JP6477287B2 - 放射線管理システム及び線量計 - Google Patents

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Description

本発明は、放射線取扱施設の作業者が携帯する線量計を制御することができる放射線管理システム及びその線量計に関する。
従来、原子力発電所等の放射性物質や放射線を取り扱う放射線取扱施設にあっては、特許文献1に開示されているように、放射線管理区域内で作業する各々の作業者が線量計を携帯している。特許文献1では、線量計が無線交信部を備え、この無線交信部を介して線量計と、積算線量等を管理する管理用計算機とが無線交信できるようになっている。線量計は、文字や画像を表示する表示部と、ブザーや音声を発する警報部とをさらに備えている。また、作業者の要求に応じ、線量計が管理用計算機から積算線量等の情報を受信して表示でき、作業者は自分の積算線量等を把握しながら作業することができる。
特開平11−326520号公報
特許文献1にあっては、線量計において積算線量等の各情報の受信や表示を行うため、キーボードやタッチパネル等からなる操作部を操作することが必要となる。ところが、放射線管理区域内での作業は、手袋を着用するため、指先による操作部の操作が困難になる。更には、線量計は防護服の内側に装着して携帯される場合があり、操作部が防護服越しに操作されるため、かかる操作がより困難となる。従って、作業者による線量計の操作をできるだけ少なくしつつ、各種情報の表示を行えるようにすることが望まれていた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、表示画面を切り替えるための操作の負担を軽減することができる放射線管理システム及び線量計の提供を目的とする。
本発明の放射線管理システムは、放射線取扱施設にて作業者に携帯される線量計と、当該線量計の測定結果を監視する監視装置とを含む放射線管理システムであって、前記線量計は、前記監視装置と無線通信する無線通信部と、放射線の線量を測定する線量測定部と、同一の表示領域に複数の表示画面を切り替えて表示可能な表示部と、前記表示部を制御する表示制御部と、を備え、前記監視装置は、前記線量計と無線通信する無線通信部と、前記表示部の表示画面を切り替えさせる画面切替指令を作成する画面切替指令作成部と、を備え、前記表示制御部は、前記監視装置から無線送信された前記画面切替指令に基づき、前記表示部における同一の表示領域に複数の表示画面を切り替えて表示するよう制御することを特徴とする。
この構成によれば、監視装置から送信される指令に応じて表示部で表示される表示画面を切り替えることができる。言い換えると、表示画面を切り替えるための作業者の操作を省略することができ、作業者の負担軽減を図ることができる。
前記監視装置は、前記線量計の管理指標を記憶する管理指標記憶部をさらに備え、前記画面切替指令作成部は、前記管理指標が限度値に到達する前の所定閾値に到達した場合、当該管理指標が表示される表示画面へ切り替えさせる指令を作成するとよい。この構成では、作業者が線量計を操作することなく、管理指標の測定値が限度値になる前に、当該測定値を含む表示画面に切り替えることができる。
前記管理指標は、積算線量、線量率、残作業時間の少なくとも1つを含むとよい。これらを含むことで、放射線取扱施設で管理すべき指標(値)を表示することができる。
本発明の放射線管理システムは、放射線取扱施設にて作業者に携帯される線量計であって、積算線量を測定するための放射線の線量を測定する線量測定部と、放射線管理区域への入域時間と作業時間とから残作業時間を管理するタイマと、同一の表示領域に複数の表示画面を切り替えて表示可能な表示部と、前記表示部を制御する表示制御部とを備え、前記表示制御部は、前記積算線量が限度値に到達する前の所定閾値に到達した場合、前記表示領域に前記積算線量の表示画面を切り替えまたは維持させ、記残作業時間が限度値に到達する前の所定閾値に到達した場合、前記表示領域に前記残作業時間の表示画面を切り替えまたは維持させる制御を行うことを特徴とする。
