JP6460109B2 - セラミック材料 - Google Patents

セラミック材料 Download PDF

Info

Publication number
JP6460109B2
JP6460109B2 JP2016534329A JP2016534329A JP6460109B2 JP 6460109 B2 JP6460109 B2 JP 6460109B2 JP 2016534329 A JP2016534329 A JP 2016534329A JP 2016534329 A JP2016534329 A JP 2016534329A JP 6460109 B2 JP6460109 B2 JP 6460109B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vanadium oxide
vanadium
ceramic material
less
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016534329A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016009759A1 (ja
Inventor
廣瀬 左京
左京 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Publication of JPWO2016009759A1 publication Critical patent/JPWO2016009759A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6460109B2 publication Critical patent/JP6460109B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G31/00Compounds of vanadium
    • C01G31/02Oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/622Forming processes; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B21/00Machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D20/00Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

本発明は、セラミック材料、より詳細には酸化バナジウムを含有するセラミック材料に関する。
近年の電子機器の性能向上を背景に、熱源となるCPU(中央処理装置)、パワーアンプ、FET(電界効果トランジスタ)、IC(集積回路)、ボルテージレギュレータなどの電子部品の数が増加し、投入されるエネルギーの増加も重なって、発熱の問題が顕著化している。特に、スマートフォンやタブレット型端末のようなモバイル機器では、この熱により、電池の容量が劣化したり、構成する電子機器の信頼性に深刻な影響を与えたりする問題がある。したがって、機器の内部の温度を、より高度に制御することが求められている。
上記のような熱源から生じた熱の制御は、既存の熱マネジメントソリューションである冷却ファン、ヒートパイプ、ヒートシンク、サーマルシート、ペルチェ素子などにより行われており、例えば、特許文献1には、ヒートシンクとファンまたはペルチェ素子を組み合わせた冷却装置が記載されている(特許文献1を参照)。
しかしながら、上記のようなヒートシンクとファンまたはペルチェ素子を組み合わせた冷却装置は、構造が比較的複雑であることに加え、機器が大きくなり、特にスマートフォンやタブレット型端末等の薄型の機器には使用しにくい。さらには、電力を消費するので、低消費電力(バッテリーの持ち時間)の観点からも不利である。
したがって、スマートフォンやタブレット型端末等の薄型の機器では、現状、温度の制御は、筺体を介する放熱による手段しかなく、熱源と筺体をサーマルシートなどで熱結合し熱を逃がしている。
特開2010−223497号公報
上記のような筺体を介する放熱は、筺体の表面積が限られていることから、限界がある。したがって、各熱源の温度を測定し、温度が所定の温度以上になった場合に、CPUなどのパフォーマンスを制限する(発熱自体を抑制する)ことで対応している。即ち、筺体の温度上昇が、CPU等のパフォーマンスの妨げになっていることがある。当然、このような筐体を介した放熱、換言すれば機器全体への伝熱による放熱においては、バッテリーにも熱が伝わることになり、電池容量の経時的な低下に繋がっているともいえる。
そこで、本発明者は、結晶構造相転移や磁気相転移等に伴い熱を吸収するセラミック材料を、電子機器の熱源付近に配置することにより、無電源で使用可能な冷却デバイスとすることを検討した。このように冷却デバイスに用いるセラミック材料は、可能な限り大きな吸熱量を有することが好ましい。
したがって、本発明の目的は、吸熱量が大きな酸化バナジウムを主成分とするセラミック材料を提供することにある。
本発明者は、上記問題を解消すべく鋭意検討した結果、酸化バナジウム(典型的には、二酸化バナジウム)の吸熱量と、窒素濃度には強い相関があり、窒素濃度を小さくすることにより、具体的には50質量ppm以下とすることにより、高い吸熱量を得ることができることを見出し、本発明に至った。
