JP6467552B2 - 鍵ユニット、鍵管理システム、鍵管理方法 - Google Patents

鍵ユニット、鍵管理システム、鍵管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、鍵ユニット、鍵管理システム、鍵管理方法に関し、特に、当該電気錠である鍵ユニットを用いて施解錠する鍵の管理技術に関する。
従来、扉に設けられた鍵を電気的に開錠する仕組みとして、電気錠が一般的に知られている。この電気錠においては、ドアの室外側に開閉信号の入力手段が位置し、室内がわにドアロック本体が位置するよう、ドアの上部面にドアロックフレームを設置することで、ドアに別途貫通穴を形成することなく、簡単にドアロックを設置する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、電子錠と、物理鍵であるシリンダー錠と併用可能な電子錠システムも知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、電気錠を用いた扉の鍵の開閉を管理するシステムとして、被管理者が部屋から退出する際に、認証を行って、認証を行った被管理者を特定する特定情報を上位のサーバに送信する技術も知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2007−529657号公報 特開2011−43044号公報 特開2015−138506号公報
ところで、一般に賃貸物件の場合、部屋の貸し借りにおいては、部屋に対応した物理鍵を貸し主が借主に貸すことで、借主は、部屋を利用することができる。この物理鍵としては、金属製の物理鍵の他、電気錠の鍵として利用可能なICカードを用いることがある。このような賃貸物件は利用者がいない場合には、鍵を閉めた状態にしておき、他者が勝手に利用できないようにしている。そのため、賃貸物件を借りる前に内覧したい場合には、賃貸業者に連絡をとって、物理鍵を借りて、もしくは、賃貸業者に鍵を開けてもらって内覧をすることになるので、手間がかかる。また、その物理鍵を紛失した際には、扉を開けられず、賃貸業者に連絡をとらないといけないという問題もある。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、ユーザにとって、利便性の高い電気錠並びにこの電気錠を利用した鍵ユニット、鍵管理システム及び鍵管理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る鍵ユニットは、扉の外部側に設置される鍵ユニットであって、筐体と、筐体内に設けられ、近距離無線通信を行う無線部と、筐体内に設けられ、シリンダー錠の代わりに設置されるものであって、扉に設けられたデッドボルトを施解錠するとともに、扉の内部側に設けられるサムターンを回動させるモーターと、筐体内に設けられ、無線部がユーザ端末から正しい鍵データを受信した場合に、モーターを駆動してデッドボルトを施解錠する制御部とを備える。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る鍵管理システムは、鍵ユニットと鍵管理サーバとからなる鍵管理システムであって、鍵管理サーバは、少なくとも、鍵ユニットを特定する識別情報と、当該鍵ユニットを設置している場所を特定する場所情報とを対応付けた鍵管理情報を保持するデータベースと、ユーザ端末から、特定の場所の利用の要求を受け付ける受付部と、要求を受け付けた場合に、特定の場所に対応する鍵情報を特定する特定部と、特定部が特定した鍵ユニットで用いる鍵情報を設定する設定部と、設定部が設定した鍵情報をユーザ端末及び特定の場所に設置されている鍵ユニットに送信する送信部と、を備え、鍵ユニットは、鍵管理サーバから送信された鍵情報を受信する受信部と、受信した鍵情報を記憶する記憶部と、近距離無線通信によりユーザ端末から、鍵データを受信する無線部と、無線部が受信した鍵データと、記憶部に記憶している鍵情報を用いて認証を実行する認証部と、認証部が認証成功と判定した場合に、扉に設けられた電気錠を施解錠する制御部とを備える。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る鍵管理方法は、鍵ユニットと、少なくとも鍵ユニットを特定する識別情報と、当該鍵ユニットを設置している場所を特定する場所情報とを対応付けた鍵管理情報を保持するデータベースを有する鍵管理サーバとからなる鍵管理システムにおける鍵管理方法であって、鍵管理サーバが、ユーザ端末から、特定の場所の利用の要求を受け付ける受付ステップと、管理サーバが、要求を受け付けた場合に、特定の場所に対応する鍵情報を特定する特定ステップと、管理サーバが、特定ステップにおいて特定した鍵ユニットで用いる鍵情報を設定する設定ステップと、管理サーバが、設定ステップにおいて設定した鍵情報をユーザ端末及び特定の場所に設置されている鍵ユニットに送信する送信ステップと、鍵ユニットが、鍵管理サーバから送信された鍵情報を受信する受信ステップと、鍵ユニットが、受信した鍵情報を記憶する記憶ステップと、鍵ユニットが、近距離無線通信によりユーザ端末から、鍵データを受信する無線ステップと、鍵ユニットが、受信した鍵データと、記憶ステップにおいて記憶した鍵情報とを用いて認証を実行する認証ステップと、鍵ユニットが、認証ステップにおいて認証成功と判定した場合に、扉に設けられた電気錠を施解錠する制御ステップとを含む。
また、上記鍵ユニットにおいて、当該鍵ユニットは、さらに、筐体内に設けられ、デッドボルトを開錠するための鍵情報を記憶する記憶部と、無線部が、ユーザ端末から鍵データを受信した場合に、記憶部に記憶している鍵情報を用いて認証を実行する認証部と、を備え、制御部は、認証部が認証に成功した場合にデッドボルトを施解錠することとしてもよい。
また、上記鍵ユニットにおいて、当該鍵ユニットは、さらに、筐体内に設けられ、鍵情報を管理するサーバと通信を実行する通信部を備え、通信部は、サーバからデッドボルトを施解錠するための鍵情報を受信し、記憶部は、サーバから受信した鍵情報を記憶することとしてもよい。
また、上記鍵ユニットにおいて、当該鍵ユニットは、さらに、認証部が認証を行った日時情報と、認証の成否を示す成否情報とを含む認証情報を生成する生成部を備え、
通信部は、認証情報をサーバに送信することとしてもよい。
また、上記鍵ユニットにおいて、当該鍵ユニットは、さらに、鍵データの認証を実行するサーバと通信を実行する通信部を備え、通信部は、無線部がユーザ端末から鍵データを受信した場合に、当該鍵データをサーバに送信し、サーバから送信された送信した鍵データの認証の成否を示す認証情報を受信し、制御部は、認証情報が認証成功を示す場合に、デッドボルトの施解錠を実行することとしてもよい。
また、上記鍵ユニットにおいて、鍵ユニットは、デッドボルトを内包する鍵ケースにおいて、シリンダー錠が設けられる位置に設けられているカムを回動させることによりデッドボルトを施解錠するものであり、モーターは、カムのカム孔の一方からボルトのねじ部が貫通し、ボルトが挿入されている側とは反対側からねじ部にナットが嵌合してカムを挟むようにして構成したボルトを回動させることにより、デッドボルトを施解錠することとしてもよい。
また、上記鍵ユニットにおいて、ボルトの頭部と、カム孔の端部との間に、緩み止めワッシャーが挿入されていることとしてもよい。
また、上記鍵ユニットにおいて、ボルトの代わりに、カム孔にポップウェルナットが挿入されて固定されている構造とし、モーターは、ポップウェルナットを回動させることで、カムを回動させてデッドボルトを施解錠することとしてもよい。
