JP6472624B2 - ロボットマニピュレータ - Google Patents

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本発明は、ロボットマニピュレータに関する。
特許文献1には、外科手術を実施する術者の負担を軽減する操縦システム(ロボットマニピュレータ)が記載されている。特許文献1に記載される操縦システムは、マスタマニピュレータに入力された術者の動作がスレーブマニピュレータに反映されるように構成されている。
国際公開番号WO2008/108289号
近年、細い血管やリンパ管の吻合、神経縫合など、顕微鏡を用いることが必要になる手術(マイクロサージェリー)に医療用のロボットマニピュレータを用いることへの研究が盛んになっている。マイクロサージェリーにロボットマニピュレータを使用すると、あごの下など、従来は術者が不安定な姿勢で施術していた手術部位の手術が容易になる。
しかしながら、マイクロサージェリーにロボットマニピュレータを使用する場合、顕微鏡の狭い視野内でピンセット(セッシ)などの医療器具を操作するなどの細かい動作がロボットマニピュレータに要求される。このため、特許文献1に記載される操縦システムのような従来のロボットマニピュレータを細かい動作が要求されるマイクロサージェリーに利用することが困難になっている。
そこで、本発明は、マイクロサージェリーに利用可能なロボットマニピュレータを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、術者の指示が入力されるマスタマニピュレータと、並進ユニット、回転ユニット、及び把持ユニットを備えるスレーブマニピュレータと、を有するロボットマニピュレータとする。そして、前記並進ユニットは、前記マスタマニピュレータに入力される指示に応じて前記回転ユニットを互いに直交する3軸方向に姿勢を変化させることなく変位させ、前記把持ユニットは前記回転ユニットに備わる平行リンク機構に取り付けられて、前記マスタマニピュレータに入力される指示に応じて被把持物を把持し、前記回転ユニットは、前記マスタマニピュレータに入力される指示に応じて、所定の主回転軸周りに前記並進ユニットに対して回転可能であり、前記平行リンク機構はジンバル機構を構成し、前記マスタマニピュレータに入力される指示に応じて、前記主回転軸の中心線と直交する基準軸周りに前記把持ユニットを傾動可能であり、前記把持ユニットは、前記マスタマニピュレータに入力される指示に応じて、前記主回転軸に直交する副回転軸周りに回転するとともに、自転可能であり、かつ、前記中心線と前記基準軸の交点を通るように前記被把持物を把持可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によると、ジンバル機構を構成する平行リンク機構に取り付けられた把持ユニットで被把持物を把持できる。平行リンク機構がジンバル機構であるため、把持ユニットは所定の基準軸周りに回動可能である。さらに、把持ユニットの回動中心となる基準軸が、平行リンク機構の回転軸となる主回転軸の中心線と直交するように構成されている。そして、把持ユニットは、主回転軸の中心線と基準軸の交点を通るように被把持物を把持可能になっている。したがって、被把持物において主回転軸の中心線と基準軸の交点となる部分は、平行リンク機構の主回転軸周りの回転や平行リンク機構による把持ユニットの回動に対する不動点となる。つまり、把持ユニットが把持する被把持物に不動点を設定できる。この不動点を顕微鏡視野に入れることで、精度の高いマイクロサージェリーが可能になる。
また、前記把持ユニットは、把持部を備える2つの把持ヘッドと、2つの前記把持ヘッドに備わる前記把持部を、互いに近接する方向、及び互いに離反する方向に移動させる駆動手段と、前記駆動手段を駆動するアクチュエータと、を有し、前記把持部は、互いに近接する方向に移動したときに前記被把持物を挟んで把持し、前記把持ヘッドは、前記駆動手段と一体に駆動して前記把持部を移動させることを特徴とする。
本発明によると、把持ユニットは、互いに近接する方向に移動する2つの把持部で被把持物を挟んで把持する。また、把持ユニットには、アクチュエータで駆動する駆動手段が備わり、把持部は駆動手段の駆動に応じて移動する。
アクチュエータの動作を駆動手段の駆動を介して把持部の移動に変換することができ、簡素な構造の把持ユニットとすることができる。
また、前記把持ヘッドが着脱自在に前記把持ユニットに備わり、前記把持ヘッドを除く前記スレーブマニピュレータが消毒されない不潔部となり、前記被把持物及び前記把持ヘッドが消毒された清潔部となって前記不潔部と前記清潔部が隔離シートで隔離されたときに、前記清潔部の側から前記把持ヘッドを前記把持ユニットに取り付け可能であることを特徴とする。
本発明によると、不潔部と清潔部が隔離シートで隔離される状況において、被把持物を把持する把持ヘッドを、清潔部の側から、不潔部の側にある把持ユニットに取り付けることができる。したがって、被把持物が不潔部に接触することが回避される。
また、前記把持部が前記被把持物を把持する把持力を検出する把持力検出手段を備えることを特徴とする。
本発明によると、把持部が被把持物を把持するときの把持力に応じた制御が可能になる。
また、前記アクチュエータが空気圧で駆動する空気圧シリンダであって、前記把持力検出手段は、前記空気圧シリンダに供給される空気圧にもとづいて前記把持力を検出することを特徴とする。
本発明によると、把持力を検出する専用のセンサを備えることなく、空気圧シリンダに供給される空気圧にもとづいて把持力を検出することができる。
また、前記アクチュエータが電動アクチュエータであって、前記把持力検出手段は、前記電動アクチュエータに供給される電力の電圧にもとづいて前記把持力を検出することを特徴とする。
本発明によると、把持力を検出する専用のセンサを備えることなく、電動アクチュエータに供給される電力の電圧にもとづいて把持力を検出することができる。
また、前記被把持物がピンセットであって、前記アクチュエータは、前記マスタマニピュレータに入力される指示に応じて前記駆動手段を駆動して前記ピンセットを操作することを特徴とする。
本発明によると、被把持物がピンセットの場合には術者の指示にもとづいたピンセットの操作ができるため、ピンセットを用いたマイクロサージェリーが可能になる。
また、前記把持ユニットは、前記ピンセットの先端が前記中心線と前記基準軸の交点を通るように当該ピンセットを把持可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によると、ピンセットの先端を不動点とすることができる。したがって、ピンセットの先端を顕微鏡視野に入れることで、ピンセットを用いたマイクロサージェリーが容易になる。
また、前記把持ユニットに把持された前記被把持物が、前記中心線と前記基準軸の交点に向かう方向へ移動可能なように、当該把持ユニットをスライド移動可能に支持するスライドレールを有することを特徴とする。
本発明によると、把持ユニットをスライド移動させることで被把持物の位置の微調整が可能になる。さらに、被把持物に不動点を設定した状態での位置の微調整が可能になる。例えば、被把持物に不動点を設定した状態で患者に対する被把持物の位置調整が可能であり、精度の高いマイクロサージェリーが可能になる。
