JP6468032B2 - Liquid ejection device - Google Patents
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Description
本発明は、液体吐出装置に関する。 The present invention relates to a liquid ejection apparatus.
従来の液体吐出装置として、たとえば、特許文献1に示す流体噴射装置が提案されている。流体噴射装置では、キャップ部材の内側に溝が設けられており、溝に負圧ポンプが接続されている。このメンテナンスでは、キャップ部材を噴射ヘッドの噴射面に当接した状態で吸引ポンプにより吸引して、噴射ヘッドからインクをキャップ部材内に排出させている。そして、キャップ部材内に大気を取り込みながら、キャップ部材を吸引ポンプにより吸引して、キャップ部材内に溜まったインクを排出させる。それから、キャップ部材の溝を負圧ポンプにより吸引して、キャップ部材の縁の内側と噴射ヘッドの噴射面との間の隙間に付着したインクを取り除いている。
As a conventional liquid ejection device, for example, a fluid ejection device shown in
特許文献1の流体噴射装置では、負圧ポンプによりキャップ部材の縁の外側と噴射ヘッドの噴射面との間に保持されて残ったインクを除去することができない。このため、残ったインクが噴射面上で固化して、インク跡として噴射面上に残ってしまう。この場合、噴射ヘッドの噴射面にキャップ部材を当接させる際に、キャップ部材の一部がインク跡に当接し、噴射ヘッドの噴射面とキャップ部材との間に隙間が生じることがある。キャップ部材内を吸引した際にこの隙間から空気が入り、噴射ヘッドのインクを十分に排出できずに、インクの排出不良などの不具合を招いてしまう。
In the fluid ejecting apparatus disclosed in
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、ヘッド面のキャップの縁に対応する箇所に形成された液体跡による不具合を抑制することができる液体吐出装置を提供することを目的としている。 The present invention has been made to solve such a problem, and provides a liquid ejecting apparatus capable of suppressing problems caused by liquid traces formed at locations corresponding to the edge of the cap on the head surface. It is aimed.
本発明のある態様に係る液体吐出装置は、液体または前記液体内の気体が通流する流路の下流端に位置する開口が形成されたヘッド面を有するヘッドと、前記流路を開閉するための弁と、前記ヘッド面に対向可能な底面部と、前記底面部から前記ヘッド側に立設する当接部とを有するキャップであって、前記当接部が前記ヘッド面に当接して前記開口に隣接する内部空間を形成するように前記ヘッド面を覆うことが可能なキャップと、前記ヘッドと前記キャップの少なくとも一方を動かして、前記ヘッド面に対して前記キャップを当接、離間させる接離部と、前記内部空間の圧力を変化させる圧力調整部と、前記弁、前記接離部および前記圧力調整部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記弁を閉じて、前記ヘッド面に前記キャップを当接させた状態で、前記圧力調整部により前記内部空間を減圧させて、減圧前よりも前記当接部を内側に変形させて前記ヘッド面に当接させる減圧処理と、前記減圧処理後に、前記弁を閉じて、前記ヘッド面に対して前記キャップが内側に変形して当接させられた状態のままで、前記圧力調整部により前記内部空間と外部空間とを連通させる連通処理と、前記連通処理後に、前記ヘッド面に前記キャップを当接させた状態のままで、前記弁を開き、前記内部空間を再び減圧して、前記流路から前記液体または前記気体を排出する排出処理と、を実行させるように構成されている。 A liquid ejection apparatus according to an aspect of the present invention includes a head having a head surface in which an opening is formed at a downstream end of a flow path through which liquid or gas in the liquid flows, and for opening and closing the flow path. A cap having a bottom surface portion that can face the head surface, and a contact portion standing on the head side from the bottom surface portion, wherein the contact portion contacts the head surface and A cap capable of covering the head surface so as to form an internal space adjacent to the opening, and a contact for moving at least one of the head and the cap so that the cap contacts and separates from the head surface. A separation unit, a pressure adjustment unit that changes the pressure in the internal space, and a control unit that controls the valve, the contact / separation unit, and the pressure adjustment unit, and the control unit closes the valve, The cap is placed on the head surface. In a state where the pressure adjusting unit is in contact, the pressure adjusting unit reduces the pressure of the internal space, deforms the contact part inward than before pressure reduction, and contacts the head surface, and after the pressure reducing process A communication process in which the internal space and the external space are communicated by the pressure adjusting unit while the valve is closed and the cap is deformed and brought into contact with the head surface inward. After the communication process, with the cap held in contact with the head surface, the valve is opened, the internal space is decompressed again, and the liquid or the gas is discharged from the flow path. , Is configured to execute.
この構成によれば、減圧処理によりキャップの当接部を内側に変形させてヘッド面に当接させている。これにより、ヘッド面のキャップの外側に対応する箇所に液体が固化した液体跡が形成されても、液体跡より内側の液体跡が形成されていないヘッド面の領域に当接部を当接させることができる。このため、当接部とヘッド面との密着性を高め、当接部とヘッド面の間に隙間が生じないようにできる。そして、この後、連通処理および排出処理において、キャップをヘッド面に当接させた状態を維持している。よって、液体跡より内側において当接部がヘッド面に当接されたまま、排出処理の際に、当接部とヘッド面との間において液体跡によるリークの発生を防いで、液体または気体を十分に排出させることができる。 According to this configuration, the abutting portion of the cap is deformed inward by the decompression process so as to abut on the head surface. Thereby, even if the liquid trace which the liquid solidified is formed in the location corresponding to the outside of the cap of the head surface, the contact portion is brought into contact with the area of the head surface where the liquid trace inside the liquid trace is not formed. be able to. For this reason, it is possible to improve the adhesion between the contact portion and the head surface and prevent a gap from being generated between the contact portion and the head surface. Thereafter, the state in which the cap is in contact with the head surface is maintained in the communication process and the discharge process. Therefore, while the abutting portion is in contact with the head surface inside the liquid trace, the liquid or gas is prevented from being generated by the liquid trace between the abutting portion and the head surface during the discharging process. It can be discharged sufficiently.
本発明は、以上に説明した構成を有し、ヘッド面のキャップの縁に対応する箇所に形成された液体跡による不具合を抑制することができる液体吐出装置を提供することができるという効果を奏する。 The present invention has the configuration described above, and has an effect that it is possible to provide a liquid ejecting apparatus that can suppress problems caused by liquid marks formed at locations corresponding to the edges of the cap on the head surface. .
本発明の上記目的、他の目的、特徴および利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。 The above object, other objects, features and advantages of the present invention will become apparent from the following detailed description of preferred embodiments with reference to the accompanying drawings.
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一または相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings. In the following description, the same or corresponding elements are denoted by the same reference symbols throughout the drawings, and redundant description thereof is omitted.