また、上記鍵管理システムにおいて、鍵管理情報は、さらに、各鍵ユニットについて、当該鍵ユニットで実行された認証の日時情報と、認証の成否の情報とが対応付けられており、制御部は、認証を行うと、認証を行った日時情報と、認証の成否の情報とを含む認証情報を生成し、鍵ユニットは、さらに、認証情報を鍵管理サーバに送信する認証情報送信部を備え、鍵管理サーバは、さらに、認証情報を受信する認証情報受信部と、受信した認証情報を鍵管理情報に更新する更新部とを備えることとしてもよい。
また、上記鍵管理システムにおいて、鍵管理サーバは複数設置され、複数の鍵管理サーバは、互いに、鍵管理情報を共有し、鍵管理サーバは、さらに、自装置が保持する鍵管理情報を更新するときに、他の鍵管理サーバが保持する鍵管理情報と照合して、当該更新の正当性を確認する確認部を備えることとしてもよい。
また、上記鍵管理システムにおいて、鍵ユニットは、さらに、筐体と、筐体内に設けられ、シリンダー錠の代わりに設置されるものであって、扉に設けられたデッドボルトを施解錠するとともに、扉の内部側に設けられるサムターンを回動させるモーターと、を備え、制御部は、モーターを回動させることで、デッドボルトの施解錠を実行することとしてもよい。
また、上記鍵管理システムにおいて、特定の場所には、扉に至るまでに別の扉が設けられるとともに、当該別の扉には、別の鍵ユニットが設けられ、当該別の鍵ユニットは、特定の場所に設けられた鍵ユニットが記憶する鍵情報と同じ鍵情報を記憶する第2記憶部と、近距離無線通信によりユーザ端末から、鍵データを受信する第2無線部と、第2無線部が受信した鍵データと、第2記憶部に記憶されている鍵情報とを用いて認証を実行する第2認証部と、第2認証部が認証成功と判定した場合に、別の扉に設けられた電気錠を施解錠する第2制御部とを備えることとしてもよい。
本発明の一態様に係る鍵ユニットは、ユーザ端末から受け付けた鍵情報に基づいて、電気錠の施解錠を行うことができる。また、本発明の一態様に係る鍵管理システムは、ユーザ端末を利用して、電気錠の施解錠を行うので、予め、物理鍵を鍵管理システム側で用意する必要がない。
鍵ユニットの構造を示す斜視図である。 鍵管理システムのシステム構成を示すブロック図である。 鍵管理システムで利用される鍵管理表のデータ構成例を示すデータ概念図である。 鍵管理システムにおいてユーザが鍵を利用するための準備段階におけるユーザ端末と、鍵ユニットと、鍵管理サーバとの間のやり取りを示すシーケンス図である。 鍵管理システムにおいて、ユーザが部屋を利用する際のユーザ端末と、鍵ユニットと、鍵管理サーバとの間のやり取りを示すシーケンス図である。 鍵ユニットの動作を示すフローチャートである。 鍵管理サーバの動作を示すフローチャートである。 鍵管理システムのシステム構成を示すブロック図である。 鍵ユニットの別構成例を示す斜視図である。 鍵ケースにおけるカムを回動させる構造を示す当該構造の扉の小口側から見た断面図である。
<実施の形態>
<構成>
図1は、本実施の形態に係る鍵ユニットの構造を示す斜視図である。
鍵ユニット100は、その内部に、制御部114と、電源部111と、通信部112と、駆動部113と、記憶部115とを含む。各部の詳細な機能については、後述する。
図1に示すように、制御部114は、電源部111、通信部112、駆動部113、記憶部115と接続される。電源部111は、制御部114、通信部112、駆動部113、記憶部115と接続される。通信部112は、制御部114、電源部111と接続される。駆動部113は、制御部114、電源部111と接続される。
駆動部113は、所謂モーターであり、回動軸119を備える。回動軸119は、制御部114からの指示に従って、図の矢印に示す方向に回動する。回動軸119は、ギア116に設けられた孔116aを貫通するようにして接続する。回動軸119の外径と、孔116aの内径は、ほぼ一致するように構成されており、摩擦により、回動軸119が回動することでギア116も併せて回動する。ギア116には、少なくとも2本の凸軸116b、116cが設けられており、鍵ケース15内部に設けられたカム118のカム孔118aに挿入される。鍵ケース15は一般的な鍵と同様の構造を有し、カム118が回動することにより、デッドボルト16aが突出したり、鍵ケース15に収納されたりする。ギア116の凸軸116b及び凸軸116cは、カム孔118aに挿入され、ギア116が回動することにより、凸軸116b、116cはカムの突出部118bに接触し、カム118を回動させる。なお、凸軸116b、116cは、カム118の中央付近までの長さを有し、サムターン側のカムまでは到達しない長さとなっている。一方、サムターン20には羽117aを有する凸軸117が設けられており、凸軸117は、ギア116とは反対側から、カム118のカム孔118aに挿入される。そして、凸軸117は、サムターン20の回動に合わせて回動するように構成されている。凸軸117が回動することにより、羽117aがカム118の突出部118bと接触し、カム118を回動させる。サムターン20の凸軸117もカム118の中央付近までの長さを有し、鍵ユニット側のカムまでは到達しない長さとなっている。なお、ここで、図1に示すカム118の形状は図示した形状に限定されるものではなく、その他の形状であってもよい。カム118が、駆動部113に設けた凸軸116b、116cと接触して回動できるように構成されてさえいれば、その他の形状のカムであってもよい。
回動軸119又はサムターン20の回動により、鍵ケース15内部に設けられた機構が動作して、デッドボルト16aが鍵ケース15から突出したり、突出した箇所が元の位置に戻ったりする。なお、鍵ケース15のサムターンの回動によりデッドボルト16aが突出したり、収納されたりする内部機構については、一般に知られているものを利用するものとして、ここでは、詳細な説明を割愛する。デッドボルト16aは鍵ケース15から突出して、扉が設置されている箇所の壁に設けられた受座16bに嵌合することで、錠が行われる。デッドボルト16aが鍵ケース15内に収納されると、開錠が行われたことになる。
扉には、部屋からみた外部側にユーザが扉を開閉するための取手10aが設けられる。また、当該取手10aに対応して、部屋の内部側にも、ユーザが扉を開閉するための取手10bが設けられる。取手10aは、取付柱11と、角芯12とを備え、角芯12が角芯孔14に嵌合し、取付柱11が取付柱孔13に嵌合して、取手10aは扉に設置される。ユーザが扉に設けられた取手10aを上下させることで、角芯12が回動し、当該回動に合わせてラッチボルト17aが鍵ケース15から突出したり、収納されたりする。これにより、ユーザは、扉の開閉を行える。ラッチボルト17aが突出している状態で、受座17bと嵌合して、扉が閉じた状態を維持することができる。
鍵ユニット100には、図示していないが、ギア116aの回動状態(回動角)を検出するためのセンサ並びにサムターン20の回動状態(回動角)を検出するための検出機能が備えられている。例えば、駆動部113には、ギア116aの回動角を検出するためのセンサが設けられている。また、ギア116aにはサムターン20の回動角を検出するためのセンサも設けられている。当該センサがあることにより、鍵ユニット100は、鍵が開錠状態にあるのか、施錠状態にあるかを検出することができ、その情報を、鍵ユニット100が設置されている場所を利用するユーザの端末等に通知することができる。
