JP6460307B2 - 漏電検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電源に接続される回路の漏電を検出する漏電検出装置に関する。
電動モータにより駆動走行する電動車両や、エンジンと電動モータを併用して駆動走行するハイブリッド電動車両には、直流電源として多数の電池セルが積層された電池パックを備えている。このような直流電源における漏電を検出する漏電検出装置が知られている。また、漏電検出装置としては、強制漏電部(プリチェック回路)を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に係る漏電検出装置は、直流電源の負極側に接続されており、直流電源に漏電が生じた際に発生する漏電波形を検出することで、直流電源が漏電したと判定する。
また、強制漏電部は、直流電源を強制的に地絡させるものであり、漏電検出装置が漏電を確実に検出することができるか否かを確認するために用いられる。このような強制漏電回路としては、例えば、接地された漏電抵抗と、スイッチとからなり、当該スイッチを直流電源に接続した構成を挙げることができる。
漏電検出装置の動作確認時には、制御装置が強制漏電部のスイッチをオンにすることで、擬似的に直流電源を漏電させる。この状態で、漏電検出装置が漏電波形を検出できたならば、漏電検出装置が正常に動作している、と判断することができる。
しかしながら、強制漏電部のスイッチをオンにした瞬間に、漏電波形が乱れるという現象が発生する。このように漏電波形が乱れると、直流電源における漏電を正しく検出出来ない虞がある。
さらに、漏電検出装置が直流電源の負極側に接続されている場合、直流電源の負極側における微小漏電を検出することができないという問題がある。微小漏電とは、漏電を検出する検出回路の検出波形に変化が現れにくい、数MΩ〜数十MΩといった漏電を検出すべき漏電抵抗(通常は数百kΩ)よりも高い抵抗値で漏電が発生している状態をいう。漏電検出装置が直流電源の正極側に接続されている場合は、直流電源の正極側における微小漏電を検出することができない。
特開2010−178454号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、強制漏電部による擬似的な漏電を発生させた直後に漏電波形が乱れることを防止してより確実に漏電波形を検出することができるとともに、微小漏電をより確実に検出することができる漏電検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、直列に接続された複数の直流電源を備える回路の漏電検出装置であって、前記直流電源同士による総和電圧の中間の電位である中間電位に接続され、直流電源において漏電が生じた漏電波形を検出する漏電検出部と、スイッチング素子を介して前記中間電位に接続され、当該スイッチング素子がオンになることで前記直流電源を漏電させる強制漏電部と、前記漏電検出部から前記漏電波形が入力されるとともに、前記強制漏電部のスイッチング素子のオン、オフを制御する駆動信号を送信する制御部とを備え、前記制御部は、前記スイッチング素子をオンにする駆動信号を送信した後の所定時間である第1区間、前記スイッチング素子をオフにする駆動信号を送信した後の所定時間である第2区間のうち前記第2区間において、前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が第1閾値より高いならば、前記直流電源の負極側で漏電が発生したと判定し、前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第1閾値よりも低い第2閾値よりも低いならば、前記直流電源の正極側で漏電が発生したと判定することを特徴とする漏電検出装置にある。
かかる第1の態様では、スイッチング素子がオンになった直後の第1区間において、漏電波形が乱れることを防止し、漏電波形をより確実に検出することができる。また、漏電検出装置が直流電源の中間電位に接続されることで、直流電源で生じた微小漏電を検出することができ、かつ、直流電源の正極側又は負極側の何れか一方で微小漏電が生じていると検出することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載する漏電検出装置において、前記制御部は、前記第1区間において、前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第1閾値より高いならば、前記直流電源の正極側で漏電が発生したと判定し、前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第2閾値よりも低いならば、前記直流電源の負極側で漏電が発生したと判定することを特徴とする漏電検出装置にある。