また、前記把持ユニットに把持された前記被把持物を保持可能な保持手段を備えることを特徴とする。
本発明によると、把持ユニットに把持された被把持物を、別の保持手段で保持可能であり、被把持物をより確実に把持ユニットで保持することができる。把持ユニットに対する被把持物の位置変動や振動が抑制されるので、精度の高いマイクロサージェリーが可能になる。
本発明によると、マイクロサージェリーに利用可能なロボットマニピュレータを提供できる。
ロボットマニピュレータの構成図である。 並進ユニットの斜視図である。 スレーブマニピュレータの斜視図である。 (a)は回転機構部の斜視図、(b)は把持ユニットの斜視図である。 (a)は把持ユニットの上面図、(b)は把持ヘッドを示す図である。 第1プーリ及び把持ヘッドがプーリ取付部に取り付けられる状態を示す図である。 隔離シートを示す図である。 把持駆動部の動作を示す図であり、(a)は把持部が近接する動作を示す図、(b)は把持部が離反する動作を示す図である。 把持部がピンセットを把持した状態を示す図である。 平行リンク機構の動作を説明する図である。 (a)はモデル化した把持駆動部を示す図、(b)は空気圧シリンダの概略構成図である。 (a)は後室の空気圧とロッド変位量の特性の一例を示す図、(b)は把持部に圧力が印加された状態を示す図である。 制御装置が外圧(把持力)を算出する手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
≪ロボットマニピュレータの構成≫
図1はロボットマニピュレータの構成図である。
本実施形態のロボットマニピュレータ1は、スレーブマニピュレータ1aとマスタマニピュレータ1bとを有する。スレーブマニピュレータ1aは、並進ユニット10と回転ユニット20を有する。回転ユニット20には把持ユニット30が取り付けられている。スレーブマニピュレータ1aは制御装置2で制御される。マスタマニピュレータ1bは操作者(手術を行う術者Op)によって操作される。
制御装置2にはマスタコントローラ40が出力する信号(姿勢制御信号)が入力される。マスタコントローラ40にはマスタマニピュレータ1bが接続されている。スレーブマニピュレータ1aを操作する術者Opは、マスタマニピュレータ1bを操作してスレーブマニピュレータ1aを駆動する。マスタマニピュレータ1bは、例えば術者Opの親指と人差し指による把持動作や、左右の腕の動き(伸縮,ねじり等)を姿勢制御信号に変換する。
本実施形態のマスタマニピュレータ1bには術者Opの指示が操作として入力される。そして、マスタコントローラ40は、術者Opの指示(操作)を姿勢制御信号に変換して制御装置2に送信する。
制御装置2は、マスタコントローラ40から入力される姿勢制御信号(術者Opの指示)をスレーブマニピュレータ1aの制御信号に変換して出力する。
スレーブマニピュレータ1aの並進ユニット10は、互いに直交する3軸(X軸,Y軸,Z軸)方向に回転ユニット20を変位させる。例えば、患者Ptが横たわっているベッドの水平面に沿って互いに直交する2軸をY軸,Z軸とする。患者Ptの身長方向をZ軸とした場合、肩幅方向をY軸とする。Y軸,及びZ軸に直交する1軸(鉛直方向の1軸)をX軸とする。並進ユニット10は、患者Ptに対して自在に配置される取付スタンド100等に固定される。
なお、互いに直交する2軸(例えば、Y軸とZ軸)方向に回転ユニット20を変位させる並進ユニット10であってもよいし、1軸(例えば、Y軸)方向に回転ユニット20を変位させる並進ユニット10であってもよい。
回転ユニット20は、平行リンク機構14によって把持ユニット30を駆動する。把持ユニット30はピンセット(セッシ)50を被把持物として把持する。術者Opは、マスタマニピュレータ1bを操作して、並進ユニット10、回転ユニット20及び把持ユニット30を駆動し、ピンセット50を操作して患者Ptを手術する。なお、把持ユニット30が把持する被把持物はピンセット50に限定されない。他の医療器具であってもよいし、医療現場以外でロボットマニピュレータ1を使用する場合、被把持物は医療器具でなくてもよい。
≪並進ユニット≫
図2は並進ユニットの斜視図である。
図2に示すように、並進ユニット10は、円形状の設置板111、3台のモータ112、3本のリンク113、及び三角形状の固定板115を備える。3台のモータ112は、モータ軸112aが設置板111と平行になるように取り付けられている。設置板111は、取付スタンド100にねじ止め等によって固定される。
リンク113は、一端(上端)がモータ軸112aに固定される。また、リンク113には、他端(下端)に平行リンク114が取り付けられている。平行リンク114は、2本の平行なリンクアーム114aと、2本のリンク軸114bと、を有する。一方のリンク軸114bは、リンク113の下端において軸方向が当該リンク113と直交する方向で、リンク113に対して軸周りに回転可能に備わっている。他方のリンク軸114bは、固定板115において一方のリンク軸114bと平行で、当該固定板115に対して軸周りに回転可能に備わっている。このように、平行リンク114は、互いに平行な2本のリンクアーム114aと互いに平行な2本のリンク軸114bとを有する。
また、2本のリンクアーム114aは、2本のリンク軸114bに対して直交する回転軸114c周りに回転可能に取り付けられている。
また、3台のモータ112は、モータ軸112aが設置板111と平行で、かつ、互いのモータ軸112aの軸線が60°の角度で交差するように配置される。これによって、モータ軸112aと直交する方向に延設される3本のリンク113は、設置板111の平面において120°間隔で3方向に広がって配置される。なお、3本のリンク113は、それぞれの軸線を設置板111に投影したときに、投影した3本の軸線のそれぞれを延長した直線が、円形を呈する設置板111の中心で交差するように配置されている。
また、3本のリンク113は全て長さが等しく、リンクアーム114aも全て長さが等しくなっている。また、リンクアーム114aの両端に備わるリンク軸114bも長さが等しくなっている。したがって、設置板111に対して固定板115が平行に備わる。
なお、モータ112は、例えば、ハーモニックギヤとエンコーダを内蔵したACサーボモータが使用される。
このように構成される並進ユニット10は、リンク113がモータ112のモータ軸112aを中心に矢印qa1の方向に回転自在となる。また、平行リンク114は、リンク113の先端を中心としてリンク113の回転方向qa1と同じ方向及び回転方向qa1に直交する方向(矢印qa2の方向)に回転自在となる。このように、並進ユニット10は、全体で3自由度のデルタ機構を構成し、平行リンク114に支持される固定板115と設置板111との平行が維持され、固定板115は、位置によらず姿勢が変化しない。
そして、並進ユニット10は、前記した3軸(X軸,Y軸,Z軸)方向に3自由度で固定板115を変位させる。また、固定板115に回転ユニット20(図1参照)が取り付けられる。したがって、並進ユニット10は3自由度で回転ユニット20を変位(動作)させることができる。
