JP6463975B2 - 眼の開閉状態の判定方法、画像処理装置、および判定システム - Google Patents

眼の開閉状態の判定方法、画像処理装置、および判定システム Download PDF

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本発明は、対象者の眼の開閉状態を判定する判定方法、画像処理装置、および判定システムに関する。
従来、車両などの移動体の運転者の眼の開閉状態を判断し、例えば居眠り運転を防止するための警報を発生する装置が知られている。例えば、特許文献1には、運転者の眼球をカメラで撮像し、撮像画像上の瞳孔の形状変化に基づいて眼の開閉状態を判断する手法が開示されている。
特開平6−270711号公報
しかしながら、従来技術において、眼の開閉状態の判定精度は必ずしも十分でない。例えば、運転者の眼周辺を撮像した撮像画像の全領域の面積と比較して瞳孔領域の面積は小さい。また、明るい環境において瞳孔は縮径するため、撮像画像上の瞳孔領域の面積はさらに減少する。撮像画像上の瞳孔領域の面積が小さい場合には、瞳孔形状の判定精度が低下するため、運転者の眼の開閉状態を必ずしも高精度に判定できなかった。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、対象者の眼の開閉状態の判定精度が向上された判定方法、画像処理装置、および判定システムを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る眼の開閉状態の判定方法は、
対象者に対してそれぞれ基準形状を有する複数のドットを含むパターン光を照射する照射ステップと、
前記パターン光が照射された前記対象者を撮像した複数フレームの撮像画像を取得する第1取得ステップと、
前記第1取得ステップで取得された各撮像画像上の、前記基準形状に略一致するドットおよび前記基準形状と異なるドットを識別する第1識別ステップと、
前記第1識別ステップで識別された、前記基準形状に略一致する前記ドットの数または前記基準形状と異なる前記ドットの数の前記複数フレームにおける経時変化に基づいて、前記対象者の眼の開閉状態を判定する判定ステップとを含む
ことを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、
それぞれ基準形状を有する複数のドットを含むパターン光が照射された対象者を撮像した複数フレームの撮像画像を取得し、取得された各撮像画像上の、前記基準形状に略一致するドットおよび前記基準形状と異なるドットを識別し、前記基準形状に略一致する前記ドットの数または前記基準形状と異なる前記ドットの数の前記複数フレームにおける経時変化に基づいて前記対象者の眼の開閉状態を判定する制御部を備える
ことを特徴とする。
また、本発明に係る眼の開閉状態の判定システムは、
それぞれ基準形状を有する複数のドットを含むパターン光が照射された対象者を撮像した複数フレームの撮像画像を取得し、取得された各撮像画像上の、前記基準形状に略一致するドットおよび前記基準形状と異なるドットを識別し、前記基準形状に略一致する前記ドットの数または前記基準形状と異なる前記ドットの数の前記複数フレームにおける経時変化に基づいて前記対象者の眼の開閉状態を判定する制御部を備える画像処理装置と、
前記パターン光が照射された前記対象者を撮像して前記複数フレームの撮像画像を生成する撮像装置とを備える
ことを特徴とする。
本発明に係る眼の開閉状態の判定方法、画像処理装置、および判定システムによれば、対象者の眼の開閉状態の判定精度が向上される。
本発明の一実施形態に係る判定システムの概略構成を示すブロック図である。 図1の判定システムを備える移動体を示す概略図である。 パターン光が照射された対象者を示す図である。 図3の対象者を撮像した撮像画像を示す図である。 眼の開閉状態に応じた撮像画像上のドットを示す図である。 撮像画像上の識別されたドットの数の経時変化の例を示す図である。 図1の判定システムの動作を説明するフローチャートである。 撮像画像上の識別されたドットの数の経時変化の例を示す図である。 本発明の第1の変形例に係る判定システムの動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の変形例に係る判定システムの動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
はじめに、本発明の一実施形態に係る判定システムおよび画像処理装置について説明する。図1は、本実施形態に係る判定システム10の概略構成を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、判定システム10は、撮像装置11および画像処理装置12を備える。判定システム10は、警告装置13をさらに備えてもよい。判定システム10の各構成要素は、無線、有線、またはCANなどのネットワーク14を介して情報を送受信可能である。
図2に示すように、撮像装置11は、運転者などの対象者15の顔を撮像可能となるように、例えば移動体16のダッシュボード17に配置される。また、このように配置された撮像装置11は、後述するパターン光を対象者15の顔に照射可能である。
次に、判定システム10の各構成について説明する。撮像装置11は(図1参照)、発光部18と、パターンマスク19と、照明光学系20と、撮像光学系21と、撮像素子22と、画像処理部23と、入出力部24と、カメラ制御部25とを備える。
発光部18は、例えばLEDなどの光源であって、所定の波長帯域の光を発する。本実施形態において、発光部18は赤外帯域の拡散光を発する赤外LEDであるが、発せられる光の波長帯域および指向性は任意のものを採用可能である。
