JP6463697B2 - 磁気素子及びスキルミオンメモリ - Google Patents

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Description

本発明は、スキルミオンを転送可能な磁気素子及びこの磁気素子を応用したスキルミオンメモリ、スキルミオンメモリ搭載CMOS−LSIデバイス、スキルミオンメモリを内蔵したパーソナルコンピュータ、データ記録媒体、データ記録装置、携帯電話、スマートホン、デジタルカメラ、スティックメモリ、通信装置、画像記録装置、テレビジョン受像機、自走装置、飛行装置及び宇宙空間飛行装置に関する。
磁性体の磁気モーメントをデジタル情報として利用する磁気素子は、情報保持時に電力を要さない不揮発性メモリを担うナノスケールの磁気構造による超高密度性等の利点から大容量情報記憶媒体としての応用が期待され、エレクトロニクスデバイスのメモリデバイスとして、その重要度が増している。
さらに近年、不揮発性メモリをシリコン基板上に作られたCMOSデバイスに搭載し、計算処理能力の飛躍的向上を目的とした磁気メモリCMOS混載の研究開発が精力的に行われている。
これは、CMOS回路で構成されたシリコンチップと不揮発性素子チップとの信号のやり取りに伴う、制御回路の省略、制御時間の短縮を目的としたもので、計算処理時間を飛躍的に向上させる技術である。
さらに、この研究開発は、無駄な回路部分への電力を遮断した超省電力デバイスの開発も目的としている。特に近年はCMOS−LSIデバイスの省電力化が重要な課題として浮上しており、待機電力の省力化課題の重要性は増している。
これが実現すると、大規模情報が扱え、その応答は高速で、高機能で人間にやさしいヒューマンインターフェイスをもちなおかつ低消費電力のパーソナルコンピュータ、データ記録媒体、データ記録装置、携帯電話、スマートホン、デジタルカメラ、スティックメモリ、通信装置、画像記録装置、テレビ、自走装置、飛行装置、宇宙空間飛行装置などの大容量メモリとして応用展開が期待できる。
こうした状況下で、本願発明者らは、外部磁場のもとでカイラル磁性体にスキルミオン磁気構造をもつ材料を見出し尚かつ電流によりスキルミオンを駆動できることを見出し、この磁気構造体を用いた磁気素子を提案した(特許文献1)。
スキルミオンは中心部において印加された磁場に対して反平行の磁化を有し、周辺部においては印加された磁場に対して平行な磁気モーメントを有する、渦巻状の磁気構造を備えている。
スキルミオンは、直径が1〜100nmのナノスケールサイズの磁気構造を有し、膨大なビット情報を極細密化して記憶できる大容量記憶磁気素子として応用することが期待されている。また、スキルミオンは、このビット情報を直接転送し、情報演算や伝達に応用できる可能性を秘めた磁気構造体でもある。
こうした特徴から、スキルミオン素子は、要求される記憶容量が増大の一途をたどるデータ記録媒体およびデータ記録装置用磁気メモリの性能限界にブレークスルーを与える次世代型磁気メモリデバイスの根幹を担うものとして期待されている。
特に磁気メモリは宇宙空間での各種の素粒子や放射線への耐性が強い。スキルミオンメモリも同じ特徴を有している。モーターなどの回転機構を必要としない大容量磁気メモリは宇宙空間におけるメモリの主役としての位置を占めると期待される。
一方で、最近メモリ媒体として浮上している電子を記憶ビットとして利用するフラッシュメモリはこのような環境には適さない。電子は高エネルギー素粒子や放射線によりシリコン酸化膜のエネルギー障壁を簡単に乗り越え、データの消失や誤書き込みを発生させるからである。
また、大規模不揮発性スキルミオンメモリが大規模論理CMOS−LSIデバイスとチップが一体化されると、低消費電力型CMOSデバイスや高インテリジェント型CMOSデバイスにとって大変魅力的であり、こうした技術を応用した高密度不揮発性スキルミオンメモリ搭載CMOS−LSIデバイスの登場が期待されている。
こうした次世代型のメモリデバイスの他の候補としては、米国IBMを中心に磁気ドメイン磁壁を駆動してその磁気モーメント配置を電流で転送し、記憶情報を読み出すマグネチックレイスメモリ1が提案されている(特許文献2参照)。
