JP6461448B1 - 衛生薄葉紙 - Google Patents

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Abstract

2枚以上のシートを重ねて一体化された衛生薄葉紙であって、前記2枚以上のシートのうち重ね方向に隣り合う少なくとも2枚のシートで構成され、該2枚のシートのそれぞれにエンボス凸部と該エンボス凸部に対応するエンボス凹部とが表裏に複数形成された一対のシートを有し、前記一対のシートは、エンボス凸部の形成面がネステッド形式で対面する第1のシートと第2のシートとを有し、前記第1のシートは、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されたエンボス部と、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されない非エンボス部とを有し、前記第2のシートは、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されたエンボス部を有し、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されない非エンボス部を有さない、衛生薄葉紙。

Description

本発明は、衛生薄葉紙に関する。
キッチンペーパー等の衛生薄葉紙には、エンボス加工が施されたクレープ紙等のシートが積層された積層構造を備えるものがある。従来の衛生薄葉紙では、油分や水分の吸収性能を付与するため、各シートにエンボス加工を施して一方の面に凸部(以下、エンボス凸部という)を形成し、他方の面に該凸部に対応する凹部(以下、エンボス凹部という)を形成する。そして、これらのシートを積層することにより、積層されたシート間に空間(エンボス空間)が形成され、このエンボス空間に吸収した油分等が保持される。
また、この種の衛生薄葉紙では、デザイン性や吸収性能(水分や油分の吸収量・保持量など)を向上させるため、各シートにエンボス加工により形成されたエンボス凸部及び該エンボス凸部に対応するエンボス凹部と複数のエンボス凸部に囲まれたエンボス凸部が存在しない部分(以下、非エンボス凸部という)とを形成する。さらに、これらのエンボス凸部と非エンボス凸部が形成されない部分(以下、非エンボス部という)同士が対向する非エンボス空間を形成し、この非エンボス空間に油分等を通過させることにより、油分等の吸収性能が高くなるようにしている。
例えば、特公平6−28951号公報(特許文献1)の図2には、エンボス加工された2枚のクレープ紙の凸部の頂部同士を対面させて接着したティップ トゥ ティップ(Tip To Tip)形式の積層構造を備えるキッチンタオル等の衛生紙が開示されている(図20〜図23参照)。
また、米国特許第8409404号明細書(特許文献2)には、一方のクレープ紙の凸部の頂部が他方のクレープ紙の凸部ではない部分(対面する一方のクレープ紙から視て複数のエンボス凸部に囲まれた凸部が形成されない部分)に位置するように互い違いに凸部を配置して接着したネステッド(Nested)形式の積層構造を備えるキッチンペーパーが開示されている(図24〜図27参照)。
さらに、特開2008-208501号公報(特許文献3)には、内部に交差するライン状の非エンボス空間を備えるキッチンペーパーが開示されている(図20〜図27参照)。
特公平6−28951号公報 米国特許第8409404号明細書 特開2008-208501号公報
しかしながら、特許文献1の構造(ティップ トゥ ティップ形式の積層構造)では、積層方向(厚み方向)の強度が低くなる傾向があり、衛生薄葉紙の使用時(例えば、皿に敷いたキッチンペーパーに揚げ物を置く場合など)に、荷重によって吸収した油分等が衛生薄葉紙の裏側(例えば、キッチンペーパーを載せた皿)に染み出す(裏抜けする)問題がある(図20〜図23参照)。
また、特許文献2の構造(ネステッド形式の積層構造)では、ティップ トゥ ティップ形式の積層構造と比較して、使用対象との接触面積を小さくすることはできるものの、衛生薄葉紙内のエンボス空間が小さいため、使用時に荷重を受けた際に生じたわずかなエンボス空間の潰れでも、油分等が吸収され難くなり、また吸収した油分が染み出す問題がある(図24〜図27参照)。
さらに、特許文献3に開示された非エンボス空間を有する衛生薄葉紙では、非エンボス空間にエンボス凸部による柱が存在しないため、厚み方向の荷重に対する強度が低下する。そのため、このような非エンボス空間が存在する従来の衛生薄葉紙では、ティップ トゥ ティップ形式、ネステッド形成の積層構造に拘わらず、厚み方向に荷重がかかると、非エンボス空間が潰れ、吸油性能が低下する問題がある(図20〜図27参照)。
なお、このような非エンボス空間を減らすことにより、厚み方向の強度を高めることはできるが、非エンボス空間の空間体積の減少により油分等の拡散性が低下する。また、各シートにおける非エンボス部の面積が減少するためデザイン性が低下する。さらに、各シートに挟まれた空間に非エンボス空間が交差する交差部が存在する場合、この交差部に油分等が滞留し、油分等の拡散が阻害されるため、吸収性能がさらに低下する。
本発明の目的は、吸収性、デザイン性を維持しながら、荷重時の吸収性能に優れる衛生薄葉紙を提供することにある。
上記課題を解決するため、一つの形態によれば、2枚以上のシートを重ねて一体化された衛生薄葉紙であって、前記2枚以上のシートのうち重ね方向に隣り合う少なくとも2枚のシートで構成され、該2枚のシートのそれぞれにエンボス凸部と該エンボス凸部に対応するエンボス凹部とが表裏に複数形成された一対のシートを有し、前記一対のシートは、エンボス凸部の形成面がネステッド形式で対面する第1のシートと第2のシートとを有し、前記第1のシートは、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されたエンボス部と、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されない非エンボス部とを有し、前記第2のシートは、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されたエンボス部を有し、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されない非エンボス部を有さず、前記第1のシートの前記エンボス凸部の頂部は、第2のシートの前記非エンボス凸部に対面し、前記第2のシートの前記エンボス凸部の頂部は、第1のシートの前記非エンボス凸部に対面する、衛生薄葉紙が提供される。
本発明の一態様によれば、吸収性、デザイン性を維持しながら、荷重時の吸収性能に優れる衛生薄葉紙を提供することができる。
本発明の実施形態(第1実施形態)に係るキッチンペーパーを示す図である。 (A)及び(B)は、図1のキッチンペーパーを構成するクレープ紙を示す図である。 (A)は図2(A)の3A線で囲まれた部分の拡大図であり、(B)は図2(B)の3B線で囲まれた部分の拡大図であり、(C)は図1の3C線で囲まれた部分の拡大図である。 (A)は図3(A)の4A−4A線断面図であり、(B)は図3(B)の4B−4B線断面図であり、(C)は図3(C)の4C−4C線断面図である。 本発明の実施形態(第2実施形態)に係るキッチンペーパーを示す図である。 (A)及び(B)は、図5のキッチンペーパーを構成するクレープ紙を示す図である。 本発明の実施形態(第3実施形態)に係るキッチンペーパーを示す図である。 (A)及び(B)は、図7のキッチンペーパーを構成するクレープ紙を示す図である。 (A)は図8(A)の9A線で囲まれた部分の拡大図であり、(B)は図8(B)の9B線で囲まれた部分の拡大図であり、(C)は図7の9C線で囲まれた部分の拡大図である。 (A)は図9(A)の10A−10A線断面図であり、(B)は図9(B)の10B−10B線断面図であり、(C)は図9(C)の10C−10C線断面図である。 本発明の実施形態(第4実施形態)に係るキッチンペーパーを示す図である。 (A)〜(C)は、図11のキッチンペーパーを構成するクレープ紙を示す図である。 本発明の実施形態(第5実施形態)に係るキッチンペーパーを示す図である。 (A)〜(C)は、図13のキッチンペーパーを構成するクレープ紙を示す図である。 本発明の実施形態(第6実施形態)に係るキッチンペーパーを示す図である。 (A)〜(C)は、図15のキッチンペーパーを構成するクレープ紙を示す図である。 本発明の実施形態(第7実施形態)に係るキッチンペーパーを示す図である。 (A)〜(C)は、図17のキッチンペーパーを構成するクレープ紙を示す図である。 吸油試験の測定方法を説明する図である。 比較例1に係るキッチンペーパーを示す図である。 (A)及び(B)は、図20のキッチンペーパーを構成するクレープ紙を示す図である。 (A)は図20の22A線で囲まれた部分の拡大図であり、(B)は図20の22B線で囲まれた部分の拡大図である。 (A)は図22(A)の23A−23A線断面図であり、(B)は図22の23B−23B線断面図である。 比較例2に係るキッチンペーパーを示す図である。 (A)及び(B)は図24のキッチンペーパーを構成するクレープ紙を示す図である。 (A)は図24の26A線で囲まれた部分の拡大図であり、(B)は図24の26B線で囲まれた部分の拡大図である。 (A)は図26(A)の27A−27A線断面図であり、(B)は図26の27B−27B線断面図である。
