JP6477549B2 - プライマー組成物およびそれを用いた接着結合方法 - Google Patents
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Description
被着体にプラズマ照射を行うことにより接着性を向上させることができるが、プラズマ照射にあたって設定条件を細かく設定する必要があることや、装置導入によるコストアップ等の問題点がある。
そのため、プライマー塗布という簡便な工程による接着性改善が強く求められている。
しかし、この重合体は、その原料にメルカプトシランが用いられているため硫黄成分を含有しているが、その影響により、被着体の変色を引き起こしたり、被着体への密着性が悪化したりする虞がある。
1. 式(1)で表される有機ケイ素化合物を含有することを特徴とするプライマー組成物、
2. 前記有機ケイ素化合物の数平均分子量が、25,000より大きい1のプライマー組成物、
3. (i)基材上に、1または2のプライマー組成物を塗布してプライマー塗膜を形成する工程、および
(ii)前記プライマー塗膜上に、接着剤またはコーティング剤を塗布する工程
を含むことを特徴とする接着結合方法、
4. 前記接着剤が、湿気硬化型接着剤である3の接着結合方法、
5. 前記コーティング剤が、湿気硬化型コーティング剤である3の接着結合方法、
6. (i)基材上に、請求項1または2記載のプライマー組成物を塗布してプライマー塗膜を形成する工程、および
(ii)前記プライマー塗膜上に、接着剤またはコーティング剤を塗布する工程
を含むことを特徴とする積層体の製造方法
を提供する。
本発明に係るプライマー組成物は、式(1)で表される有機ケイ素化合物を含有するものである。なお、式(1)において、各繰り返し単位の順序は任意である。
炭素数1〜10のアルキル基としては、直鎖状、環状、分枝状のいずれでもよく、その具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル基等が挙げられる。
炭素数6〜10のアリール基の具体例としては、フェニル、α−ナフチル、β−ナフチル基等が挙げられる。
これらの中でも、R1としては、直鎖のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基がより好ましい。
また、R2としては、直鎖のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基がより好ましい。
特に、上記有機ケイ素化合物の加水分解性シリル基を除いた炭化水素基の数平均分子量が20,000以上であることが好ましい。したがって、後述するように、原料として用いるポリブタジエンの数平均分子量が20,000以上であることが好ましい。
なお、数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算値である。
また、式(2)で表されるポリブタジエンは、得られるプライマー組成物の被着体に対する密着性を向上させることを考慮すると、数平均分子量20,000以上が好ましく、35,000以上がより好ましい。
ヒドロシリル化の際の選択性の面から、0価の白金錯体が好ましく、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエンまたはキシレン溶液がより好ましい。
白金化合物含有触媒の使用量は特に限定されるものではないが、反応性や、生産性等の点から、式(3)で示される有機ケイ素化合物1molに対し、含有される白金原子が1×10-7〜1×10-2molとなる量が好ましく、1×10-7〜1×10-3molとなる量がより好ましい。
無機酸のアンモニウム塩の具体例としては、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、アミド硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、リン酸二水素一アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸三アンモニウム、ジ亜リン酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、硫化アンモニウム、ホウ酸アンモニウム、ホウフッ化アンモニウム等が挙げられるが、中でも、pKaが2以上の無機酸のアンモニウム塩が好ましく、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウムがより好ましい。
使用可能な溶媒の具体例としては、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム等の塩素化炭化水素系溶媒などが挙げられ、これらの溶媒は、1種を単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
適度な反応速度を得るためには加熱下で反応させることが好ましく、このような観点から、反応温度は40〜110℃がより好ましく、40〜90℃がより一層好ましい。
また、反応時間も特に限定されるものではなく、通常、1〜60時間程度であるが、1〜30時間が好ましく、1〜20時間がより好ましい。
添加物の具体例としては、希釈溶媒、硬化触媒、生成する硬化被膜の引張特性を調整する物性調整剤、貯蔵安定性改良剤、ラジカル禁止剤、金属不活性化剤、オゾン劣化防止剤、滑剤、顔料等が挙げられる。
なお、希釈溶媒を用いる場合、上記有機ケイ素化合物の濃度は1〜50質量%が好ましう、1〜40質量%がより好ましい。
これらの中でも、微量で大きな触媒能を有するという観点から、錫系触媒(上記のうち錫原子含有化合物)、アミン系触媒(上記のうち、各種アミン化合物およびそのカルボン酸塩)が好ましい。
