以下に、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係るプレゼンス管理システムの概略構成図である。
図示するように、本実施の形態に係るプレゼンス管理システムは、プレゼンスサーバ1と、複数のクライアント端末2−1〜2−3(以下、単にクライアント端末2とも呼ぶ)と、主装置3と、主装置3に収容された複数の内線電話機4−1〜4−4(以下、単に内線電話機4とも呼ぶ)と、を備えて構成されている。プレゼンスサーバ1、主装置3、および内線電話機4は、LAN5に接続され、クライアント端末2は、無線アクセスポイント6を介してLAN5に接続されている。
ここで、クライアント端末2−1〜2−3は、それぞれユーザA〜Cに割り当てられているものとする。また、内線電話機4−1〜4−3は、それぞれユーザA〜Cの席に設置されており、内線電話機4−4は、会議テーブルに設置されているものとする。なお、内線電話機4−1〜4−4の内線番号は、それぞれ「001」〜「004」とする。また、ユーザA〜Cの席および会議テーブルは同じフロアに位置しており、このフロアは個別の部屋には区切られていないものとする。
プレゼンスサーバ1は、ユーザA〜Cのプレゼンス情報を管理する。また、ユーザA〜Cの要求に従い、要求元のユーザにより指定されたユーザのプレゼンス情報を、要求元のユーザに割り当てられたクライアント端末2に通知する。
図2は、本実施の形態に係るプレゼンス管理システムの第一の動作例を説明するためのシーケンス図である。この動作例では、クライアント端末2を用いて、プレゼンスサーバ1が管理するプレゼンス情報を更新している。なお、ここでは、プレゼンスサーバ1で管理されているユーザB、Cのプレゼンス情報のプレゼンスが、いずれも、「在席中」である状態から動作を開始する場合を例に挙げている。また、会議テーブル上の内線電話機4−4の内線番号「004」にはあらかじめプレゼンス「会議中」が対応付けられていることとする。
まず、クライアント端末2−1が、購読対象とするユーザB、Cの指定を伴うプレゼンス購読操作をユーザAから受け付けたものとする(S100)。これを受けて、クライアント端末2−1は、プレゼンスサーバ1に、ユーザB、CのユーザIDを伴うプレゼンス購読要求を送信する(S101)。
プレゼンスサーバ1は、クライアント端末2−1からプレゼンス購読要求を受信すると、クライアント端末2−1のユーザAのユーザIDを、このプレゼンス購読要求で指定されているユーザB、Cを購読対象とする購読者リストに登録する(S102)。
それから、プレゼンスサーバ1は、ユーザBのプレゼンス「在席中」および連絡先「002」(ユーザBの内線電話機4−2の内線番号)を含むプレゼンス情報を有するプレゼンス通知をクライアント端末2−1に送信する(S103)。同様に、ユーザCのプレゼンス「在席中」および連絡先「003」(ユーザCの内線電話機4−3の内線番号)を含むプレゼンス情報を有するプレゼンス通知をクライアント端末2−1に送信する(S104)。これを受けて、購読者のユーザAのクライアント端末2−1は、購読対象のユーザB、Cのプレゼンス情報を表示する。
つぎに、クライアント端末2−2が、プレゼンス「外出中」および連絡先「01(2345)6789」(外出先の電話番号)の指定を伴うプレゼンス更新操作をユーザBから受け付けたものとする(S105)。これを受けて、クライアント端末2−2は、プレゼンスサーバ1に、プレゼンス「外出中」および連絡先「01(2345)6789」を含むプレゼンス更新要求を送信する(S106)。
プレゼンスサーバ1は、クライアント端末2−2からプレゼンス更新要求を受信すると、クライアント端末2−2のユーザBのプレゼンス情報のプレゼンス「在席中」および連絡先「002」を、プレゼンス更新要求に含まれているプレゼンス「外出中」および連絡先「01(2345)6789」に更新する(S107)。
それから、プレゼンスサーバ1は、ユーザBのプレゼンス「外出中」および連絡先「01(2345)6789」を含むプレゼンス情報を有するプレゼンス通知を、ユーザBのプレゼンス情報の購読者であるユーザAのクライアント端末2−1に送信する(S108)。これを受けて、購読者のユーザAのクライアント端末2−1は、購読対象のユーザBのプレゼンス情報を表示する。
つぎに、クライアント端末2−3が、内線番号「004」(会議テーブルに設置された内線電話機4−4の内線番号)の指定を伴うペアリング操作をユーザCから受け付けたものとする(S109)。これを受けて、クライアント端末2−3は、プレゼンスサーバ1に、内線番号「004」を含むペアリング要求を送信する(S110)。
プレゼンスサーバ1は、クライアント端末2−3からペアリング要求を受信すると、クライアント端末2−3のユーザCの内線番号「003」と、ペアリング要求に含まれている内線番号「004」と、を用いて、ユーザCのプレゼンスおよび連絡先を判定する(S111)。
具体的には、ペアリング要求送信元のクライアント端末2のユーザ席に設置された内線電話機4の内線番号と、ペアリング要求に含まれている内線番号と、が一致する場合、ペアリング要求送信元のクライアント端末2のユーザのプレゼンスを「在席中」と判定し、連絡先を「ペアリング要求送信元のクライアント端末2のユーザ席に設置された内線電話機4の内線番号」と判定する。一方、両者が一致しない場合、ペアリング要求送信元のクライアント端末2のユーザのプレゼンスを、ペアリング要求に含まれている内線番号にあらかじめ所定のプレゼンスが対応付けられているならば、この「所定のプレゼンス」と判定し、対応付けられていないならば、「離席中」と判定する。また、第1連絡先を「ペアリング要求に含まれている内線番号」と判定し、第2連絡先を「ペアリング要求送信元のクライアント端末2のユーザ席に設置された内線電話機4の内線番号」と判定する。