マスタマニピュレータ1b(図1参照)は、並進ユニット10による3自由度の動作を、例えば左手で操作する操作子の3方向の動作(前後左右方向の傾倒動作、ねじり動作など)で操作可能になっている。そして、並進ユニット10は、マスタマニピュレータ1bに入力される術者Op(図1参照)の指示(操作)に応じて動作する。つまり、並進ユニット10は、術者Opの指示に応じて回転ユニット20を互いに直交する3軸(X軸,Y軸,Z軸)方向に変位させる。
≪回転ユニット≫
図3はスレーブマニピュレータの斜視図である。
図3に示すように、スレーブマニピュレータ1aの回転ユニット20には把持ユニット30が取り付けられる。本実施形態の把持ユニット30は、ピンセット50を被把持物として把持する。図3を参照して回転ユニット20の構造を説明する。
本実施形態の回転ユニット20は、並進ユニット10の固定板115に取付マウント21を介して取り付けられる。取付マウント21は、固定板115が固定(ねじ止め等)されるマウントヘッド21aを有する。マウントヘッド21aは、複数のアーム部材21b及びクランプ部材21cを介して、ブラケット16aに接続される。
アーム部材21bは、ブラケット16aに対するマウントヘッド21aの好適な位置を設定する部材であり、例えば、取付スタンド100(図1参照)と回転ユニット20が好適な位置関係になるように適宜配置される。複数のアーム部材21bはクランプ部材21cで連結される。
ブラケット16aには第1ベーンモータ16が取り付けられる。第1ベーンモータ16は回転ユニット20を回転軸(縦方向軸16b)の軸周りq1に回転させる。本実施形態において縦方向軸16bはX軸と平行な回転軸(主回転軸)になる。縦方向軸16bには平行リンク機構14が取り付けられている。なお、縦方向軸16b(主回転軸)はX軸と平行でなくてもよい。所定の角度(オフセット角)でX軸に対して傾斜している縦方向軸16bであってもよい。
平行リンク機構14は、2つのアーム部(第1アーム部141,第2アーム部142)を有する。第1アーム部141は、第1鉛直アーム141aと第1連結アーム141bを有する。第1鉛直アーム141aはX軸(縦方向軸16b)と平行に備わる。第1鉛直アーム141aの一端はスライドレール18aに回動可能に連結される。第1鉛直アーム141aの他端は第1連結アーム141bの一端に回動可能に連結される。第1連結アーム141bの他端は、横方向軸18bを介して縦方向軸16bに連結される。第1連結アーム141bは、縦方向軸16bに対して横方向軸18b周りに回動可能に連結される。横方向軸18bはX軸と直交する方向に延設される。
第2アーム部142は、第2鉛直アーム142aと第2連結アーム142bを有する。第2鉛直アーム142aはX軸と平行に備わる。第2連結アーム142bは第1連結アーム141bと平行に備わる。第2鉛直アーム142aの一端はスライドレール18aに回動可能に連結される。第2鉛直アーム142aの他端は第2連結アーム142bの一端に回動可能に連結される。第2連結アーム142bの他端は、回動軸16b1を介して縦方向軸16bに連結される。第2連結アーム142bと縦方向軸16bは、回動軸16b1周りに回動可能に連結される。
また、第1連結アーム141bと第2鉛直アーム142aは、回動軸14aを介して互いに回動可能に連結される。
回動軸16b1及び回動軸14aは横方向軸18bと平行に延設される。
平行リンク機構14には空気圧シリンダ12が備わる。空気圧シリンダ12は可動部(ロッド)の突出量が変化する。空気圧シリンダ12は第2連結アーム142bに固定される。また、空気圧シリンダ12のロッドはスライドレール18aに連結される。空気圧シリンダ12(ロッド)は、スライドレール18aに対して、回動軸(シリンダ回動軸12a)周りに回動可能に連結されている。回動軸12aは横方向軸18bと平行に延設される。
なお、空気圧シリンダ12は、図示しないブラケット等で第2連結アーム142bに固定される。
空気圧シリンダ12が伸長すると(ロッドの突出量が増えると)、スライドレール18aは、ブラケット16aに対して回転軸(横方向軸18b)周りq2の一方に回転(図3では右回転)する。また、空気圧シリンダ12が収縮すると(ロッドの突出量が減少すると)、スライドレール18aは、ブラケット16aに対して横方向軸18b周りq2の他方に回転(図3では左回転)する。
横方向軸18bは縦方向軸16bに直交する。したがって、スライドレール18aは互いに直交する2軸(縦方向軸16b,横方向軸18b)周りに2自由度で回転する。
平行リンク機構14に取り付けられるスライドレール18aは長尺の部材であり、スライドレール18aには回転機構部31がスライド移動可能に備わっている。
回転機構部31はスライド部31aを有する。スライド部31aはスライドレール18aが貫通する貫通部を有する。スライド部31aにスライドレール18aが貫通して回転機構部31がスライドレール18aをスライド移動可能になっている。スライド部31aにはロックねじ31bが備わる。ロックねじ31bはスライド部31aにねじ込まれて先端部がスライドレール18aに当接する。ロックねじ31bがスライド部31aに締め込まれることによってスライドレール18aに対するスライド部31aのスライド移動が規制される。
回転ユニット20は、縦方向軸16b周りq1の回転と、横方向軸18b周りq2の回転と、の2自由度で動作する。
マスタマニピュレータ1b(図1参照)は、回転ユニット20による2自由度の動作を、例えば、術者Op(図1参照)が右手で操作する操作子の2次元の動作(前後左右方向の傾倒動作など)で操作可能になっている。そして、回転ユニット20は、マスタマニピュレータ1bに入力される術者Opの指示(操作)に応じて動作する。つまり、回転ユニット20は、術者Opの指示に応じて縦方向軸16b(主回転軸)周りに、並進ユニット10に対して回転する。
なお、符号Lvは後記する鉛直基準線であり、縦方向軸16b(主回転軸)の中心線となる。また、符号Lsは後記する傾動基準軸であり、符号RCMは後記する動作中心である。
≪把持ユニット≫
図4の(a)は回転機構部の斜視図、(b)は把持ユニットの斜視図である。
図4の(a)に示すように、スライドレール18aには、平行リンク機構14(図3参照)が取り付けられるマウント(リンクマウント32)と、空気圧シリンダ12(図3参照)が取り付けられるマウント(シリンダマウント33)と、が備わっている。
リンクマウント32は、シリンダマウント33よりもスライドレール18aの先端側に備わる。リンクマウント32は、第1回動軸32aと、第2回動軸32bと、を有する。第2回動軸32bは第1回動軸32aよりもスライドレール18aの先端側に配設される。第1回動軸32a及び第2回動軸32bは、スライドレール18aに対して直交する方向に延設され、スライドレール18aの幅方向両側に備わっている。
第1回動軸32aには、第1アーム部141の第1鉛直アーム141a(図3参照)が回動可能に取り付けられる。第2回動軸32bには、第2アーム部142の第2鉛直アーム142a(図3参照)が回動可能に取り付けられる。
また、第1回動軸32aから第2回動軸32bに向かう傾斜が、平行リンク機構14の第1連結アーム141b及び第2連結アーム142bと平行になるように、第1回動軸32aと第2回動軸32bが配設される。つまり、第1回動軸32aと第2回動軸32bを結ぶ直線(仮想線L32)が、第1連結アーム141b及び第2連結アーム142bと平行になる。
