以下、発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
本実施形態の画像出力システム1は、観覧車に画像(静止画像、動画像、或いはその双方)を出力するシステムである。図1は、画像出力システム1のブロック図である。画像出力システム1は、タイムサーバーTSと、制御装置10と、観覧車20と、を備える。観覧車20には、画像出力装置100が設置されている。
タイムサーバーTS、制御装置10、及び画像出力装置100は、ネットワークを介して接続されている。ネットワークは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークは、有線ネットワークであってもよいし、無線LAN等の無線ネットワークであってもよい。
タイムサーバーTSは、正確な時刻情報を、ネットワークを介して外部の装置に出力する装置である。タイムサーバーTSは時刻出力システムとして機能する。タイムサーバーTSは、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機を備え、航法衛星(GPS衛星)からの信号に基づき正確な現在時刻を判別する。タイムサーバーTSは、判別した現在時刻を時刻情報として制御装置10と画像出力装置100に送信する。
制御装置10は、観覧車20の画像出力を制御するための装置である。制御装置10は、司令室内に配置され、オペレータによって操作される。司令室は、観覧車20近くの事務室であってもよいし、遠隔地の事務所であってもよい。制御装置10は、観覧車20に配置された画像出力装置100に対してネットワークを介して画像データ等を送信する。
図2は制御装置10のブロック図である。制御装置10は、タイマー11と、外部インタフェース12と、通信部13と、操作部14と、表示部15と、記憶部16と、制御部17と、を備える。
タイマー11は、現在時刻をカウントするための装置である。タイマー11は、例えば、水晶振動子の発振に基づき時刻をカウントするプロセッサである。タイマー11は、カウントした現在時刻を制御部17に送信する。なお、タイマー11は制御部17の一機能として制御部17に組み込まれていてもよい。
外部インタフェース12は、制御装置10に外部機器を接続するための外部機器接続インタフェースである。外部インタフェース12は、例えば、USB(Universal Serial Bus)インタフェースである。外部インタフェース12は、USBメモリ等から画像データを取得し、制御部17を介して記憶部16に格納する。
通信部13は、制御装置10をネットワークに接続するための通信インタフェースである。通信部140は、有線インタフェースであってもよいし、無線LAN(Wireless Local Area Network)等の無線インタフェースであってもよい。通信部140は、ネットワークを介して画像出力装置100に対して画像データを送信する。
操作部14は、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力装置である。操作部14は、ユーザの操作情報を制御部17に通知する。
表示部15は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)等の表示装置である。表示部15は、制御部17の制御に従って、ユーザに各種情報を表示する。
記憶部16は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部16は、制御装置10の記憶手段として機能する。記憶部16には、図3に示すように、スケジュールデータ16a、画像データ16b等のデータが格納されている。
スケジュールデータ16aは、観覧車20に表示される画像の再生時間、再生順序等を画像出力装置100に対して指定するためのデータである。スケジュールデータ16aには、画像の識別情報と該識別情報で特定される画像の出力開始時刻とを関連付けた情報が含まれる。スケジュールデータ16aのフォーマットは任意である。本実施形態では、スケジュールデータ16aは後述のスケジュール処理によって生成され、ユーザが編集可能である。スケジュールデータ16aは、スケジュールフォルダに格納される。
画像データ16bは、観覧車20の正面或いは背面に表示する画像のデータである。画像データ16bは、複数の画像データから構成され、映像フォルダに格納される。画像データ16bは、静止画像のデータであってもよいし、動画像のデータであってもよい。画像データ16bには、静止画像と動画像の双方が含まれていてもよい。画像データ16bは、例えば、1フレームが512×512画素の画像で構成されるAVIデータである。
制御部17は、プロセッサ等の処理装置である。制御部17は不図示のROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)或いは記憶部16に格納されているプログラムに従って動作することで、後述の「第1の時刻調整処理」、「スケジュール処理」を含む種々の動作を実現する。