硬化触媒の配合量は、上記有機ケイ素化合物100質量部に対し、0.001〜5質量部が好ましく、0.01〜3質量部がより好ましい。
本発明のプライマー組成物は、特に、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等の難接着材質からなる被着体への密着性を向上させることができる。
また、本発明のプライマー組成物は、通常常温にて被膜を形成し得るが、被膜形成速度を調整するために加熱条件下で被膜形成を行ってもよい。
一方、コーティング剤の具体例としては、従来公知のコーティング剤から適宜選択することができ、例えば、アクリル系コーティング剤、エポキシ系コーティング剤、ウレタン系コーティング剤、シリコーン系コーティング剤等が挙げられるが、中でも湿気硬化型コーティング剤が好ましい。
なお、下記において、「部」は質量部を意味する。分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフ)測定により求めたポリスチレン換算の数平均分子量である。
[実施例1−1]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、B−1000(日本曹達(株)製、数平均分子量1,100、上記式(2)における(f+g)/(e+f+g)=0.9)100g、トルエン200g、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金原子として1.6×10-4モル)、および酢酸1.0g(1.6×10-2モル)を納めた。この中に、トリメトキシシラン195g(1.6モル)を内温75〜85℃で2時間かけて滴下した後、80℃で1時間撹拌した。
撹拌終了後、減圧濃縮を行い、数平均分子量3,300の褐色透明液体を得た。生成物の分子量および1H−NMRスペクトルから求めた平均構造は、上記式(1)においてe=2、f=0、g=18で表される有機ケイ素化合物であった。
得られた有機ケイ素化合物にトルエンを加えて有効成分濃度を5質量%に調整し、プライマー組成物を得た。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、B−3000(日本曹達(株)製、数平均分子量3,200、上記式(2)における(f+g)/(e+f+g)=0.9)100g、トルエン200g、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金原子として1.6×10-4モル)、および酢酸1.0g(1.6×10-2モル)を納めた。この中に、トリメトキシシラン196g(1.6モル)を内温75〜85℃で2時間かけて滴下した後、80℃で1時間撹拌した。
撹拌終了後、減圧濃縮を行い、数平均分子量9,700の褐色透明液体を得た。生成物の分子量および1H−NMRスペクトルから求めた平均構造は、上記式(1)においてe=6、f=0、g=53で表される有機ケイ素化合物であった。
得られた有機ケイ素化合物にトルエンを加えて有効成分濃度を質量%に調整し、プライマー組成物を得た。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、Ricon130(Cray Vally社製、数平均分子量2,500、上記式(2)における(f+g)/(e+f+g)=0.28)100g、トルエン200g、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金原子として0.52×10-4モル)、および酢酸0.31g(0.52×10-2モル)を納めた。この中に、トリメトキシシラン63g(0.52モル)を内温75〜85℃で2時間かけて滴下した後、80℃で1時間撹拌した。
撹拌終了後、減圧濃縮を行い、数平均分子量4,100の褐色透明液体を得た。生成物の分子量および1H−NMRスペクトルから求めた平均構造は、上記式(1)においてe=33、f=0、g=13で表される有機ケイ素化合物であった。
得られた有機ケイ素化合物にトルエンを加えて有効成分濃度を5質量%に調整し、プライマー組成物を得た。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、Ricon134(Cray Vally社製、数平均分子量8,000、上記式(2)における(f+g)/(e+f+g)=0.28)100g、トルエン200g、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金原子として0.52×10-4モル)、および酢酸0.31g(0.52×10-2モル)を納めた。この中に、トリメトキシシラン63g(0.52モル)を内温75〜85℃で2時間かけて滴下した後、80℃で1時間撹拌した。
撹拌終了後、減圧濃縮を行い、数平均分子量13,000の褐色透明液体を得た。生成物の分子量および1H−NMRスペクトルから求めた平均構造は、上記式(1)においてe=107、f=0、g=41で表される有機ケイ素化合物であった。
得られた有機ケイ素化合物にトルエンを加えて有効成分濃度を5質量%に調整し、プライマー組成物を得た。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、LBR−305((株)クラレ社、数平均分子量26,000、上記式(2)における(f+g)/(e+f+g)=0.1)100g、トルエン200g、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金原子として0.19×10-4モル)、酢酸0.11g(0.19×10-2モル)を納めた。この中に、トリメトキシシラン23g(0.19モル)を内温75〜85℃で2時間かけて滴下した後、80℃で1時間撹拌した。
