JP6471275B2 - カラー盤、カラー盤用ディスプレイ装置 - Google Patents
カラー盤、カラー盤用ディスプレイ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6471275B2 JP6471275B2 JP2015161028A JP2015161028A JP6471275B2 JP 6471275 B2 JP6471275 B2 JP 6471275B2 JP 2015161028 A JP2015161028 A JP 2015161028A JP 2015161028 A JP2015161028 A JP 2015161028A JP 6471275 B2 JP6471275 B2 JP 6471275B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color
- scale
- skin
- clear
- colors
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
Description
即ち、複数者の間でカラーコミュニケーションの共通手段を持つことが可能となり、時間、経費、労力のロスを軽減できる。
図1Aには、第1実施形態のカラーコンパスにおける清色スケール10が示されている。図1Aは、清色スケール内に表示される文字を省略し、図面説明用の符号を付したものであり、図1Bは、図面説明用の符号を省略し、清色スケール内に実際に表示される文字を付したものである。特許明細書用の図面はモノクロで表現することになるが、実際の清色スケールは、必要に応じて着色されていることをここに付記しておく。
図1Aの純色域40には、対応する色相の純色で着色された純色子401が配置される。純色は、各色相において最も彩度が高い色と定義できる。各色相において白及び黒の無彩色を全く含まない有彩色と定義することもできる。この純色子401がトーンの中心になり、純色の色見本とにもなる。なお、実際の見本色を配置する場合に限らず、説明用の概念として示す場合は、モノクロでもよい。なお、現存の塗料が実現できない色は沢山あり、清色スケール10に実際に着色される色は理論的な色とは異なる場合もある。即ち、清色スケール10は、実現可能な近似色を着色することによって、MPCS色体系における理想色(理論色)の色概念を模式的に示して理解を深めるツールとなる。
図1Aの暗清色域30には、対応する色相における暗清色で着色された複数の暗清色子301〜303が均等間隔で配置される。暗清色とは、純色に黒が含まれた有彩色と定義される。本実施形態では、暗清色域30が3つの暗清色子301〜303を備える。暗清色子301〜303には、黒の含有量が段階的に異なる暗清色が割り振られる。例えば、暗清色子301〜303には、一定の比率で異なる3段階(等歩度加算の等歩度混色)の暗清色が割り振られる。黒の含有量が最も少ない暗清色子303を「レベル−1」、黒の含有量が中間となる2番目の暗清色子302を「レベル−2」、黒の含有量が最も多い暗清色子301を「レベル−3」と定義する。レベル−1〜−3の簡略符号によって、色に関するコミュニケーションがとりやすくなる。3つの暗清色子301〜303は、黒の含有量が少ない方が純色域40に近くなるように半径方向に配置される。この3つの暗清色子301〜303が暗清色の色見本となり、ツールには着色されている。
図1Aの明清色域50には、対応する色相における明清色で着色された複数の明清色子501〜503が均等間隔で配置される。明清色とは、純色に白が含まれた有彩色と定義される。本実施形態では、明清色域50が3つの明清色子501〜503を備える。明清色子501〜503には、白の含有量が段階的に異なる明清色が割り振られる。例えば、白の明清色子501〜503には、白の含有量が一定の比率で異なる3段階(等歩度加算の等歩度混色)の明清色が割り振られる。白の含有量が最も少ない明清色子501を「レベル+1」、白の含有量が中間となる2番目の明清色子502を「レベル+2」、白の含有量が最も多い明清色子503を「レベル+3」と定義する。レベル+1〜+3の簡略符号によって、色に関するコミュニケーションがとりやすくなる。3つの明清色子501〜503は、白の含有量が少ない方が純色域40に近くなるように半径方向に配置される。この3つの明清色子501〜503が明清色の色見本となり、ツールには着色されている。
ちなみに、図1Aの清色スケール10(又はMPCS色体系)の主軸をトーン表記的に表現すると、図11Aの「MPCSトーン表」になり、濁色の主軸と清色の主軸を表併記することができる。なお、上段はJISに準拠させる為にJISを基盤とした馬蹄形のトーン表記であり、その馬蹄形のトーン表記内に、下段のMPCSトーンの数字記号をはめこんだものである。(日本語の修飾語はMPCSトーン表記である。)この上段は、各純色に対してトーンの修飾語として付記する際の明度及び彩度の相互関係」を示しており、横軸が彩度方向、縦軸が明度方向となる。この中に「MPCSトーン表」を当て込むと、有彩色領域内において、清色スケール10に相当するのは、外側の半楕円領域(2つの馬蹄形の外側領域)となり、内側の半楕円領域(2つの馬蹄形の内側領域)が濁色スケールに相当する。
図11AのMPCSトーン表と、図12AのJISトーン表の違いを説明する。図11Aの「MPCSトーン表」の外側の馬蹄領域は、トーン記号としては、「かなり明るい→+3」、「明るい→+2」、「やや明るい→+1」「あざやか→0」、「やや暗い→−1」、「暗い→−2」、「かなり暗い→−3」と定め、3つの数字での簡略表記にした。これは、JISトーンの日本語と英語がわかりにくく使いづらいことや、PCCSトーン名が乱れ入っていることを解消したのである。