図4は制御部17の機能ブロック図である。制御部17は、時刻情報取得部17a、時刻調整部17b、時刻出力部17c、ユーザインタフェース出力部17d、データ送信部17e、画像表示部17fとしての機能を有する。時刻情報取得部17aは制御装置10の時刻情報取得手段として機能し、時刻調整部17bは制御装置10の時刻調整手段として機能し、時刻出力部17cは制御装置10の時刻出力手段として機能し、ユーザインタフェース出力部17dは制御装置10のユーザインタフェース出力手段として機能し、データ送信部17eは制御装置10のデータ送信手段として機能し、画像表示部17fは制御装置10の画像表示手段として機能する。図4に示す各機能ブロックは、ソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。
図5は、観覧車20の正面図である。観覧車20は、複数の鉄骨を組み合わせて形成された回転輪21を備える。回転輪21は、支持脚23によって回転自在に支持されている。回転輪21は、オペレータ或いは観覧車20の設計者等により設定された速度で回転する。回転輪21の外周には複数のゴンドラ22が配置されている。
図6は、回転輪21の一部拡大図である。図6では、回転輪21の構成を視認容易にするため、回転輪21からゴンドラ22を取り除いている。回転輪21は回転軸Cを中心に図面時計回りに一定速度で回転する。回転輪21の構成(骨組み等)は任意に変更可能である。本実施形態の回転輪21は、回転軸Cを中心に放射状に延びるR1〜R30の30組の骨組みを備える。R1〜R30は、それぞれ、回転輪21の外周から回転軸Cに向けて一直線に延びる鉄骨21a、21bを備える。
鉄骨21a、21bにはそれぞれ灯具が配置されている。鉄骨21aには、L1〜L4の4個の灯具が配置されている。また、鉄骨21bには、L5〜L26の22個の灯具が配置されている。これらの灯具は、外周から中心Cに向けて一列に配置されている。本実施形態の場合、回転輪21にはR1〜R30の30組の放射状骨組みがあるので、回転輪21の一方の面には780(=26×30)個の灯具が配置されることになる。本実施形態では、回転輪21の背面側も、図5及び図6で示した構成と同様の構成となっている。背面側の鉄骨21a、21bにも、正面側と同じように、それぞれ灯具L1〜L26が配置されている。なお、回転輪21のどちらを正面とするかは観覧車20の設計者の任意である。
本実施形態の灯具L1〜L26は略同じ構成である。図7には、灯具L1〜L26の代表として、灯具L1の構成を示している。灯具L1は、細長の筐体を備える。筐体には、4つの発光体24が、灯具L1の長手方向に沿って一列に配置されている。回転輪21の一方の面には780個の灯具が配置されるので、回転輪21の一方の面には3120(=4×780)個の発光体24が配置されることになる。
発光体24はそれぞれLED(Light Emitting Diode)素子を備える。各発光体24は後述の制御部160の制御に従って発光する。1つの発光体24が画像の1画素に相当する。1つの発光体24には、赤、緑、青のLEDが配置されている。これらの色の組み合わせにより、各発光体24は様々な色を発光する。なお、各灯具には、雷サージ用の回路が配置されていてもよい。雷サージ用の回路を各灯具に分散して配置することにより、落雷による灯具破壊を減少させることができる。
図8は画像出力装置100のブロック図である。画像出力装置100は、発光体24を発光制御することにより、回転輪21の正面或いは背面に、制御装置10から送信された画像を表示する装置である。画像出力装置100は、発光部110と、タイマー120と、回転センサー130と、通信部140と、記憶部150と、制御部160と、を備える。
発光部110は、回転輪21に配置される画像表示装置である。発光部110は、回転輪21の正面及び背面にそれぞれ配置される。なお、本実施形態では、発光部110は画像出力装置100の一部であるものとして説明しているが、画像出力装置100の外部の構成(例えば、回転輪21の一部)とみなすことも可能である。図9は、回転輪21の正面の発光部110の構成を示す図である。背面の発光部110の構成は、左右対称となっている以外は正面と同じであるので説明を省略する。発光部110は、制御盤111〜114と、複数組の灯具L1〜L26と、を備える。
制御盤111〜114は、灯具L1〜L26がそれぞれ備える発光体24の発光を制御するための装置である。制御盤111〜114は回転輪21の回転軸C付近に設置される。制御盤111〜114は、それぞれ、制御部160と接続されている。また、制御盤111〜114には、それぞれ、複数組の灯具L1〜L26が接続されている。制御盤111にはR1〜R8の8組の灯具L1〜L26が接続されており、制御盤112にはR9〜R16の8組の灯具L1〜L26が接続されており、制御盤113にはR17〜R24の8組の灯具L1〜L26が接続されている。また、制御盤114には、R25〜R30の6組の灯具L1〜L26が接続されている。上述したように、灯具L1〜L26は回転輪21に配置されている。灯具L1〜L26は、それぞれ複数の発光体24を備える。制御盤111〜114は、制御部160から受信した信号に基づいて発光体24を発光制御する。
図8に戻り、タイマー120は、現在時刻をカウントするための装置である。タイマー120は、例えば、水晶振動子の発振に基づき時刻をカウントするプロセッサである。タイマー120は、現在時刻の情報を制御部160に送信する。タイマー120は制御部160の一機能として制御部160に組み込まれていてもよい。
