JP6476876B2 - 光変調器および光変調装置 - Google Patents

光変調器および光変調装置

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Description

本発明は、光変調器および光変調装置に関する。
従来技術に係る光変調器の一形態として、たとえば特許文献1に開示されたPN接合を用いた光変調器が知られている。特許文献1に開示された光変調器を図7に示す。
図7に示すように、特許文献1に開示された光変調器は、Si(シリコン)基板100上に形成された埋め込み酸化膜層110、半導体材料からなる光導波路コア200、電極300(N電極300AおよびP電極300B)、N型又はP型にドーピングされた半導体材料からなり、光導波路コア200と電極300とを電気的に接続する複数のチャネル400(N型チャネル400AおよびP型チャネル400B)とを備えている。そして、複数のチャネル400は、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられており、光導波路コア200は、n型又はp型にドーピングされたドーピング領域200X(N型ドーピング領域200AおよびP型ドーピング領域200B)および非ドーピング領域200Yを光の伝搬方向に沿って交互に有し、複数のチャネル400は、それぞれ、ドーピング領域200Xに接続されている。
以上の構成を備えることにより、特許文献1に開示された光変調器は、伝搬損失が増大しないようにしながら、より高速で動作し得る側面格子導波路型光変調器を実現できるとしている。
特開2014−109594号公報
しかしながら、特許文献1に開示された光変調器の側面格子導波路は回折格子を構成しているので、光の透過特性はこの回折格子のブラッグ波長によって決まる。そのため、回折格子固有の透過波長を有し、波長依存性が大きく、また、精密な回折格子の形成が必要となるため、精度の高い製造プロセスが要求されるという課題があった。また、光学損失の低減という観点から改善の余地があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、波長依存性、光学損失が低減され、しかも簡易な製造プロセスで製造が可能な光変調器および光変調装置を実現することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の光変調器は、入力部から入力された単一モードの光を多モードの光に変換し鏡像を形成しつつ干渉させ干渉後の多モードの光を単一モードの光に変換して出力部から出力するとともに、光の伝搬方向に沿ってn型にドーピングされたn型領域およびp型にドーピングされたp型領域を有する多モード干渉導波路と、前記n型領域に接続されるとともに、前記光の伝搬方向と交差する方向に延伸され、かつn型にドーピングされたn型チャネルと、前記p型領域に接続されるとともに、前記光の伝搬方向と交差する方向に延伸され、かつp型にドーピングされたp型チャネルと、前記n型チャネルに接続されるとともに変調信号の一方の極が接続される第1の電極と、前記p型チャネルに接続されるとともに変調信号の他方の極が接続される第2の電極と、を備え、前記n型チャネルおよび前記p型チャネルが前記鏡像の位置に配置されかつ前記鏡像の位置以外には配置されていないものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、複数の前記n型チャネルを備えるとともに、複数の前記n型チャネルが不純物がドーピングされていない非ドーピング領域を挟んで前記光の伝搬方向に沿って交互に配置され、複数の前記p型チャネルを備えるとともに、複数の前記p型チャネルが不純物がドーピングされていない非ドーピング領域を挟んで前記光の伝搬方向に沿って交互に配置されたものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記多モード干渉導波路、前記n型チャネルおよび前記p型チャネルが半導体で形成されるとともに、前記n型領域と前記p型領域との界面にpn接合が形成されるものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記多モード干渉導波路、前記n型チャネルおよび前記p型チャネルが半導体で形成されるとともに、前記n型領域と前記p型領域との間に真性半導体層を有するものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記入力部と前記多モード干渉導波路との間に設けられた単一モードの入力光導波部と、前記多モード干渉導波路と前記出力部との間に設けられた単一モードの出力光導波部と、をさらに備えたものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記入力光導波部および前記出力光導波部の少なくとも一方は、前記多モード干渉導波路の側で平面視幅広に形成されたテーパ型光導波路であるものである。