図6は、電流による磁気ドメイン磁壁駆動の原理を示す模式図である。互いに磁気モーメントの方向が相反する磁気領域の境界がドメイン磁壁である。矢印方向の電流により磁気ドメイン磁壁が駆動される。ドメイン磁壁が移動することによりドメインを構成する情報を記憶した磁気モーメント方向による磁気変化を下部の磁気センサ2で検知して磁気情報を引き出す。
しかし、こうしたマグネチックレイスメモリ1は、磁気ドメイン磁壁を動かす際に大きな電流が必要であり、また磁気ドメイン磁壁の転送速度が遅いという欠点を持っている。
そこで、本願発明者は、磁性体中に発生するスキルミオンを記憶単位として使ったスキルミオン磁気素子を提案した(特許文献1参照)。この提案において本願発明者らは、スキルミオンを電流により駆動できることを示した。
従来、特定の形状をしたパーマロイなどの材料のエッジに磁気バブルを固定するとともに、磁界を回転させることにより、磁気バブルをエッジ上に動かしていた。すなわち、磁気バブルを用いた磁気素子メモリでは、常に回転磁界が必要となっていた。
これに対して、本願発明者らは、磁気バブルではなくスキルミオンを用いるとともに、これを回転磁界ではなく電流で直接駆動できることを示した。
このように、スキルミオンは電流による生成及び移動が可能であることから、磁気情報の生成、移動を直接電流で制御できる磁気素子としての応用が期待されている。
特願2012−232324 米国特許第6834005号
上述したように、メモリや論理演算等のデバイスにスキルミオンを応用することへの期待が高まっているが、スキルミオンの移動と駆動電流との関係等の詳細が明らかではなかったため、スキルミオンメモリを実現することができない状況であった。
そこで、本願発明者はスキルミオンの移動と駆動電流との関係等の詳細を明らかにした上で、低消費電力で従来の磁気ドメイン磁壁等の転送よりも高速でスキルミオンを転送することのできる磁気素子及びスキルミオンメモリを開発した。
また、こうした磁気素子及びスキルミオンメモリは、磁性不純物の存在下においても安定的にスキルミオンの転送を行えるものであることが好ましい。
すなわち、本願発明は、低消費電力で転送高速化が可能であるとともに、磁性不純物に対して安定的にスキルミオン転送を行うことのできる磁気素子及びこの磁気素子が応用されたスキルミオンメモリ、スキルミオンメモリ搭載CMOS−LSIデバイス、およびスキルミオンメモリを内蔵したパーソナルコンピュータ、データ記録媒体、データ記録装置、携帯電話、スマートホン、デジタルカメラ、スティックメモリ、通信装置、画像記録装置、テレビジョン受像機、自走装置、飛行装置、宇宙空間飛行装置の提供を目的とする。
第1発明に係る磁気素子は、スキルミオンを転送可能な薄層状の磁気素子であって、薄層状の磁性体と、前記磁性体の延展方向に接続された薄層状の導電体である上流側非磁性金属と、前記上流側非磁性金属と離間して前記磁性体に接続された薄層状の導電体である下流側非磁性金属と、を備えることを特徴とする。
第2発明に係る磁気素子は、第1発明において、前記下流側非磁性金属は、前記磁性体の延展方向に接続されていることを特徴とする。
第3発明に係る磁気素子は、第1発明において、前記下流側非磁性金属は、前記磁性体に積層されて接続されていることを特徴とする。
第4発明に係る磁気素子は、第1〜第3発明の何れか1つの発明において、前記上流側非磁性金属と前記下流側非磁性金属は、Cu、W、Ti、TiN、Al、Pt及びAuのうち何れか1つより形成されていることを特徴とする。
第5発明に係る磁気素子は、第1〜第4発明の何れか1つの発明において、前記磁性体はカイラル磁性体よりなることを特徴とする。
第6発明に係る磁気素子は、第1〜第4発明の何れか1つの発明において、前記磁性体はダイポール磁性体よりなることを特徴とする。
第7発明に係る磁気素子は、第1〜第4発明の何れか1つの発明において、前記磁性体はフラストレート磁性体よりなることを特徴とする。
第8発明に係るスキルミオンメモリは、薄層状の磁性体、前記磁性体の延展方向に接続された薄層状の導電体である上流側非磁性金属及び前記上流側非磁性金属と離間して前記磁性体に接続された薄層状の導電体である下流側非磁性金属を有する磁気素子と、前記磁気素子の前記上流側非磁性金属及び前記下流側非磁性金属に接続され、前記上流側非磁性金属から前記下流側非磁性金属に向けて電流を印加する電源と、前記磁性体の一面側に対向して設けられた磁場発生部と、を備えて構成されることを特徴とする。
