JP6462265B2 - 開放型圧縮機 - Google Patents

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    • F04C29/02Lubrication; Lubricant separation

Description

本発明は、駆動軸の外周に設けられ、その駆動軸で駆動される給油ポンプにより汲み上げた油を駆動軸内に軸方向に沿って穿設している給油通路を通して摺動部位に給油可能としている開放型圧縮機に関するものである。
ハウジングの内部に軸受を介して回転自在に支持している駆動軸の一端部が、ハウジングの外部に突出し、外部から動力を得て駆動される横置きタイプの開放型圧縮機においては、油溜めの潤滑油を給油ポンプにより汲み上げ、その油を軸受等の摺動部位に給油して潤滑する強制給油方式を採用する場合、例えば、特許文献1に示すように、駆動軸の外周に該駆動軸により駆動される給油ポンプを設け、その給油ポンプにより汲み上げた油を駆動軸内に軸方向に沿って穿設している給油通路を通して摺動部位に給油する構成としている。
一方、密閉型圧縮機の場合、縦置き型、横置き型に限らず、一般に駆動軸の軸端に遠心式や容積式等の給油ポンプを設け、密閉容器内に充填している潤滑油を給油ポンプによって汲み上げ、その油をそのまま駆動軸内に軸方向に沿って穿設している給油通路を通して摺動部位に給油する構成を採用している。このような強制給油方式のものにあって、駆動軸の内部に軸方向に沿って穿設している給油通路を、その軸線に対して所定寸法オフセットさせて設け、遠心力を利用して給油性能を向上させるようにしたものが特許文献2に開示されている。
特開2005−282446号公報 特開平8−219063号公報
上記の如く、強制給油方式を採用した圧縮機において、密閉型の場合、外部動力を得る必要がなく、駆動軸の一端を開放端とし、軸方向に給油通路を穿設できることから、遠心力による影響を受け難くし、駆動軸の回転数に比例して給油ポンプの回転数や遠心力を増加することができる。これによって、給油量を増加し、給油性能を向上することができるため、特段問題はない。しかし、開放型圧縮機の場合、外部動力を得る必要があり、駆動軸の一端を開放端とすることが難しい。そのため、給油ポンプによって汲み上げた油をいったん駆動軸周りに形成しているポンプ室に吐出し、そのポンプ室から駆動軸にラジアル方向に設けた給油通路により軸方向に穿設している給油通路に油を供給する必要がある。
従って、構造的にラジアル方向に穿設している給油通路の入口部分において、遠心力による圧損が発生することは避けられない。この流路圧損は、駆動軸の回転数が増すにつれて増加する傾向になることから、軸方向給油通路が駆動軸の軸線(偏心なし)上に設けられている場合、特に高回転数域において、図3に示すように、給油量が低下する特性があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、特に高回転数域における流路圧損の増大による給油量の低下を抑制し、潤滑性能に対する信頼性を向上することができる開放型圧縮機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の開放型圧縮機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる開放型圧縮機は、ハウジング内に回転自在に支持され、その一端部が前記ハウジングの外部に突出している駆動軸と、前記駆動軸の外周部に設けられ、該駆動軸の回転により駆動される給油ポンプと、前記駆動軸周りに形成され、前記給油ポンプにより汲み上げた油が吐出されるポンプ室と、前記駆動軸内にその軸線方向に沿って穿設され、前記ポンプ室からの油を摺動部位に給油する軸方向給油通路と、前記駆動軸に設けられ、前記ポンプ室の油を前記軸方向給油通路に導くラジアル方向給油通路と、を備えた開放型圧縮機において、前記軸方向給油通路は、前記駆動軸の軸線に対して所定寸法偏心した位置に設けられ、前記ラジアル方向給油通路は、前記軸方向給油通路の偏心方向側に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、駆動軸内に穿設されている軸方向給油通路が、駆動軸の軸線に対して所定寸法偏心した位置に設けられるとともに、給油ポンプにより汲み上げられたポンプ室の油を軸方向給油通路に導くラジアル方向給油通路が、軸方向給油通路の偏心方向に設けられているため、軸方向給油通路を偏心させ、その偏心方向側にラジアル方向給油通路を設けている分だけラジアル方向給油通路の通路長さを短くし、ラジアル方向給油通路の入口部分において発生する遠心力による流路圧損を低減することができる。