JP2023034696A - 手術支援システムおよび手術支援システムの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】関節軸の回転速度が制限値を超えるような操作が行われた場合にも、操作部の操作にロボットアームの姿勢を追従させることが可能な手術支援システムを提供する。【解決手段】手術支援システム100では、制御装置130は、受け付けられた操作量に対して、ロボットアーム60の複数の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、複数の関節軸の回転速度を関連した割合でスケーリングする。【選択図】図20
Description
この開示は、手術支援システムおよび手術支援システムの制御方法に関し、特に、操作者による操作を受け付ける操作部を含む手術支援システムおよび手術支援システムの制御方法に関する。
従来、操作者による操作を受け付けるマスターハンドルを含む手術支援システムが知られている。特許文献1では、外科医がマスターハンドルを移動させることにより、ロボットアームに取り付けられたエンドエフェクタが移動する。特許文献1では、外科医がマスターハンドルを移動させる移動量よりも、エンドエフェクタの移動量が小さくなるように、スケーリングが行われている。具体的には、外科医がマスターハンドルを移動させると、制御装置は、移動後のマスターハンドルの位置と移動前のマスターハンドルの位置との差分値を算出する。そして、制御装置は、算出した差分値にスケール係数を乗算する。スケール係数は、1よりも小さい。制御装置は、スケール係数が乗算された差分値に基づいて、エンドエフェクタを移動する。スケール係数が1よりも小さいため、外科医のマスターハンドルの移動量よりもエンドエフェクタの移動量が小さくなる。
ここで、特許文献1のような従来の手術支援システムでは、外科医がマスターハンドルを移動させると、ロボットアームの複数の関節軸に含まれるモータの回転速度がモータの制限値を超える場合がある。この場合に、回転速度が制限値を超えたモータのみに対して、回転速度が制限値以下になるように制限をかけると、複数の関節軸の回転量のバランスがくずれて、マスターハンドルの操作にロボットアームの姿勢が追従できないという問題点がある。
この開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この開示の1つの目的は、関節軸の回転速度が制限値を超えるような操作が行われた場合にも、操作部の操作にロボットアームの姿勢を追従させることが可能な手術支援システムおよび手術支援システムの制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この開示の第1の局面による手術支援システムは、先端に手術器具が取り付けられるロボットアームを含む患者側装置と、手術器具に対する操作量を受け付ける操作部を含む操作者側装置と、受け付けられた操作量に基づいて手術器具を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、受け付けられた操作量に対して、ロボットアームの複数の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、複数の関節軸の回転速度を関連した割合でスケーリングする。
この開示の第1の局面による手術支援ロボットでは、上記のように、制御装置は、受け付けられた操作量に対して、ロボットアームの複数の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、複数の関節軸の回転速度を関連した割合でスケーリングする。これにより、ロボットアームの複数の関節軸の回転速度が同様にスケーリングされるので、複数の関節軸の回転量のバランスがくずれるのを抑制することができる。このため、関節軸の回転速度が制限値を超えるような操作が行われた場合にも、操作部の操作にロボットアームの姿勢を追従させることができる。
この開示の第2の局面による手術支援システムの制御方法は、先端に手術器具が取り付けられるロボットアームを含む患者側装置と、手術器具に対する操作量を受け付ける操作部を含む操作者側装置と、受け付けられた操作量に基づいて手術器具を制御する制御装置と、を備える手術支援システムの制御方法であって、受け付けられた操作量に対して、ロボットアームの複数の関節軸の回転速度が制限値以下になる回転速度の割合を算出し、複数の関節軸の回転速度を関連した割合でスケーリングする。
この開示の第2の局面による手術支援システムの制御方法は、上記のように、受け付けられた操作量に対して、ロボットアームの複数の関節軸の回転速度が制限値以下になる回転速度の割合を算出し、複数の関節軸の回転速度を関連した割合でスケーリングする。これにより、ロボットアームの複数の関節軸の回転速度が同様にスケーリングされるので、複数の関節軸の回転量のバランスがくずれるのを抑制することができる。このため、関節軸の回転速度が制限値を超えるような操作が行われた場合にも、操作部の操作にロボットアームの姿勢を追従させることが可能な手術支援システムの制御方法を提供することができる。
本開示によれば、関節軸の回転速度が制限値を超えるような操作が行われた場合にも、操作部の操作にロボットアームの姿勢を追従させることができる。
以下、本開示を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1~図24を参照して、第1実施形態による手術支援システム100の構成について説明する。手術支援システム100は、患者P側装置である医療用マニピュレータ1と、医療用マニピュレータ1を操作するための操作者側装置である遠隔操作装置2とを備えている。医療用マニピュレータ1は医療用台車3を備えており、移動可能に構成されている。遠隔操作装置2は、医療用マニピュレータ1から離間した位置に配置されており、医療用マニピュレータ1は、遠隔操作装置2により遠隔操作されるように構成されている。医師などの操作者は、医療用マニピュレータ1に所望の動作を行わせるための指令を遠隔操作装置2に入力する。遠隔操作装置2は、入力された指令を医療用マニピュレータ1に送信する。医療用マニピュレータ1は、受信した指令に基づいて動作する。また、医療用マニピュレータ1は、滅菌された滅菌野である手術室内に配置されている。
図1~図24を参照して、第1実施形態による手術支援システム100の構成について説明する。手術支援システム100は、患者P側装置である医療用マニピュレータ1と、医療用マニピュレータ1を操作するための操作者側装置である遠隔操作装置2とを備えている。医療用マニピュレータ1は医療用台車3を備えており、移動可能に構成されている。遠隔操作装置2は、医療用マニピュレータ1から離間した位置に配置されており、医療用マニピュレータ1は、遠隔操作装置2により遠隔操作されるように構成されている。医師などの操作者は、医療用マニピュレータ1に所望の動作を行わせるための指令を遠隔操作装置2に入力する。遠隔操作装置2は、入力された指令を医療用マニピュレータ1に送信する。医療用マニピュレータ1は、受信した指令に基づいて動作する。また、医療用マニピュレータ1は、滅菌された滅菌野である手術室内に配置されている。
遠隔操作装置2は、たとえば、手術室の中または手術室の外に配置されている。遠隔操作装置2は、図3に示すアーム121および操作ハンドル21を含む操作部120と、フットペダル22と、タッチパネル23と、モニタ24と、支持アーム25と、支持バー26とを含む。操作部120は、医師などの操作者が指令を入力するための操作用のハンドルを構成する。
また、図3に示すように、操作部120は、医師などの操作者から見て、左側に配置され、操作者の左手により操作される操作部120Lと、右側に配置され、操作者の右手により操作される操作部120Rと、を含んでいる。なお、操作部120Lと操作部120Rとの構成は、同様である。
操作部120は、略L字状のアーム121を含む。アーム121は、第1リンク部121aと、第2リンク部121bと、第3リンク部121cとを有する。第1リンク部121aの上端側は、鉛直方向に沿ったA1軸回りに回動可能に遠隔操作装置2の本体に取り付けられている。第2リンク部121bの上端側は、水平方向に沿ったA2軸回りに回動可能に第1リンク部121aの下端側に取り付けられている。第3リンク部121cの一方端側は、水平方向に沿ったA3軸回りに回動可能に第2リンク部121bの下端側に取り付けられている。第3リンク部121cの他方端側には、A4軸回りに回動可能に操作ハンドル21が取り付けられている。
アーム121は、操作ハンドル21を所定の3次元操作範囲内で移動可能に支持する。具体的には、アーム121は、上下方向、左右方向および前後方向に、操作ハンドル21を移動可能に支持する。アーム121の3次元的な操作に対応するように、ロボットアーム60が3次元的に移動される。
操作ハンドル21は、手術器具4を操作するように構成されている。また、操作ハンドル21は、手術器具4に対する操作量を受け付ける。操作ハンドル21は、医師などの操作者から見て、左側に配置され、操作者の左手により操作される操作ハンドル21Lと、右側に配置され、操作者の右手により操作される操作ハンドル21Rと、を含んでいる。
また、図4に示すように、操作ハンドル21は、リンク部21a、リンク部21b、リンク部21c、医師などの操作者が操作するリンク部21dとを含む。リンク部21aは、A4軸周りに回動する。リンク部21bは、リンク部21aに対して、A5軸周りに回動する。リンク部21cは、リンク部21bに対して、A6軸周りに回動する。リンク部21dは、リンク部21cに対して、A7軸周りに回動する。
また、操作ハンドル21には、一対のグリップ部材21fがリンク部21dに設けられており、グリップ部材21fには円筒状の指挿入部21eが設けられている。操作者は、一対の指挿入部21eに指を挿入して操作ハンドル21を操作する。一対のグリップ部材21fは、それぞれの基端がリンク部21dに対して回動可能に接続されており、一対のグリップ部材21f間の角度を大きくしたり小さくしたりすることにより、後述するジョー部材104aとジョー部材104bとの開き角度が変更される。
また、操作ハンドル21は、操作ハンドル21によって受け付けられた操作量に対してロボットアーム60および手術器具4の移動量が変更される。この変更を、スケーリングという。たとえば、移動量の倍率が1/2倍に設定されている場合、手術器具4は、操作ハンドル21の移動距離の1/2の移動距離を移動するよう制御される。これによって、精細な手術を精確に行うことができる。
図5に示すように、フットペダル22は、手術器具4に関する機能を実行するように複数設けられている。また、複数のフットペダル22は、基台部28に配置されている。フットペダル22は、切替ペダル22aと、クラッチペダル22bと、カメラペダル22cと、切開ペダル22dと、凝固ペダル22eとを含んでいる。切替ペダル22aと、クラッチペダル22bと、カメラペダル22cと、切開ペダル22dと、凝固ペダル22eとは、操作者の足により操作される。また、切開ペダル22dは、右側のロボットアーム60用の切開ペダル22dRと、左側のロボットアーム60用の切開ペダル22dLとを含む。また、凝固ペダル22eは、右側のロボットアーム60用の凝固ペダル22eRと、左側のロボットアーム60用の凝固ペダル22eLとを含む。
