JP6462108B2 - 光照射用基板および光照射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、治療や美容理容等を目的に、主に人間や動物の皮膚の患部に光を照射する光照射用基板と、光照射装置とに関するものである。
新生児黄疸、乾癬、ニキビ、等の疾患治療や、痛みの緩和等、美容理容等、多様な目的で光照射が利用されており、具体的には、新生児黄疸治療には緑色光、青白色光が、乾癬治療には紫外光が、ニキビ治療には青色光、赤色光、黄色光が用いられている。このように、用途によって種々の光源が用いられている。
例えば、エキシマーランプやアーク灯等の光源の場合には、固定された光源に対して、一定の距離を置いて、患部を配置し、治療光を照射する。しかし、このようなランプ型の光源を用いる場合には、照射面積が大き過ぎて患部以外にも治療光が当たるため、正常部位に対する種々の副作用が懸念される。したがって、正常部位への治療光の照射を防ぐ何らかの遮蔽対策が必要であり、治療に時間と手間がかかることとなる。例えば、顔の一部にできた疾患を治療する場合、正常部位である目を保護するアイマスク(目隠し)が必要であり、さらに、顔の正常部位を保護するために、顔の患部のみを露出するようにしたマスクも必要となる。又、患者は治療のために身体を拘束された状態で、数十分の間不動の姿勢を保つ必要が有り、治療のためとは言え、好ましい経験では無い。又、患部が、例えば、腕や足のように湾曲した表面を有する場合には、表側、裏側、横側等部位によっては、ランプ型の照射装置では、患者に無理な姿勢を強いることになりかねない。又、湾曲部を有する患部のランプに対する角度や距離によって、患部の位置毎に照射強度が異なるので、患部全体に対して均一な治療光の照射を行うのが難しい場合が生じる。更に、このようなランプ型の光源を用いた装置は、電源や冷却装置等の付属装置も多く、大型であるため、設置するためには大きなスペースを要すると共にその価格も高額である。したがって、治療施設にしか設置できず、治療のための通院が必須となる。
一方、レーザーを光源として用いた装置においては、その照射光は照射面積が小さいスポット光となるため、大面積の患部全体に治療光を照射するためにはスポット光を走査することが必要となり、装置が複雑および高価になってしまう。
又、光ファイバーを用いて、面状に治療光を照射する方式の装置では、光ファイバーへ光を送り込む効率が比較的低いため、どうしても照射パワーが低くなり、比較的長時間の治療にしか向かない。
以上のような背景により、患部から一定距離を保つとともに、患部の形状に沿って患部を覆うことができる、光源を備えたフレキシブル基板が求められている。このような要望に対して、以下で説明するような幾つかの技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、発光光源としてのレーザーとLEDとをフレキシブル基板上に配置し、患部に巻きつけて使用する光照射装置が開示されている。特許文献2には、発光光源としてのLEDをフレキシブル基板上に配置し、顔を覆って使用する顔面用光照射装置が開示されている。特許文献3には、発光光源となるLEDをフレキシブル基板上に多数配置し、これを患部に巻きつけて光照射する柔軟性の有る光照射装置が開示されている。特許文献4には、頭部への適用を前提に、発光光源となるLEDを帽子の内側に配置した光照射装置が開示されている。特許文献5には、発光光源となるLEDをフレキシブル基板上に配置し、患部とLEDとの間に光透過物質を挟み、これによりLEDが発する光を患部に伝えることができる光照射装置が開示されている。
非特許文献1には、近紫外光を使用したメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染皮膚潰瘍治療方法について記述されている。この治療法は、抗生物質耐性を有する黄色ブドウ球菌の感染部に、近紫外光(410nm程度の波長)を照射して、該細菌を死滅させる療法であり、全身投与された5−アミノレブリン酸(ALA)が細菌中で、プロトポルフィリンIX(以下、「PpIX」と記載する)に代謝、蓄積され、PpIXが近紫外線光で分解される際に発生する活性酸素により、細菌が細胞内部から破壊されると言うプロセスに依拠している。患部の細胞自身には全く副作用を及ぼさず、且つ、抗生物質耐性を有する細菌を、抗生物質汚染を引き起こすこと無く殺菌できる技術として、応用範囲も広く、将来性が非常に高いと考えられている。
特許文献1から5に開示されている構成によれば、LEDを備えたフレキシブル基板などで患部を覆い、治療光を照射することで、上述したような患者の様々な負担を軽減するとともに、湾曲面を有する患部に対しても均一な治療光を照射できると期待される。又、特許文献1から5に開示されている構成を用いて、非特許文献1に開示されている治療方法を実現することも考えられる。
米国特許公報「US5616140」 米国特許公報「US5913883」 国際公開公報「WO2001014012A1(2001年3月1日国際公開)」 国際公開公報「WO2008144157A1(2008年11月27日国際公開)」 国際公開公報「WO2012023086A1(2012年2月23日国際公開)」
Kuniyuki Morimoto,他6名,‘Photodynamic Therapy Using Systemic Administration of 5-Aminolevulinic Acid and a 410-nm Wavelength Light-EmittingDiode for Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus-Infected Ulcers in Mice’, PLOS ONE, August 2014,Volume 9,Issue 8 e105173,(2014年08月20日出版)
しかしながら、上述した従来技術においては、以下のような課題がある。治療光の照射を行う対象となる患部は、患者によってその形状やサイズが様々であるのみでなく、その部位によってもその形状やサイズは様々である。このような様々な形状やサイズを有する患部に対応するためには、LEDを備えたフレキシブル基板や柔軟性部材を1件ずつカスタムで作製するしかなく、非常に高価なものになってしまう。又、患部の形状やサイズを確認した後に、作製に入るため、納品までに時間がかかり、緊急の治療には間に合わないという事態も生じる。
一方で、LEDを備えたフレキシブル基板などに汎用性を持たせようとすれば、その実際の使用有無に関係なく、非常に大きなフレキシブル基板を含めた種々のサイズのフレキシブル基板を多数製造して置く必要が生じる。このような場合、実際の使用では、使わない無駄が多数発生することが予想されるとともに、多数の在庫を持たざるを得なくなる。これは、製造者側には大きな負担となるとともに、経済的な効率も著しく低下する。
