JP6464423B2 - オゾン発生器 - Google Patents

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Description

本発明は、印加電極に対する交流電圧の印加により形成される放電空間に酸素を含む原料ガスを通すことによりオゾンを含むオゾンガスを発生させるオゾン発生器に関する。
従来から、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるNOxを浄化する排気浄化システムとして、選択還元型触媒を用いた排気浄化システムが実用化されている。選択還元型触媒を用いた排気浄化システムでは、排気ガスに含まれるNOとNOとの比率が1対1に近づくほど、NO及びNOがNに還元される反応が速くなる。例えば特許文献1には、排気ガスに含まれる一酸化窒素(NO)の一部を酸化して二酸化窒素(NO)に変換するべく、オゾン発生器にて発生させたオゾンを選択還元型触媒の上流側に添加する排気浄化システムが開示されている。このオゾン発生器では、絶縁部材を介して対向配置された一対の電極間に高電圧を印可してプラズマ放電を発生させ、この一対の電極の間の空間に酸素を含む原料ガスを通すことによりオゾンを発生させている。
特開2012−193620号公報
ところで、車両の搭載スペースには限りがあるため、小型のオゾン発生器、すなわちオゾン発生器の備える電極の体積あたりのオゾンの発生量を高めることが可能なオゾン発生器が望まれている。なお、こうした要望は、車両に搭載されるオゾン発生器に限らず、他の用途に用いられるオゾン発生器にも共通するものである。
本発明は、オゾン発生器の備える電極の体積あたりのオゾンの発生量を高めることが可能なオゾン発生器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するオゾン発生器は、1つの方向である延在方向に沿って延び、酸素を含む原料ガスが流れる絶縁性の筒と、前記筒の内部空間に位置し、前記延在方向に沿って延びる線形状を有し、前記延在方向における端部として第1端部と第2端部とを有する印加電極と、前記延在方向に直交する方向にて前記筒の周壁を介して前記印加電極と対向する対向電極と、前記第1端部を保持する絶縁性の第1保持部材と、前記第2端部を保持する導電性の第2保持部材と、を備え、前記第1保持部材と前記第2保持部材のいずれか1つが、前記内部空間に連通する流路を有する流路形成部材であり、前記内部空間に前記原料ガスが流入する流入口と前記内部空間からオゾンを含むオゾンガスが流出する流出口のいずれか1つが流通口であり、前記流路形成部材が前記流通口を複数有する。
上記構成によれば、絶縁部材の内部空間には、原料ガスが流入する流入口及びオゾンガスが流出する流出口の少なくとも一方が複数存在する。そのため、内部空間におけるガスの流れが複雑になり、オゾンの発生効率の高い印加電極の近くの空間を流れるガスの割合が高まる。その結果、電極の体積あたりのオゾンの発生量が高まる。
上記オゾン発生器において、前記第1保持部材及び前記第2保持部材の双方が前記流路形成部材であり、前記第1保持部材及び前記第2保持部材の一方が前記流通口として前記流入口を有し、前記第1保持部材及び前記第2保持部材の他方が前記流通口として前記流出口を有することが好ましい。
上記構成によれば、内部空間におけるガスの流れが複雑になり、印加電極の近くの空間を流れるガスの割合が高まる。
上記オゾン発生器は、前記内部空間に流入した前記原料ガスを前記印加電極に向けて指向する絶縁性の指向部材をさらに備えることが好ましい。
上記構成によれば、内部空間に流入した原料ガスが印加電極に向けて指向されることで、印加電極の近くの空間を流れるガスの割合がさらに高まる。
上記オゾン発生器は、前記内部空間を前記延在方向に並ぶ2つの空間に仕切る絶縁性の仕切部材をさらに備え、前記仕切部材は、前記印加電極が通る電極通路と、前記筒の周壁よりも前記電極通路に近い部位に形成されて前記2つの空間を連通する連通路と、を有することが好ましい。
上記構成によれば、仕切部材に対する上流側から下流側へとガスが流れる際には、仕切部材に形成された連通路をガスが流れる。その結果、内部空間には、印加電極に沿うガスの流れが生成される。そのうえ、仕切部材の上流側の空間には、連通路に流入しなかったガスによって渦流が生成されることから、当該仕切部材の上流側の空間におけるガスの滞在時間も長くなる。