本発明の第1の要旨によれば、酸化バナジウムと、この酸化バナジウムに対して50質量ppm以下の窒素とを含有することを特徴とする、セラミック材料が提供される。
本発明の第2の要旨によれば、酸化バナジウムを主成分とするセラミック材料の吸熱量を向上させる方法であって、セラミック材料中に前記酸化バナジウムに対する窒素濃度を50質量ppm以下とすることを特徴とする方法が提供される。
本発明の第3の要旨によれば、上記セラミック材料を含んで成る冷却デバイスが提供される。
本発明の第4の要旨によれば、上記冷却デバイスを有して成る電子部品が提供される。
本発明の第5の要旨によれば、上記冷却デバイスまたは上記電子部品を有して成る電子機器が提供される。
本発明によれば、酸化バナジウムを主成分とするセラミック材料において、酸化バナジウムに対する窒素濃度を50質量ppm以下とすることにより、高い吸熱量を有するセラミック材料を提供することができる。
図1は、試料番号1の示差走査熱量測定結果を示す。 図2は、試料番号8の示差走査熱量測定結果を示す。
本発明のセラミック材料は、潜熱により熱を吸収する。このようなセラミック材料は、過剰な熱を潜熱により一時的に吸収することにより、時間的な熱の平準化をすることで、高い冷却効果を得ることが可能になる。
上記セラミック材料は、潜熱により熱を吸収する酸化バナジウムを主成分とする。上記酸化バナジウムは、バナジウムおよび酸素を含んでいればよく、例えば、複合酸化物、および他の元素がドープされた酸化物も包含する。
ここに、主成分とは、セラミック材料中に50質量%以上含まれる成分を意味し、特に60質量%以上、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、さらに好ましくは98質量%以上、例えば98.0〜99.8質量%含まれる成分を意味する。
その他の成分としては、特に限定されないが、他のセラミック材料、例えばガラス、ならびに不純物として含まれるNa、Al、Cr、Fe、Ni、Mo、Sb、Ca、Siおよびこれらの酸化物等が挙げられる。
上記他の元素としては、ドープ元素として酸化バナジウムに含ませ得るものであれば特に限定されず、例えばW、Ta、MoおよびNbが挙げられる。
上記酸化バナジウムは、好ましくは30J/g以上、より好ましくは40J/g以上、さらに好ましくは60J/g以上、さらにより好ましくは70J/g以上の潜熱量を有する。このように大きな潜熱量を有することにより、より小さな体積で大きな冷却効果を発揮できるので、小型化の点で有利である。ここに、「潜熱」とは、物質の相が変化するときに必要とされる熱エネルギーの総量であり、本明細書においては、固体−固体の相転移、例えば電気・磁気・構造相転移に伴う吸発熱量の事をいう。
本発明のセラミック材料に含まれる酸化バナジウムは、バナジウムおよびM(ここに、Mは、W、Ta、MoおよびNbから選ばれる少なくとも一種である)を含み、バナジウムとMの合計を100モル部としたときのMの含有モル部が0モル部以上約5モル部以下である酸化バナジウムであってもよい。なお、Mは必須成分ではなく、Mの含有モル部は0であってもよい。
また、本発明のセラミック材料に含まれる酸化バナジウムは、A(ここに、AはLiまたはNaである)およびバナジウムを含む複合酸化物であって、バナジウムを100モル部としたときのAの含有モル部が約50モル部以上約110モル部以下、好ましくは約70モル部以上約110モル部以下、より好ましくは約70モル部以上約98モル部以下である複合酸化物であってもよい。
さらに、本発明のセラミック材料に含まれる酸化バナジウムは、A(ここに、AはLiまたはNaである)、バナジウムおよび遷移金属(例えば、チタン、コバルト、鉄およびニッケルから選択される少なくとも1種)を含む複合酸化物であって、
バナジウムと遷移金属のモル比が、995:5〜850:150の範囲にあり、
バナジウムおよび遷移金属の合計とAのモル比が、100:70〜100:110の範囲にある
ことを特徴とする複合酸化物であってもよい。
また、別の態様において、本発明のセラミック材料に含まれる酸化バナジウムは、式:
1−x
(式中、Mは、W、Ta、MoまたはNbであり、xは、0以上0.05以下である。)
または、式:
1−z
(式中、AはLiまたはNaであり、Mは、遷移金属であり;yは、0.5以上1.1以下であり、好ましくはyは、0.7以上.1以下であり、zは、0以上0.15以下である。)
で表される1種またはそれ以上の酸化バナジウムであってもよい。
上記式中、好ましくは、AはLiである。また、好ましくは、Mは、チタン、コバルト、鉄およびニッケルから選択される少なくとも1種の金属である。
好ましい態様において、上記式中、yおよびzは、下記(a)または(b)のいずれかを満たす。
(a)0.70≦y≦0.98、かつ、z=0、または
(b)0.70≦y≦1.1、かつ、0.005≦z≦0.15
好ましい態様において、本発明のセラミック材料に含まれる酸化バナジウムは、式:
1−x
(式中、Mは、W、Ta、MoまたはNbであり、xは、0以上0.05以下である。)
で表される1種またはそれ以上の酸化バナジウムであってもよい。
より好ましい態様において、本発明のセラミック材料に含まれる酸化バナジウムは、式:
1−x
(式中、xは、0以上0.01以下である。)
で表される1種またはそれ以上の酸化バナジウムであってもよい。