この構成によれば、積算線量及び残作業時間の何れかが所定閾値に到達したことを自動的に表示でき、作業者が線量計を操作する負担をなくしつつ、作業者に積算線量や残作業時間を視認させることができる。
物理量を電気信号に変換するセンサ部をさらに備え、前記表示制御部は、前記センサ部からの電気信号に基づいて、前記表示領域の表示画面を切り替える制御を行うとよい。この構成では、センサ部が検出する物理量を適宜設定することで、作業者が表示画面を簡単に切り替え可能な操作を選択することができる。
前記線量測定部は半導体検出器であり、前記センサ部は加速度センサであり、前記表示制御部は、前記加速度センサが検知する加速度に基づき、前記表示領域の表示画面を切り替える制御を行うとよい。この構成では、線量計の挙動によって表示画面を容易に切り替えることができる。
前記表示制御部は、前記線量計を振る操作で前記加速度センサが検知する加速度に基づき、前記表示領域の表示画面を切り替える制御を行うとよい。この構成では、防護服越しであっても線量計を振る操作によって表示画面の切り替えを行うことができ、キーやボタンを押し下げる操作をなくすことができる。
本発明によれば、表示制御部によって表示画面の切り換えを制御するので、表示画面を切り替えるための操作の負担を軽減することができる。
本発明の実施の形態に係る放射線管理システムの構成図である。 線量計の外観斜視図である。 線量計の構成を示すブロック図である。 線量計における制御部の機能ブロック図である。 監視装置の構成を示すブロック図である。 監視装置における制御部の機能ブロック図である。 表示画面の制御の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る放射線管理システムの構成図である。図1に示すように、放射線管理システム1は、原子力発電所等の放射線取扱施設における放射線管理区域内で作業する作業員が携帯する線量計2と、線量計2に対して基地局3を介して無線通信する監視装置4と、を備えている。基地局3と監視装置4とは、無線又は有線のLAN(Local Area Network)等の通信網5を介して通信が行われる。基地局3は、放射線管理区域を通信エリアとしてカバーし、当該通信エリアに位置する線量計2と無線通信を行う。なお、線量計2と基地局3とは、図示しない中継器を介して無線通信を行うようにしてもよい。
次に、本実施の形態に係る線量計のハードウェア構成について説明する。図2A及び図2Bは、線量計の外観斜視図である。なお、以下の説明において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、図2Aの矢印A方向から見た場合を基準として用いる。
図2A及び図2Bに示すように、線量計2は、筐体21と、筐体21の外周に装着されたクリップ22とを備えている。筐体21の左側面には、操作ボタン23が設けられている。操作ボタン23は、上から下に向かって並ぶ確定ボタン23a、上側選択ボタン23b、及び下側選択ボタン23cを含んで構成される。確定ボタン23aが長押しされることによって線量計2が起動する。線量計2の起動後、上側選択ボタン23b、又は下側選択ボタン23cを押すことによって表示内容の変更等の操作を行うことができる。また、確定ボタン23aを瞬間的に押すことによって、上側選択ボタン23b、又は下側選択ボタン23cによって選択した操作を確定できる。
クリップ22は、線量計2を使用する際に、防護服等に引っ掛けて固定するためのものである。クリップ22は、筐体21にねじ等の固定治具によって取り付けられる。クリップ22は、筐体21の前面側に形成された前側引っ掛け部22a(図2Bでは不図示)と、筐体21の後面側に形成された後側引っ掛け部22b(図2Aでは不図示)とを備えている。
線量計2は、筐体21の上側に表示領域25を備え、表示領域25は、前方に向かうに従って下降する傾斜面に沿って設けられている。表示領域25は、後述する管理指標を含む表示画面を作業者に対して表示可能に設けられている。
図3は、線量計の構成を示すブロック図である。図3に示すように、線量計2は、制御部201、線量測定部202、無線通信部203、操作部204、表示部205、記憶部206、タイマ207、加速度センサ部(センサ部)208及び、電源部209を備えている。