ここでは、ペアリング要求送信元のクライアント端末2−3のユーザCの内線番号「003」と、ペアリング要求に含まれている内線番号「004」と、が一致せず、かつ、ペアリング要求に含まれている内線番号「004」にはあらかじめプレゼンス「会議中」が対応付けられているため、クライアント端末2−3のユーザCのプレゼンスを「会議中」と判定し、第1連絡先を、ペアリング要求に含まれている内線番号「004」と判定し、第2連絡先をユーザCの内線番号「003」と判定する。
つぎに、プレゼンスサーバ1は、クライアント端末2−3のユーザCのプレゼンス情報のプレゼンス「在席中」および連絡先「003」を、判定したプレゼンス「会議中」および連絡先「第1連絡先:004、第2連絡先:003」に更新する(S112)。
それから、プレゼンスサーバ1は、ユーザCのプレゼンス「会議中」、第1連絡先「004」、および第2連絡先「003」を含むプレゼンス情報を有するプレゼンス通知を、ユーザCのプレゼンス情報の購読者であるユーザAのクライアント端末2−1に送信する(S113)。これを受けて、購読者のユーザAのクライアント端末2−1は、購読対象のユーザCのプレゼンス情報を表示する。
図3は、本実施の形態に係るプレゼンス管理システムの第二の動作例を説明するためのシーケンス図である。この動作例では、内線電話機4を用いて、プレゼンスサーバ1が管理するプレゼンス情報を更新している。なお、ここでは、プレゼンスサーバ1で管理されているユーザBのプレゼンス情報のプレゼンスが「在席中」である状態から動作を開始する場合を例に挙げている。また、会議テーブル上の内線電話機4−4の内線番号「004」にはあらかじめプレゼンス「会議中」が対応付けられていることとする。
まず、クライアント端末2−1が、購読対象とするユーザBの指定を伴うプレゼンス購読操作をユーザAから受け付けたものとする(S120)。これを受けて、クライアント端末2−1は、プレゼンスサーバ1に、ユーザBのユーザIDを伴うプレゼンス購読要求を送信する(S121)。
プレゼンスサーバ1は、クライアント端末2−1からプレゼンス購読要求を受信すると、クライアント端末2−1のユーザAのユーザIDを、このプレゼンス購読要求で指定されているユーザBを購読対象とする購読者リストに登録する(S122)。
それから、プレゼンスサーバ1は、ユーザBのプレゼンス「在席中」および連絡先「002」(ユーザBの内線電話機4−2の内線番号)を含むプレゼンス情報を有するプレゼンス通知をクライアント端末2−1に送信する(S123)。これを受けて、購読者のユーザAのクライアント端末2−1は、購読対象のユーザBのプレゼンス情報を表示する。
つぎに、会議テーブルに設置された内線電話機4−4が、ユーザBのユーザIDの指定を伴うペアリング操作を受け付けたものとする(S124)。これを受けて、内線電話機4−4は、プレゼンスサーバ1に、ユーザBのユーザIDを含むペアリング要求を送信する(S125)。
プレゼンスサーバ1は、内線電話機4−4からペアリング要求を受信すると、内線電話機4−4の内線番号「004」と、ペアリング要求に含まれているユーザIDにより特定されるユーザBの席に設置された内線電話機4−2の内線番号「002」と、を用いて、ユーザBのプレゼンスおよび連絡先を判定する(S126)。
具体的には、ペアリング要求送信元の内線電話機4の内線番号と、ペアリング要求に含まれているユーザIDにより特定されるユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号と、が一致する場合、ペアリング要求に含まれているユーザIDにより特定されるユーザのプレゼンスを「在席中」と判定し、連絡先を「ペアリング要求送信元の内線電話機4の内線番号」と判定する。一方、両者が一致しない場合、ペアリング要求に含まれているユーザIDにより特定されるユーザのプレゼンスを、ペアリング要求送信元の内線電話機4の内線番号にあらかじめ所定のプレゼンスが対応付けられているならば、この「所定のプレゼンス」と判定し、対応付けられていないならば、「離席中」と判定する。また、第1連絡先を「ペアリング要求送信元の内線電話機4の内線番号」と判定し、第2連絡先を「ペアリング要求に含まれているユーザIDにより特定されるユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号」と判定する。
ここでは、ペアリング要求送信元の内線電話機4−4の内線番号「004」と、ペアリング要求に含まれているユーザIDにより特定されるユーザBの席に設置された内線電話機4−2の内線番号「002」と、が一致せず、かつ、ペアリング要求送信元の内線電話機4−4の内線番号「004」にはあらかじめプレゼンス「会議中」が対応付けられているため、ペアリング要求に含まれているユーザIDにより特定されるユーザBのプレゼンスを「会議中」と判定し、第1連絡先を、ペアリング要求送信元の内線電話機4−4の内線番号「004」と判定し、第2連絡先を、ユーザBの内線番号「002」と判定する。
つぎに、プレゼンスサーバ1は、クライアント端末2−2のユーザBのプレゼンス情報のプレゼンス「在席中」および連絡先「002」を、判定したプレゼンス「会議中」、連絡先「第1連絡先:004」、第2連絡先:002」に更新する(S127)。
それから、プレゼンスサーバ1は、ユーザBのプレゼンス「会議中」、第1連絡先「004」、および第2連絡先「002」を含むプレゼンス情報を有するプレゼンス通知を、ユーザBのプレゼンス情報の購読者であるユーザAのクライアント端末2−1に送信する(S128)。これを受けて、購読者のユーザAのクライアント端末2−1は、購読対象のユーザBのプレゼンス情報を表示する。
つぎに、本実施の形態に係るプレゼンス管理システムを構成するプレゼンスサーバ1、クライアント端末2、および内線電話機4の詳細を説明する。なお、主装置3および無線アクセスポイント6は、既存の装置を利用できるので、その詳細な説明を省略する。
まず、プレゼンスサーバ1について説明する。
図4は、プレゼンスサーバ1の概略構成図である。