本発明の目的は、緊急の場合にも必要最低限のコストで、患部の形状やサイズに関係なく、最適な治療光の照射が可能な光照射用基板および光照射装置を提供することにある。さらには、治療光の照射を必要としない正常部位への治療光の照射による副作用を最小限に抑制しつつ、効率的で均一な治療光の照射を行うことで、ユーザの負担を抑えた光治療を提供することにある。
本発明の光照射用基板は、上記課題を解決するために、フレキシブル基板を含む光照射用基板であって、上記フレキシブル基板は、切り離し可能な複数のユニット基板からなり、上記フレキシブル基板の一面には、上記ユニット基板毎に、マトリックス状の複数の発光素子と上記発光素子の各々に電流を流すための配線とが設けられ、上記ユニット基板上の全ての発光素子が発光でき、第1方向において隣接する2つの上記ユニット基板間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板に属する隣接する2つの発光素子の中心から中心までの距離は、上記ユニット基板内で上記第1方向において隣接する2つの発光素子の中心から中心までの距離の2倍以下であり、上記一面の裏面には、上記配線を外部と接続する接続部が上記ユニット基板毎に設けられ、それぞれの上記ユニット基板内の外周部分には境界部を有し、全ての上記配線または上記接続部は上記境界部の内側に配置されることを特徴としている。
上記構成によれば、上記フレキシブル基板の一面には、上記ユニット基板毎に、マトリックス状の複数の発光素子と上記発光素子の各々に電流を流すための配線とが設けられているので、上記各ユニット基板は、ほぼ同一の光照射強度を有する。そして、上記構成によれば、第1方向において隣接する2つの上記ユニット基板間の境界や、切り離した後に第1方向に隣接するように配置した2つの上記ユニット基板間の境界における光照射強度の均一性の減少を所定範囲内に抑制することができ、上記ユニット基板間の繋ぎ目においても、ユニット基板内とほぼ同じ光照射強度を実現することができる。
また、上記光照射用基板の上記フレキシブル基板は、互いに切り離し可能な複数のユニット基板によって構成されているので、上記フレキシブル基板のサイズより患部のサイズが小さい場合などには、上記フレキシブル基板を切り離した少なくとも一つのユニット基板を光照射用基板として用いて、患部に最適な治療光の照射が可能となる。一方で上記フレキシブル基板のサイズより患部のサイズが大きい場合などには、上記光照射用基板を2つ以上貼り合わせるか、上記光照射用基板に少なくとも一つの上記ユニット基板を貼り合わせることで、患部に最適な治療光の照射が可能となる。
したがって、従来のように、光照射用基板に汎用性を持たせるために、非常に大きなサイズを含めた種々のサイズの光照射用基板を多数製造して置く必要は生じない。
さらに、上記構成によれば、接続部が光照射を妨げることを完全に防止できる。また、光照射を行う際に、用いるスペーサと光照射用基板とを容易に密着させることができる。
よって、上記構成によれば、緊急の場合にも必要最低限のコストで、患部の形状やサイズに関係なく、最適な治療光の照射が可能な光照射用基板を実現できる。さらには、治療光の照射を必要としない正常部位への治療光の照射による副作用を最小限に抑制しつつ、効率的で均一な治療光の照射を行うことで、ユーザの負担を抑えた光治療を実現できる。
本発明の光照射装置は、上記課題を解決するために、上記光照射用基板と、複数のユニット電源を備えた電源部と、上記電源部を制御することによって、上記ユニット基板の各々の発光強度を調整する制御部と、を備え、上記ユニット基板毎の配線には、上記複数のユニット電源の各々が接続されていることを特徴としている。
上記構成によれば、緊急の場合にも必要最低限のコストで、患部の形状やサイズに関係なく、最適な治療光の照射が可能な光照射装置を実現できる。
本発明の一態様によれば、緊急の場合にも対応できるとともに、コストを抑制しつつ、患部の形状やサイズに関係なく、最適な治療光の照射が可能な光照射用基板および光照射装置を実現できる。さらには、治療光の照射を必要としない正常部位への治療光の照射による副作用を最小限に抑制しつつ、効率的で均一な治療光の照射を行うことで、ユーザの負担を抑えた光治療を実現できる。
本発明の一実施形態に係る光治療装置の概略構成を説明するための図である。 図1に図示した光治療装置に備えられた光照射用基板のA−A線の断面図である。 図1に図示した光治療装置に備えられたユニット基板の上面に設けられた配線およびLEDチップの配置例を示す図である。 本発明の他の一実施形態に係る光照射用基板を説明するための図である。 図4に図示した光照射用基板の断面図である。 本発明のさらに他の一実施形態に係る光治療装置の概略構成を説明するための図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成の寸法、材質、形状、相対配置、加工法などはあくまで一実施形態に過ぎず、これらによってこの発明の範囲が限定解釈されるべきではない。さらに図面は模式的なものであり、寸法の比率、形状は現実のものとは異なる。
〔実施の形態1〕
本発明の実施形態について図1〜図3に基づいて説明する。
図1は、光治療装置1の概略構成を説明するための図である。図示されているように、光治療装置1は、光照射用基板2と、各ユニット基板7に一定電流を供給する分配器である中継器4と、中継器4に電源を供給するとともに、中継器4を制御する電源・制御部5と、を含む。なお、中継器4には、定電流素子3がユニット基板7の数だけ備えられている。
(光照射用基板)
図1に図示されているように、光照射用基板2はフレキシブル基板(柔軟性基板)6を備えており、フレキシブル基板6は互いに切り離し可能な複数のユニット基板7からなる。本実施の形態においては、フレキシブル基板6として120mm角のポリイミドシートを用いており、上記ポリイミドシートは9枚の40mm角のユニット基板7からなる。そして、図示されているフレキシブル基板6の下面には、後述する裏面配線上に設けられた第1端子8および第2端子9を備えた接続部10が設けられており、接続部10は、外部接続線11を介して中継器4の定電流素子3に接続されている。一方、フレキシブル基板6の下面とは反対側のフレキシブル基板6の上面には、発光素子として複数のLEDチップ(発光ダイオードチップ)13と、複数のLEDチップ13の各々に電流を流すための配線12とが、ユニット基板7毎に繰り返し設けられている。なお、図1は、フレキシブル基板6の下面を図示しているため、フレキシブル基板6の上面に設けられた配線12とLEDチップ13とは、フレキシブル基板6の下面方向からは見えないものであるが、理解を助けるため図示している。