制御部201は、中央処理装置(CPU)等からなり、線量計2全体を制御する。制御部201は、記憶部206に記憶されているプログラムに従い、線量測定部202や無線通信部203等から入力される情報に対する各種の演算処理や、各種の制御処理(表示部205の表示制御等)を行う。
線量測定部202は、放射線を測定可能な半導体検出器等の検出器によって構成され、測定対象としてはγ(X)線が例示できる。線量測定部202は、入射した放射線を計数し、その計数値を線量に変換することによって、線量値を測定して制御部に出力する。
無線通信部203は、通信インターフェースであり、監視装置4に対して基地局3を通じ(図1参照)、無線通信により各種情報、データ、指令の送受信を行う。例えば、制御部201に出力された線量測定部202の測定結果情報を監視装置4に送信し、この情報に基づき監視装置4にて処理された各種の情報を受信する。
操作部204は、操作ボタン23(図2参照)を含み、作業者等からの操作によるデータを取得して制御部201に出力する。
表示部205は、表示領域25(図2参照)を有し、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等とそのコントローラとにより構成されている。表示部205は、表示領域25に対し、表示画面として制御部201の演算結果を文字や画像、グラフ、その他のアイコン等として表示する。
記憶部206は、RAMやROM、不揮発性メモリ等を備えている。ROMでは、制御部201が各種の演算、制御を行うためのプログラムや、アプリケーションとして機能するためのプログラム、データ等が記憶される。RAMは、制御部201の作業領域として用いられたり、線量測定部202の測定結果情報や、無線通信部203により受信された情報等が制御部201を介して記憶される。RAMでは、ROMから読み出されたプログラムやデータ、操作部204から入力されたデータ、制御部201が各種プログラムに従って実行した演算結果等が一時的に記憶される。不揮発性メモリでは、制御部201の演算によって生成されたデータのうち、長期的な保存が必要なデータが記憶される。
タイマ207は、測定開始時からの経過時間を測定したり、予め設定した時間までの残時間を測定したりする機能を備え、その測定結果を制御部201に出力する。タイマ207は、放射線管理区域への入域時間と作業時間とから残作業時間を管理するために利用される。
加速度センサ部208は、互いに直交する3方向の加速度を検出する3軸の加速度センサによって構成される。加速度センサ部208は、物理量として線量計2の変位に伴う加速度を測定し、その測定結果を電気信号に変換して制御部201に出力する。具体例としては、加速度の閾値を設定しておき、当該閾値より大きい加速度となる線量計2の振る操作を検出したことを条件として、制御部201に所定の電気信号を出力する。
電源部209は、例えば、乾電池等の一次電池や、繰り返しの充放電が可能な二次電池によって構成され、上述の各部に対して電力を供給する。
図4は、線量計における制御部の機能ブロック図である。図4に示すように、本実施の形態に係る制御部201は、表示制御部201a、管理指標作成部201b、管理指標比較部201cとして機能する。これらの機能ブロックは、後述する管理指標の測定のためのプログラムが制御部201によって実行されることによって実現される。なお、図4に示す制御部201の機能ブロックは、本発明に関連する構成のみを示しており、それ以外の構成については省略している。
表示制御部201aは、所定の条件において、同一の表示領域25(図2参照)に複数の表示画面を切り替えて表示するよう表示部205(図3参照)を制御する。切り替えの条件としては、監視装置4(図1参照)からの指令、管理指標比較部201cからの指令、操作部204(図3参照)及び加速度センサ部208(図3参照)の出力等となる。表示画面のデータは、記憶部206(図3参照)に予め記憶しておいてもよいし、監視装置4で作成して送信するようにしてもよい。記憶部206に予め記憶した表示画面のデータを表示する場合、当該データが監視装置4からの指令や表示制御部201aの処理に関連付けられる。表示制御部201aは、監視装置4からの指令や表示制御部201aの処理に応じた表示画面のデータや線量測定部202(図3参照)の測定結果情報が表示領域25に表示されるよう制御する。