切替ペダル22aは、操作ハンドル21で動作させるロボットアーム60を切り替えるように構成されている。第1実施形態では、クラッチペダル22bは、ロボットアーム60と操作ハンドル21との操作接続を一時切断するクラッチ操作を実行するように構成されている。クラッチペダル22bが操作者によって踏み込まれている間、操作ハンドル21による操作が、ロボットアーム60に伝達されなくなる。また、カメラペダル22cが操作者によって踏み込まれている間、操作ハンドル21によって、内視鏡6が取り付けられたロボットアーム60を操作することが可能になる。切開ペダル22dまたは凝固ペダル22eが操作者によって踏み込まれている間、電気手術装置が起動する。
図1に示すように、モニタ24は、内視鏡6によって取り込まれた画像を表示するためのスコープ型表示装置である。支持アーム25は、モニタ24の高さを医師などの操作者の顔の高さに合わせるようにモニタ24を支持する。タッチパネル23は、支持バー26に配置されている。モニタ24近傍に設けられたセンサにより操作者の頭部を検知することにより医療用マニピュレータ1は遠隔操作装置2による操作が可能になる。操作者は、モニタ24により患部を視認しながら、操作ハンドル21およびフットペダル22を操作する。これにより、遠隔操作装置2に指令が入力される。遠隔操作装置2に入力された指令は、医療用マニピュレータ1に送信される。
また、医療用台車3には、入力装置33が設けられている。入力装置33は、主に施術前に手術の準備を行うために、ポジショナ40、アームベース50、および、複数のロボットアーム60の移動や姿勢の変更の操作を受け付けるように構成されている。
図1および図2に示す医療用マニピュレータ1は、手術室内に配置されている。医療用マニピュレータ1は、医療用台車3と、ポジショナ40と、アームベース50と、複数のロボットアーム60とを備えている。アームベース50は、ポジショナ40の先端に取り付けられている。アームベース50は、比較的長い棒形状を有する。つまり、アームベース50は、長尺形状を有する。また、複数のロボットアーム60は、各々のロボットアーム60の基端が、アームベース50に取り付けられている。複数のロボットアーム60は、折り畳まれた収納姿勢をとることが可能に構成されている。アームベース50と、複数のロボットアーム60とは、滅菌ドレープにより覆われて使用される。また、ロボットアーム60は、手術器具4を支持する。
ポジショナ40は、たとえば、7軸多関節ロボットにより構成されている。また、ポジショナ40は、医療用台車3上に配置されている。ポジショナ40は、アームベース50を移動させる。具体的には、ポジショナ40は、アームベース50の位置を3次元に移動させるように構成されている。
また、ポジショナ40は、ベース部41と、ベース部41に連結された複数のリンク部42とを含む。複数のリンク部42同士は、関節部43により連結されている。
図1に示すように、複数のロボットアーム60の各々の先端には、手術器具4が取り付けられている。手術器具4は、たとえば、取り換え可能なインストゥルメント、手術部位の画像を取り込むための図10に示される内視鏡6などを含む。
図6に示すように、インストゥルメントには、ロボットアーム60のホルダ71に設けられたサーボモータM2によって駆動される被駆動ユニット4aが設けられている。また、インストゥルメントの先端には、鉗子4bが設けられている。また、インストゥルメントの先端には、鉗子4b以外に、関節を有する器具として、ハサミ、グラスパー、ニードルホルダ、マイクロジセクター、ステーブルアプライヤー、タッカー、吸引洗浄ツール、スネアワイヤ、および、クリップアプライヤーなどが配置される。また、インストゥルメントの先端には、関節を有しない器具として、切断刃、焼灼プローブ、洗浄器、カテーテル、および、吸引オリフィスなどが配置される。また、手術器具4は、被駆動ユニット4aと鉗子4bとを接続するシャフト4cを含む。被駆動ユニット4aと、シャフト4cと、鉗子4bとは、Z方向に沿って配置されている。
また、図7に示すように、インストゥルメントは、ジョー部材104aおよび104bの基端側を先端側でJT11軸周りに回転可能に支持する第1支持体4eと、第1支持体4eの基端側を先端側でJT10軸周りに回転可能に支持する第2支持体4fと、第2支持体4fの基端側に接続されるシャフト4cとを含む。被駆動ユニット4aと、シャフト4cと、第2支持体4fと、第1支持体4eと、鉗子4bとは、Z方向に沿って配置されている。JT11軸は、シャフト4cが延びる方向であるZ方向に対して直交する。また、JT10軸は、シャフト4cが延びる方向においてJT11軸と離間しかつシャフト4cが延びる方向およびJT11軸に対して直交する。なお、ジョー部材104aおよび104bは、それぞれ、第1ジョー部材および第2ジョー部材の一例である。また、JT10軸は、シャフト4cの遠位端側に設けられるジョーを曲げる手首関節の一例である。
第1支持体4eには、JT11軸の軸線周りに回転するように鉗子4bが取り付けられている。また、第2支持体4fは、第1支持体4eをJT10軸について回転可能に支持している。つまり、第2支持体4fにはJT10軸の軸線周りに回転するように第1支持体4eが取り付けられている。また、第1支持体4eの先端側であるZ1方向側の部分は、U字形状を有している。第1支持体4eのU字形状の先端側の部分のJT11軸の軸線における中央部にツールセンタポイントとしてのTCP1が設定されている。
また、手術器具4としての鉗子4bは、シャフト4cの回転軸としてのJT9軸と、ジョー部材104aおよびジョー部材104bの開閉軸としてのJT12軸とを備えている。なお、シャフト4cの回転軸は、シャフト4cが延びる方向に沿った軸である。なお、ロボットアーム60のホルダ71に設けられたサーボモータM2は、複数設けられており、複数のサーボモータM2によって、被駆動ユニット4aの回転体が駆動される。これにより、J9軸~J12軸周りに、手術器具4が駆動される。なお、サーボモータM2は、たとえば、4個設けられている。
また、図10に示すように、内視鏡6のTCP2は、内視鏡6の先端に設定されている。
また、図8に示すように、医療用台車3には、表示部33aが配置されている。表示部33aは、医療用台車3の入力装置33に配置されている。医療用台車3の表示部33aの近傍には、ポジショナ40の移動を操作するジョイスティック33bが配置されている。表示部33aに表示される動作モードを選択し、ジョイスティック33bを操作することによりポジショナ40を3次元的に操作できる。そして、ロールイン時は、ジョイスティック33bが操作されることによりアームベース50が2次元平面上を移動するようにポジショナ40が移動される。
また、医療用台車3のジョイスティック33bの近傍には、ポジショナ40の移動を許可または不許可とするイネーブルスイッチ33cが配置されている。そして、イネーブルスイッチ33cが押下されポジショナ40の移動が許可された状態でジョイスティック33bが操作されることにより、ポジショナ40が移動される。具体的には、イネーブルスイッチ33cは、入力装置33において、表示部33aの下方でかつ、ジョイスティック33bに隣り合うように配置されている。
医療用台車3は、操作者による操舵を受け付ける操作ハンドル35を含む。そして、医療用台車3は、受け付けた操舵に基づいて、ロボット本体部1aを移動させる。操作ハンドル35は、医療用台車3の表示部33aの近傍に配置されている。そして、操作ハンドル35は、看護師、技師などの操作者が把持するとともに回動されることにより医療用台車3の移動を操作するスロットル部35aを有する。具体的には、操作ハンドル35は、入力装置33の下方に配置されている。スロットル部35aは、操作ハンドル35の片方に配置されている。そして、スロットル部35aが、手前側から奥側に回動されることにより、医療用台車3が前進する。また、スロットル部35aが、奥側から手前側に回動されることにより、医療用台車3が後進する。また、スロットル部35aの回動量に応じて医療用台車3の速度が変更される。また、操作ハンドル35は、R方向で示される左右に回動可能に構成されており、操作ハンドル35の回動とともに医療用台車3が回動する。
医療用台車3の操作ハンドル35に、医療用台車3の移動を許可または不許可とするイネーブルスイッチ35bが配置されている。そして、イネーブルスイッチ35bが押下され医療用台車3の移動が許可された状態で操作ハンドル35のスロットル部35aが操作されることにより、医療用台車3が移動される。
次に、ロボットアーム60の構成について詳細に説明する。
図6に示すように、ロボットアーム60は、アーム部61と、アーム部61の先端に設けられる並進移動機構部70とを含む。アーム部61は、ベース部62、リンク部63および関節部64を含む。並進移動機構部70は、アーム部61の先端に接続される基端側リンク部72と、先端側リンク部73と、基端側リンク部72と先端側リンク部73との間に設けられる連結リンク部74とを含む。ロボットアーム60は、ロボットアーム60の根元側のアームベース50に対して先端側を3次元に移動させるように構成されている。また、アーム部61は、7軸多関節ロボットアームから構成されている。なお、複数のロボットアーム60は、互いに同様の構成を有する。
図6に示すように、ロボットアーム60は、回転軸としてのJT1~JT7軸と、直動軸としてのJ8軸とを備えている。JT1~JT7軸は、アーム部61の関節部64の回転軸に対応する。また、JT7軸は、並進移動機構部70の基端側リンク部72に対応する。JT8軸は、並進移動機構部70の先端側リンク部73を基端側リンク部72に対してZ方向に沿って相対的に移動させる軸に対応する。すなわち、図15に示すサーボモータM1は、ロボットアーム60のJT1~JT7軸に対応するように設けられている。また、サーボモータM3は、JT8軸に対応するように設けられている。
並進移動機構部70は、アーム部61の先端に設けられるとともに手術器具4が取り付けられている。また、並進移動機構部70は、手術器具4を患者Pに挿入する方向に並進移動させる。また、並進移動機構部70は、手術器具4をアーム部61に対して相対的に並進移動させるように構成されている。具体的には、並進移動機構部70には、手術器具4を保持するホルダ71が設けられている。ホルダ71には、図15に示すサーボモータM2が収容されている。
図9に示すように、医療用マニピュレータ1は、ロボットアーム60に取り付けられ、ロボットアーム60を操作する操作部80を備えている。操作部80は、イネーブルスイッチ81と、ジョイスティック82とスイッチ部83とを含む。イネーブルスイッチ81は、ジョイスティック82およびスイッチ部83によるロボットアーム60の移動を許可または不許可とする。また、イネーブルスイッチ81は、看護師、助手などの操作者が操作部80を把持して押下されることによりロボットアーム60による手術器具4の移動を許可する状態となる。
スイッチ部83は、手術器具4の長手方向に沿った手術器具4を患者Pに挿入する方向側に手術器具4を移動させるスイッチ部83aと、手術器具4を患者Pに挿入する方向と反対側に手術器具4を移動させるスイッチ部83bとを含む。スイッチ部83aとスイッチ部83bとは、共に、押しボタンスイッチから構成されている。
