JP6104857B2 - 分析用電池 - Google Patents

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Description

本発明は、分析機器にて電極反応を分析すること等に適した分析用電池に関する。
電池を構成する負極活物質及び正極活物質では、周知の通り、充放電時に電極反応が生じる。近時、この電極反応を、充放電を行っている最中に分析機器によって分析することが試みられている。例えば、非特許文献1には、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて観察することが可能な分析用電池が提案されている。
この分析用電池は、50μm×100μm程度の長方形形状の観察窓がそれぞれ形成された一組のシリコン基板を有する。この一組のシリコン基板は、所定の間隔で離間し、且つ互いの観察窓が対向するように重畳されて重畳部を形成する。また、観察窓同士の間に、LiCoO2からなる正極活物質と、高配向性黒鉛からなる負極活物質とが配置されるように、一方のシリコン基板に負極活物質及び正極活物質がイオンビーム蒸着法により設けられる。なお、負極活物質及び正極活物質はそれぞれ、集束イオンビーム(FIB)を使用してバルク体から摘出されている。
上記の負極活物質及び正極活物質(以下、総称して活物質ともいう)は、重畳部の内部において、負極集電体及び正極集電体(以下、総称して集電体ともいう)のそれぞれと電気的に接続されている。これらの集電体のそれぞれが、重畳部の内部から延在して外部に露出するように設けられているため、該集電体を介して、活物質のそれぞれと重畳部の外部とを電気的に接続することが可能になっている。
この分析用電池を透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて観察することで、活物質での電極反応等を分析することができる。具体的には、先ず、重畳部内に電解液を流通させるための流路が形成されたTEMホルダの先端部に分析用電池を収容する。そして、TEMホルダの流路を経由して、重畳部内に電解液を流通させるとともに、集電体のそれぞれを充放電試験装置等に接続する。これによって、活物質で電極反応を生じさせることができる。この際、観察窓に電子線を透過させてTEM観察を行うことで、活物質での電極反応についての分析を行うことが可能になる。
In-situ Electron Microscopy of Electrical Energy Storage Materials[online]、2014年[2014年1月30日検索]、インターネット<URL:http://www1.eere.energy.gov/vehiclesandfuels/pdfs/merit_review_2011/electrochemical_storage/es095_unocic_2011_o.pdf>
上記の分析用電池では、活物質に電解液を接触させて電極反応を生じさせるべく、重畳部内に電解液を流通させる。このとき、集電体についても、重畳部内に配置されている部分が電解液に接触することになる。電解液と接触した集電体の表面では、活物質での電極反応とは異なる副反応が生じてしまい、その生成物が該集電体の表面に付着することがある。この場合、副反応によって、電解液や該電解液中の支持塩が消耗されてしまうため、上記の電極反応の進行が妨げられる懸念がある。
特に、分析用電池では、通常の電池等に比して活物質の容量が極めて小さく、集電体よりも活物質の表面積が著しく小さい。このため、電極反応及び副反応の両方によって電流が生じると、これらの電流のうち、電極反応によって生じた電流のみについて選択的に分析を行うことは困難である。
従って、集電体の表面と電解液が接触することで、副反応が生じてしまうと、分析対象である上記の電極反応を精度よく観察することが困難になる懸念がある。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、負極集電体及び正極集電体で生じる副反応を抑制して、負極活物質及び正極活物質での電極反応を高精度に分析することが可能な分析用電池を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、互いの間に電解液が介在するように重畳された第1ホルダと第2ホルダとを有し、電子線を透過させて分析を行うための分析用電池であって、前記第1ホルダ及び前記第2ホルダは、厚さ方向に貫通孔が形成された基板と、前記基板の一方の面から前記貫通孔を覆う電子線透過性の透過膜とをそれぞれ有し、前記基板の前記透過膜が設けられた側同士が向かい合うように重畳されることで重畳部を形成し、前記重畳部では、内部の空間が前記電解液を内包した状態でシールされ、且つ前記貫通孔同士が前記透過膜同士を介して対向することで、電子線を透過する観察窓を形成し、前記観察窓の前記透過膜同士の間には、負極活物質及び正極活物質が互いに離間するとともに前記電解液と個別に接触するように設けられ、前記重畳部の内部で前記負極活物質及び前記正極活物質のそれぞれと電気的に接続され、且つ前記重畳部の内部から延在して外部に露出する負極集電体及び正極集電体を有し、前記負極集電体及び前記正極集電体の少なくとも一方には、前記電解液に対して疎液性を示す疎液処理部が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る分析用電池では、上記の通り、負極集電体及び正極集電体の少なくとも一方に疎液処理部が形成されている。この疎液処理部は、集電体の表面に疎液処理を施すことで形成でき、該疎液処理部が形成されていない集電体の表面よりも電解液の接触角が大きい、換言すると、電解液の接触面積が小さい。すなわち、重畳部内において、電解液は疎液処理部に接触し難くなっている。
このため、分析対象である電極反応とは異なる副反応が、集電体の表面で生じること、及びその生成物が集電体の表面に付着することを抑制できる。つまり、電解液や該電解液中の支持塩が副反応によって消耗されることを抑制できるため、電極反応を効果的に進行させることができる。また、上記の通り副反応を抑制できる分、該副反応によって生じる電流も低減できるため、電極反応によって生じた電流を容易に分析することができる。
従って、この分析用電池では、観察窓に電子線を透過させて観察することで、電極反応を高精度に分析することが可能になる。
