JP6460858B2 - 燃料噴射装置用ノズルプレート - Google Patents

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Description

この発明は、燃料噴射装置の燃料噴射口に取り付けられ、燃料噴射口から流出した燃料を微粒化して噴射する燃料噴射装置用ノズルプレート(以下、適宜ノズルプレートと略称する)に関するものである。
自動車等の内燃機関(以下、「エンジン」と略称する)は、燃料噴射装置から噴射された燃料と吸気管を介して導入された空気とを混合して可燃混合気を形成し、この可燃混合気をシリンダ内で燃焼させるようになっている。このようなエンジンは、燃料噴射装置から噴射された燃料と空気との混合状態がエンジンの性能に大きな影響を及ぼすことが知られており、特に、燃料噴射装置から噴射された燃料の微粒化がエンジンの性能を左右する重要な要素となることが知られている。
このような燃料噴射装置は、噴霧中の燃料の微粒化を図るため、バルブボディの燃料噴射口にノズルプレートを取り付けて、このノズルプレートに形成した複数の微小なノズル孔から燃料を噴射するようになっている。
図16は、このような従来のノズルプレート100を示すものである。この図16に示すノズルプレート100は、第1ノズルプレート101と第2ノズルプレート102とが積層されてなる積層構造体である。そして、図16及び図17に示すように、第1ノズルプレート101は、表裏に貫通する第1ノズル孔103A,103BがY軸に沿って延びる中心線104上の位置で且つX軸に沿って延びる中心線105に対して線対称の位置に一対形成されている。また、図16及び図18に示すように、第2ノズルプレート102は、第2ノズル孔106A,106BがX軸方向に沿って延びる中心線105上の位置で且つY軸に沿って延びる中心線104に対して線対称の位置に一対形成され、これら一対の第2ノズル孔106A,106Bが第1ノズルプレート101に突き当てられる面(表面)107側に形成された一対の湾曲溝108A,108B(第1湾曲溝108Aと第2湾曲溝108B)を介して第1ノズル孔103A,103Bに連通するようになっている。また、第2ノズルプレート102は、一対の湾曲溝108A,108Bが中心線104に沿って延びる連通溝110によって連通されている。
図16に示した従来のノズルプレート100は、バルブボディの燃料噴射口から噴射された燃料を第1ノズル孔103A,103Bから湾曲溝108A,108B内に導き入れ、湾曲溝108A,108Bに流入した燃料を湾曲溝108A,108Bによって旋回運動させながら第2ノズル孔106A,106Bから外部に流出させ、燃料霧化の質の改善を図っている(特許文献1参照)。
特表平10−507240号公報
しかしながら、図16及び図18に示すように、従来のノズルプレート100において、第2ノズルプレート102の第2ノズル孔106A,106Bは、燃料の流入端(第1ノズルプレート101側の開口端)から燃料の流出端(第2ノズルプレート102の外面側の開口端)まで同一内径の丸穴であり、燃料の流出端が第2ノズルプレート102の外面に直交するシャープエッジになっているため、噴霧中の燃料粒子の微粒化及び均質化が不十分であった。
そこで、本発明は、ノズル孔から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を十分に広げることができ、噴霧中の燃料微粒子をより一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子をより一層均質化し得るノズルプレートの提供を目的とする。
本発明は、燃料噴射装置1の燃料噴射口5に対向して配置され、前記燃料噴射口5から噴射された燃料を通過させるノズル孔6が形成された燃料噴射装置用ノズルプレート3に関するものである。この発明において、 前記ノズル孔6は、スワール室13及びこのスワール室13に開口する燃料案内溝18,20,62を介して前記燃料噴射口5に接続され、燃料流入端寄りの部分51と燃料流出端寄りの部分52に大別される。そして、前記ノズル孔6、前記スワール室13及び前記燃料案内溝18,20,62は、前記燃料噴射口5に対向して位置するプレート本体部8に形成されている。前記スワール室13は、前記燃料案内溝18,20,62から流入した燃料を旋回させながら前記ノズル孔6に導くようになっており、前記プレート本体部8の前記燃料噴射口5に対面する内面10側に形成されている。前記ノズル孔6の前記燃料流出端寄りの部分52は、燃料流動方向に沿った上流端55側のノズル孔6の内面が前記燃料流入端寄りの部分51のノズル孔6の内面に滑らかに接続され且つ燃料流出側開口端6bまで滑らかに流路断面積を漸増させる曲面54である。そして、前記曲面54は、前記ノズル孔6の中心に向かって凸形状になるように形成され、前記燃料流入端寄りの部分51に接続される前記上流端55における母線方向に沿った接線の方向が前記燃料流入端寄りの部分51の下流端における母線方向に沿った接線の方向に一致し、前記燃料流出側開口端6bが前記プレート本体部8の外面15に滑らかに接続され、前記燃料流出側開口端6bの母線方向に沿った接線の方向が前記プレート本体部8の外面15に沿った方向になっており、前記ノズル孔6内の燃料の流れをコアンダ効果によって拡げて薄膜化するように形成されている。
本発明に係るノズルプレートは、燃料案内溝からスワール室に流入した燃料がスワール室内で旋回させられながらノズル孔に導かれ、ノズル孔内を旋回しながら流動した燃料がコアンダ効果によってノズル孔の曲面に沿った流れを生じ、燃料の流れが曲面によって拡げられて薄膜化される。その結果、本発明に係るノズルプレートは、ノズル孔から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を十分に広げることができ、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層均質化することができる。
本発明の第1実施形態に係る燃料噴射装置用ノズルプレートが取り付けられた燃料噴射装置の使用状態を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態に係るノズルプレートを示す図である。図2(a)がノズルプレートの正面図であり、図2(b)が図2(a)のA1−A1線に沿って切断して示すノズルプレートの断面図であり、図2(c)がノズルプレートの背面図である。 図3(a)が図2(a)に示したノズルプレート3の一部(ノズル孔6の周辺部)を拡大して示す図であり、図3(b)が図2(b)のB1部の拡大断面図(図3(a)のA2−A2線に沿って切断して示す断面図)であり、図3(c)が図3(b)の右側面図(図2(c)のスワール室の近傍を拡大して示す図)であり、図3(d)が図3(b)のB2部の拡大断面図である。 第1実施形態の変形例1に係るノズルプレートを示す図であり、図4(a)がノズルプレートの平面図であり、図4(b)が図4(a)のA3−A3線に沿って切断して示すノズルプレートの断面図であり、図4(c)がノズルプレートの裏面図である。 第1実施形態の変形例2に係るノズルプレートを示す図であり、図5(a)がノズルプレートの一部(ノズル孔の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図5(b)が図5(a)のA4−A4線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図5(c)が図5(b)の一部拡大図(図3(d)に対応する図)である。 第1実施形態の変形例3に係るノズルプレートを示す図であり、図6(a)がノズルプレートの一部(ノズル孔の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図6(b)が図6(a)のA5−A5線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図6(c)が図6(b)の一部拡大図(図3(d)に対応する図)である。 第1実施形態の変形例4に係るノズルプレートを示す図であり、図7(a)がノズルプレートの一部(ノズル孔の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図7(b)が図7(a)のA6−A6線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図7(c)が図7(b)の一部拡大図(図3(d)に対応する図)である。 第1実施形態の変形例5に係るノズルプレートを示す図であり、図8(a)がノズルプレートの一部(ノズル孔の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図8(b)が図8(a)のA7−A7線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図8(c)が図8(b)の右側面図(図3(c)に対応する図)である。 第1実施形態の変形例6に係るノズルプレートを示す図であり、図9(a)がノズルプレートの一部(ノズル孔の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図9(b)が図9(a)のA8−A8線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図9(c)が図9(b)の右側面図(図3(c)に対応する図)である。 