図9に示すように、操作部80は、ロボットアーム60に取り付けられた手術器具4の移動の図13に示される支点となるピボット位置PPを教示するピボットボタン85を含む。ピボットボタン85は、操作部80の面80bに、イネーブルスイッチ81に隣り合うように設けられている。そして、図10に示される内視鏡6または図11に示されるピボット位置教示器具7の先端が、患者Pの体表面Sに挿入されたトロカールTの挿入位置に対応する位置まで移動された状態で、ピボットボタン85が押下されることによりピボット位置PPが教示され、記憶部32に記憶される。なお、ピボット位置PPの教示において、ピボット位置PPは、1つの点として設定され、ピボット位置PPの教示は、手術器具4の方向を設定するものではない。
また、図1に示すように、複数のロボットアーム60のうちの一つの、たとえば、ロボットアーム60cの先端には内視鏡6が取り付けられ、残りの、たとえば、ロボットアーム60a、60bおよび60dの先端には、内視鏡6以外の手術器具4が取り付けられる。具体的には、手術において、4つのロボットアーム60のうちの1つのロボットアーム60に内視鏡6が取り付けられ、3つのロボットアーム60に内視鏡6以外の手術器具4としての鉗子4bなどが取り付けられる。そして、内視鏡6が取り付けられているロボットアーム60に対して、内視鏡6が取り付けられた状態でピボット位置PPが教示される。また、内視鏡6以外の手術器具4が取り付けられるロボットアーム60に対して、ピボット位置教示器具7が取り付けられた状態でピボット位置PPが教示される。なお、内視鏡6は、互いに隣り合うように配置されている4つのロボットアーム60のうちの、中央に配置される2つのロボットアーム60bおよび60cのうちのいずれかに取り付けられる。すなわち、ピボット位置PPは、複数のロボットアーム60毎に個別に設定される。ロボットアーム60a、60bおよび60dは、第2ロボットアームの一例である。ロボットアーム60cは、第1ロボットアームの一例である。
図9に示すように、操作部80の面80bには、ロボットアーム60の位置を最適化するためのアジャストメントボタン86が設けられている。内視鏡6が取り付けられたロボットアーム60に対するピボット位置PPの教示後、アジャストメントボタン86が押下されることにより、他のロボットアーム60およびアームベース50の位置が最適化される。
図9に示すように、操作部80は、ロボットアーム60に取り付けられた手術器具4を図12に示される並進移動させるモードと、図13に示される回転移動させるモードとを切り替えるモード切替ボタン84を含む。また、モード切替ボタン84の近傍には、モードインジケータ84aが設けられている。モードインジケータ84aは、切り替えられたモードを表示する。具体的には、モードインジケータ84aが点灯は、回転移動モードを表し、消灯は、並進移動モードを表す。
また、モードインジケータ84aは、ピボット位置PPが教示されたことを表示するピボット位置インジケータを兼ねている。
図12に示すように、ロボットアーム60を並進移動させるモードでは、手術器具4の先端4dが、X-Y平面上において移動するように、ロボットアーム60が移動される。また、図13に示すように、ロボットアーム60を回転移動させるモードでは、ピボット位置PPが教示されていない時は、鉗子4bを中心に回転移動し、ピボット位置PPが教示されている時は、ピボット位置PPを支点として手術器具4が回転移動するように、ロボットアーム60が移動される。なお、手術器具4のシャフト4cがトロカールTに挿入された状態で、手術器具4が回転移動される。
図14に示すように、手術支援システム100は、手術支援システム100の全体を制御する制御装置130を備えている。制御装置130は、医療用マニピュレータ1の内部に配置されている。ロボットアーム60には、ロボットアーム60を制御するアーム制御部31aが配置されている。アーム制御部31aは、複数のロボットアーム60の各々に配置されている。医療用台車3には、ポジショナ40および医療用台車3を制御するポジショナ制御部31bが配置されている。操作部120には、操作部120を制御する操作制御部110が配置されている。操作制御部110は、操作部120Lと操作部120Rとの各々に配置されている。制御装置130は、ポジショナ制御部31b、アーム制御部31a、および、操作制御部110の各々と通信する。制御装置130は、ポジショナ制御部31b、アーム制御部31a、および、操作制御部110の各々を制御する。
図15に示すように、アーム部61には、複数の関節部64に対応するように、複数のサーボモータM1と、エンコーダE1と、減速機とが設けられている。エンコーダE1は、サーボモータM1の回転角を検出するように構成されている。減速機は、サーボモータM1の回転を減速させてトルクを増大させるように構成されている。
ロボットアーム60には、サーボモータM1を制御するためのサーボ制御部C1が配置されている。また、サーボ制御部C1には、サーボモータM1の回転角を検出するためのエンコーダE1が電気的に接続されている。
図15に示すように、並進移動機構部70には、手術器具4の被駆動ユニット4aに設けられた回転体を回転させるためのサーボモータM2と、手術器具4を並進移動させるためのサーボモータM3と、エンコーダE2およびエンコーダE3と、減速機とが設けられている。エンコーダE2およびエンコーダE3は、それぞれ、サーボモータM2およびサーボモータM3の回転角を検出するように構成されている。減速機は、それぞれ、サーボモータM2およびサーボモータM3の回転を減速させてトルクを増大させるように構成されている。
ロボットアーム60には、手術器具4を駆動するサーボモータM2を制御するためのサーボ制御部C2が配置されている。また、サーボ制御部C2には、サーボモータM2の回転角を検出するためのエンコーダE2が電気的に接続されている。また、ロボットアーム60には、並進移動機構部70を並進移動するサーボモータM3を制御するためのサーボ制御部C3が配置されている。また、サーボ制御部C3には、サーボモータM3の回転角を検出するためのエンコーダE3が電気的に接続されている。
遠隔操作装置2の操作部120に受け付けられた操作量は、操作制御部110を介して、制御装置130に入力される。制御装置130は、受け付けられた操作量とエンコーダE1~E3により検出された回転角とに基づいてロボットアーム60と手術器具4を駆動する位置指令を生成する。生成された位置指令はアーム制御部31aを介して、サーボ制御部C1~C3に入力される。サーボ制御部C1~C3は、アーム制御部31aを介して制御装置130から入力された位置指令と、エンコーダE1~E3により検出された回転角とに基づいて、電流指令を生成するとともに、電流指令をサーボモータM1~M3に出力する。これにより、遠隔操作装置2の操作部120に受け付けられた操作に沿うように、ロボットアーム60が移動される。
図14に示すように、制御装置130は、操作部80のジョイスティック82に受け付けられた操作に基づいてロボットアーム60を操作するように構成されている。具体的には、アーム制御部31aは、ジョイスティック82から入力された入力信号を制御装置130に出力する。制御装置130は受け取った入力信号と、エンコーダE1により検出された回転角とに基づいて位置指令を生成するとともに、アーム制御部31aを介して、位置指令をサーボ制御部C1に出力する。サーボ制御部C1は、アーム制御部31aから入力された位置指令と、エンコーダE1により検出された回転角とに基づいて、電流指令を生成するとともに、電流指令をサーボモータM1に出力する。これにより、ジョイスティック82に入力された動作指令に沿うように、ロボットアーム60が移動される。
制御装置130は、操作部80のスイッチ部83からの入力信号に基づいてロボットアーム60を操作する。具体的には、アーム制御部31aは、スイッチ部83から入力された入力信号を制御装置130に出力する。制御装置130は受け取った入力信号と、エンコーダE1またはE3により検出された回転角とに基づいて位置指令を生成するとともに、アーム制御部31aを介して、位置指令をサーボ制御部C1またはC3に出力する。サーボ制御部C1またはC3は、アーム制御部31aから入力された位置指令と、エンコーダE1またはE3により検出された回転角とに基づいて、電流指令を生成するとともに、電流指令をサーボモータM1またはM3に出力する。これにより、スイッチ部83に入力された動作指令に沿うように、ロボットアーム60が移動される。
図16に示すように、ポジショナ40には、ポジショナ40の複数の関節部43に対応するように、複数のサーボモータM4と、エンコーダE4と、減速機とが設けられている。エンコーダE4は、サーボモータM4の回転角を検出するように構成されている。減速機は、サーボモータM4の回転を減速させてトルクを増大させるように構成されている。
医療用台車3は、駆動輪としての前輪と、操作ハンドル35によって操舵される後輪とを有する。なお、後輪は、前輪よりも操作ハンドル35に近い側に配置されている。また、医療用台車3には、医療用台車3の複数の前輪の各々を駆動するサーボモータM5と、エンコーダE5と、減速機とブレーキが配置されている。減速機は、サーボモータM5の回転を減速させてトルクを増大させるように構成されている。また、医療用台車3の操作ハンドル35には、図8に示すポテンショメータP1が配置されており、スロットル部35aの捻りに応じてポテンショメータP1で検出した回転角に基づき、前輪のサーボモータM5は駆動される。また、医療用台車3の後輪は、双輪形式であり、操作ハンドル35の左右の回動に基づき、後輪は操舵される。また、医療用台車3の操作ハンドル35には、図2に示すポテンショメータP2が配置されており、医療用台車3の後輪には、サーボモータM5aとエンコーダE5aと減速機が配置されている。減速機は、サーボモータM5aの回転を減速させてトルクを増大させるように構成されている。操作ハンドル35の左右の回動に応じてポテンショメータP2で検出した回転角に基づき、サーボモータM6は駆動される。すなわち、操作ハンドル35の左右の回動による後輪3bの操舵は、サーボモータM5aによりパワーアシストされるように構成されている。
医療用台車3は、前輪が駆動されることにより、前後方向に移動する。また、医療用台車3の操作ハンドル35が回動されることにより、後輪が操舵されて、医療用台車3が左右方向に回動する。
図16に示すように、ポジショナ40には、ポジショナ40を移動するサーボモータM4を制御するためのサーボ制御部C4が配置されている。また、サーボ制御部C4には、サーボモータM4の回転角を検出するためのエンコーダE4が電気的に接続されている。また、医療用台車3には、医療用台車3の前輪を駆動するサーボモータM5を制御するためのサーボ制御部C5が配置されている。サーボ制御部C5には、サーボモータM5の回転角を検出するためのエンコーダE5が電気的に接続されている。医療用台車3の後輪の操舵をパワーアシストするサーボモータM5aを制御するためのサーボ制御部C5aが配置されている。サーボ制御部C5aには、サーボモータM5aの回転角を検出するためのエンコーダE5aが電気的に接続されている。
図14示すように、入力装置33から準備位置の設定などに関する動作情報が、ポジショナ制御部31bを介して、制御装置130に入力される。制御装置130は、入力装置33から入力された動作情報と、エンコーダE4により検出された回転角とに基づいて位置指令を生成するとともに、ポジショナ制御部31bを介して、位置指令をサーボ制御部C4に出力する。サーボ制御部C4は、ポジショナ制御部31bから入力された位置指令と、エンコーダE4により検出された回転角とに基づいて、電流指令を生成するとともに、電流指令をサーボモータM4に出力する。これにより、入力装置33に入力された動作指令に沿うように、ポジショナ40が移動される。同様に、入力装置33からの動作情報に基づいて、制御装置130は、医療用台車3を移動させる。