シリンダマウント33には、シリンダ回動軸12aが備わる。シリンダ回動軸12aは、スライドレール18aに対して平行リンク機構14(図3参照)の側に配設される。シリンダ回動軸12aは、スライドレール18aと直交する方向に延設され、両端がシリンダマウンド33に支持されている。シリンダ回動軸12aには、空気圧シリンダ12(図3参照)のロッドが回動可能に取り付けられる。
回転機構部31には第2ベーンモータ34が備わる。第2ベーンモータ34はスライド部31aから懸架されるように回転機構部31に取り付けられている。第2ベーンモータ34は回転軸34aの軸方向がスライドレール18aと平行になるように備わっている。
なお、回転機構部31には第2ベーンモータ34の回転角度を検出するエンコーダ35が備わっている。エンコーダ35は検出軸35aの回転数に応じたパルス信号を出力する。エンコーダ35の検出軸35aは、第2ベーンモータ34の回転軸34aとベルト等で接続され、回転軸34aとともに回転する。符号q3は、第2ベーンモータ34の回転軸34aの回転方向を示す。
図4の(b)に示すように、把持ユニット30は、基部60と把持駆動部70を有する。基部60はスライドレール18aに沿って取り付けられる長尺の部材であり、一方の端部(後端部)に取付孔61が形成されている。取付孔61は基部60の軸方向に開口している。取付孔61には第2ベーンモータ34の回転軸34aが嵌合する。このように基部60が第2ベーンモータ34に取り付けられ、第2ベーンモータ34の駆動で把持ユニット30が回転軸34aの軸周りq3に回転する。
このように、把持ユニット30は、スライドレール18a、及び回転機構部31を介して平行リンク機構14(図3参照)に取り付けられる。
把持ユニット30は、回転軸34a周りq3の1自由度で動作する。
マスタマニピュレータ1b(図1参照)は、把持ユニット30における1自由度の動作を、例えば、術者Op(図1参照)が右手で操作する操作子の1次元の動作(ねじり動作など)で操作可能になっている。そして、把持ユニット30は、マスタマニピュレータ1bに入力される術者Opの指示(操作)に応じて動作する。
把持駆動部70は、空気圧シリンダ71(アクチュエータ)とプーリ機構72と、把持ヘッド73と、を有する。ピンセット50は把持ヘッド73によって把持される。把持ヘッド73は、把持部73bでピンセット50を把持する。把持ヘッド73の詳細は後記する。
なお、把持ユニット30には、把持ユニット30が把持しているピンセット50を磁力で保持する磁石74(保持手段)も備わっている。磁石74によって、把持ユニット30からのピンセット50の脱落が防止される。また、把持ユニット30に対するピンセット50の変位が抑制される。
なお、保持手段は磁石74に限定されない。例えば、ピンセット50や他の被把持物を真空吸着する吸盤構造の保持手段であってもよい。
図5の(a)は把持ユニットの上面図であり、(b)は把持ヘッドを示す図である。
図5の(a)に示すように、空気圧シリンダ71は、ロッド71aが基部60の軸線方向に変位するように配置される。ロッド71aにはベルト固定ヘッド71bが備わる。
プーリ機構72は、第1プーリ72a(駆動手段)と、第2プーリ72b(補助プーリ)と、駆動ベルト72cを有する。第1プーリ72a及び第2プーリ72bはプーリ取付部60aに取り付けられる。
プーリ取付部60aは基部60の上方(空気圧シリンダ71の側)に取り付けられ、当該基部60よりも幅広に形成される。第1プーリ72a及び第2プーリ72bは、プーリ取付部60aにおいて基部60よりも幅広に形成される部分に取り付けられる。
第1プーリ72a及び第2プーリ72bは、X軸方向の回転軸周りに回転可能に備わっている。第1プーリ72aと第2プーリ72bは基部60の長手方向に沿って配置され、第1プーリ72aは第2プーリ72bよりも基部60の先端側に配置される。第1プーリ72aと第2プーリ72bは駆動ベルト72cで連結されて同じタイミングで駆動(回転駆動)する。第1プーリ72a、第2プーリ72b、及び駆動ベルト72cは、基部60の幅方向両側に配置される。
空気圧シリンダ71のベルト固定ヘッド71bは、基部60の幅方向両側に配置される駆動ベルト72cの間に配置される。駆動ベルト72cはベルト固定ヘッド71bに固定される。駆動ベルト72cがベルト固定ヘッド71bに固定される方法は限定されない。例えば、ベルト固定ヘッド71bが駆動ベルト72cを挟みこんで固定する構成とすればよい。
また、把持ヘッド73は第1プーリ72aと同軸に回動可能に取り付けられる。そして、把持ヘッド73は把持ユニット30に対して着脱可能となっている。
なお、把持ヘッド73が取り付けられる駆動手段はプーリ(第1プーリ72a)に限定されず、回転アーム(図示せず)など、プーリ以外の回転体であってもよい。
また、把持ユニット30にはロッド71aの変位量を検出するセンサ(ストロークセンサ71S)が備わっている。ストロークセンサ71Sは、ロッド71aの変位に応じて回転する回転子(図示せず)を備え、回転子の回転数に応じた信号を出力する。ストロークセンサ71Sが出力する信号は制御装置2(図1参照)に入力される。制御装置2は、ストロークセンサ71Sから入力される信号にもとづいてロッド71aの変位量を算出する。
図5の(b)に示すように、把持ヘッド73は、ベース73aと把持部73bを有する。ベース73aには、取付孔73cが開口している。取付孔73cはX軸方向に開口している。また、取付孔73cと直交する方向に固定用ねじ孔73dが開口している。固定用ねじ孔73dは取付孔73cと連通している。
把持部73bは、ベース73aに対してX軸方向の回転軸73b1周りに回動可能に取り付けられている。把持部73bの回転軸73b1は取付孔73cから所定距離だけ離間した位置に配置されている。
また、把持部73bにはピンセット50(図3参照)に接触する接触面73eが形成されている。なお、ピンセット50の脱落及び位置ずれを防止する係合部73e1が接触面73eに形成されていてもよい。係合部73e1は、例えば、接触面73eに対して凸状に形成され、ピンセット50の長手方向に係合するような形状を呈する。
図5の(b)には1つの係合部73e1が図示されているが、2つの係合部73e1が対向するように形成されていてもよい。
把持ユニット30には2種類の把持ヘッド73(左把持ヘッド73L,右把持ヘッド73R)が取り付けられる。把持ユニット30は、2つの把持ヘッド73(左把持ヘッド73L,右把持ヘッド73R)でピンセット50を挟んで把持する。
左把持ヘッド73Lと右把持ヘッド73Rは基部60を中心とする対称な形状を呈する。そして、左把持ヘッド73Lが基部60の延伸方向を中心とする一方(例えば左側)に配置される場合、右把持ヘッド73Rは基部60の延伸方向を中心とする他方(例えば右側)に配置される。
また、基部60において、左把持ヘッド73Lの接触面73eと右把持ヘッド73Rの接触面73eが対向するように把持ヘッド73が取り付けられる。
把持ユニット30は、把持ヘッド73の把持部73bでピンセット50(図4の(b)参照)を挟んで把持する。したがって、把持部73bは、樹脂など摩擦係数の大きな素材で形成されていることが好ましい。
