JP6478554B2 - 掘削機用複合シール部材 - Google Patents

掘削機用複合シール部材 Download PDF

Info

Publication number
JP6478554B2
JP6478554B2 JP2014207895A JP2014207895A JP6478554B2 JP 6478554 B2 JP6478554 B2 JP 6478554B2 JP 2014207895 A JP2014207895 A JP 2014207895A JP 2014207895 A JP2014207895 A JP 2014207895A JP 6478554 B2 JP6478554 B2 JP 6478554B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
convex portion
annular groove
convex
composite seal
seal member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014207895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016075382A (ja
Inventor
雅之 犬田
雅之 犬田
南 暢
暢 南
晃広 永野
晃広 永野
哲也 徳丸
哲也 徳丸
彰 上田
彰 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Valqua Ltd
Original Assignee
Valqua Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Valqua Ltd filed Critical Valqua Ltd
Priority to JP2014207895A priority Critical patent/JP6478554B2/ja
Publication of JP2016075382A publication Critical patent/JP2016075382A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6478554B2 publication Critical patent/JP6478554B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)

Description

本発明は、シール構造に関し、特に、掘削機用機器(油空圧機器)などにおけるピストンロッド(回転軸)とシリンダとの摺動隙間に用いられる複合シール部材に関する。
たとえば、掘削機用機器(油空圧機器)におけるシリンダとロッド(ピストンロッド)との摺動隙間には、油室に導入される作動油の漏れ(高圧側から低圧側への作動油の漏れ)を防止するとともに、ロッドの往復運動を円滑に実現するために、シリンダに設けられたシール溝にシール部材が嵌め入れられるシール構造が採用されている。このようなシール構造は、国際公開第2010/151743号(特許文献1)に開示されている。
シール部材としては、ピストンロッド(回転軸)の摺動リングと弾性力を付与するバックリングの2部品で形成される複合シール部材、あるいは、U字パッキンのような形状のものがある(U字パッキン型)。2部品で構成される複合シール部材としては、摺動リングの摺動面に小さな溝を設け、これにより面圧を高めていていると考えられる。また、摺動リングがバックアップリングの役割も兼ねているものもある。U字パッキン型では、バックアップリングを併用していると考えられる。
掘削機用機器(油空圧機器)などにおけるピストンロッド(回転軸)とシリンダとの摺動隙間に用いられる複合シール部材は、使用箇所としては両側から圧力を受け、環境としては地中深くで使用するため高い圧力がシール部材に加わる。したがって、上述のシール部材の形状に関わらず、同形状のシール部材を2つ軸方向に並べて用いられている。
国際公開第2010/151743号
しかし、上記のように高圧下で用いられるシール部材は、寿命が短い点が課題として挙げられる。理由としては、シール部材を2つ軸方向に並べて用いた場合には、一方のシール部材により、一方側の圧力をすべて受け止めることとなる。そのため、過大な圧力に耐え切れず、シリンダに設けられるシール溝とピストンロッド(回転軸)との間に生じる隙間に、シール部材がはみ出したり、シール部材が欠けたりして、シール部材の寿命が、結果として短寿命になってしまう。また、シール部材を1つとして場合であっても、当然ながら短寿命という課題が残存する。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、一つの掘削機用複合シール部材を用いた場合であっても、掘削機用複合シール部材の寿命を長くすることのできる構造を有する掘削機用複合シール部材を提供することにある。
