JP2023061245A - 手術支援ロボット - Google Patents

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栄彦 高木
Eihiko Takagi
悠治 岸田
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Abstract

【課題】操作部によりロボットアームを容易に操作しながら、操作部を容易に交換することが可能な手術支援ロボットを提供する。【解決手段】この医療用マニピュレータ1は、手術器具4が取り付けられるロボットアーム60と、ロボットアーム60に取り付けられ、ロボットアーム60を操作する操作部80とを備える。操作部80は、ロボットアーム60による手術器具4の移動を操作するためのジョイスティック82を含むとともに、操作部80は、ロボットアーム60に対して着脱可能である。【選択図】図14

Description

この開示は、手術支援ロボットに関し、特に、ロボットアームを操作する操作部を備える手術支援ロボットに関する。
従来、ロボットアームを操作する操作部を備える手術支援ロボットが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、関節式プローブと、手術用器具と、アームとを備えるロボットシステムが開示されている。手術用器具は、関節式プローブの先端に設けられている。また、アームは、関節式プローブおよび手術用器具を移動するように構成されている。また、ロボットシステムには、ジョイスティックが設けられている。操作者がジョイスティックを操作することによって、手術用器具を操作するための信号が出力される。また、ジョイスティックの倒れ方に応じて手術用器具の変位、速度および加速度が操作される。なお、ジョイスティックは、アームから離間した位置に配置されている。たとえば、ジョイスティックは、コンソールや、患者が載置されるテーブルに固定されている。
特開2019-162427号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなロボットシステムでは、手術時には、アームから離間した位置に配置されているジョイスティックが操作されることにより、手術用器具が操作される。一方、手術前の準備の段階では、アームを移動させて、手術用器具を患者の近傍まで移動させる。この場合、上記特許文献1のようなロボットシステムでは、ジョイスティックが、アームから離間した位置に配置されているため、手術用器具を患者の近傍まで移動させるようにジョイスティックによりアームを正確な位置まで移動させる操作がしにくい。また、ジョイスティックが、コンソールや、患者が載置されるテーブルに対して交換を前提としていない状態で固定されているため、ジョイスティックが故障した場合、ジョイスティックの交換に手間がかかるという問題点がある。
この開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この開示の1つの目的は、操作部によるロボットアームの操作性を向上しながら、操作部を容易に交換することが可能な手術支援ロボットを提供することである。
上記目的を達成するために、この開示の一の局面による手術支援ロボットは、手術器具が取り付けられるロボットアームと、ロボットアームに取り付けられ、ロボットアームを操作する操作部とを備え、操作部は、ロボットアームによる手術器具の移動を操作するためのジョイスティックを含むとともに、操作部は、ロボットアームに対して着脱可能である。
この開示の一の局面による手術支援ロボットでは、上記のように、操作部は、ロボットアームによる手術器具の移動を操作するためのジョイスティックを含むとともに、ロボットアームに対して着脱可能である。これにより、ロボットアームから離間して設けられた操作部によりロボットアームを操作する場合と異なり、操作者は、ロボットアームの近傍において操作部を操作することができるので、ロボットアームを正確な位置まで移動させるための操作を容易に行うことができる。これにより、操作部によるロボットアームの操作性を向上させることができる。また、操作部がロボットアームに対して着脱可能であるので、操作部が故障した場合でも、故障した操作部をロボットアームから取り外して、新たな操作部をロボットアームに取り付けることができる。これらにより、操作部によるロボットアームの操作性を向上しながら、操作部を容易に交換することができる。また、ジョイスティックは比較的故障しやすいため、ジョイスティックを含む操作部を着脱可能に構成することは、操作部の交換を容易に行う点において特に有効である。
本開示によれば、上記のように、操作部によるロボットアームの操作性を向上しながら、操作部を容易に交換することができる。
第1実施形態による手術支援システムの構成を示す図である。 第1実施形態による医療用マニピュレータの構成を示す図である。 第1実施形態による遠隔操作装置の操作部の構成を示す斜視図である。 第1実施形態による操作ハンドルの構成を示す図である。 第1実施形態によるフットペダルの構成を示す図である。 第1実施形態による医療用マニピュレータのアームの構成を示す図である。 鉗子を示す図である。 第1実施形態による医療用台車の構成を示す斜視図である。 第1実施形態による医療用マニピュレータの操作部の構成を示す斜視図である。 内視鏡を示す図である。 ピボット位置教示器具を示す図である。 ロボットアームの並進移動を説明するための図である。 ロボットアームの回転移動を説明するための図である。 第1実施形態による操作部と先端側リンク部とが分離された状態を操作部側から見た斜視図である。 第1実施形態による操作部と先端側リンク部とが分離された状態を先端側リンク部側から見た斜視図である。 第1実施形態によるロボットアームの先端側リンク部の斜視図である。 第1実施形態による操作部の斜視図である。 第1実施形態による先端側リンク部の接続部の接続状態を示す図である。 第1実施形態による操作部の分解斜視図である。 第1実施形態による操作部を開口端側から見た図である。 第1実施形態による医療用マニピュレータの制御ブロック図である。 第1実施形態によるロボットアームの制御ブロック図である。 第1実施形態による医療用台車およびポジショナの制御ブロック図である。 第1実施形態による遠隔操作装置の操作部の制御ブロック図である。 第2実施形態による操作部と先端側リンク部とが接続された状態を示す斜視図である。 第2実施形態による操作部と先端側リンク部とが分離された状態を操作部側から見た斜視図である。 第2実施形態による操作部と先端側リンク部とが分離された状態を先端側リンク部側から見た斜視図である。 第2実施形態による先端側リンク部と第1アダプタと第1ドレープとを示す斜視図である。 第2実施形態による第1アダプタ示す斜視図である。 第2実施形態による操作部と第2アダプタと第2ドレープとを示す斜視図である。 第2実施形態による第2アダプタ示す斜視図である。 第3実施形態による操作部と先端側リンク部とが接続された状態を示す図である。 第3実施形態による操作部の断面図である。 第3実施形態による中間部材に接続部を取り付ける状態を示す図である。 第3実施形態による操作部に中間部材を取り付ける状態を示す図である。
以下、本開示を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1~図24を参照して、第1実施形態による手術支援システム100の構成について説明する。手術支援システム100は、患者P側装置である医療用マニピュレータ1と、医療用マニピュレータ1を操作するための操作者側装置である遠隔操作装置2とを備えている。医療用マニピュレータ1は医療用台車3を備えており、移動可能に構成されている。遠隔操作装置2は、医療用マニピュレータ1から離間した位置に配置されており、医療用マニピュレータ1は、遠隔操作装置2により遠隔操作されるように構成されている。医師などの操作者は、医療用マニピュレータ1に所望の動作を行わせるための指令を遠隔操作装置2に入力する。遠隔操作装置2は、入力された指令を医療用マニピュレータ1に送信する。医療用マニピュレータ1は、受信した指令に基づいて動作する。また、医療用マニピュレータ1は、滅菌された滅菌野である手術室内に配置されている。
遠隔操作装置2は、たとえば、手術室の中または手術室の外に配置されている。遠隔操作装置2は、図3に示すアーム121および操作ハンドル21を含む操作部120と、フットペダル22と、タッチパネル23と、モニタ24と、支持アーム25と、支持バー26とを含む。操作部120は、医師などの操作者が指令を入力するための操作用のハンドルを構成する。
また、図3に示すように、操作部120は、医師などの操作者から見て、左側に配置され、操作者の左手により操作される操作部120Lと、右側に配置され、操作者の右手により操作される操作部120Rと、を含んでいる。なお、操作部120Lと操作部120Rとの構成は、同様である。