つまり、軸方向給油通路を偏心させていないものでは、ラジアル方向給油通路の通路長さは駆動軸半径となるが、ラジアル方向給油通路を軸方向給油通路の偏心方向側に設けた場合、駆動軸半径よりも通路長さを短くすることができ、その分だけ流路圧損を低減することができる。また、軸方向給油通路を所定寸法偏心させたことにより、軸方向給油通路内で油に作用する遠心ポンプ効果を利用して摺動部位に対する給油性能を高めることができる。従って、ラジアル方向給油通路での流路圧損の低減効果と軸方向給油通路による給油性能の向上効果との相乗効果により、特に高回転数域での給油量の低下を抑制し、潤滑性能に対する信頼性を高めることができる。
さらに、本発明の開放型圧縮機は、上記した開放型圧縮機において、前記ラジアル方向給油通路は、前記偏心方向の軸線上において通路長さが最短長さとなる位置に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ラジアル方向給油通路を、偏心方向の軸線上において通路長さが最短長さとなる位置に設けているため、ラジアル方向給油通路の通路長さを軸方向給油通路の偏心寸法に相当する分だけ短くし、その長さを最短長さとして、ラジアル方向給油通路の入口部分において発生する遠心力による流路圧損を最小限化することができる。これによって、高回転数域での給油量を向上し、給油性能を一層向上することができる。
さらに、本発明の開放型圧縮機は、上述のいずれかの開放型圧縮機において、前記軸方向給油通路の通路径は、前記ラジアル方向給油通路の通路径よりも大径とされていることを特徴とする。
本発明によれば、軸方向給油通路の通路径を、ラジアル方向給油通路の通路径よりも大径としているため、偏心による遠心ポンプ効果を得やすく、かつ通路内での流路圧損を低減することができる。加えて、ラジアル方向給油通路と軸方向給油通路との繋ぎ部を段差やバリ等が発生しないように連通加工し、ラジアル方向給油通路と軸方向給油通路との繋ぎ部での流路圧損の発生を防ぐことができ、高回転数域での給油量の低下を抑制して給油性能を向上することができる。
本発明によると、軸方向給油通路を偏心させ、その偏心方向側にラジアル方向給油通路を設けている分だけラジアル方向給油通路の通路長さを短くし、ラジアル方向給油通路の入口部分において発生する遠心力による流路圧損を低減することができるとともに、軸方向給油通路を所定寸法偏心させたことにより、軸方向給油通路内で油に作用する遠心ポンプ効果を利用して摺動部位に対する給油性能を向上することができるため、ラジアル方向給油通路での流路圧損の低減効果と軸方向給油通路による給油性能の向上効果との相乗効果により、特に高回転数域での給油量の低下を抑制し、潤滑性能に対する信頼性を高めることができる。
本発明の一実施形態に係る開放型圧縮機の縦断面図である。 上記開放型圧縮機における駆動軸の断面図(A)とその右側面図(B)である。 図2(A)中のa−a断面相当図である。 上記駆動軸に設けられるラジアル方向給油通路の変形例の図3に相当する断面図である。 上記開放型圧縮機における給油特性を示すグラフである。
以下に、本発明にかかる一実施形態について、図1ないし図5を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る開放型圧縮機の縦断面図を示し、図2は、その駆動軸の断面図(A)とその右側面図(B)、図3および図4は、それぞれ図2(A)中のa−a断面相当図を示している。
開放型圧縮機1は、有底形状をなすフロントハウジング3とリアハウジング4とをボルト5を介して一体に結合した円筒状のハウジング2を備えている。
ハウジング2内のフロントハウジング3側の開口端側には、軸受部材6がボルト7を介して固定設置され、この軸受部材6のラジアル軸受部6Aと、フロントハウジング3内に設置された転がり軸受8とによって駆動軸9を回転自在に支持している。駆動軸9の一端部は、フロントハウジング3を貫通して外部に突出しており、その突出部位にエンジン等の外部駆動源からの動力がプーリ10および電磁クラッチ11を介して入力されるようになっている。