この発明に基づいた掘削機用複合シール部材においては、油空圧機器におけるシリンダと、回転中心軸を中心にして高速で回転するロッドとの摺動隙間において、高圧側と低圧側とを仕切る掘削機用複合シール部材であって、外周側に位置する環状の第1部材と、上記第1部材の内周側に取り付けられ、上記ロッドに対して摺動接触し、上記第1部材よりも高い弾性係数を有する環状の第2部材とを含む。
上記第1部材は、上記回転中心軸を含む仮想平面で切断した場合に、その断面形状が略矩形形状であり、上記第2部材とは反対側の外周側に位置する外辺には、上記回転中心軸方向に沿って見た場合に外側となる両側の位置にそれぞれ外周側に膨らむ第1凸部および第2凸部が設けられ、上記第1凸部と上記第2凸部との間には、上記第2部材側に凹む第1凹部が設けられ、上記第1凹部が設けられる位置に対向する上記第2部材の内面側の内辺には、上記回転中心軸を取り囲むように第1環状溝が設けられている。
他の形態においては、上記外辺において、上記第1凸部と上記第2凸部との間には、上記第1凸部側において外周側に膨らむ第3凸部が設けられ、上記第2凸部側において外周側に膨らむ第4凸部が設けられ、上記第1凸部と上記第3凸部との間には、上記第2部材側に凹む第2凹部が設けられ、上記第2凸部と上記第4凸部との間には、上記第2部材側に凹む第3凹部が設けられ、上記第3凸部と上記第4凸部との間には上記第1凹部が設けられ、上記第2凹部が設けられる位置に対向する上記第2部材の内面側の上記内辺には、上記回転中心軸を取り囲むように第2環状溝が設けられ、上記第3凹部が設けられる位置に対向する上記第2部材の内面側の上記内辺には、上記回転中心軸を取り囲むように第3環状溝が設けられ、上記回転中心軸方向で見た場合に、上記第1凹部および上記第1環状溝が複合シール部材の中心に位置し、上記第1環状溝と上記第2環状溝との中心位置よりも、上記第3凸部の位置の方が上記複合シール部材の中心側に位置し、上記第1環状溝と上記第3環状溝との中心位置よりも、上記第4凸部の位置の方が上記複合シール部材の中心側に位置する。
他の形態においては、上記外辺において、上記第1凸部と上記第2凸部との間には、上記第1凸部側において外周側に膨らむ第3凸部が設けられ、上記第2凸部側において外周側に膨らむ第4凸部が設けられ、上記第3凸部と上記第4凸部との間には、上記第3凸部側において外周側に膨らむ第5凸部が設けられ、上記第4凸部側において外周側に膨らむ第6凸部が設けられている。
上記第1凸部と上記第3凸部との間には、上記第2部材側に凹む第2凹部が設けられ、上記第2凸部と上記第4凸部との間には、上記第2部材側に凹む第3凹部が設けられ、上記第3凸部と上記第5凸部との間には、上記第2部材側に凹む第4凹部が設けられ、上記第4凸部と上記第6凸部との間には、上記第2部材側に凹む第5凹部が設けられ、上記第5凸部と上記第6凸部との間に上記第1凹部が設けられている。
上記第2凹部が設けられる位置に対向する上記第2部材の内面側の上記内辺には、上記回転中心軸を取り囲むように第2環状溝が設けられ、上記第3凹部が設けられる位置に対向する上記第2部材の内面側の上記内辺には、上記回転中心軸を取り囲むように第3環状溝が設けられ、上記第4凹部が設けられる位置に対向する上記第2部材の内面側の上記内辺には、上記回転中心軸を取り囲むように第4環状溝が設けられ、上記第5凹部が設けられる位置に対向する上記第2部材の内面側の上記内辺には、上記回転中心軸を取り囲むように第5環状溝が設けられている。
上記回転中心軸方向で見た場合に、上記第1凹部および上記第1環状溝が、複合シール部材の中心に位置し、上記第1環状溝と上記第4環状溝との中心位置よりも、上記第5凸部の位置の方が上記複合シール部材の中心側に位置し、上記第1環状溝と上記第5環状溝との中心位置よりも、上記第6凸部の位置の方が上記複合シール部材の中心側に位置し、上記第2環状溝と上記第4環状溝との中心位置よりも、上記第3凸部の位置の方が上記複合シール部材の中心側に位置し、上記第3環状溝と上記第5環状溝との中心位置よりも、上記第6凸部の位置の方が上記複合シール部材の中心側に位置している。
他の形態においては、上記第1部材は、エラストマーであり、上前記第2部材は、フッ素樹脂、布入りゴム、ナイロン、高密度ポリエチレン、または、ウレタンである。
他の形態においては、上記第1部材は、水素化ニトリルゴム(HNBR)、ニトリルゴム(NBR)、または、フッ素ゴム(FKM)であり、上記第2部材にフッ素樹脂を用いる場合は、充填剤入りポリテトラフルオロエチレン(PTFE)である。
本発明によれば、複合シール部材の寿命を長くすることのできる構造を有する掘削機用複合シール部材を提供することを可能とする。