操作部120は、略L字状のアーム121を含む。アーム121は、第1リンク部121aと、第2リンク部121bと、第3リンク部121cとを有する。第1リンク部121aの上端側は、鉛直方向に沿ったA1軸回りに回動可能に遠隔操作装置2の本体に取り付けられている。第2リンク部121bの上端側は、水平方向に沿ったA2軸回りに回動可能に第1リンク部121aの下端側に取り付けられている。第3リンク部121cの一方端側は、水平方向に沿ったA3軸回りに回動可能に第2リンク部121bの下端側に取り付けられている。第3リンク部121cの他方端側には、A4軸回りに回動可能に操作ハンドル21が取り付けられている。
アーム121は、操作ハンドル21を所定の3次元操作範囲内で移動可能に支持する。具体的には、アーム121は、上下方向、左右方向および前後方向に、操作ハンドル21を移動可能に支持する。アーム121の3次元的な操作に対応するように、ロボットアーム60が3次元的に移動される。
操作ハンドル21は、手術器具4を操作するように構成されている。また、操作ハンドル21は、手術器具4に対する操作量を受け付ける。操作ハンドル21は、医師などの操作者から見て、左側に配置され、操作者の左手により操作される操作ハンドル21Lと、右側に配置され、操作者の右手により操作される操作ハンドル21Rと、を含んでいる。
また、図4に示すように、操作ハンドル21は、リンク部21a、リンク部21b、リンク部21c、医師などの操作者が操作するリンク部21dとを含む。リンク部21aは、A4軸周りに回動する。リンク部21bは、リンク部21aに対して、A5軸周りに回動する。リンク部21cは、リンク部21bに対して、A6軸周りに回動する。リンク部21dは、リンク部21cに対して、A7軸周りに回動する。
また、操作ハンドル21には、一対のグリップ部材21fがリンク部21dに設けられており、グリップ部材21fには円筒状の指挿入部21eが設けられている。操作者は、一対の指挿入部21eに指を挿入して操作ハンドル21を操作する。一対のグリップ部材21fは、それぞれの基端がリンク部21dに対して回動可能に接続されており、一対のグリップ部材21f間の角度を大きくしたり小さくしたりすることにより、後述するジョー部材104aとジョー部材104bとの開き角度が変更される。
また、操作ハンドル21は、操作ハンドル21によって受け付けられた操作量に対してロボットアーム60および手術器具4の移動量が変更される。この変更を、スケーリングという。たとえば、移動量の倍率が1/2倍に設定されている場合、手術器具4は、操作ハンドル21の移動距離の1/2の移動距離を移動するよう制御される。これによって、精細な手術を精確に行うことができる。
図5に示すように、フットペダル22は、手術器具4に関する機能を実行するように複数設けられている。また、複数のフットペダル22は、基台部28に配置されている。フットペダル22は、切替ペダル22aと、クラッチペダル22bと、カメラペダル22cと、切開ペダル22dと、凝固ペダル22eとを含んでいる。切替ペダル22aと、クラッチペダル22bと、カメラペダル22cと、切開ペダル22dと、凝固ペダル22eとは、操作者の足により操作される。また、切開ペダル22dは、右側のロボットアーム60用の切開ペダル22dRと、左側のロボットアーム60用の切開ペダル22dLとを含む。また、凝固ペダル22eは、右側のロボットアーム60用の凝固ペダル22eRと、左側のロボットアーム60用の凝固ペダル22eLとを含む。
切替ペダル22aは、操作ハンドル21で動作させるロボットアーム60を切り替えるように構成されている。第1実施形態では、クラッチペダル22bは、ロボットアーム60と操作ハンドル21との操作接続を一時切断するクラッチ操作を実行するように構成されている。クラッチペダル22bが操作者によって踏み込まれている間、操作ハンドル21による操作が、ロボットアーム60に伝達されなくなる。また、カメラペダル22cが操作者によって踏み込まれている間、操作ハンドル21によって、内視鏡6が取り付けられたロボットアーム60を操作することが可能になる。切開ペダル22dまたは凝固ペダル22eが操作者によって踏み込まれている間、電気手術装置が起動する。
図1に示すように、モニタ24は、内視鏡6によって取り込まれた画像を表示するためのスコープ型表示装置である。支持アーム25は、モニタ24の高さを医師などの操作者の顔の高さに合わせるようにモニタ24を支持する。タッチパネル23は、支持バー26に配置されている。モニタ24近傍に設けられたセンサにより操作者の頭部を検知することにより医療用マニピュレータ1は遠隔操作装置2による操作が可能になる。操作者は、モニタ24により患部を視認しながら、操作ハンドル21およびフットペダル22を操作する。これにより、遠隔操作装置2に指令が入力される。遠隔操作装置2に入力された指令は、医療用マニピュレータ1に送信される。
また、医療用台車3には、入力装置33が設けられている。入力装置33は、主に施術前に手術の準備を行うために、ポジショナ40、アームベース50、および、複数のロボットアーム60の移動や姿勢の変更の操作を受け付けるように構成されている。
図1および図2に示す医療用マニピュレータ1は、手術室内に配置されている。医療用マニピュレータ1は、医療用台車3と、ポジショナ40と、アームベース50と、複数のロボットアーム60とを備えている。アームベース50は、ポジショナ40の先端に取り付けられている。アームベース50は、比較的長い棒形状を有する。つまり、アームベース50は、長尺形状を有する。また、複数のロボットアーム60は、各々のロボットアーム60の基端が、アームベース50に取り付けられている。複数のロボットアーム60は、折り畳まれた収納姿勢をとることが可能に構成されている。アームベース50と、複数のロボットアーム60とは、滅菌ドレープにより覆われて使用される。また、ロボットアーム60は、手術器具4を支持する。
ポジショナ40は、たとえば、7軸多関節ロボットにより構成されている。また、ポジショナ40は、医療用台車3上に配置されている。ポジショナ40は、アームベース50を移動させる。具体的には、ポジショナ40は、アームベース50の位置を3次元に移動させるように構成されている。
また、ポジショナ40は、ベース部41と、ベース部41に連結された複数のリンク部42とを含む。複数のリンク部42同士は、関節部43により連結されている。
図1に示すように、複数のロボットアーム60の各々の先端には、手術器具4が取り付けられている。手術器具4は、たとえば、取り換え可能なインストゥルメント、手術部位の画像を取り込むための図10に示される内視鏡6などを含む。
図6に示すように、インストゥルメントには、ロボットアーム60のホルダ71に設けられたサーボモータM2によって駆動される被駆動ユニット4aが設けられている。また、インストゥルメントの先端には、鉗子4bが設けられている。また、インストゥルメントの先端には、鉗子4b以外に、関節を有する器具として、ハサミ、グラスパー、ニードルホルダ、マイクロジセクター、ステーブルアプライヤー、タッカー、吸引洗浄ツール、スネアワイヤ、および、クリップアプライヤーなどが配置される。また、インストゥルメントの先端には、関節を有しない器具として、切断刃、焼灼プローブ、洗浄器、カテーテル、および、吸引オリフィスなどが配置される。また、手術器具4は、被駆動ユニット4aと鉗子4bとを接続するシャフト4cを含む。被駆動ユニット4aと、シャフト4cと、鉗子4bとは、Z方向に沿って配置されている。
また、図7に示すように、インストゥルメントは、ジョー部材104aおよび104bの基端側を先端側でJT11軸周りに回転可能に支持する第1支持体4eと、第1支持体4eの基端側を先端側でJT10軸周りに回転可能に支持する第2支持体4fと、第2支持体4fの基端側に接続されるシャフト4cとを含む。被駆動ユニット4aと、シャフト4cと、第2支持体4fと、第1支持体4eと、鉗子4bとは、Z方向に沿って配置されている。JT11軸は、シャフト4cが延びる方向であるZ方向に対して直交する。また、JT10軸は、シャフト4cが延びる方向においてJT11軸と離間しかつシャフト4cが延びる方向およびJT11軸に対して直交する。なお、ジョー部材104aおよび104bは、それぞれ、第1ジョー部材および第2ジョー部材の一例である。
第1支持体4eには、JT11軸の軸線周りに回転するように鉗子4bが取り付けられている。また、第2支持体4fは、第1支持体4eをJT10軸について回転可能に支持している。つまり、第2支持体4fにはJT10軸の軸線周りに回転するように第1支持体4eが取り付けられている。また、第1支持体4eの先端側であるZ1側の部分は、U字形状を有している。第1支持体4eのU字形状の先端側の部分のJT11軸の軸線における中央部にツールセンタポイントとしてのTCP1が設定されている。