本発明の第1の態様は、2枚以上のシートを重ねて一体化された衛生薄葉紙であって、前記2枚以上のシートのうち重ね方向に隣り合う少なくとも2枚のシートで構成され、該2枚のシートのそれぞれにエンボス凸部と該エンボス凸部に対応するエンボス凹部とが表裏に複数形成された一対のシートを有し、前記一対のシートは、エンボス凸部の形成面がネステッド形式で対面する第1のシートと第2のシートとを有し、前記第1のシートは、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されたエンボス部と、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されない非エンボス部とを有し、前記第2のシートは、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されたエンボス部を有し、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されない非エンボス部を有さない、衛生薄葉紙である。
第1の態様では、衛生薄葉紙が、2枚以上のシートが重ねられて一体化されている。本明細書において、衛生薄葉紙は、特に限定されず、キッチンペーパー、ティッシュペーパー、ドライタイプや水、薬液を含浸させたウェットタイプの衛生薄葉紙も含まれる。衛生薄葉紙の用途は、家庭用、業務用のいずれも対象となり得る。また、2枚以上のシートには、衛生薄葉紙に用いられる公知のクレープ紙を用いることができる。各シートには、同じ材質を用いても、異なる材質を用いてもよい。また、2枚以上のシートを重ねられて一体化されているとは、複数枚のシートが上下方向に積み重ねられて1枚の衛生薄葉紙を構成していることを意味する。
一対のシートは、2枚以上のシートのうち重ね方向に隣り合う少なくとも2枚のシートで構成されている。重ね方向とは、2枚以上のシートが積み重ねられる方向(衛生薄葉紙の厚み方向)を意味する。また、重ね方向に隣り合う少なくとも2枚のシートとは、積み重ねられた2枚以上のシートのうち、上下に隣接して積み重ねられた2枚のシートである。さらに、一対のシートを構成する2枚のシートは、それぞれのシートにエンボス凸部と該エンボス凸部に対応するエンボス凹部とが表裏に複数形成されている。
本明細書において、エンボス凸部は、エンボス加工により該シートに形成される凸部である。また、エンボス凹部は、該シートにエンボス凸部と表裏一体に形成される凹部である。さらに、非エンボス凸部は、複数のエンボス凸部に囲まれた凸部が形成されない部分を示す。
また、一対のシートは、エンボス凸部の形成面がネステッド形式で対面する第1のシートと第2のシートとを有する。本明細書において、エンボス凸部の形成面をネステッド形式で対面させるとは、一対のシートのうち第1のシートのエンボス凸部の頂部を、第2のシートのエンボス凸部でない部分(第1のシートから視て、エンボス凸部に囲まれた凸となっていない部分または非エンボス凸部)に対面させ、かつ、第2のシートのエンボス凸部の頂部を、第1のシートのエンボス凸部でない部分(第2のシートから視て、エンボス凸部に囲まれて凸となっていない部分または非エンボス凸部)に対面させることである。なお、エンボス凸部の頂部は、対面する非エンボス凸部に接触することができる。また、エンボス凸部の頂部は、対面する非エンボス凸部に接着されていてもよい。
一対のシートのうち第1のシートは、エンボス部と非エンボス部を有する。エンボス部には、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部が形成されている。非エンボス部には、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部のいずれも形成されていない。また、一対のシートのうち第2のシートは、エンボス部を有し、非エンボス部を有しない。すなわち、第2のシートには、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部のみが形成されている。
第1の態様では、エンボス部と非エンボス部を有する第1のシートが、エンボス部を有しかつ非エンボス部を有さない第2のシートと対面するように、一対のシートが構成される。このような構成では、一対のシートの間で、非エンボス部同士が対面することがないため、第1のシートと第2のシート間に非エンボス空間(非エンボス部同士が対面することにより形成され、厚み方向の荷重に対して潰れやすい空間)が形成されることはない。そのため、第1の態様によれば、衛生薄葉紙の荷重に対する厚み方向の強度を高くすることができ、荷重時の吸収性能を向上させる(例えば、油分等の裏抜けを低減する)ことができる。
また、このような一対のシート間で非エンボス部同士が対面しない構造でも、衛生薄葉紙内に非エンボス部が配置されるため、この非エンボス部を介して衛生薄葉紙内で油分等を拡散させることができる。そのため、第1の態様によれば、非エンボス空間が存在しなくても、吸収した油分等の拡散性を維持することができる。
また、このような一対のシート間に非エンボス空間が存在しない構造では、非エンボス空間が交差する交差部(油分等が滞留し易い部分)も当然に存在しない。そのため、第1の態様では、油分等の拡散性が向上し、油分等の裏抜けを低減することができる。
また、衛生薄葉紙では、非エンボス空間がデザイン性を発揮する部分となるため、非エンボス空間が存在しないとデザイン性が低下する傾向がある。しかし、第1の態様では、第1のシートのみに形成された非エンボス部が衛生薄葉紙内に配置されるため、非エンボス空間が存在しなくても、デザイン性を維持することができる。
また、第1の態様では、一対のシートがネステッド形式の積層構造で構成され、さらに一対のシートのうち第2のシートがエンボス部のみで形成されたシートを有する。そのため、衛生薄葉紙の使用対象との接触面積を小さくすることができ、使用時に荷重がかかっても衛生薄葉紙内の空間が潰れ難い。その上、一対のシート間に非エンボス空間を設けなくても、吸収速度を維持し、また荷重時の吸収性能を向上しながら、坪量や紙厚を小さくすることができるため、衛生薄葉紙の厚みを薄くすることができる。
本発明の第2の態様は、さらに、前記2枚以上のシートのうち前記重ね方向の両端部の少なくとも一端に位置する端部シートを有し、前記端部シートは複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されたエンボス部と、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されない非エンボス部とを有する、衛生薄葉紙である。
本明細書において、重ね方向の両端部の少なくとも一端とは、重ね方向を上下方向に置いた場合の最上端または最下端であり、衛生薄葉紙の表面または裏面を構成する。また、端部シートは、該最上端または最下端に位置するシート、すなわち衛生薄葉紙の表面または裏面を構成するシートである。
第2の態様では、このように非エンボス部を有する端部シートが重ね方向の両端部の一端に位置することにより、デザイン性を発揮し得る非エンボス部を有するシートが衛生薄葉紙の表面または裏面に配置されることになる。そのため、外部からの視認性が良好な衛生薄葉紙を提供することができる。
本発明の第3の態様は、さらに、前記端部シートが、前記非エンボス部を有する前記第1のシートである、衛生薄葉紙である。第1のシートは、ネステッド形成で形成された一対のシートの一部を構成し、またネステッド形式で形成された一対のシートは、厚み方向の荷重に対する強度が高い。すなわち、第3の態様では、厚み方向への荷重を直接受ける衛生薄葉紙の表面または裏面に、ネステッド形式で形成された一対のシートのうち第1のシート(非エンボス部を有するシート)が配置されることになる。そのため、衛生薄葉紙の内部に非エンボス空間が存在しない場合でも、衛生薄葉紙の荷重に対する厚み方向の強度を高くしながら、デザイン性を維持することができる。
本発明の第4の態様は、さらに、前記2枚以上のシートのうち前記重ね方向の両端部の少なくとも一端に位置する端部シートを有し、前記端部シートは、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されたエンボス部を有し、かつ複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されない非エンボス部を有さない、衛生薄葉紙である。すなわち、端部シートは、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部が形成されたエンボス部のみを有する。