実施の形態における掘削機用複合シール部材の斜視図である。 図1中II−II線矢視断面図である。 図2中III−III線矢視拡大断面図である。 図3に示す断面における寸法関係を示す図である。 実施の形態における掘削機用複合シール部材の使用時おける面圧を示す図である。 他の実施の形態における掘削機用複合シール部材の断面図である。 他の実施の形態における掘削機用複合シール部材の断面図である。
本発明に基づいた実施の形態における掘削機用複合シール部材について、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
(掘削機用複合シール部材100)
図1から図5を参照して、本実施の形態における掘削機用複合シール部材100の構造について説明する。図1は、掘削機用複合シール部材100の斜視図、図2は、図1中II−II線矢視断面図、図3は、図2中III−III線矢視拡大断面図、図4は、図3に示す断面における寸法関係を示す図、図5は、掘削機用複合シール部材100の使用時おける面圧を示す図である。
まず、図1および図2を参照して、本実施の形態における掘削機用複合シール部材100は、地熱掘削機に用いられる油空圧機器におけるシリンダ1(図5参照)と、回転中心軸CLを中心にして高速で回転するロッド2(図5参照)との摺動隙間において、高圧側と低圧側とを仕切る掘削機用複合シール部材である。
全体として環状の形態を有し、外周側に位置する環状の第1部材110と、第1部材110の内周側に取り付けられ、ロッド2に対して摺動接触し、第1部材110よりも高い弾性係数を有する環状の第2部材120とを含む。第1部材110および第2部材120は、回転中心軸CLを含む仮想平面で切断した場合に、その断面形状が略矩形形状である。本実施の形態の掘削機用複合シール部材100においては、第1部材110および第2部材120は、いずれも回転中心軸CLが延びる方向に沿って長辺を有する略矩形断面形状を有している。掘削機用複合シール部材100の最大直径は、約170mm程度、内径は、約150mm程度である。
弾性係数は、物質の変形のし難さを意味し、弾性係数が高いほど変形が困難な材料を意味する。よって、本実施の形態においては、第1部材110は第2部材120よりも変形が容易であり、第2部材120は第1部材110よりも変形が困難であることを意味する。
第1部材110には、エラストマーが用いられ、たとえば、水素化ニトリルゴム(HNBR)、ニトリルゴム(NBR)、または、フッ素ゴム(FKM)等が用いられている。本実施の形態では、水素化ニトリルゴム(HNBR)を用いている。エラストマーのShoreA硬さは、好ましくは、60度〜80度程度が良い。また、エラストマーにナノ材料を混合し、エラストマー自体の特性を向上させたものを使用してもよい。第2部材120には、フッ素樹脂が用いられ、たとえば、充填剤入りポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等が用いられている。なお、PTFE以外のものを使用してもよく、たとえば、布入りゴム、ナイロン、高密度ポリエチレン、または、ウレタン等を用いてもよい。第1部材110と第2部材120とは、加硫接着により両者が一体となるように結合されている。
第1部材110と第2部材120とを、加硫接着により一体的に結合することで、装着前は使用中に両者が分離することはなく、安定した性能の発揮を可能とするとともに、シール溝1g(図5参照)への装着も容易となる。
図3を参照して、掘削機用複合シール部材100の断面形状の詳細について説明する。図3は、第1部材110および第2部材120を回転中心軸CLを含む仮想平面で切断した場合の断面であり、第1部材110は、その断面形状が回転中心軸CLの延びる方向に長辺を有する略長方形形状である。長辺側の最大長さは、35mm程度、径方向の幅は、約6mm程度である。同様に、第2部材120は、その断面形状が回転中心軸CLの延びる方向に長辺を有する略長方形形状である。長辺側の最大長さは、35mm程度、径方向の幅は、約0.3mm〜1.0mm程度である。
第1部材110は、第2部材120とは反対側の外周側に位置する外辺111には、回転中心軸CL方向に沿って見た場合に外側となる両側の位置にそれぞれ外周側に膨らむ第1凸部P1および第2凸部P2が設けられている。
さらに、外辺111において、第1凸部P1と第2凸部P2との間には、第1凸部P1側において外周側に膨らむ第3凸部P3が設けられ、第2凸部P2側において外周側に膨らむ第4凸部P4が設けられている。さらに、第3凸部P3と第4凸部P4との間には、第3凸部P3側において外周側に膨らむ第5凸部P5が設けられ、第4凸部P4側において外周側に膨らむ第6凸部P6が設けられている。