当該センシングは、一例として以下のようにして実現することができる。駆動部113に、ギア116aと対向するように、フォトセンサを設けて、当該フォトセンサが検出している初期状態を記憶部115に記憶しておく。そして、上記状態と同様の状態を検知しているか否かに応じて、ギア116の回動状態を検出する。同様に、ギア116にも、カム118と対向する面にフォトセンサを設けて、当該フォトセンサがカム118の突出部118bを検知しているか否かに応じて、サムターン20の回動状態を検出する。そして、ギア116の回動状態とサムターン20の回動状態と、それぞれの初期状態における鍵の状態(施錠状態または開錠状態)から、現在、鍵が開錠状態にあるか、あるいは、施錠状態にあるかを特定することができる。なお、ここで述べたセンシング手法は一例であり、その他の手法としては、例えば、小型カメラを鍵ユニット100に設けて、撮像した画像を解析することにより、鍵の開錠状態、施錠状態を検出したり、デッドボルト16aと受座16bのいずれかに接触センサないしは距離センサを設けてデッドボルト16aと受座16bとがほぼ接触しているか近接しているか否かに応じて施錠状態にあるか開錠状態にあるかを検出したりすることとしてもよい。
本実施の形態における鍵ユニット100は、従来において、シリンダー錠を設けていた位置に、駆動部113を設け、扉外部側に電気錠を開閉させる機構を設けた構造をとっている。
このような鍵ユニット100を利用する鍵管理システムのシステム構成を、図2を用いて説明する。
図2は、鍵管理システムのシステム構成を示すシステム図であり、鍵管理サーバ200と、集合住宅等の各部屋の扉に設けられた複数の鍵ユニット100a〜100eとを含む。なお、ここでは、話を簡単にするために、鍵管理サーバが一台、鍵ユニットが5台ある例を示しているが、鍵管理サーバ200及び鍵ユニットの数はこれに限定されるものではないことは言うまでもない。鍵管理サーバ200は、鍵管理システム上に複数台存在してもよいし、鍵ユニットも部屋ごとに設置される。鍵管理システムは、鍵管理サーバ200が各鍵ユニット100(100a〜100e)を一括管理するクライアントサーバ型で構成されてもよいし、複数の管理サーバ200、鍵ユニット100が対等に通信するP2P型で構成してもよい。
鍵管理サーバ200は、通信部210と、制御部220と、記憶部230と、を含んで構成される。鍵管理サーバ200は、いわゆるサーバ機能を有するコンピュータにより実現され、メモリ(RAM、ROM)を含んで成る。
通信部210は、ネットワーク250に接続され、各鍵ユニットと通信を実行する機能を有する。通信部210は、ネットワーク250を介して、各鍵ユニットと通信できれば、どのような通信規格により通信を実行してもよく、有線、無線を問わない。
制御部220は、鍵管理サーバ200の各部を制御する機能を有する。制御部220は、通信部210から、ユーザ端末からの鍵要求を受け付けると、当該鍵要求に含まれる鍵ユニットが設置されている場所を特定する情報に基づいて、その場所を特定する。そして、鍵管理表300において対応する鍵ユニットの鍵情報を設定し、鍵管理表300に登録する。そして、制御部220は、設定した鍵情報を、鍵要求を行ったユーザ端末に通信部210を介して送信する。なお、対応する場所に既に登録機器が登録されている場合には、登録されている登録機器が鍵要求を行ったユーザ端末のIDに一致する場合には、対応する鍵情報を当該ユーザ端末に送信し、登録されている登録機器が鍵要求を行ったユーザ端末のIDに一致しない場合には、鍵要求を行ったユーザ端末に対して対応する場所を利用できない旨を通知する。また、鍵情報を設定した制御部220は、通信部210を介して、対応する鍵ユニットにも設定した鍵情報を送信する。
制御部220は、通信部210から認証情報を受け付けると、鍵管理表300において、認証情報を送信した鍵ユニットに対応する認証日時情報と認証成否に関する情報を登録し、記憶部230に記憶されている鍵管理表300を更新する。
また、制御部220は、必要に応じて、それまでの鍵を使用できないようにするために、鍵情報の削除指示を生成して、鍵ユニットに送信する機能を有する。
記憶部230は、鍵管理サーバが動作する上で必要とするプログラム、各種のデータを記憶する機能を有し、RAM、ROM等により実現される。記憶部230は、各鍵ユニットを管理するための鍵管理表300を記憶する。
なお、図示していないが、鍵管理サーバ200は、AC電源から電力の供給を受けて動作する。
図2に示すように、鍵ユニットの一つである鍵ユニット100aは、電源部111と、通信部112と、駆動部113と、制御部114と、記憶部115とを含んで構成される。なお、図2では、各鍵ユニットを区別するために、鍵ユニットには、100a〜100eの符号を付しているが、特段区別する必要がない場合には、以下においては、「鍵ユニット100」と記載する。各鍵ユニットは、同様の構成を有するためである。
電源部111は、鍵ユニット100の各部に電力を供給する機能を有するバッテリーである。当該バッテリーは例えばリチウムイオン電池などにより実現される。電源部111は、着脱可能に構成されてよく、供給する電力が少なくなった場合に交換できるように構成されてもよい。
通信部112は、ネットワーク250を介して鍵管理サーバ200と通信を実行する機能を有する。通信部112は、ネットワーク250を介して、鍵管理サーバ200と通信できれば、どのような通信規格により通信を実行してもよく、有線、無線を問わない。また、通信部112は、ユーザ端末と近距離無線通信により通信を実行する機能も有する。当該近距離無線通信には、例えば、bluetooth(登録商標)規格、あるいは、その中でも消費電力の低いbluetooth low energy規格を利用してもよい。通信部112は、鍵管理サーバ200から受信した鍵情報を制御部114に伝達する。また、通信部112は、ユーザ端末から受信した鍵情報を制御部114に伝達する。また、通信部112は、制御部114から伝達された認証情報を、ネットワーク250を介して鍵管理サーバ200に送信する。なお、通信部112が利用可能な、その他の通信規格としては、例えば、Wifi規格や、SIMカードを利用した通信等がある。SIMカードを利用した場合には、例えば、鍵管理システムにおいてインターネット回線の敷設を行うことなく通信を実行することができるという利点がある。また、SIMカードを利用した場合には、bluetooth規格等様々な規格において利用されている2.4GHz帯を利用しないので、通信の混線等が発生しにくくなるという利点もある。
駆動部113は、制御部114からの指示に従って、回動する機能を有する。駆動部113は、いわゆるモーターである。駆動部113の回動方向に応じて、扉に設けられた鍵の施開錠が行われる。
制御部114は、鍵ユニット100の各部を制御する機能を有する。制御部114は、記憶部115に記憶されている動作プログラムに従って動作するプロセッサ(マイクロコンピュータ)である。制御部114は、通信部112から、鍵管理サーバ200から送信された鍵情報を受け取った場合には、記憶部115に当該鍵情報を記憶する。また、制御部114は、通信部112から、ユーザ端末からの鍵情報を受け取った場合には、記憶部115から記憶している鍵情報を読み出して認証を実行する。記憶している鍵情報と、ユーザ端末からの鍵情報と一致した場合には、制御部114は、駆動部113を回動させて鍵の施開錠を実行する。すなわち、鍵が閉じている場合(デッドボルト16aが突出している場合)には、鍵を明け、鍵が空いている場合(デッドボルト16aが鍵ケース15に収納されている場合)には、施錠する。記憶している鍵情報と、ユーザ端末からの鍵情報と一致した場合には、制御部114は、認証失敗を示す情報をユーザ端末に送信する。そして、制御部114は、自装置の鍵ユニットIDと、認証を行ったユーザ端末の機器IDと、認証を行った日時を示す情報と、認証の成否を示す情報とからなる認証情報を生成し、通信部112に鍵管理サーバ200に送信させる。また、制御部114は、鍵情報の削除指示を鍵管理サーバ200から受け付けた場合に、記憶部115に記憶している鍵情報を消去する。