プーリ10は、フロントハウジング3の前端面にボルト12を介して固定設置した鍔部材13の外周に転がり軸受14を介して回転自在に支持され、その内部に電磁クラッチ11のコイル組立15を組み込んだものである。また、プーリ10と対向するように、電磁クラッチ11のアーマチュア組立16を、ボス部を介して駆動軸9の外部突出端にボルト17により組み付けている。更に、この鍔部材13の内周には、駆動軸9の貫通部を密封シールするためのメカニカルシール18を設置している。
ハウジング2のリアハウジング4側の内部に、圧縮機構19を組み込んでいる。ここでは、圧縮機構19を一対の固定スクロール20と、旋回スクロール21とを備えたスクロール圧縮機構19としている。スクロール圧縮機構19は、一対の固定スクロール20および旋回スクロール21を180°位相をずらして噛み合わせ、両スクロール20,21間に複数の圧縮室22を形成したものであり、このようなスクロール圧縮機構19自体は周知のものである。
固定スクロール20は、軸受部材6にボルト23を介して締付け固定されており、その端板背面とリアハウジング4の内面との間に吐出キャビティ26を形成している。この固定スクロール20の端板に、圧縮されたガスを吐出キャビティ26内に吐出する吐出ポート24と、その吐出ポート24を開閉する吐出弁25を設けている。また、リアハウジング4には、吐出キャビティ26内に吐出された圧縮ガスを外部に吐き出す吐出口27が開口され、冷凍サイクルを構成する吐出配管を接続可能としている。
旋回スクロール21は、端板背面にボス部28を有し、そのボス部28に対して、駆動軸9の内端側に設けられているクランクピン9Aをドライブブッシュ29および旋回軸受30を介して連結し、駆動軸9の回転によりクランクピン9Aを介して旋回駆動される構成としている。また、旋回スクロール21は、端板背面が軸受部材6に設けられているスラスト軸受31で支持されるとともに、その端板背面と軸受部材6との間に介装されたオルダムリンクまたはピンリング等からなる周知の自転阻止機構32により自転が阻止されており、固定スクロール20に対して公転旋回駆動するようになっている。
リアハウジング4の前端側の外周に、冷凍サイクル側の吸入配管を接続する吸入口33を設けており、該吸入口33から吸入キャビティ34内に吸入した低圧ガスをスクロール圧縮機構19の圧縮室22に吸い込ませて圧縮する構成としている。なお、本実施形態においては、圧縮機構19を、固定スクロール20および旋回スクロール21の渦巻き方向において、ラップ高さを変化させる段部を設け、内周側ラップ高さに対して外周側ラップ高さを高くし、ガスを周方向だけでなく、軸方向にも圧縮できる三次元圧縮が可能な所謂段付きスクロール圧縮機構19としているが、これに限定されるものではない。
一方、フロントハウジング3の内部に、所要量の潤滑油を充填しており、フロントハウジング3内の下部空間を油溜め35とすることにより、その油溜め35に油を集めるようにしている。この油溜め35の油を、吸入通路36を経て給油ポンプ37に吸入する構成としている。
給油ポンプ37は、フロントハウジング3の前端面を貫通している駆動軸9の外周部位に偏心部9B(図2参照)を形成し、その偏心部9Bに対して、フロントハウジング3の前端面と鍔部材13の端面間に形成されるシリンダ内を偏心回動するロータ38を嵌合した構成の公知のロータリ式容積型ポンプとしている。
給油ポンプ37により油溜め35から汲み上げられた油は、駆動軸9周りの偏心部9Bとメカニカルシール18との間に形成したポンプ室39内に吐出される。このポンプ室39に汲み上げられた油は、駆動軸9内に設けたラジアル方向給油通路40および軸方向給油通路41を通してラジアル軸受部6Aやドライブブッシュ29、旋回軸受30、スラスト軸受31等の摺動部位あるいはメカニカルシール18の摺動部位等に供給される。