回転センサー130は、回転輪21の回転を検出するセンサーである。回転センサー130は、例えば、回転輪21の回転軸Cに設置され、回転輪21が一定角度回転する毎に、制御部160に回転検出信号を出力する。回転検出信号はHigh/Lowの電気信号であってもよい。本実施形態では、回転センサー130は、一例として、回転輪21が0.1°回転する毎に制御部160に回転検出信号を出力するものとする。制御部160は、回転センサー130からの信号に基づいて、回転輪21の回転位置を判別する。
制御部160が判別する回転位置は、例えば、回転輪21がホームポジションHにある状態からの回転輪21の回転角度である。本実施形態では、一例として、制御部160が判別する回転位置は、0.1°単位の回転角度であるものとする。すなわち、制御部160が判別する回転位置は、0°から359.9°までの0.1°毎の回転角度である。なお、どの回転位置をホームポジションHとするかは設計者の任意である。本実施形態では、一例として、ホームポジションHは、図6に示すように、骨組みR1の鉄骨21aが頂上に位置しているときの回転輪21の回転位置であるものとする。
通信部140は、画像出力装置100をネットワークに接続するための通信インタフェースである。通信部140は、有線インタフェースであってもよいし、無線LAN(Wireless Local Area Network)等の無線インタフェースであってもよい。通信部140は、ネットワークを介して制御装置10から画像データを受信する。通信部140は、制御装置10から受信した画像データを記憶部150に格納する。
記憶部150は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部150は、画像出力装置100の記憶手段として機能する。図10は、記憶部150に各種データが格納されている様子を示す図である。記憶部150には、スケジュールデータ151a、画像データ151b、マッピングデータ152等のデータが格納されている。
スケジュールデータ151aは、回転輪21に表示される画像の再生時間、再生順序等がスケジュールされたデータである。スケジュールデータ151aには、画像の識別情報と該識別情報で特定される画像の出力開始時刻とを関連付けた情報が含まれる。スケジュールデータ151aは、制御装置10から送信されたスケジュールデータ15aを、制御部160がフォーマットを変換して、或いはそのまま記憶部150に格納したものである。スケジュールデータ151aは、スケジュールフォルダに格納される。
画像データ151bは、回転輪21の正面或いは背面に表示する画像のデータである。画像データ151bは、複数の画像データから構成され、映像フォルダに格納される。画像データ151bは、制御装置10から受信したデータであってもよいし、記憶部150に予め記憶されたデータであってもよい。画像データ151bは、静止画像のデータであってもよいし、動画像のデータであってもよい。画像データには、静止画像と動画像の双方が含まれていてもよい。以下の説明では、画像データ151bは、一例として、30フレーム/秒の動画像であるものとし、その1フレームは図11に示すように、64×64画素の画像であるものとする。各画素の位置は、例えば、画像左上を原点としたXY座標値(X,Y)で表現される。X軸が水平方向、Y軸が垂直方向である。
図10に戻り、マッピングデータ152は、発光体24それぞれに、画像データ151bの画素を割り当てたデータである。マッピングデータ152は、複数のマッピング情報から構成される。マッピング情報は、360°分用意されており、各マッピング情報には、それぞれ回転輪21の回転位置の情報が関連付けられている。本実施形態の回転センサー130は0.1°毎に回転位置を検出可能であるので、マッピング情報は、0.1°毎の3600個分用意されている。
図12(A)及び図12(B)を参照しながら、マッピング情報について詳しく説明する。図12(A)は回転輪21に配置された灯具L1〜L26を、回転輪21を除いた状態で示したものである。図12(B)は、図12(A)に示した灯具L1〜L26を、図7に示した画像に縮尺を合わせて重ね合わせたものである。図12(A)及び図12(B)に示した灯具L1〜L26の状態は、回転輪21がホームポジションHにあるとき、すなわち、回転輪21の回転位置が0°のときの状態である。
図12(B)を見れば分かるように、R1の灯具L1の位置にある画素は(32,0)である。そのため、設計者は、R1の灯具L1に配置された4つの発光体24に位置情報(32,0)を割り当てる。また、R3の灯具L4の位置にある画素は(42,1)である。そのため、設計者は、R3の灯具L4に配置された4つの発光体24に位置情報(42,1)を割り当てる。このようにして、設計者は、回転輪21に配置された3120個全ての発光体24について位置情報を割り当てていく。そして、設計者は、3120個の割り当て情報をマッピング情報1としてマッピングデータ152に格納する。設計者は、他の回転位置(本実施形態の場合、0.1〜359.9°の3599個の回転位置)についても発光体24に画素の位置情報を割り当て、マッピング情報2〜3600としてマッピングデータ152に格納する。なお、上記説明では、1つの灯具に配置された4つの発光体24に同じ位置情報が割り当てられるものとしたが、もちろん、4つの発光体24には異なる位置情報が割り当てられていてもよい。