本発明の第2実施形態に係るノズルプレートを示す図であり、図10(a)がノズルプレート3の一部(ノズル孔6の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図10(b)が図10(a)のA9−A9線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図10(c)が図10(b)の一部拡大図(図3(d)に対応する図)であり、図10(d)が本実施形態に係るノズルプレート3のノズル孔6の変形例を示す図(図10(c)に対応する図)である。 本発明の第3実施形態に係るノズルプレートを示す図であり、図11(a)がノズルプレートの一部(ノズル孔の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図11(b)が図11(a)のA10−A10線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図11(c)が図11(b)の一部拡大図(図3(d)に対応する図)である。 本発明の第4実施形態に係るノズルプレートを示す図であり、図12(a)がノズルプレートの一部(ノズル孔の周辺部)を拡大して示す図(図11(a)に対応する図)であり、図12(b)が図12(a)のA11−A11線に沿って切断して示す断面図(図11(b)に対応する図)であり、図12(c)が図12(b)の一部拡大図(図11(c)に対応する図)である。 本発明の第5実施形態に係るノズルプレートを示す図であり、図13(a)がノズルプレートの一部(ノズル孔の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図13(b)が図13(a)のA12−A12線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図13(c)が図13(a)のA13−A13線に沿って切断して示す図であり、図13(d)が図13(b)の一部拡大図(図3(d)に対応する図)であり、図13(e)が図13(c)の一部拡大図である。 本発明の第5実施形態の変形例に係るノズルプレートを示す図であり、図14(a)がノズルプレートの一部(ノズル孔の周辺部)を拡大して示す図(図13(a)に対応する図)であり、図14(b)が図14(a)のA14−A14線に沿って切断して示す断面図(図13(b)に対応する図)であり、図14(c)が図14(a)のA15−A15線に沿って切断して示す図であり、図14(d)が図14(b)の一部拡大図(図13(d)に対応する図)であり、図14(e)が図14(c)の一部拡大図である。 本発明の第6実施形態に係るノズルプレート3を示す図であり、図15(a)がノズルプレートの一部(ノズル孔の周辺部)を拡大して示す図(図13(a)に対応する図)であり、図15(b)が図15(a)のA16−A16線に沿って切断して示す断面図(図13(b)に対応する図)であり、図15(c)が図15(b)の一部拡大図(図13(d)に対応する図)であり、図15(d)が本実施形態の変形例1を示す図(ノズル孔の燃料流出側開口端の平面図)であり、図15(e)が本実施形態の変形例2を示す図(ノズル孔の燃料流出側開口端の平面図)であり、図15(f)が本実施形態の変形例3を示す図(ノズル孔の燃料流出側開口端の平面図)である。 従来のノズルプレートを示す図である。図16(a)がノズルプレートの正面図であり、図16(b)が図16(a)のA21−A21線に沿って切断して示すノズルプレートの断面図である。 従来のノズルプレートを構成する第1ノズルプレートを示す図である。図17(a)が第1ノズルプレートの正面図であり、図17(b)が図17(a)のA22−A22線に沿って切断して示す第1ノズルプレートの断面図である。 従来のノズルプレートを構成する第2ノズルプレートを示す図である。図18(a)が第2ノズルプレートの正面図であり、図18(b)が図18(a)のA23−A23線に沿って切断して示す第2ノズルプレートの断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るノズルプレートが取り付けられた燃料噴射装置1の使用状態を模式的に示す図である。この図1に示すように、ポート噴射方式の燃料噴射装置1は、エンジンの吸気管2の途中に設置され、燃料を吸気管2内に噴射して、吸気管2内に導入された空気と燃料とを混合し、可燃混合気を生じさせるようになっている。
図2乃至図3は、本発明の第1実施形態に係るノズルプレート3を示す図である。なお、図2(a)がノズルプレート3の正面図であり、図2(b)が図2(a)のA1−A1線に沿って切断して示すノズルプレート3の断面図であり、図2(c)がノズルプレート3の背面図である。また、図3(a)が図2(a)に示したノズルプレート3の一部(ノズル孔6の周辺部)を拡大して示す図であり、図3(b)が図2(b)のB1部の拡大断面図(図3(a)のA2−A2線に沿って切断して示す断面図)であり、図3(c)が図3(b)の右側面図(図2(c)のスワール室13の近傍を拡大して示す図)であり、図3(d)が図3(b)のB2部の拡大断面図である。
図2に示すように、ノズルプレート3は、燃料噴射装置1のバルブボディ4の先端に取り付けられ、バルブボディ4の燃料噴射口5から噴射された燃料を複数(本実施形態においては4箇所)のノズル孔6から吸気管2側へ噴霧するようになっている。このノズルプレート3は、円筒状嵌合部7とこの円筒状嵌合部7の一端側に一体に形成されたプレート本体部8とからなる合成樹脂材料(例えば、PPS、PEEK、POM、PA、PES、PEI、LCP)製の有底筒状体である。そして、このノズルプレート3は、円筒状嵌合部7がバルブボディ4の先端側外周に隙間無く嵌合され、プレート本体部8の内面10がバルブボディ4の先端面11に当接させられた状態で、バルブボディ4に固定される。
プレート本体部8は、円板形状に形作られ、中心軸12の周りの同一円周上に等間隔で複数(4箇所)のノズル孔6が形成されている。このノズル孔6は、プレート本体部8の燃料噴射口5に対向する面(内面)10側に形成されたスワール室13の底面14に一端(燃料流入側開口端)6aが開口し、プレート本体部8の外面15(内面10に対して反対側に位置する面)側に他端(燃料流出側開口端)6bが開口するように形成されている。また、ノズル孔6は、プレート本体部8の内面10を平面視した場合、後述する第1楕円形状凹所26の中心26aと第2楕円形状凹所27の中心27aを結ぶ仮想直線16の中央17に位置するように形成されている(仮想直線16を2等分する位置に形成されている)。そして、ノズル孔6は、スワール室13、第1及び第2の燃料案内溝18,20を介してバルブボディ4の燃料噴射口5に接続されている。そのため、燃料噴射口5から噴射された燃料は、第1及び第2の燃料案内溝18,20、及びスワール室13を介してノズル孔6に導かれるようになっている。
また、プレート本体部8の外面15側には、ノズル孔6の中心と同心の有底状の凹み22が形成されている。この凹み22は、底面23の外径がノズル孔6よりも大きく、テーパ状内面24が底面23から有底状の凹み22の外方へ向かって拡開するように形成されており、ノズル孔6から燃料を噴射することにより生じる噴霧がテーパ状内面24に衝突しないように形成されている。なお、凹み22の底面23は、プレート本体部8の外面15の一部を構成している。
図2及び図3に示すように、スワール室13は、プレート本体部8の内面10側(燃料噴射口5に対向する面側)に形成された窪みである第1楕円形状凹所26と、第1楕円形状凹所26と同一の大きさ(平面形状が同一で且つ内面10からの深さが同一)の窪みである第2楕円形状凹所27とを組み合わせて形作られたような形状になっている。そして、第1楕円形状凹所26の長軸28と第2楕円形状凹所27の長軸30は、プレート本体部8の中心を通りX軸と平行の中心線31上又はプレート本体部8の中心を通りY軸と平行の中心線32上に位置している。すなわち、第2楕円形状凹所27は、その長軸30が第1楕円形状凹所26の長軸28の延長線上(中心線31上又は中心線32上)に配置され、且つ、その中心27a(長軸30と短軸34の交点)が第1楕円形状凹所26の中心26a(長軸28と短軸33の交点)から所定寸法(ε1)だけずらして配置されている。そして、このスワール室13は、第1楕円形状凹所26と第2楕円形状凹所27が部分的に重なり合い、第1楕円形状凹所26の長軸28の端部側で且つ第2楕円形状凹所27と重なり合わない第1楕円形状凹所26の長軸28の端部側に第1の燃料案内溝18が開口し、第2楕円形状凹所27の長軸30の端部側で且つ第1楕円形状凹所26と重なり合わない第2楕円形状凹所27の長軸30の端部側に第2の燃料案内溝20が開口している。