記憶部115は、鍵ユニット100が動作する上で必要とするプログラム、各種のデータを記憶する機能を有し、RAM、ROM等により実現される。記憶部115は、施開錠の認証に用いる鍵情報を記憶する。
なお、図2には、示していないが、ユーザ端末は、通信機能を有するユーザが保持する携帯電話やスマートフォン等の携帯通信端末により実現される。ユーザ端末は、例えば、部屋の賃貸に関するサイトにアクセスし、ユーザ入力に従って、賃貸したい部屋を内覧する場合などに鍵要求を鍵管理サーバ200に送信する。当該鍵要求は、ユーザ端末を一意に特定可能な識別情報である機器IDと、賃貸したい場所を特定できる情報(例えば、住所や賃貸する場所の名称など)とを含む。そして、当該鍵要求に応じて鍵管理サーバ200から鍵情報を受信するとこれを記憶する。そして、ユーザ端末は、賃貸する場所に設置されている鍵ユニットの近距離無線通信内に入ると、記憶している鍵情報を送信する。これにより、鍵情報が合っていれば施開錠がなされる。
以上が鍵管理システムに係る各装置の機能である。
<データ>
ここで、各鍵管理サーバ200が保持する鍵管理表300の詳細について説明する。図3は、鍵管理表300のデータ構成例を示すデータ概念図である。
図3に示すように鍵管理表300は、鍵ユニットID301と、鍵情報302と、登録機器ID303と、認証日時304と、認証成否305と、設置場所306とが対応付けられた情報である。
鍵ユニットID301は、各部屋に設けられた鍵ユニット各々をシステム上で区別するために設定された識別情報である。
鍵情報302は、制御部220が鍵ユニットに対して設定する鍵情報であり、ユーザ端末及び鍵ユニットに記憶させる情報である。鍵情報は、鍵ユニットにおいて認証に用いられる。
登録機器ID303は、鍵ユニットが取り付けられた部屋を利用するユーザのユーザ端末を一意に特定できる機器の識別情報である。
認証日時304は、鍵ユニットにおいて、認証が実行された日時を示す情報である。
認証成否305は、鍵ユニットにおいて、対応する日時において実行された認証の成否を示す情報である。
設置場所306は、鍵ユニットが取り付けられている場所を示す情報であり、住所を示す。
図3によれば、例えば、鍵ユニットID301が「100b」の鍵ユニットには、鍵情報として「Kl38s*w」が対応付けられ、この鍵ユニットが取り付けられている部屋を利用するユーザのユーザ端末の機器のIDは、「FX23−R2900」である。当該鍵ユニット「100b」における認証は、「2016年1月23日13時41分」に行われ、認証が「成功」していることがわかる。そして、この鍵ユニット「100b」は、「A県B市C町一丁目○×ハイツ201」に設置されている。
このような鍵管理表300を鍵管理サーバ200が保持していることにより、各鍵ユニットは認証を実行できるとともに、過去に行われた認証や、誰がどこを利用したかの検索を簡単に行うことができる。
<動作>
ここから、本実施の形態に係り鍵管理システムの動作について説明する。図4は、鍵管理システムにおいて、ユーザが部屋を利用するための準備段階における処理を示したシーケンス図であり、ユーザ端末と、鍵管理サーバ200と、鍵ユニット100との間で行われるやり取りをしめしたシーケンス図である。
ユーザ端末は、鍵管理サーバ200に対して部屋の利用を要求する鍵要求を送信する(ステップS401)。
鍵管理サーバ200は鍵要求を受信すると使用する鍵ユニットを特定し、特定した鍵ユニットに鍵情報を設定する(ステップS402)。
また、鍵管理サーバ200は、鍵要求に含まれるユーザ端末の機器IDを、ガ着ユニットIDに対応付けて鍵管理表300に記憶する(ステップS403)。
鍵管理サーバ200は、設定して記憶した鍵情報を、鍵要求を行ったユーザ端末に送信する(ステップS404)。
ユーザ端末は、鍵管理サーバ200から受信した鍵情報を記憶する(ステップS405)。
同様に、鍵管理サーバ200は、特定した鍵ユニットに、設定した鍵情報を送信する(ステップS406)。
鍵ユニット100は、鍵情報を受信すると記憶部に記憶する(ステップS407)。これにより、ユーザ端末を利用して鍵ユニット100が設置されている部屋を利用する準備が整う。
次に、ユーザ端末を保持するユーザが部屋を利用する際の鍵管理システムの動作を説明する。
ユーザ端末は、部屋の近くに到着すると、すなわち、鍵ユニット100の近距離無線通信圏内に入ると、鍵情報を鍵ユニット100に送信する(ステップS501)。鍵ユニット100は、鍵情報を要求する要求信号を発信しており、ユーザ端末は、当該要求信号に応答する応答信号として、鍵情報を送信する。
鍵ユニット100は、鍵情報を受信すると、記憶している鍵情報と照合して認証を行う(ステップS502)。
鍵ユニット100は、認証結果に応じて、扉の鍵の施解錠を実行する(ステップS503)。
鍵ユニット100は、認証を実行すると、認証を行った日時情報、認証の成否に関する情報を含む認証情報を生成する(ステップS504)。そして、鍵ユニット100は、生成した認証情報を鍵管理サーバ200に送信する(ステップS505)。
鍵管理サーバ200は、認証情報を受信すると、記憶している鍵管理表300を更新する。
図5に示す処理を実行することにより、鍵管理システムは、鍵の施解錠を実行できるとともに、認証を行った情報を蓄積することができる。
図6は、鍵ユニット100の動作を示すフローチャートである。図2に示したいずれの鍵ユニットも図6に示す処理に従って動作する。
鍵ユニット100の通信部112は、情報を受信する。当該情報が鍵管理サーバ200からの鍵情報である場合に(ステップS601のYES)、通信部112は、制御部114に鍵管理サーバ200からの鍵情報を伝達する。
制御部114は、通信部112を介して、鍵管理サーバ200からの鍵情報を受け付けると、記憶部115に受け付けた鍵情報を記憶して(ステップS602)、処理を終了する。
受信した情報が鍵管理サーバ200からの鍵情報ではなく(ステップS601のNO)、ユーザ端末からの鍵情報であった場合に(ステップS603のYES)、通信部112は、受信したユーザ端末からの鍵情報を制御部114に伝達する。
すると、制御部114は、記憶部115に記憶している鍵情報を読み出す(ステップS604)。そして、制御部114は、伝達されたユーザ端末からの鍵情報と、記憶部115から読み出した鍵情報とが一致するか否かを判定する(ステップS605)。
ユーザ端末からの鍵情報と、記憶部115から読み出した鍵情報とが一致した場合に(ステップS605のYES)、制御部114は、駆動部113を回動させて扉の鍵の施解錠を実行する(ステップS606)。すなわち、制御部114は、鍵が閉じていた場合には鍵を開け、鍵が開いていた場合には鍵を閉じる。
一方、ユーザ端末からの鍵情報と、記憶部115から読み出した鍵情報とが一致しなかった場合に(ステップS605のNO)、鍵ユニット100は、鍵が間違っていることを示す情報をユーザ端末に送信することで報知する(ステップS607)。
その後に、制御部114は、自装置の鍵ユニットIDと、認証を行った日時情報、認証の成否を示す情報、認証を行ったユーザ端末の機器IDとを含む認証情報を生成する。そして、制御部114は、通信部112を介して、鍵管理サーバ200に送信して(ステップS608)、処理を終了する。
受信した情報がユーザ端末からの鍵情報ではなく(ステップS603のNO)、鍵情報の削除指示を受信した場合に(ステップS609)、通信部112は、当該削除指示を制御部114に伝達する。制御部114は、削除指示を受け付けると、記憶部115に記憶している鍵情報を削除するとともに、駆動部113を制御して扉の鍵を施錠して(ステップS610)、処理を終了する。