上記の分析用電池において、前記負極活物質及び前記負極集電体と、前記正極活物質及び前記正極集電体とが、何れも前記第1ホルダの前記透過膜上に設けられていてもよい。この場合、分析用電池を得る際に、集電体を設ける工程と、該集電体に疎液処理部を設ける工程とを第1ホルダに対してのみ行えばよい。従って、分析用電池を簡素な製造工程で容易且つ効率的に得ることが可能になる。
上記の分析用電池において、前記負極活物質及び前記負極集電体は、前記第1ホルダの前記透過膜上に設けられ、前記正極活物質及び前記正極集電体は、前記第2ホルダの前記透過膜上に設けられていてもよい。この場合、負極活物質及び正極活物質のそれぞれが第1ホルダ及び第2ホルダに個別に設けられる。これによって、負極活物質及び正極活物質を設けるスペースが狭小であったとしても、負極活物質と正極活物質とが過度に近接ないしは接触することを回避できるため、負極活物質と正極活物質とが短絡することを有効に防止できる。
上記の分析用電池において、前記透過膜の前記電解液と接触する表面のうち、前記負極活物質及び前記正極活物質の少なくとも一方の近傍に、前記電解液に対して親液性を示す親液処理部が形成されるとともに、前記親液処理部の外側に、該親液処理部を形成しない非親液処理部が設けられている。親液処理部は、透過膜の表面に親液処理を施すことで形成でき、該親液処理部が形成されていない透過膜の表面よりも電解液の接触角が小さい、換言すると、電解液の接触面積が大きい。すなわち、重畳部内において、電解液は活物質の近傍に存在し易くなっている。このため、分析対象である電極反応を一層効果的に進行させて、高精度に分析することが可能になる。
本発明では、負極集電体及び正極集電体の少なくとも一方に、電解液に対して疎液性を示す疎液処理部が形成されている。これによって、負極活物質及び正極活物質での電極反応とは異なる副反応が、負極集電体及び正極集電体で生じることを抑制できるため、分析対象である電極反応を高精度に分析することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る分析用電池の概略全体斜視図である。 図1の分析用電池のII−II線矢視断面図である。 図1の分析用電池を構成する第1ホルダの透過膜側の平面図である。 図1の分析用電池を構成する第2ホルダの透過膜側の平面図である。 図5Aは、一方の面に透過膜前駆体を設け、他方の面に被膜前駆体を設けた基板の透過膜前駆体側の面を示す平面図であり、図5Bは、図5AのVB−VB線矢視切断部端面図であり、図5Cは、図5AのVC−VC線矢視切断部端面図である。 図6Aは、図5Aの基板の一方の面にフォトレジストを設けた状態を示す平面図であり、図6Bは、図6AのVIB−VIB線矢視切断部端面図であり、図6Cは、図6AのVIC−VIC線矢視切断部端面図である。 図7Aは、図6Aのフォトレジストをパターニングして、集電体状部の透過膜前駆体を露出させた状態を示す平面図であり、図7Bは、図7AのVIIB−VIIB線矢視切断部端面図であり、図7Cは、図7AのVIIC−VIIC線矢視切断部端面図である。 図8Aは、図7Aの集電体状部の透過膜前駆体を薄層化した状態を示す平面図であり、図8Bは、図8AのVIIIB−VIIIB線矢視切断部端面図であり、図8Cは、図8AのVIIIC−VIIIC線矢視切断部端面図である。 図9Aは、図8Aの基板の一方の面に集電体前駆体を設けた状態を示す平面図であり、図9Bは、図9AのIXB−IXB線矢視切断部端面図であり、図9Cは、図9AのIXC−IXC線矢視切断部端面図である。 図10Aは、図9Aのフォトレジストを除去して、負極集電体及び正極集電体を得た状態を示す平面図であり、図10Bは、図10AのXB−XB線矢視切断部端面図であり、図10Cは、図10AのXC−XC線矢視切断部端面図である。 図11Aは、図10Aの基板の一方の面上にフォトレジストを設けた状態を示す平面図であり、図11Bは、図11AのXIB−XIB線矢視切断部端面図であり、図11Cは、図11AのXIC−XIC線矢視切断部端面図である。 図12Aは、図11Aのフォトレジストをパターニングして、負極集電体及び正極集電体の上部と、スペーサを形成すべき箇所にのみフォトレジストを残留させた状態を示す平面図であり、図12Bは、図12AのXIIB−XIIB線矢視切断部端面図であり、図12Cは、図12AのXIIC−XIIC線矢視切断部端面図である。 図13Aは、図12Aのフォトレジストから露出する透過膜前駆体を薄層化して、透過膜を形成した状態を示す平面図であり、図13Bは、図13AのXIIIB−XIIIB線矢視切断部端面図であり、図13Cは、図13AのXIIIC−XIIIC線矢視切断部端面図である。 図14Aは、図13Aのフォトレジストを除去して、透過膜前駆体からなる第1スペーサ状部を形成した状態を示す平面図であり、図14Bは、図14AのXIVB−XIVB線矢視切断部端面図であり、図14Cは、図14AのXIVC−XIVC線矢視切断部端面図である。 図15Aは、図14Aの基板の一方の面上にフォトレジストを設けた状態を示す平面図であり、図15Bは、図15AのXVB−XVB線矢視切断部端面図であり、図15Cは、図15AのXVC−XVC線矢視切断部端面図である。 図16Aは、図15Aのフォトレジストをパターニングして、透過膜上及び負極集電体上の負極活物質を形成すべき箇所と、第1スペーサ状部とを露出させた状態を示す平面図であり、図16Bは、図16AのXVIB−XVIB線矢視切断部端面図であり、図16Cは、図16AのXVIC−XVIC線矢視切断部端面図である。 図17Aは、図16Aの基板の一方の面上に負極活物質前駆体を設けた状態を示す平面図であり、図17Bは、図17AのXVIIB−XVIIB線矢視切断部端面図であり、図17Cは、図17AのXVIIC−XVIIC線矢視切断部端面図である。 図18Aは、図17Aのフォトレジストを除去して、負極活物質及び第2スペーサ状部を設けた状態を示す平面図であり、図18Bは、図18AのXVIIIB−XVIIIB線矢視切断部端面図であり、図18Cは、図18AのXVIIIC−XVIIIC線矢視切断部端面図である。 図19Aは、図18Aの基板の一方の面上にフォトレジストを設けた状態を示す平面図であり、図19Bは、図19AのXIXB−XIXB線矢視切断部端面図であり、図19Cは、図19AのXIXC−XIXC線矢視切断部端面図である。 