JP6470198B2 - 光送受信システム - Google Patents
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Description
従来のPAM4方式(4値強度変調方式)は、2ビットのデータ情報を0,1,2,3の4値の光強度に割り当てることで、2bit/symbol(1シンボルあたり2ビット)の伝送を実現する。デュオバイナリPAM4方式では、2ビットのデータ情報を4値の光強度に割り当てたのち、その4値の光強度を0,1,2,3,4,5,6の7値の光強度に割り当てることで、高いフィルタ耐力、高い波長分散耐力を有する2bit/symbolの伝送を実現する。しかし、光受信器では復調の際に7値の光強度を識別しなければならないため、従来のPAM4方式と比べ雑音に対する耐力が低減する。また、送信データ情報を復元するために、復調の際にMLSE(最尤系列推定:maximum likelihood sequence estimation)等を用いたデュオバイナリ復号化を行わなければならないため、光受信器に複雑なデジタル信号処理の機能が必要となる。
光送信器1は、光変調部(例えば、MZ変調器14)に付与するバイアス電圧Vbiasを光強度のヌル点に設定し、7値電気信号の最大振幅(つまり、−3と3)が光変調部の波長電圧Vπの2倍の値(つまり2Vπ)と等しくなるように、振幅を調整する。光信号のヌル点を境として、光位相が反転するため、変調された光信号は7値の光振幅変調が施された光信号となる。このとき、7値データの「3と−3」、「2と−2」、「1と−1」における光強度がそれぞれ等しい値となるように印加電圧を調整する。これより、光振幅で見ると7値、光強度で見ると4値となる光信号を生成することが可能となる。
図3に示す従来のPAM4方式や、図4に示す従来のデュオバイナリPAM4方式では、データ信号が光強度の形で重畳される。これに対し、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式では、図3に示すように、データ信号が光振幅の形で重畳される。
(第1の実施形態)
図11に、第1の実施形態における光送信器110の構成を示すブロック図である。光送信器110は、4値/7値符号化部111と、信号生成部112と、電気アンプ113と、信号光源114と、MZ変調器115とを備える。4値/7値符号化部111は、送信するべき4値データ信号(S)を、(式1)及び(式2)に示された規則に従って7値データ信号(C)に変換し、信号生成部112に出力する。信号生成部112は、4値/7値符号化部111から入力した7値データ信号(C)を、7値電気信号に変換し、電気アンプ113に出力する。電気アンプ113は、信号生成部112から入力した7値電気信号を増幅し、MZ変調器115に電圧として印加する。MZ変調器115は、信号光源114から出力されるレーザ光に、印加電圧により7値の光振幅変調を施した送信光信号(7値振幅変調光信号)を生成する。光送信器110は、MZ変調器115により生成された送信光信号を光ファイバ伝送路に出力する。送信光信号は、光ファイバ伝送路により図13に示す光受信器130へ伝送される。
本実施形態は、第1の実施形態よりも狭い帯域の送信光信号を生成する。本実施形態の光受信器の構成は、第1の実施形態の光受信器130と同様である。
本実施形態は、第1の実施形態をN値(Nは1以上の整数)の強度変調信号に拡張した場合に相当する。
図15は、第3の実施形態における光送信器310の構成を示すブロック図である。光送信器310は、N値/2N−1値符号化部311と、信号生成部312と、電気アンプ313と、信号光源314と、MZ変調器315とを備える。N値/2N−1値符号化部311は、送信するべきN値のデータ信号であるN値データ信号(S)を、(式1)及び(式2)に示された規則に従って2N−1値のデータ信号である2N−1データ信号(C)に変換し、信号生成部312に出力する。信号生成部312は、N値/2N−1値符号化部311から入力した2N−1値データ信号(C)を、2N−1値の電気信号である2N−1値電気信号に変換し、電気アンプ313に出力する。電気アンプ313は、信号生成部312から入力した2N−1値電気信号を増幅し、MZ変調器315に電圧として印加する。MZ変調器315は、信号光源314から出力されるレーザ光に、印加電圧により2N−1値の光振幅変調を施した送信光信号(2N−1値振幅変調光信号)を生成する。
