JP6472268B2 - 電動機駆動システム、電動機の制御方法および電力変換装置 - Google Patents

電動機駆動システム、電動機の制御方法および電力変換装置 Download PDF

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Description

本発明は、電動機駆動システム、電動機の制御方法および電力変換装置に関する。
一般にインバータと呼ばれる電力変換装置を用いる電動機駆動システムは、周波可変の交流電力を生成して電動機へ供給することで、電動機を可変速駆動する。これにより、電動機駆動システムは、ファン、ポンプ、圧縮機などの電動機を用いる回転機器の運転を制御することができる。
ところで、電動機の中には、通常の環境下ではなく、過酷な環境下で使用されるものがある。例えば、数百メートル〜数キロメートルの地下深くに設置される圧縮機やポンプのような機器に使用される電動機は、高温、高湿、腐食性ガス雰囲気などの過酷な環境下で稼動する。その場合、電動機と電力変換装置とは、数百メートル〜数キロメートルの長いケーブルを介して、電気的に接続される。
過酷な環境下で使用される電動機は、冷却機能やシール機能などの必要な保護機能を備えている。しかし、電動機が高温や腐食などの影響を受け続けると、インピーダンスなどの電動機定数が変化し、電動機の駆動に不具合を生じるおそれがある。電動機の駆動に不具合が生じると、回転機器が期待通りに働かなくなり、その回転機器を含むプラント全体の稼働率が低下する。
ここで、様々なセンサを電動機または電動機周辺に設置し、それらセンサの信号を解析することで電動機の状態を推定し、異常が発生しているか判定する従来技術は知られている(特許文献1)。この従来技術では、インバータから電動機に印加される、出力電流の電流値と出力電圧の電圧値とに基づいてモータ運転状態値を演算し、その演算されたモータ運転状態値に基づいて電動機に異常が発生しているか否かを判定する。
他の従来技術として、電動機の実消費電力と推定消費電力とを比較し、その比較結果に基づいて電動機制御装置の異常状態を判定するものが知られている(特許文献2)。
特開2012−75293号公報 特開2009−207315号公報
特許文献1に記載の従来技術では、電動機の電流値および電圧値から、電動機の運転状態を検出する。しかし、それらの電流値および電圧値としては瞬時値を用いているため、突発的な瞬時変化が発生した場合には、異常状態であると誤検知する恐れがある。
特許文献1の従来技術では、数周期連続して異常を検知した場合に異常状態であると判定することもできる。しかし、過酷環境下での経年劣化のように、電動機定数がゆっくりと変化していく場合は、わずか数周期の監視結果だけで電動機の異常状態を正確に判定するのは難しい。
特許文献2に記載の従来技術では、閾値以上の状態が一定時間継続する場合に、電動機制御装置の異常であると判定する。しかし、特許文献2では、電動機の実消費電力を検出するために、電圧センサおよび電流センサが必要であり、さらに、推定消費電力を演算するためには、電動機の回転速度を計測するための速度センサも必要である。しかも、速度センサは、電動機本体またはその近傍に設置する必要があるため、高温、高湿、腐食性ガス雰囲気などの過酷な環境に耐える仕様を備えていなければならない。そのような過酷環境下で使用可能な速度センサは、一般に高価であり、その取付作業も必要となる。
さらに特許文献1および特許文献2に記載の従来技術では、電動機または電動機制御装置の異常状態を検出した場合に、安全確保のために電動機を緊急停止させるだけであり、電動機の寿命を延ばすための制御は全く考慮されていない。過酷な環境下で使用される電動機は、一般に作業員による保守作業が困難であるため、故障発生を未然に防止する必要がある。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的は、比較的簡易な構成で電動機の状態を判定し、電動機に故障が生じるのを抑制できるようにした電動機駆動システム、電動機の制御方法および電力変換装置を提供することにある。本発明の他の目的は、速度センサなどの電動機本体またはその周辺に設置する特別なセンサを用いずに電動機の状態を判定することができ、故障の発生を抑制できるようにした電動機駆動システム、電動機の制御方法および電力変換装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に従う電動機駆動システムは、電動機と、当該電動機を可変速駆動する電力変換装置とを備える電動機駆動システムにおいて、電力変換装置は、電動機に対して所定の周波数の交流電圧を出力することで、電動機を駆動するものであり、電力変換装置の出力電圧の所定時間における変化に基づいて、出力電圧が所定値以上変化したか判定し、出力電圧が所定値以上変化した場合は前記電動機の異常予兆の検出であると判定し、所定の周波数の値を低下させる。