また、手術器具4としての鉗子4bは、シャフト4cの回転軸としてのJT9軸と、ジョー部材104aおよびジョー部材104bの開閉軸としてのJT12軸とを備えている。なお、シャフト4cの回転軸は、シャフト4cが延びる方向に沿った軸である。なお、ロボットアーム60のホルダ71に設けられたサーボモータM2は、複数設けられており、複数のサーボモータM2によって、被駆動ユニット4aの回転体が駆動される。これにより、J9軸~J12軸周りに、手術器具4が駆動される。なお、サーボモータM2は、たとえば、4個設けられている。
また、図10に示すように、内視鏡6のTCP2は、内視鏡6の先端に設定されている。
また、図8に示すように、医療用台車3には、表示部33aが配置されている。表示部33aは、医療用台車3の入力装置33に配置されている。医療用台車3の表示部33aの近傍には、ポジショナ40の移動を操作するジョイスティック33bが配置されている。表示部33aに表示される動作モードを選択し、ジョイスティック33bを操作することによりポジショナ40を3次元的に操作できる。そして、ロールイン時は、ジョイスティック33bが操作されることによりアームベース50が2次元平面上を移動するようにポジショナ40が移動される。
また、医療用台車3のジョイスティック33bの近傍には、ポジショナ40の移動を許可または不許可とするイネーブルスイッチ33cが配置されている。そして、イネーブルスイッチ33cが押下されポジショナ40の移動が許可された状態でジョイスティック33bが操作されることにより、ポジショナ40が移動される。具体的には、イネーブルスイッチ33cは、入力装置33において、表示部33aの下方でかつ、ジョイスティック33bに隣り合うように配置されている。
医療用台車3は、操作者による操舵を受け付ける操作ハンドル35を含む。そして、医療用台車3は、受け付けた操舵に基づいて、ロボット本体部1aを移動させる。操作ハンドル35は、医療用台車3の表示部33aの近傍に配置されている。そして、操作ハンドル35は、看護師、技師などの操作者が把持するとともに回動されることにより医療用台車3の移動を操作するスロットル部35aを有する。具体的には、操作ハンドル35は、入力装置33の下方に配置されている。スロットル部35aは、操作ハンドル35の片方に配置されている。そして、スロットル部35aが、手前側から奥側に回動されることにより、医療用台車3が前進する。また、スロットル部35aが、奥側から手前側に回動されることにより、医療用台車3が後進する。また、スロットル部35aの回動量に応じて医療用台車3の速度が変更される。また、操作ハンドル35は、R方向で示される左右に回動可能に構成されており、操作ハンドル35の回動とともに医療用台車3が回動する。
医療用台車3の操作ハンドル35に、医療用台車3の移動を許可または不許可とするイネーブルスイッチ35bが配置されている。そして、イネーブルスイッチ35bが押下され医療用台車3の移動が許可された状態で操作ハンドル35のスロットル部35aが操作されることにより、医療用台車3が移動される。
次に、ロボットアーム60の構成について詳細に説明する。
図6に示すように、ロボットアーム60は、アーム部61と、アーム部61の先端に設けられる並進移動機構部70とを含む。アーム部61は、ベース部62、リンク部63および関節部64を含む。ロボットアーム60は、ロボットアーム60の根元側のアームベース50に対して先端側を3次元に移動させるように構成されている。また、アーム部61は、7軸多関節ロボットアームから構成されている。なお、複数のロボットアーム60は、互いに同様の構成を有する。
図6に示すように、ロボットアーム60は、回転軸としてのJT1~JT7軸と、直動軸としてのJ8軸とを備えている。JT1~JT7軸は、アーム部61の関節部64の回転軸に対応する。また、JT7軸は、並進移動機構部70の基端側リンク部72に対応する。JT8軸は、並進移動機構部70の先端側リンク部73を基端側リンク部72に対してZ方向に沿って相対的に移動させる軸に対応する。すなわち、図15に示すサーボモータM1は、ロボットアーム60のJT1~JT7軸に対応するように設けられている。また、サーボモータM3は、JT8軸に対応するように設けられている。
並進移動機構部70は、アーム部61の先端に設けられるとともに手術器具4が取り付けられている。また、並進移動機構部70は、手術器具4を患者Pに挿入する方向に並進移動させる。また、並進移動機構部70は、手術器具4をアーム部61に対して相対的に並進移動させるように構成されている。具体的には、並進移動機構部70には、手術器具4を保持するホルダ71が設けられている。ホルダ71には、図15に示すサーボモータM2が収容されている。
図9に示すように、医療用マニピュレータ1は、ロボットアーム60に取り付けられ、ロボットアーム60を操作する操作部80を備えている。操作部80は、イネーブルスイッチ81と、ジョイスティック82とスイッチ部83とを含む。イネーブルスイッチ81は、ジョイスティック82およびスイッチ部83によるロボットアーム60の移動を許可または不許可とする。また、イネーブルスイッチ81は、看護師、助手などの操作者が操作部80を把持して押下されることによりロボットアーム60による手術器具4の移動を許可する状態となる。イネーブルスイッチ81及びジョイスティック82は、操作部80において操作者の片手の指で操作可能な範囲に離間して配置される。
スイッチ部83は、手術器具4の長手方向に沿った手術器具4を患者Pに挿入する方向側に手術器具4を移動させるスイッチ部83aと、手術器具4を患者Pに挿入する方向と反対側に手術器具4を移動させるスイッチ部83bとを含む。スイッチ部83aとスイッチ部83bとは、共に、押しボタンスイッチから構成されている。
図9に示すように、操作部80は、ロボットアーム60に取り付けられた手術器具4の移動の図13に示される支点となるピボット位置PPを教示するピボットボタン85を含む。ピボットボタン85は、操作部80の外表面80bに、イネーブルスイッチ81に隣り合うように設けられている。そして、図10に示される内視鏡6または図11に示されるピボット位置教示器具7の先端が、患者Pの体表面Sに挿入されたトロカールTの挿入位置に対応する位置まで移動された状態で、ピボットボタン85が押下されることによりピボット位置PPが教示され、記憶部32に記憶される。なお、ピボット位置PPの教示において、ピボット位置PPは、1つの点として設定され、ピボット位置PPの教示は、手術器具4の方向を設定するものではない。ピボットボタン85は、ピボット位置教示部の一例である。
また、図1に示すように、複数のロボットアーム60のうちの一つの、たとえば、ロボットアーム60cの先端には内視鏡6が取り付けられ、残りの、たとえば、ロボットアーム60a、60bおよび60dの先端には、内視鏡6以外の手術器具4が取り付けられる。具体的には、手術において、4つのロボットアーム60のうちの1つのロボットアーム60に内視鏡6が取り付けられ、3つのロボットアーム60に内視鏡6以外の手術器具4としての鉗子4bなどが取り付けられる。そして、内視鏡6が取り付けられているロボットアーム60に対して、内視鏡6が取り付けられた状態でピボット位置PPが教示される。また、内視鏡6以外の手術器具4が取り付けられるロボットアーム60に対して、ピボット位置教示器具7が取り付けられた状態でピボット位置PPが教示される。なお、内視鏡6は、互いに隣り合うように配置されている4つのロボットアーム60のうちの、中央に配置される2つのロボットアーム60bおよび60cのうちのいずれかに取り付けられる。すなわち、ピボット位置PPは、複数のロボットアーム60毎に個別に設定される。
図9に示すように、操作部80の外表面80bには、ロボットアーム60の位置を最適化するためのアジャストメントボタン86が設けられている。内視鏡6が取り付けられたロボットアーム60に対するピボット位置PPの教示後、アジャストメントボタン86が押下されることにより、他のロボットアーム60およびアームベース50の位置が最適化される。
図9に示すように、操作部80は、ロボットアーム60に取り付けられた手術器具4を図12に示される並進移動させるモードと、図13に示される回転移動させるモードとを切り替えるモード切替ボタン84を含む。また、モード切替ボタン84の近傍には、モードインジケータ84aが設けられている。モードインジケータ84aは、切り替えられたモードを表示する。具体的には、モードインジケータ84aが点灯は、回転移動モードを表し、消灯は、並進移動モードを表す。
また、モードインジケータ84aは、ピボット位置PPが教示されたことを表示するピボット位置インジケータを兼ねている。