また、図3に示すように、スワール室13の第1楕円形状凹所26の側壁35は、第2の燃料案内溝20の第1楕円形状凹所26寄りの溝側壁36に滑らかな曲面37(平面視した形状がスワール室13の内方へ向けて凸の半円形の曲面)で接続されている。この曲面37は、第2楕円形状凹所27の長軸30上で第1楕円形状凹所26の側壁35と接続され、第2楕円形状凹所27の長軸30上で第2の燃料案内溝20の第1楕円形状凹所26寄りの溝側壁36に接続されている。また、スワール室13の第2楕円形状凹所27の側壁38は、第1の燃料案内溝18の第2楕円形状凹所27寄りの溝側壁40に滑らかな曲面41(平面視した形状がスワール室13の内方へ向けて凸の半円形の曲面)で接続されている。この曲面41は、第1楕円形状凹所26の長軸28上で第2楕円形状凹所27の側壁38と接続され、第1楕円形状凹所26の長軸28上で第1の燃料案内溝18の第2楕円形状凹所27寄りの溝側壁40に接続されている。したがって、第1の燃料案内溝18のスワール室13への開口部(接続部)42は、第1楕円形状凹所26の長軸28上になる。また、第2の燃料案内溝20のスワール室13への開口部(接続部)43は、第2楕円形状凹所27の長軸30上になる。そして、第1の燃料案内溝18の第1楕円形状凹所26(スワール室13)への開口部42と第2の燃料案内溝20の第2楕円形状凹所27(スワール室13)への開口部43は、スワール室13を平面視した場合に、仮想直線16の中央17に対して2回対称となるように位置している。また、スワール室13の側壁35,38とノズル孔6との間隔は、第1及び第2楕円形状凹所26,27の長軸28,30上(側壁35と曲面37との接続部と、側壁38と曲面41との接続部)で最も狭められる(小さくなる)ように形成されている。その結果、第1楕円形状凹所内26で旋回運動をする燃料の流れと第2楕円形状凹所27内で旋回運動する燃料の流れが作用し合い、スワール室13内における燃料の旋回速度が増加する。
図2及び図3に示すように、第1及び第2の燃料案内溝18,20は、スワール室13に接続される第1燃料案内溝部45と、燃料噴射口5から噴射された燃料を第1燃料案内溝部45に案内する第2燃料案内溝部46と、を有している。第1の燃料案内溝18の第1燃料案内溝部45と第2の燃料案内溝20の第1燃料案内溝部45は、スワール室13よりも深く形成され且つ同一の溝深さに形成され、第2燃料案内溝部46(第2燃料案内溝部46の分岐溝部分46a)との接続部からスワール室13への開口部42,43までの流路長さが同一寸法となるように形成されると共に、第2燃料案内溝部46(第2燃料案内溝部46の分岐溝部分46a)との接続部からスワール室13への開口部42,43までの部分が同一の溝幅となるように形成されている。また、隣合うスワール室13,13の一方に接続される第1燃料案内溝部45と隣合うスワール室13,13の他方に接続される第1燃料案内溝部45は、共通の第2燃料案内溝部46に接続されている。第2燃料案内溝部46は、プレート本体部8の内面10側の中央から放射状に等間隔で4箇所形成されている。そして、4箇所の第2燃料案内溝部46は、同一形状に形成されている。すなわち、4箇所の第2燃料案内溝部46は、プレート本体部8の内面10側の中央から第1燃料案内溝部45までの流路長さが同一であり、同一の溝幅及び同一の溝深さとなるように形成されている。なお、第2燃料案内溝部46の一対の分岐溝部分46a,46aは、第2燃料案内溝部46の溝幅の中心線46bを対称の軸とする線対称の形状になっている。このような第1及び第2の燃料案内溝18,20は、燃料噴射口5から噴射された燃料をスワール室13に同じ量だけ流入させることができる。
また、図2及び図3に示すように、第1燃料案内溝部45は、スワール室13の長軸28,30に直交するようにスワール室13に開口するスワール室側接続部45a(直線状部分)と、スワール室13に流入する燃料に仮想直線16の中央17から離れる方向の遠心力が作用するような湾曲流路部分45bと、を有している。ここで、内面10を平面視した場合、スワール室13の径方向内方端側に接続される第1の燃料案内溝18の湾曲流路部分45bは、内面10の径方向内方へ向かって凸の湾曲形状に形成されている。また、内面10を平面視した場合、スワール室13の径方向外方端側に接続される第2の燃料案内溝20の湾曲流路部分45bは、内面10の径方向外方へ向かって凸の湾曲形状に形成されている。その結果、第1の燃料案内溝18と第2の燃料案内溝20からスワール室13に流入した燃料は、スワール室13の側壁35,38の形状に沿って旋回する量が十分多くなる。
また、図2及び図3に示すように、第1及び第2の燃料案内溝18,20は、スワール室13への開口部42,43からスワール室13の内部へ延設されている。すなわち、第1の燃料案内溝18は、第1楕円形状凹所26への開口部42から第1楕円形状凹所26の側壁35に沿って第1楕円形状凹所26の内部まで溝幅(溝断面積)を漸減させながら延設された部分(第1スワール室内燃料案内溝部)47を有している。また、第2の燃料案内溝20は、第2楕円形状凹所27への開口部43から第2楕円形状凹所27の側壁38に沿って第2楕円形状凹所27の内部まで溝幅(溝断面積)を漸減させながら延設された部分(第2スワール室内燃料案内溝部)48を有している。そして、第1スワール室内燃料案内溝部47と第2スワール室内燃料案内溝部48は、スワール室13を平面視した場合に、仮想直線16の中央17に対して2回対称となるように形成されている。また、この第1スワール室内燃料案内溝部47と第2スワール室内燃料案内溝部48は、平面視した場合、ノズル孔6側の内側面50の形状が滑らかな弧形状(側壁35,38と同一方向に凸の弧形状)になっている。このような第1及び第2スワール室内燃料案内溝部47,48は、第1燃料案内溝部45,45からスワール室13内に供給された燃料をノズル孔6の接線方向に流れやすくすることにより、ノズル孔6へ向かう法線方向の流れを抑制し、スワール室13の側壁35,38に沿ってスワール室13の内部まで案内する。そして、第1及び第2スワール室内燃料案内溝部47,48側からノズル孔6に向かう燃料の流れは、第1及び第2スワール室内燃料案内溝部47,48がスワール室13よりも深く(第1及び第2の燃料案内溝18,20と同じ深さに)形成されているため、溝幅を漸減するように構成された第1及び第2スワール室内燃料案内溝部47,48によって絞られて増速させられるようになっている。
また、図3に示すように、ノズル孔6は、燃料流入端寄りの部分51と燃料流出端寄りの部分52に大別される。このノズル孔6の燃料流入端寄りの部分51は、スワール室13の底面14に直交するように開口する丸孔53であり、燃料流入側開口端6aから燃料流出端寄りの部分52まで同一内径となるように形成されている。また、ノズル孔6の燃料流出端寄りの部分52は、ノズル孔6の中心方向に向かって凸形状となる曲面54であり、燃料流入端寄りの部分51に接続される上流端(燃料の流動方向に沿って見た場合における上流端)55から燃料流出側開口端6bまで流路断面積を滑らかに漸増させるように形成されている。そして、曲面54は、図3(d)で示す断面形状において、真円を1/4にした1/4円弧形状になっており、燃料流入端寄りの部分51に接続される上流端55における母線方向に沿った接線の方向が燃料流入端寄りの部分51の丸孔53の母線方向に一致しており、燃料流出端側開口端6bの母線方向に沿った接線の方向がプレート本体部8の外面15(凹み22の底面23)に沿った方向(図3(d)におけるY軸に沿った方向)になっている。その結果、曲面54は、上流端55が丸孔53の内面に滑らかに(エッジや段差を生じることなく)接続され、燃料流出側開口端6bがプレート本体部8の外面15(凹み22の底面23)に滑らかに(エッジを生じることなく)接続されている。このような形状のノズル孔6の曲面54は、スワール室13からノズル孔6の丸孔53内に流入した燃料の流れをコアンダ効果によって拡げて薄膜化することができる。
以上のような構成の本実施形態に係るノズルプレート3は、第1及び第2の燃料案内溝18,20からスワール室13に流入した燃料がスワール室13内で同一方向に旋回させられながらノズル孔6に導かれ、ノズル孔6の丸孔53内を旋回しながら流動した燃料がコアンダ効果によってノズル孔6の曲面54に沿った流れを生じ、燃料の流れが曲面54によって拡げられて薄膜化する。その結果、本実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を十分に広げることができ、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層均質化することができる。
また、本実施形態に係るノズルプレート3によれば、第1及び第2の燃料案内溝18,20によってスワール室13の内部に導き入れられた燃料は、第1及び第2の燃料案内溝18,20のうちのスワール室13内に位置する部分(第1及び第2スワール室内燃料案内溝部47,48)によって、スワール室13の側壁35,38に沿った方向(同一の旋回方向)へ流動させられ且つ絞られることにより流速が増加する。さらに、スワール室13内において、第1の燃料案内溝18からの燃料と第2の燃料案内溝20からの燃料は、同一方向に旋回する際に作用し合って旋回速度及び旋回力を増す。したがって、本実施形態に係るノズルプレート3は、第1及び第2の燃料案内溝18,20をスワール室13の内部まで延設しないノズルプレートや従来例のノズルプレートと比較し、ノズル孔6を通過する燃料の旋回方向の速度成分が大きくなり、ノズル孔6の曲面54の作用効果と相俟って、ノズル孔6内の燃料の流れをより一層薄膜化することができるため、ノズル孔6から燃料が噴射されることによって生じる噴霧のばらつきを効果的に抑えることができ、より一層微細で均質な噴霧を可能にする。
また、本実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6の曲面54の上流端55がノズル孔6の丸孔53の内面に滑らかに(エッジや段差を生じることなく)接続されており、ノズル孔6の流路断面形状の急激な変化に伴う燃料の旋回エネルギーの損失を抑えることができるため、ノズル孔6の流路断面形状に急激な変化がある場合と比較し、ノズル孔6の曲面54によって生じるコアンダ効果を高めることができる。