(実施の形態1)
まず、液体吐出装置10の機能的な構成について図1および図2を参照しながら説明する。図1は、実施の形態1に係る液体吐出装置10を概略的に示す図である。図2は、液体吐出装置10の機能的な構成を示すブロック図である。なお、以下では、液体吐出装置10の一例として、インクを吐出するプリンタについて説明するが、液体を吐出する液体吐出装置10であれば、液体吐出装置10はプリンタに限定されない。
液体吐出装置10は、液体を吐出する装置である。この液体は、溶媒および溶質から構成されており、たとえば、顔料インクや染料インクが例示される。溶質は、たとえば、染料のように溶媒に溶けているものだけでなく、顔料のように溶媒に分散しているものも含む。液体吐出装置10は、ヘッドユニット20、メンテナンスユニット30および制御部40を備えている。液体吐出装置10は、給紙機構11、プラテン12、および、搬送機構14をさらに備えていてもよい。ヘッドユニット20は、ヘッド21、および、このヘッド21を保持し搬送するキャリッジ22を有している。
(Embodiment 1)
First, a functional configuration of the
The
給紙機構11は、給紙トレイ(図示せず)内の用紙19を搬送経路へ供給する機構である。プラテン12は、供給された用紙19が載置される台である。
キャリッジ22は、ヘッド21を走査方向に往復移動させる搬送部である。たとえば、キャリッジ22は、走査方向に延びた2本のガイドレール122によって支持され、ガイドレール122に沿って走査方向に往復移動する。キャリッジ22は、プラテン12と対向する領域(記録領域)、および、走査方向に沿って記憶領域に隣接する領域(メンテナンス領域)に亘って移動する。記憶領域では、キャリッジ22は、プラテン12の上方で、プラテン12に対して間隔を開けて平行に配置される。
The
The
キャリッジ22には、たとえば、4つのサブタンク125が搭載されている。これらのサブタンク125は、走査方向に沿って並べて配置されており、チューブジョイント125aに接続されている。サブタンク125は、チューブジョイント125aを介して可撓性チューブ125bによりインクカートリッジ125cに接続されている。4つのインクカートリッジ125cには、たとえば、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの、4色のインクがそれぞれ貯留されている。
また、サブタンク125には、サブタンク125内に滞留する気体(空気)を排出するための排気ユニット126が接続されている。この排気ユニット126の詳細については後述する。
For example, four
Further, an
ヘッド21は、インクなどの液体をノズル25のノズル孔から吐出させる部分であって、記憶領域においてノズル孔がプラテン12に対向するようにキャリッジ22の下部に取り付けられている。複数のノズル25は、走査方向と直交する搬送方向に配列され、ノズル列を形成している。たとえば、4つのノズル列が、走査方向に配列されている。
搬送機構14は、給紙トレイから供給された用紙19をプラテン12とヘッド21との間を経て排紙トレイ(図示せず)まで搬送する機構であって、この搬送方向は走査方向と直交する。搬送機構14として、たとえば、2つの搬送ローラ114が用いられる。2つの搬送ローラ114は、キャリッジ22の搬送方向の上流側および下流側に配置されており、走査方向を軸方向として搬送方向に回転する。
The
The
メンテナンスユニット30は、ヘッド21による液体吐出性能を維持および回復する各種メンテナンス作業を行うユニットであって、メンテナンス領域に配置されている。メンテナンスユニット30は、排気キャップ31、接離部32、圧力調整部33、排気弁34およびワイパ部材35を有している。これらに関しては後述する。また、メンテナンスユニット30は、廃液タンク30aを有していてもよい。
The
制御部40は演算部(図示せず)および記憶部(図示せず)を有しており、演算部はプロセッサなどで構成され、記憶部は演算部がアクセス可能なメモリで構成されている。この記憶部に記憶されたプログラムを演算部が実行することにより、液体吐出装置10の各部が制御される。
The
次に、液体吐出装置10の記録(印刷)の動作について図1および図2を参照して説明する。この動作は制御部40により実行される。印刷時には、用紙19は、給紙機構11により給紙トレイから供給されて、プラテン12上に載置され、搬送機構14によりさらに搬送方向へ断続的に搬送される。ヘッド21は、キャリッジ22により走査方向に移動しながら、ノズル孔から液体を吐出する。この液体によって用紙19に所望の画像や文字などが印刷される。
Next, the recording (printing) operation of the
次に、ヘッドユニット20の構成について図1および図3〜図5を参照しながら説明する。図3は、ヘッドユニット20のヘッド面を概略的に示す底面図である。図4は、走査方向に切断したヘッドユニット20および排気キャップ31を概略的に示す断面図である。図5は、搬送方向に切断したヘッドユニット20および排気キャップ31を概略的に示す断面図である。
図4に示すように、サブタンク125の内部空間はインク貯留室124として用いられる。インク貯留室124は、チューブジョイント125a(図1)に連結された可撓性チューブ125bを介してインクカートリッジ125c(図1)と連通している。これにより、インク貯留室124にはインクが貯留されている。
サブタンク125の底部にはインク供給孔125dが形成されており、インク貯留室124はインク供給孔125dを介してヘッド21のノズル25(図3)に連通している。よって、インク貯留室124のインクは、インク貯留室124に一時的に貯留された後、インク供給孔125dからヘッド21へ供給される。
Next, the configuration of the
As shown in FIG. 4, the internal space of the
An
インク貯留室124の上部には、液体流路に混入した気体(空気)が滞留する。この液体流路は、ヘッド21に液体を供給する流路であって、可撓性チューブ125bおよびサブタンク125のインク貯留室124から構成される。そして、インク貯留室124は、液体流路内の気体を貯留する気体貯留室として利用される。
A gas (air) mixed in the liquid flow path stays in the upper part of the
サブタンク125の上部には排気孔125eが形成されており、インク貯留室124は排気孔125eを介して排気ユニット126の排気流路26と連通している。この排気ユニット126の詳細については後述する。
An
図3〜図5に示すように、ヘッド21は、たとえば、長方形の板状体であり、ヘッド21には、多数のノズル25および複数の排気流路26が設けられている。このノズル25は液体が通流する流路であって、排気流路26は液体内の気体が通流する流路である。ヘッド21の一面(ヘッド面)はノズル面23および排気面24により構成されている。ノズル面23にはノズル25の下流端に位置する開口(ノズル孔)が形成されており、排気面24には排気流路26の下流端に位置する開口(排気孔)が形成されている。この排気口は、に繋がり気体を排出する開口である。ノズル面23および排気面24は同一平面上に設けられている。
As shown in FIGS. 3 to 5, the