撹拌終了後、減圧濃縮を行い、数平均分子量32,000の褐色透明液体を得た。生成物の分子量および1H−NMRスペクトルから求めた平均構造は、上記式(1)においてe=432、f=0、g=48で表される有機ケイ素化合物であった。
得られた有機ケイ素化合物にトルエンを加えて有効成分濃度を5質量%に調整し、プライマー組成物を得た。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、LBR−305((株)クラレ製)100g、トルエン200g、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金原子として0.19×10-4モル)、および酢酸0.06g(0.10×10-2モル)を納めた。この中に、トリメトキシシラン12g(0.10モル)を内温75〜85℃で2時間かけて滴下した後、80℃で1時間撹拌した。
撹拌終了後、減圧濃縮を行い、数平均分子量29,000の褐色透明液体を得た。生成物の分子量および1H−NMRスペクトルから求めた平均構造は、上記式(1)においてe=432、f=24、g=24で表される有機ケイ素化合物であった。
得られた有機ケイ素化合物にトルエンを加えて有効成分濃度を5質量%に調整し、プライマー組成物を得た。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、LBR−300((株)クラレ製、数平均分子量45,000、上記式(2)における(f+g)/(e+f+g)=0.1)100g、トルエン200g、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金原子として0.19×10-4モル)、および酢酸0.11g(0.19×10-2モル)を納めた。この中に、トリメトキシシラン23g(0.19モル)を内温75〜85℃で2時間かけて滴下した後、80℃で1時間撹拌した。
撹拌終了後、減圧濃縮を行い、数平均分子量55,000の褐色透明液体を得た。生成物の分子量および1H−NMRスペクトルから求めた平均構造は、上記式(1)においてe=749、f=0、g=83で表される有機ケイ素化合物であった。
得られた有機ケイ素化合物にトルエンを加えて有効成分濃度を5質量%に調整し、プライマー組成物を得た。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、LBR−300((株)クラレ製)100g、トルエン200g、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金原子として0.19×10-4モル)、酢酸0.06g(0.10×10-2モル)を納めた。この中に、トリメトキシシラン12g(0.10モル)を内温75〜85℃で2時間かけて滴下した後、80℃で1時間撹拌した。
撹拌終了後、減圧濃縮を行い、数平均分子量50,000の褐色透明液体を得た。生成物の分子量および1H−NMRスペクトルから求めた平均構造は、上記式(1)においてe=749、f=41、g=42で表される有機ケイ素化合物であった。
得られた有機ケイ素化合物にトルエンを加えて有効成分濃度を5質量%に調整し、プライマー組成物を得た。
特開昭62−265301号公報を参考に、以下の手法により有機ケイ素化合物を合成し、プライマー組成物を調製した。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、B−1000(日本曹達(株)製)100g、トルエン200gおよび3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン129g(0.8モル)を納め、内温100℃で4時間撹拌した。
撹拌終了後、減圧濃縮を行い、数平均分子量2,000の褐色透明液体を得た。
得られた有機ケイ素化合物にトルエンを加えて有効成分濃度を5質量%に調整し、プライマー組成物を得た。
特開昭62−265301号公報を参考に、以下の手法により有機ケイ素化合物を合成し、プライマー組成物を調製した。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、LBR−300((株)クラレ製)100g、トルエン200gおよび3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン30g(0.19モル)を納め、内温100℃で4時間撹拌した。
撹拌終了後、減圧濃縮を行い、数平均分子量36,000の褐色透明液体を得た。
得られた有機ケイ素化合物にトルエンを加えて有効成分濃度を5質量%に調整し、プライマー組成物を得た。
[実施例2−1]
ポリプロピレン製基材の表面をエアフローにより洗浄し、この表面に実施例1−1で調製したプライマー組成物をはけ塗りにより薄く塗布し、乾燥させてプライマー塗膜を形成した。
