JP6467848B2 - 包装容器および包装容器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は包装容器および包装容器の製造方法に関し、特に画像形成体を付与することでパウチ等の包装容器における偽造防止に用いて好適な技術に関する。
詰め替え容器、あるいは、簡易容器のような包装容器として、パウチなどの樹脂製包装容器が用いられている。
近年、海外等においてパウチ等の模造品が出回っている。これが大量に出回ると大きな損害となる可能性がある。このため、模造品の製造を安価にかつ手間を掛けず防止する手段が求められている。
偽造防止等を目的とした手段としては、次のようなものが提案されていた。
特開2008−189339号公報 特開2006−168244号公報
しかし、特許文献1の技術であると、レーザ加工をおこなわないパウチの場合、偽造防止のためにレーザ照射工程が増えて、製造コストが上昇するという問題があった。
また、特許文献2の技術であると、感熱発色インキ層を設ける等、さらに製造工程が増加して製造コストが上昇してしまうという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、顕像化により、パウチ等の容器に対する偽造防止を安価にかつ工程数の増大を来さずに可能とするという目的を達成しようとするものである。
本発明の包装容器は、基材とシーラント層を有する積層体を、シーラント層が対向するように周縁をシールしてなる包装容器であって、前記積層体は、断面形状が三角形とされ、所定角度の微細な万線状凹凸パターン群を施した画像形成領域と、エンボス加工領域と、を有しており、前記基材は、層厚方向において、前記シーラント層側に位置する第1表面と、前記第1表面と反対側の第2表面と、を有する透明樹脂層と、前記透明樹脂層と前記シーラント層との間において前記層厚方向から見て前記透明樹脂層の一部分のみと積層するように前記第1表面に配置され、金属光沢を有し、前記透明樹脂層を透過する光を前記透明樹脂層に向けて反射する蒸着層と、を有し、前記画像形成領域における前記透明樹脂層の前記第2表面には、前記万線状凹凸パターン群が形成されており、前記蒸着層は、層厚方向において、前記画像形成領域の全体と重なる範囲に設けられたことにより上記課題を解決した。
本発明は、前記画像形成領域が、非シール部に設けられることが好ましい。
本発明は、前記積層体が、印刷領域を有することがある。
本発明の包装容器の製造方法は、層厚方向において、第1表面と、前記第1表面と反対側の第2表面と、を有する透明樹脂層に、前記層厚方向から見て前記透明樹脂層の一部分のみと積層するように、金属光沢を有し前記透明樹脂層を透過する光を前記透明樹脂層に向けて反射する蒸着層を前記第1表面に積層させ、前記蒸着層が積層された方の前記透明樹脂層にシーラント層を積層させることを含んで、積層体を形成することと、断面形状が三角形とされ、所定角度の微細な万線状凹凸パターン群を前記第2表面に形成するための万線状パターンが形成されたプレス版を前記第2表面に押圧することによって、前記積層体の層厚方向において、前記蒸着層と重なる前記透明樹脂層の前記第2表面前記万線状凹凸パターン群を施した画像形成領域を形成することと、前記積層体をエンボス加工することと、前記積層体の前記シーラント層が対向するように前記積層体の周縁部をシールすることと、を含み、前記積層体の前記周縁部をシールする前に前記積層体をエンボス加工する際に、前記積層体に前記画像形成領域を形成する。
本発明の包装容器は、基材とシーラント層を有する積層体を、シーラント層が対向するように周縁をシールしてなる包装容器であって、前記積層体は、断面形状が三角形とされ、所定角度の微細な万線状凹凸パターン群を施した画像形成領域と、エンボス加工領域と、を有しており、前記基材は、層厚方向において、前記シーラント層側に位置する第1表面と、前記第1表面と反対側の第2表面と、を有する透明樹脂層と、前記透明樹脂層と前記シーラント層との間において前記層厚方向から見て前記透明樹脂層の一部分のみと積層するように前記第1表面に配置され、金属光沢を有し、前記透明樹脂層を透過する光を前記透明樹脂層に向けて反射する蒸着層と、を有し、前記画像形成領域における前記透明樹脂層の前記第2表面には、前記万線状凹凸パターン群が形成されており、前記蒸着層は、層厚方向において、前記画像形成領域の全体と重なる範囲に設けられたことにより、レーザ照射工程や、熱可塑性インキ層の付加工程等、新たな工程を追加することなく、万線状凹凸パターン群を施した画像形成領域を有することだけで、偽造防止手段を設けることが可能となる。また、この万線状凹凸パターン群を施した画像形成領域を有する積層体からなる包装容器が、海外等偽造物が出回っている地域においては製造することが難しく、また、検討合わせが非常に難しいため、第3者による偽造を困難にして、パウチ等の偽造防止を図り、製品の保護をおこなうことが可能となる。