次に図1(A)の清色スケールと、従来のJISトーン表やPCCSトーン表(図12参照)の違いについて解説する。トーン表を用いて、全物体色の色相のトーンを把握するには、全色相数分のトーン表を必要とする。例えば、10種の色相についてコミュニケーションを行う場合は、10枚のトーン表が必要となる。また、10種の色相を貫くような色理論が存在しないため、10枚のトーン表を、頭の中で想像することは困難を極める。10枚のトーン表を準備するだけでも、手間や経費がかかるという問題がある。一方、第1実施形態のカラーコンパスでは、MPCSトーン表記が1枚の清色スケール10に統合的に反映されることによって、清色に限定した、全色相の全トーンを俯瞰することが可能になる。なお、ベーシックスケールであれば、濁色及び一部の無彩色も俯瞰することが可能になる。このように、10種の色相を一枚のスケールに網羅することによって、多数者間で色理解とともに色指定の統一を図ることができ、従来のカラーコミュニケーションケーションの曖昧さやミスが軽減できる。なお、後述する清色スケールと濁色スケールを更に統合した「ベーシックスケール」の場合、清濁を含めた全色相の全トーンを更に俯瞰することが可能になる。
図1Aの通り、更にこの清色スケール10では、特定の色領域20と、この特定の色領域20の両側に隣接する色領域20の間に、それぞれ補助色領域60が配置されている。本実施形態では、特定の色領域20として、赤の色領域20が選定されており、赤の色領域20と、この両脇に隣接する橙と赤紫の色領域20の間に、一対の補助色領域60が配置される。具体的には、なじみのあるマンセル値で説明すると、5Rの赤の純色領域40の左右両側に4Rと6Rの一対の補助色領域60が配置される。時計回り側に隣接する補助色領域60の色相6Rを、本実施形態では「赤朱」と呼び、半時計回り側に隣接する色相4Rを「赤紅」と呼ぶ。なお「赤朱」は、わずかに黄色がかった赤であり、「赤紅」は、わずかに青色がかった赤を意味する。図1では説明の便宜上、「赤朱」が大よそ7.5R、「赤紅」が大よそ2.5Rの位置に配置されているが、実際は、「赤朱」が6R、「赤紅」4Rに配置される。補助色領域60も、純色域、明清色域、暗清色域を有するが、本実施形態では暗清色域側の表示を省略している。清色スケール10内の余裕スペースが限られていることと、実用面では明清色域側を明示すればほぼ間に合うからである。
このように、5Rの「赤」を基準として、両脇に「赤紅」「赤朱」の補助色領域60を配置すると、色表現で重要となる3種類の赤色カテゴリー(これを「レッドバランス」と呼ぶ)となる。このレッドバランスは、全ての色が、5Rの赤を基準として、黄色を含有する色相カテゴリー(これをイエローアンダー色相カテゴリー11=「YU」と定義する)と、黄みを含有しない色相カテゴリー(これをブルーアンダー色相カテゴリー14=「BU」と定義する)に分類する役割も兼ねる。赤を基準とするのは、赤には、「黄みも青みも含まない赤」が存在するので、それが基軸とするのが理論に則っているうえに理解がしやすく、扱いやすくなるからである。具体的に、図1Aのイエローアンダー色相カテゴリー11は、基軸となる赤を含まずに、レッドバランスの「赤朱」を起点として黄側を経て青の手前までの、青自体は含まない範囲となる。また、ブルーアンダー色相カテゴリー14は、基軸となる赤を含まずに、レッドバランスの「赤紅」を起点として紫側を経て青まで(青自体を含む)の範囲となる。従って、このレッドバランスは、YU、BUのスタート基点を分かり易く示すことになる。なお、このイエローアンダーとブルーアンダーの色領域の総称を「YBリンク」として定義しており、ここではカラーコンパスの中心部分に表示している。実際には、YBリンクに入らない赤は存在しにくくどちらかの赤になるのが一般的であるが、このどちらの赤になるかが、色彩上重要なのである。
5Rの赤の近辺だけを図1Aで見ると、5Rの赤、YU側の(6Rの)「赤朱」、BU側の(4Rの)「赤紅」の3種類の赤が存在することを視覚的に理解できる。レッドバランスは、様々な赤の根本的な考え方を端的に示す手段にもなっている。赤は色彩の中で最重要色とされており、レッドバランスのように、赤を3種のカテゴリーに分けて明示すると、色の調和や色表現等を的確に行うための重要な役割を果たすことができる。例えば、赤の中でも、YUの色群の色とより調和が取りやすい赤は赤朱、BU色群の中の色とより調和が取りやすい赤は赤紅となる。赤の3カテゴリー(「赤朱」「赤」「赤紅」)を理解し使い分けることで、原因がわからずに不調和をおこしていた色の取り合わせへの解決につながる。それは赤の色がレッドバランスで適切に選択できるからである。赤は微妙な色の性質をもっていて、それぞれの赤の違いによって、ムードやイメージにも大きな影響を与える。例えば、赤に黄みや青みがはいっているかいないかで、「ムードやイメージ、似合うか似合わないか」等の意味合いが大きく異なってくる。なお、鳥居や、和装花嫁の伊達襟や口紅に使う赤は赤朱の赤でなければいけない。しかし、現物は赤朱であっても、映像(テレビや写真)での表出が、赤紅になっていることがあり、違和感を与える映像がしばしば見られる。従って、カメラやモニターのソフトウエアに、このカラーコンパスを導入して、レッドバランス機能をとりいれることが望ましい。レッドバランス機能を付帯させることは画期的なことであるから、機器の進歩・改善に大いに役立つ。これまでホワイトバランスはあったが、レッドに関しては取り沙汰されてこなかったので、赤の表現に不満や問題が続いている。またレッドバランスは絵画制作にも有用性がある。後述する肌スケールでも、レッドバランスは重大な役割を担う。
既に述べたように、図1Aの清色スケール10は、人間同士の色に関するコミュニケーションを円滑にする。具体的な表現例として、図1Aの純色となる10種類の色相と、各色相の明又は暗清色レベルとなる−3〜+3の数値の組み合わせによって、様々な色を定義できる。例えば、図1Aにおける位置「ア」の色は、「5青の清色レベル+3」と定義でき、感覚的に「かなり白みがかった青」であることを観念(イメージ)できる。これにより、色名とイメージを一致させた状態で、色を把握することが可能となる。また、「青の清色レベル+3」は「5青 +3」と表記する。これはJISトーン表記の「ごくうすい(ベリーペールの)あざやかな青」、PCCSトーン表記の「うすい(ペールトーンの)ビビッドブルー」を意味する。これでわかるとおり、MPCSによれば表記が簡素で且つ分かりやすくなり、覚えやすく、なおかつ、既存のトーンとの変換も可能となる。なお「+3」はJISとPCCSではトーン名が「「ごくうすい(ベリーペールの)」と「うすい(ペールトーンの」と異なっている紛らわしさがある。「+3」だけでの分かり易く覚えやすいMPCS色体系の表記が、いかに便利かがわかる。