上記オゾン発生器にて、前記仕切部材は、前記延在方向にて対向する一対の面を有し、前記一対の面の各々は、前記筒の周方向に延びる環状の凸面を備えることが好ましい。
上記構成によれば、仕切部材の面に沿う放電である沿面放電が抑えられる。その結果、沿面放電にともなう内部空間の温度上昇が抑えられ、内部空間の温度上昇に起因したオゾンの発生効率の低下が抑えられる。また、放電路に放電が集中する沿面放電が抑えられることで、放電の集中に起因したオゾンの分解が抑えられる。
上記オゾン発生器は、前記仕切部材を複数備えることが好ましい。
上記構成によれば、印加電極の近くをガスが通りやすくなり、放電空間におけるガスの滞在時間が長くなる。
上記オゾン発生器において、前記第1保持部材が、前記流路形成部材であり、且つ、前記流通口として前記流入口を有することが好ましい。
印加電極の終端部では電位の上昇により放電が集中しやすいため温度が上昇しやすい。上記構成によれば、内部空間には、印加電極の終端部を保持する第1保持部材に形成された流路を通じて原料ガスが供給される。これにより、印加電極の終端部及び終端部周辺の空間における局所的な温度上昇が抑えられるとともに、印加電極の終端部付近における放電が安定する。
上記オゾン発生器は、前記内部空間にて前記第2保持部材を取り囲む絶縁性の筒状部材をさらに備えることが好ましい。
上記構成によれば、第2保持部材と対向電極との間に放電空間が形成されることが抑止される。その結果、印加電極と対向電極との間に放電を発生させるうえで必要とされる電力が抑えられる。
第1実施形態のオゾン発生器の概略構成を示す概略構成図である。 第2実施形態のオゾン発生器の概略構成を示す概略構成図である。 第3実施形態のオゾン発生器の概略構成を示す概略構成図である。 第3実施形態において、仕切部材の上流面の平面構造を示す平面図である。 第3実施形態において、仕切部材の上流側の空間におけるガスの流れを模式的に示す図である。 変形例におけるオゾン発生器の概略構成を示す概略構成図であって、印加電極の電極本体の構造を示す図である。
(第1実施形態)
図1を参照して、オゾン発生器の第1実施形態について説明する。
図1に示されるように、オゾン発生器10は、絶縁性の筒11を備える。筒11は、1つの方向である延在方向に沿って延びるポリエーテルエーテルケトン樹脂(以下、PEEK樹脂という。)からなる。筒11は、筒11の一端部に開口部12を有し、筒11の他端部に開口部13を有する。筒11の内部空間14には、延在方向に沿って延びるステンレス製の印加電極15が位置している。
印加電極15は、筒11の中心軸線に重なるように延在方向に沿って延びるワイヤ状の電極本体16と、電極本体16の一端部に形成された雄ねじ部である第1端部17と、電極本体16の他端部に形成された雄ねじ部である第2端部18とで構成されている。
第1端部17は、PEEK樹脂からなる第1保持部材19によって筒11に対して保持され、第2端部18は、ステンレスからなる第2保持部材20によって筒11に対して保持されている。
第1保持部材19は、筒11の開口部12を通じて筒11の外部空間と内部空間14とに跨る円柱部19Aと、円柱部19Aから第2保持部材20に向かって延びて電極本体16の一端部を覆う円筒部19Bとを備える。第1保持部材19は、流路形成部材であり、第1端部17がねじ込まれる雌ねじ部24と、外部空間と内部空間14とを連通する流入流路25と、を円柱部19Aに有する。流入流路25は、内部空間14に対して酸素を含む原料ガスが流入する流路である。
流入流路25は、第1保持部材19の底面19bの中央部分に、外部空間に位置する開口26を有する。流入流路25は、第1保持部材19の周面19sのうちで内部空間14に位置する部分に、内部空間14に対して原料ガスが流入する流通口である複数の流入口27を有する。複数の流入口27は、第1保持部材19の周方向において等間隔となる位置に形成されることが好ましい。例えば、複数の流入口27を2つ有する流入流路25においては、2つの流入口27が第1保持部材19の中心軸に対して相対向する位置に形成されることが好ましい。