かかる第2の態様では、第2区間のみならず、第1区間における漏電波形に基づくので、より確実に漏電を判定することができる。
本発明の第3の態様は、第1の態様に記載する漏電検出装置において、前記制御部は、前記第2区間において、前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第1閾値よりも一定時間継続して高いならば、前記直流電源の負極側で漏電が発生したと判定し、前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第2閾値よりも一定時間継続して低いならば、前記直流電源の正極側で漏電が発生したと判定することを特徴とする漏電検出装置にある。
かかる第3の態様では、より確実に漏電の発生を判定することができる。
本発明の第4の態様は、第1の態様に記載する漏電検出装置において、前記制御部は、前記第2区間において、前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第1閾値よりも高くなった回数が所定回数を上回るならば、前記直流電源の負極側で漏電が発生したと判定し、前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第2閾値よりも低くなった回数が所定回数を上回るならば、前記直流電源の正極側で漏電が発生したと判定することを特徴とする漏電検出装置にある。
かかる第4の態様では、より確実に漏電の発生を判定することができる。
本発明の第5の態様は、第2の態様に記載する漏電検出装置において、前記制御部は、前記第1区間において、前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第2閾値よりも一定時間継続して低いならば、前記直流電源の負極側で漏電が発生したと判定し、前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第1閾値よりも一定時間継続して高いならば、前記直流電源の正極側で漏電が発生したと判定することを特徴とする漏電検出装置にある。
かかる第5の態様では、より確実に漏電の発生を判定することができる。
本発明の第6の態様は、第2の態様に記載する漏電検出装置において、前記制御部は、前記第1区間において、前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第2閾値よりも低くなった回数が所定回数を上回るならば、前記直流電源の負極側で漏電が発生したと判定し、前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第1閾値よりも高くなった回数が所定回数を上回るならば、前記直流電源の正極側で漏電が発生したと判定することを特徴とする漏電検出装置にある。
かかる第6の態様では、より確実に漏電の発生を判定することができる。
本発明によれば、強制漏電部による擬似的な漏電を発生させた直後に漏電波形が乱れることを防止してより確実に漏電波形を検出することができるとともに、微小漏電をより確実に検出することができる漏電検出装置が提供される。
実施形態1に係る漏電検出装置の概略構成図である。 制御部から強制漏電部に送信された駆動信号と、検出回路で検出された検出波形との関係を表すタイミングチャートである。 従来の漏電検出装置の概略構成図である。 従来の漏電検出装置における、制御部から強制漏電部に送信された駆動信号と、検出回路で検出された検出波形との関係を表すタイミングチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。なお、実施形態の説明は例示であり、本発明は以下の説明に限定されない。
〈実施形態1〉