一方、上記の目的を達成するために、請求項7に記載の光変調装置は、2つの請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の光変調器と、入力した光を2分岐するとともに2分岐された光の各々を前記2つの光変調器の各々の前記入力部に入力させる分波器と、前記2つの光変調器の各々の前記出力部から出力された2つの光を合波して出力する合波器と、を備え、前記2つの光変調器の各々を位相変調器として機能させることによりマッハツェンダ型光変調器として動作するものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記2つの光変調器の一方の光変調器の前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加される変調信号と、前記2つの光変調器の他方の光変調器の前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加される変調信号とが、互いに差動信号の関係にあるものである。
本発明によれば、波長依存性、光学損失が低減され、しかも簡易な製造プロセスで製造が可能な光変調器および光変調装置を実現することができるという効果を奏する。
第1の実施の形態に係る光変調器の構成の一例を示す平面図および断面図である。 第1の実施の形態に係る光変調器の光の導波について説明する図である。 第1の実施の形態に係る光変調器の各部の大きさ、および光の伝搬のシミュレーション結果の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る光変調器の鏡像の位置を説明するためのシミュレーション結果の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る光変調器の製造方法の一例を示す縦断面図である。 第2の実施の形態に係る光変調装置の構成の一例を示す斜視図および平面図である。 従来技術に係る光変調器の平面図および断面図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1を参照して、本実施の形態に係る光変調器10について説明する。本実施の形態では、本発明に係る光変調器を、PN接合部を有するとともに該PN接合部におけるキャリアプラズマ効果を利用した位相変調器を例示して説明する。キャリアプラズマ効果とは、半導体中の自由キャリアにより該半導体の屈折率が下がる現象であり、PN接合を用いた位相変調器では、空乏層の幅を変えて自由キャリアの密度を制御することにより、光変調器を伝搬する光の位相を制御する。
図1に示すように、光変調器10は、Siの基板30、基板30上に形成されたSiO2(二酸化珪素)層32、多モード干渉導波路(MMI:Multi Mode Interference)12、入力導波路14a、出力導波路14b、P電極18a、およびN電極18bを備えている。多モード干渉導波路12、入力導波路14a、および出力導波路14bはSiによって形成されるとともに、多モード干渉導波路12、入力導波路14a、および出力導波路14bによって、光導波路が構成されている。そして、入力導波路14aの入力部Eiから入力光Piが入力され、出力導波路14bの出力部Eoから出力光Poが出力される。ここで、本実施の形態に係る入力導波路14aおよび出力導波路14bの各々は、単一モード(シングルモード)から多モード(マルチモード)への変換、多モードから単一モードへの変換を考慮して平面視テーパ状に形成されているが、これに限られず、たとえば、均一の幅の光導波路としてもよい。
光変調器10の入力光Piおよび出力光Poはいずれも単一モードの光である。本実施の形態に係る多モード干渉導波路12は、単一モードである入力光Piを多モードの光に変換して伝搬させた後、伝搬された多モードの光を単一モードに変換し、出力導波路14bから単一モードの出力光Poとして出力させる。なお、光変調器10は光の伝搬方向に対して対称であるので、入力導波路14aと出力導波路14bとを逆にする、つまり出力導波路14bから入力光Piを入力し、入力導波路14aから出力光Poを出力することも可能である。