図8に戻り、制御部160は、プロセッサ等の処理装置である。制御部160は不図示のROMやRAM或いは記憶部150に格納されているプログラムに従って動作することで、後述の「第2の時刻調整処理」、「再生制御処理」を含む種々の動作を実現する。
図13は制御部160の機能ブロック図である。制御部160は、時刻情報取得部161、時刻調整部162、データ取得部163、回転位置判別部164、マッピング情報取得部165、出力制御部166、データ要求部167としての機能を有する。時刻情報取得部161は画像出力装置100の時刻情報取得手段として機能し、時刻調整部162は画像出力装置100の時刻調整部手段として機能し、データ取得部163は画像出力装置100のデータ取得手段として機能し、回転位置判別部164は画像出力装置100の回転位置判別手段として機能し、マッピング情報取得部165は画像出力装置100のマッピング情報取得手段として機能し、出力制御部166は画像出力装置100の出力制御手段として機能し、データ要求部167は画像出力装置100のデータ要求手段として機能する。図13に示す各機能ブロックは、ソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。
次に、このような構成を有する画像出力システム1の動作について説明する。画像出力システム1の動作は、制御装置10が実行する「第1の時刻調整処理」、「スケジュール処理」、及び画像出力装置100が実行する「第2の時刻調整処理」、「再生制御処理」に分けられる。
最初に「第1の時刻調整処理」について説明する。制御装置10の制御部17は、制御装置10に電源が投入されると第1の時刻調整処理を開始する。上述したように、制御部17は、時刻情報取得部17a、及び時刻調整部17bとしての機能を有する。以下、図14のフローチャートを参照して第1の時刻調整処理について説明する。
時刻情報取得部17aは、現時点がタイムサーバーTSから時刻情報を取得するタイミングか否か判別する(ステップS101)。時刻情報を取得するタイミング(以下、設定タイミングという。)はユーザが任意に設定可能である。時刻情報を取得するタイミングは、例えば、制御装置10の起動時、及び15分毎であってもよい。現時点が設定タイミングでない場合(ステップS101:No)、時刻情報取得部17aは、設定タイミングが来るまでステップS101を繰り返す。
現時点が設定タイミングである場合(ステップS101:Yes)、時刻情報取得部17aは、タイムサーバーTSから時刻情報を取得する(ステップS102)。そして、時刻調整部17bは、タイマー11がカウントする現在時刻が時刻情報の示す時刻と一致するよう現在時刻の調整を行う(ステップS103)。
調整が完了したら、制御部17はステップS101に処理を戻し、ステップS101〜ステップS103の処理を繰り返す。
次に、スケジュール処理について説明する。制御部17は、操作部14を介してユーザからスケジュール処理の開始が命令されると(例えば、スケジュール処理を実行するアプリケーションソフトがユーザによって起動されると)、スケジュール処理を開始する。スケジュール処理は、第1の時刻調整処理に並行して実行される。上述したように、制御部17は、時刻出力部17c、ユーザインタフェース出力部17d、データ送信部17eとしての機能を有する。以下、図15のフローチャートを参照してスケジュール処理について説明する。
ユーザインタフェース出力部17dは、スケジュールデータ15aが記憶部16に格納されているか否か判別する(ステップS201)。スケジュールデータ16aが記憶部16に格納されてない場合(ステップS201:No)、ユーザインタフェース出力部17dは、スケジュールデータ16aを記憶部16からリードすることなく、スケジュールデータ16aを生成するためのユーザインタフェースを表示部15に表示する(ステップS203)。
スケジュールデータ16aが記憶部16に格納されている場合(ステップS201:Yes)、ユーザインタフェース出力部17dは、記憶部16からスケジュールデータ16aをリードする(ステップS202)。そして、ユーザインタフェース出力部17dは、スケジュールデータ16aを生成するためのユーザインタフェースを表示部15に表示する(ステップS203)。
図16は、スケジュールデータ16aを編集或いは生成するためのユーザインタフェースの一例である。ユーザインタフェースは、メインウィンドウ15aを有する。メインウィンドウ15aでは、スケジュールデータ16aの編集と生成の双方が可能である。メインウィンドウ15aは、15a1〜15a5の5つの表示領域を備える。
表示領域15a1は、ユーザが選択可能な画像データを表示するための領域である。表示領域15a1は、画像データが格納されたフォルダの一覧を表示する領域を備える。ユーザがフォルダを選択するとその右にある領域に、そのフォルダに格納されている画像データのサムネイルが表示される。フォルダに格納されている画像データは、回転輪21に表示可能な画像のデータである。