本実施形態は、第3の実施形態よりも狭い帯域の送信光信号を生成する。本実施形態による光受信器の構成は、第3の実施形態による光受信器330と同様である。
光送信器において、符号化部(例えば、4値/7値符号化部)は、0から3までの4値のデータ情報の列からなる4値データ信号を入力する。符号化部は、4値データ信号を、データ情報の値に、値が0のデータ情報が出現する度に正負が反転する符号を付与した値のシンボルの列からなる7値データ信号に変換する。信号生成部は、7値データ信号から7値の電気信号を生成する。光変調部は、信号光源から出力されるレーザ光に、7値の電気信号を印加して4値光強度に相当する7値の光振幅変調を施した光信号を生成する。光受信器において、受光部は、光送信器から送信された光信号を直接検波し、光信号の強度情報を電気信号に変換する。復調部は、受光部によって変換された電気信号から4値のデータ信号を復調する。
なお、光送信器は、7値データ信号をデジタルフィルタ処理によって狭帯域化するデジタルフィルタ機能部を更に備えてもよい。信号生成部は、デジタルフィルタ処理された7値データ信号から7値の電気信号を生成する。
また、信号生成部は、7値データ信号におけるシンボル値がi(i=1,2,3)のときの出力光信号の光強度とシンボル値が−iのときの出力光信号の光強度とが等しく、かつ、シンボル値がiのときに出力光信号の光位相が0であり、シンボル値が−iのときに出力光信号の光位相がπであり、シンボル値が0のときに出力光信号の光強度が最小となるようにレーザ光に変調電圧を印加するための電気信号を生成する。
また、信号生成部は、Vπが光変調部からの出力光パワーを最小値から最大値まで変化させるために必要な電圧値、Vbiasが光変調部からの出力光パワーが最小値となる電圧値である場合に、7値データ信号における−3から3の7つのシンボル値それぞれを、Vbias−VπからVbias+Vπを等間隔に分ける7つの電圧値それぞれに対応させた印加電圧により光変調部を駆動させる電気信号を生成する。
なお、光送信器は、2N−1値データ信号をデジタルフィルタ処理によって狭帯域化するデジタルフィルタ機能部を更に備えてもよい。信号生成部は、デジタルフィルタ処理された2N−1値データ信号から2N−1値の電気信号を生成する。
また、信号生成部は、2N−1値データ信号におけるシンボル値がi(iは1以上N−1以下の整数)のときの出力光信号の光強度とシンボル値が−iのときの出力光信号の光強度とが等しく、かつ、シンボルの値がiのときに出力光信号の光位相が0であり、シンボル値が−iのときに出力光信号の光位相がπであり、シンボル値が0のときに出力光信号の光強度が最小となるようにレーザ光に変調電圧を印加するための電気信号を生成する。
また、信号生成部は、2N−1値データ信号における−N+1からN−1の2N−1個のシンボル値それぞれを、Vbias−VπからVbias+Vπを等間隔に分ける2N−1個の電圧値それぞれに対応させた印加電圧により光変調部を駆動させる電気信号を生成する。
3、130、330…光受信器
11、111、211…4値/7値符号化部
12、112、213、312、413…信号生成部
13、114、215、314、415…信号光源
14、115、216、315、416…MZ変調器
31…受光部
113、214、313、414…電気アンプ
131、331…受光器
132、332…識別回路
212、412…デジタルフィルタ機能部
311、411…N値/2N−1値符号化部
Claims (8)
- 光送信器と光受信器を有する光送受信システムであって、
前記光送信器は、
0から3までの4値のデータ情報の列からなる4値データ信号を、前記データ情報の値に、データ情報の値に0が出現する度に正負が反転する符号を付与した値のシンボルの列からなる7値データ信号に変換する符号化部と、
前記7値データ信号から7値の電気信号を生成する信号生成部と、
信号光源から出力されるレーザ光に、前記電気信号を印加して4値光強度に相当する7値の光振幅変調を施した光信号を生成する光変調部と、
を備え、
前記光受信器は、
