JP6481423B2 - 光伝送装置及び波長制御方法 - Google Patents

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Description

本明細書に記載する技術は、光伝送装置及び波長制御方法に関する。
光通信技術の1つに、複数の波長(「チャネル」と称してもよい。)の光を高密度に波長多重して伝送する技術がある。
そのような光伝送技術は、「スーパーチャネル伝送」と称されることがある。スーパーチャネル伝送では、デジタル信号処理を用いて送信信号光のスペクトルを狭小化することで、チャネル間隔を通常の波長多重(WDM)伝送におけるチャネル間隔よりも狭めることができる。したがって、光伝送システムにおいて利用可能な光伝送帯域の周波数利用効率を向上できる。
特開2010−226169号公報 特開2012−23607号公報 特開2014−14017号公報
スーパーチャネル伝送のように周波数利用効率を向上するためにチャネル間隔が狭小化される場合、各チャネルの波長制御が適切に行なわれないと、通常のWDM伝送に比べて、いずれかのチャネルの伝送品質が劣化し易い。最悪の場合、チャネルの信号断が生じるおそれがある。
例えば、スーパーチャネル信号が透過する光デバイス(例えば、波長選択スイッチ)の透過帯域特性によって、透過帯域の外縁に最も近いチャネルのスペクトルが、透過帯域の帯域制限によって削られてしまことがある。
1つの側面において、本明細書に記載する技術の目的の1つは、複数波長の光が波長多重された光の波長制御を適切に行なえるようにすることにある。
1つの側面において、光伝送装置は、波長可変の複数の光送信器と、マルチプレクサと、制御部と、を備えてよい。マルチプレクサは、前記複数の光送信器が出力する複数波長の光を、前記複数波長の光が透過する光デバイスの透過帯域において、波長多重してよい。制御部は、前記複数波長の光のうち、前記透過帯域の外縁に最も近い第1波長に隣り合う前記透過帯域内の第2波長の光消失した場合、前記消失した第2波長に向かう方向に前記第1波長がシフトするように、前記第1波長に対応する光送信器を制御してよい。
また、1つの側面において、波長制御方法は、波長可変の複数の光送信器から出力された複数波長の光を、前記複数波長の光が透過する光デバイスの透過帯域において、波長多重し、前記複数波長の光のうち、前記透過帯域の外縁に最も近い第1波長に隣り合う前記透過帯域内の第2波長の光消失した場合、前記消失した第2波長に向かう方向に前記第1波長がシフトするように、前記第1波長に対応する光送信器を制御してよい。
1つの側面として、複数波長の光が波長多重された光の波長制御を適切に行なうことが可能になる。
光伝送システムの一例としてのWDM光ネットワークの構成例を示すブロック図である。 図1に例示する光伝送装置の構成例を示すブロック図である。 図2に例示するトランスポンダの構成例を示すブロック図である。 (A)は、通常のWDM光信号のチャネル配置の一例を示す図であり、(B)は、スーパーチャネル信号のチャネル配置の一例を示す図である。 図4(B)に例示するチャネル配置において送信波長制御を実施しない場合に確保可能な外縁マージンを説明するための図である。 図4(B)に例示するチャネル配置において送信波長制御を実施する場合に確保可能な外縁マージンを説明するための図である。 図1に例示する光伝送システムでのマルチチャネル受信を説明するためのブロック図である。 図7に例示する光伝送システムにおいてチャネル間隔のモニタ結果を周波数変調成分として対向への送信信号に重畳する態様を説明するブロック図である。 光のアド・ドロップ機能に着目したノード構成例を示すブロック図である。 スーパーチャネル信号と波長選択スイッチの透過帯域との関係の一例を示す図である。 チャネル間隔を一定とする波長制御の一例を模式的に示す図である。 一実施形態に係る波長制御を図11との比較で説明するための模式図である。 図12に例示した波長制御を実施可能な送信ノードの構成例を示すブロック図である。 図13に例示した送信ノードの動作例を示すフローチャートである。 図14に例示した動作例での、チャネルとWSS透過帯域との関係の一例を示す図である。 図14に例示した動作例での波長シフト量の一例を説明するための図である。 図13に例示したワンショット波長制御部の変形例1を示すブロック図である。 一実施形態の変形例1に係る動作例を説明するために、チャネルとWSS透過帯域との関係の一例を示す図である。 一実施形態の変形例2に係る動作例を説明するために、チャネルとWSS透過帯域との関係の一例を示す図である。 変形例2に係るワンショット波長制御部の構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。また、以下に説明する各種の例示的態様は、適宜に組み合わせて実施しても構わない。なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
近年、通信機器のトラフィック拡大等に伴って、ネットワークの更なる大容量化及び高速化が期待されている。例えば、光ネットワークのエレメントの一例である光伝送装置には、DP−QPSK(Dual Polarization-Quadrature Phase Shift Keying)変調方式を用いたデジタルコヒーレント信号処理技術が採用される場合がある。
デジタルコヒーレント信号処理技術の採用により、1波長(「チャネル」と称してもよい。)あたりの伝送速度を例えば100ギガビット/秒(Gbps)、あるいは100Gbpsを超える速度に高速化することが可能である。
また、光波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)技術を併用することにより、光ネットワークの最大伝送容量の拡大化を図ることができる。例えば、1チャネルあたり、100Gbpsの光信号を最大で88チャネル分だけ波長多重することができる。即ち、1光ファイバあたりの最大伝送容量を8.8テラビット/秒(Tbps)に拡大することができる。
図1に、光伝送システムの一例としてのWDM光ネットワークの構成例を示す。図1に示すWDM光ネットワーク1は、例示的に、光伝送装置10−1と、光伝送路20を介して当該光伝送装置10−1と光通信可能に接続された光伝送装置10−2と、を備える。
光伝送装置10−1及び10−2を区別しなくてよい場合には、単に「光伝送装置10」と表記することがある。光伝送装置10は、WDM光ネットワーク1のエレメント(ネットワークエレメント:NE)の一例である。NE10には、光送信局や光受信局、光中継局、ROADM(reconfigurable optical add/drop multiplexer)等の光アドドロップ局等が該当してよい。「局」は、「ノード」と称されてもよい。
例示的に、図1において、NE10−1は、光送信局(光送信ノード)に該当し、NE10−2は、光受信局(光受信ノード)に該当する。
光伝送路20は、例示的に、光ファイバ伝送路である。光伝送装置10や光伝送路20には、WDM光信号の伝送距離に応じて光増幅器(光アンプ)が適宜に設けられてもよい。光伝送路20の途中区間に配置された光アンプを備えたノードが、光中継ノードに該当すると捉えてもよい。なお、WDM光信号の伝送距離によっては、光アンプが不要な場合もある。
光伝送装置10−1は、図1に例示するように、複数のトランスポンダ11と、波長多重器(マルチプレクサ:MUX)12と、光増幅器(光アンプ)30−1と、を備えてよい。