本実施の形態において用いたLEDチップ13は、ほぼ正方形形状に近く、図中のX方向とY方向とでの光照射強度の差は1%程度であるため、LEDチップ13の配置ピッチ、すなわち、LEDチップ13の配列方向(X方向またはY方向)におけるLEDチップ13の中心から隣接するLEDチップ13の中心までの距離をX方向およびY方向の両方向で同じにした。具体的に、本実施の形態においては、ユニット基板7上のX方向におけるLEDチップ13間ピッチPxと、ユニット基板7上のY方向におけるLEDチップ13間ピッチPyと、を共に10mmとした。そして、X方向において隣接する2つのユニット基板7間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板7に属する隣接する2つのLEDチップ13の中心から中心までの距離Dxと、Y方向において隣接する2つのユニット基板7間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板7に属する隣接する2つのLEDチップ13の中心から中心までの距離Dyと、を共に10mmとした。フレキシブル基板6には、隣接する2つのユニット基板7間の境界で切り離しが容易となるように、ミシン目加工を行い、X方向とY方向とに切り目14を形成した。
切り離してユニット基板7を形成するためのフレキシブル基板6は、大きければ大きい程、大面積の光照射用基板2を形成できるが、実際にLEDチップ13を搭載し、その上に保護層を形成すると言う一連の作業を実行するためには使用する製造装置の制限が有り、無制限に大きなフレキシブル基板6を作製することはできない。そこで、使用する製造装置の制限などによる製造可能なサイズより大きな光照射用基板を作製する場合には、貼り合わせて大きな光照射用基板を形成することができる。例えば、120mm角のフレキシブル基板を4個貼り合わせることで、例えば、120mm×480mmサイズの光照射用基板や240mm×240mmサイズの光照射用基板を形成することができる。
図2は、図1に図示した光照射用基板2のA−A線の断面図であって、ユニット基板7の断面図である。図示されているように、ユニット基板7のフレキシブル基板6上には配線12が形成されており、この配線12に光源となるLEDチップ13を載せ、ボンディングワイヤー15で配線12とLEDチップ13とは接続されている。配線12の一部とLEDチップ13とボンディングワイヤー15とはLED保護樹脂ドーム16で覆われており、LED保護樹脂ドーム16に覆われてない残りの配線12部分全体は保護膜17で覆われている。フレキシブル基板6にはフレキシブル基板6を貫通する接続穴18が設けられており、接続穴18を介して、フレキシブル基板6の上面の配線12と、フレキシブル基板6の下面の裏面配線19とが表裏配線接続部20で接続されている。各ユニット基板7の下面に設けられた裏面配線19と、裏面配線19上に設けられた第1端子8および第2端子9を備えた接続部10と、接続部10に接続された外部接続線11の一部とは、接続部シール21によって覆われている。さらに、接続部シール21が形成されている部分以外のユニット基板7の下面には、裏面反射膜22が設けられている。裏面反射膜22は、LEDチップ13が点灯時に、ユニット基板7の下面側に光が漏れるのを防ぐための物であるため、ユニット基板7の下面のできる限り広い範囲を覆うことが好ましい。
このようなユニット基板7の上面を患部に対向させ、外部接続線11を介して電源を供給することで、ユニット基板7を光照射用基板として用いて、患部に光照射を行うことができる。
ユニット基板7においては、LEDチップ13はユニット基板7の上面に設けられており、外部接続線11を介して電源を供給するための接続部10はユニット基板7の下面に設けられているので、治療時に、ユニット基板7への電流供給手段(例えば、第1端子8および第2端子9を備えた接続部10、外部接続線11、裏面配線19および表裏配線接続部20など)が光照射を妨げることを完全に防止できる。
また、配線12と、複数のLEDチップ13と、上記電流供給手段とは、ユニット基板7毎に繰り返し設けられているので、ユニット基板7間に跨って配線が存在することはなく、ユニット基板7同士を互いに切り離すことができる。
光照射用基板2は、患部のサイズに応じて、光照射用基板2を切断せずに単独または、複数個貼り合わせて使用してもよく、光照射用基板2を患部のサイズに応じて、不要となるユニット基板7部分を切り取って使用してもよく、光照射用基板2を切断したユニット基板7を単独または複数個貼り合わせて、光照射用基板として使用してもよく、さらには、光照射用基板2とユニット基板7とを貼り合わせて、光照射用基板として使用してもよい。以上のように、光照射用基板2を用いることにより、小面積の患部から大面積の患部まで患部のサイズに関係なく、対応することができる。
(フレキシブル基板)
本実施の形態においては、フレキシブル基板6として120mm角で50μm厚さのポリイミドシート(ポリイミドフィルム)を用いているが、そのサイズや厚さや材料はこれに限定されることはない。そのサイズは後工程を考慮した上で適宜決めればよく、その厚さも絶縁性、強度およびフレキシビリティ(柔軟性)を確保できる程度であれば適宜決めることができる。また、材料の選択においては、絶縁性の素材で、必要な強度とフレキシビリティ(柔軟性)を有するなら、どのような材料でも使用できる。
(配線)
フレキシブル基板6の上面には配線12が、フレキシブル基板6の下面には裏面配線19がユニット基板7毎に設けられている。本実施の形態においては、配線12および裏面配線19は何れも、フレキシブル基板6に銅メッキ層を形成した後、その銅メッキ層を銀メッキ層で覆って形成した。すなわち、本実施の形態においては、配線12および裏面配線19として、銀メッキをした銅配線を用いたが、これに限定されることはなく、例えば、アルミニウム等の材料で配線を形成してもよい。
(LEDチップ)
図3は、ユニット基板7の上面に設けられた配線12およびLEDチップ13の配置例を示す図である。
図示されているように、本実施の形態においては、同一ユニット基板7上の16個全てのLEDチップ13を同一電流で駆動するため、16個全てのLEDチップ13を直列接続したが、LEDチップ13の数が多く、直列接続だけでは電源電圧が高くなり過ぎる場合等では、並列接続を併用しても構わない。なお、その場合は、各配線に同一電流が流れるように、配線パターンを工夫する必要が有る。
LEDチップ13が発光する光の波長は、治療目的に応じて選択しなければならない。本実施の形態においては、非特許文献1に記載のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染皮膚潰瘍治療へ適用するため、LEDチップ13として窒化ガリウム系の青紫LEDチップ(ピーク波長410nm)を用いた。なお、他の治療目的で用いる場合には、例えば、同じく窒化ガリウム(AlInGaN)LEDチップである紫外LEDチップや青色LEDチップや緑色LEDチップを用いてもよく、4元系(AlGaInP)LEDチップである赤色LEDチップや黄色LEDチップや緑色LEDチップを用いてもよく、GaAs系LEDチップである赤外LEDチップ等を用いてもよい。さらには、異なる波長帯の光を発光するLEDチップを複数組み合わせることも可能である。したがって、目的によって最適なLEDチップを選択できる。