図20Aは、図19Aのフォトレジストをパターニングして、透過膜上及び正極集電体上の正極活物質を形成すべき箇所を露出させた状態を示す平面図であり、図20Bは、図20AのXXB−XXB線矢視切断部端面図であり、図20Cは、図20AのXXC−XXC線矢視切断部端面図である。 図21Aは、図20Aの基板の一方の面上に、正極活物質前駆体を設けた状態を示す平面図であり、図21Bは、図21AのXXIB−XXIB線矢視切断部端面図であり、図21Cは、図21AのXXIC−XXIC線矢視切断部端面図である。 図22Aは、図21Aのフォトレジストを除去して、正極活物質を設けた状態を示す平面図であり、図22Bは、図22AのXXIIB−XXIIB線矢視切断部端面図であり、図22Cは、図22AのXXIIC−XXIIC線矢視切断部端面図である。 図23Aは、図22Aの基板の一方の面上にフォトレジストを設けた状態を示す平面図であり、図23Bは、図23AのXXIIIB−XXIIIB線矢視切断部端面図であり、図23Cは、図23AのXXIIIC−XXIIIC線矢視切断部端面図である。 図24Aは、図23Aのフォトレジストをパターニングして、正極集電体上及び負極集電体上の疎液処理部を形成すべき箇所を露出させた状態を示す平面図であり、図24Bは、図24AのXXIVB−XXIVB線矢視切断部端面図であり、図24Cは、図24AのXXIVC−XXIVC線矢視切断部端面図である。 図25Aは、図24Aのフォトレジストから露出させた部分に疎液処理を施して疎液処理部を形成した状態を示す平面図であり、図25Bは、図25AのXXVB−XXVB線矢視切断部端面図であり、図25Cは、図25AのXXVC−XXVC線矢視切断部端面図である。 図26Aは、図25Aのフォトレジストを除去した状態を示す平面図であり、図26Bは、図26AのXXVIB−XXVIB線矢視切断部端面図であり、図26Cは、図26AのXXVIC−XXVIC線矢視切断部端面図である。 図27Aは、図26Aの基板の一方の面上にフォトレジストを設けた状態を示す平面図であり、図27Bは、図27AのXXVIIB−XXVIIB線矢視切断部端面図であり、図27Cは、図27AのXXVIIC−XXVIIC線矢視切断部端面図である。 図28Aは、図27Aのフォトレジストをパターニングして、透過膜上の親液処理部を形成すべき箇所を露出させた状態を示す平面図であり、図28Bは、図28AのXXVIIIB−XXVIIIB線矢視切断部端面図であり、図28Cは、図28AのXXVIIIC−XXVIIIC線矢視切断部端面図である。 図29Aは、図28Aのフォトレジストから露出させた部分に親液処理を施した状態を示す平面図であり、図29Bは、図29AのXXIXB−XXIXB線矢視切断部端面図であり、図29Cは、図29AのXXIXC−XXIXC線矢視切断部端面図である。 図30Aは、図29Aのフォトレジストを除去して、親液処理部を設けた状態を示す平面図であり、図30Bは、図30AのXXXB−XXXB線矢視切断部端面図であり、図30Cは、図30AのXXXC−XXXC線矢視切断部端面図である。 図31Aは、図30Aの基板の他方の面上にフォトレジストを設けた状態を示す平面図であり、図31Bは、図31AのXXXIB−XXXIB線矢視切断部端面図であり、図31Cは、図31AのXXXIC−XXXIC線矢視切断部端面図である。 図32Aは、図31Aのフォトレジストをパターニングして、観察窓を形成すべき箇所上に設けられた被膜前駆体を露出させた状態を示す平面図であり、図32Bは、図32AのXXXIIB−XXXIIB線矢視切断部端面図であり、図32Cは、図32AのXXXIIC−XXXIIC線矢視切断部端面図である。 図33Aは、図32Aのフォトレジストから露出する部分の被膜前駆体を除去した状態を示す平面図であり、図33Bは、図33AのXXXIIIB−XXXIIIB線矢視切断部端面図であり、図33Cは、図33AのXXXIIIC−XXXIIIC線矢視切断部端面図である。 図34Aは、図33Aのフォトレジストを除去して、基板の貫通孔を形成すべき箇所を露出させた状態を示す平面図であり、図34Bは、図34AのXXXIVB−XXXIVB線矢視切断部端面図であり、図34Cは、図34AのXXXIVC−XXXIVC線矢視切断部端面図である。 図35Aは、図34Aの基板に貫通孔を形成した状態を示す平面図であり、図35Bは、図35AのXXXVB−XXXVB線矢視切断部端面図であり、図35Cは、図35AのXXXVC−XXXVC線矢視切断部端面図である。 本発明の第2実施形態に係る分析用電池の概略全体斜視図である。 図36の分析用電池のXXXVII−XXXVII線矢視断面図である。 図36の分析用電池を構成する第1ホルダの透過膜側の平面図である。 図36の分析用電池を構成する第2ホルダの透過膜側の平面図である。
以下、本発明に係る分析用電池につき好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
この分析用電池は、分析機器にて、電子線を透過させて、負極活物質及び正極活物質での電極反応等を分析することに好適に用いられる。分析機器としては、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)が挙げられ、この場合、分析用電池は、TEMホルダの先端部に収容されて観察が行われる。また、観察対象とすることが可能な電池の種類、すなわち、分析用電池として構成可能な電池の種類としては、リチウムイオン二次電池、ニッケル・水素電池、アルカリ・マンガン電池等が挙げられる。以下では、リチウムイオン二次電池を構成する分析用電池を例に挙げて説明する。
<<第1実施形態>>
図1〜図4を参照しつつ、第1実施形態に係る分析用電池10について説明する。図1は、分析用電池10の概略全体斜視図である。図2は、図1のII−II線矢視断面図である。図3は、分析用電池10を構成する第1ホルダ12の透過膜14側の平面図である。図4は、分析用電池10を構成する第2ホルダ16の透過膜18側の平面図である。なお、以降の説明では、発明の理解を容易にするため、図1〜図4に示すX軸、Y軸、Z軸方向のうち、X軸方向を幅、Y軸方向を奥行き、Z軸方向を高さと定義する。また、上記のX軸、Y軸、Z軸方向の矢印の先端側を一端側、矢印の基端側を他端側ともいう。