図2Aには、図1Aの清色スケール10を基準とし、その純色に「灰み」を加えた濁色で構成される濁色スケール12が示されている。なお、図2Aは、濁色スケール内に表示される文字を省略し、図面説明用の符号を付したものであり、図2Bは、図面説明用の符号を省略し、濁色スケール内に実際に表示される文字を付したもので実際図となる。なお、必要に応じて、半径方向に沿って灰色のみの濁色レベル(明るい灰色、中位の灰色、暗い灰色)をどこかに表示しておくと、一層、有彩色の濁色レベルの理解が促進される。
図2Bの濁色スケール12は、半径方向に伸びて同方向に色が段階的に配置される濁色領域25を合計10個(規定色相数)有している。濁色領域25が、清色スケール10と異なる点は、JISトーンで説明すると清色スケールの中心(レベル0)が純色(あざやかな色「vv」)であるのに対し、濁色スケールは、その中心が半径方向に広い範囲を示すようになっており、しかもその両端「±1」に分かれている。この理由を、トーンとの関係において図11でもって説明する。
図2Aの濁色スケール12の最外周には、MPCS色相記号が示されている。これは、図1Aの清色スケールの主軸の色相に合わせたものとなっている。MPCS色体系は、清色スケールが基本となっているので、図1Aの清色スケールと図2Aの濁色スケールの主軸の色相を合わせておけば、各色の純色(清色)と濁色の相間を一目瞭然に理解できる。例えば、緑で説明すると、濁色スケールの5G/5緑の半径軸は、純色の5G/5緑の濁色段階を示したものとなる。
図2Aの暗濁色域35の半径方向外側端の「△−1」と、明濁色域55の半径方向内側端の「△+1」は、同じトーン名の色(「△±1」)となり、そこには清色スケールの各純色に対して中位の灰色を含めたJISトーンのストロング色(つよい色)となる。具体的には、明度が中レベルで、彩度が高レベルの「わずかな灰み」を有する濁色子(551、353)が配置される。
図2Aの暗濁色域35は、清色スケールの暗清色域と同様に3段階をなしていて、半径方向内側に向かうほど黒に近い灰色に近づく。この暗濁色は、純色に対して暗い灰色を含む色と定義することができ、純色に含められる灰色の暗さレベルが3段階となる。具体的に例えば、明度・彩度共に純色よりも低レベルの「灰み」を有する暗濁色子351、352、353が均等間隔で配置される。図2Bに示されるように、純色に対して「かなり暗い灰色」を加算することで、彩度及び明度が純色よりもかなり低くなる暗濁色子351を「△−3」、純色に対し「暗い灰色」を加算することで、彩度及び明度が純色よりも中程度に低くなる暗濁色子352を「△−2」、純色に対し「やや暗い」灰色を加算することで、彩度及び明度が純色よりもやや低くなる暗濁色子353を「△−1」と定義することによって、色に関するコミュニケーションの簡略化を図る。特記すると、上記のように複雑でわかりにくい馬蹄形のトーン表がMPCS色体系(カラーコンパス)によって、円の半径軸に表記されることで、トーンのレベルの段階が、一目で理解できるのである。また清濁を1枚にしたベーシックスケールは濁色スケールだけよりも一層有効である。
図2Aの明濁色域55は、清色スケールの明清色域と同様に3段階をなしていて、半径方向外側に向かうほど明るくなる(白に近い灰色に近づく)。この明濁色は、純色に対して明るい灰色を含む色と定義することができ、純色に含められる灰色の明るさレベルが3段階となる。具体的に例えば、純色よりも明度が高レベルで彩度が低レベルの「灰み」を加算する明濁色子551、552、552が均等間隔で配置される。図2Bに示されるように、純色に対して「やや明るい灰色」を加算することで、明度が純色よりもやや高くなり且つ彩度が純色よりもやや低くなる明濁色子551を「△+1」、純色に対して「明るい灰色」を加算することで、明度が純色よりも中程度に高く且つ彩度が純色よりも中程度に低くなる明濁色子552を「△+2」、純色に対して「かなり明るい灰色」を加算することで、明度が純色よりもかなり高くなり且つ彩度が純色よりもかなり低くなる明濁色子553を「△+3」、と定義することによって、色に関するコミュニケーションの簡略化を図る。
図2Aの濁色スケール12では、清色を排除することで、濁色を分かりやすくしている。なぜなら、そもそも濁色は理解しにくいので、清色と切り離すのが有効だからである。濁色の表現として、色相名(5R/5赤、5YR/5橙、5Y/5黄、5GY/5黄緑、5G/5緑、5BG/5青緑、5B/5青、5PB/5青紫、5P/5紫、5RP/5赤紫)と、各色相名に対して、濁色レベルとなる△−3、△−2、△±1、△+2、△+3の数値の組み合わせによって、様々な色を定義できる。例えば、図2Aにおける位置「イ」の色は、「10橙 △+3」となる。これを図12のJISトーン表記及びJIS系統色名に対応させると「ライトグレイッシュイ」で、「明るい灰みの赤みを帯びた黄」となる。これらの複雑な文字表記を3つの数字で簡潔化し、色の位置からイメージも整理がしやすく、混乱を防止できる。ちなみに「イ」の色は、「ベージュ」である。つまり、「ベージュ」は「10橙 △+3」という簡単なうえに色の解説を含む表記なのである。
清色スケールと濁色スケールを重ね合わせて一枚のスケールにしたものを、ここでは「ベーシックスケール」と定義する。なお、この「ベーシックスケール」には、清色スケールと濁色スケールに加えて、無彩色の段階(色みを帯びた無彩色と白や黒)や、マンセル色相値及びMPCS色相名を表示しておくことが好ましい。なお、10規定色はMPCS色相名で作成されているのでマンセル色相値は参考の為の付記している。この「ベーシックスケール」は、清色スケールと濁色スケールを同時に把握できることから、MPCS色体系全体を俯瞰でき、実用性の極めて高いツールとなる。このベーシックスケールを利用して、派生スケールと応用スケールを生成できる。
図3にはJIS慣用色名マップ13が示されている。このJIS慣用色名マップ13は、ベーシックスケール上にJIS系統色名に基づいて、JIS慣用色名をそのまま表記したものである。つまりJIS慣用色名のマンセル値通りに色を表示させるために、最外周にはマンセル色相値を表示している。JIS慣用色名が清色の場合は、色名と共にその場所に○を表示し、かつ、ベーシックスケールの通り、○の半径方向の位置によって「−3〜+3」の清色レベルを示す。JIS慣用色名が濁色の場合は、色名と共にその場所に△を表示し、かつ、ベーシックスケールの通り、△の半径方向の位置によって「△−3〜△+3」の濁色レベルを示す。このようにすることで、JIS慣用色名と、ベーシックスケール(清色スケールと濁色スケール)を極めて分かり易く統合できる。なお、マンセル値に従って色を表示しているので、〇や△はピンポイントの表示となる。