第4の態様では、このようにエンボス部のみ有する端部シートが重ね方向の両端部の一端に位置することにより、非エンボス部を有するシートに比べて荷重に対する厚み方向の強度が高い非エンボス部を有さないシートが衛生薄葉紙の表面または裏面に配置されることになる。すなわち、厚み方向への荷重を直接受ける衛生薄葉紙の表面または裏面に、厚み方向の荷重に対する強度が高いシートを配置することができるため、衛生薄葉紙全体の厚み方向の強度を高くすることができる。
本発明の第5の態様は、さらに、前記端部シートが、前記非エンボス部を有さない前記第2のシートである、衛生薄葉紙である。すなわち、端部シートは、エンボス部のみを有するシートで構成されている。このエンボス部のみを有する第2のシートは、ネステッド形成で形成された一対のシートの一部を構成し、ネステッド形式で形成された第2のシートは、エンボス部のみを有するシートの中でも厚み方向の荷重に対する強度がさらに高い。
すなわち、第5の態様では、重ね方向の両端部の少なくとも一端に、ネステッド形式で形成された一対のシートのうち非エンボス部を有さないシート(エンボス部のみを有するシート)が配置されることになる。そのため、厚み方向への荷重を直接受ける衛生薄葉紙の表面または裏面に、厚み方向の荷重に対する強度がより高いシートを配置することができるため、衛生薄葉紙全体の厚み方向の強度をさらに高くすることができる。
本発明の第6の態様は、さらに、前記2枚以上のシートは、それぞれ2つ以上のシート領域を有し、前記第1のシートの該シート領域の少なくとも1つのシート領域には、前記非エンボス部を有する非エンボス領域が形成され、前記第2のシートのシート領域には、前記非エンボス部を有さないエンボス領域のみが形成されている、衛生薄葉紙である。
本明細書において、シート領域とは、各シートを任意の寸法に区切ったときに、シート上の区切られた範囲を意味し、2枚以上のシートがそれぞれ2つ以上のシート領域を有するとは、この区切られた範囲が2つ以上あることを意味する。また、エンボス領域とは、シート領域のうち非エンボス部を有さないシート領域(エンボス部のみを有するシート領域)であり、非エンボス領域とは、シート領域のうち非エンボス部を有するシート領域(エンボス部と非エンボス部を有するシート領域)である。さらに、少なくとも1つのシート領域に非エンボス領域が形成されるとは、2つ以上のシート領域のうち一部のシート領域に非エンボス領域が形成され、他の一部のシート領域にエンボス領域が形成されている場合と、2つ以上のシート領域の全てのシート領域に非エンボス領域が形成されている場合とを含む。
第6の態様では、このように区切られたシート領域のうち第1のシートの少なくとも1つのシート領域に形成された非エンボス領域は、第2のシートに形成されたエンボス部のみと対面することになる。すなわち、一対のシート間の各領域で、非エンボス部同士が重ならないように配置されている(すなわち、非エンボス空間が形成されることはない)。
そのため、第6の態様では、第1のシートに形成される非エンボス領域の面積を増やしても、非エンボス空間は存在しないため、荷重に対する厚み方向の強度を維持することができ、荷重時の吸収性能を向上させることができる。また、非エンボス空間が存在しなくても、第1のシートに形成される非エンボス領域の存在により、油分等の分散性の低下を抑制することができ、しかもデザイン性を維持することができる。
本発明の第7の態様は、さらに、前記非エンボス部が複数のパターンで形成されている、衛生薄葉紙である。本明細書において、非エンボス部のパターンは、対面するエンボス部が形成された第2のシートから視た第1のシートに形成された非エンボス部の輪郭形状である。非エンボス部のパターンを複数にすることにより、衛生薄葉紙のデザイン性を高めることができる。また、第1のシートに形成される非エンボス領域が増えるため、油分等の分散性を高めることができる。
本発明の第8の態様は、さらに、前記複数のパターンのうち隣り合う2つのパターンが、360°/n回転対称(nは1以上の整数)である、衛生薄葉紙である。ここで、360°/n回転対称とは、仮想の軸を中心にパターンを360°/n回転させたときに、回転後のパターンが回転前のパターンに重なり合うことを意味する。なお、パターンの形状は、特に限定されるものではなく、円形、三角形、四角形、多角形、十字形、ハート形等のあらゆる形状を採用することができる。また、パターンを構成する図形の個数は、1個に限られず、複数の図形で構成してもよく、また複数の図形は異なる形状でもよい。
このような回転対称の位置関係になるように隣り合う2つのパターンを第1のシートに形成することにより、第1のシート上に非エンボス部を規則的に配置することができる。すなわち、非エンボス部のパターンが衛生薄葉紙全体で幾何学模様を呈することができる。そのため、第8の態様によれば、非エンボス空間が存在しなくても、油分等の分散性の低下を抑制することができ、しかもデザイン性を維持することができる。
本発明の第9の態様は、さらに、前記複数のパターンのうち隣り合う2つのパターンが、線対称である、衛生薄葉紙である。本明細書において、線対称とは、仮想の直線を軸としてパターンを反転させたときに、反転後のパターンが反転前のパターンに重なり合うことを意味する。
このような線対称の位置関係になるように隣り合う2つのパターンを第1のシートに形成することによっても、第1のシート上に非エンボス部を規則的に配置することができる(非エンボス部のパターンが衛生薄葉紙全体で幾何学模様を呈することができる)。そのため、第9の態様によれば、油分等の分散性の低下を抑制することができ、しかもデザイン性を維持することができる。
本発明の第10の態様は、さらに、前記非エンボス部が、交差部を持たない、衛生薄葉紙である。本明細書において、交差部を持たないとは、第1のシートにおいて非エンボス部内に交差する部分がないこと、または非エンボス部同士が交差しないことを意味する。
第10の態様では、このような構成を採用することにより、非エンボス部内の油分等が滞留する可能性のある部分が形成されない。そのため、第10の態様によれば、油分等の拡散性がさらに向上し、油分等の裏抜けをより低減することができる。
本発明の第11の態様は、さらに、前記非エンボス部の面積率が3〜16%である、衛生薄葉紙である。本明細書において、非エンボス部の面積率とは、第1のシート(衛生薄葉紙)の表面に占める非エンボス部の面積の割合である。非エンボス部の面積率が3%未満では、十分な油分等の分散性が得られない可能性がある。また、非エンボス部の面積率が13%を超える場合は、エンボス凸部の数が少ないため、荷重時の厚み方向に対する十分な強度が得られない可能性がある。なお、第1のシートに形成された非エンボス部の面積率は、好ましくは5〜13%であり、より好ましくは6〜11%である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書では、理解を容易にするため、各図における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。また、各図において共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の実施形態(第1実施形態)に係るキッチンペーパーを示す図である。図2(A)及び(B)は、図1のキッチンペーパーを構成する第1のシート及び第2のシートを示す図である。
図1及び図2に示すように、キッチンペーパー100は、クレープ紙10とクレープ紙20とを有する。キッチンペーパー100の態様は、特に限定されるものではなく、例えば、分断用のミシン目線を適宜の間隔で配置したされた帯状のキッチンペーパーを紙管に巻き付けたロールタイプ、または、ピックアップ式、ポップアップ式等と称される、枚葉のキッチンペーパーが折畳み積層された積層タイプを用いることができる。なお、キッチンペーパー100は、本発明の衛生薄葉紙の一例であり、クレープ紙10、20は、本発明の衛生薄葉紙を構成する第1及び第2のシートの一例である。
クレープ紙10には、原紙の原料がパルプを主材とする紙が用いられる。パルプ組成は、キッチンペーパーにおける公知の組成を用いることができる。例えば、パルプの配合割合を50質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。また、クレープ紙20にも、クレープ紙10と同様の紙を用いることができる。
パルプ組成は、例えば、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)やNUKP(針葉樹未晒しパルプ)などの針葉樹パルプと、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)やLUKP(広葉樹未晒しパルプ)などの広葉樹パルプとを適宜の比率で使用することができる。特に、針葉樹パルプが広葉樹パルプと比較してより多い組成のパルプ組成であることが好ましい。なお、針葉樹パルプと広葉樹パルプの比は、50:50〜80:20であるのが好ましい。