別の好ましい態様において、本発明のセラミック材料に含まれる酸化バナジウムは、Tiがドープされた酸化バナジウムまたはさらにW、Ta、MoおよびNbからなる群から選択される他の原子がドープされた酸化バナジウムであって、
他の原子がWである場合、バナジウム、Tiおよび他の原子の合計100モル部に対して、他の原子の含有モル部が、0モル部より大きく5モル部以下であり、
他の原子がTa、MoまたはNbである場合、バナジウム、Tiおよび他の原子の合計100モル部に対して、他の原子の含有モル部が、0モル部より大きく15モル部以下であり、
バナジウム、Tiおよび他の原子の合計100モル部に対して、チタンの含有モル部は、2モル部以上30モル部以下である。このような酸化バナジウムを用いることにより、セラミック材料の耐湿性が向上する。
好ましい態様において、上記のTiがドープされた酸化バナジウムは、Tiおよび他の原子の合計100モル部に対して、チタンの含有モル部が、5モル部以上10モル部以下であり得る。
別の好ましい態様において、本発明のセラミック材料に含まれる酸化バナジウムは、
式:V1−x−yTi
[式中、Mは、W、Ta、MoまたはNbであり、
xは0.02以上0.30以下であり、
yは0以上であって、
MがWである場合、yは0.05以下であり、
MがTa、MoまたはNbである場合、yは0.15以下である。]
で表される酸化バナジウムである。このような酸化バナジウムを用いることにより、セラミック材料の耐湿性が向上する。
好ましくは、上記式中、xは、0.05以上0.10以下であり得る。
酸化バナジウムの潜熱を示す温度、即ち、この酸化バナジウムが相転移する温度は、他の元素を添加(ドープ)し、その元素の添加量を調節することにより調節することができる。上記式においては、MまたはMの含有量を節することにより、潜熱を示す温度を調節することができる。
例えば、酸化バナジウムが、式:
1−x
で示される場合、xを0.005とすると、相転移は約50℃で起こり、xを0.01とすると、相転移は約40℃で起こる。
上記酸化バナジウムが相転移する温度は、冷却対象物、冷却目的などに応じて適宜選択され、例えば冷却対象物がCPUである場合、昇温時20〜100℃、好ましくは40〜60℃で相転移することが好ましい。このような酸化バナジウムとしては、限定するものではないが、例えば、上記したV1−xで表される酸化バナジウムが挙げられる。また、冷却対象物がリチウムイオンバッテリーである場合、昇温時70〜230℃、好ましくは100〜180℃で相転移することが好ましい。このような酸化バナジウムとしては、限定するものではないが、例えば、上記したA1−z で表される酸化バナジウムが挙げられる。
本発明のセラミック材料は、上記酸化バナジウムに対して50質量ppm以下、好ましくは30質量ppm以下、より好ましくは20質量ppm以下、さらに好ましくは15質量ppm以下の窒素(窒素原子)を含有する。好ましくは、窒素は酸化バナジウム中に存在する。なお、酸化バナジウムには、原料由来の不可避の不純物、例えばカチオン不純物が含まれ得るが、これらは非常に微量であるため、窒素濃度の測定において無視することができる。
窒素濃度は、セラミック材料中の酸化バナジウムの含有量、および窒素の含有量を測定し、これらの値から計算することができる。酸化バナジウムの含有量は、例えば、X線回折法により、セラミック材料の結晶相を観察して、酸化バナジウムの割合を測定し、その結果とセラミック材料の重量から算出することができる。窒素の含有量は、例えば、滴定法または窒素酸化物濃度計(NO計)により測定することができる。
セラミック材料中に含まれる窒素の含有形態は、特に限定されず、例えば、酸化バナジウムの酸素サイトを置換するように存在してもよく、または、酸化バナジウムの格子間に存在し得る。
本発明のセラミック材料は、粒子(粉末)状であることが好ましい。セラミック材料の平均粒径(D50:体積基準で粒度分布を求め、全体積を100%とした累積曲線において、累積値が50%となる点の粒径)は、特に限定されないが、例えば、0.1〜数百μm、具体的には0.1〜900μm、代表的には約0.2〜50μmであり、好ましくは、0.5〜50μmである。かかる平均粒径は、レーザー回折・散乱式 粒子径・粒度分布測定装置または電子走査顕微鏡を用いて測定することができる。平均粒径は、取り扱いの容易性の観点から、0.2μm以上であることが好ましく、より緻密に成形できるという観点から、50μm以下であることが好ましい。
上記した本発明のセラミック材料は、所望の形状、例えばシート状、ブロック状、その他種々の形状に成形することができる。成形方法は、特に限定されず、圧縮、焼結等を用いることができる。また、樹脂またはガラス等のバインダーと混合して成形してもよい。さらに、流動性を有する樹脂等と混合して、ペーストとしてもよい。
本発明のセラミック材料は、酸化バナジウムに対する窒素濃度を50質量ppm以下とすることにより、酸化バナジウムの吸熱量を向上させることができる。なお、通常、W、Nb、Mo、Taなどのカチオン不純物の濃度を下げることによっても吸熱温度は向上するが、カチオン不純物の濃度を変化させると、吸熱量だけではなく、吸熱開始温度も変化する。一方、窒素濃度は、吸熱開始温度に影響を与えない。
従って、本発明は、酸化バナジウムを主成分とするセラミック材料の吸熱量を向上させる方法であって、前記セラミック材料中に酸化バナジウムに対する窒素濃度を50質量ppm以下、好ましくは30質量ppm以下、より好ましくは20質量ppm以下、さらに好ましくは15質量ppm以下とすることを特徴とする方法をも提供する。本発明の方法によれば、吸熱開始温度を変化させずに、吸熱量を向上させることができる。