図6は第1プーリ及び把持ヘッドがプーリ取付部に取り付けられる状態を示す図である。
例えば、図6に示すように、第1プーリ72aには一体に回転する回転軸75が備わる。回転軸75はプーリ取付部60aの軸受部材60bに取り付けられて先端がプーリ取付部60aの下方に突出する。
プーリ取付部60aから突出した回転軸75の先端が把持ヘッド73の取付孔73cに挿入される。固定用ねじ孔73dに固定ねじ76がねじ込まれたときに固定ねじ76の先端が回転軸75に当接し、把持ヘッド73が第1プーリ72aの回転軸75に固定される。
図7は隔離シートを示す図である。
図6に示すように、本実施形態の把持ヘッド73はプーリ取付部60aへ着脱可能になっている。
ピンセット50(図4の(b)参照)は患者Ptに接触する部位であり滅菌消毒された清潔な状態に維持されることが要求される。つまり、ピンセット50は滅菌消毒された清潔部となることが必要になる。一方、把持ヘッド73を除くスレーブマニピュレータ1aは清潔な状態に維持される必要がない。つまり、把持ヘッド73を除くスレーブマニピュレータ1aは消毒されない不潔部であってもよい。
このため、図7に示すように、不潔部となるスレーブマニピュレータ1aは隔離シート90で覆われて、清潔部となるピンセット50から隔離される。つまり、隔離シート90によって、不潔部と清潔部が隔離される。このとき、ピンセット50に触れる把持ヘッド73は清潔部となることが必要になる。
本実施形態のスレーブマニピュレータ1aは、把持ヘッド73がプーリ取付部60aに対して着脱可能に構成されている。したがって、滅菌消毒された把持ヘッド73を、スレーブマニピュレータ1aを覆う隔離シート90の外側(清潔部側)から取り付けて、滅菌消毒された固定ねじ76で固定することが可能であり、把持ヘッド73を清潔部とすることができる。
なお、隔離シート90において、プーリ取付部60aの軸受部材60b(図6参照)に対応する位置が開口していれば、当該開口を介して把持ヘッド73の取り付けが可能になる。また、把持ヘッド73及び固定ねじ76は加熱消毒される場合があるため、把持ヘッド73及び固定ねじ76は耐熱性のある素材(金属素材、耐熱樹脂等)で形成されることが好ましい。
≪把持駆動部の動作≫
図8は把持駆動部の動作を示す図であり、(a)は把持部が近接する動作を示す図、(b)は把持部が離反する動作を示す図である。
図6に示すように、把持ヘッド73は第1プーリ72aの回転軸75に固定される。したがって、把持ヘッド73は第1プーリ72aと一体に駆動(回動)する。
また、図8の(a)に示すように、空気圧シリンダ71のベルト固定ヘッド71bは基部60の幅方向両側に配置される駆動ベルト72cの間に配置されて駆動ベルト72cに固定される。
したがって、図8の(a)に示すように、ロッド71aが空気圧シリンダ71に収容される側に変位すると、2つの第1プーリ72aは、把持ヘッド73が基部60に向かう側に、回転軸75周りq4に回転して2つの把持ヘッド73(左把持ヘッド73L,右把持ヘッド73R)の把持部73bが互いに近接する。
また、図8の(b)に示すように、ロッド71aが空気圧シリンダ71から突出する側に変位すると、2つの第1プーリ72aは把持ヘッド73が基部60から離反する側に、回転軸75周りq4に回転して2つの把持ヘッド73(左把持ヘッド73L,右把持ヘッド73R)の把持部73bが互いに離反する。
このように、把持駆動部70は、空気圧シリンダ71の動作(ロッド71aの変位)で2つの第1プーリ72aを回転させて、2つの把持ヘッド73の把持部73bを、互いに近接する方向、及び互いに離反する方向に移動させる。
把持駆動部70は、第1プーリ72aの回転軸75周りq4の1自由度(把持部73bが近接・離反する1自由度)で動作する。
マスタマニピュレータ1b(図1参照)は、把持駆動部70による1自由度の動作を、例えば、術者Op(図1参照)が右手で操作する操作子の1方向の動作(親指と人差し指による把持動作等)で操作可能になっている。そして、把持駆動部70は、マスタマニピュレータ1bに入力される術者Opの指示(操作)に応じて動作する。
図9は把持部がピンセットを把持した状態を示す図である。
図9に示すように、把持ユニット30は、互いに近接する方向に移動する把持部73bでピンセット50(被把持物)を把持する。また、把持ヘッド73における把持部73b間の距離の変化(実線→二点鎖線)に応じてピンセット50の開度が調節される。つまり、本実施形態のスレーブマニピュレータ1a(図1参照)は、把持ユニット30が把持する被把持物がピンセット50の場合、空気圧シリンダ71(図8参照)の動作(ロッド71aの変位)によってピンセット50の開度の調節が可能になっている。
また、把持ユニット30における把持部73bの移動は、マスタマニピュレータ1bの動作に追従していることが好ましい。例えば、術者Op(図1参照)がマスタマニピュレータ1bのハンドル41の動作角度θhを変える操作をしたときに(実線→二点鎖線)、動作角度θhの変化に応じて把持部73bが移動する構成(実線→二点鎖線)とすれば、術者Opはマスタマニピュレータ1bを操作してピンセット50の開度を調節できる。
この場合、ハンドル41の動作角度θhと第1プーリ72aの回転角度θpが等しくなる構成であってもよい。
このように、把持ユニット30は、術者Opの指示に応じて把持ヘッド73が動作してピンセット50(被把持物)を把持する。このとき、把持ユニット30は、把持部73bが互いに近接する方向に移動したときに、2つの把持部73bでピンセット50を挟んで把持する。
さらに、把持ユニット30は、術者Opの指示に応じて把持ヘッド73が動作して把持部73bが移動し、ピンセット50の開度を調節する。これによって、術者Opの指示に応じたピンセット50の操作が可能になる。
マスタマニピュレータ1bの形状は図9に示す形状に限定されない。図示はしないがジョイスティックを軸周りにねじり操作するときのねじり角が動作角度θhとなるマスタマニピュレータ1bであってもよい。また、その他の形状のマスタマニピュレータ1bであってもよい。
なお、ピンセット50は磁石74によって基部60(図8の(a)参照)に吸着される。したがって、把持ユニット30は長尺のピンセット50を確実に保持できる。
≪平行リンク機構の動作≫
図10は、平行リンク機構の動作を説明する図である。
図10は、実線が第1状態を示し、破線が第2状態を示し、一点鎖線(太い一点鎖線)が第3状態を示している。第1状態(実線)から空気圧シリンダ12(図2参照)が伸長すると第2状態(破線)に移行する。第1状態から第2状態に移行すると、第2連結アーム142bが回動軸16b1周りに回動し、第1連結アーム141bが横方向軸18b周りに回動する。第2連結アーム142b及び第1連結アーム141bと回動可能に連結される第2鉛直アーム142aが平行移動する。第2鉛直アーム142aの移動にともなってリンクマウント32(図4の(a)参照)の第2回動軸32b及び第1回動軸32aが変位する。
また、第1鉛直アーム141aは、第1連結アーム141bと回動可能に連結され、さらに、第1回動軸32aに回動可能に連結される。このため、第1連結アーム141bが横方向軸18b周りに回動すると第1鉛直アーム141aが平行移動する。