排気面24は、排気キャップ31の排気面24に当接する面(当接面)より液体に対する親和性が高い性質(高い濡れ性)を有している。排気面24はキャリッジ22に形成されている。ワイパ部材35によりノズル面23を払拭し始めるときに、キャリッジ22の左側面にワイパ部材35が接触し、ワイパ部材35に残っている液体がキャリッジ22の左側面に付着する。用紙19(図1)に印刷する際に、この付着した液体が用紙19上に落ちないように、キャリッジ22は、液体に対して親和性が高い材料で形成される。たとえば、排気面24は、キャップより表面張力が低くなるような素材および面粗度により形成されている。たとえば、排気キャップ31は、シャフト36b(図5参照)との摺動負荷が小さくなるようにシリコンゴムで形成されるのに対し、排気面24がガラス繊維を充填したABS/PBT樹脂で形成されている。また、排気面24の面粗度が排気キャップ31の当接面より粗く形成されている。このように、排気面24の濡れ性が高いことにより、排気面24に付着した液体が離れにくい。よって、印刷時に排気面24に付着した液体が用紙19に落ち難く、この液体により用紙19が汚れることが防がれる。
The
ノズル25は、たとえば、3本のカラーインク用のノズル25c、25m、25yおよびブラックインク用のノズル25bにより構成されている。3本のカラーインク用のノズルとしては、シアンインク用のノズル25c、マゼンタインク用のノズル25m、および、イエローインク用のノズル25yが例示される。ノズル25は、シアンインク用のノズル25c、マゼンタインク用のノズル25m、イエローインク用のノズル25yおよび、ブラックインク用のノズル25bの順で排気流路26側から走査方向に並べられている。また、同じ色のインクノズル25c、25m、25y、25bは搬送方向に並べられている。ノズル25の上流端はインクタンク(図示せず)に接続されている。搬送方向における各ノズル25のピッチや数は画像の解像度等に応じて適宜設定される。また、走査方向におけるノズル25の列数はカラーインクの色数に応じて増減されてもよい。
The
排気流路26は、この実施の形態では、インクの色数に応じて4本設けられ、搬送方向に並べられている。図5に示すように、排気流路26の上流端は、サブタンク125の排気孔125eを介してインク貯留室124に接続されている。ブラックインク用の排気流路26が搬送方向の下流側になるように、ブラックインク用の排気流路26、イエローインク用の排気流路26、マゼンタインク用の排気流路26、およびシアンインク用の排気流路26がこの順で搬送方向に並べられている。排気流路26は上部流路、中央流路および下部流路により構成されている。上下方向に直交する方向において、中央流路の面積は上部流路および下部流路より大きい。このため、中央流路には上面および下面が設けられ、上面には上部流路が接続する開口部が設けられ、下面には下部流路が接続する開口部が設けられている。この中央流路の内部空間には、排気流路26を開閉する弁(排気弁)34が設けられている。
In this embodiment, four
排気弁34は、たとえば、弁体34a、Oリング34b、バネ34cおよびシャフト36bで構成されている。なお、シャフト36bの詳細については後述する。
The
弁体34aは、排気流路26に設けられ、排気流路26内を移動可能な常時閉塞する部材である。弁体34aは、たとえば、円盤形状であって、排気流路26内において上下方向に移動可能に設けられている。弁体34aの下面にはロッド34dが接続されている。ロッド34dは棒状部材であって、下部流路において上下方向に延びている。
The
Oリング34bは、排気流路26を封止するシール部材であって、中央流路の下面の開口部を取り囲むように設けられている。バネ34cは、弁体34aを下方に付勢する部材であって、中央流路の上面と弁体34aの上面との間に配置されている。
The O-
この弁体34aがバネ34cにより下方に押されることにより、弁体34aがOリング34bを介して中央流路の下面に押し付けられて、Oリング34bが弁体34aの下面と中央流路の下面との間を埋める。これにより、気体が中央流路の下面の開口部を介して中央流路と下部流路との間を流れず、排気弁34は排気流路26を閉じる。一方、ロッド34dが後述のシャフトにより押し上げられると、弁体34aが上昇してOリング34bから離れる。これにより、気体が中央流路の下面の開口部を介して中央流路と下部流路との間を流れるようになり、排気弁34は排気流路26を開く。
When the
次に、メンテナンスユニット30の構成について図5〜図7を参照しながら説明する。図6は、排気キャップ31を示す斜視図である。図7は、図6のA−A線に沿って切断した排気キャップ31の断面図である。なお、図7では、長辺側側面部の断面図を示しているが、側面部の厚みおよび固定部31gの有無を除けば、短辺側側面部は長辺側側面部と同様の断面形状であるため、短辺側側面部の断面形状についての説明は省略する。
Next, the configuration of the
図6に示すように、排気キャップ31は、排気面24を覆うことが可能なキャップであって、排気面24に密着し易いように、たとえば、弾力性を有するゴムなどで形成されている。排気キャップ31は、箱形状であって、底面部31a、および、この底面部31aの周部から立ち上がる側面部31b、31cを有している。この底面部31aの内面および側面部31b、31cの内面により凹部が形成され、この凹部に取り囲まれた空間(凹部内)が排気キャップ31の内部に設けられている。凹部は上方に向いて開いた開口部を有しており、これにより凹部内は上方に向いて開いた空間である。
As shown in FIG. 6, the
底面部31aは、この実施の形態では、長方形状であって、2つの短辺および2つの長辺を有している。底面部31aには、たとえば、4個の挿入孔31dおよび1個の吸引孔31eが貫通して設けられている。これらの挿入孔31dおよび吸引孔31eは搬送方向に並べられている。
In this embodiment, the
側面部は、2つの短辺側側面部31bおよび2つの長辺側側面部31cにより構成されている。短辺側側面部31bは、底面部31aの短辺から立ち上がる側面部であって、走査方向に延びている。長辺側側面部31cは、底面部31aの長辺から立ち上がる側面部であって、搬送方向に延びている。短辺側側面部31bの搬送方向の外力に対する剛性は、長辺側側面部31cの走査方向の外力に対する剛性より低く、たとえば、そのための構成として、底面部31aの長辺に平行な方向(この実施の形態では、搬送方向)における短辺側側面部31bの厚みは、底面部31aの短辺に平行な方向(この実施の形態では、走査方向)における長辺側側面部31cの厚みより薄く形成されている。
The side surface portion includes two short
側面部31b、31cの上部は、凸部(キャップリップ)31fにより形成されている。キャップリップ31fの上端は、排気キャップ31の縁であって、凹部の開口部を取り囲んでいる。側面部31b、31cは、そのキャップリップ31fが排気面24に当接可能な当接部である。長辺側側面部31cには、ホルダ36(図5)に固定するための固定部31gが、たとえば、4つ設けられている。
Upper portions of the
図7に示すように、長辺側側面部31cは、キャップリップ31f、傾斜部31hおよび基部31iにより構成されている。基部31iは、その内面と外面との間の厚みが上下方向において一定であり、略長方形の断面形状を有している。基部31iの外面には固定部31gが設けられている。固定部31gは、基部31iの外面から外側に突出しており、さらに、基部31iの下面より下方へ突出している。
As shown in FIG. 7, the long
傾斜部31hは、基部31iの上に設けられており、略台形の断面形状を有している。傾斜部31hの内面は上方に向かって直線状に延び、外面は上方に向かって内側へ傾斜している。このため、傾斜部31hの内面と外面との間の厚みは、上方に向かうほど薄くなっている。また、傾斜部31hの厚み方向の中心は、上方に向かうほど内側へ寄る構成となっている。
The
キャップリップ31fは、傾斜部31hの上に設けられている。キャップリップ31fの断面形状は、略三角形であって、その頂部が円弧状に湾曲している。このため、キャップリップ31fの端面は、内面と外面との間で湾曲する曲面で形成されている。キャップリップ31fの上下方向の長さは、この円弧の直径より長く形成されている。キャップリップ31fの内面と外面との間の厚みは傾斜部31hおよび基部31iより薄い。これにより、キャップリップ31fは、傾斜部31hおよび基部31iより撓み易く、排気面24に密着し易い。キャップリップ31fは、その内面が上方に向かって外側に傾斜し、外面が上方に向かって直線状に延びている。このため、キャップリップ31fを排気面24に当接した際には、キャップリップ31fは外側に拡がり易い。
