JP6478141B2 - 磁心の製造方法、磁心およびそれを用いたコイル部品 - Google Patents

磁心の製造方法、磁心およびそれを用いたコイル部品 Download PDF

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本発明は、Fe基軟磁性合金粉を用いて構成された磁心の製造方法、磁心および磁心にコイルを巻装して構成されたコイル部品に関する。
従来から、家電機器、産業機器、車両など多種多様な用途において、インダクタ、トランス、チョーク等のコイル部品が用いられている。コイル部品は、磁心と、その磁心の周囲に巻回されたコイルで構成される。近年、電子機器等の電源装置の小型化が進んだ結果、小型・低背で、かつ大電流に対しても使用可能なコイル部品の要求が強くなり、飽和磁束密度が高い金属系磁性粉末を使用した圧粉磁心の採用が進んでいる。金属系磁性粉末としては、例えばFe−Si系などの軟磁性合金粉末が用いられている。コイル部品には、加圧成形して得られた圧粉磁心の周囲にコイルを巻回した一般的な構造の他、小型・低背の要求を満たすために、コイルと磁性粉末が一体的に成形された構造(コイル封入構造)も採用されている。
Fe−Si系などの軟磁性合金粉末を圧密化して得られる圧粉磁心は、飽和磁束密度が高い反面、使用される軟磁性合金粉末の電気抵抗率(比抵抗)が低い。そのため、軟磁性合金粉末表面に絶縁性被覆を形成した後に成形するなど、軟磁性合金粉末間の絶縁性を高める方法が適用されている。例えば、特許文献1には、絶縁性被覆となる高電気抵抗物質の自己生成が可能な磁性粉末としてFe−Cr−Al系の磁性粉末を用いた例が開示されている。特許文献1では、磁性粉末を酸化処理することで、高電気抵抗の酸化皮膜を磁性粉末の表面に生成し、かかる磁性粉末を放電プラズマ焼結によって固化成形することで圧粉磁心を得ている。
一方、特許文献2には、FeおよびSiと、Feよりも酸化しやすい金属元素であるCr又はAlを含有する軟磁性合金の粒子群で構成された成形体を400℃から900℃で熱処理する方法と、前記熱処理によって形成された酸化層を介して粒子同士を結合させた磁心が開示されている。成形時に高い圧力を必要とすることなく、高透磁率・高飽和磁束密度の磁心を得ることがその目的である。
特開2005−220438号公報 特開2011−249774号公報
特許文献1に記載の構成は、成形時に高圧は必要としないものの、複雑な設備と多くの時間を必要とする製法である。しかも磁性粉末の酸化処理後に凝集した粉末を粉砕するための工程が必要になるため、工程が煩雑なものになってしまう。また、酸化皮膜によって電気抵抗が2.5倍程度向上することが示されているが、抵抗値そのものは、酸化皮膜の有無にかかわらず数mΩ程度にすぎず、高周波用途で使用する場合や、磁心の表面に電極を直接形成する場合には満足できるものではない。
また、特許文献2に記載の磁心は、実施例に記載された熱処理条件によれば、1×10Ω・mを超える比抵抗が得られるものの、破断応力は100MPaにも至らず、フェライト磁心と同程度の強度であった。熱処理温度を1000℃まで上げることで、破断応力は20kgf/mm(196MPa)と向上するが、比抵抗は2×10Ω・cm(2Ω・m)と著しく低下している。すなわち、高比抵抗と高強度を両立するには至っていない。
本発明は、上記問題点に鑑み、高強度と高比抵抗を兼ね備えた磁心およびそれを用いたコイル部品、並びに簡易な成形による製造方法でも高強度と高比抵抗の磁心を得ることが可能な磁心の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の磁心の製造方法は、Fe基軟磁性合金粒が分散した組織を有する磁心の製造方法であって、Fe基軟磁性合金粉とバインダを混合する第1の工程と、前記第1の工程を経て得られた混合物を成形する第2の工程と、前記第2の工程を経て得られた成形体を、酸素が存在する雰囲気中、または水蒸気が存在する雰囲気中にて、600℃〜900℃の温度範囲内で熱処理する第3の工程とを有し、前記Fe基軟磁性合金粉がAl、CrおよびMnを含み、前記Mnは質量比でFe、AlおよびCrに次いで含有量が高く、前記熱処理によって、前記Fe基軟磁性合金粉の表面に、質量比で内部の合金相よりもFe、Cr、AlおよびMnの和に対するAlの比率が高い酸化物層を形成することを特徴とする。