第9発明に係るスキルミオンメモリは、第8発明において、前記下流側非磁性金属は、前記磁性体の延展方向に接続されていることを特徴とする。
第10発明に係るスキルミオンメモリは、第8発明において、前記下流側非磁性金属は、前記磁性体に積層されて接続されていることを特徴とする。
第11発明に係るスキルミオンメモリは、第8〜第10発明の何れか1つの発明において、前記上流側非磁性金属と前記下流側非磁性金属は、Cu、Al、Pt及びAuのうち何れか1つより形成されていることを特徴とする。
第12発明に係るスキルミオンメモリは、第8〜第11発明の何れか1つの発明において、前記磁性体はカイラル磁性体よりなることを特徴とする。
第13発明に係るスキルミオンメモリは、第8〜第11発明の何れか1つの発明において、前記磁性体はダイポール系磁性体よりなることを特徴とする。
第14発明に係るスキルミオンメモリは、第8〜第11発明の何れか1つの発明において、前記磁性体はフラストレート磁性体よりなることを特徴とする。
第15発明に係るスキルミオンメモリ搭載CMOS−LSIデバイスは、第8〜第14発明の何れか1つの発明に係るスキルミオンメモリとCMOS−LSIデバイスが同一チップ内に形成されていることを特徴とする。
第16発明に係るパーソナルコンピュータは、第8〜第14発明の何れか1つの発明に係るスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする。
第17発明に係るデータ記録媒体は、第8〜第14発明の何れか1つの発明に係るスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする。
第18発明に係るデータ記録装置は、第8〜第14発明の何れか1つの発明に係るスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする。
第19発明に係る携帯電話は、第8〜第14発明の何れか1つの発明に係るスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする。
第20発明に係るスマートホンは、第8〜第14発明の何れか1つの発明に係るスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする。
第21発明に係るデジタルカメラは、第8〜第14発明の何れか1つの発明に係るスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする。
第22発明に係るスティックメモリは、第8〜第14発明の何れか1つの発明に係るスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする。
第23発明に係る通信装置は、第8〜第14発明の何れか1つの発明に係るスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする。
第24発明に係る画像記録装置は、第8〜第14発明の何れか1つの発明に係るスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする。
第25発明に係るテレビジョン受像機は、第8〜第14発明の何れか1つの発明に係るスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする。
第26発明に係る自走装置は、第8〜第14発明の何れか1つの発明に係るスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする。
第27発明に係る飛行装置は、第8〜第14発明の何れか1つの発明に係るスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする。