図示するように、プレゼンスサーバ1は、LANインターフェース部100と、端末情報記憶部101と、電話機情報記憶部102と、プレゼンス情報記憶部103と、購読者情報記憶部104と、プレゼンス購読要求受信部105と、購読者登録部106と、プレゼンス更新要求受信部107と、ペアリング要求受信部108と、プレゼンス判定部109と、プレゼンス更新部110と、プレゼンス通知部111と、を備えている。
LANインターフェース部100は、LAN5を介してクライアント端末2および内線電話機4に接続するためのインターフェースである。
端末情報記憶部101は、各クライアント端末2のユーザに関する情報が記憶される。図5は、端末情報記憶部101の登録内容例を模式的に表した図である。図示するように、端末情報記憶部101には、クライアント端末2毎にレコード1010が記憶される。レコード1010は、クライアント端末2のアドレス情報を登録するフィールド1011と、このクライアント端末2が割り当てられたユーザのユーザIDを登録するフィールド1012と、を有する。
電話機情報記憶部102は、各内線電話機4のユーザあるいは設置場所に関する情報が記憶される。図6は、電話機情報記憶部102の登録内容例を模式的に表した図である。図示するように、電話機情報記憶部102には、内線電話機4毎にレコード1020が記憶される。レコード1020は、内線電話機4の内線番号を登録するフィールド1021と、この内線電話機4がユーザの席に設置されている場合に、このユーザのユーザIDを登録するフィールド1022と、この内線電話機4がユーザの席以外の場所に設置されている場合に、その設置場所のIDを登録するフィールド1023と、この内線電話機4がユーザの席以外の場所に設置され、かつその設置場所に対応するプレゼンスがある場合に、そのプレゼンスを登録するフィールド1024と、を有する。
プレゼンス情報記憶部103には、各ユーザのプレゼンス情報が記憶される。図7は、プレゼンス情報記憶部103の登録内容例を模式的に表した図である。図示するように、プレゼンス情報記憶部103には、ユーザ毎にレコード1030が記憶される。レコード1030は、ユーザのユーザIDを登録するフィールド1031と、このユーザのプレゼンスを登録するフィールド1032と、プレゼンスの判定種別を登録するフィールド1033と、連絡先を登録するフィールド1034と、を有する。
ここで、プレゼンス更新要求に従ってプレゼンス情報が更新された場合、および、ペアリング要求に従ってプレゼンス情報が「在席中」に更新された場合には、フィールド1033にプレゼンスの判定種別「確定」が登録される。また、ペアリング要求に従ってプレゼンス情報が「在席中」以外に更新された場合には、フィールド1033にプレゼンスの判定種別「推測」が登録される。
また、フィールド1033にプレゼンスの判定種別「確定」が登録される場合には、フィールド1034に一つの連絡先が登録され、フィールド1033にプレゼンスの判定種別「推測」が登録される場合には、フィールド1034に二つの連絡先(第1連絡先、第2連絡先)が登録される。
購読者情報記憶部104には、プレゼンス情報の購読者に関する情報が記憶される。図8は、購読者情報記憶部104の登録内容例を模式的に表した図である。図示するように、購読者情報記憶部104には、ユーザ毎にレコード1040が記憶される。レコード1040は、ユーザのユーザIDを登録するフィールド1041と、このユーザのプレゼンス情報を購読するユーザ(このユーザを購読対象とする購読者)のユーザIDを登録するフィールド1042と、を有する。
プレゼンス購読要求受信部105は、LANインターフェース部100を介してクライアント端末2からプレゼンス購読要求を受信する。
購読者登録部106は、プレゼンス購読要求受信部105が受信したプレゼンス購読要求に従い購読者情報記憶部104を更新する。
プレゼンス更新要求受信部107は、LANインターフェース部100を介してクライアント端末2からプレゼンス更新要求を受信する。
ペアリング要求受信部108は、LANインターフェース部100を介してクライアント端末2および内線電話機4からペアリング要求を受信する。
プレゼンス判定部109は、ペアリング要求受信部108が受信したペアリング要求に基づいてユーザのプレゼンスを判定する。
プレゼンス更新部110は、プレゼンス更新要求受信部107が受信したプレゼンス更新要求に従い、あるいはプレゼンス判定部109の判定結果に従い、プレゼンス情報記憶部103に記憶されているユーザのプレゼンス情報を更新する。
プレゼンス通知部111は、プレゼンス情報記憶部103に記憶されているユーザのプレゼンス情報が更新される度に、購読者情報記憶部104および端末情報記憶部101を参照して、この更新されたユーザのプレゼンス情報の購読者に設定されている各ユーザのクライアント端末2に、この更新されたユーザのプレゼンス情報を有するプレゼンス通知を、LANインターフェース部100を介して送信する。
図9は、プレゼンスサーバ1の動作を説明するためのフロー図である。
プレゼンス購読要求受信部105は、LANインターフェース部100を介してクライアント端末2からプレゼンス購読要求を受信すると(S200でYES)、このプレゼンス購読要求を購読者登録部106に渡す。
これを受けて、購読者登録部106は、端末情報記憶部101を参照し、プレゼンス購読要求送信元のクライアント端末2のアドレス情報がフィールド1011に登録されているレコード1010を検索する。そして、このレコード1010のフィールド1012に登録されているユーザID(購読対象のユーザのユーザID)を、プレゼンス購読要求の要求元ユーザのユーザIDとして特定する。また、購読者登録部106は、購読者情報記憶部104を参照し、プレゼンス購読要求で指定されているユーザIDがフィールド1041に登録されているレコード1040を検索する。そして、検索したレコード1040のフィールド1042の購買者リストに、プレゼンス購読要求の要求元ユーザのユーザIDを登録する(S201)。それから、購読者登録部106は、プレゼンス通知部111に、プレゼンス購読要求で指定されているユーザIDおよびプレゼンス購読要求送信元のクライアント端末2のアドレス情報を通知して、プレゼンス通知を依頼する。