本発明の磁心は、Fe基軟磁性合金粒が分散した組織を有する磁心であって、前記Fe基軟磁性合金粒がAl、CrおよびMnを含み、前記Mnは質量比でFe、AlおよびCrに次いで含有量が高く、Alの含有量は、2.0質量%以上10.0質量%以下であり、Crの含有量は、1.0質量%以上7.0質量%以下であり、Mnの含有量は、0.4質量%以上1.0質量%以下であり、残部がFeおよび不可避不純物よりなり、前記Fe基軟磁性合金粒同士が、質量比で内部の合金相よりもFe、Cr、AlおよびMnの和に対するAlの比率が高い酸化物層によって結合されていることを特徴とする。
また、前記磁心において、前記Fe基軟磁性合金粒のMnの含有量が0.6質量%以上であるのが好ましい。
本発明のコイル部品は、前記磁心と、前記磁心に巻装されたコイルとを有することを特徴とする。
本発明によれば、高強度と高比抵抗を兼ね備えた磁心およびそれを用いたコイル部品、並びに高強度と高比抵抗の磁心を容易に得ることが可能な磁心の製造方法を提供することができる。
本発明に係る磁心の製造方法の実施形態を説明するための工程のフローである。 圧粉磁心の断面のSEM像および元素マッピングである。 圧粉磁心の断面のTEM写真である。
以下、本発明に係る磁心の製造方法、磁心およびコイル部品の実施形態を、具体的に説明する。但し、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明に係る磁心の製造方法の実施形態を説明するための工程のフローである。この製造方法は、Fe基軟磁性合金粒が分散した組織を有する磁心の製造方法であって、Fe基軟磁性合金粉とバインダを混合する第1の工程と、前記第1の工程を経て得られた混合物を成形する第2の工程と、前記第2の工程を経て得られた成形体を熱処理する第3の工程とを有する。Fe基軟磁性合金粒が分散した組織は、Fe基軟磁性合金粒の集合体がなす組織である。使用するFe基軟磁性合金粉はAl、CrおよびMnを含み、前記Mnは質量比でFe、AlおよびCrに次いで含有量が高い。第3の工程の熱処理によって、Fe基軟磁性合金粉の表面に、質量比で内部の合金相よりもFe、Al、CrおよびMnの和に対するAlの比率が高い酸化物層を形成する。これらの構成によって、以下に説明する効果を得ることができる。
本発明に用いるFe基軟磁性合金粉は、Al、CrおよびMnを含み、かつMnの含有量が質量比でFe、AlおよびCrに次いで高い、Fe−Al−Cr−Mn系軟磁性合金粉である。かかるFe基軟磁性合金粉は、Fe−Al−Cr系軟磁性合金にMnを添加したものとみることができる。かかるFe−Al−Cr−Mn系軟磁性合金粉は、Fe−Al−Cr系軟磁性合金粉と同様にFe−Si系の合金粉に比べて耐食性に優れる。さらにFe−Al−Cr−Mn系の合金粉は、Fe−Si系やFe−Cr−Si系の合金粉に比べて塑性変形しやすい。したがって、Fe−Al−Cr−Mn系軟磁性合金粉は、低い成形圧力でも高い占積率と強度を備えた磁心を得ることができる。そのため、成形機の大型化・複雑化も回避することができる。また、低圧で成形できるため、金型の破損も抑制され、生産性が向上する。
さらに、Fe基軟磁性合金粉としてFe−Al−Cr−Mn系の合金粉を用いることにより、後述するように、成形後の熱処理によってFe基軟磁性合金粉の表面に絶縁性の酸化物を形成することができる。したがって、成形前に絶縁性酸化物を形成する工程を省略することが可能であるうえ、絶縁性被覆の形成方法も簡易になるため、かかる点においても生産性が向上する。また、上記酸化物層の形成に伴い、Fe基軟磁性合金粉同士が該酸化物層を介して結合され、高強度の磁心が得られる。
本発明に係る磁心の製造方法の実施形態のうち、まず、第1の工程に供するFe基軟磁性合金粉ついて説明する。なお、以下、特に断りのない限り、含有量や百分率は質量比によるものである。Fe基軟磁性合金は、軟磁性合金を構成する各成分の中で最も含有率の高い主成分としてFeを、副成分としてAl、Cr、Mnを含む。すなわち、Fe、Al、Cr、Mnが、含有比率の高い四つの主要金属元素である。磁心を構成できるのであれば、Fe、Al、Crの含有量は、これを特に限定するものではないが、以下好ましい構成について説明する。