パターンマスク19は、例えば略格子状に、複数のピンホールが設けられたマスクである。パターンマスク19は、撮像装置11の筐体内における、発光部18の光の出射方向に配置される。発光部18から発せられた光のうち、パターンマスク19のピンホールを通過しない光は、遮蔽されて撮像装置11の筐体の外部に射出されない。一方、発光部18から発せられた光のうち、パターンマスク19のピンホールを通過する光は、撮像装置11の筐体の外部に射出される。したがって、撮像装置11の筐体の外部に射出される光は、ピンホールを通過した複数の光線束を含むパターン(ドットパターン)を有するパターン光である。ドットパターンは、パターンマスク19に設けられた複数のピンホールの形状、大きさ、および配置に応じて異なる。本実施形態において、パターンマスク19には直径がマイクロメートルオーダーの複数の円形ピンホールが略格子状に設けられる。このため、略格子状に整列した複数の光線束を含むパターン(格子状のドットパターン)を有するパターン光が撮像装置11の筐体の外部に射出される。パターンマスク19に設けられる複数のピンホールの形状、大きさ、および配置は任意に定めてもよい。
照明光学系20は、例えば画角が調整されたレンズを含んで構成され、照明光学系20を透過する光を照射面に照射する。本実施形態において、照明光学系20を透過したパターン光は、対象者15の顔全体に照射される。
撮像光学系21は、絞りおよび複数のレンズを含んで構成され、被写体像を結像させる。また、撮像光学系21は、所定の波長帯域の光、本実施形態では赤外帯域の光のみを通過させるフィルタをさらに含む。撮像光学系21は、パターン光の照射先からの反射光を取り込み可能となるように、撮像装置11の筐体に配置される。本実施形態において、撮像光学系21は、パターン光が照射された対象者15の顔を含む被写体の像、すなわち、パターン光が対象者15および背景(例えば、座席)で反射された反射光による像を結像可能である。本実施形態において、撮像光学系21は照明光学系20の近傍に設けられるが、撮像光学系21と照明光学系20との距離が離れて設けられてもよい。
撮像素子22は、例えばCMOS撮像素子であって、撮像光学系21によって結像する被写体像を撮像する。また、撮像素子22は、撮像によって生成したアナログの画像信号を、画像処理部23に出力する。
画像処理部23は、例えばDSPなどの画像処理専用のプロセッサであって、撮像素子22から取得した画像信号に対して、CDS、ゲイン調整(AGC)、およびAD変換(ADC)などの画像処理を行う。画像処理部23は、画像処理を施した画像信号(撮像画像)を、ネットワーク14を介して画像処理装置12に出力する。
入出力部24は、ネットワーク14を介して情報の入力(取得)および出力を行うインターフェースである。
カメラ制御部25は、例えば専用のマイクロプロセッサまたは特定のプログラムを読込むことによって特定の機能を実行する汎用のCPUである。カメラ制御部25は、撮像装置11の各部位の動作を制御する。例えば、カメラ制御部25は、発光部18の動作を制御して、赤外帯域の光をパルス発光させる。また、カメラ制御部25は、撮像素子22の動作を制御して、周期的に、例えば30fpsで被写体を撮像させる。また、カメラ制御部25は、画像処理部23の動作を制御して、複数フレームの撮像画像を画像処理装置12に出力する。
ここで、図3乃至図5を参照して、撮像装置11が生成する撮像画像について説明する。図3は、パターン光が照射された対象者15の顔を示す。図3の対象者15の顔を撮像すると、撮像光学系21に含まれるフィルタによって、対象者15の顔および背景26からの、所定の波長帯域の反射光による像のみが撮像される。このため、撮像画像は、図4に示すように複数のドットを含む。説明のため、図4においてはパターン光が対象者15の顔および背景26で反射された反射光による像のみを示している。撮像画像上のドットの輝度、形状、および位置は、パターン光が照射された被写体に応じて異なる。以下、具体的に説明する。
まず、被写体が対象者15(図3参照)の顔である場合について説明する。照射されたパターン光は、対象者15の顔の表面で乱反射される。乱反射された一部の反射光は、撮像装置11に到達する。また、対象者15の顔は、例えば輪郭部などを除き、略平面とみなし得る。略平面である被写体で乱反射され撮像装置11に到達した反射光は、略格子状のドットパターンを維持した状態で撮像光学系21によって結像される。したがって、撮像画像は、対象者15の顔に対応する撮像画像上の領域28(図4参照)において、一定の間隔(第1の間隔)で略格子状に整列し一定の輝度を有する略円形状のドット(第1のドット)を含む。換言すると、第1のドットは、対象者15の顔に対応する撮像画像上の領域28内に存在するドットである。
次に、被写体が対象者15の背景26(図3参照)である場合について説明する。照射されたパターン光は、背景26の表面で乱反射される。乱反射された一部の反射光は、撮像装置11に到達する。ここで、撮像装置11と背景26との距離は、撮像装置11と対象者15との距離よりも長い(図2参照)。また、上述したように、発光部18が発する赤外光は拡散する。このため、背景26で乱反射され撮像装置11に到達した反射光は、対象者15の顔で乱反射され撮像装置11に到達した反射光と比較して間隔が長い略格子状のドットパターンを維持した状態で、撮像光学系21によって結像される。また、背景26で乱反射され撮像装置11に到達した反射光の輝度は、対象者15の顔で乱反射され撮像装置11に到達した反射光の輝度よりも低い。したがって、撮像画像は、背景26に対応する撮像画像上の領域29(図4参照)において、第1の間隔よりも長い間隔(第2の間隔)で略格子状に整列し第1のドットよりも輝度が低い略円形状のドット(第2のドット)を含む。換言すると、第2のドットは、背景26に対応する撮像画像上の領域29内に存在するドットである。