プレゼンス通知部111は、購読者登録部106からプレゼンス通知を依頼されると、プレゼンス情報記憶部103を参照し、購読者登録部106から受け取ったユーザIDがフィールド1031に登録されているレコード1030を検索する。そして、検索したレコード1030のフィールド1032、1034に登録されているプレゼンス、連絡先を含むプレゼンス情報を有するプレゼンス通知を生成する。それから、LANインターフェース部100を介して、購読者登録部106から受け取ったアドレス情報により特定されるクライアント端末2に、このプレゼンス通知を送信する(S202)。
また、プレゼンス更新要求受信部107は、LANインターフェース部100を介してクライアント端末2からプレゼンス更新要求を受信すると(S203でYES)、このプレゼンス更新要求をプレゼンス更新部110に渡す。
これを受けて、プレゼンス更新部110は、端末情報記憶部101を参照し、プレゼンス更新要求送信元のクライアント端末2のアドレス情報がフィールド1011に登録されているレコード1010を検索する。そして、このレコード1010のフィールド1012に登録されているユーザIDを、プレゼンス更新要求の要求元ユーザのユーザIDとして特定する。それから、プレゼンス更新部110は、プレゼンス情報記憶部103を参照し、プレゼンス更新要求の要求元ユーザのユーザIDがフィールド1031に登録されているレコード1030を検索する。そして、検索したレコード1030のフィールド1032、1034に、プレゼンス更新要求で指定されているプレゼンス、連絡先を登録するとともに、このレコード1030のフィールド1033にプレゼンスの判定種別「確定」を登録する(S204)。それから、プレゼンス更新部110は、プレゼンス通知部111に、プレゼンス更新要求の要求元ユーザのユーザIDを通知して、プレゼンス通知を依頼する。
プレゼンス通知部111は、プレゼンス更新部110からプレゼンス通知を依頼されると、購読者情報記憶部104を参照し、プレゼンス更新部110から受け取ったユーザIDがフィールド1041に登録されているレコード1040を検索する。そして、検索したレコード1040のフィールド1042に購読者リストが登録されているか否かを判断する(S205)。購読者リストが登録されているならば(S205でYES)、端末情報記憶部101を参照し、購読者リストに含まれるユーザIDがフィールド1012に登録されているレコード1010を検索する。そして、このレコード1010のフィールド1011に登録されているアドレス情報を、プレゼンス更新要求の要求元ユーザを購読対象とする購読者のクライアント端末2のアドレス情報として特定する。また、プレゼンス通知部111は、プレゼンス情報記憶部103を参照し、プレゼンス更新部110から受け取ったユーザIDがフィールド1031に登録されているレコード1030を検索する。そして、検索したレコード1030のフィールド1032、1034に登録されているプレゼンス、連絡先を含むプレゼンス情報を有するプレゼンス通知を生成する。それから、プレゼンス通知部111は、LANインターフェース部100を介して、プレゼンス更新要求の要求元ユーザを購読対象とする購読者のクライアント端末2に、このプレゼンス通知を送信する(S206)。
また、ペアリング要求受信部108は、LANインターフェース部100を介してクライアント端末2または内線電話機4からペアリング要求を受信すると(S207でYES)、このペアリング要求をプレゼンス判定部109に渡す。これにより、後述のペアリング要求処理が実施される(S208)。
図10および図11は、図9に示すペアリング要求処理(S208)を説明するためのフロー図である。
まず、プレゼンス判定部109は、ペアリング要求受信部108から受け取ったペアリング要求の送信元がクライアント端末2であるか、それとも内線電話機4であるかを判定する(S209)。
つぎに、プレゼンス判定部109は、ペアリング要求送信元がクライアント端末2である場合(S209で「クライアント端末」)、端末情報記憶部101を参照し、ペアリング要求送信元であるクライアント端末2のアドレス情報がフィールド1011に登録されているレコード1010を検索する。そして、検索したレコード1010のフィールド1012に登録されているユーザIDを、ペアリング要求の要求元ユーザのユーザIDとして特定する。さらに、プレゼンス判定部109は、電話機情報記憶部102を参照し、ペアリング要求の要求元ユーザのユーザIDがフィールド1022に登録されているレコード1020を検索する。そして、検索したレコード1020のフィールド1021に登録されている内線電話機4(ペアリング要求の要求元ユーザの席に設置された内線電話機4)の内線番号を特定する(S210)。
それから、プレゼンス判定部109は、ペアリング要求の要求元ユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号と、ペアリング要求で指定されている内線番号と、を比較し、両者が一致するか否かを判断する(S211)。
ペアリング要求の要求元ユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号と、ペアリング要求で指定されている内線番号と、が一致する場合(S211でYES)、プレゼンス判定部109は、ペアリング要求の要求元ユーザのプレゼンスを「在席中」、プレゼンスの判定種別を「確定」と判定し、そして、連絡先を「ペアリング要求の要求元ユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号」と判定する(S212)。それから、S213に進む。