Feは、Fe基軟磁性合金粉を構成する主要な磁性元素である。磁心が構成できるのであれば、その含有量を特に限定するものではないが、高飽和磁束密度を確保する観点からはFeの含有量は80質量%以上であることが好ましい。
CrおよびAlは耐食性等を高める元素である。CrおよびAlの含有量も磁心が構成できるのであれば、特に限定されるものではない。耐食性向上等の観点からは、Crの含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは2.5質量%以上である。一方、非磁性のCrが多くなると飽和磁束密度が低下する傾向を示すため、Crの含有量は、好ましくは9.0質量%以下、より好ましくは7.0質量%以下、さらに好ましくは4.5質量%以下である。
また、上述のようにAlも耐食性を高める元素であり、特にFe基軟磁性合金粉の表面酸化物の形成に寄与する。かかる観点から、Alの含有量は、好ましくは2.0質量%以上、より好ましくは3.0質量%以上、さらに好ましくは5.0質量%以上である。一方、非磁性のAlが多くなると飽和磁束密度が低下する傾向を示すため、Alの含有量は、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは8.0質量%以下、さらに好ましくは6.0質量%以下である。また、表面の酸化物層にはCrに比べてAlが顕著に濃化するため、CrよりもAlの含有量が高いFe基軟磁性合金粉を用いることがより好ましい。
Mnは、Fe−Al−Cr系軟磁性合金粉を用いた磁心に対して、比抵抗を向上させる効果を持つ。Mnの含有量は、ベースとなるFe−Al−Cr系軟磁性合金の優れた特性を活かすために、Fe、AlおよびCrの各含有量よりも低くする。一方、その含有効果を明確に発揮させるために、Mnの含有量は質量比でFe、AlおよびCrに次いで高いものとする。このことは、Fe−Al−Cr系軟磁性合金粉の通常の製造プロセスを経て不可避不純物として含まれるSi等の含有量よりも、Mnの含有量の方が高いことを意味する。また、その他の不可避不純物として、C、P、S、O、N等を含み得る。即ち、Fe基軟磁性合金粉は、Al、CrおよびMnを含み、残部がFeおよび不可避不純物よりなるものでもよい。かかる不可避不純物の含有量は、それぞれ、C≦0.05質量%、O≦0.3質量%、N≦0.1質量%、P ≦0.02質量%、S≦0.02質量%であることが好ましい。Mnの含有量は、前記各不可避不純物の含有量よりも高くする。Mnの含有量はより好ましくは0.4質量%以上、より好ましくは0.6質量%以上である。また、上述のようにMnの含有量はFe、AlおよびCrの各含有量よりも低ければよい。より好ましくは1.0質量%未満である。
Fe基軟磁性合金粉の平均粒径(ここでは、体積累積粒度分布におけるメジアン径d50を用いる)は特に限定されるものではないが、例えば、1μm以上、100μm以下の平均粒径を有するFe基軟磁性合金粉を用いることができる。平均粒径を小さくすることで、コアロス、高周波特性が改善されるので、メジアン径d50はより好ましくは30μm以下、さらに好ましくは15μm以下である。一方、平均粒径が小さい場合は透磁率が低くなる傾向があるため、メジアン径d50はより好ましくは5μm以上である。また、篩等を用いてFe基軟磁性合金粉から粗い粒子を除くことがより好ましい。この場合、少なくとも32μmアンダーの(すなわち、目開き32μmの篩を通過した)Fe基軟磁性合金粉を用いることが好ましい。
Fe基軟磁性合金粉の形態は、特に限定されるものではないが、流動性等の観点からアトマイズ粉に代表される粒状粉を用いることが好ましい。展性や延性が高く、粉砕しにくい合金の粉末作製には、ガスアトマイズ、水アトマイズ等のアトマイズ法が好適である。また、アトマイズ法は略球状のFe基軟磁性合金粉を得る上でも好適である。