LEDチップ13のサイズおよび数は、光治療のように一定の広さの有る患部を均一に光照射するためには、ハイパワーのLEDチップを少数個使うより、比較的小さなLEDチップを多数配置する方が良い。したがって、本実施の形態においては、図3に図示されているように、LEDチップ13として、ほぼ正方形形状に近い440μm×550μmサイズの青紫LEDチップ16個をフレキシブル基板6のユニット基板7毎に搭載した。9個のユニット基板7それぞれには、LEDチップ13が4×4のアレイ状(4×4のマトリックス状ともいう)に配置され、例えば、ユニット基板7上のX方向におけるLEDチップ13間ピッチPxと、ユニット基板7上のY方向におけるLEDチップ13間ピッチPyと、を共に10mmとした。なお、LEDチップ13がアレイ状(マトリックス状ともいう)に配置されているとは、LEDチップ13が、ユニット基板7内において、略一定のピッチPxおよび略一定のピッチPyで配置されていることを意味し、ピッチPxとピッチPyとは、同じであっても異なってもよい。
このサイズの窒化ガリウム系の青紫LEDチップは、サファイア基板上に窒化物半導体層をエピ成長し、正負両電極が同一面に形成された構造を有するものが最も効率が良い。したがって、LEDチップ13を配線12上に透明なダイボンドペースト(図示せず)で接着し、ボンディングワイヤー15を用いて、配線12とLEDチップ13の正負電極とを共に結線した。本実施の形態においては、金ボンディングワイヤーを用いたが、これに限定されることはなく、銀ボンディングワイヤーやアルミニウムボンディングワイヤーを用いてもよい。
一方、4元系(AlGaInP)LEDチップやGaAs赤外LEDチップを用いる場合には、LEDチップが所謂上下電極構造となるため、下部電極を兼用しているLEDチップの基板側を配線12上に銀ペースト等の導電材料で接着し、上部電極と別の配線12とをボンディングワイヤーで接続することとなる。
(LED保護樹脂ドーム、保護膜および裏面反射膜)
LEDチップ13とボンディングワイヤー15部分は、ドーム形状の樹脂層であるLED保護樹脂ドーム16で覆い、保護することができる。このLED保護樹脂ドーム16は、ポッティングで作製することもできるが、形状の再現性を確保するためには、金型を使って樹脂モールドした方が良い。また、できる限り柔軟性を確保するため、可能な限り柔軟な樹脂材を使った方が良い。固い樹脂材を用いた場合には、フレキシブル基板6やユニット基板7が曲がった場合に、ボンディングワイヤー線が断線する恐れが有るからである。フレキシブル基板6やユニット基板7の上面を覆う保護層17は、配線12間のショートを防ぐ目的を持ち、本実施の形態においては、シリコーン樹脂をコーティングすることで形成した。一方、フレキシブル基板6やユニット基板7の下面には、裏面反射膜22が設けられており、裏面反射膜22は、アルミニウムを堆積したアルミニウム膜と、アルミニウム膜を覆うように形成した保護膜として樹脂膜とからなる。なお、本実施の形態において用いたLED保護樹脂ドーム16、保護膜17および裏面反射膜22の材質は一例であり、これに限定されることはない。
(各ユニット基板の下面に接続部を設けた構造)
本実施の形態においては、図1および図2に図示されているように、各ユニット基板7の下面に接続部10が設けられており、各ユニット基板7へ電流を供給する電源と接続するための配線である外部接続線11を各ユニット基板7の下面側から取り出している。外部接続線11は、電源との接続の利便性を高めるために、ソケット、プラグ等により終端し、簡単に電源と接続できるようにすることが好ましい。外部接続線11は、裏面配線19のパターンとハンダ接続等により結線されている。この結線部を絶縁分離するため、絶縁性の樹脂である接続部シール21で被覆することが好ましい。なお、図2では、リード線のみを用いて接続させた場合を一例として図示しているが、これに限定されることはなく、リード線を接続するためのコネクター等を各ユニット基板7に設置してもよい。
上記構成によれば、治療時に、ユニット基板7への電流供給手段(例えば、第1端子8および第2端子9を備えた接続部10、外部接続線11、裏面配線19および表裏配線接続部20など)が光照射を妨げることを完全に防止できる。また、実際、ユニット基板7を用いて、光治療を行う際には、ユニット基板7の上面側には、患部との距離を一定に保ち、患部との位置関係を固定するスペーサが必要となり、ユニット基板7の上面側には、外部との結線部を設けづらい。したがって、本実施の形態においては、ユニット基板7の下面側から外部接続線11を引き出せる構成を用いている。
(光治療装置)
図1に図示されているように、光治療装置1は、複数のユニット基板7を使用できるように、制御・電源部5から供給される電流を、中継器4を経て、各ユニット基板7へ分配する。中継器4は、各ユニット基板7へ予め定められた一定電流を分配する機能だけを有する。本実施の形態においては、光照射用基板2側に、中継器4を付属させ、中継器4は、複数の定電流素子3(大きな電流の供給を受けて、予め定められた値の電流を出力する素子である電流制限素子なども含む)を備えている。なお駆動しようとするユニット基板7の数だけ、定電流素子3が必要となる。光治療装置1の場合、各ユニット基板7の外部接続線11と中継器4の定電流素子3とが予め接続されており、ユニット基板7を光照射用基板2から切り離す際に、切り離すユニット基板7の外部接続線11と中継器4との接続を断つようにすることで、実際の光照射を行う際には、中継器4と電源・制御部5を結ぶだけで良い。
電源・制御部5は、実際に使用するユニット基板7の数に応じて出力電流を制御する必要が有る。例えば、5枚のユニット基板7を100mAで駆動する場合、電源・制御部5は、500mAの電流を出力し、5個の定格100mAの定電流素子3が、5枚の各ユニット基板7へ100mAを出力することとなる。なお、ユニット基板7を使用する前に、ユニット基板7と中継器4とを予め接続して置く必要は必ずしもなく、ユニット基板7を使用する前に、使用するユニット基板7の外部接続線11のみを中継器に予め接続して置いても構わない。なお、この場合、外部接続線11は、中継器4との接続の利便性を高めるために、ソケット、プラグ等により終端し、簡単に中継器4と接続できるようにすることが好ましい。
各ユニット基板7は、それぞれほぼ同一の光照射強度を持つことが理想的であるため、各ユニット基板7の光照射強度のバラツキは10%以下であることが好ましい。光照射強度に10%のバラツキを有するユニット基板7が含まれていたとしても、同一電流駆動でも、照射時間に10%程度のマージンを含めることで、各ユニット基板7を同一の照射強度とすることができる。