次に、被写体が対象者15の眼球30(図3参照)である場合について説明する。眼球30に照射されたパターン光は、角膜から入射し、前眼房、後眼房、水晶体、および硝子体などを通過し、網膜で反射される。網膜で反射された一部の反射光は、入射時と同一の経路を経て、撮像装置11に到達する。一般に、前眼房、後眼房、水晶体、および硝子体などを通過する光の強さは減衰する。このため、網膜で反射され撮像装置11に到達した反射光の輝度は、対象者15の顔で乱反射され撮像装置11に到達した反射光の輝度よりも低い。したがって、撮像画像は、眼球30に対応する撮像画像上の領域31において(図4参照)、第1のドットよりも輝度が低いドット(第3のドット)を含む。換言すると、第3のドットは、眼球30に対応する撮像画像上の領域31内に存在するドットである。
また、眼球30(図3参照)は略球体であるため、眼球30の中心から放射方向外側に離れるほど、入射するパターン光の入射角が増加する。入射角が大きいほど、撮像装置11に到達する反射光の輝度は低い。また、入射角が増加するほど、照射された略円形状の光線束が、眼球30の中心から放射方向に長軸を有する略楕円形状の光線束となって撮像装置11に到達し、撮像光学系21によって結像される。したがって、図5(a)に示すように、撮像画像上の第3のドット32は、眼球30の中心から放射方向外側に離れるほど、輝度が低下しかつ放射方向に長軸の長さが増加する略楕円形状のドットである。図5においては説明のため、第3のドット32の長軸の長さを一定として示している。
画像処理装置12は(図1参照)、入出力部33と、記憶部34と、制御部35とを備える。
入出力部33は、ネットワーク14を介して情報の入力(取得)および出力を行うインターフェースである。
記憶部34は、画像処理装置12の動作に必要な種々の情報およびプログラムを記憶する。
制御部35は、例えば専用のマイクロプロセッサまたは特定のプログラムを読込むことによって特定の機能を実行する汎用のCPUである。制御部35は、画像処理装置12の各部位の動作を制御する。
例えば、制御部35は、複数フレームの撮像画像を撮像装置11から取得する。
また、制御部35は、取得した各撮像画像上の所定の条件(識別条件)を満たすドットを識別する。ここで識別条件は、撮像画像上のドットの輝度および形状の少なくとも一方に関する条件である。以下、具体的に説明する。
例えば、識別条件は、撮像画像上のドットの輝度が所定閾値以上である条件(第1の条件)であってもよい。上述したように、撮像画像上の第1のドットの輝度は、第2のドットの輝度および第3のドットの輝度よりも高い。例えば、制御部35は、撮像画像に対して、第1のドットの輝度以下であって他のドットの輝度よりも大きい値を閾値に定めて2値化処理を行い、撮像画像上の第1のドットを識別する。換言すると、制御部35は、ドットの輝度に関する第1の条件を用いて、第1のドットを識別する。
また、識別条件は、撮像画像上のドットの形状が基準形状に略一致する条件(第2の条件)であってもよい。基準形状は、対象者15の顔に対応する撮像画像上の領域28(図4参照)に含まれる第1のドットに対応する形状である。本実施形態において、基準形状は円形状である。上述したように、撮像画像上の第3のドットは、眼球30の中心から放射方向外側に離れるほど輝度が低下する略楕円形状のドットである。例えば、輝度閾値を所定下限値から所定上限値まで増加させて2値化処理を行うと、略楕円形状である第3のドットの撮像画像上の位置が移動(変化)する。一方、輝度閾値を所定下限値から所定上限値まで増加させて2値化処理を行っても、略円形状である第1のドットおよび第2のドットの撮像画像上の位置は変化しない。制御部35は、撮像画像に対して、輝度閾値を所定下限値から所定上限値まで増加させて2値化処理を行い、撮像画像上の位置が変化しないとみなし得るドット、すなわち形状が基準形状(円形状)に略一致する第1のドットおよび第2のドットを識別する。ここで、位置が変化しないとみなし得るドットとは、例えば位置の変化が所定の範囲内であるドットである。このように、制御部35は、ドットの形状に関する第2の条件を用いて、第1のドットおよび第2のドットを識別する。
制御部35は、第1の条件および第2の条件の双方を満たすドット、すなわち第1のドットを識別してもよい。
同様に、識別条件は、撮像画像上のドットの輝度が所定閾値未満である条件(第3の条件)であってもよい。制御部35は、ドットの輝度に関する第3の条件を用いて、第2のドットおよび第3のドットを識別する。また、所定条件は、撮像画像上のドットの形状が基準形状と異なる条件(第4の条件)であってもよい。制御部35は、ドットの形状に関する第4の条件を用いて、第3のドットを識別する。制御部35は、第3の条件および第4の条件の双方を満たすドット、すなわち第3のドットを識別してもよい。
また、制御部35は、識別されたドットの数を、複数フレームの各撮像画像について計上して記憶部34に記憶させる。制御部35は、識別されたドットの数の複数フレームにおける経時変化に基づいて、対象者15の眼の開閉状態を判定する。以下、具体的に説明する。
対象者15の眼が開状態である場合には、図5(a)に示すように、眼球30に対応する撮像画像上の領域31aは比較的大きい。かかる場合には、撮像画像上の第3のドットの数は最大となり、第1のドットの数、または第1のドットおよび第2のドットの合計数は最小となる。