次に、第1の工程において用いるバインダについて説明する。バインダは、成形する際、粉体同士を結着させ、成形後のハンドリングに耐える強度を成形体に付与する。バインダの種類は、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂等の各種有機バインダを用いることができる。有機バインダは成形後の熱処理により、熱分解する。そのため、熱処理後においても固化、残存して粉末同士を結着する、シリコーン樹脂などの無機系バインダを併用してもよい。但し、本発明に係る磁心の製造方法においては、第3の工程で形成される酸化物層がFe基軟磁性合金粉同士を結着する作用を奏するため、上記の無機系バインダの使用を省略して、工程を簡略化することが好ましい。
バインダの添加量は、Fe基軟磁性合金粉間に行きわたり、十分な成形体強度を確保できる量にすればよい。一方、これが多すぎると密度や強度が低下するようになる。かかる観点から、バインダの添加量は、例えば、Fe基軟磁性合金粉100重量部に対して、0.5〜3.0重量部にすることが好ましい。
第1の工程における、Fe基軟磁性合金粉とバインダとの混合方法は、特に限定されるものではなく、従来から知られている混合方法、混合機を用いることができる。バインダが混合された状態では、その結着作用により、混合粉は広い粒度分布をもった凝集粉となっている。かかる混合粉を、例えば振動篩等を用いて篩に通すことによって、成形に適した所望の二次粒子径の造粒粉(顆粒)を得ることができる。造粒方法としては、噴霧乾燥造粒等の湿式造粒方法を採用することもできる。中でもスプレードライヤを用いた噴霧乾燥造粒が好ましく、これによれば、略球形の顆粒が得ることができ、また加熱空気に曝される時間が短く、大量の顆粒を得ることができる。また、加圧成形の場合の粉末と金型との摩擦を低減させるために、ステアリン酸、ステアリン酸塩等の潤滑材を添加することが好ましい。潤滑材の添加量は、Fe基軟磁性合金粉100重量部に対して0.1〜2.0重量部とすることが好ましい。潤滑剤は、金型に塗布することも可能である。
次に、第1の工程を経て得られた混合物を成形する第2の工程について説明する。第1の工程で得られた混合物は、好適には上述のように造粒されて、第2の工程に供される。造粒された混合物は、例えば、成形金型を用いて、トロイダル形状、直方体形状等の所定形状に加圧成形される。Fe基軟磁性合金粉としてFe−Al−Cr−Mn系軟磁性合金粉を用いると、低い圧力でも圧粉磁心の占積率(相対密度)を高めることができ、圧粉磁心の強度も向上する。かかる作用を利用して、熱処理を経た圧粉磁心における軟磁性材料粉の占積率を80〜90%の範囲内にすることがより好ましい。かかる範囲が好ましい理由は、占積率を高めることで磁気特性が向上する一方、過度に占積率を高めようとすると、設備的、コスト的な負荷が大きくなるからである。さらに好ましくは、占積率は82〜90%である。
第2の工程における成形は、室温成形でもよいし、バインダが消失しない程度に加熱して行う温間成形でもよい。また、混合物の調整方法および成形方法も上記のものに限定されるものではない。例えば、金型を用いた加圧成形の代わりに、シート成形を行い、得られたシートを積層して積層型磁心用の成形体を得ることもできる。この場合には、混合物はスラリ状態に調整され、ドクターブレード等のシート成形機に供される。
次に、前記第2の工程を経て得られた成形体を熱処理する第3の工程について説明する。成形等で導入された応力歪を緩和して良好な磁気特性を得るために、第2の工程を経た成形体に対して熱処理が施される。かかる熱処理によって、さらに、Fe基軟磁性合金粉の表面に、質量比で内部の合金相よりもFe、Al、CrおよびMnの和に対するAlの比率が高い酸化物層を形成する。この酸化物層は、熱処理によりFe基軟磁性合金粉と酸素とを反応させ成長させたものであり、Fe基軟磁性合金粉の自然酸化を超える酸化反応により形成される。かかる熱処理は、大気中、酸素と不活性ガスの混合気体中など、酸素が存在する雰囲気中で行うことができる。また、水蒸気と不活性ガスの混合気体中など、水蒸気が存在する雰囲気中で熱処理を行うこともできる。これらのうち大気中の熱処理が簡便であり好ましい。