図12に示すように、ロボットアーム60を並進移動させるモードでは、手術器具4の先端4dが、X-Y平面上において移動するように、ロボットアーム60が移動される。また、図13に示すように、ロボットアーム60を回転移動させるモードでは、ピボット位置PPが教示されていない時は、鉗子4bを中心に回転移動し、ピボット位置PPが教示されている時は、ピボット位置PPを支点として手術器具4が回転移動するように、ロボットアーム60が移動される。なお、手術器具4のシャフト4cがトロカールTに挿入された状態で、手術器具4が回転移動される。
ここで、第1実施形態では、図14および図15に示すように、操作部80は、ロボットアーム60に対して着脱可能である。具体的には、操作部80は、ロボットアーム60の並進移動機構部70の先端側リンク部73に着脱可能に取り付けられている。先端側リンク部73は、略L字形状を有する。略L字形状の先端側リンク部73の一方端には、手術器具4が着脱可能に取り付けられている。操作部80は、略L字形状の先端側リンク部73の他方端に着脱可能に取り付けられている。
第1実施形態では、操作部80とロボットアーム60とを接続するための締結部材801が設けられている。締結部材801は、操作部80の外表面80bから接続部710の被締結部712を締結する。具体的には、締結部材801は、ネジなどからなる。操作部80は、略直方体形状を有する。略直方体形状の操作部80のX方向側の側面に、イネーブルスイッチ81、スイッチ部83、ピボットボタン85、および、アジャストメントボタン86が配置されている。締結部材801は、操作部80のX方向側の両側面に配置されている。締結部材801は、操作部80のX方向側の一方の側面に2つずつ配置されている。作業者は、操作部80の外表面80bから締結部材801をドライバなどで回転させる。これにより、操作部80とロボットアーム60の先端側リンク部73とが接続される。
第1実施形態では、図16に示すように、ロボットアーム60は、ロボットアーム60の操作部80が取り付けられる側に配置され操作部80を接続するための接続部710を含む。締結部材801は、操作部80の外表面80bから接続部710を締結する。具体的には、接続部710は、ロボットアーム60の並進移動機構部70の先端側リンク部73の、操作部80に接続される側の端部に配置されている。図18に示すように、接続部710は、先端側リンク部73の筐体73aの内側から、複数の締結部材702により先端側リンク部73の筐体73aに固定されている。接続部710は、アルミニウムなどの金属から形成されている。なお、図18では、先端側リンク部73の筐体73aのY1側の部分と、筐体73aの内部に配置されている電気部品などが省略されている。
第1実施形態では、図16および図17に示すように、接続部710は、操作部80の内部に挿入され、締結部材801により締結される被締結部712を含む。操作部80は、挿入される被締結部712をガイドする挿入ガイド802を含む。具体的には、接続部710は、略平板状の本体部711と、本体部711から操作部80側に突出する被締結部712とを含む。被締結部712は、X方向に沿って一対配置されている。被締結部712は、締結部材801が締結される孔部713を有する。1つの被締結部712に2つの孔部713が配置されている。挿入ガイド802は、操作部80の筐体803の内部に一対配置されている。挿入ガイド802は、溝形状を有する。挿入ガイド802は、Z方向に沿って延びる。
第1実施形態では、被締結部712は、挿入ガイド802にガイドされる被ガイド部714を含む。被ガイド部714は、接続部710の一対の被締結部712に各々設けられている。被ガイド部714は、挿入ガイド802側に突出する凸形状を有する。凸形状の被ガイド部714は、Z方向に沿って延びる。凸形状の被ガイド部714が、溝形状の挿入ガイド802に係合する。これにより、被ガイド部714は、挿入ガイド802にガイドされる。
第1実施形態では、接続部710は、接続部710の外縁部に配置され操作部80の端部に当接する段差部715を含む。具体的には、接続部710の略平板状の本体部711の外縁部に段差部715が形成されている。段差部715は、本体部711の全周に亘って形成されている。接続部710が操作部80に挿入され、段差部715が操作部80の筐体803の開口端803aに当接する。これにより、Z方向における操作部80と先端側リンク部73との位置が決められる。
操作部80の溝形状の挿入ガイド802が配置される部分のY方向の両側には、筐体803の内側に突出する一対の凸部804が配置されている。一対の凸部804の間に挿入ガイド802が形成されている。一対の凸部804は、筐体803の内側のX1側とX2側とにそれぞれ配置されている。図19に示すように、凸部804には、締結部材801が貫通する孔部805が形成されている。接続部710の段差部715が操作部80の筐体803の開口端803aに当接するまで接続部710の一対の被締結部712が操作部80の筐体803の内部に挿入される。この状態で、凸部804の孔部805と、被締結部712の孔部713とが対向する。そして、締結部材801が回転しながら、凸部804の孔部805と、被締結部712の孔部713とに挿入されることにより、操作部80と接続部710とが締結される。なお、操作部80と接続部710とが締結された後、孔部805には、シールが貼付される。これにより、操作部80の外部から締結部材801および孔部805を視認することはできない。
第1実施形態では、図20に示すように、操作部80とロボットアーム60との間の信号を中継するための中継基板810を含む。中継基板810は、操作部80から延びる第1信号線806が接続される第1コネクタ部811と、ロボットアーム60から延びる第2信号線720が接続される第2コネクタ部812とを含む。具体的には、中継基板810は、操作部80の孔部805の奥側において締結部材807により締結されている。中継基板810は、矩形形状を有し、締結部材807により四隅が固定されている。中継基板810は、Y方向に沿うように配置されている。
第1実施形態では、図19に示すように、第1コネクタ部811および第2コネクタ部812は、中継基板810においてロボットアーム60側に配置されている。中継基板810は、操作部80から延びる第1信号線806をロボットアーム60側に通すための切欠き部813を含む。具体的には、第1コネクタ部811および第2コネクタ部812は、中継基板810のZ1側の面に配置されている。中継基板810において、第1コネクタ部811および第2コネクタ部812は、Y方向において互いに離間している。中継基板810において、第1コネクタ部811は、Y1側に配置され、第2コネクタ部812は、Y2側に配置されている。中継基板810において、切欠き部813は、Y1側に形成されている。第1信号線806の先端には、図17に示す第1信号線コネクタ部806aが接続されている。第2信号線720の先端には、図16に示す第2信号線コネクタ部720aが接続されている。第1信号線806は、操作部80の奥側から切欠き部813を介してロボットアーム60側に通される。そして、第1信号線806の第1信号線コネクタ部806aと、第1コネクタ部811とが接続される。図16に示すように、第2信号線720は、一対の被締結部712の間に配置されている。第2信号線720の第2信号線コネクタ部720aと、第2コネクタ部812とが接続される。
(操作部の取付方法)
まず、ロボットアーム60の第2信号線720の第2信号線コネクタ部720aと、操作部80の内部に配置されている中継基板810の第2コネクタ部812とが接続される。なお、第1信号線806の第1信号線コネクタ部806aと中継基板810の第1コネクタ部811とは予め接続されている。次に、接続部710の被締結部712を操作部80の内部に挿入する。そして、締結部材801を、操作部80の外表面80b側から操作部80の孔部805および被締結部712の孔部713に締結する。これにより、操作部80がロボットアーム60の先端側リンク部73に取り付けられる。先端側リンク部73からの操作部80の取り外しは、取付方法と逆の手順で行われる。
図21に示すように、手術支援システム100は、手術支援システム100の全体を制御する制御装置130を備えている。制御装置130は、医療用マニピュレータ1の内部に配置されている。ロボットアーム60には、ロボットアーム60を制御するアーム制御部31aが配置されている。アーム制御部31aは、複数のロボットアーム60の各々に配置されている。医療用台車3には、ポジショナ40および医療用台車3を制御するポジショナ制御部31bが配置されている。操作部120には、操作部120を制御する操作制御部110が配置されている。操作制御部110は、操作部120Lと操作部120Rとの各々に配置されている。制御装置130は、ポジショナ制御部31b、アーム制御部31a、および、操作制御部110の各々と通信する。制御装置130は、ポジショナ制御部31b、アーム制御部31a、および、操作制御部110の各々を制御する。