The
図5に示すように、メンテナンス領域においてヘッド21の排気面24が排気キャップ31の上方にある場合、排気キャップ31の底面部31aは排気面24に対向可能である。この際、側面部31b、31cは底面部31aから排気面24側に立設している。凹部の開口部のサイズは、キャップリップ31fが排気孔の全部を取り囲むように設定されている。これにより、排気キャップ31はヘッド21の排気孔を含むように排気面24を覆う。
As shown in FIG. 5, when the
排気キャップ31はホルダ36に収容されている。ホルダ36には収容部、吸引チューブ36aおよび複数(この実施の形態では、4本)のシャフト36bが設けられている。収容部は、上部が開口する窪みであって、この窪みに排気キャップ31が収容される。収容された排気キャップ31のキャップリップ31fは、ホルダ36の上面から上方に突出している。このため、ホルダ36が上昇すると、ホルダ36の上面より先にキャップリップ31fが排気面24に当接する。このように、キャップリップ31fが排気面24に当接すると、凹部の開口部が排気面24により閉塞されて、凹部および排気面24で囲まれた気密的な内部空間(閉空間)が形成される。この内部空間は、排気面24の排気口と隣接する。
The
吸引チューブ36aの上端開口は、ホルダ36に収容された排気キャップ31の吸引孔31eに対応する。吸引チューブ36aの下端は吸引ポンプ133に接続される。これにより、吸引チューブ36aおよび吸引孔31eを介して排気キャップ31の内部空間は吸引ポンプ133と連通する。
The upper end opening of the
シャフト36bは、排気キャップ31に設けられる貫通孔(挿入孔31d)に摺動可能に設けられ、弁体34aを移動させて排気流路26を外部に開放する部材である。シャフト36bは、上下方向に延在した棒状であって、走査方向に間隔を空けて並べて配置されている。シャフト36bは、ホルダ36に収容された排気キャップ31の挿入孔31dに挿入されている。シャフト36bは、その外周面と挿入孔31dの縁との間が気密性を有しながら、排気キャップ31の底面部31aに対して上下方向に移動可能に構成されている。
The
ブラックインク用の排気流路26に対応するシャフト36bは、単独で上下方向に移動可能となっている。一方、3色のカラーインク(マゼンタ、シアン、イエロー)の排気流路26に対応する3本のシャフト36bは、それらの下端部において互いに連結されており、一体的に上下方向に移動可能となっている。また、これらのシャフト36bには駆動モータ(図示せず)が接続されており、ブラックインク用のシャフト36bとカラーインク用のシャフト36bとは互いに独立して駆動モータにより上下動される。
The
圧力調整部33は、排気キャップ31の内部空間の圧力を変化させる機構であって、たとえば、吸引ポンプ133により構成されている。吸引ポンプ133は、吸引チューブ36aにより排気キャップ31の吸引孔31eに接続され、排気キャップ31の凹部内を大気に開放するための弁(大気開放弁)33aが設けられている。この大気開放弁33aが閉じた状態では凹部内が吸引ポンプ133と連通する。このため、排気キャップ31を排気面24に密着させた状態で吸引ポンプ133を動作させると、吸引ポンプ133は、排気面24に装着された排気キャップ31の内部空間を吸引チューブ36aおよび吸引孔31eを介して吸引し、内部空間の圧力が減圧される。一方、大気開放弁33aが開いた状態では排気キャップ31の内部空間が大気に開放され、内部空間の圧力が大気圧に戻る。このようにして、キャップ31の内部空間の圧力が調整される。
The
接離部32は、排気面24に対して排気キャップ31を当接および離間させる機構である。接離部32には、たとえば、回転運動を排気キャップ31の昇降運動に変換するカムが用いられる。カムの軸部にはカム駆動モータが取り付けられており、カムはその軸を中心にカム駆動モータの駆動によって回転する。カム132は、略円形状のベースサークルと該ベースサークルより軸部から外側へ突き出したカムローブとを有している。カム132は、その周面がホルダ36の下面に接するように配置されている。
The contact /
カム132の回転によりホルダ36に接する部分がベースサークルからカムローブへ移ると、ホルダ36と共に排気キャップ31が上昇し、キャップリップ31fがヘッド21の排気面24に当接する。これにより、凹部の開口が排気面24により閉塞されて、凹部と排気面24で囲まれた気密的な閉空間が形成される。この閉空間は、排気面24の排気孔に隣接する。
When the portion in contact with the
一方、カム132の回転によりホルダ36に接する部分がカムローブからベースサークルへ移ると、ホルダ36の下降と共に排気キャップ31が連動して下降し、キャップリップ31fがヘッド21の排気面24から離間する。
On the other hand, when the portion in contact with the
次に、キャップリップ31fにより排気面24に形成されたフィレット27を除去するメンテナンスの動作について図2、図5、図8および図9A〜図9Dを参照して説明する。この動作は、制御部40が排気弁34、接離部32および圧力調整部33などを制御することにより実行される。図8は、メンテナンス動作の一例を示すフローチャートである。図9Aは、減圧処理においてキャップリップ31fを排気面24に当接させた状態を概略的に示す図である。図9Bは、減圧処理において排気キャップ31の内部空間を減圧した状態を示す図である。図9Cは、連通処理の状態を示す図である。図9Dは、排出処理の状態を示す図である。
Next, a maintenance operation for removing the
排気面24は排気キャップ31に覆われている状態で放置されると、排気キャップ31より液体に濡れ易い排気面24に残った液体が乾燥して、排気面24上にフィレット27が形成される。このメンテナンスの対象であるフィレット27は、液体の溶媒が蒸発して残った溶質の固形物またはゲル状物である。特に、キャップリップ31fの外が大気に開放されているため、キャップリップ31fと排気面24との間の液体は乾燥し、フィレット27が形成され易い。しかも、キャップリップ31fと排気面24とは密着し、この間に液体が毛管現象により保持されているため、フィレット27は高くなり易い。
When the
よって、排気キャップ31で排気面24を覆う際に、キャップリップ31fと排気面24との間にフィレット27が挟まると、これらが密着することできず、隙間が開いてしまう。この場合、凹部および排気面24による内部空間を十分に減圧できず、排気孔から気体を排出する排気パージを十分に行えない。
Therefore, if the
このような排気不良を招くフィレット27は、液体が付いたワイパ部材35で排気面24を拭くことにより除去される。このため、排気パージの前に液体を排出する液体パージを行い、液体パージによる液体が付着したワイパ部材35で排気面24を拭けば、フィレット27を除去した上で排気パージを行うことができる。しかしながら、長期間、排気パージが行われていない場合、液体流路(可撓性チューブ125b、インク貯留室124)に多量の気体が溜まっている。このため、液体パージにより液体中の気体を全て、液体流路から排出できないと、気体が液体流路からノズル25に入り、液体の排出(印字)不良が生じてしまう。一方、液体中の全ての気体を抜くように液体パージを行うと、多量の液体を排出する必要があり、液体を浪費してしまう。したがって、液体パージの前に排気パージを行う必要がある。
The