複数のユニット基板7を用いる場合には、隣接する2つのユニット基板7間の境界部での光照射強度の均一性を考慮する必要がある。本実施の形態においては、ユニット基板7内では、上述したように、LEDチップ13をアレイ状に、例えば、ユニット基板7上のX方向におけるLEDチップ13間ピッチPxと、ユニット基板7上のY方向におけるLEDチップ13間ピッチPyと、を共に10mmとすることで、ユニット基板7内での光照射強度の均一性を確保した。一方、隣接する2つのユニット基板7間の境界部での光照射強度の均一性は、このユニット基板7内のアレイピッチを隣接する2つのユニット基板7間の境界部でも保つことで確保できる。本実施の形態においては、X方向において隣接する2つのユニット基板7間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板7に属する隣接する2つのLEDチップ13の中心から中心までの距離Dxと、Y方向において隣接する2つのユニット基板7間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板7に属する隣接する2つのLEDチップ13の中心から中心までの距離Dyと、を共に10mmとした。
図1および図3に図示されているように、X方向において隣接する2つのユニット基板7間の境界と、上記X方向において隣接する2つの上記ユニット基板7間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板7に属する隣接するLEDチップ13各々の中心との距離Exは、ユニット基板7内で上記X方向において隣接する2つのLEDチップ13の中心から中心までのピッチPxの略半分であり、本実施の形態においては、距離Exは5mmである。一方、Y方向において隣接する2つのユニット基板7間の境界と、上記Y方向において隣接する2つの上記ユニット基板7間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板7に属する隣接するLEDチップ13各々の中心との距離Eyは、ユニット基板7内で上記Y方向において隣接する2つのLEDチップ13の中心から中心までのピッチPyの略半分であり、本実施の形態においては、距離Eyは5mmである。
上述した距離Dxおよび距離Dyは、距離Dx=ピッチPx、距離Dy=ピッチPyとなることが理想的であるため、本実施の形態においては、距離Dx=ピッチPx=距離Dy=ピッチPy=10mmとした。しかし、ユニット基板7同士を切り離すための追加スペースや製造時にユニット基板7間を接続するための追加スペースを確保する必要が生じる場合があり得る。このような場合には、距離Dxおよび距離Dyは、距離Dx=ピッチPx、距離Dy=ピッチPyの関係を維持することが困難である。そこで、このような場合においては、ユニット基板7間の境界部での光照射強度の均一性は、ある程度減少することとなり、このような減少をある程度までは許容する必要がある。その許容できる範囲は、好ましくは、距離Dx≦2×ピッチPx、距離Dy≦2×ピッチPyである。距離Dxおよび距離Dyをこのような範囲とすることにより、光照射用基板の光照射強度の低下を30%以下に抑制できるので、光照射時間を1.4倍に伸ばすことで、必要ドーズ量を照射することが可能となる。なお、ユニット基板7を、X方向およびY方向の両方から連続させることを考慮した場合には、距離Dx≦2×ピッチPx、距離Dy≦2×ピッチPyの両方を満たす必要があるが、ユニット基板7をX方向にのみ連続させることを考慮した場合には、距離Dx≦2×ピッチPxを満たせばよく、ユニット基板7をY方向にのみ連続させることを考慮した場合には、距離Dy≦2×ピッチPyを満たせばよい。
(スペーサ)
図1に図示する光治療装置1を用いて、光照射を行う際には、光照射用基板2と患部の間の距離を保つスペーサ(図4および図5参照)が必要となる。スペーサとしては、一定の厚さを保つように加工したプラスチック製の袋に水または空気を詰めた物、エポキシ系またはポリウレタン系の柔軟性のある透明な樹脂板や板状に加工した吸水性ポリマー等、種々の形態が使用できる。このようなスペーサとしての樹脂板等を予め光照射用基板2の上面側に接着して置くことで、より速やかに患部に光を照射することが可能となる。
また、スペーサと患部又は患部周辺の皮膚との間に、例えば、温度センサや光強度センサ、等を搭載し、それぞれの温度や光強度をモニターしながら光照射パワーを制御することや、温度センサや光強度センサの出力を用いて、光照射パワーを制御することもできる。
本実施の形態においては、エポキシ系の透明低粘度樹脂(商品名CEP−10A、日新レジン(株)製)を厚さ約10mmの樹脂板にしたものをスペーサとして用いており、患部を少なくとも10mm以上で覆うようにした。このスペーサを患部に載せた後、スペーサ上に光照射用基板2のLEDチップ13を患部に向けて密着させた。本実施の形態においては、スペーサと患部を密着させるために、患部およびその周辺に白色ワセリンを薄く塗った。また、光照射用基板2とスペーサとの間も同様にした。
患部への光照射強度を均一化する上では、スペーサの厚さTと、ユニット基板7内のLEDチップ13間の距離D(ピッチPxおよびピッチPy)の関係が重要である。少なくとも0.5≦(厚さT/距離D)で有る必要が有り、好ましくは0.8≦(厚さT/距離D)である。(厚さT/距離D)が0.5よりも小さい場合には、LEDチップ13の直下部とLEDチップ13間の中央部の直下部とにおける、光照射強度の差が約2倍程度と大きくなり、光照射強度が著しく不均一となり、好ましくない。したがって、本実施の形態においては、スペーサの厚さTを10mmとし、(厚さT/距離D)=1となるようにした。
(光治療装置の効果検証)
豚の背中に形成した潰瘍にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を感染させ、5−アミノレブリン酸(ALA)を全身投与し、波長410nmの青紫光を用いて光治療を行うにあたり、図1に図示した光治療装置1を適用した。ALAはその一部がMRSAの体内にて、プロトポルフィリンIX(以下、「PpIX」と記載する)に変換される。PpIXは光増感性物質であり、上記青紫光よって分解され、分解時に発生する活性酸素がMRSAを攻撃することで、MRSAを低減できると考えられており、抗生物質耐性を有する細菌に対する、安全な治療方法と期待されている。
本効果検証においては、実験用の2匹の豚を用意し、一方の豚の背中には20mm径程度の円形の潰瘍を形成してサンプルAとするとともに、これにMRSAを感染させた。そして、他方の豚の背中には20mm×60mm程度の長い潰瘍を形成してサンプルBとするとともに、これにMRSAを感染させた。両方の豚に予めARAを投与し、光照射を行った。
光照射に際しては、サンプルAに対しては、厳格な消毒が行われた9個のユニット基板7からなるフレキシブル基板6から切り離したユニット基板7その物(40mm×40mm)を光照射用基板として用いて光照射を行い、サンプルBに対しては、厳格な消毒が行われた9個のユニット基板7からなるフレキシブル基板6から切り離したユニット基板7を2枚繋げた物(40mm×80mm)を光照射用基板として用いて、光照射を行った。そして、この状態で潰瘍の大きさの推移を観察した。なお、感染が懸念される病気に対しては、光治療装置であっても厳格な消毒が必要である場合が多いため、本実施の形態においては、消毒を行っている。