派生スケールの(2)MPCS色名マップを説明する。図4にはMPCS色名マップが示されている。このMPCS色名マップ15は、JIS慣用色名マップ13を参考に、現場で用いる際の実用性を一層高めるために作成したものである。JIS慣用色名マップ13におけるJIS慣用色名の位置を、範囲(面積)を持ち合わせて明記したものである。色はピンポイントで示されるより範囲でもって表記するのが理論的にもふさわしいことから、このMPCS色名マップは理論的にも実用的にも優れた表現図と言える。理論や実用に沿わせるために図3の慣用色名マップを微調整して再配置したものということもできる。
図4のMPCS色名マップ15に示される「ベージュ」のJIS系統色名は「明るい灰みの赤みを帯びた黄」である。色相は同じで明るさが増すと「生成り」となるが、この「生成り」のJIS系統色名は「赤みを帯びた黄みの白」(図12Aのトーン表参照)である。このように系統色名は複雑すぎるうえ、「赤みを帯びた黄みの白」という表現は相当にわかりにくい。
次に図4のMPCS色名マップを参照して黄色近辺を事例とともに説明する。黄色近辺も、赤系統同様、日常関係で使用頻度が高い色である。まずは、黄色近辺の清濁色の事例をあげて説明する。例えば「ヤマブキ色・エクルベージュ・クリーム色」は清色であり(○で表示)、「おうど・ベージュ・すすたけ色」は濁色(△で表示)である。なお「生成り・アイボリー」は無彩色なので点線表記となる。
図5の比較スケール16は、半径方向の中心からの距離が明度値となる明度目盛が表示されており、この目盛が各色相に放射状に備えている。この比較スケール16では、半径方向の中心側が明度1、半径方向の最も外側が明度10となり、周方向が色相の遷移となる。比較スケール16には、JIS慣用色名の各色が、明度値と色相値を基準に配置される。つまり、清色スケールの「+3〜−3」のトーン段階ではなく、JISの明度値「1〜10」を用いている。なお、ここでも、図3及び図4で示した「JIS慣用色名マップ」及び「MPCS色名マップ」と同様に、清色ではなく濁色の場合は三角(△)を付すことで、区別できるようにしている。JIS慣用色名を配置した比較スケールを、ここでは(明度版)JIS慣用色名比較マップと呼ぶ。なお図5の明度値「0〜10」の数字は、本来なら目盛となる線上に書くことが好ましい。
次に、応用スケールの1つとなる、図6の肌スケール70について説明する。なお、図6Aは、肌スケール内に表示される文字を省略し、図面説明用の符号を付したものであり、図6Bは、図面説明用の符号を省略し、肌スケール内に実際に表示される文字を付したものである。この肌スケール70には、清色スケール10と同じ概念が取り込まれることから、清色スケール10と同一又は類似する部分については、図1の清色スケール10と同じ符号を付与することで詳細な説明を省略し、ここでは異なる点を中心に説明する。なお、「肌スケール」は、「清色スケール」の各色領域が、花びらのような半円型に移行している。肌スケールは、肌色と色の調和(似合う)の関係及び肌色タイプ診断を示すツールとなる。なお、医学的には皮膚色と言うがここでは、肌色(はだしょく)と呼ぶ。
図6Aで示すように、肌色タイプ選定領域71は、環状に配置されるドットリンク79を有する。このドットリンク79の内側には、中庸肌色に加算される黄み含有量表示領域71A、中庸肌色に加算される赤み含有量表示領域71B、中庸肌色に加算される白み含有量領域71C、中庸肌色に加算される黒み含有量表示領域71Dを、それぞれ180度の周方向に沿った帯として備えている。黄み含有量表示領域71Aは、上半分の180度、即ちイエローアンダー色相範囲72と同じ範囲に設定され、中庸肌色に加算される黄み含有量レベルが両側に向かってレベル4〜レベル1まで低下する。赤み含有量表示領域71Bは、下半分の180度、即ちブルーアンダー色相範囲74と同じ範囲に設定され、中庸肌色に加算される赤み含有量レベルが両側に向かってレベル4〜レベル1まで低下する。白み含有量表示領域71Cは、左半分の180度の範囲に設定され、中庸肌色に加算される白み含有量レベルが上下側に向かってレベルIV〜レベルIまで低下する。黒み含有量表示領域71Dは、右半分の180度の範囲に設定され、中庸肌色に加算され黒み含有量レベルが上下側に向かってレベルIV〜レベルIまで低下する。従って、これらの4種の表示領域71A〜71Dは、周方向に沿って2種が、互いに重なり合う関係となり、各表示領域71A〜71Dの中央には、四角で囲むようにして含有色名(白め、黒め、黄め、赤め)が配置される。4種の表示領域71A〜71Dの内側には、丸領域(着色された見本肌色が並ぶ)76が周方向に複数配置される。この各丸領域76は、中庸肌色にその場所に相当する2種の含有量を組み合わせた色(例えば、中庸肌色+白み含有量レベル1+黄み含有量レベルIV)で着色されることで、周方向に色が推移する。(実際のツールでは、着色された段階的混色の暫定肌色の丸が4つずつ並んでいて、肌色見本としては16色が提示されている。)なおブルーアンダー領域中央の四角の「赤め」を「青め」としなかったのは、肌の見えは生理学・医学的に「青み」から「赤み」になる考察がある為、それに基づかせている。なお、この「赤め」の赤は「赤紅」である。ここでは見本の肌色として4段階レベルで肌色表示をしたが、例えば3段階でも良く、その他の段階数で表示しても良い。なお「中庸肌色」とは、とりわけ色白や色黒でもない、そして黄みや赤みが際立っていない肌色、または、ミックス(後述詳細)の肌色をさした暫定的な色である。ここにJIS慣用色名の肌色(はだいろ)や日本人の平均的肌色を想定することも好ましい。補足すると、「黄め」「赤め」「白め」「黒め」は、肌の4大カテゴリーを区分けするキーワードなので、それを強調するためにこれらを四角で示した。
この肌スケール70を用いると、肌色タイプ選定領域71を利用して、自分の肌に近い肌色領域(スキンタイプ)を特定する。つまり、個人(パーソナル)の肌色診断をする。その方法は、先ず、明度が一番見極めやすいことから、自分の肌タイプを診断する場合、自分の肌が、色白か色黒かを見極める。