駆動軸9の内部に、その軸線Lに沿って設けられる軸方向給油通路41を、図2および図3に示すように、駆動軸9の軸線Lに対して、所定寸法(偏心寸法)Δhだけ偏心した位置に設けている。また、ポンプ室39内の油を軸方向給油通路41に導くラジアル方向給油通路40を、軸方向給油通路41の偏心方向に設けている。本実施形態では、ラジアル方向給油通路40を偏心方向の軸線上でその通路長さh1が最短長さとなる位置に設けている。これによって、軸方向給油通路41を駆動軸9の軸線L上に設けたものの通路長さhに比べ、ラジアル方向給油通路40の通路長さh1を、Δh(Δh=h−h1)分だけ短くすることができる。
但し、本発明は、上記の如く、ラジアル方向給油通路40を偏心方向の軸線上に設け、その通路長さh1を最短長さとしたものに限らず、図4に示すように、偏心方向の軸線に対して一定角度を持った方向にラジアル方向給油通路40Aを設けてもよい。かかる構成によっても、ラジアル方向給油通路40Aの通路長さh2を、軸方向給油通路41を駆動軸9の軸線L上に設けたものの通路長さhに比べて短くすることができ、この場合の通路長さh2は、h1<h2<hとなる。つまり、ポンプ室39の油を軸方向給油通路41に導くラジアル方向給油通路は、偏心方向の軸線上に限らず、軸方向給油通路41の偏心方向側に設けることによって、その通路長さを駆動軸9の軸線L上に軸方向給油通路41を設けたものに比べて短くすることができる。
また、上記の如く、軸方向給油通路41およびラジアル方向給油通路40,40Aを設けるに当たり、軸方向給油通路41を、クランクピン9Aの一端から軸線Lに沿って穿設した止まり孔としている。一方、ラジアル方向給油通路40,40Aを、その止まり孔の先端部付近でラジアル方向に直交して設けた孔としており、その交差部(繋ぎ部)において、流路圧損の要因となる段差やバリ等が生じないようにする必要がある。そこで、軸方向給油通路41の通路径d1を、ラジアル方向給油通路40,40Aの通路径d2よりも大径(d1>d2)とすることにより、軸方向給油通路41で偏心による遠心ポンプ効果を得やすく、かつその通路内での流路圧損を低減するとともに、両通路40,40Aと41の繋ぎ部において段差やバリ等が生じないように連通加工できる構成としている。
以上に説明の構成により、本実施形態によると、以下の作用効果を奏する。
上記開放型圧縮機1において、電磁クラッチ11がONされると、プーリ10を介して外部駆動源から入力された動力は、駆動軸9に伝達され、駆動軸9が回転駆動される。これによって、スクロール圧縮機構19の旋回スクロール21が固定スクロール20周りに公転旋回駆動され、吸入口33から吸入キャビティ34内に吸入された低圧ガスを圧縮室22内に吸込み、高圧に圧縮して吐出ポート24から吐出キャビティ26内に吐出し、吐出口27から冷凍サイクルへと吐出する。
この間、駆動軸9の回転により駆動される給油ポンプ37は、吸入通路36を介して油溜め35内の潤滑油を吸入し、ポンプ室39に汲み上げる。ポンプ室39内に汲み上げられた油は、メカニカルシール18の摺動部位を潤滑するとともに、ラジアル方向給油通路40,40Aを介して軸方向給油通路41へと導かれ、軸方向給油通路41を通してラジアル軸受部6Aやドライブブッシュ29、旋回軸受30、スラスト軸受31等の摺動部位に対して供給され、それぞれの摺動部位を潤滑する。各摺動部位を潤滑した油は、ハウジング2の底部である油溜め35に集められ、再循環される。
ここで、本実施形態においては、軸方向給油通路41を、駆動軸9の軸線Lに対して所定寸法Δhだけ偏心した位置に設けるとともに、その軸方向給油通路41にポンプ室39内の油を導くラジアル方向給油通路40,40Aを、軸方向給油通路41の偏心方向側に設けることにより、その通路長さh1,h2を、軸方向給油通路41を駆動軸9の軸線L上に設けたものに比べて短く(h1<h2<h)できるようにしている。
このため、軸方向給油通路41を偏心させた寸法Δh分に相当してラジアル方向給油通路40,40Aの通路長さh1,h2を短くし、ラジアル方向給油通路40,40Aの入口部分において発生する遠心力による流路圧損を低減することができる。また、軸方向給油通路41を所定寸法Δh偏心させたことにより、軸方向給油通路41内で油に作用する遠心ポンプ効果を利用して摺動部位に対する給油性能を高めることができる。
