される。ハウジング30内に導入された測定対象ガスは、ハウジング30内を周回する際に、光路部材44に設けられた連通部46を通って光路部材44内に侵入する。当該光路部材44内に侵入した測定対象ガスは、上記連通部46を通ってハウジング30内に放出される。なお、連通部46以外に光路部材44に他の連通部が設けられている場合には、光路部材44内に侵入した測定対象ガスは、連通部46および他の連通部を通ってハウジング30内に放出される。そして、導出孔17および管状部材80の導出部83を順に通って、ダクト100内に導出される。
(ガス濃度検出器)
図3は、本実施の形態に係るガス濃度検出器の概略図である。図3を参照して、本実施の形態に係るガス濃度検出器40について説明する。
図3に示すように、ガス濃度検出器40は、ガスの濃度の検出動作を行う濃度検出部60(図4参照)と、ガスの温度を検出する温度検出部であるサーミスタ58と、回路基板42とを含む。光路部材44は、回路基板42の一方の面上の所定の位置に設けられる。濃度検出部60の構成部品およびサーミスタ58は、光路部材44の内部の所定の位置に設けられる。
濃度検出部60は、光源50と、焦電センサ54と、複数種類のフィルタを切り替える切替装置62とを含む。
光源50は、フィラメントランプである。しかしながら、光源50は、少なくとも赤外線を含む波長を放射する光源であれば、たとえばLED(Light Emitting Diode)等の赤外線を放射する光源であってもよい。光源50は、所定の周期で点滅するように制御される。光源50は、光路部材44の一部である保持台によって保持される。光源50は、焦電センサ54と所定の距離だけ離間した位置に設けられる。光源50は、焦電センサ54に向けて赤外線を放射する。光源50が赤外線を放射することによって光源50と焦電センサ54との間には光路部48が形成される。具体的には、光路部48は、光路部材44の内壁面が光源50から放射された赤外線を反射することによって形成される。
保持台の断面形状は、焦電センサ54側に開いた半楕円形状である。半楕円形状の内側は、鏡面とされる。すなわち、保持台は、楕円ミラーの一部である。光源50は、保持台の半楕円形状の焦点位置に設けられる。また、光路部材44にも楕円ミラーの一部が形成される。図3に示すように、光源50と焦電センサ54とは対向した位置関係ではなく、図3の紙面上下方向にずれた位置関係で向き合っている。光路部材44の内壁面は反射率の高い部材からなる。光路部材44の内壁面は、光源50から放射された赤外線が焦電センサ54に向かう光路部48が形成されるように予め向き(角度)が定められる。そのため、光源50から放射された赤外線は、光路部48を通過して焦電センサ54に入射したり、あるいは、保持台の形成される鏡面を反射した後、光路部48を通過して焦電センサ54に入射したりする。
焦電センサ54は、バルクセラミックスを用いた焦電型赤外線センサである。焦電センサ54には、光源50から放射される赤外線を受光する部分である入射窓56が光源50に向けて設けられている。
切替装置62は、光源50と焦電センサ54との間に設けられる。切替装置62は、後述する切替駆動回路78からの制御信号に基づいて第1バンドパスフィルタ(不図示)または、第2バンドパスフィルタ(不図示)を光源50と焦電センサとの間の光路上に配置する。切替装置62は、たとえば、モータ等のアクチュエータであって、第1バンドパスフィルタと第2バンドパスフィルタとを切り替える。
第1バンドパスフィルタは、二酸化炭素の吸収率が高い波長である、4.26μmの近傍を含む第1波長帯の赤外線を通過させるフィルタである。焦電センサ54は、切替装置62によって第1バンドパスフィルタが光路上に配置されている場合には、光源50から放射された赤外線のうち第1波長帯の赤外線を受光する。そして、焦電センサ54の出力値から二酸化炭素の濃度に換算する。
第2バンドパスフィルタ66は、第1波長帯と異なる波長帯であって、かつ、濃度の検出対象となる気体の吸収率が低い波長(たとえば、3.9μm)を含む第2波長帯の赤外線を通過させるフィルタである。焦電センサ54は、切替装置62によって第2バンドパスフィルタ66が光路上に配置されている場合には、光源50から放射された赤外線のうち第2波長帯の赤外線を受光する。