図17に示すように、遠隔操作装置2は、操作制御部110を備えている。操作部120には、アーム121および操作ハンドル21を含む操作部120の回転軸であるA1~A7軸に対応するように設けられたサーボモータM6a~M6gを制御するためのサーボ制御部C6a~6gが配置されている。また、サーボ制御部C6a~6gには、サーボモータM6a~6gの回転角を検出するためのエンコーダE6a~E6gが電気的に接続されている。なお、サーボモータM6a~M6g、サーボ制御部C6a~6g、および、エンコーダE6a~E6gは、操作部120Lと、操作部120Rとに各々設けられている。
制御装置130は、操作制御部110を介して、操作部120の姿勢に応じて、サーボモータM6a~M6gの回転軸A1~A7に発生する重力トルクを打ち消すようなトルクを発生するように、サーボモータM6a~M6gを制御する。これにより、操作者は、比較的小さい力で操作部120を操作することが可能になる。
制御装置130は、操作制御部110を介して、操作部120の操作に応じて、サーボモータM6a~M6gの回転軸A1~A7にトルクを発生させ、操作者の操作をアシストするようにサーボモータM6a~M6gを制御する。これにより、操作者は、比較的小さい力で操作部120を操作することが可能になる。
図18の左図に示すように、操作者が、グリップ部材21fの一対の指挿入部21eに指を挿入して操作ハンドル21を並進移動させると、図19の左図に示すように、手術器具4は、並進移動する。つまり、ジョー部材104aおよびジョー部材104bの姿勢は変わらずに、ジョー部材104aおよびジョー部材104bの基端の位置が並進移動する。基端の位置とは、JT11軸である。また、ジョー部材104aおよびジョー部材104bは、ピボット位置PPを支点として並進移動する。また、ジョー部材104aおよびジョー部材104bがピボット位置PPを支点として並進移動するように、ロボットアーム60およびシャフト4cが移動する。
図18の中央の図に示すように、操作者が、グリップ部材21fの一対の指挿入部21eに指を挿入して操作ハンドル21を回転移動させると、図19の中央の図に示すように、手術器具4は、ジョー部材104aおよびジョー部材104bが回転する。また、ジョー部材104aおよびジョー部材104bは、ピボット位置PPを支点として回転する。また、ジョー部材104aおよびジョー部材104bがピボット位置PPを支点として回転するように、ロボットアーム60およびシャフト4cが移動する。
また、図18の右図および図19の右図に示すように、1度の操作によって、並進移動と回転との両方が行われる場合もある。
次に、操作部120が操作者による操作を受け付けた際の制御装置130の制御について説明する。なお、以下に説明する制御装置130の制御は、先端に内視鏡6が取り付けられるロボットアーム60c、および、先端に内視鏡6以外の手術器具4が取り付けられるロボットアーム60a、60bおよび60dのいずれのロボットアーム60に対しても同様に行われる。また、手術器具4の駆動に対しても同様に行われる。
図20に示すように、操作者による操作が操作部120により受け付けられる。これにより、受け付けられた操作に対応する同次変換行列が生成される。同次変換行列は、4×4行列からなる。同次変換行列は、手術器具4の並進移動のための並進移動成分と、手術器具4の回転のための回転成分とを含む。制御装置130は、現在の手術器具4の位置と、操作部120により受け付けられた目標位置との差分を算出する。なお、位置は、同次変換行列の並進移動成分に対応する。制御装置130は、現在の手術器具4の姿勢と、操作部120により受け付けられた目標姿勢との差分を算出する。なお、姿勢は、同次変換行列の回転成分に対応する。制御装置130は、算出した差分値に基づいて、目標となる同次変換行列を算出する。つまり、同次変換行列が更新される。制御装置130は、更新された同次変換行列に対して逆運動学計算を行う。制御装置130は、逆運動学計算により、ロボットアーム60および手術器具4に対して、関節軸の回転角を算出する。このように、制御装置130は、受け付けられた操作量に基づいて手術器具4の並進移動および回転を制御する。
ここで、第1実施形態では、遠隔操作装置2は、操作者による手術器具4の並進移動に対する操作者設定スケーリング値を受け付ける。たとえば、操作者設定スケーリング値は、遠隔操作装置2のタッチパネル23により受け付けられる。制御装置130は、操作部120により受け付けられた操作のうちの並進移動成分に対して操作者設定スケーリングを行う。ここで、操作者設定スケーリングとは、操作者が操作部120を操作した操作量に対して、操作者設定スケーリング値に対応する比率を乗算した分だけ、手術器具4を移動させることを意味する。たとえば、操作者設定スケーリング値が3:1に設定されると、操作者の操作量が3である場合、手術器具4は1だけ並進移動される。操作者設定スケーリングは、回転成分に対しては行われない。なお、タッチパネル23は、受付部の一例である。また、操作者設定スケーリングは、第2のスケーリングの一例である。
遠隔操作装置2は、内視鏡6以外の手術器具4が取り付けられるロボットアーム60a、60bおよび60dに対する操作者設定スケーリング値を受け付ける。第1実施形態では、制御装置130は、遠隔操作装置2によりロボットアーム60a、60bおよび60dのうちのいずれかに対する操作者設定スケーリング値が受け付けられた場合、受け付けられた操作者設定スケーリング値に連動させて内視鏡6が取り付けられるロボットアーム60cに対する操作者設定スケーリング値を変更する。たとえば、ロボットアーム60a、60bおよび60dのうちのいずれかに対して、3:1の操作者設定スケーリング値が受け付けられた場合、ロボットアーム60cに対して、3:1の操作者設定スケーリング値が自動的に設定される。
第1実施形態では、制御装置130は、遠隔操作装置2によりロボットアーム60a、60bおよび60dのうちのいずれかに対して操作者設定スケーリング値を大きくする操作が受け付けられた場合、ロボットアーム60cに対する操作者設定スケーリング値を大きくする。たとえば、ロボットアーム60a、60bおよび60dのうちのいずれかに対して、3:1から2:1に操作者設定スケーリング値を大きくするように変更が受け付けられた場合、ロボットアーム60cに対して、3:1から、2.3:1に操作者設定スケーリング値が大きくなるように自動的に設定される。また、ロボットアーム60a、60bおよび60dのうちのいずれかに対して、2:1から1.5:1に操作者設定スケーリング値を大きくするように変更が受け付けられた場合、ロボットアーム60cに対して、2.3:1から、2:1に操作者設定スケーリング値が大きくなるように自動的に設定される。
ここで、第1実施形態では、制御装置130は、受け付けられた操作量のうち、手術器具4の並進移動成分および手術器具4の回転成分のうちの少なくとも並進移動成分に対して並進スケーリングを行う。なお、具体的には、第1実施形態では、制御装置130は、並進移動成分に対して並進スケーリングを行い、回転成分に対して回転スケーリングを行う。制御装置130は、手術器具4の並進移動に対しては、操作者設定スケーリングが行われた並進移動成分に対して並進スケーリングを行う。制御装置130は、手術器具4の回転に対しては、回転スケーリングのみを行う。なお、並進スケーリングおよび回転スケーリングは、第1のスケーリングの一例である。
第1実施形態では、制御装置130は、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、並進スケーリングおよび回転スケーリングを行う。なお、制御装置130は、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転速度が制限値未満の場合では、並進スケーリングおよび回転スケーリングは行わない。制御装置130は、後述する操作者設定スケーリングのみを行う。並進スケーリングおよび回転スケーリングの詳細な説明は後述する。なお、手術器具4の関節軸とは、シャフト4cのロール回転軸と手首関節の回転軸であるJT10軸を含む手術器具4の複数の関節軸を意味する。
第1実施形態では、制御装置130は、受け付けられた操作量に対して、ロボットアーム60および手術器具4の複数の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、複数の関節軸の回転速度を関連した割合で並進および回転スケーリングする。具体的には、制御装置130は、受け付けられた操作量に対して、ロボットアーム60および手術器具4の複数の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、複数の関節軸の回転速度を同じ割合で並進および回転スケーリングする。つまり、並進および回転スケーリングが行われる複数の関節軸に対して、同じ並進および回転スケーリング値を用いて、並進および回転スケーリングする。
第1実施形態では、制御装置130は、並進移動成分に対して前回の制御周期で用いられた並進スケーリング値を用いて1回目の並進スケーリングを行う。また、制御装置130は、回転成分に対して、前回の制御周期で用いられた回転スケーリング値を用いて1回目の回転スケーリングを行う。これにより、同次変換行列の1回目の更新が行われる。そして、制御装置130は、並進スケーリングを行った後の並進移動成分および回転スケーリングを行った後の回転成分に対して1回目の逆運動学計算を行うことにより、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を算出する。制御装置130は、ロボットアーム60の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、並進スケーリング値および回転スケーリング値を更新する。制御装置130は、更新した並進スケーリング値を用い2回目の並進スケーリングを行うとともに更新した回転スケーリング値を用いて2回目の回転スケーリングを行う。これにより、同次変換行列の2回目の更新が行われる。その後、制御装置130は、並進移動成分および回転成分に対して2回目の逆運動学計算を行うことにより、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を算出する。並進スケーリング値および回転スケーリング値は、制御装置130によって自動的に調整されるため、操作者の操作によって調整することはできない。なお、図20のユニットディレイは、前回の制御周期で用いられた並進および回転スケーリング値を用いることを意味する。なお、並進スケーリング値と回転スケーリング値の初期値は1とする。但し、正の値であれば、これに限らない。
(並進スケーリング)
図21に示すように、制御装置130は、並進スケーリング値に基づいて、前回の制御周期で用いられた並進移動成分と、操作部120が受け付けた操作量に対応する並進移動成分とを線形補間することにより、今回の制御周期で使用する並進移動成分を算出する。これにより、並進スケーリングが行われる。第1回目の並進スケーリングでは、前回の制御周期で用いられた並進スケーリング値が用いられる。第2回目の並進スケーリングでは、ロボットアーム60の関節軸の回転速度が制限値以下になるように更新された並進スケーリング値が用いられる。