トランスポンダ11は、例えばルータ等の通信機器40と光ファイバにより接続されてよい。ここで、通信機器40は、例えばクライアント側(「トリビュータリ側」と称してもよい。)の通信機器40である。通信機器40から送信された信号は、対応するトランスポンダ11にて受信された後、いずれかの波長(チャネル)の光信号に変換されて、マルチプレクサ12に入力される。
なお、各トランスポンダ11とマルチプレクサ12との間の接続に、光ファイバが用いられてもよい。別言すると、各トランスポンダ11とマルチプレクサ12とは、光通信可能に光学的に接続されればよい。
マルチプレクサ12は、WDMカプラ等の合波カプラであってよく、各トランスポンダ11から受信される光信号を波長多重することによりWDM光信号を生成して光伝送路20へ送信する。当該送信に際して、WDM光信号は、マルチプレクサ12の後段(ポストステージ)に備えられた光アンプ30−1によって所定の送信光パワーに増幅されてよい。
光伝送路20へ送信されたWDM光信号は、光伝送装置10−2にて受信される。光伝送装置10−2は、例示的に、光アンプ30−2と、波長分離器(デマルチプレクサ:DMUX)15と、複数のトランスポンダ16と、を備えてよい。なお、光アンプ30−1と、光アンプ30−2と、を区別しなくてよい場合は、「光アンプ30」と表記することがある。
デマルチプレクサ15は、光伝送路20から入力され光アンプ30−2で増幅されたWDM光信号を波長毎に分離してトランスポンダ16のいずれかに入力する。なお、トランスポンダ16においてコヒーレント受信する場合には、デマルチプレクサ15は、代替的に、WDM光信号を分岐する光スプリッタであってもよい。光スプリッタは、分岐カプラであってもよい。
トランスポンダ16は、デマルチプレクサ15から入力された光信号を電気信号に光電変換して例えばルータ等の通信機器50に送信する。通信機器50は、例えばクライアント側の通信機器50であってよい。
なお、図1には、光伝送装置10−1から光伝送装置10−2への片方向の通信に着目した構成を例示しているが、逆方向の通信に関しても、上記と同様の構成でよい。別言すると、光伝送装置10−1と光伝送装置10−2との間(通信機器40と通信機器50との間)は、双方向通信が可能であってよい。
双方向通信は、光伝送装置10−1と光伝送装置10−2との間に、双方向のそれぞれについて個別に設けられた光伝送路20を介して行なわれてよい。例えば、光伝送装置10−2から光伝送装置10−1への逆方向の通信は、図1において、光伝送装置10−1を光伝送装置10−2に読み替え、且つ、光伝送装置10−2を光伝送装置10−1に読み替えた構成によって実現されると捉えてよい。
双方向のうち、光伝送装置10−1(又は10−2)が光伝送路20へWDM光信号を送信する方向を「アップストリーム方向」と称し、その逆方向を「ダウンストリーム方向」と称する。
したがって、光伝送装置10−1及び10−2は、それぞれ、アップストリーム方向に対応した送信系と、ダウンストリーム方向に対応した受信系と、を備えてよい。例えば図1では、トランスポンダ11及びマルチプレクサ12が光伝送装置10−1の送信系に該当し、デマルチプレクサ15及びトランスポンダ16が光伝送装置10−2の受信系に該当する。
別言すると、光伝送装置10−1は、図1には図示を省略しているが、受信系として、光伝送装置10−2の受信系と同様に、デマルチプレクサ15及びトランスポンダ16を備えている、と捉えてよい。また、光伝送装置10−2は、図1には図示を省略しているが、送信系として、光伝送装置10−1の送信系と同様に、トランスポンダ11及びマルチプレクサ12を備えている、と捉えてよい。ただし、トランスポンダ11(又は16)は、送受信に共用であってよい。別言すると、トランスポンダ11及び16は、同じ構成(送信部及び受信部)を有していてよい。
図2に、双方向通信をサポートする光伝送装置10の構成例を示す。図2に示す光伝送装置10は、例示的に、複数のトランスポンダ111と、波長多重分離ブロック112と、光アンプブロック113と、ラインカード制御部114−1と、ネットワーク制御部114−2と、を備えてよい。なお、「ブロック」は、「モジュール」と称してもよい。
トランスポンダ111は、それぞれ、図1に例示したトランスポンダ11又は16に相当すると捉えてよい。トランスポンダ111のそれぞれは、例示的に、ルータ等の通信機器40又は50と光学的に双方向通信可能に接続されて、通信機器40又は50との間で光信号の送受信が可能である。
波長多重分離ブロック112は、例示的に、アップストリーム方向に対応したマルチプレクサ(MUX)112aと、ダウンストリーム方向に対応したデマルチプレクサ(DMUX)112bと、を備える。マルチプレクサ112aは、図1に例示したマルチプレクサ12に相当し、デマルチプレクサ112bは、図1に例示したデマルチプレクサ15に相当する、と捉えてよい。
各トランスポンダ111の出力ポート(送信ポート)がマルチプレクサ112aの入力ポートに光ファイバ等を用いて光学的に接続されてよい。また、各トランスポンダ111の入力ポート(受信ポート)がデマルチプレクサ112bの出力ポートのいずれかに光ファイバ等を用いて光学的に接続されてよい。
したがって、マルチプレクサ112aは、各トランスポンダ111の送信ポートから送信された光信号を波長多重してWDM光信号を生成する。また、デマルチプレクサ112bは、光アンプブロック113から受信されるWDM光信号を波長毎に分離してトランスポンダ111の受信ポートへ入力する。
光アンプブロック113は、アップストリーム方向に対応した光アンプ113aと、ダウンストリーム方向に対応した光アンプ113bと、を備えてよい。光アンプ113aは、マルチプレクサ112aから入力されるWDM光信号を所定の送信パワーに増幅して光伝送路20へ送信する。光アンプ113bは、光伝送路20から受信されるWDM光信号を所定の受信パワーに増幅してデマルチプレクサ112bに入力する。
なお、光アンプブロック113は、WDM光信号の伝送距離によっては必要ない場合もある。
ラインカード制御部114−1は、各トランスポンダ111と電気的或いは光学的に接続され、ラインカード制御部114−1で受信したデータの行き先に応じたスイッチング処理を行なう。
したがって、「ラインカード制御部」は、「スイッチング部」あるいは「スイッチングボード」と称してもよい。スイッチングされたデータは、各トランスポンダ111を経由して、通信機器40(又は50)側、或いは、光伝送路20(光ネットワーク)側へ送出される。
ネットワーク制御部114−2は、ラインカード制御部114−1、波長多重分離ブロック112、及び、光アンプブロック113の動作を統括的に制御する。なお、ラインカード制御部114−1とネットワーク制御部114−2とは、1つの制御部として一体化されてもよい。ラインカード制御部114−1とネットワーク制御部114−2とを区別しなくてよい場合は単に「制御部114」と表記することがある。
図3に、図2に例示したトランスポンダ111の構成例を示す。トランスポンダ111は、例示的に、広帯域(ワイドバンド:WB)光送受信モジュール1111、フレーマ1112、及び、狭帯域(ナローバンド:NB)光送受信モジュール1113を備える。「光送受信モジュール」は、「光送受信器」と称してもよい。
WB光送受信モジュール1111は、例示的に、クライアント側のルータ等の通信機器40又は50と、ワイドバンドの光(以下「WB光」と表記することがある。)にて信号を送受信する。WB光にて送受信される信号は、例示的に、SONET(Synchronous Optical Network)やイーサネット(登録商標)等で用いられるフレーム信号であってよい。