上記本発明の方法に用いられる酸化バナジウムは、上記セラミック材料に含まれる酸化バナジウムと同じものであってもよい。
具体的には、例えば、本発明の方法に用いられる酸化バナジウムは、バナジウムおよびM(ここに、Mは、W、Ta、MoおよびNbから選ばれる少なくとも一種である)を含み、バナジウムとMの合計を100モル部としたときのMの含有モル部が0モル部以上約5モル部以下である酸化バナジウム;
A(ここに、AはLiまたはNaである)およびバナジウムを含む複合酸化物であって、バナジウムを100モル部としたときのAの含有モル部が約50モル部以上約110モル部以下、好ましくは約70モル部以上約110モル部以下、より好ましくは約70モル部以上約98モル部以下である複合酸化物;または
A(ここに、AはLiまたはNaである)、バナジウムおよび遷移金属(例えば、チタン、コバルト、鉄およびニッケルから選択される少なくとも1種)を含む複合酸化物であって、バナジウムと遷移金属のモル比が、995:5〜850:150の範囲にあり、バナジウムおよび遷移金属の合計とAのモル比が、100:70〜100:110の範囲にあることを特徴とする複合酸化物であり得る。
また、例えば、本発明の方法に用いられる酸化バナジウムは、式:
1−x
(式中、Mは、W、Ta、MoまたはNbであり、xは、0以上0.05以下である。)
または、式:
1−z
(式中、AはLiまたはNaであり、Mは、遷移金属であり;yは、0.5以上1.1以下であり、好ましくはyは、0.7以上.1以下であり、zは、0以上0.15以下である。)
で表される1種またはそれ以上の酸化バナジウムであってもよい。
別の好ましい態様において、本発明の方法に用いられる酸化バナジウムは、Tiがドープされた酸化バナジウムまたはさらにW、Ta、MoおよびNbからなる群から選択される他の原子がドープされた酸化バナジウムであって、
他の原子がWである場合、バナジウム、Tiおよび他の原子の合計100モル部に対して、他の原子の含有モル部が、0モル部より大きく5モル部以下であり、
他の原子がTa、MoまたはNbである場合、バナジウム、Tiおよび他の原子の合計100モル部に対して、他の原子の含有モル部が、0モル部より大きく15モル部以下であり、
バナジウム、Tiおよび他の原子の合計100モル部に対して、チタンの含有モル部は、2モル部以上30モル部以下である。このような酸化バナジウムを用いることにより、耐湿性が向上する。
好ましい態様において、上記のTiがドープされた酸化バナジウムは、Tiおよび他の原子の合計100モル部に対して、チタンの含有モル部が、5モル部以上10モル部以下であり得る。
別の好ましい態様において、本発明の方法に用いられる酸化バナジウムは、
式:V1−x−yTi
[式中、Mは、W、Ta、MoまたはNbであり、
xは0.02以上0.30以下であり、
yは0以上であって、
MがWである場合、yは0.05以下であり、
MがTa、MoまたはNbである場合、yは0.15以下である。]
で表される酸化バナジウムである。このような酸化バナジウムを用いることにより、耐湿性が向上する。
好ましくは、上記式中、xは、0.05以上0.10以下であり得る。
本発明のセラミック材料中の窒素濃度を、50質量ppm以下とする方法としては、特に限定されないが、例えば、原料として窒素を含む物質(例えば、メタバナジウム酸アンモニウム(NHVO))、窒素を含む他のバナジウム酸化物(V、V、VOなど)を十分高温もしくは長時間熱処理することにより、窒素濃度を制御することができる。
上記の方法を行う条件、例えば、温度、時間、圧力、雰囲気等は、当業者であれば目的の窒素濃度、バナジウムの価数およびセラミック材料の形状等に応じて適宜決定することができる。
例えば、メタバナジウム酸アンモニウムを熱処理して二酸化バナジウムを作製する場合、熱処理時間を2〜4時間、処理温度を600〜800℃の範囲で調整して、大気下で熱処理することにより、二酸化バナジウム中の窒素濃度を小さくすることができる。処理時間を長くすることにより窒素成分の分解が進行して、窒素濃度がより低減する。
別法としては、窒素濃度が高い酸化バナジウムを、N/H/HO、N、またはH/Air/Nなどのガスを用いて酸素分圧を制御しながら、例えば、400℃以上、例えば400〜800℃で、熱処理することにより、窒素を離脱させて、目的の窒素濃度とすることができる。
本発明のセラミック材料は、上記したように、吸熱量が大きく、蓄熱、冷却および保温デバイスとして好適に用いることができる。
従って、本発明は、上記したセラミック材料を含んで成る冷却デバイスをも提供する。
本発明の冷却デバイスの形状は、特に限定されず、任意の形状とすることができる。
一の態様において、本発明の冷却デバイスは、ブロック状であり得る。ブロック状とすることにより、全体の体積が大きくなり、より多くの熱を吸収することができる。また、別の態様において、本発明の冷却デバイスは、シート状であり得る。シート状とすることにより、表面積が増加するので、吸収した熱を外部に放出しやすくなる。
本発明の冷却デバイスは、他の部材、例えば冷却デバイスを保護する保護カバー、伝熱性を高めるための金属等の熱伝導性部、絶縁性を確保するための絶縁性シート、電子機器に設置するための部材(例えば、粘着シート、ピン、爪等)などを有していてもよい。