(変形例1)
図4は、本変形例に係るノズルプレート3を示す図である。そして、図4(a)がノズルプレート3の平面図であり、図4(b)が図4(a)のA3−A3線に沿って切断して示すノズルプレート3の断面図であり、図4(c)がノズルプレート3の裏面図である。なお、本変形例のノズルプレート3は、第1実施形態に係るノズルプレート3と同一の構成部分に同一の符号を付し、第1実施形態に係るノズルプレート3の説明と重複する説明を省略する。
図4に示すように、本変形例に係るノズルプレート3は、第1実施形態に係るノズルプレート3の円筒状嵌合部7を省略した形状であり、第1実施形態に係るノズルプレート3のプレート本体部8に対応する部分のみからなっており、他の構成が第1実施形態に係るノズルプレート3と同様である。すなわち、本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6、スワール室13、第1及び第2の燃料案内溝18,20の構成が第1実施形態に係るノズルプレート3と同様である。また、本変形例に係るノズルプレート3は、第1実施形態に係るノズルプレート3と同様に、プレート本体部8の内面10がバルブボディ4の先端面11に当接させられた状態で、バルブボディ4に固定される。このような本変形例に係るノズルプレート3は、第1実施形態に係るノズルプレート3と同様の効果を得ることができる。なお、ノズルプレート3は、外形形状がバルブボディ4の先端側の形状に応じて適宜変形される。
(変形例2)
図5は、本変形例に係るノズルプレート3を示す図であり、図3に対応する図である。なお、図5(a)がノズルプレート3の一部(ノズル孔6の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図5(b)が図5(a)のA4−A4線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図5(c)が図5(b)の一部拡大図(図3(d)に対応する図)である。
図5に示す本変形例に係るノズルプレート3は、スワール室13と第1及び第2の燃料案内溝18,20の形状が図3(c)に示した形状と同様である。また、ノズル孔6の燃料流入端寄りの部分51の形状が図3(d)に示した形状と同様である。しかしながら、本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6の燃料流出端寄りの部分の曲面54の形状が第1実施形態に係るノズルプレート3と相違する。
すなわち、本変形例に係るノズルプレート3において、ノズル孔6の燃料流出端寄りの部分52の曲面54は、図5(b)〜(c)に示すように、第1実施形態に係るノズルプレート3の曲面54の曲率半径R1よりも大きな曲率半径R2(R2>R1)の円弧で、且つ、ノズル孔6の中心方向へ向かって凸形状の円弧で形作られている。そして、この曲面54は、燃料流入端寄りの部分51に接続される上流端(燃料の流動方向に沿って見た場合における上流端)55から燃料流出側開口端6bまで流路断面積を滑らかに漸増させるように形成されている。また、曲面54は、図5(c)の断面形状において、燃料流入端寄りの部分51に接続される上流端55における母線方向に沿った接線の方向が燃料流入端寄りの部分51の丸孔53の母線方向に一致しており、燃料流出端側開口端6bの母線方向に沿った接線の方向がプレート本体部8の外面15(凹み22の底面23)に対して斜め方向に交差するようになっている。その結果、曲面54は、上流端55が丸孔53の内面に滑らかに(エッジや段差を生じることなく)接続されている。このような形状のノズル孔6の曲面54は、スワール室13からノズル孔6の丸孔53内に流入した燃料の流れをコアンダ効果によって拡げて薄膜化することができる。また、本変形例に係るノズル孔の曲面54は、第1実施形態に係るノズルプレート3の曲面54よりも噴霧の拡がりを狭めることが可能になる。なお、本変形例に係るノズルプレートにおいて、曲面54の曲率半径R2を大きくすることにより、噴霧の拡がりが抑えられ、曲面54の曲率半径R2をR1に近づけることにより、噴霧の拡がりを大きくすることが可能になる。
以上のような本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を十分に広げることができ、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層均質化することができる。
(変形例3)
図6は、本変形例に係るノズルプレート3を示す図であり、図3に対応する図である。なお、図6(a)がノズルプレート3の一部(ノズル孔6の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図6(b)が図6(a)のA5−A5線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図6(c)が図6(b)の一部拡大図(図3(d)に対応する図)である。
図6に示す本変形例に係るノズルプレート3は、スワール室13と第1及び第2の燃料案内溝18,20の形状が図3(c)に示した形状と同様である。また、ノズル孔6の燃料流入端寄りの部分51の形状が図3(d)に示した形状と同様である。しかしながら、本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6の燃料流出端寄りの部分52の曲面54の形状が第1実施形態に係るノズルプレート3と相違する。
すなわち、本変形例に係るノズルプレート3において、ノズル孔6の燃料流出端寄りの部分52の曲面54は、図6(b)〜(c)に示すように、ノズル孔6の中心方向へ向かって凸形状の楕円弧(1/4楕円)で形作られている。そして、この曲面54は、燃料流入端寄りの部分51に接続される上流端(燃料の流動方向に沿って見た場合における上流端)55から燃料流出側開口端6bまで流路断面積を滑らかに漸増させるように形成されている。また、曲面54は、図6(c)の断面形状において、燃料流入端寄りの部分51に接続される上流端55における母線方向に沿った接線の方向が燃料流入端寄りの部分51の丸孔53の母線方向に一致しており、燃料流出端側開口端6bの母線方向に沿った接線の方向がプレート本体部8の外面15(凹み22の底面23)に沿った方向になっている。その結果、曲面54は、上流端55が丸孔53の内面に滑らかに(エッジや段差を生じることなく)接続され、燃料流出側開口端6bがプレート本体部8の外面15(凹み22の底面23)に滑らかに接続されている。このような形状のノズル孔6の曲面54は、スワール室13からノズル孔6の丸孔53内に流入した燃料の流れをコアンダ効果によって拡げて薄膜化することができる。また、本変形例に係るノズル孔の曲面54は、楕円の長軸と短軸の長さを変えることにより、噴霧の拡がり具合を変えることができる。
以上のような本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を十分に広げることができ、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層均質化することができる。
(変形例4)
図7は、本変形例に係るノズルプレート3を示す図であり、図3に対応する図である。なお、図7(a)がノズルプレート3の一部(ノズル孔6の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図7(b)が図7(a)のA6−A6線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図7(c)が図7(b)の一部拡大図(図3(d)に対応する図)である。
図7に示す本変形例に係るノズルプレート3は、スワール室13と第1及び第2の燃料案内溝18,20の形状が図3(c)に示した形状と同様である。しかしながら、本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6の形状が第1実施形態に係るノズルプレート3と相違する。
すなわち、本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6の燃料流入端寄りの部分51の丸孔53の長さが第1実施形態に係るノズルプレート3の丸孔53の長さよりも短くなっている。また、ノズル孔6の燃料流出端寄りの部分52は、燃料流動方向の上流端側のノズル孔6の内面が曲面54であり、燃料流動方向の下流端側のノズル孔6の内面が曲面54に滑らかに接続されるテーパ面56である。曲面54は、ノズル孔6の中心方向へ向かって凸形状の円弧(曲率半径R3の円弧)で形作られ、燃料流入端寄りの部分51の丸孔53に接続される上流端(燃料の流動方向に沿って見た場合における上流端)55からテーパ面56まで流路断面積を滑らかに漸増させるように形成されている。また、曲面54は、図7(c)の断面形状において、上流端55における母線方向に沿った接線の方向が燃料流入端寄りの部分51の丸孔53の母線方向に一致しており、下流端の母線方向に沿った接線の方向がテーパ面56の母線方向と一致するようになっている。テーパ面56は、図7(c)の断面形状において、燃料流動方向の上流端が曲面54の下流端に滑らかに接続され、燃料流動方向の上流端から下流端へ向かって流路断面積を漸増させるようになっている。このような形状のノズル孔6の曲面54及びテーパ面56は、スワール室13からノズル孔6の丸孔53内に旋回しながら流入した燃料の流れをコアンダ効果によって拡げて薄膜化することができる。なお、本変形例に係るノズルプレートにおいて、曲面54の曲率半径R3及びテーパ面56のテーパ角(θ)を変えることにより、噴霧の拡がり具合を変えることができる。