第28発明に係る宇宙空間飛行装置は、第8〜第14発明の何れか1つの発明に係るスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、低消費電力で転送高速化が可能であるとともに、磁性不純物に対して安定的にスキルミオン転送を行うことのできる磁気素子及びこの磁気素子が応用されたスキルミオンメモリ、スキルミオンメモリ搭載CMOS−LSIデバイス、およびスキルミオンメモリを内蔵した、パーソナルコンピュータ、データ記録媒体、データ記録装置、携帯電話、スマートホン、デジタルカメラ、スティックメモリ、通信装置、画像記録装置、テレビ、自走装置、飛行装置、宇宙空間飛行装置を提供することができる。
磁性体中のナノスケール磁気構造体であるスキルミオンの一例を示す模式図である。 位相が異なるスキルミオンを示す模式図である。 スキルミオンの転送を可能とする磁気素子を示す模式図である。 スキルミオンの位置の時間に応じた変化を示す模式図である。 ×で示された位置に磁性不純物が存在する場合のスキルミオンの位置の時間に応じた変化を示す模式図である。 電流による磁気ドメイン駆動の原理を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、磁性体中のナノスケール磁気構造体であるスキルミオンの一例を示す模式図である。図1において、矢印は磁気モーメントの向きを示している。
スキルミオンは、あらゆる方向を向く磁気モーメントで構成されている。磁性体中に印加される磁場の向きが図中上向きである場合に、最外周磁気モーメントは、その磁場の方向と同様に上向きで、かつ磁場と平行とされている。
スキルミオンは、その最外周から渦巻状に内側へ向けて回転していく平面形態とされ、これに伴って磁気モーメントの方向は徐々に向きを変えることとなる。
そしてスキルミオンの中心を構成する磁気モーメントは、磁場と反平行となるように、下向きで安定することとなる。
スキルミオンでは、磁気モーメントが中心から最外周に至るまで下向きから上向きに方向が連続的に遷移しつつ規則的に並ぶ結果、複数の磁気モーメントが渦のように規則的に並んだ構造をしている。中心の磁気モーメントと最外周の磁気モーメントの向きは反平行で、中心から外周の間に向きは連続的にねじれ、渦巻き構造を形成する。
ここで、磁性体中に渦巻くナノスケール磁気構造体は、スキルミオン数で特徴づけられる。スキルミオン数は、単位空間あたり何回磁気モーメントが渦巻くかを示す、以下の[数1]及び[数2]で表現される。[数2]において、磁気モーメントとの極角Θ(r)はスキルミオンの中心からの距離rの連続関数であり、rを0から無限まで変化させたとき、πからゼロもしくはゼロからπに変化する。
Figure 0006463697
Figure 0006463697
このようなスキルミオン数Nsk=±1の場合の一例を図2に示した。図2は、位相が異なるスキルミオンを示す模式図である。図2(E)は座標のとりかた(右手系)を示している。x軸、y軸に対してz軸は紙面の裏から手前方向に向けて設ける。矢印は磁気モーメントを示している。この図2に示す磁気構造体は、スキルミオンと定義される状態にある。
γは磁気モーメント間の位相を示している。図2では、異なる位相γの4例(A)〜(D)が示されている。
(A)γ=0に対して(B)γ=πのすべての磁気モーメントの向きは丁度180°回転した磁気モーメントの向きを持っている。
(C)γ=−π/2はγ=0のすべての磁気モーメントの向きに対し、−90°(右回りに90°)の磁気モーメントの向きをとる。なお、図2(D)の位相λ=π/2のスキルミオンが、図1のスキルミオンに相当する。
すなわち、図2(A)〜(D)に図示した4例の磁気構造は異なるように見えるが、トポロジー的には同一の磁性構造体である。
このような構造を有するスキルミオンは、一度生成すると安定して存在し、外部磁場印加下のジャロシンスキー・守谷相互作用をもったカイラル磁性体中で情報伝達を担うキャリアとして働く。
次に、このようなスキルミオン数Nsk=±1のナノスケール磁気構造体であるスキルミオンの運動を以下に記述する。
図3は、スキルミオンの転送を可能とする磁気素子10を示す模式図である。磁気素子10は、厚さが500nm以下の薄層状に形成された素子であり、MBE(Molecular Beam Epitaxy)やスパッター等の技術を用いて形成されている。
