JP6468203B2 - 電源システム - Google Patents

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Description

この発明は、電源システムに関し、より特定的には、電圧レベルの異なる蓄電装置を備える電源システムに関する。
高電圧および低電圧の2種類のバッテリ(蓄電装置)を備えた電源システムにおいて、高電圧バッテリの出力電圧を降圧して、低電圧バッテリの出力電圧相当に変換する電圧変換器(DCDCコンバータ)を設ける構成が、たとえば、特開2015−100171号公報(特許文献1)、特開2015−130766号公報(特許文献2)および特開2015−236943号公報(特許文献3)等に記載されている。
特に、特許文献1には、上記のような構成において、DCDCコンバータの出力電流の検出値に基づいて、DCDCコンバータの出力側における断線異常を検出するための手法が開示されている。また、特許文献2には、低電圧バッテリのSOCに余裕があるか否かに応じて、DCDCコンバータの出力電圧を低下させる、補機電力削減制御を実行することが記載されている。
特開2015−100171号公報 特開2015−130766号公報 特開2015−236943号公報
しかしながら、特許文献1では、断線異常の検出のために、DCDCコンバータから出力される直流電流の検出器(電流センサ)を、DCDCコンバータの内部に設ける一方で、特許文献2のように、低電圧バッテリの充放電電流を検出するための電流センサは配置されていない。
したがって、特許文献2のような、低電圧バッテリの充放電電流値を検出する構成に対して、特許文献1に記載された断線異常の検出を適用すると、低電圧系の回路において、充放電管理のために低電圧バッテリの入出力電流を検出する電流センサに加えて、直流電流検出用の電流センサが追加的に配置されることによって、製造コストが上昇する。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、高電圧系の蓄電装置の出力電圧を降圧して低電圧系の電源電圧を発生する電圧変換器を具備する電源システムにおいて、当該電圧変換器から出力される直流電流を直接検出する電流検出器を設けることなく、電圧変換器の出力側における断線故障を検出することである。
この発明のある局面では、電源システムは、第1の蓄電装置(高電圧系)と、第1の蓄電装置よりも出力電圧が低い第2の蓄電装置(低電圧系)と、第2の蓄電装置の出力電圧によって動作する負荷と、負荷および第2の蓄電装置と電気的に接続された電源配線と、電圧変換器と、電圧検出器と、電流検出器と、電圧変換器の動作を制御する制御装置とを備える。電圧変換器は、第1の蓄電装置の出力電圧を電圧指令値に従って降圧して電源配線に出力する。電圧検出器は、電源配線の電圧を検出する。電流検出器は、第2の蓄電装置の入出力電流を検出する。制御装置は、第2の蓄電装置のSOCが基準値よりも高いときに、電圧指令値を第1の電圧から第2の電圧に低下させる手段と、電圧変換器が過負荷状態ではないのに、SOCが基準値よりも低く、かつ、電流検出器の検出電流によって第2の蓄電装置が放電状態であるときに電圧変換器に関連する異常を検出する手段と、異常の検出時において、電圧指令値を第1および第2の電圧よりも高い第3の電圧に設定して電圧変換器を動作させるとともに、当該動作中における電圧検出器の検出電圧と前記第3の電圧との電圧差が所定の閾値よりも小さいときに、電圧変換器および電源配線の間での断線発生を検出する手段とを含む。
上記電源システムによれば、第2の蓄電装置の入出力電流の検出値に基づいて、第2の蓄電装置のSOCが確保されているときには電圧変換器の出力電圧を低下させる制御(補機電力削減制御)を実行できるとともに、電圧変換器は過負荷状態ではなく、かつ、出力電圧指令値が低下されていないのに、第2の蓄電装置が放電状態である場合には、電圧変換器に関する異常を検出することができる。さらに、当該異常の検出時には、電圧変換器の電圧指令値を上昇させて動作させた状態において電源配線の電圧が電圧指令値に合わせて上昇しないときに、電圧変換器および電源配線の間の断線を検出することができる。したがって、電圧変換器からの出力電流(直流電流)を直接検出する電流検出器を設けることなく、電圧変換器の出力側における断線故障を検出することができる。
この発明によれば、高電圧系の蓄電装置の出力電圧を降圧して低電圧系の電源電圧を発生する電圧変換器を具備する電源システムにおいて、当該電圧変換器からの出力電流を直接検出する電流センサを設けることなく、電圧変換器の出力側における断線故障を検出することができる。