また、前記積層体が、前記エンボス加工領域を有することで、画像形成領域の形成をエンボス加工と同時におこなうことで、工程数が増加することなく、画像形成領域を有する包装容器を製造することができる。
また、前記積層体が、前記蒸着層を有することで、画像形成領域の形成を容易にし、画像形成領域の視認性を向上することができる。
本発明は、前記画像形成領域が、非シール部に設けられることにより、包装容器の陳列時に、偽造防止機能を提示して、偽造品でないという証明を適確におこなうことが可能となる。
本発明は、前記積層体が、印刷領域を有することで、視認性を向上した包装容器であっても、デザインに関わりなく偽造防止機能を呈することができる。
本発明の包装容器の製造方法は、層厚方向において、第1表面と、前記第1表面と反対側の第2表面と、を有する透明樹脂層に、前記層厚方向から見て前記透明樹脂層の一部分のみと積層するように、金属光沢を有し前記透明樹脂層を透過する光を前記透明樹脂層に向けて反射する蒸着層を前記第1表面に積層させ、前記蒸着層が積層された方の前記透明樹脂層にシーラント層を積層させることを含んで、積層体を形成することと、断面形状が三角形とされ、所定角度の微細な万線状凹凸パターン群を前記第2表面に形成するための万線状パターンが形成されたプレス版を前記第2表面に押圧することによって、前記積層体の層厚方向において、前記蒸着層と重なる前記透明樹脂層の前記第2表面前記万線状凹凸パターン群を施した画像形成領域を形成することと、前記積層体をエンボス加工することと、前記積層体の前記シーラント層が対向するように前記積層体の周縁部をシールすることと、を含み、前記積層体の前記周縁部をシールする前に前記積層体をエンボス加工する際に、前記積層体に前記画像形成領域を形成することにより、製造工程を増加することなく、偽造防止機能を有する包装容器を製造することが可能となる。
本発明によれば、従来のパウチ等における製造工程を増やすことなく、偽造防止をおこなうことができるという効果を奏することが可能となる。
本発明に係る包装容器の第1実施形態を示す正面図(a)、b−b’矢視断面図(b)である。 本発明に係る包装容器の第1実施形態における画像形成領域を示す断面図である。 本発明に係る包装容器の第1実施形態における製造方法を示す断面図である。 本発明に係る包装容器の第2実施形態を示す正面図である。 本発明に係る包装容器の第3実施形態を示す正面図である。
以下、本発明に係る包装容器の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における包装容器を示す正面図(a)および、b−b’矢視断面図(b)であり、図2は、本実施形態における包装容器における画像形成領域を示す断面図であり、図1は、本実施形態における包装容器の製造方法を示す断面図であり、図において、符号1は、包装容器である。
本実施形態に係る包装容器1は、図1(a)(b)に示すように、基材11とシーラント層12を少なくとも有する積層体からなる詰替え容器であって、2枚の積層体を、シーラント層を内側にして本体表面積層体2と本体裏面積層体3を形成し、別の積層体を、シーラント層を外側にして折り曲げて底テープ4とし、本体表面積層体2と本体裏面積層体3の間に挿入して周縁をシールしてなるスタンディングパウチ形状としたものである。スタンディングパウチ形状の容器は、底テープ4が広がるため、大容量の容器とすることが容易に可能である。
積層体2,3,4の基材11には、図3に示すように、透明シート11aにアルミニウム、スズなどの金属や、シリカ、アルミナなどの金属酸化物等を蒸着した蒸着層11bが形成されることや、透明シート11aに金属箔膜11bを貼り着けることができ、さらに、積層体2,3,4として印刷層や接着剤層が含まれることができる。
本体表面積層体2と本体裏面積層体3との両側部には、図1(b)に示すように、側シール部(シール部)22が設けられ、本体表面積層体2と底テープ4とおよび本体裏面積層体3と底テープ4との下部には底シール部(シール部)23が設けられている。
本体表面積層体2および本体裏面積層体3の上部には、充填用開口部41と、注出ノズルシール部24と共に、内容物を注ぎ出すための注出ノズル32が形成されている。注出ノズル32の先端は注出ノズル先端シール部24によってシールされており、開封用切欠35から切り離すことにより注出口を形成する。注出ノズル32および開封用切欠35付近には、開封予定線に並行する複数のレーザーカット線が施されていてもよい。
本実施形態に係る包装容器1の本体表面積層体2には、図1(a)に示すように、画像形成領域5と、印刷領域7とが設けられている。インキ層(印刷領域)7はそれぞれ7a乃至7eの領域で色の異なるインを用い、全体として多色の絵柄を形成するものとされる。これらの印刷を行う際に、画像のインキ層7と基材11の表面との間にインキの接着性を良好にするアンカーコートを介在させてもよい。