図7に示すように、清色スケール10の上側を覆うように配置される加色(明るい灰色)フィルター19を用いて、濁色を示すことも可能である。この灰色フィルター19は、清色スケール10の色に対して「灰み」を混在させた視認状態を生成する。
この灰色フィルター19は、光透過性(透明)のガラス又は樹脂材料によって形成される円板状のプレートであり、灰色の微細ドット(点)を無数に配置することも可能である。灰色フィルター19の目的は、清色に灰みがかったときの見え方を視覚的にシミュレーションするためのものである。「明るい灰色」は見え方を生み出す程度の色合いのものである。
ここでは特に図示しないが、図1の清色スケール10の色領域20の上側を覆うように、灰色以外の他の色の加色フィルターを配置することも好ましい。この加色フィルターは、清色スケール10の色領域20に対して、灰色の他に、例えばうすい黄色や、うすい青色等の特定の色を重ねた視認状態を生成する。具体的には、灰色フィルター13と同様に、特定の有彩色の微細ドットを配置したり、うすい黄色又はうすい青色を光透過性フィルムに着色したりする。この結果、例えば、うすい黄色のフィルターをかざせば(重ねれば)黄みを帯びた自然光での朝夕の斜光や人工光での電球、そして青色のフィルターをかざせば(重ねれば)人工光での青みの蛍光灯などの各種光の下で、清色スケール10を見た状態を仮想的に表現することができる。光の色によっての色の見え方においては、演劇等の舞台のほか、ショーやパーティや結婚式などの照明のもとでの衣装やインテリア等に如実に影響し、色の失敗が当現場で判明することが多い。実用面での色扱いが大きく物を言うのが光の色なのである。このフィルターを用いて、あらかじめ環境下での色の見えを頭におき、清濁スケール(ベーシックスケールでもよい)にフィルターを重ねて、予想光での色による色の見え方を確認しておくことで、失敗のない色使いを可能にする。
図8には、本カラーコンパスの保管容器を含めた全体像が示されている。清色スケール10、濁色スケール12、ベーシックスケール(JIS慣用色名マップ13及びMPCS色名マップ15)、比較スケール16、肌スケール70(これらを総称して「スケール群」と呼ぶ)は、全て保管容器18に収容される。なお、付録として備えるフィルター19も、保管容器18に収容される。この保管容器18は、下側容器18Aと透明上蓋18Bを備える。下側容器18Aには、中心軸18Dと、清色スケール10の周縁と部分的に接触する円弧状の側壁18Cが形成されており、中心軸18Dと側壁18Cによって、清色スケール10が下側容器18Aから脱落することを防止する。また、下側容器18Aには、各スケールの固定角度を規制するための突起18Xが形成され、全てのスケールの外縁に形成される切欠き18Yと嵌め合う。結果、全てのスケールの角度が互いに一致するようになっている。なお、応用スケールは「医学用部分マップ」等、多種が考えられるがこのような追加スケールも収容が可能である。
カラーコンパスを利用する場合、「スケール群」から観察したいスケールを選択し、使用するスケールが上側となるように積層順を入れ替える。
次に第2実施形態のカラーコンパスに含まれる濁色スケールに限定して説明する。図9Aに示される濁色スケール12は、色を表示する枠として△と□を用いており、図11CのMPCSトーン表の展開概念を採用している。即ち、濁色スケール12の半径軸の中央に、濁色レベル△±1を意味する「□表記」配置し、半径方向の外側に向かって濁色レベル△+2、△+3を意味する「△表記」、内側に向かって濁色レベル△−2、△−3を意味する「△表記」を配置する。濁色レベル△±1を「□表記」にしたのは、純色ではなくJISのストロングであることを明確に区別するためである。ストロングは「つよい」と表記している。
次に、図10を参照し、本発明の第3実施形態として、上述のカラーコンパスをディスプレイ86上で実現するカラーコンパス用プログラム90について説明する。このカラーコンパス用プログラム90は、計算機80の記憶装置82に蓄積されておりCPU84で実行される。この結果、計算機80に接続されているディスプレイ86上に、図1〜図9で説明したカラーコンパスが画像として生成される。
カラーコンパスの利用方法は他にもある。例えば商品に付されるタグや、店内の陳列棚に表示される案内標識(又は色ガイド)に活用できる。さらに、商品パンフレットや色説明等にも活用できる。これらの商品タグ等に清色スケールや濁色スケール、ベーシックスケール等を印刷しておき、対応商品の色彩の「位置」を表示する(例えば星マークで位置を示す)だけで、多数の商品のカラーバリエーションの整理と、対応商品の色の位置づけを視覚的に簡単に把握できる。なお、この際の清色スケール等は簡略表示でも良い。このカラーコンパスに、調和色や似合う色、良配色を含むコーディネイト等(アドバイスとなるような色群等)を目的に応じて付記することも可能になる。なお、インターネット通販においても、画面上にこのカラーコンパスを表示することが好ましい。実際の色が購入者に伝えられないと言われている通販関係ではかなり大きな効果及び便利さが発揮できる。カラーコンパスによって、色彩理論に則っているため一定した色の表示ができ、なおかつ、購入者がこのカラーコンパスに基づいて、色を、実感に近い感じで想像しながら、色の要点をおさえて自分の好みの色を選択できるので、商品の撮影・印刷・モニター等での写真の出来映えによる"見え"の色彩に惑わされることが少なくなる。結果、購入商品が到着した時に、思っていた色と異なるような失望を免れ、結果として返品の軽減に貢献する。即ち、このカラーコンパスは、単なる色説明ではなく、色案内(カラーナビゲーション)機能を併せ持つことが大きな魅力である。
10 清色スケール
11 イエローアンダー色相カテゴリー
14 ブルーアンダー色相カテゴリー
12 濁色スケール
13 JIS慣用色名マップ
15 MPCS色名マップ
16 比較スケール(JIS慣用色名比較用マップ)
18 保管容器
18A 下側容器
18B 透明上蓋
18C 側壁
18Y 切欠き
19 加色フィルター
20 色領域
20white 色みの白域
20black 色みの黒域
30 暗清色域
301〜303 暗清色子
40 純色域
401 純色子
50 明清色域
501〜503 明清色子