表示領域15a2は、画像データを再生するための領域である。ユーザが画像データのサムネイルを選択し、再生ボタンを押すと、画面中の黒い領域に画像データが表示される。
表示領域15a3は、現在時刻を出力するための領域である。表示領域15a3に表示される現在時刻は、タイマー11がカウントした現在時刻である。表示領域15a3に表示される現在時刻は、時刻出力部17cによって出力制御される。
表示領域15a4は、画像データの情報(例えば、プロパティ情報)を表示するための領域である。ユーザが画像データのサムネイルを選択すると、表示領域15a4に画像データの情報が表示される。
表示領域15a5は、回転輪21に表示される画像の再生時間、再生順序等をユーザがスケジュールするための領域である。表示領域15a5は、画像の出力開始時刻を指定する領域(図中の"00:00"、"00:15"、・・・・が表示されたテキストボックス)と、画像の再生開始時間を指定する領域(図中の"1分0秒"、"30分0秒"、・・・・が表示されたテキストボックス)と、再生する画像を配置する領域(図中のサムネイルが配置されたマトリクス状の領域)と、を有する。ユーザは、テキストボックスに、時間と再生時刻を入力し、マトリクス状の領域に、表示領域15a2のサムネイルをドラッグ&ドロップすることにより、画像の再生をスケジュールする。スケジュール対象の日は、e1に表示された日付を変更することにより変更可能である。
表示領域15a5には、"ファイル転送"ボタン、"保存"ボタン、"終了"ボタン等の操作ボタンが表示されている。この操作ボタンにより、ユーザは、スケジュールデータ16aの転送、保存、並びに、スケジュール処理の終了等を行う。
図15に戻り、ユーザインタフェース出力部17dは、表示領域15a5の"保存"ボタンが押されたか判別する(ステップS204)。"保存"ボタンが押された場合(ステップS204:Yes)、ユーザインタフェース出力部17dは、メインウィンドウ15aに入力された情報に基づいて新たにスケジュールデータ16aを生成し、記憶部16に保存する(ステップS205)。
"保存"ボタンが押されていない場合(ステップS204:No)、ユーザインタフェース出力部17dは、"ファイル転送"ボタンが押されたか判別する(ステップS206)。"ファイル転送"ボタンが押された場合(ステップS206:Yes)、ユーザインタフェース出力部17dは、更新ウィンドウ15bを表示する(ステップS207)。
図17はメインウィンドウ15aの上に更新ウィンドウ15bが表示された様子を示す図である。更新ウィンドウ15bは、画像出力装置100に保存されているスケジュールデータ151aを更新するためのユーザインタフェースである。更新ウィンドウ15bは、スケジュールデータの送信にあたり、各種オプションを選択可能となっている。ユーザによって更新ウィンドウ15bの"更新開始"ボタンが押されると、データ送信部17eは選択されたオプションに基づいてスケジュールデータ16aを整形し、画像出力装置100に送信する。画像出力装置100のデータ取得部163は、制御装置10からスケジュールデータ16aを取得すると、記憶部150に保存されているスケジュールデータ151aを更新する。
図15に戻り、"ファイル転送"ボタンが押されていない場合(ステップS206:No)、ユーザインタフェース出力部17dは、 "終了"ボタンが押されたか判別する(ステップS208)。"終了"ボタンが押されていない場合(ステップS208:No)、制御部17は、ユーザの操作に割り当てられた処理を実行する(ステップS209)。 "終了"ボタンが押された場合(ステップS208:Yes)、制御部17は、表示部15からユーザインタフェースを消去し(ステップS209)、スケジュール処理を終了する。
次に、第2の時刻調整処理について説明する。画像出力装置100の制御部160は、画像出力装置100に電源が投入されると第2の時刻調整処理を開始する。上述したように、制御部160は、時刻情報取得部161、時刻調整部162としての機能を有する。以下、図18のフローチャートを参照して第1の時刻調整処理について説明する。
時刻情報取得部161は、現時点がタイムサーバーTSから時刻情報を取得するタイミングか否か判別する(ステップS301)。時刻情報を取得するタイミング(以下、設定タイミングという。)はユーザが任意に設定可能である。時刻情報を取得するタイミングは、例えば、制御装置10の起動時、及び15分毎であってもよい。現時点が設定タイミングでない場合(ステップS301:No)、時刻情報取得部161は、設定タイミングが来るまでステップS301を繰り返す。
現時点が設定タイミングである場合(ステップS301:Yes)、時刻情報取得部161は、タイムサーバーTSから時刻情報を取得する(ステップS302)。そして、時刻調整部162は、タイマー120がカウントする現在時刻が時刻情報の示す時刻と一致するよう現在時刻の調整を行う(ステップS303)。
調整が完了したら、制御部160はステップS301に処理を戻し、ステップS301〜ステップS303の処理を繰り返す。
次に、再生制御処理について説明する。画像出力装置100の制御部160は、画像出力装置100に電源が投入されると再生制御処理を開始する。上述したように、制御部160は、データ取得部163、回転位置判別部164、回転位置判別部164、マッピング情報取得部165、出力制御部166としての機能を有する。以下、図19のフローチャートを参照して再生制御処理について説明する。