分析用電池10は、電解液が介在するように重畳された第1ホルダ12及び第2ホルダ16を有している。具体的には、第1ホルダ12と第2ホルダ16は、互いの間に空間を確保するためのスペーサ11(図3参照)を介して重畳され、重畳部20を形成している。この重畳部20は、上記の空間が電解液で満たされた状態で、エポキシ系樹脂接着剤等からなるシール22(図1参照)によってシールされている。なお、図2では、シール22を省略して示している。
すなわち、分析用電池10では、重畳部20に電解液を内包(収容)するようにしているので、電解液を流通させる必要がない。このため、第1ホルダ12及び第2ホルダ16に対して作用する電解液の圧力、換言すれば、分析用電池10の内圧を小さくすることができる。その結果、第1ホルダ12と第2ホルダ16の離間距離を大きくする必要がなくなり、分析用電池10の小型化を図ることができる。この場合の電解液としては、例えば、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ビニレンカーボネート(VC)等に1M程度のLiPF6等の支持塩を加えたものを好適に用いることができる。
図2及び図3に示すように、第1ホルダ12は、基板24と、透過膜14とを有している。基板24は、例えば、ケイ素(Si)、窒化ケイ素(Si34)、SiにSiO2等の酸化被膜を形成したもの、ホウケイ酸ガラス、石英(SiO2)等からなり、略中央には該基板24を厚さ方向に貫通する貫通孔26が形成されている。この基板24の一方の面に、貫通孔26を覆うように透過膜14が設けられ、他方の面に、貫通孔26を露出させるように被膜28が設けられている。貫通孔26は、基板24の被膜28が設けられた面側から、透過膜14が設けられた面側に向かって縮小する四角錐台状になっている。
透過膜14は、例えば、窒化ケイ素(Si34)、炭化ケイ素(SiC)、ケイ素(Si)等の電子線に対して透過性を示す材料から形成される。被膜28も、透過膜14と同様の材料から形成することができる。
図2及び図4に示すように、第2ホルダ16は、基板30と、透過膜18とを有している。基板30は、上記の基板24と同様の材料からなり、奥行き及び高さが基板24と略等しく、幅が基板24に比して長さが2L(L×2)分小さくなっている。基板30の略中央には、該基板30を厚さ方向に貫通する貫通孔32が、上記の貫通孔26と同様の形状に形成されている。また、基板30の一方の面に、貫通孔32を覆うように透過膜18が設けられ、他方の面には、貫通孔32を露出させるように被膜34が設けられている。透過膜18及び被膜34は、上記の透過膜14と同様の材料からそれぞれ形成することができる。
これらの第1ホルダ12及び第2ホルダ16は、互いの貫通孔26、32が透過膜14、18を介して対向するように重畳されることで、重畳部20を形成している。このように重畳部20を形成すると、上記の通り、基板30に比して、基板24の幅が長さ2L大きいため、第1ホルダ12の幅方向両端側が長さLずつ重畳部20から露出する(図1及び図2参照)。
また、重畳部20において、第1ホルダ12の貫通孔26及び透過膜14と、第2ホルダ16の貫通孔32及び透過膜18とが重なり合う部分は、電子線を良好に透過させる観察窓36となる。すなわち、分析用電池10では、観察窓36に電子線を透過させて電極反応等を分析するべく、観察窓36の透過膜14、18同士の間に負極活物質38及び正極活物質40が互いに離間しつつ、電解液に接触するように配置されている。なお、以降の説明では、重畳部20の観察窓36を除く部分、すなわち、基板24、30同士が透過膜14、18を介して対向する部分を対向部ともいう。
具体的には、図2及び図3に示すように、負極活物質38及び正極活物質40は何れも、第1ホルダ12の透過膜14上に設けられている。この透過膜14には、負極活物質38及び正極活物質40の各々に電気的に接続される負極集電体42及び正極集電体44と、親液処理部46と、上記のスペーサ11とがさらに設けられている。
スペーサ11は、例えば、電気絶縁性の材料からなる直方体形状であり、重畳部20の略四隅に配置されている。なお、スペーサ11の配置及び形状は、重畳部20内に所望の空間を形成することを容易にできるものであればよく、特に限定されるものではない。また、スペーサ11を介すことなく重畳部20内に所望の空間を形成することができる場合、該スペーサ11を設けなくてもよい。
負極活物質38は、観察窓36内から、幅方向の一端側の対向部内に延在する層状であり、例えば、Li及びLi合金、Li4Ti512、Si、Ge、Sn及びSn合金、Al及びAl合金、Si酸化物、Sn酸化物、Al酸化物、カーボン(C)等の材料を好適に用いて形成することができる。
正極活物質40は、観察窓36内から、幅方向の他端側の対向部内に延在する層状であり、例えば、LiCoO2、LiMnO2、LiMn24、LiNiO2、LiFePO4、Li2FePO4F、LiCo1/3Ni1/3Mn1/32、Li(LiαNixMnyCoz)O2等の材料を好適に用いて形成することができる。
負極集電体42は、幅方向の他端側が、重畳部20の対向部内で負極活物質38と電気的に接続され、幅方向の一端側が、重畳部20の外部に露出している。図1〜図4の例示では、第1ホルダ12が重畳部20から露出する長さLに応じて、負極集電体42の幅方向の一端側も重畳部20から長さL露出している。この負極集電体42は、一方の面が透過膜14に接触し、他方の面のうち、重畳部20の内部に配置され、電解液に接触する表面に疎液処理部48が形成されている。負極集電体42の好適な材料としては、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ステンレス(SUS)、白金(Pt)、金(Au)、カーボン(C)等が挙げられる。
疎液処理部48は、負極集電体42の上記の表面に疎液処理を施すことで形成され、電解液に対して疎液性を示す。すなわち、疎液処理部48は、該疎液処理部48が形成されていない負極集電体42の表面よりも、電解液の接触角が大きい(電解液の接触面積が小さい)。このため、重畳部20内において、負極集電体42の疎液処理部48には、電解液が接触し難くなっている。
疎液処理の方法としては、上記の通り、電解液に対して疎液性を示す疎液処理部48を負極集電体42の表面に形成することができれば、特に限定されず、公知の方法を採用できる。疎液処理の好適な一例としては、負極集電体42の上記の表面に、ジヘキシルジエトキシシラン(C6122Si(OC252等のシランカップリング材からなる塗布膜を形成する方法が挙げられる。
