JP6479974B2 - 大規模エクリズマブ産生細胞培養を再現する方法 - Google Patents

大規模エクリズマブ産生細胞培養を再現する方法 Download PDF

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Description

関連出願
この出願は、2014年10月15日に出願された米国仮特許出願第62/064,457号(この開示は、その全体が参考として本明細書に援用される)に対する優先権および利益を主張する。
配列表
本出願は、ASCIIフォーマットで電子的に提出された、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる配列表を含む。2015年9月25日に作成された前記ASCIIコピーは、AXJ−197PC_SL.txtと命名され、サイズは6,274バイトである。
本発明は、細胞培養および組換えタンパク質の製造の方法に関する。
エクリズマブは、ヒト補体成分5(C5)に特異的に結合するヒト化モノクローナル抗体である。エクリズマブは、発作性夜間血色素尿症および非定型溶血性尿毒症症候群を処置するためにFDAによって承認された。エクリズマブは、典型的には、大規模(10,000L)流加哺乳動物細胞培養を使用して産生される。
産生細胞培養の小規模モデルは、培養培地もしくは培地成分および/または哺乳動物細胞株を、大規模産生細胞培養でこれらを使用する前に試験するための手段を提供する。産生細胞培養の小規模モデルは、培養培地もしくは培地成分および/または哺乳動物細胞株を、大規模産生細胞培養でこれらを使用する前に汚染について試験するための手段も提供する。エクリズマブ産生プロセスの小規模モデルの必要性が存在する。
本発明は、小規模流加細胞培養を使用して大規模エクリズマブ産生細胞培養の正確な再現を可能にする一連の培養パラメーターの発見に少なくとも部分的に基づく。したがって、本明細書は、小規模流加細胞培養を使用して大規模エクリズマブ産生細胞培養を再現する方法を含む。
小規模培養において大規模エクリズマブ産生細胞培養を再現する方法であって、バイオリアクターの容量の約70%から約90%の間を占め、約2.5×10から約7.5×10NS0細胞/mLの間の初期細胞密度を有する第1の培養培地を含有する4L〜10Lのバイオリアクター(流加バイオリアクターなど)を提供するステップであって、細胞が組換えエクリズマブをコードする核酸を含有する、ステップ;バイオリアクター中で細胞を約14%〜約16%の間のdOレベル、および約50RPMから約70RPMの間の回転撹拌で、約34℃〜約39℃で少なくとも8日間、培養する(流加培養するなど)ステップ;約13×10〜約20×10細胞/mLの細胞密度に到達するまで、流加培養を維持する(例えば、継続する)ステップ;次いで(1)約120時間〜約150時間の期間にわたってフィード培養培地を第1の培養培地に連続的に添加するステップ;そしてフィード培養培地の連続的添加をスタートしてから約40〜60時間後に、(2)約90時間〜約105時間の間の期間にわたってアルカリ塩基溶液を第1の培養培地に連続的に添加するステップを含む方法が本明細書に提供される。
本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、第1の培養培地およびフィード培養培地の一方または両方は、処理済みウシ血清アルブミン(BSA)を含む。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、処理済みBSAは、処理済みNew Zealand BSAである。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、初期細胞密度は、約4.0×10細胞/mLから約6.0×10細胞/mLの間である。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、バイオリアクターは、約4L〜約6Lの間の容量を有する。
本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、第1の培養培地は、バイオリアクターの容量の約80%〜約88%の間を占める。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、流加培養は、約36℃〜約37℃の温度で実施される。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、回転撹拌は、約55RPMから約65RPMの間である。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、標的細胞密度は、約17×10細胞/mLから約19×10細胞/mLの間である。
本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、アルカリ塩基溶液は、約92時間〜約100時間の間の期間にわたって第1の培養培地に連続的に添加される。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、バイオリアクターは、第1の培養培地4.2Lを含有し、アルカリ塩基溶液は、約1.65mL/時間〜約1.85mL/時間の間の速度で第1の培養培地に連続的に添加される。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、アルカリ塩基溶液は、約0.65Mから約0.85Mの間の炭酸ナトリウム、および約0.4Mから約0.6Mの間の炭酸水素ナトリウムを含む。
本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、単一のフィード培養培地は、第1の培養培地に連続的に添加される。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、2種の異なるフィード培養培地は、第1の培養培地に連続的に添加される。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、2種の異なるフィード培養培地のそれぞれは、約15μL/分〜約35μL/分の間の速度で第1の培養培地に連続的に添加される。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、2種の異なるフィード培養培地のそれぞれは、約20μL/分〜約25μL/分の間の速度で第1の培養培地に連続的に添加される。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、フィード培養培地は、約130時間〜約135時間の間の期間にわたって第1の培養培地に連続的に添加される。
本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態は、細胞が約13×10細胞/mL〜約20×10細胞/mLの密度に到達する時点で、第1の培養培地にリノール酸、オレイン酸、およびコレステロールを含む脂質溶液のボーラスを添加することをさらに含む。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、脂質溶液は、第1の培養培地1L当たり約1mLの用量で添加される。
本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態は、培養中に第1の培養培地に消泡剤を添加することをさらに含む。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態は、培養するステップで産生される組換えエクリズマブを収集することをさらに含む。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、収集することは、細胞を溶解させることを含む。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、組換えエクリズマブは、第1の培養培地およびフィード培養培地の一方または両方から収集される。
本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、エクリズマブは、配列番号1を含み、またはそれからなる重鎖、および配列番号2を含み、またはそれからなる軽鎖を含む。
本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態は、細胞増殖、百分率細胞生存度、生存細胞密度、好気性グルコース消費量、エクリズマブ力価、比産生率(specific productivity rate)、容積産生率(volumetric productivity rate)、乳酸(lactate)産生、およびエクリズマブ品質の群より選択される1つまたは複数の細胞培養パラメーターを評価することをさらに含む。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態は、決定された1つまたは複数の細胞培養パラメーターを、大規模エクリズマブ産生細胞培養における同じ1つまたは複数の細胞培養パラメーターと比較することをさらに含む。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、大規模のエクリズマブ産生細胞培養は、10,000L−エクリズマブ産生細胞培養である。
特定の態様では、例えば以下の項目が提供される:
(項目1)
小規模培養において大規模エクリズマブ産生細胞培養を再現する方法であって、
バイオリアクターの容量の約70%から約90%の間を占め、約2.5×10 から約7.5×10 NS0細胞/mLの間の初期細胞密度を有する第1の培養培地を含有する4L〜10Lの流加バイオリアクターを提供するステップであって、前記細胞が組換えエクリズマブをコードする核酸を含む、ステップ;
前記バイオリアクター中で前記細胞を約14%〜約16%の間のdO レベル、および約50RPMから約70RPMの間の回転撹拌で、約34℃〜約39℃で少なくとも8日間、培養するステップ;
約13×10 〜約20×10 細胞/mLの細胞密度に到達するまで、流加培養を維持するステップ、次いで;
(1)約120時間〜約150時間の期間にわたって前記フィード培養培地を前記第1の培養培地に連続的に添加するステップ、そしてフィード培養培地の連続的添加をスタートしてから約40〜60時間後に
(2)約90時間〜約105時間の間の期間にわたってアルカリ塩基溶液を前記第1の培養培地に連続的に添加するステップ
を含む、方法。
(項目2)
前記第1の培養培地および前記フィード培養培地の一方または両方が、処理済みウシ血清アルブミン(BSA)を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記処理済みBSAが、処理済みNew Zealand BSAである、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記初期細胞密度が、約4.0×10 細胞/mLから約6.0×10 細胞/mLの間である、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
前記バイオリアクターが、約4L〜約6Lの間の容量を有する、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
前記第1の培養培地が、前記バイオリアクターの容量の約80%〜約88%の間を占める、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
前記流加培養が、約36℃〜約37℃の温度で実施される、項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
前記回転撹拌が、約55RPMから約65RPMの間である、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
標的細胞密度が、約17×10 細胞/mLから約19×10 細胞/mLの間である、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
前記アルカリ塩基溶液が、約92時間〜約100時間の間の期間にわたって前記第1の培養培地に連続的に添加される、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
前記バイオリアクターが、前記第1の培養培地4.2Lを含み、前記アルカリ塩基溶液が、約1.65mL/時間〜約1.85mL/時間の間の速度で前記第1の培養培地に連続的に添加される、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記アルカリ塩基溶液が、約0.65Mから約0.85Mの間の炭酸ナトリウム、および約0.4Mから約0.6Mの間の炭酸水素ナトリウムを含む、項目11に記載の方法。
(項目13)
単一のフィード培養培地が、前記第1の培養培地に連続的に添加される、項目1から12のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
2種の異なるフィード培養培地が、前記第1の培養培地に連続的に添加される、項目1から11のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
前記2種の異なるフィード培養培地のそれぞれが、約15μL/分〜約35μL/分の間の速度で前記第1の培養培地に連続的に添加される、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記2種の異なるフィード培養培地のそれぞれが、約20μL/分〜約25μL/分の間の速度で前記第1の培養培地に連続的に添加される、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記フィード培養培地が、約130時間〜約135時間の間の期間にわたって前記第1の培養培地に連続的に添加される、項目1から12のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
前記細胞が約13×10 細胞/mL〜約20×10 細胞/mLの密度に到達する時点で、前記第1の培養培地にリノール酸、オレイン酸、およびコレステロールを含む脂質溶液のボーラスを添加するステップをさらに含む、項目1から17のいずれか一項に記載の方法。
(項目19)
前記脂質溶液が、前記第1の培養培地1L当たり約1mLの用量で添加される、項目18に記載の方法。
(項目20)
培養中に前記第1の培養培地に消泡剤を添加するステップをさらに含む、項目1から19のいずれか一項に記載の方法。
(項目21)
前記培養するステップで産生された前記組換えエクリズマブを収集するステップをさらに含む、項目1から20のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
収集するステップが、前記細胞を溶解させることを含む、項目21に記載の方法。
(項目23)
組換えエクリズマブが、前記第1の培養培地および前記フィード培養培地の一方または両方から収集される、項目21に記載の方法。
(項目24)
エクリズマブが、配列番号1を含む重鎖および配列番号2を含む軽鎖を含む、項目1から23のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
エクリズマブが、配列番号1からなる重鎖および配列番号2からなる軽鎖を含む、項目24に記載の方法。
(項目26)
細胞増殖、百分率細胞生存度、生存細胞密度、好気性グルコース消費量、エクリズマブ力価、比産生率、容積産生率、乳酸産生、およびエクリズマブ品質からなる群より選択される1つまたは複数の細胞培養パラメーターを評価するステップをさらに含む、項目1から25のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
決定された前記1つまたは複数の細胞培養パラメーターを、大規模エクリズマブ産生細胞培養における同じ1つまたは複数の細胞培養パラメーターと比較するステップをさらに含む、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記大規模エクリズマブ産生細胞培養が、10,000Lエクリズマブ産生細胞培養である、項目27に記載の方法。
本明細書で使用する場合、名詞の前の単語「1つの(a)」または「複数の」は、1つまたは複数のその特定の名詞を示す。例えば、語句「哺乳動物細胞」は、「1つまたは複数の哺乳動物細胞」を示す。
用語「処理済みBSA」または「処理済みウシ血清アルブミン」は、本明細書に記載される方法によって生成されたウシ血清アルブミンを指す。例えば、処理済みBSAを生成するために使用される方法は、血清アルブミンを含む溶液を加熱すること、血清アルブミンを含む溶液に安定剤を添加すること、および再構成された凍結乾燥血清アルブミンを含む溶液から不純物を沈殿させることを含まない。一部の例では、処理済みBSAを生成するために使用される方法は、ウシ由来の血漿を提供することからスタートする。処理済みBSAを生成するために使用することができる非限定的な方法は、本明細書に記載されている。
用語「処理済みNZ BSA」または「処理済みNew Zealand BSA」は、ニュージーランドで繁殖および飼育されたウシ由来の血清アルブミンを含む本明細書に定義した処理済みBSAを指す。処理済みNZ BSAの非限定的な例は、MP Biomedicals NZ BSAである。
用語「エクリズマブ産生細胞培養」は、医薬組成物の製造に主に使用される組換えエクリズマブを産生させるために使用される大規模培養を指す。産生細胞培養は、少なくとも500L、例えば、約1,000Lもしくは少なくとも1,000L、約2,000Lもしくは少なくとも2,000L、約3,000Lもしくは少なくとも3,000L、約4,000Lもしくは少なくとも4,000L、約5,000Lもしくは少なくとも5,000L、約6,000Lもしくは少なくとも6,000L、約7,000もしくは少なくとも7,000L、約8,000Lもしくは少なくとも8,000L、約9,000Lもしくは少なくとも9,000L、または約10,000Lもしくは少なくとも10,000Lの容積を有し得る。
用語「産生バイオリアクター」とは、本明細書で使用する場合、培養物中の哺乳動物細胞の増殖および培養物中の哺乳動物細胞による組換えタンパク質産物の産生に十分な条件下で、哺乳動物細胞培養物をインキュベートするために適切な容器を指す。。産生バイオリアクターの例は、当技術分野で公知である。
用語「哺乳動物細胞」とは、例えば、ヒト、ハムスター、マウス、ミドリザル、ラット、ブタ、ウシ、ハムスターまたはウサギを含む任意の哺乳動物由来のまたはかかる哺乳動物から誘導された、任意の細胞を指す。一部の実施形態では、この哺乳動物細胞は、不死化細胞、分化細胞または未分化細胞であり得る。
用語「実質的に含まない」とは、本明細書で使用する場合、特定の物質(例えば、液体培養培地由来または哺乳動物細胞の溶解物由来の混入タンパク質)を、少なくとも90%もしくは約90%含まない、または約95%、96%、97%、98%含まない、または少なくとも99%もしくは約99%含まない、または約100%含まない組成物(例えば、医薬組成物)を指す。
用語「培養」または「細胞培養」とは、本明細書で使用する場合、物理的条件の制御されたセットの下での、液体培養培地中での哺乳動物細胞の維持または増殖を指す。
用語「液体培養培地」または「培養培地」とは、哺乳動物細胞を培地中でin vitroで増殖させるのに十分な栄養素を含有する流体を指す。例えば、液体培養培地は、以下のうち1つまたは複数を含み得る:アミノ酸(例えば、20種のアミノ酸)、プリン(例えば、ヒポキサンチン)、ピリミジン(例えば、チミジン)、コリン、イノシトール、チアミン、葉酸、ビオチン、カルシウム、ナイアシンアミド、ピリドキシン、リボフラビン、チミジン、シアノコバラミン、ピルベート、リポ酸、マグネシウム、グルコース、ナトリウム、カリウム、鉄、銅、亜鉛、セレンおよび他の必要な微量金属、ならびに炭酸水素ナトリウム。液体培養培地は、哺乳動物由来の血清を含み得る。一部の場合には、液体培養培地は、哺乳動物由来の血清も別の抽出物も含有しない(化学的に規定された液体培養培地)。液体培養培地は、微量金属、哺乳動物成長ホルモンおよび/または哺乳動物増殖因子を含有し得る。液体培養培地の非限定的な例は、本明細書に記載されており、さらなる例は、当技術分野で公知であり、市販されている。
用語「動物由来成分を含まない液体培養培地」とは、動物由来の任意の成分(例えば、タンパク質または血清)を含有しない液体培養培地を意味する。
用語「無血清液体培養培地」とは、動物血清を含有しない液体培養培地を指す。
用語「血清添加された液体培養培地」とは、動物血清を含む液体培養培地を指す。
用語「化学的に規定された液体培養培地」とは、化学的成分の実質的に全てが既知である液体培養培地を指す。例えば、化学的に規定された液体培養培地は、胎仔ウシ血清もウシ血清アルブミンもヒト血清アルブミンも含有しないが、それは、これらの調製物が、典型的には、アルブミンおよび脂質の複雑な混合物を含有するためである。
用語「無タンパク質液体培養培地」とは、いずれのタンパク質(例えば、いずれの検出可能なタンパク質)も含有しない液体培養培地を意味する。
「回転撹拌」とは、当技術分野で周知の用語であり、例えば、バイオリアクター中の培養物における溶存O濃度を増加させるための、例えば、時計回りまたは反時計回りの、概して円形の様式での、バイオリアクター(例えば、産生バイオリアクター)中での培養物の撹拌を指す。撹拌は、当技術分野で公知の任意の方法、例えば、円形または楕円形の動きで培養物を動かす装置、例えば、インペラを使用して、実施され得る。回転撹拌を実施するために使用され得る例示的なデバイスは、当技術分野で公知であり、市販されている。
用語「精製する」または「精製」とは、特定の文脈では、液体培養培地または細胞培養溶解物中に存在する1つまたは複数の他の成分(例えば、DNA、RNAまたは他のタンパク質)から、組換えタンパク質を少なくとも部分的に単離することを意味する。精製の程度は、重量で少なくとも5%もしくは約5%、例えば、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%もしくは約10%、15%、20%、25%、30%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または少なくとも95%〜99.9%もしくは約95%〜99.9%純粋であるなど、特定され得る。液体培養培地からまたは哺乳動物細胞溶解物からタンパク質を精製するための非限定的な方法は、本明細書に記載されており、その他は、当技術分野で公知である。