本発明の実施の形態に従う電源装置が搭載された車両の構成を説明する概略ブロック図である。 図1に示されたDCDCコンバータの回路構成を説明するための回路図である。 補機電力削減制御の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に従う電源装置におけるDCDCコンバータの異常診断の制御処理を説明するフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
図1は、本発明の実施の形態に従う電源システムが搭載された車両の構成を説明する概略ブロック図である。
図1を参照して、車両1は、動力源としてモータジェネレータ30およびエンジン40を備える。エンジン40は、ガソリン等の燃料燃焼による熱エネルギを変換した機械エネルギを発生する。エンジン40およびモータジェネレータ30は、動力分轄機構50を経由して駆動輪55と機械的に接続される。そして、モータジェネレータ30およびエンジン40が協調的に動作することによって、駆動輪55の回転力、すなわち、車両1の駆動力が発生される。
車両1は、さらに電源システム5を搭載する。電源システム5は、車両1に搭載された各機器に対して、高電圧および低電圧の2種類の電圧を供給するように構成される。電源システム5は、高電圧系の蓄電装置10と、SMR(System Main Relay)15と、電力制御ユニット(PCU)20と、制御装置100とを備える。
高電圧系の蓄電装置10は、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の再充電可能な二次電池で構成することができる。したがって、以下では、蓄電装置10をメインバッテリ10とも称する。メインバッテリ10の定格出力電圧は、たとえば、200(V)程度である。メインバッテリ10は、「第1の蓄電装置」に対応する。
なお、二次電池に代えて電気二重層キャパシタ等の他の蓄電素子によって、蓄電装置10を構成することも可能である。メインバッテリ10には、電圧、電流および温度を検出するためのセンサを含む監視ユニット11が配置される。監視ユニット11による検出値(電圧、電流および温度)は、制御装置100へ送出される。
メインバッテリ10の正極端子は電力線PLと電気的に接続され、メインバッテリ10の負極端子は電力線NLと接続される。SMR15は、電力線PLおよびNLに介挿接続される。PCU20は、SMR15を経由して、電力線PL,NLによってメインバッテリ10と電気的に接続される。したがって、SMR15の開放(オフ)により、メインバッテリ10を電源システム5から電力的に切離すことができる。
PCU20は、メインバッテリ10およびモータジェネレータ30の間で双方向の電力変換を実行することにより、モータジェネレータ30の出力(トルク、回転数)を制御するように構成される。PCU20は、たとえば、直流/交流電力変換のためのインバータ(図示せず)を含んで構成される。あるいは、メインバッテリ10およびインバータ(図示せず)20の間に、メインバッテリ10の出力電圧を昇圧可能なコンバータ(図示せず)をさらに配置することも可能である。
PCU20によって、モータジェネレータ30が正トルクを出力するように制御されることによって、車両1は前進方向の駆動力を発生することができる。あるいは、ブレーキペダル操作等による車両1の減速時には、駆動輪55に作用する負方向の動力によってモータジェネレータ30は回生発電することができる。たとえば、減速時には、PCU20は、負トルク(駆動輪55の回転を妨げる方向のトルク)を発生するようにモータジェネレータ30の出力を制御する。PCU20は、モータジェネレータ30による回生発電電力をメインバッテリ10の充電電力に変換して、電力線PL,NL間に出力する。
制御装置100は、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)で構成されて、電源システム5の動作を制御する。具体的には、制御装置100は、SMR15の開閉、PCU20の動作を制御する。さらに、制御装置100は、監視ユニット11からのメインバッテリ10の電圧、電流、温度の検出値に基づいて、メインバッテリ10の充放電および充電状態(SOC:State of Charge)を管理する。
電源システム5は、さらに、メインバッテリ10の出力電圧よりも低電圧で動作する補機負荷205の電源電圧を発生するための低電圧系の構成をさらに有する。具体的には、電源システム5は、低電圧系のための、電源配線201、DCDCコンバータ200、および、蓄電装置250を有する。蓄電装置250は、代表的には二次電池で構成されるので、以下では、補機バッテリ250とも称する。補機バッテリ250の出力電圧は、たとえば12V程度である。すなわち、補機バッテリ250は「第2の蓄電装置」に対応する。