前記光送信器から送信された前記光信号を直接検波し、前記光信号の強度情報を電気信号に変換する受光部と、
前記受光部によって変換された電気信号から4値のデータ信号を復調する復調部と、
を備える、
ことを特徴とする光送受信システム。 - 前記光送信器は、前記7値データ信号をデジタルフィルタ処理によって狭帯域化するデジタルフィルタ機能部を更に備え、
前記信号生成部は、デジタルフィルタ処理された前記7値データ信号から7値の電気信号を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の光送受信システム。 - 前記信号生成部は、7値データ信号におけるシンボル値がi(i=1,2,3)のときの出力光信号の光強度とシンボル値が−iのときの出力光信号の光強度とが等しく、かつ、シンボル値がiのときに出力光信号の光位相が0であり、シンボル値が−iのときに出力光信号の光位相がπであり、シンボル値が0のときに出力光信号の光強度が最小となるように前記レーザ光に変調電圧を印加するための電気信号を生成する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光送受信システム。 - 前記信号生成部は、Vπが前記光変調部からの出力光パワーを最小値から最大値まで変化させるために必要な電圧値、Vbiasが前記光変調部からの出力光パワーが最小値となる電圧値である場合に、7値データ信号における−3から3の7つのシンボル値それぞれを、Vbias−VπからVbias+Vπを等間隔に分ける7つの電圧値それぞれに対応させた印加電圧により前記光変調部を駆動させる電気信号を生成する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光送受信システム。 - 光送信器と光受信器を有する光送受信システムであって、
前記光送信器は、
0からN−1(Nは3以上の整数)までのN値のデータ情報の列からなるN値データ信号を、前記データ情報の値に、データ情報の値に0が出現する度に正負が反転する符号を付与した値のシンボルの列からなる2N−1値データ信号に変換する符号化部と、
前記2N−1値データ信号から2N−1値の電気信号を生成する信号生成部と、
信号光源から出力されるレーザ光に、前記電気信号を印加してN値光強度に相当する2N−1値の光振幅変調を施した光信号を生成する光変調部と、
を備え、
前記光受信器は、
前記光送信器から送信された前記光信号を直接検波し、前記光信号の強度情報を電気信号に変換する受光部と、
前記受光部によって変換された電気信号からN値のデータ信号を復調する復調部と、
を備える、
ことを特徴とする光送受信システム。 - 前記光送信器は、前記2N−1値データ信号をデジタルフィルタ処理によって狭帯域化するデジタルフィルタ機能部を更に備え、
前記信号生成部は、デジタルフィルタ処理された前記2N−1値データ信号から2N−1値の電気信号を生成する、
ことを特徴とする請求項5に記載の光送受信システム。 - 前記信号生成部は、2N−1値データ信号におけるシンボル値がi(iは1以上N−1以下の整数)のときの出力光信号の光強度とシンボル値が−iのときの出力光信号の光強度とが等しく、かつ、シンボル値がiのときに出力光信号の光位相が0であり、シンボル値が−iのときに出力光信号の光位相がπであり、シンボル値が0のときに出力光信号の光強度が最小となるように前記レーザ光に変調電圧を印加するための電気信号を生成する、
ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の光送受信システム。 - 前記信号生成部は、Vπが前記光変調部からの出力光パワーを最小値から最大値まで変化させるために必要な電圧値、Vbiasが前記光変調部からの出力光パワーが最小値となる電圧値である場合に、2N−1値データ信号における−N+1からN−1の2N−1個のシンボル値それぞれを、Vbias−VπからVbias+Vπを等間隔に分ける2N−1個の電圧値それぞれに対応させた印加電圧により前記光変調部を駆動させる電気信号を生成する、
ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の光送受信システム。
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