データ取得部163は、スケジュールデータ151aが更新されているか判別する(ステップS401)。スケジュールデータ151aが更新されていない場合(ステップS401:No)、データ取得部163はステップS403に処理を進める。スケジュールデータ151aが更新されている場合、或いは、再生制御処理開始後、初めて実行するステップS401の実行の場合(ステップS401:Yes)、データ取得部163は、記憶部150からスケジュールデータ151aを取得する(ステップS402)。
次に、出力制御部166は、画像の出力開始条件を満たしているか判別する(ステップS403)。例えば、出力制御部166は、タイマー120がカウントする現在時刻が、スケジュールデータ151aに記録されている出力開始時刻であるか否か判別する。出力開始条件を満たしていない場合(ステップS403:No)、出力制御部166は、ステップS401に処理を戻す。
出力開始条件を満たしていない場合(ステップS403:Yes)、データ取得部163は、記憶部150の画像データ151bの中に、該当の画像データ(スケジュールデータ151aで再生開始とされる画像データ)があるか判別する(ステップS404)。該当の画像データがある場合(ステップS404:Yes)、データ取得部163は、ステップS407に処理を進める。
該当の画像データがない場合(ステップS404:No)、データ要求部167は、ネットワークを介して、制御装置10に該当の画像データの送信を要求する(ステップS405)。制御装置10のデータ送信部17eは、データ要求部167の要求に応じて画像データを画像出力装置100に送信する。データ取得部163は、通信部140を介して制御装置10から画像データを取得する(ステップS406)。
続いて、制御部160は、画像出力処理を開始する(ステップS407)。画像出力処理は、画像を回転輪21に表示する処理である。以下、図20のフローチャートを参照して画像出力処理について説明する。
マッピング情報取得部165は、記憶部150からマッピングデータ152を取得する(ステップS501)。マッピングデータ152には、360°分0.1°毎のマッピング情報(図10に示すマッピング情報1〜3600)が格納されている。
次に、データ取得部163は、記憶部150から画像データ151を取得する(ステップS502)。本実施形態の場合、画像データ151は、30フレーム/秒の動画像であり、1フレームは図7に示すように64×64画素の画像である。
次に、回転位置判別部164は、回転センサー130からの信号に基づいて回転輪21の現在の回転位置を判別する(ステップS503)。回転位置判別部164が判別する回転位置は、例えば、ホームポジションHからの回転輪21の0.1°毎の回転角度である。例えば、回転位置判別部164は、次の方法を使って回転輪21の現在の回転位置を判別する。
まず、回転位置判別部164は、0°から359.9°の範囲を巡回する巡回変数を内部に用意する。上述したように、回転センサー130は、回転輪21が0.1°回転する毎に信号を出力するよう構成されている。回転位置判別部164は、回転センサー130から信号を受信したら、巡回変数を0.1°カウントアップする。回転位置判別部164は、巡回変数の値を回転輪21の現在の回転位置として判別する。なお、ここに示した方法はあくまで一例である。回転位置判別部164は、様々な方法を使って回転輪21の現在の回転位置を判別可能である。
次に、出力制御部166は、複数のマッピング情報の中から現在の回転位置に対応するマッピング情報を選択する(ステップS504)。例えば、回転輪21の現在の回転位置がホームポジションH(すなわち、0°の位置)にあるのであれば、図10に示すマッピング情報1〜3600の中からマッピング情報1を選択する。
続いて、出力制御部166は、画像データ151に基づいて回転輪21の正面に配置された3120個の発光体24を発光制御する(ステップS505)。このとき、出力制御部166は、ステップS504で選択したマッピング情報に基づいて発光体24を制御する。例えば、回転輪21の現在の回転位置がホームポジションHにあるのであれば、出力制御部166は、次に示すように発光体24を制御する。
まず、出力制御部166は、マッピング情報1に基づいて、複数の発光体24それぞれについて、対応する画素の位置を特定する。例えば、R1の灯具L1に配置された4つの発光体24であれば、図12(B)に示すように、(32,0)の位置にある画素を、対応する画素として特定する。出力制御部166は、3120個ある発光体24すべてについて、対応する画素の位置を特定する。そして、出力制御部166は、画像データ151に基づいて、3120個ある発光体24すべてについて、対応する画素の画素値を特定する。出力制御部166は、特定した画素値に基づいて発光体24を発光させる。出力制御部166は、回転輪21が一定角度(例えば、0.1°)回転するまで、同じマッピング情報を使って発光体24を発光制御する。
図21(A)は、ホームポジションHの状態にある灯具L1〜L26に図11に示す画像を重ね合わせたものであり、図21(B)は、マッピング情報1と図7の画像データとに基づいて、図21(A)の状態の灯具L1〜L26を発光させた様子を示す図である。出力制御部166は、背面の発光体24についても正面の発光体と同様に発光制御する。