サーミスタ58は、焦電センサ54の近傍に設けられ、回路基板42に固定される。サーミスタ58においては、駆動回路70から電圧が印加されることにより定電流が流れ、定電流が流れたときに生じる電圧が出力電圧として駆動回路70において検出される。
光路部材44は、濃度検出部60の構成部品およびサーミスタ58を覆うように設けられ、回路基板42に固定される。光路部材44には、光路部材44の外部からガスを取り入れたり、光路部材44の内部のガスを排出したりするための連通部46が設けられる。連通部46には、エアフィルタが設けられる。
ガス濃度検出器40による二酸化炭素の濃度の検出は、連通部46から光路部材44の内部に気体が取り入れられた状態で行われる。光源50から焦電センサ54に向けて赤外線が放射されると、放射された赤外線は、焦電センサ54において受光される。焦電センサ54は、赤外線の受光に応じて電圧を出力する。
第1バンドパスフィルタが光路上に配置されている場合、焦電センサ54から出力される電圧は、光路部48における二酸化炭素の濃度によって異なる。これは、光源50から放射される赤外線のうち第1バンドパスフィルタを通過する第1波長帯の赤外線が光路部48上の二酸化炭素により吸収されるため、二酸化炭素の濃度により、光源50から第1バンドパスフィルタを経由して焦電センサ54に到達する赤外線の量も変化するためである(Lambert−Beerの法則)。
第2バンドパスフィルタが光路上に配置されている場合、焦電センサ54から出力される電圧は、光路部48における二酸化炭素の濃度に応じて変化することはない。これは、光源50から放射される赤外線のうち第2バンドパスフィルタを通過する第2波長帯の赤外線が二酸化炭素やその他の気体によりほとんど吸収されないためである。
一方、光路上に配置されているフィルタが第1バンドパスフィルタであるか第2バンドパスフィルタであるかに関わらず、焦電センサ54から出力される電圧は、温度に応じて変化する特性を有する。
図4は、本実施の形態に係るガス濃度検出器の回路構成図である。図4を参照して、本実施の形態に係るガス濃度検出器40の回路構成について説明する。
図4に示すように、回路基板40に形成された駆動回路70は、増幅回路72と、AD変換回路74と、濃度変換処理回路76と、切替駆動回路78とを含む。なお、図4に示すガス濃度検出器40の回路構成は、一例であり、図4に示される回路構成に限定されるものではない。
増幅回路72は、たとえば、アンプ等によって構成され、濃度検出部60の濃度検出信号(出力電圧)の信号強度を増幅する。
AD変換回路74は、増幅回路72において信号強度が増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。なお、信号強度の増幅やアナログ信号からデジタル信号への変換は、周知の技術を用いればよい。
濃度変換処理回路76は、AD変換回路74において変換されたデジタル信号に対して所定の処理を実施することによって光路部材44の内部に取り入れられた気体に含まれる二酸化炭素の濃度を算出する。なお、本実施の形態において、濃度変換処理回路76は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)によって実現される。
CPUは、図示しない記憶部に記憶されたプログラムを実行することによって、所定の演算処理や制御処理を実行する。CPUは、たとえば、二酸化炭素の濃度を算出する演算処理に加えて、光源50を点灯させる制御処理やサーミスタ58に電圧を印加する制御処理と、切替装置62を動作させて第1バンドパスフィルタまたは第2バンドパスフィルタを光源50と焦電センサ54との間の光路上に配置する制御処理とを実行する。
CPUは、切替装置62を動作させる場合に駆動指令を切替駆動回路78に出力する。切替駆動回路78は、CPUから受信した駆動指令に従って制御信号を生成し、切替装置62に出力する。
ガス濃度検出器40にて特定ガス(二酸化炭素)の濃度を検出するに際して、サーミスタ58から温度検出信号を取得するとともに、焦電センサ54の出力値を取得する。取得された焦電センサ54の出力値に対して、ノイズ除去、増幅処理、およびデジタルデータ変換処理といった所定の信号処理を実行する。サーミスタからの温度検出信号に基づいて算出されたサーミスタ温度と焦電センサ54の出力値とから二酸化炭素の濃度を算出する。