図21に示すように、制御装置130は、並進スケーリング値に基づいて、前回の制御周期で用いられた並進移動成分と、操作部120が受け付けた操作量に対応する並進移動成分とを線形補間することにより、今回の制御周期で使用する並進移動成分を算出する。これにより、並進スケーリングが行われる。第1回目の並進スケーリングでは、前回の制御周期で用いられた並進スケーリング値が用いられる。第2回目の並進スケーリングでは、ロボットアーム60の関節軸の回転速度が制限値以下になるように更新された並進スケーリング値が用いられる。
並進スケーリングが行われても、手術器具4の移動方向は変わらないが、操作部120に対する操作者の操作量よりも手術器具4の移動量は小さくなる。一方、手術器具4の並進移動成分に対しては、操作者設定スケーリングも行われているので、並進スケーリングによって手術器具4の移動量が減少しても、操作者の違和感は小さい。
(回転スケーリング)
図22に示すように、制御装置130は、回転スケーリング値に基づいて、前回の制御周期で用いられた回転成分と、操作部120が受け付けた操作量に対応する回転成分とを、球面上に沿って補間する球面線形補間することにより、今回の制御周期で使用する回転成分を算出する。これにより、回転スケーリングが行われる。第1回目の回転スケーリングでは、前回の制御周期で用いられた回転スケーリング値が用いられる。第2回目の回転スケーリングでは、ロボットアーム60の関節軸の回転速度が制限値以下になるように更新された回転スケーリング値が用いられる。
図22に示すように、制御装置130は、回転スケーリング値に基づいて、前回の制御周期で用いられた回転成分と、操作部120が受け付けた操作量に対応する回転成分とを、球面上に沿って補間する球面線形補間することにより、今回の制御周期で使用する回転成分を算出する。これにより、回転スケーリングが行われる。第1回目の回転スケーリングでは、前回の制御周期で用いられた回転スケーリング値が用いられる。第2回目の回転スケーリングでは、ロボットアーム60の関節軸の回転速度が制限値以下になるように更新された回転スケーリング値が用いられる。
回転スケーリングによりロボットアーム60の関節軸の回転速度が制限値以下に制限されても、回転速度の制限の直後には操作部120により受け付けられたように手術器具4は回転しない。手術器具4は、回転速度の制限の直後から、受け付けられた操作に追いつくように徐々に回転する。手術器具4は、最終的には、受け付けられた操作に対応するように回転する。手術器具4の姿勢は、操作者の意図した姿勢になることが重要であるため、手術器具4にとって、最終的に受け付けられた操作に対応する姿勢となることが重要である。なお、姿勢とは、手術器具4としての鉗子4bやハサミの向く方向である。
(並進スケーリング値および回転スケーリング値の更新)
図23を参照して、並進スケーリング値および回転スケーリング値の更新について説明する。ステップS1において、制御装置130は、並進移動成分に対して前回の並進スケーリング値を用いて1回目の並進スケーリングを行とともに、回転成分に対して、前回の制御周期で用いられた回転スケーリング値を用いて1回目の回転スケーリングを行う。そして、制御装置130は、1回目の並進スケーリングおよび1回目の回転スケーリングが行われた同次変換行列に対して1回目の逆運動学計算を行うことにより、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を算出する。
図23を参照して、並進スケーリング値および回転スケーリング値の更新について説明する。ステップS1において、制御装置130は、並進移動成分に対して前回の並進スケーリング値を用いて1回目の並進スケーリングを行とともに、回転成分に対して、前回の制御周期で用いられた回転スケーリング値を用いて1回目の回転スケーリングを行う。そして、制御装置130は、1回目の並進スケーリングおよび1回目の回転スケーリングが行われた同次変換行列に対して1回目の逆運動学計算を行うことにより、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を算出する。
第1実施形態では、ステップS2において、制御装置130は、ロボットアーム60および手術器具4の複数の関節軸の回転角を算出する。制御装置130は、複数の関節軸の各々の回転角に基づいて複数の関節軸の各々の回転速度を算出する。制御装置130は、算出した回転速度の各軸の制限値に対する比の絶対値を各軸毎に算出する。制御装置130は、算出した各軸毎の比の絶対値のうち、最大値を、max_speed_ratioとする。
ステップS3において、制御装置130は、複数の関節軸の各々の回転速度のうちの最大の回転速度が制限値以上か否かを判定する。具体的には、制御装置130は、max_speed_ratioが1以上か否かを判定する。
ステップS3においてyesの場合、ステップS4に進む。すなわち、制御装置130は、複数の関節軸の各々の回転速度のうちの最大の回転速度が制限値以上の場合、ステップS4において、並進スケーリング値および回転スケーリング値が小さくなるように、並進スケーリング値および回転スケーリング値を変更する。具体的には、第1実施形態では、制御装置130は、前回の制御周期で用いられた並進スケーリング値を、最大の回転速度に基づく値で除算した値を、変更後の並進スケーリング値とする。制御装置130は、前回の制御周期で用いられた回転スケーリング値を、最大の回転速度に基づく値で除算した値を、変更後の回転スケーリング値とする。詳細には、制御装置130は、前回の並進スケーリング値をmax_speed_ratioで除算した値を、更新後の並進スケーリング値とする。制御装置130は、前回の回転スケーリング値をmax_speed_ratioで除算した値を、更新後の回転スケーリング値とする。その後、ステップS6に進む。
ステップS3においてnoの場合、ステップS5に進む。すなわち、制御装置130は、複数の関節軸の各々の回転速度のうちの最大の回転速度が制限値よりも小さい場合、並進スケーリング値および回転スケーリング値が大きくなるように並進スケーリング値および回転スケーリング値を変更する。具体的には、第1実施形態では、制御装置130は、前回の制御周期で用いられた並進スケーリング値を最大の回転速度に基づく値で除算した値と、予め設定された1よりも大きい所定の値とのうちの小さい方に、前回の制御周期で用いられた並進スケーリング値を乗算した値を、変更後の並進スケーリング値とする。制御装置130は、前回の制御周期で用いられた回転スケーリング値を最大の回転速度に基づく値で除算した値と、予め設定された1よりも大きい所定の値とのうちの小さい方に、前回の制御周期で用いられた回転スケーリング値を乗算した値を、変更後の回転スケーリング値とする。詳細には、制御装置130は、前回の制御周期で用いられた並進スケーリング値をmax_speed_ratioで除算した値と、1+SCALING_ADJUSTMENT_RATIOとのうちの小さい方に、前回の制御周期で用いられた並進スケーリング値を乗算した値を、変更後の並進スケーリング値とする。制御装置130は、前回の制御周期で用いられた回転スケーリング値をmax_speed_ratioで除算した値と、1+SCALING_ADJUSTMENT_RATIOとのうちの小さい方に、前回の制御周期で用いられた回転スケーリング値を乗算した値を、変更後の回転スケーリング値とする。SCALING_ADJUSTMENT_RATIOは、たとえば、0.03である。
次に、ステップS6において、制御装置130は、更新された並進スケーリング値に基づいて2回目の並進スケーリングを行い、更新された回転スケーリング値に基づいて2回目の回転スケーリングを行う。そして、制御装置130は、2回目の並進スケーリングが行われた並進移動成分および2回目の回転スケーリングが行われた回転成分に対して、2回目の逆運動学計算を行う。
次に、ステップS7において、制御装置130は、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を算出する。また、並進スケーリングおよび回転スケーリングは、上記のステップS1~S7に示される同じアルゴリズムを用いて行われる。
(並進および回転スケーリングの対象となる関節軸)
第1実施形態では、先端に内視鏡6以外の手術器具4が取り付けられるロボットアーム60a、60bおよび60dについて、制御装置130は、手術器具4のジョー部材104aおよびジョー部材104bの開閉に関わる関節軸以外の複数の関節軸に対して、並進スケーリングおよび回転スケーリングを行う。ジョー部材104aおよびジョー部材104bの開閉に関わる関節軸とは、JT11軸およびJT12軸である。また、ジョー部材104aおよびジョー部材104bの開閉に関わる関節軸以外の複数の関節軸とは、JT1軸~JT10軸である。
第1実施形態では、先端に内視鏡6以外の手術器具4が取り付けられるロボットアーム60a、60bおよび60dについて、制御装置130は、手術器具4のジョー部材104aおよびジョー部材104bの開閉に関わる関節軸以外の複数の関節軸に対して、並進スケーリングおよび回転スケーリングを行う。ジョー部材104aおよびジョー部材104bの開閉に関わる関節軸とは、JT11軸およびJT12軸である。また、ジョー部材104aおよびジョー部材104bの開閉に関わる関節軸以外の複数の関節軸とは、JT1軸~JT10軸である。
第1実施形態では、図24に示すように、先端に内視鏡6以外の手術器具4が取り付けられるロボットアーム60a、60bおよび60dについて、制御装置130は、手術器具4のジョー部材104aおよびジョー部材104bの開閉に関わる関節軸以外の複数の関節軸に加えて、所定の点周りに手術器具4が回転する仮想的な軸Bに対して、並進スケーリングおよび回転スケーリングを行う。なお、所定の点とは、シャフト4cが延びる方向に沿った直線L1と鉛直方向に沿った直線L2とが交差する点である。すなわち、制御装置130は、手術器具4が軸Bを中心として回転するように移動する際に、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、並進スケーリングおよび回転スケーリングを行う。つまり、直線L1と直線L2とがなす角θの角速度が制限値以下になるように、並進スケーリングおよび回転スケーリングが行われる。
先端に内視鏡6が取り付けられるロボットアーム60cについて、制御装置130は、JT1軸~JT9軸および仮想的な軸Bに対して、並進スケーリングおよび回転スケーリングを行う。
操作者は、ロボットアーム60に取り付けられた操作部80を操作することにより、ロボットアーム60および手術器具4の特異姿勢に近くなるように、ロボットアーム60および手術器具4を移動させることができる。なお、特異姿勢とは、ロボットアーム60および手術器具4の制御ができなくなる姿勢である。たとえば、ロボットアーム60および手術器具4が伸びきった姿勢が特異姿勢である。ロボットアーム60および手術器具4が特異姿勢に近くなると、関節軸の回転速度が急上昇する一方、並進スケーリングおよび回転スケーリングを行うことにより、関節軸の回転速度の急激な上昇を抑制することができる。
次に、図25を参照して、手術支援システム100の制御方法について説明する。
ステップS11において、操作部120により操作が受け付けられる。
ステップS12において、制御装置130は、受け付けられた操作の操作量に対応する同次変換行列の並進移動成分に対して操作者設定スケーリングを行う。なお、操作者設定スケーリング値は、予め遠隔操作装置2のタッチパネル23により受け付けられている。