補機バッテリ250の負極端子252は接地配線と接続される。一方で、補機バッテリ250の正極端子は、電源配線201と電気的に接続される。さらに電源配線201には、補機負荷205が接続される。たとえば、補機負荷205は、ワイパ用やドア開閉用の小型モータ、オーディオ機器等を含む。さらに、電源配線201は、制御装置100とも接続される。すなわち、制御装置100についても、低電圧系の電源電圧によって作動する。
DCDCコンバータ200は、電力線PL上の直流電圧(すなわち、メインバッテリ10の出力電圧)を降圧して電源配線201へ出力する。DCDCコンバータ200の出力電圧は、制御装置100からの電圧指令値Vdc*に従って制御される。すなわち、DCDCコンバータ200は、「電圧変換器」に対応する。
電源配線201に対しては、電圧センサ202が配置される。電圧センサ202は、電源配線201の電圧Vdcを検出する。さらに、補機バッテリ250に対しては電流センサ260が配置されている。電流センサ260は、補機バッテリ250の入出力電力Ibs(以下、補機バッテリ電流Ibsとも称する)を検出する。補機バッテリ電流Ibsは、補機バッテリ250の放電時には正値(Ibs>0)を示し、補機バッテリ250の充電時には負値(Ibs<0)を示すものとする。電圧センサ202は「電圧検出器」に対応し、電流センサ260は「電流検出器」に対応する。
図2は、DCDCコンバータ200の回路構成を説明するための回路図である。
図2を参照して、DCDCコンバータ200は、入力端子IP1,IP2と、出力端子OP1,OP2とを有する。入力端子IP1,IP2は、電力線PL,NLを経由してメインバッテリ10と電気的に接続されている。一方で、出力端子OP1は、電源配線201と接続されており、出力端子OP2は、接地配線と接続されている。入力端子IP1,IP2および出力端子OP1,OP2は、トランス220によって電気的に絶縁されている。
DCDCコンバータ200は、電力用半導体スイッチング素子(以下、単に「スイッチング素子」とも称する)210と、トランス220と、ダイオード230,235と、平滑リアクトル240と、平滑コンデンサ245と、制御部290とを有する。スイッチング素子210は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やバイポーラトランジスタ等の制御信号に応答してオンオフ制御可能な素子によって構成される。
トランス220の一次側巻線221の両端は、スイッチング素子210を経由して、入力端子IP1およびIP2と接続される。ダイオード230,235は、トランス220の二次側巻線222に接続されて、交流電圧の整流回路を構成する。平滑リアクトル240および平滑コンデンサ245は、直流電流および直流電圧を平滑化するLCフィルタを構成するように、ダイオード230,235に対して接続される。
DCDCコンバータ200の出力電圧は、電圧センサ202によって検出することができる。すなわち、電圧センサ202の検出値を、DCDCコンバータ200の出力電圧制御に用いることができる。あるいは、電圧センサ202とは別個に、DCDCコンバータ200内に出力電圧検出用の電圧センサが追加配置されてもよい。DCDCコンバータ200に内蔵されてもよい。一方で、DCDCコンバータ200の出力電流(直流電流)を検出するためのセンサは、配置されていない。
制御部290は、マイクロコンピュータによって構成される。制御部290は、制御装置100からの電圧指令値Vdc*に従って出力電圧を制御するために、スイッチング素子210のオンオフを制御する。
スイッチング素子210は、制御部290からの制御信号に応じて周期的にオンオフする。具体的には、スイッチング素子210は、一定のスイッチング周期内でオン期間およびオフ期間を有するように、周期的にオンオフされる。
これにより、一次側巻線221には、スイッチング周期Tに従った周波数(1/T)の交流電圧が生じる。この交流電圧の振幅は、スイッチング周期内におけるオン期間の比率(いわゆる、デューティ比)に応じて変化する。
一次側巻線221に生じた交流電圧は、二次側巻線222へ伝達される。二次側巻線222の交流電圧の振幅は、一次側巻線221および二次側巻線222の巻数比に応じて、一次側巻線221の交流電圧の振幅よりも降圧されている。
二次側巻線222へ生じた交流電圧は、ダイオード230,235によって構成された整流回路によって直流電圧に変換される。変換された直流電圧は、平滑リアクトル240および平滑コンデンサ245によって平滑されて、出力端子OP1,OP2間に出力される。