サンプルAに対しては55Vまで昇圧可能な定電流電源である電源・制御部5とユニット基板7とを直接接続し、ユニット基板7を50mAの電流で駆動した。ユニット基板7の温度に注意しながら、20分の照射時間で50J/cmのドーズ量を達成した。一方、サンプルBに対しては55Vまで昇圧可能な定電流電源である電源・制御部5を中継器4に接続し、中継器4と2枚のユニット基板7とを接続し、ユニット基板7当たり50mAの電流で駆動した。中継器4には50mAを出力する定電流素子3が複数搭載されている。電源・制御部5をON/OFFすることで、2枚のユニット基板7が同一タイミングでON/OFFとなるように制御した。ユニット基板7の温度に注意しながら、20分の照射時間で50J/cmのドーズ量を達成した。
上記処理をした後、2頭の豚(サンプルAおよびB)の潰瘍の大きさを観察したところ、両者ともに潰瘍は日々明らかに縮小して行った。潰瘍が全体的に縮小して行ったことから、患部全面でほぼ均一にMRASを死滅させる効果が有ったと推測できる。以上から、腫瘍のサイズに関わらず、本実施の形態の光治療装置1を適用することにより、光治療を行うことができ、その効果もあることが分かった。
(変形例)
図3に図示されているように、一般的には、ユニット基板7上のX方向におけるLEDチップ13間ピッチPxと、ユニット基板7上のY方向におけるLEDチップ13間ピッチPyとは同じであるが、LEDチップの形状によって、X方向およびY方向の光出力分布が異なる場合がある。このような場合には、X方向におけるLEDチップ間ピッチPxと、Y方向におけるLEDチップ間ピッチPyとを異なるようにしなければならない。
例えば、細長い形状のLEDチップの場合、長辺に垂直な方向、すなわち、長辺から光が出やすく、短辺に垂直な方向、すなわち、短辺から出る光は少ない傾向が有る。このような形状のLEDチップの場合、長辺側が短辺側より明るくなるため、長辺がX軸に平行な場合は、ピッチPx<ピッチPyとする必要があり、長辺がY軸に平行な場合は、ピッチPx>ピッチPyとする必要がある。また、このようなLEDチップの発光特性の傾向は、電極の配置によっても、影響を受ける場合があるので、実際のLEDチップの発光特性に応じて、ピッチPxおよびピッチPyを最適化することが好ましい。
なお、LEDチップの形状が大凡矩形であって、長辺と短辺との長さの差が長辺の20%以下である場合には、長辺および短辺のLEDチップの発光特性の差が大きくないことから、LEDチップを正方形形状に単純化して考えることができ、ユニット基板7内において、ピッチPx=ピッチPyとすることが好ましい。例えば、上記実施の形態1のように440μm×550μmサイズの青紫LEDチップを用いる場合には、長辺と短辺との長さの差が長辺の20%以下であるので、ユニット基板7内において、ピッチPx=ピッチPyとしてもよいのである。
〔実施の形態2〕
以下、図4および図5に基づいて、本発明の他の一実施形態である光照射用基板2aについて説明する。なお、説明の便宜上、上記実施の形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図4および図5は、皮膚30の患部31の光治療に際して、既に切り離されたユニット基板7aを4個配置して、光照射用基板2aとして使用する場合を説明するための図である。
本実施の形態においては、上述した実施の形態1と比較して、より大面積の患部を治療の対象としており、ユニット基板7aは全て切り離され、独立したパーツとして存在するとともに、各ユニット基板7aは厳格な消毒が行われたものである。感染が懸念される病気に対しては、光治療装置であっても厳格な消毒が必要である場合が多く、一旦、切り離されたユニット基板7aは消毒を経なければ、実際に使用することは難しい。
上述した実施の形態1においては、9個のユニット基板7からなるフレキシブル基板6に対して、厳格な消毒を先ず行い、消毒後のフレキシブル基板6から切り離したユニット基板7を光照射用基板として用いているため、実際に使用されなかった部分は廃棄される可能性が高く、無駄となってしまう。
そこで、より効率的なアプローチとして、先ず、ユニット基板7aを単独となるように切り離し、通常の洗浄を行った後、消毒を行い、正常な環境に保管して置くことができる。そして、必要な際に、保管されていた消毒済みのユニット基板7aを患部に合わせて、必要な数だけ組み合わせて使うことができる。
なお、本実施の形態においては、フレキシブル基板として80mm角のポリイミドシートを用いており、上記ポリイミドシートは4枚の40mm角のユニット基板7aからなる。そして、上記フレキシブル基板には、隣接する2つのユニット基板7a間の境界で切り離しが容易となるように、ミシン目加工を行い、X方向とY方向とに切り目を形成した。各ユニット基板7aには、16個のLEDチップ13を搭載した。そして、各ユニット基板7a内では、LEDチップ13をアレイ状に、例えば、ユニット基板7a上のX方向におけるLEDチップ13間ピッチPxと、ユニット基板7a上のY方向におけるLEDチップ13間ピッチPyと、を共に10mmとすることで、ユニット基板7a内での光照射強度の均一性を確保した。一方で、X方向において隣接する2つのユニット基板7a間の境界と上記X方向において隣接する2つの上記ユニット基板7a間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板7aに属する隣接するLEDチップ13各々の中心との距離Exと、Y方向において隣接する2つのユニット基板7a間の境界と上記Y方向において隣接する2つの上記ユニット基板7a間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板7aに属する隣接するLEDチップ13各々の中心との距離Eyとは、例えば、それぞれ4.5mmにした。
本実施の形態のユニット基板7aにおいて、距離Exおよび距離Eyを4.5mmにしたのは以下の理由からである。距離Exは、X方向において隣接する2つのユニット基板7a間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板7aに属する隣接する2つのLEDチップ13の中心から中心までの距離Dxの1/2であり、距離Eyは、Y方向において隣接する2つのユニット基板7間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板7に属する隣接する2つのLEDチップ13の中心から中心までの距離Dyの1/2であることが理想的である。しかしながら、図4および図5に図示されているように、ユニット基板7aを組み合わせ配置する際の設置位置決め精度はそれほど高くないため、隣接するユニット基板7a間に多少のスペースができる可能性もある。このようにできるスペースを考慮すると距離Exおよび距離Eyは、距離Dxおよび距離Dyの1/2より若干小さい方が好ましい。したがって、上記スペースと製造時のバラツキとの両方を考慮すると、(距離Ex/距離Dx)の比は、0.7≦2×Ex/Dx≦1.15を満たすことが好ましく、(距離Ey/距離Dy)の比は、0.7≦2×Ey/Dy≦1.15を満たすことが好ましい。