管理指標作成部201bは、線量測定部202で計測した放射線の線量値から積算線量や線量率を演算して求めたり、タイマ207(図3参照)の測定結果に基づいて、放射線管理区域への入域時間と作業者の作業時間とから残作業時間を演算して求めたりする。ここにおいて、管理指標は、積算線量や、線量率、残作業時間(入域時間からの経過時間)を含むものである。
管理指標比較部201cは、管理指標の積算線量、線量率及び残作業時間のそれぞれの限度値に対し、当該限度値に到達する前の閾値(例えば、限度値に0.8を乗じた値)を演算する。そして、管理指標比較部201cは、演算した閾値と、タイマ207や線量測定部202の測定結果つまり管理指標の実測値とを比較する。この比較において、管理指標の実測値が閾値に到達した場合、当該管理指標が表示される表示画面へ切り替えさせる指令を表示制御部201aに出力する。なお、閾値は、管理指標比較部201cで演算せずに、作業者等が予め算出した値を操作ボタン23(図2参照)等によって入力したり、監視装置4から送信して入力したりして記憶部206に記憶させてもよい。
次いで、監視装置4について説明する。図5は、監視装置の構成を示すブロック図である。図5に示すように、監視装置4は、制御部401、無線通信部403、操作部404、表示部405、記憶部406、タイマ407及び、電源部409を備えている。
制御部401は、中央処理装置(CPU)等からなり、監視装置4全体を制御する。制御部401は、記憶部406に記憶されているプログラムに従い、無線通信部403を介して受信した測定結果情報に対する各種の演算処理や、各種の制御処理(無線通信部403の送信制御、タイマ407の制御等)を行う。
無線通信部403は、通信インターフェースであり、線量計2に対して基地局3(図1参照)を通じ無線通信により各種情報、データ、指令の送受信を行う。例えば、線量計2における線量測定部202(図4参照)の測定結果情報を受信したり、この情報に基づき制御部401にて演算した管理指標の演算結果情報を線量計2に送信したりする。
操作部404は、例えば、キーボード、ボタン、キー、タッチパネル型ディスプレイ、マイク等を含み、作業者等からの操作によるデータを取得して制御部401に出力する。
表示部405は、監視装置4を操作、管理するオペレータに対し、制御部401での演算処理結果や、無線通信部403で受信した線量計2の測定結果情報を表示するディスプレイによって構成される。
記憶部406は、線量計2の記憶部206と同様の構成となるが、念のために以下に説明する。記憶部406は、RAMやROM、不揮発性メモリ等を備えている。ROMでは、制御部401が各種の演算、制御を行うためのプログラムや、アプリケーションとして機能するためのプログラム、データ等が記憶される。RAMは、制御部401の作業領域として用いられたり、無線通信部403により受信された情報等が制御部401を介して記憶される。RAMでは、ROMから読み出されたプログラムやデータ、操作部404から入力されたデータ、制御部401が各種プログラムに従って実行した演算結果等が一時的に記憶される。不揮発性メモリでは、制御部401の演算によって生成されたデータのうち、長期的な保存が必要なデータが記憶される。
なお、記憶部406の一部は、管理指標記憶部406aとして機能し、管理指標記憶部406aは、管理指標についての限界値や閾値、線量計2から送信された測定情報等を記憶する。
タイマ407は、線量計2の測定開始時からの経過時間を測定したり、予め設定した時間までの残時間を測定したりする機能を備え、その測定結果を制御部401に出力する。タイマ407は、放射線管理区域への入域時間と作業時間とから残作業時間を管理するために利用される。
電源部409は、例えば、商用電源等が採用され、上述の各部に対して電力を供給する。