このように、排気パージの後に液体パージを行うと、液体の付いたワイパ部材35によりフィレット27が除去されるため、通常、次の機会の1次の排気パージの際には排気不良を招くほど高さのあるフィレット27は1つしか排気面24に形成されない。よって、排気面24とキャップとの相対位置がずれなければ、キャップリップ31fと排気面24との間にフィレット27を挟まずに排気パージを行える。しかしながら、ヘッド21を移動させると、相対位置が僅かにずれて、フィレット27がキャップリップ31fと排気面24との間に挟まれてしまうことがある。このような状況において、凹部および排気面24による内部空間の減圧がフィレット27による隙間で低減することを抑制するようにメンテナンスを行うことが必要である。
As described above, when the liquid purge is performed after the exhaust purge, the
なお、このメンテナンスは、フィレット27が形成されていると推定される所定のタイミングで実行される。たとえば、前回のメンテナンスの排出処理からの経過時間が第1所定時間に達し、長期間放置されている場合、ノズル面23の液体の乾燥が進行して、フィレット27が形成されていると推定される。このため、制御部40は、前回のメンテナンスからの経過時間を内蔵タイマにより計測して、この経過時間が第1所定時間に達したか否かを判定する。経過時間が第1所定時間に達していれば、メンテナンスを自動的に実行する。
This maintenance is performed at a predetermined timing at which the
なお、第1所定時間は、推定されるフィレット27の高さに基づいて設定される。たとえば、フィレット27の高さが0.09mmである場合、フィレット27によるキャップリップ31fと排気面24との間の隙間が大きく、この隙間から気体がリークしてしまう。このようなリークを生じるフィレット27の高さになると推定される期間を第1所定時間と設定される。
Note that the first predetermined time is set based on the estimated height of the
また、内蔵バッテリーが切れた後に液体吐出装置10の電源を入れた場合、内蔵タイマが停止し、前回のメンテナンスの排出処理からの経過時間を判定できない。この場合、キャップリップ31fが排気面24に当接した状態で長期間放置され、フィレット27が形成されていると推定される。このため、制御部40は、内蔵タイマまたはこの内蔵タイマにより計測された経過時間を記憶するメモリから前回のメンテナンスからの経過時間を取得できない場合、メンテナンスを実行する。このように、「タイマにより計測された経過時間を取得できない」場合は、内蔵バッテリー切れでタイマが計測できない場合を含む。なお、これ以外の理由によっても、経過時間が取得できない場合がある。このような場合も前回のメンテナンスの排出処理からの経過時間を判断できないため、メンテナンスを実行する。
When the power of the
具体的には、メンテナンスの動作が開始されると、まず、図2のヘッド21は、メンテナンス領域にキャリッジ22によって移動させられ、排気キャップ31の凹部の開口に対向する。そして、メンテナンス領域において減圧処理を実行する(図8のステップS1)。減圧処理では、排気弁34を閉じて、排気面24に排気キャップ31を当接させた状態で、圧力調整部33により内部空間を減圧させて、減圧前よりも側面部31b、31cを内側に変形させて排気面24に当接させる。
Specifically, when the maintenance operation is started, first, the
すなわち、図9Aに示すように、排気弁34を閉じる。そして、排気キャップ31を上昇させ、キャップリップ31fを排気面24に当接させる。このキャップリップ31fの厚みは薄い上、キャップリップ31fの端面は円弧状の曲面で形成され、かつ、キャップリップ31fの内面が上方に向かって外側に傾斜している。このため、キャップリップ31fは外側に拡がって排気面24に当接し、凹部と排気面24により内部空間が形成される。この際、排気面24に当接したキャップリップ31fが潰れて、凹部と排気面24とによる内部空間の容積が減少する。この減少した容積の分だけ、内部空間に静圧が発生するため、キャップリップ31fはさらに外側に拡がり易い。
That is, as shown in FIG. 9A, the
なお、フィレット27は、外側に拡がったキャップリップ31fと排気面24との間または外側に形成される。このため、排気面24に形成された環状のフィレット27のサイズは、変形していない環状のキャップリップ31fのサイズより大きくなる。
The
そして、図9Bに示すように、内部空間を吸引ポンプ133により吸引して減圧にする。ここでは、後述の排出処理における速度より速く吸引ポンプ133を回転させることにより、排出処理における内部空間の圧力より低い圧力、たとえば、−70kPaまで内部空間の圧力を下げる。ここで、仮に、フィレット27がキャップリップ31fと排気面24との間に挟まれていても、高速回転により吸引ポンプ133で吸引するため、内部空間を減圧することができる。これにより、キャップリップ31fが変形して、内側に傾斜する。このとき、キャップリップ31fの端面は円弧状の曲面で形成されているため、キャップリップ31fは排気面24と線接触を維持しながら変形することができる。このように、内側に傾斜したキャップリップ31fは、フィレット27の内側で排気面24に当接する。なお、キャップリップ31fが内側に傾斜する際、側面部31b、31cの傾斜部31hおよび/または基部31iも内側に変形してもよい。
Then, as shown in FIG. 9B, the internal space is suctioned by the
この減圧処理後に、連通処理を実行する(図8のステップS2)。連通処理では、排気弁34を閉じて、排気面24に対して排気キャップ31が内側に変形して当接させられた状態のままで、圧力調整部33により内部空間と外部空間とを連通させる。
After this decompression process, a communication process is executed (step S2 in FIG. 8). In the communication process, the
すなわち、図9Cに示すように、排気弁34を閉じたまま、排気キャップ31を下降させない。これにより、減圧された内部空間が保持されるため、内側に倒れたキャップリップ31fが排気面24に当接した状態が維持される。そして、大気開放弁33aを開くと、凹部および排気面24で覆われた内部空間は、この外の空間(外部空間)と吸引チューブ36aおよび大気開放弁33aを介して連通して、大気に開放される。これにより、内部空間に気体が流入し、減圧された内部空間の圧力が大気圧またはこれに近い圧力まで戻る。このため、内側に倒れたキャップリップ31fが少し外側に変形する。ただし、キャップリップ31fは排気面24に当接した状態であるため、この間の摩擦力などによりキャップリップ31fは元の形状までは戻らず、フィレット27の内側で排気面24に当接した状態は維持される。
That is, as shown in FIG. 9C, the
この連通処理後に、排出処理を実行する(図8のステップS3)。排出処理では、排気面24に排気キャップ31を当接させた状態のままで、排気弁34を開き、内部空間を再び減圧して、排気流路26から気体を排出する。
After this communication process, a discharge process is executed (step S3 in FIG. 8). In the exhaust process, the