例えば、WB光送受信モジュール1111は、通信機器40(又は50)から受信されるWB光を電気信号に変換してフレーマ1112に入力する。また、WB光送受信モジュール1111は、フレーマ1112から受信した電気信号をWB光に変換して通信機器40(又は50)に送信する。
フレーマ1112は、例示的に、WB光送受信モジュール1111にて光電変換された信号を例えばOTU(Optical channel Transport Unit)フレーム信号にマッピングしてNB光送受信モジュール1113に入力する。また、フレーマ1112は、SONETやイーサネット(登録商標)等のフレーム信号をデマッピングしてWB光送受信モジュール1111に入力する。なお、当該フレーム信号は、NB光送受信モジュール1113からのOTUフレーム信号にマッピングされている。フレーム信号の処理には、誤り訂正符号の付加等の処理が含まれてよい。
NB光送受信モジュール1113は、例示的に、ナローバンドの光(以下「NB光」と表記することがある。)にて光伝送路20との間でフレーム信号(例えば、OTNフレーム信号)の送受信を行なう。
例えば、NB光送受信モジュール1113は、フレーマ1112で生成された、電気信号のOTUフレーム信号をNB光に変換して図2に例示したマルチプレクサ112aへ出力する。また、NB光送受信モジュール1113は、例えば図2に例示したデマルチプレクサ112bからNB光にて入力されるOTNフレーム信号を電気信号に変換してフレーマ1112へ出力する。
以上のように、トランスポンダ111は、トリビュータリ側とネットワーク(光伝送路20)側との間で送受信される光及びフレーム信号の変換処理を通じて、通信機器40と通信機器50との間の双方向通信を可能にする。
ところで、光伝送技術においては、更なる大容量化のため、WDM技術に加えて、「スーパーチャネル」と呼ばれる技術の利用が検討、議論されている。これまでのWDM技術では、チャネル間干渉が十分に抑えられるだけの間隔に波長間隔が設定されていた。例えば図4(A)に示すように、1チャネルあたり100Gbpsの光信号であれば、WDM光信号において各チャネルは50GHz程度の間隔で配置されることがある。
これに対し、スーパーチャネル技術では、デジタル信号処理によるスペクトル整形処理を用いることで、チャネル間干渉を抑制しながらチャネル間隔をより狭めることができる。例えば、レイズドコサインフィルタ等のSinc関数形状の時間応答を示すフィルタを用いて、主信号(例えば、NRZ信号)を畳み込み処理することで、主信号光の周波数スペクトルを狭帯域化し、且つ、矩形形状に整形することができる。
これにより、1チャネルあたり100Gbpsの光信号であれば、例えば図4(B)に示すように、WDM光信号におけるチャネル間隔は50GHzよりも狭い間隔(例えば、36GHz程度)にまで近接させることが可能になる。
なお、送信光源(例えば、レーザダイオード:LD)の発光波長に変動(「揺らぎ」と称してよい。)が生じる場合には、当該揺らぎを考慮してチャネル間隔にマージンを設定してよい。LDは、波長可変のチューナブルLDであってよい。
例えば、LDの発光波長が環境条件や経時変動等に起因して、或る周波数レンジ(例えば、±1.5GHz)で変動する場合、当該周波数レンジをチャネル間隔のマージンに設定してよい。なお、LDの発光波長の変動は、EOL(End Of Life)変動と称してもよい。
仮に、スペクトル整形処理によって、1チャネルあたりの周波数帯域幅を32GHzに狭帯域化できたとして、EOL変動として±1.5GHzのマージン(3GHz)を考慮すると、1チャネルあたりの周波数帯域幅は35GHzとなる。したがって、各チャネルを1GHzのガードバンドを挟んで配置すれば、チャネル間隔は36GHzとなる。
ここで、或る周波数帯域、例えば、WDM光信号が通過する波長選択スイッチ(WSS)の透過帯域(「周波数グリッド」と称してもよい。)に、複数チャネルを配置(多重)することを想定する。なお、WSSは、光伝送装置10に用いられる光デバイスの一例であり、その透過帯域は、WDM光信号の帯域特性等の伝送特性に影響するパラメータの一例である。
WSSの透過帯域において、当該透過帯域のエッジに相当する周波数と、当該周波数に最も近接するチャネルのエッジに相当する周波数と、の差分は、「外縁マージン」と称してよい。外縁マージンを大きく確保できれば、WDM光信号のマルチスパン伝送時の伝送特性の劣化を抑制することができる。
非限定的な一例として、図5に例示するように、162.5GHzの周波数グリッドに4チャネルを多重することを想定すると、外縁マージンとして7.5GHz程度を確保できる。
しかし、この程度のマージンでは、マルチスパン伝送時の伝送特性の劣化が無視できない程度に増大するおそれがある。また、この場合の周波数利用効率は、図4(A)に例示した通常のWDM伝送におけるチャネル間隔50GHzの場合に比べて23.1%程度増加するに留まる(例えば後記の表1参照)。
スーパーチャネルを実用的に実現するには、より幅の広い外縁マージンを確保して伝送特性を向上させたい。あるいは、更なる大容量伝送のため、周波数利用効率を更に向上したい。
そこで、例えば、光ネットワークあるいは光伝送装置の運用中において、送信LDの発光波長を適応的に制御することで、送信LDの発光波長の揺らぎを抑制して、確保できる外縁マージンの拡大化を図ることが考えられる。
図5に例示したスーパーチャネルのチャネル配置において、送信LDの波長制御を実施しないとすると、送信LDの変動として、4チャネルの左右(周波数)方向(計8か所)の変動分をマージンとして考慮する。
これに対し、例えば図6に示すように、4チャネルのうちの1チャネルを基準チャネルとして、送信LDの波長制御を実施すれば、他の3チャネルの変動分はマージンに見込まなくてよくなる。
なお、基準チャネルは、波長制御の対象外のチャネルである。別言すると、4チャネルのうちの基準チャネルについての変動分さえマージンに見込めばよい。ただし、波長制御誤差(例えば、500MHz程度)は、見込むこととしてよい。
このような波長制御を実施することで、例えば次表1の例1に示すように、外縁マージンとして11GHz程度を確保することができ、マルチスパン伝送時の伝送特性劣化を抑えることができる。
Figure 0006481423
あるいは、表1の例2に示すように、確保できる外縁マージンは例1よりも小さくなるものの、150.0GHzのグリッドで4チャネルを多重することが現実的に可能になる。この例2では、周波数利用効率を例1での23.1%よりも大きく向上(例えば、33.3%)できる。
次に、図7を参照して、スーパーチャネルの送信信号と受信信号とについて説明する。図7の左上に例示する送信器A1,B1,C1及びD1は、それぞれ、光伝送装置10−1(図1参照)におけるトランスポンダ111のNB光送受信モジュール1113(図2及び図3参照)に備えられたアップストリーム方向の光送信器に相当すると捉えてよい。
また、図7の右上に例示する受信器A1,B1,C1及びD1は、それぞれ、光伝送装置10−2におけるトランスポンダ111のNB光送受信モジュール1113(図2及び図3参照)に備えられたダウンストリーム方向の光受信器に相当すると捉えてよい。
更に、図7の右下に例示する送信器A2,B2,C2及びD2は、それぞれ、光伝送装置10−2におけるトランスポンダ111のNB光送受信モジュール1113(図2及び図3参照)に備えられたアップストリーム方向の光送信器に相当すると捉えてよい。