図22に示すように、アーム部61には、複数の関節部64に対応するように、複数のサーボモータM1と、エンコーダE1と、減速機とが設けられている。エンコーダE1は、サーボモータM1の回転角を検出するように構成されている。減速機は、サーボモータM1の回転を減速させてトルクを増大させるように構成されている。
ロボットアーム60には、サーボモータM1を制御するためのサーボ制御部C1が配置されている。また、サーボ制御部C1には、サーボモータM1の回転角を検出するためのエンコーダE1が電気的に接続されている。
図22に示すように、並進移動機構部70には、手術器具4の被駆動ユニット4aに設けられた回転体を回転させるためのサーボモータM2と、手術器具4を並進移動させるためのサーボモータM3と、エンコーダE2およびエンコーダE3と、減速機とが設けられている。エンコーダE2およびエンコーダE3は、それぞれ、サーボモータM2およびサーボモータM3の回転角を検出するように構成されている。減速機は、それぞれ、サーボモータM2およびサーボモータM3の回転を減速させてトルクを増大させるように構成されている。
ロボットアーム60には、手術器具4を駆動するサーボモータM2を制御するためのサーボ制御部C2が配置されている。また、サーボ制御部C2には、サーボモータM2の回転角を検出するためのエンコーダE2が電気的に接続されている。また、ロボットアーム60には、並進移動機構部70を並進移動するサーボモータM3を制御するためのサーボ制御部C3が配置されている。また、サーボ制御部C3には、サーボモータM3の回転角を検出するためのエンコーダE3が電気的に接続されている。
遠隔操作装置2の操作部120に受け付けられた操作量は、操作制御部110を介して、制御装置130に入力される。制御装置130は、受け付けられた操作量とエンコーダE1~E3により検出された回転角とに基づいてロボットアーム60と手術器具4を駆動する位置指令を生成する。生成された位置指令はアーム制御部31aを介して、サーボ制御部C1~C3に入力される。サーボ制御部C1~C3は、アーム制御部31aを介して制御装置130から入力された位置指令と、エンコーダE1~E3により検出された回転角とに基づいて、電流指令を生成するとともに、電流指令をサーボモータM1~M3に出力する。これにより、遠隔操作装置2の操作部120に受け付けられた操作に沿うように、ロボットアーム60が移動される。
図22に示すように、制御装置130は、操作部80のジョイスティック82に受け付けられた操作に基づいてロボットアーム60を操作するように構成されている。具体的には、アーム制御部31aは、ジョイスティック82から入力された入力信号を制御装置130に出力する。制御装置130は受け取った入力信号と、エンコーダE1により検出された回転角とに基づいて位置指令を生成するとともに、アーム制御部31aを介して、位置指令をサーボ制御部C1に出力する。サーボ制御部C1は、アーム制御部31aから入力された位置指令と、エンコーダE1により検出された回転角とに基づいて、電流指令を生成するとともに、電流指令をサーボモータM1に出力する。これにより、ジョイスティック82に入力された動作指令に沿うように、ロボットアーム60が移動される。
制御装置130は、操作部80のスイッチ部83からの入力信号に基づいてロボットアーム60を操作する。具体的には、アーム制御部31aは、スイッチ部83から入力された入力信号を制御装置130に出力する。制御装置130は受け取った入力信号と、エンコーダE1またはE3により検出された回転角とに基づいて位置指令を生成するとともに、アーム制御部31aを介して、位置指令をサーボ制御部C1またはC3に出力する。サーボ制御部C1またはC3は、アーム制御部31aから入力された位置指令と、エンコーダE1またはE3により検出された回転角とに基づいて、電流指令を生成するとともに、電流指令をサーボモータM1またはM3に出力する。これにより、スイッチ部83に入力された動作指令に沿うように、ロボットアーム60が移動される。
図23に示すように、ポジショナ40には、ポジショナ40の複数の関節部43に対応するように、複数のサーボモータM4と、エンコーダE4と、減速機とが設けられている。エンコーダE4は、サーボモータM4の回転角を検出するように構成されている。減速機は、サーボモータM4の回転を減速させてトルクを増大させるように構成されている。
医療用台車3は、駆動輪としての前輪と、操作ハンドル35によって操舵される後輪とを有する。なお、後輪は、前輪よりも操作ハンドル35に近い側に配置されている。また、医療用台車3には、医療用台車3の複数の前輪の各々を駆動するサーボモータM5と、エンコーダE5と、減速機とブレーキが配置されている。減速機は、サーボモータM5の回転を減速させてトルクを増大させるように構成されている。また、医療用台車3の操作ハンドル35には、図8に示すポテンショメータP1が配置されており、スロットル部35aの捻りに応じてポテンショメータP1で検出した回転角に基づき、前輪のサーボモータM5は駆動される。また、医療用台車3の後輪は、双輪形式であり、操作ハンドル35の左右の回動に基づき、後輪は操舵される。また、医療用台車3の操作ハンドル35には、図2に示すポテンショメータP2が配置されており、医療用台車3の後輪には、サーボモータM5aとエンコーダE5aと減速機が配置されている。減速機は、サーボモータM5aの回転を減速させてトルクを増大させるように構成されている。操作ハンドル35の左右の回動に応じてポテンショメータP2で検出した回転角に基づき、サーボモータM6は駆動される。すなわち、操作ハンドル35の左右の回動による後輪の操舵は、サーボモータM5aによりパワーアシストされるように構成されている。
医療用台車3は、前輪が駆動されることにより、前後方向に移動する。また、医療用台車3の操作ハンドル35が回動されることにより、後輪が操舵されて、医療用台車3が左右方向に回動する。
図23に示すように、ポジショナ40には、ポジショナ40を移動するサーボモータM4を制御するためのサーボ制御部C4が配置されている。また、サーボ制御部C4には、サーボモータM4の回転角を検出するためのエンコーダE4が電気的に接続されている。また、医療用台車3には、医療用台車3の前輪を駆動するサーボモータM5を制御するためのサーボ制御部C5が配置されている。サーボ制御部C5には、サーボモータM5の回転角を検出するためのエンコーダE5が電気的に接続されている。医療用台車3の後輪の操舵をパワーアシストするサーボモータM5aを制御するためのサーボ制御部C5aが配置されている。サーボ制御部C5aには、サーボモータM5aの回転角を検出するためのエンコーダE5aが電気的に接続されている。
図21示すように、入力装置33から準備位置の設定などに関する動作情報が、ポジショナ制御部31bを介して、制御装置130に入力される。制御装置130は、入力装置33から入力された動作情報と、エンコーダE4により検出された回転角とに基づいて位置指令を生成するとともに、ポジショナ制御部31bを介して、位置指令をサーボ制御部C4に出力する。サーボ制御部C4は、ポジショナ制御部31bから入力された位置指令と、エンコーダE4により検出された回転角とに基づいて、電流指令を生成するとともに、電流指令をサーボモータM4に出力する。これにより、入力装置33に入力された動作指令に沿うように、ポジショナ40が移動される。同様に、入力装置33からの動作情報に基づいて、制御装置130は、医療用台車3を移動させる。
図24に示すように、遠隔操作装置2は、操作制御部110を備えている。操作部120には、アーム121および操作ハンドル21を含む操作部120の回転軸であるA1~A7軸に対応するように設けられたサーボモータM6a~M6gを制御するためのサーボ制御部C6a~6gが配置されている。また、サーボ制御部C6a~6gには、サーボモータM6a~6gの回転角を検出するためのエンコーダE6a~E6gが電気的に接続されている。なお、サーボモータM6a~M6g、サーボ制御部C6a~6g、および、エンコーダE6a~E6gは、操作部120Lと、操作部120Rとに各々設けられている。
制御装置130は、操作制御部110を介して、操作部120の姿勢に応じて、サーボモータM6a~M6gの回転軸A1~A7に発生する重力トルクを打ち消すようなトルクを発生するように、サーボモータM6a~M6gを制御する。これにより、操作者は、比較的小さい力で操作部120を操作することが可能になる。
制御装置130は、操作制御部110を介して、操作部120の操作に応じて、サーボモータM6a~M6gの回転軸A1~A7にトルクを発生させ、操作者の操作をアシストするようにサーボモータM6a~M6gを制御する。これにより、操作者は、比較的小さい力で操作部120を操作することが可能になる。
[第1実施形態の効果]