用語「流加細胞培養(fed batch cell culture)」または「流加培養(fed batch culturing)」は、細胞培養物からの液体培養培地の実質的なまたは著しい除去を伴わない初期細胞培養物へのフィード培養培地(例えば、液体または固体培養培地)の漸増的または連続的添加を意味する。一部の場合には、フィード培養培地は、培養期間の開始時に培養物中に存在する第1の液体培養培地と同じである。他の場合には、フィード培養培地は、第1の液体培養培地の濃縮形態であり、かつ/または乾燥粉末として添加される。流加培養の一部の例では、2種の異なるフィード培養培地が初期細胞培養物に添加される。
「比産生率」または「SPR」とは、本明細書で使用する場合、1日当たり哺乳動物細胞当たりの産生された組換えタンパク質の質量または酵素活性を指す。組換え抗体についてのSPRは、通常、質量/細胞/日として測定される。組換え酵素についてのSPRは、通常、単位/細胞/日または(単位/質量)/細胞/日として測定される。
「容積産生率(volume productivity rate)」または「VPR」とは、本明細書で使用する場合、1日当たり培養物の容積当たり(例えば、バイオリアクター、容器またはチューブ容積の1L当たり)の産生された組換えタンパク質の質量または酵素活性を指す。組換え抗体についてのVPRは、通常、質量/L/日として測定される。組換え酵素についてのVPRは、通常、単位/L/日または質量/L/日として測定される。
特記しない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する分野の当業者によって一般に理解される意味と同じ意味を有する。方法および材料は、本発明における使用のために本明細書に記載されている;当技術分野で公知の他の適切な方法および材料もまた使用され得る。材料、方法および実施例は、例示にすぎず、限定として解釈されない。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、配列、データベースエントリーおよび他の参考文献は、それらの全体が参照によって組み込まれる。矛盾する場合、定義を含む本明細書が優先する。
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および図面から、ならびに特許請求の範囲から、明らかである。
図1は、10,000Lエクリズマブ産生細胞培養(黒の薄い実線)および以前の5Lエクリズマブ小規模培養(黒の濃い実線)における時間をわたっての乳酸の平均濃度(実線)を示すグラフである。破線は、データの±1標準偏差を表す。
図2は、10,000Lエクリズマブ産生細胞培養(黒の薄い実線)および以前の5Lエクリズマブ小規模培養(黒の濃い実線)における時間をわたってのナトリウムの平均濃度(実線)を示すグラフである。破線は、データの±1標準偏差を表す。
図3は、10,000Lエクリズマブ産生細胞培養(黒の薄い実線)および以前の5Lエクリズマブ小規模培養(黒の濃い実線)における時間をわたっての平均オフラインpH(offline pH)を示すグラフである。破線は、データの±1標準偏差を表す。
図4は、10,000Lエクリズマブ産生細胞培養(黒の濃い実線)および以前の5Lエクリズマブ小規模培養(黒の薄い実線)における時間をわたっての平均生存細胞密度を示すグラフである。破線は、データの±1標準偏差を表す。
図5は、10,000Lエクリズマブ産生細胞培養(黒の濃い実線)および本明細書に記載される方法を使用して培養した5Lエクリズマブ小規模培養(黒の薄い実線)における時間をわたっての平均生存細胞密度を示すグラフである(n=40)。破線は、データの±1標準偏差を表す。
図6は、10,000Lエクリズマブ産生細胞培養(黒の濃い実線)および以前の5Lエクリズマブ小規模培養(黒の薄い実線)における時間をわたっての平均百分率細胞生存度を示すグラフである。破線は、データの±1標準偏差を表す。
図7は、10,000Lエクリズマブ産生細胞培養(黒の濃い実線)および本明細書に記載される方法を使用して培養した5Lエクリズマブ小規模培養(黒の薄い実線)における時間をわたっての平均百分率細胞生存度を示すグラフである(n=40)。破線は、データの±1標準偏差を表す。
図8は、10,000Lエクリズマブ産生細胞培養(黒の濃い実線)および以前の5Lエクリズマブ小規模培養(黒の薄い実線)における時間をわたってのエクリズマブの力価を示すグラフである。破線は、データの±1標準偏差を表す。
図9は、10,000Lエクリズマブ産生細胞培養(黒の濃い実線)および本明細書に記載される方法を使用して培養した5Lエクリズマブ小規模培養(黒の薄い実線)における時間をわたってのエクリズマブの力価を示すグラフである(n=40)。破線は、データの±1標準偏差を表す。
図10は、10,000Lエクリズマブ産生細胞培養(黒の濃い実線)および以前の5Lエクリズマブ小規模培養(黒の薄い実線)における時間をわたってのグルコース濃度を示すグラフである。破線は、データの±1標準偏差を表す。
図11は、10,000Lエクリズマブ産生細胞培養(黒の濃い実線)および本明細書に記載される方法の間に培養した5Lエクリズマブ小規模培養(黒の薄い実線)における時間をわたってのグルコース濃度を示すグラフである(n=40)。破線は、データの±1標準偏差を表す。
小規模培養で大規模エクリズマブ産生細胞培養を再現する方法が本明細書に提供される。これらの方法は、バイオリアクターの容量の約60%から約90%の間を占め、約2.0×10から約7.5×10NS0細胞/mLの間の初期細胞密度を有する第1の培養培地を含有する2L〜25Lのバイオリアクター(流加バイオリアクターなど)を提供するステップであって、細胞が組換えエクリズマブをコードする核酸を含有する、ステップ;バイオリアクター中で細胞を約10%〜約20%の間のdOレベル、および約40RPMから約80RPMの間の回転撹拌で、約34℃〜約39℃で少なくとも8日間、培養する(流加培養するなど)ステップ;約10×10〜約25×10細胞/mLの細胞密度に到達するまで、流加培養を維持する(例えば、継続する)ステップ;次いで(1)約100時間〜約170時間の期間にわたってフィード培養培地を第1の培養培地に連続的に添加するステップ、そしてフィード培養培地の連続的添加をスタートしてから約5〜80時間後に(2)約70時間〜約105時間の間の期間にわたってアルカリ塩基溶液を第1の培養培地に連続的に添加するステップを含む。
大規模エクリズマブ産生細胞培養を再現する方法の非限定的な態様を以下に記載する。以下に記載する態様のいずれも、任意の組合せで、または当技術分野で公知の任意の他の要素とともに使用することができる。
バイオリアクター
本明細書に記載される方法のいずれかにおいて流加培養物を培養するために使用されるバイオリアクターは、約2Lと約25Lとの間(例えば、約2Lと約24Lとの間、約2Lと約22Lとの間、約2Lと約20Lとの間、約2Lと約18Lとの間、約2Lと約18Lとの間、約2Lと約16Lとの間、約2Lと約14Lとの間、約2Lと約12Lとの間、約2Lと約10Lとの間、約2Lと約9Lとの間、約2Lと約8Lとの間、約2Lと約7Lとの間、約2Lと約6Lとの間、約2Lと約5Lとの間、約2Lと約4Lとの間、約2Lと約3Lとの間、約3Lと約25Lとの間、約3Lと約24Lとの間、約3Lと約22Lとの間、約3Lと約20Lとの間、約3Lと約18Lとの間、約3Lと約16Lとの間、約3Lと約14Lとの間、約3Lと約12Lとの間、約3Lと約10Lとの間、約3Lと約9Lとの間、約3Lと約8Lとの間、約3Lと約7Lとの間、約3Lと約6Lとの間、約3Lと約5Lとの間、約3Lと約4Lとの間、約4Lと約25Lとの間、約4Lと約24Lとの間、約4Lと約22Lとの間、約4Lと約20Lとの間、約4Lと約18Lとの間、約4Lと約16Lとの間、約4Lと約14Lとの間、約4Lと約12Lとの間、約4Lと約10Lとの間、約4Lと約9Lとの間、約4Lと約8Lとの間、約4Lと約7Lとの間、約4Lと約6Lとの間、約4Lと約5Lとの間、約5Lと約25Lとの間、約5Lと約24Lとの間、約5Lと約22Lとの間、約5Lと約20Lとの間、約5Lと約18Lとの間、約5Lと約16Lとの間、約5Lと約14Lとの間、約5Lと約12Lとの間、約5Lと約10Lとの間、約5Lと約9Lとの間、約5Lと約8Lとの間、約5Lと約7Lとの間、約5Lと約6Lとの間、約6Lと約25Lとの間、約6Lと約24Lとの間、約6Lと約22Lとの間、約6Lと約20Lとの間、約6Lと約18Lとの間、約6Lと約16Lとの間、約6Lと約14Lとの間、約6Lと約12Lとの間、約6Lと約10Lとの間、約6Lと約9Lとの間、約6Lと約8Lとの間、約6Lと約7Lとの間、約8Lと約25Lとの間、約8Lと約24Lとの間、約8Lと約22Lとの間、約8Lと約20Lとの間、約8Lと約18Lとの間、約8Lと約16Lとの間、約8Lと約14Lとの間、約8Lと約12Lとの間、約8Lと約10Lとの間、約8Lと約9Lとの間、約9Lと約25Lとの間、約9Lと約24Lとの間、約9Lと約22Lとの間、約9Lと約20Lとの間、約9Lと約18Lとの間、約9Lと約16Lとの間、約9Lと約14Lとの間、約9Lと約12Lとの間、約9Lと約10Lとの間、約10Lと約25Lとの間、約10Lと約24Lとの間、約10Lと約22Lとの間、約10Lと約20Lとの間、約10Lと約18Lとの間、約10Lと約16Lとの間、約10Lと約14Lとの間、約10Lと約12Lとの間、約12Lと約25Lとの間、約12Lと約24Lとの間、約12Lと約22Lとの間、約12Lと約20Lとの間、約12Lと約18Lとの間、約12Lと約16Lとの間、約12Lと約14Lとの間、約14Lと約25Lとの間、約14Lと約24Lとの間、約14Lと約22Lとの間、約14Lと約20Lとの間、約14Lと約18Lとの間、約14Lと約16Lとの間、約16Lと約25Lとの間、約16Lと約24Lとの間、約16Lと約22Lとの間、約16Lと約20Lとの間、約16Lと約18Lとの間、約18Lと約25Lとの間、約18Lと約24Lとの間、約18Lと約22Lとの間、約18Lと約20Lとの間、約20Lと約25Lとの間、約20Lと約24Lとの間、約20Lと約22Lまたは約22Lと約25Lとの間)の容量を有し得る。
第1の培養培地
本明細書に提供する方法は、第1の培養培地(例えば、本明細書に記載されるまたは当技術分野で公知の例示的なタイプの培養培地のいずれか)を含有するバイオリアクターを提供するステップを含む。バイオリアクター中に存在する第1の培養培地の容積は、バイオリアクターの容量の約60%と約90%との間(例えば、約60%と約88%との間、約60%と約86%との間、約60%と約86%との間、約60%と約84%との間、約60%と約82%との間、約60%と約80%との間、約60%と約78%との間、約60%と約76%との間、約60%と約74%との間、約60%と約72%との間、約60%と約70%との間、約60%と約68%との間、約60%と約66%との間、約60%と約64%との間、約62%と約90%との間、約62%と約88%との間、約62%と約86%との間、約62%と約84%との間、約62%と約82%との間、約62%と約80%との間、約62%と約78%との間、約62%と約76%との間、約62%と約74%との間、約62%と約72%との間、約62%と約74%との間、約62%と約72%との間、約62%と約70%との間、約62%と約68%との間、約62%と約66%との間、約64%と約90%との間、約64%と約88%との間、約64%と約86%との間、約64%と約84%との間、約64%と約82%との間、約64%と約80%との間、約64%と約78%との間、約64%と約76%との間、約64%と約74%との間、約64%と約72%との間、約64%と約70%との間、約64%と約68%との間、約68%と約90%との間、約68%と約88%との間、約68%と約86%との間、約68%と約84%との間、約68%と約82%との間、約68%と約80%との間、約68%と約78%との間、約68%と約76%との間、約68%と約74%との間、約68%と約72%との間、約70%と約90%との間、約70%と約88%との間、約70%と約86%との間、約70%と約84%との間、約70%と約82%との間、約70%と約80%との間、約70%と約78%との間、約70%と約76%との間、約70%と約74%との間、約72%と約90%との間、約72%と約88%との間、約72%と約86%との間、約72%と約84%との間、約72%と約82%との間、約72%と約80%との間、約72%と約78%との間、約72%と約76%との間、約74%と約90%との間、約74%と約88%との間、約74%と約86%との間、約74%と約82%との間、約74%と約80%との間、約74%と約78%との間、約76%と約90%との間、約78%と約90%との間、約78%と約88%との間、約78%と約86%との間、約78%と約84%との間、約78%と約82%との間、約80%と約90%との間、約80%と約88%との間、約80%と約86%との間、約80%と約84%との間、約82%と約90%との間、約82%と約88%との間、約82%と約86%との間、約84%と約90%との間、約84%と約88%との間または約86%と約90%との間)であり得る。
バイオリアクター中に存在する第1の培養培地の容積は、約1.2Lと約22Lとの間(例えば、約1.2Lと約20Lとの間、約1.2Lと約18Lとの間、約1.2Lと約16Lとの間、約1.2と約14Lとの間、約1.2と約12Lとの間、約1.2Lと約10Lとの間、約1.2Lと約9Lとの間、約1.2Lと約8Lとの間、約1.2Lと約7Lとの間、約1.2Lと約6Lとの間、約1.2Lと約5Lとの間、約1.2Lと約4Lとの間、約1.2Lと約3Lとの間、約1.2Lと約2Lとの間、約2.0Lと約22Lとの間、約2.0Lと約20Lとの間、約2Lと約18Lとの間、約2Lと約16Lとの間、約2Lと約14Lとの間、約2Lと約12Lとの間、約2Lと約10Lとの間、約2Lと約9Lとの間、約2Lと約8Lとの間、約2Lと約7Lとの間、約2Lと約6Lとの間、約2Lと約5Lとの間、約2Lと約4Lとの間、約2Lと約3Lとの間、約3Lと約22Lとの間、約3Lと約20Lとの間、約3Lと約18Lとの間、約3Lと約16Lとの間、約3Lと約14Lとの間、約3Lと約12Lとの間、約3Lと約10Lとの間、約3Lと約9Lとの間、約3Lと約8Lとの間、約3Lと約7Lとの間、約3Lと約6Lとの間、約3Lと約5Lとの間、約3Lと約4Lとの間、約4Lと約22Lとの間、約4Lと約20Lとの間、約4Lと約18Lとの間、約4Lと約16Lとの間、約4Lと約14Lとの間、約4Lと約12Lとの間、約4Lと約10Lとの間、約4Lと約9Lとの間、約4Lと約8Lとの間、約4Lと約7Lとの間、約4Lと約6Lとの間、約4Lと約5Lとの間、約5Lと約22Lとの間、約5Lと約20Lとの間、約5Lと約18Lとの間、約5Lと約16Lとの間、約5Lと約14Lとの間、約5Lと約12Lとの間、約5Lと約10Lとの間、約5Lと約9Lとの間、約5Lと約8Lとの間、約5Lと約7Lとの間、約5Lと約6Lとの間、約6Lと約22Lとの間、約6Lと約20Lとの間、約6Lと約18Lとの間、約6Lと約16Lとの間、約6Lと約14Lとの間、約6Lと約12Lとの間、約6Lと約10Lとの間、約6Lと約9Lとの間、約6Lと約8Lとの間、約6Lと約7Lとの間、約7Lと約22Lとの間、約7Lと約20Lとの間、約7Lと約18Lとの間、約7Lと約16Lとの間、約7Lと約14Lとの間、約7Lと約12Lとの間、約7Lと約10Lとの間、約7Lと約9Lとの間、約7Lと約8Lとの間、約8Lと約22Lとの間、約8Lと約20Lとの間、約8Lと約18Lとの間、約8Lと約16Lとの間、約8Lと約14Lとの間、約8Lと約12Lとの間、約8Lと約10Lとの間、約8Lと約9Lとの間、約9Lと約22Lとの間、約9Lと約20Lとの間、約9Lと約18Lとの間、約9Lと約16Lとの間、約9Lと約14Lとの間、約9Lと約12Lとの間、約9Lと約10Lとの間、約10Lと約22Lとの間、約10Lと約20Lとの間、約10Lと約18Lとの間、約10Lと約16Lとの間、約10Lと約14Lとの間、約10Lと約12Lとの間、約12Lと約22Lとの間、約12Lと約20Lとの間、約12Lと約18Lとの間、約12Lと約16Lとの間、約12Lと約14Lとの間、約14Lと約22Lとの間、約14Lと約20Lとの間、約14Lと約18Lとの間、約14Lと約16Lとの間、約16Lと約22Lとの間、約16Lと約20Lとの間、約16Lと約18Lとの間、約18Lと約22Lとの間、約18Lと約20Lとの間または約20Lと約22Lとの間)であり得る。
NS0細胞および初期細胞密度
本明細書に記載される方法で使用されるNS0細胞は、NS0細胞のゲノム内に安定に組み込まれた、組換えエクリズマブをコードする組換え核酸を含有することができる。一部の実施形態では、組換えエクリズマブは、哺乳動物細胞によって液体培養培地中に分泌される。一部の場合には、培養された哺乳動物細胞は、シード培養物由来である。より具体的には、初期細胞培養物は、シードトレインプロセスの結果、または別のバイオリアクター由来の培養物である。
本明細書に記載される方法のいずれかの非限定例では、流加培養期間のスタート時にバイオリアクター中に存在する哺乳動物細胞の細胞密度(初期生存細胞密度などの初期細胞密度)は、約1.0×10細胞/mL〜約7.5×10細胞/mL、約2.0×10細胞/mL〜約7.5×10細胞/mL、約3.0×10細胞/mL〜約7.5×10細胞/mL、約4.0×10細胞/mL〜約7.5×10細胞/mLの間、約5.0×10細胞/mL〜約7.5×10細胞/mLの間、約6.0×10細胞/mL〜約7.5×10細胞/mLの間、約7.0×10細胞/mL〜約7.5×10細胞/mLの間、約1.0×10細胞/mL〜約7.0×10細胞/mLの間、約2.0×10細胞/mL〜約7.0×10細胞/mLの間、約3.0×10細胞/mL〜約7.0×10細胞/mLの間、約4.0×10細胞/mL〜約7.0×10細胞/mLの間、約5.0×10細胞/mL〜約7.0×10細胞/mLの間、約6.0×10細胞/mL〜約7.0×10細胞/mLの間、約1.0×10細胞/mL〜約6.0×10細胞/mLの間、約2.0×10細胞/mL〜約6.0×10細胞/mLの間、約3.0×10〜約6.0×10細胞/mLの間、約4.0×10細胞/mL〜約6.0×10細胞/mLの間、約5.0×10細胞/mL〜約6.0×10細胞/mLの間、約1.0×10細胞/mL〜約5.0×10細胞/mLの間、約2.0×10細胞/mL〜約5.0×10細胞/mLの間、約3.0×10細胞/mL〜約5.0×10細胞/mLの間、約4.0×10細胞/mL〜約5.0×10細胞/mLの間、約1.0×10細胞/mL〜約4.0×10細胞/mLの間、約2.0×10細胞/mL〜約4.0×10細胞/mLの間、約3.0×10細胞/mL〜約4.0×10細胞/mLの間、約1.0×10細胞/mL〜約3.0×10細胞/mLの間、約2.0×10細胞/mL〜約3.0×10細胞/mLの間または約1.0×10細胞/mL〜約2.0×10細胞/mLの間である。
流加培養
当技術分野で公知であるように、流加培養は、細胞培養物由来の第1の培養培地の実質的なまたは著しい除去を伴わない初期細胞培養物へのフィード培養培地の漸増的(周期的)または連続的添加を含む。流加培養における細胞培養物は、バイオリアクター(例えば、本明細書に記載される例示的なバイオリアクターのいずれか)中に置くことができる。一部の場合には、フィード培養培地は、第1の培養培地と同じである。フィード培養培地は、液体形態または乾燥粉末であり得る。一部の例示的な場合には、フィード培養培地は、第1の培養培地の濃縮形態である。
例えば、フィード培養培地の添加は(連続的または周期的に)培養期間の開始後、6時間と7日間との間、約6時間と約6日間との間、約6時間と約5日間との間、約6時間と約4日間との間、約6時間と約3日間との間、約6時間と約2日間との間、約6時間と約1日間との間、約12時間と約7日間との間、約12時間と約6日間との間、約12時間と約5日間との間、約12時間と約4日間との間、約12時間と約3日間との間、約12時間と約2日間との間、約1日間と約7日間との間、約1日間と約6日間との間、約1日間と約5日間との間、約1日間と約4日間との間、約1日間と約3日間との間、約1日間と約2日間との間、約2日間と約7日間との間、約2日間と約6日間との間、約2日間と約5日間との間、約2日間と約4日間との間、約2日間と約3日間との間、約3日間と約7日間との間、約3日間と約6日間との間、約3日間と約5日間との間、約3日間と約4日間との間、約4日間と約7日間との間、約4日間と約6日間との間、約4日間と約5日間との間、約5日間と約7日間との間または約5日間と約6日間との間である時点において行うことができる。
一部の例では、2種の異なるフィード培養培地(例えば、本明細書に記載される例示的な液体培養培地のいずれか)は、流加培養中に添加される(連続的または漸増的に)。添加される第1のフィード培養培地および第2のフィード培養培地の量または容積は、実質的に同じであることができ、または異なることができる。第1のフィード培養培地は、液体の形態であり得、第2のフィード培養培地は、固体の形態であり得る。一部の例では、第1および第2のフィード培養培地は、液体培養培地である。
流加培養は、少なくとも8日(例えば、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25日)にわたって実施することができる。例えば、流加培養は、少なくとも9日、少なくとも10日、少なくとも11日、少なくとも12日、少なくとも13日、少なくとも14日、少なくとも15日、少なくとも16日、少なくとも17日、少なくとも18日、少なくとも19日、または少なくとも20日にわたって実施することができる。フィード培養培地(または第1および第2の液体フィード培養培地)は、連続的または周期的に添加することができる。
フィード培養培地の連続的添加
フィード培養培地が連続的に添加される場合、フィード培養培地の添加の速度は、培養期間にわたって一定に保持することができ、または増大させる(例えば、着実に増大させる)ことができる。フィード培養培地の連続的添加は、培養期間中の特定の時点(例えば、細胞が標的細胞密度、例えば、本明細書に記載される例示的な標的細胞密度のいずれかに到達するとき)でスタートすることができる。一部の実施形態では、フィード培養培地の連続的添加は、培養期間の2日目、3日目、4日目、5日目、6日目、または7日目に開始することができる。培養物にフィード培養培地(例えば、第1および第2の液体フィード培養培地)を添加する例示的な容積および速度は、本明細書に記載されている。