また、図7の左下に例示する受信器A2,B2,C2及びD2は、それぞれ、光伝送装置10−1におけるトランスポンダ111のNB光送受信モジュール1113(図2及び図3参照)に備えられたダウンストリーム方向の光受信器に相当すると捉えてよい。
各送信器A1,B1,C1及びD1(A2,B2,C2及びD2)から送信された光信号A〜Dは、既述のマルチプレクサ12にてスーパーチャネルを成すWDM光信号に波長多重されて光ネットワーク60へ送信される。
なお、光信号A〜Dは、それぞれ、各送信器A1,B1,C1及びD1(A2,B2,C2及びD2)における送信光源の発光波長λ〜λに対応した波長の光信号であると捉えてよい。
スーパーチャネルを成す波長(λ〜λ)は、「サブチャネル」あるいは「サブキャリア」と称してもよい。また、光ネットワーク60は、図1に例示した光伝送路20及び光アンプ30を含む概念として捉えてよい。
光ネットワーク60を伝送されたスーパーチャネルの送信信号であるWDM光信号は、既述の光スプリッタ15にて、受信器A1,B1,C1及びD1(A2,B2,C2及びD2)の数に応じた分岐数に分岐されて、当該受信器にそれぞれ入力される。別言すると、受信器A1,B1,C1及びD1(A2,B2,C2及びD2)は、それぞれ、光信号A〜Dが波長多重された同じWDM光信号を受信する。当該受信は、「マルチチャネル受信」あるいは「マルチキャリア受信」と称してよい。
各受信器A1,B1,C1及びD1(A2,B2,C2及びD2)は、それぞれ、コヒーレント受信に用いられる局発光源(例えばLD)を備えてよい。局発光源の発光波長は、それぞれ、対応する送信器A1,B1,C1及びD1(A2,B2,C2及びD2)の送信光源の発光波長と一致している。なお、以下において、送信光源の発光波長を「送信波長」と称することがあり、局発光源の発光波長を「受信波長」と称することがある。
例えば、受信器A1(A2)の受信波長は、送信器A1(A2)の送信波長(λ)と一致していてよく、受信器B1(B2)の受信波長は、送信器B1(B2)の送信波長(λ)と一致していてよい。
同様に、受信器C1(C2)の受信波長は、送信器C1(C2)の送信波長(λ)と一致していてよく、受信器D1(D2)の受信波長は、送信器D1(D2)の送信波長(λ)と一定していてよい。
なお、図7の例では、送信器A1〜D1から受信器A1〜D1へ送信される光信号の波長と、送信器A2〜D2から受信器A2〜D2へ逆方向に送信される光信号の波長と、がそれぞれ一致しているが、異なっていてもよい。
受信器A1(A2)では、光スプリッタ15から分岐入力されるWDM光信号のうち、送信器A1(A2)の送信波長λの信号が抽出、受信される。受信器B1(B2)では、当該WDM光信号のうち、送信器B1(B2)の送信波長λの信号が抽出、受信される。
同様に、受信器C1(C2)では、送信器C1(C2)の送信波長λの信号がWDM光信号から抽出、受信される。受信器D1(D2)では、送信器D1(D2)の送信波長λの信号が抽出、受信される。
ただし、スーパーチャネルのWDM光信号は、隣り合うチャネルどうしが近接しているため、隣接チャネルの信号成分の一部が受信器A1,B1,C1及びD1(A2,B2,C2及びD1)の受信信号に含まれ得る(「残留し得る」と称してもよい)。
例えば、受信器A1(A2)では、隣接チャネル(波長λ)の信号成分の一部が受信信号に含まれ得る。受信器B1(B2)では、隣接チャネル(波長λ及びλ)の信号成分の一部が受信信号に含まれ得る。
受信器C1(C2)では、隣接チャネル(波長λ及びλ)の信号成分の一部が受信信号に含まれ得る。受信器D1(D2)では、隣接チャネル(波長λ)の信号成分の一部が受信信号に含まれ得る。
例えば、受信信号のスペクトルには、局発光源の波長に対応した周波数を中心周波数にもつスペクトルだけでなく、当該スペクトルに対して低周波側及び高周波側のいずれか一方又は双方に隣接チャネルの信号成分スペクトルが含まれ得る。
ここで、図7に例示した構成において、送信器の送信波長を制御する方法について検討する。例えば、送信器D2の送信波長が、期待する波長位置に無い場合に、当該波長位置を制御することを想定する。
当該波長位置の制御は、例えばWDM光信号の受信ノードでチャネル間隔をモニタすることで実現可能である。チャネル間隔モニタにおいてWDM光信号のチャネル間隔をモニタできれば、期待する波長位置に無い送信波長を検出できる。検出結果を対応する送信器にフィードバックすることで、期待する波長位置に無い送信波長を本来の期待波長位置に制御することが可能である。
例えば図8に示すように、受信器A2〜D2のいずれか(例えば受信器D2)にてチャネル間隔をモニタできれば、対向の送信器D2の送信波長のずれを当該受信器D2にて検出(「測定」と称してもよい。)できる。
チャネル間隔は、例示的に、WDM光信号をデジタルコヒーレント受信した信号をデジタル信号処理(例えば、高速フーリエ変換、FFT)によって時間領域から周波数領域のスペクトル信号に変換し、当該スペクトル信号を基に検出できる。
例えば、スーパーチャネルのようにチャネル間隔が狭い場合、FFTにより得られたスペクトル信号には、隣接チャネルのスペクトルの一部が含まれている。受信器は、当該スペクトルを基に、チャネルとチャネルとの間隙の幅を検出できる。
なお、FFT演算結果そのものは、パワー方向の変動幅が大きく、チャネルとチャネルとの間隙の区間に、不要なピークが出現することもある。そのため、FFT演算結果には、例えば移動平均のような方法でスムージング処理を施してよい。
「チャネル間隔」は、通常であれば、或るチャネルの中心波長と、隣のチャネルの中心波長との間の距離を意味する。ただし、図4(B)に例示したように、スーパーチャネルでは、各サブチャネルのスペクトルを矩形整形しているため、スペクトル幅は、この矩形の幅に相当すると考えてよい。
例示的に、1サブチャネルあたりのスペクトル幅は、矩形の全幅で32GHz、半幅で16GHzと考えてよい。そのため、チャネルとチャネルとの間隙の幅を測定できれば、「間隙の幅(例えば、3GHz)+スペクトルの全幅(例えば、32GHz)=チャネル間隔(例えば、35GHz)」という計算で、間隙の幅をチャネル間隔に換算することができる。
間隙の幅は、FFT演算結果のスペクトルのパワーに判定閾値を設定し、この判定閾値よりもスペクトルのパワーが下回る区間を、間隙幅として検出してよい。
検出された間隙幅をチャネル間隔に換算した結果(あるいは、当該結果に応じた波長制御情報でもよい)を、例えば図8の送信器D1から対向局の受信器D1を通じて対向局の送信器D2に通知する。これにより、送信器D2の送信波長のずれを最小化制御することが可能となる。別言すると、送信器A2〜D2の各送信波長の間隔を一定に制御できる。当該制御は、「チャネル間隔一定制御」と称してよい。
チャネル間隔の検出結果の通知は、例示的に、送信器D1の送信光を周波数変調して通知情報(波長ずれ検出結果又は波長制御情報)を当該送信光に重畳することで行なってよい。通知情報は、監視制御情報の一例であると捉えてよい。監視制御情報が重畳された送信光は、SV(Supervisory)光成分あるいは光監視チャネル(OSC)成分を含む光であると捉えてよい。
受信器D1は、周波数変調により受信信号に重畳された制御通知情報を復調して検出する。検出した通知情報に基づいて、送信器D2の送信波長を制御することで、当該送信器D2の送信波長ずれを補償することができる。なお、送信器D2以外の他の送信器の送信波長ずれも、上記と同様にして対応する受信器でのモニタ結果を対応する送信器へフィードバックすることで補償可能である。