本発明によれば、電力変換装置の出力電圧の所定時間における変化に基づいて、異常予兆を検出するため、突発的な瞬時値による影響を受けずに電動機の異常予兆を検出できる。さらに、本発明によれば、異常予兆の検出であると判定すると、電動機へ加える交流電力の所定の周波数を低下させるため、電動機が故障するのを抑制することができる。本発明では、電動機の保守性および信頼性を高めることができる。
第1実施例に係る電動機駆動システムの全体構成図である。 抵抗変化による、出力電圧値と電圧指令値の変化をシミュレーションした示すグラフである。 電動機への出力を制御する処理を示すフローチャートである。 第2実施例に係る電動機駆動システムの全体構成図である。 第3実施例に係り、出力制御処理を示すフローチャートである。 出力電圧の平均値の算出例を示す説明図である。 第4実施例に係り、出力制御処理を示すフローチャートである。 第5実施例に係り、出力制御処理を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、所定の周波数の交流電圧で電動機3を駆動し、環境等による電動機3の異常予兆を検知して、その異常予兆に対応することで電動機3の寿命および信頼性を向上する。
本実施形態の電動機駆動システムでは、電動機3を可変速駆動するため、所定の周波数の交流電圧を出力する電力変換装置1を設ける。電力変換装置1が一定周波数で電動機3を駆動している場合において、電力変換装置1の所定時間における出力電圧が所定値以上変化したときは、異常予兆の検出であると判定し、電動機3へ出力する交流電力の周波数を0よりも大きい他の値に低下させる。
本実施形態の電力変換装置1は、第1の所定時間における出力電圧と、第1の所定時間で使用する所定周波数と同一周波数で電動機を駆動する第2の所定時間における出力電圧とを比較する。第1の所定時間における出力電圧は、第1の所定時間内に計測される複数の出力電圧の平均値であってもよい。同様に、第2の所定時間における出力電圧も、第2の所定時間内に計測される複数の出力電圧の平均値であってもよい。所定時間における出力電圧に基づいて、電動機の異常予兆を検出するため、ノイズなどの突発的な瞬時値に影響される可能性を少なくでき、正確に異常予兆を検出することができる。
本実施形態に係る電動機駆動システムは、例えば、地下深くに設置されるファン、ポンプ、圧縮機などに使用される電動機3の駆動を制御する。電動機駆動システムの電力変換装置1は、例えば、数百メートルから数キロメートルのような長いケーブル2により電動機3に接続される。数百メートル以上の地下は、高温、高湿、腐食性ガス雰囲気などの過酷な環境であるため、作業員が電動機3を手動で保守作業するのは難しい。また、電動機3の状態を計測するために、電動機3の本体またはその周辺にセンサを設ける場合は、特殊な構造のセンサを用いる必要がある。電動機3の保守作業が難しいのと同様に、その特殊構造のセンサを作業員が保守作業するのは難しい。従って、過酷な環境下で使用される電動機3の電動機駆動システムは、特殊構造のセンサを用いずに簡素な構成で、電動機3の状態(異常予兆)を判定できることが望ましい。また、過酷な環境下では電動機3の部品交換などの保守作業も難しいため、電動機3の故障発生を抑止することがプラント全体の稼働率の観点からも好ましい。以下、本実施形態に係る電動機駆動システムの構成例を詳細に説明する。
図1〜図3を用いて第1実施例を説明する。図1は、電動機駆動システムの全体構成を示す。
電力変換装置1は、ケーブル2を介して電動機3を駆動する。電動機3は、電力変換装置1から出力される三相交流電力により回転する。ケーブル2は、例えば500メートル超のロングケーブルである。電動機3は、例えば地下数百メートルから数キロメートルの場所で使用される場合があり、このような場合にロングケーブル2が使用される。電力変換装置1と電動機3とが遠く離れている場合、電力変換装置1側から電動機3の様子を確認するのが難しいことがある。