流入流路25には、図示されない原料ガス供給装置から原料ガスが供給される。原料ガス供給装置は、例えば空気を原料として、フィルターによる異物の除去、ドライヤーによる水分の除去、酸素富化膜による酸素濃度の向上、これらを経た乾燥空気を原料ガスとしてオゾン発生器10に供給する。流入流路25を通過した原料ガスは、筒11の周壁11Sに向かって流れる。
第2保持部材20は、円柱形状を有し、筒11の開口部13を通じて筒11の外部空間と内部空間14とに跨っている。第2保持部材20において、第1保持部材19側の角部は、角部周辺における放電の集中を抑えるべくR面20Rで形成されている。第2保持部材20は、流路形成部材であり、第2端部18がねじ込まれる雌ねじ部28と、外部空間と内部空間14とを連通する流出流路29と、を有する。流出流路29は、内部空間14にて発生したオゾンを含むオゾンガスが内部空間14から流出する流路である。
流出流路29は、第2保持部材20の底面20bの中央部分に、外部空間に位置する開口30を有する。流出流路29は、第2保持部材20の周面20sのうちで内部空間14に位置する部分に、内部空間14からオゾンガスが流出する流通口である複数の流出口31を有する。複数の流出口31は、第2保持部材20の周方向において等間隔となる位置に形成されることが好ましい。例えば、複数の流出口31を2つ有する流出流路29においては、2つの流出口31が第2保持部材20の中心軸に対して相対向する位置に形成されることが好ましい。
第2保持部材20は、外部空間に位置する部位が交流高圧電源33に電気的に接続される。印加電極15には、第2保持部材20を介して交流高圧電源33から交流電圧が印加される。
筒11の周壁11Sには、印加電極15に対して周壁11Sを介して対向する対向電極35が取り付けられている。対向電極35は、ステンレスからなり、筒11の周壁11Sに接触した状態で周壁11Sを取り囲む筒状の形状を有する。
上述した構成のオゾン発生器10の作用について説明する。
オゾン発生器10では、印加電極15に対して第2保持部材20を介して交流高圧電源33から交流電圧が印加されると、印加電極15と対向電極35との間に無声放電が発生する。この放電空間を原料ガスが通過することにより、原料ガスに含まれる酸素がオゾンへと変換される。オゾン発生器10においては、印加電極15に近い空間ほど電界が強いことから、印加電極15に近い空間ほどオゾンの変換が効率よく行われる。
オゾン発生器10では、流入流路25が複数の流入口27を有する。また、流出流路29が複数の流出口31を有する。このように流入流路25及び流出流路29の少なくとも一方が、筒11の内部空間に対して複数の位置で連通することにより、内部空間14を流れるガスの流れが複雑になり、オゾンの発生効率が高い印加電極15の近くの空間を通るガスの割合が高まる。
第1端部17や電極本体16のうちで第1端部17近傍の部位といった印加電極15の終端部では、電位の上昇により放電が集中しやすいため局所的な温度上昇が生じやすい。こうした温度上昇は、放電を不安定にするとともにPEEK樹脂からなる第1保持部材19を変形させる虞もある。また、オゾンは、温度が高くなるほど分解しやすくもなる。この点、オゾン発生器10では、第1保持部材19が円筒部19Bを有することで、印加電極15の終端部における放電の集中が抑えられる。また、第1保持部材19に流入流路25が設定されることで、原料ガス供給装置から送られる原料ガスによって、印加電極15の終端部及び第1保持部材19が冷却される。これにより、印加電極15の終端部及び第1保持部材19の温度上昇が抑えられるとともに印加電極15の終端部における放電も安定する。また、印加電極15の終端部及び第1保持部材19の温度上昇に起因したオゾンの分解も抑えられる。
第1実施形態のオゾン発生器10によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)筒11の内部空間14におけるガスの流れが複雑になることから、印加電極15の近くの空間を通る原料ガスの割合が高まり、オゾンの発生効率が高くなる。その結果、電極の体積あたりのオゾンの発生量が高まる。
(2)流入流路25及び流出流路29の双方が複数の位置にて内部空間14に連通することで、内部空間におけるガスの流れがさらに複雑なものとなる。
(3)第1保持部材19に流入流路25が設定されることにより、印加電極15の終端部及び第1保持部材19が原料ガスによって冷却される。また、第1保持部材19が円筒部19Bを有する。その結果、印加電極15の終端部における放電が安定し、印加電極15の終端部におけるオゾンの発生効率が向上する。