以上が鍵ユニット100の動作である。
次に、鍵管理システム200の動作について説明する。図7は、鍵管理システム200の動作を示すフローチャートである。
鍵管理システム200の通信部210は、情報を受信する。当該情報が、ユーザ端末からの鍵要求である場合に(ステップS701のYES)、通信部210は、当該鍵要求を制御部220に伝達する。当該鍵要求は、ユーザ端末からの利用したい場所に関する情報を含む。制御部220は、伝達された鍵要求に含まれる場所情報を特定し、特定した場所情報を用いて、鍵管理表300の設置場所306を参照して、対応する鍵ユニットを特定する(ステップS702)。
制御部220は、特定した鍵ユニットに対して、鍵管理表300の登録機器ID302を参照して、要求されている場所を利用している機器があるか否かを参照する(ステップS703)。登録機器がある場合(ステップS703のYES)、すなわち、鍵管理表300において対応する登録機器ID欄にデータが登録されている場合には(ステップS703のYES)、制御部220は、鍵要求を行ったユーザ端末に対して、要求している場所は使用できない旨をユーザ端末に通知して(ステップS704)、処理を終了する。
登録機器がない場合(ステップS704のNO)、すなわち、鍵管理表300において、対応する登録機器ID欄にデータが登録されていない場合には、制御部220は、当該鍵ユニットにおいて利用する鍵情報を設定し、鍵管理表300に登録する(ステップS705)。
制御部220は、通信部210を介して、設定した鍵情報を、鍵要求を行ったユーザ端末と、鍵要求に対応する鍵ユニットとに送信し(ステップS706)、処理を終了する。
ユーザ端末からの鍵要求ではなく(ステップS701のNO)、鍵ユニットから認証情報を受信した場合には(ステップS707のYES)、通信部210は、制御部220に当該認証情報を伝達する。前述の通り、認証情報には、認証を行った鍵ユニットIDと、認証を行った日時情報と、認証の成否情報と、認証を行ったユーザ端末の機器IDとを含む。制御部220は、伝達された認証情報から各情報を抽出し、鍵管理表300の対象箇所に新たに追加登録する(ステップS708)。すなわち、認証情報に含まれる鍵ユニットIDから、鍵管理表300の対応する箇所を、鍵ユニットID301を参照して特定する。そして、対応する認証日時304に、認証情報に含まれていた日時情報を登録し、認証成否305に、認証情報に含まれていた成否情報を登録して、終了する。なお、このとき、登録機器ID303と、認証情報に含まれているユーザ端末の機器IDとが一致しないときには、制御部220は、その旨をオペレータの端末に通知する。
一方、通信部210が受信した情報が、ユーザ端末からの鍵要求でもなく(ステップS701のNO)、鍵ユニットからの認証情報でもなく(ステップS707)、オペレータからの、鍵ユニットIDを含む鍵情報の削除指示を受け付けていると(ステップS709)、制御部220は、対応する鍵ユニットに対する鍵情報の削除指示を生成する。そして、制御部220は、通信部210を介して、対応する鍵ユニットに生成した鍵情報の削除指示を送信し(ステップS710)、処理を終了する。
以上が、鍵管理サーバ200の動作である。
<鍵情報のセキュリティ性について>
上記図2には、示していないが、鍵管理システムには、複数の鍵管理サーバ200が設置される。
各鍵管理サーバ200は、上述した機能を有するとともに、各鍵管理サーバ200間で、鍵管理表300を共有しあう。そして、いずれかの鍵管理サーバ200の情報が改ざんされて、悪意のある第3者が特定の部屋の扉の鍵を改ざんした鍵で施解錠したときに、他の鍵管理サーバ200が保持している鍵管理表300に登録されている鍵とは異なる鍵での施解錠を行った認証情報が登録されたときに、当該改ざんを発見することができる。
<まとめ>
上記実施の形態に示したように、鍵管理システムは、ユーザ端末に対して、鍵の電子データを送信し、ユーザ端末は受信した鍵の電子データを用いて、鍵ユニットとの通信を行って、扉の鍵の施解錠を行う。したがって、鍵管理システムは、物理鍵を用意する必要がなく、運営コストを低減できる。また、部屋の賃貸を行うにあたって、内覧等を行う際に、貸主や不動産会社が立ち会って開錠してもらう必要があったが、上記実施の形態に係る鍵管理システムを利用すれば、通信をするだけで、鍵の準備ができるので、内覧における、貸主側借主側双方の利便性を格段に向上させることができる。
また、本実施の形態に係る鍵ユニットによれば、従来、シリンダー錠を備えていた位置に、モーターを設けて、サムターンと連動させつつ、鍵の施解錠を実行できる仕組みを設けている。したがって、鍵ユニットの取り付けに当たっては、従来のシリンダー錠を除去して、取り付けるだけでよく、鍵ユニット100を取り付けるために扉に新たな貫通孔等を設ける必要がなくなるので、設置が容易になる。
<補足>
本発明に係る視線検出システムは、上記実施の形態に限定されるものではなく、その発明の思想を実現するための他の手法により実現されてもよいことは言うまでもない。以下、各種の参考例について説明する。
(1)上記実施の形態においては、鍵情報は、一つの扉に設けられた鍵ユニットに対応付けられたものであった。しかし、当該鍵情報は、複数の扉に設けられた鍵を開錠するための鍵として用いられてもよい。
具体的には、例えば、集合住宅には、建物自体へのエントランスに鍵がかけられた扉があり、さらに、部屋にも鍵がかけられるものがある。そのような集合住宅において、上記実施の形態に示した鍵を部屋の鍵として利用する一方で、その集合住宅の建物に入るためのエントランスの鍵としても利用できるようにしてもよい。すなわち、建物のエントランスに、ユーザ端末と通信を実行する通信部、認証を行う認証部、鍵を開錠する制御部を設けて、当該通信部が、ユーザ端末から鍵情報を受信し、認証部が受信した鍵情報を認証し、認証の成否に応じて扉の鍵を開錠することとしてもよい。このとき、エントランスに設けられた認証部は、建物内に設置された鍵ユニット全ての鍵情報を保持し、建物内の鍵ユニットとして設定された鍵情報のいずれでも開錠ができるように設定される。当該設定は、エントランスに設けられた認証部(認証装置)に対して、直接管理者がハードウェアキーなどを利用して直接設定してもよいし、鍵管理サーバ200から、通信部を介して設定することとしてもよい。
このような構成の鍵管理システムによれば、建物のエントランス部と、部屋とで、二つの鍵が必要になるところ、二つの物理鍵を用意する必要もなければ、複数の鍵を管理する必要もなくなる。特に賃貸物件の内覧等を行う際に複数の物理鍵を準備する必要がなくなるので、ユーザの利便性が格段に向上する。
上記実施の形態においては、鍵ユニット100は建物の部屋の扉に設ける例を示したが、これは、部屋の扉に限るものではない。本発明に係る鍵ユニット100は、例えば、貸倉庫の鍵、トランクルームの鍵、自動車の鍵など、鍵を利用する場面において様々な用途に用いることができる。
(2)上記実施の形態においては、ユーザ端末が保持する鍵情報の認証は、鍵ユニット100が実施することとしているが、これはその限りではない。鍵情報の認証は、鍵管理サーバ200が実行することとしてもよい。すなわち、鍵ユニット100は、ユーザ端末から鍵情報を受け付けると、ユーザ端末の機器IDと受け付けた鍵情報を鍵管理センター200に送信する。鍵管理センター200は、受信した鍵情報と、ユーザ端末の機器IDと、鍵情報を送信した鍵ユニットの鍵ユニットIDと、に基づいて、保持している鍵管理表300を参照して、受信した鍵情報が正当な鍵であるか否かを認証する。そして、鍵管理センター200は、認証結果を示す認証結果情報を鍵情報を送信した鍵ユニットに送信し、鍵ユニットは受信した認証結果情報に応じて扉に設けられた電気錠の施解錠を実行する。このような構成によっても上記実施の形態と同様の効果を奏する鍵管理システムを提供することができる。