また、クレープ紙10、20には、JIS P 8124(1998)を基準とする坪量が、15〜30g/mの紙が用いられている。クレープ紙10、20の坪量をこの範囲に調整すると、紙面に水や油などの液体が触れた際に、十分な液拡散性が得られ、特に高い吸水性能が得られる。またこの範囲内の坪量では、キッチンペーパーとして使用時の柔軟性、追従性が得られる。
ここで、本実施形態(第1実施形態)に係るキッチンペーパーについて、さらに詳しく説明する。図3(A)は、図2(A)の3A線で囲まれた部分の拡大図であり、図3(B)は、図2(B)の3B線で囲まれた部分の拡大図であり、図3(C)は、図1の3C線で囲まれた部分の拡大図である。また、図4(A)は、図3(A)の4A−4A線断面図であり、図4(B)は、図3(B)の4B−4B線断面図であり、図4(C)は、図3(C)の4C−4C線断面図である。
クレープ紙10には、エンボス凸部ECとエンボス凸部ECに対応するエンボス凹部EDとがクレープ紙10の表裏に複数形成されている(図3参照)。各エンボス凸部ECの頂部(またはエンボス凹部EDの開口部)は、平面視で四角形状を有する(図3参照)。また、エンボス凸部EC(またはエンボス凹部ED)の側面は、エンボス凹部EDの底部から開口部に向かって図示しないテーパで形成されている。
エンボス凸部ECは、公知のスチールラバー式のエンボス付与方法により、図示しない凸エンボスロールをクレープ紙10に押し付けることにより、クレープ紙10の一方の面上に形成される。一方、エンボス凹部EDは、エンボス凸部ECに対応するエンボス凹部としてクレープ紙10の他方の面上に形成される(図3、図4参照)。
クレープ紙10は、エンボス部30と非エンボス部50とを有する。エンボス部30には、複数のエンボス凸部ECと複数の非エンボス凸部NEが形成されている。一方、非エンボス部50には、複数のエンボス凸部ECと複数の非エンボス凸部NEは、いずれも形成されていない(図2〜図4参照)。
ここで、非エンボス凸部NEは、クレープ紙10において、複数のエンボス凸部ECに囲まれた凸部が形成されない部分を示す(図3、図4参照)。なお、エンボス部30および非エンボス部50は、本発明の衛生薄葉紙を構成する一対のシートのうち第1のシートに形成されるエンボス部および非エンボス部の一例である。
クレープ紙20には、エンボス凸部ECとエンボス凸部ECに対応するエンボス凹部EDとがクレープ紙10の表裏に複数形成されている(図3参照)。各エンボス凸部ECの頂部(またはエンボス凹部EDの開口部)は、平面視で四角形状を有する(図3参照)。また、エンボス凸部EC(またはエンボス凹部ED)の側面は、エンボス凹部EDの底部から開口部に向かって図示しないテーパで形成されている。
エンボス凸部ECは、クレープ紙10と同様に、凸エンボスロールをクレープ紙20に押し付けることにより、クレープ紙20の一方の面上に形成される。一方、エンボス凹部EDは、エンボス凸部ECに対応するエンボス凹部としてクレープ紙20の他方の面上に形成される(図3、図4参照)。
クレープ紙20は、エンボス部40を有し、非エンボス部を有しない。エンボス部40には、複数のエンボス凸部ECと複数の非エンボス凸部NEが形成されている。すなわち、クレープ紙20には、複数のエンボス凸部ECと複数の非エンボス凸部NEのみが形成されている(図2〜図4参照)。
ここで、非エンボス凸部NEは、クレープ紙20において、複数のエンボス凸部ECに囲まれた凸部が形成されない部分を示す(図3、図4参照)。なお、エンボス部40は、本発明の衛生薄葉紙を構成する一対のシートのうち第2のシートに形成されるエンボス部および非エンボス部の一例である。
第1実施形態のキッチンペーパー100では、クレープ紙10とクレープ紙20とが重ねられて、エンボス凸部EC、ECの形成面をネステッド形式で対面させて一体化されている。具体的には、クレープ紙10のエンボス凸部ECは、クレープ紙20の非エンボス凸部NE(エンボス凸部ECが設けられていない部分)に対向して配置されている。一方、クレープ紙20のエンボス凸部ECは、クレープ紙10の非エンボス凸部NE(エンボス凸部ECが設けられていない部分)に対向して配置されている(図1〜図4参照)。
また、クレープ紙10のエンボス凸部ECの頂部は、クレープ紙20の非エンボス凸部NEに対して、図示しない接着剤により接着されている(図4参照)。クレープ紙10のエンボス凸部ECの頂部とクレープ紙20の非エンボス凸部NEとを接着させることにより、2枚のクレープ紙10、20の接着部分を一方のクレープ紙(クレープ紙10)側にバランスよく配置することができる。そのため、接着剤による吸収性能の低下を少なくすることができる。
なお、接着剤には、積層構造を有するキッチンペーパーに採用される公知の接着剤を用いることができる。このような接着剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、デンプン、変性デンプン、カルボキシメチルセルロース等のセルロース系接着剤等が挙げられる。
なお、クレープ紙10のエンボス凸部ECの頂部とクレープ紙20の非エンボス凸部NEとを接着する代わりに、クレープ紙20のエンボス凸部ECの頂部とクレープ紙10の非エンボス凸部NEとを接着してもよい。また、クレープ紙10のエンボス凸部ECの頂部をクレープ紙20の非エンボス凸部NEに接着し、かつクレープ紙20のエンボス凸部ECの頂部をクレープ紙10の非エンボス凸部NEに接着してもよい。
第1実施形態では、図1〜図4に示すように、クレープ紙10のエンボス部30と非エンボス部50は、クレープ紙20のエンボス部40と対面するように、クレープ紙10にはエンボス部30と非エンボス部50が形成され、クレープ紙20にはエンボス部40のみが形成されている。
このような構成を採用することにより、第1実施形態では、クレープ紙10とクレープ紙20との間で、非エンボス部同士が対面しないため、クレープ紙10とクレープ紙20との間に潰れ易い非エンボス空間が形成されることはない(図4参照)。そのため、第1実施形態によれば、キッチンペーパー100の荷重に対する厚み方向の強度を高くすることができるため、荷重時の吸収性能を向上させる(例えば、キッチンペーパー100の油分等の裏抜けを低減する)ことができる。
また、クレープ紙10とクレープ紙20との間で非エンボス部同士が対面しない構造でも、非エンボス部50がキッチンペーパー100内に配置されるため、キッチンペーパー100内で非エンボス部50を介して油分等が拡散し易くなる(図1〜図4参照)。そのため、第1実施形態によれば、非エンボス空間を形成しなくても、吸収した油分等の拡散性を維持することができる。
また、第1実施形態のように、クレープ紙10とクレープ紙20との間に非エンボス空間が存在しない構造では、非エンボス空間が交差する交差部(油分等が滞留し易い部分)も当然に存在しない(図1参照)。そのため、第1実施形態によれば、油分等の拡散性を向上させ、油分等の裏抜けを低減することができる。
また、第1実施形態では、非エンボス部50がキッチンペーパー100内に配置されているため、非エンボス空間を形成しなくても、デザイン性を維持することができる(図1参照)。
また、第1実施形態では、ネステッド形式の積層構造を採用し、非エンボス部を有さないエンボス部のみが形成されたシートを有する(図1〜図4参照)。これにより、キッチンペーパー100の使用対象(例えば、食器、揚げ物等)との接触面積を小さくすることができ、使用時に荷重がかかってもキッチンペーパー100内の空間が潰れ難い。そのため、第1実施形態によれば、荷重時の吸収性能を向上させながら、クレープ紙10、20の坪量や紙厚を小さくすることができ、キッチンペーパー100の厚みを薄くすることができる。
また、第1実施形態では、クレープ紙10、20のうち重ね方向の両端部の一端(重ね方向を上下方向に置いた場合の最上端)に位置するクレープ紙(端部シート)が、非エンボス部50を有するクレープ紙10で構成されている。すなわち、キッチンペーパー100の表面に複数のエンボス凸部ECと複数の非エンボス凸部NEとが形成されない非エンボス部が形成されたシートが配置されている(図1〜図4参照)。
第1実施形態では、非エンボス部50を有するクレープ紙10がシートの重ね方向の最上端に位置するため、デザイン性を発揮し得る非エンボス部50を有するクレープ紙10がキッチンペーパー100の表面に配置されることになる(図1、図2参照)。そのため、キッチンペーパー100の外部からの視認性が良好になる。
また、クレープ紙10は、クレープ紙20とネステッド形式で重ねられた一対のシートの一部を構成し、またネステッド形式で形成された一対のクレープ紙は、厚み方向の荷重に対する強度が高い(図4参照)。第1実施形態では、厚み方向への荷重を直接受けるキッチンペーパー100の表面に、非エンボス部50を有するクレープ紙10が配置されている。そのため、第1実施形態では、キッチンペーパー100の内部に非エンボス空間が存在しない場合でも、キッチンペーパー100の荷重に対する厚み方向の強度を高くしながら、デザイン性を維持することができる。