以上のような本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を十分に広げることができ、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層均質化することができる。
(変形例5)
図8は、本変形例に係るノズルプレート3を示す図であり、図3に対応する図である。なお、図8(a)がノズルプレート3の一部(ノズル孔6の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図8(b)が図8(a)のA7−A7線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図8(c)が図8(b)の右側面図(図3(c)に対応する図)である。
図8に示す本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6の形状が第1実施形態に係るノズルプレート3のノズル孔6の形状(図3(b)、(d)に示したノズル孔6の形状)と同一であり、スワール室13と第1及び第2の燃料案内溝18,20の形状が第1実施形態に係るノズルプレート3(図3(c)に示した形状)と異なる。
すなわち、本変形例に係るノズルプレート3は、スワール室13がノズル孔6と同心の円形形状に形成されている。また、第1の燃料案内溝18は、スワール室13の中心57を通りY軸と平行の中心線58とスワール室13の外縁60の交点61からX軸方向に沿って延びるように形成されている。また、第2の燃料案内溝20は、第1の燃料案内溝18をスワール室13の中心57の周りに180°回転させた形状になっている。そして、スワール室13、第1の燃料案内溝18、及び第2の燃料案内溝20は、同一の深さ寸法に形成されている。
このような本変形例に係るノズルプレート3は、第1及び第2の燃料案内溝18,20からスワール室13に流入した燃料がスワール室13の内部で同一方向に旋回させられながらノズル孔6に導かれ、ノズル孔6の丸孔53内を旋回しながら流動した燃料がコアンダ効果によってノズル孔6の曲面54に沿った流れを生じ、燃料の流れが曲面54によって拡げられて薄膜化する。その結果、本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を十分に広げることができ、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層均質化することができる。
(変形例6)
図9は、本変形例に係るノズルプレート3を示す図であり、図3に対応する図である。なお、図9(a)がノズルプレート3の一部(ノズル孔6の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図9(b)が図9(a)のA8−A8線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図9(c)が図9(b)の右側面図(図3(c)に対応する図)である。
図9に示す本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6の形状が第1実施形態に係るノズルプレート3のノズル孔6の形状(図3(b)、(d)に示したノズル孔6の形状)と同一であり、スワール室13と燃料案内溝62の形状が第1実施形態に係るノズルプレート3(図3(c)に示した形状)と異なる。
すなわち、本変形例に係るノズルプレート3は、スワール室13がノズル孔6と同心の円形形状に形成されている。また、燃料案内溝62は、スワール室13の中心57を通りX軸と平行の中心線63とスワール室13の外縁60の交点64からY軸方向に沿って延びるように形成されている。そして、スワール室13及び燃料案内溝62は、同一の深さ寸法に形成されている。
このような本変形例に係るノズルプレート3は、燃料案内溝62からスワール室13に流入した燃料がスワール室13の内部で旋回させられながらノズル孔6に導かれ、ノズル孔6の丸孔53内を旋回しながら流動した燃料がコアンダ効果によってノズル孔6の曲面54に沿った流れを生じ、燃料の流れが曲面54によって拡げられて薄膜化する。その結果、本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を十分に広げることができ、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層均質化することができる。
[第2実施形態]
図10は、本発明の第2実施形態に係るノズルプレート3を示す図であり、図3に対応する図である。なお、図10(a)がノズルプレート3の一部(ノズル孔6の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図10(b)が図10(a)のA9−A9線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図10(c)が図10(b)の一部拡大図(図3(d)に対応する図)であり、図10(d)が本実施形態に係るノズルプレート3のノズル孔6の変形例を示す図(図10(c)に対応する図)である。
図10に示す本実施形態に係るノズルプレート3は、スワール室13と第1及び第2の燃料案内溝18,20の形状が図3(c)に示した形状と同様である。また、ノズル孔6の燃料流出端寄りの部分52の形状が図3(d)に示した形状と同様である。しかしながら、本実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6の燃料流入端寄りの部分51の形状が第1実施形態に係るノズルプレート3と相違する。
すなわち、本実施形態に係るノズルプレート3において、ノズル孔6の燃料流入端寄りの部分51は、燃料流入側開口端6aから燃料流出端寄りの部分52まで流路断面積を漸減する燃料案内曲面65である。この燃料案内曲面65は、図10(b)〜(c)に示すように、燃料流動方向の上流端(ノズル孔6の燃料流入側開口端6a)がスワール室13の底面14に滑らかに接続されており、燃料流入側開口端6aにおける母線方向に沿った接線の方向がスワール室13の底面14に沿った方向(図10(b)のY軸に沿った方向)に一致するように形成されている。また、燃料案内曲面65は、図10(b)〜(c)に示すように、燃料流動方向の下流端が燃料流出端寄りの部分52に形成された曲面54に滑らかに接続されており、下流端における母線方向に沿った接線の方向が曲面54の上流端の母線方向に沿った接線の方向と一致するように形成されている。そして、燃料案内曲面65は、図10(b)〜(c)に示すように、ノズル孔6の中心方向へ向かって凸形状の円弧形状(真円を1/4にした1/4円弧形状)になっている。また、ノズル孔6の燃料流出端寄りの部分52に形成された曲面54は、燃料案内曲面65の下流端に滑らかに接続されており、燃料流動方向の上流端から下流端(ノズル孔6の燃料流出側開口端6b)に向けて流路断面積を漸増させるように形成されている。そして、曲面54は、図10(b)〜(c)に示すように、ノズル孔6の中心方向へ向かって凸形状の円弧形状(真円を1/4にした1/4円弧形状)になっている。なお、ノズル孔6は、燃料案内曲面65の曲率半径R4と曲面54の曲率半径R5を変えることにより、噴霧の拡がり具合を変えることができる。
以上のような本実施形態に係るノズルプレート3は、スワール室13内で旋回させられた燃料が燃料案内曲面65で滑らかにノズル孔6内に導き入れられ、燃料案内曲面65に沿って旋回しながら流動した燃料がコアンダ効果によってノズル孔6の曲面54に沿った流れを生じ、燃料の流れが曲面54によって拡げられて薄膜化する。その結果、本実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を十分に広げることができ、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層均質化することができる。なお、本実施形態に係るノズルプレート3の燃料案内曲面65は、燃料流入側開口端6aにおける母線方向に沿った接線の方向がスワール室13の底面14に斜めに交差するように形成してもよい。

(第2実施形態の変形例)
図10(d)に示すように、本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6の燃料流入端寄りの部分51の形状が第2実施形態に係るノズルプレート3と異なっている。すなわち、本変形例に係るノズルプレート3において、ノズル孔6の燃料流入端寄りの部分51は、燃料流入側開口端6aから燃料流出端寄りの部分52に向かって流路断面積を漸減する燃料案内曲面65aと、この燃料案内曲面65aの燃料流動方向下流端に滑らかに接続され且つノズル孔6の燃料流出端寄りの部分52に形成された曲面54まで流路断面積を変化させることなく延びる丸孔形状部分の内周面65bと、を有している。内周面65bは、燃料流動方向上流端が燃料案内曲面65aに滑らかに接続され、燃料流動方向下流端が曲面54に滑らかに接続されている。
