JP6471069B2 - 分析用電池 - Google Patents

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Description

本発明は、分析機器にて電極反応等を分析すること等に適した分析用電池に関する。
電池を構成する負極活物質及び正極活物質では、周知の通り、充放電時に電極反応が生じる。近時、この電極反応を、充放電を行っている最中に分析機器によって分析することが試みられている。例えば、非特許文献1には、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて観察することが可能な分析用電池が提案されている。
この分析用電池は、50μm×100μm程度の長方形形状の観察窓がそれぞれ形成された一組の基板(シリコン基板)を有する。この一組の基板は部分的に重畳されて重畳部を形成する。重畳部では、基板同士が互いの間に介装されるスペーサにより所定の間隔をおいて離間し、且つ互いの観察窓が対向するように位置決めされている。また、観察窓同士の間に、高配向性黒鉛膜からなる負極活物質と、LiCoO2膜からなる正極活物質とが配置されるように、一方の基板に負極活物質及び正極活物質がイオンビーム蒸着法により設けられる。なお、負極活物質及び正極活物質はそれぞれ、集束イオンビーム(FIB)を使用してバルク体から摘出されている。
上記の負極活物質及び正極活物質は、重畳部の内部において、負極集電体及び正極集電体(以下、総称して集電体ともいう)のそれぞれと電気的に接続されている。これらの集電体のそれぞれが、重畳部の内部から延在して、一端側が外部に露出するように設けられている。これによって、集電体を介して負極活物質及び正極活物質のそれぞれを、重畳部の外部の充放電装置等と電気的に接続することができる。
この分析用電池を透過型電子顕微鏡(TEM)により観察することで、負極活物質及び正極活物質での電極反応等を分析することができる。具体的には、先ず、重畳部内に電解液を流通させるための流路が形成されたホルダの先端部に分析用電池を収容する。そして、ホルダの流路を経由して、重畳部内に電解液を流通させるとともに、集電体のそれぞれを充放電試験装置等に接続する。その結果、分析用電池によって、リチウムイオン電池が構成されるため、負極活物質及び正極活物質で電極反応を生じさせることができる。この際、観察窓に電子線を透過させてTEM観察を行うことで、上記の電極反応を分析することが可能になる。
In-situ Electron Microscopy of Electrical Energy Storage Materials[online]、2011年[2015年6月15日検索]、インターネット<URL:http://energy.gov/sites/prod/files/2014/03/f11/es095_unocic_2011_o.pdf>
ところで、上記の分析用電池は、活物質である黒鉛及びLiCoO2をイオンビーム蒸着法により膜状に成形したものを負極活物質及び正極活物質(以下、双方を総称して電極活物質ともいう)として備えることで、リチウムイオン電池を構成している。ところが、多くの実用リチウムイオン電池では、電極活物質の少なくとも一方がLiを含有するLi源であり、該Li源となる電極活物質が膜状には成形されずに、粒子状で合剤電極に含まれる。合剤電極は、粒子状の電極活物質、導電助剤、バインダー(結着剤)等を溶媒に分散させた合剤スラリーを集電体に塗布、乾燥させることで形成される。
つまり、実用電池では、電解液と電極活物質との接触界面を増大させた合剤電極を採用することで電極反応を促している。従って、実用電池での実際の反応条件に近似させた状態で分析用電池の観察結果を得るためには、電極活物質の一方が粒子状で合剤電極に含まれることが好ましい。
また、分析用電池のTEM観察を行う場合、観察窓に電子線を透過させるが、該電子線の透過は電解液によって阻害され易い。このため、電子線が観察窓内の電解液を透過する距離が大きくなると、つまり、観察窓の電解液層の厚さが大きくなると、観察結果として得られる像の解像度が低下してしまう。この解像度低下を回避して、分析用電池の観察結果を高精度に得るためには、観察窓の電解液層の厚さを5μm未満、より好適には2μm以下まで小さくすることが望ましい。
しかしながら、上記の合剤電極内の電極活物質の二次粒子径は数μm〜十数μmである。従って、分析用電池での反応条件を実用電池での実際の反応条件に近づけるべく、膜状の電極活物質に代えて、合剤電極を観察窓内に配置すると、該観察窓の電解液層の厚さが増大して、観察結果を高精度に得られる範囲を超えてしまう。
以上から、上記の分析用電池では、実用電池の実際の反応条件に近似させて観察結果を得ることと、観察窓の電解液層の厚さを小さくして観察精度を向上させることの両立を図ることが困難であった。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、観察窓の電解液層の厚さを増大させることなく、粒子状の電極活物質を含む合剤電極を重畳部内に配置できるため、実用電池の実際の反応条件に近似させた観察結果を高精度に得ることが可能な分析用電池を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、第1基板と第2基板とが重畳された重畳部の内部に、負極活物質及び正極活物質が電解液と個別に接触するように設けられ、且つ前記重畳部に電子線を透過させるための観察窓が形成された分析用電池であって、前記第1基板及び前記第2基板には、各々の厚さ方向に沿って第1貫通孔が形成され、前記第2基板には、その厚さ方向に沿って第2貫通孔がさらに形成され、前記第1貫通孔は、前記第1基板及び前記第2基板の一方の面側から電子透過性の透過膜にそれぞれ覆われ、前記第2貫通孔は、前記第2基板の他方の面側から蓋部材によって閉塞され、前記重畳部では、前記第1基板から突出する第1固体部と、前記第2基板から突出する第2固体部とが固相接合された固相接合体により、互いの前記透過膜が所定の間隔で離間するように前記第1基板及び前記第2基板が一体化されるとともに、前記第1貫通孔同士が対向する部位に前記観察窓を形成し、且つ前記第2貫通孔を介した前記蓋部材と前記第1基板との間に収納部を形成するように位置決めされ、前記負極活物質及び前記正極活物質の何れか一方が前記収納部内に設けられるとともに粒子状で合剤電極に含まれ、他方が前記観察窓の前記透過膜同士の間に設けられるとともに層状であり、前記重畳部の内部から延在して外部に露出する負極集電体及び正極集電体が、前記重畳部の内部で前記負極活物質及び前記正極活物質のそれぞれと電気的に接続されることを特徴とする。