また、第1実施形態では、クレープ紙10、20のうち重ね方向の両端部の一端(重ね方向を上下方向に置いた場合の最下端)に位置するクレープ紙(端部シート)が、非エンボス部を有さないクレープ紙20で構成されている。すなわち、キッチンペーパー100の裏面に複数のエンボス凸部ECと複数の非エンボス凸部NEが形成されたエンボス部40のみが配置されている(図1〜図4参照)。
第1実施形態では、エンボス部40のみを有する(非エンボス部を有さない)クレープ紙20がシートの重ね方向の最下端に位置する(図2参照)。そのため、厚み方向への荷重を直接受けるキッチンペーパー100の裏面に、厚み方向の荷重に対する強度が高いクレープ紙を配置することができ、キッチンペーパー100の厚み方向の強度を高くすることができる。
また、クレープ紙20は、クレープ紙10とネステッド形式で重ねられた一対のシートの一部を構成し、またネステッド形式で形成された一対のクレープ紙は、厚み方向の荷重に対する強度が高い(図1〜図4参照)。第1実施形態では、厚み方向への荷重を直接受けるキッチンペーパー100の裏面に、エンボス部40のみを有する(非エンボス部を有さない)クレープ紙20が配置されている。そのため、厚み方向への荷重を直接受けるキッチンペーパー100の裏面に、厚み方向の荷重に対する強度がより高いクレープ紙を配置することができ、キッチンペーパー100の厚み方向の強度をより高くすることができる。
また、第1実施形態では、キッチンペーパー100は2つ以上の領域を有し、キッチンペーパー100を構成するクレープ紙10、20がそれぞれ、2つ以上の領域(シート領域)を有する。図2(A)に示すように、クレープ紙10のシート領域(第1のシート領域11、第2のシート領域12、第3のシート領域13、及び第4のシート領域14)には、非エンボス部50を有さない領域と非エンボス部50を有する領域とが形成されている。一方、図2(B)に示すように、クレープ紙20のシート領域(第5のシート領域21、第6のシート領域22、第7のシート領域23、及び第8のシート領域24)には、非エンボス部を有さない領域のみが形成されている。すなわち、非エンボス部50を有する領域は、非エンボス部を有さない領域と重なるように配置されている。
具体的には、図1に示すように、キッチンペーパー100は4つの領域に区分けすることができる領域70を有している。この領域70は、第1の領域71〜第4の領域74に区分けすることができる。領域70のうち、第1の領域71、第3の領域73には、クレープ紙10のエンボス部30とクレープ紙20のエンボス部40が配置され、第2の領域72、第4の領域74には、クレープ紙10の非エンボス部50と、クレープ紙20のエンボス部40が配置されている。
第1実施形態では、図2(A)に示すように、クレープ紙10のエンボス部30を第1のエンボス領域31〜第4のエンボス領域34に区分けし、クレープ紙10の非エンボス部50を第2の非エンボス領域52と第4の非エンボス領域54に区分けする。また、図2(B)に示すように、クレープ紙20のエンボス部40を第1のエンボス領域41〜第4のエンボス領域44に区分けする。
そうすると、キッチンペーパー100の4つの領域にうち、第1の領域71では、クレープ紙10の第1のエンボス領域31とクレープ紙20の第1のエンボス領域41が対面する。また、第2の領域72では、クレープ紙10の第2の非エンボス領域52とクレープ紙20の第2のエンボス領域42とが対面する。さらに、第3の領域73では、クレープ紙10の第3のエンボス領域33とクレープ紙20の第3のエンボス領域43が対面する。そして、第4の領域74では、クレープ紙10の第4の非エンボス領域54とクレープ紙20の第4のエンボス領域44とが対面する(図1〜図4参照)。
第1実施形態では、クレープ紙10の非エンボス部50が第2、第4の領域72、74に配置され、クレープ紙20に非エンボス部は形成されていない。このような構成では、キッチンペーパー100の4つの領域のうち2つの領域に配置された非エンボス部50の非エンボス領域52、54は、クレープ紙10とクレープ紙20間で非エンボス部同士が対面しない。そのため、非エンボス部同士が対面して形成される非エンボス空間(潰れやすい空間)が形成されることはない(図1〜図4参照)。
これにより、第1実施形態では、クレープ紙10に形成される非エンボス部50の非エンボス領域の面積を増やすことができ、荷重に対する厚み方向の強度を向上させることができるので、荷重時の吸収性能を向上させることができる。また、クレープ紙10に形成される非エンボス部50の非エンボス領域の面積を増やしても、非エンボス空間は存在しないため、荷重時の吸収性能を高く維持しながら、油分等の分散性の低下を抑制することができ、しかもデザイン性を維持することができる(図1〜図4参照)。
図5は、本発明の実施形態(第2実施形態)に係るキッチンペーパーを示す図である。図6(A)及び(B)は、図5のキッチンペーパーを構成するクレープ紙を示す図である。図5に示す第2実施形態では、キッチンペーパー100の4つの領域70のうち、第1の領域71〜第4の領域74のいずれにも、クレープ紙10の非エンボス部50とクレープ紙20のエンボス部40が配置されている。
第2実施形態では、図6(A)に示すように、クレープ紙10の非エンボス部50を第1の非エンボス領域51〜第4の非エンボス領域54に区分けする。また、図6(B)に示すように、クレープ紙20のエンボス部40を第1のエンボス領域41〜第4のエンボス領域44に区分けする。
そうすると、キッチンペーパー100の4つの領域にうち、第1の領域71では、クレープ紙10の第1の非エンボス領域51とクレープ紙20の第1のエンボス領域41が対面する。また、第2の領域72では、クレープ紙10の第2の非エンボス領域52とクレープ紙20の第2のエンボス領域42とが対面する。さらに、第3の領域73では、クレープ紙10の第3の非エンボス領域53とクレープ紙20の第3のエンボス領域43が対面する。そして、第4の領域74では、クレープ紙10の第4の非エンボス領域54とクレープ紙20の第4のエンボス領域44とが対面する(図5、図6参照)。
図5に示す第2実施形態では、キッチンペーパー100の第1の領域71〜第4の領域74にはクレープ紙10の非エンボス部50が配置されるが、クレープ紙20に非エンボス部は形成されていない。このような構成では、キッチンペーパー100の4つの領域のうち全ての領域に配置された非エンボス部50の非エンボス領域51〜54は、クレープ紙10とクレープ紙20間で非エンボス部同士が対面しないため、非エンボス部同士が対面して形成される非エンボス空間(潰れやすい空間)が形成されることはない。
そのため、第2実施形態では、クレープ紙10に形成される非エンボス部50の非エンボス領域の面積を増やすことができ、荷重に対する厚み方向の強度をさらに向上させることができるので、荷重時の吸収性能をさらに向上させることができる。また、図5に示す第2実施形態でも、非エンボス空間は存在しないため、クレープ紙10に形成される非エンボス部50の非エンボス領域の面積が増えることにより、荷重時の吸収性能を高く維持しながら、油分等の分散性の低下をさらに抑制することができ、しかもデザイン性を維持することができる。
本実施形態(第1実施形態及び第2実施形態)では、図1、図2、図5、図6に示すように、クレープ紙10の非エンボス部50が複数のパターンで形成されている。非エンボス部50のパターンは、対面するエンボス部40が形成されたクレープ紙20から視たクレープ紙10に形成された非エンボス部50の輪郭形状である。具体的には、クレープ紙10の非エンボス領域52に1つのパターンが形成され、クレープ紙10の非エンボス領域54にもう1つのパターンが形成されている。
本実施形態(第1実施形態及び第2実施形態)では、このように非エンボス部50のパターンを複数にすることにより、衛生薄葉紙のデザイン性を高めることができる。また、第1のシートに形成される非エンボス領域が増えるため、油分等の分散性を高めることができる(図1、図5参照)。
また、本実施形態では、クレープ紙10に形成された複数の非エンボス部50のパターンが、360°/n回転対称となっている。ここで、nは1以上の整数である。具体的には、図1及び図2に示す第1実施形態では、非エンボス領域52に形成されたパターンと非エンボス領域54に形成されたパターンとが、180°回転対称になっている。また、図5及び図6に示す第2実施形態では、非エンボス領域51、52に形成されたパターンと非エンボス領域53、54に形成されたパターンとが、180°回転対称になっている。