また、本発明は、本発明の冷却デバイスを有して成る電子部品、ならびに冷却デバイスまたは電子部品を有して成る電子機器をも提供する。
電子部品としては、特に限定するものではないが、例えば、中央処理装置(CPU)、パワーマネージメントIC(PMIC)、パワーアンプ(PA)、トランシーバーIC、ボルテージレギュレータ(VR)などの集積回路(IC)、発光ダイオード(LED)、白熱電球、半導体レーザーなどの発光素子、電界効果トランジスタ(FET)などの熱源となり得る部品、および、その他の部品、例えば、リチウムイオンバッテリー、基板、ヒートシンク、筐体等の電子機器に一般的に用いられる部品が挙げられる。
電子機器としては、特に限定するものではないが、例えば、携帯電話、スマートフォン、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型端末、ハードディスクドライブ等が挙げられる。
製造例1
メタバナジウム酸アンモニウム(AMV:化学式NHVO)を、熱処理し、分解/酸化させることにより、窒素濃度が異なる種々のニ酸化バナジウム(VO)を作製した。詳細には、AMVを、管状炉に入れ、管状炉の一方を閉じ、他方を大気解放した状態で、600℃で熱処理することによりVOを得た。得られた試料が、VOであることは、X線回折法により結晶相を観察して確認した。全ての試料が、VOを95体積%以上含んでいることが確認された。本製造例においては、意図的に炉内に空気を導入せず、解放する片側の管状炉の扉の開口度を調整することで、炉内に流れ込む空気とAMVから発生するアンモニウムガスが作る雰囲気を制御した。このとき、処理温度を600〜800℃、処理時間を、30分〜4時間の範囲で調整して(処理番号1〜8)、窒素濃度が異なるニ酸化バナジウムを調製した。処理温度を高くすることにより分解が進行して、窒素濃度が低い酸化バナジウムが得られ、処理温度を低くすることにより、窒素濃度が高い酸化バナジウムが得られた。また、処理時間を長くすることにより分解が進行して、窒素濃度が低い酸化バナジウムが得られ、処理時間を短くすることにより、窒素濃度が高い酸化バナジウムが得られた。試料中の窒素含有量は、滴定法により測定し、試料中の窒素濃度を算出した。なお、窒素酸化物濃度計(NO計)でも窒素含有量を測定し、滴定法により得られた結果とほぼ同じ値であることを確認した。各試料の窒素濃度を表1に示す。
(評価)
示差走査熱量測定
上記で得られた各試料について、示差走査熱量測定(DSC)法を用いて、窒素雰囲気中、昇温速度:10K/min、測定範囲:0℃→100℃→0℃と掃引して、潜熱を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0006460109
*N.D.は、検出限界(15質量ppm)未満であることを示す。
*#を付した処理番号1〜4は、本発明の範囲外であり、比較例である。
表1から明らかであるように、窒素濃度は吸熱量に影響を与え、窒素濃度を50ppm以下とすることにより、60J/g以上の吸熱量を得ることができることが確認された。代表して試料番号1と8のDSC測定結果を、それぞれ、図1および図2示す。図から、窒素が多く含まれる試料番号1の試料では、吸発熱ピークが低く、吸熱量が小さいことがわかる。また、窒素濃度と吸熱開始温度にはほとんど相関がなく、電子相関を変化させることで吸熱開始温度や吸熱量を変化させるW、Nb、Mo、Taなどのカチオン不純物とは異なる挙動を示すことが確認された。
製造例2
製造例1と同様の方法で、窒素濃度が152質量ppmである二酸化バナジウムを作製した。この二酸化バナジウムに、酸化タングステン(WO)、酸化タンタル(Ta)、酸化ニオブ(Nb)および酸化モリブデン(MoO)を、表2の組成となるように添加し、乾式混合後、窒素/水素/水蒸気混合雰囲気で酸素分圧を制御しながら、処理温度を900〜1000℃、処理時間を、30分〜4時間の範囲で調整して熱処理を行い、W、Ta、Nb、Moが添加されたV1−xを作製した。
(評価)
示差走査熱量測定
上記で得られた各試料について、示差走査熱量測定(DSC)法を用いて、窒素雰囲気中、昇温速度:10K/min、測定範囲:0℃→100℃→0℃と掃引して、潜熱を測定した。結果を表2に示す。
Figure 0006460109
*N.D.は、検出限界(15質量ppm)未満であることを示す。
*#を付した処理番号9、10、13、14、17、18、21および22は、本発明の範囲外であり、比較例である。
表2から明らかであるように、タングステンなどを添加した組成であっても、窒素濃度は吸熱量に影響を与え、窒素濃度を50質量ppm以下とすることにより、同じ組成において50質量ppmより多くの窒素を含む試料に対して、10J/g以上も高い吸熱量を得ることができることが確認された。
本発明は、いかなる理論によっても拘束されないが、窒素濃度を50質量ppm以下とすることにより吸熱量が向上する理由は以下のように考えられる。窒素が酸素サイトを置換してアクセプターとして機能することにより、あるいは、酸素サイトにイオン半径の異なる窒素が入ったために酸化バナジウムの構造がゆがみ、電子相関が変化することにより、吸熱量が低下する。従って、このような窒素を低減することにより、吸熱量が向上したと考えられる。
本発明の冷却デバイスは、例えば、熱対策問題が顕著化している小型通信端末の冷却デバイスとして利用することができる。