対象者15の眼が開閉途中である場合には、すなわち眼が閉じかけている場合または開きかけている場合には、図5(b)に示すように、眼球30に対応する撮像画像上の領域31bは、対象者15の眼が開状態である場合(図5(a)参照)と比較して小さい。かかる場合には、対象者15の眼が開状態である場合と比較して、撮像画像上の第3のドットの数は減少し、第1のドットの数、または第1のドットおよび第2のドットの合計数は増加する。
そして、対象者15の眼が閉状態である場合には、図5(c)に示すように、撮像画像には眼球30が含まれない。かかる場合には、撮像画像上の第3のドットの数はゼロであり、第1のドットの数、または第1のドットおよび第2のドットの合計数は最大となる。
このように、眼の開閉状態に応じて、第1のドット数、または第1のドットおよび第2のドットの合計数、ならびに第3のドットの数は変化する。まず、識別条件が第1の条件および第2の条件の少なくとも一方である場合について説明する。図6(a)は、識別条件に基づいて識別されたドット、例えば第1の条件および第2の条件を満たす第1のドットの数の経時変化の例を示す図であって、横軸を時間(フレーム)、縦軸を第1のドットの数としたグラフである。制御部35は、識別されたドットの数が比較的短い時間(少ないフレーム)において急激に変化するとき(図6(a)のA)、対象者15が瞬きをしていると判定する。制御部35は、識別されたドットの数が所定時間(所定数の複数フレーム)において単調増加するとき(図6(a)のB)、対象者15の眼が閉じかけていると判定する。制御部35は、識別されたドットの数が所定時間継続して(所定数の複数フレームのそれぞれにおいて)所定の範囲内(図6(a)のC)であるとき(図6(a)のD)、対象者15の眼が閉状態であると判定する。ここで、対象者15の眼が閉状態であると判定する所定の範囲は、実験またはシミュレーションなどに基づいて予め決定される。
次に、識別条件が第3の条件および第4の条件の少なくとも一方である場合について説明する。図6(b)は、識別条件に基づいて識別されたドット、例えば第3の条件および第4の条件を満たす第3のドットの数の経時変化の例を示す図であって、横軸を時間(フレーム)、縦軸を第3のドットの数としたグラフである。制御部35は、識別されたドットの数が比較的短い時間(少ないフレーム)において急激に変化するとき(図6(b)のE)、対象者15が瞬きをしていると判定する。制御部35は、識別されたドットの数が所定時間(所定数の複数フレーム)において単調減少するとき(図6(b)のF)、対象者15の眼が閉じかけていると判定する。制御部35は、識別されたドットの数が所定時間継続して(所定数の複数フレームのそれぞれにおいて)所定の範囲内(図6(b)のG)であるとき(図6(a)のH)、対象者15の眼が閉状態であると判定する。
また、制御部35は(図1参照)、対象者15の眼の開閉状態の判定結果に応じて、警告装置13に制御信号を出力する。本実施形態において、制御部35は、対象者15の眼が閉じかけていると判定したとき、および対象者15の眼が閉状態であると判定したとき、警告装置13に制御信号を出力する。好適には、制御部35は、対象者15の眼が閉じかけていると判定したときに第1の制御信号を出力し、対象者15の眼が閉状態であると判定したときに第2の制御信号を出力する。
警告装置13は、例えばスピーカおよびバイブレータなどを備える。警告装置13は、画像処理装置12から制御信号を取得すると、対象者15に対して警告を行う。警告は、例えば音および振動の少なくとも一方によって行われる。好適には、警告装置13は、第1の制御信号を取得したときと、第2の制御信号を取得したときとで異なる警告を行う。具体的には、警告装置13は、第2の制御信号を取得したときに、第1の制御信号を取得したときと比較して強い警告、例えば比較的大きな音による警告または比較的強い振動による警告などを行う。
次に、本実施形態に係る判定システム10が実行する処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。本処理は、例えば対象者15が移動体16を走行させたときに開始され、エンジンの駆動停止などの所定の終了条件を満たすまで繰り返し実行される。
はじめに、撮像装置11は、対象者15に対してパターン光を照射する(ステップS100)。
続いて、撮像装置11は、パターン光が照射された対象者15を撮像して撮像画像を生成する(ステップS101)。
次に、画像処理装置12は、ステップS101で生成された撮像画像を取得する(ステップS102)。
続いて、画像処理装置12は、ステップS102で取得された撮像画像上の識別条件を満たすドットを識別する(ステップS103)。ここで、識別条件は、第1の条件および第2の条件を含むものとする。
続いて、画像処理装置12は、ステップS103で識別されたドットの数を計上して記憶する(ステップS104)。
続いて、画像処理装置12は、所定数の複数フレームについてドットの数を記憶したか否かを判定する(ステップS105)。所定数の複数フレームについてドットの数を記憶していないとき(ステップS105−No)、ステップS100に戻る。
一方、所定数の複数フレームについてドットの数を記憶しているとき(ステップS105−Yes)、画像処理装置12は、記憶されたドットの数が、比較的短い時間(少ないフレーム)において急激に変化するときを除き、最新の所定数の複数フレームにおいて単調増加するか否かを判定する(ステップS106)。ドットの数が単調増加するとき(ステップS106−Yes)、画像処理装置12は対象者15の眼が閉じかけていると判定し、ステップS108に進む。