さらに、第1凸部P1と第3凸部P3との間には、第2部材120側に凹む第2凹部G2が設けられ、第2凸部P2と第4凸部P4との間には、第2部材120側に凹む第3凹部G3が設けられ、第3凸部P3と第5凸部P5との間には、第2部材120側に凹む第4凹部G4が設けられ、第4凸部P4と第6凸部P6との間には、第2部材120側に凹む第5凹部G5が設けられ、第5凸部P5と第6凸部P6との間に第1凹部G1が設けられている。
つまり、外辺111には、回転中心軸CL方向に沿って見た場合に外側となる両側の位置の凸部を位置させて、合計6の凸部と、凸部の間に位置する5つの凹部とが設けられている。凸部と凹部との高低差は、約1mm程度である。また、凸部のピッチは、回転中心軸CL方向に沿った場合、約6mm程度である。
さらに、第2部材120の内面側の内辺121には、第2凹部G2が設けられる位置に対向する位置に、回転中心軸CLを取り囲むように第2環状溝120g2が設けられ、第3凹部G3が設けられる位置に対向する位置に、回転中心軸CLを取り囲むように第3環状溝120g3が設けられ、第4凹部G4が設けられる位置に対向する位置に、回転中心軸CLを取り囲むように第4環状溝120g4が設けられ、第5凹部G5が設けられる位置に対向する位置に、回転中心軸CLを取り囲むように第5環状溝120g5が設けられている。
各環状溝の溝深さは、0.1mm〜0.8mm程度である。第2部材120の中心部の厚さは、約0.3mm〜1.0mm程度、両端部(図示において上下)に設けられる厚肉部120tの半径方向の厚さは、約0.6mm〜2.0mm程度である。なお、厚肉部120tの内周面側の角部には、面取部(C0.2〜0.5)T1が設けられている。このように、角部に厚肉部120tを設けることで、掘削機用複合シール部材100の使用中に、シール溝1gとロッド2との間に生じる隙間に第1部材110がはみ出すのを小さくすることが可能となる。
さらに、図4を参照して、回転中心軸CL方向で見た場合に、第1凹部G1および第1環状溝120g1が、複合シール部材の中心PL1に位置している。また、第1環状溝120g1と第4環状溝120g4との中心位置CL1よりも、第5凸部P5の位置の方が、距離S4だけ複合シール部材の中心PL1側に位置し、第1環状溝120g1と第5環状溝120g5との中心位置CL2よりも、第6凸部P6の位置の方が、距離S5だけ複合シール部材の中心PL1側に位置している。距離S4,S5は、いずれも約0.1mm〜0.2mm程度である。
同様に、第2環状溝120g2と第4環状溝120g4との中心位置CL3よりも、第3凸部P3の位置の方が、距離S2だけ複合シール部材の中心PL1側に位置し、第3環状溝120g3と第5環状溝120g5との中心位置CL4よりも、第4凸部P4の位置の方が、距離S3だけ複合シール部材の中心PL1側に位置している。距離S2,S3は、いずれも約0.1mm〜0.2mm程度である。
次に、図5を参照して、上記構成を有する掘削機用複合シール部材100の機能について説明する。図5(A)に示すように、シール溝1gの溝深さは、掘削機用複合シール部材100の最大幅よりも0.5mm〜1.0mm程度小さく設けられている。その結果、シール溝1gに掘削機用複合シール部材100を装着した状態においては、掘削機用複合シール部材100は、回転中心軸CLに対して直交する方向に圧縮された状態となる。
このとき、第1部材110は、ほとんど圧縮されないが、第2部材120が圧縮されることにより、図5(B)に示すように、掘削機用複合シール部材100の第1凸部P1から第6凸部P6に対応して、ロッド2に対して面圧が発生することになる。
また、上記したように、隣接する環状溝の間の中心位置と凸部の位置とをずらして設けることで、第2部材120の凸部は、複合シール部材の中心PL1を境にして、外側に拡がる傾向がある。その結果、第2部材120の第3凸部P3および第5凸部P5は、図示の上側にずれて圧縮され、第2部材120の第4凸部P4および第6凸部P6は、図示の下側側にずれて圧縮されることになる。その結果、第2部材120が圧縮された際には、凸部の位置と隣接する環状溝の間の中心位置と略一致する状態となり、図5(B)に示すように、略等間隔にロッド2に対して面圧を発生させることが可能になる。
これにより、一つの掘削機用複合シール部材100を用いた場合であっても回転中心軸CL1方向において両側から圧が加わっても、実質的には差圧が掘削機用複合シール部材100に加わることとなり、2つの掘削機用複合シール部材を用いる場合よりも、掘削機用複合シール部材の寿命を長くすることができる。
さらに、凹部、凸部および凹部構成される区分が1つの複合シール部材としての機能を果たし、仮に1段目の複合シール部材シールが破れても、2段目、3段目と複合シール機能を発揮することで、さらに、掘削機用複合シール部材の長寿命化を図ることを可能とする。
このように、本実施の形態の掘削機用複合シール部材100によれば、十分なシール機能を確保することができる結果、より長寿命化を図ることが可能となる。
(他の実施の形態)