具体的には、ガス濃度検出器40は、焦電センサ54の出力値Vと予め取得された第1検量線と第2検量線とに基づいて二酸化炭素の濃度を算出する。
第1検量線は、予め定められた基準温度における二酸化炭素の濃度と焦電センサ54の出力値Vを基準出力値Vで規格化した値(V/V)との関係を示す。基準出力値Vは、二酸化炭素の濃度が予め定められた基準濃度(たとえば、0ppm)である場合における、サーミスタ温度Thに対応した焦電センサ54の出力値である。第2検量線は、予め定められた基準濃度(たとえば、0ppm)におけるサーミスタ温度Thと基準出力値Vとの関係を示す。
なお、第1検量線に関するデータおよび第2検量線に関するデータは、ガス濃度検出器40の製造時において予め取得されて、駆動回路70に設けられるメモリ等の記憶媒体に記憶される。
サーミスタ温度Thを算出して、第2検量線に基づいて、基準出力値Vを算出し、算出された基準出力値Vと焦電センサ54の出力値Vと第1検量線とに基づいて、特定ガス(二酸化炭素)の濃度を算出することができる。
(風向案内板部、補強部および仕切部)
図5および図6は、本実施の形態に係る風向案内板部および管状部材を先端側ならびに根元側から見た斜視図である。図5および図6を参照して、本実施の形態に係る風向案内板部91および風向案内板部91の周囲の構成について説明する。
図5に示すように、風向案内板部91の先端は、管状部材80の一端80aから外部に向けて突出している。管状部材80内において、風向案内板部91の両側面部は、管状部材80の内壁に接続されている。風向案内板部91の管状部材80の一端80aから外部に向けて突出している部分は、一対の補強部93によって強固に管状部材80に固定されている。
一対の補強部93は、風向案内板部91の両側面部を挟み込むように設けられている。一対の補強部93は、管状部材80の一端80aから外部に向けて突出するように設けられている。一対の補強部93のそれぞれは、板状形状を有する。一対の補強部93は、風向案内板部91に対して略直交するように設けられている。風向案内板部91の延在方向(管状部材80の筒軸方向)から見た場合に、一対の補強部93および風向案内板部91は、H型形状を有する。
図6に示すように、管状部材80の他端80bは、円環形状を有し、同一平面上に位置する。仕切部92は、当該他端80bを通る管状部材80の開口面から回路基板42の主面42a(図6において不図示)に向けて突出するように設けられている。仕切部92は、板状形状を有する。仕切部92は、たとえば射出成形等により風向案内板部91と一体に成形されている。
なお、管状部材80の他端80bが曲面上にある場合には、仕切部は、主面42aに平行であり、かつ、他端80bのうち回路基板42の主面42aから最も離れた部分を通過する平面から、当該主面42aに向けて突出するように設けられる。
(測定対象ガスの流れ)
図7は、本実施の形態に係るガス濃度検出装置に測定対象ガスが導入される様子およびガス濃度検出装置から測定対象ガスが導出される様子を示す図である。
図7は、シミュレーションによって流速を算出して得られた図である。図7においては、領域R1から領域R5の順に流速が遅くなっている。
管状部材80に導入された測定対象ガスは、回路基板42側に向かうにつれて流速が低下していく。本実施の形態においては、仕切部92が設けられていることにより、導入孔16を通過してハウジング30内に導入された測定対象ガスは、図中矢印AR1に示すように、ハウジング30内部を周回するように移動する。
ハウジング30内部を周回して導出孔17近傍に到達した測定対象ガスは、管状部材80の一端80aにおける送風下流側が負圧になっていることから、図中矢印AR2に示すように、導出孔17から吸気され、管状部材80内の導出部を通過して、ダクト100に導出される。
(比較例における測定対象ガスの流れ)
図8は、比較例におけるガス濃度検出装置に測定対象ガスが導入される様子およびガス濃度検出装置から測定対象ガスが導出される様子を示す図である。
比較例におけるガス濃度検出装置1Xは、実施の形態1に係るガス濃度検出装置1と比較して仕切部が設けられていない点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