磁気素子10は、カイラル磁性体よりなる薄層状の磁性体13と、磁性体13の延展方向に接続された薄層状の導電体である上流側非磁性金属11と、上流側非磁性金属11と離間して磁性体13に接続された薄層状の導電体である下流側非磁性金属12と、を備えて構成されている。
上流側非磁性金属11及び下流側非磁性金属12は、Cu、W、Ti、TiN、Al、Pt、Au等の導電性の非磁性金属よりなる。
磁性体13はカイラル磁性体であり、FeGeやMnSi等よりなる。
本実施形態においては、下流側非磁性金属12は、磁性体13の延展方向に接続されている。しかし、本発明においてはこれに限らず、下流側非磁性金属12を、磁性体13に積層して接続する態様としてもよい。
この磁気素子10を用いてスキルミオンを生成、転送させる際には、上流側非磁性金属11及び下流側非磁性金属12に電源14が接続される。また、磁気素子10の磁性体13の図3における下面側には、磁性体13に対向して磁場発生部15が設けられる。この磁気素子10、電源14及び磁場発生部15を備えてスキルミオンメモリが構成されている。
電源14から上流側非磁性金属11に電流が印加されると、電流は図3の矢印Aの方向、すなわち上流側非磁性金属11から磁性体13を経て下流側非磁性金属12へと流れていく。
また、磁場発生部15が磁気素子10に対して、矢印Bの方向に向けて磁場を印加する。カイラル磁性体は、磁場の印加がない場合の磁気モーメント配置が、磁気モーメントの進行方向に対して螺旋状に回転する磁性体である。磁場を印加することにより、カイラル磁性体はスキルミオンを安定化する磁性体となる。
磁気素子10に対して上述した方向に電流及び磁場が印加されると、磁気素子10の中のスキルミオンSは、磁性体13の上流側非磁性金属11に隣接した縁部に沿って矢印Cの方向に移動する。
こうしたスキルミオンの運動は、以下の論理を用いて説明することができる。
R=(X,Y)は磁気構造体の中心位置を示す。VdはRの時間微分で磁気構造体の速度を示す。この磁気構造体の振る舞いは下記の[数3]で示す運動方程式から導かれる。
Figure 0006463697
上記[数3]中、Xは外積を示す。Vs=−(pa/2eM)Jであり、伝導電子の速度を示している。Mは磁化、pは伝導電子のスピン偏極、aは格子常数である。
第3項Fは電極と磁性体との境界、不純物、磁場等から磁気構造体に働く力である。
磁気構造体の運動を特徴付けるマグナスベクトルGはz方向に沿った単位eでG=Geである。Gはスキルミオン数を用いて、G=4πNskと表される。Nskはスキルミオン数である。
スキルミオンの場合、スキルミオン数Nsk=±1である。一方、ドメイン磁壁の場合、スキルミオン数Nsk=0であり、G=0である。
第2項は散逸過程を示す。αはギルバート減衰係数で、βは非断熱過程を示す。そしてβ<αである。Dのテンソル成分DijはDxx=Dyy=D〜4πでその他は0である。Nsk=±1のスキルミオンの場合、[数3]の第2項を無視することができ、|GVs|>>|F|のとき、Vd=Vsとなる。
この[数3]において、Iwasaki, J., Mochizuki, M. & Nagaosa, N., Nat. Commun. 4, 1463(2013)に記載されているものと同様の適当なパラメータセットを用いることで、j=1010A/mの場合、|Vd|=〜1m/secとなる。
ところで近年、情報伝達媒体として磁壁を使う技術が盛んに研究されている。磁壁の運動では、[数3]の第1項のGは0である。そして、β|Vs|>>|F|が満足されるとき、[数3]はVd=(β/α)Vsとなる。
β<αなので、磁壁は小さい電流密度では転送することができないことが分かる。また、臨界電流以上の電流を流しても、磁壁の転送速度は遅い。これが磁壁転送に大きな電流密度が要求される理由である。
Nsk=±1のスキルミオンの場合はこのような臨界電流密度は存在せず、小さな電流密度でも転送可能となる。スキルミオン数Nsk=±1のスキルミオンを記憶単位として利用することの優位性はこの点にある。