ステップS13において、制御装置130は、操作者設定スケーリングが行われた後の同次変換行列の並進移動成分および回転成分に対して、各々、前回の並進スケーリング値を用いて1回目の並進スケーリング行い、前回の回転スケーリング値を用いて1回目の回転スケーリングを行う。
ステップS14において、制御装置130は、1回目の並進スケーリングおよび1回目の回転スケーリングを行った後の同次変換行列に対して1回目の逆運動学計算を行うことにより、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を算出する。
ステップS15において、制御装置130は、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、並進スケーリング値および回転スケーリング値を更新する。
ステップS16において、制御装置130は、同次変換行列の並進移動成分および回転成分に対して、各々、更新後の並進スケーリング値を用いて2回目の並進スケーリング行い、更新後の回転スケーリング値を用いて2回目の回転スケーリングを行う。
ステップS17において、制御装置130は、2回目の並進スケーリングおよび2回目の回転スケーリングを行った後の同次変換行列に対して2回目の逆運動学計算を行うことにより、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を算出する。ステップS11~ステップS17の動作は、制御周期毎に繰り返し行われる。
[第1実施形態の効果]
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、受け付けられた操作量に対して、ロボットアーム60および手術器具4の複数の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、複数の関節軸の回転速度を関連した割合で並進および回転スケーリングする。これにより、ロボットアーム60および手術器具4の複数の関節軸の回転速度が同様に並進およびスケーリングされるので、複数の関節軸の回転量のバランスがくずれるのを抑制することができる。このため、関節軸の回転速度が制限値を超えるような操作が行われた場合にも、操作部120の操作にロボットアーム60および手術器具4の姿勢を追従させることができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、受け付けられた操作量に対して、ロボットアーム60および手術器具4の複数の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、複数の関節軸の回転速度を同じ割合で並進および回転スケーリングする。これにより、複数の関節軸の回転量のバランスがくずれるのをより抑制することができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、受け付けられた操作量のうち、手術器具4の並進移動のための並進移動成分および手術器具4の回転のための回転成分のうちの少なくとも並進移動成分に対して、ロボットアーム60および手術器具4の複数の関節軸の回転速度が制限値以下になるように並進および回転スケーリングを行い、並進および回転スケーリングを行った後の並進移動成分および回転成分に対して逆運動学計算を行うことにより、ロボットアームおよび手術器具の関節軸の回転角を算出する。ここで、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を算出した後に、回転速度が制限値以下になるように回転角を修正した場合、手術器具4の移動の軌跡が操作者の意図する軌跡からずれてしまう場合がある。たとえば、手術器具4を並進移動させているときに、回転速度の制限がかかることにより並進移動の方向が斜めにずれてしまう場合がある。また、手術支援システムでは、手術器具4が、予め設定されたピボット位置PPを支点として回転するようにロボットアーム60が駆動される。しかしながら、回転速度の制限がかかることによりピボット位置PPからずれた位置を支点として手術器具4が回転してしまう場合がある。そこで、上記のように、並進および回転スケーリングを行った後の並進移動成分および回転成分に対して逆運動学計算を行うことにより、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を算出することによって、手術器具4の移動の軌跡が操作者の意図する軌跡からずれてしまうのを抑制することができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、前回の制御周期で用いられた並進および回転スケーリング値を用いて、並進および回転スケーリングを行い、並進および回転スケーリングを行った後の並進移動成分および回転成分に対して逆運動学計算を行うことにより、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を算出し、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、並進および回転スケーリング値を更新し、更新した並進および回転スケーリング値を用いて並進および回転スケーリングを行った後の並進移動成分および回転成分に対して逆運動学計算を行うことにより、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を算出する。これにより、関節軸の回転速度が制限値以下になるように並進および回転スケーリング値が更新されるので、関節軸の回転速度が制限値を超えるのを抑制しながら手術器具4の移動の軌跡が操作者の意図する軌跡からずれてしまうのを抑制することができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、複数の関節軸の回転角を算出し、複数の関節軸の各々の回転角に基づいて複数の関節軸の各々の回転速度を算出し、複数の関節軸の各々の回転速度のうちの最大の回転速度が制限値以上の場合、並進および回転スケーリング値が小さくなるように並進および回転スケーリング値を変更する。これにより、最大の回転速度に基づいて並進および回転スケーリング値が変更されるので、回転速度が制限値以上となる関節軸が複数存在する場合でも、回転速度が制限値以上となる全ての関節軸において回転速度を制限値よりも小さくすることができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、前回の制御周期で用いられた並進および回転スケーリング値を、最大の回転速度に基づく値で除算した値を、変更後の並進および回転スケーリング値とする。これにより、変更後の並進および回転スケーリング値が比較的小さくなるので、回転速度が制限値以上となるのを迅速に抑制することができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、複数の関節軸の各々の回転速度のうちの最大の回転速度が制限値よりも小さい場合、並進および回転スケーリング値が大きくなるように並進および回転スケーリング値を変更する。これにより、回転速度が制限値を超えない場合には、受け付けられた操作量に近づくように並進および回転スケーリングが行われる。このため、手術器具4の移動量を操作者の操作の操作量に近づけることができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、前回の制御周期で用いられた並進および回転スケーリング値を最大の回転速度に基づく値で除算した値と、予め設定された1よりも大きい所定の値とのうちの小さい方に、前回の制御周期で用いられた並進および回転スケーリング値を乗算した値を、変更後の並進および回転スケーリング値とする。これにより、変更前と変更後との並進および回転スケーリング値の差が比較的小さくなるので、手術器具4の移動量を操作者の操作の操作量に滑らかに近づけることができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、変更後の並進および回転スケーリング値に基づいて、前回の制御周期で用いられた並進移動成分と、操作ハンドル21が受け付けた操作量に対応する並進移動成分とを線形補間することにより、今回の制御周期で使用する並進移動成分を算出する。これにより、比較的簡単な線形補間により今回の制御周期で使用する並進移動成分が算出されるので、制御装置130の制御負担を軽減することができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、変更後の並進および回転スケーリング値に基づいて、前回の制御周期で用いられた回転成分と、操作ハンドル21が受け付けた操作量に対応する回転成分とを、球面上に沿って補間する球面線形補間することにより、今回の制御周期で使用する回転成分を算出する。これにより、比較的簡単な球面線形補間により今回の制御周期で使用する回転成分が算出されるので、制御装置130の制御負担を軽減することができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、並進移動成分および回転成分の両方に対して並進および回転スケーリングを行う。手術支援システム100では、ピボット位置PPと手術器具4の先端との間の距離が小さい場合、手術器具4の先端を所望の距離分移動させるために、ロボットアーム60が比較的大きく移動される。このような場合、ロボットアーム60の関節軸の回転速度が比較的大きくなるので、並進移動成分および回転成分の両方に対してそれぞれ並進および回転スケーリングを行うことは、ロボットアーム60の関節軸の回転速度が過度に大きくなるのを抑制する点において特に有効である。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、受け付けた操作者設定スケーリング値に基づいて、並進移動成分に対して操作者設定スケーリングを行い、操作者設定スケーリングが行われた並進移動成分に対して並進スケーリングを行う。これにより、操作者設定スケーリング値を変更することにより、操作者の嗜好に合わせて手術器具4の並進移動の移動量を調整することができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、受付部によりロボットアーム60a、60bおよび60dに対する操作者設定スケーリング値が受け付けられた場合、受け付けられた操作者設定スケーリング値に連動させてロボットアーム60cに対する操作者設定スケーリング値を変更する。これにより、ロボットアーム60cと、ロボットアーム60a、60bおよび60dとの各々に対する操作者設定スケーリング値が連動して変更される。このため、ロボットアーム60cに対する操作者の操作感と、ロボットアーム60a、60bおよび60dに対する操作者の操作感とが乖離するのを抑制することができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、受付部によりロボットアーム60a、60bおよび60dに対して操作者設定スケーリング値を大きくする操作が受け付けられた場合、ロボットアーム60a、60bおよび60dに対する操作者設定スケーリング値を大きくする。これにより、ロボットアーム60cと、ロボットアーム60a、60bおよび60dの各々とに対する操作者設定スケーリング値が同じ方向に連動して変更される。このため、ロボットアーム60cに対する操作者の操作感と、ロボットアーム60a、60bおよび60dに対する操作者の操作感とが乖離するのを効果的に抑制することができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、手術器具4のジョー部材104aおよびジョー部材104bの開閉に関わる関節軸以外の複数の関節軸に対して、並進および回転スケーリングを行う。ここで、ジョー部材104aとジョー部材104bとの開閉に起因して並進および回転スケーリングが行われると、ロボットアーム60の動作に対して不用に並進および回転スケーリングが行われる場合がある。そこで、第1実施形態では、手術器具4のジョー部材104aおよびジョー部材104bの開閉に関わる関節軸以外の複数の関節軸に対して、並進および回転スケーリングを行うことにより、ロボットアーム60の動作に対して不用な並進および回転スケーリングが行われるのを抑制することができる。