(3)上記実施の形態の鍵管理表300には示していないが、鍵管理表300は、その他にも、鍵を利用するユーザに関するユーザ情報や、鍵を利用する契約を行った日時の情報なども対応付けられてもよい。
(4)上記実施の形態では、鍵ユニット100は、電源部111を備えて、鍵ユニットを構成する各機能部を動作させるための動力源としたが、鍵ユニット100は、部屋内部のAC電源から電力供給を受けて動作する構成を備えてもよい。
(5)上記実施の形態では、ユーザ端末が鍵を鍵管理サーバ200から受け付け取っていれば、扉の鍵を開錠できるようにしているが、これにさらに時間制限を設けてもよい。すなわち、鍵管理サーバ200は、鍵ユニットに対して鍵情報を送信する際には、当該鍵情報を利用できる日付や時間帯の情報を含ませても良い。そして、鍵ユニットは、受信した日付や時間帯の情報で示される日時でのみ認証を実行するように構成されていてもよい。
(6)上記実施の形態では、鍵ユニット100は、物理鍵を必要としない構成であるが、ここに更に、物理鍵も導入して、よりセキュリティ性を高めることとしてもよい。
(7)上記実施の形態においては、鍵ユニットがユーザ端末から受け付けた鍵情報の認証を行うこととしたが、これはその限りではない。鍵管理サーバ200が実行してもよい。すなわち、鍵ユニットは、ユーザ端末から鍵情報を受信すると、自装置の鍵ユニットIDと、ユーザ端末から受け付けた鍵情報とを鍵管理サーバ200に送信する。鍵管理サーバ200は、受け付けた鍵ユニットIDと、鍵情報の組み合わせが鍵管理表300に登録されているか否かを検証する。そして、登録されていた場合には、認証成功を鍵ユニットに送信し、登録されていなかった場合には、認証失敗を鍵ユニットに送信する。そして、鍵ユニットは、鍵管理サーバ200から受け付けた認証情報の内容に応じて、すなわち、認証成功を受信した場合に施解錠を実行し、認証失敗を受信した場合には、施解錠を実行しない。
(8)上記実施の形態においては、特に記載していないが、鍵ユニット100は、ユーザによる入力が可能な入力キーを備える構成を備えても良い。そして、鍵管理サーバ200は、入力すべき鍵情報をユーザ端末に送信する。そして、ユーザは、ユーザ端末が受信した鍵情報を見て、その鍵情報を鍵ユニット100に設けられた入力キーに入力するという構成をとって、上記実施の形態に示した、近距離無線通信による鍵情報のやり取りに換えてもよい。
(9)上記実施の形態において、特に記載していないが、鍵管理サーバ200は、鍵ユニットの鍵情報を定期的に変更してもよい。そして、変更した後に、対応する登録機器IDを有するユーザ端末に送信して、更新後の鍵情報を使用した開け閉めを実行させてもよい。これにより、部屋のセキュリティ性を向上させることができる。
(10)上記実施の形態において、特に記載していないが、各鍵ユニット100に、当該鍵ユニット100のそばに人体が存在するか否かを検知する人体検知センサを備えることとしてもよい。そして、平時は電源部111は人体検知センサのみに電力を供給し、人体検知センサが人体を検知した場合に、電源部111は、鍵ユニット100の各部に電力を供給する構成としてもよい。これにより、鍵ユニット100において最も電力消費の大きい通信部112の省電力を図ることができる。
(11)上記実施の形態において、特に記載していないが、鍵ユニット100は、表示装置(いわゆる、モニター)や、音声出力装置(いわゆる、スピーカ)を備えてもよく、ユーザに対する情報発信に用いられてよい。例えば、上記実施の形態でいえば、認証の成否についての報知を表示装置や音声出力装置を用いて実行してもよい。
(12)上記実施の形態においては、電源部111、駆動部113、制御部114、記憶部115を、扉の外部側の鍵ユニット100内に設ける構成としたが、これはその限りではない。上記実施の形態に示した動作と同様の動作が実現できれば、扉の内部側に各構成の一部または全てを設けることとしてもよい。例えば、図9に示すように、駆動部113を扉の内部側のサムターン20内に設けて、駆動部113の回動軸119と、凸軸117とを同じ軸(同期して回動する軸)とする。そして、カム118内のカム孔118aに、凸軸117が挿入されることにより、カム118を回動させる構成としてもよい。このとき、制御部114及び電源部111と駆動部113との間の接続線は、回動の妨げにならなければ、図9に示すように、カム孔118aを通してもよいし、別途、当該接続線を通すための穴を鍵ケース15に設けることとしてもよいし、扉の外側から内側に向けて鍵ケース15外部を通るようにしてもよい。また、このとき、鍵ケース15のカム孔118の凸軸117の反対側には、図示していないが、キャップをかぶせることとしてもよい。
なお、図9に示した、鍵ユニット100の構成の配置の別例は一例にすぎず、鍵ユニット100を構成する各部のうち、扉の表側に通信部112が設けられていれば、その他の構成については、上記実施の形態に示した機能を妨げず、かつ、実現可能に互いに通信可能に構成されていれば、扉の内側に設けることとしてもよい。また、通信部112にしても、扉外部のユーザ端末との間で十分に通信可能に構成されていれば、扉の内側に設けることとしてもよい。ここで、十分に通信可能とは、鍵ユニット100から所定距離内での近距離無線通信がほぼ途切れることなく実行できる状態をいう。
このように、鍵ユニット100を構成する各部を扉の表側(外部側)と裏側(内部側)のどちらに配することができる。これにより、鍵ユニット100の扉への取付時の自由度を格段に向上させることができる。例えば、扉の表側に鍵ユニット100を設けると、何らかの配置物の妨げになるようであれば、扉の裏側に各部を配置することで、鍵ユニット100自体を筐体の小さい、あるいは、薄いものを用いることで、上記妨げを解消したりすることができる。
(13)上記実施の形態においては、カム孔118aに、ギア116の軸116b、116cを挿入し、モーターである駆動部113がギア116を、回動軸119を回動させることで回動し、カム118を回動させることにより、デッドボルト16aの施解錠及びサムターン20の回動を実現することとしたが、これはその限りではない。鍵ユニット100が、カム118を回動させることができれば、その他の構造を用いることとしてもよい。
ここでは、カム118を回動させるためのその他の構造について説明する。図13は、当該構造を説明するための図であって、当該構造を扉の小口側から見た場合の断面図である。鍵ケース15自体は、一般的な鍵ケースである。上記実施の形態においても説明したように、鍵ケース15に設けられているカム118は、カム孔118aを有し、カム118が回動することによって、デッドボルト16aの施解錠(突出、収納)が実行される。本補足においては、カム118を回動させるために、カム118aにボルト1003を挿入する。そして、ボルト1003を挿入した側とは反対側から、ボルト1003のネジ部にナット1002を嵌合させる。そして、ボルト1003をしめることで、ボルト1003の頭部とナット1002とで、カム118を挟み込む。このとき、ボルト1003の頭部と、カム118との間には、ワッシャー1001bを挿入することが望ましい。同様に、ナット1002と、カム118との間にもワッシャー1001aを挿入することが望ましい。なお、ワッシャー1001a、1001bとしては、ノルトロックワッシャーなどの緩み止め防止ワッシャーを用いることが望ましい。