なお、本明細書における「固相接合」とは、JISZ3001−2「溶接用語−第2部:溶接方法 4.2.7固相接合 番号22701」に定義された「母材の融点以下の温度で行う溶接で、ろう材を用いないで行う加圧又は非加圧の状態で固相同士の溶接を行う方法の総称。」を意味する。
本発明に係る分析用電池では、負極活物質及び正極活物質(以下、総称して電極活物質ともいう)の何れか一方が収納部内に配設され、残余の他方が観察窓の透過膜同士の間に配設される。収納部の高さは、第1基板から第2貫通孔を介して蓋部材に到達するまでの距離である。このため、観察窓の透過膜同士の距離(観察窓の電解液層の厚さ)を増大させることなく、収納部の高さを大きくして、観察窓の電解液層の厚さよりも大きい粒子径の電極活物質を含む合剤電極を収納部に配設することができる。従って、この分析用電池では、観察結果の解像度の低下を招くことなく、実用電池の実際の反応条件に近似させることができる。
また、第1基板と第2基板が固相接合体により一体化されるため、該固相接合体の基板間の長さと、観察窓の電解液層の厚さとが略等しくなる。また、固相接合体の基板間の長さは、第1固体部及び第2固体部の各々の突出長さの和と略等しくなる。つまり、上記の突出長さの和を調整することにより、観察窓の電解液層の厚さを容易且つ高精度に設定することができるため、例えば、高解像度の観察結果が得られるように、電解液層の厚さを容易且つ高精度に設定することができる。
以上から、本発明に係る分析用電池では、観察窓の電解液層の厚さを増大させることなく、粒子状の電極活物質を含む合剤電極を重畳部内に配置できるため、実用電池の実際の反応条件に近似させて観察結果を得ることができる。また、電解液層の厚さを容易且つ高精度に所望の値に調整することができるため、観察精度を向上させることができる。
上記の分析用電池において、前記固相接合体は、前記重畳部の少なくとも1辺をシールするように設けられることが好ましい。この場合、第1基板及び第2基板を一体化する固相接合体によって、重畳部内に電解液の液密空間を形成するべく該重畳部の少なくとも1辺をシールすることができる。従って、この分析用電池では、重畳部をシールするためのシール部材や、該シール部材を設ける工程を省略できる分、製造コストの削減や製造効率の向上等を図ることができる。
上記の分析用電池において、前記収納部内に設けられる前記負極活物質及び前記正極活物質の一方は、粒子状で合剤電極に含まれる。
本発明に係る分析用電池では、観察窓の電解液層の厚さを増大させることなく、観察窓の電解液層の厚さよりも大きい粒子径の電極活物質を含む合剤電極を収納部に配設することができる。また、第1基板と第2基板を固相接合体により一体化することにより、観察窓の電解液層の厚さを容易且つ高精度に所望の値に調整することができる。その結果、実用電池での実際の反応条件に近似させた観察結果を高精度に得ることができる。
図1Aは、本発明の一実施形態に係る分析用電池の平面図であり、図1Bは、図1AのIB−IB線矢視切断部端面図であり、図1Cは、図1AのIC−IC線矢視切断部端面図である。 図2Aは、一方の面に透過膜を設け、他方の面に被膜を設けた第1基板の透過膜側の面を示す平面図であり、図2Bは、図2AのIIB−IIB線矢視断面図であり、図2Cは、図2AのIIC−IIC線矢視断面図である。 図3Aは、図2Aの第1基板の一方の面に負極集電体及び正極集電体と、第1層を設けた状態を示す平面図であり、図3Bは、図3AのIIIB−IIIB線矢視切断部端面図であり、図3Cは、図3AのIIIC−IIIC線矢視切断部端面図であり、図3Dは、図3AのIIIDで示す負極集電体及びその近傍の拡大図である。 図4Aは、図3Aの負極集電体及び正極集電体の露出部及び接続部を除く部位に絶縁膜を設け、且つ第1層に第2層を設けて接合部を形成した状態を示す平面図であり、図4Bは、図4AのIVB−IVB線矢視切断部端面図であり、図4Cは、図4AのIVC−IVC線矢視切断部端面図である。 図5Aは、図4Aの負極集電体の接続部に負極活物質を設けた状態を示す平面図であり、図5Bは、図5AのVB−VB線矢視切断部端面図であり、図5Cは、図5AのVC−VC線矢視切断部端面図であり、図5Dは、図5AのVDで示す負極活物質及びその近傍の拡大図である。 図6Aは、図5Aの第1基板の一方の面の接合部上に第1固体部を設けた状態を示す平面図であり、図6Bは、図6AのVIB−VIB線矢視切断部端面図であり、図6Cは、図6AのVIC−VIC線矢視切断部端面図である。 図7Aは、図6Aの第1基板に第1貫通孔を形成した状態を示す平面図であり、図7Bは、図7AのVIIB−VIIB線矢視切断部端面図であり、図7Cは、図7AのVIIC−VIIC線矢視切断部端面図である。 図8Aは、一方の面に透過膜を設け、他方の面に被膜を設けた第2基板の透過膜側の面を示す平面図であり、図8Bは、図8AのVIIIB−VIIIB線矢視断面図であり、図8Cは、図8AのVIIIC−VIIIC線矢視断面図である。 図9Aは、図8Aの第2基板の一方の面に第2固体部を設けた状態を示す平面図であり、図9Bは、図9AのIXB−IXB線矢視切断部端面図であり、図9Cは、図9AのIXC−IXC線矢視切断部端面図である。 図10Aは、図9Aの第2基板の第2貫通孔形成部及び注入口形成部の透過膜を除去した状態を示す平面図であり、図10Bは、図10AのXB−XB線矢視切断部端面図であり、図10Cは、図10AのXC−XC線矢視切断部端面図である。 図11Aは、図10Aの第2基板の第1貫通孔形成部、第2貫通孔形成部及び注入口形成部の被膜を除去した状態を示す平面図であり、図11Bは、図10AのXIB−XIB線矢視切断部端面図であり、図11Cは、図11AのXIC−XIC線矢視切断部端面図である。 図12Aは、図11Aの第2基板に第1貫通孔、第2貫通孔及び注入口を形成した状態を示す平面図であり、図12Bは、図12AのXIIB−XIIB線矢視切断部端面図であり、図12Cは、図12AのXIIC−XIIC線矢視切断部端面図である。 図13Aは、図7Aの第1基板の第1固体部と、図12Aの第2基板の第2固体部を固相接合して固相接合体とすることで重畳部を形成した状態を示す平面図であり、図13Bは、図13AのXIIIB−XIIIB線矢視切断部端面図であり、図13Cは、図13AのXIIIC−XIIIC線矢視切断部端面図である。 図14Aは、図13Aの重畳部のうち、固相接合体によってシールされてない部位をシール部材によりシールした状態を示す平面図であり、図14Bは、図14AのXIVB−XIVB線矢視切断部端面図であり、図14Cは、図14AのXIVC−XIVC線矢視切断部端面図である。 図15Aは、図14Aの重畳部内の正極集電体の接続部に粒子状の正極活物質を含む合剤電極を設けた状態を示す平面図であり、図15Bは、図15AのXVB−XVB線矢視切断部端面図であり、図15Cは、図15AのXVC−XVC線矢視切断部端面図である。 図16Aは、図15Aの第2貫通孔を蓋部材で閉塞した状態を示す平面図であり、図16Bは、図16AのXVIB−XVIB線矢視切断部端面図であり、図16Cは、図16AのXVIC−XVIC線矢視切断部端面図である。