多モード干渉導波路12からは、SiにP型不純物を拡散したPドープ領域であるPチャネル16a、および、SiにN型不純物を拡散したNドープ領域であるNチャネル16bが、光の伝搬方向と直交する方向に延伸されている(以下、「Pチャネル16a」と「Nチャネル16b」とを区別しない場合には「チャネル16」という場合がある)。図1(b)に示すように、Pチャネル16aとNチャネル16bとの界面(すなわち、多モード干渉導波路12の略中央)においてPN接合PNが形成されている。後述するように、本実施の形態に係る光変調器10のチャネル16は、多モード干渉導波路12を伝搬する光において鏡像が形成される位置に配置されている。
なお、本実施の形態ではPチャネル16aとNチャネル16bが各々3本の場合を例示して説明するが、これに限定されず、具体的設計等に応じて1本または3本以外の複数本であってもよい。また、以下において、図1(b)に示すチャネル16を含む断面で示される領域を、「チャネル形成領域」という場合がある。それに対し、図1(c)に示すチャネル16を含まない断面で示される領域を、「チャネル非形成領域」という場合がある。
Pチャネル16aの延伸方向端部近傍にはP+領域20aが、Nチャネル16bの延伸方向の端部近傍にはN+領域20bが形成されている。P+領域20aおよびN+領域20bは、各々P電極18aおよびN電極18bに接続するためのコンタクト領域であり、P+領域20aはビア22aを介してP電極18aに、N+領域20bはビア22bを介してN電極18bに接続されている。なお、本実施の形態に係るP+領域とはSiに高濃度のP型不純物が拡散された領域であり、N+領域とはSiに高濃度のN型不純物が拡散された領域である。
ここで、図1(c)に示すように、チャネル非形成領域、すなわちチャネル16とチャネル16との間の領域ではチャネルが無いためにPN接合に相当する部分が分離されている。しかしながら、P電極18a、N電極18bは、各々3本のPチャネル16a、3本のNチャネル16bを短絡して接続するために、P+領域20aおよびN+領域20b、ビア22aおよびビア22bは、チャネル形成領域とチャネル非形成領域とにかけて連続して形成されている。
本実施の形態に係る光変調器10の多モード干渉導波路12、入力導波路14a、出力導波路14b、およびチャネル16は、先述したようにSiで形成されており、多モード干渉導波路12、入力導波路14a、出力導波路14b、およびチャネル16の上部は、クラッドとしてのSiO2膜34によって覆われている。
図2は、入力部Eiから出力部Eoまで伝搬する光の多モード干渉導波路12を通過する際の断面を示しており、図2(a)、(b)、(c)は、各々図1(a)、(b)、(c)に相当する断面図である。図2(b)に示すように、チャネル形成領域では、光はチャネル形成領域の略中央部分(PN接合PNの近傍)に沿って伝搬する。また、図2(c)に示すように、チャネル非形成領域では、光はSiO2膜で分離されたSiの部分に沿って伝搬する。
上記のような構成を有する光変調器10では、P電極18aとN電極18bとの間に印加された変調信号に応じてPN接合PNにおける屈折率が変化し、入力光Piが位相変調されて出力光Poとして出力される。先述したように、本実施の形態に係る光変調器10では、多モード干渉導波路12を伝搬する光の鏡像が出る位置にチャネル16を配置することをひとつの特徴としている。
入力導波路14aから多モード干渉導波路12に入力する場合のように、単一モードの導波路から多モードの導波路に入射された光は周期的に像を結ぶ。モード間の伝搬定数の差からビートが発生するためである。像は一般に複数結ばれ、像を結ぶ周期は「MMI長」と称される場合もある。図1(a)では、間隔dがMMI長となっている。
多モードの導波路に入射された光が像を結ぶ位置は、換言すると、光導波路に対して伝搬する光が光導波路の中心近くに収束する位置である上記鏡像が形成される位置となっている。この鏡像が形成される位置は電界が収束しているので波長依存性が少なく、また光学損失も少ないという特性を有している。そこで、本発明に係る光変調器10では、この鏡像が形成される位置にチャネル16(つまり、変調信号の伝達経路)を配置することにより、変調器の波長依存性、および光学損失を低減させている。また、MMI長は回折格子のピッチに比べて長く、製造プロセス上の精度が小さくてすむので製造プロセスが簡素化される。