ここで、受信器D2及び送信器D1の組は、例えば図2に例示した1つのトランスポンダ111に含まれると捉えてよい。同様に、受信器D1及び送信器D2の組も、別ノードの図2に例示した1つのトランスポンダ111に含まれると捉えてよい。
したがって、同一トランスポンダ111内での受信器D2(D1)と送信器D1(D2)との間の情報の送受信は容易であり、送信器D2(D1)の送信波長ずれの制御も容易に実現できる。例えば、送信波長ずれの制御は、図2に例示した制御部114、あるいは、トランスポンダ111に内蔵の制御部(図2において図示省略)によって実施されてよい。
このように、受信器でチャネル間隔をモニタすることで、光ネットワーク60に対してモニタや制御信号パスを追加せずに、低コストで波長制御(例示的に、チャネル間隔一定制御)を実現することができる。チャネル間隔一定制御の具体例については、図11にて後述する。
ところで、スーパーチャネルのWDM光信号を送信するノード10では、例えばWSSを用いて、WDM光信号に対して波長単位あるいは複数波長の波長グループ単位で、光のアド又はドロップを実施することがある。
図9に、或るノード10において、WDM光信号に対して、光のアド又はドロップがWSSによって実施される様子を模式的に例示する。図9には、例示的に、2つのトランスポンダ111からそれぞれ4波長を含むWDM光信号がアド光としてWSS65−1に入力される様子を例示している。
例えば、第1のトランスポンダ111は、4波長(λ〜λ)のそれぞれに対応した送信器A〜Dを備える。送信器A〜Dの送信光は、合波カプラ等のマルチプレクサ12にて波長多重されてWSS65−1に入力される。
第2のトランスポンダ111は、4波長(λ〜λ)のそれぞれに対応した送信器E〜Hを備える。送信器E〜Hの送信光は、合波カプラ等のマルチプレクサ12にて波長多重されてWSS65−1に入力される。
WSS65−1を備えるノード10は、例示的に、OADM等の光中継ノード10であってよい。WSS65−1を備えた光中継ノード10は、送信系に着目すれば、便宜的に、「送信ノード10」と称してもよい。
光中継ノード10は、例えば、光アンプ(プリアンプ)30−2と、光アンプ(ポストアンプ)30−1と、を備えてよい。プリアンプ30−2は、光伝送路20から受信したWDM光信号を増幅してWSS65−1に入力する。
WSS65−1は、プリアンプ30−2で増幅されたWDM光信号に対して、波長単位で光のアド、ドロップ又はスルーを実施する。図9の例では、WSS65−1は、トランスポンダ111から入力された4波長(λ〜λ又はλ〜λ)の光を、後段のポストアンプ30−1へスルーする光と共に出力することができる。
ポストアンプ30−1は、WSS65−1から入力されたWDM光信号を増幅して光伝送路20へ送信する。
一方、WSS65−1にてアドされた4波長の光は、宛先ノードに相当するノード10にてWSS65−2を用いてドロップされてよい。WSS65−2を備えたノード10は、WSS65−1を備えた光中継ノード10とは異なる光中継ノード10であってよい。WSS65−2を備えた光中継ノード10は、受信系に着目すれば、便宜的に、「受信ノード10」と称してもよい。
受信ノード10は、光アンプ(プリアンプ)30−2を備えてよい。プリアンプ30−2は、光伝送路20から受信したWDM光信号を増幅してWSS65−2に入力する。
WSS65−2は、例示的に、送信ノード10においてWDM光信号にアドされた4波長(λ〜λ又はλ〜λ)の光のいずれかをドロップすることができる。
ここで、WSS65−1(又は65−2)を通過する4波長(λ〜λ又はλ〜λ)分のアド波長は、WSS65−1が有する透過帯域(WSS透過帯域)内に収まるように設定される。
図10に、WDM光信号の一例であるスーパーチャネル信号とWSS透過帯域との関係の一例を模式的に示す。図10には、点線で示した2つのWSS透過帯域のそれぞれに対して、4波長分のサブチャネル信号が設定された様子を例示している。
ここで、WSS透過帯域の外縁マージンが十分に確保されていれば、WSS透過帯域外縁に隣接するサブチャネル信号のスペクトルがWSS透過帯域外縁の帯域制限で削られることはない。
しかし、例えば、サブチャネル信号のチャネル間隔が適正になるように波長制御を実施していても、当該波長制御において外縁マージンが考慮されていないと、チャネル間隔が適正であっても、十分な外縁マージンが確保されていない状況が生じ得る。
その場合、図10に例示するように、WSS透過帯域外縁に隣接する波長に対応するサブチャネル信号のスペクトルが、WSS透過帯域外縁の帯域制限によって削られる(「スペクトル狭窄」と称してよい)。そのため、当該サブチャネル信号にペナルティが生じて信号品質が劣化する。
図11に、チャネル間隔を一定とする波長制御の一例を模式的に示す。図11の(1)〜(4)は、それぞれ、運用中のサブチャネル数が4チャネル、3チャネル、2チャネル、及び、1チャネルである場合の波長制御の一例を示している。なお、「運用中のサブチャネル」を、便宜的に、「運用チャネル」と称することがある。
WSS透過帯域内に、互いに隣り合う運用チャネルが存在する場合、隣り合う運用チャネルのいずれかを基準チャネルKとして各運用チャネルのチャネル間隔が一定になるように制御してよい。なお、基準チャネルKは、波長制御対象外でよい。なお、波長(周波数)領域においてチャネルどうしが「隣り合う」ことは、「チャネルが隣接関係にある」ことと捉えてよい。
WSS透過帯域内に、隣り合う運用チャネルが存在しなければ、基準チャネルKは設定しなくてよく、波長制御も行なわなくてよい。
例えば図11の(1)の例では、4つのサブチャネルが隣接関係にある。この場合、例えば、最短波長の運用チャネルを基準チャネルKとして、4つの運用チャネルのチャネル間隔がそれぞれ一定になるように波長制御してよい。
なお、図11において、「C」は、波長制御対象の波長(運用チャネル)であることを示す。基準チャネルKは、WSS透過帯域における最短波長に限られず、最長波長でもよいし、最短波長と最長波長との間の中間波長に設定されてもよい。
図11の(2)の例は、3つの運用チャネルが隣り合う状況(左側)と、3つの運用チャネルのうち2つのみが隣り合う状況(右側)と、を示している。
3つの運用チャネルが隣り合う状況では、図11の(1)の例と同様に、最短波長の運用チャネルを基準チャネルKとして、3つの運用チャネルのチャネル間隔がそれぞれ一定になるように制御してよい。
一方、3つの運用チャネルのうち2つのみが隣り合う状況では、例えば、最短波長の運用チャネルを基準チャネルKとして、隣り合う2つの運用チャネルのチャネル間隔がそれぞれ一定になるように制御してよい。当該2つの運用チャネルとは隣接しない運用チャネルについては、波長制御対象外(フリーラン;F)としてよい。フリーランの運用チャネルは、「フリーチャネル」と称してもよい。
図11の(3)の例は、2つの運用チャネルが、WSS透過帯域において隣り合う状況と、隣り合わない状況と、を示している。2つの運用チャネルが隣り合う状況であれば、例えば短波長側の運用チャネルを基準チャネルKとして、長波長側の運用チャネルを基準チャネル(K)に対して一定間隔になるように波長制御してよい。2つの運用チャネルが隣り合っていなければ、いずれの運用チャネルもフリーランとしてよい。
図11の(4)の例では、WSS透過帯域内に、運用チャネルが1チャネルだけであり、隣接関係にある他の運用チャネルは存在しないから、当該運用チャネルはフリーランとしてよい。