電力変換装置1は、例えば地上の建屋内などに設けられており、電動機3へ所定周波数の交流電力を与える。所定周波数の値は、適宜決定することができる。電力変換装置1は、例えば、電圧検出部4や電流検出部5からの信号を利用して、電動機3を制御することができる。電圧検出部4や電流検出部5は、ケーブル2と電力変換装置1との間に設けることができる。電圧検出部4や電流検出部5は、電動機3の本体またはその近くに設ける必要はない。電圧検出部4は、出力電圧値としてのフィードバック電圧値VFBを検出して、電圧変化検知部16へ送る。電流検出部5は、出力電流値としてのフィードバック電流値IFBを電力変換装置1へ送る。
本実施形態の電力変換装置1は、例えば電圧型インバータ装置として構成することができる。電力変換装置1は、例えば、速度指令演算部11と、速度指令補正部12と、電圧指令演算部13と、交流電圧指令演算部14と、PWM(Pulse Width Modulation)演算部15を備える。さらに電力変換装置1は、ユーザインターフェース部21に接続することもできる。
速度指令演算部11は、速度指令値ω1*を演算する機能である。速度指令補正部12は、速度指令演算部11で算出した速度指令値ω1*を、電圧変化検知部16で検知した電圧変化に基づいて、速度指令値をω1**に補正する機能である。
電圧指令演算部13は、補正後の速度指令値ω1**から、ベクトル制御による直流電圧指令値V*を演算する機能である。交流電圧指令演算部14は、直流電圧指令値V*から交流電圧指令値を演算する機能である。PWM演算部15は、交流電圧指令値に基づいてPWMパルスを生成し、電動機3へ出力する。交流電圧指令値に従うPWMパルスは、電動機3へ印加される所定周波数の交流電力(交流電圧)である。
出力電圧の変化に代えて、電流検出部5からの電流検出値の変化を用いてもよい。速度指令補正部12は、電流検出値の変化に基づいて、速度指令値の補正値ω1**を演算してもよい。
ユーザインターフェース部21は、情報入力装置と情報出力装置の両方を備えることができる。情報入力装置としては、例えば、押釦類、キーボード、音声入力装置、ダイヤルなどがある。情報出力装置としては、例えば、ディスプレイ、プリンタ、音声合成装置などがある。なお、ユーザインターフェース部21は、管理者へ電子メールを送信することで、電動機3の状態などを知らせることもできる。
電動機駆動システムは、電力変換装置1を用いて、電動機3を一定速度(一定の所定周波数)で制御する。一定速度で駆動されている電動機3への出力電圧は、たとえ非定常な負荷変動が発生したとしても、比較的長い時間(例えば数時間〜数日)での平均値で見れば、ほぼ一定であると考えられる。突発的な出力電圧値の変化は、長時間にわたって観測される出力電圧値の平均値の中に埋もれてしまうためである。
もし、電動機3に何らかの不具合が生じ、電動機定数(抵抗、インダクタンスなど)が変化した場合を考える。この場合、電動機3に流れる電流が変化し、その電流値を用いて電動機3を制御するため、電力変換装置1の電圧指令値や出力電圧値が変化する。電動機3の定数が変化し、そのまま戻る事がなければ、電力変換装置1の電圧指令値や出力電圧値も変化したままとなる。
そこで本実施例では、電動機定数の変化に起因する電圧指令値や出力電圧値の変化を用いて、電動機3の異常予兆を検出する。本実施例では、例えば、電圧変化検知部16を用いることで、電力変換装置1の出力電圧値の変化を検知する。
例えば、電動機定数である抵抗成分Rとインダクタンス成分Lを考える。抵抗成分Rとインダクタンス成分Lとが電力変換装置1の出力電圧に与える影響としては、以下のように考えることができる。一般的に電動機3のベクトル制御において、d軸およびq軸の電圧指令値を考えた場合、誘導電動機および磁石同期電動機を含めて、R,Lは大きく下記の数1のように表される。
Figure 0006472268
電動機3が誘導電動機であるか磁石同期電動機であるかの違いにより、多少の相違は生じる。例えば、インダクタンス成分Lは、dq軸成分、または、共通の漏れインダクタンス成分であったりする。また例えば、磁束Φは、回転磁束、または、磁石磁束になったりする。この程度の相違はあるが、概して上記の数1に示す傾向になる。数1からわかるように、周波数ωが低い場合では抵抗成分Rによる影響が大きくなり、高周波数になるほどインダクタンス成分Lによる影響が大きくなる。