一方、ペアリング要求の要求元ユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号と、ペアリング要求で指定されている内線番号と、が一致しない場合(S211でNO)、プレゼンス判定部109は、電話機情報記憶部102を参照し、ペアリング要求で指定されている内線番号がフィールド1021に登録されているレコード1020を検索する。そして、この検索したレコード1020のフィールド1024に、ペアリング要求で指定されている内線番号に対応するプレゼンスが登録されているか否かを判断する(S216)。
ペアリング要求で指定されている内線番号に対応するプレゼンスが登録されている場合(S216でYES)、プレゼンス判定部109は、ペアリング要求の要求元ユーザのプレゼンスを「ペアリング要求で指定されている内線番号に対応するプレゼンス」、プレゼンスの判定種別を「推測」と判定し、そして、連絡先を「連絡先1:ペアリング要求で指定されている内線番号、連絡先2:ペアリング要求の要求元ユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号」と判定する(S217)。それから、S213に進む。
一方、ペアリング要求で指定されている内線番号に対応するプレゼンスが登録されていない場合(S216でNO)、プレゼンス判定部109は、ペアリング要求の要求元ユーザのプレゼンスを「離席中」、プレゼンスの判定種別を「推測」と判定し、そして、連絡先を「連絡先1:ペアリング要求で指定されている内線番号、連絡先2:ペアリング要求の要求元ユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号」と判定する(S218)。それから、S213に進む。
S213において、プレゼンス判定部109は、ペアリング要求の要求元ユーザのプレゼンス判定結果(プレゼンス、プレゼンスの判定種別、連絡先)を、このペアリング要求の要求元ユーザのユーザIDとともに、プレゼンス更新部110に通知する。これを受けて、プレゼンス更新部110は、プレゼンス情報記憶部103を参照し、フィールド1031にペアリング要求の要求元ユーザのユーザIDが登録されているレコード1030を検索する。そして、検索したレコード1030のフィールド1032〜1034の登録内容を、プレゼンス判定部109から受け取ったプレゼンス判定結果のプレゼンス、プレゼンスの判定種別、連絡先に更新する。それから、プレゼンス更新部110は、プレゼンス通知部111に、ペアリング要求の要求元ユーザのユーザIDを通知して、プレゼンス通知を依頼する。
プレゼンス通知部111は、プレゼンス更新部110からプレゼンス通知を依頼されると、購読者情報記憶部104を参照し、プレゼンス更新部110から受け取ったユーザIDがフィールド1041に登録されているレコード1040を検索する。そして、検索したレコード1040のフィールド1042に購読者リストが登録されているか否かを判断する(S214)。購読者リストが登録されていないならば(S214でNO)、図9のS200に戻る。一方、購読者リストが登録されているならば(S214でYES)、端末情報記憶部101を参照し、購読者リストに含まれるユーザIDがフィールド1012に登録されているレコード1010を検索する。そして、このレコード1010のフィールド1011に登録されているアドレス情報を、ペアリング要求の要求元ユーザを購読対象とする購読者のクライアント端末2のアドレス情報として特定する。また、プレゼンス通知部111は、プレゼンス情報記憶部103を参照し、プレゼンス更新部110から受け取ったユーザIDがフィールド1031に登録されているレコード1030を検索する。そして、検索したレコード1030のフィールド1032、1034に登録されているプレゼンス、連絡先を含むプレゼンス情報を有するプレゼンス通知を生成する。それから、プレゼンス通知部111は、LANインターフェース部100を介して、ペアリング要求の要求元ユーザを購読対象とする購読者のクライアント端末2に、このプレゼンス通知を送信する(S215)。その後、図9のS200に戻る。
また、S209において、プレゼンス判定部109は、ペアリング要求送信元が内線電話機4である場合(S209で「内線電話機」)、電話機情報記憶部102を参照し、このペアリング要求で指定されているユーザIDがフィールド1022に登録されているレコード1020を検索する。そして、検索したレコード1020のフィールド1021に登録されている、ペアリング要求の要求元ユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号を特定する(S220)。
つぎに、プレゼンス判定部109は、ペアリング要求送信元である内線電話機4の内線番号と、ペアリング要求の要求元ユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号と、を比較し、両者が一致するか否かを判断する(S221)。
ペアリング要求送信元である内線電話機4の内線番号と、ペアリング要求の要求元ユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号と、が一致する場合(S221でYES)、プレゼンス判定部109は、ペアリング要求の要求元ユーザのプレゼンスを「在席中」、プレゼンスの判定種別を「確定」と判定し、そして、連絡先を「ペアリング要求の要求元ユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号」と判定する(S222)。それから、S223に進む。
一方、ペアリング要求送信元である内線電話機4の内線番号と、ペアリング要求の要求元ユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号と、が一致しない場合(S221でNO)、プレゼンス判定部109は、電話機情報記憶部102を参照し、ペアリング要求送信元である内線電話機4の内線番号がフィールド1021に登録されているレコード1020を検索する。そして、この検索したレコード1020のフィールド1024に、ペアリング要求送信元である内線電話機4の内線番号に対応付けられたプレゼンスが登録されているか否かを判断する(S226)。