図1は本実施形態に係る漏電検出装置の概略構成図である。本実施形態に係る漏電検出装置1により漏電の発生を監視される対象として、電動自動車の直流電源(二次電池)を例として説明する。電動自動車は、直流電源40P及び直流電源40Nを備え、直流電源40Pの負極に直流電源40Nの正極が直列に接続された回路50を有している。直流電源40P及び40Nの電圧をそれぞれV、Vとし、V、Vは同等な電圧とする。なお、V、Vは完全に一致していなくても後述する従来構成に比べ漏電検出波形の安定性を向上させることができるが、VとVの電圧差が小さいほど安定性が向上する。これらの直流電源による総和電圧の半分の電圧になる直流電源40P及び40N同士の間の接続点Xにおける電位を中間電位とする。なお、回路50の正極と接続点X間の電圧と、回路50の負極と接続点X間の電圧が同等な電圧差であれば、直流電源の個数は限定されない。つまり、複数の直流電源による総和電圧が半分の電圧になる接続点Xにおける電位を中間電位とする。また、回路50の負極から正極間における直流電源電圧を抵抗などで半分ずつ分圧し、分圧点の電位を中間電位として接続してもよい。
直流電源40P及び直流電源40Nには、コンタクタCp及びコンタクタCnを介して、電気自動車を走行させる電動モータ41(負荷)が接続されている。
直流電源40Pの正極側で漏電が発生した場合、直流電源40P側が抵抗RPiで接地した状態となる。同様に、直流電源40Nの正極側で漏電が発生した場合、直流電源40N側が抵抗RNiで接地した状態となる。
このような回路50で発生した漏電を検出する漏電検出装置1は、漏電検出部10と、強制漏電部20と、制御部30とを備えている。
漏電検出部10は、直流電源40P及び直流電源40Nにおいて生じた漏電を検出するものである。本実施形態では、漏電検出部10は、信号発生器11、フィルタ12、検出回路13、コンデンサC、及び抵抗Rcを備えている。
信号発生器11は、制御部30からの制御信号に基づき、所定周波数のパルスを生成する。信号発生器11には抵抗RcとコンデンサCが直列に接続されており、コンデンサCの一端側(抵抗Rcとは反対側)は中間電位に接続されている。コンデンサCにより、直流電源40P及び直流電源40Nを含む回路と漏電検出部10とが直流的に分離されている。フィルタ12は、コンデンサCと抵抗Rcとの間に接続されている。フィルタ12は、具体的には、抵抗やコンデンサ等から構成されており、検出回路13に入力されるノイズを除去する。
検出回路13は、直流電源40において漏電が生じた際に漏電波形を検出するものである。具体的には、検出回路13は、フィルタ12を介して入力される電圧に基づいて、コンデンサCの電圧を検出し、当該電圧と所定の閾値とを比較することで、漏電波形を検出する。例えば、検出回路13により検出された波形が所定の閾値を超えた場合、当該波形を非漏電波形と称する。そのような所定の閾値としては、直流電源40において漏電が生じていないときに測定された波形に基づいて予め定めておく。また、検出回路13により検出された波形が所定の閾値未満である場合、当該波形を漏電波形と称する。
このような漏電検出部10は、制御部30の制御信号により信号発生器11にパルスを生成させるように構成されている。また、漏電検出部10は、検出回路13が非漏電波形又は漏電波形を検出すると、何れかの波形を検出したことを表す漏電検出信号を制御部30に送信するようになっている。なお、非漏電波形及び漏電波形を検出波形と総称する。
強制漏電部20は、スイッチング素子SWを介して接続点X、すなわち中間電位に接続され、スイッチング素子SWがオンになることで直流電源40P及び直流電源40Nを強制的に漏電させるものである。本実施形態では、強制漏電部20は、スイッチング素子SWの一例としてトランジスタを抵抗Rを介して接地させ、制御部30からの信号(以後、駆動信号と称する)に基づいてスイッチング素子SWのオン・オフが切り替えられるように構成してある。
このような強制漏電部20は、通常はスイッチング素子SWをオフにして接続点Xから切り離しておき、制御部30から駆動信号が送信されると、スイッチング素子SWをオンに切り替えるようになっている。スイッチング素子SWがオンになると、直流電源40P及び直流電源40Nは抵抗Rを介して強制的に接地される。
制御部30は、強制漏電部20のスイッチング素子SWのオン・オフを制御する駆動信号を送信するなど、漏電検出装置1の動作を制御するものであり、また、直流電源40P及び直流電源40Nにて漏電しているかを判定する機能を有している。制御部30の一例としては電気自動車のBMU(Battery Management Unit)が挙げられる。