高熱や高腐食下などの過酷な環境において、電動機定数であるインピーダンス成分(抵抗、インダクタンス)が大きく変化する場合であっても、電動機回転周波数を一定に保つために、インピーダンス成分の変化に応じて電力変換装置1の出力電圧を変化させる必要がある。
そのため、後述のように、電力変換装置1は、電圧変化検知部16により出力電圧の変化が大きくなったと判断した場合、電動機3が高熱などにさらされて、異常予兆が生じていると判断する。電力変換装置1は、異常予兆を検出すると、電動機3へ印加する周波数を低下させる。これにより、電動機3の負荷を下げて、電動機3の完全停止などの故障が生じるのを防止する。
例えば、温度が30度から150度に変化した場合、抵抗値は約1.4倍になる。上記の数1で示すように、低回転周波数(例えば10Hz)時では、電動機3の抵抗値が電力変換装置1からの出力電圧へ与える影響は大きい。電動機3の周波数が低い場合、抵抗値の変化は、出力電圧値(VFB)を大きく変化させる。従って、低い周波数で電動機3を駆動している場合に、出力電圧の平均値の変化を検出すれば、電動機定数の変化を検知しやすい。
一方、高回転周波数時では、数1から明かなように、インダクタンス成分Lの変化や磁束成分Φの変化が、電力変換装置1から電動機3への出力電圧に大きく影響する。例えば、同期電動機の場合、高温になると磁石飽和が生じるため、磁束Φが小さくなり、この結果、出力電圧も変化する。誘導電動機の場合は、腐食ガスにより電動機構造が影響を受けて、透磁率などが変化すると、インダクタンス成分も変化しうる。インダクタンス成分Lや磁束成分Φの変化は、出力電圧値(VFB)に変化をもたらす。出力電圧値の変化は、出力電流値(IFB)の変化も引きおこす。
図2は、同一周波数での運転中に、電動機3の抵抗値が1倍から1.4倍に増加した場合の、電力変換装置1の出力電圧値及び電圧指令値のシミュレーション結果を示す。図2(a1)は、抵抗値が1倍の場合におけるU相交流電圧値を示す。図2(a2)は、抵抗値が1.4倍に増えた場合におけるU相交流電圧値を示す。図2(b1)は、抵抗値が1倍の場合におけるq軸の電圧指令値を示す。図2(b2)は、抵抗値が1.4倍に増えた場合におけるq軸の電圧指令値を示す。
U相交流電圧値もq軸の電圧指令値もいずれも、シミュレーションによれば、抵抗値が1.4倍に増加すると、電圧値も大きくなる。実際には、過酷環境下において、電動機3の巻線が劣化したりするため、抵抗値は1.4倍以上に増加すると考えられる。抵抗値の変化が大きくなるほど、電圧変化も大きくなる。従って、速度センサなどの特殊なセンサを用いずに、電圧変化を検知するだけで電動機3の異常予兆を検出できる。
図3のフローチャートを用いて、電力変換装置1から電動機3への出力電圧値の変化を検出する方法などを説明する。以下、電力変換装置1の出力電圧の平均値の変化から電動機3の異常予兆を検出する場合を説明するが、これに代えて、電力変換装置1からの出力電流の平均値の変化や、電力変換装置1内の電圧指令値や電流指令値の変化に基づいて、電動機3の異常予兆を検出することもできる。
図3の出力制御処理では、電力変換装置1の出力電圧の変化を検知し、電力変換装置1の周波数を変化させる。
まず、管理者は、電力変換装置1に対し、変化を検知する対象となる周波数f1[Hz]を設定する。電力変換装置1は、電動機3へ与える周波数が監視対象周波数f1[Hz]になったかを監視している(S10)。
電力変換装置1は、周波数がf1[Hz]になったことを確認すると(S10:YES)、出力電圧の時間平均値の演算を開始する(S11)。電力変換装置1は、平均値を演算する時間が所定時間T1以上であるか判定する(S12)。つまり、所定時間T1における出力電圧値の平均値を算出できたか判定する。
所定時間T1は、電動機3の負荷変動のうち所定の短時間以下で発生する突発的な負荷変動の発生周期よりも長くなるように、好ましくは十分に長くなるように設定される。すなわち、本実施例では、ノイズのような瞬間的な電圧変化の影響をできるだけ受けないように、平均値を算出するための期間T1を長く設定している。例えば、所定時間T1は、数時間〜数日間のような長い値に設定される。所定時間T1は、電動機3の電気的時定数のn倍として設定してもよい。