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、操作部80は、ロボットアーム60による手術器具4の移動を操作するためのジョイスティック82を含むとともに、ロボットアーム60に対して着脱可能である。これにより、ロボットアーム60から離間して設けられた操作部80によりロボットアーム60を操作する場合と異なり、操作者は、ロボットアーム60の近傍において操作部80を操作することができるので、ロボットアーム60を正確な位置まで移動させるための操作を容易に行うことができる。これにより、操作部80によるロボットアーム60の操作性を向上させることができる。また、操作部80がロボットアーム60に対して着脱可能であるので、操作部80が故障した場合でも、故障した操作部80をロボットアーム60から取り外して、新たな操作部80をロボットアーム60に取り付けることができる。これらにより、操作部80によるロボットアーム60の操作性を向上しながら、操作部80を容易に交換することができる。また、ジョイスティック82は比較的故障しやすいため、ジョイスティック82を含む操作部80を着脱可能に構成することは、操作部80の交換を容易に行う点において特に有効である。
第1実施形態では、上記のように、イネーブルスイッチ81及びジョイスティック82は、操作部80において操作者の片手の指で操作可能な範囲に離間して配置される。これにより、ロボットアーム60の移動方向および移動速度を操作するジョイスティック82が、イネーブルスイッチ81を押下した状態で操作者の指により操作可能であるので、操作者の操作部80を操作する指とイネーブルスイッチ81を押下する指との間隔が、略一定に保持される。つまり、ロボットアーム60が比較的高速に移動した場合でも、操作者の操作部80を把持する指と操作部80を操作する指との間隔が、略一定に保持される。これにより、ロボットアーム60が比較的高速に移動した場合でも、操作者の指の操作部80に対する状態が変化しにくいので、操作部80によるロボットアーム60の方向が変化しにくい。その結果、ロボットアーム60が比較的高速に移動する場合でも、ジョイスティック82の方向が変化することに起因するロボットアーム60の振動を抑制することができる。
第1実施形態では、上記のように、操作部80は、ロボットアーム60に取り付けられた手術器具4の移動の支点となるピボット位置PPを教示するためのピボットボタン85を含む。これにより、ピボットボタン85を含む操作部80が故障した場合でも、操作部80の交換を容易に行うことができるとともに、ピボット位置PPの教示を行う際の操作性を向上させることができる。
第1実施形態では、上記のように、締結部材801は、操作部80の外表面80bから被締結部712を締結する。これにより、操作部80をロボットアーム60に対して締結する作業および締結を解除する作業を、操作部80の外部から行うことができるので、操作部80のロボットアーム60からの着脱を容易に行うことができる。
第1実施形態では、上記のように、ロボットアーム60は、ロボットアーム60の操作部80が取り付けられる側に配置され操作部80を接続するための接続部710を含み、締結部材801は、操作部80の外表面80bから被締結部712を締結する。これにより、締結部材801により操作部80と接続部710とを接続することによって、操作部80をロボットアーム60に容易に取り付けることができる。また、締結部材801の被締結部712に対する締結状態を解除することによって、操作部80をロボットアーム60から容易に取り外すことができる。
第1実施形態では、上記のように、接続部710は、操作部80の内部に挿入され、締結部材801により締結される被締結部712を含み、操作部80は、挿入される被締結部712をガイドする挿入ガイド802を含む。これにより、被締結部712を操作部80の内部に挿入する際に、挿入ガイド802により被締結部712がガイドされるので、被締結部712を容易に挿入することができる。これによっても、操作部80の交換作業を容易に行うことができる。
第1実施形態では、上記のように、被締結部712は、挿入ガイド802にガイドされる被ガイド部714を含む。これにより、被ガイド部714が操作部80の挿入ガイド802にガイドされるので、被締結部712をより容易に挿入することができる。
第1実施形態では、上記のように、接続部710は、接続部710の外縁部に配置され操作部80の端部に当接する段差部715を含む。これにより、操作部80の端部を段差部715に当接させることにより、接続部710の操作部80に対する位置決めを精度良く行うことができる。
第1実施形態では、上記のように、中継基板810は、操作部80から延びる第1信号線806が接続される第1コネクタ部811と、ロボットアーム60から延びる第2信号線720が接続される第2コネクタ部812とを含む。これにより、操作部80から延びる第1信号線806とロボットアーム60から延びる第2信号線720とを、それぞれ、中継基板810に配置される第1コネクタ部811と第2コネクタ部812とに接続するだけで、第1信号線806と第2信号線720とを中継基板810を介して容易に電気的に接続することができる。このため、操作部80の交換作業を容易に行うことができる。
第1実施形態では、上記のように、第1コネクタ部811および第2コネクタ部812は、中継基板810においてロボットアーム60側に配置されており、中継基板810は、操作部80から延びる第1信号線806をロボットアーム60側に通すための切欠き部813をさらに含む。これにより、操作部80の奥側から延びる第1信号線806を、切欠き部813を介して、中継基板810のロボットアーム60側に配置されている第1コネクタ部811に接続することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態の操作部180について説明する。
図25~図27に示すように、ロボットアーム60と操作部180との間には、アダプタ200が配置されている。操作部180は、アダプタ200を介してロボットアーム60に着脱可能に取り付けられている。具体的には、アダプタ200は、ロボットアーム60側に配置される第1アダプタ210と、第1アダプタ210に接続され、操作部180側に配置される第2アダプタ220とを含む。第1アダプタ210と第2アダプタ220とが接続されることにより、操作部180とロボットアーム60とは、機械的および電気的に接続されている。ロボットアーム60を周囲から隔離するための第1ドレープ310と、操作部180を周囲から隔離するための第2ドレープ320とが配置されている。第1ドレープ310は、袋状のフィルムにより構成されたドレープ本体311と、樹脂製のマウントカバー312とを含んでいる。第2ドレープ320は、袋状のフィルムにより構成されたドレープ本体321と、樹脂製のマウントカバー322とを含んでいる。なお、図25以外の図面では、ドレープ本体311およびドレープ本体321は、省略されている。
詳細には、図28に示すように、ロボットアーム60の並進移動機構部70の先端側リンク部73の端面731には、端子732aおよび732bが配置されている。端面731の四隅には、それぞれ、凸部733が配置されている。図29に示すように、第1アダプタ210の先端側リンク部73側の面211には、端子212aおよび212bが配置されている。面211の四隅には、それぞれ、孔部213が配置されている。図28に示すように、第1ドレープ310には、2つの孔部311aおよび311bが形成されている。先端側リンク部73の端子732aは、第1ドレープ310の孔部311aを介して、第1アダプタ210の端子212aに接続されている。先端側リンク部73の端子732bは、第1ドレープ310の孔部311bを介して、第1アダプタ210の端子212bに接続されている。先端側リンク部73の凸部733は、第1ドレープ310の孔部311aまたは311bを介して、第1アダプタ210の孔部213に係合されている。
第1アダプタ210の操作部180側の面214には、X方向に沿って延びる凹凸部215aおよび215bが形成されている。凹凸部215aおよび215bのZ2側には、それぞれ、端子212aおよび212bの先端部が露出している。
図30に示すように、操作部180の端面181には、端子182aおよび182bが配置されている。端面181の四隅には、それぞれ、凸部183が配置されている。図31に示すように、第2アダプタ220の操作部180側の面221には、端子222aおよび222bが配置されている。面221の四隅には、それぞれ、孔部223が配置されている。図30に示すように、第2ドレープ320には、2つの孔部321aおよび321bが形成されている。操作部180の端子182aは、第2ドレープ320の孔部321aを介して、第2アダプタ220の端子222aに接続されている。操作部180の端子182bは、第2ドレープ320の孔部321bを介して、第2アダプタ220の端子222bに接続されている。操作部180の凸部183は、第2ドレープ320の孔部321aまたは孔部321bを介して、第2アダプタ220の孔部223に係合されている。