なお、非エンボス部のパターンの形状は、任意である。本実施形態のうち、図1に示す第1実施形態では、図1及び図2に示すように、パターンの形状は十字形である。また、図5に示す第2実施形態では、図5及び図6に示すように、各非エンボス領域51〜54では、パターンの形状は長方形である。さらに、図5に示す第2実施形態では、非エンボス領域51、53では4個のパターンが形成され、非エンボス領域52、54では、12個のパターンが形成されている。
このような回転対称の位置関係になるパターンを有する非エンボス部50をクレープ紙10に形成することにより、クレープ紙10とクレープ紙20との間に非エンボス部50を規則的に配置することができる。すなわち、図1、図2、図5、図6に示すように、非エンボス部50のパターンは、キッチンペーパー100の全体で視たときに、幾何学模様を呈することができる。そのため、非エンボス空間を設けなくても、油分等の分散性の低下を抑制することができ、しかもデザイン性を維持することができる。
また、見方を変えると、本実施形態では、図1及び図5に示すように、クレープ紙10に形成された複数の非エンボス部50のパターンは、線対称になっている。具体的には、図1及び図2に示す第1実施形態では、非エンボス領域52に形成されたパターンと非エンボス領域54に形成されたパターンとが線対象になっている。また、図5及び図6に示す第2実施形態では、非エンボス領域51、52に形成されたパターンと非エンボス領域53、54に形成されたパターンとが線対称になっている。
このような線対称の位置関係になるパターンを有する非エンボス部50をクレープ紙10に形成することによっても、クレープ紙10とクレープ紙20の間に、非エンボス空間を形成することなく、非エンボス部50を規則的に配置することができる(図1、図2、図5、図6参照)。そのため、本実施形態によれば、油分等の分散性の低下をさらに抑制することができ、しかもデザイン性を維持することができる。
本実施形態では、図1及び図2に示すように、クレープ紙10の非エンボス部50及びクレープ紙20の非エンボス部60は、交差部を持たない構成になっている。すなわち、クレープ紙10、の非エンボス部50内に非エンボス部同士が交差する部分がない。例えば、図1に示す第1実施形態では、クレープ紙10の非エンボス部50の交差部となり得る部分には、エンボス凸部NCが形成されている。また図5に示す第2実施形態では、非エンボス部のパターンが複数の独立した長方形のパターンであるため、非エンボス部同士が交差することはない。
このような交差部を持たない構造にすることで、本実施形態(第1実施形態及び第2実施形態)では、非エンボス部50、60内に油分等が滞留する可能性のある交差部が存在しない。そのため、本実施形態によれば、油分等の拡散性をさらに向上させ、油分等の裏抜けをより低減することができる(図1、図5参照)。
また、本実施形態では、クレープ紙10の非エンボス部50及びクレープ紙20の非エンボス部60の面積率(非エンボス部が形成されるシート表面に占める非エンボス部の面積の割合)は、3〜16%であり、好ましくは5〜13%であり、より好ましくは6〜11%である。非エンボス部50、60の面積率が3%未満では、十分な油分等の分散性が得られない可能性がある。また、非エンボス部50、60の面積率が13%を超える場合、エンボス凸部の数が少ないため、荷重時の厚み方向に対する十分な強度が得られない可能性がある。
また、図7は、本発明の実施形態(第3実施形態)に係るキッチンペーパーを示す図である。図8(A)及び(B)は、図7のキッチンペーパーを構成するクレープ紙を示す図である。図9(A)は、図8(A)の9A線で囲まれた部分の拡大図であり、図9(B)は、図8(B)の9B線で囲まれた部分の拡大図であり、図9(C)は、図7の9C線で囲まれた部分の拡大図である。図10(A)は、図9(A)の10A−10A線断面図であり、図10(B)は、図9(B)の10B−10B線断面図であり、図10(C)は、図9(C)の10C−10C線断面図である。
図7及び図8に示す第3実施形態では、クレープ紙10に非エンボス部は形成されず、クレープ紙20に非エンボス部60が形成されている。このような構成でも、クレープ紙10、20のうち重ね方向の両端部の一端(重ね方向を上下方向に置いた場合の最下端)に位置するクレープ紙(端部シート)を、非エンボス部60を有するクレープ紙20で構成することができる。すなわち、キッチンペーパー100の裏面に複数のエンボス凸部ECと複数の非エンボス凸部NEとが形成されない非エンボス部が形成されたシートが配置されている(図7〜図10参照)。
第3実施形態では、非エンボス部60を有するクレープ紙20がシートの重ね方向の最下端に位置するため、デザイン性を発揮し得る非エンボス部60を有するクレープ紙20がキッチンペーパー100の裏面に配置されることになる(図7、図8参照)。そのため、キッチンペーパー100の外部からの視認性が良好になる。
また、図11及び図12は、本実施形態(第4実施形態)に係るキッチンペーパーを示す図である。図13及び図14は、本実施形態(第5実施形態)に係るキッチンペーパーを示す図である。図15及び図16は、本実施形態(第6実施形態)に係るキッチンペーパーを示す図である。図17及び図18は、本発明の実施形態(第7実施形態)に係るキッチンペーパーを示す図である。
これら図11〜図18に示されたキッチンペーパー100はいずれも、3枚のクレープ紙を重ねて一体化されている。具体的には、図11及び図12に示す第4実施形態では、クレープ紙10及びクレープ紙20に加えて、さらにクレープ紙110が重ねられて一体化されている。そして、クレープ紙10に非エンボス部50が形成され、クレープ紙20及びクレープ紙110には、非エンボス部は形成されていない。
また、図13及び図14に示す第5実施形態では、クレープ紙10及びクレープ紙20に加えて、さらにクレープ紙110が重ねられて一体化されている。そして、クレープ紙10及びクレープ紙20に非エンボス部50及び非エンボス部60が形成され、クレープ紙110に非エンボス部は形成されていない。
また、図15及び図16に示す第6実施形態では、クレープ紙10及びクレープ紙20に加えて、さらにクレープ紙120が重ねられて一体化されている。そして、クレープ紙10には非エンボス部が形成されておらず、クレープ紙20及びクレープ紙120には、非エンボス部60及び非エンボス部160が形成されている。
また、図17及び図18に示す第7実施形態では、クレープ紙10及びクレープ紙20に加えて、さらにクレープ紙120が重ねられて一体化されている。そして、クレープ紙10に非エンボス部50が形成されており、クレープ紙20には非エンボス部が形成されておらず、クレープ紙120には非エンボス部160が形成されている。
これら図11〜図18に示されたキッチンペーパー100は、いずれも重ねられた3枚のクレープ紙のうち非エンボス部が形成されたクレープ紙と非エンボス部が形成されないクレープ紙がネステッド形式で積層されている。これにより、図11〜図18に示された実施形態では、ネステッド形式で積層されたクレープ紙間に潰れ易い非エンボス空間が形成されることはない。
そのため、これらの実施形態によれば、3枚のクレープ紙を重ねて一体化した場合でも、キッチンペーパー100の荷重に対する厚み方向の強度を高くすることができるため、荷重時の吸収性能を向上させることができる。また、ネステッド形式で積層されたクレープ紙間に非エンボス空間が存在しなくても、非エンボス部の存在により、吸収した油分等の拡散性を維持することができる。
また、図11、図13及び図17に示す第4実施形態、第5実施形態、及び第7実施形態では、3枚のクレープ紙のうち重ね方向の最上端に位置するクレープ紙(端部シート)が、非エンボス部50を有するクレープ紙10で構成されている(図12、図14、図18参照)。また、図15及び図17に示す第6実施形態及び第7実施形態では、3枚のクレープ紙のうち重ね方向の最下端に位置するクレープ紙(端部シート)が、非エンボス部160を有するクレープ紙120で構成されている(図16、図18参照)。
これにより、図11、図13及び図17に示す第4実施形態、第5実施形態、及び第7実施形態では、デザイン性を発揮し得る非エンボス部50または非エンボス部160を有するクレープ紙10またはクレープ紙120がキッチンペーパー100の表面または裏面に配置されることになる(図12、図14、図18参照)。また、図15及び図17に示す第6実施形態及び第7実施形態では、デザイン性を発揮し得る非エンボス部50または非エンボス部160を有するクレープ紙10またはクレープ紙120がキッチンペーパー100の表面または裏面に配置されることになる(図16、図18参照)。
すなわち、図11、図13、図15、図17に示す第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態、及び第7実施形態では、デザイン性を発揮し得る非エンボス部50または非エンボス部160を有するクレープ紙10またはクレープ紙120がキッチンペーパー100の表面または裏面に配置されることになる(図12、図14、図16、図18参照)。3枚のクレープ紙を重ねてキッチンペーパー100の厚みを厚くした場合でも、キッチンペーパー100の外部からの視認性が良好になる。