ここで、上述した図11に例示する波長制御では、隣り合う運用チャネルのチャネル間隔を一定に制御できるが、フリーチャネルFや基準チャネルKの、WSS透過帯域に対する外縁マージンが確保されない状況が生じ得る。
そこで、フリーチャネルFや基準チャネルKであっても、フリーチャネルF又は基準チャネルKに隣り合う運用チャネルが存在しない(例えば消失した)場合には、運用チャネルが存在しない方向への波長制御を一時的に実施することとしてよい。
例えば、チャネルの消失に応じて隣接関係の消失した外縁チャネルを、消失した波長に向かう方向へ所定周波数だけ波長(シフト)制御してよい。「消失した波長に向かう方向」は、「WSS透過帯域外縁から離れる方向」でもあり、また、「WSS透過帯域の中心に向かう方向」でもある。
「外縁チャネル」とは、WSS透過帯域の外縁に最も近い(別言すると、外縁に隣接する)チャネルに相当する。「チャネルの消失」は、非限定的な一例として、チャネルの方路(Degree)変更に伴って、不要となったチャネルが削除される際に生じ得る。
チャネルの消失に応じて隣接関係の消失した外縁チャネルをWSS透過帯域外縁から離れる方向に波長シフトすることにより、外縁WSS透過帯域に対する外縁マージンのトレランスが向上する。したがって、外縁チャネルの信号品質を向上することが可能になる。
図12に、当該波長制御の一例を図11との比較で示す。図12の(1)〜(4)は、それぞれ、図11の例と同様に、運用チャネル数が4チャネル、3チャネル、2チャネル、及び、1チャネルである場合の波長制御の一例を示している。
図12の(1)の例では、4チャネルのすべてが隣接関係にあるから、図11の(1)の例と同様のチャネル間隔一定制御でよい。
図12の(2)の例は、3つの運用チャネルが隣り合う状況(左側)と、3つの運用チャネルのうち2つのみが隣り合う状況(右側)と、を示している。3つの運用チャネルが隣り合う状況では、図11の(2)の例と同様のチャネル間隔一定制御でよい。
これに対し、3つの運用チャネルのうち2つのみが隣り合う状況では、図11の(2)の例ではフリーラン(F)とした最長波長の外縁チャネルを、図12の(2)に例示するように、一時的に波長制御対象としてよい。
例えば、外縁チャネルをWSS透過帯域外縁から離れる方向へ所定周波数だけシフトさせ、その後、フリーランとする。所定周波数だけシフトする波長制御は、1回限りであってよい。
1回限りの波長シフト制御は、便宜的に、「ワンショット波長制御」と称してもよい。なお、図12では、一時的な波長制御対象(ワンショット波長制御対象)のフリーチャネルを「F′」で示している。ただし、「ワンショット波長制御」は、あくまでも便宜的な呼称であり、後述するように、複数回にわたる段階的な波長制御が「ワンショット波長制御」に含まれてよい。
図12の(3)の例は、図11の(3)の例と同様に、2つの運用チャネルが、WSS透過帯域において隣り合う状況と、隣り合わない状況と、を示している。2つの運用チャネルが隣り合う状況であれば、図11の(3)の例と同様のチャネル間隔一定制御でよい。
これに対し、2つの運用チャネルが隣り合っておらず、かつ、いずれか一方又は双方の運用チャネルが外縁チャネルに相当する場合、図12の(2)の例と同様に、外縁チャネルをワンショット波長制御対象(F′)としてよい。例えば、外縁チャネルを、WSS透過帯域外縁から離れる方向へ所定周波数だけシフトさせ、その後、フリーランとする。
図12の(4)の例では、WSS透過帯域内に、運用チャネルが1チャネルだけであり、隣接関係にある他の運用チャネルは存在しない。既述の図11の(4)の例では、当該運用チャネルはフリーラン(F)としたが、図12の(4)の例では、当該運用チャネルが外縁チャネルに相当する場合、当該外縁チャネルをワンショット波長制御対象(F′)にしてよい。例えば、外縁チャネルを、WSS透過帯域外縁から離れる方向へ所定周波数だけシフトさせ、その後、フリーランとする。
次に、図13に、上述したような一時的な波長制御を実施可能な送信ノード10の構成例を示す。図13に示す送信ノード10は、例示的に、トランスポンダ111と、マルチプレクサ12と、WSS65−1と、制御部70と、を備える。
制御部70は、図2に例示したラインカード制御部114−2に相当する、あるいは、ラインカード制御部114−2に備えられている、と捉えてよい。制御部70は、送信ノード10の全体的な動作を制御するノードマスター80と通信可能に接続されてよい。
ノードマスター80は、送信ノード10の内部に備えられていてもよいし、送信ノード10の外部に備えられていてもよい。送信ノード10の内部に備えられたノードマスター80は、制御部70と一体的に構成されていてもよい。
送信ノード10の外部に備えられたノードマスター80は、例えば、WDM光ネットワーク1(図1参照)の運用を管理するオペレーティングシステム(OPS)、あるいはネットワークマネージメントシステム(NMS)に相当すると捉えてもよい。
また、ノードマスター80は、ノード10の制御部70に接続可能なオペレータ端末に相当してもよい。オペレータ端末は、例示的に、WDM光ネットワーク1のネットワーク管理者が操作する端末である。
トランスポンダ111は、例示的に、スーパーチャネル信号を成す4波長のサブチャネルCH1〜CH4に対応した送信器A〜Dを備えてよい。送信器A〜Dは、例示的に、送信光源の一例としてチューナブルLDを備えており、チューナブルLDを制御することで、送信器A〜Dの発光波長を変更できる。
マルチプレクサ12は、各送信器A〜Dから送信された光信号を波長多重してWSS65−1へ出力する。
制御部70は、例示的に、外縁波長・空き波長識別部701、光出力制御部702、ワンショット波長制御部703、及び、基準波長決定・通常波長制御部704を備えてよい。
外縁波長・空き波長識別部701は、例示的に、送信波長情報とWSS透過帯域情報とを基に、WSS透過帯域において、外縁チャネルに相当するチャネルと空きチャネルとを識別可能である。送信波長情報及びWSS透過帯域情報は、例示的に、ノードマスター80から与えられてよい。
送信波長情報には、送信対象の波長を識別する情報と、送信対象の波長数を識別する情報と、が含まれてよい。WSS透過帯域情報は、例示的に、ノードマスター80において、WSS認識テーブル801によって管理されてよい。WSS認識テーブル801は、ノードマスター80に備えられた、メモリ等の記憶部あるいは記憶装置に記憶されてよい。
ノードマスター80は、WSS65−1と通信可能であり、WSS65−1のメモリ等に記憶されているデバイス情報の一例としてWSS透過帯域情報を、WSS65−1から受信可能である。ノードマスター80は、受信したWSS透過帯域情報を、WSS認識テーブル801にて管理することが可能である。
光出力制御部702は、各光送信器A〜Dの出力光の送信及び停止(例えば、送信LDのON及びOFF)を個別的に制御することが可能であり、また、送信LDの発光波長(送信波長)をシフト制御することが可能である。
ワンショット波長制御部703は、光出力制御部702によって、いずれかの波長の送信光が停止された(別言すると、空き波長が生じた)ことに応じて、隣接関係の消失したフリーチャネルである外縁チャネルが存在するかを識別する。フリーチャネルである外縁チャネルは、「外縁フリーチャネル」と称してよい。