正極集電体44は、幅方向の一端側が、重畳部20の対向部内で正極活物質40と電気的に接続されていることを除いて、上記の負極集電体42と同様に形成されている。すなわち、正極集電体44の幅方向の他端側は、重畳部20から長さL露出している。また、正極集電体44は、一方の面が透過膜14に接触し、他方の面のうち、重畳部20の内部に配置され、電解液に接触する部分に疎液処理部50が形成されている。この疎液処理部50は、上記の疎液処理部48と同様に形成されている。なお、以降では、負極集電体42及び正極集電体44の重畳部20から露出する部分を露出部ともいう。
親液処理部46は、透過膜14の電解液と接触する表面のうち、負極活物質38及び正極活物質40の近傍に親液処理を施すことで形成され、電解液に対して親液性を示す。すなわち、親液処理部46は、該親液処理部46が形成されていない透過膜14の表面よりも、電解液の接触角が小さい(電解液の接触面積が大きい)。このため、重畳部20内において、電解液は、親液処理部46が形成された負極活物質38及び正極活物質40の近傍に存在し易くなっている。つまり、ここでの負極活物質38及び正極活物質40の近傍とは、透過膜14に親液処理部46が設けられることで、該負極活物質38及び正極活物質40に電解液を効率的に供給することが可能となる範囲である。
親液処理の方法としては、上記の通り、電解液に対して親液性を示す親液処理部46を透過膜14上に形成することができれば、特に限定されず、公知の方法を採用できる。親液処理の好適な一例としては、プラズマ放電によって発生させたアルゴン(Ar)イオンや酸素(O2)イオン等を透過膜14に照射するイオンボンバードメント等のプラズマ処理が挙げられる。なお、このようなプラズマ処理では、透過膜14の表面を改質することで親液処理部46を形成する。従って、この場合、親液処理部46は塗布膜として層状に形成されるものではないが、ここでは、説明の便宜上、親液処理部46を層状に図示している。
上記の構成から、分析用電池10では、負極集電体42及び正極集電体44を介して、負極活物質38及び正極活物質40を、重畳部20の外部(外部回路等)に対して電気的に接続することが可能になっている。すなわち、例えば、上記のシール22を設ける際に、該シール22と露出部との間に、電気接続用の金属ワイヤ(不図示)を介在させることで、該金属ワイヤと負極集電体42及び正極集電体44とを電気的に接続する。
この金属ワイヤに、例えば、充放電試験装置等を外部回路として接続することで、負極集電体42及び正極集電体44を介して、該外部回路と、負極活物質38及び正極活物質40とを電気的に接続することができる。これによって、負極活物質38及び正極活物質40と電解液とから構成される電池に充放電反応等の所望の電極反応を生じさせることが可能になる。
すなわち、例えば、分析用電池10のTEM観察を行う場合、先ず、TEMの電子線照射部に観察窓36が対向するように、TEMホルダに分析用電池10をセットする。そして、上記の金属ワイヤを充放電試験装置等に接続し、負極活物質38及び正極活物質40で観察対象となる電極反応が生じるように、金属ワイヤ間に電位差を設ける。
この際、重畳部20の内部では、上記の通り、親液処理部46が形成されていることによって、負極活物質38及び正極活物質40の各々と電解液とが接触し易くなっている。一方で、疎液処理部48、50が形成されていることによって、負極集電体42及び正極集電体44の各々と電解液とは接触し難くなっている。このため、観察対象となる電極反応とは異なる副反応が負極集電体42及び正極集電体44で生じることを抑制できる。その結果、観察窓36に電子線を透過させることで、負極活物質38及び正極活物質40での電極反応を精度よく分析することが可能になる。
なお、TEMを用いて電極反応を分析する具体的な方法としては、観察窓36を透過した電子線に基づいて電子回折像を得ることが挙げられる。すなわち、電極反応の進行に応じて負極活物質38又は正極活物質40に物理的又は化学的な変化が生じると、電子回折像にも上記の変化が反映される。従って、電極反応中の電子回折像を得ることで、負極活物質38及び正極活物質40に生じた変化についての情報を得ることができる。この際、上記の副反応によって情報の精度が低下してしまうことを抑制できる。従って、いわゆるその場観察を高精度に行うことが可能となる。
分析用電池10は、従来公知の半導体プロセス(例えば、国際公開第2008/141147号パンフレット参照)によって作製することができる。以下、分析用電池10を作製する方法の一例につき、図5A〜図35Cを参照しつつ説明する。勿論、分析用電池10を作製する方法や、分析用電池10を作製する工程の順序は以下に示すものに限定されるものではない。
分析用電池10は、第1ホルダ12と、第2ホルダ16とを個別に作製した後、これらを組み合わせて得ることができる。そこで、先ず、第1ホルダ12を作製する方法について説明する。なお、ここでは、基板24及び負極活物質38がケイ素(Si)、透過膜14及び被膜28が窒化ケイ素(Si34)、負極集電体42及び正極集電体44がタングステン(W)、正極活物質40がコバルト酸リチウム(LiCoO2)からなる場合を例に挙げて説明する。
はじめに、図5A〜図5Cに示すように、基板24の両面に対して研磨を行った後、化学気相成長(CVD)を用いて、該両面を被覆するように窒化ケイ素膜を成膜する。これによって、基板24の一方の面に設けられた窒化ケイ素膜が透過膜14の前駆体(透過膜前駆体52)となり、他方の面に設けられた窒化ケイ素膜が被膜28の前駆体(被膜前駆体54)となる。
次に、図6A〜図6Cに示すように、透過膜前駆体52を被覆するようにフォトレジスト56を成膜する。そして、図7A〜図7Cに示すように、フォトレジスト56に対してフォトリソグラフィ工程を行うことで、負極集電体42及び正極集電体44を形成すべき箇所のフォトレジスト56を除去する。すなわち、負極集電体42及び正極集電体44と同様の形状にフォトレジスト56が除去された部分として、一対の集電体状部58、58を形成し、該集電体状部58、58の透過膜前駆体52を露出させる。