このような第1鉛直アーム141aと第2鉛直アーム142aの平行移動にともなって、第1回動軸32aから第2回動軸32bに向かう傾斜が変化する。つまり、第1回動軸32aと第2回動軸32bを結ぶ仮想線L32の傾斜が変化する。
第2状態(破線)から空気圧シリンダ12(図2参照)が伸長すると第3状態(太い一点鎖線)に移行する。第1状態から第2状態に移行するときと同様に平行移動する第1鉛直アーム141aと第2鉛直アーム142aの動作にともなって、第1回動軸32aと第2回動軸32bを結ぶ仮想線L32の傾斜が変化する。
このように第1状態(実線)から第2状態(破線)を経由して第3状態(太い一点鎖線)に移行すると、仮想線L32の傾斜が変化する。このとき、仮想線L32は、図10に示すように、所定の定点(動作中心RCM)を通って回動軸16b1及び横方向軸18bと平行な基準軸(傾動基準軸Ls)を中心として回動するように傾動する。
つまり、平行リンク機構14は、動作中心RCMを通る傾動基準軸Lsを中心に仮想線L32が回動するジンバル機構を構成する。
また、動作中心RCMは、回動軸16b1(の中心)と横方向軸18b(の中心)を結び縦方向軸16b(主回転軸)の中心線となる鉛直基準線Lv上に設定される。つまり、傾動基準軸Lsと鉛直基準線Lvは直交し、動作中心RCMは傾動基準軸Lsと鉛直基準線Lvの交点になる。
なお、平行リンク機構14によって、仮想線L32が傾動基準軸Lsを中心に回動することから、平行リンク機構14は、傾動基準軸Ls周りに把持ユニット30(図3参照)を傾動可能になっている。
そして、本実施形態においては、動作中心RCMが縦方向軸16b(図3参照)の延長上になるように、平行リンク機構14が構成される。換言すると、動作中心RCMを通る鉛直基準線Lvが縦方向軸16bの中心線となるように平行リンク機構14が構成される。これによって、動作中心RCMは、図3に示す縦方向軸16b(主回転軸)の中心線上の点になる。
また、先端が動作中心RCMの位置になるように、ピンセット50(図3参照)が把持ユニット30(図3参照)に把持される。つまり、先端が動作中心RCMの位置になるようにピンセット50を把持可能な把持ユニット30となっている。
具体的には、先端が動作中心RCMの位置にあるピンセット50(図9参照)を把持可能な位置に把持ヘッド73の把持部73b(図9参照)が配設されている把持ユニット30(図9参照)とする。
なお、被把持物はピンセット50などの長尺物に限定されない。また、ピンセット50の先端が動作中心RCMから離れた位置にあることが好ましい状況にも対応可能であることが好適である。
したがって、把持ユニット30は、被把持物(ピンセット50)が動作中心RCMを通るように、当該被把持物(ピンセット50)を把持可能に構成されていればよい。例えば、把持ユニット30は、先端が動作中心RCMを通るようにピンセット50を把持可能に構成されていればよい。
また、図3に示すように把持ユニット30は回転機構部31を介してスライドレール18aで支持される。回転機構部31はスライドレール18aをスライド移動可能になっている。つまり、把持ユニット30はスライド移動可能にスライドレール18aに支持されている。そして、把持ユニット30がスライドレール18aをスライド移動したときに、把持ユニット30に把持されている被把持物の一部(例えば、ピンセット50の先端)が動作中心RCMを通るように、スライドレール18aが備わっていることが好適である。
このような構成であれば、術者Op(図1参照)等が、把持ユニット30をスライドレール18aに沿ってスライド移動させて、患者Pt(図1参照)に対するピンセット50の位置を微調整できる。さらに、微調整によって、ピンセット50の先端を動作中心RCMの位置に合わせることができる。
動作中心RCMが縦方向軸16b(図3参照)の延長上にある場合(動作中心RCMを通る鉛直基準線Lvが縦方向軸16bの中心線となる場合)、平行リンク機構14が縦方向軸16b周りに回転しても動作中心RCMは移動しない。さらに、平行リンク機構14の動作によって仮想線L32の傾斜が変化しても動作中心RCMは移動しない。つまり、動作中心RCMは、平行リンク機構14における縦方向軸16b周りの回転や、平行リンク機構14の動作による仮想線L32の傾斜の変化(傾動)に対する不動点となる。
したがって、ピンセット50の先端が動作中心RCMにある場合、平行リンク機構14が縦方向軸16b周りに回動し、かつ、平行リンク機構14の動作によって仮想線L32の傾斜が変化してもピンセット50の先端は移動しない。つまり、ピンセット50の先端は不動点になる。
例えば、マイクロサージェリーの場合、ピンセット50の先端を顕微鏡視野に入れて施術するが、顕微鏡視野は非常に狭いためピンセット50の先端が移動すると顕微鏡視野から外れてしまう。
ピンセット50の先端が動作中心RCMにあると不動点になり、平行リンク機構14(図3参照)の動作で先端が移動しない。したがって、ピンセット50の先端が顕微鏡視野に入った状態を維持したままでのマイクロサージェリーが可能になる。
≪感圧機能≫
また、本実施形態のロボットマニピュレータ1(図1参照)は、把持ユニット30(図3参照)に備わる把持ヘッド73の把持部73b(図3参照)がピンセット50(図3参照)を把持するときの把持力を検出可能に構成されている。
本実施形態では、把持ヘッド73(図9参照)に把持されたピンセット50から把持部73bに入力される圧力(外圧Px)を把持力として検出可能に構成されている(感圧機能を有する)。
図8の(a),(b)に示すように、把持ヘッド73(把持部73b)は空気圧シリンダ71のロッド71aの変位によって動作(移動)する。したがって、ロッド71aの変位量(ベルト固定ヘッド71bの移動量)は把持部73bの移動量に対応する。
図11の(a)はモデル化した把持駆動部を示す図、(b)は空気圧シリンダの概略構成図である。
図11の(a)に示すように、把持部73bと、取付孔73cと、の距離を把持ヘッド73の動作半径Rhとする。具体的には、把持部73bがベース73a(図5の(b)参照)に対して回転するときの中心となる回転軸73b1と、取付孔73cの中心73c1と、の距離を動作半径Rhとする。つまり、本実施形態の把持ヘッド73は、把持部73b(回転軸73b1)と取付孔73c(中心73c1)が動作半径Rhに相当する所定長だけ離間している。
第1プーリ72aの半径(プーリ半径Rp)と、把持ヘッド73の動作半径Rhと、ベルト固定ヘッド71bの移動量と、把持ヘッド73(把持部73b)の移動量(ヘッド移動量Dh)と、の関係が次式(1)で示される。
なお、ベルト固定ヘッド71bの移動量はロッド71a(図8の(a)参照)の変位量に相当する量であり、式(1)ではロッド変位量Drで示している。

Dh=Dr×Rh/Rp ・・・(1)
また、空気圧シリンダ71は図11の(b)に示すように構成されている。
空気圧シリンダ71は、ロッド71aを駆動するピストンを基本的な構造としている。空気圧シリンダ71の筺体710の内部は、ロッド71aに接続されるピストンヘッド711によって前室712aと後室712bに区画されている。前室712aがロッド71a側に形成されている。