第2アダプタ220の先端側リンク部73側の面224には、X方向に沿って延びる凹凸部225aおよび225bが形成されている。凹凸部225aおよび225bのZ1側には、それぞれ、端子222aおよび222bの先端部が露出している。
第1アダプタ210の凹凸部215aおよび215bと、第2アダプタ220の凹凸部225aおよび225bとが接続されることにより、操作部180がロボットアーム60の先端側リンク部73に取り付けられる。これにより、第1アダプタ210の端子212aおよび212bは、それぞれ、第2アダプタ220の端子222aおよび222bに接続される。その結果、操作部180とロボットアーム60とは、機械的および電気的に接続される。また、第1アダプタ210の凹凸部215aおよび215bと、第2アダプタ220の凹凸部225aおよび225bとの接続状態を解除することにより、操作部180がロボットアーム60の先端側リンク部73から取り外される。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、操作部180は、アダプタ200を介してロボットアーム60に着脱可能に取り付けられている。これにより、アダプタ200により、容易に、ロボットアーム60と操作部180とを着脱することができる。また、ロボットアーム60が複数設けられている場合でも、1つの操作部180を複数のロボットアーム60の間で付け替えて使用することができる。これにより、複数のロボットアーム60の全てに操作部180を配置する場合と異なり、医療用マニピュレータ1の構成を簡略化することができる。
第2実施形態では、上記のように、アダプタ200は、ロボットアーム60側に配置される第1アダプタ210と、第1アダプタ210に接続され、操作部180側に配置される第2アダプタ220とを含む。ロボットアーム60を周囲から隔離するための第1ドレープ310と、操作部180を周囲から隔離するための第2ドレープ320とが配置されている。これにより、不潔領域に配置されるロボットアーム60を第1ドレープ310により覆うことができ、不潔領域に配置される操作部180を第1ドレープ310とは別個の第2ドレープ320により覆うことができるので、清潔領域に配置される手術器具4と、不潔領域に配置されるロボットアーム60および操作部180とが接触するのを抑制しながら、手術中に操作部180を交換すること、および、1つの操作部180を複数のロボットアーム60の間で付け替えることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。
第3実施形態では、図32および図33に示すように、ロボットアーム60の並進移動機構部70の先端側リンク部73に、ロボットアーム60を操作する操作部900が取り付けられている。操作部900は、操作者が把持する把持部としての筐体901を含む。また、操作部900は、操作者が筐体901に加えられた力に基づいて、ロボットアーム60の移動方向および移動速度を制御するための信号を出力する力センサ902を含む。また、操作部900は、筐体901と力センサ902との間に設けられ、筐体901から力センサ902に加えられる力を緩和する緩衝部材903を含む。
緩衝部材903は、ゴム部材を含む。これにより、緩衝部材903が弾性を有するので、力センサ902に対して筐体901は、傾斜可能である。すなわち、操作者が筐体901を把持して筐体901を傾斜させるように力を加える。これにより、緩衝部材903が変形して、力センサ902に対して筐体901が傾斜する。
力センサ902は、たとえば、歪ゲージ式のセンサから構成されている。力センサ902は、3方向の力の大きさを検出する。すなわち、筐体901が傾斜されることにより、力センサ902は、2次元内(X-Y平面内)の方向の力の大きさを検出する。また、筐体901が、Z1方向に押下されるか、または、Z2方向に引っ張られることにより、Z方向の力の大きさを検出する。なお、力センサ902として、6方向の力の大きさを検出する力センサを用いてもよい。
操作部900は、ロボットアーム60の移動を許可するイネーブルスイッチ904を含む。そして、力センサ902は、操作者がロボットアーム60の移動を許可する状態となるように操作部900を把持してイネーブルスイッチ904を押下した状態で、筐体901に加えられた力に基づいて、ロボットアーム60の移動方向および移動速度を制御するための信号を出力する。
図34および図35に示すように、操作部900は、ロボットアーム60に対して着脱可能である。具体的には、略L字形状の先端側リンク部73の一方端には、図6に示すように手術器具4が着脱可能に取り付けられている。操作部900は、略L字形状の先端側リンク部73の他方端に着脱可能に取り付けられている。
具体的には、図35に示すように、操作部900とロボットアーム60との間には、中間部材910が配置されている。中間部材910は、締結部材911により操作部900に固定されている。締結部材911は、操作部900の台座部905を締結する。中間部材910は、円筒形状を有している。
図34に示すように、中間部材910は、ロボットアーム60に対して、締結部材912により固定されている。締結部材912は、中間部材910の外表面910aからロボットアーム60の接続部710の被締結部712を締結する。作業者は、中間部材910の外表面910aから締結部材912をドライバなどで回転させる。これにより、中間部材910とロボットアーム60の先端側リンク部73とが接続される。締結部材912の締結状態が解除されることにより、ロボットアーム60から操作部900および中間部材910が取り外される。
接続部710は、被締結部712を含む。中間部材910は、挿入される被締結部712の被ガイド部714をガイドする挿入ガイド913を含む。図32に示すように、中間部材910と接続部710とが締結された後、締結部材912には、シール914が貼付される。
[第3実施形態の効果]
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、操作部900は、ロボットアーム60に対して着脱可能である。これにより、操作部900が故障した場合でも、故障した操作部900をロボットアーム60から取り外して、新たな操作部900をロボットアーム60に取り付けることができる。これらにより、操作部900を容易に交換することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、操作部80および180にピボットボタン85が配置されている例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、操作部80および180にピボットボタン85が配置されていない操作部80および180に対して、本開示を適用することも可能である。
上記第1実施形態では、操作部80とロボットアーム60とは、ネジなどからなる締結部材801により着脱可能に固定されている例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、操作部80とロボットアーム60とを、スナップフィットなどの締結部材801以外の機構によって、着脱可能に固定してもよい。
上記第1実施形態では、ロボットアーム60に被締結部712が配置され、締結部材801が操作部80の外表面80bから被締結部712を締結する例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、操作部80に被締結部712を配置し、締結部材801がロボットアーム60の外表面から被締結部712を締結する機構によって、操作部80とロボットアーム60とを着脱可能に固定してもよい。
上記第1実施形態では、操作部80の挿入ガイド802が溝形状を有し、接続部710の被ガイド部714が凸形状を有する例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、操作部80の挿入ガイド802が凸形状を有し、接続部710の被ガイド部714が溝形状を有していてもよい。
上記第1実施形態では、接続部710の外縁部に段差部715が形成されている例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、操作部80の開口端803aに段差部が形成されていてもよい。
上記第1実施形態では、中継基板810の同じ側の表面に第1コネクタ部811と第2コネクタ部812とが配置されている例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、中継基板810において第1コネクタ部811と第2コネクタ部812とが異なる表面に配置されていてもよい。