第1実施形態では、上記のように、制御装置130は、所定の点周りにロボットアーム60および手術器具4が回転する仮想的な軸Bに対して、並進および回転スケーリングを行う。これにより、ロボットアーム60の全体が仮想的な軸Bに対して過度に高速に移動することを抑制することができる。
第1実施形態では、上記のように、所定の点は、シャフト4cが延びる方向に沿った直線L1と鉛直方向に沿った直線L2とが交差する点である。これにより、シャフト4cが延びる方向に沿った直線L1と鉛直方向に沿った直線L2とが交差する点周りに、ロボットアーム60および手術器具4が過度に高速に移動することを抑制することができる。
[第2実施形態]
図26を参照して、第2実施形態による並進スケーリング値および回転スケーリング値の更新について説明する。
図26を参照して、第2実施形態による並進スケーリング値および回転スケーリング値の更新について説明する。
図26に示すように、ステップS21において、制御装置130は、並進移動成分に対して前回の並進スケーリング値を用いて1回目の並進スケーリングを行とともに、回転成分に対して、前回の制御周期で用いられた回転スケーリング値を用いて1回目の回転スケーリングを行う。そして、制御装置130は、1回目の並進スケーリングおよび1回目の回転スケーリングが行われた同次変換行列に対して1回目の逆運動学計算を行うことにより、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を算出する。
ステップS22において、制御装置130は、ロボットアーム60および手術器具4の複数の関節軸の回転角を算出する。制御装置130は、複数の関節軸の各々の回転角に基づいて複数の関節軸の各々の回転速度を算出する。制御装置130は、算出した回転速度の各軸の制限値に対する比の絶対値を各軸毎に算出する。制御装置130は、算出した各軸毎の比の絶対値のうち、最大値を、max_speed_ratioとする。
ステップS23において、制御装置130は、複数の関節軸の各々の回転速度のうちの最大の回転速度が制限値より大きいか否かを判定する。具体的には、制御装置130は、max_speed_ratioが1より大きいか否かを判定する。
ステップS23においてyesの場合、ステップS24に進む。制御装置130は、前回の制御周期で用いられた並進スケーリング値に、1-SCALING_ADJUSTMENT_RATIOを乗算した値を、変更後の並進スケーリング値とする。また、制御装置130は、前回の制御周期で用いられた回転スケーリング値に、1-SCALING_ADJUSTMENT_RATIOを乗算した値を、変更後の回転スケーリング値とする。次に、ステップS25に進む。
ステップS25において、制御装置130は、変更後の並進スケーリング値を用いて並進スケーリングを行うとともに、変更後の回転スケーリング値を用いて回転スケーリングを行った後の同次変換行列に対して2回目の逆運動学計算を行う。その後、ステップS22に戻る。
ステップS23においてnoの場合、ステップS27に進む。ステップS27では、制御装置130は、max_speed_ratioが1未満か否かを判定する。ステップS27でyesの場合、ステップS26に進んで、制御装置130は、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を出力する。
ステップS27でyesの場合、制御装置130は、ステップS28に進んで、前回の制御周期で用いられた並進スケーリング値に、1+SCALING_ADJUSTMENT_RATIOを乗算した値を、変更後の並進スケーリング値とする。また、制御装置130は、前回の制御周期で用いられた回転スケーリング値に、1+SCALING_ADJUSTMENT_RATIOを乗算した値を、変更後の回転スケーリング値とする。
ステップS29において、制御装置130は、変更後の並進スケーリング値が第1基準値よりも大きければ、変更後の並進スケーリングを第1基準値とする。制御装置130は、変更後の回転スケーリング値が第2基準値よりも大きければ、変更後の回転スケーリングを第2基準値とする。第1基準値は、予め定められたスケーリング基準値である。第2基準値は、1である。その後、ステップS25に進んだ後、ステップS22に戻る。
ステップS22、S23、S24およびS25のループ、または、S22、S23、S27、S28、S29およびS25のループが、SCALING_ADJUSTMENT_LOOPMAX回繰り返された後、ステップS26に進んで、制御装置130は、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を出力する。なお、SCALING_ADJUSTMENT_LOOPMAXは、制御装置130の制御周期の1周期の演算の中で繰り返される回数である。SCALING_ADJUSTMENT_LOOPMAXは、たとえば、5回である。上記のループの計算を繰り返し行うことにより、関節軸の回転速度が制限値を超えない範囲で制限値に近づくようになる。また、並進スケーリングおよび回転スケーリングは、上記のステップS21~S29に示される同じアルゴリズムを用いて行われる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更または変形例が含まれる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更または変形例が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、並進および回転スケーリングを行った後の並進移動成分および回転成分に対して逆運動学計算を行うことにより、ロボットアーム60および手術器具4の関節軸の回転角を算出する例を示したが、本開示はこれに限られない。図27に示すように、操作者設定スケーリングを行った後、同次変換行列の更新を行う。そして、ロボットアーム60および手術器具4の複数の関節軸の回転角を算出する。その後、ロボットアーム60および手術器具4の複数の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、複数の関節軸の回転速度を同じ割合でスケーリングしてもよい。たとえば、操作部120が受け付けた操作量に対する複数の関節軸の回転速度の最大値が10であるとする。関節軸の回転速度を制限値以下とするために、回転速度が最大値であった関節軸の回転速度が8/10の割合に制限されたとする。この場合、他の関節軸の回転速度も8/10の割合でスケーリングされる。また、回転速度の制限を受ける関節軸は、たとえば、JT1軸~JT10軸である。
また、上記第1および第2実施形態では、手術支援システム100の全体を制御する制御装置130により、並進スケーリング、回転スケーリングおよび逆運動学計算などの演算が行われる例を示したが、本開示はこれに限られない。手術支援システム100の全体を制御する制御装置130以外の制御装置により、並進スケーリング、回転スケーリングおよび逆運動学計算などの演算を行ってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、制御装置130が医療用マニピュレータ1の内部に配置されている例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、制御装置130が医療用マニピュレータ1の外部に配置されていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、制御装置130が、並進スケーリングおよび回転スケーリングの両方を行う例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、制御装置130が、並進スケーリングのみを行ってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ロボットアーム60および手術器具4の複数の関節軸に対して並進スケーリングおよび回転スケーリングが行われる例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、ロボットアーム60および手術器具4の複数の関節軸のうちの1つの関節軸に対してのみ並進スケーリングおよび回転スケーリングを行ってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、前回の制御周期で用いられた並進移動成分と、操作部120が受け付けた操作量に対応する並進移動成分とが線形補間される例を示したが、本開示はこれに限られない。前回の制御周期で用いられた並進移動成分と、操作部120が受け付けた操作量に対応する並進移動成分とを、線形補間以外の方法によって補間してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、前回の制御周期で用いられた回転成分と、操作部120が受け付けた操作量に対応する回転成分とを、球面線形補間する例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、前回の制御周期で用いられた回転成分と、操作部120が受け付けた操作量に対応する回転成分とに対して、オイラー角の要素補間を行ってもよい。オイラー角とは、X軸、Y軸およびZ軸の各々の軸周りの回転角度RX、RY、RZを意味する。オイラー角の要素補間とは、前回の制御周期と今回の制御周期とにおける、各軸周りの回転をスプライン補間することを意味する。たとえば、先端に内視鏡6が取り付けられるロボットアーム60cに対して、RX、RY、RZおよびZの変数を用いて関節の回転角度を算出してもよい。制御装置130は、ロボットアーム60cに対して、前回の制御周期と今回の制御周期とにおけるRX、RY、RZおよびZの変数を補間する。これにより、制御装置130は、ロボットアーム60cの関節軸の回転角を算出する。