図3は、本実施の形態に係る光変調器10の各部の大きさおよび光変調器10のシミュレーション結果を示している。
図3(a)において、多モード干渉導波路12、入力導波路14a、出力導波路14b、およびチャネル16は、先述したようにSiで形成されており、多モード干渉導波路12、入力導波路14a、出力導波路14b、およびチャネル16の上部は、クラッドとしてのSiO2膜34によって覆われている。
図3(a)示す光変調器10の各部の大きさは、以下のようになっている。
w1=0.4μm
w2=4.7μm
w3=1.2μm
w4=0.85μm
w5=0.4μm
w6=2.35μm
つまり、チャネル16の幅(w1)は0.4μm、多モード干渉導波路12のサイズは4.7μm×1.2μm(w2×w3)となっている。
図3(b)は、図3(a)に示す光変調器10について、入力導波路14aに入力光Piを入力し、出力導波路14bから出力光Poとして出力させた場合の光の伝搬についてFDTD(Finite Difference Time Domain)法を用いてシミュレーションした結果を示している。FDTD法とは、解析する空間を細かいメッシュで切り、各メッシュポイントの電磁界の各成分を、マクセル方程式に基づいて時間的に解いていく手法である。なお、シミュレータには、RSoft社のFullWAVEを用いた。図3(b)に示すように、多モード干渉導波路12の内部には周期的に電界が収束する部位、すなわち鏡像が形成されており、Pチャネル16aおよびNチャネル16bは、該鏡像の1つの位置に配置されている。
図4は、図3(b)に示すシミュレーション結果を等高線図で示した図であり、「マルチモード」と表記された領域が多モード干渉導波路12に相当する領域であり、「シングルモード」と表記された領域が、入力導波路14a、出力導波路14bに相当する領域である。図4に示すように、多モード干渉導波路12において、伝搬する光の電界が収束する部位に鏡像が形成されていることがわかる。このように、鏡像の位置では電界の空間分布が多モード干渉導波路12の中央部に収束するため、多モード干渉導波路12の両側にチャネル16を接続しても光学散乱が少なくてすむ。なお、本シミュレーションの結果では、多モード干渉導波路12における光の伝搬損失は、50μmあたり約0.8%であった。
つぎに、図5を参照して、本実施の形態に係る光変調器10の製造方法について説明する。以下では、光変調器10をSOI(Silicon on Insulator)基板を用いて製造する方法を例示して説明するが、本発明はこれに限定されず、他の公知のSi半導体プロセスを用いて製造してもよい。なお、図5(a)ないし図5(f)の各図においては、チャネル形成領域(図5では「A−A’」と表記)およびチャネル非形成領域(図5では「B−B’」と表記)の縦断面図を併記して示している。
まずSiの基板30上にSiO2層32とSi層36を積層させてウエハ状のSOI基板を作成する。精密な加工を可能とするために、Si層36の厚さは、一例として、約0.2μmとする。(図5(a))
つぎに、Si層36を光導波路の形状(つまり、多モード干渉導波路12、入力導波路14a、および出力導波路14bの形状)にエッチングすべく、マスクを用いてドライエッチングを行う。ドライエッチングは、一例として、SF6(六フッ化硫黄)とO2(酸素)の混合ガスによる反応性イオンエッチングを用いることができるが、これに限られず他のドライエッチング方法を用いてもよい。エッチング後、不要なマスクは、酸素プラズマを用いた反応性イオンエッチング等により剥離する。(図5(b))なお、図5(b)における右端の符号36が付されたSi層は、直接光変調器10を構成する部位ではないが、関連する光導波路を形成する場合の参考として図示している。
つぎに、ドーピングの必要のない部分をマスクで覆い、イオン注入等によって、P型不純物をドーピングしてPチャネル16aを形成し、N型不純物をドーピングしてNチャネル16bを形成する。この際、Pチャネル16aとNチャネル16bとの界面に、PN接合PNが形成される。P型不純物としては、たとえばB(ホウ素)を用いることができ、N型不純物としては、たとえばAs(砒素)を用いることができる。(図5(c))
つぎに、ドーピングの必要のない部分をマスクで覆い、イオン注入等によって、P型不純物をドーピングしてP+領域20aを形成し、N型不純物をドーピングしてN+領域20bを形成する。P型不純物としては、たとえばB(ホウ素)を用いることができ、N型不純物としては、たとえばAs(砒素)を用いることができる。(図5(d))