外縁フリーチャネルが存在すれば、ワンショット波長制御部703は、例示的に、当該外縁フリーチャネルをワンショット波長制御対象に決定する。そして、ワンショット波長制御部703は、ワンショット波長制御対象に決定した外縁フリーチャネルがWSS透過帯域外縁から離れる方向に所定周波数だけシフトするように、対応する送信器の送信LD(送信波長)を制御する。なお、「WSS透過帯域外縁から離れる方向」は、「WSS透過帯域の中心に向かう方向」でもあり、また、「波長領域において空き波長の生じた方向」でもある。
ワンショット波長制御部703は、外縁フリーチャネルのワンショット波長制御が完了すると、例えば、完了の旨を基準波長決定・通常波長制御部704に通知してよい。
基準波長決定・通常波長制御部704は、ワンショット波長制御部703からの波長制御完了通知の受信に応じて、図11及び図12にて既述のように、チャネル間隔一定制御のための基準チャネルKを決定してよい。
そして、基準波長決定・通常波長制御部704は、決定した基準チャネルKの隣接チャネルが基準チャネルKと一定の間隔になるように、隣接チャネルをチャネル間隔一定制御してよい。隣接関係の無いチャネルについては、フリーチャネルとしてよい。
次に、図14及び図15を併用して、上述したワンショット波長制御を実施可能なノード10の動作例について説明する。
まず、トランスポンダ111の各送信器A〜Dは、いずれも信号光を送信している状態(別言すると、4波長のサブチャネルCH1〜CH4がいずれも運用中)であると仮定する。
また、運用チャネル(波長)CH1〜CH4に対しては、例えば図10に例示したようなチャネル間隔一定制御が実施されていると仮定する。当該チャネル間隔一定制御は、例示的に、制御部70の基準波長決定・通常波長制御部704によって実施されてよい。
サブチャネルCH1〜CH4が運用中の状態で、例えば図14に例示するように、ノードマスター80は、運用チャネル(波長)CH1〜CH4のうちのいずれかを削除する場合、残りの運用チャネルをどのように波長制御するかを決定する(処理P11)。
ノードマスター80は、決定した波長制御に応じた波長制御設定情報を制御部70に与える(処理P12)。波長制御設定情報には、削除対象の波長を示す情報と、既述のWSS透過帯域情報と、が含まれてよい。削除対象の波長を示す情報を基に、残りの送信波長を識別可能であるから、削除対象の波長を示す情報は、既述の送信波長情報の1つであると捉えてよい。
なお、削除対象のチャネルが基準チャネルの場合、ノードマスター80は、他のチャネルを新しい基準チャネルに設定してよい。チャネル削除に伴って基準を失うチャネルについては、ノードマスター80は、波長制御を停止してフリーランに設定してよい。
ここで、非限定的な一例として、削除対象の波長が、波長CH3であったと仮定する。なお、波長CH3は、第1波長の一例である外縁チャネルCH4に隣り合う第2波長の一例である。
制御部70は、例えば外縁波長・空き波長識別部701にて、ノードマスター80から受信した波長制御設定情報を基に、削除対象の波長CH3と、外縁チャネルCH1及びCH4と、を識別する。
削除対象の波長CH3の識別に応じて、外縁波長・空き波長識別部701は、光出力制御部702に、波長CH3の削除(送信停止)を指示する。光出力制御部702は、波長CH3の削除指示の受信に応じて、波長CH3に対応する送信器Cの送信LDの駆動を停止させる(処理P13)。
一方、外縁波長・空き波長識別部701は、波長CH3の削除に伴ってフリーチャネルとなる外縁チャネルが存在するか否かを判定(あるいは識別)する(処理P14)。別言すると、外縁波長・空き波長識別部701は、識別した外縁チャネルCH1及びCH4のいずれかが隣接チャネルの存在しないフリーチャネルとなるか否かを判定する。
判定の結果、フリーチャネルとなる外縁チャネルが存在すれば(処理P14でYESの場合)、外縁波長・空き波長識別部701は、識別した外縁チャネルをワンショット波長制御対象に決定する。
例えば図15に示すように、波長CH3を削除すると、削除された波長CH3に隣接する波長CH4が隣接関係を消失する。波長CH4は、WSS透過帯域の長波長側の外縁に隣接する外縁チャネルに相当するから、フリーチャネルとなる外縁チャネルに相当する。
したがって、外縁波長・空き波長識別部701は、外縁チャネルCH4をワンショット波長制御対象に決定する。なお、代替的あるいは追加的に、波長CH2が削除された場合は、外縁チャネルCH1もフリーチャネルとなるので、外縁チャネルCH1がワンショット波長制御対象に選ばれる。
ワンショット波長制御対象の決定に応じて、ワンショット波長制御部703は、外縁チャネルCH4が短波長側に所定周波数だけシフトするように、外縁チャネルCH4に対応する送信器Dの送信LDを制御する(処理P15)。当該制御の後、外縁チャネルCH4は、フリーランとしてよい。
なお、ワンショット波長制御でシフトさせる周波数(以下「波長シフト量」とも称する。)は、外縁チャネルCH4のスペクトル幅に応じて決定されてよい。例えば、外縁チャネルCH4にスペクトル狭窄が生じず、また、波長シフト方向に位置する運用チャネルCH2に干渉を与えない範囲の波長シフト量であればよい。
非限定的な一例として、図16に示すように、1サブチャネル信号あたりのスペクトル幅が32GHzであると仮定すると、波長シフト量は、隣接の波長CH3が消失しているから、スペクトル幅の半分に相当する16GHz程度に設定してよい。
波長シフトは、設定された波長シフト量だけ一括して実施してもよいし、複数回に分けて段階的に実施してもよい。例示的に、送信LDを発光させたままで(別言すると、信号光断を発生させずに)シフト可能な波長シフト量が、6〜10GHz程度であると仮定すると、1回あたり6〜10GHz程度の波長シフト量で波長シフトを複数回にわたって実施してよい。
外縁波長・空き波長識別部701は、ワンショット波長制御対象(波長CH4)の決定に応じて、波長CH4についてワンショット波長制御を実施する旨を示す信号を生成して基準波長決定・通常波長制御部704に与える。
基準波長決定・通常波長制御部704は、当該信号の受信に応じて、ワンショット波長制御対象の波長CH4以外の波長CH1及びCH2について、図11及び図12に例示したようなチャネル間隔一定制御を実施(継続)してよい。
例えば、基準波長決定・通常波長制御部704は、チャネル一定間隔制御のための基準チャネルKを決定する。図15では、例示的に、最短波長の波長CH1が基準チャネルKに決定される。
基準チャネルK(CH1)の決定に応じて、基準波長決定・通常波長制御部704は、基準チャネルCH1に隣接する波長CH2が、基準チャネルCH1に対して一定間隔を保つように、波長CH2に対応する送信器Bの送信LDを制御する。
以上の処理によって、送信器A〜Dの動作は、以下に示すとおりとなる。
送信器A:設定波長のままフリーラン(基準チャネル)
送信器B:波長CH1との間隔が一定になるように送信LD制御
送信器C:光出力OFF
送信器D:所定周波数だけ短波長側に送信LDを制御した後、フリーラン
なお、図14の処理P14において、フリーチャネルとなる外縁チャネルが存在しなければ(処理P14でNOの場合)、ワンショット波長制御は実施せずに処理を終了してよい。別言すると、制御部70は、送信器A〜Dの動作状態をそれまでの状態に維持してよい。
以上のように、上述した実施形態によれば、スーパーチャネル信号を成すサブチャネル信号の消失に応じて、隣接関係を消失した外縁チャネルをWSS透過帯域外縁から離れる方向に波長制御できる。
したがって、外縁チャネルのWSS透過帯域外縁に対するマージンを適切に確保し易くなり、図10に例示したように外縁チャネルにスペクトル狭窄が生じることを回避し易くなり、外縁チャネルの信号品質劣化を防止することが可能となる。