なお、画像形成領域5は、本体裏面積層体3の表面にも形成されていることができる。
本実施形態において、画像形成領域5は、図2に示すように、非シール部、すなわち、シール部22,23,24にかからない領域として、本体表面積層体2および本体裏面積層体3とが厚さ方向にシールされていない部分に設けられ、これら本体表面積層体2および本体裏面積層体3に非常に微細な万線状の凹凸パターン群を形成したものである。
万線状の凹凸パターン群は、偽造防止の識別用として、微細な万線状凹凸パターン群をその方向を少しずつ変化させて所要のエンボスパターンに形成したプレス板を、インキ層7を形成した基材11の表面上に押圧することにより作製されたものである。
このような画像形成領域5は、その万線状凹凸パターン群の方向が少しずつ変化しているため、表面の各万線状凹凸パターン群で反射された光の反射方向が少しずつ変化し、見る方向や角度によって光沢の濃淡や輝きが動的に変化する。このため、極めて緻密な視覚効果を発揮する。このように、見る角度を変えると文字や絵柄が微細に変化するものを「チェンジング」技術という。
例えば、図2に示すように、見る角度によって「T」あるいは「P」で示す画像が視認可能として、視認できる画像が変化するものである。
さらに、この効果を有する画像形成領域5は、プレス板に形成するエンボスパターンの製作が非常に難しく、またこの見当合せが非常に難しいため、基材11上に予め形成してあるイン層7からなる絵柄と共に位置設定を施した場合に、第三者が偽造することは困難である。
積層体2,3,4としては、通常軟包装袋に使用される積層体を用いることができる。基材11としては、1層ないしは数層からなる紙や金属箔や合成樹脂フィルムを使用する。一例を挙げれば、透明シート11aとすることのできる、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリオレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等のポリエステル系樹脂、セロハン、三酢酸セルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)樹脂、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂(EVA)、アイオノマー樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂(PS)、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂(PVDC)、ポリカーボネート樹脂(PC)、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂等の合成樹脂フィルムおよび紙、金属箔等が単体または、複合して使用される。
シーラント層12としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂などが使用される。またこれらの樹脂を複合した多層フィルムが使用されることもある。
積層体2,3,4の具体的な構成例としては、PET/印刷層/接着剤層/延伸ポリアミド樹脂フィルム(以下ONYと略す)/接着剤層/LLDPEからなる構成のフィルムや、ONY/接着剤層/LLDPE、ONY/接着剤層/ONY/接着剤層/LLDPE、紙/LDPE/アルミニウム箔/LDPE、紙/LDPEなどを例示することができる。
以下、本実施形態における包装容器の製造方法について説明する。
本実施形態における包装容器1を製造する際には、図3(a)に示すように、まず、上記の積層体2,3,4とする基材11を用意する。基材11は、透明シート11aにアルミニウム等の蒸着層11bが設けられたものとされている。
次いで、図3(b)に示すように、この基材11にシーラント層12を積層した状態とする。
次いで、図3(c)に示すように、基材11表面に印刷して所定のイン層7を形成する。
次いで、図3(d)に示すように、微細な万線状凹凸パターン群をその方向を少しずつ変化させて所要のエンボスパターンに形成したプレス板によって、画像のインキ層7の上から基材11表面を押圧することにより、基材11の表面上に非常に微細な万線状の凹凸パターン群からなる画像形成領域5を形成する。
この万線状凹凸パターン群においは、例えば、その溝ピッチ幅は60〜90μm、凹凸の深さは10〜20μmであり、画像の画素に応じて微細な凹凸パターン群の方向、及び、ピッチ幅と深さとを少しずつ変化させることができる。