上記の熱処理によってFe基軟磁性合金粉が酸化されて、その表面に酸化物層が形成される。このとき、Fe基軟磁性合金粉中のAlが表層に濃化し、Fe、Al、CrおよびMnの和に対するAlの比率は、内部の合金相よりも前記酸化物層の方が高くなる。典型的には、内部の合金相に比べて、構成金属元素のうち特にAlの比率が高く、Feの比率が低い。さらに、より微視的には、Fe基軟磁性合金粉間の粒界において、合金相近傍よりも層中央の方がFeの比率が高い酸化物層が形成される。かかる酸化物が形成されることによって、Fe基軟磁性合金粉の絶縁性および耐食性が向上する。また、かかる酸化物層は、成形体を構成した後に形成されるため、該酸化物層を介したFe基軟磁性合金粉同士の結合にも寄与する。Fe基軟磁性合金粉同士が前記酸化物層を介して結合されることで、高強度の磁心が得られる。
第3の工程の熱処理は、上記酸化物層が形成される温度で行えばよい。かかる熱処理によって強度に優れた磁心が得られる。さらに、第3の工程の熱処理は、Fe基軟磁性合金粉が著しく焼結しない温度で行うことが好ましい。Fe基軟磁性合金粉が著しく焼結すると、Alの比率が高い酸化物層の一部が合金相に取り囲まれてアイランド状に孤立化するようになる。そのため、Fe基軟磁性合金粉の母体の合金相同士を隔てる酸化物層としての機能が低下し、コアロスも増加するようになる。具体的な熱処理温度は、600〜900℃の範囲が好ましく、700〜800℃の範囲がより好ましく、750〜800℃の範囲がいっそう好ましい。上記温度範囲での保持時間は、圧粉磁心の大きさ、処理量、特性ばらつきの許容範囲などによって適宜設定されるが、例えば0.5〜3時間が好ましい。
第1〜第3の各工程の前後に他の工程を追加することも可能である。例えば、第1の工程の前に、熱処理やゾルゲル法等によって軟磁性材料粉に絶縁被膜を形成する予備工程を付加してもよい。但し、本発明に係る磁心の製造方法においては、第3の工程によってFe基軟磁性合金粉の表面に酸化物層を形成することができるため、上記のような予備工程を省略して製造工程を簡略化することがより好ましい。また、酸化物層自体は塑性変形しにくい。そのため、成形後に上述のAlに富む酸化物層を形成するプロセスを採用することで、第2の工程の成形において、Fe基軟磁性合金粉(Fe−Al−Cr−Mn系軟磁性合金粉)が持つ高い成形性を有効に利用することができる。
上述の磁心の製造方法によってFe基軟磁性合金粒が分散した組織を有する以下の磁心が得られる。すなわち、前記Fe基軟磁性合金粒がAl、CrおよびMnを含むとともに、前記Mnは質量比でFe、AlおよびCrに次いで含有量が高い。前記Fe基軟磁性合金粒同士は、質量比で内部の合金相よりもFe、Al、CrおよびMnの和に対するAlの比率が高い酸化物層を介して結合している。かかる酸化物層によるFe基軟磁性合金粒同士の結合によって、高強度かつ高比抵抗の磁心が実現される。なお、磁心におけるFe基軟磁性合金粒(以下、単に合金粒ともいう)は、製造方法の実施形態で説明したFe基軟磁性合金粉に対応し、その組成等の説明は重複するので省略する。また、その他の磁心に係る構成も上述の製造方法の実施形態において説明したとおりであるので、重複する部分の説明は省略する。なお、熱処理は酸化を目的とするものであるため、熱処理後の磁心のバルク体組成における酸素量は、成形前のFe基軟磁性合金粉の不可避不純物レベルよりも高くなる。
磁心は、その断面観察像において各合金粒の最大径の平均が15μm以下であることが好ましく、8μm以下がより好ましい。磁心を構成する合金粒が細かいことで、強度に加えて高周波特性が改善される。かかる観点から、磁心の断面観察像において、最大径が40μmを超える合金粒の個数比率が1.0%未満であることが好ましい。一方、透磁率の低下を抑える観点から、合金粒の最大径の平均は0.5μm以上であることが好ましい。最大径の平均は、磁心の断面を研磨して顕微鏡観察し、一定の面積の視野内に存在する30個以上の合金粒について最大径を読み取り、その個数平均を取って算出すればよい。成形後の合金粒は塑性変形しているものの、断面観察ではほとんどの合金粒が中心以外の部分の断面で露出するため、上記最大径の平均は粉末状態で評価したメジアン径d50よりも小さい値となる。最大径が40μmを超える合金粒の個数比率は、少なくとも0.04mm以上の視野範囲で評価する。