次に、図8A〜図8Cに示すように、フォトレジスト56をマスクとして反応性イオンエッチングを施す。これによって、集電体状部58、58を介して露出している部分の透過膜前駆体52の高さを小さくする。すなわち、透過膜前駆体52のうち、負極集電体42及び正極集電体44が形成される部分について、該負極集電体42及び正極集電体44の高さの分だけ薄層化する。
次に、図9A〜図9Cに示すように、真空蒸着等の物理気相成長(PVD)法を用いて、フォトレジスト56及び透過膜前駆体52の露出部分を被覆するようにタングステン膜を成膜する。このタングステン膜が、負極集電体42及び正極集電体44の前駆体(集電体前駆体60)となる。そして、図10A〜図10Cに示すように、フォトレジスト56を全て除去(リストオフ)することで、透過膜前駆体52の薄層化された部分に、負極集電体42及び正極集電体44を設けることができる。
次に、図11A〜図11Cに示すように、基板24の一方の面側、すなわち、透過膜前駆体52と、負極集電体42及び正極集電体44とを被覆するようにフォトレジスト62を成膜する。そして、図12A〜図12Cに示すように、フォトレジスト62に対してフォトリソグラフィ工程を行うことで、負極集電体42及び正極集電体44上と、スペーサ11を形成すべき箇所にのみフォトレジスト62を残留させる。すなわち、スペーサ11を形成すべき箇所には、フォトレジスト62によってスペーサ形成膜64が成膜される。
次に、図13A〜図13Cに示すように、フォトレジスト62をマスクとして反応性イオンエッチングを施す。この際、負極集電体42及び正極集電体44は、残留したフォトレジスト62によって保護される。また、透過膜前駆体52では、スペーサ形成膜64が設けられた部位以外の部位の高さが小さくなる。換言すると、透過膜前駆体52のうち、スペーサ形成膜64が設けられた部位は、周囲から突出して第1スペーサ状部66となる。この第1スペーサ状部66は、負極集電体42及び正極集電体44と略同等の高さとなる。
次に、図14A〜図14Cに示すように、フォトレジスト62をリストオフして透過膜14を得た後、図15A〜図15Cに示すように、基板24の一方の面側、すなわち、透過膜14と、第1スペーサ状部66と、負極集電体42及び正極集電体44とを被覆するようにフォトレジスト68を成膜する。
次に、図16A〜図16Cに示すように、フォトレジスト68に対してフォトリソグラフィ工程を行うことで、透過膜14上及び負極集電体42上の負極活物質38を形成すべき箇所と、第1スペーサ状部66とが露出するようにフォトレジスト68を除去する。つまり、負極活物質38と同様の形状にフォトレジスト68が除去された部位として、負極活物質形成部70を形成する。
次に、図17A〜図17Cに示すように、真空蒸着等の物理気相成長(PVD)法を用いて、基板24の一方の面側、すなわち、フォトレジスト68と、第1スペーサ状部66と、負極活物質形成部70とを被覆するようにケイ素膜を成膜する。このケイ素膜が、負極活物質38の前駆体(負極活物質前駆体72)となる。そして、図18A〜図18Cに示すように、フォトレジスト68をリストオフすることで、負極活物質38を設けることができる。また、第1スペーサ状部66上に残留した負極活物質前駆体72から第2スペーサ状部74が形成される。すなわち、第1スペーサ状部66と、第2スペーサ状部74とが重畳されてスペーサ11が形成されることとなる。
次に、図19A〜図19Cに示すように、基板24の一方の面側、すなわち、負極活物質38、負極集電体42、正極集電体44、透過膜14、スペーサ11を被覆するようにフォトレジスト76を成膜する。そして、図20A〜図20Cに示すように、フォトレジスト76に対してフォトリソグラフィ工程を行うことで、透過膜14上及び正極集電体44上の正極活物質40を形成すべき箇所が露出するようにフォトレジスト76を除去する。すなわち、正極活物質40と同様の形状にフォトレジスト76が除去された部位として、正極活物質形成部78を形成する。
次に、図21A〜図21Cに示すように、真空蒸着等の物理気相成長(PVD)法を用いて、基板24の一方の面側、すなわち、フォトレジスト76と、正極活物質形成部78とを被覆するようにコバルト酸リチウムを成膜する。このコバルト酸リチウム膜が、正極活物質40の前駆体(正極活物質前駆体80)となる。そして、図22A〜図22Cに示すように、フォトレジスト76をリストオフすることで、正極活物質40を設けることができる。
次に、図23A〜図23Cに示すように、基板24の一方の面側、すなわち、負極活物質38、正極活物質40、負極集電体42、正極集電体44、透過膜14、スペーサ11を被覆するようにフォトレジスト82を成膜する。
次に、図24A〜図24Cに示すように、フォトレジスト82に対してフォトリソグラフィ工程を行うことで、疎液処理部48、50を形成すべき箇所が露出するようにフォトレジスト82を除去する。この際、負極集電体42及び正極集電体44上のうち、上記した露出部に相当する部分、すなわち、基板24の幅方向両端の各々から長さLの部分のフォトレジスト82を残留させる。また、負極集電体42及び正極集電体44上のうち、負極活物質38上及び正極活物質40上に相当する部分のフォトレジスト82も残留させる。
次に、図25A〜図25Cに示すように、フォトレジスト82から露出させた、負極集電体42及び正極集電体44のそれぞれの表面に疎液処理を施して、疎液処理部48、50を形成する。この際、シランカップリング剤を用いて疎液処理を行う場合は、先ず、上記の表面に対して、非酸化雰囲気下でシランカップリング剤を塗布した後、約2時間静置する。そして、約110℃で約2時間保持した後、放冷する。これによって、上記の表面にシランカップリング剤からなる塗布膜として疎液処理部48、50を形成することができる。
次に、図26A〜図26Cに示すように、フォトレジスト82をリストオフした後、図27A〜図27Cに示すように、基板24の一方の面側を被覆するようにフォトレジスト84を成膜する。すなわち、フォトレジスト84によって、疎液処理部48、50がそれぞれ形成された負極集電体42及び正極集電体44と、透過膜14と、負極活物質38と、正極活物質40と、スペーサ11とを被覆する。
次に、図28A〜図28Cに示すように、フォトレジスト84に対してフォトリソグラフィ工程を行うことで、透過膜14の親液処理部46を形成すべき箇所が露出するようにフォトレジスト84を除去する。このフォトレジスト84から露出させた透過膜14の表面に対して、図29A〜図29Cに示すように、親液処理を施して、親液処理部46を形成する。