また、図11及び図13に示す第4実施形態、及び第5実施形態では、3枚のクレープ紙のうち重ね方向の最下端に位置するクレープ紙(端部シート)が、非エンボス部を有しないクレープ紙110で構成されている(図12、図14参照)。また、図15に示す第6実施形態では、3枚のクレープ紙のうち重ね方向の最上端に位置するクレープ紙(端部シート)が、非エンボス部を有しないクレープ紙10で構成されている(図16参照)。
すなわち、図11、図13、図15に示す第4実施形態、第5実施形態、及び第6実施形態では、厚み方向への荷重を直接受けるキッチンペーパー100の表面または裏面に、厚み方向の荷重に対する強度が高いクレープ紙(エンボス部のみで形成されたクレープ紙)が配置されている(図12、図14、図16参照)。そのため、3枚のクレープ紙を重ねてキッチンペーパー100の厚みを厚くした場合でも、キッチンペーパー100の厚み方向の強度を高くすることができ、荷重時の吸油性能を維持することができる。
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の測定、評価は、以下のように行った。
[原紙]
[坪量]
試験で使用するキッチンペーパーのクレープ紙(原紙)の坪量(米坪、g/m)は、JIS P 8124(1998)により算出する。
[嵩]
キッチンペーパーの嵩(5枚重ね)(mm)を測定する。キッチンペーパーの嵩の測定方法は、12cm×12cmに裁断した試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて測定する。測定の具体的な手順は、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、該ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせる。次いで、プランジャーを上げて試験片を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろし、そのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。また、プランジャーの端子は金属製で直径30mmの円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにする。この嵩の測定時の荷重は、120μmの際に約70gfである。なお、嵩の測定値は、測定を10回行って得られる平均値とする。
[吸油試験]
吸油試験(油吸収性の試験)の測定方法は、嵩の測定と同様に、試験片200を12cm×12cmに裁断する。電子天秤(株式会社エー・アンド・デイ製のHR300等)を用いて、図19に示すプラスチック製のシート202(寸法:約12cm×12cm、厚み:0.2mm、重さ:2.7g、材質:ポリプロピレン)、試験片200、錘204(直径:約82mm、厚み:10mm、重さ:59g、材質:アクリル)、下紙208(コピー用紙を約12cm×12cmに裁断したものを5枚)の各重量を測定する。測定後、プラスチック製のシート202の上に試験片200を載せ、試験片200の中央に錘204を載せる。なお、錘204には厚み方向に貫通する孔が設けられている。孔の直径は、約12mmである。
その後、ピペット(Thermo scientific社製、FinnpipetteF2、0.5〜5ml)で2.3ml(約2.0g)の油206(常温のサラダ油)(日清オイリオグループ株式会社製の日清サラダ油)を錘204の孔から滴下する。このとき滴下位置(エンボス部)は、図19に示すように試験片200の中心位置に固定しておく。
滴下2分後、錘204を取り除き、重量(図中(1)の戻り量)を測定する。その後、プラスチック製のシート202を取り除き重量(図中(2)の裏抜け量)を測定する。そして、試験片200の重量(図中(3)の吸収量)を測定し、下紙208に置きなおしてから、さらに5分後、試験片200の重量(最終保持した油量、図中(4)の最終保持量)、下紙208の油量(保持できなかった油量、図中(5)の最終裏抜け量)を測定する(図19参照)。
各試験片200について、図19に示すように、試験片吸油量(g)、裏抜け量(g)、戻り量(g)、滴下油量(g)、最終保持量(g)、裏抜け総量(g)、滴下油量に対する試験片吸油率(%)、裏抜け率(%)、戻り率(%)、最終保持率(%)、裏抜け総率(%)を測定し、表1に示した。
試験片吸油量(g)等の各項目は、下記に列挙する式により算出した。
・試験片吸油量(g)=滴下2分後の試験片重量−試験片重量
・裏抜け量(g)=滴下2分後のプラスチック製のシート重量−プラスチック製のシート重量
・戻り量(g)=滴下2分後の錘重量−錘重量
・滴下油量(g)=試験片吸油量+裏抜け量+戻り量
・最終保持量(g)=5分後の試験片重量−試験片重量
・最終裏抜け量(g)=5分後の下紙の重量−下紙の重量
・裏抜け総量(g)=裏抜け量+最終裏抜け量
・試験片吸油率(%)=試験片吸油量÷滴下油量×100
・裏抜け率(%)=裏抜け量÷滴下油量×100
・戻り率(%)=戻り量÷滴下油量×100
・最終保持率(%)=最終保持量÷滴下油量×100
・最終裏抜け率(%)=最終裏抜け量÷滴下油量×100
・裏抜け総率(%)=裏抜け総量÷滴下油量×100
なお、試験片吸油量(g)、裏抜け量(g)、戻り量(g)、滴下油量(g)、最終保持量(g)、最終裏抜け量(g)、裏抜け総量(g)の各測定値は、測定を3回行って得られる平均値とする。これらの試験片吸油量(g)等から、試験片吸油率(%)、裏抜け率(%)、戻り率(%)、最終保持率(%)、最終裏抜け率(%)、裏抜け総率(%)を算出した。
[実施例1]
実施例1では、図1〜図4に示す第1実施形態のキッチンペーパー100を用いた。実施例1では、原紙として、繊維原料がパルプ100質量%、米坪22.1g/mの原紙を用いた2枚のクレープ紙10、20を上下方向に重ねた(2プライ)。エンボス条件については、ネステッド形式を採用し、非エンボス部50のパターンを十字形で該十字形に交差部を持たない形状とし、エンボス凸部の個数を2090個/144cmとし、クレープ紙10のエンボス凸部ECとクレープ紙20の非エンボス凸部NEとの糊付け面積率を8.4%とし、全エンボス凸部の容積を10738mmとし、非エンボス部50の面積率を10.8%とした。実施例1の条件及び結果を表1に示す。
[実施例2]
実施例2では、図5及び図6に示す第2実施形態のキッチンペーパー100を用いた。実施例2では、原紙の米坪を21.5g/mとし、エンボス条件のうち、非エンボス部50の非エンボス領域51、53に形成された各パターンを4個の細長い長方形が所定の間隔で配置された形状とし、非エンボス部50の非エンボス領域52、54に形成された各パターンを12個の細長い長方形が所定の間隔で配置された形状とし、エンボス凸部の個数を2105個/144cmとし、全エンボス凸部の容積を10759mmとし、非エンボス部50の面積率を10.7%とした以外は、実施例1と同様にした。実施例2の条件及び結果を表1に示す。
[実施例3]
実施例3では、図7〜図10に示す第3実施形態のキッチンペーパー100を用いた。実施例3では、クレープ紙10に非エンボス部を形成せず、クレープ紙20に非エンボス部60を形成した以外は、実施例1と同様にした。実施例3の条件及び結果を表1に示す。なお、実施例3のキッチンペーパー100は、実施例1のキッチンペーパー100のクレープ紙10、20の上下が逆に配置されたものである。
[実施例4]
実施例4では、図11及び図12に示す第4実施形態のキッチンペーパー100を用いた。実施例4では、実施例1のキッチンペーパー100(図1及び図2参照)の下面に、エンボス部130のみを有する(非エンボス部を有しない)クレープ紙110を重ね、クレープ紙110のエンボス凸部ECをクレープ紙20の非エンボス凸部NEに糊付けした(3枚のクレープ紙を重ねて一体化した)以外は、実施例1と同様にした。実施例4の条件を表1に示す。
[実施例5]
実施例5では、図13及び図14に示す第5実施形態のキッチンペーパー100を用いた。実施例5では、実施例1のキッチンペーパー100(図1及び図2参照)において非エンボス部60を有するクレープ紙20とエンボス部130のみを有する(非エンボス部を有しない)クレープ紙110とで構成した場合に、実施例1の上面に、非エンボス部50を有するクレープ紙10を重ね、クレープ紙10のエンボス凸部ECをクレープ紙20の非エンボス凸部NEに糊付けした(3枚のクレープ紙を重ねて一体化した)以外は、実施例1と同様にした。実施例5の条件及び結果を表1に示す。
[実施例6]
実施例6では、図15及び図16に示す第6実施形態のキッチンペーパー100を用いた。実施例6では、実施例3のキッチンペーパー(図7及び図8参照)の下面に、非エンボス部160を有するクレープ紙120を重ね、クレープ紙120のエンボス凸部ECをクレープ紙20の非エンボス凸部NEに糊付けした(3枚のクレープ紙を重ねて一体化した)以外は、実施例3と同様にした。実施例6の条件を表1に示す。