図8は、シミュレーションによって流速を算出して得られた図である。図8においても、領域R1から領域R5の順に流速が遅くなっている。
管状部材80に導入された測定対象ガスは、回路基板42側に向かうにつれて流速が低下していく。比較例においては、仕切部が設けられていないため、ガス濃度検出器40とハウジング30の底部11との間に形成される空間が導入孔16側の空間と導出孔17側の空間と仕切られていない。
このため、導入孔16を通過してハウジング30内に導入された測定対象ガスの大部分は、風向案内板部91の先端側において生じる風向上流側と風向下流側との圧力差の影響を大きく受ける。
導入孔16を通過してハウジング30内に導入された測定対象ガスの大部分は、図中矢印AR3に示すように、ハウジング30内部を周回することなく、直接導出孔17に向けて移動する。
(比較例と比較した実施の形態の効果)
本実施の形態のように、ガス濃度検出器40とハウジング30の底部11との間に形成される空間を、導入孔16側の空間と導出孔17側の空間とに実質的に仕切る仕切部92を設けることにより、導入口15近傍において、風向案内板部91の先端側において生じる風向上流側と風向下流側との圧力差の影響を軽減することができる。
これにより、導入孔16からハウジング30内に導入された測定対象ガスが、ハウジング30内を周回することなく、直接的に導出孔17に向かうことを抑制できる。この結果、ハウジング30内が新たに導入された対象ガスに置換されるまでの時間が短くなる。したがって、ハウジング内において測定対象ガスを効率よく周回させることができる。
(実施の形態2)
(ガス濃度検出装置)
図9は、本実施の形態に係るガス濃度検出装置をダクトに設置した設置状態を示す概略断面図である。図9を参照して、本実施の形態に係るガス濃度検出装置1Aについて説明する。
図9に示すように、本実施の形態に係るガス濃度検出装置1Aは、実施の形態1に係るガス濃度検出装置1と比較して、仕切部92Aの構成が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
ガス濃度検出器40は、風向案内板部91に向けて突出する突出部49Aを有し、本実施の形態における仕切部92Aは、この突出部49Aによって構成されている。
突出部49Aは、板状形状を有する。突出部49Aは、たとえば樹脂部材によって構成されている。突出部49Aは、回路基板42の光路部材44が搭載されていない側の主面42aに設けられている。突出部49Aは、主面42aの法線方向に延在するように設けられている。
突出部49Aは、風向案内板部91に対向するように設けられている。突出部49Aの先端は、風向案内板部91の根元に近接することが好ましく、風向案内板部91の根元に当接することが好ましい。
このような構成を有する場合であっても、ガス濃度検出器40とハウジング30の底部11との間に形成される空間を、導入孔16側の空間と導出孔17側の空間とに実質的に仕切ることができる。これにより、導入口15近傍において、風向案内板部91の先端側において生じる風向上流側と風向下流側との圧力差の影響を軽減することができる。
このため、導入孔16からハウジング30内に導入された測定対象ガスが、ハウジング30内を周回することなく直接的に導出孔17に向かうことを抑制でき、この結果、ハウジング内において測定対象ガスを効率よく周回させることができる。
(実施の形態3)
(ガス濃度検出装置)
図10は、本実施の形態に係るガス濃度検出装置をダクトに設置した設置状態を示す概略断面図である。図10を参照して、本実施の形態に係るガス濃度検出装置1Bについて説明する。
図10に示すように、本実施の形態に係るガス濃度検出装置1Bは、実施の形態1に係るガス濃度検出装置1と比較して、仕切部92Bの構成が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
仕切部92は、風向案内板部91から連続して延在するように設けられている部分95と、ガス濃度検出器40に設けられ、風向案内板部91に向けて突出する突出部49Aとを含むように構成されている。