図5は、上記強制給油方式を採用した場合の給油特性を横軸に駆動軸9の回転数(rpm)、縦軸に給油量(cm/min)を取って表したグラフであり、実線で示す理論値に対して、軸方向給油通路41を軸線L上に設けているものの場合、ラジアル方向給油通路の通路長さhが長くなるため、プロット□で示す通り高回転数域で理論値に対する給油量が低下するが、本実施形態の如く、軸方向給油通路41を軸線Lに対して偏心して設け、ラジアル方向給油通路40,40Aをその偏心方向側に設けて通路長さh1,h2を短くしたものの場合、プロット▲で示す通り高回転数域での給油量を向上し、理論値に近づけることができる。
従って、本実施形態によると、ラジアル方向給油通路40,40Aでの流路圧損の低減効果と軸方向給油通路41による給油性能の向上効果との相乗効果により、高回転数域での給油量の低下を抑制し、潤滑性能に対する信頼性を高めることができる。
特に、ラジアル方向給油通路40を偏心方向の軸線上において、通路長さh1が最短長さとなる位置に設けているため、ラジアル方向給油通路40の通路長さh1を軸方向給油通路41の偏心寸法Δhに相当する分だけ短くし、その長さh1を最短長さとして、ラジアル方向給油通路40の入口部分において発生する遠心力による流路圧損を最小限化することができ、これによって、高回転数域での給油量を向上し、給油性能を一層向上することができる。
また、ラジアル方向給油通路40,40Aおよび軸方向給油通路41について、軸方向給油通路41の通路径d1をラジアル方向給油通路40,40Aの通路径d2よりも大径(d1>d2)としているため、軸方向給油通路41の偏心による遠心ポンプ効果を得やすく、かつその通路内での流路圧損を低減することができる。加えて、ラジアル方向給油通路40,40Aと軸方向給油通路41との繋ぎ部を段差やバリ等が発生しないように連通加工し、両通路40,40Aと41との繋ぎ部での流路圧損の発生を防ぐことができるため、その相乗効果によって、高回転数域での給油量の低下を抑制し、給油性能を向上することができる。
特に、本実施形態に係る開放型圧縮機1は、3600rpm以上の高速運転をする強制給油方式を採用した開放型スクロール圧縮機1に適用した場合に、潤滑性能を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、開放型圧縮機1の一例として、スクロール式圧縮機に適用した例について説明したが、他形式の、例えばロータリ式や斜板式、レシプロ式等の開放型圧縮機にも同様に適用できることはもちろんである。
また、給油ポンプ37についても、上記実施形態では、ロータリ式の容積型ポンプを適用した例について説明したが、これに限定されるものではなく、ネジ式のポンプ等、他形式の給油ポンプとしてもよい。
1 開放型圧縮機
2 ハウジング
9 駆動軸
37 給油ポンプ
39 ポンプ室
40,40A ラジアル方向給油通路
41 軸方向給油通路
L 駆動軸の軸線
Δh 偏心寸法
h1,h2 ラジアル方向給油通路の通路長さ
d1 軸方向給油通路の通路径
d2 ラジアル方向給油通路の通路径

Claims (3)

  1. ハウジング内に回転自在に支持され、その一端部が前記ハウジングの外部に突出している駆動軸と、
    前記駆動軸の外周部に設けられ、該駆動軸の回転により駆動される給油ポンプと、
    前記駆動軸周りに形成され、前記給油ポンプにより汲み上げた油が吐出されるポンプ室と、
    前記駆動軸内にその軸線方向に沿って穿設され、前記ポンプ室からの油を摺動部位に給油する軸方向給油通路と、
    前記駆動軸に設けられ、前記ポンプ室の油を前記軸方向給油通路に導くラジアル方向給油通路と、を備えた開放型圧縮機において、
    前記軸方向給油通路は、前記駆動軸の軸線に対して所定寸法偏心した位置に設けられ、
    前記ラジアル方向給油通路は、前記軸方向給油通路の偏心方向側に設けられていることを特徴とする開放型圧縮機。
  2. 前記ラジアル方向給油通路は、前記偏心方向の軸線上において通路長さが最短長さとなる位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の開放型圧縮機。
  3. 前記軸方向給油通路の通路径は、前記ラジアル方向給油通路の通路径よりも大径とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の開放型圧縮機。
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