また、上記第1および第2実施形態では、先端に内視鏡6以外の手術器具4が取り付けられるロボットアーム60a、60bおよび60dと、先端に内視鏡6が取り付けられるロボットアーム60cとの操作者設定スケーリング値が連動して変更される例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、先端に内視鏡6以外の手術器具4が取り付けられるロボットアーム60a、60bおよび60dの操作者設定スケーリング値と、先端に内視鏡6が取り付けられるロボットアーム60cの操作者設定スケーリング値とを個別に設定してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ロボットアーム60が4つ設けられている例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、ロボットアーム60の数は、少なくとも1つ以上設けられていれば他の任意の数であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、アーム部61およびポジショナ40が7軸多関節ロボットから構成されている例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、アーム部61およびポジショナ40が7軸多関節ロボット以外の軸構成の多関節ロボットなどから構成されていてもよい。7軸多関節ロボット以外の軸構成とは、例えば、6軸や8軸である。
また、上記第1および第2実施形態では、医療用マニピュレータ1が、医療用台車3と、ポジショナ40と、アームベース50とを備えている例を示したが、本開示はこれに限らない。たとえば、医療用台車3と、ポジショナ40と、アームベース50は必ずしも必要なく、医療用マニピュレータ1が、ロボットアーム60だけで構成されてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、制御装置130は、受け付けられた操作量に対して、複数の関節軸の回転速度を同じ割合で並進および回転スケーリングする例を示したが、本開示はこれに限らない。たとえば、制御装置130は、複数の関節軸の回転量のバランスがくずれるのを抑制するように、受け付けられた操作量に対して、複数の関節軸の回転速度を複数の関節軸毎に定められた一定の割合で並進および回転スケーリングしてもよい。
本明細書で開示する要素の機能は、開示された機能を実行するよう構成またはプログラムされた汎用プロセッサ、専用プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、従来の回路、および/または、それらの組み合わせ、を含む回路または処理回路を使用して実行できる。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含むため、処理回路または回路と見なされる。本開示において、回路、ユニット、または手段は、列挙された機能を実行するハードウェアであるか、または、列挙された機能を実行するようにプログラムされたハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示されているハードウェアであってもよいし、あるいは、列挙された機能を実行するようにプログラムまたは構成されているその他の既知のハードウェアであってもよい。ハードウェアが回路の一種と考えられるプロセッサである場合、回路、手段、またはユニットはハードウェアとソフトウェアの組み合わせであり、ソフトウェアはハードウェアおよび/またはプロセッサの構成に使用される。
1 医療用マニピュレータ(患者側装置)
2 遠隔操作装置(操作者側装置)
4 手術器具
4c シャフト
23 タッチパネル(受付部)
60 ロボットアーム
60a、60b、60d ロボットアーム(第2ロボットアーム)
60c ロボットアーム(第1ロボットアーム)
100 手術支援システム
104a ジョー部材(第1ジョー部材)
104b ジョー部材(第2ジョー部材)
120 操作部
130 制御装置
B 仮想的な軸
L1 シャフトが延びる方向に沿った直線
L2 鉛直方向に沿った直線
2 遠隔操作装置(操作者側装置)
4 手術器具
4c シャフト
23 タッチパネル(受付部)
60 ロボットアーム
60a、60b、60d ロボットアーム(第2ロボットアーム)
60c ロボットアーム(第1ロボットアーム)
100 手術支援システム
104a ジョー部材(第1ジョー部材)
104b ジョー部材(第2ジョー部材)
120 操作部
130 制御装置
B 仮想的な軸
L1 シャフトが延びる方向に沿った直線
L2 鉛直方向に沿った直線
Claims (16)
- 先端に手術器具が取り付けられるロボットアームを含む患者側装置と、
前記手術器具に対する操作量を受け付ける操作部を含む操作者側装置と、
受け付けられた前記操作量に基づいて前記手術器具を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
受け付けられた前記操作量に対して、前記ロボットアームの複数の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、前記複数の関節軸の回転速度を関連した割合でスケーリングする、手術支援システム。 - 前記制御装置は、
受け付けられた前記操作量に対して、前記ロボットアームの複数の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、前記複数の関節軸の回転速度を同じ割合でスケーリングする、請求項1に記載の手術支援システム。 - 前記制御装置は、
受け付けられた前記操作量のうち、前記手術器具の並進移動のための並進移動成分および前記手術器具の回転のための回転成分のうちの少なくとも前記並進移動成分に対して、前記ロボットアームの複数の関節軸の回転速度が制限値以下になるように前記スケーリングを行い、
前記スケーリングを行った後の前記並進移動成分および前記回転成分に対して逆運動学計算を行うことにより、前記ロボットアームの関節軸の回転角を算出する、請求項1または2に記載の手術支援システム。 - 前記制御装置は、
前記並進移動成分および前記回転成分の少なくとも前記並進移動成分に対して、前回の制御周期で用いられた第1のスケーリング値を用いて、第1のスケーリングを行い、
前記第1のスケーリングを行った後の前記並進移動成分および前記回転成分に対して逆運動学計算を行うことにより、前記ロボットアームの関節軸の回転角を算出し、
前記ロボットアームの関節軸の回転速度が制限値以下になるように、前記第1のスケーリング値を更新し、
更新した前記第1のスケーリング値を用いて前記第1のスケーリングを行った後の前記並進移動成分および前記回転成分に対して逆運動学計算を行うことにより、前記ロボットアームの関節軸の回転角を算出する、請求項3に記載の手術支援システム。 - 前記制御装置は、
前記複数の関節軸の回転角を算出し、
前記複数の関節軸の各々の前記回転角に基づいて前記複数の関節軸の各々の回転速度を算出し、
前記複数の関節軸の各々の前記回転速度のうちの最大の前記回転速度が制限値以上の場合、前記第1のスケーリング値が小さくなるように前記第1のスケーリング値を変更する、請求項4に記載の手術支援システム。 - 前記制御装置は、前回の制御周期で用いられた前記第1のスケーリング値を、最大の前記回転速度に基づく値で除算した値を、変更後の前記第1のスケーリング値とする、請求項5に記載の手術支援システム。
- 前記制御装置は、
前記複数の関節軸の各々の前記回転速度のうちの最大の前記回転速度が制限値よりも小さい場合、前記第1のスケーリング値が大きくなるように前記第1のスケーリング値を変更する、請求項4~6のいずれか1項に記載の手術支援システム。 - 前記制御装置は、前回の制御周期で用いられた前記第1のスケーリング値を最大の前記回転速度に基づく値で除算した値と、予め設定された1よりも大きい所定の値とのうちの小さい方に、前回の制御周期で用いられた前記第1のスケーリング値を乗算した値を、変更後の前記第1のスケーリング値とする、請求項7に記載の手術支援システム。
- 前記制御装置は、変更後の前記第1のスケーリング値に基づいて、前回の制御周期で用いられた前記並進移動成分と、前記操作部が受け付けた前記操作量に対応する前記並進移動成分とを線形補間することにより、今回の制御周期で使用する前記並進移動成分を算出する、請求項4~8のいずれか1項に記載の手術支援システム。
- 前記制御装置は、変更後の前記第1のスケーリング値に基づいて、前回の制御周期で用いられた前記回転成分と、前記操作部が受け付けた前記操作量に対応する前記回転成分とを、球面上に沿って補間する球面線形補間することにより、今回の制御周期で使用する前記回転成分を算出する、請求項4~9のいずれか1項に記載の手術支援システム。
- 前記手術器具は、
シャフトと、
前記シャフトの遠位端側に設けられるジョーを曲げる手首関節と、を含み、
前記制御装置は、前記シャフトのロール回転軸と前記手首関節の回転軸を含む前記手術器具の複数の関節軸の少なくとも前記並進成分に対して前記第1のスケーリングを行い、
前記第1のスケーリングを行った後の前記並進移動成分および前記回転成分に対して逆運動学計算を行うことにより、前記手術器具の関節軸の回転角を算出し、
前記手術器具の関節軸の回転速度が制限値以下になるように、前記第1のスケーリング値を更新し、
更新した前記第1のスケーリング値を用いて前記第1のスケーリングを行った後の前記並進移動成分および前記回転成分に対して逆運動学計算を行うことにより、前記手術器具の関節軸の回転角を算出する、請求項4~10のいずれか1項に記載の手術支援システム。 - 前記制御装置は、所定の点周りに前記手術器具が回転する仮想的な軸に対して、前記第1のスケーリングを行う、請求項4~11のいずれか1項に記載の手術支援システム。
- 前記制御装置は、前記並進移動成分および前記回転成分の両方に対して前記第1のスケーリングを行う、請求項4~12のいずれか1項に記載の手術支援システム。
- 操作者による前記手術器具の並進移動に対する第2のスケーリング値を受け付ける受付部をさらに備え、
前記制御装置は、
受け付けた前記第2のスケーリング値に基づいて、前記並進移動成分に対して第2のスケーリングを行い、
前記第2のスケーリングが行われた前記並進移動成分に対して前記第1のスケーリングを行う、請求項4~13のいずれか1項に記載の手術支援システム。 - 前記ロボットアームは、
先端に内視鏡が取り付けられる第1ロボットアームと、
先端に前記内視鏡以外の前記手術器具が取り付けられる第2ロボットアームと、を含み、
前記制御装置は、前記受付部により前記第2ロボットアームに対する前記第2のスケーリング値が受け付けられた場合、受け付けられた前記第2のスケーリング値に連動させて前記第1ロボットアームに対する前記第2のスケーリング値を変更する、請求項14に記載の手術支援システム。 - 先端に手術器具が取り付けられるロボットアームを含む患者側装置と、前記手術器具に対する操作量を受け付ける操作部を含む操作者側装置と、受け付けられた前記操作量に基づいて前記手術器具を制御する制御装置と、を備える手術支援システムの制御方法であって、
受け付けられた前記操作量に対して、前記ロボットアームの複数の関節軸の回転速度が制限値以下になる回転速度の割合を算出し、
前記複数の関節軸の回転速度を関連した割合でスケーリングする、手術支援システムの制御方法。
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US6424885B1 (en) * | 1999-04-07 | 2002-07-23 | Intuitive Surgical, Inc. | Camera referenced control in a minimally invasive surgical apparatus |
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-
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