突出部49Aは、板状形状を有する。突出部49Aは、たとえば樹脂部材によって構成されている。突出部49Aは、回路基板42の光路部材44が搭載されていない側の主面42aに設けられている。突出部49Aは、主面42aの法線方向に延在するように設けられている。
風向案内板部91から連続して延在するように設けられている部分95は、実施の形態1に係る仕切部92とほぼ同様の構成を有する。この場合において、風向案内板部91から連続して延在するように設けられている部分95と、突出部49Aとは近接することが好ましく、当接することがより好ましい。
このような構成を有する場合であっても、ガス濃度検出器40とハウジング30の底部11との間に形成される空間を、導入孔16側の空間と導出孔17側の空間とに実質的に仕切ることができる。これにより、導入口15近傍において、風向案内板部91の先端側において生じる風向上流側と風向下流側との圧力差の影響を軽減することができる。
このため、導入孔16からハウジング30内に導入された測定対象ガスが、ハウジング30内を周回することなく直接的に導出孔17に向かうことを抑制でき、この結果、ハウジング内において測定対象ガスを効率よく周回させることができる。
(実施の形態4)
(ガス濃度検出装置)
図11は、本実施の形態に係るガス濃度検出装置をダクトに設置した設置状態を示す概略断面図である。図11を参照して、本実施の形態に係るガス濃度検出装置1Cについて説明する。
図11に示すように、本実施の形態に係るガス濃度検出装置1Cは、実施の形態1に係るガス濃度検出装置1と比較して、ハウジング30内に収容されているガス濃度検出器40の向きが相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
ガス濃度検出器40は、回路基板42の光路部材44が搭載されている側の主面42bが、第1ハウジング10の底部11に対向するように配置されている。ガス濃度検出器40は、光路部材44が仕切部92に対向するように配置されている。仕切部92は、光路部材44に近接するように設けられることが好ましく、光路部材44に当接するように設けられることがより好ましい。
なお、ガス濃度検出器40は、光路部材44から露出する回路基板42の主面42bが仕切部92に対向するように配置されていてもよい。この場合には、仕切部92は、回路基板42の主面42bに近接することが好ましく、回路基板42の主面42bに当接することが好ましい。
このような構成を有する場合であっても、ガス濃度検出器40とハウジング30の底部11との間に形成される空間を、導入孔16側の空間と導出孔17側の空間とに実質的に仕切ることができる。これにより、導入口15近傍において、風向案内板部91の先端側において生じる風向上流側と風向下流側との圧力差の影響を軽減することができる。
このため、導入孔16からハウジング30内に導入された測定対象ガスが、ハウジング30内を周回することなく直接的に導出孔17に向かうことを抑制でき、この結果、ハウジング内において測定対象ガスを効率よく周回させることができる。
(検証実験)
図12は、本発明の効果を検証するために行なった検証実験の条件および結果を示す図である。
図12は、シミュレーションによって得られた算出結果である。比較例1、比較例2におけるガス濃度検出装置および実施例1に係るガス濃度検出装置を配置して、ハウジング30内が新たな測定対象ガスに置換されるまでの時間(ガス入替り時間)、およびハウジング30内に導入される測定対象ガスの流速を算出した。測定対象ガスの流速は、導入孔16近傍の位置にて算出した。
ハウジング30内が新たな測定対象ガスに置換されるまでの時間を測定するに際しては、ハウジング30内における二酸化炭素の濃度を0ppmにして、このハウジング30内に、測定対象ガスを導入した。この際、ダクト100内を流れる測定対象ガスの流速を1.3m/sとし、測定対象ガスに含まれる二酸化炭素の濃度を550ppmとした。
ハウジング30内が新たな測定対象ガスに置換されるまでの時間としては、測定対象ガスがハウジング30内に導入されてから、ハウジング30内の二酸化炭素の濃度が測定対象ガスに含まれる二酸化炭素の濃度の90%である495ppmに到達するまでの時間を算出した。