一方、ドットの数が単調増加しないとき(ステップS106−No)、画像処理装置12は、記憶されたドットの数が最新の所定数の複数フレームのそれぞれにおいて所定範囲内であるか否かを判定する(ステップS107)。ドットの数が所定範囲内でないとき(ステップS107−No)、ステップS100に戻る。一方、ドットの数が所定範囲内であるとき(ステップS107−Yes)、画像処理装置12は対象者15の眼が閉状態であると判定し、ステップS108に進む。
ステップS106においてドットの数が単調増加するとき(ステップS106−Yes)、またはステップS107においてドットの数が所定範囲内であるとき(ステップS107−Yes)、画像処理装置12は、警告装置13に対して制御信号を出力する(ステップS108)。
そして、警告装置13は、画像処理装置12から制御信号を取得すると、対象者15に対する警告を行う(ステップS109)。
このように、本実施形態に係る判定システム10の画像処理装置12は、複数のドットを含むパターン光が照射された対象者15を撮像した複数フレームの撮像画像を取得し、取得された各撮像画像上の識別条件を満たすドットを識別し、識別されたドットの数の複数フレームにおける経時変化に基づいて対象者15の眼の開閉状態を判定する。ここで、眼の開閉状態の判定は、撮像画像上の対象者15の眼を含む領域全体を用いて行われるため、例えば瞳孔に対応する領域のみを用いて眼の開閉状態を判定する手法と比較して、判定精度が向上する。また、識別されるドットの数は、眼の開閉状態に応じて連続的に変化するため、例えば眼が閉じかかっている状態など、開閉の途中の状態が判定可能である。
また、画像処理装置12は、撮像画像上のドットの輝度および形状の少なくとも一方に関する条件を満たすドットを識別する。上述したように、撮像画像上のドットの輝度、形状、および位置は、パターン光が照射された被写体に応じて異なる。このため、撮像画像上のドットの輝度および形状の少なくとも一方に関する条件を用いることによって、撮像画像上の被写体に応じたドットが識別可能である。
例えば、画像処理装置12は、上述した第1の条件および第2の条件の少なくとも一方を用いることによって、第1のドット、または第1のドットおよび第2のドットを識別可能である。
また、画像処理装置12は、第1のドット、または第1のドットおよび第2のドットを識別し、識別されたドットの数が複数フレームにおいて単調増加するとき、対象者15の眼が閉じかかっていると判定可能である。かかる場合には、警告装置13が警告を行うことによって、例えば居眠り運転の発生が低減される。
また例えば、画像処理装置12は、上述した第3の条件および第4の条件の少なくとも一方を用いることによって、第3のドット、または第2のドットおよび第3のドットを識別可能である。
また、画像処理装置12は、第3のドット、または第2のドットおよび第3のドットを識別し、識別されたドットの数が複数フレームにおいて単調減少するとき、対象者15の眼が閉じかかっていると判定可能である。かかる場合には、警告装置13が警告を行うことによって、例えば居眠り運転の発生が低減される。
また、画像処理装置12は、識別されたドットの数が複数フレームのそれぞれにおいて所定の範囲内であるとき、対象者15の眼が閉状態であると判定可能である。かかる場合には、警告装置13が警告を行うことによって、例えば居眠り運転の発生が低減される。
(第1の変形例)
次に、本発明の実施形態の第1の変形例について説明する。第1の変形例に係る判定システム10の構成は、上述した実施形態と同様である(図1参照)。上述した実施形態において、対象者15の眼が閉状態であると判定されるドットの数の範囲は、実験などに基づいて予め決定される。一方、第1の変形例に係る判定システム10は、例えば対象者15が移動体16を走行させる前に眼の開閉状態に関するキャリブレーションを行い、キャリブレーションの結果に基づいて、対象者15の眼が閉状態であると判定されるドットの数の範囲などが決定される。以下、詳細に説明する。
撮像装置11は、例えば対象者15が移動体16を走行させる前に、対象者15の操作に応じて対象者15を撮像可能である。対象者15の操作によって、パターン光が照射され眼が開状態である対象者15を撮像した第1の撮像画像と、パターン光が照射され眼が閉状態である対象者15を撮像した第2の撮像画像とが生成される。好適には、撮像装置11は、対象者15に対して所定の着座姿勢を促し、眼を開状態または閉状態としたうえで撮像の操作を行うように対象者15に通知する。撮像装置11は、生成した第1の撮像画像および第2の撮像画像を画像処理装置12に出力する。
画像処理装置12は、上述した実施形態と同様にして、撮像装置11から取得した第1の撮像画像および第2の撮像画像それぞれについて、撮像画像上の識別条件を満たすドットを識別する。以下、所定条件が第1の条件および第2の条件を含む場合を例示して説明する。かかる場合には、画像処理装置12は、各撮像画像について、第1の条件および第2の条件の双方を満たすドット、すなわち第1のドットを識別する。
画像処理装置12は、各撮像画像上で識別されたドットの数をそれぞれ計上し、計上されたドットの数に基づく基準情報を記憶する。基準情報は、例えば第1の撮像画像上で識別された第1のドットの数および第2の撮像画像上で識別された第1のドットの数を示す。後述するように、基準情報は、対象者15の眼が閉状態であると判定されるドットの数の範囲の決定などに用いられる。