本実施形態では、画素を形成するインキの領域7a乃至7eごとに僅かずつ万線状凹凸パターン群の方向、及び、凹凸のピッチと深さとを変化させて形成してある。すなわち、領域7aと領域7b等の隣接する領域に対応する万線状凹凸パターン群は互いに異なっている。
この画像形成領域5としての万線状凹凸パターンの加工は、従来と同様に所要のエンボスパターンを形成したプレス版によって本体表面積層体2または本体裏面積層体3となる基材11をそれぞれ押圧することにより行うことができる。
このように形成された画像形成領域5においては、アルミニウム等の蒸着層11bおよび透明シート11aが、同時に万線状凹凸パターン加工されることにより、見る角度や方向によって、画像のパターンが複数タイプに変化するように設定される。さらに、金属光沢面であるアルミニウム等の蒸着層11bが内側に形成されているために、透明シート11aによって外部から保護され、その光沢がいつまでも失われないとともに、このアルミニウム等の蒸着層11bの入射光及び反射光が透明シート11aを介するために、積層体2,3の表面が傷ついた場合などでも、画像の視認を維持する効果を発揮できる。
次いで、このように画像形成領域5の形成された本体表面積層体2および本体裏面積層体3をシーラント層12が対向する状態として底テープ4を挟み、これら積層体2,3,4の周縁をシールして、それぞれシール部22,23,24を形成することによりスタンディングパウチ形状の包装容器1とする。
本実施形態の包装容器1においては、画像形成領域5を形成したことにより、第3者が製造することのできないものとされ、偽造防止効果を呈することができる。さらに基11上に複雑な情報あるいは人物・風景等の画像に万線状凹凸パターンを容易に施すことができ、微細かつ多様な表現を製造可能とするとともに、極めて華麗な画像をいつまでも保持することができる。
また、画像形成領域5を包装容器1と一体として形成することで、シールなどで認証をおこなう手段や、認証用にレーザ照射の工程を有する手段等に比べて、製造工程を増やすことなく、偽造防止効果を向上することができる。
なお、基材11として紙を用いる場合には、紙として、上質紙、片アート紙、コート紙、キャストコート紙、模造紙などを用いることができる。積層体に紙からなる層を含むものを用いた場合には、深いエンボス加工により紙に割れが生じることがあるので、本実施形態の包装容器に用いる場合は、凸エンボスおよび凹エンボスとして、筋状のエンボスを採用することにより、紙を用いた積層体を安定して使用することができる。環境配慮の点からも、紙を用いることは有効である。
以下、本発明に係る包装容器の第2実施形態を、図面に基づいて説明する。
図4は、本実施形態における包装容器を示す正面図である。
本実施形態において上述した第1実施形態と異なるのは画像形成領域5を形成する箇所に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、図4に示すように、画像形成領域5がシール部22に形成されている。つまり、画像形成領域5は、本体表面積層体2と本体裏面積層体3とがシールされた領域に形成されている。
本実施形態における包装容器1の製造方法においては、積層体2,3,4には予め画像形成領域5を形成せずに、本体表面積層体2および本体裏面積層体3をシーラント層12が対向する状態として底テープ4を挟んで施されるシール形成工程において、画像形成領域5を形成する。
本実施形態では、シール形成工程においてシール部22に対応するプレス版を、画像形成領域5に対応した部分に万線状凹凸パターンの形成されたプレス版として、シール部22,23,24を形成する。これにより、シール加工時、特に、冷却時にシール部22に画像形成領域5が形成される。
本実施形態においては、状出の第1実施形態と同等の効果を奏することができるとともに、包装容器1を形成するシール工程において画像形成領域5を形成することにより、画像形成領域5のみを形成する場合に比べて製造工程数を減少して製造時間を削減し、製造コストを低減することが可能となる。
さらに、単体の積層体2,3,4に比べて厚さの厚いシール部22に画像形成領域5を形成するために、画像形成領域5の万線状凹凸パターンを形成可能な厚さを増大することも可能であり、これにより、画像形成領域5における表示用の画像、文字等の形成において、より自由度を持たせて複雑な構成とすることが可能となる。これによって、より偽造防止効果を高めることができる。
以下、本発明に係る包装容器の第3実施形態を、図面に基づいて説明する。
図5は、本実施形態における包装容器を示す正面図である。
本実施形態において上述した第1実施形態と異なるのは画像形成領域5を形成する箇所のみに蒸着層11が形成されている点、および、エンボス部38に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の包装容器1においては、図5に示すように、蒸着層11cが、画像形成領域5を含む部分のみに形成されており、それ以外の積層体2,3,4は、透明シート11aのみからなる基材11とされている。また、本実施形態では、注出ノズル32に対応する箇所に、エンボス部(エンボス加工領域)38が形成されている。