一部の実施形態では、単一の液体フィード培養培地または第1および第2の液体フィード培養培地は、細胞培養物に連続的に添加される。単一の液体フィード培養培地の添加の速度、または第1および第2の液体フィード培養培地のそれぞれの添加の速度は、約10μL/分と約160μL/分との間(例えば、約10μL/分と約150μL/分との間、約10μL/分と約140μL/分との間、約10μL/分と約130μL/分との間、約10μL/分と約120μL/分との間、約10μL/分と約110μL/分との間、約10μL/分と約100μL/分との間、約10μL/分と約90μL/分との間、約10μL/分と約80μL/分との間、約10μL/分と約75μL/分との間、約10μL/分と約70μL/分との間、約10μL/分と約65μL/分との間、約10μL/分と約60μL/分との間、約10μL/分と約55μL/分との間、約10μL/分と約50μL/分との間、約10μL/分と約45μL/分との間、約10μL/分と約40μL/分との間、約10μL/分と約35μL/分との間、約10μL/分と約30μL/分との間、約10μL/分と約25μL/分との間、約10μL/分と約20μL/分との間、約10μL/分と約15μL/分との間、約15μL/分と約160μL/分,15μL/分と約150μL/分との間、約15μL/分と約140μL/分との間、約15μL/分と約130μL/分との間、約15μL/分と約120μL/分との間、約15μL/分と約110μL/分との間、約15μL/分と約100μL/分との間、約15μL/分と約90μL/分との間、約15μL/分と約80μL/分との間、約15μL/分と約75μL/分との間、約15μL/分と約70μL/分との間、約15μL/分と約65μL/分との間、約15μL/分と約60μL/分との間、約15μL/分と約55μL/分との間、約15μL/分と約50μL/分との間、約15μL/分と約45μL/分との間、約15μL/分と約40μL/分との間、約15μL/分と約35μL/分との間、約15μL/分と約30μL/分との間、約15μL/分と約25μL/分との間、約15μL/分と約20μL/分との間、約20μL/分と約160μL/分との間、約20μL/分と約150μL/分との間、約20μL/分と約140μL/分との間、約20μL/分と約130μL/分との間、約20μL/分と約120μL/分との間、約20μL/分と約110μL/分との間、約20μL/分と約100μL/分との間、約20μL/分と約90μL/分との間、約20μL/分と約80μL/分との間、約20μL/分と約75μL/分との間、約20μL/分と約70μL/分との間、約20μL/分と約65μL/分との間、約20μL/分と約60μL/分との間、約20μL/分と約55μL/分との間、約20μL/分と約50μL/分との間、約20μL/分と約45μL/分との間、約20μL/分と約40μL/分との間、約20μL/分と約35μL/分との間、約20μL/分と約30μL/分との間、約20μL/分と約25μL/分との間、約30μL/分と約160μL/分,30μL/分と約150μL/分との間、約30μL/分と約140μL/分との間、約30μL/分と約130μL/分との間、約30μL/分と約120μL/分との間、約30μL/分と約110μL/分との間、約30μL/分と約100μL/分との間、約30μL/分と約90μL/分との間、約30μL/分と約80μL/分との間、約30μL/分と約70μL/分との間、約30μL/分と約60μL/分との間、約30μL/分と約50μL/分との間、約30μL/分と約40μL/分との間、約40μL/分と約160μL/分との間、約40μL/分と約150μL/分との間、約40μL/分と約140μL/分との間、約40μL/分と約130μL/分との間、約40μL/分と約120μL/分との間、約40μL/分と約110μL/分との間、約40μL/分と約100μL/分との間、約40μL/分と約90μL/分との間、約40μL/分と約80μL/分との間、約40μL/分と約70μL/分との間、約40μL/分と約60μL/分との間、約40μL/分と約50μL/分との間、約50μL/分と約160μL/分との間、約50μL/分と約150μL/分との間、約50μL/分と約140μL/分との間、約50μL/分と約130μL/分との間、約50μL/分と約120μL/分との間、約50μL/分と約110μL/分との間、約50μL/分と約100μL/分との間、約50μL/分と約90μL/分との間、約50μL/分と約80μL/分との間、約50μL/分と約70μL/分との間、約50μL/分と約60μL/分との間、約60μL/分と約160μL/分との間、約60μL/分と約150μL/分との間、約60μL/分と約140μL/分との間、約60μL/分と約130μL/分との間、約60μL/分と約120μL/分との間、約60μL/分と約110μL/分との間、約60μL/分と約100μL/分との間、約60μL/分と約90μL/分との間、約60μL/分と約80μL/分との間、約60μL/分と約70μL/分との間、約70μL/分と約160μL/分との間、約70μL/分と約150μL/分との間、約70μL/分と約140μL/分との間、約70μL/分と約130μL/分との間、約70μL/分と約120μL/分との間、約70μL/分と約110μL/分との間、約70μL/分と約100μL/分との間、約70μL/分と約90μL/分との間、約70μL/分と約80μL/分との間、約80μL/分と約160μL/分との間、約80μL/分と約150μL/分との間、約80μL/分と約140μL/分との間、約80μL/分と約130μL/分との間、約80μL/分と約120μL/分との間、約80μL/分と約110μL/分との間、約80μL/分と約100μL/分との間、約80μL/分と約90μL/分との間、約90μL/分と約160μL/分との間、約90μL/分と約150μL/分との間、約90μL/分と約140μL/分との間、約90μL/分と約130μL/分との間、約90μL/分と約120μL/分との間、約90μL/分と約110μL/分との間、約90μL/分と約100μL/分との間、約100μL/分と約160μL/分との間、約100μL/分と約140μL/分との間、約100μL/分と約120μL/分との間、約120μL/分と約160μL/分との間、約120μL/分と約140μL/分との間または約140μL/分と約160μL/分との間であり得る。
培養期間全体にわたる培養物に添加されるフィード培養培地の全容積または第1および第2の液体フィード培養培地のぞれぞれの全容積は、約50mLと約2200mLとの間(例えば、約50mLと約2100mLとの間、約50mLと約2000mLとの間、約50mLと約1900mLとの間、約50mLと約1800mLとの間、約50mLと約1600mLとの間、約50mLと約1400mLとの間、約50mLと約1200mLとの間、約50mLと約1000mLとの間、約50mLと約800mLとの間、約50mLと約600mLとの間、約50mLと約400mLとの間、約50mLと約200mLとの間、約50mLと約190mLとの間、約50mLと約180mLとの間、約50mLと約170mLとの間、約50mLと約180mLとの間、約50mLと約170mLとの間、約50mLと約160mLとの間、約50mLと約150mLとの間、約50mLと約140mLとの間、約50mLと約130mLとの間、約50mLと約120mLとの間、約50mLと約110mLとの間、約50mLと約100mLとの間、約50mLと約90mLとの間、50mLと約80mLとの間、約50mLと約70mLとの間、約50mLと約60mLとの間、約60mL〜約2200mLの間、約60mLと約2000mLとの間、約60mLと約1800mLとの間、約60mLと約1600mLとの間、約60mLと約1400mLとの間、約60mLと約1200mLとの間、約60mLと約1000mLとの間、約60mLと約800mLとの間、約60mLと約600mLとの間、約60mLと約400mLとの間、約60mLと約300mLとの間、約60mLと約200mLとの間、約60mLと約190mLとの間、約60mLと約180mLとの間、約60mLと約170mLとの間、約60mLと約160mLとの間、約60mLと約150mLとの間、約60mLと約140mLとの間、約60mLと約130mLとの間、約60mLと約120mLとの間、約60mLと約110mLとの間、約60mLと約100mLとの間、約60mLと約90mLとの間、約60mLと約80mLとの間、約60mLと約70mLとの間、約80mLと約2200mLとの間、約80mLと約2000mLとの間、約80mLと約1800mLとの間、約80mLと約1600mLとの間、約80mLと約1400mLとの間、約80mLと約1200mLとの間、約80mLと約1000mLとの間、約80mLと約800mLとの間、約80mLと約600mLとの間、約80mLと約400mLとの間、約80mLと約300mLとの間、約80mLと約200mLとの間、約80mLと約190mLとの間、約80mLと約180mLとの間、約80mLと約170mLとの間、約80mLと約160mLとの間、約80mLと約150mLとの間、約80mLと約140mLとの間、約80mLと約130mLとの間、約80mLと約120mLとの間、約80mLと約110mLとの間、約80mLと約100mLとの間、約80mLと約90mLとの間、約100mLと約2200mLとの間、約100mLと約2000mLとの間、約100mLと約1800mLとの間、約100mLと約1600mLとの間、約100mLと約1400mLとの間、約100mLと約1200mLとの間、約100mLと約1000mLとの間、約100mLと約800mLとの間、約100mLと約600mLとの間、約100mLと約400mLとの間、約100mLと約300mLとの間、約100mLと約200mLとの間、約100mLと約190mLとの間、約100mLと約180mLとの間、約100mLと約170mLとの間、約100mLと約160mLとの間、約100mLと約150mLとの間、約100mLと約140mLとの間、約100mLと約130mLとの間、約100mLと約120mLとの間、約100mLと約110mLとの間、約120mLと約2200mLとの間、約120mLと約2000mLとの間、約120mLと約1800mLとの間、約120mLと約1600mLとの間、約120mLと約1400mLとの間、約120mLと約1200mLとの間、約120mLと約1000mLとの間、約120mLと約800mLとの間、約120mLと約600mLとの間、約120mLと約400mLとの間、約120mLと約300mLとの間、約120mLと約200mLとの間、約120mLと約190mLとの間、約120mLと約180mLとの間、約120mLと約170mLとの間、約120mLと約160mLとの間、約120mLと150mLとの間、約120mLと約140mLとの間、約120mLと約130mLとの間、約140mLと約2200mLとの間、約140mLと約2000mLとの間、約140mLと約1800mLとの間、約140mLと約1600mLとの間、約140mLと約1400mLとの間、約140mLと約1200mLとの間、約140mLと約1000mLとの間、約140mLと約800mLとの間、約140mLと約600mLとの間、約140mLと約400mLとの間、約140mLと約300mLとの間、約140mLと約200mLとの間、約140mLと約190mLとの間、約140mLと約180mLとの間、約140mLと約170mLとの間、約140mLと約160mLとの間、約140mLと約150mLとの間、約160mLと約2200mLとの間、約160mLと約2000mLとの間、約160mLと約1800mLとの間、約160mLと約1600mLとの間、約160mLと約1400mLとの間、約160mLと約1200mLとの間、約160mLと約1000mLとの間、約160mLと約800mLとの間、約160mLと約600mLとの間、約160mLと約500mLとの間、約160mLと約400mLとの間、約160mLと約300mLとの間、約160mLと約200mLとの間、約160mLと約190mLとの間、約160mLと約180mLとの間、約160mLと約170mLとの間、約180mLと約2200mLとの間、約180mLと約2000mLとの間、約180mLと約1800mLとの間、約180mLと約1600mLとの間、約180mLと約1400mLとの間、約180mLと約1400mLとの間、約180mLと約1200mLとの間、約180mLと約1000mLとの間、約180mLと約800mLとの間、約180mLと約600mLとの間、約180mLと約400mLとの間、約180mLと約300mLとの間、約180mLと約200mLとの間、約180mLと約190mLとの間、約200mLと約2200mLとの間、約200mLと約2000mLとの間、約200mLと約1800mLとの間、約200mLと約1600mLとの間、約200mLと約1400mLとの間、約200mLと約1200mLとの間、約200mLと約1000mLとの間、約200mLと約800mLとの間、約200mLと約600mLとの間、約200mLと約400mLとの間、約400mLと約2200mLとの間、約400mLと約2000mLとの間、約400mLと約1800mLとの間、約400mLと約1600mLとの間、約400mLと約1400mLとの間、約400mLと約1200mL,400mLと約1000mLとの間、約400mLと約800mLとの間、約400mLと約600mLとの間、約600mLと約2200mLとの間、約600mLと約2000mLとの間、約600mLと約1800mLとの間、約600mLと約1600mLとの間、約600mLと約1400mLとの間、約600mLと約1200mLとの間、約600mLと約1000mLとの間、約600mLと約800mLとの間、約800mLと約2200mLとの間、約800mLと約2000mLとの間、約800mLと約1800mLとの間、約800mLと約1600mLとの間、約800mLと約1400mLとの間、約800mLと約1200mLとの間、約800mLと約1000mLとの間、約1000mLと約2200mLとの間、約1000mLと約2000mLとの間、約1000mLと約1800mLとの間、約1000mLと約1600mLとの間、約1000mLと約1400mLとの間、約1000mLと約1200mLとの間、約1200mLと約2200mLとの間、約1200mLと約2000mLとの間、約1200mLと約1800mLとの間、約1200mLと約1600mLとの間、約1200mLと約1400mLとの間、約1400mLと約2200mLとの間、約1400mLと約2000mLとの間、約1400mLと約1800mLとの間、約1400mLと約1600mLとの間、約1600mLと約2200mLとの間、約1600mLと約2000mLとの間、約1600mLと約1800mLとの間、約1800mLと約2200mLとの間、約1800mLと約2000mLとの間または約2000mLと約2200mLとの間であり得る。
培養期間全体にわたって培養物に添加されるフィード培養培地の全容積、または第1および第2の液体フィード培養培地のそれぞれの全容積は、第1の培養培地の容積、または接種後であるが、フィード培養培地を添加する前の培養物の容積の約1%と約15%との間(例えば、約1%と約14%との間、約1%と約13%との間、約1%と約12%との間、約1%と約11%との間、約1%と約10%との間、約1%と約9%との間、約1%と約8%との間、約1%と約7%との間、約1%と約6%との間、約1%と約5%との間、約1%と約4%との間、約1%と約3%との間、約1%と約2%との間、約2%と約15%との間、約2%と約13%との間、約2%と約12%との間、約2%と約11%との間、約2%と約10%との間、約2%と約9%との間、約2%と約8%との間、約2%と約7%との間、約2%と約6%との間、約2%と約5%との間、約2%と約4%との間、約2%と約3%との間、約3%と約15%との間、約3%と約14%との間、約3%と約13%との間、約3%と約12%との間、約3%と約11%との間、約3%と約10%との間、約3%と約9%との間、約3%と約8%との間、約3%と約7%との間、約3%と約6%との間、約3%と約5%との間、約3%と約4%との間、約4%と約15%との間、約4%と約14%との間、約4%と約13%との間、約4%と約12%との間、約4%と約11%との間、約4%と約10%との間、約4%と約9%との間、約4%と約8%との間、約4%と約7%との間、約4%と約6%との間、約4%と約5%との間、約5%と約15%との間、約5%と約14%との間、約5%と約13%との間、約5%と約12%との間、約5%と約11%との間、約5%と約10%との間、約5%と約9%との間、約5%と約8%との間、約5%と約7%との間、約5%と約6%との間、約6%と約15%との間、約6%と約14%との間、約6%と約13%との間、約6%と約12%との間、約6%と約11%との間、約6%と約10%との間、約6%と約9%との間、約6%と約8%との間、約6%と約7%との間、約7%と約15%との間、約7%と約14%との間、約7%と約13%との間、約7%と約12%との間、約7%と約11%との間、約7%と約10%との間、約7%と約9%との間、約7%と約8%との間、約8%と約15%との間、約8%と約14%との間、約8%と約13%との間、約8%と約12%との間、約8%と約11%との間、約8%と約10%との間、約8%と約9%との間、約9%と約15%との間、約9%と約14%との間、約9%と約13%との間、約9%と約12%との間、約9%と約11%との間、約9%と約10%との間、約10%と約15%との間、約10%と約14%との間、約10%と約13%との間、約10%と約12%との間、約10%と約11%との間、約11%と約15%との間、約11%と約14%との間、約11%と約13%との間、約11%と約12%との間、約12%と約15%との間、約12%と約14%との間、約12%と約13%との間、約13%と約15%との間、約13%と約14%または約14%と約15との間)であり得る。
フィード培養培地の連続的添加、または第1および第2のフィード培養培地の連続的添加は、約20時間〜約200時間の間(例えば、約20時間〜約190時間の間、約20時間〜約180時間の間、約20時間〜約170時間の間、約20時間〜約160時間の間、約20時間〜約150時間の間、約20時間〜約140時間の間、約20時間〜約130時間の間、約20時間〜約120時間の間、約20時間〜約110時間の間、約20時間〜約100時間の間、約20時間〜約90時間の間、約20時間〜約80時間の間、約20時間〜約70時間の間、約20時間〜約60時間の間、約20時間〜約50時間の間、約20時間〜約40時間の間、約20時間〜約30時間の間、約30時間〜約200時間の間、約30時間〜約190時間の間、約30時間〜180時間の間、約30時間〜約170時間の間、約30時間〜約160時間の間、約30時間〜約150時間の間、約30時間〜約140時間の間、約30時間〜約130時間の間、約30時間〜約120時間の間、約30時間〜約110時間の間、約30時間〜約100時間の間、約30時間〜約90時間の間、約30時間〜約80時間の間、約30時間〜約70時間の間、約30時間〜約60時間の間、約30時間〜約50時間の間、約30時間〜約40時間の間、約40時間〜約200時間の間、約40時間〜約190時間の間、約40時間〜約180時間の間、40時間〜約170時間の間、約40時間〜約160時間の間、約40時間〜約150時間の間、約40時間〜約140時間の間、約40時間〜約130時間の間、約40時間〜約120時間の間、約40時間〜約110時間の間、40時間〜約100時間の間、40時間〜約90時間の間、40時間〜約80時間の間、約40時間〜約70時間の間、約40時間〜約60時間の間、約40時間〜約50時間の間、約50時間〜約200時間の間、約50時間〜約190時間の間、約50時間〜約180時間の間、約50時間〜約170時間の間、約50時間〜約160時間の間、約50時間〜約150時間の間、約50時間〜約140時間の間、約50時間〜約130時間の間、約50時間〜約120時間の間、約50時間〜約110時間の間、約50時間〜約100時間の間、約50時間〜約90時間の間、約50時間〜約80時間の間、約50時間〜約70時間の間、約50時間〜約60時間の間、約60時間〜約200時間の間、約60時間〜約190時間の間、約60時間〜約180時間の間、約60時間〜約170時間の間、約60時間〜約160時間の間、約60時間〜約150時間の間、約60時間〜約140時間の間、約60時間〜約130時間の間、約60時間〜約120時間の間、約60時間〜約110時間の間、約60時間〜約100時間の間、約60時間〜約90時間の間、約60時間〜約80時間の間、約60時間〜約70時間の間、約70時間〜約200時間の間、約70時間〜約190時間の間、約70時間〜約180時間の間、約70時間〜約170時間の間、約70時間〜約160時間の間、約70時間〜約150時間の間、約70時間〜約140時間の間、約70時間〜約130時間の間、約70時間〜約120時間の間、約70時間〜約110時間の間、約70時間〜約100時間の間、約70時間〜約90時間の間、約70時間〜約80時間の間、約80時間〜約200時間の間、約80時間〜約190時間の間、約80時間〜約180時間の間、約80時間〜約170時間の間、約80時間〜約160時間の間、約80時間〜約150時間の間、約80時間〜約140時間の間、約80時間〜約130時間の間、約80時間〜約120時間の間、約80時間〜約110時間の間、約80時間〜約100時間の間、約80時間〜約90時間の間、約90時間〜約200時間の間、約90時間〜約190時間の間、90時間〜約180時間の間、約90時間〜約180時間の間、約90時間〜約170時間の間、約90時間〜約160時間の間、約90時間〜約150時間の間、約90時間〜約140時間の間、約90時間〜約130時間の間、約90時間〜約120時間の間、約90時間〜約110時間の間、約90時間〜約100時間の間、約100時間〜約200時間の間、約100時間〜約190時間の間、約100時間〜約180時間の間、約100時間〜約170時間の間、約100時間〜約160時間の間、約100時間〜約150時間の間、約100時間〜約140時間の間、約100時間〜約130時間の間、約100時間〜約120時間の間、約100時間〜約110時間の間、約110時間〜約200時間の間、約110時間〜約190時間の間、約110時間〜約180時間の間、約110時間〜約170時間の間、約110時間〜約160時間の間、約110時間〜約150時間の間、約110時間〜約140時間の間、約110時間〜約130時間の間、約110時間〜約120時間の間、約120時間〜約200時間の間、約120時間〜約190時間の間、約120時間〜約180時間の間、約120時間〜約170時間の間、約120時間〜約160時間の間、約120時間〜約150時間の間、約120時間〜約140時間の間、約120時間〜約130時間の間、約130時間〜約200時間の間、約130時間〜約190時間の間、約130時間〜約180時間の間、約130時間〜約170時間の間、約130時間〜約160時間の間、約130時間〜約150時間の間、約130時間〜約140時間の間、約130時間〜約135時間の間、約140時間〜約200時間の間、約140時間〜約190時間の間、約140時間〜約180時間の間、約140時間〜約170時間の間、約140時間〜約160時間の間、約140時間〜約150時間の間、約150時間〜約200時間の間、約150時間〜約190時間の間、約150時間〜約180時間の間、約150時間〜約170時間の間、約150時間〜約160時間の間、約160時間〜約200時間の間、約160時間〜約190時間の間、約160時間〜約180時間の間、約160時間〜約170時間の間、約170時間〜約200時間の間、約170時間〜約190時間の間、約170時間〜約180時間の間、約180時間〜約200時間の間、約180時間〜約190時間または約190時間〜約200時間の間の期間にわたって行うことができる。