電力変換装置1は、所定期間T1分の出力電圧の平均値を算出するまで(S12:NO)、ステップS10,S11を繰り返す。電力変換装置1は、所定時間T1分の出力電圧の平均値を算出すると(S12:YES)、その値を保持する(S13)。
続いて、電力変換装置1は、前回の処理時にステップS11,S12で算出し、ステップS13で保持した平均値(前回の平均値)と、今回の平均値との差分Vdを算出する(S14)。前の処理サイクルで求めた所定時間T1における電圧平均値を第1の電圧平均値とし、次の処理サイクルで求めた所定時間T1における電圧平均値を第2の平均値とすれば、電力変換装置1は、第1の電圧平均値と第2の電圧平均値との差を求める。第1の電圧平均値を求めた場合の周波数と第2の電圧平均値を求めた場合の周波数とは、同一の周波数f1である。つまり、電力変換装置1は、同一周波数f1の交流電力を電動機3へ与えている状況下で、出力電圧の平均値の変化を監視する。
電力変換装置1は、出力電圧の平均値の変化Vdが所定値Vth以上であるかを判定する(S15)。出力電圧の平均値の変化Vdが所定値Vth未満の場合(S15:NO)、ステップS10へ戻る。
電力変換装置1は、出力電圧の平均値の変化Vdが所定値Vth以上の場合(S15:YES)、電動機3に異常予兆ありと判定して、電動機3へ印加している周波数f1の値を低下させる(S16)。電動機3に印加する周波数を現在値よりも下げることで、電動機3の回転を低下させて、電動機3が故障で停止したりするのを防止できる。例えば、電動機3の周波数を0より大きい他の値へ低下させることで、電動機3の回転を低下させて負荷を軽減することができる。なお、場合によっては、電動機3を意図的に完全に停止させてもよい。
さらに、電力変換装置1は、ステップS16において、ユーザインターフェース部21から管理者へ警報を出力することもできる。
このように構成される本実施例によれば、特殊構造の速度センサなどを過酷な環境下にある電動機本体またはその周辺に設置する必要がなく、電圧検出部4からの信号を用いて、出力電圧の所定時間における変化から電動機3の異常予兆を検出できる。
さらに本実施例によれば、電動機3の異常予兆を検出した場合に、電動機3へ印加する周波数を低下させるため、電動機3が故障して完全に停止したりする事態の発生を抑制することができる。従って、本実施例によれば、比較的簡易な構成かつ低コストに、電動機の保守作業の効率および信頼性を高めることができる。
本実施例によれば、瞬時的な電圧変化を用いるのではなく、所定時間における電圧平均値を用いるため、急峻な負荷変動などによる一時的な事象による影響を排除でき、異常予兆の検出精度を高めることができる。さらに、本実施例によれば、所定時間における電圧平均値の変化を監視するため、電動機3の定数変化のように時間をかけてゆっくり変化していく不具合事象も正確に検出することができる。
なお、所定時間T1の値を数時間から数日間と長く設定することに代えて、比較的短く設定される所定時間における平均値を複数抽出して平均を取る構成としてもよい。平均する母集団時間の長い、十分に平準化された平均値を構築して、電圧変化を検出することもできる。例えば、所定時間を10分間とし、ある一週間で10分間ずつの電圧平均を十数回程度算出し、他の一週間での10分間ずつの電圧平均も十数回程度算出し、それらの電圧平均の差から電動機3の異常予兆を検出することもできる。電圧平均を算出する際の周波数は同一であるとする。
図4を用いて第2実施例を説明する。本実施例を含む以下の各実施例は第1実施例の変形例に相当するため、第1実施例との相違を中心に説明する。本実施例では、電力変換装置1から電動機3へ印加する出力電圧値の所定時間における平均値に代えて、電力変換装置1の内部で使用する電圧指令値の所定時間における平均値を使用する。
図4は、本実施例による電動機駆動システムの全体構成を示す。本実施例では、電圧指令演算部13の出力値である電圧指令値V*の変化を、電圧指令変化検知部17によって検知する。速度指令補正部12は、電圧指令変化検知部17からの信号に基づいて、速度指令を補正する。
なお、本実施例では、電圧指令値V*の代わりに、電圧指令値V*を演算する際に用いる電流指令値I*の変化を、電流指令変化検知部(図示せず)で検知し、電流指令値I*の変化に基づいて速度指令を補正してもよい。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、電力変換装置1の内部で使用する制御用パラメータである電圧指令値(電流指令値でもよい)の平均値変化を用いて、電動機3の異常予兆を検出するため、第1実施例よりも構成を簡素化できる。すなわち、本実施例では電圧検出部4を省略できる。