熱処理後の磁心における粒界の酸化物層の平均厚みは、100nm以下であることが好ましい。この酸化物層の平均厚みは、透過型電子顕微鏡(TEM)にて60万倍以上で磁心の断面を観察し、観察視野内のFe基軟磁性合金粒の断面の輪郭が確認される部分で、Fe基軟磁性合金粒間が最も近接する部分の厚み(最小厚み)と最も離間する部分の厚み(最大厚み)とを計測し、その算術平均として算出される厚みを指す。酸化物層の厚みが大きいと、Fe基軟磁性合金粒間の間隔が広くなり、透磁率の低下やヒステリシス損失の増加を招き、また非磁性酸化物を含む酸化物層が占める割合が増加して、飽和磁束密度が低下する場合がある。一方、酸化物層の厚みが小さいと、酸化物層を流れるトンネル電流によって渦電流損失が増加する場合があるため、酸化物層の平均厚みは10nm以上であることが好ましい。より好ましい酸化物層の平均厚みは30〜80nmである。
磁心を構成するために必要な透磁率は用途に応じて決めることができる。インダクタ用途であれば、例えば100kHzの初透磁率で20以上であることが好ましい。より好ましくは30以上、さらに好ましくは40以上である。本発明に係る磁心は、高比抵抗と高強度を両立する上で好適な構成である。したがって、かかる磁心の構成を適用して1×10Ω・m以上の比抵抗を得ることが好ましい。1×10Ω・m以上の比抵抗を得ることもできる。また、圧環強度も120MPa以上にすることが好ましく、150MPa以上の圧環強度を得ることもできる。
上記の磁心と、該磁心に巻装されたコイルとを用いてコイル部品が提供される。コイルは、導線を磁心に巻回して構成してもよいし、ボビンに巻回して構成してもよい。このような磁心とコイルとを有するコイル部品は、例えばチョーク、インダクタ、リアクトル、トランス等として用いられる。
磁心は、上述のようにバインダ等を混合したFe基軟磁性合金粉末だけを加圧成形した圧粉磁心単体の形態で製造してもよいし、内部にコイルが配置された形態で製造してもよい。後者の構成は、特に限定されるものではなく、例えばFe基軟磁性合金粉末とコイルとを一体で加圧成形してコイル封入構造の圧粉磁心を製造することができる。また、積層型の磁心の場合であれば、コイルは磁心内部にパターン電極の形態で巻装される。また、磁心の表面に、コイルの端部を接続するための電極を、メッキや焼き付け等の手法によって形成してもよい。
Fe基軟磁性合金粉として、Fe−Al−Cr−Mn系軟磁性合金粉を用い、以下のようにして圧粉磁心を作製した。かかる合金粉は粒状のアトマイズ粉であり、その組成は質量百分率でFe−4.9%Al−3.9%Cr−0.66%Mnであった。なお、不純物として最も多かったのはSiであり、その含有量は0.2%であった。アトマイズ粉は、440メッシュ(目開き32μm)の篩で分級し、篩を通過したFe基軟磁性合金粉を混合に供した。篩を通過したFe基軟磁性合金粉の平均粒径(メジアン径d50)をレーザー回折散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所製LA−920)で測定した。平均粒径(メジアン径d50)は12.3μmであった。
前記Fe基軟磁性合金粉100重量部に対して、バインダとしてPVA(株式会社クラレ製ポバールPVA−205;固形分10%)を2.5重量部(固形分として0.25重量部)の割合で添加し、混合を行った。この混合粉を120℃で10時間乾燥し、乾燥後の混合粉を篩に通して造粒粉を得た。この造粒粉に、Fe基軟磁性合金粉100重量部に対して0.4重量部の割合でステアリン酸亜鉛を添加、混合して成形用の混合物を得た。
得られた混合物は、プレス機を使用して、0.74GPaの成形圧で室温にて加圧成形した。得られた成形体は、内径φ7.8mm、外径φ13.5mm、高さ4.3mmのトロイダル形状である。得られた成形体を、大気中、温度750℃、保持時間1.0時間の条件で熱処理し、圧粉磁心を得た(No1)。
また比較例として、Fe基軟磁性合金粉として、平均粒径が14.3μmのFe−Al−Cr系軟磁性合金粉(質量百分率でFe−5.0%Al−3.9%Cr)を用いて、上記No1の圧粉磁心と同様にして圧粉磁心を作製した(No2)。さらに、比較のためにFe−Cr−Si系軟磁性合金粉(質量百分率でFe−4.0%Cr−3.5%Si)を用いて、混合、加圧成形を行い、トロイダル形状の成形体を得た(No3)。