図2を用いて、このような漏電検出装置1の動作について説明する。図2は制御部から強制漏電部に送信された駆動信号と、検出回路で検出された検出波形との関係を表すタイミングチャートである。縦軸は電圧であり、横軸は時間である。縦軸のVcc及びVeeは、漏電検出部10でのモニタ可能な検出波形の電圧の上限値及び下限値である。
制御部30がオフの駆動信号を強制漏電部20に送信し、スイッチング素子SWをオフにしている時間をT1とする。T1後に、制御部30がオンの駆動信号を強制漏電部20に送信し、スイッチング素子SWをオンにしている時間をT2とする。T2後に、制御部30がオフの駆動信号を強制漏電部20に送信し、スイッチング素子SWをオフにしている時間をT3とする。
図2(1)を用いて、回路50で漏電が発生していない、すなわち、抵抗RNi及び抵抗RPi(図1参照)の抵抗値が非常に大きい場合において、検出回路13で検出される検出波形について説明する。
まず、時間T1に示すように、制御部30は、オフの駆動信号を強制漏電部20に送信することで、スイッチング素子SWをオフにしておく。これにより、強制漏電部20が回路50から切り離された状態となる。
この時間T1では、漏電検出部10の検出回路13においては、検出波形として非漏電波形が検出される。
次に、時間T2に示すように、制御部30は、オンの駆動信号を強制漏電部20に送信することで、スイッチング素子SWをオンにしておく。これにより、強制漏電部20が回路50に接続され、スイッチング素子SWおよび抵抗RLを介して回路50が地絡した状態となる。
このような強制漏電部20により擬似的に回路50が地絡した状態となるので、検出回路13においては、検出波形として漏電波形が検出される。
上述したように、漏電検出部10及び強制漏電部20は、何れも、回路50の直流電源40P及び直流電源40Nの中間電位に接続されている。これにより、詳細は後述するが、強制漏電部20のスイッチング素子SWがオンになる立ち上がり時において、漏電波形が乱れることを防止することができる。
次に、時間T3に示すように、制御部30は、オフの駆動信号を強制漏電部20に送信することで、スイッチング素子SWをオフにしておく。これにより、強制漏電部20が回路50から切断された状態となり、検出回路13においては、検出波形として非漏電波形が検出される。
このように、制御部30がスイッチング素子SWをオンにして回路50を強制的に漏電させたとき(時間T2)には漏電波形が検出され、制御部30がスイッチング素子SWをオフにして回路50を地絡させない状態としたとき(時間T3)には非漏電波形が検出される。すなわち、強制漏電部20が擬似的に作り出した回路50の漏電状態に対応して、漏電検出部10が正しく漏電を検出することができる、と制御部30は判定することができる。
図2(2)を用いて、回路50の直流電源40Nの負極側で微小漏電が発生した場合、すなわち、抵抗RNiが抵抗RPiよりも十分小さい抵抗値である場合において、検出回路13で検出される検出波形について説明する。
まず、時間T1に示すように、制御部30は、オフの駆動信号を強制漏電部20に送信することで、スイッチング素子SWをオフにしておく。これにより、強制漏電部20が回路50から切り離された状態となり、漏電検出部10では検出波形として非漏電波形が検出される。
次に、時間T2に示すように、制御部30は、オンの駆動信号を強制漏電部20に送信することで、スイッチング素子SWをオンにしておく。これにより、強制漏電部20が回路50に接続され、スイッチング素子SW及び抵抗Rを介して回路50が地絡した状態となる。
この時間T2においては、漏電検出部10は検出波形として漏電波形を検出するが、スイッチング素子SWをオンにする駆動信号の送信後の所定時間(当該駆動信号の立ち上がり後から所定の時間)である第1区間においては、漏電波形の電圧が低下している。特に第1区間の始めの方では、漏電波形の電圧がVeeを下回っている。時間の経過とともに漏電波形の電圧が徐々に上昇し、第1区間後には漏電波形が安定している。換言すれば、第1区間とは、スイッチング素子SWをオンにした直後から漏電波形が定常的な状態になるまでの時間をいう。
さらに、時間T3に示すように、制御部30は、オフの駆動信号を強制漏電部20に送信することで、スイッチング素子SWをオフにしておく。これにより、強制漏電部20が回路50から切断された状態となる。