ドーピング後、不要なマスクは、酸素プラズマを用いた反応性イオンエッチング等により剥離する。その後ウエハを熱処理してアニーリングを施し、ドーピングによるSi結晶のダメージを修復する。
つぎに、CVD(Chemical Vapor Deposition:プラズマ化学気相成長)などによりSiO2膜34を堆積させる。本工程以降のフォトリソグラフィーを正確に行うために、BやP(リン)等を該SiO2膜に添加して軟化加熱する方法、あるいは、化学研磨による方法によって該SiO2膜を平坦化しておくことが望ましい。(図5(e))
つぎに、マスクを用いて、P+領域20aおよびN+領域20bに接続するビアを形成するためのコンタクトホールを、SiO2膜34をSi層36まで貫通させて形成する。
その後、電極を形成する金属、たとえばAl(アルミニウム)をスパッタリングすることによって、該コンタクトホールを埋めるとともにSiO2膜34上にAl薄膜を形成する。その後、電極として残したい部分をマスクで覆い、フォトリソグラフィーなどによってパターニングし、Cl(塩素)プラズマを用いたドライエッチングなどによりAl薄膜をエッチングして、P電極18aおよびN電極18bを形成する。Al薄膜の不純物残渣はAlドライエッチング残渣除去液などによって除去しておくことが好ましい。(図5(f))なお、電極を形成する金属はAlに限られずAu(金)等を用いてもよい。
以上の工程で、光変調器10が製造される。
[第2の実施の形態]
図6を参照して、本実施の形態に係る光変調装置50について説明する。光変調装置50は、光変調器10を2個並列に配置して該2個の光変調器10を光導波路で接続し、光変調装置としてのマッハツェンダ型光変調器として構成した形態である。図6(a)は、光変調装置50の斜視図を、図6(b)は、光変調装置50の平面図を各々示している。
図6(a)、(b)に示すように、光変調装置50は、多モード干渉導波路12−1、P電極18a−1、N電極18b−1、Pチャネル16a−1、およびNチャネル16b−1を備えた光変調器10−1と、多モード干渉導波路12−2、P電極18a−2、N電極18b−2、Pチャネル16a−2、およびNチャネル16b−2を備えた光変調器10−2と、光カプラ52a、52bと、を含んで構成されている。多モード干渉導波路12−1、12−2、および光カプラ52a、52bの各々は、光導波路54を介して接続されている。
光変調器10−1のP電極18a−1、N電極18b−1は、各々P+領域20a−1、N+領域20b−1を介して、Pチャネル16a−1、Nチャネル16b−1と接続されている。また、光変調器10−2のP電極18a−2、N電極18b−2は、各々P+領域20a−2、N+領域20b−2を介して、Pチャネル16a−2、Nチャネル16b−2と接続されている。
本実施の形態に係る光カプラ52aは、入力部Eiから入力された入力光Piを2分岐して各々光変調器10−1および10−2に入力させる分波器であり、光カプラ52bは、光変調器10−1および10−2を伝搬した2系統の光を合波して出力部Eoから出力光Poとして出力させる合波器である。
光変調器10−1および10−2は各々位相変調器として機能し、P電極18a−1とN電極18b−1との間、および、P電極18a−2とN電極18b−2との間に変調信号(伝送すべき光信号を形成するための電気信号)を印加することにより、光変調装置50は、入力光Piを振幅変調し出力光Poとして出力するマッハツェンダ型光変調器として動作する。
本実施の形態に係る光変調装置50では、P電極18a−1とN電極18b−1との間に印加される変調信号と、P電極18a−2とN電極18b−2との間に印加される変調信号とは、互いに差動信号の関係にある変調信号とされる。なお、本実施の形態では、光変調器10−1および10−2に印加させる変調信号を互いに差動信号とする差動駆動の形態を例示して説明するが、これに限られず、たとえば、電極の片側を接地したシングル駆動の形態としてもよい。
本実施の形態に係る光変調装置50によれば、マッハツェンダ型光変調器の位相変調部分が、波長依存性、光学損失が低減され、しかも簡易な製造プロセスで製造が可能な光変調器10を用いて構成されているので、波長依存性、光学損失が低減され、しかも簡易な製造プロセスで製造が可能なマッハツェンダ型光変調器を実現することが可能となる。
なお、上記各実施の形態では、Pチャネル16aとNチャネル16bとの界面にPN接合が形成された形態、つまりPNダイオードを用いた形態の光変調器を例示して説明したが、これに限られない。たとえば、Pチャネル16aとNチャネル16bとの間に真性半導体層(インシュレータ層、あるいはi層ともいう)を有するPINダイオードを用いた形態としてもよい。