以下、本発明に係る分析用電池につき好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
この分析用電池は、例えば、分析機器にて電子線を透過させて、負極活物質及び正極活物質での電極反応等を分析することに好適に用いられる。分析機器としては、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)が挙げられる。TEMを用いる場合、分析用電池は、ホルダの先端部に収容された状態で観察が行われる。また、分析用電池を構成可能な電池の種類としては、例えば、リチウム、ナトリウム等の金属イオン二次電池、ニッケル・水素電池、アルカリ・マンガン電池、及び金属イオン空気電池、金属イオン全固体電池等、又は固体高分子型等の燃料電池等が挙げられる。以下では、分析用電池がリチウムイオン二次電池である例を説明する。
図1A、図1B、図1C、図7A、図7B、図7C、図12A、図12B、図12Cを主に参照しつつ、本実施形態に係る分析用電池10について説明する。以降の説明では、発明の理解を容易にするため、図に示すX軸、Y軸、Z軸方向のうち、X軸方向を幅、Y軸方向を奥行き、Z軸方向を高さ(厚さ)とする。また、X軸、Y軸、Z軸方向の矢印の先端側を一端側、矢印の基端側を他端側ともいう。
分析用電池10は、第1基板12と、第2基板14と、蓋部材16とを有する。第1基板12は、例えば、ケイ素(Si)に窒化ケイ素(Si34)膜を形成したもの、SiにSiO2等の酸化被膜を形成したもの、ホウケイ酸ガラス、石英(SiO2)等からなる。また、図1C、図7A、図7Cに示すように、第1基板12の奥行き方向の中央から他端側に向かって僅かに偏倚した位置には、第1基板12を厚さ方向に貫通する第1貫通孔18が形成されている。
また、第1基板12の一方の面には、第1貫通孔18を覆うように透過膜20が設けられ、他方の面には、第1貫通孔18を露出させるように被膜22が設けられている。第1貫通孔18は、第1基板12の被膜22が設けられた他方の面側から、透過膜20が設けられた一方の面側に向かって縮小する四角錐台状になっている。
透過膜20は、例えば、窒化ケイ素(Si34)、炭化ケイ素(SiC)等の電子線に対して透過性を示す材料から形成される。被膜22も、透過膜20と同様の材料から形成することができる。
第1基板12の透過膜20上には、層状の負極集電体24及び正極集電体26と、接合部28とが配設されている。負極集電体24は、タングステン(W)、銅(Cu)、ステンレス鋼(SUS)、カーボン(C)等から好適に形成される。また、負極集電体24のうち、透過膜20を介して第1貫通孔18上に位置する接続部30(図3D参照)には、層状の負極活物質32が接触するように配設される。負極活物質32の材料としては、Li及びLi合金、Li4Ti512、Si、Ge、Sn及びSn合金、Al及びAl合金、Si酸化物、Sn酸化物、Al酸化物、カーボン(C)等が挙げられる。
また、この負極活物質32は、図5Dに示す形状及び配置としてもよい。すなわち、負極活物質32を3種の四角形と1種の円形とからなる互いに分離した6つから構成し、各々を負極集電体24の接続部30上や該接続部30と透過膜20とに跨って延在するように配置してもよい。負極活物質32を、このような形状及び配置とすることで、電極反応に伴う負極活物質32の変形挙動等を一層容易に観察することが可能となる。
正極集電体26は、金(Au)、白金(Pt)、カーボン(C)、アルミニウム(Al)等から好適に形成される。正極集電体26のうち、後述する収納部34内に位置する接続部36上には、粒子状の正極活物質38aを含む合剤電極38が配設されている。つまり、合剤電極38は、正極活物質38aと、導電助剤と、バインダー(結着剤)を溶媒に分散させた合剤スラリーを正極集電体26の接続部36に塗布、乾燥させることで形成される。
この正極活物質38aは、二次粒子の平均粒子径が数μm〜十数μmであることが好ましく、略10μmであることが一層好ましい。なお、平均粒子径は、例えば切片法により求めることができる。また、正極活物質38aとしては、例えば、LiCoO2、LiMnO2、LiMn24、LiNiO2、LiFePO4、Li2FePO4F、LiCo1/3Ni1/3Mn1/32、Li(LiNixMnyCoz)O2等の材料を好適に用いることができる。
なお、導電助剤としてカーボンブラック、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)、溶媒としてエタノール等をそれぞれ例示できるが、特にこれらに限定されるものではなく、正極活物質38aの種類等に応じて、合剤電極38を好適に構成可能なものを適宜選択すればよい。また、合剤電極38は、例えば、正極活物質38aの凝集を防ぎ分散させるための分散剤や、電解液との濡れ性を向上させるためのレベリング剤等をさらに含んで構成されていてもよい。
上記の負極集電体24及び正極集電体26のうち、接続部30、36と、後述するように重畳部40から露出する露出部42、44とを除く部位は、側壁部も含めて電気絶縁性の絶縁膜46によって被覆されている。この場合、負極集電体24及び正極集電体26が、重畳部40に内包される電解液48と接触することを絶縁膜46によって遮断できる。これにより、負極活物質32及び合剤電極38での電極反応とは異なる副反応が、負極集電体24及び正極集電体26で生じることを抑制できる。その結果、電極反応のみを分析対象として高精度に分析することが可能になる。