続いて、出力制御部166は、画像の再生が終了したか判別する(ステップS506)。画像の再生が終了している場合(ステップS506:Yes)、制御部160は、図19に示す再生制御処理に戻り、再びステップS401〜S407を繰り返す。
画像の再生が終了していない場合(ステップS506:No)、回転位置判別部164は、回転輪21が一定角度(例えば、0.1°)回転したか判別する(ステップS507)。一定角度(例えば、0.1°)回転したか否かは、回転センサー130からの回転検出信号に基づき判別してもよい。回転輪21が一定角度回転してない場合(ステップS507:No)、回転位置判別部164はステップS505に処理を戻す。
回転輪21が一定角度回転している場合(ステップS507:Yes)、回転位置判別部164は、回転輪21の現在の回転位置を判別する。そして、出力制御部166は、発光制御に使用するマッピング情報を現在の回転位置に対応するマッピング情報に切り替える(ステップS508)。例えば、回転輪21がホームポジションHから0.1°回転したのであれば、出力制御部166は、発光制御に使用するマッピング情報を図6に示すマッピング情報2に切り替える。回転輪21が0.1°の回転位置からさらに0.1°回転したのであれば、出力制御部166は、発光制御に使用するマッピング情報をマッピング情報3に切り替える。
マッピング情報の切り換えが完了したら、出力制御部166は、ステップS505に戻り、再び、切り替えたマッピング情報を使って発光体24の発光制御を実行する。図22(A)は、ホームポジションHから角度θほど図面時計回りに回転した状態にある灯具L1〜L26に図11の画像を重ね合わせたものであある。また、図22(B)は、マッピング情報と図11の画像データとに基づいて、図22(A)の状態の灯具L1〜L26を発光させた様子を示す図である。以後、制御部160は、画像の再生が終了するまで、ステップS505〜ステップS508の処理を繰り返す。
本実施形態によれば、画像出力装置100の時刻情報取得部161は、制御装置10の時刻情報取得部17aが時刻情報を取得したシステムと同じ時刻出力システム(タイムサーバーTS)から時刻情報を取得している。これにより、制御装置10の現在時刻と画像出力装置100の現在時刻が一致する。すなわち、ユーザが見ている時刻(制御装置10の表示部15に表示されている時刻)が画像出力装置100の現在時刻と一致しているので、ユーザは意図したタイミングで観覧車20に画像を表示できる。
また、制御装置10の現在時刻と画像出力装置100の現在時刻が一致しているので、2つの装置の時刻ズレによる不具合もほとんど発生しない。例えば、ユーザが、画像の出力開始時刻直前に画像出力のスケジュールを変更したとする。このとき、制御装置10の現在時刻と画像出力装置100の現在時刻がずれていると、ユーザが画像出力のスケジュールを変更した時点で、画像出力装置100側ではすでに出力開始時刻が過ぎている可能性がある。この場合、ユーザが行ったスケジュールの変更は、画像出力装置100の画像出力には反映されない。しかし、本実施形態の画像出力システム1は、制御装置10の現在時刻と画像出力装置100の現在時刻が一致するよう同じ時刻出力システムを使って時刻を調整しているので、このような問題はほとんど発生しない。
また、制御装置10がネットワークを介して画像出力装置100を制御するシステムの場合、通信に不具合が発生すると、画像出力装置100は画像の出力を行えない可能性がある。しかしながら、本実施形態の画像出力装置100は、制御装置10から事前に取得したスケジュールデータに基づいて画像の出力を行っているので、通信に不具合が発生しても、スケジュール通りに画像を再生できる。
また、画像出力装置100は、一定の回転角度毎の、回転輪21の1回転分のマッピング情報を記憶し、回転輪21が一定角度(例えば、0.1°)回転する毎に、発光制御に使用するマッピング情報を現在の回転位置に対応するマッピング情報に切り換えている。従って、画像出力装置100は、画像を回転輪21に出力するにあたり、単に、マッピング情報で発光体24に対応する画素に対応する画素を特定し、その対応する画素の値に基づいて発光体24を発光制御するだけでよい。すなわち、画像出力装置100は、画像を回転輪21に出力するにあたり、回転輪21の回転に合わせて画像を逆回転させる等の複雑な画像処理を実行する必要がない。これにより、画像出力装置100の処理の負荷が小さくなるので、高性能のプロセッサを備える等の対策が必要ない。また、処理が容易になるので画像出力装置100の開発コストも小さくなる。よって、ユーザは低コストで観覧車20に画像を表示できる。また、処理の負荷が小さくなるので、回転輪21に表示される動画像もスムーズである。
観覧車によって回転輪の大きさ、骨組みは異なる。そのため、当然、観覧車毎に発光体の配置は異なる。特許文献1の方法の場合、観覧車に映像を出力するためには、観覧車毎にわざわざ専用の映像情報を作成しなければならない。しかしながら、本実施形態の画像出力装置100は、例え、発光体24の配置が変わったとしても、画像データはそのままに、マッピング情報を作り直すだけで、回転輪21に画像を表示できる。ユーザは、観覧車一つのためにわざわざ専用の画像データを作成する必要がない。よって、ユーザは低コストで観覧車20に画像を表示できる。