図5および図6を用いて第3実施例を説明する。本実施例では、電動機3の異常予兆を検出するために使用する周波数を複数設定できるようにしている。
図5は、本実施例による電動機駆動システムの電力変換装置1が実行する出力制御処理を示すフローチャートである。電力変換装置1は、出力している周波数が予め設定されている第1周波数f1[Hz]または第2周波数f2[Hz]のいずれかになったか判定する(S10A)。
電力変換装置1は、監視対象周波数f1,f2のいずれかであることを確認すると(S10A:YES)、その周波数における出力電圧の平均値を算出する(S11A)。出力電圧の平均値に代えて、電圧指令値の平均を算出したり、電流指令値の平均を算出したりしてもよい。
本実施例では、周波数f1,f2ごとに平均値を算出するための所定時間を変えている(S12A)。電力変換装置1は、第1周波数f1の場合、所定時間T1における出力電圧の平均を算出する。電力変換装置1は、第2周波数f2の場合、他の所定時間T2における出力電圧の平均を算出する。電力変換装置1は、所定時間T1,T2における出力電圧の平均値を保持する(S13A)。
電力変換装置1は、所定の時間間隔Ts以上離れた、同一周波数における平均値のデータを保持しているか判定する(S20)。
ここで図6の説明図を参照する。図6(1),(3),(4)は、第1周波数f1を電動機3へ印加している場合において、所定時間T1の電圧平均値V11,V12,V13を示す。同様に、図6(2),(5)は、第2周波数f2を電動機3へ印加している場合において、所定時間T2の電圧平均値V21,V22を示す。本実施例では、このように周波数f1,f2ごとにそれぞれの所定期間T1,T2における電圧平均値を演算して保持している。
さらに本実施例では、同一周波数であり、かつ、比較対象の所定期間同士が所定の時間間隔Ts以上離れている場合の、それぞれ電圧平均値を比較する。例えば図6の例では、周波数f1における出力電圧の平均値V11(図6(1))と、同一周波数f1の出力電圧の平均値V12(図6(3))との間隔ΔT1は、所定の時間間隔Ts以上であるため、比較対象となる(S20:YES)。
電力変換装置1は、電圧平均値V11と電圧平均値V12との差分Vdを算出する(S21)。電力変換装置1は、差分Vdが所定値Vth以上であると判定した場合(S15A:YES)、電動機3の異常予兆であると判定し、電動機3へ印加する周波数を下げたり、管理者に向けて警告を発したりする(S16A)。
一方、電圧平均値V12(図6(3))と、それに隣接する時間内の電圧平均値V13(図6(4))との間隔ΔT1aは、所定の時間間隔Ts未満であるため、比較対象として選択されない。
第2周波数f2に着目すると、電圧平均値V21(図6(2))と、電圧平均値V22(図6(5))との間隔ΔT2は、所定の時間間隔Ts以上であるため、比較対象として選択される(S20:YES)。電力変換装置1は、電圧平均値V21と電圧平均値V22の差分Vdを算出する(S21)。電力変換装置1は、その差分Vdが所定値Vth以上である場合(S15A:YES)、電動機3の異常予兆を検出したと判定し、電動機3の周波数を下げたり、警報を発したりする(S16A)。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、異なる複数の周波数において、出力電圧の平均値の変化を算出し、その変化に基づいて電動機3の異常予兆を検出する。従って、使用する周波数を頻繁に切り替えるような場合でも、電動機3を診断して故障を防ぐことができる。
さらに本実施例によれば、電圧平均値を求めた時間の間隔が所定の時間間隔Ts以上である場合に、診断用データとして選択する。従って、所定時間T1,T2を短く設定した場合でも、電動機定数の緩やかな変化を正確に検出することができる。
図7を用いて第4実施例を説明する。本実施例では、電動機3の異常予兆を検出した場合に、管理者の指示を待ってから電動機3の周波数を低下させる。