接合部28は、例えば、上記の負極集電体24及び正極集電体26と同様の材料からなる第1層28aに、例えば、前記絶縁膜46と同様の材料からなる第2層28bが積層されて形成される。すなわち、図4C及び図6Bに示すように、負極集電体24及び正極集電体26は部分的に第1層28aとしての機能も併せ持ち、絶縁膜46は部分的に第2層28bの機能も併せ持つ。なお、第1層28aの側壁部も、第2層28bにより覆われている。
第2基板14は、第1基板12と同様の材料からなり、幅及び高さが第1基板12と略等しく、奥行きが第1基板12に比して小さい。この第2基板14の奥行き方向中央から他端側に向かって僅かに偏倚した位置には、第2基板14を厚さ方向に貫通する第1貫通孔50が、第1基板12の第1貫通孔18と同様の四角錐台状に形成されている。また、第2基板14の奥行き方向中央から一端側に向かって僅かに偏倚した位置には、第2基板14を厚さ方向に貫通する第2貫通孔52が形成されている。さらに、第2基板14の奥行き方向端部側には、第2基板14を厚さ方向に貫通する2つの注入口54が形成されている。
また、第2基板14の一方の面には、第1貫通孔50を覆い且つ第2貫通孔52及び注入口54を露出させるように透過膜20が設けられ、他方の面には、第1貫通孔50、第2貫通孔52及び注入口54を露出させるように被膜22が設けられている。
第2貫通孔52は、幅及び奥行きが第1貫通孔18、50に比して大きいことを除いて、該第1貫通孔18、50と同様の四角錐台状に形成されている。また、第2貫通孔52は、第2基板14の他方の面側から蓋部材16及びシール部材56によって閉塞されている。
蓋部材16は、例えば、上記の第1基板12及び第2基板14と同様の材料から形成され、第2貫通孔52を閉塞可能な大きさの板状体であり、その両主面が被膜22によって覆われている。シール部材56は、例えば、エポキシ樹脂等からなり、第2基板14の他方の面上に、蓋部材16の外周縁に沿って設けられることで、第2貫通孔52と蓋部材16との間をシールする。
注入口54は、後述するように、重畳部40内に電解液48を注入するために形成されるものであり、該電解液48の注入後にエポキシ樹脂等からなるシール部材58によって閉塞される。
第1基板12及び第2基板14は、一方の面側同士が対向し、且つ互いの間に固相接合体60が介在するように重畳されることで重畳部40を形成する。固相接合体60は、例えば、重畳部40の奥行き方向他端側において幅方向に延在する辺(配線辺)を除いた3辺をシールするように、該重畳部40の内方側において、該3辺に沿って連続的に形成される。また、固相接合体60は、配線辺のうち、負極集電体24及び正極集電体26が重畳部40の内部から外部に露出するべく、該配線辺を横断する横断部近傍には形成されない。換言すると、配線辺のうち、前記横断部近傍を除く部位に沿って固相接合体60が形成される。つまり、固相接合体60は横断部上にも形成される(図14A及び図14B参照)。
この固相接合体60は、後述するように、第1基板12の接合部28上に突出形成された第1固体部62(図7A〜図7C参照)と、第2基板14の透過膜20上に突出形成された第2固体部64(図9A及び図9C参照)とが固相接合されて形成されている。すなわち、固相接合体60によって、第1基板12と第2基板14が重畳された状態で一体化されて重畳部40を形成する。
また、この重畳部40では、第1基板12及び第2基板14が、互いの第1貫通孔18、50が透過膜20を介して対向するとともに、第2貫通孔52が正極集電体26の接続部36に対向するように位置決めされている。これによって、第1貫通孔18、50同士の間に透過膜20を介して電子線を透過させることが可能な観察窓66が形成されるとともに、第2貫通孔52を介した蓋部材16と第1基板12との間に収納部34が形成される。
また、上記の通り、第1基板12に比して、第2基板14の奥行きが小さいため、第1基板12の奥行き方向両端側が重畳部40から露出する。この重畳部40から露出する第1基板12上に負極集電体24及び正極集電体26の各々の露出部42、44が設けられている。
固相接合体60を構成する第1固体部62及び第2固体部64の好適な材料としては、金(Au)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)等の金属や、SiO2、Si等の無機材料を挙げることができる。なお、第1固体部62及び第2固体部64は、互いに同種の材料であってもよいし、異種の材料であってもよい。第1固体部62及び第2固体部64が金属からなる場合の固相接合としては、熱間圧接、冷間圧接、拡散接合、摩擦圧接等の各種手法を採用することができる。また、第1固体部62及び第2固体部64が無機材料からなる場合の固相接合の一例としては、表面処理で活性化した接合表面同士を接触させることにより接合する手法が挙げられ、この際には、荷重を付加してもしなくてもよい。
重畳部40のうち、固相接合体60によってシールされていない部位(前記横断部近傍)には、例えば、エポキシ樹脂等からなるシール部材68が設けられる。これによって、重畳部40内部に電解液48を満たすための液密空間が形成される。つまり、分析用電池10では、重畳部40内に電解液48を流通させる必要がない。このため、第1基板12及び第2基板14に対して作用する電解液48の圧力を小さくできる分、該基板12、14同士の離間距離を小さくでき、全体の小型化を図ることが可能である。
電解液48としては、例えば、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ビニレンカーボネート(VC)等に1M程度のヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)等の支持塩を加えたものを好適に用いることができる。
観察窓66の透過膜20同士の間には、負極活物質32が電解液48と接触するように配置される。この観察窓66の透過膜20同士の間は、固相接合体60により、該固相接合体60の高さに応じた所定の間隔で離間するように維持される。すなわち、固相接合体60の高さを調整することで、観察窓66の電解液層の厚さを調整することができる。観察窓66の電解液層の厚さは、5μm未満とすることが好ましく、2μm以下とすることが一層好ましい。
収納部34の蓋部材16と第1基板12との間の正極集電体26の接続部36上には、正極活物質38aを含む合剤電極38が電解液48と接触するように配置される。このように、接続部30、36に配置された負極活物質32及び合剤電極38の各々は、負極集電体24及び正極集電体26を介して、重畳部40の外部と電気的に接続可能になっている。すなわち、負極集電体24及び正極集電体26は、重畳部40の内部に配置された接続部30、36から延在して、配線辺を横断することで重畳部40の外部に露出し、露出部42、44を構成する。