しかし、上述した解析からでは、まだスキルミオンの速度と磁壁の速度との違いは明確ではない。必要な電流密度1010A/mではスキルミオン速度、磁壁速度はともに|Vd|=1m/secである。逆にいえば、スキルミオン速度|Vd|=1m/secとするためには大きな電流密度である1010A/mが必要である。
スキルミオンの移動速度が磁壁移動の速度より大きくなることを以下に説明する。
まず、|Vd|=η|Vs|とし、η>>1となるηの量を検討していく。
図2において、電子の流れ方向をy軸、スキルミオンの流れの方向をx軸とする。このような配置の場合、スピントランスファートルク効果が発生する。
Vd=(Vd、0、0)、Vs=(0、Vs、0)、F=(0、F、0)、G=(0、0、G)とすると、[数3]から[数4]が得られる。
Figure 0006463697
この[数4]から[数5]及び[数6]が得られる。
Figure 0006463697
Figure 0006463697
[数6]が主要結果である。G=4π、D〜4πであるから、以下の[数7]を得ることができる。
Figure 0006463697
このとき、α〜10−2−10−3であるため、ηは10−10となる。これは、スキルミオンの速度をドメイン磁壁の速度の100倍から1000倍にすることが可能であることを示している。
不純物などによるピンニング効果についても議論できる。F pinを[数4]に加えればよい。
閾値Vsは[数4]と同様で、(Vsth=F pin/(4π)となり、ドメイン磁壁への影響と比較し、小さな閾値を与えるに過ぎない。
すなわち、ピンニング効果がスキルミオン速度に与える影響は小さく、散乱効果からの影響も小さい。この特徴も、デバイスにスキルミオン転送方法を応用する際の大きなメリットとなる。
以上から、スキルミオンの移動速度は、ドメイン磁壁の移動速度の100倍から1000倍となることが分かる。
そして、上述した理論的解析から、非磁性の対向電極に沿って運動するスキルミオンが検討可能となり、最適な転送方法を実現することができる。
なお、磁性体が螺旋磁性を示すカイラル磁性体ではなく、ダイポール磁性体、フラストレート磁性体であっても、上述した結論を適用することができる。
ダイポール磁性体は、磁気双極子相互作用が重要な磁性体である。
フラストレート磁性体は、磁気不整合状態を好む磁気的相互作用の空間構造を含む磁性体である。
次に、上述した理論的解析の結果について、詳細な実施例で実証する。
スキルミオンの運動はLandau−Lifshitz−Gilbert(LLG)方程式で記述される。以下、断熱、非断熱スピントランスファートルク項をもつ[数8]のLLG方程式を数値的に解く。
Figure 0006463697
また、カイラル磁性体でのハミルトニアンは、[数9]で表すことができる。
Figure 0006463697
ここで、B eff=−(1/(hγ))(∂H/∂M)により、[数8]と[数9]とが関連付けられる。γ=gμB/h(>0)は磁気回転比である。hはプランク定数である。Mは無次元量で磁化を示す。Aは磁性不純物による磁気異方性を示す。
ここで、[数9]で示したHなるハミルトニアンはカイラル磁性体の場合である。ダイポール磁性体やフラストレート磁性体に関してはこのHの表現をそれぞれの磁性体を記述するものに置換すればよい。
本実施例では、不純物がないA=0の場合をシミュレートする。本実施例では、x方向に周期条件を置き、y方向の周期境界条件は置かず、非磁性体からなる電極配置はx軸に平行に配置され、磁場は裏から表方向に印加される、という条件で、LLG方程式を用いてシミュレーションを行っている。
このような条件下でのシミュレーション結果を図4に示す。図4は、スキルミオンの位置の時間に応じた変化を示す模式図である。図4では、時刻t(単位は1/J)が0、15000及び30000の3つの場合におけるスキルミオンの位置が示されている。
電流は上から下に、電子流は下から上に流れる配置の場合、スキルミオンは、右方向に上部の非磁性電極端に沿い、電極から一定の距離を保ち移動する。このとき、スキルミオンは速度を増して、一定速度で、右に流れることが判る。このような配置の場合、スピントランスファートルク効果が発生し、上部の非磁性電極に沿って推力が働き、スキルミオンを左から右に移動することができる。
なお、ここに述べたカイラル磁性体での実施例での結論は定性的にはダイポール磁性体でもフラストレート磁性体でも変更をきたさない。