(4)印加電極15の終端部の温度上昇が抑えられることで、第1保持部材19の変形が抑えられる。
(5)流入口27が第1保持部材19の周方向にて等間隔となる位置に位置することで、内部空間14におけるガスの流れに偏りが生じにくい。
(6)流出口31が第2保持部材20の周方向にて等間隔となる位置に位置することで、内部空間14におけるガスの流れに偏りが生じにくい。
なお、第1実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・内部空間14に対して複数の位置で連通する流路は、流入流路25のみであってもよいし、流出流路29のみであってもよい。
・流入流路25が流出流路、流出流路29が流入流路にそれぞれ設定されてもよい。
・流入口27の形成位置は、第1保持部材19の周方向における等間隔の位置に限らず、例えば筒11の形状等に応じて適宜変更してもよい。なお、流出口31についても同様である。
(第2実施形態)
図2を参照して、オゾン発生器の第2実施形態について説明する。
なお、第2実施形態のオゾン発生器40は、第1実施形態におけるオゾン発生器10と主要な構成が同じである。そのため、第2実施形態においては、第1実施形態と異なる部分について詳細に説明し、第1実施形態と同様の部分については同様の符号を付すことによりその詳細な説明は省略する。
オゾン発生器40は、筒11の開口部12を通じて外部空間と内部空間14とに跨る指向部材41を有する。指向部材41は、筒状の形状を有するPEEK樹脂からなり、第1保持部材19を内周面で支持する。指向部材41は、内部空間14において第1保持部材19を取り囲む指向部42を備える。指向部42は、第1保持部材19及び筒11の周壁11Sの双方から離れた位置で流入流路25の流入口27を覆うとともに第2保持部材20側の先端で開口43を形成する。指向部42は、流入流路25を通過して筒11の周壁11Sへと向かう原料ガスの流れを規制することにより、筒11の周壁11Sへと向かう原料ガスの流れを印加電極15に向けた流れへと指向する。
オゾン発生器40は、筒11の開口部13を通じて外部空間と内部空間14とに跨る抑止部材45を有する。抑止部材45は、PEEK樹脂からなる筒状部材であり、第2保持部材20を内周面で支持する。
抑止部材45は、筒11の内部空間14において第2端部18及び第2保持部材20を取り囲む第1抑止部46を備える。第1抑止部46は、第2保持部材20から離れた位置で流出流路29の流出口31を覆うとともに、第2端部18の先端よりも第1端部17側の位置に指向部材41の開口43よりも大きい開口47を形成する。第1抑止部46は、第2端部18と対向電極35との間の空間、及び、第2保持部材20と対向電極35との間の空間における放電の発生を抑止する。
抑止部材45は、第2抑止部48を備える。第2抑止部48は、流出口31よりも筒11の開口部13側の空間において第1抑止部46と第2保持部材20との間に位置し、第2保持部材20を取り囲む。第2抑止部48は、第2保持部材20と対向電極35との間の空間における放電の発生を抑止する。
第2実施形態のオゾン発生器40の作用について説明する。
流入流路25を通過した原料ガスは、指向部材41によって印加電極15に向けて指向される。そのため、開口43から流出した原料ガスは、印加電極15の終端部から印加電極15の周辺の空間を通りやすくなる。すなわち、内部空間14におけるガスの流れを複雑にしつつ、印加電極15の終端部を含めて印加電極15の周辺の空間を通る原料ガスの割合が高まる。しかも、第1抑止部46及び第2抑止部48によって不要な放電が抑止されることから、電極本体16と対向電極35との間の空間に放電を発生させるために必要な電力が抑えられる。
第2実施形態のオゾン発生器40では、第1実施形態に記載した(1)〜(6)の効果に加えて以下の効果が得られる。
(7)指向部材41によって、印加電極15の終端部を含めて印加電極15の周辺を流れる原料ガスの割合が高まる。
(8)第1抑止部46によって第2端部18と対向電極35との間の空間、及び、第2保持部材20と対向電極35との間の空間における放電の発生が抑止される。
(9)第2抑止部48によって第2保持部材20と対向電極35との間の空間における放電が抑止される。