フィード培養培地の連続的添加、または第1および第2のフィード培養培地の連続的添加は、例えば、流加培養の1日目、2日目、3日目、4日目、5日目、6日目、7日目または8日目に開始することができる。フィード培養培地の連続的添加、または第1および第2のフィード培養培地の連続的添加は、培養物が、例えば、約1.0×10細胞/mL、約1.1×10細胞/mL、約1.2×10細胞/mL、約1.3×10細胞/mL、約1.4×10細胞/mL、約1.5×10細胞/mL、約1.6×10細胞/mL、約1.7×10細胞/mL、約1.8×10細胞/mL、約1.9×10細胞/mL、約2.0×10細胞/mL、約2.1×10細胞/mL、約2.2×10細胞/mL、約2.3×10細胞/mL、約2.4×10細胞/mL、約2.5×10細胞/mL、約1.0×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.8×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.7×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.6×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.5×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.4×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.3×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.2×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約2.2×10細胞/,Lとの間、約1.1×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約1.8×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約1.7×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約1.6×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約1.5×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約1.4×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約1.3×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約1.8×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約1.7×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約1.6×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約1.5×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約1.4×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mL,1.3×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約1.8×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約1.7×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約1.6×10細胞/mL,1.3×10細胞/mLと約1.5×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mL,1.4×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約1.8×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約1.7×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約1.6×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mL,1.5×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約1.8×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約1.7×10細胞/mLとの間、約1.6×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.6×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.6×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.6×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mL,1.6×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.6×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.6×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.6×10細胞/mLと約1.8×10細胞/mLとの間、約1.7×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.7×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.7×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.7×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mL,1.7×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.7×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.7×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.8×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.8×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.8×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.8×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mL,1.8×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.8×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.9×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.9×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.9×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.9×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mL,1.9×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約2.0×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約2.0×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約2.0×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約2.0×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mLとの間、約2.1×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約2.1×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約2.1×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約2.2×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約2.2×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLまたは約2.3×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間の標的細胞密度に到達したときに開始される。
本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、第1および第2の液体フィード培養培地の連続的添加は、同じ時間および流量でスタートし、培養期間にわたって添加される全容積ならびに、第1および第2の液体フィード培養培地のそれぞれの添加の時間の長さは、同じ、または実質的に同じである。
フィード培養培地の周期的添加
一部の実施形態では、フィード培養培地の漸増的(周期的な)添加は、哺乳動物細胞が標的細胞密度(例えば、本明細書に記載される例示的な標的細胞密度のいずれか)に到達するときに始めることができる。漸増的フィード培養培地添加は、規則的な間隔で(例えば、毎日、隔日、もしくは3日ごとに)行うことができ、または細胞が特定の標的細胞密度(例えば、培養期間にわたって増大する標的細胞密度)に到達するときに行うことができる。一部の実施形態では、添加されるフィード培養培地の量は、フィード培養培地の第1の漸増的添加とフィード培養培地の後続の添加との間で次第に増大させることができる。培養期間にわたって培養物に添加されるフィード培養培地の全容積は、本明細書に記載されるフィード培養培地の例示的な全容積のいずれかであり得る。
培養培地
培養するステップで使用することができる液体培養培地は、当技術分野で公知である。液体培養培地(例えば、第1の培養培地および/またはフィード培養培地、ならびに第1の培養培地、第1のフィード培養培地、および第2のフィード培養培地の1つまたは複数)は、哺乳動物血清(例えば、胎仔ウシ血清もしくはウシ血清、例えば、New Zealandウシ血清)、および/または成長ホルモンもしくは増殖因子(例えば、インスリン、トランスフェリンもしくは上皮増殖因子)を補充することができる。代替としてまたは追加的に、液体培養培地(例えば、第1の培養培地および/またはフィード培養培地、ならびに第1の培養培地、第1のフィード培養培地、および第2のフィード培養培地の1つまたは複数)は、化学的に規定された液体培養培地、動物由来成分を含まない液体培養培地、無血清液体培養培地または血清含有液体培養培地であり得る。液体培養培地(例えば、第1の培養培地および/またはフィード培養培地、ならびに第1の培養培地、第1のフィード培養培地、および第2のフィード培養培地の1つまたは複数)は、例えば、処理済みウシ血清アルブミンを含み得る。化学的に規定された液体培養培地、動物由来成分を含まない液体培養培地、無血清液体培養培地、および血清含有液体培養培地の非限定的な例は、市販されている。
液体培養培地は、典型的には、エネルギー源(例えば、グルコースなどの炭水化物)、必須アミノ酸(例えば、20種のアミノ酸+システインの基本セット)、低濃度で要求されるビタミンおよび/もしくは他の有機化合物、遊離脂肪酸、ならびに/または微量元素を含有する。液体培養培地は、必要に応じて、例えば、哺乳動物ホルモンもしくは増殖因子(例えば、インスリン、トランスフェリン、もしくは上皮増殖因子)、塩および緩衝液(例えば、カルシウム、マグネシウム、およびリン酸塩)、ヌクレオシドおよび塩基(例えば、アデノシン、チミジン、およびヒポキサンチン)、タンパク質および組織加水分解物、ならびに/またはこれらもしくは他の添加剤の任意の組合せを補充することができる。
本明細書に記載される方法において有用であり得る液体培養培地の非限定的な例には、例えば、CD CHO、Opti CHOおよびForti CHO(全てLife Technologies;Grand Island、NYから入手可能)、Hycell CHO培地(Thermo Fisher Scientific,Inc.;Waltham、MA)、Ex−cell CD CHO Fusion培地(Sigma−Aldrich Co.;St.Louis、MO)ならびにPowerCHO培地(Lonza Group,Ltd.;Basel、Switzerland)が含まれる。本発明の方法においてこれもまた有用であり得る培地成分には、化学的に規定された(CD)加水分解物、例えば、CDペプトン、CDポリペプチド(2つまたはそれ超のアミノ酸)およびCD増殖因子が含まれるがこれらに限定されない。液体培養培地および培地成分のさらなる例は、当技術分野で公知である。
哺乳動物細胞の培養において使用される培養培地は、約6.5と約7.5との間(例えば、約6.5と約7.4との間、約6.5と約7.3との間、約6.5と約7.2との間、約6.5と約7.1との間、約6.5と約7.0との間、約6.5と約6.9との間、約6.5と約6.8との間、約6.5と約6.7との間、約6.6と約7.5との間、約6.6と約7.4との間、約6.6と約7.3との間、約6.6と約7.2との間、約6.6と約7.1との間、約6.6と約7.0との間、約6.6と約6.9との間、約6.6と約6.8との間、約6.7と約7.5との間、約6.7と約7.4との間、約6.7と約7.3との間、約6.7と約7.2との間、約6.7と約7.1との間、約6.7と約7.0との間、約6.7と約6.9との間、約6.8と約7.5との間、約6.8と約7.4との間、約6.8と約7.3との間、約6.8と約7.2との間、約6.8と約7.1との間、約6.8と約7.0との間、約6.9と約7.5との間、約6.9と約7.4との間、約6.9と約7.3との間、約6.9と約7.2との間、約6.9と約7.1との間、約7.0と約7.5との間、約7.0と約7.4との間、約7.0と約7.3との間、約7.0と約7.2との間、約7.1と約7.5との間、約7.1と約7.4との間、約7.1と約7.3との間、約7.2と約7.5との間、約7.2と約7.4との間または約7.3と約7.5との間)のpHを有し得る。
当業者は、培養において使用される液体培養培地が、培養期間中同じであり得るか、または変化し得る(例えば、第1の培養培地およびフィード培養培地、または第1の培養培地、ならびに第1および/もしくは第2のフィード培養培地は、同じタイプの培地または異なるタイプの培地であり得る)ことを理解されたい。
一部の実施形態では、流加培養物に添加される培養培地は、固体組成物であり得る。流加培養物に添加することができる固体培養培地の例は、当技術分野で公知である。
本明細書に記載される方法で使用される培養培地のいずれも、処理済みBSAを含み得る。処理済みBSAは、本明細書に記載される方法によって生成されたウシ血清アルブミンである。例えば、処理済みBSAを生成するための方法は、血清アルブミンを含む溶液を加熱すること、血清アルブミンを含む溶液に安定剤を添加すること、および再構成された凍結乾燥血清アルブミンを含む溶液から不純物を沈殿させることを含まない。処理済みBSAを生成するための方法は、ウシ由来の血漿を提供するステップからスタートすることができる。処理済みBSAは、例えば、ウシ由来の血漿を提供するステップ、血漿を脱塩するステップ、限外濾過を使用して血漿を濾過するステップ、血漿から真性グロブリンを沈殿させるステップ、血漿を濾過して沈殿した真性グロブリンを除去するステップ、血漿に対してイオン交換クロマトグラフィーを実施して血清アルブミンおよび免疫グロブリンを含む溶出液を得るステップ、硫安沈殿法を使用して溶出液から免疫グロブリンを沈殿させるステップ、溶出液から沈殿した免疫グロブリンを除去するステップ、溶出液を濃縮およびフリーズドライして血清アルブミンを含む凍結乾燥材料を生成するステップ、ならびに任意選択で凍結乾燥材料を溶液に再構成するステップを含む方法によって生成されたBSAであり得る。処理済みBSAの非限定的な例は、MP Biomedicals NZ BSAである。
本明細書に記載される方法のいずれかで使用される培養培地のいずれも、0.1g/Lまたはそれ超(例えば、少なくとも0.2g/L、少なくとも0.3g/L、少なくとも0.4g/L、少なくとも0.5g/L、少なくとも0.6g/L、少なくとも0.7g/L、少なくとも0.8g/L、少なくとも0.9g/L、少なくとも1.0g/L、少なくとも1.1g/L、少なくとも1.2g/L、少なくとも1.3g/L、少なくとも1.4g/L、少なくとも1.5g/L、少なくとも1.6g/L、少なくとも1.7g/L、少なくとも1.8g/L、少なくとも1.9g/L、少なくとも2.0g/L、少なくとも2.1g/L.少なくとも2.2g/L、少なくとも2.3g/L、少なくとも2.4g/L、少なくとも2.5g/L、少なくとも2.6g/L、少なくとも2.7g/L、少なくとも2.8g/L、少なくとも2.9g/Lまたは少なくとも3.0g/L)の処理済みBSA(NZ処理済みBSAなど)を含み得る。本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態では、処理済みBSAを含有する培養培地は、約0.1g/L〜約3.0g/Lの間(例えば、約0.1g/Lと約2.9g/Lとの間、約0.1g/Lと約2.8g/Lとの間、約0.1g/Lと約2.7g/Lとの間、約0.1g/Lと約2.6g/Lとの間、約0.1g/Lと約2.5g/Lとの間、約0.1g/Lと約2.4g/Lとの間、約0.1g/Lと約2.3g/Lとの間、約0.1g/Lと約2.2g/Lとの間、約0.1g/Lと約2.1g/Lとの間、約0.1g/Lと約2.0g/Lとの間、約0.1g/Lと約1.9g/Lとの間、約0.1g/Lと約1.8g/Lとの間、約0.1g/Lと約1.7g/Lとの間、約0.1g/Lと約1.6g/Lとの間、約0.1g/Lと約1.5g/Lとの間、約0.1g/Lと約1.4g/Lとの間、約0.1g/Lと約1.3g/Lとの間、約0.1g/Lと約1.2g/Lとの間、約0.1g/Lと約1.1g/Lとの間、約0.1g/Lと約1.0g/Lとの間、約0.1g/Lと約0.9g/Lとの間、約0.1g/Lと約0.8g/Lとの間、約0.1g/Lと約0.7g/Lとの間、約0.1g/Lと約0.6g/Lとの間、約0.1g/Lと約0.5g/Lとの間、約0.1g/Lと約0.4g/Lとの間、約0.1g/Lと約0.3g/Lとの間、約0.5g/Lと約3.0g/Lとの間、約0.5g/Lと約2.9g/Lとの間、約0.5g/Lと約2.8g/Lとの間、約0.5g/Lと約2.7g/Lとの間、約0.5g/Lと約2.6g/Lとの間、約0.5g/Lと約2.5g/Lとの間、約0.5g/Lと約2.4g/Lとの間、約0.5g/Lと約2.3g/Lとの間、約0.5g/Lと約2.2g/Lとの間、約0.5g/Lと約2.1g/Lとの間、約0.5g/Lと約2.0g/Lとの間、約0.5g/Lと約1.9g/Lとの間、約0.5g/Lと約1.8g/Lとの間、約0.5g/Lと約1.7g/Lとの間、約0.5g/Lと約1.6g/Lとの間、約0.5g/Lと約1.5g/Lとの間、約0.5g/Lと約1.4g/Lとの間、約0.5g/Lと約1.3g/Lとの間、約0.5g/Lと約1.2g/Lとの間、約0.5g/Lと約1.1g/Lとの間、約0.5g/Lと約1.0g/Lとの間、約0.5g/Lと約0.9g/Lとの間、約0.5g/Lと約0.8g/Lとの間、約0.5g/Lと約0.7g/Lとの間、約1.0g/Lと約3.0g/Lとの間、約1.0g/Lと約2.9g/Lとの間、約1.0g/Lと約2.8g/Lとの間、約1.0g/Lと約2.7g/Lとの間、約1.0g/Lと約2.6g/Lとの間、約1.0g/Lと約2.5g/Lとの間、約1.0g/Lと約2.4g/Lとの間、約1.0g/Lと約2.3g/Lとの間、約1.0g/Lと約2.2g/Lとの間、約1.0g/Lと約2.1g/Lとの間、約1.0g/Lと約2.0g/Lとの間、約1.0g/Lと約1.9g/Lとの間、約1.0g/Lと約1.8g/Lとの間、約1.0g/Lと約1.7g/Lとの間、約1.0g/Lと約1.6g/Lとの間、約1.0g/Lと約1.5g/Lとの間、約1.0g/Lと約1.4g/Lとの間、約1.0g/Lと約1.3g/Lとの間、約1.0g/Lと約1.2g/Lとの間、約1.5g/Lと約3.0g/Lとの間、約1.5g/Lと約2.9g/Lとの間、約1.5g/Lと約2.8g/Lとの間、約1.5g/Lと約2.7g/Lとの間、約1.5g/Lと約2.6g/Lとの間、約1.5g/Lと約2.5g/Lとの間、約1.5g/Lと約2.4g/Lとの間、約1.5g/Lと約2.3g/Lとの間、約1.5g/Lと約2.2g/Lとの間、約1.5g/Lと約2.1g/Lとの間、約1.5g/Lと約2.0g/Lとの間、約1.5g/Lと約1.9g/Lとの間、約1.5g/Lと約1.8g/Lとの間、約1.5g/Lと約1.7g/Lとの間、約2.0g/Lと約3.0g/Lとの間、約2.0g/Lと約2.9g/Lとの間、約2.0g/Lと約2.8g/Lとの間、約2.0g/Lと約2.7g/Lとの間、約2.0g/Lと約2.6g/Lとの間、約2.0g/Lと約2.5g/Lとの間、約2.0g/Lと約2.4g/Lとの間、約2.0g/Lと約2.3g/Lとの間、約2.0g/Lと約2.2g/Lとの間、約2.5g/Lと約3.0g/Lとの間、約2.5g/Lと約2.9g/Lとの間、約2.5g/Lと約2.8g/Lとの間または2.5g/Lと約2.7g/Lとの間)の処理済みBSAを含有し得る。