このような本変形例に係るノズルプレート3は、第2実施形態に係るノズルプレート3と同様の効果を得ることができる。すなわち、本変形例に係るノズルプレート3は、スワール室13内で旋回させられた燃料が燃料案内曲面65aで滑らかにノズル孔6内に導き入れられ、燃料案内曲面65a及び内周面65bに沿って旋回しながら流動した燃料がコアンダ効果によってノズル孔6の曲面54に沿った流れを生じ、燃料の流れが曲面54によって拡げられて薄膜化する。その結果、本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を十分に広げることができ、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層均質化することができる。
[第3実施形態]
図11は、本発明の第3実施形態に係るノズルプレート3を示す図であり、図3に対応する図である。なお、図11(a)がノズルプレート3の一部(ノズル孔6の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図11(b)が図11(a)のA10−A10線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図11(c)が図11(b)の一部拡大図(図3(d)に対応する図)である。
図11に示す本実施形態に係るノズルプレート3は、スワール室13と第1及び第2の燃料案内溝18,20の形状が図3(c)に示した形状と同様である。しかしながら、本実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6の形状が第1実施形態に係るノズルプレート3と相違する。
すなわち、本実施形態に係るノズルプレート3において、ノズル孔6は、内面が燃料流入側開口端6aから燃料流出側開口端6bに向けて流路断面積を漸増させる曲面54である。この曲面54は、図11(b)〜(c)に示すように、ノズル孔6の中心方向へ向かって凸形状になっており、燃料流入側開口端6aがスワール室13の底面14に直交するように開口し、燃料流出側開口端6bがプレート本体部8の外面15(凹み22の底面23)に接するように開口している。なお、曲面54は、曲率半径R6がスワール室13の底面14と凹み22の底面23との間の板厚寸法tと同一の寸法になっている。
以上のような構成の本実施形態に係るノズルプレート3は、スワール室13内で同一方向に旋回させられながらノズル孔6内に導かれた燃料がコアンダ効果によって曲面54に沿った流れを生じ、燃料の流れが曲面54によって拡げられて薄膜化する。その結果、本実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を十分に広げることができ、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層均質化することができる。
[第4実施形態]
図12は、本発明の第4実施形態に係るノズルプレート3を示す図であり、第3実施形態に係るノズルプレート3の変形例を示す図である。なお、図12(a)がノズルプレート3の一部(ノズル孔6の周辺部)を拡大して示す図(図11(a)に対応する図)であり、図12(b)が図12(a)のA11−A11線に沿って切断して示す断面図(図11(b)に対応する図)であり、図12(c)が図12(b)の一部拡大図(図11(c)に対応する図)である。
図12に示す本実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6の曲面54の形状が第3実施形態に係るノズルプレート3と異なるものの、他の構成が第3実施形態に係るノズルプレート3と同一である。したがって、本実施形態に係るノズルプレート3は、第3実施形態に係るノズルプレート3と同一の構成部分に同一符号を付し、第3実施形態の説明と重複する説明を省略する。
本実施形態に係るノズルプレート3において、ノズル孔6は、内面が燃料流入側開口端6aから燃料流出側開口端6bに向けて流路断面積を漸増させる曲面54であり、且つ、ノズル孔6の中心方向へ向かって凸形状の曲面54である。そして、曲面54は、燃料流入側開口端6aにおける母線方向に沿った接線66がスワール室13の底面14に斜めに交差し、燃料流出側開口端6bにおける母線方向に沿った接線67がプレート本体部8の外面15(凹み22の底面23)に斜めに交差するようになっている。なお、曲面54は、曲率半径R7が第3実施形態に係るノズルプレート3の曲面54の曲率半径R6よりも大きな寸法になっている。
以上のような構成の本実施形態に係るノズルプレート3は、スワール室13内で同一方向に旋回させられながらノズル孔6内に導かれた燃料がコアンダ効果によって曲面54に沿った流れを生じ、燃料の流れが曲面54によって拡げられて薄膜化する。その結果、本実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を十分に広げることができ、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層均質化することができる。
また、本実施形態に係るノズルプレート3は、図12(c)において、曲面54の燃料流入側開口端6aの接線66とノズル孔6の中心軸68とのなす角(θ1)と、曲面54の燃料流出側開口端6bの接線67とノズル孔6の中心軸68とのなす角(θ2)と、曲面54の曲率半径R7を変えることにより、噴霧の拡がり具合を変えることができる。
[第5実施形態]
図13は、本発明の第5実施形態に係るノズルプレート3を示す図である。なお、図13(a)がノズルプレート3の一部(ノズル孔6の周辺部)を拡大して示す図(図3(a)に対応する図)であり、図13(b)が図13(a)のA12−A12線に沿って切断して示す断面図(図3(b)に対応する図)であり、図13(c)が図13(a)のA13−A13線に沿って切断して示す図であり、図13(d)が図13(b)の一部拡大図(図3(d)に対応する図)であり、図13(e)が図13(c)の一部拡大図である。
図13に示す本実施形態に係るノズルプレート3は、スワール室13、第1及び第2の燃料案内溝18,20が図3(c)に示した第1実施形態に係るノズルプレート3と同一であり、第1実施形態に係るノズルプレート3と同一の構成部分に同一符号を付し、第1実施形態の説明と重複する説明を省略する。
図13に示すように、ノズルプレート3は、ノズル孔6の燃料流出側開口端6bがノズル孔6の内面を形作る曲面54の一端で形作られ、ノズル孔6の燃料流入側開口端6aから曲面54までの範囲が同一流路断面積の丸孔53になっている。そして、ノズル孔6の曲面54は、燃料の流動方向下流側へ向かうに従って流路断面積を漸増させるように形成されており、ノズル孔6の中心方向へ向けて凸形状となるように形成されている。また、ノズル孔6の曲面54は、ノズル孔6の中心軸68に直交する仮想平面をX−Y座標面とし、このX−Y座標面に燃料流出側開口端6bを投影した場合、X−Y座標面上でノズル孔6の中心を通り且つX軸と平行の中心線を第1中心線70とし、X−Y座標面上でノズル孔6の中心を通り且つY軸と平行の中心線を第2中心線71とすると、燃料流出側開口端6bと第1中心線70との交点72a,72bから燃料流出側開口端6bと第2中心線71との交点73a,73bへ向かうに従って曲率半径が漸増(R8<R9)するように形成されている。その結果、X−Y座標面に投影された燃料流出側開口端6bは、第1中心線70に対して線対称の形状になっている。そして、曲面54の他端は、曲面54と隣り合うノズル孔6の他の内面(丸孔53の内面)に滑らかに接続されている。
以上のような構成の本実施形態に係るノズルプレート3は、スワール室13からノズル孔6の丸孔53内に旋回しながら流入した燃料の流れがコアンダ効果によって曲面54に沿った流れを生じ、燃料の流れが曲面54によって拡げられて薄膜化される。その結果、本実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を十分に拡げることができ、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層均質化することができる。
また、本実施形態に係るノズルプレート3は、曲面54の曲率半径が燃料流出側開口端6bと第1中心線70との交点72a,72bから燃料流出側開口端6bと第2中心線71との交点73a,73bへ向かうに従って漸増(曲率半径R8から曲率半径R9まで漸増)するように形成されており、曲面54の曲率半径の大きな部分(曲率半径R9の部分)で燃料の流れの拡がり具合が大きくなり、曲面54の曲率半径が小さな部分(曲率半径R8の部分)で燃料の流れの拡がり具合が小さくなるように形作られている。その結果、本実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されて生じる噴霧をY軸方向に沿って2方向に大きく拡げ、ノズル孔6から燃料が噴射されて生じる噴霧をX軸方向に沿って2方向に小さく拡げることが可能になる。
(第5実施形態の変形例)
図14は、本発明の第5実施形態の変形例に係るノズルプレート3を示す図である。なお、図14(a)がノズルプレート3の一部(ノズル孔6の周辺部)を拡大して示す図(図13(a)に対応する図)であり、図14(b)が図14(a)のA14−A14線に沿って切断して示す断面図(図13(b)に対応する図)であり、図14(c)が図14(a)のA15−A15線に沿って切断して示す図であり、図14(d)が図14(b)の一部拡大図(図13(d)に対応する図)であり、図14(e)が図14(c)の一部拡大図である。