図7は、本実施例による電動機駆動システムの電力変換装置1が実行する出力制御処理を示すフローチャートである。電力変換装置1は、電圧平均値の差分Vdが所定値Vth以上であることを知ると(S15:YES)、電動機3の異常予兆を検出した旨をユーザインターフェース部21を介して管理者へ通知する(S30)。例えば、ユーザインターフェース部21は、「電動機の異常予兆を検知しました。駆動周波数を低下させて良いですか?」のようなメッセージを管理者へ通知する。管理者はそのメッセージに対して、許可を与えたり、拒否したりすることができる。または、管理者は、周波数の設定値をユーザインターフェース部21を介して電力変換装置1へ与えることもできる。
電力変換装置1は、管理者からの指示を検出すると(S31:YES)、その指示に応じて電動機3へ印加する周波数を低下させる(S16)。ここでは、ステップS31において、管理者が周波数低下についての許可を与えたか、または、現在の周波数よりも低い目標周波数が入力されたものとする。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、電動機3の周波数を低下させる前に管理者の許可を求めるため、管理者は状況に応じて周波数低下の可否を判断でき、使い勝手が向上する。
図8を用いて第5実施例を説明する。本実施例では、出力電圧の平均値を算出するための所定時間T1を、電動機3の突発的な負荷変動の発生状態に応じて可変に設定できるようにしている。
図8は、電圧平均値を算出するための時間T1を設定するための処理を示すフローチャートである。電力変換装置1は、突発的な負荷変動に起因するノイズを検出したか判定する(S40)。ノイズを検出すると(S40:YES)、電力変換装置1は、単位時間あたりのノイズ発生数Cnを算出する(S41)。単位時間あたりのノイズ発生数Cnは、ノイズの発生頻度と呼ぶこともできる。
電力変換装置1は、ノイズ発生数Cnが第1のノイズ閾値Cth1以上であるか判定する(S42)。ノイズ発生数Cnが第1のノイズ閾値Cth1以上である場合(S42:YES)、電力変換装置1は、所定時間T1を所定値だけ長く設定する(S43)。
電力変換装置1は、ノイズ発生数Cnが第1のノイズ閾値Cth1未満であると判定すると(S42:NO)、ノイズ発生数Cnが第2のノイズ閾値Cth2以上であるか判定する(S44)。電力変換装置1は、ノイズ発生数Cnが第2のノイズ閾値Cth2以上である場合(S44:YES)、所定時間T1を所定値だけ短くする(S45)。
このように電力変換装置1は、突発的な負荷変動に起因するノイズの発生頻度Cnが多くなると所定時間T1を長く設定するため、そのノイズの影響の少ない電圧平均値を求めることができる。一方、電力変換装置1は、ノイズ発生頻度Cnが低下すると、所定時間T1を短く設定するため、電動機3の異常予兆を速やかに検出できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。例えば、上述した実施例は適宜組み合わせることができる。例えば、第3〜第5実施例は、第1実施例または第2実施例のいずれとも組合せ可能である。また例えば、第5実施例は、第1実施例、第2実施例、第1実施例と第3実施例の組合せ、第2実施例と第3実施例の組合せ、第2実施例と第3実施例の組合せ、第2実施例と第4実施例の組合せ、のいずれとも組み合わせることができる。
1:電力変換装置、2:ケーブル、3:電動機、4:電圧検出部、5:電流検出部、11:速度指令演算部、12:速度指令補正部、13:電圧指令演算部、14:交流電圧指令演算部、15:PWM演算部、21:ユーザインターフェース部

Claims (13)

  1. 電動機と、当該電動機を可変速駆動する電力変換装置とを備える電動機駆動システムにおいて、
    前記電力変換装置は、
    前記電動機に対して所定の周波数の交流電圧を出力することで、前記電動機を駆動するものであり、
    前記電力変換装置の出力電圧の平均値の所定時間における変化に基づいて、前記出力電圧の平均値が所定値以上変化したか判定し、
    前記出力電圧の平均値が前記所定値以上変化した場合は前記電動機の異常予兆の検出であると判定し、前記所定の周波数の値を0よりも大きい値に低下させる、
    電動機駆動システム。
  2. 前記電力変換装置は、第1の所定時間における前記電力変換装置の出力電圧の平均値と、前記第1の所定時間で使用する所定の周波数と同一の周波数で前記電動機を駆動する第2の所定時間における前記電力変換装置の出力電圧の平均値とを比較することで、前記第1の所定時間における前記出力電圧の平均値と前記第2の所定時間における前記出力電圧の平均値との差分が前記所定値以上であるか判定する、