0.1g/Lまたはそれ超の処理済みBSAを含む培養培地は、第1の培養培地であり得、第1の培養培地およびフィード培養培地の両方であり得、または第1の培養培地、第1のフィード培養培地、および第2のフィード培養培地の1つもしくは複数であり得る。本明細書に記載される方法のいずれかにおける流加培養は、2種の異なるフィード培養培地の使用を含むことができ、2種の異なるフィード培養培地の一方または両方は、0.1g/Lまたはそれ超の処理済みBSAを含む。
当技術分野で周知であるように、処理済みBSAを含有する培養培地は、液体培養培地中に所望の最終濃度の処理済みBSAを得るのに十分な量の処理済みBSA(固体状態での、または溶液としての)を液体培養培地に添加することによって生成することができる。
一部の実施形態では、第1の培養培地は、第1の培養培地1L当たり脂質溶液約1mLの濃度で脂質溶液(オレイン酸、リノール酸、およびコレステロールを含む)を含有する。
一部の方法では、培養物中に存在する処理済みBSAの濃度は、培養期間全体にわたって実質的に一定のままであり得る。他の方法では、培養物中に存在する処理済みBSAの濃度は、培養期間中に増大し得る。一部の実施形態では、処理済みBSAは、培養期間のスタート時の液体培養培地(第1の培養培地)中に存在し得る。他の実施形態では、処理済みBSAは、培養期間のスタート後に第1の液体培養培地に添加されてもよい(例えば、ボーラス注射によって、または処理済みBSAを含有するフィード培養培地を添加することによって)。
脂質溶液の添加
本明細書に記載される例は、細胞が、例えば、約1.0×10細胞/mL、約1.1×10細胞/mL、約1.2×10細胞/mL、約1.3×10細胞/mL、約1.4×10細胞/mL、約1.5×10細胞/mL、約1.6×10細胞/mL、約1.7×10細胞/mL、約1.8×10細胞/mL、約1.9×10細胞/mL、約2.0×10細胞/mL、約2.1×10細胞/mL、約2.2×10細胞/mL、約2.3×10細胞/mL、約2.4×10細胞/mL、約2.5×10細胞/mL、約1.0×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.8×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.7×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.6×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.5×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.4×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.3×10細胞/mLとの間、約1.0×10細胞/mLと約1.2×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約2.2×10細胞/、Lとの間、約1.1×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約1.8×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約1.7×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約1.6×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約1.5×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約1.4×10細胞/mLとの間、約1.1×10細胞/mLと約1.3×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約1.8×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約1.7×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約1.6×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約1.5×10細胞/mLとの間、約1.2×10細胞/mLと約1.4×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mL、1.3×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約1.8×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約1.7×10細胞/mLとの間、約1.3×10細胞/mLと約1.6×10細胞/mL、1.3×10細胞/mLと約1.5×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mL、1.4×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約1.8×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約1.7×10細胞/mLとの間、約1.4×10細胞/mLと約1.6×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mL、1.5×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約1.8×10細胞/mLとの間、約1.5×10細胞/mLと約1.7×10細胞/mLとの間、約1.6×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.6×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.6×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.6×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mL、1.6×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.6×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.6×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.6×10細胞/mLと約1.8×10細胞/mLとの間、約1.7×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.7×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.7×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.7×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mL、1.7×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.7×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.7×10細胞/mLと約1.9×10細胞/mLとの間、約1.8×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.8×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.8×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.8×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mL、1.8×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約1.8×10細胞/mLと約2.0×10細胞/mLとの間、約1.9×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約1.9×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約1.9×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約1.9×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mL、1.9×10細胞/mLと約2.1×10細胞/mLとの間、約2.0×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約2.0×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約2.0×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約2.0×10細胞/mLと約2.2×10細胞/mLとの間、約2.1×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約2.1×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間、約2.1×10細胞/mLと約2.3×10細胞/mLとの間、約2.2×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLとの間、約2.2×10細胞/mLと約2.4×10細胞/mLとの間または約2.3×10細胞/mLと約2.5×10細胞/mLの密度に到達するとき、培養物に脂質溶液(オレイン酸、リノール酸、およびコレステロールを含む脂質溶液)のボーラスを添加することをさらに含み得る。
一部の実施形態では、脂質溶液1mLが、例えば、それぞれ約0.85L、それぞれ約0.9L、それぞれ約0.95L、それぞれ約1.00L、それぞれ約1.05L、それぞれ約1.1L、またはそれぞれ約1.15Lの培養物について添加される。例えば、脂質溶液4.2mLが、典型的には、培養物約4.2Lに添加される。
塩基溶液の添加
本明細書に記載される方法は、培養物に塩基溶液(例えば、アルカリ塩基溶液)を添加することをさらに含む。塩基溶液は、例えば、約8.0以上(例えば、約8.5以上、約9.0以上、約9.5以上、約10.0以上、約10.5以上、約11.0以上、約11.5以上または約12.0以上)のpHを有する、緩衝され、滅菌された溶液であり得る。塩基溶液は、例えば、アルカリ塩基溶液であり得る。アルカリ塩基溶液の非限定的な例は、(i)約0.5Mと約1.0Mとの間(例えば、約0.5Mと約0.95Mとの間、約0.5Mと約0.9Mとの間、約0.5Mと約0.85Mとの間、約0.5Mと約0.8Mとの間、約0.5Mと約0.75Mとの間、約0.5Mと約0.70Mとの間、約0.5Mと約0.65Mとの間、約0.5Mと約0.6Mとの間、約0.5Mと約0.55Mとの間、約0.55Mと約1.0Mとの間、約0.55Mと約0.95Mとの間、約0.55Mと約0.9Mとの間、約0.55Mと約0.85Mとの間、約0.55Mと約0.8Mとの間、約0.55Mと約0.75Mとの間、約0.55Mと約0.7Mとの間、約0.55Mと約0.65Mとの間、約0.55Mと約0.6Mとの間、約0.6Mと約1.0Mとの間、約0.6Mと約0.95Mとの間、約0.6Mと約0.9Mとの間、約0.6Mと約0.85Mとの間、約0.6Mと約0.80Mとの間、約0.6Mと約0.75Mとの間、約0.6Mと約0.7Mとの間、約0.6Mと約0.65Mとの間、約0.65Mと約1.0Mとの間、約0.65Mと約0.95Mとの間、約0.65Mと約0.9Mとの間、約0.65Mと約0.85Mとの間、約0.65Mと約0.8Mとの間、約0.65Mと約0.75Mとの間、約0.65Mと約0.7Mとの間、約0.7Mと約1.0Mとの間、約0.7Mと約0.95Mとの間、約0.7Mと約0.9Mとの間、約0.7Mと約0.85Mとの間、約0.7Mと約0.8Mとの間、約0.7Mと約0.75Mとの間、約0.75Mと約1.0Mとの間、約0.75Mと約0.95Mとの間、約0.75Mと約0.9Mとの間、約0.75Mと約0.85Mとの間、約0.75Mと約0.8Mとの間、約0.8Mと約1.0Mとの間、約0.8Mと約0.95Mとの間、約0.8Mと約0.9Mとの間、約0.8Mと約0.85Mとの間、約0.85Mと約1.0Mとの間、約0.85Mと約0.95Mとの間、約0.85Mと約0.9Mとの間、約0.9Mと約1.0Mとの間、約0.9Mと約0.95Mとの間または約0.95Mと約1.0Mとの間)の炭酸ナトリウムおよび(ii)約0.25Mと約0.75Mとの間(例えば、約0.25Mと約0.70Mとの間、約0.25Mと約0.65Mとの間、約0.25Mと約0.60Mとの間、約0.25Mと約0.55Mとの間、約0.25Mと約0.50Mとの間、約0.25Mと約0.45Mとの間、約0.25Mと約0.40Mとの間、約0.25Mと約0.35Mとの間、約0.25Mと約0.30Mとの間、約0.30Mと約0.75Mとの間、約0.30Mと約0.70Mとの間、約0.30Mと約0.65Mとの間、約0.30Mと約0.60Mとの間、約0.30Mと約0.55Mとの間、約0.30Mと約0.50Mとの間、約0.30Mと約0.45Mとの間、約0.30Mと約0.40Mとの間、約0.30と約0.35Mとの間、約0.35Mと約0.75Mとの間、約0.35Mと約0.70Mとの間、約0.35Mと約0.65Mとの間、約0.35Mと約0.60Mとの間、約0.35Mと約0.55Mとの間、約0.35Mと約0.50Mとの間、約0.35Mと約0.45Mとの間、約0.35Mと約0.40Mとの間、約0.4Mと約0.75Mとの間、約0.40Mと約0.70Mとの間、約0.40Mと約0.65Mとの間、約0.40Mと約0.60Mとの間、約0.40Mと約0.55Mとの間、約0.40Mと約0.50Mとの間、約0.40Mと約0.45Mとの間、約0.45Mと約0.75Mとの間、約0.45Mと約0.70Mとの間、約0.45Mと約0.65Mとの間、約0.45Mと約0.60Mとの間、約0.45Mと約0.55Mとの間、約0.45Mと約0.50Mとの間、約0.50Mと約0.75Mとの間、約0.50Mと約0.70Mとの間、約0.50Mと約0.65Mとの間、約0.50Mと約0.60Mとの間、約0.50Mと約0.55Mとの間、約0.55Mと約0.75Mとの間、約0.55と約0.70Mとの間、約0.55Mと約0.65Mとの間、約0.55Mと約0.60Mとの間、約0.60Mと約0.75Mとの間、約0.60Mと約0.70Mとの間、約0.60Mと約0.65Mとの間、約0.65Mと約0.75Mとの間、約0.65Mと約0.70Mとの間または約0.70Mと約0.75Mとの間)の炭酸水素ナトリウムの濃度を有する。培養物に添加され得る塩基溶液(例えば、アルカリ塩基溶液)のさらなる例は、当技術分野で周知である。
塩基溶液(例えば、アルカリ塩基溶液)は、連続的または周期的に培養物に添加することができる。培養物へのアルカリ塩基溶液の連続的添加は、フィード培養培地が培養物に添加される初期時点(例えば、本明細書に記載される培養物へのフィード培養培地の添加を開始するための例示的な時点のいずれか)の約5時間〜約80時間(例えば、約5時間〜約75時間、約5時間〜約70時間、約5時間〜約65時間、約5時間〜約60時間、約5時間〜約55時間、約5時間〜約50時間、約5時間〜約45時間、約5時間〜約40時間、約5時間〜約35時間、約5時間〜約30時間、約5時間〜約25時間、約5時間〜約20時間、約5時間〜約15時間、約10時間〜約80時間、約10時間〜約75時間、約10時間〜約70時間、約10時間〜約65時間、約10時間〜約60時間、約10時間〜約55時間、約10時間〜約50時間、約10時間〜約45時間、約10時間〜約40時間、約10時間〜約35時間、約10時間〜約30時間、約10時間〜約25時間、約10時間〜約20時間、約10時間〜約15時間、約15時間〜約80時間、約15時間〜約75時間、約15時間〜約70時間、約15時間〜約65時間、約15時間〜約60時間、約15時間〜約55時間、約15時間〜約50時間、約15時間〜約45時間、約15時間〜約40時間、約15時間〜約35時間、約15時間〜約30時間、約15時間〜約25時間、約20時間〜約80時間、約20時間〜約75時間、約20時間〜約70時間、約20時間〜約65時間、約20時間〜約60時間、約20時間〜約55時間、約20時間〜約50時間、約20時間〜約45時間、約20時間〜約40時間、約20時間〜約35時間、約20時間〜約30時間、約20時間〜約25時間、約25時間〜約80時間、約25時間〜約75時間、約25時間〜約70時間、約25時間〜約65時間、約25時間〜約60時間、約25時間〜約55時間、約25時間〜約50時間、約25時間〜約45時間、約25時間〜約40時間、約25時間〜約35時間、約30時間〜約80時間、約30時間〜約75時間、約30時間〜約70時間、約30時間〜約65時間、約30時間〜約60時間、約30時間〜約55時間、約30時間〜約50時間、約30時間〜約45時間、約30時間〜約40時間、約35時間〜約80時間、約35時間〜約75時間、約35時間〜約70時間、約35時間〜約65時間、約35時間〜約60時間、約35時間〜約55時間、約35時間〜約50時間、約35時間〜約45時間、約40時間〜約80時間、約40時間〜約75時間、約40時間〜約70時間、約40時間〜約65時間、約40時間〜約60時間、約40時間〜約55時間、約40時間〜約50時間、約45時間〜約80時間、約45時間〜約75時間、約45時間〜約70時間、約45時間〜約65時間、約45時間〜約60時間、約45時間〜約55時間、約50時間〜約80時間、約50時間〜約75時間、約50時間〜約70時間、約50時間〜約65時間、約50時間〜約60時間、約55時間〜約80時間、約55時間〜約75時間、約55時間〜約70時間、約55時間〜約65時間、約60時間〜約80時間、約60時間〜約75時間、約60時間〜約70時間、約65時間〜約80時間、約65時間〜約75時間、または約70時間〜約80時間)後である時点においてスタートする(開始する)ことができる。