図14に示す本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6の形状が第5実施形態に係るノズルプレート3と相違する。なお、図14に示す本変形例に係るノズルプレート3は、第5実施形態に係るノズルプレート3と同一の構成部分に同一符号を付し、第5実施形態の説明と重複する説明を省略する。
図14に示すように、ノズルプレート3は、ノズル孔6の燃料流出側開口端6bがノズル孔6の内面を形作る曲面54の一端で形作られ、ノズル孔6の燃料流入側開口端6aから曲面54までの範囲が同一流路断面積の丸孔53になっている。そして、ノズル孔6の曲面54は、丸孔53の燃料流動方向下流側端(Z軸方向に沿った端部)の同一円周上に滑らかに接続され、燃料の流動方向下流側へ向かうに従って流路断面積を漸増させるように形成されており、ノズル孔6の中心方向へ向けて凸形状となるように形成されている。また、ノズル孔6の曲面54は、ノズル孔6の中心軸68に直交する仮想平面をX−Y座標面とし、このX−Y座標面に燃料流出側開口端6bを投影した場合、X−Y座標面上でノズル孔6の中心を通り且つX軸と平行の中心線を第1中心線70とし、X−Y座標面上でノズル孔6の中心を通り且つY軸と平行の中心線を第2中心線71とすると、燃料流出側開口端6bと第2中心線71との交点73a,73bから燃料流出側開口端6bと第1中心線70との交点72a,72bへ向かうに従って曲率半径が漸増(R10<R11)するように形成されている。その結果、X−Y座標面に投影された燃料流出側開口端6bは、第1中心線70に対して線対称の形状になっている。そして、曲面54の他端は、曲面54と隣り合うノズル孔6の他の内面(丸孔53の内面)に滑らかに接続されている。なお、図14(d)に示すように、曲面54は、燃料流出側開口端6bの第2中心線71上の位置において、ノズルプレート3の外面12(凹み22の底面23)に滑らかに接続される(母線方向に沿った接線がノズルプレート3の外面15(底面23)と一致する。
以上のような構成の本変形例に係るノズルプレート3は、第5実施形態に係るノズルプレート3と同様に、スワール室13からノズル孔6の丸孔53内に旋回しながら流入した燃料の流れがコアンダ効果によって曲面54に沿った流れを生じ、燃料の流れが曲面54によって拡げられて薄膜化される。その結果、本変形例に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を十分に拡げることができ、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層均質化することができる。
また、本変形例に係るノズルプレート3は、曲面54の曲率半径が燃料流出側開口端6bと第2中心線71との交点73a,73bから燃料流出側開口端6bと第1中心線70との交点72a,72bへ向かうに従って漸増(曲率半径R10から曲率半径R11まで漸増)するように形成されており、曲面54の曲率半径の小さな部分(曲率半径R10の部分)で燃料の流れの拡がり具合が大きくなり、曲面54の曲率半径が大きな部分(曲率半径R11の部分)で燃料の流れの拡がり具合が小さくなるように形作られている。その結果、本実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されて生じる噴霧をY軸方向に沿って2方向に大きく拡げ、ノズル孔6から燃料が噴射されて生じる噴霧をX軸方向に沿って2方向に小さく拡げることが可能になる。
[第6実施形態]
図15は、本発明の第6実施形態に係るノズルプレート3を示す図であり、第5実施形態に係るノズルプレート3の変形例を示す図である。なお、図15(a)がノズルプレート3の一部(ノズル孔6の周辺部)を拡大して示す図(図13(a)に対応する図)であり、図15(b)が図15(a)のA16−A16線に沿って切断して示す断面図(図13(b)に対応する図)であり、図15(c)が図15(b)の一部拡大図(図13(d)に対応する図)である。
図15に示す本実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6の曲面54が第5実施形態に係るノズルプレート3と相違するが、他の構成部分が第5実施形態に係るノズルプレート3と同一であるので、第5実施形態に係るノズルプレート3と同一の構成部分に同一符号を付し、第5実施形態の説明と重複する説明を省略する。
図15に示すように、ノズルプレート3は、ノズル孔6の燃料流出側開口端6bの一部分がノズル孔6の内面の一部分を形作る曲面54の一端で形作られ、ノズル孔6の曲面54以外の部分が丸孔53になっている。曲面54は、燃料の流動方向下流側へ向かうに従って流路断面積を漸増させるように形成されており、ノズル孔6の中心方向へ向けて凸形状となるように形成されている。また、曲面54は、ノズル孔6の中心軸68に直交する仮想平面をX−Y座標面とし、X−Y座標面に燃料流出側開口端6bを投影した場合、X−Y座標面上でノズル孔6の中心を通り且つX軸と平行の中心線を第1中心線70とし、X−Y座標面上でノズル孔6の中心を通り且つY軸と平行の中心線を第2中心線71とすると、燃料流出側開口端6bと第1中心線70の2箇所の交点72a,72bから燃料流出側開口端6bと第2中心線71の2箇所の交点73a,73bのうちの一方(交点73a)に向かうに従って曲率半径が漸増するように形成されている。そして、曲面54の他端は、曲面54と隣り合うノズル孔6の他の内面(丸孔53の内面)に滑らかに接続されている。
以上のような構成の本実施形態に係るノズルプレート3は、スワール室13からノズル孔6の丸孔53内に旋回しながら流入した燃料の流れがコアンダ効果によって曲面54に沿った流れを生じ、燃料の流れが曲面54によって拡げて薄膜化される。その結果、本実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6から燃料が噴射されることによって生じる噴霧を一方向に大きく拡げることができ、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層微細化することができると共に、噴霧中の燃料微粒子を従来例よりも一層均質化することができる。
(第6実施形態の変形例1)
本実施形態に係るノズルプレート3は、曲面54の開始位置が燃料流出側開口端6bと第1中心線70の2箇所の交点72a,72bになっているが(図15(a)参照)、曲面54の開始位置74a,74bを燃料流出側開口端6b上の別の位置(例えば、燃料流出側開口端6bと第2中心線71との交点73b寄りの位置)にずらしてもよい(図15(d)参照)。
(第6実施形態の変形例2)
また、本実施形態に係るノズルプレート3は、図15(e)に示すように、図15(d)に示した曲面54をノズル孔6の中心軸68の周りに所定角度だけ回転させた状態(例えば、曲面54をノズル孔6の中心軸68に対して時計回り方向へ角度θ3だけ回転させた状態)で形成してもよい。
(第6実施形態の変形例3)
また、本実施形態に係るノズルプレート3は、図15(f)に示すように、曲面54の開示位置を燃料流出側開口端6b上の1点(例えば、燃料流出側開口端6bと第2中心線71との交点73b)とし、曲面54の曲率半径を燃料流出側開口端6b上の別の1点(例えば、燃料流出側開口端6bと第2中心線71との交点73a)に向けて漸増させるようにしてもよい。
[その他の実施形態]
上記第1実施形態に係るノズルプレート3は、第1及び第2スワール室内燃料案内溝部47,48を先端に向かうにしたがって溝幅を漸減させることによって溝断面積を漸減させるようになっているが、これに限られず、第1及び第2スワール室内燃料案内溝部47,48を先端に向かうにしたがって溝幅を漸減させると共に溝深さを漸減させることによって溝断面積を漸減させるようにしてもよい。
また、上記各実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6をプレート本体部8の中心の周りに等間隔で4箇所形成する態様を例示したが、これに限られず、ノズル孔6をプレート本体部8の中心の周りに等間隔で2箇所以上の複数箇所に形成するようにしてもよい。
また、上記各実施形態に係るノズルプレート3は、ノズル孔6をプレート本体部8の中心の周りに不等間隔で複数形成するようにしてもよい。
また、上記各実施形態に係るノズルプレート3は、主として射出成形によって形作られが、これに限られず、金属を切削加工等することによって形成してもよく、また、メタルインジェクションモールド法を使用して形成してもよい。
1……燃料噴射装置、3……ノズルプレート(燃料噴射装置用ノズルプレート)、5……燃料噴射口、6……ノズル孔、8……プレート本体部、10……内面、13……スワール室、18,20,62……燃料案内溝、51……燃料流入端寄りの部分、52……燃料流出端寄りの部分、54……曲面

Claims (9)

  1. 燃料噴射装置の燃料噴射口に対向して配置され、前記燃料噴射口から噴射された燃料を通過させるノズル孔が形成された燃料噴射装置用ノズルプレートにおいて、
    前記ノズル孔は、スワール室及びこのスワール室に開口する燃料案内溝を介して前記燃料噴射口に接続され、燃料流入端寄りの部分と燃料流出端寄りの部分に大別され、