制御部290は、スイッチング素子210のデューティ比を制御することにより、DCDCコンバータ200からの出力電圧を制御する。具体的には、制御部290は、出力電圧が電圧指令値Vdc*よりも低いときにはスイッチング素子210のデューティ比を増加させる一方で、出力電圧が電圧指令値Vdc*よりも高いときにはスイッチング素子210のデューティ比を減少させるように、スイッチング素子210の制御信号を生成する。
さらに、制御部290は、DCDCコンバータ200内での異常発生時には、フェール信号を、制御装置100へ対して出力する。たとえば、スイッチング素子210の故障を含む、短絡や開放故障が発生するとフェール信号が生成される。なお、DCDCコンバータ200に関連する情報として、冷却水温や入力電圧等が、図示しない検出器によってさらに検出されて、制御部290および/または制御装置100へ送出される。なお、詳細な構成は図示しないが、DCDCコンバータ200の冷却水は、スイッチング素子210等の素子を載置したヒートシンク(放熱機構)との間で熱交換可能な経路に通流することができる。制御装置100は、電圧指令値dc*の生成によって、DCDCコンバータ200の動作を制御する。さらに、制御装置100は、後述するように、DCDCコンバータ200の異常検出機能についても具備している。
DCDCコンバータ200は、出力端子OP1を経由して、補機負荷205および補機バッテリ250と電気的に接続された電源配線201に対して直流電圧を出力する。電圧センサ202によって検出される電源配線201の電圧Vdcは、DCDCコンバータ200からの出力電力、補機バッテリ250の充放電電力および補機負荷205の消費電力の間バランスによって変化する。
本実施の形態に従う電源システムでは、特許文献2と同様に、補機バッテリ250によって補機負荷205の消費電力を確保できる場合に、DCDCコンバータ200からの出力を抑制する補機電力削減制御を実行して、DCDCコンバータ200での電力損失を抑制する。
図3は、補機電力削減制御の制御処理を示すフローチャートである。図3に示した制御処理は、制御装置100によって繰り返し実行される。
図3を参照して、制御装置100は、ステップS100により、電流センサ260の検出値から補機バッテリ電流Ibsを取得する。そして、制御装置100は、ステップS110により、補機バッテリ250のSOC(SOCsb)を算出する。たとえば、補機バッテリ電流Ibsの積算値に従ってSOC変化量をトレースすることで、現時点のSOCsbを求めることができる。なお、Ibs=0が一定期間継続したタイミングでは、補機バッテリ250の出力電圧はOCV相当となるので、当該出力電圧に基づいてSOCsbを修正することも可能である。このように、充放電電流の検出値を用いることにより、補機電力削減制御の実行/解除の判断基準とされる、補機バッテリ250のSOC(SOCsb)を高精度に管理することができる。
制御装置100は、ステップS120により、ステップS110で算出された補機バッテリ250のSOC(SOCsb)を基準値Sthと比較する。基準値Sthは、補機負荷205の消費電力を補機バッテリ250によって十分に供給できるようなSOCレベル(たとえば、90%程度)に設定される。
制御装置100は、SOCsbが基準値Sth以下であるとき(S120でNO判定時)には、ステップS130に処理を進めて、DCDCコンバータ200の電圧指令値Vdc*=V1に設定する。電圧V1は、電圧指令値Vdc*のデフォルト値に相当し、一般的には、補機バッテリ250の定格出力電圧よりも高い電圧に設定される。すなわち、Vdc*=V1の場合には、DCDCコンバータ200の出力電圧によって、補機負荷205の作動および補機バッテリ250の充電をカバーすることが想定されている。
一方で、制御装置100は、SOCsbが基準値Sthよりも高いとき(S120のYES判定時)には、ステップS140に処理を進めて、電圧指令値Vdc*をV1から(S130)V2へ低下させる(V2<V1)。これにより、SOCsb>Sthの期間中には、補機バッテリ250の電力を活用することでDCDCコンバータ200での電力損失を抑制する、補機電力削減制御が実行される。この結果、電源システム5の効率が高められる。
次に、図4を用いて、電源システム5におけるDCDCコンバータ200の異常診断のための制御処理について説明する。本実施の形態に従う電源システム5では、DCDCコンバータ200の出力電流(直流電流)を直接検出することなく、DCDCコンバータ200および電源配線201の間の断線検出を可能とするものである。図4に示された制御処理は、電源システム5の作動中において繰返し実行することができる。