比較例1におけるガス濃度検出装置としては、実施の形態1に係るガス濃度検出装置1と比較して仕切部が設けられていないものとした。比較例1におけるガス濃度検出装置において、管状部材80の一端80aからダクト100内へ突出する部分の風向案内板部91の長さを50mmとした。
比較例2におけるガス濃度検出装置としては、実施の形態1に係るガス濃度検出装置1と比較して仕切部が設けられていないものとした。比較例1におけるガス濃度検出装置において、管状部材80の一端80aからダクト100内へ突出する部分の風向案内板部91の長さを200mmとした。
実施例1におけるガス濃度検出装置としては、実施の形態1に係るガス濃度検出装置と同様の構成を有するものとした。実施例1に係るガス濃度検出装置において、管状部材80の一端80aからダクト100内へ突出する部分の風向案内板部91の長さを50mmとした。
比較例1においては、ハウジング30内に導入される測定対象ガスの流速は、0.82m/sであり、測定対象ガスが置換される時間(ガス入替り時間)は、95sであった。
比較例2においては、ハウジング30内に導入される測定対象ガスの流速は、0.98m/sであり、測定対象ガスが置換される時間(ガス入替り時間)は、75sであった。比較例2においては、比較例1よりも良好な結果が得られた。これは、風向案内板部91の長さを長くしたため、ハウジング30内に流れ込む流速が速くなったためである。
実施例1においては、ハウジング30内に導入される測定対象ガスの流速は、0.80m/sであり、測定対象ガスが置換される時間(ガス入替り時間)は、30sであった。測定対象ガスが置換される時間が短く、良好な結果が得られた。
以上のようなシミュレーション結果から、比較例1と比較例2とを比較して、管状部材80の一端80aからダクト100内へ突出する部分の風向案内板部91の長さを長くすることにより、ハウジング30内に導入される測定対象ガスの流速を速くすることが可能となることが言える。
比較例1および比較例2は、実施例1と比較して、仕切部が設けられていないことから、導入孔から導入された測定対象ガスの大部分がハウジング30を周回せずに導出孔から導出されるため、ハウジング30内部を周回する測定対象ガスが少なく、測定対象ガスが置換される時間が長くなったと言える。
以上のように、仕切部92を設けることにより、測定対象ガスを効率よくハウジング内を周回させることができることが可能になると言える。
また、仕切部92を設けることにより、風向案内板部91の長さを長くすることなく、測定対象ガスが置換させる時間を短縮することができた。これにより、風向案内板部91の長さを短くできるため、ガス濃度検出装置1をコンパクトに構成することができると言える。
さらに、風向案内板部91を固定した管状部材80を、ハウジング30に対して着脱可能に接続できる構成とすることにより、設置前の状態におけるガス濃度検出装置1をコンパクトにすることができる。
なお、上述の実施の形態では、ガス濃度検出装置による濃度の検出対象となる気体(特定ガス)は、二酸化炭素であったが、検出対象となる気体は、二酸化炭素に特に限定されるものではない。たとえば、一酸化炭素やCHやNO等のガスであってもよい。また、濃度検出対象が二酸化炭素以外の気体である場合には、第1波長帯は、濃度の検出対象となる気体の種類に応じた波長(すなわち、濃度の検出対象となる気体の吸収率が高い波長)を基準とした波長帯が選択される。
なお、上述の実施の形態では、切替装置が切替駆動回路からの制御信号に基づいて第1バンドパスフィルタまたは第2バンドパスフィルタを光源と焦電センサとの間の光路上に配置し、機械的にフィルタの切り替えを行なっていた。フィルタは、光路上に、検出対象のガスによって他の波長帯よりも赤外線が吸収される程度が高い第1波長帯と、第1波長帯よりも赤外線が吸収される程度が低い第2波長帯とのうちのいずれか一方を選択して通過させるフィルタであればよく、2つのフィルタを選択するものに限定されるものではない。