一部の実施形態では、塩基溶液(例えば、アルカリ塩基溶液)の添加は、培養期間をスタートして約70時間〜約170時間の間(例えば、約70時間〜約165時間の間、約70時間〜約160時間の間、約70時間〜約155時間の間、約70時間と約150時間との間、約70時間〜約145時間の間、約70時間〜約140時間の間、約70時間〜約135時間の間、約70時間〜約130時間の間、約70時間〜約125時間の間、約70時間〜約120時間の間、約70時間〜約115時間の間、約70時間〜約110時間の間、約70時間〜約105時間の間、約70時間〜約100時間の間、約70時間〜約95時間の間、約70時間〜約90時間の間、約70時間〜約85時間の間、約70時間〜約80時間の間、約75時間〜約170時間の間、約75時間〜約165時間の間、約75時間〜約160時間の間、約75時間〜約155時間の間、約75時間と約150時間との間、約75時間〜約145時間の間、約75時間〜約140時間の間、約75時間〜約135時間の間、約75時間〜約130時間の間、約75時間〜約125時間の間、約75時間〜約120時間の間、約75時間〜約115時間の間、約75時間〜約110時間の間、約75時間〜約105時間の間、約75時間〜約100時間の間、約75時間〜約95時間の間、約75時間〜約90時間の間、約75時間〜約85時間の間、約80時間〜約170時間の間、約80時間〜約165時間の間、約80時間〜約160時間の間、約80時間〜約155時間の間、約80時間と約150時間との間、約80時間〜約145時間の間、約80時間〜約140時間の間、約80時間〜約135時間の間、約80時間〜約130時間の間、約80時間〜約125時間の間、約80時間〜約120時間の間、約80時間〜約115時間の間、約80時間〜約110時間の間、約80時間〜約105時間の間、約80時間〜約100時間の間、約80時間〜約95時間の間、約80時間〜約90時間の間、約85時間〜約170時間の間、約85時間〜約165時間の間、約85時間〜約160時間の間、約85時間〜約155時間の間、約85時間と約150時間との間、約85時間〜約145時間の間、約85時間〜約140時間の間、約85時間〜約135時間の間、約85時間〜約130時間の間、約85時間〜約125時間の間、約85時間〜約120時間の間、約85時間〜約115時間の間、約85時間〜約110時間の間、約85時間〜約105時間の間、約85時間〜約100時間の間、約85時間〜約95時間の間、約90時間〜約170時間の間、約90時間〜約165時間の間、約90時間〜約160時間の間、約90時間〜約155時間の間、約90時間と約150時間との間、約90時間〜約145時間の間、約90時間〜約140時間の間、約90時間〜約135時間の間、約90時間〜約130時間の間、約90時間〜約125時間の間、約90時間〜約120時間の間、約90時間〜約115時間の間、約90時間〜約110時間の間、約90時間〜約105時間の間、約90時間〜約100時間の間、約95時間〜約170時間の間、約95時間〜約165時間の間、約95時間〜約160時間の間、約95時間〜約155時間の間、約95時間と約150時間との間、約95時間〜約145時間の間、約95時間〜約140時間の間、約95時間〜約135時間の間、約95時間〜約130時間の間、約95時間〜約125時間の間、約95時間〜約120時間の間、約95時間〜約115時間の間、約95時間〜約110時間の間、約95時間〜約105時間の間、約100時間〜約170時間の間、約100時間〜約165時間の間、約100時間〜約160時間の間、約100時間〜約155時間の間、約100時間と約150時間との間、約100時間〜約145時間の間、約100時間〜約140時間の間、約100時間〜約135時間の間、約100時間〜約130時間の間、約100時間〜約125時間の間、約100時間〜約120時間の間、約100時間〜約115時間の間、約100時間〜約110時間の間、約105時間〜約170時間の間、約105時間〜約165時間の間、約105時間〜約160時間の間、約105時間〜約155時間の間、約105時間と約150時間との間、約105時間〜約145時間の間、約105時間〜約140時間の間、約105時間〜約135時間の間、約105時間〜約130時間の間、約105時間〜約125時間の間、約105時間〜約120時間の間、約105時間〜約115時間の間、約110時間〜約170時間の間、約110時間〜約165時間の間、約110時間〜約160時間の間、約110時間〜約155時間の間、約110時間と約150時間との間、約110時間〜約145時間の間、約110時間〜約140時間の間、約110時間〜約135時間の間、約110時間〜約130時間の間、約110時間〜約125時間の間、約110時間〜約120時間の間、約115時間〜約170時間の間、約115時間〜約165時間の間、約115時間〜約160時間の間、約115時間〜約155時間の間、約115時間と約150時間との間、約115時間〜約145時間の間、約115時間〜約140時間の間、約115時間〜約135時間の間、約115時間〜約130時間の間、約115時間〜約125時間の間、約120時間〜約170時間の間、約120時間〜約165時間の間、約120時間〜約160時間の間、約120時間〜約155時間の間、約120時間と約150時間との間、約120時間〜約145時間の間、約120時間〜約140時間の間、約120時間〜約135時間の間、約120時間〜約130時間の間、約125時間〜約170時間の間、約125時間〜約165時間の間、約125時間〜約160時間の間、約125時間〜約155時間の間、約125時間と約150時間との間、約125時間〜約145時間の間、約125時間〜約140時間の間、約125時間〜約135時間の間、約130時間〜約170時間の間、約130時間〜約165時間の間、約130時間〜約160時間の間、約130時間〜約155時間の間、約130時間と約150時間との間、約130時間〜約145時間の間、約130時間〜約140時間の間、約135時間〜約170時間の間、約135時間〜約165時間の間、約135時間〜約160時間の間、約135時間〜約155時間の間、約135時間と約150時間の間、約135時間〜約145時間の間、約140時間〜約170時間の間、約140時間〜約165時間の間、約140時間〜約160時間の間、約140時間〜約155時間の間、約140時間と約150時間との間、約145時間〜約170時間の間、約145時間〜約165時間の間、約145時間〜約160時間の間、約145時間〜約155時間の間、約150時間〜約170時間の間、約150時間〜約165時間の間、約150時間〜約160時間の間、約155時間〜約170時間の間、約155時間〜約165時間の間、または約160時間〜約170時間の間)の後である時点において開始される。
培養物への塩基溶液(例えば、アルカリ塩基溶液)の添加の速度は、例えば、約10μL/分〜約120μL/分の間、約10μL/分〜約115μL/分の間、約10μL/分〜約110μL/分の間、約10μL/分〜約105μL/分の間、約10μL/分〜約100μL/分の間、約10μL/分〜約95μL/分の間、約10μL/分〜約90μL/分の間、約10μL/分〜約85μL/分の間、約10μL/分〜約80μL/分の間、10μL/分〜約75μL/分、約10μL/分〜約70μL/分の間、約10μL/分〜約65μL/分の間、約10μL/分〜約60μL/分の間、約10μL/分〜約55μL/分の間、約10μL/分〜約50μL/分の間、約10μL/分〜約45μL/分の間、約10μL/分〜約40μL/分の間、約10μL/分〜約35μL/分の間、約10μL/分〜約30μL/分の間、約10μL/分〜約25μL/分の間、約10μL/分〜約20μL/分の間、約15μL/分〜約120μL/分の間、約15μL/分〜約115μL/分の間、約15μL/分〜約110μL/分の間、約15μL/分〜約105μL/分の間、約15μL/分〜約100μL/分の間、約15μL/分〜約95μL/分の間、約15μL/分〜約90μL/分の間、約15μL/分〜約85μL/分の間、約15μL/分〜約80μL/分の間、15μL/分〜約75μL/分、約15μL/分〜約70μL/分の間、約15μL/分〜約65μL/分の間、約15μL/分〜約60μL/分の間、約15μL/分〜約55μL/分の間、約15μL/分〜約50μL/分の間、約15μL/分〜約45μL/分の間、約15μL/分〜約40μL/分の間、約15μL/分〜約35μL/分の間、約15μL/分〜約30μL/分の間、約15μL/分〜約25μL/分の間、約20μL/分〜約120μL/分の間、約20μL/分〜約115μL/分の間、約20μL/分〜約110μL/分の間、約20μL/分〜約105μL/分の間、約20μL/分〜約100μL/分の間、約20μL/分〜約95μL/分の間、約20μL/分〜約90μL/分の間、約20μL/分〜約85μL/分の間、約20μL/分〜約80μL/分の間、20μL/分〜約75μL/分の間、約20μL/分〜約70μL/分の間、約20μL/分〜約65μL/分の間、約20μL/分〜約60μL/分の間、約20μL/分〜約55μL/分の間、約20μL/分〜約50μL/分の間、約20μL/分〜約45μL/分の間、約20μL/分〜約40μL/分の間、約20μL/分〜約35μL/分の間、約20μL/分〜約30μL/分の間、約25μL/分〜約120μL/分の間、約25μL/分〜約115μL/分の間、約25μL/分〜約110μL/分の間、約25μL/分〜約105μL/分の間、約25μL/分〜約100μL/分の間、約25μL/分〜約95μL/分の間、約25μL/分〜約90μL/分の間、約25μL/分〜約85μL/分の間、約25μL/分〜約80μL/分の間、25μL/分〜約75μL/分の間、約25μL/分〜約70μL/分の間、約25μL/分〜約65μL/分の間、約25μL/分〜約60μL/分の間、約25μL/分〜約55μL/分の間、約25μL/分〜約50μL/分の間、約25μL/分〜約45μL/分の間、約25μL/分〜約40μL/分の間、約25μL/分〜約35μL/分の間、約30μL/分〜約120μL/分の間、約30μL/分〜約115μL/分の間、約30μL/分〜約110μL/分の間、約30μL/分〜約105μL/分の間、約30μL/分〜約100μL/分の間、約30μL/分〜約95μL/分の間、約30μL/分〜約90μL/分の間、約30μL/分〜約85μL/分の間、約30μL/分〜約80μL/分、30μL/分〜約75μL/分の間、約30μL/分〜約70μL/分の間、約30μL/分〜約65μL/分の間、約30μL/分〜約60μL/分の間、約30μL/分〜約55μL/分の間、約30μL/分〜約50μL/分の間、約30μL/分〜約45μL/分の間、約30μL/分〜約40μL/分の間、約35μL/分〜約120μL/分の間、約35μL/分〜約115μL/分の間、約35μL/分〜約110μL/分の間、約35μL/分〜約105μL/分の間、約35μL/分〜約100μL/分の間、約35μL/分〜約95μL/分の間、約35μL/分〜約90μL/分の間、約35μL/分〜約85μL/分の間、約35μL/分〜約80μL/分、35μL/分〜約75μL/分の間、約35μL/分〜約70μL/分の間、約35μL/分〜約65μL/分の間、約35μL/分〜約60μL/分の間、約35μL/分〜約55μL/分の間、約35μL/分〜約50μL/分の間、約35μL/分〜約45μL/分の間、約40μL/分〜約120μL/分の間、約40μL/分〜約115μL/分の間、約40μL/分〜約110μL/分の間、約40μL/分〜約105μL/分の間、約40μL/分〜約100μL/分の間、約40μL/分〜約95μL/分の間、約40μL/分〜約90μL/分の間、約40μL/分〜約85μL/分の間、約40μL/分〜約80μL/分、40μL/分〜約75μL/分の間、約40μL/分〜約70μL/分の間、約40μL/分〜約65μL/分の間、約40μL/分〜約60μL/分の間、約40μL/分〜約55μL/分の間、約40μL/分〜約50μL/分の間、約45μL/分〜約120μL/分の間、約45μL/分〜約115μL/分の間、約45μL/分〜約110μL/分の間、約45μL/分〜約105μL/分の間、約45μL/分〜約100μL/分の間、約45μL/分〜約95μL/分の間、約45μL/分〜約90μL/分の間、約45μL/分〜約85μL/分の間、約45μL/分〜約80μL/分の間、45μL/分〜約75μL/分の間、約45μL/分〜約70μL/分の間、約45μL/分〜約65μL/分の間、約45μL/分〜約60μL/分の間、約45μL/分〜約55μL/分の間、約50μL/分〜約120μL/分の間、約50μL/分〜約115μL/分の間、約50μL/分〜約110μL/分の間、約50μL/分〜約105μL/分の間、約50μL/分〜約100μL/分の間、約50μL/分〜約95μL/分の間、約50μL/分〜約90μL/分の間、約50μL/分〜約85μL/分の間、約50μL/分〜約80μL/分、50μL/分〜約75μL/分の間、約50μL/分〜約70μL/分の間、約50μL/分〜約65μL/分の間、約50μL/分〜約60μL/分の間、約55μL/分〜約120μL/分の間、約55μL/分〜約115μL/分の間、約55μL/分〜約110μL/分の間、約55μL/分〜約105μL/分の間、約55μL/分〜約100μL/分の間、約55μL/分〜約95μL/分の間、約55μL/分〜約90μL/分の間、約55μL/分〜約85μL/分の間、約55μL/分〜約80μL/分、55μL/分〜約75μL/分の間、約55μL/分〜約70μL/分の間、約55μL/分〜約65μL/分の間、約60μL/分〜約120μL/分の間、約60μL/分〜約115μL/分の間、約60μL/分〜約110μL/分の間、約60μL/分〜約105μL/分の間、約60μL/分〜約100μL/分の間、約60μL/分〜約95μL/分の間、約60μL/分〜約90μL/分の間、約60μL/分〜約85μL/分の間、約60μL/分〜約80μL/分、60μL/分〜約75μL/分の間、約60μL/分〜約70μL/分の間、約65μL/分〜約120μL/分の間、約65μL/分〜約115μL/分の間、約65μL/分〜約110μL/分の間、約65μL/分〜約105μL/分の間、約65μL/分〜約100μL/分の間、約65μL/分〜約95μL/分の間、約65μL/分〜約90μL/分の間、約65μL/分〜約85μL/分の間、約65μL/分〜約80μL/分、65μL/分〜約75μL/分の間、約70μL/分〜約120μL/分の間、約70μL/分〜約115μL/分の間、約70μL/分〜約110μL/分の間、約70μL/分〜約105μL/分の間、約70μL/分〜約100μL/分の間、約70μL/分〜約95μL/分の間、約70μL/分〜約90μL/分の間、約70μL/分〜約85μL/分の間、約70μL/分〜約80μL/分の間、約75μL/分〜約120μL/分の間、約75μL/分〜約115μL/分の間、約75μL/分〜約110μL/分の間、約75μL/分〜約105μL/分の間、約75μL/分〜約100μL/分の間、約75μL/分〜約95μL/分の間、約75μL/分〜約90μL/分の間、約75μL/分〜約85μL/分の間、約80μL/分〜約120μL/分の間、約80μL/分〜約115μL/分の間、約80μL/分〜約110μL/分の間、約80μL/分〜約105μL/分の間、約80μL/分〜約100μL/分の間、約80μL/分〜約95μL/分の間、約80μL/分〜約90μL/分の間、約85μL/分〜約120μL/分の間、約85μL/分〜約115μL/分の間、約85μL/分〜約110μL/分の間、約85μL/分〜約105μL/分の間、約85μL/分〜約100μL/分の間、約85μL/分〜約95μL/分の間、約90μL/分〜約120μL/分の間、約90μL/分〜約115μL/分の間、約90μL/分〜約110μL/分の間、約90μL/分〜約105μL/分の間、約90μL/分〜約100μL/分、約95μL/分〜約120μL/分、約95μL/分〜約115μL/分の間、約95μL/分〜約110μL/分の間、約95μL/分〜約105μL/分、約100μL/分〜約120μL/分、約100μL/分〜約115μL/分の間、約100μL/分〜約110μL/分、約105μL/分〜約120μL/分、約105μL/分〜約115μL/分の間、または約110μL/分〜約120μL/分であり得る。
塩基溶液(例えば、アルカリ塩基溶液)の培養物への添加の速度は、約0.3mL/時間〜約7mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約6mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約5mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約4mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約3mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約2mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.95mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.90mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.85mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.80mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.75mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.70mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.65mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.60mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.55mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.50mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.45mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.40mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.35mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.30mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.25mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.20mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.15mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.10mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.05mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約1.00mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約0.8mL/時間の間、約0.3mL/時間〜約0.6mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約7mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約6mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約5mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約4mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約3mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約2mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.95mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.90mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.85mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.80mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.75mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.70mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.65mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.60mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.55mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.50mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.45mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.40mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.35mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.30mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.25mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.20mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.15mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.10mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.05mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約1.00mL/時間の間、約0.5mL/時間〜約0.8mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約7mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約6mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約5mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約4mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約3mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約2mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.95mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.90mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.85mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.80mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.75mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.70mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.65mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.60mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.55mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.50mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.45mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.40mL/時間の間、約1、0mL/時間〜約1.35mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