図6は、監視装置における制御部の機能ブロック図である。図6に示すように、本実施の形態に係る制御部401は、画面切替指令作成部401a、管理指標作成部401b、管理指標比較部401cとして機能する。これらの機能ブロックは、記憶部406に記憶されたプログラムが制御部401によって実行されることによって実現される。なお、図6に示す制御部401の機能ブロックは、本発明に関連する構成のみを示しており、それ以外の構成については省略している。また、管理指標作成部401b、管理指標比較部401cは、線量計2の管理指標作成部201b、管理指標比較部201cと同様の機能を有するものであるが、念のために以下に説明する。
画面切替指令作成部401aは、表示部205(図3参照)において、所定の管理指標が表示される表示画面に切り替えまたは維持させる画面切替指令を作成する。画面切替指令作成部401aは、作成した画面切替指令を無線通信部403によって線量計2に無線送信するよう制御する。このとき、画面切替指令に対し、表示すべき管理指標を含む表示画面データを作成して関連付け、無線送信するようにする。画面切替指令作成部401aにおいて、画面切替指令は、プログラムに応じて所定タイミングで作成される他、管理指標比較部401cからの出力に応じて作成されたり、操作部404から操作によって作成されたりする。
管理指標作成部401bは、無線通信部403によって線量測定部202(図3参照)で計測した放射線の線量値を受信し、この線量値から積算線量や線量率を演算して求める。また、管理指標作成部401bは、タイマ407の測定結果に基づいて、放射線管理区域への入域時間と作業者の作業時間とから残作業時間を演算して求める。
管理指標比較部401cは、無線通信部403によって線量計2から受信した管理指標の積算線量、線量率及び残作業時間のそれぞれの限度値に対し、当該限度値に到達する前の閾値を演算する。そして、管理指標比較部401cは、演算した閾値と、タイマ407や線量測定部202の測定結果つまり管理指標の実測値とを比較する。この比較において、管理指標の実測値が閾値に到達した場合、当該到達したことを画面切替指令作成部401aに出力する。なお、閾値は、管理指標比較部401cで演算せずに、操作部404によって直接入力して記憶部406に記憶させてもよい。
続いて、本実施の形態において、線量計2の監視制御及び表示部205の表示画面を切り替える制御の一例について、図3〜図6に加え、図7を参照して以下に説明する。図7は、表示画面の制御の流れを示すフローチャートである。なお、以下の説明では、線量計2の管理指標作成部201b及び管理指標比較部201cによる制御を行わずに、管理指標作成部401b及び管理指標比較部401cにより制御を行う場合について説明する。
先ず、線量計2の電源が投入されると、監視装置4との通信が開始され、監視装置4では、線量計2の表示部205で表示する初期の表示画面が設定される(ステップ(以下、「ST」という)101)。そして、画面切替指令作成部401aによって、初期の表示画面となる画面切替指令が線量計2に送信され、かかる画面切替指令を線量計2が受信すると、表示制御部201aの制御によって表示領域25(図2参照)に初期の表示画面が表示される(ST102)。
その後、入退域管理システム(不図示)から、線量計2を携帯する作業者の放射線管理区域への入域時間と作業時間とを監視装置4が取得し、これらの時間がタイマ407に入力され、残作業時間Tの測定が開始される(ST103)。また、線量測定部202による放射線の線量の測定が開始され、その測定結果情報が監視装置4に無線送信される。無線送信された測定結果情報に基づいて管理指標作成部401bにより積算線量D及び線量率Rの測定結果が演算される(ST104)。
次いで、管理指標比較部401cにて、残作業時間Tの測定値と、残作業時間Tの閾値とを比較する(ST105)。残作業時間Tの測定値が残作業時間Tの閾値に到達(T≦閾値)する場合(ST105:Yes)、画面切替指令作成部401aによって、残作業時間Tの測定値を含む表示画面になる画面切替指令を線量計2に無線送信する(ST106)。かかる画面切替指令を線量計2が受信すると、画面切替指令に応じ表示制御部201aにより表示部205を制御する。この制御によって、表示領域25(図2参照)の表示画面が、残作業時間Tの測定値を含むように切り替えられて表示される(ST107)。なお、ST102での初期の表示画面において、表示領域25に残作業時間Tの測定値が表示されていれば、表示画面は切り替えられずに維持される。