この時間T3においては、漏電検出部10は検出波形として漏電波形を検出するが、スイッチング素子SWをオフにする駆動信号の送信後の所定時間(当該駆動信号の立ち下がり後から所定の時間)である第2区間においては、漏電波形の電圧が上昇している。特に第2区間の始めの方では、漏電波形の電圧がVccを上回っている。時間の経過とともに漏電波形の電圧が徐々に低下し、第2区間後に漏電波形が安定している。換言すれば、第2区間とは、スイッチング素子SWをオフにした直後から漏電波形が定常的な状態になるまでの時間をいう。
このように、直流電源40Nの負極側において抵抗RNiで漏電が生じていると、第1区間では漏電波形の電圧が低下し、第2区間においては漏電波形の電圧が上昇する。なお、このような漏電波形の傾向は、抵抗RNiが非常に小さい微小漏電の場合のみならず、通常の漏電であっても同様である。
図2(3)を用いて、回路50の直流電源40Pの正極側で微小漏電が発生した場合、すなわち、抵抗RPiが抵抗RNiよりも十分小さい抵抗値である場合において、検出回路13で検出される検出波形について説明する。
まず、時間T1に示すように、制御部30は、オフの駆動信号を強制漏電部20に送信することで、スイッチング素子SWをオフにしておく。これにより、強制漏電部20が回路50から切り離された状態となり、漏電検出部10では検出波形として非漏電波形が検出される。
次に、時間T2に示すように、制御部30は、オンの駆動信号を強制漏電部20に送信することで、スイッチング素子SWをオンにしておく。これにより、強制漏電部20が回路50に接続され、スイッチング素子SW及び抵抗Rを介して回路50が地絡した状態となる。
この時間T2においては、漏電検出部10は検出波形として漏電波形を検出するが、第1区間においては、漏電波形の電圧が上昇している。特に第1区間の始めの方では、漏電波形の電圧がVccを上回っている。時間の経過とともに漏電波形の電圧が徐々に低下し、第1区間後には漏電波形が安定している。
さらに、時間T3に示すように、制御部30は、オフの駆動信号を強制漏電部20に送信することで、スイッチング素子SWをオフにしておく。これにより、強制漏電部20が回路50から切断された状態となる。
この時間T3においては、漏電検出部10は検出波形として漏電波形を検出するが、第2区間においては、漏電波形の電圧が低下している。特に第2区間の始めの方では、漏電波形の電圧がVeeを下回っている。時間の経過とともに漏電波形の電圧が徐々に上昇し、第2区間後に漏電波形が安定している。
このように、直流電源40Pの正極側において抵抗RPiで漏電が生じていると、第1区間では漏電波形の電圧が上昇し、第2区間においては漏電波形の電圧が低下する。なお、このような漏電波形の傾向は、抵抗RPiが非常に小さい微小漏電の場合のみならず、通常の漏電であっても同様である。
制御部30は、このような漏電波形の傾向を検出するための第1閾値及び第2閾値が予めメモリ等に保持している。第1閾値は、第1区間又は第2区間において漏電波形の電圧が上昇しているか否かを判定する基準となる電圧値である。第2閾値は、第1区間又は第2区間において漏電波形の電圧が低下しているか否かを判定する基準となる電圧値である。第2閾値は第1閾値よりも低い値である。このような第1閾値及び第2閾値を用いて、制御部30は次のように微小漏電の検出をする。
制御部30は、図2(2)に示すように、第2区間において、漏電波形の電圧と第1閾値とを比較し、漏電波形の電圧が第1閾値よりも高い電圧であるならば、回路50の直流電源40Nの負極側で漏電が発生していると判定する。
または、制御部30は、図2(3)に示すように、第2区間において、漏電波形の電圧と第2閾値とを比較し、漏電波形の電圧が第2閾値よりも低い電圧であるならば、回路50の直流電源40Pの正極側で漏電が発生していると判定する。
すなわち、制御部30は、第2区間における漏電波形と、第1閾値及び第2閾値とに基づいて、直流電源40Pの正極側、又は直流電源40Nの負極側のいずれかで漏電が発生しているかを検出することができる。
また、制御部30は、上述した第2区間における漏電波形に基づいた漏電の検出のみならず、第1区間における漏電波形に基づいた漏電の検出をあわせて用いてもよい。
具体的には、制御部30は、図2(2)に示すように、第2区間において漏電波形の電圧が第1閾値よりも高い電圧であり、かつ、第1区間において漏電波形の電圧が第2閾値よりも低い電圧であることを条件として、回路50の直流電源40Nの負極側で漏電が発生していると判定する。