.30mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.25mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.20mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.15mL/時間の間、約1.0mL/時間〜約1.10mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約7mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約6mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約5mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約4mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約3mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約2mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約1.95mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約1.90mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約1.85mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約1.80mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約1.75mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約1.70mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約1.65mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約1.60mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約1.55mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約1.50mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約1.45mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約1.40mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約1.35mL/時間の間、約1.2mL/時間〜約1.30mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約7mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約6mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約5mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約4mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約3mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約2mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約1.95mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約1.90mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約1.85mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約1.80mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約1.75mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約1.70mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約1.65mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約1.60mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約1.55mL/時間の間、約1.4mL/時間〜約1.50mL/時間の間、約1.6mL/時間〜約7mL/時間の間、約1.6mL/時間〜約6mL/時間の間、約1.6mL/時間〜約5mL/時間の間、約1.6mL/時間〜約4mL/時間の間、約1.6mL/時間〜約3mL/時間の間、約1.6mL/時間〜約2mL/時間の間、約1.6mL/時間〜約1.95mL/時間の間、約1.6mL/時間〜約1.90mL/時間の間、約1.6mL/時間〜約1.85mL/時間の間、約1.6mL/時間〜約1.80mL/時間の間、約1.6mL/時間〜約1.75mL/時間の間、約1.6mL/時間〜約1.70mL/時間の間、約1.65mL/時間〜約7mL/時間の間、約1.65mL/時間〜約6mL/時間の間、約1.65mL/時間〜約5mL/時間の間、約1.65mL/時間〜約4mL/時間の間、約1.65mL/時間〜約3mL/時間の間、約1.65mL/時間〜約2mL/時間の間、約1.65mL/時間〜約1.95mL/時間の間、約1.65mL/時間〜約1.90mL/時間の間、約1.65mL/時間〜約1.85mL/時間の間、約1.65mL/時間〜約1.80mL/時間の間、約1.65mL/時間〜約1.75mL/時間の間、約1.70mL/時間〜約7mL/時間の間、約1.70mL/時間〜約6mL/時間の間、約1.70mL/時間〜約5mL/時間の間、約1.70mL/時間〜約4mL/時間の間、約1.70mL/時間〜約3mL/時間の間、約1.70mL/時間〜約2mL/時間の間、約1.70mL/時間〜約1.95mL/時間の間、約1.70mL/時間〜約1.90mL/時間の間、約1.70mL/時間〜約1.85mL/時間の間、約1.70mL/時間〜約1.80mL/時間の間、約1.75mL/時間〜約7mL/時間の間、約1.75mL/時間〜約6mL/時間の間、約1.75mL/時間〜約5mL/時間の間、約1.75mL/時間〜約4mL/時間の間、約1.75mL/時間〜約3mL/時間の間、約1.75mL/時間〜約2mL/時間の間、約1.75mL/時間〜約1.95mL/時間の間、約1.75mL/時間〜約1.90mL/時間の間、約1.75mL/時間〜約1.85mL/時間の間、約1.80mL/時間〜約7mL/時間の間、約1.80mL/時間〜約6mL/時間の間、約1.80mL/時間〜約5mL/時間の間、約1.80mL/時間〜約4mL/時間の間、約1.80mL/時間〜約3mL/時間の間、約1.80mL/時間〜約2mL/時間の間、約1.80mL/時間〜約1.95mL/時間の間、約1.80mL/時間〜約1.90mL/時間の間、約1.85mL/時間〜約7mL/時間の間、約1.85mL/時間〜約6mL/時間の間、約1.85mL/時間〜約5mL/時間の間、約1.85mL/時間〜約4mL/時間の間、約1.85mL/時間〜約3mL/時間の間、約1.85mL/時間〜約2mL/時間の間、約1.85mL/時間〜約1.95mL/時間の間、約1.90mL/時間〜約7mL/時間の間、約1.90mL/時間〜約6mL/時間の間、約1.90mL/時間〜約5mL/時間の間、約1.90mL/時間〜約4mL/時間の間、約1.90mL/時間〜約3mL/時間の間、約1.90mL/時間〜約2mL/時間の間、約1.95mL/時間〜約7mL/時間の間、約1.95mL/時間〜約6mL/時間の間、約1.95mL/時間〜約5mL/時間の間、約1.95mL/時間〜約4mL/時間の間、約1.95mL/時間〜約3mL/時間の間、約1.95mL/時間〜約2mL/時間の間、約2.0mL/時間〜約7mL/時間の間、約2.0mL/時間〜約6mL/時間の間、約2.0mL/時間〜約5mL/時間の間、約2.0mL/時間〜約4mL/時間の間、約2.0mL/時間〜約3mL/時間の間、約3.0mL/時間〜約7mL/時間の間、約3.0mL/時間〜約6mL/時間の間、約3.0mL/時間〜約5mL/時間の間、約3.0mL/時間〜約4mL/時間の間、約4.0mL/時間〜約7mL/時間の間、約4.0mL/時間〜約6mL/時間の間、約4.0mL/時間〜約5mL/時間の間、約5.0mL/時間〜約7mL/時間の間、約5.0mL/時間〜約6mL/時間の間または約6.0mL/時間〜約7mL/時間の間であり得る。
培養期間全体にわたる培養物への塩基溶液(例えば、アルカリ塩基溶液)の全容積は、約50mLと約1100mLとの間(例えば、約50mLと約1000mLとの間、約50mLと約800mLとの間、約50mLと約600mLとの間、約50mLと約400mLとの間、約50mLと約200mLとの間、約50mLと約190mLとの間、約50mLと約180mLとの間、約50mLと約170mLとの間、約50mLと約180mLとの間、約50mLと約170mLとの間、約50mLと約160mLとの間、約50mLと約150mLとの間、約50mLと約140mLとの間、約50mLと約130mLとの間、約50mLと約120mLとの間、約50mLと約110mLとの間、約50mLと約100mLとの間、約50mLと約90mLとの間、50mLと約80mLとの間、約50mLと約70mLとの間、約50mLと約60mLとの間、約60mL〜約1100mLとの間、約60mLと約1000mLとの間、約60mLと約800mLとの間、約60mLと約600mLとの間、約60mLと約400mLとの間、約60mLと約300mLとの間、約60mLと約200mLとの間、約60mLと約190mLとの間、約60mLと約180mLとの間、約60mLと約170mLとの間、約60mLと約160mLとの間、約60mLと約150mLとの間、約60mLと約140mLとの間、約60mLと約130mLとの間、約60mLと約120mLとの間、約60mLと約110mLとの間、約60mLと約100mLとの間、約60mLと約90mLとの間、約60mLと約80mLとの間、約60mLと約70mLとの間、約80mLと約1100mLとの間、約80mLと約1000mLとの間、約80mLと約800mLとの間、約80mLと約600mLとの間、約80mLと約400mLとの間、約80mLと約300mLとの間、約80mLと約200mLとの間、約80mLと約190mLとの間、約80mLと約180mLとの間、約80mLと約170mLとの間、約80mLと約160mLとの間、約80mLと約150mLとの間、約80mLと約140mLとの間、約80mLと約130mLとの間、約80mLと約120mLとの間、約80mLと約110mLとの間、約80mLと約100mLとの間、約80mLと約90mLとの間、約100mLと約1100mLとの間、約100mLと約1000mLとの間、約100mLと約800mLとの間、約100mLと約600mLとの間、約100mLと約400mLとの間、約100mLと約300mLとの間、約100mLと約200mLとの間、約100mLと約190mLとの間、約100mLと約180mLとの間、約100mLと約170mLとの間、約100mLと約160mLとの間、約100mLと約150mLとの間、約100mLと約140mLとの間、約100mLと約130mLとの間、約100mLと約120mLとの間、約100mLと約110mLとの間、約120mLと約1100mLとの間、約120mLと約1000mLとの間、約120mLと約800mLとの間、約120mLと約600mLとの間、約120mLと約400mLとの間、約120mLと約300mLとの間、約120mLと約200mLとの間、約120mLと約190mLとの間、約120mLと約180mLとの間、約120mLと約170mLとの間、約120mLと約160mLとの間、約120mLと150mLとの間、約120mLと約140mLとの間、約120mLと約130mLとの間、約140mLと約1100mLとの間、約140mLと約1000mLとの間、約140mLと約800mLとの間、約140mLと約600mLとの間、約140mLと約400mLとの間、約140mLと約300mLとの間、約140mLと約200mLとの間、約140mLと約190mLとの間、約140mLと約180mLとの間、約140mLと約170mLとの間、約140mLと約160mLとの間、約140mLと約150mLとの間、約160mLと約1100mLとの間、約160mLと約1000mLとの間、約160mLと約800mLとの間、約160mLと約600mLとの間、約160mLと約500mLとの間、約160mLと約400mLとの間、約160mLと約300mLとの間、約160mLと約200mLとの間、約160mLと約190mLとの間、約160mLと約180mLとの間、約160mLと約170mLとの間、約180mLと約1100mLとの間、約180mLと約1000mLとの間、約180mLと約800mLとの間、約180mLと約600mLとの間、約180mLと約400mLとの間、約180mLと約300mLとの間、約180mLと約200mLとの間、約180mLと約190mLとの間、約200mLと約1100mLとの間、約200mLと約1000mLとの間、約200mLと約800mLとの間、約200mLと約600mLとの間、約200mLと約400mLとの間、約400mLと約1100mL、400mLと約1000mLとの間、約400mLと約800mLとの間、約400mLと約600mLとの間、約600mLと約1100mLとの間、約600mLと約1000mLとの間、約600mLと約800mLとの間、約800mLと約1100mLとの間、約800mLと約1000mLとの間または約900mLと約2100mLとの間であり得る。
培養期間全体にわたって培養物に添加される塩基溶液(例えば、アルカリ塩基溶液)の全容積は、第1の培養培地の容積、または接種後であるが、フィード培養培地を添加する前の培養物の容積の約1%と約7%との間(例えば、約1%と約6%との間、約1%と約5%との間、約1%と約4%との間、約1%と約3%との間、約1%と約2%との間、約2%と約7%との間、約2%と約6%との間、約2%と約5%との間、約2%と約4%との間、約2%と約3%との間、約3%と約7%との間、約3%と約6%との間、約3%と約5%との間、約3%と約4%との間、約4%と約7%との間、約4%と約6%との間、約4%と約5%との間、約5%と約7%との間、約5%と約6%との間または約6%と約7%との間)であり得る。
塩基溶液(例えば、アルカリ塩基溶液)の連続的添加は、約70時間〜約125時間の間(例えば、約70時間〜約120時間の間、約70時間〜約110時間の間、約70時間〜約100時間の間、約70時間〜約90時間の間、約70時間〜約80時間の間、約80時間〜約125時間の間、約80時間〜約120時間の間、約80時間〜約110時間の間、約80時間〜約100時間の間、約80時間〜約90時間の間、約90時間〜約125時間の間、約90時間〜約120時間の間、約90時間〜約110時間の間、約90時間〜約100時間の間、約92時間〜約100時間の間、約100時間〜約125時間の間、約100時間〜約120時間の間、約100時間〜約110時間の間、約110時間〜約125時間の間、約110時間〜約120時間の間または約120時間〜約125時間の間の期間にわたって行うことができる。
消泡剤の添加
本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態は、流加培養中に、第1の培養培地に消泡剤を添加することをさらに含む。流加培養物に添加される消泡剤の量は、当技術分野で周知である。例えば、消泡剤は、必要に応じて発泡を制御するために、およそ1mLアリコート中の第1の培養培地に添加することができる。
撹拌
細胞の流加培養は、通常、培養物を混合するためのいくつかの形態の撹拌を含む。例えば、流加培養で使用される撹拌は、インペラを使用する回転撹拌であり得る。撹拌は、約40RPM〜約80RPM(例えば、約40RPM〜約75RPM、約40RPM〜約70RPM、40RPM〜約65RPM、約40RPM〜約60RPM、約40RPM〜約55RPM、約40RPM〜約50RPM、約40RPM〜約45RPM、約45RPM〜約80RPM、約45RPM〜約75RPM、約45RPM〜約70RPM、約45RPM〜約65RPM、約45RPM〜約60RPM、約45RPM〜約55RPM、約45RPM〜約50RPM、約50RPM〜約80RPM、約50RPM〜約75RPM、約50RPM〜約70RPM、約50RPM〜約65RPM、約50RPM〜約60RPM、約50RPM〜約55RPM、約55RPM〜約80RPM、約55RPM〜約75RPM、約55RPM〜約70RPM、約55RPM〜約65RPM、約55RPM〜約60RPM、約60RPM〜約80RPM、約60RPM〜約75RPM、約60RPM〜約70RPM、約60RPM〜約65RPM、約65RPM〜約80RPM、約65RPM〜約75RPM、約65RPM〜約70RPM、約70RPM〜約80RPM、約70RPM〜約75RPM、または約75RPM〜約80RPMの回転数で行うことができる。撹拌は、連続的または周期的に実施することができる。
温度
本明細書に記載される流加培養するステップは、約32℃〜約39℃、例えば、約32℃〜約38.5℃、約32℃〜約38℃、約32℃〜約37.5℃、約32℃〜約37℃、約32℃〜約36.5℃、約32℃〜約36℃、約32℃〜約35.5℃、約32℃〜約35℃、約32℃〜約34.5℃、約32℃〜約34℃、約32℃〜約33.5℃、約32℃〜約33℃、約32℃〜約32.5℃、約32.5℃〜約39℃、約32.5℃〜約38.5℃、約32.5℃〜約38℃、約32.5℃〜約37.5℃、約32.5℃〜約37℃、約32.5℃〜約36.5℃、約32.5℃〜約36℃、約32.5℃〜約35.5℃、約32.5℃〜約35℃、約32.5℃〜約34.5℃、約32.5℃〜約34℃、約32.5℃〜約33.5℃、約32.5℃〜約33℃、約33℃〜約39℃、約33℃〜約38.5℃、約33℃〜約38℃、約33℃〜約37.5℃、約33℃〜約37℃、約33℃〜約36.5℃、約33℃〜約36℃、約33℃〜約35.5℃、約33℃〜約35℃、約33℃〜約34.5℃、約33℃〜約34℃、約33℃〜約33.5℃、約33.5℃〜約39℃、約33.5℃〜約38.5℃、約33.5℃〜約38℃、約33.5℃〜約37.5℃の間、約33.5℃〜約37℃、約33.5℃〜約36.5℃、約33.5℃〜約36℃、約33.5℃〜約35.5℃、約33.5℃〜約35℃、約33.5℃〜約34.5℃、約33.5℃〜約34℃、約34℃〜約39℃、約34℃〜約38.5℃、約34℃〜約38℃、約34℃〜約37.5℃、約34℃〜約37℃、約34℃〜約36.5℃、約34℃〜約36℃、約34℃〜約35.5℃、約34℃〜約35℃、約34℃〜約34.5°、約34.5℃〜約39℃、約34.5℃〜約38.5℃、約34.5℃〜約38℃、約34.5℃〜約37.5℃、約34.5℃〜約37℃、約34.5℃〜約36.5℃、約34.5℃〜約36℃、約34.5℃〜約35.5℃、約34.5℃〜約35℃、約35℃〜約39℃、約35℃〜約38.5℃、約35℃〜約38℃、約35℃〜約37.5℃、約35℃〜約37℃、約35℃〜約36.5℃、約35℃〜約36℃、約35℃〜約35.5℃、約35.5℃〜約39℃、約35.5℃〜約38.5℃、約35.5℃〜約38℃、約35.5℃〜約37.5℃、約35.5℃〜約37℃、約35.5℃〜約36.5℃、約35.5℃〜約36℃、約36℃〜約39℃、約36℃〜約38.5℃、約36℃〜約38℃、約36℃〜約37.5℃、約36℃〜約37℃、約36℃〜約36.5℃、約36.5℃〜約39℃、約36.5℃〜約38.5℃、約36.5℃〜約38℃、約36.5℃〜約37.5℃、約36.5℃〜約37℃、約37℃〜約39℃、約37℃〜約38.5℃、約37℃〜約38℃、約37℃〜約37.5℃、約37.5℃〜約39℃、約37.5℃〜約38.5℃、約37.5℃〜約38℃、約38℃〜約39℃、約38℃〜約38.5℃、または約38.5℃〜約39℃)の温度で実施することができる。例えば、NS0を、培養期間の開始から最後まで約36.5℃の温度でインキュベートすることができる。当業者は、この温度が、培養期間中に、例えば、1時間毎に、または毎日、僅かに変化され得るまたは変動し得ることを理解する。例えば、この温度は、培養期間のスタートの約1日後、2日後、3日後、4日後、5日後、6日後、7日後、8日後、9日後、10日後、11日後、12日後、14日後もしくは15日後に、または培養期間内の任意の時点において、変化またはシフト(例えば、上昇または低下)され得る。例えば、この温度は、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、9.0、9.5または10.0℃、上方にシフトされ得る。別の一例では、この温度は、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、9.0、9.5または10℃、下方にシフトされ得る。
CO
流加培養するステップは、約1%〜15%のCO、最大でも14%もしくは約14%のCO、最大でも13%もしくは約13%のCO、最大でも12%もしくは約12%のCO、最大でも11%もしくは約11%のCO、最大でも10%もしくは約10%のCO、最大でも9%もしくは約9%のCO、最大でも8%もしくは約8%のCO、最大でも5%もしくは約5%のCO、最大でも6%もしくは約6%のCO、最大でも5%もしくは約5%のCO、最大でも4%もしくは約4%のCO、最大でも3%もしくは約3%のCO、最大でも2%もしくは約2%のCO、または最大でも1%もしくは約1%のCOを含有する雰囲気を使用して実施することができる。産生バイオリアクター中にCOをスパージするための方法は、当技術分野で周知である。