Claims (2)

  1. 酸化バナジウムを主成分とするセラミック材料の吸熱量を向上させる方法であって、セラミック材料中に前記酸化バナジウムに対する窒素濃度を50質量ppm以下とし、
    前記酸化バナジウムが、バナジウムおよびM(ここに、Mは、W、Ta、MoおよびNbから選ばれる少なくとも一種である)を含み、バナジウムとMの合計を100モル部としたときのMの含有モル部が0モル部以上約5モル部以下であることを特徴とする、方法。
  2. 酸化バナジウムを主成分とするセラミック材料の吸熱量を向上させる方法であって、セラミック材料中に前記酸化バナジウムに対する窒素濃度を50質量ppm以下とし、
    前記酸化バナジウムが、式:
    1−x
    (式中、Mは、W、Ta、MoまたはNbであり、xは、0以上0.05以下である。)
    で表される1種またはそれ以上の酸化物であることを特徴とする、方法。
JP2016534329A 2014-07-17 2015-06-12 セラミック材料 Active JP6460109B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014146843 2014-07-17
JP2014146843 2014-07-17
PCT/JP2015/067066 WO2016009759A1 (ja) 2014-07-17 2015-06-12 セラミック材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016009759A1 JPWO2016009759A1 (ja) 2017-05-25
JP6460109B2 true JP6460109B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=55078260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016534329A Active JP6460109B2 (ja) 2014-07-17 2015-06-12 セラミック材料