そして、画像処理装置12は、例えば対象者15が移動体16を走行させると、上述した実施形態と同様にして、パターン光が照射された対象者15を撮像した複数フレームの撮像画像を取得する。画像処理装置12は、取得された各撮像画像上の識別条件、ここでは第1の条件および第2の条件を満たすドット、すなわち第1のドットを識別する。
画像処理装置12は、基準情報と、識別されたドットの数の複数フレームにおける経時変化とに基づいて、対象者15の眼の開閉状態を判定する。ここで、対象者15が瞬きをしていると判定する画像処理装置12の処理、および、対象者15の眼が閉じかかっていると判定する画像処理装置12の処理については、上述した実施形態と同一である。
対象者15の眼が閉状態であると判定する画像処理装置12の処理について説明する。制御部35は、基準情報に基づいて、対象者15の眼が閉状態であると判定するドットの数の範囲を定める。図8は、識別された第1のドットの数の経時変化の例を示す図であって、横軸を時間(フレーム)、縦軸を第1のドットの数としたグラフである。例えば、制御部35は、対象者15の眼が閉状態である第2の撮像画像上で識別された第1のドットの数を含む範囲を、対象者15の眼が閉状態であると判定するドットの数の範囲(図8のI)に定める。そして、制御部35は、取得された複数フレームの撮像画像上で識別された第1のドットの数が、所定時間継続して上述のように定めた範囲内であるとき(図8のJ)、対象者15の眼が閉状態であると判定する。
次に、対象者15が眼を細めている状態(対象者15の眼が不完全な開状態)であると判定する画像処理装置12の処理について説明する。制御部35は、基準情報に基づいて、対象者15の眼が不完全な開状態であると判定するドットの数の範囲を定める。例えば、制御部35は、対象者15の眼が開状態である第1の撮像画像上で識別された第1のドットの数を下限値とし、対象者15の眼が閉状態であると判定するドットの数の範囲(図8のI)の下限値を上限値とする範囲(図8のK)を定める。そして、制御部35は、取得された複数フレームの撮像画像上で識別された第1のドットの数が、所定時間継続して上述のように定めた範囲内で略一定の値であるとき(図8のL)、対象者15の眼が不完全な開状態であると判定する。
次に、第1の変形例に係る判定システム10が基準情報を生成する処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。本処理は、例えば対象者15が移動体16を走行させる前に開始される。
はじめに、撮像装置11は、対象者15に対してパターン光を照射する(ステップS200)。
続いて、撮像装置11は、対象者15の操作に応じて、パターン光が照射された対象者15を撮像して撮像画像を生成する(ステップS201)。このようにして生成された撮像画像は、第1の撮像画像および第2の撮像画像である。
次に、画像処理装置12は、生成された第1の撮像画像および第2の撮像画像を取得する(ステップS202)。
続いて、画像処理装置12は、取得された撮像画像上の識別条件を満たすドットを識別する(ステップS203)。
続いて、画像処理装置12は、各撮像画像上で識別されたドットの数をそれぞれ計上し、計上されたドットの数に基づく基準情報を記憶する(ステップS204)。
このように、本発明の第1の変形例に係る判定システム10の画像処理装置12は、基準情報と、識別されたドットの数の複数フレームにおける経時変化とに基づいて、対象者15の眼の開閉状態を判定する。ここで、撮像画像上において識別されるドットの数は、眼の開閉状態が一定であっても、例えば対象者15の着座姿勢および眼の大きさの個人差に応じて異なる。基準情報は、座席に着座した対象者15を実際に撮像した第1の撮像画像および第2の撮像画像に基づいて生成されるので、対象者15の着座姿勢および眼の大きさの個人差などによる撮像画像上のドットの数の変動が抑制され、眼の開閉状態の判定精度が向上する。また、基準情報に基づいて、眼の開閉状態を段階的に判定するドットの数の範囲が決定可能である。このようにして、例えば眼の閉状態と不完全な開状態とが区別可能となるため、眼の閉状態の判定精度が向上する。
(第2の変形例)
次に、本発明の実施形態の第2の変形例について説明する。第2の変形例に係る判定システム10の構成は、上述した実施形態と同様である(図1参照)。上述した実施形態において、画像処理装置12は、対象者15の顔を撮像した撮像画像の全領域において識別したドットの数の経時変化に基づいて、眼の開閉状態を判定する。ここで、撮像画像上の対象者15の眼の位置は、運転中に変化する着座姿勢に応じて異なる。第2の変形例に係る判定システム10の画像処理装置12は、撮像画像上の対象者15の眼を含む所定面積の領域(眼周辺領域)において識別したドットの数の経時変化に基づいて、眼の開閉状態を判定する。以下、詳細に説明する。
撮像装置11は(図1参照)、上述した実施形態と同様に、パターン光が照射された対象者15を撮像した複数フレームの撮像画像を生成して、画像処理装置12に出力する。
画像処理装置12は、撮像装置11から取得された各撮像画像上の眼周辺領域を、撮像画像上のドットパターンに基づいて決定する。上述したように、撮像画像は、対象者15の眼球30(図3参照)に対応する領域31内(図4参照)において、眼球30の中心から放射方向外側に離れるほど、輝度が低下しかつ放射方向に長軸の長さが増加する略楕円形状の第3のドットを含む。例えば、画像処理装置12は、撮像画像上で識別された全ての第3のドットを少なくとも含む所定の形状および面積の領域を、眼周辺領域に定める。あるいは、画像処理装置12は、パターン光が眼球30で反射された反射光による像を示す基準画像、例えば中心点から放射方向に長軸を有する複数の楕円形状のドットを含む画像を予め記憶しておき、基準画像を用いるパターンマッチングによって撮像画像上の眼の位置および眼周辺領域を決定してもよい。