ペアリング要求送信元である内線電話機4の内線番号に対応付けられたプレゼンスが登録されている場合(S226でYES)、プレゼンス判定部109は、ペアリング要求の要求元ユーザのプレゼンスを「ペアリング要求送信元である内線電話機4の内線番号に対応付けられたプレゼンス」、プレゼンスの判定種別を「推測」と判定し、そして、連絡先を「連絡先1:ペアリング要求送信元である内線電話機4の内線番号、連絡先2:ペアリング要求の要求元ユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号」と判定する(S227)。それから、S223に進む。
一方、ペアリング要求送信元である内線電話機4の内線番号に対応付けられたプレゼンスが登録されていない場合(S226でNO)、プレゼンス判定部109は、ペアリング要求の要求元ユーザのプレゼンスを「離席中」、プレゼンスの判定種別を「推測」と判定し、そして、連絡先を「連絡先1:ペアリング要求送信元である内線電話機4の内線番号、連絡先2:ペアリング要求の要求元ユーザの席に設置された内線電話機4の内線番号」と判定する(S228)。それから、S223に進む。
S223において、プレゼンス判定部109は、ペアリング要求の要求元ユーザのプレゼンス判定結果(プレゼンス、プレゼンスの判定種別、連絡先)を、このペアリング要求の要求元ユーザのユーザIDとともに、プレゼンス更新部110に通知する。これを受けて、プレゼンス更新部110は、プレゼンス情報記憶部103を参照し、フィールド1031にペアリング要求の要求元ユーザのユーザIDが登録されているレコード1030を検索する。そして、検索したレコード1030のフィールド1032〜1034の登録内容を、プレゼンス判定部109から受け取ったプレゼンス判定結果のプレゼンス、プレゼンスの判定種別、連絡先に更新する。それから、プレゼンス更新部110は、プレゼンス通知部111に、ペアリング要求の要求元ユーザのユーザIDを通知して、プレゼンス通知を依頼する。
プレゼンス通知部111は、プレゼンス更新部110からプレゼンス通知を依頼されると、購読者情報記憶部104を参照し、プレゼンス更新部110から受け取ったユーザIDがフィールド1041に登録されているレコード1040を検索する。そして、検索したレコード1040のフィールド1042に購読者リストが登録されているか否かを判断する(S224)。購読者リストが登録されていないならば(S224でNO)、図9のS200に戻る。一方、購読者リストが登録されているならば(S224でYES)、端末情報記憶部101を参照し、購読者リストに含まれるユーザIDがフィールド1012に登録されているレコード1010を検索する。そして、このレコード1010のフィールド1011に登録されているアドレス情報を、ペアリング要求の要求元ユーザを購読対象とする購読者のクライアント端末2のアドレス情報として特定する。また、プレゼンス通知部111は、プレゼンス情報記憶部103を参照し、プレゼンス更新部110から受け取ったユーザIDがフィールド1031に登録されているレコード1030を検索する。そして、検索したレコード1030のフィールド1032、1034に登録されているプレゼンス、連絡先を含むプレゼンス情報を有するプレゼンス通知を生成する。それから、プレゼンス通知部111は、LANインターフェース部100を介して、ペアリング要求の要求元ユーザを購読対象とする購読者のクライアント端末2に、このプレゼンス通知を送信する(S225)。その後、図9のS200に戻る。
つぎに、クライアント端末2について説明する。
図12は、クライアント端末2の概略構成図である。
図示するように、クライアント端末2は、LANインターフェース部200と、マンマシンインターフェース部201と、プレゼンス購読操作受付部202と、プレゼンス購読要求送信部203と、プレゼンス更新操作受付部204と、プレゼンス更新要求送信部205と、ペアリング操作受付部206と、ペアリング要求送信部207と、プレゼンス通知受信部208と、プレゼンス情報表示部209と、を備えている。
LANインターフェース部200は、LAN5を介してプレゼンスサーバ1に接続するためのインターフェースである。
マンマシンインターフェース部201は、ユーザから操作を受け付けたり、ユーザに情報を表示したりするためのインターフェースであり、図示していないが、キーボード、マウス、タッチセンサ等の入力装置と、LCD、LED等の表示装置と、を備えている。
プレゼンス購読操作受付部202は、マンマシンインターフェース部201を介してユーザから、購読対象とするユーザのユーザIDの指定を伴うプレゼンス購読操作を受け付ける。
プレゼンス購読要求送信部203は、プレゼンス購読操作受付部202が受け付けたプレゼンス購読操作で指定されたユーザIDを伴うプレゼンス購読要求を生成する。そして、LANインターフェース部200を介してプレゼンスサーバ1に、このプレゼンス購読要求を送信する。
プレゼンス更新操作受付部204は、マンマシンインターフェース部201を介してユーザから、このユーザのプレゼンスおよび連絡先の指定を伴うプレゼンス更新操作を受け付ける。
プレゼンス更新要求送信部205は、プレゼンス更新操作受付部204が受け付けたプレゼンス更新操作で指定されたプレゼンスおよび連絡先を含むプレゼンス更新要求を生成する。そして、LANインターフェース部200を介してプレゼンスサーバ1に、このプレゼンス更新要求を送信する。
ペアリング操作受付部206は、マンマシンインターフェース部201を介してユーザから、このユーザの連絡先となる内線電話機4の内線番号の指定を伴うペアリング操作を受け付ける。