(10)(8)(9)によりオゾン発生器40における消費電力が抑えられる。
上記第2実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・オゾン発生器40は、指向部材41及び抑止部材45のうちで指向部材41のみを有していてもよい。こうした構成であっても上記(7)に記載の効果が得られる。
・指向部材41は、流入流路25を通過した原料ガスを印加電極15に向けて指向する絶縁性の部材であればよく、例えば、第1保持部材19の円柱部19Aに加えて円筒部19Bを取り囲む構成であってもよい。
(第3実施形態)
図3〜図5を参照して、オゾン発生器の第3実施形態について説明する。
なお、第3実施形態のオゾン発生器50は、第2実施形態におけるオゾン発生器40と主要な構成が同じである。そのため、第3実施形態においては、第2実施形態と異なる部分について詳細に説明し、第2実施形態と同様の部分については同様の符号を付すことによりその詳細な説明は省略する。
図3に示されるように、第3実施形態のオゾン発生器50には、第1端部17と第2端部18との間に、互いに所定の間隔を空けた3つの仕切部材51が位置している。3つの仕切部材51の各々は、PEEK樹脂からなり、内部空間14の一部を筒11の延在方向に沿って並ぶ2つの空間に仕切っている。各仕切部材51の周面51sには、仕切部材51の周方向に延びる一対の周溝52が全周にわたって形成されている。一対の周溝52の各々には、仕切部材51の周面51sと筒11の周壁11Sとの間の隙間を塞ぐOリング53が配設される。
仕切部材51の各々は、筒11の延在方向にて互いに対向する一対の面として、第1端部17側に位置する上流面54と、第2端部18側に位置する下流面55と、を有する。上流面54は、第1端部17に向かって突出する環状の凸面54aを有し、下流面55は、第2端部18に向かって突出する環状の凸面55aを有する。凸面54a,55aは、周壁11S及び電極本体16から離れている。
仕切部材51の各々は、上流面54における中央部分と下流面55における中央部分とに開口して延在方向に沿って延びる電極通路56を有する。仕切部材51の各々は、電極通路56に電極本体16が通されることで電極本体16を保持する。また、仕切部材51の各々は、仕切部材51が仕切る2つの空間を連通する複数の連通路57を有する。
図4に示されるように、仕切部材51の各々は、4つの連通路57を有する。4つの連通路57は、仕切部材51の周面51s、すなわち筒11の周壁11Sよりも電極通路56に近い部分に形成され、電極通路56を取り囲むように電極通路56の周りに等間隔で形成されている。連通路57の各々は、上流面54側における開口が下流面55側における開口よりも大きく形成されて、下流面55に近い部位ほど電極通路56側へと流路断面積が小さくなる形状を有する。
図5を参照して、第3実施形態のオゾン発生器50の作用について説明する。
図5に示されるように、内部空間14を流れるガスは、仕切部材51に形成された複数の連通路57を通じて仕切部材51に対する上流側の空間から下流側の空間へと流れる。連通路57は、電極通路56を取り囲む位置に形成されているとともに、下流面55における開口が電極通路56の近くに形成されている。これにより、連通路57を通るガスは、オゾンの発生効率の高い電極本体16近くの空間へと誘導される。その結果、電極本体16の近くを通るガスの割合が高まる。
また、仕切部材51に対する上流側の空間には、連通路57に流入するガスによる流れの他、連通路57に流入しなかったガスによる渦流が生成される。こうした渦流が生成されることにより、放電空間におけるガスの滞在時間が長くなる。
第3実施形態のように仕切部材51を配設することで以下に列挙する効果が得られる。
(1)仕切部材51が内部空間14に配設されることにより、電極本体16の近くを通るガスの割合が高まる。
(2)複数の仕切部材51が内部空間14に配設されることにより、電極本体16の近くをガスが通りやすくなり、放電空間におけるガスの滞在時間が長くなる。
(3)電極通路56の周りに複数の連通路57が形成されることによって、連通路57を通過した直後のガスの流速が抑えられ、放電空間におけるガスの滞在時間が長くなる。
(4)Oリング53によって仕切部材51と周壁11Sとの間の隙間を通じたガスの往来が抑えられ、全てのガスが電極本体16近くの空間へ誘導される確率が高まる。