本実施例では、スキルミオンが移動する場所に不純物が存在する場合(A≠0)のシミュレーションを行う。本実施例におけるシミュレーションの結果を図5に示す。
図5のXで示す位置に磁性不純物が置かれているにも関わらず、スキルミオンは特に影響を受けることなく移動する。また、スキルミオンは、上部の非磁性電極に沿って左から右に定常的に流動する。
このように、スキルミオンは、不純物による影響、すなわち、磁性イオン不純物、磁性材料の凹凸や不規則形状の影響等を受けることなく移動することができるため、実用上大変有用且つ重要な特質を有している。
なお、ここに述べた磁性不純物が存在するカイラル磁性体での実施例での結論は、定性的にはダイポール磁性体でもフラストレート磁性体でも変更をきたさない。
以上、実施例1、2で示したように、磁性体中に発生したスキルミオンを、対向する非磁性電極に沿って動かすことが可能であることが明らかになった。
このスキルミオンの移動は磁性不純物等からの影響もほとんど受けず、安定的に行われる。これは、スピントランスファートルク機構に起因するものである。
このように、本願発明が、スキルミオン転送方式の最適の配置を示し、低消費電力で転送高速化が可能であること、なおかつ磁性不純物に対して安定的にスキルミオン転送を行えることを示したことは、スキルミオンを用いた磁気素子及びこの磁気素子を応用したスキルミオンメモリ、スキルミオンメモリ搭載CMOS−LSIデバイス、およびスキルミオンメモリを内蔵した、パーソナルコンピュータ、データ記録媒体、データ記録装置、携帯電話、スマートホン、デジタルカメラ、スティックメモリ、通信装置、画像記録装置、テレビ、自走装置、飛行装置、宇宙空間飛行装置を実用化する上で大きなインパクトをもたらすと期待できる。
スキルミオンは、直径が1〜100nmとナノスケールのサイズを有する極微細構造であり、膨大なビット情報を極細密化できる大容量記憶磁気素子として応用することができる。
また、スキルミオンはこのビット情報を直接転送し、情報演算や伝達に応用できる磁気構造体であり、現在の情報演算として用いられているSiベースのCMOS微細化デバイスの限界をブレークスルーする次世代型デバイスの根幹を担うデバイスとして期待される。特に本発明によりスキルミオンの転送方式の最適配置が実現したことは、この実現性に大きく寄与する。
1 マグネチックレイスメモリ
2 磁気センサ
10 磁気素子
11 上流側非磁性金属
12 下流側非磁性金属
13 磁性体
14 電源
15 磁場発生部
S スキルミオン

Claims (28)

  1. スキルミオンを転送可能な薄層状の磁気素子であって、
    薄層状の磁性体と、
    前記磁性体の延展方向に接続された薄層状の導電体である上流側非磁性金属と、
    前記上流側非磁性金属と離間して前記磁性体に接続された薄層状の導電体である下流側非磁性金属と、
    を備えることを特徴とする磁気素子。
  2. 前記下流側非磁性金属は、前記磁性体の延展方向に接続されていることを特徴とする請求項1記載の磁気素子。
  3. 前記下流側非磁性金属は、前記磁性体に積層されて接続されていることを特徴とする請求項1記載の磁気素子。
  4. 前記上流側非磁性金属と前記下流側非磁性金属は、Cu、W、Ti、TiN、Al、Pt及びAuのうち何れか1つより形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の磁気素子。
  5. 前記磁性体はカイラル磁性体よりなることを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の磁気素子。
  6. 前記磁性体はダイポール磁性体よりなることを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の磁気素子。
  7. 前記磁性体はフラストレート磁性体よりなることを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の磁気素子。