図6に他の実施の形態の掘削機用複合シール部材100Aについて説明する。図6は、掘削機用複合シール部材100Aの断面図である。上記実施の形態における掘削機用複合シール部材100と相違点は、凹部および凸部の数量の違いにある。なお、掘削機用複合シール部材100Aの最大外径寸法、内径寸法、凸部、凹部、および、環状溝の寸法等は、上記実施の形態における掘削機用複合シール部材100と同じである。
この掘削機用複合シール部材100Aは、外辺111において、第1凸部P1と第2凸部P2との間には、第1凸部P1側において外周側に膨らむ第3凸部P3が設けられ、第2凸部P2側において外周側に膨らむ第4凸部P4が設けられている。
また、第1凸部P1と第3凸部P3との間には、第2部材120側に凹む第2凹部G2が設けられ、第2凸部P2と第4凸部P4との間には、第2部材120側に凹む第3凹部G3が設けられ、第3凸部P3と第4凸部P4との間には第1凹部G1が設けられている。
さらに、第2凹部G2が設けられる位置に対向する第2部材120の内面側の内辺121には、回転中心軸CLを取り囲むように第2環状溝120g2が設けられ、第3凹部G3が設けられる位置に対向する第2部材120の内面側の内辺121には、回転中心軸CLを取り囲むように第3環状溝120g3が設けられている。
さらに、回転中心軸CL方向で見た場合に、第1凹部G1および第1環状溝120g1が複合シール部材の中心PL1に位置し、第1環状溝120g1と第2環状溝20g2との中心位置よりも、第3凸部P3の位置の方が複合シール部材の中心PL1側に位置し、第1環状溝120g1と第3環状溝120g3との中心位置よりも、第4凸部P4の位置の方が複合シール部材の中心PL1側に位置する。
このように、実施の形態1における掘削機用複合シール部材100においては、6つの凸部、5つの凹部を備えた構成について説明したが、本実施の形態では、掘削機用複合シール部材100Aとして、4つの凸部、3つの凹部を備えた構成においても、掘削機用複合シール部材100と同様の作用効果を得ることができる。また、耐久性の点では、掘削機用複合シール部材100の方が勝っているが、摺動抵抗は低くなり、発熱を抑制することが可能となる。加えて、省スペース化が可能となる。
さらに、図7に他の実施の形態の掘削機用複合シール部材100Bについて説明する。図7は、掘削機用複合シール部材100Bの断面図である。上記実施の形態における掘削機用複合シール部材100,100Bと相違点は、凹部および凸部の数量の違いにある。なお、掘削機用複合シール部材100Bの最大外径寸法、内径寸法、凸部、凹部、および、環状溝の寸法等は、上記実施の形態における掘削機用複合シール部材100と同じである。
この掘削機用複合シール部材100Bは、外辺111において、第1凸部P1と第2凸部P2との間には、第2部材120側に凹む第1凹部G1が設けられ、第1凹部G1が設けられる位置に対向する第2部材120の内面側の内辺121には、回転中心軸CLを取り囲むように第1環状溝120g1が設けられている。
このように、実施の形態1における掘削機用複合シール部材100においては、6つの凸部、5つの凹部を備えた構成について説明したが、本実施の形態では、掘削機用複合シール部材100Bとして、2つの凸部、1つの凹部を備えた構成においても、掘削機用複合シール部材100と同様の作用効果を得ることができる。また、耐久性の点では、掘削機用複合シール部材100の方が勝っているが、摺動抵抗はより低くなり、発熱をより抑制することが可能となる。加えて、省スペース化が可能となる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 シリンダ、1g シール溝、2 ロッド、100,100A,100B 掘削機用複合シール部材、110 第1部材、111 外辺、120 第2部材、121 内辺、120g1 第1環状溝、120g2 第2環状溝、120g3 第3環状溝、120g4 第4環状溝、120g5 第5環状溝、P1 第1凸部、P2 第2凸部、P3 第3凸部、P4 第4凸部、P5 第5凸部、P6 第6凸部、G1 第1凹部、G2 第2凹部、G3 第3凹部、G4 第4凹部、G5 第5凹部。

Claims (4)

  1. 油空圧機器におけるシリンダと、回転中心軸を中心にして高速で回転するロッドとの摺動隙間において、高圧側と低圧側とを仕切る掘削機用複合シール部材であって、
    外周側に位置する環状の第1部材と、
    前記第1部材の内周側に取り付けられ、前記ロッドに対して摺動接触し、前記第1部材よりも高い弾性係数を有する環状の第2部材と、を含み、
    前記第1部材は、
    前記回転中心軸を含む仮想平面で切断した場合に、その断面形状が略矩形形状であり、
    前記第2部材とは反対側の外周側に位置する外辺には、前記回転中心軸方向に沿って見た場合に外側となる両側の位置にそれぞれ外周側に膨らむ第1凸部および第2凸部が設けられ、