すなわち、図9Dに示すように、排気キャップ31を下降させないで、内側に倒れたキャップリップ31fが排気面24に当接した状態を維持する。そして、排気弁34を開いて、排気流路26と内部空間とを連通させる。また、大気開放弁33aを閉じて、吸引ポンプ133により内部空間を吸引すると、内部空間の圧力が再び低下する。この際、気体を排気流路26から排出させるための内部空間の所定圧力、たとえば、−7kPaになるように、吸引ポンプ133を回転する。これにより、内部空間を介して排気流路26の気体が吸引されて排出される。そして、ワイパ部材35(図2)をノズル面23および排気面24にこの順で接触させて相対的に移動させて、ノズル面23および排気面24に付着した液体やフィレット27を拭き取る。なお、内部空間の所定圧力は、排気流路26のサイズや液体の粘度などにより適宜設定される。
That is, as shown in FIG. 9D, the
このような排気流路26から気体を排出する排気パージのメンテナンスの後に、ノズル25から液体を排出する液体パージを実施してもよい。液体パージでは、ノズル面23を覆うことが可能なキャップ(ノズルキャップ37、図1)を用いる。
After such an exhaust purge maintenance for exhausting gas from the
ノズルキャップ37でノズル孔を含むノズル面23を排気キャップ31が覆い、吸引ポンプ133によってノズルキャップ37の凹部内を吸引することにより、ノズル孔から液体が排出される。そして、凹部内を大気に開放して、凹部内を吸引して、凹部内の液体を排出させる。それから、ワイパ部材35(図2)をノズル面23および排気面24にこの順で接触させて相対的に移動させ、ノズル面23および排気面24に付着した液体やフィレット27を拭き取る。
The
上記実施の形態によれば、減圧処理において、排気キャップ31と排気面24とによる内部空間を減圧させて、減圧前よりも側面部31b、31cのキャップリップ31fを内側に変形させて排気面24に当接させている。これにより、排気キャップ31のキャップリップ31fをフィレット27より内側で排気面24に当接させることができる。よって、キャップリップ31fと排気面24との間におけるフィレット27によるリークを抑えて、排出処理を行うことができる。
According to the above-described embodiment, in the decompression process, the internal space formed by the
この減圧処理での内部空間の圧力を排出処理での内部空間の圧力より低くしている。このため、キャップリップ31fと排気面24との間にフィレット27によりリークが生じていても、キャップリップ31fを内側に変形させて排気面24に当接させることができる。
The pressure in the internal space in the decompression process is set lower than the pressure in the internal space in the discharge process. For this reason, even if a leak occurs between the
また、連通処理では、内側に変形したキャップリップ31fを排気面24に当接させた状態のままで、内部空間と外部空間とを連通させている。これにより、内部空間の圧力が緩和し、たとえば、この圧力が大気圧またはこれに近い圧力まで戻る。よって、この戻った圧力を基準にして、連通処理後の排出処理で内部空間を正確に減圧することができる。つまり、連通処理をせずに減圧処理後に排出処理を行うと、内部空間の圧力が所定圧力より低すぎるため、液体の浪費および液体吐出装置10の液体吐出不良(印字不良)を招いてしまう。一方、内部空間の圧力が所定圧力より高すぎると、排気流路26から気体を十分に排出できずに、気体が排気流路26に残り、液体吐出装置10の液体吐出不良を招いてしまう。
In the communication process, the internal space and the external space are communicated with the
さらに、排出処理では、排気面24にキャップリップ31fを当接させた状態のままで、内部空間を減圧にしている。このため、キャップリップ31fと排気面24との間におけるフィレット27よるリークを防がれており、内部空間を正確に減圧することができる。
Further, in the discharge process, the internal space is decompressed while the
また、排気面24はキャップより液体に濡れ易いため、液体は排気面24に残って乾燥し、フィレット27は排気面24上に形成される。このように、排気面24に形成されたフィレット27はワイパ部材35により除去することができる。
Further, since the
さらに、キャップの短辺側側面部31bは長辺側側面部31cより短くて変形しづらい。このため、仮に、短辺側側面部31bの厚みを長辺側側面部31cの厚みを同じにして、内部空間を減圧すると、長辺側側面部31cが内側に傾斜するのに対し、短辺側側面部31bが外側に拡がり易い。これに対して、短辺側側面部31bの厚みを長辺側側面部31cの厚みより薄くして、短辺側側面部31bの剛性を長辺側側面部31cより低くした。このため、短辺側側面部31bを長辺側側面部31cと同様に内側に傾斜させ、キャップリップ31f全体をフィレット27の内側で排気面24に当接させることができる。
Further, the short
また、キャップリップ31fの厚みが薄いため、キャップリップ31fが内側に変形し易い。さらに、キャップリップ31fの端面が曲面で形成されているため、キャップリップ31fが排気面24に線接触した状態を維持しながら、キャップリップ31fを変形させることができる。また、キャップリップ31fの内面が上方に向かって外側に傾斜しているため、キャップリップ31fは外側に拡がって排気面24に当接させることができる。これにより、排気面24における環状のフィレット27のサイズを変形していない環状のキャップリップ31fのサイズより大きくなるため、キャップリップ31fを内側に変形させてフィレット27の内側において排気面24に当接させ易い。
Further, since the
さらに、フィレット27によるキャップ31内のリークを防止するために、吸引ポンプ133以外のポンプなどを別途用意する必要がない。よって、コスト上昇を抑えることができる。
Further, in order to prevent the
(実施の形態2)
実施の形態1に係る液体吐出装置10では、フィレット27が形成されていると推定される所定のタイミングで、減圧処理、連通処理および排出処理を含むメンテナンスを実行した。これに対して、この所定のタイミングの全てで、圧処理、連通処理および排出処理を含むメンテナンスを実行しなくてもよい。
(Embodiment 2)
In the
たとえば、フィレット27が形成されていると推定されている場合であっても、フィレット27が低い場合には、キャップリップ31fと排気面24との間におけるフィレット27による隙間が小さい。このため、排出処理だけでも排気流路26から気体を排出することができる。よって、たとえば、前回のメンテナンスからの経過時間が、第1所定時間より短い第2所定時間に達した場合、フィレット27が形成されているが、その高さは低いと推定される。このため、制御部40は、前回のメンテナンスからの経過時間を内蔵タイマにより計測して、この経過時間が第1所定時間未満第2所定時間以上であるか否かを判定する。経過時間が第1所定時間未満第2所定時間以上であれば、排出処理だけを実行する。
For example, even if it is estimated that the
なお、第2所定時間は、推定されるフィレット27の高さに基づいて設定される。たとえば、フィレット27の高さが0.045mmである場合、フィレット27によるキャップリップ31fと排気面24との間の隙間が無いまたは小さいため、リークが生じないまたはほとんど生じない。このようなリークを生じないまたはほとんど生じないフィレット27の高さになると推定される期間が第2所定時間として設定される。