ST105において、残作業時間Tの測定値が残作業時間Tの閾値より大きい場合(ST105:No)、管理指標比較部401cにて、積算線量Dの測定値と、積算線量Dの閾値とを比較する(ST108)。積算線量Dの測定値が積算線量Dの閾値に到達(D≧閾値)する場合(ST108:Yes)、画面切替指令作成部401aによって、積算線量Dの測定値を含んだ表示画面になるよう画面切替指令を線量計2に無線送信する(ST109)。かかる画面切替指令を線量計2が受信すると、画面切替指令に応じ表示制御部201aにより表示部205を制御する。この制御によって、表示領域25(図2参照)の表示画面が、積算線量Dの測定値を含むように切り替えられて表示される(ST107)。なお、ST102での初期の表示画面において、表示領域25に積算線量Dの測定値が表示されていれば、表示画面は切り替えられずに維持される。
ST108において、積算線量Dの測定値が積算線量Dの閾値より小さい場合(ST108:No)、管理指標比較部401cにて、線量率Rの測定値と、線量率Rの閾値とを比較する(ST110)。線量率Rの測定値が線量率Rの閾値に到達(R≧閾値)する場合(ST110:Yes)、画面切替指令作成部401aによって、線量率Rの測定値を含んだ表示画面になるよう画面切替指令を線量計2に無線送信する(ST111)。かかる画面切替指令を線量計2が受信すると、画面切替指令に応じ表示制御部201aにより表示部205を制御する。この制御によって、表示領域25(図2参照)の表示画面が、線量率Rの測定値を含むように切り替えられて表示される(ST107)。なお、ST102での初期の表示画面において線量率Rの測定値が表示されていれば、表示画面は切り替えられずに維持される。
ST110において、線量率Rの測定値が線量率Rの閾値より小さい場合(ST110:No)、操作部404における入力(例えば、線量計2へのメッセージ入力等)があるか否かを判定する(ST112)。かかる入力がある場合(ST112:Yes)、画面切替指令作成部401aによって、入力内容を含む表示画面になる画面切替指令を線量計2に無線送信する(ST113)。かかる画面切替指令を線量計2が受信すると、表示制御部201aによって画面切替指令に応じ、表示領域25(図2参照)の表示画面が、上記入力内容を含む表示画面に切り替えられて表示される(ST107)。ST112において、操作部404における入力がない場合(ST112:No)、残作業時間Tの測定(ST103)、積算線量D及び線量率Rの測定(ST104)が再開される。
なお、上述した監視装置4による線量計2の測定結果の監視制御について、当該監視制御を線量計2の制御部201において行ってもよい。この場合、監視装置4と線量計2とで無線通信を行わなくてもよく、画面切替指令作成部401a、管理指標作成部401b、管理指標比較部401c及びタイマ407の制御は、線量計2の表示制御部201a、管理指標作成部201b、管理指標比較部201c及びタイマ207によって行われる。
以上のように、本実施の形態によれば、作業者が線量計2を操作しなくても、同一の表示領域25に複数の表示画面を切り替えて表示することができる。従って、作業者に負担がかからずに、残作業時間T、積算線量D、線量率R等のうち、作業者にとって必要性が高い数値や情報を作業者に容易且つ迅速に視認させることが可能となる。
また、線量計2に加速度センサ部208を設けたので、線量計2を振る操作で加速度センサ部208が検知する加速度に基づき、表示領域25の表示画面を切り替えることができる。これにより、作業者が手袋を着用していたり、防護服越しに操作したりしても、従来のようなキーやボタンを押し下げる操作に比べ、操作負担の軽減を図ることができる。なお、線量測定部202を半導体検出器とすることで、振る操作に対し充分な耐久性(強度)を確保することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されず種々変更して実施することが可能である。また、上記実施の形態で説明した数値、寸法、材質、方向については特に制限はない。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