    前記第1凸部と前記第2凸部との間には、前記第2部材側に凹む第1凹部が設けられ、
    前記第1凹部が設けられる位置に対向する前記第2部材の内面側の内辺には、前記回転中心軸を取り囲むように第1環状溝が設けられ
    前記外辺において、
    前記第1凸部と前記第2凸部との間には、
    前記第1凸部側において外周側に膨らむ第3凸部が設けられ、
    前記第2凸部側において外周側に膨らむ第4凸部が設けられ、
    前記第1凸部と前記第3凸部との間には、前記第2部材側に凹む第2凹部が設けられ、
    前記第2凸部と前記第4凸部との間には、前記第2部材側に凹む第3凹部が設けられ、
    前記第3凸部と前記第4凸部との間には前記第1凹部が設けられ、
    前記第2凹部が設けられる位置に対向する前記第2部材の内面側の前記内辺には、前記回転中心軸を取り囲むように第2環状溝が設けられ、
    前記第3凹部が設けられる位置に対向する前記第2部材の内面側の前記内辺には、前記回転中心軸を取り囲むように第3環状溝が設けられ、
    前記回転中心軸方向で見た場合に、前記第1凹部および前記第1環状溝が複合シール部材の中心に位置し、
    前記第1環状溝と前記第2環状溝との中心位置よりも、前記第3凸部の位置の方が前記複合シール部材の中心側に位置し、
    前記第1環状溝と前記第3環状溝との中心位置よりも、前記第4凸部の位置の方が前記複合シール部材の中心側に位置する、掘削機用複合シール部材。
  2. 油空圧機器におけるシリンダと、回転中心軸を中心にして高速で回転するロッドとの摺動隙間において、高圧側と低圧側とを仕切る掘削機用複合シール部材であって、
    外周側に位置する環状の第1部材と、
    前記第1部材の内周側に取り付けられ、前記ロッドに対して摺動接触し、前記第1部材よりも高い弾性係数を有する環状の第2部材と、を含み、
    前記第1部材は、
    前記回転中心軸を含む仮想平面で切断した場合に、その断面形状が略矩形形状であり、
    前記第2部材とは反対側の外周側に位置する外辺には、前記回転中心軸方向に沿って見た場合に外側となる両側の位置にそれぞれ外周側に膨らむ第1凸部および第2凸部が設けられ、
    前記第1凸部と前記第2凸部との間には、前記第2部材側に凹む第1凹部が設けられ、
    前記第1凹部が設けられる位置に対向する前記第2部材の内面側の内辺には、前記回転中心軸を取り囲むように第1環状溝が設けられ、
    前記外辺において
    前記第1凸部と前記第2凸部との間には、
    前記第1凸部側において外周側に膨らむ第3凸部が設けられ、
    前記第2凸部側において外周側に膨らむ第4凸部が設けられ、
    前記第3凸部と前記第4凸部との間には、
    前記第3凸部側において外周側に膨らむ第5凸部が設けられ、
    前記第4凸部側において外周側に膨らむ第6凸部が設けられ、
    前記第1凸部と前記第3凸部との間には、前記第2部材側に凹む第2凹部が設けられ、
    前記第2凸部と前記第4凸部との間には、前記第2部材側に凹む第3凹部が設けられ、
    前記第3凸部と前記第5凸部との間には、前記第2部材側に凹む第4凹部が設けられ、
    前記第4凸部と前記第6凸部との間には、前記第2部材側に凹む第5凹部が設けられ、
    前記第5凸部と前記第6凸部との間に前記第1凹部が設けられ、
    前記第2凹部が設けられる位置に対向する前記第2部材の内面側の前記内辺には、前記回転中心軸を取り囲むように第2環状溝が設けられ、
    前記第3凹部が設けられる位置に対向する前記第2部材の内面側の前記内辺には、前記回転中心軸を取り囲むように第3環状溝が設けられ、
    前記第4凹部が設けられる位置に対向する前記第2部材の内面側の前記内辺には、前記回転中心軸を取り囲むように第4環状溝が設けられ、
    前記第5凹部が設けられる位置に対向する前記第2部材の内面側の前記内辺には、前記回転中心軸を取り囲むように第5環状溝が設けられ、
    前記回転中心軸方向で見た場合に、前記第1凹部および前記第1環状溝が、複合シール部材の中心に位置し、
    前記第1環状溝と前記第4環状溝との中心位置よりも、前記第5凸部の位置の方が前記複合シール部材の中心側に位置し、
    前記第1環状溝と前記第5環状溝との中心位置りも、前記第6凸部の位置の方が前記複合シール部材の中心側に位置し、
    前記第2環状溝と前記第4環状溝との中心位置よりも、前記第3凸部の位置の方が前記複合シール部材の中心側に位置し、
    前記第3環状溝と前記第5環状溝との中心位置よりも、前記第6凸部の位置の方が前記複合シール部材の中心側に位置している、掘削機用複合シール部材。
  3. 前記第1部材は、エラストマーであり、