または、制御部30は、図2(3)に示すように、第2区間において漏電波形の電圧が第2閾値よりも低い電圧であり、かつ、第1区間において漏電波形の電圧が第1閾値よりも高い電圧であることを条件として、回路50の直流電源40Pの正極側で漏電が発生していると判定する。
すなわち、制御部30は、第1区間及び第2区間における漏電波形と、第1閾値及び第2閾値とに基づいて、直流電源40Pの正極側、又は直流電源40Nの負極側のいずれかで漏電が発生しているかを検出することができる。第2区間のみならず、第1区間における漏電波形に基づくので、より確実に漏電を判定することができる。
ここで、従来の構成を有する漏電検出装置100について説明する。図3は、従来の漏電検出装置の概略構成図である。なお、本実施形態に係る漏電検出装置1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
漏電検出装置100は、本実施形態に係る漏電検出装置1と異なる点は、漏電検出装置100が直流電源40Nの負極側である接続点Yに接続されていることにある。すなわち、漏電検出装置100は、中間電位に接続されていない。
図4は、従来の漏電検出装置における、制御部から強制漏電部に送信された駆動信号と、検出回路で検出された検出波形との関係を表すタイミングチャートである。
図4(1)に示すように、回路50に漏電が発生していない状態では、制御部30がスイッチング素子SWをオンにすると、強制漏電部20により回路50が擬似的に地絡され、検出回路13では検出波形として漏電波形が検出される。このとき、第1区間においては、電圧がVcc側に上昇し、一部はVccを超えている。
このように中間電位ではなく、直流電源40Nの負極側に漏電検出装置100を接続した場合、強制漏電部20により回路50を擬似的に漏電させると、第1区間において漏電波形が乱れてしまい、正しく漏電波形を検出できないことがある。
しかしながら、本実施形態に係る漏電検出装置1では、第1区間において漏電波形が乱れないので、強制漏電実施時の漏電波形をより確実に検出することができる。
また、図4(2)の第2区間に示すように、回路50の直流電源40Nの負極側で微小漏電が発生した場合、すなわち、抵抗RNiが抵抗RPiよりも十分小さい抵抗値である場合、検出回路13で検出される検出波形は、第1区間及び第2区間にて電圧がVee又はVcc側に上昇も低下もしていない。すなわち、検出波形は第1区間及び第2区間にて第1閾値及び第2閾値を超えるような電圧の変動がない。
このため、第2区間における検出波形は、漏電が発生していない図4(1)の検出波形と区別することが困難である。したがって、従来の漏電検出装置100では、直流電源40Nの負極側における微小漏電を検出することができない。
しかしながら、本実施形態に係る漏電検出装置1は、回路50の中間電位に接続されることで、回路50に生じた微小漏電を検出することができ、かつ、直流電源40Pの正極側又は直流電源40Nの負極側の何れか一方で微小漏電が生じていると検出することができる。
〈他の実施形態〉
実施形態1において、漏電波形の電圧が第1閾値より高い、又は第2閾値より低いかによって、微小漏電を検出したが、このような判定方法に限定されない。
例えば、制御部30は、漏電波形の電圧が第1閾値よりも一定時間継続して高い、又は第2閾値よりも一定時間継続して低いことを検出したら、微小漏電を発生したと判定してもよい。
他にも、制御部30は、漏電波形の電圧が第1閾値よりも高くなった回数が所定回数を上回る、又は第2閾値よりも低くなった回数が所定回数を上回ったことを検出したら、微小漏電を発生したと判定してもよい。
上述したような判定方法によれば、ノイズ等で漏電波形の電圧が一時的に第1閾値又は第2閾値を超えたことで微小漏電を発生したと誤認識することなどを抑制し、より確実に微小漏電を検出することができる。
本発明は、直流電源に接続される回路の漏電を検出する漏電検出装置の産業分野で利用することができる。
SW スイッチング素子
X 接続点
1 漏電検出装置
10 漏電検出部
11 信号発生器
12 フィルタ
13 検出回路
20 強制漏電部
30 制御部
40N、40P 直流電源
41 電動モータ
50 回路
100 漏電検出装置

Claims (6)

  1. 直列に接続された複数の直流電源を備える回路の漏電検出装置であって、