(5)連通路57は、下流面55側の部位ほど電極通路56側へと流路断面積が小さくなる形状を有する。これにより、連通路57を通過した直後のガス、特に電極本体16から離れた部位から流出するガスを電極本体16へと向かって指向することができる。
(6)仕切部材51に対する上流側の空間に渦流が生成されることにより、放電空間におけるガスの滞在時間が長くなる。
(7)上述した渦流は、最も上流側に位置する仕切部材51の上流側の空間においても生成される。そのため、流入流路25が複数の位置で内部空間14に連通することにより、流入流路25と最も上流側に位置する仕切部材51との間の空間におけるガスの流れが複雑なものとなる。その結果、当該空間において印加電極15の近くの空間を通るガスの割合が高まる。
(8)電極本体16が仕切部材51によって保持されることで電極本体16を保持する強度が向上する。
(9)仕切部材51の上流面54に凸面54aが形成されることによって、上流面54の面上における電極本体16と筒11の周壁11Sとの最短距離が長くなり、上流面54の面上に放電路が形成される沿面放電が抑えられる。その結果、電極本体16と周壁11Sとの間の空間における無声放電が維持されやすくなる。なお、下流面55の凸面55aについても同様である。
(10)沿面放電が抑えられることで、内部空間14の温度上昇に起因したオゾンの発生効率の低下、及び、放電の集中に起因したオゾンの分解、これらが抑えられる。
上記第3実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・オゾン発生器50に配設される仕切部材51は、3つに限られるものではなく、例えば、1つであってもよいし、4以上であってもよい。
・上流面54及び下流面55の少なくとも一方は平面であってもよい。
・連通路57は、仕切部材51が仕切る2つの空間を、周壁11Sよりも電極通路56に近い部分にて連通する通路であればよく、例えば流路断面積が一定であってもよい。
・仕切部材51の周面51sは、筒11の周壁11Sに対しOリング53を介すことなく直接接触していてもよい。これによれば、オゾン発生器50の構成要素が低減される。
・仕切部材51に形成される連通路57は4つに限らず、3以下であってもよいし、5以上であってもよい。
・電極通路56は、電極本体16との間に隙間が形成される形状を有していてもよい。
なお、上記第1〜第3実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・図6に示されるように、印加電極15の電極本体16は、電極本体16の延在方向を含む面での断面形状において先端が尖った形状を有する複数の鍔部60を有していてもよい。こうした構成によれば、鍔部60の先端近傍の空間において放電空間が形成されやすいことから、電極本体16の近くをガスが流すことによるオゾンの発生効率の向上がさらに図られることとなる。
・上記各実施形態において、筒11、第1保持部材19、指向部材41、抑止部材45、仕切部材51の各々は、PEEK樹脂からなる。これらの各部材は、高い絶縁性と高い機械的な強度を有することが好ましく、その材質は、PEEK樹脂に限らず、例えば、ポリエチレン樹脂やマシナブルセラミックス、その他のセラミックスであってもよい。
10,40,50…オゾン発生器、11…筒、11S…周壁、12,13…開口部、14…内部空間、15…印加電極、16…電極本体、17…第1端部、18…第2端部、19…第1保持部材、19A…円柱部、19B…円筒部、19b…底面、19s…周面、20…第2保持部材、20b…底面、20s…周面、20R…R面、24…雌ねじ部、25…第1流路、26…開口、27…流入口、28…雌ねじ部、29…第2流路、30…開口、31…流出口、33…交流高圧電源、35…対向電極、41…指向部材、42…指向部、43…開口、45…抑止部材、46…第1抑止部、47…開口、48…第2抑止部、51…仕切部材、51a…周面、52…周溝、53…Oリング、54…上流面、54a…凸面、55…下流面、55a…凸面、56…電極通路、57…連通路、60…鍔部。

Claims (9)

  1. 1つの方向である延在方向に沿って延び、酸素を含む原料ガスが流れる絶縁性の筒と、