本明細書に記載される方法のいずれも、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、85%、80%、85%、90%、もしくは約20%、30%、40%、50%、60%、70%、85%、80%、85%、90%、または少なくとも95%、もしくは約95%の湿度、または約100%の湿度を含む加湿雰囲気中で、第1の期間中に細胞を流加培養するステップも含み得る。
dO
流加培養するステップは、約10%と約20%との間(例えば、約10%と約19%との間、約10%と約18%との間、約10%と約17%との間、約10%と約16%との間、約10%と約15%との間、約10%と約14%との間、約10%と約13%との間、約10%と約12%との間、約10%と約11%との間、約11%と約20%との間、約11%と約19%との間、約11%と約18%との間、約11%と約17%との間、約11%と約16%との間、約11%と約15%との間、約11%と約14%との間、約11%と約13%との間、約11%と約12%との間、約12%と約20%との間、約12%と約19%との間、約12%と約18%との間、約12%と約17%との間、約12%と約16%との間、約12%と約15%との間、約12%と約14%との間、約12%と約13%との間、約13%と約20%との間、約13%と約19%との間、約13%と約18%との間、約13%と約17%との間、約13%と約16%との間、約13%と約15%との間、約13%と約14%との間、約14%と約20%との間、約14%と約19%との間、約14%と約18%との間、約14%と約17%との間、約14%と約16%との間、約14%と約15%との間、約15%と約20%との間、約15%と約19%との間、約15%と約18%との間、約15%と約17%との間、約15%と約16%との間、約16%と約20%との間、約16%と約19%との間、約16%と約18%との間、約16%と約17%との間、約17%と約20%との間、約17%と約19%との間、約17%と約18%との間、約18%と約20%との間、約18%と約19%との間または約19%と約20%との間)の細胞培養物中の溶存酸素(dO)を維持することによって実施することができる。
pH
流加培養するステップの間、細胞培養物のpHは、アルカリ塩基溶液(上述した)などの塩基溶液の添加によって特定のpH値で維持することができる。細胞培養物のpHは、約6.5と約7.5との間(例えば、約6.5と約7.4との間、約6.5と約7.3との間、約6.5と約7.2との間、約6.5と約7.1との間、約6.5と約7.0との間、約6.5と約6.9との間、約6.5と約6.8との間、約6.5と約6.7との間、約6.5と約6.6との間、約6.6と約7.5との間、約6.6と約7.4との間、約6.6と約7.3との間、約6.6と約7.2との間、約6.6と約7.1との間、約6.6と約7.0との間、約6.6と約6.9との間、約6.6と約6.8との間、約6.6と約6.7との間、約6.7と約7.5との間、約6.7と約7.4との間、約6.7と約7.3との間、約6.7と約7.2との間、約6.7と約7.1との間、約6.7と約7.0との間、約6.7と約6.9との間、約6.7と約6.8との間、約6.8と約7.5との間、約6.8と約7.4との間、約6.8と約7.3との間、約6.8と約7.2との間、約6.8と約7.1との間、約6.8と約7.0との間、約6.8と約6.9との間、約6.9と約7.5との間、約6.9と約7.4との間、約6.9と約7.3との間、約6.9と約7.2との間、約6.9と約7.1との間、約6.9と約7.0との間、約7.0と約7.5との間、約7.0と約7.4との間、約7.0と約7.3との間、約7.0と約7.2との間、約7.0と約7.1との間、約7.1と約7.5との間、約7.1と約7.4との間、約7.1と約7.3との間、約7.1と約7.2との間、約7.2と約7.5との間、約7.2と約7.4との間、約7.2と約7.3との間、約7.3と約7.5との間、約7.3と約7.4との間または約7.4と約7.5との間)のpHで維持することができる。
エクリズマブ
本明細書に記載される方法のいずれかにおいて培養される哺乳動物細胞によって産生される組換えタンパク質は、配列番号1を含む重鎖および配列番号2を含む軽鎖を含む組換えエクリズマブであり得る。本明細書に記載される方法のいずれかにおいて培養される哺乳動物細胞によって産生される組換えタンパク質は、配列番号1の重鎖および配列番号2の軽鎖を含む組換えエクリズマブであり得る。
エクリズマブの重鎖および軽鎖をコードする核酸は、当技術分野で公知である(例えば、米国特許第6,355,245号における核酸配列、およびAnら、mAbs、1巻:6号、572〜579頁、2009年におけるFc領域配列を参照のこと)。
1つまたは複数の細胞培養パラメーターの評価
本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態は、流加培養における1つまたは複数の細胞培養パラメーターを評価することをさらに含む。細胞培養パラメーターの非限定的な例としては、細胞増殖、百分率細胞生存度、生存細胞密度、好気性グルコース消費量、エクリズマブ力価、比産生率、容積産生率、乳酸レベル、エクリズマブ品質(例えば、断片化および結合親和性)、乳酸産生、グルコースレベル、ならびにpHがある。
1つまたは複数の細胞培養パラメーターを評価するために使用することができる方法は、当技術分野で周知である。例えば、細胞増殖および百分率細胞生存度は、例えば、ViCell XR自動細胞計数器を使用して決定することができる。培養物中に存在するエクリズマブの量は、分光光度的吸光度またはブラッドフォードタンパク質アッセイを使用して決定することができる。培養物中に存在するエクリズマブの量は、連続希釈によって力価として決定することができる。グルコースレベルおよび乳酸レベルは、当技術分野で周知の方法、例えば、Abcamによって販売されているグルコースアッセイキットおよびL−乳酸アッセイキットを使用して決定することができる。流加培養物中のpHは、例えば、培養物中にpHプローブを配置することによって決定することができる。
1つまたは複数の評価された細胞培養パラメーターは、大規模エクリズマブ産生細胞培養で決定される同じ1つまたは複数の細胞培養パラメーターと比較することができる。
エクリズマブの収集
本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態は、流加培養するステップで産生された組換えエクリズマブを収集するステップをさらに含む。一部の例では、収集するステップは、哺乳動物細胞を溶解させることを含む。一部の例では、組換えエクリズマブは、培養培地(例えば、第1の液体培養培地およびフィード培養培地の一方もしくは両方、または第1の液体培養培地、第1の液体フィード培養培地、および第2の液体フィード培養培地の1つ、2つ、もしくは3つ)から収集される。哺乳動物細胞を溶解させるための方法は、当技術分野で周知である。培地から組換え抗体(エクリズマブなど)を収集するための方法は、当技術分野で周知であり、例えば、親和性クロマトグラフィーおよび/または濾過を含む。
収集されたエクリズマブの精製
本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態は、収集された組換えエクリズマブを精製するステップをさらに含む。当技術分野で公知であるように、収集された組換え抗体(エクリズマブなど)は、当技術分野で公知の方法を使用して精製することができる。例えば、濾過およびクロマトグラフィー(例えば、親和性クロマトグラフィー(例えば、プロテインA樹脂を使用する)、アニオン交換クロマトグラフィー、カチオン交換クロマトグラフィー、分子篩クロマトグラフィー、および疎水性相互作用クロマトグラフィー)の1つまたは複数のステップを、収集された組換え抗体(例えば、エクリズマブ)を精製するために形成することができる。収集された組換え抗体(例えば、エクリズマブ)を精製するためのさらなる方法は、当技術分野で周知である。
精製された組換えエクリズマブは、液体培養培地由来の混入タンパク質、ならびに/または哺乳動物細胞の溶解物由来の混入DNA、タンパク質、脂質、および炭水化物を実質的に含まない(少なくとも90%、または約90%含まない、あるいは約95%、96%、97%、98%、または少なくとも99%、もしくは約99%含まないなど)場合がある。
収集または精製されたエクリズマブの等電性プロファイル(isoelectric profile)のシフト
一部の例では、収集または精製された組換えエクリズマブの等電性プロファイルを、参照によって本明細書に組み込まれる、2014年10月15日に出願された米国仮特許出願第62/064,397号に記載される方法を使用してシフトさせる(より酸性の等電性プロファイルにシフトさせる)ことができる。
エクリズマブの製剤化
本明細書に記載される方法のいずれかの一部の実施形態は、収集された組換えエクリズマブ、精製された組換えエクリズマブ、またはシフトされた組換えエクリズマブを医薬組成物に製剤化することをさらに含む。収集された組換えエクリズマブ、精製された組換えエクリズマブ、またはシフトされた組換えエクリズマブを医薬組成物に製剤化することは、精製された組換えエクリズマブ、収集された組換えエクリズマブ、またはシフトされた組換えエクリズマブを薬学的に許容される賦形剤に混合または添加して医薬組成物を創製するステップを含み得る。薬学的に許容される賦形剤(例えば、天然に存在しない薬学的に許容される賦形剤)の例は、当技術分野で周知である。
本発明を、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定しない、以下の実施例においてさらに記載する。
(実施例1)
エクリズマブ産生細胞培養を再現することにおける以前の試み
エクリズマブは、典型的には、10,000L流加哺乳動物細胞培養を使用して産生される。産生細胞培養物中の哺乳動物細胞は、培養期間中に培養培地に組換えエクリズマブを分泌する。以前の試みは、10,000Lエクリズマブ産生細胞培養で観察される培養パラメーターを再現しようとするためになされた。10,000Lエクリズマブ産生細胞培養を再現することにおける以前の試みは、失敗に終わった。なぜなら、以前の小規模培養は、10,000Lエクリズマブ産生細胞培養と比較して、時間をわたっての培養物中の乳酸のレベルの低下、時間をわたっての培養物中のナトリウムの低下、および時間をわたってのpHの異なる傾向を示したためである(それぞれ図1、2、および3を参照のこと)。さらに、以前の小規模培養は、時間をわたっての生存細胞密度の増大、培養期間中の後の時点における百分率細胞生存度の増大、培養期間中の後の時点におけるエクリズマブの力価の増大、および培養期間中の後の時点における培養物中のグルコース濃度の増大を示した(それぞれ図4、6、8、および10を参照のこと)。
(実施例2)
エクリズマブ産生細胞培養を正確に再現するための新しい小規模培養
新しい小規模モデルを開発および試験して、新しい細胞小規模培養モデルが10,000Lエクリズマブ産生細胞培養の培養パラメーターを正確に再現するか否かを決定した。
新しく開発した小規模培養は、以下の方法を使用して培養した。Applikon 7L容器を、培養物をインキュベートするために使用した。Applikon 7L容器は、容器にガスを導入するためのL型ドリル穴スパージャーおよびオーバーレイポート、4つの12mmポート(pHセンサー、溶存酸素センサー、セプタム、および排気コンデンサーのための)、三重添加トップポート(triple addition top−port)、試料/回収浸漬管、ならびにオーバーヘッドモーター駆動インペラシャフトを含有する。容器をガス供給システム、外部コントロールに接続するために、管類をこれらのポートに取り付け、2種の異なる液体フィード培養培地、塩基溶液、および脂質溶液を、培養期間中に、バイオリアクターに与えた。
バイオリアクターを、内部蒸気発生のために脱イオン水5〜10mLを使用してオートクレーブした。接種の前に、第1の液体培養培地3.7Lをバイオリアクターに添加した。次いで培地を、空気および二酸化炭素をスパージし、60RPMで初期撹拌しながら36.5℃で保持した。接種する前の6時間内に、リノール酸、オレイン酸、およびコレステロールを含有する第1の脂質溶液3.7mLを、ヘッドプレートセプタムを通じてバイオリアクターに添加した。pHおよびdOセンサーを接種前に標準化し、dOセンサーを第1の脂質溶液を添加した後であるが、接種の前に、100%空気飽和に対して較正した。
シードトレインNS0細胞培養物を使用して、5×10細胞/mLの初期生存細胞密度、および4.2Lの初期培養物容積を生じさせるのに(接種後)バイオリアクターに添加されるシードトレインNS0細胞培養物の正確な容積を計算した。次いで細胞培養物を、60RPMの回転撹拌速度、36.5℃の温度、7.00のpH、および15%のdOを使用して培養した。使用したガス発生ストラテジーは、15%のdO設定ポイントを維持するのにオンデマンドで必要とされる場合、累積的な最大で30.0SLPHの追加のOとともに、0〜30.0SLPHの空気を使用することであった。使用した空気オーバーレイは、225mL/分の空気であった。培養期間の0日目〜5日目において、pH設定ポイントをpH7.00±0.05に設定した。培養期間の5日目〜9日目において(または標的細胞密度が培養の2日目に満たされる場合、フィードをスタートして48時間後)、pH設定ポイントをpH7.00±0.25に設定した。10日目〜培養物回収において、pH設定ポイントをpH7.00±0.05に設定した。
細胞培養物が18×10細胞/mLに等しい、またはそれ超の標的細胞密度を達成したら、第2の脂質溶液(オレイン酸、リノール酸、およびコレステロールを含有する)の1mL/Lボーラス添加を、バイオリアクターに添加した(典型的には4.2mL)。第2の脂質溶液の添加の後、2種の異なる液体フィード培養培地(第1および第2の液体フィード培養培地)の培養物への添加を開始した。第1および第2の液体フィード培養培地のそれぞれ168mLを、5.5日(133.3時間)にわたってバイオリアクターに連続的に添加した。5.5日にわたって添加した第1の液体フィード培養培地の正味の容積は、初期培養物容積の4%であった。5.5日にわたって添加した第2の液体フィード培養培地の正味の容積は、初期培養物容積の4%であった。第1および第2の液体フィード培養培地の両方のフィードは、典型的には、培養期間を開始しておよそ72時間後〜開始期間後のおよそ205.3時間で行う。第1の液体フィード培養培地および第2の液体フィード培養培地の両方を、1分当たりおよそ21μLで、マルチシリンジポンプセットアップで培養物に添加した。
Gibcoの動物由来成分を含まない(AOF)FoamAwayを、ヘッドプレートセプタムを通じて1.0mLのショットで必要に応じて添加した。
0.75M炭酸ナトリウムおよび0.5M炭酸水素ナトリウムを含有する塩基溶液168mLを96時間にわたって培養物に連続的に添加し、連続的添加は、第1の液体フィード培養培地および第2の液体フィード培養培地の培養物への連続的添加をスタートしておよそ48時間後である時点において開始した。一般に、塩基溶液は、培養期間をスタートして120時間後から培養期間をスタートして216時間後の間に培養物に連続的に添加した。塩基溶液は、1分当たりに基づいて連続流でマルチシリンジポンプを使用してヘッドプレートトリポート(triport)ラインを通じて培養物の液面の真上に添加した。
各小規模培養における培養期間にわたる培養物中の生存細胞密度、百分率細胞生存度、エクリズマブ力価、およびグルコース濃度を、当技術分野で周知の方法を使用して決定した。
得られたデータは、以前の小規模エクリズマブ細胞培養と対照的に、新しく開発した小規模エクリズマブ流加細胞培養が、エクリズマブ産生細胞培養における時間をわたっての生存細胞密度(図5を図4と比較されたい)、エクリズマブ産生細胞培養における時間をわたっての百分率細胞生存度(図7を図6と比較されたい)、エクリズマブ産生細胞培養における時間をわたってのエクリズマブの力価(図9を図8と比較されたい)、およびエクリズマブ産生細胞培養における時間をわたってのグルコースの濃度(図11を図10と比較されたい)を正確に再現することができることを示す。
つまり、データは、本明細書に提供する小規模培養方法が、エクリズマブ産生細胞培養の細胞培養パラメーターの少なくとも4つを正確に再現することを示す。
他の実施形態
本発明をその詳細な説明と併せて記載してきたが、上述の説明は、添付の特許請求の範囲の範囲によって規定される本発明の範囲を限定するのではなく説明する意図であることを、理解すべきである。他の態様、利点および改変は、以下の特許請求の範囲の範囲内である。

Claims (24)

  1. 小規模培養において大規模エクリズマブ産生細胞培養を再現する方法であって、
    接種の前に、リノール酸、オレイン酸およびコレステロールを含む第1の脂質溶液3.7mLを添加するステップ;
    バイオリアクターの容量70%か90%の間を占め2.5×107.5×10NS0細胞/mLの間の初期細胞密度を有する第1の培養培地を含有する4L〜10Lの流加バイオリアクターを提供するステップであって、前記細胞が組換えエクリズマブをコードする核酸を含む、ステップ;
    前記バイオリアクター中で前記細胞14%16%の間のdOレベル、およ50RPMか70RPMの間の回転撹拌で34℃39℃で少なくとも8日間、培養するステップ;
    13×10 20×10細胞/mLの細胞密度に到達するまで、流加培養を維持するステップ
    前記細胞の培養が18×10 細胞/mLに等しい、またはそれ超の標的細胞密度を達成した後に、オレイン酸、リノール酸およびコレステロールを含む第2の脂質溶液の1mL/Lボーラスを前記バイオリアクターに添加するステップ、次いで;
    (1120時間150時間の期間にわたって前記フィード培養培地を前記第1の培養培地に連続的に添加するステップ、そしてフィード培養培地の連続的添加をスタートしてか40〜60時間後に
    (290時間105時間の間の期間にわたってアルカリ塩基溶液を前記第1の培養培地に連続的に添加するステップ
    を含む、方法。
  2. 前記第1の培養培地および前記フィード培養培地の一方または両方が、処理済みウシ血清アルブミン(BSA)を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記処理済みBSAが、処理済みNew Zealand BSAである、請求項2に記載の方法。
  4. 前記初期細胞密度が4.0×10細胞/mLか6.0×10細胞/mLの間である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記バイオリアクターが4L6Lの間の容量を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第1の培養培地が、前記バイオリアクターの容量80%88%の間を占める、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記流加培養が36℃37℃の温度で実施される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記回転撹拌が55RPMか65RPMの間である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記標的細胞密度が17×10細胞/mLか19×10細胞/mLの間である、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記アルカリ塩基溶液が92時間100時間の間の期間にわたって前記第1の培養培地に連続的に添加される、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記バイオリアクターが、前記第1の培養培地4.2Lを含み、前記アルカリ塩基溶液が1.65mL/時間1.85mL/時間の間の速度で前記第1の培養培地に連続的に添加される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記アルカリ塩基溶液が0.65Mか0.85Mの間の炭酸ナトリウム、およ0.4Mか0.6Mの間の炭酸水素ナトリウムを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 単一のフィード培養培地が、前記第1の培養培地に連続的に添加される、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 2種の異なるフィード培養培地が、前記第1の培養培地に連続的に添加される、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記2種の異なるフィード培養培地のそれぞれが15μL/分35μL/分の間の速度で前記第1の培養培地に連続的に添加される、請求項14に記載の方法。
  16. 前記2種の異なるフィード培養培地のそれぞれが20μL/分25μL/分の間の速度で前記第1の培養培地に連続的に添加される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記フィード培養培地が130時間135時間の間の期間にわたって前記第1の培養培地に連続的に添加される、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  18. 培養中に前記第1の培養培地に消泡剤を添加するステップをさらに含む、請求項1から1のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記培養するステップで産生された前記組換えエクリズマブを収集するステップをさらに含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 収集するステップが、前記細胞を溶解させることを含む、請求項19に記載の方法。
  21. 組換えエクリズマブが、前記第1の培養培地および前記フィード培養培地の一方または両方から収集される、請求項19に記載の方法。
  22. エクリズマブが、配列番号1を含む重鎖および配列番号2を含む軽鎖を含む、請求項1から2のいずれか一項に記載の方法。
  23. エクリズマブが、配列番号1からなる重鎖および配列番号2からなる軽鎖を含む、請求項2に記載の方法。
  24. 細胞増殖、百分率細胞生存度、生存細胞密度、好気性グルコース消費量、エクリズマブ力価、比産生率、容積産生率、乳酸産生、およびエクリズマブ品質からなる群より選択される1つまたは複数の細胞培養パラメーターを評価するステップをさらに含む、請求項1から2のいずれか一項に記載の方法。
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