図4を参照して、制御装置100は、ステップS200により、補機バッテリ電流Ibsから補機バッテリ250が放電状態であるか否かを判定するとともに、ステップS210により、DCDCコンバータ200において補機電力削減制御が実行されているか否かを判定する。ステップS220による判定は、図3のS120と同様に、SOCsbおよび基準値Sthの比較により実行することができる。
制御装置100は、ステップS200またはS210がNO判定であるとき、すなわち、DCDCコンバータ200での補機電力削減制御のオフ時(Vdc*=V2)、または、補機バッテリ250が放電状態でないとき(Ibs0)のときには、DCDCコンバータ200の異常を検出することなく処理を終了する。すなわち、補機バッテリ250が放電状態でない場合(S200のNO判定時)には、DCDCコンバータ200の出力電圧が電源配線201へ伝達されていることが明らかであるため、異常は検出されない。また、補機電力削減制御によってDCDCコンバータ200の出力電圧が低下されている場合(S210のNO判定時)には、DCDCコンバータ200が正常であっても、検出されないことが理解される。
これに対して、制御装置100は、DCDCコンバータ200で補機電力削減制御がオフされた状態(Vdc*=V1)であるのに、補機バッテリ250が放電状態(Ibs0)である場合には、ステップS220により、DCDCコンバータ200の異常を仮検出する。さらに、制御装置100は、ステップS230により、DCDCコンバータ200が垂下状態であるかどうかを判定する。DCDCコンバータ200の垂下状態とは、DCDCコンバータ200の出力電流が定格電流を超過することによって出力電圧が低下している状態、すなわち過負荷状態を意味する。
たとえば、ステップS230では、たとえば、DCコンバータ200の一次側電流を検出することで実行できる。出力電流が過大になると、一次側巻線221を流れる交流電流も増大するため、たとえば、図2中に点線で表記するように、交流電流用の電流センサ215を配置することにより、当該電流センサ215の検出値に基づいて、ステップS230の判定を実行することができる。なお、一般的に、交流電流用の電流センサは、直流電流用の電流センサよりも低コストで構成することができる。
制御装置100は、DCDCコンバータが過負荷状態(垂下状態)である場合(S230のYES判定時)には、ステップS240により、補機負荷205の消費電力が大きい状態であることを認識して、DCDCコンバータ200の異常を検出することなく処理を終了する。これにより、DCDCコンバータ200の異常誤検出が防止できる。
一方で、制御装置100は、DCDCコンバータ200が過負荷状態でないにも関わらず補機バッテリ250が放電状態となっている場合(S230のNO判定時)には、ステップS250に処理を進めて、DCDCコンバータ200の異常を検出する。さらに、制御装置100は、ステップS260により、DCDCコンバータ200からフェール信号が出力されているかどうかを判定する。制御装置100は、フェール信号が出力されている場合(S260のYES判定時)には、DCDCコンバータ200および電源配線201の間の断線を検出することなく、ステップS300に処理を進めて、故障個所の切り分けを実行する。
たとえば、ステップS300では、DCDCコンバータ200の冷却水温や入力電圧等に基づいて、DCDCコンバータ200の故障(素子の過熱等)と、外部要因(入力電圧異常等)を切り分けるための処理が実行される。
一方、制御装置100は、DCDCコンバータ200からフェール信号が出力されていない場合(S260のNO判定時)には、ステップS270に処理を進めて、DCDCコンバータ200の電圧指令値Vdc*をV3へ変更する。電圧V3は、図3での電圧V1よりも高く(V3>V1>V2)、たとえばV3=15(V)程度に設定される。
さらに、制御装置100は、ステップS280に処理を進めて、Vdc*=V3としてDCDCコンバータ200を動作させた状態で、電圧指令値Vdc*(V3)および直流電圧Vdc(電圧センサ202)の電圧差(Vdc*−Vdc)が閾値Vtよりも大きいかどうかを判定する。
そして、電圧指令値Vdc*を上昇させたにもかかわらず、電源配線201の電圧Vdcとの電圧差が生じない場合、には、DCDCコンバータ200が正常(フェール信号出力無し)にもかかわらず、DCDCコンバータ200の出力電圧上昇が、電源配線201へ伝達されていないことになる。