Note that the second predetermined time is set based on the estimated height of the
(実施の形態3)
実施の形態1に係る液体吐出装置10では、排気面24を覆う排気キャップ31を用いて、排気流路26から気体を排出するメンテナンスを行った。これに対して、実施の形態3に係る液体吐出装置10では、図10に示すノズル面23を覆うことが可能なキャップ(ノズルキャップ)37を用いて、ノズル25から液体を排出するメンテナンスを行ってもよい。図10は、実施の形態3に係る液体吐出装置10の機能的な構成を示すブロック図である。
(Embodiment 3)
In the
この場合、排気面24より大きなノズル面23を覆うために、ノズルキャップ37の底面部の面積は排気キャップ31の底面部31aより大きい。ただし、ノズルキャップ37は排気キャップ31と同様の形状を有しているため、ノズルキャップ37の説明については省略する。
In this case, the area of the bottom surface of the
また、ノズルキャップ37のホルダにシャフトが設けられていない場合、ノズルキャップ37の底面部には、シャフトが挿入される挿入孔は設けられない。ただし、ノズルキャップ37の底面部には吸入孔は設けられており、この吸入孔には圧力調整部33が接続されている。なお、圧力調整部33とは別の圧力調整部がノズルキャップ37の吸入孔に接続されていてもよい。さらに、ノズルキャップ37は接離部32により昇降および降下するが、接離部32とは別の接離部により昇降および降下されてもよい。
Further, when the shaft of the
さらに、液体流路(図1の可撓性チューブ125b、インク貯留室124)を開閉する弁(ノズル弁)38が液体流路に設けられている。ノズル弁38の開閉は、制御部40により制御される。
Further, a valve (nozzle valve) 38 for opening and closing the liquid flow path (
メンテナンスでは、排気流路26から気体を排出する排気パージの後、液体パージの減圧処理を実行する(図8のステップS1)。この減圧処理では、ノズル弁38を閉じて、接離部32によりノズルキャップ37を上昇し、ノズルキャップ37のキャップリップをノズル面23に当接させる。この状態で、圧力調整部33によりノズルキャップ37の内部空間を減圧し、減圧前よりもノズルキャップ37の側面部を内側に変形させる。
In the maintenance, after the exhaust purge for exhausting the gas from the
減圧処理の後、連通処理を実行する(図8のステップS2)。ここで、ノズル弁38を閉じたまま、圧力調整部33によりノズルキャップ37の内部空間と外部空間とを連通させる。これにより、キャップリップがノズル面23に当接した状態のままで、内部空間と外部空間とを連通させる。ここで、内側に倒れたキャップリップが少し外側に変形するが、キャップリップは元の形状までは戻らず、フィレット27の内側でノズル面23に当接した状態は維持される。
After the decompression process, a communication process is executed (step S2 in FIG. 8). Here, the internal space and the external space of the
連通処理の後、排出処理を実行する(図8のステップS3)。ここで、ノズル面23にノズルキャップ37を当接させた状態のままで、ノズル弁38を開き、圧力調整部33によりノズルキャップ37の内部空間を再び減圧する。これにより、ノズル25から液体が排出される。
After the communication process, the discharge process is executed (step S3 in FIG. 8). Here, while the
(その他)
上記全ての実施の形態では、吸引ポンプ133に設けられた大気開放弁33aを開いて、内部空間と外部空間とを連通させた。これに対し、この内部空間を連通させる方法はこれに限定されない。たとえば、吸引ポンプ133の代わりに排気キャップ31に大気開放弁33aを設けてもよい。
(Other)
In all the embodiments described above, the
上記全ての実施の形態では、接離部32によりキャップ31、37を動かして、キャップ31、37のキャップリップをヘッド面23、24に対して当接および離間させた。これに対して、キャップ31、37のキャップリップをヘッド面23、24に対して当接および離間させる接離部32であれば、これに限定されない。たとえば、ヘッド21を動かす接離部32により、キャップ31、37のキャップリップをヘッド面23、24に対して当接および離間させてもよい。または、キャップ31、37およびヘッド21をそれぞれ動かす接離部32により、キャップ31、37のキャップリップがヘッド面23、24に対して当接および離間してもよい。
In all the embodiments described above, the
上記全ての実施の形態では、キャップリップ31fの内面を上方に向かって外側に傾斜させ、キャップリップ31fが外側に拡がって排気面24に当接するようにした。しかしながら、キャップリップ31fの形状はこれに限定されず、キャップリップ31fの内面を傾斜させない、または、上方に向かって内側に傾斜させてもよい。これにより、キャップリップ31fが排気面24に当接する際、キャップリップ31fは拡がらない、または、内側に拡がり易くなる。
In all the embodiments described above, the inner surface of the
なお、上記全実施の形態は、互いに相手を排除しない限り、互いに組み合わせてもよい。また、上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造および/または機能の詳細を実質的に変更できる。 Note that all the above embodiments may be combined with each other as long as they do not exclude each other. From the above description, many modifications and other embodiments of the present invention are obvious to those skilled in the art. Accordingly, the foregoing description should be construed as illustrative only and is provided for the purpose of teaching those skilled in the art the best mode of carrying out the invention. The details of the structure and / or function may be substantially changed without departing from the spirit of the invention.
本発明の液体吐出装置は、キャップの縁に対応するフィレットによる不具合を抑制することができる液体吐出装置等として有用である。 The liquid ejection apparatus of the present invention is useful as a liquid ejection apparatus that can suppress problems caused by fillets corresponding to the edges of the cap.