例えば、線量計2の表示領域25に切り替えて表示される表示画面は、上述したものに限定されるものでなく、線量計2を使用する上での種々の表示画面としてもよい。
また、管理指標は、放射線取扱施設での作業者を管理する際に用いられる指標として、上述した指標以外の数値を追加してもよい。
また、加速度センサ部208は、作業者が線量計2を扱う際の物理量を電気信号に変換する他のセンサに代替してもよい。例えば、所定の軸周りの角速度を検出する角速度センサ(ジャイロセンサ)としたり、所定方向に対する向きを検出する方位センサ(地磁気センサ)としたりしてもよい。
1 放射線管理システム
2 線量計
4 監視装置
25 表示領域
201a 表示制御部
202 線量測定部
203 無線通信部
205 表示部
207 タイマ
208 加速度センサ部(センサ部)
401b 管理指標作成部
403 無線通信部
406a 管理指標記憶部

Claims (7)

  1. 放射線取扱施設にて作業者に携帯される線量計と、当該線量計の測定結果を監視する監視装置とを含む放射線管理システムであって、
    前記線量計は、
    前記監視装置と無線通信する無線通信部と、
    放射線の線量を測定する線量測定部と、
    同一の表示領域に複数の表示画面を切り替えて表示可能な表示部と、
    前記表示部を制御する表示制御部と、
    を備え、
    前記監視装置は、
    前記線量計と無線通信する無線通信部と、
    前記表示部の表示画面を切り替えさせる画面切替指令を作成する画面切替指令作成部と、
    を備え、
    前記表示制御部は、前記監視装置から無線送信された前記画面切替指令に基づき、前記表示部における同一の表示領域に複数の表示画面を切り替えて表示するよう制御することを特徴とする放射線管理システム。
  2. 前記監視装置は、前記線量計の管理指標を記憶する管理指標記憶部をさらに備え、
    前記画面切替指令作成部は、前記管理指標が限度値に到達する前の所定閾値に到達した場合、当該管理指標が表示される表示画面へ切り替えさせる指令を作成することを特徴とする請求項1に記載の放射線管理システム。
  3. 前記管理指標は、積算線量、線量率、残作業時間の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の放射線管理システム。
  4. 放射線取扱施設にて作業者に携帯される線量計であって、
    積算線量を測定するための放射線の線量を測定する線量測定部と、
    放射線管理区域への入域時間と作業時間とから残作業時間を管理するタイマと、
    同一の表示領域に複数の表示画面を切り替えて表示可能な表示部と、
    前記表示部を制御する表示制御部とを備え、
    前記表示制御部は、前記積算線量が限度値に到達する前の所定閾値に到達した場合、前記表示領域に前記積算線量の表示画面を切り替えまたは維持させ、
    前記残作業時間が限度値に到達する前の所定閾値に到達した場合、前記表示領域に前記残作業時間の表示画面を切り替えまたは維持させる制御を行うことを特徴とする線量計。
  5. 物理量を電気信号に変換するセンサ部をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記センサ部からの電気信号に基づいて、前記表示領域の表示画面を切り替える制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の線量計。
  6. 前記線量測定部は半導体検出器であり、
    前記センサ部は加速度センサであり、
    前記表示制御部は、前記加速度センサが検知する加速度に基づき、前記表示領域の表示画面を切り替える制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の線量計。
  7. 前記表示制御部は、前記線量計を振る操作で前記加速度センサが検知する加速度に基づき、前記表示領域の表示画面を切り替える制御を行うことを特徴とする請求項6に記載の線量計。
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