ボルト1003の頭部には、駆動部113の回動軸119を挿入するための穴が設けられている。当該穴は、回動軸119が回動することで、同期してボルト1003が回動するために設けられた穴であり、例えば、四角穴、六角穴などであるが、回動軸119の回動に同期してボルト1003が回動するのであれば、その他の形状の穴であってよい。
なお、図13における点線は、扉及びサムターンの外形を示している。つまり、図13における例では、サムターン内に駆動部113を設けている例を示しているが、駆動部113は、上記実施の形態に示したのと同様に、扉の外側に設けてもよい。この場合には、図10において、ボルト1003とナット1002の位置を鍵ケース15を挟んで逆の位置に配する構成にすればよい。
また、図10においては、ボルト1003の頭部と、ナット1002とで、カム118を挟み込んで固定し、駆動部113が、ナット1002の頭部に設けた孔に挿入した回動軸119を回動させることで、ボルト1003を回動させることで、カム118を回動させることとしたが、カム118を回動させる手法はこれに限られない。例えば、カム孔118aに、ポップウェルナット(ポップリベットと呼称することもある)を挿入し、かつ、ポップウェルナット内にねじ(ボルト)を挿入して当該ねじをしめる。すると、カム119a内部からポップウェルナットを膨張させて、カム孔118aに密着させることができる。ポップウェルナットを膨張させてカム孔118aに密着することにより、ポップウェルナット内に挿入したネジを回動させることで、カム118を回動させることができる。したがって、ポップウェルナットに挿入したネジの頭部を、駆動部113の回動軸119で回動させることで、カム118を回動させることができる。このような構成によっても、カム118の回動を実現することができる。
以上、本補足(13)に示すように、カム118の両端を挟みこんで回動させたり、カム118のカム孔118aに内側から密着する部材を挿入して回動させたり、など様々なカムの回動手法を提供することができる。したがって、鍵ユニット100は、様々な種類・形状の鍵ケースに対応して、施解錠を実行することができるとともに、鍵ユニット100の扉や鍵ケースへの取付を容易に行うことができる。
(14)上記実施の形態においては、鍵管理システムの運用の手法として、鍵管理サーバ200のプロセッサ並びに鍵ユニットのプロセッサが認証プログラム等を実行することにより、ユーザが注視している箇所を特定することとしているが、これは鍵管理サーバ200または鍵ユニット100に集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、上記実施の形態に示した複数の機能部の機能を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。すなわち、図8に示すように、鍵管理サーバ200は、通信回路210aと、制御回路220aと、記憶回路230aとから構成されてよく、それぞれの機能は、上記実施の形態に示した同様の名称を有する各機能部と同様である。また、同図に示すように、鍵ユニット100は、電源回路111aと、通信回路112aと、駆動回路113aと、制御回路114aと、記憶回路115aとから構成されてよく、それぞれの機能は、上記実施の形態に示した同様の名称を有する各機能部と同様である。
また、上記認証プログラムは、プロセッサが読み取り可能な記録媒体に記録されていてよく、記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記認証プログラムは、当該検索プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記プロセッサに供給されてもよい。本発明は、上記認証プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、上記認証プログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できる。
(15)上記実施の形態に示した構成や、補足に示す各構成は、適宜組み合わせることとしてもよい。
本発明に係る鍵管理システムは、例えば、物理鍵を使用しない鍵を運用可能な賃貸業に適用することができる。
10a、10b 取手
11 取付柱
12 角芯
13 取付柱孔13
14 角芯孔
15 鍵ケース
16a デッドボルト
16b 受座
17a ラッチボルト
17b 受座
20 サムターン
100、100a、100b、100c、100d、100e 鍵ユニット
111 電源部
112 通信部
113 駆動部
114 制御部
115 記憶部
116 ギア
116a 孔
116b、116c 凸軸
117 凸軸
117a 羽
118 カム
118a カム孔
118b 突出部
200 鍵管理サーバ
210 通信部
220 制御部
230 記憶部

Claims (13)

  1. 扉の外部側に設置される鍵ユニットであって、
    筐体と、
    前記筐体内に設けられ、近距離無線通信を行う無線部と、
    前記筐体内に設けられ、シリンダー錠の代わりに設置されるものであって、前記扉に設けられたデッドボルトを施解錠するとともに、前記扉の内部側に設けられるサムターンを回動させるモーターと、
    前記筐体内に設けられ、前記無線部がユーザ端末から正しい鍵情報を受信した場合に、前記モーターを駆動して前記デッドボルトを施解錠する制御部とを備え、
    前記鍵ユニットは、前記デッドボルトを内包する鍵ケースにおいて、シリンダー錠が設けられる位置に設けられているカムを回動させることにより前記デッドボルトを施解錠するものであり、
    前記モーターは、前記カムのカム孔の一方からボルトのねじ部が貫通し、前記ボルトが挿入されている側とは反対側から前記ねじ部にナットが嵌合して前記カムを挟むようにして構成した前記ボルトを回動させることにより、前記デッドボルトを施解錠する
    ことを特徴とする鍵ユニット。
  2. 前記鍵ユニットは、さらに、
    前記筐体内に設けられ、前記デッドボルトを開錠するための鍵情報を記憶する記憶部と、
    前記無線部が、ユーザ端末から鍵情報を受信した場合に、前記記憶部に記憶している鍵情報を用いて認証を実行する認証部と、を備え、
    前記制御部は、前記認証部が認証に成功した場合に前記デッドボルトを施解錠する
    ことを特徴とする請求項1に記載の鍵ユニット。
  3. 前記鍵ユニットは、さらに、
    前記筐体内に設けられ、鍵情報を管理する鍵管理サーバと通信を実行する通信部を備え、
    前記通信部は、前記サーバから前記デッドボルトを施解錠するための鍵情報を受信し、
    前記記憶部は、前記サーバから受信した鍵情報を記憶する
    ことを特徴とする請求項2に記載の鍵ユニット。
  4. 前記鍵ユニットは、さらに、
    認証部が認証を行った日時情報と、認証の成否を示す成否情報とを含む認証情報を生成する生成部を備え、
    前記通信部は、前記認証情報を前記鍵管理サーバに送信する
    ことを特徴とする請求項に記載の鍵ユニット。
  5. 前記鍵ユニットは、さらに、
    鍵情報の認証を実行する鍵管理サーバと通信を実行する通信部を備え、
    前記通信部は、前記無線部がユーザ端末から鍵情報を受信した場合に、当該鍵情報を前記鍵管理サーバに送信し、
    前記鍵管理サーバから送信された送信した鍵情報の認証の成否を示す認証情報を受信し、
    前記制御部は、前記認証情報が認証成功を示す場合に、前記デッドボルトの施解錠を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の鍵ユニット。