第1バンドパスフィルタおよび第2バンドパスフィルタに代えて、例えばファブリペローフィルタを光源と焦電センサとの間の光路上に配置し、電気的にフィルタの切り替えを行なってもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1,1A,1B,1C,1X ガス濃度検出装置、10 第1ハウジング、11 底部、12 周壁部、13 開口部、14 第1の係合部、15 導入口、16 導入孔、17 導出孔、20 第2ハウジング、21 本体部、23 第2の係合部、30 ハウジング、40 ガス濃度検出器、42 回路基板、44 光路部材、46 連通部、48 光路部、49A 突出部、50 光源、54 焦電センサ、56 入射窓、58 サーミスタ、60 濃度検出部、62 切替装置、70 駆動回路、72 増幅回路、74 変換回路、76 濃度変換処理回路、78 切替駆動回路、80 管状部材、81 フランジ部、82 導入部、83 導出部、91,91A 風向案内板部、92,92A,92B 仕切部、93 補強部、100 ダクト、101 貫通孔、911 第1板状部、912 第2板状部。

Claims (9)

  1. 流動する測定対象ガスを取り込んで前記測定対象ガスに含まれる特定ガスの濃度を測定するガス濃度検出装置であって、
    板状の回路基板を有し、前記特定ガスの濃度を測定するガス濃度検出器と、
    底部および当該底部に対向する天井部とを有し、前記ガス濃度検出器を内部に収容するハウジングと、
    前記ハウジングの前記底部から外部に向けて突出するように設けられ、外部から前記ハウジングの内部に前記測定対象ガスを導入し、かつ、前記ハウジングの内部から外部に向けて前記測定対象ガスを導出するための風向案内板部と、を備え、
    前記ハウジングは、前記測定対象ガスが導入される導入孔と、前記測定対象ガスが導出される導出孔とを含み、
    前記導入孔および前記導出孔は、前記風向案内板部を挟み込むように前記ハウジングの底部に設けられ、
    前記ガス濃度検出器は、前記回路基板の一方主面が前記風向案内板部に対向するとともに、前記ハウジングの前記底部および前記天井部に対向するように前記ハウジングの前記底部から所定の距離を持って配置され、
    前記ガス濃度検出器と前記ハウジングの前記底部との間に形成される空間を、前記導入孔側の空間と前記導出孔側の空間とに仕切る仕切部が設けられている、ガス濃度検出装置。
  2. 前記仕切部は、前記風向案内板部から連続して延在するように設けられている、請求項1に記載のガス濃度検出装置。
  3. 前記仕切部は、前記ガス濃度検出器に当接する、請求項2に記載のガス濃度検出装置。
  4. 前記ガス濃度検出器は、前記風向案内板部に向けて突出する突出部を有し、
    前記仕切部は、前記突出部を含む、請求項1から3のいずれかに記載のガス濃度検出装置。
  5. 前記導入孔および前記導出孔に連通するとともに、前記ハウジングの前記底部から外部に向けて突出する管状部材をさらに備え、
    前記風向案内板部は、前記管状部材の内部を通じ、前記ハウジングが位置する側とは反対側に位置する前記管状部材の一端よりも外部に向けて突出するように設けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載のガス濃度検出装置。
  6. 前記風向案内板部は、前記管状部材に固定され、
    前記管状部材は、前記ハウジングに着脱可能に接続される、請求項5に記載のガス濃度検出装置。
  7. 前記ガス濃度検出器は、前記回路基板に搭載され、内部に赤外線の光路を有するとともに前記光路と外部の空間とを連通させる連通部が設けられた光路部材と、前記光路に設置された赤外線照射素子と、赤外線受光素子と、を含み、前記連通部を介して前記光路に導入された前記測定対象ガスに前記赤外線照射素子を用いて赤外線を照射し、前記測定対象ガスに照射された赤外線を前記赤外線受光素子にて受光することにより、前記測定対象ガスに含まれる前記特定ガスの濃度を検出する非分散型赤外線吸収式のガス濃度検出器である、請求項1から6のいずれか1項に記載のガス濃度検出装置。
  8. 記ガス濃度検出器は、前記回路基板における前記光路部材が搭載されていない側の主面が、前記ハウジングの前記底部に対向するように配置されている、請求項7に記載のガス濃度検出装置。
  9. 前記ガス濃度検出器は、前記回路基板における前記光路部材が搭載されている側の主面が、前記ハウジングの前記底部に対向するように配置されている、請求項7に記載のガス濃度検出装置。
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