この際、Arイオンを用いたイオンボンバードメントによって、親液処理を行う場合、例えば、上記の表面に対して、常温下で、Arガスの雰囲気圧力を約10Pa、プラズマの出力を約100W、照射時間を約5分に設定すればよい。また、Arイオンに代えてO2イオンを用いる場合は、O2ガスの雰囲気圧力を約133Pa、プラズマの出力を約100W、照射時間を約5分に設定すればよい。これによって、透過膜14の表面を改質することで、好適に親液処理部46を形成することができる。
次に、図30A〜図30Cに示すように、フォトレジスト84をリストオフする。その結果、基板24の一方の面側には、透過膜14、疎液処理部48、50が形成された負極集電体42及び正極集電体44、負極活物質38及び正極活物質40、これらの近傍に形成された親液処理部46、スペーサ11が得られる。
次に、図31A〜図31Cに示すように、基板24の他方の面側に対して、被膜前駆体54を被覆するようにフォトレジスト86を成膜する。そして、図32A〜図32Cに示すように、フォトレジスト86に対してフォトリソグラフィ工程を行うことで、基板24の貫通孔26を形成すべき箇所上に設けられた被膜前駆体54が露出するようにフォトレジスト86を除去する。
次に、図33A〜図33Cに示すように、フォトレジスト86をマスクとして反応性イオンエッチングを施すことで、被膜前駆体54のフォトレジスト86から露出している部分を基板24上から除去する。すなわち、基板24の貫通孔26を形成すべき箇所を露出させる。そして、図34A〜図34Cに示すように、フォトレジスト86をリストオフすることで被膜28を得た後、基板24の一方の面側を被覆するように、不図示の耐アルカリ表面保護層を形成する。
次に、図35A〜図35Cに示すように、基板24に対して、他方の面側から、貫通エッチングを施すことで、貫通孔26を形成する。この際、基板24の一方の面側は、上記の耐アルカリ表面保護層によって保護される。その後、反応性イオンエッチングによって、上記の耐アルカリ表面保護層を除去することで、基板24に、該基板24の一方の面側から透過膜14に覆われた貫通孔26が形成され、第1ホルダ12が得られる。
第2ホルダ16を作製する場合、上記の基板24に透過膜前駆体52及び被膜前駆体54を形成する工程と同様に、先ず、基板30の両面に対して、研磨を行う。その後、基板30の一方の面に透過膜18として窒化ケイ素膜を成膜するとともに、他方の面に被膜前駆体となる窒化ケイ素膜を成膜する。以降は、上記の基板24の他方の面側に対して行った工程と同様の工程を経て、基板30に被膜34及び貫通孔32を形成する。すなわち、基板30に対して、一方の面側から透過膜18に覆われた貫通孔32を形成する。これによって、第2ホルダ16が得られる。
以上のようにして第1ホルダ12及び第2ホルダ16を作製した後、負極活物質38及び正極活物質40の各々に電解液が接触するように、第1ホルダ12の一方の面側に電解液を塗布する。この第1ホルダ12に、上記の通り第2ホルダ16を重畳する。つまり、第1ホルダ12と第2ホルダ16とを、互いの貫通孔26、32が透過膜14、18を介して対向して観察窓36を形成するように重畳して重畳部20を形成する。この際、第1ホルダ12の幅方向両端側が長さLずつ重畳部20から露出する。
そして、重畳部20を囲繞するようにシール22を設けて、重畳部20の内部の空間を電解液で満たした状態でシールする。また、シール22を設ける際、重畳部20から露出する負極集電体42及び正極集電体44の露出部に対して電気的に接続されるように金属ワイヤを固定する。これによって、分析用電池10を得ることができる。つまり、分析用電池10は、従来公知の半導体プロセスによって作製することができるため、イオンビーム蒸着法等を用いる場合に比して、容易且つ低コストに得ることが可能である。
このようにして得られた分析用電池10では、上記の通り、負極集電体42及び正極集電体44のそれぞれの表面に、疎液処理部48、50を形成することができる。また、負極活物質38及び正極活物質40の近傍に親液処理部46を形成することができる。
これによって、分析対象である電極反応とは異なる副反応が、負極集電体42及び正極集電体44の表面で生じること、及びその生成物が負極集電体42及び正極集電体44の表面に付着することを抑制できる。また、負極活物質38及び正極活物質40での電極反応を効果的に促進することができる。その結果、電極反応を高精度に分析することが可能になる。
また、上記の通り、負極活物質38及び負極集電体42と、正極活物質40及び正極集電体44とが、何れも第1ホルダ12の透過膜14上に設けられている。このため、分析用電池10を得る際に、負極集電体42及び正極集電体44を設ける工程と、疎液処理部48、50を設ける工程と、親液処理部46を設ける工程とを第1ホルダ12に対してのみ行えばよい。従って、分析用電池10を簡素な製造工程で容易且つ効率的に得ることが可能になる。
<<第2実施形態>>
第2実施形態に係る分析用電池88について、図36〜図39を参照しつつ説明する。図36は、分析用電池88の概略全体斜視図である。図37は、図36の分析用電池88のXXXVII−XXXVII線矢視断面図である。図38は、分析用電池88を構成する第1ホルダ90の透過膜14側の平面図である。図39は、分析用電池88を構成する第2ホルダ92の透過膜18側の平面図である。なお、図36〜図39に示す構成要素のうち、図1〜図35Cに示す構成要素と同一又は同様の機能及び効果を奏するものに対しては、同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
分析用電池88は、上記の分析用電池10の構成要素のうち、第1ホルダ12及び第2ホルダ16に代えて、第1ホルダ90及び第2ホルダ92を備えている。第1ホルダ90は、上記の基板24に代えて、基板94を備えている。また、第2ホルダ92は、上記の基板30に代えて、基板96を備えている。
基板94と基板24との相違点は、基板94では、貫通孔26が基板94の略中央に比して、幅方向の一端側に若干偏倚した位置に形成される点である。基板96と基板30との相違点は、基板96が、第1ホルダ90の基板94と略同形状に形成される点である。