次に、このプライマー塗膜面に、KR−401N(信越化学工業(株)製、アルコキシシロキサンオリゴマー)をバーコーター14にて塗工し、23℃、55℃RH条件下で1日間放置して養成して塗膜を形成し、積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、実施例1−2〜1−8で調製したプライマー組成物にそれぞれ変更した以外は、実施例2−1と同様にして積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、比較例1−1,1−2で調製したプライマー組成物にそれぞれ変更した以外は、実施例2−1と同様にして積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、5質量%デシルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBM−3103)トルエン溶液に変更した以外は、実施例2−1と同様にして積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、5質量%3−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBE−903)トルエン溶液に変更した以外は、実施例2−1と同様にして積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、5質量%3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBM−403)トルエン溶液に変更した以外は、実施例2−1と同様にして積層体を得た。
[実施例3−1]
ポリプロピレン製基材の表面をエアフローにより洗浄し、この表面に実施例1−1で調製したプライマー組成物をはけ塗りにより薄く塗布し、乾燥させてプライマー塗膜を形成した。
次に、このプライマー塗膜面に、N,N−ジエチルヒドロキシアミンを放出する縮合型室温硬化性シリコーンエラストマー(信越化学工業(株)製、シーラントニュー70)を塗布して硬化させて塗膜を形成し、積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、実施例1−2〜1−8で調製したプライマー組成物にそれぞれ変更した以外は、実施例3−1と同様にして積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、比較例1−1,1−2で調製したプライマー組成物にそれぞれ変更した以外は、実施例3−1と同様にして積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、5質量%デシルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBM−3103)トルエン溶液に変更した以外は、実施例3−1と同様にして積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、5質量%3−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBE−903)トルエン溶液に変更した以外は、実施例3−1と同様にして積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、5質量%3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBM−403)トルエン溶液に変更した以外は、実施例3−1と同様にして積層体を得た。
凝集破壊率(%)=100×凝集破壊面積/(界面破壊面積+凝集破壊面積)
[実施例4−1]
ポリプロピレン製基材の表面に実施例1−1で調製したプライマー組成物をはけ塗りにより薄く塗布し、乾燥させてプライマー塗膜を形成した。
次に、このプライマー塗膜面に、ウレタン接着剤(UM700、セメダイン(株)製)を塗布した後、120℃で10分間の条件で加熱乾燥させ、さらに23℃、55℃RH条件下で3日間放置して養成して塗膜を形成し、積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、実施例1−2〜1−8で調製したプライマー組成物にそれぞれ変更した以外は、実施例4−1と同様にして積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、比較例1−1,1−2で調製したプライマー組成物にそれぞれ変更した以外は、実施例4−1と同様にして積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、5質量%デシルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBM−3103)トルエン溶液に変更した以外は、実施例4−1と同様にして積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、5質量%3−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBE−903)トルエン溶液に変更した以外は、実施例4−1と同様にして積層体を得た。
実施例1−1で調製したプライマー組成物を、5質量%3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製、KBM−403)トルエン溶液に変更した以外は、実施例4−1と同様にして積層体を得た。
Claims (6)
- 希釈溶媒を含有し、前記有機ケイ素化合物の濃度が1〜50質量%である請求項1記載のプライマー組成物。
- (i)基材上に、請求項1または2記載のプライマー組成物を塗布してプライマー塗膜を形成する工程、および
(ii)前記プライマー塗膜上に、接着剤またはコーティング剤を塗布する工程
を含むことを特徴とする接着結合方法。 - 前記接着剤が、湿気硬化型接着剤である請求項3記載の接着結合方法。
- 前記コーティング剤が、湿気硬化型コーティング剤である請求項3記載の接着結合方法。
- (i)基材上に、請求項1または2記載のプライマー組成物を塗布してプライマー塗膜を形成する工程、および
(ii)前記プライマー塗膜上に、接着剤またはコーティング剤を塗布する工程
を含むことを特徴とする積層体の製造方法。
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