上記第1実施形態では、中継基板810の切欠き部813にて第1信号線806をロボットアーム60側に通す例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、中継基板810の切欠き部813にて第2信号線720を操作部80側に通してもよい。
上記第1実施形態では、中継基板810に第1信号線806をロボットアーム60側に通すための切欠き部813が形成されている例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、中継基板810に第1信号線806をロボットアーム60側に通すための貫通孔が形成されていてもよい。
上記第1実施形態では、操作部80とロボットアーム60とが信号線により電気的に接続されている例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、通信線により操作部80とロボットアーム60が接続されていてもよい。
また、上記第2実施形態では、第1アダプタ210と第1ドレープ310とが別体であり、第2アダプタ220と第2ドレープ320とが別体である例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、第1アダプタ210と第1ドレープ310とが一体であり、第2アダプタ220と第2ドレープ320とが一体であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、操作部80および180の断面が略矩形形状を有している(操作部80および180が略角柱形状を有している)例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、操作部80および180が略円筒形状を有していてもよい。
また、上記第1から第3実施形態では、操作部80、180および900が並進移動機構部70に設けられている例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、操作部80が、アーム部61に設けられていてもよい。
また、上記第1から第3実施形態では、ロボットアーム60が4つ設けられている例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、ロボットアーム60の数は、少なくとも1つ以上設けられていれば他の任意の数であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、アーム部61およびポジショナ40が7軸多関節ロボットから構成されている例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、アーム部61およびポジショナ40が7軸多関節ロボット以外の軸構成の多関節ロボットなどから構成されていてもよい。7軸多関節ロボット以外の軸構成とは、例えば、6軸や8軸である。
また、上記第1および第2実施形態では、医療用マニピュレータ1が、医療用台車3と、ポジショナ40と、アームベース50とを備えている例を示したが、本開示はこれに限らない。たとえば、医療用台車3と、ポジショナ40と、アームベース50は必ずしも必要なく、医療用マニピュレータ1が、ロボットアーム60だけで構成されてもよい。
また、上記第3実施形態では、操作部900が締結部材912によりロボットアーム60に着脱可能に取り付けられている例を示したが、本開示はこれに限らない。たとえば、第2実施形態のように、操作部900をアダプタ200を介してロボットアーム60に着脱可能に取り付けてもよい。
本明細書で開示する要素の機能は、開示された機能を実行するよう構成またはプログラムされた汎用プロセッサ、専用プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、従来の回路、および/または、それらの組み合わせ、を含む回路または処理回路を使用して実行できる。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含むため、処理回路または回路と見なされる。本開示において、回路、ユニット、または手段は、列挙された機能を実行するハードウェアであるか、または、列挙された機能を実行するようにプログラムされたハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示されているハードウェアであってもよいし、あるいは、列挙された機能を実行するようにプログラムまたは構成されているその他の既知のハードウェアであってもよい。ハードウェアが回路の一種と考えられるプロセッサである場合、回路、手段、またはユニットはハードウェアとソフトウェアの組み合わせであり、ソフトウェアはハードウェアおよび/またはプロセッサの構成に使用される。
1 医療用マニピュレータ(手術支援ロボット)
4 手術器具
60 ロボットアーム
80 操作部
80b 外表面
81 イネーブルスイッチ
82 ジョイスティック
85 ピボットボタン(ピボット位置教示部)
180 操作部
200 アダプタ
210 第1アダプタ
220 第2アダプタ
310 第1ドレープ
320 第2ドレープ
710 接続部
712 被締結部
714 被ガイド部
715 段差部
720 第2信号線
801 締結部材
802 挿入ガイド
806 第1信号線
810 中継基板
811 第1コネクタ部
812 第2コネクタ部
813 切欠き部
PP ピボット位置

Claims (12)

  1. 手術器具が取り付けられるロボットアームと、
    前記ロボットアームに取り付けられ、前記ロボットアームを操作する操作部とを備え、
    前記操作部は、前記ロボットアームによる前記手術器具の移動を操作するためのジョイスティックを含むとともに、前記ロボットアームに対して着脱可能である、手術支援ロボット。
  2. 前記操作部は、前記ロボットアームに取り付けられた前記手術器具の移動の支点となるピボット位置を教示するためのピボット位置教示部をさらに含む、請求項1に記載の手術支援ロボット。
  3. 前記操作部は、押下されることにより前記ロボットアームの移動を許可するイネーブルスイッチをさらに含み、
    前記イネーブルスイッチ及び前記ジョイスティックは、前記操作部において操作者の片手の指で操作可能な範囲に離間して配置される、請求項1または2に記載の手術支援ロボット。
  4. 前記操作部と前記ロボットアームとを接続するための締結部材と被締結部とをさらに備え、
    前記締結部材は、前記操作部または前記ロボットアームの外表面から前記被締結部を締結する、請求項1~3のいずれか1項に記載の手術支援ロボット。
  5. 前記ロボットアームは、前記ロボットアームの前記操作部が取り付けられる側に配置され前記操作部を接続するための接続部を含み、
    前記締結部材は、前記操作部の前記外表面から前記接続部を締結する、請求項4に記載の手術支援ロボット。
  6. 前記接続部は、前記操作部の内部に挿入され、前記締結部材により締結される前記被締結部を含み、
    前記操作部は、挿入される前記被締結部をガイドする挿入ガイドを含む、請求項5に記載の手術支援ロボット。
  7. 前記被締結部は、前記挿入ガイドにガイドされる被ガイド部を含む、請求項6に記載の手術支援ロボット。
  8. 前記接続部は、前記接続部の外縁部に配置され前記操作部の端部に当接する段差部を含む、請求項5~7のいずれか1項に記載の手術支援ロボット。
  9. 前記操作部と前記ロボットアームとの間の信号を中継するための中継基板をさらに備え、
    前記中継基板は、前記操作部から延びる第1信号線が接続される第1コネクタ部と、前記ロボットアームから延びる第2信号線が接続される第2コネクタ部とを含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の手術支援ロボット。
  10. 前記中継基板は、前記操作部から延びる前記第1信号線、または前記ロボットアームから延びる前記第2信号線を通すための切欠き部をさらに含む、請求項9に記載の手術支援ロボット。
  11. 前記ロボットアームと前記操作部との間に配置されるアダプタをさらに備え、
    前記操作部は、前記アダプタを介して前記ロボットアームに着脱可能に取り付けられている、請求項1~3のいずれか1項に記載の手術支援ロボット。
  12. 前記アダプタは、前記ロボットアーム側に配置される第1アダプタと、前記第1アダプタに接続され、前記操作部側に配置される第2アダプタとを含み、
    前記ロボットアームを周囲から隔離するための第1ドレープと、
    前記操作部を周囲から隔離するための第2ドレープと、をさらに備える、請求項11に記載の手術支援ロボット。


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