なお、No3の圧粉磁心の作製の際、バインダはエマルジョンのアクリル樹脂系のバインダ(昭和高分子株式会社製ポリゾールAP−604 固形分40%)を用い、軟磁性合金粉100重量部に対して2.0重量部の割合で混合した。また、成形は0.91GPaの成形圧で行い、熱処理は800℃で行った。
以上の工程により作製した圧粉磁心の密度をその寸法および質量から算出し、圧粉磁心の密度をFe基軟磁性合金の真密度で除して占積率(相対密度)を算出した。また、トロイダル形状の圧粉磁心の径方向に荷重をかけ、破壊時の最大加重P(N)を測定し、次式から圧環強度σr(MPa)を求めた。
σr=P(D−d)/(Id
(ここで、D:磁心の外径(mm)、d:磁心の径方向の肉厚(mm)、I:磁心の高さ(mm)である。)
さらに、一次側と二次側のそれぞれに巻線を15ターン巻回し、岩通計測株式会社製B−HアナライザーSY−8232により、最大磁束密度30mT、周波数300kHzの条件でコアロスPcvを測定した。また、初透磁率μiは、前記トロイダル形状の圧粉磁心に導線を30ターン巻回し、ヒューレット・パッカード社製4284Aにより、周波数100kHzで測定した。
また、別途円板状の磁心試料を用意し、その対向する二平面に導電性接着剤を塗り、乾燥・固化の後、以下のようにして比抵抗(抵抗率)の評価を行った。電気抵抗測定装置(株式会社エーディーシー製8340A)を用いて、50Vの直流電圧を印加し、抵抗値R(Ω)を測定した。磁心試料の平面の面積A(m)と厚みt(m)とを測定し、次式により比抵抗ρ(Ω・m)を算出した。
比抵抗ρ(Ω・m)=R×(A/t)
磁心試料の代表寸法は、外径φ13.5mm、厚み4mmである。
表1に示すようにFe−Al−Cr―Mn系軟磁性合金粉を用いて作製したNo1の圧粉磁心とFe−Al−Cr系軟磁性合金粉を用いて作製したNo2の圧粉磁心は、Fe−Cr−Si系Fe基軟磁性合金粉を用いたNo3の圧粉磁心に比べて、占積率および透磁率が大幅に高くなった。また、No1および2の圧粉磁心の圧環強度は200MPa以上であり、高い成形圧で作製されたNo3の圧粉磁心に比べても二倍以上の値を示した。すなわち、Fe−Al−Cr系の組成をベースにしたFe基軟磁性合金粉を用いた構成が、簡易な加圧成形を適用する場合において、優れた圧環強度および磁気特性を得るうえできわめて有利であることが分かった。
また、Fe−Al−Cr系軟磁性合金の組成をベースにしつつ、さらにMnを含むFe−Al−Cr―Mn系軟磁性合金粉を用いて構成されたNo1の圧粉磁心では、Fe−Al−Cr系軟磁性合金粉を用いて作製したNo2の圧粉磁心に比べて、特に比抵抗が高く、コアロスも改善された。No1の圧粉磁心の比抵抗は2×10Ω・m以上の非常に高い値であった。Mnを含有するNo1の圧粉磁心は、No2の圧粉磁心と同様に十分高い圧環強度の水準を維持しており、Fe−Al−Cr−Mn系軟磁性合金粉を用いた圧粉磁心が高強度と高比抵抗を両立する上で特に優れていることが分かった。
No1の圧粉磁心について、走査電子顕微鏡(SEM/EDX)を用いて圧粉磁心の断面観察を行い、同時に各構成元素の分布を調べた。結果を図2に示す。図2(a)はSEM像である。圧粉磁心は、明るいグレーの色調を有するFe基軟磁性合金粒1が分散した組織を有することがわかる。なお、他の観察視野も含めた断面観察において、最大径が40μmを超える合金粒は観察されず、個数比率は0.0%であった。
図2(b)〜(g)はそれぞれ、Fe、Al、O(酸素)、Cr、Mn、Siの分布を示すマッピングである。明るい色調ほど対象元素が多いことを示す。図2から、Fe基軟磁性合金粒の表面(粒界)には酸素が多く、酸化物が形成されていること、および各Fe基軟磁性合金粒同士がこの酸化物を介して結合している様子がわかる。また、Fe基軟磁合金粒の表面では内部に比べてFeの濃度が低く、Cr、Mn、Siは大きな濃度差を示していない。一方、AlはFe基軟磁合金粒の表面での濃度が顕著に高くなっている。これらのことから、Fe基軟磁合金粒の表面に、内部の合金相よりもFe、CrおよびAlの和に対するAlの比率が高い酸化物層が形成されていることが確認された。熱処理前には図2に示すような各構成元素の濃度分布は観察されず、上記酸化物層が熱処理によって形成されたこともわかった。また、Alの比率が高い酸化物層が各粒を覆う構成が、ロス、比抵抗等の特性改善にも寄与していると考えられる。