好適には、画像処理装置12は、例えば任意の1つのフレームの撮像画像上で十分な数の第3のドットが識別されない場合には、当該1つのフレームの撮像画像上における眼周辺領域を、当該1つのフレームよりも前のフレームの撮像画像上の眼周辺領域および当該1つのフレームよりも後のフレームの撮像画像上の眼周辺領域の少なくとも一方に基づいて決定する。換言すると、画像処理装置12は、任意の1つのフレームの撮像画像上の眼周辺領域を、他のフレームの撮像画像上の眼周辺領域に基づいて推定する。例えば、画像処理装置12の制御部35は、1つのフレームの撮像画像上における眼周辺領域を、前フレームまたは後フレームにおける眼周辺領域の撮像画像上の位置と同一の位置に決定してもよい。あるいは、制御部35は、1つのフレームの撮像画像上における眼周辺領域を、前フレームにおける眼周辺領域の撮像画像上の位置と前フレームにおける眼周辺領域の撮像画像上の位置との中間の位置に決定してもよい。
画像処理装置12の制御部35は、取得した各撮像画像について、決定された眼周辺領域内で識別条件を満たすドットを識別する。そして、制御部35は、上述した実施形態と同様に、識別されたドットの数の複数フレームにおける経時変化に基づいて、対象者15の眼の開閉状態を判定する。
次に、第2の変形例に係る判定システム10が実行する処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。本処理は、例えば対象者15が移動体16を走行させたときに開始され、エンジンの駆動停止などの所定の終了条件を満たすまで繰り返し実行される。
はじめに、ステップS300乃至ステップS302において、上述した実施形態におけるステップS100乃至ステップS102(図7参照)と同様の処理が行われる。
次に、画像処理装置12は、ステップS302(図10参照)で取得された各撮像画像上の眼周辺領域を決定する(ステップS303)。
続いて、画像処理装置12は、取得された各撮像画像上の眼周辺領域において識別条件を満たすドットを識別する(ステップS304)。ここで、識別条件は、第1の条件および第2の条件を含むものとする。
そして、ステップS305乃至ステップS310において、上述した実施形態におけるステップS104乃至ステップS109(図7参照)と同様の処理が行われる。
このように、本発明の第2の変形例に係る判定システム10の画像処理装置12は、撮像画像上の眼周辺領域において識別条件を満たすドットを識別する。このため、撮像画像上の全領域においてドットを識別する場合と比較して、ドットを識別する処理負担が軽減される。また、眼球30に対応する撮像画像上の領域が眼周辺領域に占める割合は、眼球30に対応する撮像画像上の領域が撮像画像上の全領域に占める割合よりも大きい。したがって、識別されたドットの数の複数フレームにおける経時変化が相対的に大きく検出されるため、眼の開閉状態の判定精度が向上する。
また、画像処理装置12は、1つのフレームの撮像画像上の眼周辺領域を、当該1つのフレームよりも前のフレームの撮像画像上の眼周辺領域および当該1つのフレームよりも後のフレームの撮像画像上の眼周辺領域の少なくとも一方に基づいて決定する。このようにして、画像処理装置12は、例えば瞬きの途中で眼が閉状態となった対象者15を撮像した撮像画像についても、前後フレームの撮像画像を用いて眼周辺領域を決定可能である。
また、画像処理装置12は、撮像画像上の眼周辺領域を、撮像画像上のドットパターンに基づいて決定する。このようにして、画像処理装置12は、運転中に変化する着座姿勢に応じて撮像画像上の対象者15の眼の位置が変化する場合であっても、眼の位置の変化に追従して眼周辺領域を決定可能である。
本発明を諸図面や実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップなどを1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。
また、上述した実施形態の第2の変形例において、基準情報は第1の撮像画像上で識別された第1のドットの数および第2の撮像画像上で識別された第1のドットの数を示すが、基準情報の内容はこれに限られない。例えば、基準情報は、第1の撮像画像上で識別されたドットの数および第2の撮像画像上で識別されたドットの数に基づいて定められる、眼の開閉状態を段階的に判定するドットの数の範囲であってもよい。
また、上述した実施形態において、画像処理装置12は、例えば対象者15の眼が閉状態であると判定するドットの数の範囲を、複数フレームにおいて識別されたドットの数の経時変化に基づいて定めてもよい。例えば、画像処理装置12の制御部35は、例えば第1の条件および第2の条件に基づいて識別された第1のドットの数が比較的短い時間(少ないフレーム)において急激に変化するとき(例えば、図6(a)のA参照)、当該時間内におけるドットの数の最大値(または複数のピーク値の平均値)、すなわち瞬きにおいて眼が閉状態であると判定し得るときのドットの数を検出する。同様に、制御部35は、当該時間内におけるドットの数の最小値(または複数のピーク間の最小値の平均値)、すなわち瞬きにおいて眼が開状態であると判定し得るときのドットの数を検出する。制御部35は、検出された最大値に基づいて決定される範囲、例えば最大値を含む範囲を、対象者15の眼が閉状態であると判定するドットの数の範囲に定める。また、制御部35は、例えば検出された最小値を下限値とし、検出された最大値を上限値とする範囲を定める。そして、制御部35は、取得された複数フレームの撮像画像上で識別された第1のドットの数が、所定時間継続して上述のように定めた範囲内で略一定の値であるとき、対象者15の眼が不完全な開状態であると判定する。このようにして、眼の閉状態と不完全な開状態とを区別できるので、眼の閉状態の判定精度が向上される。