ペアリング要求送信部207は、ペアリング操作受付部206が受け付けたペアリング操作で指定された内線番号を含むペアリング要求を生成する。そして、LANインターフェース部200を介してプレゼンスサーバ1に、このペアリング要求を送信する。
プレゼンス通知受信部208は、LANインターフェース部200を介してプレゼンスサーバ1からプレゼンス通知を受信する。
プレゼンス情報表示部209は、プレゼンス通知受信部208が受信したプレゼンス通知に含まれている購読対象のユーザのプレゼンス情報を抽出して、マンマシンインターフェース部201に表示する。
図13は、クライアント端末2の動作を説明するためのフロー図である。
プレゼンス購読操作受付部202は、マンマシンインターフェース部201を介してユーザから、購読対象とするユーザのユーザIDの指定を伴うプレゼンス購読操作を受け付けると(S300でYES)、このユーザIDをプレゼンス購読要求送信部203に通知する。これを受けて、プレゼンス購読要求送信部203は、プレゼンス購読操作受付部202から受け取ったユーザIDを伴うプレゼンス購読要求を生成する(S301)。そして、LANインターフェース部200を介してプレゼンスサーバ1に、このプレゼンス購読要求を送信する(S302)。
また、プレゼンス更新操作受付部204は、マンマシンインターフェース部201を介してユーザから、このユーザのプレゼンスおよび連絡先の指定を伴うプレゼンス更新操作を受け付けると(S303でYES)、このプレゼンスおよび連絡先をプレゼンス更新要求送信部205に通知する。これを受けて、プレゼンス更新要求送信部205は、プレゼンス更新操作受付部204から受け取ったプレゼンスおよび連絡先を含むプレゼンス更新要求を生成する(S304)。そして、LANインターフェース部200を介してプレゼンスサーバ1に、このプレゼンス更新要求を送信する(S305)。
また、ペアリング操作受付部206は、マンマシンインターフェース部201を介してユーザから、このユーザの連絡先となる内線電話機4の内線番号の指定を伴うペアリング操作を受け付けると(S306でYES)、この内線番号をペアリング要求送信部207に通知する。これを受けて、ペアリング要求送信部207は、ペアリング操作受付部206から受け取った内線番号を含むペアリング要求を生成する(S307)。そして、LANインターフェース部200を介してプレゼンスサーバ1に、このペアリング要求を送信する(S308)。
また、プレゼンス通知受信部208は、LANインターフェース部200を介してプレゼンスサーバ1からプレゼンス通知を受信すると(S309)、このプレゼンス通知に含まれている購読対象のユーザのプレゼンス情報をプレゼンス情報表示部209に渡す。これを受けて、プレゼンス情報表示部209は、プレゼンス通知受信部208から受け取った購読対象のユーザのプレゼンス情報を、マンマシンインターフェース部201に表示する(S310)。
つぎに、内線電話機4について説明する。
図14は、内線電話機4の概略構成図である。
図示するように、内線電話機4は、LANインターフェース部400と、マンマシンインターフェース部401と、内線電話処理部402と、ペアリング操作受付部403と、ペアリング要求送信部404と、を備えている。
LANインターフェース部400は、LAN5を介してプレゼンスサーバ1および主装置3に接続するためのインターフェースである。
マンマシンインターフェース部401は、ユーザが電話および各種操作を行うためのインターフェースであり、図示していないが、マイクと、スピーカと、ダイヤルキー、外線ボタン等の操作部と、LCD、LED等のディスプレイと、を備えている。
内線電話処理部402は、内線電話機として動作するために必要な処理を行う。具体的には、SIP(Session Initiation Protocol)等の呼制御プロトコルに従い、主装置3と呼制御メッセージをやり取りすることにより、通信路の確立・解放を実施する。また、RTP(Realtime Transport Protocol)等の伝送プロトコルに従い、マンマシンインターフェース部401を介してユーザにより音声入力された音声信号を通話データに符号化し、この通話データを通信路経由で通話相手の電話機に送信するとともに、通話相手の電話機から通信路経由で通話データを受信し、この通話データを音声信号に復号してマンマシンインターフェース部401から音声出力する。
ペアリング操作受付部403は、マンマシンインターフェース部401を介してユーザから、ユーザIDの指定を伴うペアリング操作を受け付ける。
ペアリング要求送信部404は、ペアリング操作受付部403が受け付けたペアリング操作で指定されたユーザIDおよびペアリング要求送信元の内線番号として自内線電話機4の内線番号を含むペアリング要求を生成する。そして、LANインターフェース部400を介してプレゼンスサーバ1に、このペアリング要求を送信する。
図15は、内線電話機4のペアリング要求動作を説明するためのフロー図である。なお、内線電話機4が主装置3と連携して行う発着信等の呼制御動作は、既存の内線電話機の動作と同様であるので、その詳細な説明を省略している。
ペアリング操作受付部403は、マンマシンインターフェース部401を介してユーザから、このユーザのユーザIDの指定を伴うペアリング操作を受け付けると(S400でYES)、このユーザIDをペアリング要求送信部404に通知する。これを受けて、ペアリング要求送信部404は、ペアリング操作受付部403から受け取ったユーザIDおよびペアリング要求送信元の内線番号として自内線電話機4の内線番号を含むペアリング要求を生成する(S401)。そして、LANインターフェース部400を介してプレゼンスサーバ1に、このペアリング要求を送信する(S402)。
以上、本発明の一実施の形態を説明した。
本実施の形態では、職場等において、通常、各ユーザの席および会議テーブル等に内線電話機4が設置されていることに着目し、ユーザの内線電話機4の内線番号およびユーザの移動先にある内線電話機4の内線番号を利用してプレゼンス情報を更新している。