    前記第2部材は、フッ素樹脂、布入りゴム、ナイロン、高密度ポリエチレン、または、ウレタンである、請求項1または請求項2に記載の掘削機用複合シール部材。
  4. 前記第1部材は、水素化ニトリルゴム(HNBR)、ニトリルゴム(NBR)、または、フッ素ゴム(FKM)であり、
    前記第2部材にフッ素樹脂を用いる場合は、充填剤入りポリテトラフルオロエチレン(PTFE)である、請求項に記載の掘削機用複合シール部材。
JP2014207895A 2014-10-09 2014-10-09 掘削機用複合シール部材 Active JP6478554B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014207895A JP6478554B2 (ja) 2014-10-09 2014-10-09 掘削機用複合シール部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014207895A JP6478554B2 (ja) 2014-10-09 2014-10-09 掘削機用複合シール部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016075382A JP2016075382A (ja) 2016-05-12
JP6478554B2 true JP6478554B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=55951030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014207895A Active JP6478554B2 (ja) 2014-10-09 2014-10-09 掘削機用複合シール部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6478554B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58194286U (ja) * 1982-06-22 1983-12-24 株式会社小松製作所 掘削機械の軸封装置
JPH11336908A (ja) * 1998-05-22 1999-12-07 Mitsubishi Cable Ind Ltd シール材
JP2012154387A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Nippon Valqua Ind Ltd シール材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016075382A (ja) 2016-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6428014B2 (en) Piston sealing ring assembly
KR20090080540A (ko) 패킹 및 씰링 시스템
WO2010098001A1 (ja) 密封装置
CN106051167A (zh) 密封件以及制造和/或使用密封件的方法
JP2011231781A (ja) 摺動用シール材
JP6478551B2 (ja) 掘削機用複合シール材
JP6478554B2 (ja) 掘削機用複合シール部材
CN109154391A (zh) 剖分式密封圈
JP6076789B2 (ja) シール構造
US11221072B2 (en) Arrangement structure for seal member
JP2014214769A (ja) シール構造
JP6735673B2 (ja) 密閉組立体、及びアクチュエータ
JP2010054021A (ja) シーリングシステム
CN205841759U (zh) 密封装置
WO2013146719A1 (ja) ポンプ
JP2019082232A (ja) パッキン
JP2008128377A (ja) 密封装置
JP2018119672A (ja) 密封装置
JP2005114007A (ja) 密封装置
TW201719060A (zh) 密封構件
KR102609391B1 (ko) 대상물 밀봉 장치
JP5304057B2 (ja) 密封装置及び密封構造
JP2012211659A (ja) 密封装置
JP5211927B2 (ja) 密封装置
JP2011021723A (ja) 密封構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180815

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6478554

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250