基本的には、以上のように構成される分析用電池10について、例えば、TEM観察を行う場合、先ず、TEMの電子線照射部に観察窓66が対向するように、ホルダ(不図示)に分析用電池10をセットする。そして、ホルダに設けられた電気経路(不図示)を介して、前記露出部42、44と充放電試験装置等とを電気的に接続することで、負極活物質32及び合剤電極38で観察対象となる電極反応を生じさせることができる。
分析用電池10は、従来公知の半導体プロセス(例えば、国際公開第2008/141147号パンフレット参照)によって作製することができる。以下、本実施形態に係る分析用電池10の製造方法につき、図2A〜図16Cをさらに参照しつつ説明する。勿論、分析用電池10の製造方法や、分析用電池10を製造する工程の順序は以下に示すものに限定されるものではない。なお、ここでは、第1基板12及び第2基板14と負極活物質32がケイ素、合剤電極38に含まれる正極活物質38aがコバルト酸リチウム(LiCoO2)、透過膜20及び被膜22が窒化ケイ素(Si34)、負極集電体24及び正極集電体26がタングステン(W)からなる場合を例に挙げて説明する
分析用電池10は、上記の通り、第1基板12及び第2基板14に対してそれぞれ個別に設けられた第1固体部62及び第2固体部64を固相接合して重畳部40を形成することにより得られる。そこで、先ず、第1基板12に第1固体部62を含む各構成要素を設ける工程について説明する。
はじめに、図2A〜図2Cに示すように、第1基板12の両面に対して研磨を行った後、化学気相成長(CVD)法を行い、該両面を窒化ケイ素で被覆する。これによって、第1基板12の一方の面に設けられた窒化ケイ素膜が透過膜20となり、他方の面に設けられた窒化ケイ素膜が被膜22となる。
次に、第1基板12の透過膜20を被覆するようにフォトレジスト(不図示)を成膜し、フォトリソグラフィ工程を行う。これにより、負極集電体24、正極集電体26、接合部28を形成すべき箇所のみ、フォトレジストを除去して露出させる。
次に、高周波スパッタリング(RFスパッタリング)法を行い、第1基板12の一方の面を被覆するようにタングステン膜を成膜した後、該フォトレジストを全て除去(リストオフ)する。これにより、図3A〜図3Cに示すように、第1基板12の透過膜20上に、タングステン膜からなる負極集電体24及び正極集電体26と、接合部28の前駆体として、第1層28aが形成される。この際、負極集電体24の接続部30は、図3Dに示す形状とした。
次に、第1基板12の一方の面を被覆するようにCVD法を行い窒化ケイ素膜を成膜する。そして、この窒化ケイ素膜を被覆するようにフォトレジストを成膜した後、フォトリソグラフィ工程を行う。これによって、負極集電体24のうち接続部30及び露出部42を除く部位と、正極集電体26のうち接続部36及び露出部44を除く部位と、第1層28aとを被覆する窒化ケイ素膜上にのみフォトレジストを残留させる。なお、負極集電体24及び正極集電体26の前記部位の側壁部と、第1層28aの側壁部とをそれぞれ被覆する窒化ケイ素膜上にもフォトレジストを残留させる。
次に、このフォトレジストをマスクとして、例えば、反応性イオンエッチング等のドライエッチングを施す。この際、上記のようにフォトレジストを残留させた部位で被覆される窒化ケイ素膜は保護される。その後、全てのフォトレジストを除去することによって、図4A〜図4Cに示すように、負極集電体24のうち接続部30及び露出部42を除く部位と、正極集電体26のうち接続部36及び露出部44を除く部位と、第1層28aとを被覆する窒化ケイ素膜が形成される。もちろん、負極集電体24及び正極集電体26の前記部位の側壁部と、第1層28aの側壁部も窒化ケイ素膜に被覆される。
このうち、負極集電体24及び正極集電体26を被覆する窒化ケイ素膜は絶縁膜46を構成し、第1層28aを被覆する窒化ケイ素膜は第2層28bとなる。すなわち、第1層28a及び第2層28bから接合部28が構成される。
次に、第1基板12の一方の面を被覆するようにフォトレジストを成膜し、フォトリソグラフィ工程を行うことで、負極活物質32を形成すべき箇所のフォトレジストを除去する。これにより、負極集電体24の接続部30のうち負極活物質32を形成すべき箇所のみを露出させる。
次に、高周波スパッタリング(RFスパッタリング)法を行い、第1基板12の一方の面を被覆するようにケイ素膜を成膜した後、該フォトレジストを全て除去する。これにより、図5A〜図5Dに示すように、負極集電体24の接続部30上に、ケイ素膜からなる負極活物質32が形成される。
次に、第1基板12の一方の面を被覆するようにフォトレジストを成膜し、フォトリソグラフィ工程を行うことで、第1固体部62を形成すべき箇所のフォトレジストを除去する。これにより、接合部28と、負極集電体24及び正極集電体26の横断部のみを露出させる。この際、第1固体部62の所望の突出長さに対して2倍〜10倍程度の値となるようにフォトレジストの厚さを設定すればよい。
次に、PVD法を行い、第1基板12の一方の面を被覆するようにクロム膜を成膜した後、さらに金膜を成膜する。成膜の際には、PVD装置に付属の成膜量測定装置により、成膜量(厚み)をin-situのモニタリングを行い、堆積膜厚を制御する。これにより、数nmオーダーでの膜厚制御が可能である。その後、フォトレジストを全て除去する。これにより、図6A〜図6Cに示すように、第1基板12の透過膜20上に、クロム膜及び金膜の積層体からなる第1固体部62が形成される。
次に、第1基板12の他方の面側に対して、被膜22を被覆するようにフォトレジストを成膜し、フォトリソグラフィ工程を行う。これによって、第1基板12の第1貫通孔18を形成すべき箇所に設けられた被膜22を露出させるようにフォトレジストを除去する。
次に、フォトレジストをマスクとしてドライエッチングを施すことで、被膜22のうち、フォトレジストから露出する部位のみを第1基板12上から除去する。このようにして、第1基板12の第1貫通孔18を形成すべき箇所の被膜22を除去した後、全てのフォトレジストを除去する。