上記の通り、基板94、96の貫通孔26、32が、透過膜14、18を介して対向するように第1ホルダ90と第2ホルダ92が重畳されて重畳部20が形成される。このため、分析用電池88では、第1ホルダ90の幅方向の一端側と、第2ホルダ92の幅方向の他端側とがそれぞれ重畳部20から長さL露出する露出部を形成することになる。
分析用電池88では、負極活物質38及び負極集電体42が第1ホルダ90の透過膜14上に設けられ、且つ正極活物質40及び正極集電体44が第2ホルダ92の透過膜18上に設けられている。つまり、透過膜14に接触していない負極集電体42の表面のうち、重畳部20の内部に配置され、電解液に接触する部位には疎液処理部48が形成されている。また、透過膜18に接触していない正極集電体44の表面のうち、重畳部20の内部に配置され、電解液に接触する部位には疎液処理部50が形成されている。
また、透過膜14のうち、負極活物質38の近傍には、上記の親液処理部46と同様に親液処理部98が設けられている。一方、透過膜18のうち、正極活物質40の近傍には、上記の親液処理部46と同様に親液処理部100が設けられている。
このように、負極活物質38及び正極活物質40がそれぞれ別個の第1ホルダ90及び第2ホルダ92に設けられていることで、該負極活物質38と正極活物質40とが過度に近接ないしは接触することを回避できる。
従って、分析用電池88では、上記の分析用電池10で得られる作用効果に加えて、負極活物質38及び正極活物質40を設けるスペースが狭小であったとしても、互いの短絡を有効に防止することができるとの作用効果を得られる。
分析用電池88を得るためには、例えば、上記の分析用電池10を作製する工程のうち、正極活物質40、正極集電体44、親液処理部100、疎液処理部50を設ける工程を、基板94に代えて基板96に対して行えばよい。これによって、最終的に、負極活物質38及び正極活物質40がそれぞれ別個の第1ホルダ90及び第2ホルダ92に設けられた分析用電池88を得ることが可能になる。
本発明は、上記した実施形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態に係る分析用電池10、88では、負極集電体42及び正極集電体44の各々に疎液処理部48、50を形成することとした。しかしながら、特にこれに限定されるものではなく、負極集電体42及び正極集電体44の少なくとも何れか一方に、疎液処理部48又は疎液処理部50の対応する一方が形成されていればよい。
また、上記の実施形態に係る分析用電池10では、負極活物質38及び正極活物質40の各々の近傍に親液処理部46が設けられることとした。また、分析用電池88では、負極活物質38及び正極活物質40の各々の近傍にそれぞれ親液処理部98、100が設けられることとした。しかしながら、特にこれに限定されるものではない。負極活物質38及び正極活物質40の少なくとも何れか一方の近傍に、親液処理部が形成されていればよい。また、分析用電池10、88では、親液処理部46、98、100が設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態に係る分析用電池10等が、リチウムイオン二次電池に代えて、ニッケル・水素電池を構成する場合、例えば、正極として水酸化ニッケル、負極として各種の水素吸蔵合金、電解液として水酸化カリウム水溶液(KOH(aq))を用いればよい。また、分析用電池10がアルカリ・マンガン電池を構成する場合、例えば、正極として二酸化マンガン/黒鉛、負極として亜鉛、電解液としてKOH(aq)を用いればよい。
また、分析用電池10等は、TEMのみならず、電子線を用いる分析機器全般で分析を行うことができる。
10、88…分析用電池 12、90…第1ホルダ
14、18…透過膜 16、92…第2ホルダ
20…重畳部 22…シール
24、30、94、96…基板 26、32…貫通孔
28、34…被膜 36…観察窓
38…負極活物質 40…正極活物質
42…負極集電体 44…正極集電体
46、98、100…親液処理部 48、50…疎液処理部
52…透過膜前駆体 54…被膜前駆体
56、62、68、76、82、84、86…フォトレジスト
58…集電体状部 60…集電体前駆体
64…スペーサ形成膜 66…第1スペーサ状部
70…負極活物質形成部 72…負極活物質前駆体
74…第2スペーサ状部 78…正極活物質形成部
80…正極活物質前駆体

Claims (3)

  1. 互いの間に電解液が介在するように重畳された第1ホルダと第2ホルダとを有し、電子線を透過させて分析を行うための分析用電池であって、
    前記第1ホルダ及び前記第2ホルダは、厚さ方向に貫通孔が形成された基板と、前記基板の一方の面から前記貫通孔を覆う電子線透過性の透過膜とをそれぞれ有し、前記基板の前記透過膜が設けられた側同士が向かい合うように重畳されることで重畳部を形成し、
    前記重畳部では、内部の空間が前記電解液を内包した状態でシールされ、且つ前記貫通孔同士が前記透過膜同士を介して対向することで、電子線を透過する観察窓を形成し、
    前記観察窓の前記透過膜同士の間には、負極活物質及び正極活物質が互いに離間するとともに前記電解液と個別に接触するように設けられ、
    前記重畳部の内部で前記負極活物質及び前記正極活物質のそれぞれと電気的に接続され、且つ前記重畳部の内部から延在して外部に露出する負極集電体及び正極集電体を有し、
    前記負極集電体及び前記正極集電体の少なくとも一方には、前記電解液に対して疎液性を示す疎液処理部が形成され
    前記透過膜の前記電解液と接触する表面のうち、前記負極活物質及び前記正極活物質の少なくとも一方の近傍に、前記電解液に対して親液性を示す親液処理部が形成されるとともに、前記親液処理部の外側に、該親液処理部を形成しない非親液処理部が設けられていることを特徴とする分析用電池。
  2. 請求項1記載の分析用電池において、
    前記負極活物質及び前記負極集電体と、前記正極活物質及び前記正極集電体とが、何れも前記第1ホルダの前記透過膜上に設けられることを特徴とする分析用電池。
  3. 請求項1記載の分析用電池において、
    前記負極活物質及び前記負極集電体は、前記第1ホルダの前記透過膜上に設けられ、
    前記正極活物質及び前記正極集電体は、前記第2ホルダの前記透過膜上に設けられることを特徴とする分析用電池。
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