10 :液体吐出装置
20 :ヘッド
22 :ノズル面(ヘッド面)
23 :排気面(ヘッド面)
24 :ノズル(流路)
25 :排気流路(流路)
34 :排気弁(弁)
31 :排気キャップ(キャップ)
32 :接離部
33 :吸引ポンプ(圧力調整部)
37 :ノズルキャップ(キャップ)
38 :ノズル弁(弁)
40 :制御部
124 :インク貯留室(気体貯留室)
10: Liquid ejection device 20: Head 22: Nozzle surface (head surface)
23: Exhaust surface (head surface)
24: Nozzle (flow path)
25: Exhaust flow path (flow path)
34: Exhaust valve (valve)
31: Exhaust cap (cap)
32: Contacting / separating part 33: Suction pump (pressure adjusting part)
37: Nozzle cap (cap)
38: Nozzle valve (valve)
40: Control unit 124: Ink storage chamber (gas storage chamber)
Claims (7)
前記流路を開閉するための弁と、
前記ヘッド面に対向可能な底面部と、前記底面部から前記ヘッド側に立設する当接部とを有するキャップであって、前記当接部が前記ヘッド面に当接して前記開口に隣接する内部空間を形成するように前記ヘッド面を覆うことが可能なキャップと、
前記ヘッドと前記キャップの少なくとも一方を動かして、前記ヘッド面に対して前記キャップを当接、離間させる接離部と、
前記内部空間の圧力を変化させる圧力調整部と、
前記弁、前記接離部および前記圧力調整部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記弁を閉じて、前記ヘッド面に前記キャップを当接させた状態で、前記圧力調整部により前記内部空間を減圧させて、減圧前よりも前記当接部を内側に変形させて前記ヘッド面に当接させる減圧処理と、
前記減圧処理後に、前記弁を閉じて、前記ヘッド面に対して前記キャップが内側に変形して当接させられた状態のままで、前記圧力調整部により前記内部空間と外部空間とを連通させる連通処理と、
前記連通処理後に、前記ヘッド面に前記キャップを当接させた状態のままで、前記弁を開き、前記内部空間を再び減圧して、前記流路から前記液体または前記気体を排出する排出処理と、を実行させるように構成されている、液体吐出装置。 A head having a head surface formed with an opening located at a downstream end of a flow path through which a liquid or a gas in the liquid flows;
A valve for opening and closing the flow path;
A cap having a bottom surface portion that can face the head surface, and a contact portion that stands from the bottom surface to the head side, the contact portion contacting the head surface and adjacent to the opening. A cap capable of covering the head surface so as to form an internal space;
A contact / separation part for moving at least one of the head and the cap to contact and separate the cap from the head surface;
A pressure adjusting unit that changes the pressure of the internal space;
A control unit for controlling the valve, the contacting / separating unit and the pressure adjusting unit,
The controller is
In a state where the valve is closed and the cap is in contact with the head surface, the internal space is depressurized by the pressure adjusting unit, and the abutting portion is deformed inward than before the depressurization, so that the head surface Pressure reduction treatment to contact with,
After the depressurization process, the internal space and the external space are communicated by the pressure adjusting unit while the valve is closed and the cap is deformed and brought into contact with the head surface. Communication processing,
After the communication process, with the cap held in contact with the head surface, the valve is opened, the internal space is decompressed again, and the liquid or the gas is discharged from the flow path. The liquid ejecting apparatus is configured to perform the operation.
前記減圧処理での前記内部空間の圧力が、前記排出処理での前記内部空間の圧力より低くなるように前記圧力調整部を制御する、請求項1に記載の液体吐出装置。 The controller is
The liquid ejecting apparatus according to claim 1, wherein the pressure adjusting unit is controlled so that a pressure in the internal space in the decompression process is lower than a pressure in the internal space in the discharge process.
前記底面部の長辺に平行な方向における前記短辺側当接部の厚みは、前記底面部の短辺に平行な方向における前記長辺側当接部の厚みより薄い、請求項1または2に記載の液体吐出装置。 The bottom surface portion of the cap has a rectangular shape, and the contact portion includes a short side contact portion standing on the head side from a short side of the bottom surface portion, and a long side of the bottom surface portion. Has a long side abutting portion standing on the head side,
The thickness of the short side contact portion in a direction parallel to the long side of the bottom surface portion is thinner than the thickness of the long side contact portion in a direction parallel to the short side of the bottom surface portion. The liquid discharge apparatus according to 1.
前記気体貯留室に連通する排気流路と、をさらに備え、
前記ヘッド面は、前記排気流路に繋がり前記気体を排出する開口を有する排気面であり、
前記キャップは、前記排気面を覆うことが可能な排気キャップであり、
前記弁は、前記排気流路に設けられ、前記排気流路内を移動可能な常時閉塞する弁体と、前記排気キャップに設けられる貫通孔に摺動可能に設けられ、前記弁体を移動させて排気流路を外部に開放するシャフトとを含み、前記排気流路を開閉する排気弁である、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。 A gas storage chamber for storing the gas in the flow path;
An exhaust passage communicating with the gas storage chamber, and
The head surface is an exhaust surface having an opening connected to the exhaust flow path and exhausting the gas,
The cap is an exhaust cap capable of covering the exhaust surface;
The valve is provided in the exhaust passage, and is provided in a slidable manner in a valve body that is always closed and movable in the exhaust passage, and in a through hole provided in the exhaust cap, and moves the valve body. And an exhaust valve that opens and closes the exhaust flow path.
The liquid ejection apparatus according to any one of claims 1 to 3.
前記制御部は、
前記タイマにより計測された経過時間が第1所定時間に達した場合、前記減圧処理、前記連通処理および前記排出処理を実行させるように構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。 A timer for measuring an elapsed time from the previous discharging process executed;
The controller is
5. The apparatus according to claim 1, wherein when the elapsed time measured by the timer reaches a first predetermined time, the decompression process, the communication process, and the discharge process are executed. The liquid discharge apparatus as described.
前記タイマにより計測された経過時間が第1所定時間より短い第2所定時間に達した場合、前記減圧処理および前記連通処理を実行せずに、前記排出処理を実行させるように構成されている、請求項5に記載の液体吐出装置。 The controller is
When the elapsed time measured by the timer reaches a second predetermined time shorter than the first predetermined time, the discharge process is executed without executing the decompression process and the communication process. The liquid ejection device according to claim 5.
前記制御部は、
前記タイマにより計測された経過時間を取得できない場合、前記減圧処理、前記連通処理および前記排出処理を実行させるように構成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体吐出装置。 A timer for measuring an elapsed time from the previous discharging process executed, and
The controller is
The liquid ejecting apparatus according to any one of claims 1 to 6, wherein when the elapsed time measured by the timer cannot be acquired, the pressure reduction process, the communication process, and the discharge process are executed. .
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