No1の圧粉磁心に対して透過電子顕微鏡(TEM/EDX)観察を行った。図3は、圧粉磁心の断面で観察したFe基軟磁性合金粒間の粒界部分を示すTEM写真である。図3中のFe基軟磁性合金粒の粒内および粒界相の点分析値を表3に示す。分析点1は粒内、分析点4および6は粒界相の中央、分析点2、5は粒界相のうち軟磁性材料粉のごく近傍、分析点3は分析点2と4の間の部分である。なお、分析値の合計が100.0%になっていないものがあるのは小数点以下二桁目を四捨五入したためである。
図3に示す圧粉磁心の粒界相の厚さは約50nmであった。表2の結果から明らかなように、粒界相として酸化物層が形成されているとともに、構成元素の濃度勾配または複数の相が存在していることがわかった。Crは酸化物層にも含まれるがFe基軟磁性合金粒の粒内とほぼ同比率であり、酸化物層へのCrの濃化は特に確認されなかった。一方、粒内に比べて酸化物層ではAlの含有量が高く、Alが粒界の酸化物層に濃化していることがTEM観察によっても確認された。また、合金相近傍よりも層中央の方がFeの比率が高くなっている部分(分析点4)があり、かかる部分ではAlよりもFeが多いことも明らかとなった。一方、Fe基軟磁性合金粒のごく近傍の部分ではFeよりもAlが多くなっていた。また、粒界の酸化物層の中央、Fe基軟磁性合金粒のごく近傍の部分ともCrよりもAlの含有量が大幅に高いこともわかった。なお、MnについてはAlのような粒界への顕著な濃化は確認されなかった。
上記のように、Fe基軟磁性合金粒の内部の合金相よりもFe、Al、CrおよびMnの和に対するAlの比率が高い酸化物層が確認された。Alの酸化物は絶縁性が高いため、かかるAlの酸化物がFe基軟磁性合金粒の粒界に形成されることで、絶縁性確保やコアロスの低減に寄与していると推察される。また、図3に示すような粒界相を介して軟磁性合金粒が結合しており、かかる構成が強度向上にも寄与していると考えられる。
1:Fe基軟磁性合金粒

Claims (4)

  1. Fe基軟磁性合金粒が分散した組織を有する磁心の製造方法であって、
    Fe基軟磁性合金粉とバインダを混合する第1の工程と、
    前記第1の工程を経て得られた混合物を成形する第2の工程と、
    前記第2の工程を経て得られた成形体を、酸素が存在する雰囲気中、または水蒸気が存在する雰囲気中にて、600℃〜900℃の温度範囲内で熱処理する第3の工程とを有し、
    前記Fe基軟磁性合金粉がAl、CrおよびMnを含み、
    前記Mnは質量比でFe、AlおよびCrに次いで含有量が高く、
    前記熱処理によって、前記Fe基軟磁性合金粉の表面に、質量比で内部の合金相よりもFe、Cr、AlおよびMnの和に対するAlの比率が高い酸化物層を形成することを特徴とする磁心の製造方法。
  2. Fe基軟磁性合金粒が分散した組織を有する磁心であって、
    前記Fe基軟磁性合金粒がAl、CrおよびMnを含み、
    前記Mnは質量比でFe、AlおよびCrに次いで含有量が高く、
    Alの含有量は、2.0質量%以上10.0質量%以下であり、
    Crの含有量は、1.0質量%以上7.0質量%以下であり、
    Mnの含有量は、0.4質量%以上1.0質量%以下であり、
    残部がFeおよび不可避不純物よりなり、
    前記Fe基軟磁性合金粒同士が、質量比で内部の合金相よりもFe、Cr、AlおよびMnの和に対するAlの比率が高い酸化物層によって結合されていることを特徴とする磁心。
  3. 前記Fe基軟磁性合金粒のMnの含有量が0.6質量%以上であることを特徴とする請求項2に記載の磁心。
  4. 請求項2または3に記載の磁心と、前記磁心に巻装されたコイルとを有することを特徴とするコイル部品。
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