次に、図7A〜図7Cに示すように、第1基板12に対して、他方の面側から、ウェットエッチング(貫通エッチング)を施すことで第1貫通孔18を形成する。これによって、第1基板12に、該第1基板12の一方の面側から透過膜20に覆われた第1貫通孔18が形成される。なお、ウェットエッチングを行う前に、第1基板12の一方の面側を不図示の耐アルカリ表面保護層で被覆するようにしてもよい。この場合、第1基板12の一方の面側を耐アルカリ表面保護層によって保護することができる。また、耐アルカリ表面保護層は、上記のようにして第1貫通孔18を形成した後に、ドライエッチングあるいは除去液によって除去すればよい。
図8A〜図8Cに示すように、第2基板14に対しても第1基板12と同様にして、透過膜20及び被膜22を設ける。次に、第2基板14の一方の面を被覆するようにフォトレジストを成膜し、フォトリソグラフィ工程を行うことで、第2固体部64を形成すべき箇所のフォトレジストを除去する。これにより、第2基板14の透過膜20のうち、重畳部40の内方において、該重畳部40の4辺に沿う部位のみを露出させる。この際、第2固体部64の所望の突出長さに対して2倍〜10倍程度の値となるようにフォトレジストの厚さを設定すればよい。
次に、PVD法を行い、第2基板14の一方の面を被覆するようにクロム膜を成膜した後、さらに金膜を成膜する。成膜の際には、PVD装置に付属の成膜量測定装置により、成膜量(厚み)をin-situのモニタリングを行い、堆積膜厚を制御する。これにより、数nmオーダーでの膜厚制御が可能である。その後、フォトレジストを全て除去する。これにより、図9A〜図9Cに示すように、第2基板14の透過膜20上に、クロム膜及び金膜の積層体からなる第2固体部64が形成される。
次に、第2基板14の一方の面側を被覆するようにフォトレジストを成膜し、フォトリソグラフィ工程を行う。これによって、第2基板14の第2貫通孔52及び注入口54を形成すべき箇所に設けられた透過膜20を露出させるようにフォトレジストを除去する。
次に、フォトレジストをマスクとしてドライエッチングを施すことで、透過膜20のうち、第2貫通孔52及び注入口54を形成すべき箇所の透過膜20を除去した後、全てのフォトレジストを除去する。これによって、図10A〜図10Cに示すように、第2基板14のうち、第2貫通孔52及び注入口54を形成すべき箇所の透過膜20のみを除去して露出させる。
次に、第2基板14の他方の面側に対して、被膜22を被覆するようにフォトレジストを成膜し、フォトリソグラフィ工程を行う。これによって、第2基板14の第1貫通孔50、第2貫通孔52及び注入口54を形成すべき箇所に設けられた被膜22を露出させるようにフォトレジストを除去する。
次に、フォトレジストをマスクとしてドライエッチングを施すことで、被膜22のうち、第1貫通孔50、第2貫通孔52及び注入口54を形成すべき箇所の被膜22を除去した後、全てのフォトレジストを除去する。これによって、図11A〜図11Cに示すように、第2基板14のうち、第1貫通孔50、第2貫通孔52及び注入口54を形成すべき箇所の被膜22のみを除去して露出させる。
次に、図12A〜図12Cに示すように、第2基板14に対して、ウェットエッチング(貫通エッチング)を施すことで第1貫通孔50、第2貫通孔52、注入口54を形成する。これによって、第2基板14に、該第2基板14の一方の面側から透過膜20に覆われた第1貫通孔50が形成されるとともに、透過膜20及び被膜22から露出する第2貫通孔52及び注入口54が形成される。
上記の工程を経て各種構成要素を設けた第1基板12及び第2基板14を重畳して第1固体部62と第2固体部64とを当接させる。この際、例えば、第1基板12に設けられた第1貫通孔18と、第2基板14に設けられた第1貫通孔50の縁部同士が平面視で重なるように調整する。これによって、第1貫通孔18、50同士が透過膜20を介して対向して観察窓66を形成するとともに、第2貫通孔52が正極集電体26の接続部36に対向するように容易且つ高精度に位置決めすることができる。
なお、上記のようにして、第1固体部62と第2固体部64とを当接させた際の接触面積のばらつきを抑制するために、第1固体部62及び第2固体部64の各々の突出端面(接合端面)の短手方向の長さが互いに相違していることが好ましい。これにより、後述するように、第1固体部62と第2固体部64の当接部に荷重を付加する際に、圧力ばらつきが生じることを抑制でき、固相接合体60による接合の均一性を向上させることができる。
第1固体部62及び第2固体部64の各々の当接面が金からなる本実施形態では、上記のようにして接合表面同士を当接させた第1固体部62及び第2固体部64に対して、例えば、300〜400℃、好ましくは300℃で15〜60分間、接合面積1mm2あたり0.2〜2.0kgf、好ましくは1.0kgfの荷重を付加すればよい。これによって、第1固体部62及び第2固体部64を強固に固相接合して固相接合体60を得ることができる。
なお、第1固体部62及び第2固体部64がアルミニウムからなる場合、400〜450℃、好ましくは400℃で上記と同様の時間、同様の荷重を負荷すればよい。また、第1固体部62及び第2固体部64が銅からなる場合、350〜450℃、好ましくは350℃で上記と同様の時間、同様の荷重を付加すればよい。
さらに、第1固体部62及び第2固体部64が前記無機材料からなる場合には、重畳部40を形成する前に、第1固体部62及び第2固体部64の接合表面を活性化しておけばよい。このような接合表面の活性化は、例えば、三菱重工業株式会社製の常温ウェーハ接合装置「BOND MEISTER」(商品名)や、株式会社ピーエムティー社製の表面活性化ウェハー接合キット(型式:WP−100)等の既存の装置を用いて行うことが可能である。
具体的には、高真空に排気した常温の真空チャンバー内で、接合表面の各々に対して、イオンビームやプラズマ等によるスパッタエッチングを行えばよい。これによって、接合表面に形成されている酸化膜、水、有機物等からなる吸着膜を除去して結合手を持った原子を露出させること、すなわち、接合表面を活性化することができる。このように活性化された接合表面同士を接触させると、互いの間に接合力が生じるため、第1固体部62及び第2固体部64が強固に固相接合された固相接合体60を得ることができる。なお、この際の接合条件は、第1固体部62及び第2固体部64の材料や形状等に応じて適宜設定すればよい。
上記の固相接合によって固相接合体60を形成することで、図13A〜図13Cに示すように、第1基板12及び第2基板14が重畳部40を形成した状態で一体化され、互いの透過膜20同士の間が、該固相接合体60の高さに応じた所定の間隔で離間した状態に維持される。この固相接合体60は、第1固体部62及び第2固体部64を溶融させることなく形成されるため、該固相接合体60の高さは、第1固体部62及び第2固体部64の高さの合計値と略等しくなる。つまり、第1固体部62の高さと、第2固体部64の高さを調整することにより、第1基板12及び第2基板14の透過膜20同士の間隔を容易に設定することができる。