空気圧シリンダ71には、サーボバルブ81を介して空気圧供給装置80が接続されている。空気圧供給装置80はコンプレッサ等であって圧縮した空気を出力する。空気圧供給装置80は、例えば、制御装置2で制御され、出力する空気の圧力(空気圧Pa)が調節可能になっている。
空気圧シリンダ71(前室712a,後室712b)には圧縮された空気の空気圧Paが供給される。サーボバルブ81は、伸長状態と、中立状態と、収縮状態と、が切り替わる。伸長状態では、空気圧供給装置80が後室712bに接続される。収縮状態では、空気圧供給装置80が前室712aに接続される。また、中立状態では、空気圧供給装置80が前室712aと後室712bのいずれにも接続されない。
サーボバルブ81は制御装置2が出力する制御信号によって、伸長状態と中立状態と収縮状態が切り替わるように動作する。なお、サーボバルブ81は、伸長状態のときに前室712aを大気に開放し、中立状態のときに前室712a及び後室712bを大気に開放し、収縮状態のときに後室712bを大気に開放するように構成されている。
前室712aに供給される空気圧Paは第1空気圧センサ82aで計測され、後室712bに供給される空気圧Paは第2空気圧センサ82bで計測される。第1空気圧センサ82a,第2空気圧センサ82bは計測した空気圧Paを計測信号に変換して出力する。第1空気圧センサ82a,第2空気圧センサ82bが出力する計測信号はそれぞれ制御装置2に入力される。制御装置2は、第1空気圧センサ82aが出力する計測信号にもとづいて前室712aに供給される空気圧Paを取得し、第2空気圧センサ82bが出力する計測信号にもとづいて後室712bに供給される空気圧Paを算出する。
サーボバルブ81が伸長状態に切り替わると、空気圧供給装置80から後室712bに空気圧Paが供給される。また、前室712aが大気に開放される。後室712bの圧力が前室712aの圧力より高くなってピストンヘッド711が前室712aの側に押圧される。これによって、ロッド71aが前室712aの側(空気圧シリンダ71から突出する側)に変位し、空気圧シリンダ71が伸長する。
サーボバルブ81が収縮状態に切り替わると、空気圧供給装置80から前室712aに空気圧Paが供給される。また、後室712bが大気に開放される。前室712aの圧力が後室712bの圧力より高くなってピストンヘッド711が後室712bの側に押圧される。これによって、ロッド71aが後室712bの側(空気圧シリンダ71に収納される側)に変位し、空気圧シリンダ71が収縮する。
また、サーボバルブ81が中立状態に切り替わると、空気圧供給装置80から空気圧シリンダ71(前室712a,後室712b)への空気圧Paの供給が停止されロッド71aの動作が停止する。
空気圧シリンダ71の後室712bに供給される空気圧Paとロッド変位量Drの関係は、把持駆動部70(図8の(a)参照)の特性として決定される。
図12の(a)は後室に供給される空気圧とロッド変位量の特性の一例を示す図、(b)は把持部に圧力が印加された状態を示す図である。図12の(a)に示すマップは縦軸がロッド変位量Drを示し横軸が空気圧Paを示す。
図12の(a)に示すように、後室712bに供給される空気圧Paが高いほどロッド変位量Drが大きくなる。そして、式(1)に示すように、ロッド変位量Drに応じたヘッド移動量Dhが生じる。つまり、後室712bに供給される空気圧Paが高いほど大きなヘッド移動量Dhが生じる。
なお、把持ヘッド73(図8の(a)参照)で把持される被把持物がピンセット50(図3参照)の場合、把持ヘッド73にはピンセット50の弾性力が印加される。したがって、後室712bに供給される空気圧Paとロッド変位量Drの特性は、把持ヘッド73が把持するピンセット50の弾性力によって変化する。図12の(a)に示す特性は、把持ヘッド73が把持するピンセット50の弾性力に対応してピンセット50ごとに設定されることが好ましい。
把持ヘッド73(図8の(a)参照)で把持されたピンセット50が対象物を挟むと、ピンセット50に圧力(外圧Px)が発生し、この圧力(外圧Px)が、図12の(b)に示すように、把持部73bに入力される。把持部73bに入力される外圧Pxによって把持部73bの移動が阻害される。例えば、把持部73bが破線で示す位置まで移動するところ、外圧Pxが入力されると把持部73bは実線で示す位置までしか移動しない。そして、把持部73bの移動が阻害されるとロッド71aの変位が阻害される。つまり、ロッド71aが破線で示す位置まで変位するところ、把持部73bに入力される外圧Pxによってロッド71aは実線で示す位置までしか変位しない。
図12の(b)に示すように、後室712bに供給される空気圧Paが「pa1」のときに、「px1」の大きさの外圧Pxが把持部73bに入力されてロッド変位量Drが「dr2」になった場合、外圧Pxが入力されない状態でのロッド変位量Dr「dr1」と偏差「ΔDr」が発生する。
図12の(a)に示す特性から、ロッド変位量Drが「dr2」である場合に、後室712bに供給されるべき空気圧Paが算出される(図12の(a)に示す一例では「pa2」が算出される)。
後室712bに実際に供給されている空気圧Pa(pa1)と、ロッド変位量Drから算出される空気圧Pa(pa2)の圧力差(ΔPa)は、把持部73bに入力される外圧Pxによって生じる。
そこで、本実施形態の制御装置2(図1参照)は、第2空気圧センサ82b(図11の(b)参照)が出力する計測信号にもとづいて算出する空気圧Paと、ロッド変位量Drから算出する空気圧Paと、の圧力差(ΔPa)にもとづいて把持部73bに入力された外圧Pxを算出する。そして、制御装置2は算出した外圧Pxを把持力とする。
図13は、制御装置が外圧(把持力)を算出する手順を示すフローチャートである。
制御装置2は、所定のインターバルで図13に示す手順で外圧Px(把持力)を算出する。図13を参照して、制御装置2が外圧Pxを算出する手順を説明する(適宜図1〜図12参照)。
制御装置2は、ストロークセンサ71Sが出力する信号にもとづいてロッド変位量Drを算出し(ステップS1)、手順をステップS2に進める。
制御装置2は、第2空気圧センサ82bが出力する計測信号にもとづいて後室712bに供給されている空気圧Paを算出し(ステップS2)、手順をステップS3に進める。
制御装置2は、ストロークセンサ71Sが出力する信号にもとづいて算出したロッド変位量Drに対応する空気圧Paを算出し(ステップS3)、手順をステップS4に進める。このとき、制御装置2は、図12の(a)に示すマップに基づいて、ロッド変位量Drに対応する空気圧Paを算出する。
制御装置2は、第2空気圧センサ82bが出力する計測信号にもとづいて算出した空気圧Paと、ロッド変位量Drに対応する空気圧Paと、の圧力差(ΔPa)を算出し(ステップS4)、手順をステップS5に進める。
制御装置2は、算出した圧力差(ΔPa)を外圧Pxに設定する。そして、制御装置2は設定した外圧Pxを、把持ヘッド73がピンセット50を把持する把持力とする。つまり、制御装置2は、算出した圧力差(ΔPa)を把持力に設定する。
このように、ロボットマニピュレータ1の制御装置2(図1参照)は、図13のフローチャートに示す5つの手順で、把持部73bに入力される外圧Px(把持力)を検出可能に構成される。そして、制御装置2は、本実施形態において把持力検出手段として機能する。