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6460109B2 (ja)
WO (1) WO2016009759A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6589975B2 (ja) * 2015-02-27 2019-10-16 株式会社村田製作所 二酸化バナジウム
WO2020144982A1 (ja) * 2019-01-09 2020-07-16 国立研究開発法人産業技術総合研究所 焼結用粉末材料及びそれを用いた潜熱型固体蓄熱部材

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1125780C (zh) * 2000-08-04 2003-10-29 中山大学 二氧化钒纳米粉体及其掺杂物纳米粉体的制备方法
JP5688725B2 (ja) * 2009-01-14 2015-03-25 独立行政法人理化学研究所 蓄熱材
WO2012133074A1 (ja) * 2011-03-28 2012-10-04 株式会社村田製作所 抵抗体および抵抗素子

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016009759A1 (ja) 2016-01-21
JPWO2016009759A1 (ja) 2017-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Afyon et al. New high capacity cathode materials for rechargeable Li-ion batteries: vanadate-borate glasses
Zhu et al. Crystal growth of Li [Ni1/3Co1/3Mn1/3] O2 as a cathode material for high-performance lithium ion batteries
CN104064774B (zh) 固体锂离子导体以及电化学元件
US9868672B2 (en) Ceramic material
JP6460109B2 (ja) セラミック材料
WO2014136650A1 (ja) リチウムイオン伝導性ガラスセラミックスの製造方法、リチウムイオン伝導性ガラスセラミックスおよびリチウムイオン二次電池
Pietrzak et al. Syntheses and nanocrystallization of NaF–M2O3–P2O5 NASICON‐like phosphate glasses (M= V, Ti, Fe)
Hu et al. Microwave dielectric properties of SiO2 ceramics with addition of Li2TiO3
WO2022080435A1 (ja) 硫化物系固体電解質及びその製造方法
WO2016114296A1 (ja) 二酸化バナジウム
Paul et al. Dielectric switching above a critical frequency occured in iron mullite composites used as an electronic substrate
WO2016006338A1 (ja) 複合体および冷却デバイス
Heise et al. A Metallic Room‐Temperature Oxide Ion Conductor
Kundu et al. MgSc2Se4 Solid Electrolyte for Rechargeable Mg Batteries: An Electric Field‐Assisted All‐Solid‐State Synthesis
JP6589975B2 (ja) 二酸化バナジウム
WO2015033691A1 (ja) 冷却デバイス
WO2016114295A1 (ja) 二酸化バナジウム
JP2017065984A (ja) セラミック粒子
JP7022498B2 (ja) イオン伝導体の経時劣化を抑制する方法
Garcia-Alvarado et al. On the electrical properties of synthetic manganocolumbite MnNb2O6-δ
JP2011179070A (ja) ナノ粒子分散液体アルカリ金属およびその製造方法
Bouftila et al. Structural, electrical and electrochemical properties of Na2NixMn2− xFe (PO4) 3as positive electrode material for sodium-ion batteries
JP6344472B2 (ja) バナジウム含有セラミック材料および冷却デバイス
Hakimyfard et al. Lx‐β‐NiMoO4 (L= None, Al, V, Fe, Co) Nanocomposites: Facile Solid‐State Synthesis, Magnetic, Optical, and Electrochemical Properties
Gnanapoongothai et al. First principle calculations on structural, electronic and transport properties of Li 2 TiS 3 and Li 3 NbS 4 positive electrode materials

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180305

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181107

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20181114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6460109

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150