次に、図14A〜図14Cに示すように、第1基板12上の横断部近傍にシール部材68を設ける。このように、固相接合体60によってシールされていない部位にのみシール部材68を設けることで、重畳部40の外周をシールできるため、分析用電池10の製造工程を簡素化することや製造コストを低減することが可能である。
次に、図15A〜図15Cに示すように、正極集電体26の接続部30上に粒子状の正極活物質38aを含む合剤電極38を設ける。具体的には、先ず、正極活物質38a(LiCoO2)と、結着材と、導電助剤とを溶媒に分散させて合剤スラリーを作製する。
上記のようにして得た合剤スラリーを、第2貫通孔52を介して、正極集電体26の接続部36上に配置した後、乾燥処理を行って、該合剤スラリー中の溶媒を除去する。これによって、合剤電極38が得られる。
次に、図16A〜図16Cに示すように、両主面に被膜22が設けられた蓋部材16を第2基板14の他方の面側にシール部材56によって固着することで、第2貫通孔52を閉塞する。これによって、第2貫通孔52を介した蓋部材16と第1基板12との間に、合剤電極38を収納した状態で収納部34が形成される。
次に、注入口54から重畳部40内に電解液48を注入し、該重畳部40内の空間を電解液48で満たした状態で、注入口54をシール部材56により閉塞する。その結果、観察窓66の透過膜20同士の間に配置された負極活物質32と、収納部34内に配置された合剤電極38が重畳部40内で電解液48と個別に接触してリチウムイオン電池を構成する。すなわち、分析用電池10を得ることができる。
この分析用電池10の収納部34の高さは、第1基板12から第2貫通孔52を介して蓋部材16に到達するまでの距離である。このため、観察窓66の透過膜20同士の距離(観察窓55の電解液層の厚さ)を増大させることなく、該収納部34の高さを大きくして、観察窓66の電解液層の厚さよりも大きい粒子径の正極活物質38aを含む合剤電極38を収納部34に配設することができる。すなわち、この分析用電池10では、観察結果の解像度の低下を招くことなく、実用電池の実際の反応条件に近似させることができる。
また、第1基板12と第2基板14が固相接合体60により一体化されるため、該固相接合体60の高さと、観察窓66の電解液層の厚さとが略等しくなる。また、固相接合体60の高さは、第1固体部62及び第2固体部64の各々の突出長さの和と略等しくなる。このため、上記の突出長さの和を調整することにより、観察窓66の電解液層の厚さを容易且つ高精度に設定することができる。従って、例えば、高解像度で観察結果を得ることができるように、電解液層の厚さを容易且つ高精度に設定することができる。
以上から、本発明に係る分析用電池10では、観察窓66の電解液層の厚さを増大させることなく、観察窓66の電解液層の厚さよりも大きい粒子径の正極活物質38aを含む合剤電極38を収納部34に配設することができる。また、第1基板12と第2基板14を固相接合体60により一体化することにより、観察窓66の電解液層の厚さを容易且つ高精度に所望の値に調整することができる。その結果、実用電池での実際の反応条件に近似させた観察結果を高精度に得ることができる。また、第1基板12と第2基板14を固相接合体60により強固に一体化することができる。これによって、分析用電池10を前記ホルダに取り付ける際や、高真空雰囲気下で電子顕微鏡観察等を行う際においても第1基板12及び第2基板14の位置ずれや電解液層の厚さ変動が生じることを抑制できる。
本発明は、上記した実施形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態に係る分析用電池10では、層状の負極活物質32と、粒子状の正極活物質38aを含む合剤電極38とを備えることとしたが、特にこれに限定されるものではない。すなわち、分析用電池10は、粒子状の負極活物質を含む合剤電極と、層状の正極活物質を備えてもよい。この場合、観察窓66の透過膜20同士の間に層状の正極活物質を配置し、収納部34内に粒子状の負極活物質を含む合剤電極を配置することで、上記したような作用効果を奏することが可能である。
上記の実施形態に係る分析用電池10等が、リチウムイオン二次電池に代えて、ニッケル・水素電池を構成する場合、例えば、正極として水酸化ニッケル、負極として各種の水素吸蔵合金、電解液として水酸化カリウム水溶液(KOH(aq))を用いればよい。また、分析用電池10がアルカリ・マンガン電池を構成する場合、例えば、正極として二酸化マンガン/黒鉛、負極として亜鉛、電解液としてKOH(aq)を用いればよい。
また、分析用電池10は、TEMのみならず、電子線を用いる分析機器全般で分析を行うことができる。
[実施例]
上記の工程を経て、実施例に係る分析用電池10を作製した。具体的には、第1基板12として、幅及び奥行きの各々が60μmの第1貫通孔18が形成された、幅4.0mm、奥行き7.0mm、厚さ200μmのケイ素板を選定した。また、透過膜20を厚さ80nmの窒化ケイ素膜とした。負極集電体24及び正極集電体26を、厚さ120nmのタングステン膜とした。
負極集電体24の接続部30を、図3Dに示す形状とした。また、正極集電体26の接続部36の幅及び奥行きをそれぞれ900μmとした。負極活物質32を、図5Dの形状のケイ素とした。絶縁膜46を、厚さ160nmの窒化ケイ素膜とした。
接合部28は、負極集電体24及び正極集電体26と同様に形成したタングステン膜からなる第1層28a(厚さ120nm)を、絶縁膜46と同様に形成した窒化ケイ素膜からなる第2層28b(厚さ160nm)で被覆して形成した。つまり、接合部28の厚さを280nmとした。
第1固体部62は、接合部28上に形成したクロム膜と、該クロム膜上に形成した金膜とからなる積層体とした。このクロム膜の厚さを50nmとし、金膜の厚さを200nmとすることで、第1固体部62の突出長さを250nmとした。この第1固体部62の奥行き方向及び幅方向の各々の辺の長さを3.75mmとし、第1固体部62の突出端面の短手方向の長さを0.1mmとした。すなわち、第1固体部62の突出端面の面積を1.235mm2とした。