すなわち、プレゼンスサーバ1は、クライアント端末2から、内線番号の指定を伴うペアリング要求を受信すると、ペアリング要求で指定されている内線番号と、クライアント端末2のユーザの席に設置されている内線電話機4の内線番号と、を比較する。そして、両者が一致するならば、クライアント端末2のユーザのプレゼンスを在席中と判定し、両者が異なるならば離席中と判定して、クライアント端末2のユーザのプレゼンス情報を更新する。
また、プレゼンスサーバ1は、内線電話機4から、ユーザIDの指定を伴うペアリング要求を受信すると、ペアリング要求送信元である内線電話機4の電話番号と、ペアリング要求で指定されているユーザIDにより特定されるユーザの席に設置されている内線電話機4の内線番号と、を比較する。そして、両者が一致するならば、ペアリング要求で指定されているユーザIDにより特定されるユーザのプレゼンスを在席中と判定し、両者が異なるならば離席中と判定して、ペアリング要求で指定されているユーザIDにより特定されるユーザのプレゼンス情報を更新する。
このため、本実施の形態によれば、複数の部屋に区切られていないフロア内においてユーザが自席から会議テーブルに移動する場合など、入退室を伴わないユーザの移動に対しても、プレゼンス情報を更新することができる。
また、本実施の形態において、プレゼンスサーバ1は、ペアリング要求元のユーザのプレゼンスを離席中と判定した場合に、ペアリング要求で指定されている内線番号(クライアント端末2からペアリング要求を受信した場合)、あるいはペアリング要求送信元の内線電話機4の内線番号(内線電話機4からペアリング要求を受信した場合)を、連絡先としてプレゼンス情報に含めるので、ペアリング要求の要求元のユーザのプレゼンス情報を購読するユーザ(ペアリング要求の要求元ユーザを購読対象とする購読者)は、ペアリング要求元のユーザに連絡することができる。
また、本実施の形態において、プレゼンスサーバ1は、ペアリング要求元のユーザのプレゼンスを離席中と判定した場合に、ペアリング要求で指定されている内線番号(クライアント端末2からペアリング要求を受信した場合)、あるいはペアリング要求送信元の内線電話機4の内線番号(内線電話機4からペアリング要求を受信した場合)に加えて、ペアリング要求元のユーザの席に設置されている内線電話機4の内線番号も、連絡先としてプレゼンス情報に含めるので、ペアリング要求の要求元ユーザのプレゼンス情報を購読するユーザ(ペアリング要求の要求元ユーザを購読対象とする購読者)は、ペアリング要求元のユーザにより確実に連絡することができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記の実施の形態において、プレゼンスサーバ1は、クライアント端末2から内線番号の指定を伴うペアリング要求を受信した場合に、ペアリング要求で指定されている内線番号と、クライアント端末2のユーザの席に設置されている内線電話機4の内線番号と、を比較している。しかし、本発明はこれに限定されない。ペアリング要求で指定されている内線番号に対応付けられて電話機情報記憶部102に記憶されているユーザIDあるいは設置場所IDと、クライアント端末2のユーザのユーザIDと、を比較してもよい。そして、両者が一致するならば、クライアント端末2のユーザのプレゼンスを在席中と判定し、両者が異なるならば離席中と判定して、クライアント端末2のユーザのプレゼンス情報を更新する。
また、上記の実施の形態において、プレゼンスサーバ1は、内線電話機4から、ユーザIDの指定を伴うペアリング要求を受信した場合に、ペアリング要求送信元である内線電話機4の電話番号と、ペアリング要求で指定されているユーザIDにより特定されるユーザの席に設置されている内線電話機4の内線番号と、を比較している。しかし、本発明はこれに限定されない。ペアリング要求で指定されているユーザIDと、ペアリング要求送信元である内線電話機4の電話番号に対応付けられて電話機情報記憶部102に記憶されているユーザIDあるいは設置場所IDと、を比較してもよい。そして、両者が一致するならば、ペアリング要求で指定されているユーザIDにより特定されるユーザのプレゼンスを在席中と判定し、両者が異なるならば離席中と判定して、ペアリング要求で指定されているユーザIDにより特定されるユーザのプレゼンス情報を更新する。
また、上記の実施の形態では、プレゼンスサーバ1と主装置3とを別個の装置としているが、両者を一体化して一つの装置としてもよい。
また、上記の実施の形態では、内線電話機4をLAN5経由でプレゼンスサーバ1および主装置3に接続しているが、クライアント端末2と同様に、無線LAN経由でプレゼンスサーバ1および主装置3に接続してもよい。
また、上記の実施の形態において、ユーザに、クライアント端末2を用いてプレゼンスサーバ1へのログイン処理を行わせることにより、プレゼンスサーバ1が、ユーザおよびクライアント端末2を対応付けて、この対応関係を端末情報記憶部101に記憶してもよい。
また、上記の各実施の形態において、図4、図12、および図14にそれぞれ示したプレゼンスサーバ1、クライアント端末2、および内線電話機4の機能構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP(Digital Signal Processor)などの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPU、メモリ、HDD、DVD−ROM等の補助記憶装置、およびNIC(Network Interface Card)、無線LANアダプタ等の通信装置を備えたPC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートホン等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することで実現されるものでもよい。