    前記直流電源同士による総和電圧の中間の電位である中間電位に接続され、直流電源において漏電が生じた漏電波形を検出する漏電検出部と、
    スイッチング素子を介して前記中間電位に接続され、当該スイッチング素子がオンになることで前記直流電源を漏電させる強制漏電部と、
    前記漏電検出部から前記漏電波形が入力されるとともに、前記強制漏電部のスイッチング素子のオン、オフを制御する駆動信号を送信する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記スイッチング素子をオンにする駆動信号を送信した後の所定時間である第1区間、前記スイッチング素子をオフにする駆動信号を送信した後の所定時間である第2区間のうち前記第2区間において、
    前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が第1閾値より高いならば、前記直流電源の負極側で漏電が発生したと判定し、
    前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第1閾値よりも低い第2閾値よりも低いならば、前記直流電源の正極側で漏電が発生したと判定する
    ことを特徴とする漏電検出装置。
  2. 請求項1に記載する漏電検出装置において、
    前記制御部は、
    前記第1区間において、
    前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第1閾値より高いならば、前記直流電源の正極側で漏電が発生したと判定し、
    前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第2閾値よりも低いならば、前記直流電源の負極側で漏電が発生したと判定する
    ことを特徴とする漏電検出装置。
  3. 請求項1に記載する漏電検出装置において、
    前記制御部は、前記第2区間において、
    前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第1閾値よりも一定時間継続して高いならば、前記直流電源の負極側で漏電が発生したと判定し、
    前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第2閾値よりも一定時間継続して低いならば、前記直流電源の正極側で漏電が発生したと判定する
    ことを特徴とする漏電検出装置。
  4. 請求項1に記載する漏電検出装置において、
    前記制御部は、前記第2区間において、
    前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第1閾値よりも高くなった回数が所定回数を上回るならば、前記直流電源の負極側で漏電が発生したと判定し、
    前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第2閾値よりも低くなった回数が所定回数を上回るならば、前記直流電源の正極側で漏電が発生したと判定する
    ことを特徴とする漏電検出装置。
  5. 請求項2に記載する漏電検出装置において、
    前記制御部は、前記第1区間において、
    前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第2閾値よりも一定時間継続して低いならば、前記直流電源の負極側で漏電が発生したと判定し、
    前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第1閾値よりも一定時間継続して高いならば、前記直流電源の正極側で漏電が発生したと判定する
    ことを特徴とする漏電検出装置。
  6. 請求項2に記載する漏電検出装置において、
    前記制御部は、前記第1区間において、
    前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第2閾値よりも低くなった回数が所定回数を上回るならば、前記直流電源の負極側で漏電が発生したと判定し、
    前記漏電検出部が検出した漏電波形の電圧が前記第1閾値よりも高くなった回数が所定回数を上回るならば、前記直流電源の正極側で漏電が発生したと判定する
    ことを特徴とする漏電検出装置。
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