[実施例7]
実施例7では、図17及び図18に示す第7実施形態のキッチンペーパー100を用いた。実施例7では、実施例1のキッチンペーパー(図1及び図2参照)の下面に、非エンボス部160を有するクレープ紙120を重ね、クレープ紙120のエンボス凸部ECをクレープ紙20の非エンボス凸部NEに糊付けした(3枚のクレープ紙を重ねて一体化した)以外は、実施例1と同様にした。実施例7の条件及び結果を表1に示す。
[比較例1]
比較例1では、図20〜図23に示すキッチンペーパー100を用いた。比較例1では、エンボス条件として、ティップ トゥ ティップ(TIP TO TIP)形式を採用し、非エンボス部50、60の各面積率を37.4%とし、非エンボス部50、60のパターンを格子形状とした以外は、実施例1と同様にした。比較例1では、非エンボス部50と非エンボス部60とが対面して形成され、交差部CPを有する非エンボス空間LNが形成されている。比較例1の条件及び結果を表1に示す。
[比較例2]
比較例2では、図24〜図27に示すキッチンペーパー100を用いた。比較例2では、米坪21.2g/mの原紙を用い、非エンボス部50のパターンをハニカム形状とし、エンボス凸部の個数を2172個/144cmとし、クレープ紙10のエンボス凸部ECとクレープ紙20の非エンボス凸部NEとの糊付け面積率を8.1%とし、全エンボス凸部の容積を13275mmとし、非エンボス部50、非エンボス部60の各面積率を19.1%とした以外は、実施例1と同様にした。比較例2では、非エンボス部50と非エンボス部60とが対面して形成され、交差部CPを有する非エンボス空間LNが形成されている。比較例2の条件及び結果を表1に示す。
Figure 0006461448
表1より、実施例1〜実施例7(図1〜図18参照)では、滴下油量に対する試験片吸油率、および最終保持率のいずれも、比較例1、比較例2(図20〜図27参照)に対して高くなっている。また、滴下油量に対する試験片の戻り率は、比較例1、比較例2に対して低くなっている。すなわち、実施例1〜実施例7は、油保持性能が高いことを示している。特に、同じネステッド形式の積層構造(2プライ)を備える比較例2に対して、実施例1〜実施例7は、高い油保持性能を示している。
また、実施例1〜実施例7では、滴下油量に対する裏抜け率、裏抜け総率のいずれも、比較例1、比較例2に対して低くなっている。この結果は、実施例1〜実施例7が、油の裏抜けを抑制している(油が染み出し難い)ことを示している。特に、同じネステッド形式の積層構造(2プライ)を備える比較例2に対しても、実施例1〜実施例7は、油の裏抜けがし難いことを示している。
また、実施例1(図1〜図4参照)と実施例3(図7〜図10参照)とにおいて、非エンボス部が形成されたクレープ紙の位置が上下で逆の位置になっている。また、実施例5(図13、図14参照)と実施例6(図15、図16参照)とにおいても、非エンボス部が形成されたクレープ紙の位置が上下で逆の位置になっている。しかし、実施例1と実施例3、及び実施例5と実施例6は、同じネステッド形式の比較例2(図24〜図27参照)に対していずれも高い油保持性能が維持されている。この結果から、使用対象が接触する面がキッチンペーパー100の表面及び裏面に拘わらず、高い油保持性能を発揮し得ることが判る。
さらに、デザイン性を比較しても、実施例1〜実施例7では、キッチンペーパー100全体に非エンボス部が配置されているため、非エンボス空間が存在する比較例1及び比較例2に対してもデザイン性に劣るものではない(図1〜図18参照)。
これらの結果から、本実施形態のように、一対のシートを有し、該一対のシートがエンボス凸部の形成面がネステッド形式で対面する第1のシートと第2のシートとを有し、第1のシートがエンボス部と非エンボス部とを有し、かつ第2のシートがエンボス部を有しかつ非エンボス部を有さない衛生薄葉紙は、吸収性、デザイン性を維持しながら、荷重時の吸収性能に優れるものであることが判った。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
本国際出願は、2017年3月2日に出願された日本国特許出願2017−39660号に基づく優先権を主張するものであり、その全内容をここに援用する。
100 キッチンペーパー
ED エンボス凹部
NE 非エンボス凸部
10 クレープ紙
EC エンボス凸部
11 第1のシート領域
12 第2のシート領域
13 第3のシート領域
14 第4のシート領域
20 クレープ紙
21 第5のシート領域
22 第6のシート領域
23 第7のシート領域
24 第8のシート領域
30 エンボス部
31 第1のエンボス領域
32 第2のエンボス領域
33 第3のエンボス領域
34 第4のエンボス領域
40 エンボス部
41 第1のエンボス領域
42 第2のエンボス領域
43 第3のエンボス領域
44 第4のエンボス領域
NC エンボス凸部
50 非エンボス部
51 第1の非エンボス領域
52 第2の非エンボス領域
53 第3の非エンボス領域
54 第4の非エンボス領域
60 非エンボス部
62 第2の非エンボス領域
64 第4の非エンボス領域
70 領域
71 第1の領域
72 第2の領域
73 第3の領域
74 第4の領域

Claims (11)

  1. 2枚以上のシートを重ねて一体化された衛生薄葉紙であって、
    前記2枚以上のシートのうち重ね方向に隣り合う少なくとも2枚のシートで構成され、該2枚のシートのそれぞれにエンボス凸部と該エンボス凸部に対応するエンボス凹部とが表裏に複数形成された一対のシートを有し、
    前記一対のシートは、エンボス凸部の形成面がネステッド形式で対面する第1のシートと第2のシートとを有し、
    前記第1のシートは、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されたエンボス部と、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されない非エンボス部とを有し、
    前記第2のシートは、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されたエンボス部を有し、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されない非エンボス部を有さず、
    前記第1のシートの前記エンボス凸部の頂部は、第2のシートの前記非エンボス凸部に対面し、
    前記第2のシートの前記エンボス凸部の頂部は、第1のシートの前記非エンボス凸部に対面する、衛生薄葉紙。
  2. 前記2枚以上のシートのうち前記重ね方向の両端部の少なくとも一端に位置する端部シートを有し、
    前記端部シートは複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されたエンボス部と、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されない非エンボス部とを有する、請求項1に記載の衛生薄葉紙。
  3. 前記端部シートが、前記非エンボス部を有する前記第1のシートである、請求項2に記載の衛生薄葉紙。
  4. 前記2枚以上のシートのうち前記重ね方向の両端部の少なくとも一端に位置する端部シートを有し、
    前記端部シートは、複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されたエンボス部を有し、かつ複数のエンボス凸部と複数の非エンボス凸部とが形成されない非エンボス部を有さない、請求項1に記載の衛生薄葉紙。
  5. 前記端部シートが、前記非エンボス部を有さない前記第2のシートである、請求項4に記載の衛生薄葉紙。
  6. 前記2枚以上のシートは、それぞれ2つ以上のシート領域を有し、
    前記第1のシートの該シート領域の少なくとも1つのシート領域には、前記非エンボス部を有する非エンボス領域が形成され、
    前記第2のシートのシート領域には、前記非エンボス部を有さないエンボス領域のみが形成されている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の衛生薄葉紙。
  7. 前記非エンボス部は複数のパターンで形成されている、請求項1に記載の衛生薄葉紙。
  8. 前記複数のパターンのうち隣り合う2つのパターンが、360°/n回転対称(nは1以上の整数)である、請求項7に記載の衛生薄葉紙。
  9. 前記複数のパターンのうち隣り合う2つのパターンが、線対称である、請求項7に記載の衛生薄葉紙。
  10. 前記非エンボス部は、交差部を持たない、請求項1に記載の衛生薄葉紙。
  11. 前記非エンボス部の面積率が3〜16%である、請求項1に記載の衛生薄葉紙。
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