60 補助色領域
70 肌スケール
71 肌色タイプ選定領域
72 イエローアンダー色相カテゴリー
73YW 黄白領域
73YD 黄黒領域
74 ブルーアンダー色相カテゴリー
75BW 青白領域
75BD 青黒領域
Claims (25)
- 複数の色が配置され、製品との色の比較を行うための色見本、又は、複数名間で色指定を行う際のカラーコミュニケーションのツールとして用いられるカラー盤であって、
列状に色を有する色領域が、色相順に並んだ状態で、複数配置される清色スケール盤を有し、
前記清色スケール盤の前記色領域の各々には、
前記色相における純色に対して白を含む明清色が配置される明清色域と、
前記純色が配置される純色域と、
前記色相における前記純色に対して黒を含む暗清色が配置される暗清色域が、
一方から多方に向かって配置されていることを特徴とする
カラー盤。 - 複数の前記色領域は半径方向に伸びて放射状に配置され、
前記明清色域、前記純色域、及び前記暗清色域が、半径方向の内側から外側、又は外側から内側に向かって並んでいることを特徴とする
請求項1に記載のカラー盤。 - 複数の前記色領域の間において、
前記明清色域、前記純色域、前記暗清色域の半径方向の位置が互いに一致していることを特徴とする
請求項2に記載のカラー盤。 - 前記明清色域は、前記純色に対する白の含有量の違いにより多段階に区分けされており、
前記暗清色域は、前記純色に対する黒の含有量の違いにより多段階に区分けされていることを特徴とする
請求項1乃至3のいずれかに記載のカラー盤。 - 特定の前記色領域と、前記特定の前記色領域の両側に隣接する前記色領域の間には、それぞれ、補助色領域が配置されていることを特徴とする
請求項1乃至4のいずれかに記載のカラー盤。 - 前記特定の前記色領域の色相は赤に設定されており、
前記補助色領域の一方の色相は、黄色がかった赤であり、
前記補助色領域の他方の色相は、青色がかった赤であることを特徴とする
請求項5に記載のカラー盤。 - 複数の前記色領域に対して、黄色を含有することを意味する表示領域と、黄色を含有しないことを意味する表示領域を備えることを特徴とする
請求項1乃至6のいずれかに記載のカラー盤。 - 前記清色スケール盤に加えて、濁色スケール盤を備えており、
前記濁色スケール盤は、列状に濁色を有する濁色領域が、色相順に並んだ状態で複数配置され、
前記濁色スケール盤の前記濁色領域は、
前記色相における各純色に対して明るい灰色を含む明濁色が配置される明濁色域と、
前記色相における各純色に対して暗い灰色を含む暗濁色が配置される暗濁色域と、
を有することを特徴とする
請求項1乃至7のいずれかに記載のカラー盤。 - 前記清色スケール盤と前記濁色スケール盤が、共通の板面上に重畳した状態で配置される
ことを特徴とする
請求項8に記載のカラー盤。 - 前記清色スケール盤と前記濁色スケール盤が、共通の板面上に重畳した状態で配置される場所に、色名又は色記号が表示されることを特徴とする
請求項9に記載のカラー盤。 - 前記清色スケール盤の前記色領域の上側を覆うように配置される加色フィルターを備え、
前記加色フィルターは、
前記色領域に対して特定の色を重色させた視認状態を生成することを特徴とする
請求項1乃至10のいずれかに記載のカラー盤。 - 前記清色スケール盤に加えて、比較スケール盤を備えており、
前記比較スケール盤には、一方から他方までの距離がマンセル明度値に相当する明度目盛が、色相順に並んだ状態で複数配置され、
純色が、前記比較スケール盤の前記マンセル明度値に合った場所に配置されていることを特徴とする
請求項1乃至11のいずれかに記載のカラー盤。 - 複数の色が配置され、製品との色の比較を行うための色見本、又は、複数名間で色指定を行う際のカラーコミュニケーションのツールとして用いられるカラー盤を映像として表示するディスプレイ装置であって、
前記ディスプレイに表示される前記カラー盤は、列状に色を有する色領域が、色相順に並んだ状態で放射状又は平行状に複数配置される清色スケール盤を有しており、
前記清色スケール盤の前記色領域の各々には、
前記色相における純色に対して白のみを含む明清色が配置される明清色域と、
前記純色が配置される純色域と、
前記純色に対して黒のみを含む暗清色が配置される暗清色域が、
一方から多方に向かって配置されていることを特徴とする
カラー盤用ディスプレイ装置。 - 特定の前記色領域と、前記特定の前記色領域の両側に隣接する前記色領域の間には、それぞれ、補助色領域が配置されていることを特徴とする
請求項13に記載のカラー盤用ディスプレイ装置。 - 前記清色スケール上の特定場所にポインタがセットされた際に、少なくとも前記特定場所に対応するトーン名、色名及び色記号のいずれかを、ディスプレイ上に表示させることを特徴とする
請求項13又は14に記載のカラー盤用ディスプレイ装置。 - 前記清色スケールに加えて、濁色スケールを備えており、
前記濁色スケールは、列状に濁色を有する濁色領域が、色相順に並んだ状態で複数配置され、
前記濁色スケールの前記濁色領域は、
前記色相における各純色に対して明るい灰色を含む明濁色が配置される明濁色域と、
前記色相における各純色に対して暗い灰色を含む暗濁色が配置される暗濁色域と、
を有することを特徴とする
請求項13乃至15のいずれかに記載のカラー盤用ディスプレイ装置。 - 複数の色が配置され、製品との色の比較を行うための色見本、又は、複数名間で色指定を行う際のカラーコミュニケーションのツールとして用いられるカラー盤であって、
列状に色を有する色領域が、色相順に並んだ状態で、複数配置される一枚の清色スケール盤を有し、
前記清色スケール盤の前記色領域の各々には、
前記色相における純色に対して白を含む明清色が配置される明清色域と、
前記純色が配置される純色域と、
前記色相における前記純色に対して黒を含む暗清色が配置される暗清色域が、
一方から多方に向かって配置されていることを特徴とし、
更に前記清色スケール盤には、
中庸肌色を基準として白みと黄みを含有した肌色を表示する第一カテゴリー領域と、
中庸肌色を基準として黄みと黒みを含有した肌色を表示する第二カテゴリー領域と、
中庸肌色を基準として黒みと赤みを含有した肌色を表示する第三カテゴリー領域と、
中庸肌色を基準として赤みと白みを含有した肌色を表示する第四カテゴリー領域とが、一方から他方に向かってこの順に配列されていることを特徴とする