また、上述の実施形態に係る判定システム10の構成要素の一部は、移動体16の外部に設けられてもよい。例えば、画像処理装置12などは、携帯電話または外部サーバなどの通信機器として実現され、判定システム10の他の構成要素と有線または無線によって接続されてもよい。
10 判定システム
11 撮像装置
12 画像処理装置
13 警告装置
14 ネットワーク
15 対象者
16 移動体
17 ダッシュボード
18 発光部
19 パターンマスク
20 照明光学系
21 撮像光学系
22 撮像素子
23 画像処理部
24 入出力部
25 カメラ制御部
26 背景
28 顔に対応する撮像画像上の領域
29 背景に対応する撮像画像上の領域
30 眼球
31、31a、31b 眼球に対応する撮像画像上の領域
31a 領域
31b 領域
32 第3のドット
33 入出力部
34 記憶部
35 制御部

Claims (10)

  1. 対象者に対してそれぞれ基準形状を有する複数のドットを含むパターン光を照射する照射ステップと、
    前記パターン光が照射された前記対象者を撮像した複数フレームの撮像画像を取得する第1取得ステップと、
    前記第1取得ステップで取得された各撮像画像上の、前記基準形状に略一致するドットおよび前記基準形状と異なるドットを識別する第1識別ステップと、
    前記第1識別ステップで識別された、前記基準形状に略一致する前記ドットの数または前記基準形状と異なる前記ドットの数の前記複数フレームにおける経時変化に基づいて、前記対象者の眼の開閉状態を判定する判定ステップと
    を含む、眼の開閉状態の判定方法。
  2. 請求項に記載の判定方法であって、
    前記第1識別ステップで識別された、前記基準形状に略一致する前記ドットの数が前記複数フレームにおいて単調増加するとき、前記対象者に対する警告を行う第1警告ステップをさらに含む、判定方法。
  3. 請求項に記載の判定方法であって、
    前記第1識別ステップで識別された、前記基準形状と異なる前記ドットの数が前記複数フレームにおいて単調減少するとき、前記対象者に対する警告を行う第2警告ステップをさらに含む、判定方法。
  4. 請求項1乃至の何れか一項に記載の判定方法であって、
    前記第1識別ステップで識別された、前記基準形状に略一致する前記ドットの数または前記基準形状と異なる前記ドットの数が前記複数フレームのそれぞれにおいて所定範囲内であるとき、前記対象者に対する警告を行う第3警告ステップをさらに含む、判定方法。
  5. 請求項1乃至の何れか一項に記載の判定方法であって、
    前記パターン光が照射され眼が開状態である前記対象者を撮像した撮像画像と、前記パターン光が照射され眼が閉状態である前記対象者を撮像した撮像画像とを取得する第2取得ステップと、
    前記第2取得ステップで取得された各撮像画像上の、前記基準形状に略一致するドットおよび前記基準形状と異なるドットを識別する第2識別ステップと、
    前記第2識別ステップで識別された、前記基準形状に略一致する前記ドットの数および前記基準形状と異なる前記ドットの数の少なくとも一方に基づく基準情報を記憶する記憶ステップとをさらに含み、
    前記判定ステップにおいて、前記基準情報と、前記第1識別ステップで識別された、前記基準形状に略一致する前記ドットの数または前記基準形状と異なる前記ドットの数の複数フレームにおける経時変化とに基づいて、前記対象者の眼の開閉状態を判定する、判定方法。
  6. 請求項1乃至の何れか一項に記載の判定方法であって、
    前記第1取得ステップで取得された各撮像画像上の、前記対象者の眼を含む眼周辺領域を決定する決定ステップをさらに含み、
    前記判定ステップにおいて、前記第1取得ステップで取得された各撮像画像上の前記眼周辺領域における、前記基準形状に略一致する前記ドットの数または前記基準形状と異なる前記ドットの数の、前記複数フレームにおける経時変化に基づいて、前記対象者の眼の開閉状態を判定する、判定方法。
  7. 請求項に記載の判定方法であって、
    前記決定ステップにおいて、1つのフレームの撮像画像上の前記眼周辺領域を、該1つのフレームよりも前のフレームの撮像画像上の眼周辺領域および該1つのフレームよりも後のフレームの撮像画像上の眼周辺領域の少なくとも一方に基づいて決定する、判定方法。
  8. 請求項6または7に記載の判定方法であって、
    前記決定ステップにおいて、少なくとも1つの撮像画像上の前記眼周辺領域を、該撮像画像上のドットパターンに基づいて決定する、判定方法。
  9. それぞれ基準形状を有する複数のドットを含むパターン光が照射された対象者を撮像した複数フレームの撮像画像を取得し、取得された各撮像画像上の、前記基準形状に略一致するドットおよび前記基準形状と異なるドットを識別し、前記基準形状に略一致する前記ドットの数または前記基準形状と異なる前記ドットの数の前記複数フレームにおける経時変化に基づいて前記対象者の眼の開閉状態を判定する制御部を備える、画像処理装置。
  10. 請求項に記載の画像処理装置と、
    前記パターン光が照射された前記対象者を撮像して前記複数フレームの撮像画像を生成する撮像装置と
    を備える、眼の開閉状態の判定システム。
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