  6. 前記ボルトの頭部と、前記カム孔の端部との間に、緩み止めワッシャーが挿入されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の鍵ユニット。
  7. 前記ボルトの代わりに、前記カム孔にポップウェルナットが挿入されて固定されている構造とし、
    前記モーターは、前記ポップウェルナットを回動させることで、前記カムを回動させて前記デッドボルトを施解錠する
    ことを特徴とする請求項1に記載の鍵ユニット。
  8. 扉の外部側に設置される鍵ユニットと鍵管理サーバとからなる鍵管理システムであって、
    前記鍵ユニットは、
    筐体と、
    前記筐体内に設けられ、近距離無線通信を行う無線部と、
    前記筐体内に設けられ、シリンダー錠の代わりに設置されるものであって、前記扉に設けられたデッドボルトを施解錠するとともに、前記扉の内部側に設けられるサムターンを回動させるモーターと、
    前記筐体内に設けられ、前記無線部がユーザ端末から正しい鍵情報を受信した場合に、前記モーターを駆動して前記デッドボルトを施解錠する制御部とを備え、
    前記鍵管理サーバは、
    少なくとも、鍵ユニットを特定する識別情報と、当該鍵ユニットを設置している場所を特定する場所情報とを対応付けた鍵管理情報を保持するデータベースと、
    ユーザ端末から、前記特定の場所の利用の要求を受け付ける受付部と、
    前記要求を受け付けた場合に、前記特定の場所に対応する鍵情報を特定する特定部と、
    前記特定部が特定した鍵ユニットで用いる鍵情報を設定する設定部と、
    前記設定部が設定した鍵情報を前記ユーザ端末及び前記特定の場所に設置されている鍵ユニットに送信する送信部と、を備え、
    前記特定の場所の扉に設置されている前記鍵ユニットは、
    前記鍵管理サーバから送信された鍵情報を受信する受信部と、
    受信した鍵情報を記憶する記憶部と、
    近距離無線通信により前記ユーザ端末から、鍵情報を受信する無線部と、
    前記無線部が受信した鍵情報と、前記記憶部に記憶している鍵情報を用いて認証を実行する認証部と、
    前記認証部が認証成功と判定した場合に、扉に設けられた電気錠を施解錠する制御部とを備え、
    前記鍵ユニットは、前記デッドボルトを内包する鍵ケースにおいて、シリンダー錠が設けられる位置に設けられているカムを回動させることにより前記デッドボルトを施解錠するものであり、
    前記モーターは、前記カムのカム孔の一方からボルトのねじ部が貫通し、前記ボルトが挿入されている側とは反対側から前記ねじ部にナットが嵌合して前記カムを挟むようにして構成した前記ボルトを回動させることにより、前記デッドボルトを施解錠する
    鍵管理システム。
  9. 前記鍵管理情報は、さらに、各鍵ユニットについて、当該鍵ユニットで実行された認証の日時情報と、認証の成否の情報とが対応付けられており、
    前記制御部は、前記認証を行うと、認証を行った日時情報と、認証の成否の情報とを含む認証情報を生成し、
    前記鍵ユニットは、さらに、前記認証情報を前記鍵管理サーバに送信する認証情報送信部を備え、
    前記鍵管理サーバは、さらに、前記認証情報を受信する認証情報受信部と、
    受信した認証情報を前記鍵管理情報に更新する更新部とを備える
    ことを特徴とする請求項8に記載の鍵管理システム。
  10. 前記鍵管理システムに、前記鍵管理サーバは、複数設置され、
    前記複数の鍵管理サーバは、互いに、鍵管理情報を共有し、
    前記鍵管理サーバは、さらに、自装置が保持する鍵管理情報を更新するときに、他の鍵管理サーバが保持する鍵管理情報と照合して、当該更新の正当性を確認する確認部を備える
    ことを特徴とする請求項9に記載の鍵管理システム。
  11. 前記鍵ユニットは、さらに、
    筐体と、
    前記筐体内に設けられ、シリンダー錠の代わりに設置されるものであって、前記扉に設けられたデッドボルトを施解錠するとともに、前記扉の内部側に設けられるサムターンを回動させるモーターと、を備え、
    前記制御部は、前記モーターを回動させることで、前記デッドボルトの施解錠を実行する
    ことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の鍵管理システム。
  12. 前記特定の場所には、前記扉に至るまでに別の扉が設けられるとともに、
    当該別の扉には、別の鍵ユニットが設けられ、
    当該別の鍵ユニットは、
    前記特定の場所に設けられた前記鍵ユニットが記憶する鍵情報と同じ鍵情報を記憶する第2記憶部と、
    近距離無線通信により前記ユーザ端末から、鍵情報を受信する第2無線部と、
    前記第2無線部が受信した鍵情報と、前記第2記憶部に記憶されている鍵情報とを用いて認証を実行する第2認証部と、
    前記第2認証部が認証成功と判定した場合に、前記別の扉に設けられた電気錠を施解錠する第2制御部とを備える
    ことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の鍵管理システム。
  13. 扉の外部側に設置され、
    筐体と、
    前記筐体内に設けられ、近距離無線通信を行う無線部と、
    前記筐体内に設けられ、シリンダー錠の代わりに設置されるものであって、前記扉に設けられたデッドボルトを施解錠するとともに、前記扉の内部側に設けられるサムターンを回動させるモーターと、
    前記筐体内に設けられ、前記無線部がユーザ端末から正しい鍵情報を受信した場合に、前記モーターを駆動して前記デッドボルトを施解錠する制御部とを備え、
    前記デッドボルトを内包する鍵ケースにおいて、シリンダー錠が設けられる位置に設けられているカムを回動させることにより前記デッドボルトを施解錠するものであり、
    前記モーターは、前記カムのカム孔の一方からボルトのねじ部が貫通し、前記ボルトが挿入されている側とは反対側から前記ねじ部にナットが嵌合して前記カムを挟むようにして構成した前記ボルトを回動させることにより、前記デッドボルトを施解錠する鍵ユニットと、
    少なくとも鍵ユニットを特定する識別情報と、当該鍵ユニットを設置している場所を特定する場所情報とを対応付けた鍵管理情報を保持するデータベースを有する鍵管理サーバとからなる鍵管理システムにおける鍵管理方法であって、
    前記鍵管理サーバが、ユーザ端末から、前記特定の場所の利用の要求を受け付ける受付ステップと、
    前記管理サーバが、前記要求を受け付けた場合に、前記特定の場所に対応する鍵情報を特定する特定ステップと、
    前記管理サーバが、前記特定ステップにおいて特定した鍵ユニットで用いる鍵情報を設定する設定ステップと、
    前記管理サーバが、前記設定ステップにおいて設定した鍵情報を前記ユーザ端末及び前記特定の場所に設置されている鍵ユニットに送信する送信ステップと、
    前記鍵ユニットが、前記鍵管理サーバから送信された鍵情報を受信する受信ステップと、
    前記鍵ユニットが、受信した鍵情報を記憶する記憶ステップと、
    前記鍵ユニットが、近距離無線通信により前記ユーザ端末から、鍵情報を受信する無線ステップと、
    前記鍵ユニットが、前記受信した鍵情報と、前記記憶ステップにおいて記憶した鍵情報とを用いて認証を実行する認証ステップと、
    前記鍵ユニットが、前記認証ステップにおいて認証成功と判定した場合に、扉に設けられた電気錠を施解錠する制御ステップとを含む鍵管理方法。
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