カラー盤。 - 前記第一乃至第四カテゴリー領域が、周方向に配列されることを特徴とする、
請求項17に記載のカラー盤。 - 前記第一カテゴリー領域内には、白みと黄みの含有比率として、白みの含有を主とする一方側の肌色表示から、黄みの含有を主とする他方側の肌色表示まで諧調表示されており、
前記第二カテゴリー領域内には、黄みと黒みの含有比率として、黄みの含有を主とする一方側の肌色表示から、黒みの含有を主とする他方側の肌色表示まで諧調表示されており、
前記第三カテゴリー領域内には、黒みと赤みの含有比率として、黒みの含有を主とする一方側の肌色表示から、赤みの含有を主とする他方側の肌色表示まで諧調表示されており、
前記第四カテゴリー領域内には、赤みと白みの含有比率として、赤みの含有を主とする一方側の肌色表示から、白みの含有を主とする他方側の肌色表示まで諧調表示されることを特徴とする、
請求項17又は18に記載のカラー盤。 - 前記第一及び第二カテゴリー領域の周囲には、赤から黄色を経て青緑までの色相範囲の中から選択される前記色領域が配置され、
前記第三及び第四カテゴリー領域の周囲には、青から紫を経て赤までの色相範囲の中から選択される前記色領域が配置されることを特徴とする、
請求項17乃至19のいずれかに記載のカラー盤。 - 複数の色が配置され、製品との色の比較を行うための色見本、又は、複数名間で色指定を行う際のカラーコミュニケーションのツールとして用いられる肌色用のカラー盤であって、
中庸肌色を基準として白みと黄みを含有した肌色を表示する第一カテゴリー領域と、
中庸肌色を基準として黄みと黒みを含有した肌色を表示する第二カテゴリー領域と、
中庸肌色を基準として黒みと赤みを含有した肌色を表示する第三カテゴリー領域と、
中庸肌色を基準として赤みと白みを含有した肌色を表示する第四カテゴリー領域とが、一方から他方に向かってこの順に配列されていることを特徴とする
カラー盤。 - 前記第一乃至第四カテゴリー領域が、周方向に配列されることを特徴とする、
請求項21に記載のカラー盤。 - 前記第一カテゴリー領域内には、白みと黄みの含有比率として、白みの含有を主とする一方側の肌色表示から、黄みの含有を主とする他方側の肌色表示まで諧調表示されており、
前記第二カテゴリー領域内には、黄みと黒みの含有比率として、黄みの含有を主とする一方側の肌色表示から、黒みの含有を主とする他方側の肌色表示まで諧調表示されており、
前記第三カテゴリー領域内には、黒みと赤みの含有比率として、黒みの含有を主とする一方側の肌色表示から、赤みの含有を主とする他方側の肌色表示まで諧調表示されており、
前記第四カテゴリー領域内には、赤みと白みの含有比率として、赤みの含有を主とする一方側の肌色表示から、白みの含有を主とする他方側の肌色表示まで諧調表示されることを特徴とする、
請求項21又は22に記載のカラー盤。 - 前記第一及び第二カテゴリー領域の周囲には、主として、黄色を含有する色に関連する色領域が色相順に配置され、
前記第三及び第四カテゴリー領域の周囲には、主として、黄色を含有しない色に関連する色領域が色相順に配置されることを特徴とする、
請求項21乃至23のいずれかに記載のカラー盤。 - 前記第一及び第二カテゴリー領域の周囲には、赤から黄色を経て青緑までの色相範囲の中から選択される色領域が配置され、
前記第三及び第四カテゴリー領域の周囲には、青から紫を経て赤までの色相範囲の中から選択される色領域が配置されることを特徴とする、
請求項24に記載のカラー盤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015161028A JP6471275B2 (ja) | 2015-08-18 | 2015-08-18 | カラー盤、カラー盤用ディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015161028A JP6471275B2 (ja) | 2015-08-18 | 2015-08-18 | カラー盤、カラー盤用ディスプレイ装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014067957A Division JP5801915B1 (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | カラーコンパスと、カラーコンパス用プログラム |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016001189A JP2016001189A (ja) | 2016-01-07 |
JP2016001189A5 JP2016001189A5 (ja) | 2017-05-18 |
JP6471275B2 true JP6471275B2 (ja) | 2019-02-13 |
Family
ID=55076833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015161028A Active JP6471275B2 (ja) | 2015-08-18 | 2015-08-18 | カラー盤、カラー盤用ディスプレイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6471275B2 (ja) |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60105928A (ja) * | 1983-11-14 | 1985-06-11 | Jiyuneede:Kk | カラ−コ−デイネイトマスク |
US4966461A (en) * | 1989-08-25 | 1990-10-30 | Hooper Donald H | Color identification system |
JPH0753099Y2 (ja) * | 1989-11-07 | 1995-12-06 | 株式会社フォルムス | 色彩配列チャート |
JPH03100877U (ja) * | 1990-01-31 | 1991-10-22 | ||
JP2656183B2 (ja) * | 1992-02-04 | 1997-09-24 | 住化カラー株式会社 | 混色結果の予測方法 |