本実施形態における包装容器1の製造方法においては、画像形成領域5に対応した万線状凹凸パターンの形成されたプレス版を、エンボスユニットに釣り付けて、エンボス部38を形成するエンボス加工時に、画像形成領域5を形成することができる。
また、本実施形態では、蒸着層11cが、画像形成領域5を含む部分のみに形成されていることにより、金属光沢を有する部分を画像形成領域5付近のみとして、偽造防止用の認証における視認性をより向上して、製品に対する高級感を演出することができる。
なお、上記の実施形態においては、スタンディングパウチ状の包装容器1として説明したが、本発明は、このような形状・様体に限定されないことは勿論である。
また、画像形成領域5には、印刷をおこなわず、インキ層7が重なって形成されないようにしてもよい。
また、上記の実施形態においては、蒸着層11bまたは蒸着層11cを有する構成としたが、蒸着層のない積層体を用いて画像形成領域5の形成された包装容器とすることもできる。この場合も、インキ層7が画像形成領域5に重なる構成と、インキ層7が画像形成領域5に重ならない構成とが可能である。また、インキ層7を基材11表面以外に形成することもできる。
さらに、画像形成領域5として、画像のインキ層7の上から基材11に非常に微細な万線状の凹凸パターン群を形成し、万線状凹凸パターン群の方向が少しずつ変化しているため、表面の各万線状凹凸パターン群で反射された光の反射方向が様々に変化し、見る方向や角度によって金属光沢の濃淡や輝き、更に印刷画像に重ねた場合にはこれに加えてインキの色が動的に変化して、極めて華麗なオパール効果と称する視覚効果を発揮するものとしてもよい。
1…包装容器
2…本体表面積層体
3…本体裏面積層体
4…底テープ
5…画像形成領域
7…インキ層(印刷領域)
11…基材
11a…透明シート
11b,11c…蒸着層
12…シーラント層
22…側シール部(シール部)
23…底シール部(シール部)
24…注出ノズルシール部(シール部)
32…注出ノズル
35…開封用切欠
38…エンボス部(エンボス加工領域)
41…充填用開口部

Claims (4)

  1. 基材とシーラント層を有する積層体を、シーラント層が対向するように周縁をシールしてなる包装容器であって、
    前記積層体は、
    断面形状が三角形とされ、所定角度の微細な万線状凹凸パターン群を施した画像形成領域と、
    エンボス加工領域と、
    を有しており、
    前記基材は、
    層厚方向において、前記シーラント層側に位置する第1表面と、前記第1表面と反対側の第2表面と、を有する透明樹脂層と、
    前記透明樹脂層と前記シーラント層との間において前記層厚方向から見て前記透明樹脂層の一部分のみと積層するように前記第1表面に配置され、金属光沢を有し、前記透明樹脂層を透過する光を前記透明樹脂層に向けて反射する蒸着層と、
    を有し、
    前記画像形成領域における前記透明樹脂層の前記第2表面には、前記万線状凹凸パターン群が形成されており、
    前記蒸着層は、
    層厚方向において、前記画像形成領域の全体と重なる範囲に設けられたことを特徴とする包装容器。
  2. 前記画像形成領域が、非シール部に設けられることを特徴とする請求項1記載の包装容器。
  3. 前記積層体が、印刷領域を有することを特徴とする請求項1または2に記載の包装容器。
  4. 層厚方向において、第1表面と、前記第1表面と反対側の第2表面と、を有する透明樹脂層に、前記層厚方向から見て前記透明樹脂層の一部分のみと積層するように、金属光沢を有し前記透明樹脂層を透過する光を前記透明樹脂層に向けて反射する蒸着層を前記第1表面に積層させ、前記蒸着層が積層された方の前記透明樹脂層にシーラント層を積層させることを含んで、積層体を形成することと、
    断面形状が三角形とされ、所定角度の微細な万線状凹凸パターン群を前記第2表面に形成するための万線状パターンが形成されたプレス版を前記第2表面に押圧することによって、前記積層体の層厚方向において、前記蒸着層と重なる前記透明樹脂層の前記第2表面前記万線状凹凸パターン群を施した画像形成領域を形成することと、
    前記積層体をエンボス加工することと、
    前記積層体の前記シーラント層が対向するように前記積層体の周縁部をシールすることと、
    を含み、
    前記積層体の前記周縁部をシールする前に前記積層体をエンボス加工する際に、前記積層体に前記画像形成領域を形成することを特徴とする包装容器の製造方法。
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