    前記ノズル孔、前記スワール室及び前記燃料案内溝は、前記燃料噴射口に対向して位置するプレート本体部に形成され、
    前記スワール室は、前記燃料案内溝から流入した燃料を旋回させながら前記ノズル孔に導くようになっており、前記プレート本体部の前記燃料噴射口に対面する内面側に形成され、
    前記ノズル孔の前記燃料流出端寄りの部分は、燃料流動方向に沿った上流端側のノズル孔の内面が前記燃料流入端寄りの部分のノズル孔の内面に滑らかに接続され且つ燃料流出側開口端まで滑らかに流路断面積を漸増させる曲面であり
    前記曲面は、前記ノズル孔の中心に向かって凸形状になるように形成され、前記燃料流入端寄りの部分に接続される前記上流端における母線方向に沿った接線の方向が前記燃料流入端寄りの部分の下流端における母線方向に沿った接線の方向に一致し、前記燃料流出側開口端が前記プレート本体部の外面に滑らかに接続され、前記燃料流出側開口端の母線方向に沿った接線の方向が前記プレート本体部の外面に沿った方向になっており、前記ノズル孔内の燃料の流れをコアンダ効果によって拡げて薄膜化するように形成された、
    ことを特徴とする燃料噴射装置用ノズルプレート。
  2. 前記ノズル孔は、燃料流入側開口端が前記スワール室の底面に位置し、前記燃料流出側開口端が前記プレート本体部の外面に位置し、
    前記ノズル孔の前記燃料流入端寄りの部分は、前記燃料流入側開口端から前記燃料流出端寄りの部分の上流端まで同一流路断面積となるように形成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置用ノズルプレート。
  3. 前記ノズル孔は、燃料流入側開口端が前記スワール室の底面に位置し、前記燃料流出側開口端が前記プレート本体部の外面に位置し、
    前記ノズル孔の前記燃料流入端寄りの部分は、前記燃料流入側開口端から前記燃料流出端寄りの部分の上流端まで流路断面積を漸減する燃料案内曲面であり、
    前記ノズル孔の前記燃料流出端寄りの部分に形成された前記曲面は、前記燃料案内曲面に滑らかに接続された、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置用ノズルプレート。
  4. 前記ノズル孔は、燃料流入側開口端が前記スワール室の底面に位置し、前記燃料流出側開口端が前記プレート本体部の外面に位置し、
    前記ノズル孔の前記燃料流入端寄りの部分は、前記燃料流入側開口端から前記燃料流出端寄りの部分に向かって流路断面積を漸減する燃料案内曲面と、この燃料案内曲面に滑らかに接続され且つ前記ノズル孔の前記燃料流出端寄りの部分に形成された前記曲面まで流路断面積を変化させることなく延びる内周面と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置用ノズルプレート。
  5. 前記燃料案内曲面は、前記燃料流入側開口端が前記スワール室の底面に滑らかに接続された
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の燃料噴射装置用ノズルプレート。
  6. 燃料噴射装置の燃料噴射口に対向して配置され、前記燃料噴射口から噴射された燃料を通過させるノズル孔が形成された燃料噴射装置用ノズルプレートにおいて、
    前記ノズル孔は、スワール室及びこのスワール室に開口する燃料案内溝を介して前記燃料噴射口に接続され、燃料流入端寄りの部分と燃料流出端寄りの部分に大別され、燃料流入側開口端が前記スワール室の底面に位置し、燃料流出側開口端がプレート本体部の外面に位置し、
    前記ノズル孔、前記スワール室及び前記燃料案内溝は、前記燃料噴射口に対向して位置するプレート本体部に形成され、
    前記スワール室は、前記燃料案内溝から流入した燃料を旋回させながら前記ノズル孔に導くようになっており、前記プレート本体部の前記燃料噴射口に対面する内面側に形成され、
    前記ノズル孔の前記燃料流入端寄りの部分は、前記燃料流入側開口端から前記燃料流出端寄りの部分の上流端まで同一流路断面積の丸孔であり、
    前記ノズル孔の前記燃料流出端寄りの部分は、前記燃料流出側開口端に向かうに従って流路断面積を漸増させるように形成され、燃料流動方向に沿った上流端側の前記ノズル孔の内面が前記燃料流入端寄りの部分の前記ノズル孔の内面に滑らかに接続され且つ前記燃料流出側開口端に向かうに従って滑らかに流路断面積を漸増させる曲面であって、燃料流動方向の下流端側の前記ノズル孔の内面が前記曲面に滑らかに接続されるテーパ面であり、
    前記曲面は、前記ノズル孔の中心に向かって凸形状になるように形成され、前記燃料流入端寄りの部分に接続される前記上流端における母線方向に沿った接線の方向が前記燃料流入端寄りの部分の下流端における母線方向に沿った接線の方向に一致し、前記燃料流動方向の下流端の母線方向に沿った接線が前記テーパ面の母線方向と一致し、前記ノズル孔内の燃料の流れをコアンダ効果によって拡げて薄膜化するように形成された、
    ことを特徴とする燃料噴射装置用ノズルプレート。
  7. 燃料噴射装置の燃料噴射口に対向して配置され、前記燃料噴射口から噴射された燃料を通過させるノズル孔が形成された燃料噴射装置用ノズルプレートにおいて、
    前記ノズル孔は、スワール室及びこのスワール室に開口する燃料案内溝を介して前記燃料噴射口に接続され、
    前記ノズル孔、前記スワール室及び前記燃料案内溝は、前記燃料噴射口に対向して位置するプレート本体部に形成され、
    前記スワール室は、前記燃料案内溝から流入した燃料を旋回させながら前記ノズル孔に導くようになっており、前記プレート本体部の前記燃料噴射口に対面する内面側に形成され、
    前記ノズル孔の燃料流入側開口端は、前記スワール室の底面に位置し、
    前記ノズル孔の燃料流出側開口端は、前記プレート本体部の外面に位置し、
    前記ノズル孔の内面は、前記燃料流入側開口端から前記燃料流出側開口端まで流路断面積を漸増させる曲面であり、
    前記曲面は、前記ノズル孔の中心に向かって凸形状になるように形成され、前記燃料流入側開口端が前記スワール室の底面に直交するように開口し、前記燃料流出側開口端が前記プレート本体部の外面に接するように開口し、曲率半径が前記スワール室の底面と前記プレート本体部の外面との間の板厚寸法と同一の寸法になっており、前記燃料流入側開口端から前記燃料流出側開口端へ向かう燃料の流れをコアンダ効果によって拡げて薄膜化するように形成された、
    ことを特徴とする燃料噴射装置用ノズルプレート。
  8. 燃料噴射装置の燃料噴射口に対向して配置され、前記燃料噴射口から噴射された燃料を通過させるノズル孔が形成された燃料噴射装置用ノズルプレートにおいて、
    前記ノズル孔は、スワール室及びこのスワール室に開口する燃料案内溝を介して前記燃料噴射口に接続され、
    前記ノズル孔、前記スワール室及び前記燃料案内溝は、前記燃料噴射口に対向して位置するプレート本体部に形成され、
    前記スワール室は、前記燃料案内溝から流入した燃料を旋回させながら前記ノズル孔に導くようになっており、前記プレート本体部の前記燃料噴射口に対面する内面側に形成され、
    前記ノズル孔の燃料流出側開口端は、前記ノズル孔の内面を形作る曲面の一端で形作られ、
    前記曲面は、燃料の流動方向下流側へ向かうに従って流路断面積を漸増させるように形成され、前記ノズル孔の中心軸に直交する仮想平面をX−Y座標面とし、前記X−Y座標面に前記燃料流出側開口端を投影した場合、前記X−Y座標面上で前記ノズル孔の中心を通り且つX軸と平行の中心線を第1中心線とし、前記X−Y座標面上で前記ノズル孔の中心を通り且つY軸と平行の中心線を第2中心線とすると、前記燃料流出側開口端と前記第1中心線との交点から前記燃料流出側開口端と前記第2中心線との交点へ向かうに従って曲率半径が漸増するように形成され、前記ノズル孔内の燃料の流れをコアンダ効果によって拡げて薄膜化するように形成されており、
    前記曲面の他端は、前記曲面と隣り合う前記ノズル孔の他の内面に滑らかに接続された、
    ことを特徴とする燃料噴射装置用ノズルプレート。
  9. 燃料噴射装置の燃料噴射口に対向して配置され、前記燃料噴射口から噴射された燃料を通過させるノズル孔が形成された燃料噴射装置用ノズルプレートにおいて、
    前記ノズル孔は、スワール室及びこのスワール室に開口する燃料案内溝を介して前記燃料噴射口に接続され、
    前記ノズル孔、前記スワール室及び前記燃料案内溝は、前記燃料噴射口に対向して位置するプレート本体部に形成され、
    前記スワール室は、前記燃料案内溝から流入した燃料を旋回させながら前記ノズル孔に導くようになっており、前記プレート本体部の前記燃料噴射口に対面する内面側に形成され、
    前記ノズル孔の内面は、燃料流入側開口端から燃料流出側開口端まで延びる流路断面積が一定の丸孔の内面の前記燃料流出側開口端側の一部分が曲面になっており、
    前記曲面は、前記ノズル孔の中心に向かって凸形状になるように形成され、燃料の流動方向下流側へ向かうに従って流路断面積を漸増させるように形成され、前記丸孔の内面に滑らかに接続され、前記ノズル孔内の燃料の流れをコアンダ効果によって拡げて薄膜化するように形成された、
    ことを特徴とする燃料噴射装置用ノズルプレート。
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