(変形例1)
なお、上述した例は、ワンショット波長制御対象をフリーチャネルとなる外縁チャネルに決定する例である。しかし、フリーチャネルにはならない外縁チャネルや、2つの外縁チャネルの間に設定された中間チャネルを、追加的にワンショット波長制御対象に決定してもよい。
例えば図17に示すように、ワンショット波長制御部703に、ワンショット波長制御対象変更部731を備えてよい。ワンショット波長制御対象変更部731は、例えば図18に模式的に示すように、長波長側の外縁チャネルCH4に加えて、短波長側の外縁チャネルCH1と、当該外縁チャネルCH1に隣り合うチャネルCH2と、をワンショット波長制御対象に決定してよい。
なお、外縁チャネルCH1は、第1波長の一例である外縁チャネルCH4とは波長領域の反対側においてWSS透過帯域のもう1つの外縁に最も近い第3波長の一例であり、外縁チャネルCH1に隣り合うチャネルCH2は、第4波長の一例である。
この場合、ワンショット波長制御部703は、外縁チャネルCH4の短波長側への波長シフトと共に、チャネルCH1及びCH2をそれぞれ空き波長となったチャネルCH3に向かう方向(長波長側)に、設定された波長シフト量だけ波長シフトしてよい。
例えば、ワンショット波長制御部703は、チャネルCH1及びCH2に対応する送信器A及びBの送信LDを、それぞれ設定された波長シフト量だけ、長波長側に波長シフト制御してよい。
波長シフト制御後、チャネルCH1及びCH2は、互いに一定の間隔を保つようにチャネル間隔一定制御されてよい。例えば、基準波長決定・通常波長制御部704は、最短波長の外縁チャネルCH1を基準チャネルに決定し、基準チャネルCH1に対して隣接チャネルCH2が一定間隔を保つように、チャネルCH2に対応する送信器Bの送信LDを制御してよい。
変形例1によれば、WSS透過帯域の長波長側及び短波長側の双方について適切な外縁マージンを確保することが可能となる。
なお、図18において、「K′」は、チャネル間隔一定制御の基準チャネル(K)がワンショット波長制御対象に決定されたことを表す。また、「C′」は、基準チャネルKを基準にしてチャネル間隔一定制御されるチャネルがワンショット波長制御対象に決定されたことを表す。
また、上述した変形例1は、2チャネルをまとめてワンショット波長制御対象に選ぶ例であるが、3チャネル以上をまとめてワンショット波長制御対象に選んでもよい。
(変形例2)
上述したワンショット波長制御における波長シフト量は、例えば図19に例示するように、絶対値として設定されてもよいし、ワンショット波長制御対象のチャネルの現在の設定波長からの相対値として設定されてもよい。
波長シフト量の絶対値又は相対値による設定は、例えば図20に示すように、ワンショット波長制御部703に備えられたワンショット波長シフト量設定部732によって実施してよい。なお、ワンショット波長シフト量設定部732は、図17に例示したワンショット波長制御対象変更部731の代替あるいは追加でワンショット波長制御部703に備えられてよい。
波長シフト量の絶対値は、予め外縁マージンを見込んで設計した設計値であってよい。絶対値を用いる場合、ワンショット波長制御対象のチャネルの現在の設定波長は、無視されてよい。
波長シフト量に絶対値を用いれば、ワンショット波長制御を簡易化できる。波長シフト量に相対値を用いれば、波長シフト量の可変幅を縮小できるから、送信LDの制御が容易になる。波長シフト量の絶対値と相対値とは選択的に設定されてもよい。
波長シフト量は、絶対値又は相対値による設定値として設定されなくてもよい。例えば、外縁チャネルの現在の外縁マージンをモニタしながら、十分な外縁マージンを確保できたと判断できるまで、ワンショット波長制御を継続的に実施してもよい。
「現在の外縁マージン」は、チャネル間隔のモニタ結果とWSS透過帯域情報とを基に、例えば外縁波長・空き波長識別部701にて検出してよい。
1 WDM光ネットワーク(光伝送システム)
10,10−1,10−2 光伝送装置
11,16,111 トランスポンダ
112 波長多重分離ブロック
112a マルチプレクサ(MUX)
112b デマルチプレクサ(DMUX)
113 光アンプブロック
113a,113b 光アンプ
114−1 ラインカード制御部
114−2 ネットワーク制御部
1111 広帯域(ワイドバンド:WB)光送受信モジュール
1112 フレーマ
1113 狭帯域(ナローバンド:NB)光送受信モジュール
12 波長多重器(マルチプレクサ:MUX)
15 波長分離器(デマルチプレクサ:DMUX)
20 光伝送路
30−1,30−2 光増幅器(光アンプ)
40,50 通信機器
60 光ネットワーク
65−1,65−2 波長選択スイッチ(WSS)
70 制御部
701 外縁波長・空き波長識別部
702 光出力制御部
703 ワンショット波長制御部
731 ワンショット波長制御対象変更部
732 ワンショット波長シフト量設定部
704 基準波長決定・通常制御部
80 ノードマスター
801 WSS認識テーブル

Claims (8)

  1. 波長可変の複数の光送信器と、
    前記複数の光送信器の複数波長の出力光を、前記複数波長の光が透過する光デバイスの透過帯域において、波長多重するマルチプレクサと、
    前記複数波長の光のうち、前記透過帯域の外縁に最も近い第1波長に隣り合う前記透過帯域内の第2波長の光消失した場合、前記消失した第2波長に向かう方向に前記第1波長がシフトするように、前記第1波長に対応する光送信器を制御する制御部と、
    を備えた、光伝送装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第2波長の消失に応じて、前記第1波長とは波長領域の反対側において前記透過帯域のもう1つの外縁に最も近い第3波長が、前記消失した第2波長に向かう方向にシフトするように、前記第3波長に対応する光送信器を制御する、請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第3波長と、前記第3波長に隣り合う第4波長とが、前記消失した第2波長に向かう方向にシフトするように、前記第3波長及び前記第4波長に対応する光送信器を制御する、請求項2に記載の光伝送装置。
  4. 前記制御部は、
    所定周波数だけ前記シフトを行なう、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光伝送装置。
  5. 前記所定周波数は、絶対値、又は、シフト対象の波長の現在の波長からの相対値として設定される、請求項4に記載の光伝送装置。
  6. 前記制御部は、
    前記第3波長と前記第4波長とのシフト後に、前記第3波長に対して前記第4波長が一定の距離を保つように、前記第4波長に対応する光送信器を制御する、請求項3に記載の光伝送装置。
  7. 前記光デバイスは、波長選択スイッチである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の光伝送装置。
  8. 波長可変の複数の光送信器から出力された複数波長の光を、前記複数波長の光が透過する光デバイスの透過帯域において、波長多重し、
    前記複数波長の光のうち、前記透過帯域の外縁に最も近い第1波長に隣り合う前記透過帯域内の第2波長の光消失した場合、前記消失した第2波長に向かう方向に前記第1波長がシフトするように、前記第1波長に対応する光送信器を制御する、波長制御方法。
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