また、第2基板14として、第1基板12の第1貫通孔18と同形状の第1貫通孔50と、幅及び奥行きの各々が1100μmの第2貫通孔52と、幅及び奥行きの各々が500μmの注入口54とが形成された、幅4.0mm、奥行き4.0mm、厚さ200μmのケイ素板を選定した。第2固体部64は、透過膜20上に形成したクロム膜と、該クロム膜上に形成した金膜とからなる積層体とした。このクロム膜の厚さを50nmとし、金膜の厚さを400nmとすることで、第2固体部64の突出長さを450nmとした。この第2固体部64の奥行き方向及び幅方向の各々の辺の長さを3.8mmとし、第2固体部の突出端面の短手方向の長さを0.15mmとした。すなわち、第2固体部の突出端面の面積を2.2mm2とした。
従って、第1固体部62及び第2固体部64を固相接合する際の接合面積は1.235mm2である。また、第1固体部62及び第2固体部64の各々の突出長さの合計値が700nmであるため、固相接合体60の高さの設定値は700nmとなる。すなわち、実施例の分析用電池10では、固相接合体60及び接合部28の高さの合計値である980nmを、第1基板12及び第2基板14の透過膜20同士の間の距離の目標設定値としている。
次に、第1基板12及び第2基板14を重畳し、上記の通り位置決めすることで、第1固体部62及び第2固体部64の突出端面同士を当接させ、350℃で30分間、1000gの荷重を付加して固相接合を行った。すなわち、接合面積1mm2あたり0.81kgfの荷重を付加して固相接合体60を形成することにより、第1基板12及び第2基板14を一体化して重畳部40を形成した。この重畳部40では、第1基板12及び第2基板14の透過膜20同士の間の距離が略1000nmであることが確認された。すなわち、上記のようにして重畳部40を得ることで、第1基板12及び第2基板14の透過膜20同士の間の距離、換言すると、観察窓66の電解液層の厚さを略目標設定値とすることができた。
この重畳部40の横断部近傍をシールするべく、エポキシ樹脂からなるシール部材68を設けた後、該重畳部40内に合剤電極38を設けるための合剤スラリーを以下のように調整した。すなわち、エタノールを溶媒とし、2次粒子の平均粒子径が10μm程度のコバルト酸リチウム(LiCoO2)を正極活物質38aとし、PVDFを結着材とし、カーボンブラックを導電助剤とした。そして、5gの溶媒に、0.08gの活物質本体と、0.01g結着材と、0.01gの導電助剤を分散させることで、合剤スラリーを得た。
この合剤スラリーを、表面張力によりワイヤに付着させ、第2貫通孔52から重畳部40内に挿入することで、該ワイヤを介して正極集電体26の接続部36上に配置した。その後、合剤スラリーを、例えば、60℃で1時間乾燥させることで、粒子状の正極活物質38aを含む合剤電極38を得た。
次に、第2基板14の他方の面に蓋部材16を配置し、その周縁部をエポキシ樹脂からなるシール部材56でシールすることで、第2貫通孔52を閉塞した。蓋部材16としては、両主面に厚さ80nmの窒化ケイ素膜からなる被膜22を設けた厚さ200μmのケイ素基板を選定した。
次に、ECとEMCとを3対7の割合で混合した溶液にLiPF6を1Mの濃度で溶解させて得た電解液48を、注入口54を介して重畳部40内に注入した後、該注入口54をエポキシ樹脂からなるシール部材58で閉塞した。これによって、重畳部40内において、負極活物質32及び合剤電極38の各々が電解液48に個別に接触してリチウムイオン電池を構成する実施例に係る分析用電池10が得られるに至った。
この分析用電池10では、観察窓66の電解液層の厚さを目標設定値と略等しい1μmとすることができ、これによって、良好な解像度のTEM観察像を得ることができた。また、この分析用電池10では、2次粒子の平均粒子径が、観察窓66の電解液層の厚さの約10倍の大きさの正極活物質38aを含む合剤電極38を重畳部40内に配設することができた。これによって、実用電池の実際の反応条件に近似させた状態で、分析用電池10の観察を行うことができた。さらに、第1基板12及び第2基板14が固相接合体60を介して強固に一体化されており、上記の通り位置決めした状態を良好に維持できることが確認された。
10…分析用電池 12…第1基板
14…第2基板 16…蓋部材
18、50…第1貫通孔 20…透過膜
22…被膜 24…負極集電体
26…正極集電体 28…接合部
28a…第1層 28b…第2層
30、36…接続部 32…負極活物質
34…収納部 38…合剤電極
38a…正極活物質 40…重畳部
42、44…露出部 46…絶縁膜
48…電解液 52…第2貫通孔
54…注入口 56、58、68…シール部材
60…固相接合体 62…第1固体部
64…第2固体部 66…観察窓

Claims (2)

  1. 第1基板と第2基板とが重畳された重畳部の内部に、負極活物質及び正極活物質が電解液と個別に接触するように設けられ、且つ前記重畳部に電子線を透過させるための観察窓が形成された分析用電池であって、
    前記第1基板及び前記第2基板には、各々の厚さ方向に沿って第1貫通孔が形成され、
    前記第2基板には、その厚さ方向に沿って第2貫通孔がさらに形成され、
    前記第1貫通孔は、前記第1基板及び前記第2基板の一方の面側から電子透過性の透過膜にそれぞれ覆われ、
    前記第2貫通孔は、前記第2基板の他方の面側から蓋部材によって閉塞され、
    前記重畳部では、
    前記第1基板から突出する第1固体部と、前記第2基板から突出する第2固体部とが固相接合された固相接合体により、互いの前記透過膜が所定の間隔で離間するように前記第1基板及び前記第2基板が一体化されるとともに、
    前記第1貫通孔同士が対向する部位に前記観察窓を形成し、且つ前記第2貫通孔を介した前記蓋部材と前記第1基板との間に収納部を形成するように位置決めされ、
    前記負極活物質及び前記正極活物質の何れか一方が前記収納部内に設けられるとともに粒子状で合剤電極に含まれ、他方が前記観察窓の前記透過膜同士の間に設けられるとともに層状であり
    前記重畳部の内部から延在して外部に露出する負極集電体及び正極集電体が、前記重畳部の内部で前記負極活物質及び前記正極活物質のそれぞれと電気的に接続されることを特徴とする分析用電池。
  2. 請求項1記載の分析用電池において、前記固相接合体は、前記重畳部の少なくとも1辺をシールするように設けられることを特徴とする分析用電池。
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