    請求項1に記載の電動機駆動システム。
  3. 前記第1の所定時間および前記第2の所定時間は、前記電動機の負荷変動のうち所定の短時間以下で発生する突発的負荷変動の発生周期よりも長く設定される、
    請求項に記載の電動機駆動システム。
  4. 前記電力変換装置は、
    複数の前記第1の所定時間ごとに前記出力電圧の平均値をそれぞれ算出して第1の平均値を求め、
    複数の前記第2の所定時間ごとに前記出力電圧の平均値をそれぞれ算出して第2の平均値を求め、
    前記第1の平均値と前記第2の平均値との差分が前記所定値以上であるか判定する、請求項に記載の電動機駆動システム。
  5. 前記電力変換装置内で生成する電圧指令値を、前記電力変換装置の出力電圧の平均値として使用する、
    請求項1に記載の電動機駆動システム。
  6. 前記所定の周波数は、前記出力電圧に対する前記電動機の抵抗値の寄与が、前記出力電圧に対する前記電動機のインダクタンスの寄与よりも大きくなる所定の低周波数に設定されている、
    請求項1に記載の電動機駆動システム。
  7. 前記所定の周波数は、第1の所定の周波数と第2の所定の周波数を含んでおり、
    前記電力変換装置は、前記第1の所定の周波数と前記第2の所定の周波数のそれぞれについて前記所定の時間における出力電圧の平均値の変化を算出し、第1、第2の所定の周波数のうちいずれかの周波数において前記出力電圧の平均値が前記所定値以上変化した場合は、前記電動機の異常予兆の検出であると判定し、前記所定の周波数の値を低下させる、
    請求項1に記載の電動機駆動システム。
  8. 前記電力変換装置は、前記第1の所定時間と前記第2の所定時間との時間間隔が所定の時間間隔以上である場合に、前記第1の所定時間における前記電力変換装置の出力電圧の平均値と、前記第2の所定時間における前記電力変換装置の出力電圧の平均値とを比較する、
    請求項2に記載の電動機駆動システム。
  9. 前記電力変換装置は、前記電動機に生じる前記突発的な負荷変動の発生頻度に応じて、前記所定時間を調整する、
    請求項に記載の電動機駆動システム。
  10. 前記電力変換装置は、前記出力電圧の平均値が前記所定値以上変化したと判定した場合、その判定結果を出力する、
    請求項1に記載の電動機駆動システム。
  11. 電動機と、当該電動機を可変速駆動する電力変換装置とを備える電動機駆動システムにおいて、
    前記電力変換装置は、
    前記電動機に対して所定の周波数の交流電圧を出力することで、前記電動機を駆動するものであり、
    一定周波数で駆動中の前記電動機の電動機電流値の所定時間における変化に基づいて、前記電動機電流値が所定値以上変化したか判定し、
    前記電動機電流値が前記所定値以上変化した場合は前記電動機の異常予兆の検出であると判定し、前記所定の周波数の値を0よりも大きい値に低下させる、
    電動機駆動システム。
  12. 電動機に対して所定の周波数の交流電圧を出力することで、前記電動機を可変速駆動する電力変換装置を用いて前記電動機の駆動を制御する方法において、
    第1の所定時間における前記電力変換装置の出力電圧の平均値を算出し、
    前記第1の所定時間で使用する所定の周波数と同一の周波数で前記電動機を駆動する第2の所定時間における前記電力変換装置の出力電圧の平均値を算出し、
    前記第1の所定時間における前記出力電圧の平均値と前記第2の所定時間における前記出力電圧の平均値の差分を算出し、
    前記差分が所定値以上であるか判定し、
    前記差分が前記所定値以上である場合は前記電動機の異常予兆の検出であると判定し、前記所定の周波数の値を0よりも大きい値に低下させる、
    電動機の制御方法。
  13. 電動機に対して所定の周波数の交流電圧を出力することで前記電動機を可変速駆動する電力変換装置であって、
    前記電力変換装置の出力電圧の平均値の所定時間における変化に基づいて、前記出力電圧の平均値が所定値以上変化したか判定し、
    前記出力電圧の平均値が前記所定値以上変化した場合は前記電動機の異常予兆の検出であると判定し、前記所定の周波数の値を0よりも大きい値に低下させる、
    電力変換装置。
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