なお、制御装置2は検出した外圧Pxを図1に示すマスタコントローラ40に送信し、マスタコントローラ40がモニタ装置(図示せず)等に外圧Pxを表示する構成であってもよい。又は、マスタコントローラ40が、送信された外圧Pxに応じた刺激(マスタマニピュレータ1bの操作に対する抵抗力や振動等)を術者Opに付与する構成であってもよい。
本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更が可能である。
図2に示す並進ユニット10は、モータ112が3本のリンク113を駆動する。この構成に限定されず、例えば、モータ112に替えて、空気圧シリンダ等で3本のリンク113を駆動する構成であってもよい。
また、3本のリンク113と3組の平行リンク114からなるデルタ機構を有する並進ユニット10に限定されない。例えば、互いに直交する3軸(X軸,Y軸,Z軸)方向に延設される3本のガイドレール(図示せず)と、各ガイドレールに案内されて走行する3つの走行ヘッド(図示せず)からなる並進ユニット(図示せず)であってもよい。
また、図8の(a)に示すように、把持駆動部70は空気圧シリンダ71が第1プーリ72aを回転させて把持ヘッド73を動作させる。この構成に限定されず、例えば、空気圧シリンダ71に替えて、電力で駆動する電動アクチュエータ(図示せず)で把持ヘッド73を動作させる構成であってもよい。
把持駆動部70の第1プーリ72aを回転させるアクチュエータが電動アクチュエータである場合、制御装置2(図1参照)は、図13に示すフローチャートにおいて、空気圧シリンダ71の後室712b(図11の(b)参照)に供給される空気圧Paを、電動アクチュエータに供給される電力の電圧に置き換えることによって外圧Px(把持力)を検出可能である。この場合、図12の(a)に示すマップに替わって、電動アクチュエータに供給される電圧とロッド変位量Drの特性を示すマップが設定されていることが好ましい。
また、第1プーリ72aを電動モータ(図示せず)で直接回転させる構成であってもよい。つまり、把持駆動部70の第1プーリ72aを回転させるアクチュエータが電動モータであってもよい。
また、空気圧シリンダ71や電動アクチュエータが把持ヘッド73を直接動作する構成であってもよい。
1 ロボットマニピュレータ
1a スレーブマニピュレータ
1b マスタマニピュレータ
2 制御装置(把持力検出手段)
10 並進ユニット
14 平行リンク機構
16b 縦方向軸(主回転軸)
20 回転ユニット
30 把持ユニット
50 ピンセット(被把持物)
71 空気圧シリンダ(アクチュエータ)
72 プーリ機構
72a 第1プーリ(駆動手段)
73 把持ヘッド
73b 把持部
90 隔離シート
Ls 傾動基準軸(基準軸)
Lv 鉛直基準線(主回転軸の中心線)
Op 術者
RCM 動作中心(主回転軸の中心線と基準軸の交点)

Claims (10)

  1. 術者の指示が入力されるマスタマニピュレータと、
    並進ユニット、回転ユニット、及び把持ユニットを備えるスレーブマニピュレータと、を有し、
    前記並進ユニットは、前記マスタマニピュレータに入力される指示に応じて前記回転ユニットを互いに直交する3軸方向に姿勢を変化させることなく変位させ、
    前記把持ユニットは前記回転ユニットに備わる平行リンク機構に取り付けられて、前記マスタマニピュレータに入力される指示に応じて被把持物を把持し、
    前記回転ユニットは、前記マスタマニピュレータに入力される指示に応じて、所定の主回転軸周りに前記並進ユニットに対して回転可能であり、
    前記平行リンク機構はジンバル機構を構成し、前記マスタマニピュレータに入力される指示に応じて、前記主回転軸の中心線と直交する基準軸周りに前記把持ユニットを傾動可能であり、
    前記把持ユニットは、
    前記マスタマニピュレータに入力される指示に応じて、前記主回転軸に直交する副回転軸周りに回転するとともに、自転可能であり、かつ、
    前記中心線と前記基準軸の交点を通るように前記被把持物を把持可能に構成されている
    ことを特徴とするロボットマニピュレータ。
  2. 前記把持ユニットは、
    把持部を備える2つの把持ヘッドと、
    2つの前記把持ヘッドに備わる前記把持部を、互いに近接する方向、及び互いに離反する方向に移動させる駆動手段と、
    前記駆動手段を駆動するアクチュエータと、を有し、
    前記把持部は、互いに近接する方向に移動したときに前記被把持物を挟んで把持し、
    前記把持ヘッドは、前記駆動手段と一体に駆動して前記把持部を移動させることを特徴とする請求項1に記載のロボットマニピュレータ。
  3. 前記把持ヘッドが着脱自在に前記把持ユニットに備わり、
    前記把持ヘッドを除く前記スレーブマニピュレータが消毒されない不潔部となり、前記被把持物及び前記把持ヘッドが消毒された清潔部となって前記不潔部と前記清潔部が隔離シートで隔離されたときに、
    前記清潔部の側から前記把持ヘッドを前記把持ユニットに取り付け可能であることを特徴とする請求項2に記載のロボットマニピュレータ。
  4. 前記把持部が前記被把持物を把持する把持力を検出する把持力検出手段を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のロボットマニピュレータ。
  5. 前記アクチュエータが空気圧で駆動する空気圧シリンダであって、
    前記把持力検出手段は、前記空気圧シリンダに供給される空気圧にもとづいて前記把持力を検出することを特徴とする請求項4に記載のロボットマニピュレータ。
  6. 前記アクチュエータが電動アクチュエータであって、
    前記把持力検出手段は、前記電動アクチュエータに供給される電力の電圧にもとづいて前記把持力を検出することを特徴とする請求項4に記載のロボットマニピュレータ。
  7. 前記被把持物がピンセットであって、
    前記アクチュエータは、前記マスタマニピュレータに入力される指示に応じて前記駆動手段を駆動して前記ピンセットを操作することを特徴とする請求項2から請求項6までのいずれか1項に記載のロボットマニピュレータ。
  8. 前記把持ユニットは、
    前記ピンセットの先端が前記中心線と前記基準軸の交点を通るように当該ピンセットを把持可能に構成されていることを特徴とする請求項7に記載のロボットマニピュレータ。
  9. 前記把持ユニットに把持された前記被把持物が、前記中心線と前記基準軸の交点に向かう方向へ移動可能なように、当該把持ユニットをスライド移動可能に支持するスライドレールを有することを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のロボットマニピュレータ。
  10. 前記把持ユニットに把持された前記被把持物を保持可能な保持手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のロボットマニピュレータ。
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