(光治療装置の効果検証)
本効果検証においては、実験用の2匹の豚を用意し、一方の豚の背中には20mm径程度の円形の潰瘍を形成してサンプルAとするとともに、これにMRSAを感染させた。そして、他方の豚の背中には60mm×70mm程度の潰瘍を形成してサンプルCとするとともに、これにMRSAを感染させた。両方の豚に予めARAを投与し、光照射を行った。
光照射に際しては、サンプルAに対しては、ユニット基板7aその物(40mm×40mm)を光照射用基板として用いて光照射を行い、サンプルCに対しては、図4および図5に図示されているように、ユニット基板7aを4枚並べて配置し、光照射用基板2aとして用いて、光照射を行った。そして、この状態で潰瘍の大きさの推移を観察した。
スペーサ32には、エポキシ系の透明低粘度樹脂(商品名CEP−10A、日新レジン(株)製)を厚さ約10mmで患部を少なくとも10mm以上で覆うように成形した樹脂板を用いた。このスペーサ32を患部に載せた後、スペーサ32上にユニット基板7aを4枚並べて配置し、LEDチップ13の治療光33が患部に向くように密着させた。図4および図5に図示されているように、4枚のユニット基板7aは、互いに重ならないように、且つ、出来るだけ隙間ができないように、配置した。なお、本実施の形態においては、スペーサ32と患部とを密着させるために、患部及びその周辺に白色ワセリンを薄く塗った。また、ユニット基板7aとスペーサ32との間も同様にした。
サンプルAに対しては55Vまで昇圧可能な定電流電源である電源・制御部5とユニット基板7aとを直接接続し、ユニット基板7aを50mAの電流で駆動した。ユニット基板7aの温度に注意しながら、20分の照射時間で50J/cmのドーズ量を達成した。一方、サンプルCに対しては55Vまで昇圧可能な定電流電源である電源・制御部5と、4個以上の定格電流50mAの定電流素子3を搭載した中継器4とを使用し、中継器4とユニット基板7aとを接続し、ユニット基板当たり50mAの電流で駆動した。なお、4枚のユニット基板7a間の光照射強度のバラツキは考慮しなかったため、定電流電源である電源・制御部5を用いて、4枚のユニット基板7aが同一タイミングでON/OFFとなるように制御した。ユニット基板7aの温度に注意しながら、20分の照射時間で50J/cmのドーズ量を達成した。
上記処理をした後、2頭の豚(サンプルAおよびC)の潰瘍の大きさを観察したところ、両者ともに潰瘍は日々明らかに縮小して行った。潰瘍が全体的に縮小して行ったことから、患部全面でほぼ均一にMRASを死滅させる効果が有ったと推測できる。以上から、腫瘍のサイズに関わらず、本実施の形態の光照射用基板2aを用いた光治療装置を適用することにより、光治療を行うことができ、その効果もあることが分かった。
〔実施の形態3〕
以下、図6に基づいて、本発明の他の一実施形態である光治療装置1aについて説明する。なお、説明の便宜上、上記実施の形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図6は、光治療装置1aの概略構成を説明するための図である。
実施の形態1および2においては、同一電流駆動での光照射強度のバラツキが10%以下であるユニット基板7を用いて、各ユニット基板7を略同一の照射強度とする場合について説明したが、ユニット基板7の製造工程で、光照射強度のバラツキを厳しく制限すると、ユニット基板7の製造歩留りが低下し、ユニット基板7の製造コストが上昇しかねない。
そこで、本実施の形態においては、予めユニット基板7毎の各駆動電流値に対する光照射強度を測定し、制御部36は、9枚のユニット基板7のそれぞれが同一光照射強度を得る各駆動電流値を記憶して置き、実際に光照射の際には、各々のユニット基板7を該当する駆動電流値で駆動することで、一層光照射の均一性を高めることができる。
図示されているように、光治療装置1aには、駆動電流値の調整が可能なユニット電源34を多数有する電源部35を備えている。なお、本実施の形態においては、各ユニット基板7は、各ユニット電源34によって最適化された異なる駆動電流値で駆動されるので、制御部35は、各ユニット基板7が同時にオンまたはオフとなるように、各ユニット電源34を制御する。
図6に図示されているように、光治療装置1aは、複数のユニット基板7を使用できるように、同じユニット電源34を多数有する電源部35を備えている。ユニット電源34の数は、ユニット基板7の数だけ備えればよいが、切り離してないフレキシブル基板6とユニット基板7との組み合わせを考慮し、ユニット電源34の数をユニット基板7の数より多く備えてもよい。一つのユニット基板7は、一つのユニット電源34と接続されており、制御部35は各々のユニット電源34を制御するようになっている。したがって、制御部35は、各々のユニット電源34を制御することによって、ユニット基板7を並列制御するようになっている。
なお、本実施の形態においては、各ユニット基板7は、各ユニット電源34によって最適化された異なる駆動電流値で駆動される場合を例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、例えば、各ユニット基板7は、各ユニット電源34によって同一電流駆動され、制御部35は、各ユニット基板に流す電流量を制御すると共に、各ユニット電源34のオンタイミングおよびオフタイミングを制御し、各ユニット基板7の照射時間を制御してもよい。または、患部の近傍に光センサを配置した場合などには、そのモニターに従って光照射する時間を制御することも可能である。
〔まとめ〕
本発明の態様1における光照射用基板は、フレキシブル基板を含む光照射用基板であって、上記フレキシブル基板は、切り離し可能な複数のユニット基板からなり、上記フレキシブル基板の一面には、上記ユニット基板毎に、マトリックス状の複数の発光素子と上記発光素子の各々に電流を流すための配線とが設けられており、第1方向において隣接する2つの上記ユニット基板間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板に属する隣接する2つの発光素子の中心から中心までの距離は、上記ユニット基板内で上記第1方向において隣接する2つの発光素子の中心から中心までの距離の2倍以下であり、上記一面の裏面には、上記配線を外部と接続する接続部が上記ユニット基板毎に設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、緊急の場合にも必要最低限のコストで、患部の形状やサイズに関係なく、最適な治療光の照射が可能な光照射用基板を実現できる。さらには、治療光の照射を必要としない正常部位への治療光の照射による副作用を最小限に抑制しつつ、効率的で均一な治療光の照射を行うことで、ユーザの負担を抑えた光治療を実現できる。