  8. 薄層状の磁性体、前記磁性体の延展方向に接続された薄層状の導電体である上流側非磁性金属及び前記上流側非磁性金属と離間して前記磁性体に接続された薄層状の導電体である下流側非磁性金属を有する磁気素子と、
    前記磁気素子の前記上流側非磁性金属及び前記下流側非磁性金属に接続され、前記上流側非磁性金属から前記下流側非磁性金属に向けて電流を印加する電源と、
    前記磁性体の一面側に対向して設けられた磁場発生部と、
    を備えて構成されることを特徴とするスキルミオンメモリ。
  9. 前記下流側非磁性金属は、前記磁性体の延展方向に接続されていることを特徴とする請求項8記載のスキルミオンメモリ。
  10. 前記下流側非磁性金属は、前記磁性体に積層されて接続されていることを特徴とする請求項8記載のスキルミオンメモリ。
  11. 前記上流側非磁性金属と前記下流側非磁性金属は、Cu、Al、Pt及びAuのうち何れか1つより形成されていることを特徴とする請求項8から10の何れか1項記載のスキルミオンメモリ。
  12. 前記磁性体はカイラル磁性体よりなることを特徴とする請求項8から11の何れか1項記載のスキルミオンメモリ。
  13. 前記磁性体はダイポール磁性体よりなることを特徴とする請求項8から11の何れか1項記載のスキルミオンメモリ。
  14. 前記磁性体はフラストレート磁性体よりなることを特徴とする請求項8から11の何れか1項記載のスキルミオンメモリ。
  15. 請求項8から14の何れか1項記載のスキルミオンメモリとCMOS−LSIデバイスが同一チップ内に形成されていることを特徴とするスキルミオンメモリ搭載CMOS−LSIデバイス。
  16. 請求項8から14の何れか1項記載のスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とするパーソナルコンピュータ。
  17. 請求項8から14の何れか1項記載のスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とするデータ記録媒体。
  18. 請求項8から14の何れか1項記載のスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とするデータ記録装置。
  19. 請求項8から14の何れか1項記載のスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする携帯電話。
  20. 請求項8から14の何れか1項記載のスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とするスマートホン。
  21. 請求項8から14の何れか1項記載のスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とするデジタルカメラ。
  22. 請求項8から14の何れか1項記載のスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とするスティックメモリ。
  23. 請求項8から14の何れか1項記載のスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする通信装置。
  24. 請求項8から14の何れか1項記載のスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする画像記録装置。
  25. 請求項8から14の何れか1項記載のスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とするテレビジョン受像機。
  26. 請求項8から14の何れか1項記載のスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする自走装置。
  27. 請求項8から14の何れか1項記載のスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする飛行装置。
  28. 請求項8から14の何れか1項記載のスキルミオンメモリを搭載したことを特徴とする宇宙空間飛行装置。
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