制御装置10が複数の観覧車20の画像出力を制御する場合も、マッピング情報で発光体の配置の相違を吸収できるので、同一のフォーマットの画像データを複数の観覧車20に共通で使用できる。本実実施形態の画像出力装置100を使用することにより、画像作成のコストも少なくなる。
また、画像を表示する複数の発光体24はそれぞれ複数の灯具L1〜L26に分散して配置されており、複数の灯具L1〜L26には、それぞれ、発光体24を落雷から保護する雷サージ用の回路が配置されている。雷サージ用の回路を各灯具に分散して配置することにより、落雷による灯具破壊を減少させることができる。
上述の実施形態は一例であり、種々の変更及び応用が可能である。
上述の実施形態では、制御装置10及び画像出力装置100が時刻情報を取得する時刻出力システムは、タイムサーバーTSであるものとした。しかしながら、時刻出力システムはタイムサーバーTSに限られない。例えば、制御装置10の及び画像出力装置100はそれぞれGPS受信機を備え、時刻情報取得部17a、161はGPS受信機を介してGPS衛星から時刻情報を取得するよう構成されていてもよい。そして、時刻調整部17b、162はGPS受信機を介して取得した時刻情報に基づいて現在時刻を調整してもよい。このとき、GPSを時刻出力システムとみなすことができる。時刻出力システムは、タイムサーバーTS及びGPSに限らず、例えば、電波時計の時刻調整に使用される標準電波の送信システムであってもよい。
また、上述の実施形態では、制御装置10が画像出力装置100に送信する画像データはAVIデータ等の動画ファイルであるものとした。しかし、制御装置10が画像出力装置100に送信する画像データは動画ファイルに限られない。例えば、制御装置10が画像出力装置100に送信する画像データは、テレビ放送等、リアルタイムのストリーム動画データであってもよい。このとき、制御装置10のデータ送信部17eは、データ要求部167の要求に応じてストリーム動画データを画像出力装置100に配信するよう構成されていてもよい。制御装置10と画像出力装置100の現在時刻が一致しているので、画像出力装置100は、リアルタイムのストリーム動画であっても、確実に、配信される映像の先頭から(例えば、TV番組の先頭から)出力を開始できる。
また、制御装置10は、画像出力装置100が回転輪21へ画像を出力するタイミングに合わせて表示部15に画像を表示する画像表示部17fを有していてもよい。このとき、画像表示部17fは、スケジュールデータ16aに基づいて、画像出力装置100が回転輪21へ画像を出力するタイミングを判別する。ユーザは、遠隔地から、現在、回転輪21に表示されている画像を確認できる。制御装置10と画像出力装置100の現在時刻が一致しているので、画像再生タイミングのズレはほとんど発生しない。
また、上述の実施形態では、回転センサー130は、0.1°毎に回転輪21の回転を検出するものとしたが、回転の検出間隔は必ずしも0.1°毎でなくてもよい。検出間隔は0.1°より大きな角度であってもよいし、小さな角度であってもよい。また、回転位置判別部164の回転位置の判別単位も必ずしも0.1°単位でなくもよい。出力制御部166がマッピング情報を切り換えるタイミングも0.1°毎でなくてもよい。
また、上述の実施形態では、記憶部150に回転輪21の1回転分のマッピング情報が記憶されるものとしたが、記憶部150に格納されるマッピング情報は回転輪21の1回転分より多くてもよい。また、マッピング情報は0.1°毎でなくてもよい。
また、上述の実施形態では、制御装置10は1つの観覧車20の画像出力を制御するものとしたが、制御装置10が画像出力を制御する観覧車20は複数あってもよい。このとき、複数の観覧車20は、それぞれ、発光体24の配置が異なっていてもよい。そして、複数の観覧車20は、マッピング情報で発光体24の配置の差異を吸収することにより、他の観覧車20と共通の画像データが使用できるように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、画像出力装置100が出力対象とする画像データは動画像のデータであるのものとしたが、静止画像のデータであってもよい。また、画像データはAVIデータに限られず、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、GIF(Graphics Interchange Format)、BITMAP等、他のフォーマットの画像データであってもよい。画像のサイズ(フレームサイズ)も512×512、64×64に限られない。様々なサイズの画像を使用可能である。
本実施形態の制御装置10及び画像出力装置100は、専用のコンピュータシステムによって実現してもよいし、通常のコンピュータシステムにより実現してもよい。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置10及び画像出力装置100を構成してもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。