10 光変調器
12 多モード干渉導波路
14a 入力導波路
14b 出力導波路
16 チャネル
16a Pチャネル
16b Nチャネル
18a P電極
18b N電極
20a P+領域
20b N+領域
22a、22b ビア
30 基板
32 SiO2層
34 SiO2膜
36 Si層
50 光変調装置
52a、52b 光カプラ
54 光導波路
100 Si基板
110 埋め込み酸化膜層
200 光導波路コア
200A N型ドーピング領域
200B P型ドーピング領域
200X ドーピング領域
200Y 非ドーピング領域
300 電極
300A N電極
300B P電極
400 チャネル
400A N型チャネル
400B P型チャネル
Ei 入力部
Eo 出力部
Pi 入力光
Po 出力光
PN PN接合

Claims (8)

  1. 入力部から入力された単一モードの光を多モードの光に変換し鏡像を形成しつつ干渉させ干渉後の多モードの光を単一モードの光に変換して出力部から出力するとともに、光の伝搬方向に沿ってn型にドーピングされたn型領域およびp型にドーピングされたp型領域を有する多モード干渉導波路と、
    前記n型領域に接続されるとともに、前記光の伝搬方向と交差する方向に延伸され、かつn型にドーピングされたn型チャネルと、
    前記p型領域に接続されるとともに、前記光の伝搬方向と交差する方向に延伸され、かつp型にドーピングされたp型チャネルと、
    前記n型チャネルに接続されるとともに変調信号の一方の極が接続される第1の電極と、
    前記p型チャネルに接続されるとともに変調信号の他方の極が接続される第2の電極と、を備え、
    前記n型チャネルおよび前記p型チャネルが前記鏡像の位置に配置されかつ前記鏡像の位置以外には配置されていない
    光変調器。
  2. 複数の前記n型チャネルを備えるとともに、複数の前記n型チャネルが不純物がドーピングされていない非ドーピング領域を挟んで前記光の伝搬方向に沿って交互に配置され、 複数の前記p型チャネルを備えるとともに、複数の前記p型チャネルが不純物がドーピングされていない非ドーピング領域を挟んで前記光の伝搬方向に沿って交互に配置された 請求項1に記載の光変調器。
  3. 前記多モード干渉導波路、前記n型チャネルおよび前記p型チャネルが半導体で形成されるとともに、前記n型領域と前記p型領域との界面にpn接合が形成される
    請求項1または請求項2に記載の光変調器。
  4. 前記多モード干渉導波路、前記n型チャネルおよび前記p型チャネルが半導体で形成されるとともに、前記n型領域と前記p型領域との間に真性半導体層を有する
    請求項1または請求項2に記載の光変調器。
  5. 前記入力部と前記多モード干渉導波路との間に設けられた単一モードの入力光導波部と、
    前記多モード干渉導波路と前記出力部との間に設けられた単一モードの出力光導波部と、をさらに備えた
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の光変調器。
  6. 前記入力光導波部および前記出力光導波部の少なくとも一方は、前記多モード干渉導波路の側で平面視幅広に形成されたテーパ型光導波路である
    請求項5に記載の光変調器。
  7. 2つの請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の光変調器と、
    入力した光を2分岐するとともに2分岐された光の各々を前記2つの光変調器の各々の前記入力部に入力させる分波器と、
    前記2つの光変調器の各々の前記出力部から出力された2つの光を合波して出力する合波器と、を備え、
    前記2つの光変調器の各々を位相変調器として機能させることによりマッハツェンダ型光変調器として動作する
    光変調装置。
  8. 前記2つの光変調器の一方の光変調器の前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加される変調信号と、前記2つの光変調器の他方の光変調器の前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加される変調信号とが、互いに差動信号の関係にある
    請求項7に記載の光変調装置。
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