    前記筒の内部空間に位置し、前記延在方向に沿って延びる線形状を有し、前記延在方向における端部として第1端部と第2端部とを有するとともに前記第1端部と前記第2端部との間に前記延在方向に沿って延びる電極本体を有する印加電極と、
    前記延在方向に直交する方向にて前記筒の周壁を介して前記印加電極と対向する対向電極と、
    前記第1端部を保持する絶縁性の第1保持部材と、
    前記第2端部を保持する導電性の第2保持部材と、を備え、
    前記第1保持部材及び前記第2保持部材は、前記内部空間に連通する流路を有し、
    前記第1保持部材及び前記第2保持部材の一方は、前記筒の周壁から離れた位置に前記筒の周壁に対して前記延在方向に直交する方向にて対向する周面を有するとともに当該周面に前記原料ガスが前記内部空間に流入する流入口を流通口として有し、
    前記第1保持部材及び前記第2保持部材の他方は、前記筒の周壁から離れた位置に前記筒の周壁に対して前記延在方向に直交する方向にて対向する周面を有するとともに当該周面にオゾンを含むオゾンガスが前記内部空間から流出する流出口を流通口として有し、
    前記第1保持部材及び前記第2保持部材の少なくとも一方が前記流通口を複数有し、
    前記第1保持部材は、前記第2保持部材に向かって延びて前記第1端部側における前記電極本体の端部を覆う円筒部を有する
    オゾン発生器。
  2. 1つの方向である延在方向に沿って延び、酸素を含む原料ガスが流れる絶縁性の筒と、
    前記筒の内部空間に位置し、前記延在方向に沿って延びる線形状を有し、前記延在方向における端部として第1端部と第2端部とを有する印加電極と、
    前記延在方向に直交する方向にて前記筒の周壁を介して前記印加電極と対向する対向電極と、
    前記第1端部を保持する絶縁性の第1保持部材と、
    前記第2端部を保持する導電性の第2保持部材と、
    前記内部空間を前記延在方向に並ぶ2つの空間に仕切る絶縁性の仕切部材と、を備え、
    前記第1保持部材及び前記第2保持部材は、前記内部空間に連通する流路を有し、
    前記第1保持部材及び前記第2保持部材の一方は、前記筒の周壁から離れた位置に前記筒の周壁に対して前記延在方向に直交する方向にて対向する周面を有するとともに当該周面に前記原料ガスが前記内部空間に流入する流入口を流通口として有し、
    前記第1保持部材及び前記第2保持部材の他方は、前記筒の周壁から離れた位置に前記筒の周壁に対して前記延在方向に直交する方向にて対向する周面を有するとともに当該周面にオゾンを含むオゾンガスが前記内部空間から流出する流出口を流通口として有し、
    前記第1保持部材及び前記第2保持部材の少なくとも一方が前記流通口を複数有し、
    前記仕切部材は、前記印加電極が通る電極通路と、前記筒の周壁よりも前記電極通路に近い部位に形成されて前記2つの空間を連通する連通路と、を有する
    オゾン発生器。
  3. 前記仕切部材は、前記延在方向にて対向する一対の面を有し、
    前記一対の面の各々は、前記筒の周方向に延びる環状の凸面を備える
    請求項に記載のオゾン発生器。
  4. 前記仕切部材を複数備える
    請求項2または3に記載のオゾン発生器。
  5. 前記印加電極は、前記第1端部と前記第2端部との間に前記延在方向に沿って延びる電極本体を有し、
    前記第1保持部材は、前記第2保持部材に向かって延びて前記第1端部側における前記電極本体の端部を覆う円筒部を有する
    請求項2〜4のいずれか一項に記載のオゾン発生器。
  6. 前記第1保持部材及び前記第2保持部材の双方が前記流通口を複数有する
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のオゾン発生器。
  7. 前記内部空間に流入した前記原料ガスを前記印加電極に向けて指向する絶縁性の指向部材をさらに備える
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のオゾン発生器。
  8. 前記第1保持部材が前記流通口として前記流入口を有する
    請求項1〜のいずれか一項に記載のオゾン発生器。
  9. 前記内部空間にて前記第2保持部材を取り囲む絶縁性の筒状部材をさらに備える
    請求項1〜のいずれか一項に記載のオゾン発生器。
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