本発明の態様2における光照射用基板は、上記態様1において、上記第1方向と直交する第2方向において隣接する2つの上記ユニット基板間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板に属する隣接する2つの発光素子の中心から中心までの距離は、上記ユニット基板内で上記第2方向において隣接する2つの発光素子の中心から中心までの距離の2倍以下で設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、第2方向において隣接する2つの上記ユニット基板間の境界や、切り離した後に第2方向に隣接するように配置した2つの上記ユニット基板間の境界における光照射強度の均一性の減少を所定範囲内に抑制することができるので、光照射用基板として容易に用いることができる。
本発明の態様3における光照射用基板は、上記態様1または2において、上記ユニット基板上で最も外側に設けられた発光素子の中心から、上記ユニット基板の外縁までの距離が、上記ユニット基板内で、上記ユニット基板の外縁に垂直な方向において隣接する2つの発光素子の中心から中心までの距離の略半分であることが好ましい。
上記構成によれば、隣接する2つの上記ユニット基板間の境界や、切り離した後に隣接するように配置した2つの上記ユニット基板間の境界における光照射強度を上記ユニット基板内とほぼ同じ光照射強度とすることができる。
本発明の態様4における光照射用基板は、上記態様1から3の何れかの1態様において、上記フレキシブル基板を上記ユニット基板毎に切り離したものであってもよい。
上記構成によれば、保管が容易な光照射用基板を実現できる。
本発明の態様5における光照射装置は、上記態様1から4の何れかの1態様に記載の上記光照射用基板と、複数のユニット電源を備えた電源部と、上記電源部を制御することによって、上記ユニット基板の各々の発光強度を調整する制御部と、を備え、上記ユニット基板毎の配線には、上記複数のユニット電源の各々が接続されていることを特徴としている。
上記構成によれば、緊急の場合にも必要最低限のコストで、患部の形状やサイズに関係なく、最適な治療光の照射が可能な光照射装置を実現できる。
尚、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、人間や動物の皮膚の患部に光を照射する光照射用基板および光照射装置に好適に用いることができる。
1 光治療装置(光照射装置)
1a 光治療装置(光照射装置)
2 光照射用基板
3 定電流素子
4 中継器
5 電源・制御部
6 フレキシブル基板
7 ユニット基板
7a ユニット基板
8 第1端子
9 第2端子
10 接続部
11 外部接続線
12 配線
13 LEDチップ(発光素子)
14 切り目
15 ボンディングワイヤー
16 LED保護樹脂ドーム
17 保護膜
18 接続穴
19 裏面配線
20 表裏配線接続部
21 接続部シール
22 裏面反射膜
30 皮膚
31 患部
32 スペーサ
33 治療光
34 ユニット電源
35 電源部
36 制御部

Claims (7)

  1. フレキシブル基板を含む光照射用基板であって、
    上記フレキシブル基板は、切り離し可能な複数のユニット基板からなり、
    上記フレキシブル基板の一面には、上記ユニット基板毎に、マトリックス状の複数の発光素子と上記発光素子の各々に電流を流すための配線とが設けられ、上記ユニット基板上の全ての発光素子が発光でき、
    第1方向において隣接する2つの上記ユニット基板間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板に属する隣接する2つの発光素子の中心から中心までの距離は、上記ユニット基板内で上記第1方向において隣接する2つの発光素子の中心から中心までの距離の2倍以下であり、
    上記一面の裏面には、上記配線を外部と接続する接続部が上記ユニット基板毎に設けら
    それぞれの上記ユニット基板内の外周部分には境界部を有し、全ての上記配線または上記接続部は上記境界部の内側に配置されることを特徴とする光照射用基板。
  2. フレキシブル基板を含む光照射用基板であって、
    上記フレキシブル基板は、切り離し可能な複数のユニット基板からなり、
    上記フレキシブル基板の一面には、上記ユニット基板毎に、マトリックス状の複数の発光素子と上記発光素子の各々に電流を流すための配線とが設けられおり、
    第1方向において隣接する2つの上記ユニット基板間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板に属する隣接する2つの発光素子の中心から中心までの距離は、上記ユニット基板内で上記第1方向において隣接する2つの発光素子の中心から中心までの距離の2倍以下であり、
    上記第1方向と直交する第2方向において隣接する2つの上記ユニット基板間の境界を間に挟むように配置されたそれぞれ異なるユニット基板に属する隣接する2つの発光素子の中心から中心までの距離は、上記ユニット基板内で上記第2方向において隣接する2つの発光素子の中心から中心までの距離の2倍以下であり、
    上記一面の裏面には、上記配線を外部と接続する接続部が上記ユニット基板毎に設けられていることを特徴とする光照射用基板。
  3. 上記ユニット基板上で最も外側に設けられた発光素子の中心から、上記ユニット基板の外縁までの距離が、上記ユニット基板内で、上記ユニット基板の外縁に垂直な方向において隣接する2つの発光素子の中心から中心までの距離の略半分であることを特徴とする請求項1または2に記載の光照射用基板。
  4. 上記フレキシブル基板を上記ユニット基板毎に切り離したことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の光照射用基板。
  5. 上記フレキシブル基板は、上記第1方向と、上記第1方向と交わる第2方向の何れからも切り離し可能な複数のユニット基板からなることを特徴とする、請求項1から4の何れか1項に記載の光照射用基板。
  6. 上記ユニット基板は正方形形状であることを特徴とする、請求項1から5の何れか1項に記載の光照射用基板。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載の上記光照射用基板と、
    複数のユニット電源を備えた電源部と、
    上記電源部を制御することによって、上記ユニット基板の各々の発光強度を調整する制御部と、を備え、
    上記ユニット基板毎の配線には、上記複数のユニット電源の各々が接続されていることを特徴とする光照射装置。
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