したがって、制御装置100は、(Vdc*−Vdc)<Vtの場合(S280のYES判定時)には、ステップS290へ処理を進めて、DCDCコンバータ200および電源配線201の間での断線発生を検出する。
一方で、制御装置100は、(Vdc*−Vdc)≧Vtの場合(S280のNO判定時)には、ステップS290をスキップして処理を終了する。したがって、DCDCコンバータ200および電源配線201の間の断線は検出されない。すなわち、ステップS280での閾値Vtは、電圧指令値Vdc*の上昇(V3−V1)と対応して、電源配線201の電圧(Vdc)が上昇したか否かを峻別できるように予め設定される。
制御装置100は、ステップS310により、ステップS290またはS300で検出された異常に対応してダイアグコードを出力する。この結果、DCDCコンバータ200および電源配線201の間の断線が検出されると、当該断線の発生を示す識別コードが出力される。
このように、本実施の形態に従う電源システムによれば、高電圧系のメインバッテリ10の出力電圧を降圧した低電圧系の電源電圧を電源配線201へ出力するDCDCコンバータ200を具備するとともに、補機電力削減制御が適用された構成において、DCDCコンバータ200の出力電流(直流電流)を直接検出することなく、DCDCコンバータ200および電源配線201の間の断線を検出することができる。この結果、DCDCコンバータ200からの出力電流を直接検出する電流検出器を設けることなく、DCDCコンバータ200の出力側における断線故障を検出することができる。これにより、電源システム5の製造コストを抑制することができる。
なお、本実施の形態に従う電源システムは、図1に例示された車両へ搭載の他の用途にも使用可能である。すなわち、図1とは異なる構成への車両、あるいは、車両以外の機器への搭載についても、高電圧系の蓄電装置の出力電圧を降圧して低電圧系の電源電圧を出力する電圧変換器(DCDCコンバータ)を具備する電源システムであれば、本実施の形態と同様の断線検出処理を適用することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、5 電源システム、10 メインバッテリ、11 監視ユニット、30 モータジェネレータ、40 エンジン、50 動力分轄機構、55 駆動輪、100 制御装置、200 DCDCコンバータ、201 電源配線(低電圧系)、202 電圧センサ、205 補機負荷(低電圧系)、210 電力用半導体スイッチング素子、215 電流センサ(補機バッテリ)、220 トランス、221 一次側巻線(トランス)、222 二次側巻線(トランス)、230,235 ダイオード、240 平滑リアクトル、245 平滑コンデンサ、250 補機バッテリ、252 負極端子、260 電流センサ(交流電流用)、290 制御部、IP1,IP2 入力端子(DCDCコンバータ)、Ibs 補機バッテリ電流、NL,PL 電力線、OP1,OP2 出力端子(DCDCコンバータ)、Sth 基準値、Vdc 直流電圧(電源配線)、Vdc* 電圧指令値。

Claims (1)

  1. 第1の蓄電装置と、
    前記第1の蓄電装置よりも出力電圧が低い第2の蓄電装置と、
    前記第2の蓄電装置の出力電圧によって動作する負荷と、
    前記負荷および前記第2の蓄電装置と電気的に接続された電源配線と、
    前記第1の蓄電装置の出力電圧を電圧指令値に従って降圧して前記電源配線に出力する電圧変換器と、
    前記電源配線の電圧を検出する電圧検出器と、
    前記第2の蓄電装置の入出力電流を検出する電流検出器と、
    前記電圧変換器の動作を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記電流検出器による検出値を用いて算出された前記第2の蓄電装置のSOCが基準値よりも高いときに、前記電圧指令値を第1の電圧から第2の電圧に低下させる手段と、
    前記電圧変換器が過負荷状態ではないのに、前記SOCが前記基準値よりも低く、かつ、前記電流検出器の検出電流によって前記第2の蓄電装置が放電状態であるときに前記電圧変換器に関連する異常を検出する手段と、
    前記異常の検出時において、前記電圧指令値を前記第1および第2の電圧よりも高い第3の電圧に設定して前記電圧変換器を動作させるとともに、当該動作中における前記電圧検出器の検出電圧と前記第3の電圧との電圧差が所定の閾値よりも小さいときに、前記電圧変換器および前記電源配線の間での断線発生を検出する手段とを含む、電源システム。
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