JP3134039B2 (ja) * | 1995-02-14 | 2001-02-13 | 株式会社カラ−スペ−ス・ワム | カラーアレンジ用器具 |
JP3248866B2 (ja) * | 1997-10-17 | 2002-01-21 | 株式会社角川書店 | チャート式色見本 |
JP3768960B2 (ja) * | 2003-01-14 | 2006-04-19 | 見本合成樹脂株式会社 | 表色方法とそれを利用した表色欄を有する取引用書面およびカラーチャート |
US8405868B2 (en) * | 2006-09-27 | 2013-03-26 | Andrew Jackson | Method, apparatus and technique for enabling individuals to create and use color |
-
2015
- 2015-08-18 JP JP2015161028A patent/JP6471275B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016001189A (ja) | 2016-01-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Caivano | Color and semiotics: A two‐way street | |
Hornung | Colour Third Edition: A workshop for artists, designers | |
Brewer et al. | ColorBrewer in print: a catalog of color schemes for maps | |
Long | The new Munsell student color set | |
Schanda | Colorimetry: understanding the CIE system | |
Olson et al. | An evaluation of color selections to accommodate map users with color‐vision impairments | |
Westland et al. | Colour harmony | |
Lee et al. | Wayfinding signage for people with color blindness | |
JP6471275B2 (ja) | カラー盤、カラー盤用ディスプレイ装置 | |
JP5801915B1 (ja) | カラーコンパスと、カラーコンパス用プログラム | |
Hunjet et al. | The impact of colour psychology on the cridens design | |
US8289330B2 (en) | Colored investment data display system and method | |
Marmor et al. | The dilemma of color deficiency and art | |
Lillo et al. | Daltonization or colour enhancement: potential uses and limitations | |
Moretti et al. | Tools for the selection of colour palettes | |
Johnston | The Construction of Colorimetry by Committee1 | |
US20060066097A1 (en) | Method of color specification and, using the same, color column structure and color chart | |
Liberini et al. | Munsell and Ostwald colour spaces: A comparison in the field of hair colouring | |
Stávek | Chat GPT-4 on the color theory | |
JP4120885B2 (ja) | 色見本帳 | |
Caivano et al. | Color Order Systems | |
Green-Armytage et al. | Before colour theory–learning to discriminate, describe, and order colours | |
Aslanoğlu | The Role of Color in Determining Visual Complexity in Abstract Images | |
Ferreira | The Information Visualization Thematic, Head to Head with Color Blindness | |
Vanka et al. | ColorTool: An information tool for cross cultural design |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170328 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170328 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171025 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171031 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180529 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181218 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6471275 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |