JP6470198B2 - 光送受信システム - Google Patents

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Description

本発明は、光送受信システムに関する。
データ通信需要の増大に伴い、大容量トラヒックの伝送を可能とする光信号変調技術や、光信号多重技術を用いた光伝送ネットワークが普及しつつある。特に、1波当たりの伝送速度が100Gb/s(ギガビット毎秒)以上の超高速光送受信システムにおいて、コヒーレント検波とデジタル信号処理技術を組み合わせた、デジタルコヒーレント技術が広く用いられるようになってきた。一方、LTE(Long Term Evolution)に代表されるような、モバイル端末による大容量データ通信が普及している。この普及により、より安価に、すなわち、より簡易な送受信器構成によって、100Gb/s級の超高速光伝送を実現することが求められている。
簡易な構成で100Gb/s級の超高速光伝送を実現する方式として、光信号の強度情報をもとにデータ信号の復調を行う直接検波方式が注目されている。特に、4値強度変調方式(PAM4:4-level Pulse Amplitude Modulation)を用いた超高速光伝送方式の検討が進められている。4値強度変調方式は、2値の強度変調信号であるNRZ(Non Return-to-Zero)方式に比べて高い周波数利用効率を有する。
デジタルコヒーレント技術を用いた100Gb/s級光伝送では、一般に偏波多重QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調方式(PDM−QPSK)が用いられておいる。PDM−QPSKの変調速度は、25Gbaud(ギガボー)程度である。一方、PAM4を用いて100Gb/s級の超高速光伝送を実施する場合の変調速度は50Gbaud程度である。そのため、PAM4を用いた場合の信号スペクトルは、PDM−QPSKよりも広い周波数を占有する。これは、100Gb/s級のPAM4方式は、PDM−QPSK方式に比べてフィルタリングによる波形劣化の影響を大きく受けることを意味する。より簡易な構成で100Gb/s級超高速光伝送を実現するためには、より狭帯域な電気フィルタを適用することが重要となるため、伝送信号に対するフィルタ耐力の向上技術が検討されている。PAM4信号に対するフィルタ耐力の向上技術として、デュオバイナリPAM4方式が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。デュオバイナリPAM4方式では、PAM4信号で用いる光強度の4値信号をデュオバイナリ符号化し、光強度の7値信号に変換することで、フィルタ耐力ならびに伝送路の波長分散に対する耐力の向上を実現する。
簡易な構成で100Gb/s級超高速光伝送を実現する方式としてPAM4方式が検討されており、このPAM4方式にデュオバイナリ符号化を適用することで、フィルタ耐力、波長分散耐力の向上を実現するデュオバイナリPAM4方式が提案されている。しかし、このデュオバイナリPAM4方式では光強度が7値をとり、PAM4信号と比較してシンボル間距離が短くなるため、雑音に対する耐力が低減してしまう。また、光送信器においてデュオバイナリ符号化が適用されているため、復調の際に光受信器において最尤系列推定(MLSE:Maximum likelihood sequence estimation)を用いる必要があり、光受信器機能の複雑化を招いてしまうという課題がある。
上記事情に鑑み、本発明は、光受信器において複雑な復調処理を用いることなく、フィルタ耐力のある高速伝送を実現する光送受信システムを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、光送信器と光受信器を有する光送受信システムであって、前記光送信器は、0から3までの4値のデータ情報の列からなる4値データ信号を、前記データ情報の値に、データ情報の値に0が出現する度に正負が反転する符号を付与した値のシンボルの列からなる7値データ信号に変換する符号化部と、前記7値データ信号から7値の電気信号を生成する信号生成部と、信号光源から出力されるレーザ光に、前記電気信号を印加して4値光強度に相当する7値の光振幅変調を施した光信号を生成する光変調部と、を備え、前記光受信器は、前記光送信器から送信された前記光信号を直接検波し、前記光信号の強度情報を電気信号に変換する受光部と、前記受光部によって変換された電気信号から4値のデータ信号を復調する復調部と、を備える。
また、本発明の一態様は、上述の光送受信システムであって、前記光送信器は、前記7値データ信号をデジタルフィルタ処理によって狭帯域化するデジタルフィルタ機能部を更に備え、前記信号生成部は、デジタルフィルタ処理された前記7値データ信号から7値の電気信号を生成する。
また、本発明の一態様は、上述の光送受信システムであって、前記信号生成部は、7値データ信号におけるシンボル値がi(i=1,2,3)のときの出力光信号の光強度とシンボル値が−iのときの出力光信号の光強度とが等しく、かつ、シンボル値がiのときに出力光信号の光位相が0であり、シンボル値が−iのときに出力光信号の光位相がπであり、シンボル値が0のときに出力光信号の光強度が最小となるように前記レーザ光に変調電圧を印加するための電気信号を生成する。
また、本発明の一態様は、上述の光送受信システムであって、前記信号生成部は、Vπが前記光変調部からの出力光パワーを最小値から最大値まで変化させるために必要な電圧値、Vbiasが前記光変調部からの出力光パワーが最小値となる電圧値である場合に、7値データ信号における−3から3の7つのシンボル値それぞれを、Vbias−VπからVbias+Vπを等間隔に分ける7つの電圧値それぞれに対応させた印加電圧により前記光変調部を駆動させる電気信号を生成する。
本発明の一態様は、光送信器と光受信器を有する光送受信システムであって、前記光送信器は、0からN−1(Nは以上の整数)までのN値のデータ情報の列からなるN値データ信号を、前記データ情報の値に、データ情報の値に0が出現する度に正負が反転する符号を付与した値のシンボルの列からなる2N−1値データ信号に変換する符号化部と、前記2N−1値データ信号から2N−1値の電気信号を生成する信号生成部と、信号光源から出力されるレーザ光に、前記電気信号を印加してN値光強度に相当する2N−1値の光振幅変調を施した光信号を生成する光変調部と、を備え、前記光受信器は、前記光送信器から送信された前記光信号を直接検波し、前記光信号の強度情報を電気信号に変換する受光部と、前記受光部によって変換された電気信号からN値のデータ信号を復調する復調部と、を備える。
また、本発明の一態様は、上述の光送受信システムであって、前記光送信器は、前記2N−1値データ信号をデジタルフィルタ処理によって狭帯域化するデジタルフィルタ機能部を更に備え、前記信号生成部は、デジタルフィルタ処理された前記2N−1値データ信号から2N−1値の電気信号を生成する。
また、本発明の一態様は、上述の光送受信システムであって、前記信号生成部は、2N−1値データ信号におけるシンボル値がi(iは1以上N−1以下の整数)のときの出力光信号の光強度とシンボル値が−iのときの出力光信号の光強度とが等しく、かつ、シンボル値がiのときに出力光信号の光位相が0であり、シンボル値が−iのときに出力光信号の光位相がπであり、シンボル値が0のときに出力光信号の光強度が最小となるように前記レーザ光に変調電圧を印加するための電気信号を生成する。
また、本発明の一態様は、上述の光送受信システムであって、前記信号生成部は、Vπが前記光変調部からの出力光パワーを最小値から最大値まで変化させるために必要な電圧値、Vbiasが前記光変調部からの出力光パワーが最小値となる電圧値である場合に、2N−1値データ信号における−N+1からN−1の2N−1個のシンボル値それぞれを、Vbias−VπからVbias+Vπを等間隔に分ける2N−1個の電圧値それぞれに対応させた印加電圧により前記光変調部を駆動させる電気信号を生成する。
本発明により、光受信器において複雑な復調処理を用いることなく、フィルタ耐力のある高速伝送を実現することが可能となる。
本発明の実施形態による光送信器の構成を示すブロック図である。 同実施形態による7値電気信号と送信光信号の光強度の関係を示す図である。 従来のPAM4方式における4値電気信号と送信光信号の光強度の関係を示す図である。 従来のデュオバイナリPAM4方式における7値電気信号と送信光信号の光強度の関係を示す図である。 同実施形態による光受信器の構成を示すブロック図である。 同実施形態の4値/7値符号化PAM4方式と従来のPAM4方式のそれぞれにおける、符号化前の4値データ信号と符号化後の光信号波形の関係を示す図である。 同実施形態の4値/7値符号化PAM4方式と従来のPAM4方式のそれぞれにおける送信光信号スペクトルを示す図である。 同実施形態の4値/7値符号化PAM4方式と従来のPAM4方式のそれぞれに対するOSNR(Optical Signal-to-Noise Ratio)特性評価の結果を示す図である。 同実施形態の4値/7値符号化PAM4方式と従来のPAM4方式のそれぞれの波形が、波長分散によってどのように劣化するのかを示す図である。 同実施形態の4値/7値符号化PAM4方式と従来のPAM4方式のそれぞれに対する波長分散耐力の評価結果を示す図である。 第1の実施形態における光送信器の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における7値電気信号と送信光信号の光強度の関係を示す図である。 第1の実施形態における光受信器の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における光送信器の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態における光送信器の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態における光受信器の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態における光送信器の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
従来のPAM4方式(4値強度変調方式)は、2ビットのデータ情報を0,1,2,3の4値の光強度に割り当てることで、2bit/symbol(1シンボルあたり2ビット)の伝送を実現する。デュオバイナリPAM4方式では、2ビットのデータ情報を4値の光強度に割り当てたのち、その4値の光強度を0,1,2,3,4,5,6の7値の光強度に割り当てることで、高いフィルタ耐力、高い波長分散耐力を有する2bit/symbolの伝送を実現する。しかし、光受信器では復調の際に7値の光強度を識別しなければならないため、従来のPAM4方式と比べ雑音に対する耐力が低減する。また、送信データ情報を復元するために、復調の際にMLSE(最尤系列推定:maximum likelihood sequence estimation)等を用いたデュオバイナリ復号化を行わなければならないため、光受信器に複雑なデジタル信号処理の機能が必要となる。
本実施形態は、2ビットのデータ情報を4値の光強度に割り当てたのち、その4値の光強度を−3,−2,−1,0,1,2,3の7値の光振幅に割り当てる。これは、4値/7値符号化に相当する。符号化前の4値信号をS(S=0,1,2,3)、符号化後の7値信号をC(C=−3,−2,−1,0,1,2,3)、管理符号をP(P=−1,1)とした場合、符号化は以下の(式1)及び(式2)に従い実行される。
Figure 0006470198
ただし、S=0のときは、Pの符号を反転させることとする。このとき、Pの初期値は1と−1のどちらでもよい。(式1)及び(式2)に示された規則に従って4値/7値符号化を実施すると、例えば、S=[1 0 3 2 1 0 2 0 0 3 2 0 2]という4値信号のシーケンスに対しては、C=[1 0 −3 −2 −1 0 2 0 0 3 2 0 −2]という7値信号のシーケンスが割り当てられることとなる。ここでは、管理符号Pの初期値を1としており、管理符号のシーケンスは、P=[1 −1 −1 −1 −1 1 1 −1 1 1 1 −1 −1]となる。
本実施形態による光送受信システムは、図1に示す光送信器1と、図5に示す光受信器3を備える。光送信器1と光受信器3とは、光ファイバ伝送路を介して接続される。光ファイバ伝送路は、光送信器1と光受信器3との間の信号光を伝送する。送信側と受信側の一方又は両方が、光送信器1及び光受信器3を備える光送受信器であってもよい。
図1は、光送信器1の構成を示すブロック図である。光送信器1は、4値/7値符号化部11と、信号生成部12と、信号光源13と、マッハツェンダー型光強度変調器(以下、「MZ変調器」と記載する。)14とを備える。4値/7値符号化部11は、送信するべき4値のデータ信号である4値データ信号(S)を、(式1)及び(式2)に示す規則に従って7値のデータ信号である7値データ信号(C)に変換する。信号生成部12は、7値データ信号(C)を、7値の電気信号である7値電気信号に変換する。信号生成部12は、7値電気信号を印加電圧としてMZ変調器14に付与する。これにより、MZ変調器14は、信号光源13から出力されるレーザ光に、印加電圧により7値の光振幅変調を施した送信光信号(7値振幅変調光信号)を生成する。光送信器1は、MZ変調器14により生成された送信光信号を光ファイバ伝送路に出力する。送信光信号は、光ファイバ伝送路により光受信器3へ伝送される。
図2は、本実施形態による7値電気信号と送信光信号の光強度の関係を示す図である。
光送信器1は、光変調部(例えば、MZ変調器14)に付与するバイアス電圧Vbiasを光強度のヌル点に設定し、7値電気信号の最大振幅(つまり、−3と3)が光変調部の波長電圧Vπの2倍の値(つまり2Vπ)と等しくなるように、振幅を調整する。光信号のヌル点を境として、光位相が反転するため、変調された光信号は7値の光振幅変調が施された光信号となる。このとき、7値データの「3と−3」、「2と−2」、「1と−1」における光強度がそれぞれ等しい値となるように印加電圧を調整する。これより、光振幅で見ると7値、光強度で見ると4値となる光信号を生成することが可能となる。
図3は、従来のPAM4方式における4値電気信号と送信光信号の光強度の関係を示す図であり、図4は、従来のデュオバイナリPAM4方式における7値電気信号と送信光信号の光強度の関係を示す図である。
図3に示す従来のPAM4方式や、図4に示す従来のデュオバイナリPAM4方式では、データ信号が光強度の形で重畳される。これに対し、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式では、図3に示すように、データ信号が光振幅の形で重畳される。
図5は、本実施形態による光受信器3の構成を示すブロック図である。光受信器3は、受光部31を備える。受光部31は、光送信器1から出力され、光ファイバ伝送路により伝送された7値振幅変調光信号を直接検波によって受信し、受信した光信号の強度情報を電気信号に変換する。ここで、送信光信号として7値の光振幅変調が施された光信号は、4値の振幅を持つ電気信号である4値電気信号に変換される。具体的には、光振幅として−3又は3が割り当てられた光信号に対応する電気信号の振幅値は3、光振幅として−2又は2が割り当てられた光信号に対応する電気信号の振幅値は2、光振幅として−1又は1が割り当てられた光信号に対応する電気信号の振幅値は1、光振幅として0が割り当てられた光信号に対応する電気信号の振幅値は0となる。受光部31による直接検波後の4値電気信号をR(R=0,1,2,3)とすると、この4値電気信号(R)はまさしく符号化前の4値データ信号(S)に対応しており、以下の(式3)により表すことができる。
Figure 0006470198
このように、本実施形態ではデュオバイナリPAM4方式のようなMLSE等を用いた復号化処理を用いることなく送信データを復調することが可能である。従って、光受信器に複雑なデジタル信号処理機能を具備する必要がない。これは、簡易な光受信器構成によって信号が復調可能であることを意味する。
図6は、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式と従来のPAM4方式のそれぞれにおける、符号化前の4値データ信号(S)と符号化後の光信号波形の関係を示す図である。図6(a)は、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式について、図6(b)は従来のPAM4方式について示している。
本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式と従来のPAM4方式のいずれも、符号化前の4値データ信号(S)は、[3 0 3 2 0 1 0 3]である。図6(b)に示す通り、従来のPAM4方式では[3 0 3]のようなデータシーケンスでは、変調周波数相当の高い周波数で大きな光振幅の変化が生じる。一方、図6(a)に示すように、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式では、[3 0 3]のようなデータシーケンスは4値/7値符号化により[3 0 −3]となるため、変調周波数の半分程度の低い周波数で光振幅の変化が生じるのみである。これは、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式では、高い周波数でかつ大きな光振幅の変化が発生しないということを意味している。
図7は、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式と従来のPAM4方式のそれぞれにおける送信光信号スペクトルを示す図である。図7(a)は、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式について、図7(b)は従来のPAM4方式について示している。ここでは、いずれも、変調速度を56Gbaudとしている。
図7(a)に示すように、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式では信号パワーが低周波領域に集中しており、図7(b)に示す従来のPAM4方式に比べて高周波領域のパワーが小さいことが確認できる。これは、4値/7値符号化PAM4方式では高周波変動が抑圧されていることを意味している。
図8は、伝送シミュレーションによる、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式と従来のPAM4方式のそれぞれに対するOSNR(光信号対雑音比:Optical Signal-to-Noise Ratio)特性評価の結果を示す図である。ここでは、それぞれの信号の変調速度を56Gbaudとしており、光送信器の電気帯域を26GHzに制限した場合、28GHzに制限した場合、制限を与えなかった場合のそれぞれに対して、OSNRとBER(ビット誤り率)の関係を示している。
帯域制限を与えなかった場合における4値/7値符号化PAM4方式のOSNR特性は、従来のPAM4方式のOSNR特性とほぼ同等であることが確認できる。一方、帯域制限を与えた場合における本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式のOSNR特性は、従来のPAM4と比較して良好な特性を示していることが確認できる。特に、光送信器の電気帯域を26GHzに制限した場合に注目すると、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式が1E−3のBERを満足するために必要なOSNRがおよそ33dBであるのに対し、従来のPAM4方式が1E−3のBERを満足するために必要なOSNRはおよそ35dBである。これは、帯域制限環境下において、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式を適用することで、OSNR換算で約2dBの特性改善効果が得られることを意味している。
図9は、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式と従来のPAM4方式のそれぞれの波形が、波長分散によってどのように劣化するのかを示す図である。図9(a)は、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式の波形の劣化を示す図であり、図9(b)が従来のPAM4方式の波形の劣化を示す図である。ここでは、符号化前の4値データ信号(S)は、[3 0 3]である。図9(b)に示すように、従来のPAM4方式では「3」に相当する光信号が波長分散により波形広がりを生じ、隣の「0」に相当するシンボルとの間でシンボル間干渉(ISI:Inter-Symbol Interference)が発生してしまう。一方、図9(a)に示すように、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式では、[3 0 3]のようなデータシーケンスは4値/7値符号化により[3 0 −3]となる。そのため、「3」に相当するシンボルと隣の「0」に相当するシンボルとの間のISIは、「−3」に相当するシンボルと隣の「0」に相当するシンボルとの間のISIによって打ち消し合う。したがって、「3」「0」「−3」の間でISIが発生することがない。これは、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式は、従来のPAM4方式と比べて波長分散による信号品質劣化の影響が小さい、すなわち、高い波長分散耐力を有する方式であることを意味している。
図10は、伝送シミュレーションによる、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式と従来のPAM4方式のそれぞれに対する波長分散耐力の評価結果を示す図である。ここでは、それぞれの信号の変調速度を56Gbaudとしており、OSNRが34dBのときにおける伝送路波長分散とBERの関係を示している。1E−3のBERを満足する波長分散値に注目すると、従来のPAM4方式では、±17.5ps/nmを超過するとBERが1E−3以上になってしまうのに対し、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式は、±27.5ps/nmまでであればBERが1E−3を超過しないことが確認できる。これは、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式が従来のPAM4方式に比べておよそ1.4倍の波長分散耐力を有していることを意味している。
なお、本実施形態の4値/7値符号化PAM4方式は、任意のN値の強度変調信号(PAM−N方式)に対する符号化方式として拡張可能である。具体的には、N値のデータ信号を(式1)及び(式2)に示す方法で符号化することにより、2N−1値のデータ信号に変換し、N値/2N−1値符号化PAM−N方式を実現する。ここで、Sは符号化前のN値のデータ信号(S=0,1.…,N−1)、Cは符号化後の2N−1値のデータ信号(C=−N+1,…,−1,0,1,…,N−1)、Pは管理符号(P=−1,1)である。
続いて、上述した実施形態を適用した第1の実施形態〜第4の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図11に、第1の実施形態における光送信器110の構成を示すブロック図である。光送信器110は、4値/7値符号化部111と、信号生成部112と、電気アンプ113と、信号光源114と、MZ変調器115とを備える。4値/7値符号化部111は、送信するべき4値データ信号(S)を、(式1)及び(式2)に示された規則に従って7値データ信号(C)に変換し、信号生成部112に出力する。信号生成部112は、4値/7値符号化部111から入力した7値データ信号(C)を、7値電気信号に変換し、電気アンプ113に出力する。電気アンプ113は、信号生成部112から入力した7値電気信号を増幅し、MZ変調器115に電圧として印加する。MZ変調器115は、信号光源114から出力されるレーザ光に、印加電圧により7値の光振幅変調を施した送信光信号(7値振幅変調光信号)を生成する。光送信器110は、MZ変調器115により生成された送信光信号を光ファイバ伝送路に出力する。送信光信号は、光ファイバ伝送路により図13に示す光受信器130へ伝送される。
MZ変調器115に印加されるバイアス電圧は、MZ変調器115からの出力光のパワーが最小になる値(ヌル点)に合わせる。バイアス電圧をVbiasとすると、−3,−2,−1,0,1,2,3の各シンボルに対応する印加電圧値はそれぞれ以下の(式4)〜(式10)の通りとなる。なお、シンボルiは、値がi(iは−3以上3以下の整数)のシンボルである。
Figure 0006470198
図12は、7値電気信号と送信光信号の光強度の関係を示す図である。上記の式におけるVπは、図12に示す通り、MZ変調器115からの出力光パワーが最小から最大になる電圧値である。このように印加電圧を設定することで、MZ変調器115からの出力光パワーが各シンボル間で等間隔に配置された7値の光振幅変調信号を生成することが可能となる。
図13は、第1の実施形態における光受信器130の構成を示すブロック図である。光送信器110と光ファイバ伝送路を介して接続される。光受信器130は、受光器(PD)131と、識別回路132とを備える。受光器131は、光送信器110から出力され、光ファイバ伝送路により伝送された7値振幅変調光信号を受信し、受信した光信号を直接検波によって受信する。受光器131は、受信した光信号の強度情報を4値の電気信号である4値電気信号(R)に変換し、識別回路132に出力する。識別回路132は、信号のクロックを抽出するとともに、光信号の強度情報に相当する4値電気信号(R)が表す強度の値に応じて0,1,2,3を識別することで、送信データを復調する。
(第2の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態よりも狭い帯域の送信光信号を生成する。本実施形態の光受信器の構成は、第1の実施形態の光受信器130と同様である。
図14は、第2の実施形態における光送信器210の構成を示すブロック図である。光送信器210は、4値/7値符号化部211と、デジタルフィルタ機能部212と、信号生成部213と、電気アンプ214と、信号光源215と、MZ変調器216とを備える。このように、光送信器210は、第1の実施形態の光送信器110に、デジタルフィルタ機能部をさらに加えた構成である。
4値/7値符号化部211は、送信するべき4値データ信号(S)を7値データ信号(C)に変換し、デジタルフィルタ機能部212に出力する。デジタルフィルタ機能部212は、4値/7値符号化部211から入力した7値データ信号(C)に対してデジタルフィルタ処理を施し、信号生成部213に出力する。信号生成部213は、デジタルフィルタ処理が施されたデ7値データ信号を、7値電気信号に変換し、電気アンプ214に出力する。これにより、電気アンプ214へ入力される7値電気信号の狭帯域化を行うことが可能となる。特に、デジタルフィルタ処理として、伝達関数が以下の(式11)、(式12)及び(式13)で示されるレイズドコサインフィルタ(RCF)処理を施した信号を信号生成部213から出力することにより、より信号帯域が狭い送信光信号の生成が可能となる。電気アンプ214は、信号生成部213から入力した7値電気信号を増幅し、MZ変調器216に電圧として印加する。MZ変調器216は、信号光源215から出力されるレーザ光に、7値の光振幅変調を施した送信光信号を生成する。
Figure 0006470198
ここで、Wは変調速度、αはロールオフ係数であり、0≦α≦1である。
第1の実施形態では、信号生成部112には7値の電気信号を生成するために必要な解像度を有するデジタルアナログ変換器(DAC)機能が備わっていればよい。第2の実施形態では、RCF処理に伴いより高い解像度を有するDAC機能が信号生成部213に必要となる一方で、4値/7値符号化PAM4方式の特徴を備え、かつ第1の実施形態に比べてより信号帯域の狭い送信光信号を生成することが可能となる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態をN値(Nは1以上の整数)の強度変調信号に拡張した場合に相当する。
図15は、第3の実施形態における光送信器310の構成を示すブロック図である。光送信器310は、N値/2N−1値符号化部311と、信号生成部312と、電気アンプ313と、信号光源314と、MZ変調器315とを備える。N値/2N−1値符号化部311は、送信するべきN値のデータ信号であるN値データ信号(S)を、(式1)及び(式2)に示された規則に従って2N−1値のデータ信号である2N−1データ信号(C)に変換し、信号生成部312に出力する。信号生成部312は、N値/2N−1値符号化部311から入力した2N−1値データ信号(C)を、2N−1値の電気信号である2N−1値電気信号に変換し、電気アンプ313に出力する。電気アンプ313は、信号生成部312から入力した2N−1値電気信号を増幅し、MZ変調器315に電圧として印加する。MZ変調器315は、信号光源314から出力されるレーザ光に、印加電圧により2N−1値の光振幅変調を施した送信光信号(2N−1値振幅変調光信号)を生成する。
MZ変調器315に印加されるバイアス電圧は、MZ変調器315からの出力光のパワーが最小になる値(ヌル点)に合わせる。バイアス電圧をVbiasとすると、各シンボル−N+1,…,−1,0,1,…,N−1に対応する印加電圧値はそれぞれ以下の(式14)〜(式16)の通りとなる。なお、シンボルjは、値がj(jは−N+1以上N−1以下の整数)のシンボルである。
Figure 0006470198
ここでVπは、図12に示す通り、MZ変調器315からの出力光パワーが最小から最大になる電圧値である。このように印加電圧を設定することで、MZ変調器315からの出力光パワーが各シンボル間で等間隔に配置されたN−1値の光振幅変調信号を生成することが可能となる。
図16は、第3の実施形態における光受信器330の構成を示すブロック図である。光受信器330は、光送信器310と光ファイバ伝送路を介して接続される。光受信器330は、受光器331と、識別回路332とを備える。受光器331は、光送信器310から出力され、光ファイバ伝送路により伝送された2N−1値振幅変調光信号を直接検波によって受信する。受光器331は、受信した光信号の強度情報をN値の電気信号であるN値電気信号(R)に変換し、識別回路332に出力する。識別回路332は、信号のクロックを抽出するとともに、光信号の強度情報に相当するN値電気信号(R)が表す強度の値に応じて0,1,…,N−1を識別することで、送信データを復調する。
(第4の実施形態)
本実施形態は、第3の実施形態よりも狭い帯域の送信光信号を生成する。本実施形態による光受信器の構成は、第3の実施形態による光受信器330と同様である。
図17は、第4の実施形態における光送信器410の構成を示すブロック図である。光送信器410は、N値/2N−1値符号化部411と、デジタルフィルタ機能部412と、信号生成部413と、電気アンプ414と、信号光源415と、MZ変調器416とを備える。このように、光送信器410は、第3の実施形態の光送信器310に、デジタルフィルタ機能部をさらに加えた構成である。
N値/2N−1値符号化部411は、送信するべきN値データ信号(S)を2N−1値データ信号(C)に変換し、デジタルフィルタ機能部412に出力する。デジタルフィルタ機能部412は、N値/2N−1値符号化部411から入力した2N−1値データ信号(C)に対してデジタルフィルタ処理を施し、信号生成部413に出力する。信号生成部413は、デジタルフィルタ処理が施された2N−1値データ信号を、2N−1値電気信号に変換し、電気アンプ414に出力する。これにより、電気アンプ414へ入力される2N−1値電気信号の狭帯域化を行うことが可能となる。特に、デジタルフィルタ処理として、伝達関数が(式11)、(式12)及び(式13)で示されるRCF処理を施した信号を信号生成部413から出力することにより、より信号帯域が狭い送信光信号を生成することが可能となる。電気アンプ414は、信号生成部413から入力した2N−1値電気信号を増幅し、MZ変調器416に電圧として印加する。MZ変調器416は、信号光源415から出力されるレーザ光に、印加電圧により2N−1値の光振幅変調を施した送信光信号を生成する。
第3の実施形態では、信号生成部312には2N−1値の電気信号を生成するために必要な解像度を有するデジタルアナログ変換器(DAC)機能が備わっていればよい。第4の実施形態では、RCF処理に伴い、より高い解像度を有するDAC機能が信号生成部413に必要となる一方で、N値/2N−1値符号化PAM4方式の特徴を備え、かつ第3の実施形態に比べてより信号帯域の狭い送信光信号を生成することが可能となる。
以上説明した実施形態によれば、光送受信システムは、光送信器及び光受信器を有する。光送信器は、符号化部と、信号生成部と、信号光源と、光変調部(例えば、MZ変調器)とを備え、光受信器は、受光部と、復調部(例えば、識別回路)とを備える。
光送信器において、符号化部(例えば、4値/7値符号化部)は、0から3までの4値のデータ情報の列からなる4値データ信号を入力する。符号化部は、4値データ信号を、データ情報の値に、値が0のデータ情報が出現する度に正負が反転する符号を付与した値のシンボルの列からなる7値データ信号に変換する。信号生成部は、7値データ信号から7値の電気信号を生成する。光変調部は、信号光源から出力されるレーザ光に、7値の電気信号を印加して4値光強度に相当する7値の光振幅変調を施した光信号を生成する。光受信器において、受光部は、光送信器から送信された光信号を直接検波し、光信号の強度情報を電気信号に変換する。復調部は、受光部によって変換された電気信号から4値のデータ信号を復調する。
なお、光送信器は、7値データ信号をデジタルフィルタ処理によって狭帯域化するデジタルフィルタ機能部を更に備えてもよい。信号生成部は、デジタルフィルタ処理された7値データ信号から7値の電気信号を生成する。
また、信号生成部は、7値データ信号におけるシンボル値がi(i=1,2,3)のときの出力光信号の光強度とシンボル値が−iのときの出力光信号の光強度とが等しく、かつ、シンボル値がiのときに出力光信号の光位相が0であり、シンボル値が−iのときに出力光信号の光位相がπであり、シンボル値が0のときに出力光信号の光強度が最小となるようにレーザ光に変調電圧を印加するための電気信号を生成する。
また、信号生成部は、Vπが光変調部からの出力光パワーを最小値から最大値まで変化させるために必要な電圧値、Vbiasが光変調部からの出力光パワーが最小値となる電圧値である場合に、7値データ信号における−3から3の7つのシンボル値それぞれを、Vbias−VπからVbias+Vπを等間隔に分ける7つの電圧値それぞれに対応させた印加電圧により光変調部を駆動させる電気信号を生成する。
あるいは、光送信器において、符号化部(例えば、N値/2N−1値符号化部)は、0からN−1(Nは1以上の整数)までのN値のデータ情報の列からなるN値データ信号を入力する。符号化部は、N値データ信号を、データ情報の値に、値が0のデータ情報が出現する度に正負が反転する符号を付与した値のシンボルの列からなる2N−1値データ信号に変換する。信号生成部は、2N−1値データ信号から2N−1値の電気信号を生成する。光変調部は、信号光源から出力されるレーザ光に、電気信号を印加してN値光強度に相当する2N−1値の光振幅変調を施した光信号を生成する。光受信器において受光部は、光送信器から送信された光信号を直接検波し、光信号の強度情報を電気信号に変換する。復調部は、受光部によって変換された電気信号からN値のデータ信号を復調する。
なお、光送信器は、2N−1値データ信号をデジタルフィルタ処理によって狭帯域化するデジタルフィルタ機能部を更に備えてもよい。信号生成部は、デジタルフィルタ処理された2N−1値データ信号から2N−1値の電気信号を生成する。
また、信号生成部は、2N−1値データ信号におけるシンボル値がi(iは1以上N−1以下の整数)のときの出力光信号の光強度とシンボル値が−iのときの出力光信号の光強度とが等しく、かつ、シンボルの値がiのときに出力光信号の光位相が0であり、シンボル値が−iのときに出力光信号の光位相がπであり、シンボル値が0のときに出力光信号の光強度が最小となるようにレーザ光に変調電圧を印加するための電気信号を生成する。
また、信号生成部は、2N−1値データ信号における−N+1からN−1の2N−1個のシンボル値それぞれを、Vbias−VπからVbias+Vπを等間隔に分ける2N−1個の電圧値それぞれに対応させた印加電圧により光変調部を駆動させる電気信号を生成する。
以上説明した実施形態によれば、光送信器は、光強度を7値化又は2N−1値化するのではなく、光振幅を7値化又は2N−1値化して送信光信号を生成する。これにより、本実施形態は、従来のPAM4方式と比較して、PAM4信号のフィルタ耐力向上、波長分散耐力向上を実現することができる。また、本実施形態は、従来のデュオバイナリPAM4と比較して、高い雑音耐力を有し、光受信器においてMLSE等の複雑な復調処理を用いる必要もない。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
伝送された光信号を直接受信することで、光信号の強度情報をもとにデータ信号の復調を行う直接検波方式を用いた光送受信システムに適用可能である。
1、110、210、310、410…光送信器
3、130、330…光受信器
11、111、211…4値/7値符号化部
12、112、213、312、413…信号生成部
13、114、215、314、415…信号光源
14、115、216、315、416…MZ変調器
31…受光部
113、214、313、414…電気アンプ
131、331…受光器
132、332…識別回路
212、412…デジタルフィルタ機能部
311、411…N値/2N−1値符号化部

Claims (8)

  1. 光送信器と光受信器を有する光送受信システムであって、
    前記光送信器は、
    0から3までの4値のデータ情報の列からなる4値データ信号を、前記データ情報の値に、データ情報の値に0が出現する度に正負が反転する符号を付与した値のシンボルの列からなる7値データ信号に変換する符号化部と、
    前記7値データ信号から7値の電気信号を生成する信号生成部と、
    信号光源から出力されるレーザ光に、前記電気信号を印加して4値光強度に相当する7値の光振幅変調を施した光信号を生成する光変調部と、
    を備え、
    前記光受信器は、
    前記光送信器から送信された前記光信号を直接検波し、前記光信号の強度情報を電気信号に変換する受光部と、
    前記受光部によって変換された電気信号から4値のデータ信号を復調する復調部と、
    を備える、
    ことを特徴とする光送受信システム。
  2. 前記光送信器は、前記7値データ信号をデジタルフィルタ処理によって狭帯域化するデジタルフィルタ機能部を更に備え、
    前記信号生成部は、デジタルフィルタ処理された前記7値データ信号から7値の電気信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送受信システム。
  3. 前記信号生成部は、7値データ信号におけるシンボル値がi(i=1,2,3)のときの出力光信号の光強度とシンボル値が−iのときの出力光信号の光強度とが等しく、かつ、シンボル値がiのときに出力光信号の光位相が0であり、シンボル値が−iのときに出力光信号の光位相がπであり、シンボル値が0のときに出力光信号の光強度が最小となるように前記レーザ光に変調電圧を印加するための電気信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光送受信システム。
  4. 前記信号生成部は、Vπが前記光変調部からの出力光パワーを最小値から最大値まで変化させるために必要な電圧値、Vbiasが前記光変調部からの出力光パワーが最小値となる電圧値である場合に、7値データ信号における−3から3の7つのシンボル値それぞれを、Vbias−VπからVbias+Vπを等間隔に分ける7つの電圧値それぞれに対応させた印加電圧により前記光変調部を駆動させる電気信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光送受信システム。
  5. 光送信器と光受信器を有する光送受信システムであって、
    前記光送信器は、
    0からN−1(Nは以上の整数)までのN値のデータ情報の列からなるN値データ信号を、前記データ情報の値に、データ情報の値に0が出現する度に正負が反転する符号を付与した値のシンボルの列からなる2N−1値データ信号に変換する符号化部と、
    前記2N−1値データ信号から2N−1値の電気信号を生成する信号生成部と、
    信号光源から出力されるレーザ光に、前記電気信号を印加してN値光強度に相当する2N−1値の光振幅変調を施した光信号を生成する光変調部と、
    を備え、
    前記光受信器は、
    前記光送信器から送信された前記光信号を直接検波し、前記光信号の強度情報を電気信号に変換する受光部と、
    前記受光部によって変換された電気信号からN値のデータ信号を復調する復調部と、
    を備える、
    ことを特徴とする光送受信システム。
  6. 前記光送信器は、前記2N−1値データ信号をデジタルフィルタ処理によって狭帯域化するデジタルフィルタ機能部を更に備え、
    前記信号生成部は、デジタルフィルタ処理された前記2N−1値データ信号から2N−1値の電気信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光送受信システム。
  7. 前記信号生成部は、2N−1値データ信号におけるシンボル値がi(iは1以上N−1以下の整数)のときの出力光信号の光強度とシンボル値が−iのときの出力光信号の光強度とが等しく、かつ、シンボル値がiのときに出力光信号の光位相が0であり、シンボル値が−iのときに出力光信号の光位相がπであり、シンボル値が0のときに出力光信号の光強度が最小となるように前記レーザ光に変調電圧を印加するための電気信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の光送受信システム。
  8. 前記信号生成部は、Vπが前記光変調部からの出力光パワーを最小値から最大値まで変化させるために必要な電圧値、Vbiasが前記光変調部からの出力光パワーが最小値となる電圧値である場合に、2N−1値データ信号における−N+1からN−1の2N−1個のシンボル値それぞれを、Vbias−VπからVbias+Vπを等間隔に分ける2N−1個の電圧値それぞれに対応させた印加電圧により前記光変調部を駆動させる電気信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の光送受信システム。
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